JP4827190B2 - 粉体の比表面積測定用サンプルの形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、測定用セル内に形成した粉体層(サンプル層)に気体(空気)を透過させ、圧損(粉体層透過前後の差圧)あるいは粉体層を一定量の気体が透過する時間などから粉体の比表面積を自動測定する際に使用する粉体の比表面積測定用サンプルの形成装置、該サンプルの形成方法および粉体の比表面積測定装置に関する。
従来からセメント粉体の比表面積は、JIS R5201-1997に規定のブレーン(Blaine)気体透過装置を用いて測定されている。このJIS法は、マノメーターに取り付けた測定用セル内に形成した円柱状セメント粉体層を一定量の気体が通過する時間を測定する方法であり、この方法ではマノメーターの液頭を調節し、液頭が一定標線間を通過する時間からセメント粉体の比表面積を測定する方法である。この方法は測定が簡単であることからよく利用されており、この方法で測定される粉体の比表面積はブレーン値と称されている。
この方法の原理は、粒子密度ρ(g/cm3)および比表面積Sw(cm2/g)の粉体を、断面積A(cm2)、層高L(cm)および空隙εの粉体層に形成し、この粉体層中を粘度ηの気体を一定の圧力差ΔP(Pa)で透過させた時の気体の透過速度と、上記の特性値の関係を示すコゼニー−カーマン(Kozeny-Carman)の式を変形した下記の式(1)から粉体の比表面積Swを求めるものである。

Figure 0004827190
上記式中のQ/tは気体の透過量(cm3/sec)であり、kKはコゼニーの乗数で実験的に5と定められており、気体が空気の場合にはηは1.82×10-5Pa・sであって、Wは粉体の質量(g)である。Q/tを測定することで粉体の比表面積Swが求められる。
上記JIS法では、一定高の円柱状に形成した粉体層(ΔPおよびεは一定)を通過する気体の量(実際は一定量の気体が通過する時間)を測定する。測定対象のセメント粉体とともにブレーン値が既知の標準試料(セメント粉体)についても通過気体量を求め、下記式より測定対象のセメント粉体のブレーン値を求めている。
Figure 0004827190
式中のSは試料(測定対象の粉体)の比表面積、ρは試料の密度、tは試料の気体透過時間、εは試料の空隙率、Vは試料ベッドの体積、Mは試料の質量であり、S0、ρ0、t0、ε0はそれぞれ校正用標準試料の比表面積、密度、気体透過時間および空隙率である。
上記JIS法は、全て手動操作で行うものであり、操作が煩雑で測定に個人差が生じやすく、長時間を要する。例えば、試料(セメント粉体)が充填される測定用セルは、測定用セルの底部に有孔金属板(穴数25〜35、穴径1.0±0.2mm)を設置し、その上に測定用セルの内径の大きさのろ紙を置き、秤り採った粉体試料を入れ、測定用セルの側面を軽くたたいて試料をならし、その上に別のろ紙を置き、側面に通気孔を有するプランジャーで試料表面を静かに手で押し、試料層(ベッド)の高さを一定とする操作によって準備される。この測定用セルの準備は、プランジャーの操作は単に静かに押すとだけ規定されているだけであることから、プランジャー操作に個人差が生じ、ΔP一定の要件を確保することが難しくなることがあり、前記の液頭の通過時間の測定と併せ、測定値のばらつきの要因となっている。
JIS法の上記の問題点を解消し、セメント粉体に限らず、種々の粉体の比表面積を自動で測定する装置が提案されている。第1の装置は、JIS法を自動化した装置で、マノメーターの上部に取り付ける測定用セルは、ステンレスなどの硬質金属などで概略円筒状に形成し、その内部下端におよそ10μm程度のメッシュサイズを有する焼結金属あるいは多孔質板によって形成されたフィルターを嵌め込み、フィルター上に堆積された粉体が漏出することがなく、気体透過が確保されるようにしたものを使用する。上記測定用セルへの粉体の導入、エアシリンダーのプランジャーで粉体を圧縮して粉体層のベッドを形成する工程、ベッドが形成された測定用セルを用いてマノメーターの液頭が所定標線間を通過する時間の測定およびこれらの工程間の測定用セルの移動、取り付け、取り外しなどを自動化した粉体の比表面積自動測定装置である(特許文献1)。
第2の装置は、測定すべき粉体試料を筒状の粉体層として充填可能な試料充填室と、試料充填室に充填された粉体層を通過する気体の流量を制御または測定して通過流量Q/tを設定または出力する流量設定出力手段と、前記気体が前記粉体層を通過して生じる差圧を制御または測定して圧力損失Δpを設定または出力する損失量設定出力手段とを備えた粉体の比表面積測定装置である。Q/tまたはΔpを測定し、前記の式(1)より粉体の比表面積を求めるものである(特許文献2)。
また、第3の粉体の比表面積測定装置として、粉体層の一方側を大気圧とし、他方側を減圧にして、粉体層を気体が透過することにより圧力が一定値上昇するまでの時間(粉体層を一定量の気体が透過する時間に相当する)を測定して粉体の比表面積を自動測定する装置も提案されている(特許文献3)。この比表面積自動測定装置では、ρおよびtを測定し、ブレーン値を上記式(2)より求めている。試料によってベッドの厚さが変化するために式(2)に(V/V0)を乗じて補正している。V0は校正用標準試料の体積である。
この第3の装置(粉体ブレーン値自動測定装置)は、第1の測定装置における測定用セルと同様の底部に焼結金属製のフィルター(気体透過部)が着脱可能に嵌装される略円筒形の密封可能な測定用セルに粉体を充填し、この粉体をプランジャーで圧密して粉体層のベッドを形成し、この粉体層を形成した測定用セルを用いてブレーン値を測定し、測定後の測定用セルからの粉体層の除去・クリーニングまでの操作を自動化したことと、粉体を充填した場合と、粉体非充填時の測定用セルを密封し、測定用セル内の気体を一定体積だけ圧縮する前後の圧力から粉体の密度を測定する密度測定部を有していることが特徴となっている。この密度測定の原理はベックマン比重計の測定原理(一定体積だけ膨張させる)と同じである。
特開2000−19096号公報 特開2003−207439号公報 特開2004−69636号公報
上記の第2の装置では、粉体試料充填室(試料カラム)に円柱状粉体層(サンプル層)を形成する操作は、前記のJIS法と同じで手動であり、Q/tまたはΔpの測定が自動化されていることが特徴である。JIS法によるサンプル層は、前記のように、測定用セル底部に有孔金属板をおき、その上に円形ろ紙を置き、その上に粉体を測定用セル側面を軽くたたいて充填し、更にその上に円形ろ紙を置き、プランジャーを静かに手動で押すことで形成される。粉体を測定用セル内に充填する前に試料粉体をよくほぐす操作も必要である。
上記の粉体層の形成操作は、個人差が生じやすく、また、測定頻度が少ない場合には測定者の負担にはならないが、測定頻度が多い場合には測定用セルの準備は測定者にとって大きな負担となっている。しかし、第1および第3の装置で使用する測定用セルを用い、これらの装置におけるエアシリンダーを用いたプランジャーによる加圧でベッドを形成することでJIS法の上記の問題点は解消される。
しかし、測定用セル内の粉体をプランジャーで圧密する際の問題点は、一定の空隙率のサンプル層(測定用サンプル)を形成するためには、粉体中に含まれている気体を圧密過程で測定用セル外へ排気しなければならないということである。JIS法では、側面に気体抜きの溝が形成されたプランジャーを使用している。
第1および第3の装置では、測定用セルに充填された粉体をエアシリンダーを用いたプランジャーで圧密してサンプルを形成するが、その際の粉体中の気体抜きについては全く触れていない。これらの装置では測定用セルのフィルターとして気体透過性の焼結金属などからなるフィルターを用いていることから、気体の一部はフィルターから排出されるが、これだけでは不充分であり、他の気体抜きを講じる必要がある。
本発明の目的は、測定用セル内に形成したサンプル層に気体を透過させて粉体の比表面積を自動測定する際に、気体を透過させ、粉体を漏洩しないフィルターを底部に取り付けた円筒状粉体充填室を有する測定用セル内に、上記の問題点のないサンプル層を形成する装置、方法および粉体の比表面積測定装置を提供することである。
上記目的は以下の構成の本発明によって達成される。
1.上部が開放されている円筒状の粉体充填室(1)と、該充填室の底部を構成するフィルター(2)とからなる粉体の比表面積測定用サンプル層形成用セル(A)と、上記粉体充填室(1)内に充填された粉体(12)の圧密化手段(B)とからなり、上記フィルター(2)が気体を透過させるが粉体を透過させないフィルターであり、該フィルター(2)が充填室(1)の下方から挿入され、円環状の抑え具(9)により充填室の底部に保持され、フィルター固定ネジ(10)によって固定し、上記円環状の抑え具(9)と上記固定ネジ(10)の着脱によって、上記フィルター(2)が交換可能となっており、上記粉体の圧密化手段(B)が、その加圧面(3)の少なくとも一部に粉体中の気体をセル外に排気するための通気孔(4)を有するプランジャー(5)をピストン(6)先端に設置したピストンシリンダー(7)であり、該通気孔(4)の開口部には、気体は通過させるが粉体は通過させないフィルター(8)が設けられており、該フィルター(8)は、プランジャー(5)の加圧面(3)に通気孔(4)に連結している凹部(11)に嵌め込まれ、プランジャー(5)の加圧面(3)とフィルター(8)の面とが面一になるように構成されていることを特徴とする粉体の比表面積測定用サンプルの形成装置を提供する
.少なくとも前記1に記載の粉体の比表面積測定用サンプルの形成装置(a)と、粉体の比表面積を測定する装置(b)とを有することを特徴とする粉体の比表面積測定装置を提供する
本発明によれば、粉体の比表面積測定装置で使用される測定用セル内に、再現よく空隙率が一定の円柱状サンプル層(粉体層)を容易に形成することができるサンプルの形成装置、形成方法および高精度で粉体の比表面積を測定することができる装置が提供される。
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
本発明の測定用セル内での円柱状サンプルの形成装置および方法は、円柱状サンプル内に気体を透過させ、コゼニー−カーマンの式に基づいた前記の式(1)または(2)から粉体の比表面積を測定する前記特許文献1〜3に記載の装置およびその他のいずれの粉体の比表面積測定装置にも適用が可能である。
本発明の粉体の比表面積測定用サンプルの形成装置(以下単に「サンプル層形成装置」という場合がある)の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明のサンプル層形成装置の全体を説明する図である。本発明のサンプル層形成装置は、図1に示すように、上部が開放されている円筒状の粉体充填室1と、該充填室1の底部を構成するフィルター2とからなる粉体の比表面積測定用サンプル層形成用セルA(以下単に「セルA」という)と、上記粉体充填室内に充填された粉体12(図6参照)の圧密化手段Bとからなり、上記フィルター2が気体を透過させるが粉体を透過させないフィルターであり、上記粉体の圧密化手段Bが、その加圧面3の少なくとも一部に粉体中の気体をセル外に排気するための通気孔4を有するプランジャー5をピストン6の先端に設置したピストンシリンダー7であることを特徴とする。上記通気孔4の開口部には、粉体の漏出を防止するフィルター8を設けておくことが好ましい。
上記のセルAは、通常ステンレススチール製の円筒体から構成されており、円筒体の内部である充填室1の容積は約2〜5cm3程度である。充填室1の底部は気体を通すが、粉体を漏出しないフィルター2で構成されており、該フィルター2は図2に示す分解図のように、充填室1の下方から挿入され、円環状の抑え具9により充填室の底部に保持され、フィルター固定ネジ10によって固定し、上記円環状の抑え具9と上記固定ネジ10の着脱によって、上記フィルター2が交換可能となっている。
上記フィルター2としては、充填室1内に装填された粉体を通過させずに保持し、気体を透過させることができるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、金属、セラミック或いはプラスチックなどの焼結体からなるフィルターが好ましいものとして挙げられる。焼結体フィルターは、上記物質の粉体を焼結圧縮して形成した多孔質体のパウダーフィルター(孔径は数ミリ〜0.001μm程度)と、ステンレス製金網を層状に重ね、圧縮焼結した積層金網焼結フィルター(孔径などは0.1〜500μm程度)などが市販されており、比表面積測定装置の使用条件(透過気体圧、流量など)に応じて気体を透過し、粉体を通過させずに保持できるものを選択して使用することができる。フィルターによっては、サンプル層を形成する過程および/またはサンプル層を透過させる気体圧などで変形することもあるが、その場合には、金属製メッシュやその他の気体の透過に支障のない支持体でフィルターを支持することもできる。
上記セルAとともに、本発明の装置を構成する前記圧密化手段Bは、ピストンシリンダー7とピストン6とプランジャー5とから構成されており、ピストン6の先端に設けられているプランジャー5が前記セルA内に挿入されて、セルA内に装填された粉体(図7参照)を圧縮し、該粉体を所定の密度まで圧密する。そのためにプランジャー5の外径は前記セルAの円筒体の内径に等しい径を有している。プランジャー5の外径が前記セルAの円筒体の内径よりも小さいと圧密化される粉体が、プランジャー5の表面と円筒体の内面との空隙から外部に漏出することになるので、プランジャー5の表面と円筒体の内面とは密着することが必要である。
上記プランジャー5の加圧面3には少なくとも1個の通気孔4が形成されており、プランジャー5にて粉体を圧密化する際に、粉体中に含まれている気体をセルA外に排出する。通気孔4の開口部には、前記フィルター2と同様に、気体は通過させるが粉体は通過させないフィルター8を設けておくことが好ましい。上記フィルター8は、プランジャー5の加圧面3に通気孔4に連結している凹部11を形成し、該凹部11に嵌め込み、プランジャー5の加圧面3とフィルター8の面とが面一になるように構成する。上記フィルター8の材質および性能は、前記フィルター2と同様である。通気孔4の形状は、粉体中の気体をセルA外に排出できる限り特に限定されず、如何なる形状および大きさであってもよい。例えば、図3は通気孔4の開口部を大きくした実施例を示しており、図4は通気孔4を複数個設けた実施例を示している。
次に上記本発明の装置を用いて比表面積測定用サンプルの形成方法を説明する。セメントなどの粉体試料を定量容器に充填する装置の1例を図5に示す。任意量(但し、定量容器の容積よりは多い量)の粉体試料12を、電磁式バイブレーター13などで振動させているホッパー14に投入してほぐし、ホッパー14の下端部の下方の容器保持台15に載置した定量容器16中に充填する。山盛り一杯となった定量容器16の粉体面を任意の手段で均し、平らにする。上記装置は、通常、振動で飛び散る粉体を捕集する集塵可能な装置(例えば、吸引装置)を有し、定量容器の出し入れ口17のある集塵室18中で行う。定量容器16の出し入れ口17(容器保持台の正面に設置)の上部を定量容器16の上端が接する高さに形成すると、定量容器16を保持台15より水平に移動させて出し入れ口17を通過させることで上記の均しを自動的に行うことができる。
上記定量容器16中の粉体12を前記セルAに充填する装置の1例を図6に示す。電磁式あるいは空気式バイブレーター13などで振動させているホッパー14に定量容器16中の粉体12を投入し、ホッパー下端部の下方に配置したセルAの保持台15に保持させたセルA中に充填する。一定量の粉体12が充填されたセルAを、図7(a),(b)に示すように保持台15に固定し、圧密手段Bのプランジャー5を降下させて、該プランジャー5をセルA内に挿入して、粉体12を圧密化させる。
プランジャー5は、予め設定した圧力で粉体12を圧縮するように設定され、圧縮を開始して設定圧になるとプランジャー5の降下は停止する。例えば、セルAの粉体充填室の内径が約1cm、粉体12の充填量が約6g程度を0.3MPa程度の圧力で圧縮する。ピストン6の降下長から形成されたサンプル層12’の高さが分かるようにリニアエンコーダが設置されている。プランジャー5の降下により、サンプル層12’の下層の気体はフィルター2を通過し、サンプル層12’の上層の気体はフィルター8を通過して系外に排気される。その結果、形成されるサンプル層12’の粉体間に存在する気体の分布はサンプル層12’全体において均一になる。
以上のようにサンプル層12’が形成されたセルAを保持台15から外し、セルAの全体を電子天秤で質量を測定し、風袋の質量を差し引くとサンプル層12’を形成している粉体12の質量が求められる。粉体の質量を測定したセルAは粉体比表面積測定装置に取り付けられる。このように形成されたサンプル層12’の比表面積は、図8に示すように、セルAの開放側に気体圧入管19をパッキン21を介して取付け、フィルター側に排気管20を取付けてサンプル層12’中に気体を通過させ、その厚損や流量を測定することで測定することができる。
本発明の粉体の比表面積測定装置は、少なくとも上記のサンプル層形成装置(a)と粉体の比表面積測定装置(b)とから構成される。必要によりセルAへの粉体充填装置(図5)、セルA内の粉体の質量測定装置、粉体の密度測定装置、測定後のセルAからの粉体の廃棄・洗浄装置、粉体の比表面積の値からはその存在が分からない粒径の大きな(例えば、数十μm程度)粉体の確認およびその割合を測定するふるい分け測定装置、粉体の組成分析装置(例えば、原子吸光分析装置、X線分析装置など)、色差計などを構成装置として適宜加えることができる。
次に、本発明のサンプル層形成装置を、前記の第2の粉体比表面積測定装置(特開2003−207439公報に記載)に組み込んだ場合について説明する。粉体比表面積測定装置全体の1例を図9に、粉体比表面積測定装置の構成図を図10に示す。図示の粉体比表面積測定装置は、粉体定量採取装置(図5)22、定量容器中の一定量の粉体をセルAへ充填するセルAへの粉体充填装置(図6)23、サンプル層形成装置(図1)24、セルA中の粉体の質量を測定する粉体質量測定装置25、粉体の比表面積測定装置26および測定後の粉体層(サンプル層)を廃棄し、セルAを洗浄する粉体廃棄・洗浄装置27から構成されている。セルAは<a>、<b>、<c>、<d>、<e>および<f>の順に移動する。上記の全装置は粉体を排出する吸引装置などに接続した密閉室28内に設置されている。
上記の各装置から構成される本発明の粉体の比表面積測定装置は、例えば、前記の各装置22〜24における動作(操作)をプログラム化し、そのプログラムで各装置間を移動し、当該装置での前記各操作を行うようにしたロボットで、粉体試料の投入、定量容器の搬入および搬出、セルAの保持台への取り付け、定量容器からセルAへの粉体の充填(但し、セルAへ直接粉体を充填する場合には不要)、粉体が充填されたセルAの保持台からの取り外し、サンプル層形成のためのサンプル層形成装置の保持台へのセルAの取り付け、サンプル層形成後のセルAの保持台からの取り外し、サンプル層が形成されたセルAの質量測定、質量測定後のセルAの比表面積測定装置への取り付け、測定終了後のセルAの比表面積測定装置からの取り外し、およびセルAからの粉体の廃棄・セルAの洗浄(エアーブローなどによる)の一連の操作を行わせることで、上記各装置での操作を全て自動化することができる。
前記の第2の提案装置(特開2003−207439号公報に記載)による粉体の比表面積測定を、マスコントローラーで一定量の気体をサンプル層を通過させる場合を例に図10に基づいて説明する。前記の各装置22〜25を順に経てサンプル層31が形成されたセルAを試料カラム30として粉体の比表面積測定装置に取り付け、流体発生源29から例えば0.05〜0.1MPaの圧力で供給された空気は、流量設定出力手段32を通過して試料カラム30の入口30aからサンプル層31に供給され、試料カラム30の出口30bから大気中に排出される。サンプル層31の上流側と下流側の差圧に関する信号は、損失量設定出力手段34と演算手段35との間でやり取りされる。同様に、流量設定出力手段32からの信号も流量設定出力手段32と演算手段35との間でやり取りされる。即ち、演算手段35に流量Q/tと圧力損失Δpがインプットされ、試料粉体の比表面積(ブレーン値)が前記式により算出される。
本発明によれば、粉体の比表面積測定装置で使用される測定用セル内に、再現よく空隙率が一定の円柱状サンプル層を容易に形成することができるサンプルの形成装置、形成方法および高精度で粉体の比表面積を測定することができる装置が提供される。
本発明のサンプル層形成装置を説明する図。 セルAを説明する図。 プランジャーの実施例を示す図。 プランジャーの実施例を示す図。 粉体の定量採取過程を説明する図。 セルに一定量の粉体を充填する過程を説明する図。 本発明のサンプル層形成方法を説明する図。 サンプル層の比表面積測定方法を説明する図。 比表面積測定装置の1例を説明する図。 特開2003−207439公報に記載の粉体の比表面積測定装置を説明する図。
符号の説明
A:サンプル層形成用セル
B:圧密化手段
1:粉体充填室
2:フィルター
3:加圧面
4:通気孔
5:プランジャー
6:ピストン
7:ピストンシリンダー
8:フィルター

Claims (2)

  1. 上部が開放されている円筒状の粉体充填室(1)と、該充填室の底部を構成するフィルター(2)とからなる粉体の比表面積測定用サンプル層形成用セル(A)と、上記粉体充填室(1)内に充填された粉体(12)の圧密化手段(B)とからなり、上記フィルター(2)が気体を透過させるが粉体を透過させないフィルターであり、該フィルター(2)が充填室(1)の下方から挿入され、円環状の抑え具(9)により充填室の底部に保持され、フィルター固定ネジ(10)によって固定し、上記円環状の抑え具(9)と上記固定ネジ(10)の着脱によって、上記フィルター(2)が交換可能となっており、上記粉体の圧密化手段(B)が、その加圧面(3)の少なくとも一部に粉体中の気体をセル外に排気するための通気孔(4)を有するプランジャー(5)をピストン(6)先端に設置したピストンシリンダー(7)であり、該通気孔(4)の開口部には、気体は通過させるが粉体は通過させないフィルター(8)が設けられており、該フィルター(8)は、プランジャー(5)の加圧面(3)に通気孔(4)に連結している凹部(11)に嵌め込まれ、プランジャー(5)の加圧面(3)とフィルター(8)の面とが面一になるように構成されていることを特徴とする粉体の比表面積測定用サンプルの形成装置。
  2. 少なくとも請求項1に記載の粉体の比表面積測定用サンプルの形成装置(a)と、粉体の比表面積を測定する装置(b)とを有することを特徴とする粉体の比表面積測定装置。
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