JP4827113B2 - 配線器具受注システム、配線器具受注梱包システム、配線器具受注方法、配線器具受注梱包方法、配線器具受注のためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体、および配線器具発注のためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体。 - Google Patents

配線器具受注システム、配線器具受注梱包システム、配線器具受注方法、配線器具受注梱包方法、配線器具受注のためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体、および配線器具発注のためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体。 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、戸建住宅や集合住宅などの建築工事に伴い発注される大量の配線器具を効率的に受注するための配線器具受注システム、配線器具受注梱包システム、配線器具受注方法、配線器具受注梱包方法、配線器具受注のためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体、および配線器具発注のためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
戸建住宅や集合住宅などの建築工事において、屋内配線作業は工事の最終段階に行われるため、それまでに累積された作業の遅延が屋内配線作業を急がせる結果となり、このことから屋内配線を担当する電気工事会社は、常に多忙となっている。
このため、電気工事会社にとっては、設計事務所の作成した屋内配線図面から配線器具の種類と必要数量を割り出し、配線器具メーカーへ発注するまでの作業に充分な時間をかけられず、配線器具の型番違いや数量不足などの発注ミスをおかしてしまうことがあった。この発注ミスは、更に屋内配線作業を遅延させる結果を生じさせるため、電気工事会社にとっては配線器具発注作業の効率化が切実な要望であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、配線器具メーカーにおいても、顧客である電気工事会社の上述した如き事情に鑑みて顧客の負担軽減を図るべく、屋内配線図面から必要な配線器具およびその数量を割り出す解析作業を引き受けることもあったが、かかる解析作業はきわめて煩雑であるため、配線器具メーカーにとってもこの解析作業を含めた配線器具の受注作業の効率化が望まれていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、配線器具の効率的な受注を実現して、発注者および受注者の双方にとって労力の軽減を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔配線器具受注システム〕
本発明の配線器具受注システムは、上記目的を達成するために、図1の機能ブロック図に示すように、所定の規格に則って各種配線器具が描かれた図面データを含む注文データを入力する注文データ入力手段1と、この注文データ入力手段1で入力した図面データから各種配線器具を抽出するとともに、抽出した各種配線器具を各々配線器具データに変換する図面データ処理手段2と、この図面データ処理手段2により得られた各種配線器具データに基づき、各配線器具ごとに数量を集計して所定の受注伝票ファイルを作成する受注伝票作成手段3と、を備えたことを特徴とする(請求項1)。
【0005】
この構成により、配線工事に必要とされる配線器具を、屋内配線図面などの図面データから自動的に抽出して受注伝票を作成できるので、発注者および受注者の双方にとって労力の軽減が図られる。
なお、図面データには、配線器具シンボル、その他の記号、文字、またはそれらの併記等をもって配線器具が描かれている。
【0006】
また本発明の配線器具受注システムは、図面データに描かれる配線器具と上記配線器具データとの対応データを蓄積する配線器具データベース4を備えるとともに、図面データ処理手段2が、抽出した各種配線器具を、配線器具データベース4に蓄積された対応データに基づき配線器具データに変換する構成とすることもできる(請求項2)。
【0007】
配線器具と配線器具データとの対応データをあらかじめ配線器具データベース4に蓄積しておくことで、抽出した配線器具を対応する配線器具データに確実且つ迅速に変換することが可能となる。
【0008】
ここで、配線器具データベース4は、あらかじめ登録した顧客毎に図面データに描かれる配線器具と配線器具データとの対応データを蓄積しており、図面データ処理手段2は、注文を受けた顧客に関する対応データに基づき、図面データから抽出した各種配線器具を配線器具データに変換する構成とすれば(請求項3)、各顧客がそれぞれ独自の規格に則って配線器具を図面データに付与している場合にあっても、柔軟に対応して図面データから配線器具を抽出し配線器具データに変換することが可能となる。
【0009】
また、注文データ入力手段1は、配線器具が施設される戸建住宅の一戸または集合住宅内の一戸を単位として戸別に注文データの入力を受け付け、受注伝票作成手段3は、一戸単位で各配線器具およびその数量をまとめた受注伝票ファイルを作成する構成とすることが好ましい(請求項4)。このように一戸単位で必要とされる配線器具およびその数量をまとめれば、それらの配線器具を一戸ごと戸別に梱包(以下、「戸別梱包」ということもある)して配送手配することが容易となる。
【0010】
一般に、屋内配線工事は一戸単位で進められることが多く、したがって、屋内配線工事の現場単位である一戸ごとに配線器具を戸別梱包して配送する方式は、配線工事に都合がよい。なお、この戸別梱包においては、配線器具を一個単位で包装することなしに、一戸単位で必要とされる配線器具をまとめて段ボール等に詰めて配送することが好ましく、これにより廃棄物(梱包に使われた包装材料)の削減を図ることができる。
【0011】
さらに、注文データに、同じ配線器具が施設される戸建住宅または集合住宅内の戸数を戸種類別に指示する戸数データを含ませ、受注伝票作成手段3が、注文データ入力手段1から入力した戸数データを戸種類別に付加して受注伝票ファイルを作成する構成とすれば(請求項5)、同じ配線器具が施設される戸建住宅または集合住宅内の戸に対しては、図面データから配線器具データを読み出す工程を一回実施するだけで、その配線器具データを共通に使用して工程を削減することができる。
【0012】
例えば、マンションなどの集合住宅は、同じ間取りの住宅戸が複数存在するため、それら同じ配線器具が施設される住宅戸には、同じ内容にて戸別梱包を施し配線器具をそれぞれ配送すればよい。
【0013】
また、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルの内容を表示する表示手段5と、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルの内容を修正する内容修正手段6と、を備えた構成とすれば(請求項6)、表示手段5をもって受注伝票ファイルの内容を確認し、内容に間違いや変更箇所があれば内容修正手段6を介して修正でき、自動処理に伴う配線器具の抽出ミスや配線器具データへの変換ミスを補って、適切な配線器具の受注ないし配送手配を実現することができる。
【0014】
さらに、本発明の配線器具受注システムは、通信ネットワークを介したシステム構成とすることもできる。すなわち、図2の機能ブロック図に示すように、通信ネットワークを介して発注者の端末7と接続する通信手段8を備え、この通信手段8により受信した注文データを注文データ入力手段1へ入力する構成とすれば(請求項7)、隔地からの発注もリアルタイムに受注することができ、発注者および受注者にとってより一層の労力軽減と受注処理の円滑化を図ることが可能となる。
【0015】
なお、「通信ネットワーク」には、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ファクシミリ通信のための公衆電話回線など、データ通信を可能とする各種の通信網が含まれる。
【0016】
また、通信ネットワークを介したシステム構成においては、通信相手(発注者)を特定するために、顧客データを蓄積する顧客データベース9と、発注者の端末7から送られてきた認識データを顧客データベース9に蓄積された顧客データと照合して顧客を特定する顧客認識手段10と、を備えることが好ましい(請求項8)。
【0017】
本発明の配線器具受注システムは、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルの内容を通信手段8を介して発注者の端末7に送る受注内容確認手段11を備えた構成とすることもできる(請求項9)。そして、通信手段8を介して発注者の端末7から送られてきた受注伝票ファイルの修正要求を入力し、該修正要求に応じて受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルの内容を修正する修正受入れ手段12を備えた構成とすれば(請求項10)、間違えのない適切な配線器具の受注ないし配送手配を実現することができるとともに、発注者による仕様変更にも柔軟に対応することが可能となる。
【0018】
さらに本発明の配線器具受注システムは、次のような構成とすることもできる。
すなわち、顧客毎に設定された各配線器具の価格データを蓄積する価格データベース13と、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルの内容と価格データベース13に蓄積された価格データとに基づき、発注者からの注文データに対する見積り価格を算出するとともに、該算出した見積り価格データを通信手段8を介して発注者の端末7に送る見積り手段14と、を備えた構成とすれば(請求項11)、発注者応じた見積り価格を通信ネットワークを介して迅速に提示することが可能となる。
【0019】
各配線器具毎の在庫状況を管理する在庫管理データベース15と、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルの内容と在庫管理データベース15で管理されている在庫状況とに基づき納期を確定する納期確定手段16と、を備えた構成とすれば(請求項12)、発注者に対して通信ネットワークを介して迅速に納期を知らせることが可能となる。
【0020】
〔配線器具受注梱包システム〕
次に、本発明の配線器具受注梱包システムは、上記目的を達成するために、図3の機能ブロック図に示すように、配線器具を受注するための受注システムAと、受注した配線器具を梱包して配送するための梱包システムBと、を含む配線器具受注梱包システムであって、受注システムAは、所定の規格に則って各種配線器具が描かれた図面データを含む注文データを入力する注文データ入力手段1と、注文データ入力手段1で入力された図面データから各種配線器具を抽出するとともに、抽出した各種配線器具を配線器具データに変換する図面データ処理手段2と、図面データ処理手段2により得られた配線器具データに基づき、各配線器具ごとに数量を集計して所定の受注伝票ファイルを作成する受注伝票作成手段3とを備え、梱包システムBは、配線器具の梱包を行う配線器具梱包手段200と、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルを入力する受注伝票ファイル入力手段201と、受注伝票ファイル入力手段により入力された受注伝票ファイルに基づいて配線器具梱包手段200を制御する配線器具梱包制御手段203と、を備えたことを特徴とする(請求項13)。
【0021】
この構成により、配線工事に必要とされる配線器具を、屋内配線図面などの図面データから自動的に抽出して受注伝票を作成するとともに、この受注伝票に基づいて配線器具を自動的に梱包することができるので、発注者および受注者の双方にとって労力の軽減が図られる。
【0022】
また、図4の機能ブロック図に示すように、本発明の配線器具受注梱包システムは、配線器具を受注するための受注システムAと、受注した配線器具を梱包して配送するための梱包システムBと、を含む配線器具受注梱包システムであって、受注システムAは、所定の規格に則って各種配線器具が描かれた図面データを含む注文データを入力する注文データ入力手段1と、注文データ入力手段1で入力された図面データから各種配線器具を抽出するとともに、抽出した各種配線器具を配線器具データに変換する図面データ処理手段2と、図面データ処理手段2により得られた配線器具データに基づき、各配線器具ごとに数量を集計して所定の受注伝票ファイルを作成する受注伝票作成手段3とを備え、梱包システムBは、配線器具の梱包を行う配線器具梱包手段200と、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルを入力する受注伝票ファイル入力手段201と、受注伝票ファイル入力手段201により入力された受注伝票ファイルに基づいて梱包スケジュールファイルを作成する梱包スケジュール作成手段202と、梱包スケジュール作成手段202により作成された梱包スケジュールファイルに基づいて配線器具梱包手段200を制御する配線器具梱包制御手段203と、を備えた構成とすることもできる(請求項14)。
【0023】
この構成により、配線工事に必要とされる配線器具を、屋内配線図面などの図面データから自動的に抽出して受注伝票を作成し、かつ、この受注伝票に基づいて配線器具を自動的に梱包することができるので、発注者および受注者の双方にとって労力の軽減が図られるとともに、梱包スケジュールファイルに基づいて効率的な梱包作業を実現することができる。
【0024】
なお、図面データには、配線器具シンボル、その他の記号、文字、またはそれらの併記等をもって配線器具が描かれている。
【0025】
また本発明の配線器具受注梱包システムは、図面データに描かれる配線器具と上記配線器具データとの対応データを蓄積する配線器具データベース4を備えるとともに、図面データ処理手段2が、抽出した各種配線器具を、配線器具データベース4に蓄積された対応データに基づき配線器具データに変換する構成とすることもできる(請求項15)。
【0026】
配線器具と配線器具データとの対応データをあらかじめ配線器具データベース4に蓄積しておくことで、抽出した配線器具を対応する配線器具データに確実且つ迅速に変換することが可能となる。
【0027】
ここで、配線器具データベース4は、あらかじめ登録した顧客毎に図面データに描かれる配線器具と配線器具データとの対応データを蓄積しており、図面データ処理手段2は、注文を受けた顧客に関する対応データに基づき、図面データから抽出した各種配線器具を配線器具データに変換する構成とすれば(請求項16)、各顧客がそれぞれ独自の規格に則って配線器具を図面データに付与している場合にあっても、柔軟に対応して図面データから配線器具を抽出し配線器具データに変換することが可能となる。
【0028】
また、注文データ入力手段1は、配線器具が施設される戸建住宅の一戸または集合住宅内の一戸を単位として戸別に注文データの入力を受け付け、受注伝票作成手段3は、一戸単位で各配線器具およびその数量をまとめた受注伝票ファイルを作成する構成とすることが好ましい(請求項17)。このように一戸単位で必要とされる配線器具およびその数量をまとめれば、それらの配線器具を一戸ごと戸別に梱包(戸別梱包)して配送手配することが容易となる。
【0029】
一般に、屋内配線工事は一戸単位で進められることが多く、したがって、屋内配線工事の現場単位である一戸ごとに配線器具を戸別梱包して配送する方式は、配線工事に都合がよい。なお、この戸別梱包においては、配線器具を一個単位で包装することなしに、一戸単位で必要とされる配線器具をまとめて段ボール等に詰めて配送することが好ましく、これにより廃棄物(梱包に使われた包装材料)の削減を図ることができる。
【0030】
さらに、注文データに、同じ配線器具が施設される戸建住宅または集合住宅内の戸数を戸種類別に指示する戸数データを含ませ、受注伝票作成手段3が、注文データ入力手段1から入力した戸数データを戸種類別に付加して受注伝票ファイルを作成する構成とすれば(請求項18)、同じ配線器具が施設される戸建住宅または集合住宅内の戸に対しては、図面データから配線器具データを読み出す工程を一回実施するだけで、その配線器具データを共通に使用して工程を削減することができる。
【0031】
例えば、マンションなどの集合住宅は、同じ間取りの住宅戸が複数存在するため、それら同じ配線器具が施設される住宅戸には、同じ内容にて戸別梱包を施し配線器具をそれぞれ配送すればよい。
【0032】
また、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルの内容を表示する表示手段5と、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルの内容を修正する内容修正手段6と、を備えた構成とすれば(請求項19)、表示手段5をもって受注伝票ファイルの内容を確認し、内容に間違いや変更箇所があれば内容修正手段6を介して修正でき、自動処理に伴う配線器具の抽出ミスや配線器具データへの変換ミスを補って、適切な配線器具の受注ないし配送手配を実現することができる。
【0033】
さらに、本発明の配線器具受注梱包システムは、通信ネットワークを介したシステム構成とすることもできる。すなわち、図5の機能ブロック図に示すように、通信ネットワークを介して発注者の端末7と接続する通信手段8を受注システムAが備え、この通信手段8により受信した注文データを注文データ入力手段1へ入力する構成とすれば(請求項20)、隔地からの発注もリアルタイムに受注することができ、発注者および受注者にとってより一層の労力軽減と受注処理の円滑化を図ることが可能となる。
【0034】
なお、「通信ネットワーク」には、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ファクシミリ通信のための公衆電話回線など、データ通信を可能とする各種の通信網が含まれる。
【0035】
また、通信ネットワークを介したシステム構成においては、通信相手(発注者)を特定するために、顧客データを蓄積する顧客データベース9と、発注者の端末7から送られてきた認識データを顧客データベース9に蓄積された顧客データと照合して顧客を特定する顧客認識手段10と、を備えることが好ましい(請求項21)。
【0036】
本発明の配線器具受注梱包システムは、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルの内容を通信手段8を介して発注者の端末7に送る受注内容確認手段11を備えた構成とすることもできる(請求項22)。そして、通信手段8を介して発注者の端末7から送られてきた受注伝票ファイルの修正要求を入力し、該修正要求に応じて受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルの内容を修正する修正受入れ手段12を備えた構成とすれば(請求項23)、間違えのない適切な配線器具の受注ないし配送手配を実現することができるとともに、発注者による仕様変更にも柔軟に対応することが可能となる。
【0037】
さらに本発明の配線器具受注梱包システムは、次のような構成とすることもできる。
すなわち、顧客毎に設定された各配線器具の価格データを蓄積する価格データベース13と、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルの内容と価格データベース13に蓄積された価格データとに基づき、発注者からの注文データに対する見積り価格を算出するとともに、該算出した見積り価格データを通信手段8を介して発注者の端末7に送る見積り手段14と、を備えた構成とすれば(請求項24)、発注者応じた見積り価格を通信ネットワークを介して迅速に提示することが可能となる。
【0038】
各配線器具毎の在庫状況を管理する在庫管理データベース15と、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルの内容と在庫管理データベース15で管理されている在庫状況とに基づき納期を確定する納期確定手段16と、を備えた構成とすれば(請求項25)、発注者に対して通信ネットワークを介して迅速に納期を知らせることが可能となる。
【0039】
また、図5および図6の機能ブロック図に示すように、通信ネットワークを介して受注システムAと梱包システムBとを接続するとともに、受注システムAには、受注伝票作成手段3により作成された受注伝票ファイルを、通信手段8を介して梱包システムBへ送信する配送指示手段18を備え、且つ、梱包システムBには、配送指示手段18により送られた受注伝票ファイルを通信ネットワークを介して受信する通信手段204を備えた構成とし、この通信手段204により受信した受注伝票ファイルを受注伝票ファイル入力手段201へ入力するようにすれば(請求項26)、受注した配線器具の配送手配を迅速に処理することも可能となる。
【0040】
ここで、配線器具梱包手段200は、配線器具ごとにあらかじめ定められた所定の収納位置へ梱包容器を搬送する容器搬送手段と、配線器具を格納する複数の配線器具格納部と、これら配線器具格納部に対応して設けられ、配線器具格納部から配線器具を取り出して、該配線器具の収納位置へ導出するとともに、該収納位置に搬送されてきた梱包容器内へ配線器具を収納する配線器具取出し収納手段と、を含むこととすれば(請求項27)、梱包容器に所定の配線器具を自動的に収納することができるので、梱包作業の労力の軽減が図られる。
【0041】
なお、配線器具取出し収納手段は、受注伝票ファイルに基づいて必要数量の配線器具を配線器具格納部から取り出すこととしている(請求項28)。このような構成とすると、要求された数量の配線器具を確実に過不足なく梱包することができる。
【0042】
また、各配線器具格納部に対応して設けられ、配線器具格納部に格納された配線器具が所定数量以下になったとき、該配線器具格納部へ所定数量の配線器具を供給する配線器具補充手段を備えることとすれば(請求項29)、配線器具格納部には常に所定数量以上の配線器具が格納されるので、梱包容器への配線器具の収納を中断することなく連続的に行うことができる。
【0043】
この配線器具補充手段は、例えば、所定のストック位置に配置された配線器具を該ストック位置から取り出す取出しロボットと、該取出しロボットによって取り出された配線器具を所定の姿勢に矯正して配線器具格納部へ供給する搬送コンベアと、を含む構成とすることができる(請求項30)。
【0044】
〔配線器具の受注方法〕
次に、本発明の配線器具受注方法は、所定の規格に則って各種配線器具が描かれた図面データを含む注文データを入力するステップと、入力された図面データから各種配線器具を抽出するとともに、抽出した各種配線器具を配線器具データに変換するステップと、得られた配線器具データに基づき、各配線器具ごとに数量を集計して所定の受注伝票ファイルを作成するステップと、を含むことを特徴とする(請求項31)。
【0045】
これらのステップによって、配線工事に必要とされる配線器具を、屋内配線図面などの図面データから自動的に抽出して受注伝票を作成できるので、発注者および受注者の双方にとって労力の軽減が図られる。
【0046】
ここで、上記注文データを入力するステップでは、通信ネットワークを介して発注者の端末から注文データを入力することもできる(請求項32)。このような方法とすれば、隔地からの発注もリアルタイムに受注することができ、発注者および受注者にとってより一層の労力軽減と受注処理の円滑化を図ることが可能となる。
【0047】
また、作成した受注伝票ファイルの内容を通信ネットワークを介して発注者の端末へ送信するステップを含む方法とすれば(請求項33)、受注者側で作成した受注伝票ファイルの内容を発注者が確認でき、さらに、通信ネットワークを介して発注者の端末から送られてきた受注伝票ファイルの修正要求を入力し、該修正要求に応じて受注伝票ファイルの内容を修正するステップを含む方法とすれば(請求項34)、間違えのない適切な配線器具の受注ないし配送手配を実現できるとともに、発注者による仕様変更にも柔軟に対応することが可能となる。
【0048】
〔配線器具の受注梱包方法〕
次に、本発明の配線器具受注梱包方法は、配線器具を受注する受注工程と、受注した配線器具を梱包して配送する梱包工程とを含み、受注工程は、所定の規格に則って各種配線器具が描かれた図面データを含む注文データを入力するステップと、入力された図面データから各種配線器具を抽出するとともに、抽出した各種配線器具を配線器具データに変換するステップと、得られた配線器具データに基づき、各配線器具ごとに数量を集計して所定の受注伝票ファイルを作成するステップと、を含むとともに、梱包工程は、作成された受注伝票ファイルを入力するステップと、入力された受注伝票ファイルに基づいて配線器具を梱包するステップと、を含むことを特徴とする(請求項35)。
【0049】
これらのステップによって、配線工事に必要とされる配線器具を、屋内配線図面などの図面データから自動的に抽出して受注伝票を作成するとともに、この受注伝票に基づいて配線器具を自動的に梱包することができるので、発注者および受注者の双方にとって労力の軽減が図られる。
【0050】
また、本発明の配線器具受注梱包方法は、配線器具を受注する受注工程と、受注した配線器具を梱包して配送する梱包工程とを含み、受注工程は、所定の規格に則って各種配線器具が描かれた図面データを含む注文データを入力するステップと、入力された図面データから各種配線器具を抽出するとともに、抽出した各種配線器具を配線器具データに変換するステップと、得られた配線器具データに基づき、各配線器具ごとに数量を集計して所定の受注伝票ファイルを作成するステップと、を含むとともに、梱包工程は、作成された受注伝票ファイルを入力するステップと、入力された受注伝票ファイルに基づいて梱包スケジュールファイルを作成するステップと、作成された梱包スケジュールファイルに基づいて配線器具を梱包するステップと、を含む方法とすることもできる(請求項36)。
【0051】
これらのステップによって、配線工事に必要とされる配線器具を、屋内配線図面などの図面データから自動的に抽出して受注伝票を作成し、かつ、この受注伝票に基づいて配線器具を自動的に梱包することができるので、発注者および受注者の双方にとって労力の軽減が図られるとともに、梱包スケジュールファイルに応じて配線器具の梱包を行うことができるので、梱包作業効率を向上させることができる。
【0052】
ここで、上記注文データを入力するステップでは、通信ネットワークを介して発注者の端末から注文データを入力することもできる(請求項37)。このような方法とすれば、隔地からの発注もリアルタイムに受注することができ、発注者および受注者にとってより一層の労力軽減と受注処理の円滑化を図ることが可能となる。
【0053】
また、作成した受注伝票ファイルの内容を通信ネットワークを介して発注者の端末へ送信するステップを含む方法とすれば(請求項38)、受注者側で作成した受注伝票ファイルの内容を発注者が確認でき、さらに、通信ネットワークを介して発注者の端末から送られてきた受注伝票ファイルの修正要求を入力し、該修正要求に応じて受注伝票ファイルの内容を修正するステップを含む方法とすれば(請求項39)、間違えのない適切な配線器具の受注ないし配送手配を実現できるとともに、発注者による仕様変更にも柔軟に対応することが可能となる。
【0054】
〔記録媒体〕
次に、本発明に係る配線器具受注用の記録媒体には、所定の規格に則って各種配線器具が描かれた図面データを含む注文データを入力するステップと、入力された図面データから各種配線器具を抽出するとともに、抽出した各種配線器具を配線器具データに変換するステップと、得られた配線器具データに基づき、各配線器具ごとに数量を集計して所定の受注伝票ファイルを作成するステップと、を含む配線器具受注のためのコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とする(請求項40)。
【0055】
このような本発明に係る記録媒体に記録されているコンピュータプログラムを、受注者側に設けられた受注サーバ等のコンピュータシステムで実行することにより、配線工事に必要とされる配線器具を、屋内配線図面などの図面データから自動的に抽出して受注伝票を作成できるので、発注者および受注者の双方にとって労力の軽減が図られる。
【0056】
ここで、注文データを入力するステップを、通信ネットワークを介して発注者の端末から注文データを入力するステップとすれば(請求項41)、そのステップの実行によって隔地からの発注もリアルタイムに受注することができ、発注者および受注者にとってより一層の労力軽減と受注処理の円滑化を図ることが可能となる。
【0057】
また、本発明に係る配線器具受注用の記録媒体に記録されたコンピュータプログラムには、上記作成した受注伝票ファイルの内容を通信ネットワークを介して発注者の端末へ送信するステップを含むこともでき(請求項42)、さらに、通信ネットワークを介して発注者の端末から送られてきた受注伝票ファイルの修正要求を入力し、該修正要求に応じて受注伝票ファイルの内容を修正するステップを含むこともできる(請求項43)。
【0058】
一方、本発明に係る配線器具発注用の記録媒体には、所定の規格に則って各種配線器具が描かれた図面データを含む注文データを、通信ネットワークを介して受注者側のコンピュータに送信するステップを含む配線器具発注のためのコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とする(請求項44)。
【0059】
このような本発明に係る記録媒体に記録されているコンピュータプログラムを、例えば、発注者側のコンピュータ端末で実行することにより、隔地からの発注も容易となり、発注作業が容易となる。また、受注者にとっても配線器具の受注作業が容易となり、双方にとって労力が軽減される。
【0060】
また、本発明に係る配線器具発注用の記録媒体に記録されたコンピュータプログラムには、受注者側で作成した受注伝票ファイルの内容を、通信ネットワークを介して受信するステップを含むこともでき(請求項45)、さらに、通信ネットワークを介して受注者側のコンピュータに受注伝票ファイルの修正要求を送信するステップを含むこともできる(請求項46)。
【0061】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
〔配線器具の受注システム〕
図7は本発明の一実施形態に係る配線器具受注システムの概念図、図8は図7における受注サーバの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る配線器具受注システムは、通信ネットワーク20を介して配線器具を受注する構成を採用している。すなわち、受注サーバ21は、通信ネットワーク20を介して発注者のコンピュータ端末22(以下、「発注者端末」という)と接続可能となっており、発注者端末22から通信ネットワーク20を介して図面データを含む注文データを受信する構成となっている。さらに、受注サーバ21は、配線器具の配送センターに設けられた管理コンピュータ23にも、通信ネットワーク20を介して接続可能となっている。
【0062】
なお、本実施形態では、インターネットによる通信ネットワーク20を介して発注者端末22と接続される場合を想定して説明を進めていく。また、「発注者」には、受注者の顧客のみならず、受注者の支店や営業所を含むものとし、顧客に代わり支店や営業所の従業員が受注サーバ21にアクセスして発注処理を行う行為についても「発注」の概念に含めている。
【0063】
受注サーバ21は、図8に示すように、CPU(中央処理装置)30、RAM,ROM等からなるメモリ31、キーボード32、マウス33、ディスプレイ34、スキャナ35、画像処理部36、通信装置37、ハードディスク装置(HDD)38を備えており、これらの各装置がシステムバス39を介して接続されている。
【0064】
このうち、ハードディスク装置(HDD)38は、配線器具を受注するためのコンピュータプログラムを記録する記録媒体としての機能を備えている。CPU30は、このハードディスク装置(HDD)38に記録されたコンピュータプログラムにしたがって処理を実行することにより、図2に示した受注伝票作成手段3、顧客認識手段10、見積り手段14、納期確定手段16、受注内容確認手段11、修正受入れ手段12、および配送指示手段18の機能を果たす。
【0065】
キーボード32およびマウス33は、周知のとおり入力装置としてオペレータによる操作指示や、データの入力および選択などに使われるもので、図2に示した内容修正手段6として機能するとともに、必要に応じて注文データ入力手段1としても機能する。ディスプレイ34は、CPU30によって実行される各種処理操作画面などを表示する装置であり、図2に示した表示手段5としても機能する。
【0066】
スキャナ35は、イメージ画像を入力するための画像入力装置であり、配線器具が描かれた図面データを入力するための注文データ入力手段1としての機能を果たす。画像処理部36は、入力された図面データを、CPU30からの指令に基づき画像処理してそこに描かれた配線器具を抽出するとともに、抽出した配線器具を配線器具データに変換する図面データ処理手段2として機能する。
【0067】
通信装置37は、通信ネットワーク20を介して発注者端末22および管理コンピュータ23に接続するための通信手段8として機能するとともに、発注者端末22から受信した図面データを入力するための注文データ入力手段1としても機能する。この通信装置37は、接続される通信ネットワーク20に応じた通信プロトコルに従ってデータ通信を行う機能は勿論のこと、不正アクセスを防止するためのセキュリティ機能をも備えている。
【0068】
また、ハードディスク装置38には、配線器具を受注するためのコンピュータプログラムのほか、後述する如く受注者によって開設されるインターネットの受注サイトを構成するファイルや、本システムにより作成された受注伝票ファイルなどが保存されている。
【0069】
さらに、受注サーバ21には、顧客データベース40、配線器具データベース41、価格データベース42、および在庫管理データベース43が備えられており、これら各サーバもシステムバス39に接続されている。顧客データベース40には、図9に示すような顧客情報(顧客データ)が顧客ごとにあらかじめ蓄積されている。顧客情報には、例えば、顧客名、IDおよびパスワード、電子メールアドレス等が含まれる。
【0070】
配線器具データベース41には、図10に示すように、規格に応じた配線器具のシンボル、名称、および受注者の商品型番が相互に対応付けされている。配線器具シンボルの規格は、例えば、日本工業規格(JIS)、社団法人日本配線器具工業会、住宅都市整備公団、建設省などによってそれぞれ制定されており、一般に、屋内配線工事に用いられる配線図面には、図11に示すように、そのいずれかの規格に従って各種配線器具シンボルa,b,cが描かれている。そこで、本実施形態では、各規格ごとに配線器具のシンボル、名称、および受注者の商品型番を相互に対応付けした配線器具対応データを蓄積している。
【0071】
また、顧客によっては独自の規格を設定している場合もある。このような顧客には、あらかじめその独自規格を提示してもらい、その独自規格に従って配線器具のシンボル、名称、および受注者の商品型番を相互に対応付けして、そのデータ(配線器具対応データ)を配線器具データベース41に蓄積しておくことが好ましい(図12参照)。
【0072】
なお、本実施形態では、発注者から送られてくる図面データに、配線器具シンボルをもって各種配線器具が描かれている場合を想定しているが、これに限定されるものではなく、発注対象となる配線器具は、シンボル以外の規格化された記号や文字、またはシンボルと文字・記号との併記等をもって図面データに示されていてもよい。
【0073】
価格データベース42には、図13に示すように、顧客ごとにあらかじめ設定してある各配線器具の価格データが蓄積されている。また、在庫管理データベース43には、図14に示すように、配送センターにおける各配線器具の在庫状況を示す在庫データが蓄積されている。
【0074】
次に、上述した受注システムによる配線器具の受注方法について説明する。
本実施形態では、受注者が配線器具の発注を受け付けるためのウェブサイト(以下、「受注サイト」という)を開設しており、発注者はインターネット(通信ネットワーク20)を介してその受注サイトにアクセスすることができる。
【0075】
図15乃至図18は本実施形態の受注システムによる配線器具の受注方法を示すフローチャートである。これらの図に示すフローチャートの各ステップは、ハードディスク装置38(記録媒体)に記録された配線器具を受注するためのコンピュータプログラムに基づいて実行される。
【0076】
すなわち、受注サイトに発注者からアクセスがあったとき(ステップ(以下、「S」と略記する)1)、受注サーバ21内のCPU30は、あらかじめハードディスク装置38に記憶してある発注者確認画面データを読み出し、発注者端末22に送信する(S2)。発注者確認画面には、図20に示すように、発注者の認識データであるIDとパスワードを入力する項目が設定されており、発注者はこれらの項目にあらかじめ設定された自己のIDとパスワードを入力し、「OK」ボタン100をクリックする。
【0077】
「OK」ボタンがクリックされたことをCPU30が確認すると(S3)、続いて発注者が入力したIDとパスワードを受信し(S4)、顧客データベース40に蓄積された顧客情報(図9参照)から合致する顧客IDを検索し、さらに該当する顧客のパスワードと照合する(S5)。そして、正規顧客と判定した場合のみ次のステップに進み(S6)、パスワードが間違っている場合には、正しいIDとパスワードの入力を促す表示データを発注者端末22に送信するとともに(S7)、再び発注者確認画面データを発注者端末22に送信する(S2)。
【0078】
CPU30が正規顧客と判定した場合には、あらかじめハードディスク装置38に記憶してある発注画面P1のデータを読み出し、発注者端末22に送信する(S8)。発注画面P1には、例えば、図21に示すように、配線器具の配送先、建物名、戸種類、戸数、希望納期、備考の各記入欄や、建物種別および使用規格のチェック欄などが設けてある。このうち、戸種類記入欄101には、集合住宅における住居タイプが記入され、戸数記入欄102には、戸種類記入欄101に記入された住居タイプの集合住宅における戸数が記入される。使用規格のチェック欄103は、後に送信される図面データに描かれた配線器具シンボルの規格を指定するもので、このチェック欄103で指定された規格を参照して後述する図面データの解析が実行される。
【0079】
なお、発注画面P1に対するデータの入力は、配線器具が施設される戸建住宅または集合住宅の一戸を単位として戸種類別に行ってもらい、複数の異なった種類の住居(戸)に関しては、別の発注として取り扱ってもらうことが好ましい。
【0080】
発注者によって発注画面P1の各記入欄およびチェック欄に必要事項が入力され、「次へ」ボタン104がクリックされると、CPU30がそれを確認して(S9)、入力されたはデータを受信するとともに(S10)、当該受信データに不備がないかどうかをチェックする(S11)。受信データに不備があった場合は(S12)、記載不備を指摘する表示データを発注者端末22へ送信し(S13)、続いて発注画面P1を先に入力されたデータとともに発注者端末22へ送信する(S8)。
【0081】
一方、受信データに不備がなかったときは、当該受信データに受注番号を付与してハードディスク装置38にて管理する(S14)。なお、受注番号をどの時点で付与するかは任意であり、例えば、後に実行される受注伝票ファイルの作成(S22)時点や、「保留」ボタンまたは「発注」ボタンがクリックされた(S26またはS27)後に行ってもよい。
【0082】
次に、CPU30は、あらかじめハードディスク装置38に記憶してある発注画面P2のデータを読み出し、発注者端末22に送信する(S15)。発注画面P2には、図22に示すように、図面データの添付を促す「図面データ添付」ボタン105が設けてあり、発注者がこのボタン105をクリックすると、図面データが書き込まれた画像ファイル(以下、「図面ファイル」という)を指定するためのダイアログ106がポップアップ表示される(S17)。発注者がこのダイアログを使用して、発注者端末22に保存されている図面ファイルを選択し、「OK」ボタンをクリックすることにより、送信すべき図面ファイルが指定される。続いて、発注者が「送信」ボタン107をクリックすると、指定された図面ファイルが受注サーバ21へ送信される。
【0083】
なお、上述したような図面データファイルの送信プログラムに、セキュリティ上の問題が危惧されるときは、「図面データ添付」ボタン105のクリックによって、発注者端末22にインストールされた電子メールソフトを起動させ、電子メールに図面ファイルを添付して送信してもらう方式を採用することもできる。
【0084】
受注サーバ21のCPU30が「送信」ボタン107のクリックを確認すると(S18)、続いて発注者端末22から送られてくる図面ファイルを受信して、画像処理部36に格納する(S19)。そして、図面ファイルを適正に受信したときは(S20)、次のステップである図面データの解析処理を実行するが(S21)、図面ファイルの受信に不備があったときは、再び発注画面P2のデータを発注者端末22に送信する(S15)。
【0085】
図19は図面データの解析処理を示すフローチャートである。ここで、同図を参照して、図面データの解析処理を説明すると、画像処理部36は、受信した図面ファイルの拡張子から同ファイルの種類を検出し(S40)、続いて解析処理に適したファイル形式に変換する(S41)。変換するファイル形式は、図面データの解析プログラムに適合するものとし、このように図面ファイルを統一したファイル形式に変換することによって、発注者から送られてきた図面ファイルがいかなる形式であっても、適正に解析することが可能となる。
【0086】
なお、発注者に対して特定のファイル形式にて図面データを送信するように要求してもよく、この場合は、上述したファイル変換のステップ(S40、S41)を省略することができる。
【0087】
次に、図面ファイルに書き込まれた図面データから、配線器具シンボルを抽出する(S42)。図面データは、図11に示したように、配線図面に配線器具シンボルa,b,cが所定の規格に則って描かれた内容となっている。配線器具シンボルa,b,cを示す画像は特有の形状をしているため、その形状特性をあらかじめ設定しておけば、配線図面に描かれた他の画像と分別して、配線器具シンボルa,b,cのみを高精度に抽出することができる。
【0088】
図面データから配線器具シンボルa,b,cを抽出した後、配線器具データベース41から対応する規格の配線器具対応データを呼び出し、これを参照して配線器具シンボルを配線器具データに変換する(S43)。配線器具データベース41に蓄積された配線器具対応データは、図10または図12に示したように、配線器具シンボル、配線器具名、および受注者側の型番が相互に対応付けられており、このデータを参照することで、抽出した配線器具シンボルa,b,cを配線器具名と受注者の型番に変換し、さらに各配線器具シンボルa,b,cの抽出個数を各配線器具の数量に対応付けて、配線器具データを作成することができる。すなわち、配線器具データは、図面データから抽出された配線器具とその型番、および各配線器具の数量をリストアップした内容となる。
【0089】
発注者から送られてきた図面データが、いかなる規格に則って配線器具シンボルa,b,cを描いているかは、先に発注画面P1を使い受信している使用規格に関するデータから判断する(図21参照)。なお、使用規格に関する指定を図面データに直接書き込んでもらい、その記載を読み取って、配線器具シンボルa,b,cの描画規則を判別する方式とすることもできる。このようにして図面データから得られた配線器具データを、ハードディスク装置38に保存して、図面データの解析処理を終了する。
【0090】
再び図17に戻り、次のステップに説明を進めると、CPU30は、図面データの解析処理(S21)が終了した後、受注伝票ファイルの作成を実行する(S22)。受注伝票ファイルには、先の発注画面P1を使って受信しているデータ(図21参照)、および図面データの解析処理によって得られた配線器具データに基づいて、配線器具の配送手配に必要なデータが書き込まれる。
【0091】
例えば、図23に示すように、受注番号110、発注者の会社名111、配送先112、その建物名113、建物種別114、戸種類115、同じ種類の戸数116、納期117、納品する配線器具に関するリスト118が受注伝票ファイルに書き込まれる。このうち、受注番号110は、S14のステップで付与した番号を使用する。発注者の会社名111については、S5のステップで照合した顧客データベース40の顧客情報(図9参照)から抽出すればよい。配送先112、その建物名113、建物種別114、戸種類115、同じ種類の戸数116については、先の発注画面P1を使って受信しているデータ(図21参照)から得ることができる。
【0092】
また、本実施形態では、納品する配線器具に関するリスト118に価格情報118aを追加して見積書としても機能する内容としてある。価格情報118aは、図13に示したような価格データベース42に蓄積された発注者の価格データを参照して算出される。なお、あらかじめ価格データが蓄積されていない発注者については、価格データベース42に標準の価格データを蓄積しておき、この標準価格データをして価格情報を算出すればよい。
【0093】
納期117は、図15に示したような在庫管理データベース43に蓄積された在庫データを参照して、納品する配線器具に関するリスト118に記載された各配線器具の在庫状況を確認し、在庫がある場合には、原則として発注画面P1(図21参照)で入力された希望納期に設定される。ただし、あらかじめ設定した納品可能期間より希望納期が短い場合には、納品可能期間を優先して納期が設定される。また、いずれかの配線器具について在庫がない場合は、例えば、納期の欄に追って知らせる旨の表示をしておき、納期が確定し次第、電子メールなどで発注者に納期を報告すればよい。
【0094】
このようにして作成された受注伝票ファイルは、確認・修正画面(図23参照)として発注者端末22に送信する(S23)。発注者は、確認・修正画面を確認するとともに、必要に応じて記載内容を修正することができる。配線器具に関するリスト118の欄には、いくつか空欄118bを設けておき、配線器具の追加があるような場合は、その空欄118bを利用して追加できるようにすればよい。
【0095】
確認・修正画面には、「発注」「保留」「取消し」の各ボタン120,121,122が設けてあり、発注者が発注を取り消したい場合には、「取消し」ボタン122をクリックする。この「取消し」ボタン122のクリックをCPU30が確認したときは(S24)、受注処理の過程でハードディスク装置38に保存した受注伝票ファイルをはじめとする各データを消去して、受注処理を終了する。
【0096】
発注者が発注を一時保留にしておきたい場合には、「保留」ボタン121をクリックする。この「保留」ボタン121のクリックをCPU30が確認したときは(S26)、ハードディスク装置38に受注伝票ファイルを保存したまま発注処理を終了する。
【0097】
そして、「発注」ボタン120のクリックをCPU30が確認したときは(S27)、確認・修正画面のデータを受信して、ハードディスク装置38に保存されている受注伝票ファイルに上書きする(S29)。その後、受注伝票ファイルを配送センターの管理コンピュータ23に送信して(S30)、一連の受注処理を終了する。
【0098】
受注伝票ファイルを受信した配送センターでは、その受注伝票ファイルに基づいて配線器具を梱包し、納期に間に合うように出荷する。配線器具の配送は、既述した戸別梱包によって一戸単位にまとめて行われる。なお、配送センターにおける配線器具の梱包・配送手配については、後に詳細に説明する。
【0099】
さて、上述した配線器具の受注方法を実行するためのコンピュータプログラムは、例えば、CGI(Common Gateway Interface)を利用したものであれば、発注者端末に専用のプログラムをインストールする必要はなく、発注者端末からも操作することができる。一方、この種のプログラムを使わず、発注者端末に配線器具を発注するための専用プログラムをインストールしておき、この専用プログラムにしたがって発注者端末側の処理を実行する構成とすることもできる。
【0100】
図24および図25は配線器具発注用の専用プログラムで実行されるステップの例を示すフローチャートである。
同図に示すように、発注者端末では、配線器具発注用の専用プログラムにしたがって、インターネットを介した受注サイトへのアクセスを実行するとともに(S50)、受注サイトから送られてくる各種画面を表示するための専用ブラウザを起動する(S51)。次いで、専用ブラウザによる発注者確認画面(図18参照)の受信を確認するとともに(S52)、同画面へのIDとパスワードの入力(S53)、および「OK」ボタン100のクリック操作を確認する(S54)。そして、「OK」ボタン100がクリックされたときに発注者確認画面を受注サーバへ送信する(S55)。
【0101】
続いて、専用ブラウザによる発注画面の受信を確認した後(S56)、同画面への必要事項の入力と(S57)、図面データファイルの添付を確認し(S58)、受注サーバへ発注画面のデータとそれに添付された図面ファイルを送信する(S59)。図14に示したフローチャートでは、受注サーバから発注者画面P1(図19参照)と発注者画面P2(図20参照)を順次送信するステップを採用していたが、ここでは発注者画面P1に相当する画面データに、図面データファイルを添付して送信するようにして、ステップの簡略化を図っている。
【0102】
その後、受注サーバから確認・修正画面(図21参照)が送られてくるまで待機し(S60)、受注サーバから同画面が送られてきたら専用ブラウザによってそれを受信するとともに、同画面上の「発注」ボタン120、「保留」ボタン121、または「取消し」ボタン122のクリック操作を確認する(S61)。そして、いずれかのボタンがクリックされてときは、確認・修正画面を受注サーバへ送信する(S62)し、配線器具の発注処理を終了する。
【0103】
なお、これらのステップを実行する配線器具発注用の専用プログラムは、例えば、CD−ROMやフロッピーディスク等の記録媒体に記録されて発注者に配布してもよく、また、通信ネットワークを介して発注者端末のハードディスク装置等にダウンロードして実行されるものとしてもよい。
【0104】
以上、本発明の配線器具受注システムに係る実施形態を説明したが、本発明のの配線器具受注システムはこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された発明の範囲で変形実施または応用実施が可能であることは勿論である。
【0105】
例えば、通信ネットワーク20に接続できるコンピュータ端末を保有しない顧客については、例えば、ファクシミリを使って受注者に図面データを含む注文データを送信してもらい、その注文データ(イメージデータ)を受注サーバ21に入力して画像処理するか、あるいは注文データを紙媒体に印字し、受注者側にて受注サーバ21のキーボード32、マウス33、スキャナ35を使用して注文データを入力してもよい。同様に、受注者側の営業担当者が発注者から紙媒体に記入した注文データと配線図面を受け取り、受注サーバ21のキーボード32、マウス33、スキャナ35を使用して注文データを入力してもよい。また、当該営業担当者が、支店や営業所に設置してある端末(発注者端末22に含まれる)を利用して受注サーバ21にアクセスし、顧客から受け取った注文データと配線図面を、受注サーバ21に送信するようにすることもできる。
【0106】
図面データの解析に時間を必要とする場合や、解析結果を受注者側の担当者が確認して自動解析処理の誤りを補完するような場合は、注文データ入力までの工程をもっていったん発注者端末22とのアクセスを終了させてもよい。
【0107】
また、受注伝票ファイルの確認は、受注サーバ21に設けたディスプレイ34で行え、内容の修正はキーボード32およびマウス33を利用して受注者側の担当者が実行することもできる。後日の電話などによる発注内容の確認や修正には、このような方法をもって対応すればよい。また、保留にしてある受注伝票ファイルにつき、電話や電子メールなどを介して発注指示があったときも、受注者側の担当者により受注サーバ21を操作して処理を続行すればよい。
【0108】
また、CADを用いて配線図面が描かれる場合には、配線器具シンボルに配線器具データを示す属性を付与しておき、この属性を読み取ることで配線器具データを得ることも可能である。特に、配線器具シンボルの属性に、受注者の型番を付与してもらえば、配線器具データベース41を用いることなく、図面データから配線器具データを得ることが可能となる。
【0109】
〔配線器具の梱包システム〕
次に、本発明の配線器具受注梱包システムに係る実施形態について説明する。
配線器具受注梱包システムは、配線器具の受注システムと、受注した配線器具を梱包して配送するための梱包システムとから構成される。このうち配線器具の受注システムについては、既述したとおりである。そこで、以下では、配線器具の梱包システムについて詳細に説明する。この梱包システムは、配送センターに構築されている。
【0110】
すなわち、配送センターには、図26および図27に示す配線器具梱包装置200(配線器具梱包手段)が備えてあり、この装置により受注伝票ファイルに基づいた配線器具の自動梱包が可能となっている。
【0111】
配線器具梱包装置200には、各種配線器具を種類(型番)ごとに供給するための複数の配線器具供給ライン200a、200b、200c、200d、200e、・・・が並列して設けてある。各配線器具供給ライン200a、200b、200c、200d、200e、・・・には、それぞれ配線器具格納装置210に設けられた格納部211と、取出し収納装置(配線器具取出し収納手段)220とが配設してあり、取出し収納装置220の終端を、配線器具の収納位置223に設定してある。
【0112】
配線器具格納装置210は、内部に各配線器具を所定数収納できる複数の格納部211が形成してあり、後述する管理コンピュータ23の制御をもって、指定された数量の配線器具を自動的に排出可能となっている。
【0113】
取出し収納装置220は、配線器具格納装置210における各格納部211の排出口に連結されたシュータ221を備え、さらにこのシュータの終端にはパケット222が設置されている。配線器具格納装置210の各格納部211から排出された必要数量の配線器具は、シュータ221を介してパケット222内に収容される。
【0114】
パケット222は、図27に示すように、支持体222aに回動自在に支持されるとともに、図示しない駆動装置によって回動され、収容してある配線器具を収納位置223に導出する機能を有している。パケット222を回動させる駆動装置は、後述する管理コンピュータ23により制御されている。
【0115】
各配線器具の収納位置223は、配線器具搬送ライン224に沿って設定してある。さらに、配線器具搬送ライン224の上流側には、梱包容器供給装置240が設けられ、また下流側にはラベル貼付け・封止装置250と、集積部260とが設けられている。この配線器具搬送ライン224上を、搬送装置230が自動走行して、梱包容器230aに配線器具を収納していく。
【0116】
搬送装置230は、後述の管理コンピュータ23により制御される無人搬送車で構成され、梱包容器230aを搭載して、配線器具搬送ライン224上を上流側から下流側に向かって移動しながら、各収納位置223にてパケット222から導出された配線器具を、梱包容器230a内に収納していく。
【0117】
梱包容器供給装置240は、空の梱包容器230a(例えば、段ボール箱)をロボットアームなどの自動供給手段をもって所定位置に供給する機能を有しており、この梱包容器供給装置240から搬送装置230の上に梱包容器230aが搭載される。
【0118】
ラベル貼付け・封止装置250は、配線器具が収納された梱包容器230aの開口部を封止する機能と、受注伝票ファイルに基づいて配線器具の配送先などの配送に必要なデータをラベルに印字するプリンタ機能と、印字されたラベルを梱包容器230aの表面に貼付する機能とを備えている。
【0119】
集積部260は、ラベルが貼り付けられた封止済みの梱包容器230aを一時集積保管する場所であり、梱包容器230aはこの集積部260に集積されて、順次配送されていく。
【0120】
また、配線器具梱包装置200は、配線器具格納装置210の各格納部211に配線器具を補充する補充装置270(配線器具補充手段)を、各配線器具供給ライン200a、200b、200c、200d、200e、・・・ごとに備えている。この補充装置270は、ストッカ271、取出しロボット272、および搬送コンベア273を含んでいる。
【0121】
ストッカ271には、一定数量の配線器具を収納した複数のコンテナ271aが収納され、このストッカ271から所定の取出し位置へコンテナ271aを引き出し配置可能となっている。取出し位置に配置されたコンテナ271a内の配線器具がすべて取り出されると、図示しない移送手段によって空になったコンテナ271aを取出し位置から移送するとともに、ストッカ271から新たにコンテナ271aが引き出されて取出し位置に配置される。なお、ストッカ271へのコンテナ271aの供給は、図示しない自動コンテナ供給装置を併設して自動化するか、または作業員による人手により定期的に行われる。
【0122】
取出しロボット272は、取出し位置に配置されたコンテナ271aから配線器具の取り出すとともに、取り出した配線器具を搬送コンベア273へ受け渡す。
【0123】
搬送コンベア273は、取出しロボット272により受け渡された配線器具を格納装置210に搬送する装置である。この搬送コンベア273は、配線器具の整列機構273aを有しており、搬送コンベア273上に供給された配線器具の姿勢を整列機構273aにより所定の向きに矯正して、格納部211へ搬送していく。
【0124】
本実施形態にあっては、配送センターに設けられた管理コンピュータ23により、上述した配線器具梱包装置200の各動作を制御している。次に、この管理コンピュータ23の構成を図28に基づいて説明する。
【0125】
同図に示すように、管理コンピュータ23は、CPU(中央処理装置)300、RAM,ROM等からなるメモリ301、キーボード302、マウス303、ディスプレイ304、タイマ305、通信装置306、ハードディスク装置(HDD)307を備えており、これらの各構成要素がシステムバス308を介して接続されている。
【0126】
このうち、ハードディスク装置(HDD)307には、配線器具を梱包するためのプログラムがあらかじめ記録されている。CPU300は、このハードディスク装置(HDD)307に記録されたプログラムをメモリ301に読み出し、同プログラムにしたがって処理を実行する。本実施形態では、このCPU300が、図4,図6に示した梱包スケジュール作成手段202および配線器具梱包装置制御手段203としての機能を果たす。
【0127】
キーボード302およびマウス303は、周知のとおり入力装置としてオペレータによる操作指示や、データの入力および選択などに使われる周辺機器である。ディスプレイ304は、周知のとおり各種データを表示する周辺機器である。タイマ305は、現在の日時を出力する時計機能を有しており、これにより梱包作業の時刻管理が行われる。
【0128】
通信装置306は、通信ネットワーク20を介して受注サーバ21に接続するための通信手段204として機能するとともに、受注サーバ21から受信した受注伝票ファイルを入力するための受注伝票ファイル入力手段201としても機能する(図6参照)。受注サーバ21と配送センターの管理コンピュータ23とをつなぐ通信ネットワーク20は、インターネットであっても構わないが、データの漏洩を防止する見地からは、社内LAN等のローカルエリアネットワークにより構築することが好ましい。
【0129】
ハードディスク装置307には、配線器具を梱包するために必要とされるプログラムや各種データのほか、受注サーバ21から受信した受注伝票ファイルや本システムにより作成される梱包スケジュールファイルなどが保存される。また、ハードディスク装置307には、配線器具供給ライン200a、200b、200c、・・・と、それら各配線器具供給ライン200a、200b、200c、・・・から供給される配線器具との対応関係が、対応データ(配線器具供給ラインデータ)として、あらかじめ記録されている。
【0130】
次に、本実施形態の梱包システムによる配線器具の梱包方法について説明する。
図29乃至図30は上述した梱包システムによる配線器具の梱包方法を示すフローチャートである。
受註伝票ファイルは、既述したとおり受注サーバ21から通信ネットワーク20を介して配送センターの管理コンピュータ23に送信されてくる。受注サーバ21からの受注伝票ファイルを通信装置306が受信すると(S60)、CPU300は、その受注伝票ファイルをハードディスク装置307に保存する(S61)。
【0131】
次いで、CPU300は、納期に合わせて配線器具を自動梱包するための梱包スケジュールファイルを作成する(S62)。この梱包スケジュールファイルは、受注サーバ21から受信した受注伝票ファイルに基づいて作成される。
【0132】
図31は梱包スケジュールファイルに記録される項目の一例を示す図である。
図31に示す例では、受注番号400、梱包開始日時401、梱包配線器具リスト402が、梱包スケジュールファイルに記録されている。このうち、受注番号400は、受注伝票ファイルと対応付けするためのもので、受注伝票ファイルから抽出した受注番号110(図23参照)が、そのまま梱包スケジュールファイルに記録される。梱包開始日時401は、受注伝票ファイルに記録された納期117(図23参照)に基づき、その納期に配線器具の配送を完了させるために必要な作業時間を加味して計算される。梱包配線器具リスト402には、受注伝票ファイルに記録された配線器具に関するリスト118(図23参照)から、配線器具の種類と数量が転記されるとともに、あらかじめハードディスク装置307に保存してある配線器具供給ラインデータを参照して、転記された各配線器具の供給ライン200a、200b、200c、・・・が併記される。
【0133】
その後、CPU300は、タイマ305から出力される現在の日時を監視して、梱包配線器具リスト402に記録された梱包開始日時に到達したとき、梱包作業を開始する(S63)。
【0134】
梱包作業は、まず、梱包容器供給装置240を作動させて、空の梱包容器230aを搬送装置230に載置することから始まり(S64)、続いて、梱包容器230aを搭載した搬送装置230を、所定の収納位置223に移動させる(S65)。ここで、搬送装置230は、梱包スケジュールファイルの梱包配線器具リスト402に記録された配線器具の供給ライン200a、200b、200c、・・・のうち、例えば、上流側にある供給ラインに設けた収納位置223から下流側に向かって順次移動していく。
【0135】
搬送装置230が所定の供給位置223に移動した後、配線器具格納装置210に設けた格納部211から、配線器具を排出する(S66)。格納部211から排出された配線器具は、シュータ221を介してパケット222内に収容される。この動作を繰り返し、梱包スケジュールファイルの梱包配線器具リスト402に記録された数量の配線器具が、パケット222内に収容された後(S67)、パケット222を回動させて、パケット222内の配線器具を搬送装置230に搭載された梱包容器230a内に収納する(S68)。
【0136】
このようにして、搬送装置230を順次所定の供給位置223に移動させ、該供給位置223で格納部221からパケット222を経由して所定の配線器具を梱包容器230a内に収容していく。そして、梱包スケジュールファイルの梱包配線器具リスト402に記録されたすべての配線器具を梱包容器に収納したとき(S69)、搬送装置230をラベル貼付け・封止装置250による作業位置まで移動させ(S70)、梱包容器230aの封止(S71)、ラベルの印字(S72)、印字ラベルの梱包容器230aへの貼り付け(S73)を実行する。ここで、ラベルには、梱包スケジュールファイルと対応付けされた受注伝票ファイルの会社名111、配送先112、建物名113等(図23参照)を参照して、配送に必要な所定のデータが印字される。
【0137】
その後、搬送装置230を集積部260に移動して、搭載している梱包容器230aを該集積部260に集積する(S75)。集積部260に集積された梱包容器230aは、トラック等の輸送手段に積み込まれ、ラベルに印字された配送先へと輸送されていく。また、梱包容器230aを集積部260に移し終えた搬送装置230は、配線器具搬送ライン224を上流側へ移動して梱包容器供給装置240の作業位置にて待機する。
【0138】
また、管理コンピュータ23のCPU300は、配線器具格納装置210に設けた各格納部211に格納されている配線器具が一定数量以下になったとき、補充装置270を動作させて配線器具を補充し、各格納部211に常時一定数量以上の配線器具が格納されているように管理している。
【0139】
なお、本発明の配線器具受注梱包システムは、上述した実施形態に限定されるものではなく、同システムを構成する装置群は公知の各種自動化装置を利用することができる。また、上記実施形態では、受注伝票ファイルから梱包スケジュールファイルを作成し、この梱包スケジュールファイルによって梱包作業を管理していたが、受注伝票ファイルに基づいて直接梱包作業を管理する構成とすることもできる。
【0140】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、注文データに含まれる図面データから各種配線器具を抽出するとともに、抽出した各種配線器具を各々配線器具データに変換し、この各種配線器具データに基づき、各配線器具ごとに数量を集計して所定の受注伝票ファイルが作成されるので、配線器具の効率的な受注が実現でき、発注者および受注者の双方にとって労力の軽減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配線器具受注システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明に係る配線器具受注システムの他の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明に係る配線器具受注梱包システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明に係る配線器具受注梱包システムの他の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】通信ネットワークを利用した本発明に係る配線器具受注梱包システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図6】図5と繋がる、通信ネットワークを利用した本発明に係る配線器具受注梱包システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る配線器具受注システムの概念図である。
【図8】図3における受注サーバの構成を示すブロック図である。
【図9】顧客データベースに蓄積される顧客情報の例を示す図である。
【図10】配線器具データベースに蓄積される配線器具対応データの例を示す図である。
【図11】図面データの例を示す図である。
【図12】配線器具データベースに蓄積される配線器具対応データの他の例を示す図である。
【図13】価格データベースに蓄積される価格データの例を示す図である。
【図14】在庫管理データベースに蓄積される在庫データの例を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態に係る配線器具受注システムによる配線器具の受注方法を示すフローチャートである。
【図16】図13に続く配線器具の受注方法を示すフローチャートである。
【図17】図14に続く配線器具の受注方法を示すフローチャートである。
【図18】図15に続く配線器具の受注方法を示すフローチャートである。
【図19】図面データの解析処理の概要を示すフローチャートである。
【図20】発注者確認画面の構成例を示す図である。
【図21】発注画面P1の構成例を示す図である。
【図22】発注画面P2の構成例を示す図である。
【図23】確認・修正画面の構成例を示す図である。
【図24】発注者端末にインストールされた配線器具発注用の専用プログラムによって実行されるステップの例を示すフローチャートである。
【図25】図24に続くステップの例を示すフローチャートである。
【図26】本発明の実施形態に係る配線器具受注梱包システムを構成する配線器具梱包装置の平面図である。
【図27】同じく正面図である。
【図28】本発明の実施形態に係る配線器具受注梱包システムを構成する管理コンピュータのブロック図である。
【図29】本発明の実施形態に係る配線器具受注梱包システムによる配線器具の梱包方法を示すフローチャートである。
【図30】図29に続く、配線器具の梱包方法を示すフローチャートである。
【図31】梱包スケジュールファイルの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1:注文データ入力手段
2:図面データ処理手段
3:受注伝票作成手段
4:配線器具データベース
5:表示手段
6:内容修正手段
7:発注者端末
8:通信手段
9:顧客データベース
10:顧客認識手段
11:受注内容確認手段
12:修正受入れ手段
13:価格データベース
14:見積り手段
15:在庫管理データベース
16:納期確定手段
18:配送指示手段
20:通信ネットワーク
21:受注サーバ
22:発注者端末
23:管理コンピュータ
30:CPU
31:メモリ
32:キーボード
33:マウス
34:ディスプレイ
35:スキャナ
36:画像処理部
37:通信装置
38:ハードディスク装置
39:システムバス
40:顧客データベース
41:配線器具データベース
42:価格データベース42
43:在庫管理データベース
100:OKボタン
101:戸種類記入欄
102:戸数記入欄
103:チェック欄
104:次へボタン
105:図面データ添付ボタン
106:ダイアログ
107:送信ボタン
110:受注番号
111:会社名
112:配送先
113:建物名
114:建物種別
115:戸種類
116:戸数
117:納期
118:リスト
120:発注ボタン
121:保留ボタン
122:取消しボタン
200:配線器具梱包手段(配線器具梱包装置)
201:受注伝票ファイル入力手段
202:梱包スケジュール作成手段
203:配線器具梱包装置制御手段
204:通信手段
210:格納装置
211:格納部
220:取出し収納装置
221:シュータ
222:パケット
223:収納位置
230:搬送装置
240:梱包容器供給装置
250:ラベル貼付け・封止装置
260:集積部
270:補充装置
271:ストッカ
272:取出しロボット
273:搬送コンベア
300:CPU
301:メモリ
302:キーボード
303:マウス
304:ディスプレイ
305:タイマ
306:通信装置
307:ハードディスク装置
308:システムバス
400:受注番号
401:梱包開始日時
402:梱包配線器具リスト

Claims (25)

  1. 所定の規格に則って各種配線器具のシンボルが描かれた図面のイメージ画像からなる図面データと発注者の認識データを含む注文データを入力する注文データ入力手段と、
    顧客データを蓄積する顧客データベースと、
    前記発注者の認識データを、前記顧客データベースに蓄積された顧客データと照合して顧客を特定する顧客認識手段と、
    あらかじめ登録した顧客毎に、前記図面データに描かれる配線器具のシンボル、当該配線器具の名称及び当該配線器具に対する受注者の商品型番を相互に対応付けした配線器具対応データを蓄積する配線器具データベースと、
    前記注文データ入力手段で入力された図面データから各種配線器具のシンボルを抽出し、さらに前記顧客認識手段によって特定された顧客に関する前記配線器具対応データを前記配線器具データベースから呼び出し、当該配線器具対応データに基づき、前記図面データから抽出した各種配線器具のシンボルから当該配線器具の名称と受注者の型番を得るとともに、当該各配線器具のシンボルの抽出個数を各配線器具の数量に対応付けして、これら各種配線器具の名称、受注者の型番及び数量を示す配線器具データを出力する図面データ処理手段と、
    前記図面データ処理手段から出力された配線器具データに基づき、各配線器具ごとに所定の受注伝票ファイルを作成する受注伝票作成手段と、を備えたことを特徴とする配線器具受注システム。
  2. 請求項1記載の配線器具受注システムにおいて、
    前記注文データ入力手段は、配線器具が施設される戸建住宅の一戸または集合住宅内の一戸を単位として戸別に前記注文データの入力を受け付け、
    前記受注伝票作成手段は、前記一戸単位で各配線器具およびその数量をまとめた受注伝票ファイルを作成することを特徴とする配線器具受注システム。
  3. 請求項2記載の配線器具受注システムにおいて、
    前記注文データは、同じ配線器具が施設される戸建住宅または集合住宅内の戸数を戸種類別に指示する戸数データを含み、
    前記受注伝票作成手段は、前記注文データ入力手段から入力した戸数データを戸種類別に付加して受注伝票ファイルを作成することを特徴とする配線器具受注システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の配線器具受注システムにおいて、
    前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルの内容を表示する表示手段と、
    前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルの内容を修正する内容修正手段と、を備えたことを特徴とする配線器具受注システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の配線器具受注システムにおいて、
    通信ネットワークを介して発注者の端末と接続する通信手段を備え、この通信手段により受信した注文データを前記注文データ入力手段へ入力するようにしたことを特徴とする配線器具受注システム。
  6. 請求項5記載の配線器具受注システムにおいて、
    前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルの内容を前記通信手段を介して発注者の端末に送る受注内容確認手段を備えたことを特徴とする配線器具受注システム。
  7. 請求項6記載の配線器具受注システムにおいて、
    前記通信手段を介して発注者の端末から送られてきた受注伝票ファイルの修正要求を入力し、該修正要求に応じて前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルの内容を修正する修正受入れ手段を備えたことを特徴とする配線器具受注システム。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一項に記載の配線器具受注システムにおいて、
    顧客毎に設定された各配線器具の価格データを蓄積する価格データベースと、
    前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルの内容と前記価格データベースに蓄積された価格データとに基づき、発注者からの注文データに対する見積り価格を算出するとともに、該算出した見積り価格データを前記通信手段を介して発注者の端末に送る見積り手段と、を備えたことを特徴とする配線器具受注システム。
  9. 請求項5乃至8のいずれか一項に記載の配線器具受注システムにおいて、
    各配線器具毎の在庫状況を管理する在庫管理データベースと、
    前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルの内容と前記在庫管理データベースで管理されている在庫状況とに基づき納期を確定する納期確定手段と、を備えたことを特徴とする配線器具受注システム。
  10. 配線器具を受注するための受注システムと、受注した配線器具を梱包して配送するための梱包システムと、を含む配線器具受注梱包システムであって、
    前記受注システムは、
    所定の規格に則って各種配線器具のシンボルが描かれた図面のイメージ画像からなる図面データと発注者の認識データを含む注文データを入力する注文データ入力手段と、
    顧客データを蓄積する顧客データベースと、
    前記発注者の認識データを、前記顧客データベースに蓄積された顧客データと照合して顧客を特定する顧客認識手段と、
    あらかじめ登録した顧客毎に、前記図面データに描かれる配線器具のシンボル、当該配線器具の名称及び当該配線器具に対する受注者の商品型番を相互に対応付けした配線器具対応データを蓄積する配線器具データベースと、
    前記注文データ入力手段で入力された図面データから各種配線器具のシンボルを抽出し、さらに前記顧客認識手段によって特定された顧客に関する前記配線器具対応データを前記配線器具データベースから呼び出し、当該配線器具対応データに基づき、前記図面データから抽出した各種配線器具のシンボルから当該配線器具の名称と受注者の型番を得るとともに、当該各配線器具のシンボルの抽出個数を各配線器具の数量に対応付けして、これら各種配線器具の名称、受注者の型番及び数量を示す配線器具データを出力する図面データ処理手段と、
    前記図面データ処理手段から出力された配線器具データに基づき、各配線器具ごとに所定の受注伝票ファイルを作成する受注伝票作成手段と、を備え、
    前記梱包システムは、
    配線器具の梱包を行う配線器具梱包手段と、
    前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルを入力する受注伝票ファイル入力手段と、
    前記受注伝票ファイル入力手段により入力された受注伝票ファイルに基づいて前記配線器具梱包手段を制御する配線器具梱包制御手段と、
    を備えたことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  11. 配線器具を受注するための受注システムと、受注した配線器具を梱包して配送するための梱包システムと、を含む配線器具受注梱包システムであって、
    前記受注システムは、
    所定の規格に則って各種配線器具のシンボルが描かれた図面のイメージ画像からなる図面データと発注者の認識データを含む注文データを入力する注文データ入力手段と、
    顧客データを蓄積する顧客データベースと、
    前記発注者の認識データを、前記顧客データベースに蓄積された顧客データと照合して顧客を特定する顧客認識手段と、
    あらかじめ登録した顧客毎に、前記図面データに描かれる配線器具のシンボル、当該配線器具の名称及び当該配線器具に対する受注者の商品型番を相互に対応付けした配線器具対応データを蓄積する配線器具データベースと、
    前記注文データ入力手段で入力された図面データから各種配線器具のシンボルを抽出し、さらに前記顧客認識手段によって特定された顧客に関する前記配線器具対応データを前記配線器具データベースから呼び出し、当該配線器具対応データに基づき、前記図面データから抽出した各種配線器具のシンボルから当該配線器具の名称と受注者の型番を得るとともに、当該各配線器具のシンボルの抽出個数を各配線器具の数量に対応付けして、これら各種配線器具の名称、受注者の型番及び数量を示す配線器具データを出力する図面データ処理手段と、
    前記図面データ処理手段から出力された配線器具データに基づき、各配線器具ごとに所定の受注伝票ファイルを作成する受注伝票作成手段と、を備え、
    前記梱包システムは、
    配線器具の梱包を行う配線器具梱包手段と、
    前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルを入力する受注伝票ファイル入力手段と、
    前記受注伝票ファイル入力手段により入力された受注伝票ファイルに基づいて梱包スケジュールファイルを作成する梱包スケジュール作成手段と、
    前記梱包スケジュール作成手段により作成された梱包スケジュールファイルに基づいて前記配線器具梱包手段を制御する配線器具梱包制御手段と、
    を備えたことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  12. 請求項10または11に記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    前記注文データ入力手段は、配線器具が施設される戸建住宅の一戸または集合住宅内の一戸を単位として戸別に前記注文データの入力を受け付け、
    前記受注伝票作成手段は、前記一戸単位で各配線器具およびその数量をまとめた受注伝票ファイルを作成することを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  13. 請求項12記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    前記注文データは、同じ配線器具が施設される戸建住宅または集合住宅内の戸数を戸種類別に指示する戸数データを含み、
    前記受注伝票作成手段は、前記注文データ入力手段から入力した戸数データを戸種類別に付加して受注伝票ファイルを作成することを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  14. 請求項10乃至13のいずれか一項に記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルの内容を表示する表示手段と、
    前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルの内容を修正する内容修正手段と、を備えたことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  15. 請求項10乃至14のいずれか一項に記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    通信ネットワークを介して発注者の端末と接続する通信手段を備え、この通信手段により受信した注文データを前記注文データ入力手段へ入力するようにしたことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  16. 請求項15記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    顧客データを蓄積する顧客データベースと、
    前記発注者の端末から送られてきた認識データを前記顧客データベースに蓄積された顧客データと照合して顧客を特定する顧客認識手段と、を備えたことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  17. 請求項15または16記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルの内容を前記通信手段を介して発注者の端末に送る受注内容確認手段を備えたことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  18. 請求項17記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    前記通信手段を介して発注者の端末から送られてきた受注伝票ファイルの修正要求を入力し、該修正要求に応じて前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルの内容を修正する修正受入れ手段を備えたことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  19. 請求項15乃至18のいずれか一項に記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    顧客毎に設定された各配線器具の価格データを蓄積する価格データベースと、
    前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルの内容と前記価格データベースに蓄積された価格データとに基づき、発注者からの注文データに対する見積り価格を算出するとともに、該算出した見積り価格データを前記通信手段を介して発注者の端末に送る見積り手段と、を備えたことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  20. 請求項15乃至19のいずれか一項に記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    各配線器具毎の在庫状況を管理する在庫管理データベースと、
    前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルの内容と前記在庫管理データベースで管理されている在庫状況とに基づき納期を確定する納期確定手段と、を備えたことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  21. 請求項15乃至20のいずれか一項に記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    前記通信手段は、通信ネットワークを介して前記梱包システムとも接続されるとともに、前記受注伝票作成手段により作成された受注伝票ファイルを、前記通信手段を介して前記梱包システムへ送信する配送指示手段を備えており、
    且つ、前記梱包システムは、前記配送指示手段により送られた受注伝票ファイルを通信ネットワークを介して受信する通信手段を備え、この通信手段により受信した受注伝票ファイルを前記受注伝票ファイル入力手段へ入力するようにしたことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  22. 請求項10乃至21記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    前記配線器具梱包手段は、配線器具ごとにあらかじめ定められた所定の収納位置へ梱包容器を搬送する容器搬送手段と、配線器具を格納する複数の配線器具格納部と、これら配線器具格納部に対応して設けられ、配線器具格納部から配線器具を取り出して、該配線器具の収納位置へ導出するとともに、該収納位置に搬送されてきた梱包容器内へ配線器具を収納する配線器具取出し収納手段と、を含むことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  23. 請求項22記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    前記配線器具取出し収納手段は、前記受注伝票ファイルに基づいて必要数量の配線器具を前記配線器具格納部から取り出すことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  24. 請求項23記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    前記各配線器具格納部に対応して設けられ、配線器具格納部に格納された配線器具が所定数量以下になったとき、該配線器具格納部へ所定数量の製品を供給する配線器具補充手段を備えたことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
  25. 請求項24に記載の配線器具受注梱包システムにおいて、
    前記配線器具補充手段は、所定のストック位置に配置された配線器具を該ストック位置から取り出す取出しロボットと、該取出しロボットによって取り出された配線器具を所定の姿勢に矯正して前記配線器具格納部へ供給する搬送コンベアと、含むことを特徴とする配線器具受注梱包システム。
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