JP4823493B2 - 導光装置、照明装置、空間変調部、及び、画像投影装置 - Google Patents
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Description
LEDは、従来のランプ光源に比べてはるかに長寿命であり、応答が速く、演色性にも優れていることから、利用価値の非常に高い次世代光源として注目されている。昨今は赤色、緑色、青色のみならず白色LEDの高輝度化も目を見張るものがあり、従来の白色照明を置き換えることができるまでに実用化が進んでいる。
照明装置は一般に、このような比較的広い範囲を一様に照明する用途と比較的狭い範囲をスポットライト的に照明する用途とが考えられる。しかし、LEDは面発光拡散光源であることから、点光源と異なり凹面反射鏡により容易に平行性の高い出射光を作り出すといったことが困難である。
そこで、スポット性の高い照明光をLED光源によって得ようとするために、出射光線角を小さく変換する作用のある楔形状の導光ロッド(以下、テーパロッドと称する。)を適用する例が種々提案されている。(例えば、特許文献1、2参照。)。
このような表示デバイスとして、微小なシャッター構造を有する多数のセルをマトリックス状に配列し、個々のシャッターを高速、かつ、個別に開閉動作可能とするものが提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。
このような透過式の表示デバイスの場合、照明装置から投影レンズまでの光学構成を直線的の構成させることができ、簡易な構成で小型化に適したものとすることができる。また、液晶のように偏光変換を伴わないので、光利用効率の点でも有利である。
本発明に係る導光装置は、光源から出射する照明光を導光する導光装置であって、中密の第一の透明部材と、該第一の透明部材に対して移動して接触又は離間可能な中密の第二の透明部材と、該第二の透明部材を前記第一の透明部材に対して移動して、互いに接触又は離間した状態位置で保持する透明部材保持部とを備え、前記第一の透明部材が、前記照明光が入射する入射面と、前記第二の透明部材が離間した位置では前記入射面から入射した前記照明光を内面で全反射させながら導光し、前記第二の透明部材が接触した位置では前記第二の透明部材に前記照明光を透過させる第一の側面と、導光された前記照明光を出射する第一の出射端面とを備え、前記第二の透明部材が、前記第一の側面に接触可能に対向する第二の側面と、該第二の側面と前記第一の側面との接触状態位置で、前記第二の側面から入射した前記照明光を少なくとも前記第一の出射端面から出射するように全反射する第三の側面と、を備えていることを特徴とする。
この導光装置は、通常時には弾性体によって第二の透明部材を第一の透明部材に接触させることができ、離間部を操作することによって、第二の透明部材を第一の透明部材から離間させることができる。
この導光装置は、電磁石のON/OFFによって、第二の透明部材と第一の透明部材との接触/離間の切り替えを容易に行うことができる。
この導光装置は、回転部を駆動して第二の透明部材に遠心力を発生することによって、第二の透明部材を第一の透明部材から容易に離間させることができる。
この導光装置は、第二の透明部材を第一の透明部材に接触させる際に第一の側面と第二の側面とをムラなく接触させることができ、より好適な接触状態を維持することができる。
この導光装置は、第二の透明部材を第一の透明部材に接触させた状態で第一の透明部材と第二の透明部材との間で照明光を導光させる際に、照明光の進行方向を変えずに導光させることができ、所望のNAで出射させることができる。
この導光装置は、第二の透明部材を第一の透明部材に接触させた場合も離間させた場合も、ともに出射端面を入射面と相似形にすることができる。
この導光装置は、第二の透明部材を第一の透明部材に接触させた際に、第一の側面のすべてに第二の側面を接触させることができ、接触/離間の各状態を混在させることなくそれぞれの状態の照明光を第一の出射端面から出射することができる。
また、本発明に係る導光装置は、前記導光装置であって、前記第二の出射端面には、前記照明光を反射する光反射部が配されていることを特徴とする。
この導光装置は、第二の透明部材を第一の透明部材に接触させた状態で入射面から照明光を入射した際、照明光が光反射部で反射して入射面側に戻ってきても、第一の光反射部によって再び第一の出射端面側に照明光の進行方向を変えることができ、照明光の再利用率を向上させることができる。
この導光装置は、光反射部によって入射面側に反射させた照明光を再び第二の光反射部で反射させることができる。したがって、第二の透明部材内を導光させた照明光を無駄にすることなく第一の出射端面から出射させることができ、光量を増加させることができる。
この導光装置は、第二の透明部材を第一の透明部材に接触させた際、光量検出部によって第二の出射端面に導光された照明光の光量を検出することができ、検出結果に応じて光源からの光量を変化させて所定の光量に調整することができる。
この導光装置は、第二の透明部材を第一の透明部材から離間させた際には、入射面から入射した照明光を遮光することができ、第二の透明部材を第一の透明部材に接触させた際には、入射した照明光を第一の側面からすべて第二の透明部材内に導光させ、第二の側面から出射させることができる。
この照明装置は、照明光を直接第一の透明部材に入射させるのみならず、反射面に反射させて入射させることができる。したがって、照明光を効率よく第一の透明部材内に入射させることができる。
この画像投影装置は、本発明に係る空間変調部を備えているので、偏光方法によらず透過方法による簡易な構成で照明光を好適に変調させることができる。その際、第一の透明部材と第二の透明部材とを接触/離間させるだけで透過と遮光とを切り替えることができ、変調速度を向上させることができる。
本実施形態に係るプロジェクタ(画像投影装置)1は、入力される画像情報に応じた画像を観察者が観察可能に投影するものであって、赤色、緑色、青色の3色の照明光をそれぞれ投光する照明装置2(図1には、例えば、赤色の照明装置のみを図示する。)と、入力される画像情報に応じて照明光を変調する表示デバイス(空間変調部)3と、照明装置2から出射した照明光を導いて表示デバイス3を照明する照明光学部5と、照明光学部5で照明され表示デバイス3で変調された画像を投影する投影光学部6とを備えている。なお、各色の照明装置の構成は何れも同一であるので、以下、赤色の照明装置2について説明する。
また、メインロッド17は、長手軸X方向に直交する断面を第一の断面とするときに、第一の断面の断面積が、一方の端面21側から他方の端面22側に向かって漸次拡大して楔形状に形成されている。
また、サブロッド18は、長手軸X方向に直交する断面を第二の断面とするときに、第二の断面の断面積が、メインロッド17の一方の端面21側からサブロッド出射端面27側に向かって漸次拡大して楔形状に形成されている。
また、メインロッド17を構成する媒質の屈折率と、サブロッド18を構成する媒質の屈折率とは同一とされている。
サブロッド保持部30は、メインロッド17やサブロッド18を内部に収納する外枠33の内面に弾性体31を介して支持されている。なお、弾性体31は、バネ材、ゴム材等であればよい。
離間部32は、電磁石34と、電磁石34をON/OFF操作する電磁石駆動部35とを備えている。電磁石駆動部35は、システム制御部11と接続されている。
システム制御部11は、モード選択部10からの信号を受けて電磁石駆動部35に指示するサブロッド着脱指示部38と、照明装置2に配された光源点灯SW40とサブロッド着脱指示部38とからの信号を受けてLED駆動制御部13に指示するLED点灯消灯指示部41とを備えている。
投影光学部6は、投影レンズ46を備え、表示デバイス3を透過した画像をスクリーン47に投影する。
まず、図5に示すように、予備工程(S0)として、照明装置2の電源SWを入れ、モード選択部10にて照明モードを選択する。
こうして照明装置2を駆動して本工程に移行する。
LED12から出射した照明光は、導光体16からメインロッド17の一方の端面21に入射し、メインロッド17内を他方の端面22の方向に進行する。
ここで、LED光は拡散した状態で一方の端面21に入射するため、多くの光は第一の側面23の方向に進む。このとき、サブロッド18との間に隙間があるため、照明光はサブロッド18の第二の側面25には入射せずに第一の側面23にて全反射される。
その後は、照明光学部5で照明された表示デバイス3で入力画像に基づき変調され、投影光学部6によってスクリーン47に画像を投影して終了する。
すなわち、システム制御部11は、電磁石34を駆動させないように電磁石駆動部35に命令する。このとき、弾性体31の押圧力によってサブロッド保持部30が移動せず、メインロッド17の第一の側面23とサブロッド18の第二の側面25とが接触した、図3に示す状態Bとする。
LED12から出射した照明光は、導光体16からメインロッド17の一方の端面21に入射し、メインロッド17内を他方の端面22の方向に進行する。
第一の側面23の方向に進んだ照明光は、第一の側面23を透過してサブロッド18の第二の側面25に入射して、第三の側面26にて全反射される。このとき、反射角度に応じて、サブロッド18内をそのまま進行してサブロッド出射端面27から出射する成分と、第二の側面25から第一の側面23に入射してメインロッド17内を再び進行して他方の端面22から出射する成分とに分かれて進行する。
この際、一方の端面21と他方の端面22との面積比よりも、一方の端面21と総合出射面28との面積比のほうが大きいことから、メインロッド17のみを導光させる場合に比べてNA(Numerical Aperture)が小さくなり照明光がより挟角となる。
その後は、照明光学部5で照明された表示デバイス3で変調され、投影光学部6によってスクリーン47に画像を投影して終了する。
したがって、サブロッド18をメインロッド17に接触した場合と離間させた場合とで、明確に異なる拡散角度で照明光を出射することができる。
また、メインロッド17とサブロッド18との屈折率が同一であるので、メインロッド17とサブロッド18との間で照明光の進行方向を変えずに導光させることができ、所望のNAで照明光を出射することができる。
また、電磁石34のON/OFFによって、サブロッド18とメインロッド17との接触/離間状態の切り替えを容易に行うことができる。
また、このプロジェクタ1によれば、本発明に係る照明装置2を備えているので、モード切替を行うことによって、サブロッド18をメインロッド17に接触又は離間させることができ、一つの照明装置であっても2タイプの拡散角度を有する照明光を表示デバイス3に出射することができる。したがって、コントラストの異なる投影画像をスクリーン47に投影させることができる。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る照明装置50の導光装置51に係るサブロッド52のサブロッド出射端面53には、図6及び図7に示すように、照明光を吸収する光吸収部55が配され、導光装置51が光吸収部55に到達した照明光の一部の光量を検出する光量検出部56を備えているとした点である。
まず、図10に示すように、予備工程(S1)として、照明装置50の電源SWを入れ、モード選択部10にて照明モードを選択する。
ここで、照明モードを実現する前に、ホワイトバランス調整工程(S2)を行う。そのため、照明モードを挟角照明モードとして、接触工程(S11)を行う。すなわち、電磁石34を駆動しないで各サブロッド52をメインロッド17に接触させた状態の、図7に示す状態Bとする。
LED12から出射した照明光は、第1の実施形態に係る挟角照明モードの場合と同様の作用によって、一部の照明光がサブロッド出射端面53に導光される。ここで、光吸収部55によって光が吸収されるため、サブロッド出射端面53からは照明光は出射しないが、さらに一部の照明光は光量センサ57に導光される。
まず、光量検出工程(S13)として、ホワイトバランス演算設定部61から光量センサ駆動部60に命令して光量センサ57を駆動し、RGBの各照明光の光量を検出する。
検出結果に対してホワイトバランスの結果が目標値と合致している場合には、照明モードの選択を行う。そして、挟角照明モードを実施する場合には、そのままの状態で、一方、広角照明モードを行う場合には、離間工程(S21)に移行して、第1の実施形態と同様にそれぞれの照明モードに係る照明を行う。
その後、光量調整工程(S15)に移行して、LED光量調整部62を介してLED駆動制御部13に命令し、算出した補正光量値に基づいて各LED12の駆動電流を調整して光量制御を行う。
そして、検出工程(S13)を行い、再度光量センサ57にて光量を検出し、ホワイトバランス目標値となるまでホワイトバランス調整工程(S2)を繰り返す。
また、サブロッド52をメインロッド17に接触させた際、光量検出部56によってサブロッド出射端面53に導光された照明光の光量を検出することができ、検出結果に応じてLED12の光量を変化させて所定の光量に調整することができる。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る照明装置65の導光装置66に係るサブロッド67のサブロッド出射端面68には、照明光を全反射する光反射部70が配され、一方の端面21近傍のサブロッド67の端面71には、サブロッド出射端面68と略平行とされて照明光を全反射する第二の光反射部72が配されているとした点である。
すなわち、広角照明モードでは、サブロッド67がメインロッド17から離間した状態とされるので、各実施形態と同様の作用によって、照明光がメインロッド17の他方の端面22からのみ出射する。
このとき、メインロッド17の第一の側面23からサブロッド67の第二の側面25に入射した照明光は、第三の側面26にて全反射し、再びメインロッド17に、或いは、サブロッド出射端面68に導光される。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第4の実施形態と第3の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る照明装置75の導光装置76に係る離間部77が、図13及び図14に示すように、他方の端面22の中心を通る法線Lを回転軸としてメインロッド17とサブロッド67とを回転させて、サブロッド67に弾性体31の押圧力よりも大きい遠心力を発生させる回転部78を備えているとした点である。
ここで、サブロッド67のサブロッド出射端面68には、光反射部70が配されているので、他方の端面22とともに総合出射面を形成する必要がなく、外枠86の一部がメインロッド17の他方の端面22近傍まで延びて直接これを支持している。
プリズム82と逆テーパロッド83とは、電動クラッチ90によって回転ベース85と外枠86とが接続された際、互いに接触される位置に配されている。
なお、本実施形態に係るプロジェクタ91は、図16に示すように、他方の端面22とリレーレンズ42とが対向するように照明装置75を配したものとされている。
本実施形態に係る照明装置75による照明を行う場合、まず、照明装置75の電源SWを入れ、モード選択部10にて照明モードを選択する。
この状態で、回転モータ88を回転して、回転ベース85とともに導光ロッド81とプリズム82とを所定の速度で回転させ、同時に、所定の色に係るLED12を回転のタイミングに同期させて点灯/消灯する。
この状態で一方の端面21から入射した照明光は、上記他の実施形態と同様の作用によってメインロッド17内を導光されて他方の端面22から出射する。
この状態で、回転モータ88を回転して回転ベース85のみを所定の速度で回転させ、同時に、所定の色に係るLED12を回転のタイミングに同期させて点灯/消灯する。
この状態で一方の端面21から入射した照明光は、上記第3の実施形態と同様の作用によってメインロッド17及びサブロッド67内を導光され、一部の照明光は光反射部70及び第二の光反射部72にて全反射しながら他方の端面22から出射する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第5の実施形態と第3の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る照明装置95の導光装置96に係るメインロッド97の一方の端面98に、他方の端面22と略平行とされて照明光をメインロッド97内に全反射する第一の光反射部100が配されているとした点である。
この反射体102及び反射鏡103は、上記他の実施形態に係る光源部7における導光体16の代わりに配されている。
反射体102及び反射鏡103のミラー面101で反射した照明光は、入射面とされた第一の側面104の一部からメインロッド97内に入射する。
まず、第3の実施形態と同様の操作によって、LED12から照明光を出射する。このとき、図17に示す広角照明モード、及び、図18に示す挟角照明モードの何れにもかかわらず、出射した照明光は反射体102及び反射鏡103のミラー面101で反射して第一の側面104の一部からメインロッド97内に導光される。
一方、図18に示す挟角照明モードの場合には、メインロッド97の第一の側面104から第二の側面25を介してサブロッド67内に入射した照明光は、第三の側面26で全反射しながら一部がサブロッド出射端面68に導光される。そして、光反射部70で反射されて進行方向が変更された照明光のさらに一部は、第二の側面25から第一の側面104を介してメインロッド97内に導光される。
この照明光が、一方の端面98まで至った際、第一の光反射部100に反射して、再度、他方の端面22の方向に導光される。
こうして、光反射部70で反射した照明光も他方の端面22から出射させることができる。
また、LED12からの照明光をミラー面101で反射させることによって、メインロッド97に照明光をより効率よく入射させることができる。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第6の実施形態と第3の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る照明装置105の導光装置106が、メインロッド17の長手軸X方向に直交するメインロッド17の断面を第一の断面とするときに、第一の断面の断面積が、一方の端面21側から他方の端面22側に向かって漸次拡大して形成され、メインロッド17の長手軸X方向に直交するサブロッド107の断面を第二の断面とするときに、第二の断面の断面積が、メインロッド17の一方の端面21側から他方の端面22側に向かって漸次縮小して形成され、サブロッド107がメインロッド17に接触したときに形成される第一の断面と第二の断面とからなる総合断面の断面積が、長手軸X方向の任意の位置で略同一とされているとした点である。
すなわち、サブロッド67をメインロッド17に接触させた状態では、軸対称位置に配された第三の側面108が互いに平行な平面とされている。
この照明装置105及び導光装置106によれば、サブロッド107をメインロッド17に接触させた状態では、照明光の拡散角度を変えずに出射することができる。また、サブロッド107をメインロッド17から離間させた状態では、照明光の出射光束を接触時と略同一の状態で出射光の拡散角度を大きくして出射することができる。したがって、総合出射面の面積を大きく確保できない場合でも、広角照明と挟角照明とを行うことができる。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第7の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る照明装置110の導光装置111が、メインロッド112の長手軸X方向に直交するメインロッド112の断面を第一の断面とするときに、第一の断面の断面積が、長手軸Xの任意の位置で略同一面積とされ、メインロッド112の長手軸X方向に直交するサブロッド113の断面を第二の断面とするときに、第二の断面の断面積が、メインロッド112の一方の端面115側から他方の端面116側に向かって漸次拡大して形成されているとした点である。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第8の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、図21(a)に示す本実施形態に係るプロジェクタ120の表示デバイス121が、図21(b)に示すように複数の導光装置122を備え、各導光装置122が、図21(c)に示すように、メインロッド17に相当する第一の直角プリズム123と、サブロッド18に相当する第二の直角プリズム125とをそれぞれ有しているとした点である。
まず、照明装置を操作して略平行光とされた照明光を法線Yの方向から第一の直角プリズム123に入射する。
ここで、照明光を遮光する場合には、図21(c)において上から1番目に配した導光装置122に示すように、第一の直角プリズム123と第二の直角プリズム125とを離間させた状態とする。
この状態で照明光を入射面126から入射させると、照明光は第一の側面128を透過して第二の側面130から第二の直角プリズム125内に導光される。そして、第二の出射端面131から法線Z方向に出射する。
こうして、入力画像に基づき、導光装置122毎に第一の直角プリズム123と第二の直角プリズム125との接触/離間状態を調整することによって、変調した照明光を投影光学部6に照射してスクリーン47に投影する。
例えば、上記実施形態では、第一の透明部材及び第二の透明部材を四角柱形状としているが、これに限らず、他の多角形状でも構わない。また、第一の側面や第二の側面は曲面であっても構わない。
2、50、65、75、95、105、110 照明装置
3、121 表示デバイス(空間変調部)
7、80 光源部
8、51、66、76、96、106、111、122 導光装置
10 モード選択部
17、97、112 メインロッド(第一の透明部材)
18、52、67、107、113 サブロッド(第二の透明部材)
20 透明部材保持部
21、98、115 一方の端面(入射面)
22、116 他方の端面(第一の出射端面)
23、104、128 第一の側面
25、130 第二の側面
26、108 第三の側面
27、53、68、117 サブロッド出射端面(第二の出射端面)
28 総合出射面
31 弾性体
32、77 離間部
55、132 光吸収部
56 光量検出部
70 光反射部
72 第二の光反射部
78 回転部
100 第一の光反射部
101 ミラー面(反射面)
123 第一の直角プリズム
125 第二の直角プリズム
126 入射面
127 第一の出射端面
131 第二の出射端面
Claims (25)
- 光源から出射する照明光を導光する導光装置であって、
中密の第一の透明部材と、
該第一の透明部材に対して移動して接触又は離間可能な中密の第二の透明部材と、
該第二の透明部材を前記第一の透明部材に対して移動して、互いに接触又は離間した状態位置で保持する透明部材保持部とを備え、
前記第一の透明部材が、前記照明光が入射する入射面と、
前記第二の透明部材が離間した位置では前記入射面から入射した前記照明光を内面で全反射させながら導光し、前記第二の透明部材が接触した位置では前記第二の透明部材に前記照明光を透過させる第一の側面と、
導光された前記照明光を出射する第一の出射端面とを備え、
前記第二の透明部材が、前記第一の側面に接触可能に対向する第二の側面と、
該第二の側面と前記第一の側面との接触状態位置で、前記第二の側面から入射した前記照明光を少なくとも前記第一の出射端面から出射するように全反射する第三の側面と、
を備えていることを特徴とする導光装置。 - 前記第二の透明部材が、前記第二の側面から入射した前記照明光が前記第三の側面で全反射された後に出射される第二の出射端面をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の導光装置。
- 前記透明部材保持部が、前記第二の透明部材を前記第一の透明部材方向に押圧する弾性体と、
該弾性体による押圧状態を解除する離間部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の導光装置。 - 前記離間部が電磁石であることを特徴とする請求項3に記載の導光装置。
- 前記離間部が、前記第一の出射端面の中心を通る法線を回転軸として前記第一の透明部材と前記第二の透明部材とを回転させて、前記第二の透明部材に前記弾性体の押圧力よりも大きい遠心力を発生させる回転部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の導光装置。
- 前記第一の出射端面の法線方向が前記第一の透明部材の長手軸方向とされ、
前記第二の透明部材が、前記第二の側面から入射した前記照明光及び前記第三の側面で導光された前記照明光の少なくとも一つを出射する第二の出射端面を備えて前記長手軸方向に沿って配されていることを特徴とする請求項1に記載の導光装置。 - 前記第一の透明部材の前記長手軸方向に直交する前記第一の透明部材の断面を第一の断面とするときに、該第一の断面の断面積が、前記入射面側から前記第一の出射端面側に向かって漸次拡大して形成され、
前記第一の透明部材の前記長手軸方向に直交する前記第二の透明部材の断面を第二の断面とするときに、該第二の断面の断面積が、前記入射面側から前記第一の出射端面側に向かって漸次拡大して形成されていることを特徴とする請求項6に記載の導光装置。 - 前記第一の透明部材の前記長手軸方向に直交する前記第一の透明部材の断面を第一の断面とするときに、該第一の断面の断面積が、前記入射面側から前記第一の出射端面側に向かって漸次拡大して形成され、
前記第一の透明部材の前記長手軸方向に直交する前記第二の透明部材の断面を第二の断面とするときに、該第二の断面の断面積が、前記入射面側から前記第一の出射端面側に向かって漸次縮小して形成され、
前記第二の透明部材が前記第一の透明部材に接触したときに形成される前記第一の断面と前記第二の断面とからなる総合断面の断面積が、前記長手軸方向の任意の位置で略同一とされていることを特徴とする請求項6に記載の導光装置。 - 前記第一の透明部材の前記長手軸方向に直交する前記第一の透明部材の断面を第一の断面とするときに、該第一の断面の断面積が、前記長手軸の任意の位置で略同一面積とされ、
前記第一の透明部材の前記長手軸方向に直交する前記第二の透明部材の断面を第二の断面とするときに、該第二の断面の断面積が、前記入射面側から前記第一の出射端面側に向かって漸次拡大して形成されていることを特徴とする請求項6に記載の導光装置。 - 前記第一の側面と前記第二の側面とが共に平面とされていることを特徴とする請求項6に記載の導光装置。
- 前記第一の透明部材を構成する媒質の屈折率と、前記第二の透明部材を構成する媒質の屈折率とが同一であることを特徴とする請求項6に記載の導光装置。
- 前記入射面が、前記第一の出射端面の法線に直交する平面とされ、
前記第一の透明部材に前記第二の透明部材を接触させた状態の前記第一の出射端面と前記第二の出射端面とが、総合出射面を形成し、
前記入射面と前記総合出射面とが相似形とされていることを特徴とする請求項6に記載の導光装置。 - 前記第一の側面が、前記長手軸に対して軸対称に複数配され、
前記第二の透明部材が、前記各第一の側面に前記第二の側面が接触可能に対向して複数配されていることを特徴とする請求項6に記載の導光装置。 - 前記第二の出射端面には、前記照明光を吸収する光吸収部が配されていることを特徴とする請求項6に記載の導光装置。
- 前記第二の出射端面には、前記照明光を反射する光反射部が配されていることを特徴とする請求項6に記載の導光装置。
- 前記第一の透明部材の前記入射面近傍に、前記第一の出射端面と略平行とされて前記照明光を反射する第一の光反射部が配されていることを特徴とする請求項15に記載の導光装置。
- 前記入射面近傍の前記第二の透明部材に、前記第二の出射端面と略平行とされて前記照明光を反射する第二の光反射部が配されていることを特徴とする請求項15に記載の導光装置。
- 前記光吸収部又は前記光反射部に到達した照明光の一部の光量を検出する光量検出部を備えていることを特徴とする請求項14又は15に記載の導光装置。
- 前記第一の出射端面には、前記照明光を吸収する光吸収部が配されていることを特徴とする請求項2又は6に記載の導光装置。
- 請求項1に記載の導光装置と、
前記照明光を出射する光源部と、
前記導光装置から出射する照明光のモードとして、広角照明を行う広角照明モードと挟角照明を行う挟角照明モードとの何れかを選択するモード選択部とを備え、
前記広角照明モードが、前記第二の透明部材を前記第一の透明部材から離間させた状態とされ、
前記挟角照明モードが、前記第二の透明部材を前記第一の透明部材に接触させた状態とされていることを特徴とする照明装置。 - 前記光源部から出射した前記照明光を一旦反射して前記第一の透明部材に入射させる反射面を備えていることを特徴とする請求項20に記載の照明装置。
- 入力される画像情報に応じて変調される空間変調部であって、
請求項19に記載の導光装置を複数備え、
前記各導光装置が、前記入射面の法線と前記第二の出射端面の法線とのそれぞれが互いに平行とされるとともに、前記入射面の法線と前記第二の出射端面の法線とが平行に配列されていることを特徴とする空間変調部。 - 前記第一の透明部材及び前記第二の透明部材とが直角プリズムとされ、
前記入射面と前記第一の出射端面とが直交して配され、
前記第二の側面と前記第二の出射端面とが45度の角度で接して配されていることを特徴とする請求項22に記載の空間変調部。 - 入力される画像情報に応じた画像を観察者が観察可能に投影する画像投影装置であって、
請求項20に記載の照明装置と、
入力される画像情報に応じて変調される空間変調部と、
少なくとも前記第一の出射端面から出射した前記照明光を導いて前記空間変調部を照明する照明光学部と、
該照明光学部で照明され前記空間変調部で変調された画像を投影する投影光学部とを備えていることを特徴とする画像投影装置。 - 前記空間変調部が、請求項23に記載の空間変調部であることを特徴とする請求項24に記載の画像投影装置。
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