JP4826225B2 - 射出成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、成形材料を成形型に射出して成形品を形成するための射出成形装置に関するものである。
従来、樹脂成形材料等の成形材料を成形型に射出して成形品を得るための射出成形装置としては、通常は図7に示すようなものが用いられていた(特許文献1参照)。
この従来の射出成形装置は、成形型21に接続されたノズル20に連通する円筒状の射出シリンダ23の内部に射出プランジャ24を進退駆動自在に設けた射出部13に、この射出プランジャ24の内部へ可塑化された成形材料16を供給するための可塑化部12を接続して設けている。この可塑化部12は、加熱シリンダ(バレル18)内にスクリュ17を配設して構成されており、前記バレル18に連通するホッパー27からこのバレル18内に成形材料16が供給され、この成形材料16がバレル18にて加熱されて可塑化されると共にスクリュ17の軸回転に伴って射出シリンダ23内へ供給される。この成形材料16の供給に伴って射出プランジャ24が後退すると共にその後退寸法に基づき射出シリンダ23内に供給された成形材料16の量が計量される。そして、所定量の成形材料16が供給されたら、可塑化部12からの成形材料16の供給を停止し、射出プランジャ24を前進駆動させることにより可塑化された成形材料16を成形型21のキャビティ22内へ射出するものである。
特開平8−207097号公報
しかし、このような射出成形装置では、可塑化部12からの成形材料16の供給を停止した際に可塑化部12から射出部13への成形材料16の供給圧力が低下し、このとき成形材料16が可塑化部12へ逆流してしまって射出シリンダ23内の成形材料16の量が計量された所望量よりも少なくなってしまう場合がある。この場合、射出部13から射出される成形材料16の量が必要量を下回り、成形不良が生じてしまう。
そこで、可塑化部12と射出部13とを接続する成形材料16の経路に、成形材料16の供給圧力の変化に応じてその流通を開閉する逆止弁を設けることが考えられるが、逆止弁内の弁体が移動して弁座を閉塞する際には弁体の移動速度はその周囲の成形材料16の流体抵抗に依存し、この成形材料16が確定的な動きをしないため、成形材料16の供給を停止してから逆止弁が閉止状態となるまでにタイムラグが生じると共にこのタイムラグにもバラツキが生じてしまう。そうすると、逆止弁を設けても成形材料16の逆流を完全に防ぐことはできず、しかも逆流する量にもバラツキが生じてしまい、射出部13へ一定量の成形材料16を供給することが非常に困難なものとなる。
また、成形材料16の供給を停止する際に可塑化部12のスクリュ17を前進させてこのスクリュ17の先端でバレル18の先端の開口を閉塞したり、スクリュ17を後退させてこのスクリュ17の先端に設けられた傘状の突起をバレル18の内面から突設された係止部に係止させることでバレル18内を閉塞したり、上記逆止弁に代えてモータ等により弁体に機械的に駆動力を付与することで弁の開閉を行う開閉弁を設けたりすることも考えられるが、いずれも大がかりな駆動機構が必要となってしまう。
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、可塑化部にて可塑化された成形材料を射出部へ所定量供給した後、この射出部から成形材料を射出するにあたり、可塑化部から射出部への成形材料の供給の停止に即応して簡便な構成にて成形材料の逆流を停止することができ、射出部からの成形材料の射出量を一定に保つことができる射出成形装置を提供することを目的とする。
本発明に係る射出成形装置は、成形材料16を可塑化する可塑化部12と、この可塑化部12にて可塑化された成形材料16が供給されこの成形材料16の所定量を射出する射出部13と、可塑化部12から射出部13へ供給される成形材料16の経路である材料経路4と、この材料経路4に設けられた逆止弁1とを具備し、逆止弁1が、材料経路4に設けられた弁室2と、磁性体材料にて形成され弁室2内を進退移動可能であると共に弁室2内の可塑化部12側に形成された弁座5に当接した状態で材料経路4を閉止する弁体3と、弁体3に弁座5へ向けて移動する方向の付勢力が付与されるようにこの弁体3の周囲に磁界を発生させる磁界発生手段とを備えることを特徴とする。
このため成形材料16を可塑化部12から射出部13へ供給する過程では磁界発生手段を作動させず、所定量の成形材料16が射出部13に供給されて可塑化部12からの成形材料16の供給を停止した際に磁界発生手段を作動させることで、成形材料16の供給停止時のみに弁体3に弁座5へ向かう付勢力をかけることができ、このとき弁体3を速やかに弁座5に当接させて逆止弁1を閉止することができる。
磁界発生手段としてはソレノイドコイル7を用いることができる。この場合、磁界発生手段の構成を特に簡便化することができ、装置構成の更なる簡便化、小型化に寄与することができる。
また、この逆止弁1は、弁室2の形成位置で分割可能に形成することができる。この場合、メンテナンス時には逆止弁1を分離することで弁室2内の清掃が容易となる。
また、材料経路4は弁室2と可塑化部12とを接続する上流経路4a及び弁室2と射出部13とを接続する下流経路4bを有し、上流経路4aは弁室2側で二以上の分岐経路8に分岐し、各分岐経路8が弁座5で開口する上流開口9にて弁室2に接続され、下流経路4bは弁室2の弁座5とは反対側の係止部6で開口する下流開口10にて弁室2に接続され、弁体3は弁室2の内周面の全周に亘って摺接すると共に内部に弁座5側と係止部6側に向けてそれぞれ開口する貫通経路11を有し、且つ弁座5に当接した状態と係止部6に当接した状態との間で移動可能に形成され、係止部6に当接した状態では貫通経路11と下流開口10とが連通し、弁座5に当接した状態では上流開口9が貫通経路11の周囲に配置されてこの上流開口9が弁体3にて閉塞されることを特徴とする。
このため、可塑化部12から射出部13への成形材料16の供給時には、成形材料16の供給圧力により弁体3は係止部6に向けて付勢されて係止され、このとき上流経路4aは貫通経路11を介して下流経路4bに連通されて材料経路4における材料の供給が確保される。また、成形材料16の供給停止時には弁体3には磁界発生手段により発生する磁界に起因して付勢される付勢力と、供給圧力の低下により成形材料16の圧力差に起因して付勢される付勢力がかけられて速やかに弁座5に当接し、このとき弁体3にて上流開口9が閉塞されて逆止弁1が閉止状態となり、材料経路4における成形材料16の逆流が阻止される。更に逆止弁1が閉止状態となっている状態から成形材料16を再び射出部13へ供給する場合には、可塑化部12から供給される成形材料16が上流開口9において弁体3に押圧力をかけて弁体3を速やかに係止部6に向けて移動させ、材料経路4における成形材料16の供給を速やかに再開することができる。
また、磁界発生手段が、発生する磁界の向きを切り換えることで弁体3に弁座5へ向けて移動する方向の付勢力が付与される状態と、弁体3に弁座5から離れる方向に移動する方向の付勢力が付与される状態とに切り換え可能なものとすることもできる。
この場合、逆止弁1が閉止状態となっている状態から、成形材料16を射出部13へ供給する場合には、磁界発生手段にて弁体3に弁座5から離れる方向に移動する方向の付勢力が付与されるように磁界を発生させ、弁体3を速やかに係止部6に向けて移動させることができて、材料経路4における成形材料16の供給を速やかに開始することができる。
本発明によれば、可塑化部から射出部への成形材料の供給を停止する際に、磁界発生手段を作動させることで逆止弁における弁体の弁座への移動を促進することができ、弁体の周囲の成形材料の流体抵抗にかかわらず弁体を速やかに弁座に当接させて逆止弁を閉止することができ、成形材料の供給を停止してから逆止弁が閉止状態となるまでのタイムラグ及びこのタイムラグに起因する成形材料の逆流量を低減すると共にこのタイムラグや逆流量のバラツキを抑制することができて、射出部からの成形材料の射出量を一定に維持することが可能となり、射出部から射出される成形材料が所定量を下回ることを防ぐことができて成形不良の発生を防止することができるものである。しかも、かかる逆止弁の動作を、磁界の発生という機械的機構を伴わない構成にて行うことができて、装置構成の簡便化及び小型化を達成することができるものである。
以下、本発明を、その実施をするための最良の形態に基づいて説明する。
図2は射出成形装置の全体構成の一例を示す。
この射出成形装置は可塑化部12、射出部13及び成形型21で構成されている。
可塑化部12は筒状のバレル18の内部空間31にスクリュ17をモータ19からの駆動力により軸回転駆動可能に配設して構成されたスクリューフィーダとして形成されており、また前記バレル18の内部空間31にはホッパー27が連通接続され、このホッパー27から成形材料16がバレル18内に供給されるようになっている。
射出部13は筒状の射出シリンダ23の内部空間26に射出プランジャ24を進退駆動自在に設けて構成されている。前記内部空間26の先端部には射出経路25が連通接続され、この射出経路25はノズル20に連通されている。この射出部13は内部空間26に供給された成形材料16の供給量を測定する測定手段が設けられており、例えば射出プランジャ3の進退移動距離を測定する適宜のエンコーダを設けて、この射出プランジャ3の進退移動距離に基づいて成形材料16の供給量を測定することができる。またこれ以外に例えば射出シリンダ23内に供給された成形材料16の重量を測定する重量センサを設けるなど、他の適宜の手法を採用することができる。
この射出部13はノズル20を介して成形型21内のキャビティ22と連通するように、成形型21に接続されている。
これら可塑化部12及び射出部13の構成は一例であり、他に適宜の構造を採用することができる。
上記の可塑化部12と射出部13とは、可塑化部12から射出部13へと供給される成形材料16の経路である材料経路4にて接続されている。図示の例では、バレル18の先端部と射出シリンダ23の側部とが、適宜の接続部材28を介して接続されており、材料経路4はバレル18の先端から接続部材28を介して射出シリンダ23内に連通するように形成されている。
本発明では、上記材料経路4に逆止弁1を設ける。その構成の一例を図1に、逆止弁1の構成を図3(a)に示す。
図示の例では逆止弁1は接続部材28の内部に設けられており、材料経路4の中途に形成された弁室2と、弁室2内に配置される弁体3にて構成される。図示の例では内部に弁室2を有するハウジング14を接続部材28内に内装することで逆止弁1が設けられている。このとき材料経路4のうち弁室2とバレル18とを接続する経路を上流経路4a、弁室2と射出シリンダ3とを接続する経路を下流経路4bとし、上流経路4aと弁室2とを連通する開口を上流開口9、下流経路4bと弁室2とを接続する開口を下流開口10とする。上流経路4aは弁室2からハウジング14を貫通してバレル18の内部空間31の先端部に接続され、下流経路4bは弁室2からハウジング14を貫通して射出シリンダ23の内部空間26の先端部に接続されている。
弁室2は上流経路4a及び下流経路4bよりも大きな内径を有する円柱状の空間として形成されており、その中心軸が成形材料16の流通方向と一致するようになっている。弁室2の一端側の内面は弁座5として形成され、この弁座5にて上流開口9が開口している。一方、弁室2の他端側の内面は係止部6として形成され、この係止部6にて下流側開口が開口している。このとき下流開口10は係止部6の中心で開口するように形成することができる。また、上流経路4aは弁室2側端部で二つ又はそれ以上の分岐経路8に分岐して、この分岐経路8にて弁室2に接続している。このとき弁座5には各分岐経路8ごとに上流開口9が形成されており、各上流開口9は弁座5の中心の周囲を取り巻くように形成されている。
弁体3は弁室2の内径と合致する外径を有する円柱状の部材として形成することができ、弁体3の外周面の全周に亘って弁室2の内周面に摺接するようにして弁室2内に配されている。弁体3の中心軸方向の寸法は弁室2の中心軸方向よりも短く、これにより弁体3はその一端面が弁座5に当接した状態と、他端面が係止部6に当接した状態との間で弁体3内で移動可能に形成されている。また弁体3にはその中心軸を貫通する貫通経路11が設けられており、この貫通経路11の一端側の開口が弁座5側に向けて、他端側の開口が係止部6側に向けて、それぞれ開口している。
このとき、弁体3の一端面が弁座5に当接している状態では、貫通経路11の一端側の開口は弁座5の中心部によって閉塞され、一方、複数の上流開口9は弁体3の一端面に、前記貫通経路11の開口の周囲部分によって閉塞されて、上流経路4aと下流経路4bとが連通しない状態となる。
一方、弁体3の他端面が係止部6に当接している状態では、貫通経路11の他端側の開口は下流開口10と合致する位置に配置されて貫通経路11と下流経路4bとが連通する。また、貫通経路11は弁室2内の弁体3が配置されていない空間を介して上流開口9に連通している。このため、上流経路4aと下流経路4bとが連通した状態となる。
また、弁体3が弁座5と係止部6との間に配置されて両者共に当接していない状態では、貫通経路11と上流経路4a、並びに貫通経路11と下流経路4bは、弁室2内の弁体3が配置されていない空間を介して連通し、このため上流経路4aと下流経路4bとが連通した状態となる。
この弁体3は、磁性体材料にて形成されるものであり、例えば永久磁石にて形成することができる。具体的な材質としてはアルニコ磁石やフェライト磁石を挙げることができるが、特に高温時における熱減磁(温度上昇により磁力が低下する減少)が小さいアルニコ磁石を用いると、成形材料16として高温の溶融樹脂材料を用いる場合でも磁力を維持することができて好ましい。フェライト磁石は20℃における磁力を100%として、50〜100℃では90%の磁力を維持するが200℃では50%となり、また可逆限界は200℃であるのに対して、アルニコ磁石では100℃で97%、200℃で95%、300℃でも90%の磁力を維持し、可逆限界も450℃と高いものである。また、本実施形態では、永久磁石で形成された弁体3のN極とS極が、弁体3の移動方向の一端側(弁座5側)と他端側(係止部6側)にそれぞれ配置されるようにする。
また、逆止弁1には、弁体3の周囲に磁界を発生させることでこの弁体3に付勢力を付与する磁界発生手段が設けられる。
この磁界発生手段としては、弁体3に弁座5へ向けて移動する方向の付勢力を付与するように磁界を発生するものが設けられる。また、この磁界発生手段としては、発生する磁界の向きを切り換えることで、弁体3に弁座5へ向けて移動する方向の付勢力が付与される状態と、弁体3に弁座5から離れる方向に移動する方向の付勢力が付与される状態とに切り換え可能なものを設けることが好ましい。
この磁界発生手段としては、コイル(ソレノイドコイル7)を設けることができる。ソレノイドコイル7は弁体3に対してその移動方向の一端側と他端側のうち少なくとも一方に設けられ、好ましくは図示のように弁体3に対してその移動方向の一端側(弁座5側)にソレノイドコイル7aを設けると共に、他端側(係止部6側)にもソレノイドコイル7bを設けこのとき各ソレノイドコイル7は、それぞれ弁体3の移動経路の延長線上を取り巻くように配置する。このときソレノイドコイル7は図3に示すように、逆止弁1のハウジング14の周囲を取り巻くように、弁室2よりも上流経路4a側と下流経路4b側とにそれぞれ設けることができる。このソレノイドコイル7はDC電源32に接続されるが、このDC電源32としては、発生する電流の向きを切り換え可能なものを設ける。
これにより、図4(a)に示すように各ソレノイドコイル7に、弁体3に対向する側が共にN極となるようにDC電源32による通電方向を制御すると、弁体3のN極側がこれに対向するソレノイドコイル7と反発すると共に、弁体3のS極側がこれと対向するソレノイドコイル7に向けて吸引され、弁体3にそのS極側へ移動する方向の付勢力が付与される。またDC電源32から各ソレノイドコイル7への電流の通電方向を逆にして図4(b)に示すように各ソレノイドコイル7の弁体3に対向する側が共にS極となるように制御すると、弁体3のS極側がこれに対向するソレノイドコイル7と反発すると共に、弁体3のN極側がこれと対向するソレノイドコイル7に向けて吸引され、弁体3にそのN極側へ移動する方向の付勢力が付与される。このようにソレノイドコイル7への電流の通電方向を切り換えることにより、ソレノイドコイル7にて発生する磁界の向きを切り換えて、弁体3に弁座5へ向けて移動する方向の付勢力が付与される状態と、弁体3に弁座5から離れる方向に移動する方向の付勢力が付与される状態とに切り換えることができる。
また、この逆止弁1は、弁室2の形成位置で分割可能に形成することができる。図5に示す例では、逆止弁1のハウジング14を接続部材28に対して着脱自在に形成し、このハウジング14を接続部材28から脱離した状態で分割可能に形成する。ハウジング14の分割位置は前記のように弁室2の形成位置とし、ハウジング14を二以上の分体15に分割してこの分体15において弁室2の内側が外部に開放されるようにする。
例えば図5(a)に示すように弁室2の中程位置にてハウジング14を上流経路4a側の分体15aと下流経路4b側の分体15bとに、成形材料16の流通方向と直交する面(弁体3の移動方向と直交する面)で分割可能に形成し、一方の分体15に上流経路4aと弁室2の一部2aが、他方の分体15に下流経路4bと弁室2の他の一部2bがそれぞれ形成されるようにすることができる。このとき各分体15a,15bにおいては弁室2の一部2a,2bが外部に開放されることとなる。
また、図5(b)に示すように弁室2の下流側端部位置にてハウジング14を上流経路4a側の分体15cと下流経路4b側の分体15dとに、成形材料16の流通方向と直交する面(弁体3の移動方向と直交する面)で分割可能に形成し、一方の分体15cに上流経路4aと弁室2が、他方の分体15dに下流経路4bがそれぞれ形成されるようにすることができる。このとき一方の分体15cにおいては弁室2が外部に開放されることとなる。
また、図5(c)に示すように弁室2の上流側端部位置にてハウジング14を上流経路4a側の分体15eと下流経路4b側の分体15fとに、成形材料16の流通方向と直交する面(弁体3の移動方向と直交する面)で分割可能に形成し、一方の分体15eに上流経路4aが、他方の分体15fに下流経路4bと弁室2がそれぞれ形成されるようにすることができる。このとき他方の分体15fにおいては弁室2が外部に開放されることとなる。
更に、図5(d)に示すように弁室2の上流側端部位置と下流側端部位置とにて、ハウジング14を成形材料16の流通方向と直交する面(弁体3の移動方向と直交する面)で、上流経路4a側の分体15gと弁室2を構成する分体15hと下流経路4b側の分体15iとに分割可能に形成し、一つ目の分体15gに上流経路4aが形成され、二つ目の分体15hに弁室2が形成され、三つ目の分体15iに下流経路4bが形成されるようにすることができる。このとき二つ目の分体15hにおいては弁室2の両端が外部に開放されることとなる。
このように逆止弁1を分割可能にすると、逆止弁1の分割により弁室2の内側を外部に開放させて露出させることができて、この弁室2の内部に成形材料16が付着するなどした場合に容易に掃除することができる。また外部に開放された弁室2から弁体3を容易に取り出すことができて、この弁体3の掃除も容易に行うことができる。このため、逆止弁1のメンテナンスが容易なものである。
上記のように逆止弁1を分割可能に形成するにあたり、ハウジング14の分体15同士は適宜の手法で違いに着脱自在に形成するものであり、その一例をとしては、例えば図6に示すようにハウジング14同士の接合部分の端部にそれぞれ保持用リブ29が設け、各分体15の保持用リブ29同士を保持クランプ30にて挟持する構成を挙げることができる。この場合、保持クランプ30を保持用リブ29から脱離することにより分体15同士を分離し、また各分体15の保持用リブ29同士を保持クランプ30で挟持することにより分体15同士を接合することができる。勿論、他の適宜の手法により逆止弁1を分割可能に形成することもできる。また、このとき分体15間の接合部位は必要に応じて適宜の手法でシーリングを施すようにすることができる。
以上のように構成される射出成形装置を用いて成形材料16を成形する手法は、次の通りである。
まず、成形材料16をホッパー27から可塑化部12のバレル18内に供給し、バレル18を加熱して成形材料16を可塑化させながらモータ19にてスクリュ17を軸回転駆動することで、この可塑化された成形材料16に対して射出部13へ向けて圧力をかける。
このとき磁界発生手段では、弁室2よりも上流経路4a側に設けられたソレノイドコイル7aの弁体3側の磁極と弁体3の上流経路4a側(弁座5側)の磁極とが同極となると共に、弁室2よりも下流経路4b側に設けられたソレノイドコイル7bの弁体3側の磁極と弁体3の下流経路4b側(係止部6側)の磁極とが異極となるように、各ソレノイドコイル7に通電する。このとき弁体3には係止部6側に向かう付勢力がかかり、弁体3が係止部6に当接していない場合には図3(b)に示すように弁体3が係止部6に当接するまで弁室2内を速やかに移動して、上流経路4aと下流経路4bとの間の連通状態が確保される。このため、材料経路4を介した可塑化部12から射出部13への成形材料16の供給が確保される。
このとき、磁界発生手段を作動させない場合でも、弁体3は成形材料16の供給圧力により係止部6側に向けて移動して成形材料16の流通が確保されるが、上記のように磁界発生手段を作動させると弁体3には成形材料16からの供給圧力に加えて磁界発生手段により発生される磁界による付勢力がかけられ、弁室2内を速やかに移動して成形材料16の流通が速やかに確保される。
このように成形材料16が射出部13へ供給されると、成形材料16は射出シリンダ23内に充填され、それに伴って射出プランジャ24が後退する。そして、射出プランジャ24の後退寸法を測定するなどして射出シリンダ23の内部空間26内に所定量の成形材料16が供給されたことが検知されたら、スクリュ17を軸回転を停止して、可塑化部12から射出部13への成形材料16の供給を停止する。
また、このとき同時に、逆止弁1の磁界発生手段にて、弁室2よりも上流経路4a側に設けられたソレノイドコイル7aの弁体3側の磁極と弁体3の上流経路4a側(弁座5側)の磁極とが異極となると共に、弁室2よりも下流経路4b側に設けられたソレノイドコイル7bの弁体3側の磁極と弁体3の下流経路4b側(係止部6側)の磁極とが同極となるように、各ソレノイドコイル7に通電する。このとき弁体3には弁座5に向かう付勢力がかけられ、図3(c)に示すように弁室2内を速やかに移動して弁座5に当接し、材料経路4における成形材料16の逆流を阻止する。
このとき、弁体3には、可塑化部12から射出部13へかけられていた成形材料16の供給圧力が低減することから、成形材料16により弁座5側へ向かう付勢力がかけられるが、この成形材料16からの付勢力のみでは、弁体3の移動速度は成形材料16の粘度や可塑化部12側と射出部13側との圧力差等に依存して変動しやすく、これらの条件の相違により弁体3の移動速度に著しく差異が生じ、またこのため弁体3が弁座5に当接するまでの間の成形材料16の逆流量が大きくなる場合がある。これに対し、上記のように弁体3に対して磁界発生手段により発生される磁界に起因する付勢力を付与すると、弁体3には成形材料16からかけられる付勢力と共に前記磁界に起因する付勢力も加わり、前記のような成形材料16の粘度や圧力差等にかかわらず、弁体3を速やかに弁座5に向けて移動させることができ、成形材料16の供給停止後に逆止弁1を速やかに閉止することができる。これにより成形材料16の逆流量を低減すると共にこの逆流量のバラツキの発生も抑制することができる。
次に、射出部13の射出プランジャ24を前進駆動させることにより可塑化された成形材料16を射出部13から成形型21のキャビティ22内へ射出する。このとき上記のように成形材料16の逆流量の低減とバラツキの抑制がなされていることから、射出部13から射出される成形材料16が所定量を下回ることを防ぐことができ、成形不良の発生を防止することができる。
本発明の実施の形態の一例を示す要部の断面図である。 同上の全体構成を示す断面図である。 (a)乃至(c)は同上の逆止弁の構成を示す断面図である。 (a)及び(b)は同上の動作を示す説明図である。 (a)乃至(d)は同上の逆止弁の分割の態様の例を示す断面図である。 同上の逆止弁の一部の断面図である。 従来技術を示す断面図である。
符号の説明
1 逆止弁
2 弁室
3 弁体
4 材料経路
4a 上流経路
4b 下流経路
5 弁座
6 係止部
7 ソレノイドコイル
8 分岐経路
9 上流開口
10 下流開口
11 可塑化部
12 射出部
16 成形材料

Claims (4)

  1. 成形材料を可塑化する可塑化部と、この可塑化部にて可塑化された成形材料が供給されこの成形材料の所定量を射出する射出部と、可塑化部から射出部へ供給される成形材料の経路である材料経路と、この材料経路に設けられた逆止弁とを具備し、逆止弁が、材料経路に設けられた弁室と、磁性体材料にて形成され弁室内を進退移動可能であると共に弁室内の可塑化部側に形成された弁座に当接した状態で材料経路を閉止する弁体と、弁体に弁座へ向けて移動する方向の付勢力が付与されるようにこの弁体の周囲に磁界を発生させる磁界発生手段とを備え
    材料経路は弁室と可塑化部とを接続する上流経路及び弁室と射出部とを接続する下流経路を有し、上流経路は弁室側で二以上の分岐経路に分岐し、各分岐経路が弁座で開口する上流開口にて弁室に接続され、下流経路は弁室の弁座とは反対側の係止部で開口する下流開口にて弁室に接続され、
    弁体は弁室の内周面の全周に亘って摺接すると共に内部に弁座側と係止部側に向けてそれぞれ開口する貫通経路を有し、且つ弁座に当接した状態と係止部に当接した状態との間で移動可能に形成され、係止部に当接した状態では貫通経路と下流開口とが連通し、弁座に当接した状態では上流開口が貫通経路の周囲に配置されてこの上流開口が弁体にて閉塞されるものであることを特徴とする射出成形装置。
  2. 磁界発生手段がソレノイドコイルであることを特徴とする請求項1に記載の射出成形装置。
  3. 逆止弁を、弁室の形成位置で分割可能に形成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形装置。
  4. 磁界発生手段が、発生する磁界の向きを切り換えることで弁体に弁座へ向けて移動する方向の付勢力が付与される状態と、弁体に弁座から離れる方向に移動する方向の付勢力が付与される状態とに切り換え可能なものであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の射出成形装置。
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