JP4824453B2 - 医療用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の隔成された空間を有する医療用容器に関する。
複数の隔成された空間を有する医療用容器には、抗凝固剤を収容した血液バッグや内部が複数の室に分隔された輸液バッグがある。これらの医療用容器には、薬剤収納室と他の容器や他の収納室と連通させるための連通手段が設けられている。連通手段は、硬質の合成樹脂で形成された空洞部の一端に、折り曲げられることによって破断して開口する硬質樹脂製の破断開通部を含んで構成される。
複数の隔成された空間に薬剤を隔離して収容する医療用の容器は、高カロリー輸液や腹膜透析液等において、ある種類の薬液を予め混合して収容した場合に、薬剤同士が反応して不都合が生じるため必要とされている。例えば、アミノ酸輸液とブドウ糖輸液は、メイラード反応を生じて液が褐変してしまう。また、脂肪乳剤と電解質溶液は、脂肪分の凝集を起こす。このような不都合を防止するため、使用直前に、収容室間を破断開通させて、薬液を混合して使用する。また、このような複室容器を開通せずに一部の薬剤を輸液すると、必要な薬剤が投与されず、治療効果が果たされないばかりか、そのpHや浸透圧が生体に適合しない場合には、患者に不具合を与える可能性がある。
特許文献1は、血液バッグ上部の血液バッグと血液バッグをつなぐ柔軟な連結チューブ内に設けられた破断開通部を開示している。破断開通部は、ポリプロピレン等の硬質合成樹脂製で、中空部の一端が閉鎖され、中実の折り取り部となっており、チューブを介して折り曲げられることにより薄肉部が破断され、血液バッグ内部と連結チューブが連通する。
特許文献2は、柔軟な合成樹脂製の輸液バッグの一端に設けられたポリプロピレン等の硬質の合成樹脂製の円筒状容器のバッグ側に中実の折り取り部を一体に成形した破断開通部を開示している。バッグの外側から折り取り部に力を加えることにより、薄肉部が破断して、折り取り部が遊離し、円筒状容器部の一端部が開口して、連通口を介して、内溶液が薬剤室内に流れ出て、混合される。
実公平06−000117号公報 特開2001−163780号公報
血液バッグや輸液バッグにおける硬質合成樹脂製の破断開通部および輸液バッグの隔壁は、透明な材質で作られている場合が多い。したがって、破断しているか否かを視認しにくい。また、輸液バッグにおいては、破断開通部が破断されていないまま、輸液を開始すると上述したような問題が生じるほか、破断忘れ防止手段を有するものにおいても、部分的にしか開通しなかったり、全く開通しなかったりすることにより、輸液が開始されないか、不十分な輸液しか行われない問題が発生する。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、破断開通部が開通していることを容易に検知しうる医療用容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための一の形態に対応する本発明は、複数の隔成された空間を有する医療用容器であって、前記複数の空間を隔成し、かつ、外部から力が加えられることによって破断開通され、前記複数の空間の間を医療用物質が移動可能とする1つ又は複数の破断開通部と、前記破断開通部の近傍に、かつ、該破断開通部に沿って配置された外部装置と無線通信可能なRFIDタグとを備え、前記RFIDタグは、操作者が前記破断開通部を破断するために外部から力を加えることによって、前記破断開通部の破断と同時に通信不能に破断されることを特徴とする。
本発明は、破断開通部が開通していることを容易に検知しうる医療用容器を提供できる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に記載された発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
本発明の医療用容器は、異なる空間を隔成している破断開通部が破断されるとともに、RFIDタグが破壊されることを特徴とする。即ち、破断開通部が破断されていない間は、外部装置と医療用容器に装着されたRFIDタグとの間で通信可能であり、破断開通部が破断された場合に、通信不能に陥る。これにより、外部装置は、RFIDタグと通信不能に陥ったことによって破断開通部が破断されたことを検知し、ユーザに対して表示または音によって報知することができる。
無線ICタグには、少なくとも製品及び破断開通部を特定するID番号が付され、この情報を通信により発信する。従って、リーダーとの交信範囲に製品が複数あっても、また一つの製品に複数の破断開通部があっても、それぞれの破断開通部を特定することができる。ICタグはできるだけ通信距離が長く、サイズが小さなものが望ましい。従って、電池を有しないパッシブタイプで複数のIDタグがあっても混信しないアンチコリジョン機能を有するものが有利である。また、輸液バッグに使用する場合は水の影響を受けにくいものを選択する。この通報システムの使用に際しては、リーダー及び情報処理装置は通信可能な距離内で、輸液バッグや血液バッグの近くに設置する必要があるが、輸液バッグに使用する場合は、輸液ポンプやシリンジポンプにリーダー及び情報処理装置を取り付けてもよい。
本発明の使用に際しては、医療用容器を使用する前に本システムを作動させることにより、無線通信が不通になっていることを検知して、破断開通部が開通していることを報知する。複数の破断開通部がある場合には、特定の破断開通部が開通していないことを報知させることも可能である。また、医療用容器の破断開通部を破断する前に無線通信を試みて、開通していないことを報知してから破断させると、システムの誤作動がないことを確認できるので、破断作業を無線通信の範囲内で行いうる。
まず、図1を参照して、第1の実施形態および第2の実施形態に対応するシステム構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に対応するシステムの構成の一例を示す図である。医療用容器10は、薬剤輸血用血液などの医療用物質が収容可能であり、RFIDタグ100が貼付されている。
RFIDタグ100は、医療用容器10に貼付または埋め込み可能な大きさを有し、RF部101、ロジック部102及びメモリ部103から構成される。
RF部101は、RFキャリアからDC電源を抽出する電源回路や、RFIDリーダー110との間でデータの送受信を行うためのデータ送受信回路及びアンテナを備える。ロジック部102は、送受信するデータを処理するデータ処理部や、アンチコリジョンのための処理部を備える。また、メモリ部103は、タグに固有のID情報及びその他のデータを蓄積する記憶手段として、不揮発性メモリを備える。このID情報とは、RFIDタグ100(医療用容器10)を固有に識別可能な識別情報であり、例えばタグのシリアル番号であっても良い。このような識別情報を持つことにより、複数の医療用容器に装着されたRFIDタグや1つの医療用容器10に対して装着された複数のRFIDタグなどを識別することができる。
なお、RFIDタグ100は、電池を有しない非接触タイプであれば、その種類は問わないが、通信距離の比較的長い2.45GHz帯等のUHF帯使用のものを用いると、RFIDリーダー110の近くにアンテナを配置しておくだけで、当該アンテナ付近で作業を行うことにより、面倒な個別読取操作なく、情報を収集できる。このためには複数のRFIDタグ100を同時読取できるアンチコリジョンタイプが好適である。
RFIDタグ100は、RFIDリーダー110との間で無線通信を行い、メモリ部103内のID情報などの通信を行う。このRFIDリーダー110は、送信部111、受信部112、制御部113及び外部装置インタフェース(I/F)114を備える。
送信部111は、2.45GHz帯発振器、変調器、増幅器及びアンテナなどで構成され、信号源である2.45GHz帯発振器と制御部113からの動作クロックを変調器により変調して、アンテナよりRFIDタグ100へ質問波を送信する。
受信部112は、RFIDタグ100からの応答波を検知してID情報などを生成する。制御部113では、受信したID情報を外部装置I/F経由で外部のサーバー装置120へ送信するための制御を行う。また、RFIDタグ100との間の送受信に際して周波数制御を行う。外部装置I/F114は、外部に設置されたサーバー装置120と通信接続を行うためのインタフェースである。サーバー装置120とは、例えば、USBやIEEE1394等のケーブルによって接続されても良いし、ローカルエリアネットワークを介して接続されても良い。
サーバー装置120は、ID情報を利用して該医療用容器10に収納される薬剤の種類或いは量などを管理するための、管理テーブルが含まれる。
以上のシステムにおいて、サーバー装置120は、RFIDリーダー110から取得したID情報および通信履歴等に基づいて、医療用容器10の破断開通部が破断されたか否かを検知することができる。
次に、本実施形態に対応するRFIDタグ100の具体的構成について説明する。図2は、本発明の実施形態に対応するRFIDタグ100の構成の一例を示す図である。
図2において、RFIDタグ100のRF部101、ロジック部102及びメモリ部103を備えるICチップ201が基板202上に配置される。この基板202は、滅菌の際の熱に耐えられ、かつ破壊可能な材料であればよく、ポリプロピレン等の各種オレフィン樹脂やポリアミド、ポリエステル、ポリイミド等が好適である。
基板202上には、RFIDタグ100用のアンテナパターン203が印刷されている。アンテナパターン203は、銅などの金属箔、金属の蒸着や印刷、あるいは厚さが数10ミクロンの細いコイルで形成されている。
なお、基板202の一部には、V字状のノッチ(切り欠き)204が設けられ、切り取りによりアンテナパターン203を破断するための破断部が形成されている。ノッチ204は、図2において、1組が設けられているが、数はこれに限定されるものではない。また、ノッチ204は、ICチップ201が破壊されるように、ICチップ201が形成されている位置に形成されるようにしてもよい。ここでは、破断部として、ノッチ204を一適用例として挙げたが、このような構造に限定されるわけではない。すなわち、破断部は、外部から一定の力が加えられることによって、破断部以外の位置と比較して、破断されやすい構造であればよい。例えば、破断部は、基板202の肉厚を薄く形成するようにしてもよいし、基板202にミシン目を形成するようにしてもよい。
また、基板202をSi単結晶等の半導体基板で構成し、基板内に直接ICチップ201を作成するモノリシック構造として構成することも可能である。この場合、基板裏面に結晶方位に合わせてV字上の溝を形成しておけば、わずかな力で用意に破壊可能なRFICタグを形成できる。
[第1の実施形態]
以下では、図3および図4aから図4cまでを参照して、第1の実施形態に対応する医療用容器について説明する。図3は、第1の実施形態に対応する医療用容器の概要を示す図である。ここでは、本実施形態に対応する医療用容器について、血液バッグを一適用例として説明する。なお、図3に示す医療用容器は、容器として隔成された空間を有する2つのバッグをチューブで連結した構成となる。バッグ301には、予め抗凝固剤が収容されており、導入チューブ305より導入される血液が収容される。バッグ302は、遠心分離後に分離される血漿を収容するものであり、当初は空である。しかしながら、本医療用容器は、1つのバッグの中に複数の空間が隔成され、薬剤を隔離して収納するような構成であってもよい。この場合、異なる空間を隔成する箇所に、本実施形態に対応する破断開通部が形成されることとなる。
医療用容器300は、バッグ301、302、破断開通部303、血液を導入する導入チューブ305およびバッグ301とバッグ302とを接続する接続チューブ304を含んで構成される。
バッグ301と繋がれる接続チューブ304の一端は、破断開通部303と接続される。破断開通部303は、使用前の段階で、空間306および空間307の連通を防止するため、バッグ301側とバッグ302側とを遮断している。一方、医療用容器300が使用される段階で、破断開通部303は、外部から力が加えられて破断し、空間306から空間307に血漿が移動する。
次に、図4aから図4cを参照して、破断開通部が破断する様子を説明する。図4aは、第1の実施形態に対応する破断開通部の一例を示す断面図である。図4bは、第1の実施形態に対応する破断開通部に対して外部から力が加えられた状態を示す断面図である。図4cは、第1の実施形態に対応する破断開通部が破断された状態を示す断面図である。
破断開通部303は、連通体401およびチューブ405を含んで構成される。連通体401は、破断開通部303のチューブ405内に配置され、かつ、接続チューブ304側とバッグ301側を遮断するように配置される。さらに、連通体401は、中空体部402、薄肉部404および閉塞部403を含んで構成される。中空体部402は、チューブ状の円筒体から構成され、チューブ405の内径に合わせて形成される。これにより、連通体401をチューブ405内に固定する。閉塞部403は、薄肉部404を介して中空体部402と接続されたチューブ405の内径より小さな外径を有する。また、閉塞部403は、図4aに示すように、先端に向かって厚さが薄くなるように形成される。これは、破断開通部303に対して外部から力が、例えば、矢印410方向に加えられた場合に、閉塞部403の先端がチューブ405に押さえられて、薄肉部404に力を作用させるためである。
さらに、本実施形態によれば、破断開通部303の近傍に無線通信可能なRFIDタグ200が配置される。RFIDタグ200は、図4aに示すように、破断開通部303の外面に接して設けられ、所定の位置に固定するため外部から固定部材406で覆われる。固定部材406は、チューブ405の材質と同様のものであればよい。即ち、固定部材406は、破断させる際にチューブ405と同様に折り曲げられるため可撓性を有する材質で形成される。なお、RFIDタグ200には、破断しやすいように破断部としてノッチ407が形成されている。なお、ここでは破断部としてノッチを例に挙げたが、係る構造に限定されるわけではない。すなわち、破断部は、外部から一定の力が加えられることによって、破断部以外の位置と比較して、破断されやすい構造であればよい。例えば、破断部は、基板の肉厚を薄く形成するようにしてもよいし、基板にミシン目を形成するようにしてもよい。このノッチ407は、破断開通部303の薄肉部404の位置に合わせて形成されることが望ましい。これにより、破断開通部303が破断された段階で、RFIDタグ200も同時に破壊されうる。また、RFIDタグ200の配置位置を調整することで、ノッチ407と薄肉部405の位置を合わせるようにしてもよい。
図4bに示すように、破断開通部303を破断させる場合は、操作者によって、例えば、折り曲げるように矢印410方向に力が加えられる。ここで、連通体401の閉塞部403の先端は、折り曲げられたチューブ405の内面に押されて、矢印410方向に力が加わる。同様に、RFIDタグ200の一端も、折り曲げられた固定部材406に押さえられて、矢印410方向に力が加えられることとなる。図4bを参照すると、薄肉部404と、ノッチ407の位置を合わせることによって、破断開通部303を折り曲げた際、薄肉部404と、ノッチ407に同様の力が作用していることがわかる。
図4cに示すように、破断開通部303が破断されると、閉塞部403は、薄肉部404から切り離される。これにより、中空体部402を介してバッグ301と接続チューブ304が連通して、空間306および空間307が連通される。
なお、破断開通部303が破断されると同時に、RFIDタグ200もノッチ407を境界に分断される。これにより、RFIDタグ200の基板上に形成されたICチップ201およびアンテナパターン203の少なくとも一方が破壊される。したがって、RFIDタグ200は、通信機能が失われ、RFIDリーダー110との通信が不通になる。ここで、RFIDリーダー110は、RFIDタグ200との通信が不通になったことをサーバー装置120に伝達する。サーバー装置120は、通信不通になったことを認識して、破断開通部303が破断されたことを検知する。なお、サーバー装置120は、破断開通部303の破断をユーザに対して表示または音で報知することが望ましい。
上述したように、本実施形態によれば、医療用容器300は、異なる空間を隔成している破断開通部303が破断される前までは、RFIDタグ200とRFIDリーダー110との間で無線通信が正常に行われる。しかしながら、破断開通部303が破断されると同時に、破断開通部303の近傍に配置されたRFIDタグ200は、破壊される。これにより、RFIDタグ200とRFIDリーダー110との間の無線通信が不通となり、破断開通部303が破断されたことを検知しうる。その後、サーバー装置120からの通知によって、操作者は、容易に破断開通部303が破断されたことを知り、遠心分離後の血漿成分をバッグ302へ移す操作を行ってもよいことを認識しうる。なお、本医療用容器が実際に使用される際は、まず、RFIDタグとRFIDリーダーとの無線通信が正常に行われていることを確認した後に、破断開通部を破断させて無線通信が不通になったかを確認することが望ましい。
[第2の実施形態]
以下では、図5、図6aおよび図6bまでを参照して、第2の実施形態に対応する医療用容器について説明する。図5は、第2の実施形態に対応する医療用容器の概要を示す図である。ここでは、本実施形態に対応する医療用容器について、輸液バッグを一適用例として説明する。なお、図5に示す医療用容器は、バッグ501が異なる薬剤を収容した2つの空間を有する構成となる。
医療用容器500は、バッグ501、破断開通部520およびバッグ501から薬剤を排出して患者へ導入される排出チューブ521を含んで構成される。バッグ501には、薬剤502および薬剤503が収容されている。
バッグ501と繋がれる排出チューブ521の一端は、破断開通部520と接続される。破断開通部520は、図3に示す破断開通部303と同様の構成であり、使用前の段階で、薬剤502が、排出チューブ521内の空間に移動することを防止するため、バッグ501側と排出チューブ521側とを遮断している。一方、医療用容器500が使用される段階で、破断開通部520は、外部から力が加えられて破断し、患者へ導入される。
また、バッグ501は、薬剤502および薬剤503を隔離する破断開通部504およびRFIDタグ200を更に含んで構成される。破断開通部504は、弱シール505によって形成される。なお、弱シール505は、図6aの断面視中央線510aから510bにおいて、公知の技術により剥離容易に接合された二層のシートを含んで構成される。弱シール505は、薬剤502および薬剤503の混合を防止するため、バッグ501の上下を分断するように接着する。RFIDタグ200は、破断開通部504の近傍に配置され、凹状に折り曲げられて基板202の両端が対面するようにバッグ501に接着される。そのため、基板202は、可撓性の材質で形成されることが望ましい。
次に、図6aおよび図6bを参照して、弱シール505の剥離により破断開通部が破断する様子を説明する。図6aは、第2の実施形態に対応する破断開通部の破断前を示す断面図である。図6bは、第2の実施形態に対応する破断開通部が破断した状態を示す断面図である。なお、図6aおよび図6bは、図5に示す510aから510bの点線を矢印方向に見た断面図を表す。
破断開通部504は、図6aに示すように、バッグ501の両面を引き付けるように弱シール505によって接着されて形成される。この状態で、薬剤502および薬剤503は隔離された状態でバッグ501に収容される。一方、破断開通部504に対して中から押し開くような力を与えることで、例えば、バッグ501のうち薬剤503が含まれる部分に対し矢印610に示すような方向(即ち、薬剤503が含まれる部分を押しつぶす方向)に力が加えられた場合、弱シール505に圧力が加わり、接着が剥がされて(弱シール505が剥離されて)開通する。これにより、薬剤502および薬剤503が混合される。
さらに、本実施形態によれば、破断開通部504の近傍に無線通信可能なRFIDタグ200が配置される。RFIDタグ200は、図6aに示すように、弱シール505とバッグ501とで形成される領域に凹状に折り曲げられて装着される。なお、バッグ501への接着は、接着領域601a、601bにおいて、接着されて固定される。RFIDタグ200における他の領域については、弱シール505の効果を害する虞があるため、接着しないことが望ましい。また、RFIDタグ200の一部の領域は、破断部として機能する他の領域と比較して肉厚が薄い薄肉部602を形成する。なお、ここでは破断部として薄肉構成を例に挙げたが、係る構造に限定されるわけではない。すなわち、破断部は、外部から一定の力が加えられることによって、破断部以外の位置と比較して、破断されやすい構造であればよい。例えば、第1の実施形態と同様にノッチ(切り欠き)として形成されても良いし、また、基板にミシン目を形成するようにしてもよい。
これにより、破断開通部504が開通した段階で、RFIDタグ200も容易に破壊されうる。なお、接着領域601a、601bにおいては、破断開通部504の破断時に接着が剥がれないよう確実に固定する必要がある。接着領域601a、601bの接着が剥がれた場合、基板202の薄肉部602に力が作用しないため、RFIDタグ200が破壊されない虞がある。
図6bに示すように、破断開通部504が破断されると、弱シール505は、接合された中央の容易剥離部から両面に分離した状態となる。これに伴い、RFIDタグ200は、薄肉部602で破壊されて分断される。これにより、RFIDタグ200の基板上に形成されたICチップ201およびアンテナパターン203の少なくとも一方が破壊される。したがって、RFIDタグ200は、通信機能が失われ、RFIDリーダー110との通信が不通になる。RFIDリーダー110は、RFIDタグ200との通信が不通になったことをサーバー装置120に伝達する。サーバー装置120は、通信不通になったことを認識して、破断開通部504が破断されたことを検知する。なお、サーバー装置120は、破断開通部504の破断をユーザに対して表示または音で報知することが望ましい。
上述したように、本実施形態によれば、医療用容器500は、弱シールによって形成された破断開通部の破断においても容易に検知することができる。なお、本実施形態では、破断開通部504および破断開通部520を併用した医療用容器500を含む。これらの破断開通部は、それぞれ近傍にRFIDリーダー110が配置されるとともに、サーバー装置120で管理されており、個々の破断開通について容易に検知しうる。
[第3の実施形態]
以下では、図7を参照して、第3の実施形態に対応する医療用容器について説明する。図7は、第3の実施形態に対応する医療用容器の概要を示す図である。なお、本実施形態は、第2の実施形態におけるバッグ501に対して、接続チューブ304によって他のバッグ302を接続する代わりに異なる薬剤を収容する破断開通部を接続することを特徴とする。そのため、第2の実施形態と重複する技術については、説明を省略する。
医療用容器700は、バッグ501および破断開通部505、701を含んで構成される。バッグ501には、薬剤502および薬剤503が収容されており、破断開通部701には、薬剤705が収容されている。
破断開通部701は、円筒状の容器としてのチューブ702、連通体703およびRFIDタグ704を含んで構成される。チューブ702は、図7に示すように、バッグ501に含まれる薬剤502が収容された室に差し込まれるような形で装着される。また、チューブ702は、薬剤502が収容された室に差し込まれた側の端部が開放されている。また、使用用途に応じて、チューブ702の端部に針を有する輸液セット等を接続できる。連通体703は、第1の実施形態と同様に、中空体部、薄肉部および閉塞部を有しており、薬剤705が漏れでないようにチューブ702内で固定される。
RFIDタグ704は、連通体703の外側に装着される。なお、RFIDタグ704は、RFIDタグ200と同様の構成であり、基板にミシン目で形成された破断部706を含んで形成される。もちろん、破断部706は、ノッチまたは薄肉部として形成されてもよい。
本実施形態における破断開通部701は、使用前の段階で、薬剤502および薬剤705の混合を防止する。一方、医療用容器700が使用される段階で、破断開通部701は、外部から力が加えられて連通体703の閉塞部が破断し、薬剤502および薬剤705が混合される。さらに、破断開通部504も破断されることにより、薬剤502、薬剤503および薬剤705が混合される。
また、破断開通部701が破断されるとともに、RFIDタグ704もミシン目に沿って破壊されて分断される。これにより、RFIDタグ704の基板上に形成されたICチップおよびアンテナパターンの少なくとも一方が破壊される。したがって、RFIDタグ200は、通信機能が失われ、RFIDリーダー110との通信が不通になる。RFIDリーダー110は、RFIDタグ700との通信が不通になったことをサーバー装置120に伝達する。サーバー装置120は、通信不通になったことを認識して、破断開通部701が破断されたことを検知する。なお、サーバー装置120は、破断開通部701の破断をユーザに対して表示または音で報知することが望ましい。
上述したように、本実施形態によれば、医療用容器700は、チューブおよび連通体によって形成された破断開通部と弱シールによって形成された破断開通部を1つのバッグに含んで構成しうる。さらに、複数の破断開通部を有していても、それぞれの破断開通部にRFIDタグを装着することにより、破断開通部ごとに破断されているか否かを容易に検知しうる。また、本発明は、第1の実施形態、第2の実施形態および第3の実施形態で示したように、多種多様な医療用容器における破断されているか否かを容易に検知しうる。これにより、本発明は、使用用途や個々の薬剤の容量に応じて、様々な形態の医療用容器を使用しうる。
本発明の実施形態に対応するシステムの構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応するRFIDタグ100の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に対応する医療用容器の概要を示す図である。 第1の実施形態に対応する破断開通部の一例を示す断面図である。 第1の実施形態に対応する破断開通部に対して外部から力が加えられた状態を示す断面図である。 第1の実施形態に対応する破断開通部が破断された状態を示す断面図である。 第2の実施形態に対応する医療用容器の概要を示す図である。 第2の実施形態に対応する破断開通部の破断前を示す断面図である。 本実施形態に対応するチューブ接合装置に対して異常にチューブが装着された状態を示す図である。 第3の実施形態に対応する医療用容器の概要を示す図である。

Claims (6)

  1. 複数の隔成された空間を有する医療用容器であって、
    前記複数の空間を隔成し、かつ、外部から力が加えられることによって破断開通され、前記複数の空間の間を医療用物質が移動可能とする1つ又は複数の破断開通部と、
    前記破断開通部の近傍に、かつ、該破断開通部に沿って配置された外部装置と無線通信可能なRFIDタグとを備え、
    前記RFIDタグは、操作者が前記破断開通部を破断するために外部から力を加えることによって、前記破断開通部の破断と同時に通信不能に破断されることを特徴とする医療用容器。
  2. 前記破断開通部は、前記複数の空間を隔成するための連通体として形成され、
    前記連通体は、中空体部と、該中空体部の一端を閉塞し、かつ、前記外部からの力により該中空体部と分離可能な閉塞部とを含み、
    前記外部からの力による前記閉塞部の分離により、前記破断開通が行われ、
    前記RFIDタグは、前記閉塞部を分離するための前記外部からの力により該RFIDタグが併せて破断されるように前記連通体の近傍に配置されることを特徴とする請求項1に記載の医療用容器
  3. 前記複数の隔成された空間を有する医療用容器が軟質樹脂材料からなる医療用バッグであることを特徴とする請求項1または2に記載の医療用容器。
  4. 前記破断開通部は、前記複数の空間に収納された異なる薬剤を前記医療用バック内で分離するための弱シール部として形成され、前記外部からの力によって該弱シール部が剥離することにより前記破断開通が行われ、
    前記RFIDタグは、前記弱シール部の剥離により該RFIDタグが併せて破断されるように前記弱シール部に添付されることを特徴とする請求項3に記載の医療用容器。
  5. 前記RFIDタグは、
    アンテナと、
    前記アンテナと接続され、該アンテナを介して前記外部装置と無線通信可能なICチップと、
    前記アンテナおよび前記ICチップが配置され、前記破断開通部の破断に伴ったRFIDタグの破断を行うための破断部を有する基板とを備え、
    前記アンテナおよび前記ICチップの少なくともいずれかは、前記破断部の破断により、通信不能に破断されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の医療用容器。
  6. 前記破断部は、薄肉部、ミシン目またはノッチとして形成されることを特徴とする請求項5に記載の医療用容器。
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