JP4826391B2 - インホイールモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ホイール装着時の作業性を向上するインホイールモータに関する。
従来から、電気自動車の駆動装置として、モータを各車輪のホイール内に収納したインホイールモータが知られている。かかるインホイールモータにおいて、減速機として平行軸式歯車減速機を使用したときに、ホイールから部品が張り出した場合でも、地面とのクリアランスを確保する観点から、ホイール側にモータを配置し、車体側であって車輪軸の上方に平行軸式歯車減速機を配置する構成とした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−7914号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構成では、ホイール内に歯車減速機が収まらない場合は考慮されているが、そもそもインホイールモータは、ホイール内の直径方向にモータがぎりぎりまで入っているために外径が大きくなり、ホイールとの隙間が非常に小さく、ホイール装着時の組み付けの作業性が悪いという問題点があるが、その点には、全く考慮がなされていない。
そこで、本発明は、ホイール装着時のホイール組み付けの作業性を向上させ、容易にかつモータに損傷を与えることなくホイール交換可能なインホイールモータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係るインホイールモータは、ホイールを回転駆動するインホイールモータであって、
前記インホイールモータのホイール側に、前記ホイールの装着時に前記ホイールが前記インホイールモータに対して自重により中心位置決めされるように、前記ホイールのリム部の内周面に接触して前記ホイールを吊り下げ支持するガイド手段を設け、該ガイド手段は、前記ホイールの装着固定後には前記ホイールのリム部の内周面に接触しないことを特徴とするインホイールモータ。これにより、インホイールメータへホイールを装着する際に、インホイールモータとホイールを容易に位置合わせし、ホイール交換の作業性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明に係るインホイールモータにおいて、
前記ガイド手段は、前記ホイール側に突出し、前記インホイールモータの外径よりも径方向外側にはみ出した形状の突起であることを特徴とする。これにより、ガイド手段上でホイールを滑らせるように押込むことにより、容易に位置を合わせてホイールを組み付けることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係るインホイールモータにおいて、
前記インホイールモータは、ステータの内周側にロータを備えたインナーロータ式であって、前記ガイド手段は、前記ステータの最上部に設けられたことを特徴とする。これにより、インナーロータ式のインホイールモータにおいて、ステータの最上部に設けられたガイド手段にホイールを吊り下げて、容易に中心位置合わせを行うことができる。
第4の発明は、第1又は第2の発明に係るインホイールモータにおいて、
前記インホイールモータは、ロータがステータの外周側に配置されたアウターロータ式であって、前記ガイド手段は前記ロータに設けられたことを特徴とする。これにより、アウターロータ式のインホイールモータにおいても、容易に中心位置合わせをしてホイールの組み付けができる。
第5の発明は、第1又は第2の発明に係るインホイールモータにおいて、
前記インホイールモータは、ロータ及びステータを収容するケーシングを備え、前記ガイド手段は、前記ケーシングに設けられたことを特徴とする。これにより、ケーシングに覆われたインホイールモータにおいても、ホイール組み付け時の作業性を向上させることができる。
第6の発明は、第1〜5の発明に係るインホイールモータにおいて、
前記ガイド手段は、前記インホイールモータの径方向に垂直に平面をなす略平面形状であることを特徴とする。これにより、ホイール組み付け時のホイールのガイド方向が安定し、より作業性が高まる。
本発明によれば、インホイールモータへのホイール組み付け時の中心位置合わせが容易となり、組み付けの作業性が高まる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本実施例に係るインホイールモータ20の断面図及び概略正面図である。
図1(a)は、本実施例に係るインホイールモータ20の断面図である。図1(a)において、本実施例に係るインホイールモータ20は、ロータ1と、ステータ2と、ロータブラケット3と、ハブ5と、ブレーキロータ6とから構成される。そして、インホイールモータ20に、ガイド手段4が設けられている。図1(a)においては、このインホイールモータ20に、ホイール7と、タイヤ8とから構成された車輪が組み付けられた図を示している。更に、ホイール7は、ディスク部7aと、リム部7bとから構成されている。
本実施例に係るインホイールモータ20において、ロータ1とステータ2は、径方向に対向しており、例えば、インナーロータ式のダイレクトドライブ式モータを構成してよい。モータの形式は、例えば、永久磁石型の同期電動機として構成してもよいし、他の構成でもよい。インホイールモータ20は、1つのエンジンからドライブシャフトを通じてホイールを駆動する方式と異なり、各車輪が電気モータによる駆動力を備えている。
また、ステータ2は、例えば、アッパーアーム(図示しない)やロアアーム(図示しない)等のサスペンションアームを用い、ボールジョイントを介して車両の車体に固定されてよい。必要に応じて、ショックアブゾーバ等(図示しない)のサスペンション機構が用いられてもよい。
ロータブラケット3は、ロータ1に回転出力された回転駆動力を、ハブ5に伝達するための駆動力伝達部材である。
ハブ5は、ホイール7が装着固定されたときに、ホイール7に回転駆動力を伝える役割をする回転体であり、ホイール7を固定支持するための部材である。
ブレーキロータ6は、ブレーキペダルを踏むことにより、ブレーキパッドが押し付けられ、車両に制動力が働くようになっている。ブレーキロータ6は、インホイールモータ20の内周側に形成される空間に配置される。即ち、インホイールモータ20のロータ及びステータは、ブレーキロータ6よりも径方向外側に配設される。
ホイール7は、ディスク部7aによりホイールの径方向の外形を定め、リム部7bでタイヤ8を保持する。インホイールモータ20の外径が大きいため、リム部7bの内周面と、インホイールモータ20の外側に配置されたステータ2との隙間が非常に狭くなっている。
ガイド手段4は、ホイール7をインホイールモータ20に装着するときに、ホイール7の内周に接触してホイール7を吊り下げ支持する手段である。
エンジンを駆動力とする車両は、駆動力は車輪とは別の場所に設けられていたため、ホイール付近の構造は比較的簡素であったが、インホイールモータ20はそれぞれがステータ2とロータ1からなるモータを備えているので、インホイールモータ20全体の外径が大きくなってしまう。そして、これをホイール7内に収容するため、ロータ1とホイール7との間隔が極めて小さくなる。また、ホイール7自体も、質量が大きくなってしまう。従って、ホイールをインホイールモータ20に装着するときには、ホイール7の重さとモータ20との隙間の狭さから、組み付けが困難で、またホイール7によりステータ2を傷つけるおそれがあるという問題があった。そこで、本実施例に係るインホイールモータ20では、タイヤ交換等によるホイール7の装着時に、ホイールを吊り下げ支持できるガイド手段4を設けることとしたものである。
従って、ガイド手段4は、ホイール7を吊り下げ支持し易いように、インホイールモータ20のホイールが装着される側、即ち、インホイールモータ20が車両に装着された場合には、車両外側に設けられてよい。また、ガイド手段4の形状は、ホイール側に向かって突出した突起形状となっていてよい。ガイド手段4は、ホイール7の組み付け時の作業性を向上させるものであるため、インホイールモータ20のホイール側に設けられている方が便利だからである。
また、ガイド手段4は、インホイールモータ20の径方向外側の位置に設けられてもよい。例えば、径方向外側であって、最上部に地面と略平行に突出するガイド手段4を設ければ、ホイール7をガイド手段4に吊り下げたときに、ホイール7の中心と、インホイールモータ20の回転中心が略一致する高さとなる。図1(a)においては、インナーロータ式のインホイールモータ20であるため、外側にあるステータ2の最上部にガイド手段4が設けられている。
また、ガイド手段4は、必要に応じて、ステータ2の外側であって、ホイールセンタ鉛直線上でモータ外周に接するよりもわずかにはみ出すように突起として設けられてよい。これにより、ホイール7をそのまま平行に押込めば、ホイール7がステータ2と接触しないので、ホイール7をインホイールモータ20に接触させて損傷させるおそれが軽減される。なお、ガイド手段4は、ホイール7を引っ掛けて吊り下げ支持できるように、十分な出代を持つことが好ましい。
このような構成とすることにより、タイヤ交換時、作業者はホイール7を突起であるガイド手段4に引っ掛けた後、ホイール7の自重を利用して突起まわりにホイール7を吊り下げることで、モータとホイール7の中心位置合わせがなされる。突起であるガイド手段4に沿ってそのままホイール7を車両内側に押込むことで、容易にタイヤ交換作業を完了することができ、また交換時にモータを損傷させる可能性も極めて小さくなる。
図1(b)は、ガイド手段4の部分を示した本実施例に係るインホイールモータ20の正面図である。ガイド手段4は、水平方向にはステータ2の最上部からホイール側に向かって突出しており、鉛直方向にはホイールセンタ鉛直線上でモータ外周よりも高い位置にはみ出しているので、ホイール7はガイド手段4に吊り下げ支持されたときに、ステータ2とは接触しない。これにより、モータとホイールの接触を防ぎ、双方の損傷を防ぐことができる。
図1(b)に示すように、ガイド手段4の形状は、正面から見て略水平な平面形状としてもよい。図1(b)に示すように、インホイールモータ20の径方向と垂直に形成された平面形状とすれば、地面とも水平な平面を形成し、平面の端部を形成しているホイールの挿入方向に平行な2辺4a、4bがホイール7のリム部7bの内周面と接触することになり、装着時によりガイドし易い構造となるからである。
図2は、ガイド手段4の他の例を示した図である。ガイド手段4は、ホイール7側に突出しており、ホイール7を吊り下げ支持できる十分な強度があり、ホイール7を吊り下げたときに、その中心の位置が、インホイールモータ20の中心位置と略一致する機能を果たせるものであればよい。従って、その形状は問わず、種々の形状を取ることが可能である。
例えば、図2(a)は、ガイド手段4の表面をホイール7のリム部7bの曲率に近い円弧凸形の形状としている。ホイール7のリム部7bとの接触面積が大きくなるので、ホイール7を吊り下げてから奥に押込むときに、より安定して押込み方向がガイドされる。
同様に、図2(b)に示すように、2つに分かれた形状としてもよいし、図2(c)に示すように、加工が容易、又は接触面積を逆に少なくするために棒状の突起形状としてもよい。例えば、図2(b)の形状は、後述するアウターロータ式の形式において、上部にガイド手段4を持ってくる位置合わせの際の誤差範囲が緩くなるという長所があり、図2(c)の場合は、ガイド手段4の機能を果たす必要最小限の簡素な形状としているので、インホイールモータ20の回転に不均衡を与えにくいという長所が考えられる。
なお、図2(a)〜(c)のいずれの場合も、ガイド手段4の上部のホイール7のリム部7bとの接触面は、インホイールモータ20の外径よりも外側、即ち上側に位置するように構成してよい。これにより、ホイール7のリム部7bとインホイールモータ20との接触が防止され、ホイール組み付け時のインホイールモータ20の損傷を防ぐことができる。
図3は、上述のガイド手段4を利用して、本実施例に係るインホイールモータ20において実際にタイヤ交換作業を行う場合の組み付け過程を示した図である。
図3(a)は、ホイール7の組み付け時に、ホイール7のリム部7bの車両側をまず、インホイールモータ20のガイド手段4に引っ掛けて吊り下げた状態を示している。突起状のガイド手段4は、ステータの最上部に設けられており、更に上方に隆起し、ステータ2よりも高い位置に接触面があるように構成されている。ガイド手段4は、ステータの最上部に限らず、ホイール7側の任意の位置に設けてよいが、ホイール7との接触面はステータ2より高い位置にあることが好ましい。組み付けの過程においても、ステータ2とホイール7の余分な接触は避け、インホイールモータ20の損傷を防ぐことが好ましいからである。
ガイド手段4は、ホイール7を支持するのに十分な強度を有することが好ましい。材質は、インホイールモータ20の回転駆動に悪影響を及ぼさず、かつホイール7を支持できるものであればその種類は問わない。また、ガイド手段4は、ステータ2に別体として組み付けられてもよく、ステータ2と一体構造で構成されてもよい。一体構造の場合は、ステータと同じ材質を用いてよい。
ガイド手段4にホイール7を吊り下げたときには、ロータ1の回転中心とホイール7の回転中心が略一致し、厳密にはホイール7の回転中心が、ロータ1の回転中心よりもやや下がった位置になるように、ガイド手段4は設けられてよい。このように、作業者はホイール7をガイド手段4に吊り下げるだけで、ホイール7の自重により、中心の位置合わせがなされるので、タイヤ交換時等のホイール7の組み付け作業が極めて容易になる。
図3(b)は、ホイール7を、ガイド手段4に沿ってインホイールモータ20に途中まで押込んだ状態を示した図である。ガイド手段4が、ホイール7のリム部7bの内周のリム幅の略中心付近に接触して、ホイール7を吊り下げ支持している。リム部7bは、ガイド手段4以外の部分とは接触しておらず、ステータ2には損傷が生じないようになっている。また、リムディスク7aの内径が、車両外側に行くほど小さくなってきている形状なので、ホイール7の回転中心は、よりロータ1の回転中心に近付いた状態となっている。
図3(c)は、ホイール7をインホイールモータ20の奥まで押込み、ハブ5に装着固定した状態を示す図である。ホイール7の回転中心はロータ1の回転中心に一致させて装着固定され、ガイド手段4とホイール7のリム部7bの内周は、一定の隙間を保つように固定され、両者は接触しないように構成されている。
なお、ホイール7のハブ5への組み付けは、図4に示すように、ディスク部7a上に設けられたボルト穴7cを通じて、ボルト5aとナット5bにより装着固定されてよい。
このように、図3に示したように、インホイールモータ20にホイール7のリム部7bの内周に接触してホイール7を吊り下げ支持するガイド手段4を設けたことにより、作業者はガイド手段4にホイール7を吊り下げて、ホイール7の自重により中心位置合わせを行いうことができる。そしてそのままガイド手段4に沿って奥(車両側)にホイールを押込むことにより、インホイールモータ20の外径とホイール7のリム部7bの内周との隙間が小さくとも、インホイールモータ20に損傷を与えることなくホイールの装着ができる。
また、インナーロータ式のインホイールモータ20の場合、外側に配置されたステータ2にガイド手段4を設けることにより、ガイド手段4の位置は常に固定されているので、その設置位置と強度を十分に考慮することにより、ホイール7の組み付け時には、常に安定してガイド手段4を利用できる。
図5は、アウターロータ式の本実施例に係るインホイールモータ20を示した図である。
アウターロータ式のインホイールモータ20は、その構成要素は、インナーロータ式のインホイールモータ20と同様に、ロータ1と、ステータ2と、ロータブランケット3と、ガイド手段4と、ハブ5から構成される。ロータ1が、ステータ2の半径方向外側に配置されている点が、インナーロータ式のインホイールモータ20と異なっている。また、ロータブランケット3は、外側に配置されたロータの駆動力をハブ5に伝えるように構成される。
ここで、ガイド手段4は、アウターロータ1に設けるようにしている。ガイド手段4は、ホイール7のインホイールモータ20への装着時に、中心を合わせるように吊り下げ、そのまま押込んで装着できるように構成することが好ましいため、インホイールモータ20の外径よりも外側の位置にホイール7のリム部7bの内周との接触部があることが望ましい。従って、アウターロータ式のインホイールモータ20の本実施例においては、ガイド手段4は、インホイールモータ20を構成している部品で最も外側に配置されているロータ1のホイール7側に設けることとしている。
ガイド手段4は、上述のように、ロータ1に設けてよいが、厳密には、図5に示すように、ロータブラケット3を介して設けてもよい。ガイド手段4は、ロータ1又はロータブラケット3と別体に設けてよいが、一体成型可能ならば、一体に構成してもよい。ガイド手段4に用いられる材質も、ホイール7を支持できる強度があり、ロータ1の回転に悪影響を及ぼさないような材質であれば、いずれの材質も好適に利用可能である。
ガイド手段4の形状は、インナーロータ式の場合に説明したように、ホイール側に突出した突起形状でよい。その断面形状も、図1(b)のインナーロータ式で説明したような平面形状でもよく、図2(a)〜(c)に示したような形状でもよい。また、ガイド手段4とホイール7との接触面が、ロータ1の径方向外側になるように、ガイド手段4はロータ1の径方向外側に突出した突起形状に構成されていればより好ましい。
なお、ガイド手段4をロータ1に設けた場合には、車両が停止したときのロータ1の停止位置によっては、必ずしもガイド手段4が、最上部に来ない場合もあるが、例えば、タイヤのパンク時のように、車両をジャッキアップすることにより、ロータ1を回転させ、ガイド手段4が略最上部に来るように調整してもよい。
また、ジャッキアップをしない場合であっても、例えばガイド手段4の位置が略最上部に来たことを検出するようなセンサを設けておき、ガイド手段4が最上部に来たら、車両内の運転者にインジケータで知らせるような構成としてもよい。センサとしては、例えば小型のレゾルバのような磁気センサを設けてもよいし、エンコーダのような光学的なセンサを利用してもよい。
図6は、ガイド手段4の、図1及び図2とは異なる例を示した図である。図6(a)において、ガイド手段4が、4c、4d、4e、4fの4つに分割され、全体としてはかなり広い幅のガイド手段4を構成している。図6(b)は、図6(a)と同じガイド手段4が、中心が最上部から外れた位置にある状態を示している。このような場合でも、ガイド手段4eと4fが略最上部に近い位置にあるので、これにホイール7を引っ掛けて吊り下げ、ホイール7を組み付けることが可能となる。このように、例えば、狭い幅のガイド手段4を円周方向に沿って配置し、全体としては広いガイド手段4を形成することにより、ガイド手段4の中心が正確に鉛直方向の最上部に来なくても、若干の誤差を緩和できる。
また、ガイド手段4の形状は、図2(c)で示したように、棒状の必要最小限の簡素な形状としてもよい。アウターロータ式の場合、ロータの重量バランス等に不均衡が出ると、回転に影響が出る場合もあるので、そのような影響を極力小さくした上で種々の補正計算を行うようにするべく、なるべく軽い材質を用い、小さく構成するようにしてよい。
図7は、三角形状の小型のガイド手段4をロータ2に設けた例を示している。小型で、かつ上部を平面としてガイドし易い構成としている。このような構成とすることにより、ガイド手段4のロータ1の回転への影響を少なくすることができる。
このように、ガイド手段4は、いずれもインナーロータ式の時と同様に、ホイール7を支持でき、回転体であるハブ5と中心の位置合わせが容易にできる機能を有すればよい。更に好適には、ガイド手段4のホイール7のリム部7bとの接触位置をロータ1よりも外側とし、組み付け時にホイール7がロータ1に接触してロータを破損しない構成とすることが望ましい。
アウターロータ式のインホイールモータ20の場合も、ホイール7を組み付けるときは、ガイド手段4が略最上部に来るように設定した後は、図3及び図4で示したような手順に従って、ホイール7をインホイールモータ20に装着してよい。
本実施例により、アウターロータ式のインホイールモータ20においても、ホイール7の組み付けを容易に行うことができる。
図8は、ケーシング10を備えた本実施例に係るインホイールモータ20を示している。図8において、本実施例に係るインホイールモータ20は、減速機12と、減速機12からの回転出力を伝える車輪軸16を備えており、更にインホイールモータ20がケース10に収納されている点が、今までの実施例と大きく異なる。
詳細に説明すると、図8において、インホイールモータ20は、ロータ1と、ステータ2と、ロータの回転出力を伝える軸9と、軸9から伝えられた駆動力を減速機12に伝える歯車11を備えている。歯車11から伝わった駆動力は、減速機12が具備する回転比の異なる減速用歯車13と14とにより減速され、減速された駆動力が歯車15に伝えられる。歯車15は、車輪軸16に固定されているので、インホイールモータ20から出力された駆動力は、減速機12により減速されて車輪軸16に伝わるように構成されている。
一方、ホイール7の組み付け時には、車輪軸16の回転中心と、ホイール7の回転中心が略一致するように吊り下げられる必要があるが、本実施例では、ケース10に設けられたガイド手段4により実現される。即ち、ホイール7のリム部7bの内周が、ケース10に設けられたガイド手段4に吊り下げ支持され、奥の車体側に押込まれることにより、容易にインホイールモータ20に組み付けられる。
このように、ガイド手段4は、インホイールモータ20のケース10に設けられて実現されてもよく、更にインホイールモータ20は減速機12を備えていてもよい。更に、ホイール7の組み付け対象が、インホイールモータ20の駆動力が減速機等の歯車等を介して伝達された車輪軸16であってもよい。この場合は、インホイールモータ20全体としての回転中心は、車輪軸16と考えてよいので、ガイド手段4は、ホイール7の中心が、車輪軸16と略一致するように吊り下げ支持してよい。
図9は、図8と同様の構成要素において、ガイド手段4の別の態様を示した図である。ガイド手段4は、ケース10のホイール7側であって、径方向上部のやや最上部からは中心に近くなった位置に設けられている。このような態様であっても、ガイド手段4は、ホイール7の装着時には、ホイール7を吊り下げ支持して中心位置合わせを容易にし、作業性を向上させる機能を果たすことができる。例えば、ケースの最上部に他の部品を設ける必要があるときには、このように構成してもよい。
図10は、図8及び図9と同様の構成要素において、更にガイド手段4の別の態様を示した図である。ガイド手段4は、ケース10の最上部であって、ホイール7側に設けられている。図9とは逆に、中央付近に他の部品がある場合には、このように、ケース10の最上部にガイド手段4を設けるように構成してもよい。この場合も、ガイド手段4にホイール7を吊り下げ支持することにより、ホイール7の組み付け時の位置決めを容易にし、作業性を向上させることができる。
このように、インホイールモータ20が外形を覆うケース10を備えている場合には、ホイール7側の所望の位置にガイド手段4を設けることができる。
更に、例えば、インホイールモータ20がホイール7と偏心して車両内側に設けられ、インホイールモータ20の駆動力は、車両外側に配置されている減速機12に伝えられるように構成されており、減速機12の出力軸にホイール7を組み付ける場合には、減速機12のケースにガイド手段4を設けるようにしてもよい。この場合には、減速機12の出力軸をインホイールモータ20全体の回転中心と考えてよく、ホイール7の中心と、減速機12の出力軸の回転中心が一致するようにホイール7を吊り下げ支持するためには、ガイド手段4を車両外側にある減速機12のケースに設けた方が適切と考えられるからである。
本実施例に係るインホイールモータ20は、ダイレクトドライブ式に適用するのが最適であるが、このように、減速機を使用したインホイールモータ20にも適用可能である。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
本実施例に係るインホイールモータ20の断面図及び概略正面図である。図1(a)は、断面図である。図1(b)は、ガイド手段4の部分を示した正面図である。 ガイド手段4の他の例を示した図である。図2(a)は、ガイド手段4の表面を円弧凸形の形状とした図である。図2(b)は、ガイド手段4を2つに分かれた形状とした図である。図2(c)は、ガイド手段4を、棒状の突起形状とした図である。 本実施例に係るインホイールモータ20を用いてタイヤ交換作業を行う場合の組み付け過程を示した図である。図3(a)は、ホイール7のリム部7bをインホイールモータ20のガイド手段4に吊り下げた状態を示している。図3(b)は、ホイール7を途中まで押込んだ状態を示した図である。図3(c)は、ホイール7をハブ5に装着固定した状態を示す図である。 ホイールの組み付け構造を示す図である。 アウターロータ式の本実施例に係るインホイールモータ20を示した図である。 ガイド手段4の一例を示した図である。図6(a)は、ガイド手段4が4つに分割された構成している。図6(b)は、図6(a)と同じガイド手段4が、中心が最上部から外れた位置にある状態を示している。 三角形状の小型のガイド手段4をロータ2に設けた例を示している。 ケーシング10を備えた本実施例に係るインホイールモータ20を示している。 図8と同様の構成要素において、ガイド手段4の別の態様を示した図である。 図8及び図9と同様の構成要素で、更にガイド手段4の別の態様を示した図である。
符号の説明
1 ロータ
2 ステータ
3 ロータブラケット
4、4a、4b、4c、4d、4e、4f ガイド手段
5 ハブ
5a ボルト
5b ナット
6 ブレーキロータ
7 ホイール
7a ディスク部
7b リム部
7c ボルト穴
8 タイヤ
9 軸
10 ケース
11、15 歯車
12 減速機
13、14 減速用歯車
16 車輪軸

Claims (6)

  1. ホイールを回転駆動するインホイールモータであって、
    前記インホイールモータのホイール側に、前記ホイールの装着時に前記ホイールが前記インホイールモータに対して自重により中心位置決めされるように、前記ホイールのリム部の内周面に接触して前記ホイールを吊り下げ支持するガイド手段を設け、該ガイド手段は、前記ホイールの装着固定後には前記ホイールのリム部の内周面に接触しないことを特徴とするインホイールモータ。
  2. 前記ガイド手段は、前記ホイール側に突出し、前記インホイールモータの外径よりも径方向外側にはみ出した形状の突起であることを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ。
  3. 前記インホイールモータは、ステータの内周側にロータを備えたインナーロータ式であって、前記ガイド手段は、前記ステータの最上部に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のインホイールモータ。
  4. 前記インホイールモータは、ロータがステータの外周側に配置されたアウターロータ式であって、前記ガイド手段は前記ロータに設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のインホイールモータ。
  5. 前記インホイールモータは、ロータ及びステータを収容するケーシングを備え、前記ガイド手段は、前記ケーシングに設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のインホイールモータ。
  6. 前記ガイド手段は、前記インホイールモータの径方向に垂直に平面をなす略平面形状であることを特徴とする請求項1乃至5に記載のインホイールモータ。
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