JP4822871B2 - プリーツエレメント - Google Patents

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Description

本発明は、気体分離モジュールに用いられるボックスプリーツエレメントに関する。
膜による分離操作は、蒸留や吸着などの分離操作に比べて設備が簡単で運転コストが低い点が長所とされ、特に液体処理において広く用いられている。一方、膜による気体処理はエアフィルターと気体分離膜に大別できるが、現在は前者が大半を占めており後者は大きな市場を形成するには至っていない。すなわち、現時点ではアンモニアプラントでの水素回収やガソリン油槽所での揮発性有機化合物回収など工業用の大型装置が主であり、民生用の小型装置は処理能力や通気抵抗などの問題から一部の小型装置(医療用、酸素エアコン用)を除いて実用化が遅れている。気体分離用小型装置に求められる条件として、
1)膜面積
2)通気抵抗
3)耐久性
4)製造コスト
を上げることができる。このうち、通気抵抗は気体の供給圧に余裕のある大型装置では大きな問題とならないが、小型高流量処理を旨としながら使用環境に制限の多い小型装置では特に問題となりやすい。
気体分離装置の核となる気体分離モジュールには、1)気体透過性に優れた高分子材料からなる中空糸膜束の両端を封止して筒状のハウジングに収納した、いわゆる「中空糸モジュール」が広く用いられている(特許文献1)。また、2)気体透過性に優れた高分子材料からなる平膜を2枚一組で封筒状に成型したあと封筒の開口端をセンターパイプにあてがって巻廻し、最後に両端を封止して筒状のハウジングに収納した、いわゆる「スパイラルモジュール」がこれに次いで用いられている(特許文献2)。さらに、3)気体透過性に優れた高分子材料からなる平膜をフレームに固定し必要に応じて積層した、いわゆる「プレート&フレームモジュール」が少数用いられている(非特許文献1)。
また、液体処理装置では上記に加えて、4)気体透過性に優れた高分子材料からなる平膜を特定のピッチで山折り谷折りを繰り返すことでカーテンやスカートに見られるようなプリーツ加工を施したあと、両端のプリーツ面同士を接着して全体を円筒状に整え、最後に円筒の両端を封止して筒状ハウジングに挿入した、いわゆる「円筒プリーツモジュール」が用いられているが、気体分離装置への応用は殆どない(特許文献3)。
これらのうち、中空糸モジュールは容積あたりの膜面積が大きいため、スパイラルモジュールは比較的安価な平膜を比較的高密度に収納できるため、大面積を必要とする大型装置に適している。しかしながら、3)を除いたモジュールはいずれも筒状のハウジングを用いた「筒状モジュール」であり、断面積が小さく奥行き(筒状の中心線と平行方向)が長いことから本質的に圧力損失が大きいという欠点があった。こうした欠点はたとえばモジュールの断面積を大きく奥行きを短くすることで改善できるが、長い中空糸膜を小数束ねるのに対して短い中空糸膜を多数並べるのは実際上困難であり、平膜の奥行きを短くして巻廻数を増やすのは巻きずれや通気抵抗の点から同様に困難であった。以上の理由から、筒状モジュールは小型高流量処理を旨とする気体分離用小型装置に適したモジュール形状とは言えなかった。
本発明者らは前記課題に対して検討した結果、ボックスプリーツモジュールが気体分離に好適であることを見出し(特許文献4、特許文献5)、その後、特定のボックスプリーツモジュールが非透過気体を利用する系(例えば窒素富化空気供給装置)に対してより好
適であることを見出した(特許文献6)。しかしながら、このボックスプリーツモジュールであっても現在は、更なる改良が要求されている。そこで、窒素富化空気供給装置についてその改良要求を装置の説明をした上で、以下に具体的に示す。
[内燃機関用窒素富化空気供給装置について]
内燃機関は自動車エンジンに広く用いられているが、燃焼温度が高くなるとよく知られているように窒素と酸素が反応して、窒素酸化物(NOx)を生成・排出する特徴がある。窒素酸化物(NOx)除去システムとしては、ガソリンエンジンでは排気ガス中の炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)を酸化・還元反応によって同時除去する三元触媒が有効であるが、ディーゼルエンジンでは排気ガス中の酸素濃度の違いから三元触媒が有効に機能しないことが問題とされてきた。
ディーゼルエンジンで機能する窒素酸化物(NOx)除去システムとして、
1)酸素共存下でも有効な還元触媒(尿素SCRシステム、LNT触媒システム)
2)機関内部の酸素濃度低減(EGR排気ガス再循環システム)
などが既に知られている。このうち、尿素SCRシステムは既に一部実用化されているが、高価な触媒や尿素水噴射装置、凍結防止装置等が必要であることに加え、発生する窒素酸化物(NOx)の全てを除去するには燃料タンク並に大きな尿素水タンクを設置する必要がある。LNT触媒システムは尿素水のような還元剤の添加なしに窒素酸化物を除去できるが、運転可能範囲が狭い、触媒劣化が大きい等の問題がある。上記の中ではEGRが最も広く用いられているが、中間冷却装置が必要、高負荷では過給圧が排気圧より高くなるため再循環が困難、等の問題がある。すなわち、現在の窒素酸化物除去システムにはいずれも欠点があり、省エネルギーや二酸化炭素(CO)排出削減の観点からディーゼルエンジンが注目を集める中、より有効な窒素酸化物除去システムの開発が大きな課題となっている。
近年、気体分離膜を用いることによって、排気ガス再循環とは異なる方法で機関内部の酸素濃度低減を図る試みが行われるようになった(非特許文献2)。こうした装置を窒素富化空気供給装置、その核となる気体分離モジュールを窒素富化モジュールと呼ぶ。当該文献によると、酸素選択透過性を有する中空糸膜を備えた気体分離モジュールの供給口にターボチャージャーから導かれた加圧空気を供給し、中空糸モジュールの2次側に酸素富化した空気を透過・除去させつつ非透過口から窒素富化した空気を取り出し、エンジンに供給する方法が開示されている。気体分離モジュールから取り出される窒素富化空気の酸素濃度は16〜20%であり、EGRを行った場合の酸素濃度(非特許文献3)に匹敵することから、両者は同等の燃焼温度低減機能を示すと考えられる。また、気体分離モジュールは過給圧が高いほど性能が向上するため、過給圧が高いほど有効に機能しにくいEGRとは相補的な関係にある。
本発明者らの発明によるボックスプリーツモジュールは、一般的な中空糸モジュールよりも供給口−非透過口間の圧力損失が極めて低いため、過給圧を有効に利用できる利点がある。特に特許文献6に記載のボックスプリーツモジュールは1つのハウジングに2つのエレメントを収納することで、コンパクト性と低圧損を大きく改善したが、構造が複雑になってシール箇所が増加するため、1つのエレメントを収納する場合に比べてハンドリング性に劣る場合があった。
特開平2−252609号公報 特公平5−58769号公報 特開2002−252012号公報 WO2004/107490号公報 PCT/JP2005/008892 特願2005−264698 J.Membrane Sci.:29(1986)69−77 米国アルゴンヌ国立研究所報告書:ANL/ESD/TM−144 三菱自動車テクニカルレビュー:2003 NO.15 P18
本発明は、気体分離用プリーツエレメントを提供することを目的とする。
本発明者らは、プリーツエレメントの構成に着目し、プリーツモジュールのハンドリング性の改善を目的として鋭意検討を行った。その結果、特許文献6のように2つのボックスプリーツエレメントをハウジング内に対向して設置するのではなく、2つのプリーツ成形体からなり適切な補強フレームを備えるプリーツエレメントをハウジング内に単独で設置することによりハンドリング性の改善できることを見出し、本発明を成すに至った。
すなわち本発明は、以下のとおりである。
通気性補強材(2)で補強された気体分離膜(1)を繰り返し折りたたみ構造とした2つのプリーツ成形体(13)の、該プリーツ成形体の2次側流路面側のプリーツ方向の両端部が封止手段(14)で封止されており、かつ、該2つのプリーツ成形体が、各々の2次側流路面が外側に向くように積層され
補強フレームが、2つのプリーツ成形体(13)の、2次側流路面側のプリーツ方向の両端部の全周にわたって形成され、プリーツ成形体(13)の2次側流路面において封止
手段と密着していることを特徴とするプリーツエレメント。
該プリーツ成形体(13)の圧縮度が20kPa以上であることを特徴とする上記1に記載のプリーツエレメント。
3.2つのプリーツ成形体(13)の間に、充填材を有することを特徴とする上記1又は2に記載のプリーツエレメント。
本発明によると、圧力損失が低く、かつハンドリング性を改善した気体分離モジュール、例えば内燃機関用窒素富化空気供給装置を提供することができる。
[気体分離モジュールについて]
一般的に、気体分離モジュールは気体分離膜、1次側気体流路、2次側気体流路、ハウジングから構成される。1次側は分離対象となる混合気体の流路であり、2次側は膜を透過した混合気体の流路である。1次側は、膜を選択的に透過する気体成分に着目したとき分圧が高い方と定義されるが、本発明においては高圧側を1次側といい、低圧側を2次側という。1次側気体流路には吸気口が設けられ、必要に応じて排気口が設けられる。2次側気体流路には排気口が設けられ、必要に応じて吸気口が設けられる。1次側気体流路の吸気口に分離対象となる混合気体が供給されると混合気体は1次側の膜面に広がり、気体分離膜の選択透過性に従って組成の変化した混合気体が2次側の膜面に透過する。組成の変化した混合気体は2次側の排気口から取り出してそのまま用いることもできるし、2次側に吸気口を設けて外部より供給した別の気体で連続希釈しながら用いることもできる。また、1次側に排気口を設けて透過しなかった混合気体を取り出して用いることもできる。1次側の吸気口、排気口、2次側の吸気口、排気口のことを、それぞれ「供給口、フィード、feed」、「非透過口、リテンテート、retentate」、「掃気口、パージ、purge」、「透過口、パーミエート、permeate」と呼ぶことがある。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
[気体分離膜]
本発明において、「気体分離膜」は混合気体から特定の気体を優先的に透過させる性質を持った一種の選択透過膜をいい、特定気体の特定分圧下でのみ選択透過性を示す膜もこれに含まれる。本発明は、こうした気体分離膜の形態としてプリーツ加工可能な「平膜」を用いることを特徴とする。
気体分離膜素材は、様々なものを用いることができるが、例えば窒素富化モジュール用としては、ポリジメチルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、ポリジメチルシロキサンの共重合体、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレンの共重合体、パーフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールの共重合体、ポリ−p−フェニレンオキシド、ポリビニルトリメチルシラン、フッ素化ポリマー/シロキサンコポリマー、ポリ〔1−(トリメチルシリル)−1−プロピン〕、酢酸セルロース、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、およびこれらの共重合体などが挙げられる。この中でもオルガノポリシロキサン−ポリ尿素−ポリウレタンブロック共重合体やパーフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールとテトラフルオロエチレンの共重合体が好ましい。また、A型ゼオライトに代表されるような選択透過性無機材料を用いることもできる。
気体分離膜の気体透過性は、透過速度と分離係数で表現することが出来る。ここで、透過速度Rは単位時間、単位面積、単位分圧差における気体透過量で表され、慣習的にGPU(Gas permeation unit)=10−6cm(STP)/cmseccmHgという単位が広く使用されている。更に、単位膜厚あたりの透過速度を透過係数Pといい、慣習的にバーラー(barrer)=10−10cm(STP)cm/cmseccmHgという単位が広く使用されている。透過速度が膜物性であるのに対して透過係数は素材物性であり、いくら透過係数に優れる素材であっても、必要十分な薄膜化適性を兼ね備えない場合は気体分離に適さないため注意を要する。また、分離係数αは任意の気体の透過係数の比である。透過速度と分離係数は目的とする用途に応じて適切に選択されるが、たとえば内燃機関用窒素富化空気供給装置に用いる場合は以下の値であることが好ましい。すなわち、
酸素の透過速度Rは、100GPU以上1000000GPU以下が好ましく、200GPU以上がより好ましく、500GPU以上が更に好ましく、1000GPU以上がより更に好ましく、1500GPU以上が特に好ましく、2000GPU以上が極めて好ましく、2500GPU以上が最も好ましい。
酸素と窒素の分離係数α(=RO2/RN2)は、1.1以上1000000以下が好ましく、1.5以上がより好ましく、1.8以上が更に好ましく、2.0以上がより更に好ましく、2.2以上が特に好ましく、2.4以上が極めて好ましく、2.6以上が最も好ましい。αが1.1より小さい場合は、酸素に随伴して多量の窒素が1次側から透過側へ移動して失われるため好ましくない。αが高いほど酸素に随伴する窒素の量を抑えることが出来るため好ましいが、一般的に分離係数と透過係数はトレードオフの関係にある。
気体分離膜の膜厚は、1μm以上1000μm以下が好ましい。膜厚の下限は5μm以上がより好ましく、8μm以上が更に好ましく、10μm以上が最も好ましい。膜厚の上限は500μm以下がより好ましく、200μm以下が更に好ましく、100μm以下がより更に好ましく、50μm以下が特に好ましく、20μm以下が最も好ましい。膜厚が1μm未満になると、機械強度が不足する場合があり、膜厚が1000μmを越えると透過速度が不足する場合がある。
気体分離膜の膜厚は、一般的に薄いほど分離係数を維持しながら透過速度を向上できるため好ましいが、薄膜化に伴う破損等を避けるため、気体透過性と機械強度に優れた支持膜の上に形成されることが多い。こうした構造を持つ気体分離膜を複合膜と呼び、支持膜の上に形成した気体分離層のことを分離層、スキン層、活性層、と呼び、支持膜のことを支持層と呼ぶことがある。複合膜は、例えば、支持膜に気体透過性材料を塗布または含浸または接触することにより得ることが出来る。以下の説明は複合膜に関する。
気体分離膜の支持層は、気体透過性と機械強度に優れ、プリーツ加工可能な平膜であれば様々なものを用いることが出来るが、織布、不織布、微多孔膜等を用いることが出来る。微多孔膜としては、ポリイミド微多孔膜、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)微多孔膜、ポリオレフィン微多孔膜など公知の様々な微多孔膜を用いることが出来るが、このうちリチウムイオン電池用セパレーターとして用いられるポリオレフィン微多孔膜、特に、ポリエチレン微多孔膜が好ましい(特許3113287号公報)。
気体分離膜の支持層の気孔率は、5%以上95%以下が好ましい。気孔率の下限は10%以上がより好ましく、20%以上が更に好ましく、30%以上がより更に好ましく、40%以上が最も好ましい。気孔率が5%未満では、気体透過性が不足する場合があり、気孔率が95%を越えると、機械強度が不足する場合がある。
気体分離膜の支持層の平均孔径は、0.1nm以上10μm以下が好ましい。平均孔径の下限は1nm以上がより好ましく、10nm以上が更に好ましく、20nm以上がより更に好ましく、50nm以上が特に好ましく、80nm以上が最も好ましい。平均孔径の上限は1μm以下がより好ましく、500nm以下が更に好ましく、200nm以下がより更に好ましく、100nm以下が特に好ましい。平均孔径が0.1nm未満の場合は気孔率や表面開口率が低い場合が多いため好ましくない。平均孔径が10μmを超える場合は分離層の好ましい厚さに対して大きくなりすぎるため好ましくない。
気体分離膜の分離層の膜厚は、1nm以上10μm以下が好ましい。膜厚の下限は10nm以上がより好ましく、20nm以上が更に好ましい。膜厚の上限は1μm以下がより好ましく、500nm以下が更に好ましく、300nm以下がより更に好ましく、200nmが特に好ましく、100nm以下が極めて好ましく、50nm以下が最も好ましい。透過係数が十分に高い場合は膜厚が3μmを超える場合も好適に用いることができる。このような例として、空気と水蒸気の分離に用いられる気体分離膜を上げることが出来る。
[通気性補強材]
本発明において、「通気性補強材」はプリーツ内部で隣接する気体分離膜の密着を妨げることによってプリーツ内部への気体流通を確保し、良好な膜利用効率を達成するための手段に資するものであり、更にプリーツ成形体に必要な自立性を付与するための補助的な機能を担う。
通気性補強材は、気体分離膜の両面もしくは片面に設けることが出来るが、気体分離膜両面での圧力差が顕著な場合は少なくとも低圧側(2次側)に設けることが好ましい。
通気性補強材は、織布、不織布、樹脂製ネット、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等、金属製ネット等を使用することが出来るが、このうち、樹脂製ネット、金属製ネットが好ましい。
通気性補強材の厚さは、10μm以上5000μm以下が好ましく、厚さの下限は50μm以上がより好ましく、100μm以上が更に好ましく、200μm以上がより更に好ましく、300μm以上が特に好まく、500μm以上が最も好ましい。厚さの上限は3000μm以下がより好ましく、2000μm以下が更に好ましく、1000μm以下が最も好ましい。厚さが10μm未満では、機械強度が不足する場合があり、厚さが5000μmを越えると、気体透過性が低下する場合がある。通気性補強材の厚さは、測定時の圧縮の程度によるため、プリーツエレメントを構成した場合の圧縮の程度、および、プリーツエレメントに運転時の全圧差を与えた場合の圧縮の程度で測定することが好ましい。
通気性補強材の気孔率は、30%以上95%以下が好ましく、気孔率の下限は40%以上がより好ましく、50%以上が更に好ましく、60%以上がより更に好ましく、70%以上が特に好ましく、80%以上が極めて好ましく、90%以上が最も好ましい。気孔率
が30%未満では、気体分離性が不足する場合があり、気孔率が95%超では、機械強度が不足する場合がある。通気性補強材の気孔率は、測定時の圧縮の程度によるため、プリーツエレメントを構成した場合の圧縮の程度、および、プリーツエレメントに運転時の全圧差を与えた場合の圧縮の程度で測定することが好ましい。
通気性補強材の空気流に対する体積抵抗率(Pasec/m)は、10以下が好ましく、10以下がより好ましく、50000以下が更に好ましく、20000以下がより更に好ましく、10000以下が特に好ましく、5000以下が極めて好ましく、2000以下が最も好ましい。
任意の多孔質構造体をこれと等価な円管の集合体と見なした場合、多孔質構造体の円管相当半径と気体の粘度から次式より固有物性である体積抵抗率を求めることが出来る。
体積抵抗率=8×粘度/円管相当半径
圧力損失=体積抵抗率×(長さ/断面積)×流量
例えば、通気性補強材を単独で積層した試料の平行方向の円管相当半径が0.1mm、気体粘度が1.84×10−5Pasecのとき、体積抵抗率は14700と求められる。実際のプリーツエレメントでは、通気性補強材と気体分離膜が交互に積層されるため通気性補強材を単独で積層した場合に比べて円管相当半径はやや小さく体積抵抗率はやや大きい。流量と圧力損失の測定から通気性補強材の体積抵抗率を求める場合は、当該通気性補強材からなるプリーツエレメントを気体分離モジュールに用いる際に、その基材部流路を流通させる混合気体の流量に応じた気体速度(線速)で測定することが好ましい。
通気性補強材にネットを使用する際の線径は、0.01mm以上2mm以下が好ましい。線径の下限は0.02mm以上がより好ましく、0.04mm以上が更に好ましく、0.06mm以上がより更に好ましく、0.08mm以上が特に好ましい。線径の上限は1mm以下がより好ましく、0.6mm以下が更に好ましく、0.4mm以下がより更に好ましく、0.2mm以下が特に好ましい。
通気性補強材にネットを使用する際のメッシュは、2以上1000以下が好ましい。メッシュ数の下限は10以上がより好ましく、12以上が更に好ましく、14以上がより更に好ましく、16以上が特に好ましい。メッシュ数の上限は100以下がより好ましく、50以下が更に好ましく、30以下がより更に好ましく、20以下が特に好ましい。
通気性補強材のうち、1次側の通気性補強材は1次側に導入される高圧気体によって膜から受ける圧力が減少する一方で、2次側の通気性補強材は1次側に導入される高圧気体によって膜から受ける圧力が増大する。このため、2次側の通気性補強材は、1次側の通気性補強材に比べて特に慎重な材料選定を行うことが求められる。以下は、2次側の通気性補強材に関する。
通気性補強材にネットを使用する際の線径は、10μm以上1000μm以下が好ましく、線径の下限は50μm以上がより好ましく、100μm以上が更に好ましく、150μm以上がより更に好ましい。線径の上限は500μm以下がより好ましく、400μm以下が更に好ましく、300μm以下が最も好ましい。線径が10μmより小さい場合は、圧力を受けた膜がネットの網目から押し出され、隣接する膜と膜が接触することによって2次側流路の一部もしくは全部を閉鎖する可能性があるため好ましくない場合がある。線径が1000μmより大きい場合は膜密度が低下するため好ましくない場合がある。
[プリーツ成形体]
本発明において、「プリーツ成形体」は平膜状の気体分離膜基材をプリーツ加工することによって得られた構造体をいう。
本発明において、「気体分離膜基材」は気体分離膜と通気性補強材からなるプリーツエレメントの基本構成材であり、必要に応じて気体分離膜と通気性補強材の積層体とすることが出来る。
本発明において、「プリーツ加工」は平膜に特定のピッチで山折り谷折りを繰り返すことでV字状、U字状、Ω字状等の断面形状を付与する加工をいい、このような加工を行わない平膜に比べ、同じ投影面積、同じ容積の中により大きな面積を収納することができる。通常は気体分離膜と通気性補強材を積層したのちプリーツ加工を施すが、気体分離膜単独でプリーツ加工を施したあとプリーツ間に通気性補強材を挿入することも可能である。
図1、図2は、本発明のプリーツ成形体の例の概略図を示す。図1では、気体分離膜1と通気性補強材2で構成された気体分離膜基材をプリーツ加工することによって得られたプリーツ成形体の断面を示している。一定幅を持つ長尺の平膜をプリーツ加工した場合、得られるプリーツ成形体は箱状の形態をとる。図2において、プリーツ方向6に平行する端面である4をB端面、プリーツ方向6に直交する端面である3をA端面、A端面とB端面をあわせて外周部、5をプリーツ面、6をプリーツ方向、7をプリーツの長さ、8をプリーツの高さ、9をプリーツの幅、10をプリーツのピッチ、と定義する
本発明において、プリーツの「長さ」7は、プリーツ方向6と平行な長さであり、長さが一定でない場合は平均値をとることができる。プリーツの「高さ」8は、プリーツ成形体の一方の山から他方の山までの高さであり、高さが一定でない場合は平均値をとることができる。プリーツの「幅」9は、プリーツ方向6と垂直な方向の長さであり、幅が一定でない場合は平均値をとることができる。プリーツの「ピッチ」10は、プリーツ成形体の隣接する山と山の頂点間の距離であり、ピッチが一定でない場合は平均値をとることができる。
プリーツ加工の方法としては、公知の方法が使用可能であり、例えばレシプロ(アコーディオン)プリーツマシンやロータリープリーツマシンを用いることが出来る。
プリーツ加工後のプリーツ成形体は解放状態では気体分離膜基材の弾性変形によって形が崩れやすいため、ハンドリングや輸送の際には適当な治具を用いて形状保持することが好ましい。
プリーツの高さ8は、5mm以上200mm以下が好ましい。高さ8の下限は10mm以上がより好ましく、15mm以上が更に好ましい。高さ8の上限は150mm以下がより好ましく、100mm以下が更に好ましく、80mm以下がより更に好ましく、50mm以下が特に好ましい。ここでいう高さとは、プリーツ成形体の内寸をいう。
プリーツの長さ7は、1mm以上300mm以下が好ましく、250mm以下がより好ましく、200mm以下が更に好ましく、150mm以下がより更に好ましく、100mm以下が特に好ましい。圧力損失を低減する必要がない場合においても長さは1000mm以下が好ましく、500mm以下がより好ましい。ここでいう長さ7とは、プリーツ成形体の内寸をいう。
[封止手段]
本発明において、プリーツ成形体を構成する全てのプリーツは、その2次側流路の両端が封止手段で封止されていることを特徴とする。本発明において、こうした構造を封筒構造という。
図3は、本発明の封止手段の例の説明図を示す。プリーツ成形体11を、2次側流路が上になるように一旦開いて平面状とし、平面の両端に沿ってホットメルト樹脂や接着剤などの封止材12を適用し、その後、再び繰り返し折りたたむことでプリーツ成形体の2次側流路の両端を好適に封止することが出来る。ここで、13は封止後のプリーツ成形体、14は封止部、15は封止後のプリーツ成形体の全体図、16は封止後のプリーツ成形体のプリーツ開口部である。封止手段の適用によって、矩形である各プリーツは、その3方が閉じられ、1方が開いた封筒構造を形成する。このとき、封筒構造は2次側プリーツ面に向けて開口している。このような構造をとるとき、17で示された1つの封筒構造に対
して1次側の高圧気体は18の方向に流れ、膜を透過したあとの2次側の低圧気体は19の方向に流れる。
[プリーツエレメント]
本発明において、「プリーツエレメント」はプリーツモジュールを構成する中心部材であり、2個のプリーツ成形体と補強フレームからなる。すなわち、プリーツエレメントは適切な吸気口、排気口、流路を備える前のプリーツモジュール(気体分離モジュール)と言うことができる。
図4は、本発明のプリーツエレメントの例の概略図を示す。図4aは、互いの1次側プリーツ面が対向するように2個のプリーツ成形体13が配置された例を示している。ここで、20は補強板であり、プリーツ成形体のB端面4と接着することができる。補強板を設けることによりB端面4に露出した気体分離膜を保護するとともに、プリーツの幅方向に対して両方の補強板20に力を加えることで、必要に応じてプリーツ成形体を均等に圧縮することができる。
本発明においては、2個のプリーツ成形体が向かい合う面を1次側すなわち高圧側としているため、ここに図4bのような空間21が存在すると、気体分離膜と十分に接触せずに空間21を通過する高圧側気体が多くなるため好ましくない。何らかの理由によって対向する1次側プリーツ面が互いに接触することが困難な場合、図4cのように充填材22を用いることで、気体分離膜と十分に接触せずに通過する高圧側気体を低減することができる。このような充填材として、例えばスポンジ等を好ましく用いることが出来る。
ここでいう「接する」とは、気体分離膜と十分に接触せずに通過する高圧側気体が十分無視できるような間隙をもって、対向するプリーツ成形体の1次側プリーツ面が配置されている状態を意味しており、必ずしも対向するプリーツ成形体の1次側プリーツ面が常時密着ないしは接着されている必要はない。当該間隙の目安として、プリーツ成形体のプリーツピッチ10の10倍以下が好ましく、5倍以下がより好ましく、3倍以下が更に好ましく、2倍以下がより更に好ましく、1倍以下が特に好ましく、0.5倍以下が極めて好ましく、0.2倍以下が最も好ましい。
図4 dは、気体分離膜がプリーツ成形体ごとに分割されず、2個のプリーツ成形体を通して連続している場合であり、本発明はこのような場合も含まれる。
[補強フレーム]
本発明において、「補強フレーム」はハウジング等と気密的に接続することによって、プリーツエレメントの1次側流路と2次側流路を気密的に分離するための構造材をいう。補強フレームは、少なくともプリーツ成形体の2次側プリーツ面上のA端面3近傍に備えられ、かつ、2次側プリーツ面上において封止手段と密着していることを特徴とする。
図5は、本発明の補強フレーム23を備えたプリーツエレメントの例の概略図を示す。例えば、2個のプリーツ成形体13を1次側プリーツ面が互いに対向しかつ接触するよう配置したあと、それぞれのB端面4を補強板20に接着し、必要に応じてプリーツ成形体をプリーツの幅方向に圧縮したあと所定の金型にセットしてインジェクション成形を行うことにより全周(一方のプリーツ成形体のA端面3近傍2次側プリーツ面→一方の補強板のA端面3近傍→他方のプリーツ成形体のA端面3近傍2次側プリーツ面→他方の補強板のA端面3近傍)にわたって補強フレーム23を形成され、プリーツエレメント24が構成される。補強フレームの材質は、樹脂や金属など本発明の目的を達成する限り様々なものが使用可能であるが、補強フレームをそのままシール剤として使用する場合は軟質樹脂や発泡樹脂を好適に用いることが出来る。また、ハウジングとの密着の便宜を図るため、補強フレームに必要に応じてつばやO−リング用の溝等の密着手段を別途設けることが出来る。
[プリーツエレメントの形状と物性]
プリーツの幅9は、10mm以上1000mm以下が好ましく、800mm以下がより好ましく、500mm以下が更に好ましく、400mm以下がより更に好ましく、300mm以下が特に好ましい。ここでいう幅とは、プリーツ成形体の内寸をいう。
プリーツのピッチ10は、0.1mm以上10mm以下が好ましい。ピッチの下限は0.4mm以上がより好ましく、0.6mm以上が更に好ましく、0.8mm以上がより更に好ましく、1.0mm以上が特に好ましい。ピッチの上限は8mm以下がより好ましく、6mm以下が更に好ましく、4mm以下がより更に好ましい。ピッチは、補強フレームの内幅と収納したいプリーツの山数で調整することが出来る。
プリーツ成形体の圧縮度とは、互いに対向するプリーツ成形体のB端面4をそれぞれプリーツ成形体の内側へ向けて圧縮するときの圧力(kPa)を意味している。プリーツ成形体の圧縮度は、気体分離モジュールを運転するときの差圧以上である事が好ましい。具体的には、プリーツ成形体の圧縮度は20kPa以上が好ましく、50kPa以上がより好ましく、100kPa以上が更に好ましく、150kPa以上がより更に好ましく、200kPa以上が特に好ましく、250kPa以上が極めて好ましく、300kPa以上が最も好ましい。圧縮度が400kPa以上になると、気体分離膜の素材によっては通気性補強材として使用するネットの圧迫を受け、挫滅や損傷を受ける可能性があるため、これを考慮した材料選定を行うことが好ましい。
[ハウジング]
本発明において、「ハウジング」はプリーツエレメントに適切な吸気口、排気口、流路を提供してプリーツモジュール(気体分離モジュール)を構成するとともに、気体分離機能以外の機能(機械的破壊からの保護機能、外部配管との接続機能、等)を提供するための手段をいう。
図6は、本発明のハウジングの例の概略図を示す。例えば図5に例示されるようなプリーツエレメント24は、ハウジング本体41の中のコンパートメント42に圧入される。ここで、ハウジング本体41はプリーツエレメント24の2次側流路から排出される気体のためのスリット状の排気口43を備えている。次に、2枚のプレート44でコンパートメント42の2つの開口部がそれぞれ密閉され、気体分離モジュールが構成される。プレート44は1次側流路のための吸排気用パイプ46を備え、流路45を介してハウジング内部のプリーツエレメントの1次側流路と接続する。
[窒素富化モジュール]
本発明における「気体分離装置」は、気体分離モジュールと外部回路との接続配管、センサー、制御装置等の補機から構成される。以下、一例として、本発明の気体分離モジュールを内燃機関用窒素富化空気供給装置(窒素富化モジュール)として用いた場合の性能について説明する。
窒素富化モジュールは、1次側加圧・2次側大気圧、1次側大気圧・2次側減圧、など、様々な組み合わせで運転することが出来るが、近年の内燃機関、特に車載用ディーゼルエンジンの多くはターボチャージャーを搭載するため、1次側加圧・2次側大気圧の組み合わせで好適に運転することが出来る。
図7は、本発明の実施形態の例を示す内燃機関用窒素富化空気供給装置の構成図である。はじめにターボチャージャー38で圧縮された圧縮空気が窒素富化モジュール28の1次側流路の入口29に供給され、流路制御手段30によってプリーツエレメント内部の基材部流路に導かれる。空気はプリーツエレメント内部で酸素選択透過性を有する気体分離膜31を介して酸素と窒素を一定割合で透過・除去しつつ、1次側流路の出口32から窒素富化空気となって取り出される。窒素富化空気はエンジンの入口35に導かれ、エンジン36で燃焼に供されたあとエンジンの出口37より排気ガスとして排出され、ターボチ
ャージャー38を駆動する。2次側に透過した酸素富化空気は開口部33からパイプ等で車室、エンジン、触媒等に導いてもかまわないが、開口部33からそのまま外部に放出する方が好ましい。すなわち、2次側に酸素富化空気が滞留すると酸素分圧差が低下して気体分離モジュールの機能が低下するため、2次側のプリーツ面上に1次側より低い酸素分圧の気体34(非圧縮の空気等)を外部より流すことによって、透過した酸素富化空気をプリーツ面上から除去することが好ましい。本発明において、こうした操作を掃気という。
例えば、酸素濃度19%の窒素富化空気2m/分を1次側から取り出す際に酸素濃度30%の酸素富化空気が流量0.2m/分で2次側に透過する場合、少なくともその10倍(2m/分)の掃気用空気を2次側膜面に流すことが好ましい。時速60km/時で走行中の自動車は風速1000m/分の空気を正面から受けるため、200cmの受風面積を設けることで好ましい量の掃気用空気を外部よりプリーツ面上に流すことが出来る。
1次側の圧力は、大気圧以上10000kPaG以下が好ましく、10kPaG以上がより好ましく、100kPaG以上が更に好ましく、150kPaG以上がより更に好ましく、200kPaG以上が特に好ましく、300kPaG以上が極めて好ましく、400kPaG以上が最も好ましい。
窒素富化モジュールに要求される窒素富化空気の流量は、ディーゼルエンジンの排気量と目的とする回転数から求めることができる。たとえば、2Lのディーゼルエンジンが2000回転/分で運転するために必要な流量は、2L×2000回転/分÷2=2m/分と計算できる。
気体分離装置の性能を考慮する場合、気体分離膜の透過速度(GPU)と膜面積(m)の積で定義される装置透過速度(GPUm)を用いると便利である。例えば、酸素濃度19.0%の窒素富化空気を流量4Nm/分で取り出そうとする場合、1次側の平均酸素濃度19.0%、平均圧力100kPaG、2次側 (掃気用空気あり)の平均酸素濃度20.9%、平均圧力0kPaG、分離係数2.0と仮定すると、必要な装置透過速度は酸素に対して25992GPUmと求められる。気体分離膜の酸素に対する透過速度が1000GPUの場合、必要な膜面積は26.0mであり、プリーツのピッチ2mm(平均膜間距離1mmに相当)の場合、プリーツエレメントの内容積はルンゲクッタ積分を用いたクロスフローモデル計算より26.0Lと求められる。
1次側の圧力損失は、0kPa以上50kPa以下が好ましく、10kPa以下がより好ましく、5kPa以下が更に好ましく、1kPa以下がより更に好ましく、0.5kPa以下が特に好まく、0.2KPa以下が最も好ましい。圧力損失が50kPaを超える場合は、ターボチャージャーの過給圧に対して相当の圧力を失うためディーゼルエンジンの発生トルクが低下すると同時に、気体分離装置後半における1次側全圧の低下に伴って1次側の酸素分圧が低下し、気体分離装置の性能が低下する。
以上のような窒素富化は典型的な気体分離の一例であり、他の気体分離(例えば混合気体からの水素回収や水蒸気回収など)も同様に行うことができる。
本発明による気体分離モジュールは、内燃機関用窒素富化空気供給装置に用いる空気分離のほか、空調装置や工業用の気体製造装置など様々な用途に対して通気抵抗に優れた気体分離モジュールとして利用できる。
本発明のプリーツ成形体の例の概略図 本発明のプリーツ成形体の例の別の概略図 本発明の封止手段の説明図 本発明のプリーツエレメントの例の概略図 本発明の補強フレームを備えたプリーツエレメントの例の概略図 本発明のハウジングの例の概略図 本発明の実施形態の例を示す内燃機関用窒素富化空気供給装置の構成図
符号の説明
1 気体分離膜
2 通気性補強材
3 A端面
4 B端面
5 プリーツ面
6 プリーツ方向
7 プリーツの長さ
8 プリーツの高さ
9 プリーツの幅
10 プリーツのピッチ
11 封止前のプリーツ成形体
12 封止材
13 封止後のプリーツ成形体
14 封止部
15 封止後のプリーツ成形体の全体図
16 封止後のプリーツ成形体のプリーツ開口部
17 1つのプリーツの封筒構造
18 1次側の高圧気体の流れ
19 2次側の低圧気体の流れ
20 補強板
21 空間
22 充填材
23 補強フレーム
24 プリーツエレメント
28 窒素富化モジュール
29 1次側入口
30 流路制御手段
31 気体分離膜
32 1次側出口
33 開口部
34 掃気用気体
35 エンジン入口
36 エンジン
37 エンジン出口
38 ターボチャージャー
41 ハウジング本体
42 コンパートメント
43 2次側流路の排気口
44 プレート
45 流路
46 給排気用パイプ

Claims (3)

  1. 通気性補強材(2)で補強された気体分離膜(1)を繰り返し折りたたみ構造とした2つのプリーツ成形体(13)の、該プリーツ成形体の2次側流路面側のプリーツ方向の両端部が封止手段(14)で封止されており、かつ、該2つのプリーツ成形体が、各々の2次側流路面が外側に向くように積層され
    補強フレームが、2つのプリーツ成形体(13)の、2次側流路面側のプリーツ方向の両端部の全周にわたって形成され、プリーツ成形体(13)の2次側流路面において封止手段と密着していることを特徴とするプリーツエレメント。
  2. 該プリーツ成形体(13)の圧縮度が20kPa以上であることを特徴とする請求項1に記載のプリーツエレメント。
  3. 2つのプリーツ成形体(13)の間に、充填材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリーツエレメント。
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