JP4828059B2

JP4828059B2 - Elastic crawler

Info

Publication number: JP4828059B2
Application number: JP2001283967A
Authority: JP
Inventors: 知久吉田
Original assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date: 2001-09-18
Filing date: 2001-09-18
Publication date: 2011-11-30
Anticipated expiration: 2021-09-18
Also published as: JP2003089366A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ショベル、バックホー、キャリアダンプ等の土木・建設機械や、運搬車、又はトラクタ等の農業機械等の走行部として採用されるクローラ式走行装置に採用される弾性クローラ（ゴムクローラ）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
クローラ式走行装置は、一般的に、進行方向前後一側に配置された駆動スプロケットと、進行方向前後他側に配置されたアイドラと、これら駆動スプロケットとアイドラとの間に配置された複数の転輪と、これら駆動スプロケット、アイドラ及び転輪に亘って巻き掛けられる履帯とから主構成されていて、駆動スプロケットを回転駆動させて履帯を周方向に循環回走させることで、走行可能とされている。
【０００３】
このクローラ式走行装置に採用される履帯として、弾性クローラがあり、図１５及び図１６に示すように、この弾性クローラ３０は、ゴム等の弾性体からなる無端帯状のクローラ本体３１内に、クローラ周方向Ａに適宜間隔をおいて芯金３２が埋設されると共に、該芯金３２のクローラ外周側にスチールコード等からなる抗張体（補強帯）がクローラ周方向Ａに亘って埋設されることで主構成されている。
【０００４】
また、クローラ本体３１の、クローラ周方向Ａで隣り合う芯金３２間で且つクローラ幅方向Ｂ中央部には、駆動スプロケットの歯を芯金３１に噛み合わせて弾性クローラを周方向Ａに循環回走させるべく、駆動スプロケットの歯を挿入させるための係合孔３３が、各芯金３２間に形成されている。
また、クローラ本体３１の接地側（クローラ外周側）には、前記係合孔３３を挟んでクローラ幅方向Ｂ両側に、ラグ３４がクローラ周方向Ａに亘って適宜間隔をおいて形成されている。
【０００５】
このラグ３４は、クローラ幅方向Ｂ外端側の部分３４ａの接地面のクローラ周方向Ａの幅Ｗ１が、クローラ幅方向Ｂ中央側の部分３４ｂの接地面のクローラ周方向Ａの幅Ｗ２よりも小に形成されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前記弾性クローラ３０にあっては、縁石、石等によって、弾性クローラ３０の翼部（クローラ幅方向Ｂ側部）において耳切れ等が生じ、これにより抗張体や芯金３２が露出することがあり、問題になっている。
すなわち、図１７（ａ）に示すように、弾性クローラ３０の翼部が縁石３５に乗り上げると、該翼部が湾曲変形して、縁石３５の角部３５ａでラグ３４がカットされて割れが生じる。この割れがクローラ周方向Ａに連続状に生じたものを耳切れと呼んでいる。
【０００７】
そして、走行により弾性クローラ３０の屈曲が繰り返されると、ラグ３４に生じた割れが弾性クローラ３０の内周側へと波及して、抗張体や芯金３２にまで至り、弾性クローラ３０の屈曲時において、抗張体や芯金３２が露出して見えることとなる。
本発明は、前記問題点に鑑みて、弾性クローラの翼部におけるラグのカットを良好に防止することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明が技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、ゴム様弾性体から無端帯状に形成されたクローラ本体６内に、クローラ周方向Ａに亘って芯金７が埋設されると共に、クローラ本体６の接地側のクローラ幅方向Ｂ両側に、ラグ１１がクローラ周方向Ａに亘って設けられ、このラグ１１は、クローラ幅方向Ｂ外方に向かうに従ってクローラ周方向Ａに移行する傾斜状に配置されていて、クローラ周方向Ａで隣り合う３つの芯金７に亘って設けられており、ラグ１１のクローラ幅方向Ｂ外端側の部分１１ａの接地面のクローラ周方向Ａの幅Ｗ１が、ラグ１１のクローラ幅方向Ｂ中央側の部分１１ｂの接地面のクローラ周方向Ａの幅Ｗ２と略同幅に形成され、
クローラ本体６のクローラ幅方向Ｂ両側において、クローラ周方向Ａで隣り合うラグ１１の、一方のラグ１１の外端側部分１１ａの一部と、他方のラグ１１の中央側部分１１ｂの一部とが、同じ芯金７に対応する位置に設けられ、
前記ラグ１１の外端側の部分１１ａは、該ラグ１１が形成されたところに対応する位置にある３つの芯金７の真ん中の芯金７と、これに隣り合う一方の芯金７との２つの芯金７に亘って設けられ、且つ該ラグ１１の中央側の部分１１ｂは、該ラグ１１が形成されたところに対応する位置にある３つの芯金７の真ん中の芯金７と、これに隣り合う他方の芯金７との２つの芯金７に亘って設けられていることを特徴とする。
【０００９】
また、他の技術的手段は、ゴム様弾性体から無端帯状に形成されたクローラ本体６内に、クローラ周方向Ａに亘って芯金７が埋設されると共に、クローラ本体６の接地側のクローラ幅方向Ｂ両側に、ラグ１１がクローラ周方向Ａに亘って設けられ、このラグ１１は、クローラ幅方向Ｂ外方に向かうに従ってクローラ周方向Ａに移行する傾斜状に配置されていて、クローラ周方向Ａで隣り合う複数の芯金７に亘って設けられており、ラグ１１のクローラ幅方向Ｂ外端側の部分１１ａの接地面のクローラ周方向Ａの幅Ｗ１が、ラグ１１のクローラ幅方向Ｂ中央側の部分１１ｂの接地面のクローラ周方向Ａの幅Ｗ２と略同幅に形成され、
クローラ本体６のクローラ幅方向Ｂ両側において、クローラ周方向Ａで隣り合うラグ１１の、一方のラグ１１の外端側部分１１ａの一部と、他方のラグ１１の中央側部分１１ｂの一部とが、同じ芯金７に対応する位置に設けられ、
前記ラグ１１の、クローラ幅方向Ｂ中央側の部分１１ａから外端側の部分１１ｂに至る中間部分１１ｃは、クローラ幅方向Ｂ外方に向かうに従ってクローラ周方向Ａに移行する傾斜状に形成され、
ラグ１１の、クローラ幅方向Ｂ外端側の部分１１ａ及び中央側の部分１１ｂは、前記中間部分１１ｃに対して屈曲していて、クローラ幅方向Ｂに形成されていることを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図２において、１は、土木・建設機械や運搬車又は農業機械等の走行部として採用されるクローラ式走行装置であり、このクローラ式走行装置１は、進行方向（図２の左右方向）前後一側に配置された駆動スプロケット（駆動輪）２と、進行方向前後他側に配置されたアイドラ３と、これら駆動輪２とアイドラ３との間に配置された複数個の転輪５とをトラックフレームＦの左右両側のサイドフレームに左右方向（図２の紙面貫通方向）の軸心廻りに回転自在に支持すると共に、これら駆動スプロケット２，アイドラ３及び転輪４に亘ってエンドレス状の弾性クローラ５を巻き掛けて主構成されており、このクローラ式走行装置１を採用した機械の、本機側からの重量等の荷重は転輪４を介して弾性クローラ５に作用し、駆動スプロケット２を回転駆動することにより弾性クローラ５を周方向Ａに循環回走させることで前後に進行するように構成されている。
【００１１】
弾性クローラ５は、図１及び図３に示すように、ゴム様弾性体（ゴム、樹脂等）によってエンドレスの帯状に形成されたクローラ本体６内に、多数の芯金７と抗張体８とを埋設することで主構成されている。
芯金７は、クローラ幅方向Ｂ（左右方向）に長く形成され、クローラ周方向Ａ全周に亘って該周方向Ａに適宜間隔をおいて配置されている。
【００１２】
芯金７の、クローラ幅方向Ｂの中央側で且つクローラ内周側Ｃには、クローラ本体６からクローラ内周側Ｃに突出する左右一対のガイド部９が設けられており、このガイド部９によって転輪４等の脱輪防止が図られている。
このクローラ式走行装置１では、左右のガイド部９のクローラ幅方向Ｂの外方側が転輪４が通過（転動）するレール部とされ、転輪４は左右のガイド部９を跨ぐように配置される。
【００１３】
なお、左右のガイド部９の頂部（クローラ内周側Ｃの面）が、転輪が通過するレール部とされていてもよい。また、ガイド部９の形状は図例の形状に限定されることはなく、例えば、１つの突起ではなく、前後の分割状（二股状）の突起であってもよく、また、左右のガイド部９は、同形状でなくてもよい。
クローラ本体６の、クローラ周方向Ａで隣り合う芯金７間で且つクローラ幅方向Ｂ中央部には、駆動スプロケット２の歯を芯金７に噛み合わせて弾性クローラ５を周方向Ａに循環回走させるべく、駆動スプロケット２の歯を挿入させるための係合孔１０が、各芯金７間に形成されている。
【００１４】
また、この弾性クローラ５は、駆動スプロケット２の全ての歯に、それぞれ芯金７が噛み合う、ショートピッチタイプの弾性クローラ５とされている。
また、クローラ本体６の接地側（クローラ外周側Ｄ）には、前記係合孔１０を挟んでクローラ幅方向Ｂ両側に、ラグ１１がクローラ周方向Ａに亘って且つ周方向Ａに適宜間隔をおいて形成されている。
【００１５】
このラグ１１は、全体的に見て、クローラ幅方向Ｂ外方に向かうに従ってクローラ周方向一方Ａ１に移行する傾斜状に配置形成されていて、クローラ周方向Ａで隣り合うように並ぶ３つの芯金７に亘って配置されている。
なお、ラグ１１は、２つ或いは４つの芯金７に亘るように設けられていてもよい。
【００１６】
また、ラグ１１は、クローラ幅方向Ｂ外端側の部分１１ａと、クローラ幅方向Ｂの中央側の部分１１ｂと、これら外端側部分１１ａと中央側部分１１ｂとの間の中間部分１１ｃとから構成されており、外端側部分１１ａと中央側部分１１ｂとは、クローラ幅方向Ｂに沿う方向に形成され、中間部分１１ｃが主として、クローラ幅方向Ｂ外方に向かうに従ってクローラ周方向一方Ａ１に移行する傾斜状に形成されている。
【００１７】
また、ラグ１１の外端側部分１１ａは、当該ラグ１１が形成されたところに対応する位置にある３つの芯金７の真ん中の芯金７と、これに隣り合う一方の芯金７との２つの芯金７に亘って設けられ、このラグ１１の中央側部分１１ｂは、当該ラグ１１が配置されたところに対応する位置にある３つの芯金７の真ん中の芯金７と、これに隣り合う他方の芯金７との２つの芯金７に亘って設けられている。
【００１８】
また、クローラ周方向Ａで隣り合うラグ１１の、一方のラグ１１の外端側部分１１ａの一部と、他方のラグ１１の中央側部分１１ｂの一部とが、同じ芯金７に対応する位置に設けられていて、クローラ周方向Ａで隣り合うラグ１１の、一方のラグ１１の外端側部分１１ａと、他方のラグ１１の中央側部分１１ｂとが、側方から見て一部ラップするように近接して配置されていて、クローラ周方向Ａに並べられて配置されたラグ１１の各中央側部分１１ｂが、２つの芯金７に亘り且つ芯金７の間隔と略同じ間隔でクローラ周方向Ａに配置されるように形成されてている。
【００１９】
また、ラグ１１は、クローラ本体６側から接地側に向かうに従って、クローラ厚さ方向Ｅに直交する面での断面積が漸次狭くなるように形成されていて、クローラ厚さ方向Ｅに沿う面で切断した断面が、クローラ本体６側から接地側に向かうに従って先窄まりとなる台形を呈するように形成されている。
また、左右一方に設けられたラグ１１は、左右他方に設けられたラグ１１に対して、クローラ周方向Ａに半ピッチ位置ずれさせて配置されていて、左右一方に設けられたラグ１１と、左右他方に設けられたラグ１１とがクローラ周方向Ａに関して千鳥状に配置されている。
【００２０】
したがって、弾性クローラ５の左右一方に設けられたラグ１１の外端側部分１１ａと、弾性クローラ５の左右他方に設けられたラグ１１の中央側部分１１ｂとは、クローラ周方向Ａに関して略同じ位置（側方からみてラップする位置）に設けられている。
前記構成のものにあっては、ラグ１１が複数の芯金７に亘るように、クローラ幅方向Ｂに対して斜めに配置されていると共に、左右のラグ１１が千鳥状に配置されており、また、クローラ周方向Ａで隣り合う芯金７間には、ラグ１１が存在しており、剛性差が少ない。
【００２１】
また、前記構成のラグ１１の外端側部分１１ａの接地面のクローラ周方向Ａの幅Ｗ１は、ラグ１１の中央側部分１１ｂの接地面のクローラ周方向Ａの幅Ｗ２と略同幅に形成されている。
このラグ１１の外端側部分１１ａの幅Ｗ１は、0.8×Ｗ２〜1.2×Ｗ２の範囲内に形成されている。
【００２２】
ラグ１１の外端側部分１１ａの幅Ｗ１が、0.8×Ｗ２よりも小さいと、縁石に乗り上げた時のラグ１１の割れ発生率が大きくなり、1.2×Ｗ２よりも大きくなると、弾性クローラ５の翼部（クローラ幅方向Ｂ側部）の屈曲剛性が大きくなりすぎ、弾性クローラ５が駆動スプロケット２やアイドラ３に巻き掛けられて屈曲した場合、弾性クローラ５の翼部に無理な変形が生じ、芯金７とクローラ本体６との接着力を悪くさせると共に、駆動スプロケット２等にスムーズに巻き掛けられないという問題が生じる。
【００２３】
また、前記構成のラグ１１にあっては、Ｗ１≒Ｗ２とすることで、ラグ外端部分１１ａと、ラグ中央側部分１１ｂとの剛性が略均一となり、ラグ１１の偏摩耗、振動も同時に改善される。
なお、前記実施の形態にあっては、左右のラグ１１がクローラ幅方向Ｂ外方に向かうに従ってクローラ周方向一方Ａ１に移行する傾斜状に配置形成されているが、図１８に示すように、左右一方のラグ１１がクローラ幅方向Ｂ外方に向かうに従ってクローラ周方向一方Ａ１に移行する傾斜状とされ、他方のラグ１１がクローラ幅方向Ｂ外方に向かうに従ってクローラ周方向他方Ａ２に移行する傾斜状とされていてもよい。
【００２４】
図４〜１４は、パッド式履帯に採用される弾性パッド２０（ゴムパッド）に関する開示例を示しており、該弾性パッド２０は、エンドレス状に連結された多数のリンクの各々に取り付けられて、無端帯状の履帯を構成する。
図４〜１４において、弾性パッド２０は、金属製等の板材等から形成されていて、履帯内周側Ｃに位置する芯材２１と、この芯材２１に加硫接着等によって固着されたゴム様弾性体から形成されていて、履帯外周側Ｄ（接地側）に位置するパッド本体２２とから主構成されており、履帯幅方向Ｂに長く形成されている。
【００２５】
図４及び図５、又は図１０〜図１２に示す弾性パッド２０にあっては、芯材２１の履帯幅方向Ｂ中央側に、左右一対のボルト挿通孔２３が、履帯周方向Ａ前後に形成されている。
また、パッド本体２２は、ブロック状に形成されており、その履帯幅方向Ｂ中央側には、前記芯材２１のボルト挿通孔２３に対応して形成されていて、該ボルト挿通孔２３に挿通されるボルトの頭部を挿入するボルト取付孔２４が形成されている。
【００２６】
この弾性パッド２０にあっては、パッド本体２２に形成されたボルト取付孔２４からボルト挿通孔２３にボルトを挿通すると共に、このボルトをリンクに形成されたネジ孔に螺合することでリンクに取付固定される。
また、図８及び図９、又は図１３及び図１４に示す弾性パッド２０にあっては、芯材２１の履帯幅方向Ｂ一端側に、リンクに取付固定される履板等に引っ掛けられるフック部２６を形成し、芯材２１の履帯幅方向Ｂ他端側にボルト挿通孔２７を形成すると共に、このボルト挿通孔２７に挿通されるボルトの頭部を挿入するボルト取付孔２８をパッド本体２２に形成し、フック部２６を履板等に引っ掛け、パッド本体２２に形成されたボルト取付孔２８からボルト挿通孔２７にボルトを挿通すると共に、このボルトを履板等に形成されたネジ孔に螺合することで履板等に取付固定されるようにしたものである。
【００２７】
前記弾性パッド２０にあっては、パッド本体２２には、前述したボルト取付孔２４，２８や、泥抜き孔等の孔が形成されるが、このパッド本体２２に形成される孔２４，２８の内周面側で且つパッド本体２２の接地面側（孔２４，２８の内周面とパッド本体２２の接地面との間のコーナー部分）において、パッド本体２２を構成する弾性体（ゴム）の欠け、破損が発生し、問題となっている。
【００２８】
そこで、これを防止するために、前記弾性パッド２０にあっては、ボルト取付孔２４，２８等の形成部分を補強して、パッド本体２２を構成する弾性体（ゴム）の欠け、破損を防止するために、ボルト取付孔２４，２８等の周囲に補強層２５を設けている。
図４及び図５に示す弾性パッド２０にあっては、図６に示すように、キャンバス等の補強シートからなる補強層２５を、パッド本体２２の接地面側に設け、これによってボルト取付孔２４等の周囲を補強するようにしている。
【００２９】
また、補強層２５は、図７に示すように、ボルト取付孔２４等の内周面側に、パッド本体２２の厚さ方向Ｅに亘って設けるようにしてもよい。
また、図８及び図９に示す弾性パッド２０にあっては、補強層２５を構成するキャンバス等は、パッド本体２２の接地側表面及びボルト取付孔２８等の内周面から、パッド本体２２内部側に、埋設状として設けられている。
【００３０】
なお、補強層２５を構成するキャンバス等は、パッド本体２２を形成する際に、該パッド本体２２を形成する成形型に入れられてボルト取付孔２４，２８の形成部分の周辺に配置され、そして、該成形型にパッド本体２２を構成する未加硫ゴムを入れて、パッド本体２２を加硫成形することで、補強層２５を構成するキャンバス等はパッド本体２２を構成するゴムと一体化される。
【００３１】
また、図１０〜１４に示す弾性パッド２０にあっては、ボルト取付孔２４，２８等を補強する補強層２５が、短繊維を混入したゴム層（カットファイバー入りゴム）によって構成されている。
図１０及び図１１、又は図１３及び図１４に示すものにあっては、補強層２５は、パッド本体２２の厚さ方向Ｅに亘って設けられており、図１２に示すものにあっては、補強層２５は、パッド本体２２の厚さ方向Ｅ中途部からパッド本体２２の接地面にかけて設けられている。
【００３２】
この補強層２５にあっては、予めカットファイバー入りのゴムを形成しておいて、パッド本体２２を形成する際に、このカットファイバー入りのゴムを、パッド本体２２を形成する成形型に入れてボルト取付孔２４，２８の形成部分の周辺に配置し、そして、該成形型にパッド本体２２を構成する未加硫ゴムを入れて、パッド本体２２を加硫成形することで、補強層２５がパッド本体２２を構成するゴムと一体化されている（又は、補強層２５を構成するゴムがパッド本体２２の一部を構成している）。
【００３３】
【発明の効果】
本発明は、ゴム様弾性体から無端帯状に形成されたクローラ本体６内に、クローラ周方向Ａに亘って芯金７が埋設されると共に、クローラ本体６の接地側のクローラ幅方向Ｂ両側に、ラグ１１がクローラ周方向Ａに亘って設けられ、このラグ１１は、クローラ幅方向Ｂ外方に向かうに従ってクローラ周方向Ａに移行する傾斜状に配置されていて、クローラ周方向Ａで隣り合う複数の芯金７に亘って設けられており、ラグ１１の、クローラ幅方向Ｂ外端側の部分１１ａの接地面のクローラ周方向Ａの幅Ｗ１を、ラグ１１の、クローラ幅方向Ｂ中央側の部分１１ｂの接地面のクローラ周方向Ａの幅Ｗ２と略同幅に形成して、ラグ１１の外端側部分の１１ａの接地面の幅Ｗ１を従来よりも広くすることにより、例えば、弾性クローラの翼部（弾性クローラの幅方向側部）が縁石に乗り上げた際において、ラグ１１が湾曲し難く、縁石の角部によるカットを防止でき、また、カットが発生しても、ラグ１１の外端側部分１１ａの弾性体のボリュームが増大しているので、該カットが芯金７等にまで波及し難い。
【００３４】
また、ラグ１１の外端側部分１１ａの剛性が、ラグ１１の中央側部分１１ｂよりも大きくなればなる程、弾性クローラの駆動スプロケット等への巻き掛けがスムーズに行われず、駆動スプロケット等への巻き掛け時に翼部が無理に変形し、クローラ本体６と芯金７との接着力が悪くなるが、ラグ１１の、クローラ幅方向Ｂ外端側の部分１１ａの接地面のクローラ周方向Ａの幅Ｗ１を、ラグ１１の、クローラ幅方向Ｂ中央側の部分１１ｂの接地面のクローラ周方向Ａの幅Ｗ２と略同幅に形成することで、具体的には、0.8×Ｗ２≦Ｗ１≦1.2×Ｗ２となるように形成することで、弾性クローラの駆動スプロケット等への巻掛け時の不具合を生じさせることなく、弾性クローラの翼部が縁石に乗り上げた際の、ラグ１１の外端側部分１１ａの割れを防止できる。
【００３５】
また、ラグ１１が、クローラ幅方向Ｂ外方に向かうに従ってクローラ周方向一方Ａ１に移行する傾斜状に配置されたものであって、クローラ周方向Ａに並べられて配置されたラグ１１の各中央側部分１１ｂが、複数の芯金７に亘り且つ芯金７の間隔と略同じ間隔でクローラ周方向Ａに近接配置されたものにあっては、ラグ１１の外端側部分１１ａを、中央側部分１１ｂと同様の広幅にする場合、ラグ１１の外端側部分１１ａが、クローラ幅方向Ｂに対して傾斜状の状態（図１６参照）で広幅にすると、クローラ周方向Ａで隣り合うラグ１１の、外端側部分１１ａの基部に応力集中が生じるという問題がある。
【００３６】
すなわち、ラグ１１の前後左右の側面と、クローラ本体６の外周面との間のコーナー（隅）部分には、該部分の応力集中を避けるために、Ｒ（アール）が付けられるが、前述したように、ラグ１１の外端側部分１１ａが、クローラ幅方向Ｂに対して傾斜状の状態で広幅にすると、クローラ周方向Ａで隣り合うラグ１１の、外端側部分１１ａの基部に設けられるＲ部分同志が重なってしまい、該重なり部分がＶ字形となり、そこに応力集中が生じるのである。
【００３７】
これを避けるために、クローラ周方向Ａで隣り合うラグ１１の、クローラ周方向Ａの間隔を大きくすると、芯金７に対するラグ１１の位置がずれることとなると共に、ラグ１１の数が少なくなって、接地面積が小となる。
そこで、ラグ１１の、クローラ幅方向Ｂ外端側の部分１１ａ及び中央側の部分１１ｂをクローラ幅方向Ｂに沿って形成し、ラグ１１の、クローラ幅方向Ｂ中央側の部分１１ａから外端側の部分１１ｂに至る中間部分１１ｃがクローラ幅方向Ｂ外方に向かうに従ってクローラ周方向一方Ａ１に移行する傾斜状に形成することで、ラグ１１を、クローラ幅方向Ｂ外方に向かうに従ってクローラ周方向一方Ａ１に移行する傾斜状に配置したものにおいて、ラグ１１の外端側部分１１ａを中央側部分１１ｂと略同幅の広幅にしても、クローラ周方向Ａで隣り合うラグ１１の、外端側部分１１ａの基部に設けられるＲ部分同志が重なってしまうことがなく、ラグ１１をクローラ周方向Ａに近接して良好に配置できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】弾性クローラの接地側からみた図である。
【図２】クローラ式走行装置の側面図である。
【図３】弾性クローラを幅方向で切断した断面図である。
【図４】パッド式履帯に採用される弾性パッドの接地側からみた図である。
【図５】弾性パッドを履帯幅方向で切断した断面図である。
【図６】ボルト取付孔を示す拡大断面図である。
【図７】ボルト取付孔を示す拡大断面図である。
【図８】弾性パッドの接地側からみた図である。
【図９】弾性パッドを履帯幅方向で切断した断面図である。
【図１０】弾性パッドの接地側からみた図である。
【図１１】弾性パッドを履帯幅方向で切断した断面図である。
【図１２】弾性パッドを履帯幅方向で切断した断面図である。
【図１３】弾性パッドの接地側からみた図である。
【図１４】弾性パッドを履帯幅方向で切断した断面図である。
【図１５】従来の弾性クローラの接地側からみた図である。
【図１６】従来の弾性クローラの接地側からみた図である。
【図１７】従来の問題点を説明するための図である。
【図１８】本発明に係る弾性クローラの他の弾性クローラの接地側からみた図である。
【符号の説明】
６クローラ本体
７芯金
１１ラグ
１１ａラグの外端側部分
１１ｂラグの中央側部分
１１ｃラグの中間部分
Ａクローラ周方向
Ｂクローラ幅方向
Ｗ１ラグの、クローラ幅方向外端側の部分の接地面のクローラ周方向の幅
Ｗ２ラグの、クローラ幅方向中央側の部分の接地面のクローラ周方向の幅[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an elastic crawler (rubber crawler) employed in a crawler type traveling device employed as a traveling unit for civil engineering / construction machines such as excavators, backhoes, carrier dumpers, and agricultural machines such as transport vehicles or tractors. Is.
[0002]
[Prior art]
In general, a crawler type traveling device includes a drive sprocket disposed on one side in the traveling direction, an idler disposed on the other side in the traveling direction, and a plurality of rolling devices disposed between the drive sprocket and the idler. It is mainly composed of a wheel and a crawler belt wound around these drive sprockets, idlers and wheels, and can be run by rotating the crawler belt in a circumferential direction by rotating the drive sprocket. Yes.
[0003]
As a crawler belt employed in this crawler type traveling device, there is an elastic crawler. As shown in FIGS. 15 and 16, this elastic crawler 30 is provided in an endless belt-like crawler body 31 made of an elastic body such as rubber. A cored bar 32 is embedded at an appropriate interval in the circumferential direction A, and a tensile body (reinforcing band) made of a steel cord or the like is embedded in the crawler circumferential direction A on the crawler outer peripheral side of the cored bar 32. The main structure.
[0004]
In addition, the crawler body 31 is disposed between the core bars 32 adjacent to each other in the crawler circumferential direction A and in the center part of the crawler width direction B. The teeth of the drive sprocket are meshed with the core bar 31 to rotate the elastic crawler in the circumferential direction A. Engagement holes 33 for inserting the teeth of the drive sprocket are formed between the metal cores 32 for running.
Further, on the grounding side (crawler outer peripheral side) of the crawler body 31, lugs 34 are formed at appropriate intervals in the crawler circumferential direction A on both sides of the crawler width direction B across the engagement hole 33. .
[0005]
In this lug 34, the width W1 in the crawler circumferential direction A of the ground contact surface of the portion 34a on the outer end side B of the crawler width direction B is larger than the width W2 in the crawler circumferential direction A of the ground contact surface of the portion 34b on the center side in the crawler width direction B. It is formed small.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the elastic crawler 30, the edge of the elastic crawler 30 (crawler width direction B side) is caused by curb stones, stones, etc., and thereby the tensile body and the core metal 32 are exposed. There is a problem.
That is, as shown in FIG. 17A, when the wing portion of the elastic crawler 30 rides on the curbstone 35, the wing portion is curved and deformed, and the lug 34 is cut at the corner portion 35a of the curbstone 35 to cause cracking. . A case in which the cracks are continuously generated in the crawler circumferential direction A is called an ear break.
[0007]
When the bending of the elastic crawler 30 is repeated by running, the crack generated in the lug 34 spreads to the inner peripheral side of the elastic crawler 30 and reaches the tensile member or the cored bar 32, and the bending of the elastic crawler 30 is continued. At times, the tensile body and the cored bar 32 appear to be exposed.
In view of the above-described problems, an object of the present invention is to satisfactorily prevent a lug from being cut in a wing portion of an elastic crawler.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The technical means taken by the present invention to solve the technical problem is that a cored bar 7 is embedded in the crawler circumferential direction A in a crawler body 6 formed in an endless belt shape from a rubber-like elastic body. The lugs 11 are provided on both sides of the crawler width direction B on the grounding side of the crawler body 6 so as to extend in the crawler circumferential direction A. The lugs 11 are inclined to move in the crawler circumferential direction A toward the outside of the crawler width direction B. Are arranged over three core bars 7 adjacent in the crawler circumferential direction A, and the crawler width direction B of the lug 11 in the crawler circumferential direction A of the ground contact surface of the portion 11a on the outer end side. The width W1 is formed to be substantially the same width as the width W2 in the crawler circumferential direction A of the ground surface of the portion 11b on the crawler width direction B center side of the lug 11,
On both sides of the crawler body 6 in the crawler width direction B, a part of the outer end side portion 11a of one lug 11 and a part of the central side portion 11b of the other lug 11 of the lugs 11 adjacent in the crawler circumferential direction A Is provided at a position corresponding to the same cored bar 7 ,
A portion 11a on the outer end side of the lug 11 is formed by a core metal 7 in the middle of the three core bars 7 at a position corresponding to the place where the lug 11 is formed, and one of the core bars 7 adjacent thereto. A central portion 11b of the three lugs 11 provided between the two cores 7 and the central portion 11b of the lugs 11 is located at the position corresponding to the place where the lugs 11 are formed, It is provided over two core bars 7 with the other core bar 7 adjacent thereto .
[0009]
Another technical means is that a cored bar 7 is embedded in a crawler circumferential direction A in a crawler body 6 formed in an endless belt shape from a rubber-like elastic body, and a crawler on the ground side of the crawler body 6 is also provided. On both sides of the width direction B, lugs 11 are provided over the crawler circumferential direction A. The lugs 11 are arranged in an inclined shape so as to move in the crawler circumferential direction A toward the outside of the crawler width direction B. A width W1 in the crawler circumferential direction A of the grounding surface of the portion 11a on the outer end side of the crawler width direction B of the lug 11 is provided across a plurality of core bars 7 adjacent in the direction A. The crawler width direction of the lug 11 B is formed to have the same width as the width W2 in the crawler circumferential direction A of the ground contact surface of the portion 11b on the center side,
On both sides of the crawler body 6 in the crawler width direction B, a part of the outer end side portion 11a of one lug 11 and a part of the central side portion 11b of the other lug 11 of the lugs 11 adjacent in the crawler circumferential direction A Is provided at a position corresponding to the same cored bar 7,
An intermediate portion 11c of the lug 11 from the crawler width direction B center side portion 11a to the outer end side portion 11b is formed in an inclined shape that transitions to the crawler circumferential direction A as it goes outward in the crawler width direction B.
Lug 11, portions 11a and a central-side portion 11b of the crawler width direction B outer end side, said been bent relative to the intermediate portion 11c, characterized in that it is formed in the crawler width direction B.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
In FIG. 2, reference numeral 1 denotes a crawler type traveling device that is employed as a traveling unit of a civil engineering / construction machine, a transport vehicle, an agricultural machine, or the like, and this crawler type traveling device 1 is in front of and behind a traveling direction (left and right direction in FIG. 2). A driving sprocket (driving wheel) 2 disposed on one side, an idler 3 disposed on the other side in the traveling direction, and a plurality of wheels 5 disposed between the driving wheel 2 and the idler 3. The left and right side frames of the track frame F are supported so as to be rotatable about the axial center in the left-right direction (the through-direction in FIG. 2), and endless elastic over the drive sprocket 2, the idler 3 and the wheel 4. The crawler 5 is wound around and the main structure of the machine employing the crawler type traveling device 1 is applied to the elastic crawler 5 via the rolling wheel 4 and the load such as the weight from the machine side. It is configured to proceed back and forth letting run circulating round the elastic crawler 5 in the circumferential direction A by driving the rotation.
[0011]
As shown in FIGS. 1 and 3, the elastic crawler 5 includes a large number of metal cores 7 and tensile bodies 8 in a crawler main body 6 formed in an endless belt shape by a rubber-like elastic body (rubber, resin, etc.). It is mainly composed by burying.
The cored bar 7 is formed long in the crawler width direction B (left-right direction), and is disposed at an appropriate interval in the circumferential direction A over the entire circumference of the crawler circumferential direction A.
[0012]
A pair of left and right guide portions 9 projecting from the crawler main body 6 to the crawler inner peripheral side C are provided on the center side of the core bar 7 in the crawler width direction B and on the inner peripheral side C of the crawler. This prevents the wheel 4 and the like from being removed.
In this crawler type traveling device 1, the outer sides of the left and right guide portions 9 in the crawler width direction B are rail portions through which the rolling wheels 4 pass (roll), and the rolling wheels 4 straddle the left and right guide portions 9. Be placed.
[0013]
In addition, the top part (surface of the crawler inner peripheral side C) of the left and right guide parts 9 may be a rail part through which the wheel passes. Further, the shape of the guide portion 9 is not limited to the shape shown in the figure. For example, the guide portion 9 may be a front and rear divided (bifurcated) protrusion instead of one protrusion, and the left and right guide portions. 9 may not be the same shape.
In the crawler body 6, between the adjacent core bars 7 in the crawler circumferential direction A and in the center part of the crawler width direction B, the teeth of the drive sprocket 2 are engaged with the core bar 7 and the elastic crawler 5 is circulated in the circumferential direction A. Engagement holes 10 for inserting the teeth of the drive sprocket 2 are formed between the metal cores 7 for running.
[0014]
The elastic crawler 5 is a short pitch type elastic crawler 5 in which the core metal 7 is engaged with all the teeth of the drive sprocket 2.
Further, on the grounding side (crawler outer peripheral side D) of the crawler body 6, the lugs 11 are provided at appropriate intervals in the crawler circumferential direction A and in the circumferential direction A on both sides of the crawler width direction B across the engagement hole 10. Formed.
[0015]
The lugs 11 are arranged and formed in an inclined shape so as to shift to one side A1 in the crawler circumferential direction as it goes outward in the crawler width direction B as a whole, and three cores arranged adjacent to each other in the crawler circumferential direction A It is arranged over the gold 7.
The lugs 11 may be provided so as to extend over two or four core bars 7.
[0016]
The lug 11 includes a crawler width direction B outer end side portion 11a, a crawler width direction B center side portion 11b, and an intermediate portion 11c between the outer end side portion 11a and the center side portion 11b. The outer end side portion 11a and the central side portion 11b are formed in a direction along the crawler width direction B, and the intermediate portion 11c is mainly in the crawler circumferential direction A1 as it goes outward in the crawler width direction B. It is formed in the shape of transition.
[0017]
Further, the outer end portion 11a of the lug 11 is formed by the middle core metal 7 of the three core bars 7 at the position corresponding to the place where the lug 11 is formed, and the one core bar 7 adjacent thereto. The center side portion 11b of the lug 11 is provided over the two core bars 7, and the middle core bar 7 of the three core bars 7 at the position corresponding to the place where the lug 11 is disposed, It is provided over two cored bars 7 with the other adjacent cored bar 7.
[0018]
Moreover, a part of the outer end side part 11a of one lug 11 and a part of the center side part 11b of the other lug 11 of the lugs 11 adjacent in the crawler circumferential direction A correspond to the same cored bar 7. Of the lugs 11 provided at the positions and adjacent in the crawler circumferential direction A, the outer end side portion 11a of one lug 11 and the central side portion 11b of the other lug 11 are partially wrapped when viewed from the side. The central side portions 11b of the lugs 11 arranged close to each other and arranged in the crawler circumferential direction A extend over the two core bars 7 and at substantially the same interval as the interval between the core bars 7. It is formed so as to be arranged in the crawler circumferential direction A.
[0019]
In addition, the lug 11 is formed so that the cross-sectional area on the surface orthogonal to the crawler thickness direction E gradually narrows from the crawler body 6 side toward the grounding side, and the lug 11 is a surface along the crawler thickness direction E. The cut section is formed so as to exhibit a trapezoidal shape that becomes tapered as it goes from the crawler body 6 side to the grounding side.
Also, the lugs 11 provided on the left and right sides are arranged with a half-pitch position shift in the crawler circumferential direction A with respect to the lugs 11 provided on the left and right sides, and the lugs 11 provided on the left and right sides, The lugs 11 provided on the left and right other side are arranged in a staggered manner in the crawler circumferential direction A.
[0020]
Accordingly, the outer end side portion 11a of the lug 11 provided on the left and right sides of the elastic crawler 5 and the central side portion 11b of the lug 11 provided on the left and right sides of the elastic crawler 5 are substantially the same position in the crawler circumferential direction A. (Position to wrap when viewed from the side).
In the above configuration, the lugs 11 are arranged obliquely with respect to the crawler width direction B so that the lugs 11 extend over the plurality of core bars 7, and the left and right lugs 11 are arranged in a staggered manner, Moreover, the lug 11 exists between the metal cores 7 adjacent in the crawler circumferential direction A, and there is little difference in rigidity.
[0021]
Further, the width W1 in the crawler circumferential direction A of the ground contact surface of the outer end side portion 11a of the lug 11 having the above-described configuration is formed to be substantially the same width as the width W2 in the crawler circumferential direction A of the ground contact surface of the central side portion 11b of the lug 11. Has been.
The width W1 of the outer end portion 11a of the lug 11 is formed within a range of 0.8 × W2 to 1.2 × W2.
[0022]
If the width W1 of the outer end portion 11a of the lug 11 is smaller than 0.8 × W2, the crack occurrence rate of the lug 11 when riding on the curb increases, and if it exceeds 1.2 × W2, the blade of the elastic crawler 5 When the elastic crawler 5 is wound around the drive sprocket 2 or the idler 3 and bent, the wings of the elastic crawler 5 are deformed excessively, and the core (the crawler width direction B side) becomes too rigid. There is a problem that the adhesion force between the gold 7 and the crawler body 6 is deteriorated and the drive sprocket 2 and the like cannot be smoothly wound.
[0023]
Further, in the lug 11 having the above-described configuration, by setting W1≈W2, the rigidity of the lug outer end portion 11a and the lug center side portion 11b becomes substantially uniform, and uneven wear and vibration of the lug 11 are improved at the same time. Is done.
In the above-described embodiment, the left and right lugs 11 are arranged and formed to be inclined so as to move to the crawler circumferential direction one A1 as going outward in the crawler width direction B, as shown in FIG. The left and right lugs 11 are inclined so as to shift to the crawler circumferential direction A1 as they go outward in the crawler width direction B, and the other lugs 11 shift to the crawler circumferential direction other A2 as they go outward in the crawler width direction B. It may be inclined.
[0024]
FIGS. 4 to 14 show a disclosure example related to an elastic pad 20 (rubber pad) employed in a pad-type crawler belt, and the elastic pad 20 is attached to each of a large number of links connected in an endless manner, and is endless. Constructs a belt-like track.
4 to 14, the elastic pad 20 is made of a metal plate or the like, and includes a core member 21 located on the inner peripheral side C of the crawler belt and a rubber fixed to the core member 21 by vulcanization adhesion or the like. It is formed from a like elastic body, and is mainly composed of a pad main body 22 located on the crawler belt outer peripheral side D (grounding side), and is formed long in the crawler belt width direction B.
[0025]
In the elastic pad 20 shown in FIGS. 4 and 5, or FIGS. 10 to 12, a pair of left and right bolt insertion holes 23 are formed around the crawler belt circumferential direction A on the center side of the crawler belt width direction B of the core member 21. Has been.
Further, the pad main body 22 is formed in a block shape, and is formed on the center side of the crawler belt width direction B in correspondence with the bolt insertion hole 23 of the core member 21, and is inserted into the bolt insertion hole 23. Bolt mounting holes 24 for inserting the heads of the bolts to be formed are formed.
[0026]
In the elastic pad 20, a bolt is inserted into a bolt insertion hole 23 from a bolt mounting hole 24 formed in the pad main body 22, and the bolt is screwed into a screw hole formed in the link to be linked to the link. Mounted and fixed.
Further, in the elastic pad 20 shown in FIG. 8 and FIG. 9 or FIG. 13 and FIG. 14, the hook portion hooked to the crawler plate attached and fixed to the link on one end side in the crawler belt width direction B of the core material 21. 26, a bolt insertion hole 27 is formed on the other end side in the crawler belt width direction B of the core member 21, and a bolt mounting hole 28 for inserting a head portion of the bolt inserted into the bolt insertion hole 27 is formed in the pad main body 22. The hook portion 26 is hooked on a shoe plate or the like, the bolt is inserted from the bolt mounting hole 28 formed in the pad main body 22 into the bolt insertion hole 27, and the bolt is inserted into the screw hole formed in the shoe plate or the like. It is designed to be attached and fixed to a shoe plate or the like by screwing.
[0027]
In the elastic pad 20, the pad main body 22 has holes such as the bolt mounting holes 24, 28 and mud holes, and the holes 24, 28 formed in the pad main body 22. The elastic body (rubber) constituting the pad main body 22 is formed on the inner peripheral surface side and the ground surface side of the pad main body 22 (corner portion between the inner peripheral surface of the holes 24 and 28 and the ground surface of the pad main body 22). Chipping and damage occur, which is a problem.
[0028]
Therefore, in order to prevent this, in the elastic pad 20, the formation portions of the bolt mounting holes 24, 28 and the like are reinforced to prevent the elastic body (rubber) constituting the pad main body 22 from being chipped or damaged. In order to achieve this, a reinforcing layer 25 is provided around the bolt mounting holes 24, 28 and the like.
In the elastic pad 20 shown in FIGS. 4 and 5, as shown in FIG. 6, a reinforcing layer 25 made of a reinforcing sheet such as canvas is provided on the grounding surface side of the pad main body 22, thereby the bolt mounting hole 24. Reinforce surroundings.
[0029]
Further, as shown in FIG. 7, the reinforcing layer 25 may be provided in the thickness direction E of the pad main body 22 on the inner peripheral surface side of the bolt mounting hole 24 or the like.
Further, in the elastic pad 20 shown in FIGS. 8 and 9, the canvas or the like constituting the reinforcing layer 25 is formed on the inside of the pad main body 22 from the ground side surface of the pad main body 22 and the inner peripheral surface such as the bolt mounting hole 28. On the side, it is provided as a buried shape.
[0030]
In addition, when forming the pad main body 22, the canvas or the like constituting the reinforcing layer 25 is placed in a mold for forming the pad main body 22 and is arranged around the portions where the bolt mounting holes 24 and 28 are formed. The unvulcanized rubber constituting the pad main body 22 is put into the mold and the pad main body 22 is vulcanized, whereby the canvas or the like constituting the reinforcing layer 25 is integrated with the rubber constituting the pad main body 22. The
[0031]
Moreover, in the elastic pad 20 shown in FIGS. 10-14, the reinforcement layer 25 which reinforces bolt attachment holes 24 and 28 grade | etc., Is comprised by the rubber layer (rubber containing cut fiber) which mixed the short fiber.
10 and FIG. 11 or FIG. 13 and FIG. 14, the reinforcing layer 25 is provided over the thickness direction E of the pad body 22, and in the case shown in FIG. The reinforcing layer 25 is provided from a midway portion in the thickness direction E of the pad main body 22 to the grounding surface of the pad main body 22.
[0032]
In the reinforcing layer 25, rubber containing cut fibers is formed in advance, and when the pad main body 22 is formed, the rubber containing cut fibers is put into a mold for forming the pad main body 22. The reinforcing layer 25 is formed by placing the unvulcanized rubber constituting the pad main body 22 in the mold and vulcanizing the pad main body 22 by placing the bolt mounting holes 24 and 28 around the forming portion. It is integrated with the rubber constituting the pad main body 22 (or the rubber constituting the reinforcing layer 25 constitutes a part of the pad main body 22).
[0033]
【The invention's effect】
In the present invention, a core metal 7 is embedded in a crawler circumferential direction A in a crawler body 6 formed in an endless belt shape from a rubber-like elastic body, and on both sides of the crawler width direction B on the ground side of the crawler body 6. The lugs 11 are provided in the crawler circumferential direction A, and the lugs 11 are arranged in an inclined shape so as to shift to the crawler circumferential direction A toward the outside of the crawler width direction B, and are adjacent to each other in the crawler circumferential direction A. A width W1 in the crawler circumferential direction A of the grounding surface of the portion 11a on the outer end side of the crawler width direction B of the lug 11 is provided on the central side of the crawler width direction B of the lug 11. For example, the width W1 of the outer surface 11a of the outer end portion of the lug 11 is made wider than that of the prior art. Crawler wing (elastic crawler The lug 11 is difficult to bend when the curl is placed on the curb, and can be prevented from being cut by the corners of the curb. Even if the cut occurs, the outer end side portion 11a of the lug 11 Since the volume of the elastic body is increased, the cut does not easily reach the core bar 7 or the like.
[0034]
Further, as the rigidity of the outer end side portion 11a of the lug 11 becomes larger than that of the central side portion 11b of the lug 11, the elastic crawler is not smoothly wound around the drive sprocket and the like. The wings are forcibly deformed when wound, and the adhesion between the crawler body 6 and the cored bar 7 is deteriorated. The width W1 is formed to be substantially the same width as the width W2 in the crawler circumferential direction A of the ground contact surface of the portion 11b on the crawler width direction B center side of the lug 11, specifically, 0.8 × W2 ≦ W1 ≦ 1.2. The outer end side portion of the lug 11 when the wing of the elastic crawler rides on the curb without causing a problem when the elastic crawler is wound around the drive sprocket or the like by forming it to be W2. Prevent cracking of 11a it can.
[0035]
In addition, the lugs 11 are arranged in an inclined shape so as to move to the crawler circumferential direction A1 as they go outward in the crawler width direction B, and each center of the lugs 11 arranged side by side in the crawler circumferential direction A is arranged. In the case where the side portion 11b is disposed close to the crawler circumferential direction A at the same interval as the interval of the cored bar 7 across the plurality of cored bars 7, the outer end side portion 11a of the lug 11 In the case where the width is the same as that of the portion 11b, if the outer end portion 11a of the lug 11 is wide in a state of being inclined with respect to the crawler width direction B (see FIG. 16), the adjacent lugs 11 in the crawler circumferential direction A There is a problem that stress concentration occurs at the base of the outer end side portion 11a.
[0036]
That is, the corner (corner) between the front, rear, left and right side surfaces of the lug 11 and the outer peripheral surface of the crawler body 6 is provided with R (R) in order to avoid stress concentration in the portion. In this way, when the outer end side portion 11a of the lug 11 is widened in an inclined state with respect to the crawler width direction B, the lug 11 adjacent to the crawler circumferential direction A is provided at the base portion of the outer end side portion 11a. The R portions overlap each other, the overlapping portion becomes V-shaped, and stress concentration occurs there.
[0037]
In order to avoid this, if the distance between the claw circumferential direction A of the lugs 11 adjacent in the crawler circumferential direction A is increased, the positions of the lugs 11 with respect to the core metal 7 are shifted, and the number of lugs 11 is reduced. The ground contact area becomes small.
Therefore, the crawler width direction B outer end portion 11a and the central portion 11b of the lug 11 are formed along the crawler width direction B, and the lug 11 is crawler width direction B center side portion 11a. The intermediate portion 11c that reaches the portion 11b is formed in an inclined shape that shifts to one side A1 in the crawler circumferential direction as it goes outward in the crawler width direction B, so that the lug 11 is in the crawler circumferential direction as it goes outward in the crawler width direction B On the other hand, in the case where the outer end side portion 11a of the lug 11 is widened to be substantially the same width as the central side portion 11b, the outer end side of the lug 11 adjacent in the crawler circumferential direction A is arranged in an inclined shape that transitions to A1. The R portions provided at the base portion of the portion 11a do not overlap each other, and the lug 11 can be arranged well in the crawler circumferential direction A.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view of an elastic crawler as viewed from the ground contact side.
FIG. 2 is a side view of the crawler type traveling device.
FIG. 3 is a cross-sectional view of an elastic crawler cut in the width direction.
FIG. 4 is a view of an elastic pad employed in a pad-type crawler belt as viewed from the grounding side.
FIG. 5 is a cross-sectional view of an elastic pad cut in a crawler belt width direction.
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view showing a bolt mounting hole.
FIG. 7 is an enlarged sectional view showing a bolt mounting hole.
FIG. 8 is a view of the elastic pad as viewed from the ground side.
FIG. 9 is a cross-sectional view of the elastic pad cut in the crawler belt width direction.
FIG. 10 is a view of the elastic pad as seen from the grounding side.
FIG. 11 is a cross-sectional view of the elastic pad cut in the crawler belt width direction.
FIG. 12 is a cross-sectional view of an elastic pad cut in the crawler belt width direction.
FIG. 13 is a view of the elastic pad as seen from the grounding side.
FIG. 14 is a cross-sectional view of the elastic pad cut in the crawler belt width direction.
FIG. 15 is a view of a conventional elastic crawler when viewed from the ground contact side.
FIG. 16 is a view of a conventional elastic crawler when viewed from the ground contact side.
FIG. 17 is a diagram for explaining a conventional problem.
FIG. 18 is a view of another elastic crawler according to the present invention as viewed from the ground contact side.
[Explanation of symbols]
6 Crawler body 7 Core 11 Lug 11a Outer end portion 11b of lug Central portion 11c of lug Middle portion of lug A A crawler circumferential direction B Crawler width direction W1 of grounding surface of crawler width direction outer end side of lug Width in the crawler circumferential direction W2 Width in the crawler circumferential direction of the ground contact surface of the central portion of the crawler width direction of the lug

Claims

A cored bar (7) is embedded in a crawler body (6) formed in an endless belt shape from a rubber-like elastic body over the crawler circumferential direction (A), and the crawler width on the ground side of the crawler body (6) On both sides of the direction (B), lugs (11) are provided over the crawler circumferential direction (A), and the lugs (11) shift to the crawler circumferential direction (A) as they go outward in the crawler width direction (B). The portion of the lug (11) on the outer end side of the crawler width direction (B) is provided across the three core bars (7) adjacent in the crawler circumferential direction (A). The width (W1) in the crawler circumferential direction (A) of the ground contact surface of (11a) is the width in the crawler circumferential direction (A) of the ground contact surface of the crawler width direction (B) central portion (11b) of the lug (11). (W2) and approximately the same width,
On both sides of the crawler body (6) in the crawler width direction (B), part of the outer end side part (11a) of one lug (11) of the lugs (11) adjacent in the crawler circumferential direction (A) and the other And a part of the central side portion (11b) of the lug (11) is provided at a position corresponding to the same metal core (7) ,
A part (11a) on the outer end side of the lug (11) includes a core metal (7) in the middle of the three core bars (7) at a position corresponding to the place where the lug (11) is formed. Is provided across two cored bars (7) with one cored bar (7) adjacent to the center part (11b) of the lug (11), and the lug (11) is formed. However, it is provided across two cored bars (7), which are the middle cored bar (7) of the three cored bars (7) at the corresponding position and the other cored bar (7) adjacent thereto. An elastic crawler characterized by

A cored bar (7) is embedded in a crawler body (6) formed in an endless belt shape from a rubber-like elastic body over the crawler circumferential direction (A), and the crawler width on the ground side of the crawler body (6) On both sides of the direction (B), lugs (11) are provided over the crawler circumferential direction (A), and the lugs (11) shift to the crawler circumferential direction (A) as they go outward in the crawler width direction (B). Are arranged across a plurality of adjacent core bars (7) in the crawler circumferential direction (A), and a portion of the lug (11) on the outer end side of the crawler width direction (B) ( 11a) The width (W1) of the ground contact surface in the crawler circumferential direction (A) is equal to the crawler width direction (B) of the lug (11) in the crawler circumferential direction (A). W2) and approximately the same width,
On both sides of the crawler body (6) in the crawler width direction (B), part of the outer end side part (11a) of one lug (11) of the lugs (11) adjacent in the crawler circumferential direction (A) and the other And a part of the central side portion (11b) of the lug (11) is provided at a position corresponding to the same metal core (7),
The intermediate portion (11c) of the lug (11) from the crawler width direction (B) central portion (11a) to the outer end portion (11b) is crawlered toward the crawler width direction (B) outward. It is formed in an inclined shape that moves in the circumferential direction (A),
The crawler width direction (B) outer end side portion (11a) and the central side portion (11b) of the lug (11) are bent with respect to the intermediate portion (11c), and the crawler width direction (B) elastic crawler characterized in that it is formed.