JP4822655B2 - シリンジおよびニードルシールド組立品および該組立品を滅菌する方法 - Google Patents

シリンジおよびニードルシールド組立品および該組立品を滅菌する方法 Download PDF

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Description

本発明は、減少したニードルの侵入力をもたらすニードルシールドすなわち鞘を有する皮下注射用シリンジ、特に殺菌され、予充填シリンジまたは予充填可能シリンジ、滅菌されたシリンジ組立品を作製する方法、および改良された多ベベルのニードルチップ形状に関する。
皮下注射用シリンジは、典型的には、ガラスまたはプラスチックから形成することができる略管状の筒部と、典型的にゴムまたは合成ゴムのような弾性材料で形成されるストッパを有するプランジャと、典型的に流体を通す内腔を有する細長い管から形成されるニードルカニューレとを含む。そのようなシリンジは、医薬、薬剤、ワクチンなどを予め充填されていてもよく、それはニードルカニューレの鋭利端を密閉する、典型的にはゴムまたは合成ゴムで形成されるシールドすなわち鞘を必要とする。ニードルシールドは、開口端、閉止端、およびシリンジのニードルカニューレの鋭利端を受容する、開口端を貫くニードル通路を含む。理解されるであろうように、皮下注射用シリンジは、ヘルスワーカーまたは患者によって使用前に滅菌されなければならず、また、そのようなシリンジは典型的には製造者により滅菌され、そして通常は直ちに使用できるプラスチック容器内に封止される。
皮下注射用シリンジ、特に予充填可能シリンジまたは予充填シリンジを滅菌する好ましい方法は、シリンジ組立品をエチレンオキシドのような滅菌ガス中に「浸漬」することである。ガス滅菌についていくつかの産業的に承認された方法が存在するが、そのような方法は、シリンジのニードルカニューレを滅菌するために、ニードルシールドの通路中への滅菌ガスの透過に依存する。しかし、天然および合成ゴムならびに加硫ゴム熱可塑性エラストマーは、低いガス透過性を有することによって特徴づけられる。さらに、ガス滅菌に一般的に用いられるエチレンオキシドガス。あるいはまた、蒸気滅菌を用いてもよいが、それは一般的に後段すなわち「最終」滅菌に限定される。本明細書で用いる際に、「滅菌ガス」は、エチレンオキシドおよび蒸気を含む、滅菌に用いられる任意のガスであってもよい。したがって、ガス滅菌に必要とされるサイクルタイムは比較的長い。すなわち、最初に、ガスがニードルカニューレを含むシリンジを滅菌するのに充分な時間にわたって、シリンジを滅菌ガス中に浸漬する。滅菌に引き続いて、滅菌されたシリンジは、ニードルシールド中に捕捉された残留ガスを含む滅菌ガスが排出されるのに充分な時間にわたって「隔離」される。したがって、滅菌のサイクルタイムは、部分的には滅菌およびシリンジ組立品からのガスの除去中に、ガスがどれだけ容易にニードルシールドを透過するかに依存する。流通または販売のための譲渡に先立って試験を実施して、滅菌されたシリンジ組立品が残留エチレンオキシドまたは蒸気滅菌においては蒸気のわずかな残渣のみを含有することを確認する。
シリンジの設計に関して特に関心のあることは、ニードルカニューレの侵入力の低減および患者の快適さである。ニードルカニューレの遠位端すなわち先端は、典型的には、患者の表皮、筋肉または組織を刺し貫いて、シリンジ筒内に蓄積すなわち保持された流体の医薬、薬品またはワクチンを送出するためのチップ形状を有して提供される。また、ヘルスワーカーまたは患者は、シリンジのニードルカニューレを用いて、バイアルのような容器のエラストマー製セプタムすなわち栓を刺し貫いて、乾燥または粉末状の医薬、薬品またはワクチンを水で戻してもよく、バイアル中に収容された液体の医薬、薬品またはワクチンを吸引してもよい。
シリンジを設計する際には、様々な配慮をしなければならない。たとえば、明らかに、患者の表皮および筋肉を貫いてニードルカニューレの先端すなわちチップを推進するために必要なニードルカニューレの侵入力を最小限にすることが望ましい。ニードルカニューレの侵入力を最小限にすることによって、患者がより少ない痛みを感じるであろうと一般的に信じられている。ニードルカニューレの先端の形状を設計する際の別の配慮は、「コアリング(coring)」を防止または最小限にすることである。当業者に理解されるように、コアリングとは、ニードルカニューレに貫かれて侵入された材料の一部が、ニードルカニューレのチップに隣接する内腔中に留まることをもたらす。
前述の同時係属中の出願により詳細に議論されているように、シリンジのニードルカニューレの必要とされる侵入力を減少させ、かつコアリングを減少させるために、種々の試みがなされてきた。これらの努力は、主として、たとえば必要とされる侵入力を減少させるために切子面またはベベルを与えることにより、ニードルカニューレのチップの設計を改良することを指向してきた。コアリングを最小限にすることにより必要とされる侵入力を減少させるために、別の試みがなされてきた。しかしながら、これらの努力は、所望されるほどには成功していない。さらに、予充填される皮下注射用シリンジのために、シリンジのニードルカニューレシールドすなわち鞘を改良する様々な試みがなされてきている。そのような改良は、一般的に、本願の譲受人に譲渡された特許文献1(その開示は参照により本明細書の一部をなすものとする)におけるように、ニードルカニューレを保護すること、およびニードルカニューレによるニードルシールドの不慮のコアリングを防止することに関する。微生物の浸入を防止しながら滅菌ガスの出入りを可能にするニードルカニューレシールド中の非線状のチャネルを提供することによってガス滅菌のサイクルタイムを減少させる、ニードルシールドまたはシリンジの設計におけるさらなる努力がなされてきている。
しかしながら、ニードルシールドを形成する材料の選択と、ニードルカニューレの必要とされる侵入力との間の相関を、誰も認識してこなかった。本発明は、皮下注射用ニードルのための改良された5つのベベルを有する先端形状、およびニードルカニューレの侵入力を減少させるニードルシールドに関する。また、改良されたニードルシールドは、ガス滅菌のサイクルタイムを減少させると信じられる。
米国特許第4,964,866号明細書 米国特許第5,911,711号明細書
本発明のシリンジ組立品は、侵入力を減少させる改良された5ベベルのニードル形状と、適用、滅菌およびシールドの除去時にニードルカニューレの鋭さを維持し、かつガス滅菌のサイクルタイムを減少させることができるスチレンブロック熱可塑性エラストマーから形成されるニードルカニューレシールドすなわち鞘に関する。前述のように、改良された5ベベルのニードルカニューレの形状およびニードルシールドは、慣用の予充填皮下注射用シリンジを含む任意の慣用の注射装置と共に利用してもよく、かつ本発明の改良されたニードルシールドすなわち鞘は、シリンジ組立品がガス滅菌されるときにさらなる利点を有する。慣用のシリンジ組立品は、略管状の筒(典型的にはガラスで作製されるが、同様に種々のポリマーで形成されていてもよい)と、該筒のチップ部分に固定され、筒部分およびシリンジの内部と流体連通される内腔を有するニードルカニューレとを含む。予充填可能シリンジおよび予充填シリンジは、開口端と、ニードルカニューレの鋭利な遠位端を保護し、シリンジ筒内の流体の損失を防止する、該開口端を貫くニードル通路とを有するニードルシールドを含む。典型的には、ニードルカニューレはAISI304のようなステンレス鋼から形成され、そして、一般的には、ニードルカニューレはシリコーンオイルのような潤滑剤で被覆される。本願の譲受人に譲渡された特許文献2は、好ましいニードル潤滑剤を開示している。典型的には、ニードルシールドすなわち鞘は、機械的特性を改良しコストを低下させるのに充分な量の充填剤を一般的に含む天然または合成ゴムで形成される。より最近では、種々の用途においてゴム及び合成ゴムポリマーを置換する熱可塑性エラストマーの出現に伴い、先行技術はシリンジシールドおよびチップキャップとしての熱可塑性エラストマーの使用を示唆してきている。しかしながら、後述するように、大抵の熱可塑性エラストマーは、天然および合成ゴムより優れたわずかな利点(存在したとしても)を提供するに過ぎず、そして加硫ゴム熱可塑性エラストマーは、成型時の収縮、寸法安定性の不足およびコアリングを含む他の不都合をこうむる。したがって、侵入力を減少させる改良されたニードルカニューレの先端形状、およびニードルカニューレ先端の鋭さを保護および維持するニードルシールドに対する要求が存在する。
本発明者らは、ニードルカニューレが患者の皮膚および筋肉に侵入する際に患者が痛みを感じる主たる理由は、ニードルが侵入する際にニードル先端が皮膚または筋肉に引っ掛かることであると信ずる。ニードル先端が皮膚または筋肉に引っ掛かる1つの原因は、ニードル先端を形成する異なるベベル間の遷移において定まる「交差」の高さによるものと信じられる。ニードル先端を形成する異なるベベル間の遷移があまり顕著でない場合、交差の高さが減少するものと信じられる。交差の高さを減少させる効果は、カニューレニードル先端を形成する一連のベベルから、より連続的で一体のベベル面に近づくことであろう。このように、得られる連続的ベベルの先端は、患者の皮膚および筋肉に入る際に、より少ない侵入力を必要とする。また、侵入力を減少させることによって、患者もより少ない痛みを感じると信じられる。
したがって、本発明の1つの態様は、結合するベベルの間に形成される交差の高さを減少させ、より連続的なベベル面をもたらす、多ベベルのニードル先端に関する。前述のように、ニードルカニューレは、ニードルカニューレを貫く軸を画定する中心内腔を有する。多ベベルのカニューレニードル先端は、シリンジのような医療用送出装置と患者または容器との間の流体の通路のための内腔に対する開口部を画定する。多ベベルの先端は、好ましくは、主ベベルと、一対の先端ベベルと、一対の中間ベベルとを含む。中間ベベルのそれぞれは、主ベベルと連続であり、交差において先端ベベルのそれぞれ一方と接続される。主ベベルは、ニードルカニューレの中心軸を基準面に対して第1の平面角に傾斜させることにより、カニューレ上に形成または別の方法で提供される。
5つの別個のベベルから形成されるニードル先端は、減少した高さの交差を示し、開口部の周囲のより連続的なベベル面をもたらす。一連の5つの別個のベベルを提供することにより、ニードル先端は慣用的に用いられるニードル先端よりも長くなり、かつ高さ区間の減少のために、ニードル先端において現在用いられているニードル先端の外径よりも小さい有効外径をもたらす。これら全てが、減少したニードルの侵入力に寄与する。
本発明のニードルシールドは、スチレンブロック熱可塑性エラストマー、最も好ましくは、30と90との間、より好ましくは45と65との間のショアA硬度を有するスチレンブロック(ポリエチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成される。ニードルシールドは、開口端と、ニードルカニューレを受容するように設計された開口端を貫く通路とを含み、好ましくはニードルカニューレ全体およびシリンジチップの一部を取り巻いてカニューレを完全に保護し、滅菌後の微生物の浸入を防止する、最も好ましい実施形態において、内部通路は、開口部に隣接する一体の環状リブを含み、その環状リブはシリンジチップ部におけるニードルシールドの保持を確実にし、そしてニードルシールドは好ましくは剛直なカバーまたはシールドに取り巻かれる。
以後より詳細に議論するように、本発明のニードルシールドは、天然または合成ゴム、もしくは慣用の加硫ゴム熱可塑性エラストマーから形成されるニードルシールドに比べて、予想も予期もされなかったいくつかの利点を有する。第1に、広範囲にわたるベンチおよび臨床試験が、ニードルの適用および除去において、スチレンブロック熱可塑性エラストマー(特に、スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマー)から形成されたニードルカニューレシールドは、慣用の天然または合成ゴムのニードルシールドおよび慣用の加硫ゴム熱可塑性エラストマーに比較して、ニードルカニューレ(特に、ニードルカニューレ先端)の鋭さを維持することを立証した。この改良は、減少した侵入力をもたらし、現在のところ、それは、臨床試験およびベンチ試験において見出された少なくとも2つの要因によってもたらされるものと信じられる。第1に、皮下注射用シリンジのニードルカニューレは、慣用的にはシリコーンのオイル潤滑剤のような医療用グレードの潤滑剤で被覆されて侵入力を減少させる。現在、慣用のニードルシールドは、侵入力の減少に重要である、ニードルカニューレ(特にニードル先端)の潤滑剤を拭き取ってしまうと信じられる。前述のように、慣用のニードルシールドは、ニードルカニューレを受容するように設計された通路とを含み、最も好ましくは、ニードル先端を密着して受容する小孔を含む。したがって、ニードルシールドの受容および除去時に、ニードルカニューレ上の潤滑剤が拭き取られる。このことは、ニードルカニューレのニードルシールドへの挿入およびニードルカニューレからのニードルシールドの除去に後の電子顕微鏡試験によって確認された。また、充填剤は、ニードルシールド、特に高い充填剤含有量を有する天然および合成ゴムニードルシールドに吸収される恐れがある。第2に、高い充填剤含有量を有する天然および合成ゴムニードルシールドは研磨性であり、それはニードル先端のミクロ研磨を起こし、ニードルの鋭さを減少させる。しかしながら、原因とは無関係に、注射を行うヘルスワーカーに認められたように、スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーから形成されるニードルシールドの使用が、より小さい侵入力および改良された鋭さをもたらすことがベンチおよび臨床試験によって立証された。この改良は予期されなかったものである。
スチレンブロック熱可塑性エラストマー、特にスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーから形成されるニードルシールドの別の潜在的利点は、滅菌サイクルタイムの減少である。前述のように、慣用的には、シリンジ組立品は、毒性であるエチレンオキシドガスを用いて滅菌される。滅菌中、シリンジ組立品は、いくつかの知られている方法の1つによって、エチレンオキシドガスまたは他の滅菌ガスを含む系中に浸される、すなわち「浸漬」される。理解されるであろうように、ニードルカニューレを滅菌するために、滅菌ガスはニードルシールドに「浸入」しなければならない。しかしながら、ゴムおよび慣用の加硫ゴム熱可塑性エラストマーは低いガス透過性を有することを特徴としており、ニードルカニューレを収容するニードルシールドの通路中への滅菌ガスの遅い伝播をもたらす。さらに、エチレンオキシドガスが毒性であるので、包装の前に、全ての滅菌ガスをニードルシールドから除去しなければならない。再び、ニードルシールドから外への滅菌ガスの遅い伝播のために、全ての滅菌ガスがシールドの外へ透過するまでシリンジ組立品は隔離される。予期しなかったことには、滅菌後のシールド中の残留ガスを試験することによって立証されるように、スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーは、エチレンオキシドガスに対して比較的高いガス透過性を有する。
本発明のシリンジニードルカニューレのためのニードルシールドの最も好ましい実施形態は、45と65との間のショア硬度を有するスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーから形成される。また、本発明のニードルシールドに関して最も好ましい組成物は、カーボンブラックを含む着色剤を約1〜3%含み、構造的一体性を向上させ、かつコアリングを減少させる。
本発明のシリンジ組立品の他の利点および価値のある特徴は、好ましい実施形態、添付された特許請求の範囲、および簡単な説明を伴う図面の以下の記載からより完全に理解されるであろう。
図1および図2に示されるシリンジ組立品、ならびに図2および図3に示されるニードルシールドすなわち鞘は、以下に示される例外を除いて形状的には概して慣用的であり、および添付される特許請求の範囲の範疇において種々の形態を採ってもよい。すなわち、シリンジ組立品20は、開示されるシリンジのような任意の慣用の注射装置であってもよく、該シリンジは、径が減少したチップ部26を含む略管状の筒部24と、および筒のチップ部26に対して任意の適当な手段により固定されるニードルカニューレ30とを有し、ニードルカニューレ30を貫く内腔が該筒の内部と流体連絡している。筒24は典型的にはガラスで形成されるが、同様に適当なプラスチックで形成されてもよく、ニードルカニューレは典型的にはステンレス鋼で形成される。ニードルカニューレの鋭利端34は、図4〜図9に示され、以下に記載されるような5つのベベルを有する先端を含む。
筒24は、典型的には、その開口端に、ラジアルフランジ36を含む。該開口端は、プランジャーロッド38およびストッパ40(一般的に、天然または合成ゴムのようなエラストマー材料で形成される)を含むストッパ組立品を受容する。弾性体のストッパ40は、ネジ止め結合を含む任意の手段によって、プランジャーロッド38に結合されてもよい。当業者に理解されるであろうように、弾性体のストッパ40は、筒の内部表面32と封止性の締り嵌め(interference sealed fit)を形成するので、プランジャー40が筒を通して往復運動する際に、医薬、薬剤またはワクチンをバイアルから吸入することができ、あるいは医薬、薬剤またはワクチン44を患者へ注入することができる。しかしながら、本発明の最も好ましい実施形態は、医療用注射のために予め充填されたシリンジ(予充填シリンジ)である。また、プランジャーロッド38は、図示されるようにラジアルフランジ42を含んで、シリンジ組立品20の使用時に患者またはヘルスワーカーを補助してもよい。本明細書中に記載されるように、本発明のニードルシールド22は、予充填可能シリンジ組立品または予充填シリンジ組立品の滅菌に特に適当である。
図3は、図1および図2に示されるニードルシールド22の拡大断面図である。ニードルシールドは、図示されるようにわずかにテーパを付けられ、すなわち円錐状の開口端46を含み、図2に示されるように筒の筒チップ部26を受容する。ニードルシールドは、閉止端部48と、開口端46を貫くニードル通路50とを含み、ニードル通路50は、シリンジのチップ部26に接して封止する内壁51を有する。この好ましい実施形態において、ニードル通路50は、図2に示されるシリンジ筒のチップ部26の径が減少した部分を受容して、シリンジ上でのシールドの保持を確実にする内部リブ52を含む。また、ニードル通路は、内部リブ52に隣接して径が減少した円筒部54を含み、該円筒部はシリンジのチップ部26にニードルシールドを保持することを補助して、特に滅菌中にニードルシールドがはじけて外れることを予防する。環状の内部リブ52は、連続であっても、型からの取り出しを補助するために不連続であってもよい。また、この実施形態は、開口端に隣接して、外部環状リブすなわちフランジ56を含み、該フランジ56は、前述の特許文献1中に記載されるような、シールド22を取り巻くのに使用してもよい剛直な管状シールドを受容および保持するのに適合する。
前述のように、本発明のニードルシールド22は、スチレンブロック熱可塑性エラストマー、好ましくは、30と90との間、最も好ましくは45と65との間のショアA硬度を有するスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性ポリマーエラストマーで形成される。この熱可塑性エラストマーで形成されたニードルシールドは、慣用のゴムシールドおよび慣用の加硫ゴム熱可塑性エラストマーから形成されるシールドに比較して、いくつかの重要で予期されない利点を有する。スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性ポリマーエラストマーで形成されるニードルシールドを有するシリンジ組立品の1つの非常に重要な利点は、以下に示すようにベンチ試験および臨床実験によって立証されるようなニードルの侵入力の減少である。シリンジニードルの侵入力を減少させ、注射時の患者の快適さを改良する主要プログラムの一部として、本出願人は3つの変数を試験した。それら3つの変数は、(1)本明細書に開示される5ベベルのニードル先端設計と標準的な3ベベルの設計との比較、(2)ニードル潤滑剤(Dow Corningから入手可能なアミノ官能性ポリジメチルシロキサンコポリマーである)と慣用のシリコーン潤滑剤との比較、および(3)45と65との間のショアA硬度を有するスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性ポリマーエラストマーで形成されたニードルシールドと、ゴムで形成された慣用のニードルシールドとの比較を含んだ。以前のベンチ試験は、ゴムニードルシールドを有する滅菌されたシリンジと、慣用の加硫ゴム熱可塑性エラストマー、すなわち、Advanced Elastomer Systems (Akron, Ohio)のSantoprene(登録商標)で形成されたニードルシールドとの間で、侵入力の改善を示さなかった。Santoprene(登録商標)は、ポリプロピレン エチレン−プロピレンターポリマーをベースとする加硫ゴムである。スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性ポリマーエラストマーで形成されるニードルシールドは、Kraton Company (Houston, Texas)から入手可能なKRATON(登録商標)G2705であった。他の熱可塑性エラストマーで形成される他のニードルシールドも同様に成型した;しかしながら、成型中に、収縮、亀裂などを含む種々の問題点に遭遇した。KRATON(登録商標)ポリマー類は、線状、ジブロック、トリブロック、ラジアルポリマー類としてKraton Companyから入手可能である。Kraton(登録商標)ポリマー類のそれぞれの分子は、スチレンモノマーユニットおよびゴムモノマーユニットのブロックセグメントから構成される。それぞれのブロックのセグメントは、100以上のモノマーユニットから構成されてもよい。Kraton(登録商標)ポリマー類の最も一般的な構造は、線状A−B−Aブロックタイプ:スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)である。しかしながら、Kraton(登録商標)Gシリーズポリマーは、ラジアル(A−B)Nタイプの特殊ポリマーであり、本出願に最も好ましい熱可塑性エラストマーは、ポリスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーであるKraton(登録商標)Gシリーズポリマーである。また、Kraton(登録商標)G2705ポリマーは、食品との接触用としてFDAに承認されている。試験された全ての変数の中で、ベンチ試験によって確認される侵入力および臨床試験によって確認される模擬注射でもたらされる痛みの軽減における最も著しい改善は、以下に議論するように、Kraton(登録商標)G2705のようなスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性ポリマーエラストマーで形成されたニードルシールドに用いた際に、最も著しい改善が見出された。
本出願人は、全16週のベンチ調査を実施して、天然ゴムおよびSantoprene(登録商標)(前述のように、Advanced Elastomer Systemsから入手可能なポリスチレンEPDMをベースとする加硫ゴム熱可塑性エラストマーである)で形成されたニードルシールドを有するシリンジの侵入力を比較した。また、その調査は、5年間に相当する加速エージングのための標準的方法をも含んだ。試験される全てのシリンジは、エチレンオキシドを用いる標準手順により滅菌され、評価中のそれぞれのシリンジタイプのグループの一部は、引き続いて確立されたパラメータを用いて蒸気滅菌して、「最終」滅菌を模倣した。これらのベンチ試験は、Santoprene(登録商標)熱可塑性エラストマーおよび天然ゴムで形成されたニードルシールドを有するシリンジの侵入力の間に、通常の統計的誤差の範囲内の差異が存在しないと決定した。天然ゴムニードルシールドは、ニードルシールドに用いられる商業的に入手可能な天然ゴムの一般的配合の1つを用いて形成された。
また、本出願人は、天然ゴムおよびスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマー(Kraton(登録商標)G2705)で形成されたニードルシールドを有するシリンジの侵入力を比較するベンチ試験を実施した。これは、3ベベルの先端を有する慣用の23ゲージのニードルカニューレを含む慣用のシリンジを用いた16週の調査であり、および該ニードルカニューレは、慣用のシリコーン潤滑剤で被覆された。代用組織において、スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマー(Kraton(登録商標)G2705)で形成されたニードルシールドを有するシリンジのピーク侵入力は、エチレンオキシドによる滅菌後の天然ゴムニードルシールドと比較して、エチレンオキシドによる滅菌に加えて最終蒸気滅菌の後に16%減少した。Abbott LaboratoriesのFaultless Vial Stoppers(FVST)におけるベンチ試験において、両方の場合において力の減少は5%であり、前述の結果と一致した。8週間のエージングの後の試験は同様の傾向を示し、および16週間のエージングの後の試験でも、その傾向は堅固に存続していた。代用組織において、サンプルをエチレンオキシドおよび最終蒸気滅菌で滅菌した時に、天然ゴムに比較して、スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成されたニードルシールドに関し、サンプルをエチレンオキシドで滅菌した場合にピーク時の力は11%減少し、サンプルをエチレンオキシドに加えて蒸気滅菌で滅菌した場合にピーク時の力は9.5%減少した。以下の表にて、これらの結果をまとめる。
Figure 0004822655
同様に、本出願人から商業的に入手可能な予充填可能シリンジシステムを用いて、本出願人は臨床試験を実施した。前述のように、これら臨床実験は、シリンジの3つの構成部品、すなわちニードル先端形状(3つベベルを有するニードル先端vs.5つのベベルを有するニードル先端)、ニードル潤滑剤、ならびに天然ゴムおよびスチレンブロック(ポリエチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマー(Kraton(登録商標)G2705)で形成されたニードルシールドに関して実施し、感じられる痛みおよび侵入の容易さのいずれについても何らかの顕著な差異が存在するかどうかを決定した。この試験は、25ゲージの16.7mm(5/8”)HYPAK(登録商標)カニューレニードルを用いて実施された。それらニードルを、皮下(SC)注射および筋肉内(IM)注射の両方に用いた。筋肉内注射に関して3ベベルのニードルと5ベベルのニードルの間に、痛みおよび侵入の容易さに関する顕著な差異は見出されなかった。しかしながら、本明細書で開示される5ベベルのニードル設計を用いる皮下注射に関して、侵入の容易さの成績(看護人により評価された)において顕著な差異が存在した。さらに、前述のベンチおよび臨床試験は、改良された5ベベル設計を有するニードルカニューレが、3つのベベルを有する本出願人の慣用のニードルカニューレに比較して、ヒト皮膚代替物において侵入力の15%〜18%の減少をもたらすことを決定した。
本出願人によって実施された第2の臨床調査において、12名の看護人および看護人1名当たり14名の被験者(全168名の被験者)が、痛み、鋭さ、および個々の注射の一般的感覚に関して3つの要因を評価する臨床調査に参加した。この調査のために、ニードル性能における差異に対する感受性を示した看護人のみを選択した。それぞれの被験者は、腕を換えながら、4回の皮下注射を受けた。被験者は、ニードルを刺されるのみであり、ストッパおよびプランジャのないシリンジからの実際の注射を受けなかった。調査される3つの要因(先端形状、潤滑およびシールド材料)を組み合わせて8つの処置組合せを作成した。無作為化スケジュールを、看護人による妨害、看護人に属する被験者、注射の順番および側面注射の釈明とした。看護人によって感知される鋭さは、視覚的アナログスケール(VAS)により測定され、看護人によって感知される0(優れた鋭さ)から100(鈍い)までの範囲で記録された。それぞれの鋭さのVAS項目は2名の別個の人間により測定され、平均測定値をデータ解析に用いた。看護人によって感知される注射の感覚は、5つの整数スケールの応答変数を用いて検定した。注射の全般的感覚は、13点のスケールで評価した。初期抵抗、侵入の滑らかさ、および粗さ/破砕(shatter)/引裂の応答変数を、4点のスケールで評価した。加えて、5つの応答変数のそれぞれを、低い点数が製品性能に関して好ましい点数となるように方向付けた。最後に、それぞれの「注射」に関して、看護人が全般的な臨床的許容性の評定を行った。「初期抵抗」とは、ニードルが皮膚に穴をあけ、表皮層(繊条角質(striatum corneum))を突破する際に何を感じるかを表現した。初期抵抗に関するこれらの試験のデータは、5ベベル形状を有するニードルカニューレおよびスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成されたニードルシールドを有するシリンジが最も少ない初期抵抗を有し、および3ベベルの先端およびスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成されたニードルシールドを有するシリンジが2番目に良好であることを立証した。ゴムで形成されたニードルシールドを有するシリンジは、劣悪な性能評価を受けた。
「侵入時の滑らかさ」は、中に入っていく注射プロセスの間または引き抜きの間の任意の点において、患者または看護人が圧力の増大を感知するか否かを表現した。中に入っていく時に関して、スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーを有する3つのベベルを付けられた先端が、最良であることが明確に見出された。5つのベベルを付けられた先端およびスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成されたニードルシールドを有するシリンジが2番目に良好であることが見出された。再び、ゴムで形成されたニードルシールドを有するシリンジが、最も劣悪な評価を得た。引き抜きに関しては、ニードルカニューレまたは潤滑剤の種類の間で顕著な差異を見出すことはできなかった。しかしながら、ゴムニードルシールドを有するシリンジよりもスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成されたニードルシールドが好ましいことが見出された。
最後に、患者によって感知される痛みを、0(無痛)から100(非常に激しい痛み)まで変化する視覚的アナログスケール(VAS)によって測定した。それぞれの痛みのVAS項目は、2名の別個の人間により測定され、平均測定値をデータ解析に用いた。同様に、Gracelyスケールおよび0〜20までの整数値のスケールを用いて、痛みを評価した。痛みの感知に関して処置グループ間に統計的に有意な差異は存在しなかった。しかしながら、スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成されたニードルシールドを有するシリンジを用いる注射がなされた処置グループは、ゴムニードルシールドを有する慣用のシリンジと比較して、鋭さにおいて50%の改善があったと看護人に感知され、少なくとも30%少ない痛みを患者によって感知された。
この臨床調査に基づいて、本出願人は、感知される鋭さおよび減少した痛みにおける主要な改善は、天然ゴムシールドをスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマー(Kraton(登録商標)G2705)で形成されたニードルシールドに置換することによってもたらされると決定した。ニードル潤滑剤の変更に関して、これらの試験から顕著な差異は見出されなかった。また、ニードルシールド除去試験は、カーボンブラックを含む着色剤を約1〜3質量%含むスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成されたニードルシールドが、対照標準に比較して、シリンジ筒チップからの除去力の範囲を許容可能に維持することを立証した。スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーを有するサンプルの分離故障は無かった。
カーボンブラックを含む着色剤の約2%までの添加が、ニードルのコアリングを80%低減することを見出した。50対1すなわち2%の着色剤の比率において、カーボンブラックを含む着色剤をスチレンブロック熱可塑性エラストマー(Kraton(登録商標)G2705)に添加した。該着色剤は、スチレンをベースとする樹脂キャリアを約2/3含んだので、カーボンブラック含有量は着色剤含有量の1/3であり、すなわち熱可塑性エラストマーの約0.66%であった。用いたカーボンブラック着色剤は、Clariant Company (Holden, MA)のUNOO55Pであった。カーボンブラックを含む顔料約4%を有するニードルシールドについて実施された試験は、同様にはコアリングを低減させなかった。このように、ニードルシールドの最も好ましい組成物は、約1〜3%のカーボンブラック着色剤を含む。
スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成されたニードルシールドを用いる改良された結果は、完全には理解されていない。しかしながら、ゴムシールドは、ニードル潤滑剤を拭き取るかまたは吸収するかのいずれかであり、より大きく感知される痛みをもたらすと信じられる。この所信は、ニードル先端の顕微鏡試験によって確認され、そこではスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマー(Kraton(登録商標)G2705)で形成されたニードルシールドに包まれたニードル先端上にニードル潤滑剤が観察され、ゴムニードルシールドに包まれたニードル先端上には潤滑剤は観察されなかった。別の可能性は、慣用のゴム配合物中に用いられる充填材が研磨性であり、ニードル先端の摩耗および増大した痛みをもたらすことである。このように、ニードル先端の形状および潤滑剤は前述の臨床調査において統計学的に有意であるとは考えられないが、ニードル先端形状の重要性はこれらの試験では遮蔽されていた。
本出願人は、スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成されたニードルシールドを有するシリンジの別の利点は、ゴムニードルシールドおよびSantoprene(登録商標)のような加硫ゴム熱可塑性エラストマーで形成されたシールドより優れた、改良されたガス透過性であると信ずる。前述のように、予充填シリンジを含む皮下注射用シリンジ組立品は、使用前に滅菌されなければならない。典型的には、前述のように、皮下注射用シリンジはエチレンオキシドまたは蒸気中への浸漬によって滅菌される。しかし、エチレンオキシドガスは毒性であるので、該ガスは包装の前に除去しなければならない。ゴムおよびSantoprene(登録商標)のような他の加硫ゴム熱可塑性エラストマーは、低いガス透過性を有することが報告されている。エチレンオキシドガスに関して、エチレンオキシドガス透過性の比較は直ちに入手可能ではないが、本出願人は、1%までのカーボンブラックを有するスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマー(Kraton(登録商標)G2705)で形成されたニードルシールドと、天然ゴムおよびスチレンブタジエンゴムのブレンドとの間のエチレンオキシドガス残渣を比較した。これらの試験は、前に引用した米国特許に開示される剛直なニードルシールドガードを伴うかまたは伴わないニードルシールドを用いたエチレンオキシドガスによる滅菌の後の、精製水中へのシリンジ組立品の浸漬によって実施された。以下の表に試験結果をまとめた。Kraton(登録商標)G2705ニードルシールドに関する使用模擬実験においては、エチレンオキシド(EtO)ガス残渣は0.4μg/mlの限界未満であり、エチレンクロライドリン残渣は12.5μg/mlの限界未満であった。このように、天然および合成シールドのゴムブレンドよりも、スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成されたニードルシールドの方が、結果が良好であった。
Figure 0004822655
この試験に基づいて、本出願人は、スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成されたニードルシールドの改良されたガス透過性は、ゴムニードルシールドおよびSantoprene(登録商標)を含む加硫ゴム熱可塑性エラストマーより優れて、ガス滅菌サイクルタイムを減少させ、かつ滅菌後のエチレンオキシドガス残渣を減少させる。
図4〜図9の以下の記載において、術語「近位」は、実施者に最も接近する方向を表し、術語「遠位」は、実施者から最も遠い方向を表す。図4〜図9は、本発明にしたがう多ベベルの先端120によって特徴づけられる皮下注射用ニードル110を表す。当業者が理解するであろうように、皮下注射用ニードル110は、その中に流体輸送導管すなわち内腔116を画定する管すなわちカニューレ111から形成することができる。皮下注射用ニードル110は、図1および図2に示されるシリンジのような医療用送出器具に流体連絡して取り付けることができる近位端114を有する。多ベベルの先端120は、流体を運搬する内腔116に対するおよび該内腔からの流体の通路のための流体開口部122を画定する。流体を運搬する内腔は中心軸118によって特徴づけられる。
多ベベルの先端120は、長さ「L」によって特徴づけられ、一緒になって流体開口部122の周囲のベベル面140を画定する、複数の別個のベベルによって形成される。本明細書中に本出願人によって開示される実施形態において、多ベベルの先端は、主ベベル130;一対の中間ベベル132a、132b;および一対の先端ベベル134a、134bによって特徴づけられる。一対の中間ベベル132a、132bのそれぞれ、および一対の先端ベベル134a、134bのそれぞれは、主ベベル130の反対側に実質的に対称的に形成される。隣接する中間ベベル132aおよび先端ベベル134aは、中央および先端ベベルが形成されるそれぞれの平面によって画定される交差138aにおいて接する。同様に、隣接する中間ベベル132bおよび先端ベベル134bは、交差138bにおいて接する。先端ベベル134a、134bは、患者の皮膚(または流体を収容している容器に結合する封止材料)に最初に入る、定められた頂点において接する。
切片138a、138bの高さを減少させるための最適の結果は、主ベベル130と中間ベベル132a、132bのそれぞれとを、傾斜角130Ω、132Ωにおいて形成することによって達成されることが、本出願人によって推測され、そして前述のベンチ侵入試験によって確認された。該傾斜角130Ω、132Ωは、同一でない場合には、実質的に等しい。たとえば、傾斜角傾斜角130Ω、132Ωの両方を、仮想平面150に対して約9度(゜)±1゜の範囲内に設定することにより最適な結果が達成されることが、本出願人によって見出された。簡単にすることを目的として、中間ベベル132a、132bのそれぞれから主ベベル130を画定する遷移を、符号131で表した。主ベベルの傾斜角130Ωから中間ベベルの傾斜角132Ωを変化させないことにより、中間ベベル132a、132bのそれぞれから主ベベル130を画定する遷移を、より丸くし、かつより顕著でなくして、より平滑でより連続的なベベル面140に寄与すると推測される。主ベベル130の形成に続いて、皮下注射用ニードルを、中心軸118に関して、時計回りおよび反時計回りの両方の方向に回転角132λ回転させ、中間ベベル132a、132bを形成する。回転角132λの範囲が約8.5゜±5゜であるときに最適の結果が得られることが、本出願人によって見出された。
先端ベベル134a、134bは、皮下注射用ニードル110の中心軸118を基準平面150に対して角134Ωまで傾斜させ、かつ皮下注射用ニードルを中心軸118に対して角134λ回転させることにより、同様または別の方法で皮下注射用ニードル110に形成される。ニードルカニューレ110を約15゜±2゜の範囲内の角134Ωで傾斜させ、かつニードルカニューレを約23゜±5゜と測定される範囲内の角134λまで回転させるときに、それぞれの中央および先端ベベルを画定する切片138a、138bの高さを減少させる最適の結果が得られることを、本出願人が見出した。
図6は、本発明にしたがって形成される多ベベルのニードルチップ120の横断面を例示する。切片138aは、横から見たときに、中間ベベル132aと先端ベベル134aとが実質的に直線の輪郭を与える程度まで高さが減少する。同様の効果が、横断面で見たときに、中間ベベル132bと先端ベベル134bが、切片138bに関して測定される際にほぼ180゜である角度「π」を画定する、図9においても見られる。この効果は、切り立った切片138a、138b(あるいは、さらに言えば、主ベベルと中間ベベルを画定する遷移131)の無い、より連続的なベベル面140であり、より少ない侵入力を必要とするニードルチップを提供する。切片138a、138bの高さを減少させることにより、ニードル先端120の有効外径が減少し、ニードルの侵入力を減少させることを補助する。
本発明にしたがう皮下注射用ニードル110は、鋼またはより好ましくはステンレス鋼のような慣用の材料で形成することができる。医療グレードのプラスチック、複合材料、セラミックスまたは同様の材料で置換できることは、当業者は理解するであろう。ニードルは、好ましくは、シリコーンオイルのような種々の慣用の潤滑剤を用いて潤滑して、本出願人の形状により得られる効果を高める。研削のような慣用の方法によって、皮下注射用ニードルにベベルを形成することができる。
所望される任意の順序においてベベルを形成することができることは、当業者に明白であろう。1つの反復過程(iteration)において、好ましい実施形態における順序にて、主ベベルおよび中間ベベルを実質的に同一の傾斜角130Ω、132Ωにて形成されるように、先端ベベルの前に主ベベルおよび中間ベベルを形成することができ、これはより高い製造効率に寄与するであろう。しかし、他の製造反復過程を用いることもできる。たとえば、中間ベベルまたは主ベベルのいずれがを製造する前に、先端ベベルを形成することもできる。さらなる反復過程は、主ベベル130および先端ベベル134a、134bを形成するために必要である工程の間に、中間ベベル132a、132b中間体を形成することである。たとえば、最初に、主ベベルの形成のために、皮下注射用ニードルの中心軸を角130Ωに傾けることができる。その後に、先端ベベルの形成のために、皮下注射用ニードルの中心軸を角134Ωに傾け、そしてその後に中心軸118の周りに角134λ回転させることができる。その後に、中間ベベルの形成のために、再び皮下注射用ニードルの中心軸を角132Ωに傾け、そしてその後に中心軸118の周りに角132λ回転させることができる。連続的なベベル面140を与えるニードルチップ120のそれぞれのベベルを形成する任意の順序が、本明細書の発明の利点および結果を与えることを当業者は理解するであろう。
HYPAK(登録商標)ブランド(Becton Dickinson Pharmaceutical Systems (Le Pont de Claix, France)製)の予充填可能シリンジに現在用いられている、現存する26ゲージのニードルによって示される侵入力に対して、前述の工程にしたがって製造される26ゲージのニードルのゴム製バイアル栓(20ミリリットルバイアルのゴム栓、モデル番号88-29530、Abbott Laboratories (Ashland, Ohio)製)における侵入力を比較する試験を実施した。ニードルのそれぞれを、ポリジメチルシロキサンで潤滑した。種々の回転角132λ、134λ、および種々の傾斜角130Ω、132Ω、134Ωを試験した。得られる表は、本発明にしたがうニードル先端120を示す26ゲージのニードルが、現存する製品に比較して、著しく減少したニードル侵入力を有することを示す。
Figure 0004822655
本明細書中に記載される多ベベルのチップの形成は、より連続的で、険しい切片も遷移もないベベル面140をもたらす。険しい切片も遷移もない場合、ベベル面の一部が患者の皮膚または筋肉に引っ掛かる傾向を減少させ、かつニードル先端の有効外径を減少させ、それら全ては、侵入力が低下することを意味する。
改良されたニードルシールドおよび多ベベルのニードル先端を含むシリンジ組立品の好ましい実施形態を記述してきたが、添付の特許請求の範囲の範疇で種々の変更を行うことができることを当業者は理解するであろう。前述のように、ニードルシールドをスチレンブロック熱可塑性エラストマー、特にスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成される本発明の滅菌されるシリンジ組立品を作製する方法は、改善されたニードルの鋭さおよび感知される痛みを減少させることを含む予充填可能シリンジおよび予充填シリンジのために格別の利点を有し、また改良されたニードルシールドは、ガス滅菌のサイクルタイムを減少させるであろうと信じられる。本明細書に記載される改良された5ベベルのニードル形状を改良されたニードルシールドと組み合わせて用いて、特に、27ゲージ以下のニードルカニューレのようなより小さいニードルゲージについて、優れた結果を得ることができる。本発明のシリンジ組立品は、注射装置に関して、特に筒の形状、筒に対するニードルカニューレの取り付け、およびストッパ組立品を含むさらなる形態を採ってもよく、それら実施形態の1つが例示の目的のみのために本明細書中に開示されている。さらに、図1〜図3に示されるニードルシールドの形状は、用途に要求されるように変更してもよく、かつ好ましくは剛直なニードルシールドガードを含む。
本発明の改良されたニードルシールドおよびニードルカニューレ先端形状を有するシリンジの側面図である。 図1の部分断面図である。 図1および図2に示されるニードルシールドの拡大横断面図である。 本発明にしたがう多ベベルニードルチップの正面透視図である。 図4の多ベベルニードルチップの上面図である。 図4の多ベベルニードルチップの側面図である。 多ベベルおよび先端ベベルを形成するためのカニューレの中心軸に対する回転角を示す、図4の多ベベルニードルチップの正面図である。 中間ベベルを形成するために、中心軸に関して第1の回転角で回転され、中心軸を通って延在する仮想平面に関する平面角に傾斜されたニードルカニューレを示す、本発明にしたがう多ベベルニードルカニューレの第2の図である。 先端ベベルを形成するために、ニードルカニューレの中心軸に関して第2の回転角に回転され、中心軸を通って延在する仮想平面に関して第2の平面角に傾斜されたニードルカニューレを示す。本発明にしたがう多ベベルニードルチップの第3の図である。

Claims (21)

  1. シリンジ筒と;
    前記シリンジ筒に支持されるニードルカニューレと;
    開口端と、前記ニードルカニューレを、その先端が密着するように受容し、前記ニードルカニューレをその中に配置するように設計された、前記開口端を貫くニードル通路とを有するニードルシールドと
    を含み、前記ニードルシールドは、30と90との間のショアA硬度を有するスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性ポリマーエラストマーで形成され、
    前記ニードルカニューレは、それを貫いて中心軸を画定する内腔と、主ベベル、一対の先端ベベル、および前記主ベベルと前記先端ベベルの中間にある一対の中間ベベルからなる5つのベベルを有する先端を含むことを特徴とするシリンジ組立品。
  2. 記ニードル通路は、前記開口端に隣接し、前記シリンジ筒の径が減少したチップ部と係合して、シリンジからシールドの不慮の分離を減少させる内部環状リブを含むことを特徴とする請求項1に記載のシリンジ組立品。
  3. 前記スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーは、45と65との間のショアA硬度を有することを特徴とする請求項1に記載のシリンジ組立品。
  4. 前記スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーは、1〜3%のカーボンブラック着色剤を含むことを特徴とする請求項1に記載のシリンジ組立品。
  5. 前記ニードルカニューレは、医療用潤滑剤で被覆されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンジ組立品。
  6. 前記医療用潤滑剤は、シリコーンオイル医療用潤滑剤であることを特徴とする請求項5に記載のシリンジ組立品。
  7. 前記シリンジ組立品は、ガス滅菌されることを特徴とする請求項1に記載のシリンジ組立品。
  8. 前記シリンジ組立品は、エチレンオキシドガスで滅菌されることを特徴とする請求項7に記載のシリンジ組立品。
  9. 前記ニードルカニューレは、内腔と、それを貫く中心軸と、その一端の5つのベベルを有する先端とを含み、前記5つのベベルを有する先端は、主ベベル、一対の先端ベベル、および前記主ベベルと前記一対の先端ベベルの一方との間にある一対の中間ベベルとで構成され、前記中間ベベルのそれぞれは、前記主ベベルと連続的であり、および交差において前記先端ベベルのそれぞれ1つと結合し、結合するべベル間に形成される交差の高さを減少して、より連続的なベベル面および患者の筋肉に入るための侵入力の減少をもたらすことを特徴とする請求項1に記載のシリンジ組立品。
  10. 略管状のシリンジ筒と;
    前記シリンジ筒に支持され、前記シリンジから延びるニードルカニューレであって、それを貫いて延びて中心軸を画定する内腔と、前記中心軸に関して異なる回転角において延びる複数の平面状ベベルを含み、該複数の平面状ベベルは、主ベベル、一の先端ベベル、および前記主ベベルと前記先端ベベルの間にある一対の中間ベベルを有するニードルカニューレと;
    開口端と、前記ニードルカニューレを受容し、前記ニードルカニューレをその中に配置するように設計された前記開口端を貫く通路とを有するニードルシールドと
    を含み、前記ニードルシールドは、30と90との間のショアA硬度と前記ニードルシールドを通したガス滅菌を可能にするのに充分な高さのガス透過性とを有する、スチレンブロック熱可塑性エラストマーで形成され、
    前記ニードルシールドは、スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成されていることを特徴とするシリンジ組立品。
  11. 前記ニードルカニューレは、前記ニードルシールドを透過したエチレンオキシドガスによってガス滅菌されていることを特徴とする請求項10に記載のシリンジ組立品。
  12. 前記ニードルカニューレは、医療用潤滑剤で被覆されていることを特徴とする請求項10に記載のシリンジ組立品。
  13. 前記ニードル通路は、前記シリンジ筒の径が減少したチップ部分を係合して、前記シリンジに対して前記ニードルシールドを保持する、前記開口端に隣接する内部環状リブを含むことを特徴とする請求項10に記載のシリンジ組立品。
  14. 前記スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーは、45と65との間のショアA硬度を有することを特徴とする請求項10に記載のシリンジ組立品。
  15. 前記スチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーは、少なくとも1%のカーボンブラック着色剤を含むことを特徴とする請求項10に記載のシリンジ組立品。
  16. 前記ニードルカニューレは、内腔と、それを貫く中心軸と、その一端の5つのベベルを有する先端とを含み、前記5つのベベルを有する先端は、主ベベル、一対の先端ベベル、および前記主ベベルと前記一対の先端ベベルの一方との間にある一対の中間ベベルとで構成され、前記中間ベベルのそれぞれは、前記主ベベルと連続的であり、および交差において前記先端ベベルのそれぞれ1つと結合し、結合するべベル間に形成される交差の高さを減少して、より連続的なベベル面および患者の筋肉へ入るための侵入力の減少をもたらすことを特徴とする請求項10に記載のシリンジ組立品。
  17. 45と65との間のショアA硬度を有するスチレンブロック熱可塑性ポリマーエラストマーからボディ部を含むニードルシールドを形成する工程であって、前記ボディ部は、開口端と、シリンジのニードルカニューレを受容するように設計された前記開口端を貫いて延びる通路とを含む、ニードルシールドをスチレンブロックポリ(エチレン/ブチレン)熱可塑性エラストマーで形成する工程と;
    前記ニードルシールドを、シリンジのニードルカニューレ上に組み合わせる工程と;
    前記シリンジおよびニードルシールドの組立品を滅菌ガス中に浸漬する工程であって、前記滅菌ガスが前記ニードルシールドを透過して、前記ニードルカニューレを滅菌する工程と
    を含むことを特徴とする滅菌されたシリンジ組立品を作製する方法。
  18. 前記方法は、前記滅菌ガスを前記ニードルシールドを通して外側へと透過させることにより、前記ニードルシールド通路内の前記滅菌ガスを除去する工程をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の滅菌されたシリンジ組立品を作製する方法。
  19. 前記方法は、前記ニードルシールドを前記ニードルカニューレ上に組み合わせる工程の前に、前記ニードルカニューレを医療用潤滑剤で被覆する工程をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の滅菌されたシリンジ組立品を作製する方法。
  20. 請求項1のシリンジ組立品を提供する工程と;
    前記シリンジ組立品を滅菌ガス中に浸漬する工程であって、前記滅菌ガスが前記ニードルシールドを透過して、前記ニードルカニューレを滅菌する工程と
    を含むことを特徴とする滅菌されたシリンジ組立品を作製する方法。
  21. 前記方法は、前記シリンジ組立品を前記滅菌ガスから取り出す工程と、前記ニードルシールド通路内の前記滅菌ガスを前記ニードルシールドを通して外側へと透過させる工程とをさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の滅菌されたシリンジ組立品を作製する方法。
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