JP4822477B2 - エアバッグの折畳方法、エアバッグの折畳装置及びエアバッグ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車の助手席乗員用のエアバッグを折り畳むエアバッグの折畳方法、エアバッグの折畳装置及びエアバッグに関する。
従来、例えば、自動車のステアリングホイールやインストルメントパネルに備えられるエアバッグ装置が知られている。このエアバッグ装置は、袋状をなすエアバッグを備え、このエアバッグは、通常時は小さく折り畳んでカバー体あるいはケース体の内側に収納されている。
ここで、助手席乗員用のエアバッグは、大型で三次元的な形状の袋状に形成されているため、手作業で折り畳むことは容易でなく、エアバッグを自動的に折り畳む折畳方法や折畳装置が提案されている。
例えば、助手席乗員用のエアバッグについて、平板状をなす基部と板との間にエアバッグを配置し、エアバッグの開口から空気を入れてこのエアバッグを膨張させた状態で、外周部から多数の板状の折り畳み舌を前進させ、これら折り畳み舌の端縁部で開口側に付き込むようにして、エアバッグを折り畳む構成が知られている。そして、この構成では、エアバッグを所望の形状に折り畳んだ後、エアバッグ内の空気を部分的に抜いた状態で、折り畳み舌を引き抜いた後、折り畳んだエアバッグをケース体に挿入している(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この構成では、小さく折り畳んだ状態で、エアバッグに多数の折り畳み舌が挿入された状態になっているため、折り畳み舌を引き抜く際にエアバッグの折り畳み形状が崩れて弛む場合があり、小さなケース体にエアバッグを弛みなく挿入することは困難である。また、この構成では、エアバッグの内部の空気を抜き取る装置が必要であり、折り畳み装置の構成が複雑になって、結果としてエアバッグ装置の製造コストが上昇する問題を有している。
また、例えば、ステアリングホイールに備えられる運転席用のエアバッグについて、載置部である下板、高さ記載手段である上板、これら上板と下板との間で中央部に向かって進退する押圧体及び放射状に配置された耳部形成板を備えた折畳装置が知られている。そして、この折畳装置では、下板の上にエアバッグを広げた状態で、4方に放射状に配置した耳部形成板でエアバッグを抑え、これら耳部形成板の間で押圧体を中央側に前進させる。すると、耳部形成板で抑えた部分に耳部が放射状に形成されるとともに、押圧体で押圧された部分が波状に折り畳まれる。さらに、エアバッグを回転させることにより、波状に折り畳まれた部分の外周部に耳部が沿った状態となり、外周部までガスが円滑に供給される展開特性の良好なエアバッグを迅速に折り畳みできるようになっている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、この構成では、エアバッグを回転させる装置が必要になり、折り畳み装置が複雑化し、結果としてエアバッグ装置の製造コストが上昇する問題を有している。また、押圧体や耳部形成板を単にエアバッグを囲んで配置する構成では、長手方向と短手方向の寸法差の大きい矩形状のケース体への収納に適した形状に折り畳むことが容易でない問題を有している。
特開平10−129381号公報 (第6−7頁、図9−図17) 国際公開第97/35745号パンフレット (図36−図48)
上記のように、従来の構成では、助手席乗員用のエアバッグ装置などについて、エアバッグを矩形状のケース体に小さく折り畳んで収納する折畳装置について、製造コストの低減が容易でない問題を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、展開特性の良好なエアバッグを所望の形状に自動機を用いて折り畳みできるエアバッグの折畳方法、エアバッグの折畳装置及びエアバッグを提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグの折畳方法は、長辺と短辺とを有する断面矩形状の収納部に折り畳んで収納され、ガスの導入により膨張展開するエアバッグの折畳方法であって、前記エアバッグを平らに広げる展開工程と、前記収納部に対応する所定の領域の四隅の角部近傍からエアバッグにガスが導入されるガス導入部に含まれる所定点から離間する方向に放射状に伸びる線に沿って前記エアバッグを保持する保持工程と、前記保持工程で保持した部分の間を外周側から前記所定点に向かって押圧し、波状に折曲した複数の第1集積部を形成し、これら第1集積部のそれぞれ一方向に沿った折り線で波状に折り畳まれた部分を前記収納部の各長辺及び各短辺に沿って前記所定の領域内に納める第1集積部形成工程と、前記保持工程で保持した部分を解放するとともにこの部分を外周側から前記所定点に向かって押圧し、波状に折曲した複数の第2集積部を形成し、これら第2集積部を前記収納部の各長辺に沿って配置された前記各第1集積部の両側に位置して前記所定の領域内に納める第2集積部形成工程とを具備したものである。
そして、この構成では、平らに広げたエアバッグを外周側から押圧することで、エアバッグが容易に折り畳まれる。エアバッグは、ガスが導入されるガス導入部に向かって各集積部が波状に折り畳まれるため、エアバッグのガス導入部にガスを導入した際に各集積部が迅速に展開する良好な展開特性が容易に実現される。第2集積部を、各長辺に位置する第1集積部の両側にそれぞれ位置させることにより、エアバッグが長辺と短辺とを有する断面矩形状の収納部への収納に適した形状に折り畳まれる。折り畳み工程は簡略で、自動機による折り畳みが容易に実現され、製造コストの低減が可能になる。
請求項2記載のエアバッグの折畳方法は、請求項1記載のエアバッグの折畳方法において、第2集積部形成工程は、第2集積部の少なくとも一部を、収納部に対応する所定の領域の境界線を越えて所定点側に押圧するものである。
そして、この構成では、第2の集積部について、強く押圧して小さく折り畳んでおくことにより、エアバッグの折り畳み形状が自己復元力で若干広がった場合にも、第2の集積部により構成されるエアバッグの角部が収納部を構成する部材に干渉することが抑制され、エアバッグの収納部への収納作業が容易になる。
請求項3記載のエアバッグの折畳方法は、請求項1または2記載のエアバッグの折畳方法において、第2集積部形成工程は、長辺及び短辺と直交する方向について、第2集積部の少なくとも一部を、一端側よりも他端側を所定点側に大きく押圧して、折り畳んだエアバッグの側面部を傾斜面とした状態で、形状保持部材を巻き付けて、前記エアバッグの折畳形状を保持するものである。
そして、この構成では、第2の集積部について、一端側よりも他端側を所定点側に大きく押圧し、折り畳んだエアバッグの側面部を傾斜面とすることにより、折り畳んだエアバッグの形状を保持する形状保持部材を巻き付ける作業を容易にできる。
請求項4記載のエアバッグの折畳装置は、長辺と短辺とを有する断面矩形状の収納部に折り畳んで収納され、ガスの導入により膨張展開するエアバッグの折畳装置であって、前記エアバッグが平らに広げられる載置部と、前記収納部に対応する所定の領域の四隅の角部近傍からエアバッグにガスが導入されるガス導入部に含まれる所定点から離間する方向に放射状に伸びる線に沿って前記エアバッグを保持する保持手段と、前記保持手段で保持した以外の部分を外周側から前記所定点に向かって押圧し、波状に折曲した複数の第1集積部を形成し、これら第1集積部のそれぞれ一方向に沿った折り線で波状に折り畳まれた部分を前記収納部の各長辺及び各短辺に沿って前記所定の領域内に納める第1集積部形成手段と、前記保持手段から解放された部分を、外周側から前記所定点に向かって押圧し、波状に折曲した複数の第2集積部を形成し、これら第2集積部を前記収納部の各長辺に沿って配置された前記各第1集積部の両側に位置して前記所定の領域内に納める第2集積部形成手段とを具備したものである。
そして、この構成では、平らに広げたエアバッグを外周側から押圧することで、エアバッグが容易に折り畳まれる。エアバッグは、ガスが導入される位置に向かって各集積部が波状に折り畳まれるため、エアバッグのガス導入部にガスを導入した際に各集積部が迅速に展開する良好な展開特性が容易に実現される。第2集積部を、長辺に位置する第1集積部の両側に位置させることにより、エアバッグが長辺と短辺とを有する断面矩形状の収納部への収納に適した形状に折り畳まれる。折り畳み工程は簡略で、自動機による折り畳みが容易に実現され、製造コストの低減が可能になる。
請求項5記載のエアバッグの折畳装置は、請求項4記載のエアバッグの折畳装置において、第2集積部形成手段は、第2の駆動手段と、この駆動手段に選択的に取り付けられ、エアバッグに当接して押圧する複数の形状の第2の押圧体を備えたものである。
そして、この構成では、適宜の形状の第2の押圧体を選択して取り付けることにより、種々の大きさや形状のエアバッグ及び収納部に対応した適切な折り畳みが可能になり、汎用性が向上する。
請求項6記載のエアバッグの折畳装置は、請求項4または5記載のエアバッグの折畳装置において、第1集積部形成手段及び第2集積部形成手段により押圧される部分に波状の折りくせを付与する折りくせ付与手段を備えたものである。
そして、この構成では、折りくせ付与手段を用い、第1集積部形成手段及び第2集積部形成手段により押圧される部分に予め波状の折りくせを付与することにより、第1集積部及び第2集積部が所望の形状の波状に容易に折り畳まれる。
請求項7記載のエアバッグは、長辺と短辺とを有する断面矩形状の収納部に折り畳んで収納され、ガスの導入により膨張展開するエアバッグであって、ガスが導入されるガス導入部と、このガス導入部を囲んで波状に折曲され、それぞれ一方向に沿った折り線で波状に折り畳まれた部分が前記収納部の各長辺及び各短辺に沿って前記収納部に対応する所定の領域内に納められた4カ所の第1集積部と、前記ガス導入部を囲んで波状に折曲され、かつ、前記収納部の各長辺に沿って前記第1集積部の両側に位置して前記所定の領域内に納められた4カ所の第2集積部とを具備したものである。
そして、この構成では、長辺と短辺とを有する断面矩形状の収納部に折り畳んで収納されるエアバッグについて、自動機による折り畳みが容易で展開特性が良好なエアバッグが提供される。
本発明によれば、ガスの導入により膨張展開するエアバッグについて、良好な展開特性を実現するとともに、長辺と短辺とを有する断面矩形状の収納部に収納することに適した形状に自動機で容易に折り畳みでき、製造コストを低減できる。
以下、本発明のエアバッグの折畳方法、エアバッグの折畳装置及びエアバッグの一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図17において、10はエアバッグで、このエアバッグ10は、自動車の助手席乗員用のエアバッグ装置に備えられる袋状のエアバッグ10である。そして、このエアバッグ装置は、図示しないが、自動車の車室の助手席に対向してインストルメントパネルに備えられ、金属製あるいは合成樹脂製のケース体と、このケース体の収納部に小さく折り畳んで収納されるエアバッグ10と、このエアバッグ10にガスを供給するインフレ−タと、エアバッグ10をケース体に取り付ける図17などに示すリテーナ11と、ケース体の収納部の開口部すなわち折り畳んで収納されたエアバッグ10を通常時に覆い、インストルメントパネルに沿って配置されるカバー体となどを備えている。なお、エアバッグ装置は、例えば、開口部を車両の後側上方に向かって傾斜して配置されるが、以下、エアバッグ10の折り畳み時の状態に合わせて、開口部を上側に向けたものとして説明する。また、方向については、車両の直進方向を基準として説明する。
そして、このエアバッグ装置のケース体は、いわば長方形の箱状で、断面矩形状であり、このケース体の収納部すなわち上側の開口部は、車幅方向すなわち両側方向を長手方向とし、前後方向を短手方向とした矩形状に形成されている。
また、エアバッグ10は、1枚あるいは複数枚の基布を縫い合わせ、立体的、いわば三次元的な袋状の外殻が構成されている。そして、このエアバッグ10には、別体の基布などにて補強された底面部が設けられ、この底面部に、円孔状などの開口を設けたガス導入部12が設けられている。また、このエアバッグ10には、図15ないし図17に示すように、エアバッグ10の折畳形状を保持する形状保持部材としてのパッチ14が取り付けられている。このパッチ14は、エアバッグ10を補強する基布と同様の基布により構成され、一端部が底面部に一体的に縫い合わされているとともに、他端部に円孔状の取付受部14aが設けられている。
そして、リテーナ11は、図17に示すように、例えば金属製の環状をなすリテーナ本体11aと、このリテーナ本体から突設された取付ボルト11bとを備え、リテーナ本体11aがエアバッグ10の内側の底面部に沿って配置され、取付ボルト11bをケース体に固定して、エアバッグ10をケース体に固定している。
また、インフレータは、例えば円柱状をなす本体部に設けたガス噴射口からガスを噴射するもので、このガス噴射口がガス導入部12の内側あるいは外側に配置されている。
そして、エアバッグ10は、後述する所定の形状に折り畳まれてケース体の収納部に収納される。そして、エアバッグ装置は、自動車が衝突した際には、センサを備えた制御手段からの信号により、インフレータを起動し、ガス噴射口からエアバッグ10の内部にガスを急速に供給する。すると、エアバッグ10は急速に膨張展開し、この膨張の圧力によりカバー体に設けた弱部であるテアラインを破断し、カバー体にエアバッグ10の突出口を形成する。そして、カバー体から外側に膨出したエアバッグ10は、車室内で乗員の前方に膨張展開して、前方に投げ出されてくる乗員を拘束し、乗員を衝突の衝撃から保護する。
次に、エアバッグ10の折畳方法及び折畳装置30を説明する。
この折畳装置30は、図1ないし図11に示すように、エアバッグ10を平らに広げることが可能な平板状の載置部31、この載置部31の上方に位置する図5に示す上部架台32、及び載置部31の下方に位置する図5に示す下部架台33などが固定的に設けられた装置本体を備えている。なお、この載置部31は、作業者の作業性を考慮して傾斜して設けることもできるが、以下、この載置部31の上面を水平面として説明する。
そして、載置部31の中央部の所定点Cを含む所定の領域Eには、エアバッグ10に組み合わせたリテーナ11を着脱可能に保持するリテーナ保持部35が設けられ、また、このリテーナ保持部35には、エアバッグ10の内側に空気を供給するブロー装置が備えられている。さらに、載置部31の中央部の下部には、リテーナ保持部35ともに折り畳んだエアバッグ10を収納可能な箱状をなすエアバッグ包み装置36が設けられているとともに、このエアバッグ包み装置36を上下に進退させる包み装置用シリンダ37と、エアバッグ10をエアバッグ包み装置36から押し出すエアバッグ取り出しシリンダ38とが設けられている。
そして、この所定の領域Eは、エアバッグ10が収納されるケース体の収納部の平面形状に対応するもので、両側方向に沿った長辺Aと、前後方向に延びる短辺Bとを備えている。
また、図5及び図6に示すように、載置部31の上方には、上部架台32に支持され、載置部31に対して平行を保ったまま押圧シリンダ41aに駆動されて進退すなわち上下動可能な平板状の移動天板41が水平状に設けられている。
さらに、図5及び図6に示すように、上部架台32に支持され、載置部31の上方の空間を囲むようにして、垂直状の位置決め板43が複数設けられ、これら位置決め板43は位置決めシリンダ43aにより駆動されて載置部31の上方の空間に対して進退する。
また、図1、図5ないし図7、及び図14(a)に示すように、載置部31の上方には、移動天板41に支持されて、保持手段としての4枚のエアバッグ保持板45が備えられ、それぞれ保持シリンダー45aに駆動されて上下に進退する。各エアバッグ保持板45は、所定の領域Eの角部あるいは角部に近接した長辺Aの部分から外周側に対角線状に放射状に伸びるように配置されている。
さらに、図7に示すように、載置部31の中央部すなわち所定の領域Eの上方には、折り畳んだエアバッグ10を下方のエアバッグ包み装置36に押し込む押込シリンダ48が設けられている。
一方、載置部31には、この載置部31の上面に沿って所定点Cに向かって進退する複数、ここでは第1集積部形成手段を構成する4個の第1の押圧体51と、第2集積部形成手段を構成する4個の第2の押圧体52を備え、エアバッグ10を押圧して波状に折り畳みつつ所定の領域E内に集積するようになっている。
そして、第1の押圧体51は、図1に示すように、所定の領域Eの前後及び左右両側に配置され、それぞれ載置部31の下側に配置された直動式エアシリンダである折畳シリンダ53に駆動されて、それぞれ所定の領域Eの長辺Aの中央部及び短辺Bの中央部に対して垂直に進退する。また、各第1の押圧体51は、先端部に、所定の領域Eの長辺A及び短辺Bに平行に配置される正面板部55aと、この正面板部55aの両端部から外周側に拡開するように伸びる外周板部55bと、これら正面板部55a及び外周板部55b上側の縁部から前方に若干突出する図7ないし図10に示す高さ規制板部55cとを備えた第1のヘッド55を備えている。そして、両側に位置する第1の押圧体51の正面板部55aは、短辺Bの長さ寸法とほぼ等しく形成されている。
また、第2の押圧体52は、所定の領域Eの角部あるいは角部に近接した長辺Aの部分から外周側に向かい対角線状に沿って放射状に伸びるように配置され、それぞれ載置部31の下側に配置された直動式エアシリンダである第2の駆動手段としての折畳シリンダ53に駆動されて、所定の領域Eの角部あるいは角部に近接した長辺Aの部分に対して進退する。また、各第2の押圧体52は、先端部に、所定の領域Eの角部に対向しあるいは角部に近接した長辺Aの部分に平行に配置される正面板部56aと、この正面板部56aの両端部から外周側に伸びる外周板部56bとを設けた第2のヘッド56を備えている。
また、この第2のヘッド56は、図11(a),(b),(c)に示すように、複数の形状のものが用意され、選択的に取付可能、すなわち付け替え可能になっており、種々の大きさあるいは形状のリテーナやケース体の収納部に対応可能となっている。ここで、図11(a)に示す第2のヘッド56は、正面板部56aが長辺Aと平行になり、図11(b)に示す第2のヘッド56は、正面板部56aが長辺Aと略平行で角部に若干食い込んで傾斜した状態になり、図11(c)に示す第2のヘッド56は、正面板部56aが他のヘッドより大きく前進し、小形の収納部に対応可能に形成されている。
そして、図11などに示すように、第1の押圧体51と第2の押圧体52とは交互に配置されているが、所定の領域Eの各長辺Aについて、それぞれ1個の第1の押圧体51とこの第1の押圧体51の両側に並ぶ第2の押圧体52が配置され、所定の領域Eの各短辺Bについては、それぞれ1個の第1の押圧体51が配置されている。
また、この折畳装置30は、第1の押圧体51及び第2の押圧体52により押圧されるエアバッグ10の基布に波状の折りくせを付与する折りくせ付与手段としての第1の折りくせ付与装置61と第2の折りくせ付与装置62とを備えている。
そして、第1の折りくせ付与装置61は、図8ないし図10に示すように、所定の領域Eの前後左右の四方の上下、すなわち、第1の押圧体51の進路の上下に配置される、上部折りくせ装置64及び下部折りくせ装置65とを備えている。そして、これら上下の折りくせ装置64,65は、それぞれ、複数の垂直状の複数の折りくせ板64a,65aを備えるとともに、これら折りくせ板64a,65aを上下すなわち縦方向に駆動する折りくせ用シリンダ64b,65bを備えている。そして、この第1の折りくせ付与装置61は、待機状態で、上部折りくせ装置64の折りくせ板64aは載置部31の上方に後退し、下部折りくせ装置65の折りくせ板65aは載置部31の下方に後退する。そして、作動状態では、折りくせ用シリンダ64b,65bが動作し、上部折りくせ装置64の折りくせ板64aは下方に前進して載置部31の上面近傍に位置し、下部折りくせ装置65の折りくせ板65aは上方に前進して載置部31の上側に突出する。この作動状態で、上部折りくせ装置64の折りくせ板64aと下部折りくせ装置65の折りくせ板65aとの先端部同士が載置部31の上面の高さで、交互に緩やかに組み合わされる。
また、第2の折りくせ付与装置62は、図3に示すように、各第1の押圧体51に配置され、各第1の押圧体51の両側の外周板部55bに進退可能に支持された複数の垂直状の折りくせ板68と、これら折りくせ板68を載置部31に沿って外周板部55bから出没するように進退させる図示しない直動式エアシリンダである折りくせ用シリンダを備えている。そして、この第2の折りくせ付与装置62は、待機状態で、各折りくせ板68は外周板部55bから突出しないように後退する。そして、作動状態では、折りくせ用シリンダが動作し、各折りくせ板68は外周板部55bから垂直状に突出する。この作動状態で、互いに隣接する第1の押圧体51から突出した折りくせ板68の先端部同士が載置部31の上面に沿って、交互に緩やかに組み合わされる。
そして、この折畳装置30は、コンピュータを備えた制御装置によりプログラムに従い全体の工程が制御されるとともに、手動により操作可能な操作部が設けられている。
次に、この折畳装置30を用いたエアバッグ10の折り畳み工程を説明する。
まず、制御手段により各駆動手段を制御して、各部を待機状態とする。すなわち、移動天板41を上昇させるとともに、第1の押圧体51、第2の押圧体52及び位置決め板43を外周側に後退させる。
そして、作業者の手作業により、エアバッグ10のガス導入部12にリテーナ11を取り付け、このリテーナ11を折畳装置30のリテーナ保持部35に保持させる。この状態では、エアバッグ10は、図12(a)及び図13(a)に示すように、形状が定まらず、すなわち所望外の形状で載置部31上で平らになっている。
次いで、展開工程として、ブロー装置によりエアバッグ10の内側に空気を供給し、図5、図12(b)及び図13(b)に示すように、エアバッグ10を膨らませる。そして、位置決めシリンダ43aを作動させ、複数の位置決め板43をそれぞれエアバッグ10に向かって進退させ、エアバッグ10を今後の折畳作業に適した位置に位置決めする。次いで、ブロー装置を作動させて内圧を加えたまま、各位置決め板43を後退させるとともに、移動天板41を下降させてエアバッグ10を押圧し、図12(c)及び図13(c)に示すように、エアバッグ10を載置部31上で平らな平面状に展開し、ブロー装置を停止することにより、エアバッグ10を所望の形状で所望の位置に平らに広げる展開工程(一次折り)が完了する。すなわち、エアバッグ10は、図1に示すように、円形状あるいは楕円形状などをなして、載置部31の中央部で平らに広げられている。
次いで、保持工程として、保持シリンダー45aを作動させ、4枚のエアバッグ保持板45を下方に前進させ、所定点Cを略中心に斜め方向に放射状に伸びる線に沿ってエアバッグ10を載置部31上に押し付け、いわば上下から挟持して保持するとともに、図6及び図7に示すように、移動天板41をエアバッグ保持板45よりも上方に所定寸法だけ後退させる。
次いで、第1の折りくせ付与工程として、折りくせ用シリンダ64b,65bを作動させ、図8、図9、図12(d)及び図13(d)に示すように、上部折りくせ装置64の折りくせ板64aを下方に前進させるとともに、下部折りくせ装置65の折りくせ板65aを上方に前進させる。この状態で、これら折りくせ板64a,65aの先端部によりエアバッグ10を押圧し、エアバッグ10の基布の前後左右の4カ所に、すなわち、所定の領域Eの前後左右に位置して、いわば縦方向の波状(蛇腹状)の折りくせを付与する。次いで、折りくせ用シリンダ64b,65bを作動させ、上部折りくせ装置64の折りくせ板64aを上方に後退させるとともに、下部折りくせ装置65の折りくせ板65aを下方に後退させる。
次いで、第1集積部形成工程として、4個の第1の押圧体51を所定の領域Eに向かって前進させ、折りくせが付与されている部分、すなわち、エアバッグ保持板45で保持した以外のエアバッグ10の部分を外周側から所定点Cに向かって押圧し、図2、図10、図12(e)、図13(e)、及び図14(a)に示すように、波状に折曲した第1集積部81を4カ所に形成し、これら第1集積部81を所定の領域E内に納めるとともに、エアバッグ保持板45に保持された部分に、耳部とも呼び得る放射延設部83を形成する。また、この押圧の過程において、既に折りくせの付与されたエアバッグ10は円滑に折り畳まれるが、第1の押圧体51に設けた高さ規制板部55c、さらには移動天板41が、折りの乱れを防止する。そして、エアバッグ保持板45を上方に後退させることにより、図14(b)に示すように、第1集積部形成工程(二次折り)が完了する。
次いで、第2の折りくせ付与工程として、各第1の押圧体51に設けた第2の折りくせ付与装置62の折りくせ用シリンダを作動させ、図3、図12(f)、図13(f)、及び図14(c)に示すように、折りくせ板68を外周板部55bから突出するように前進させる。この状態で、これら折りくせ板68により、エアバッグ10の各放射延設部83を押圧し、これら放射延設部83の基布に、いわば横方向の波状(蛇腹状)の折りくせを付与する。次いで、各折りくせ用シリンダを作動させ、折りくせ板68を第1の押圧体51の内側に後退させる。
次いで、第2集積部形成工程として、斜め4方向の第2の押圧体52を所定の領域Eに向かって前進させ、折りくせが付与されている各放射延設部83を、外周側から押圧し、図4、図11(b)、図12(g)及び図13(g)に示すように、波状に折曲した第2集積部84を4カ所に形成し、これら第2集積部84を長辺Aに沿って第1集積部81の両側に位置させ、所定の領域E内に納めることにより、第2集積部形成工程(三次折り)が完了する。また、この押圧の過程において、既に折りくせの付与されたエアバッグ10は円滑に折り畳まれるが、第1の押圧体51に設けた高さ規制板部55c、さらには移動天板41が、折りの乱れを防止する。
この状態で、第1集積部81は、外周側の先端部を除き、1方向に沿った折り線でのみ波状に折り畳まれているのに対し、第2集積部84は、互いに交差し直交する2方向に沿った折り線で波状に折り畳まれている。
次いで、折り畳んだエアバッグ10の形状を保持する折り畳み形状保持工程であるラッピング作業を行う。すなわち、折り畳んだエアバッグ10は、各押圧体51,52が後退してしまうと、折り畳んだ形状を保持できないため、各押圧体51,52を前進させた状態のまま、移動天板41を下方に前進させ、さらに、図7及び図15に示すように、押込シリンダ48を作動させ、リテーナ保持部35でリテーナ11を保持したまま、折り畳んだエアバッグ10を下方のエアバッグ包み装置36に押し込む。このエアバッグ包み装置36では、外周の板部により、エアバッグ10の折り畳み形状が保持される。
このようにエアバッグ10をエアバッグ包み装置36に収納した状態で、移動天板41を上昇させるとともに、包み装置用シリンダ37を作動させ、エアバッグ包み装置36とともにエアバッグ10を上昇させる。そして、図16及び図17に示すように、エアバッグ10のパッチ14で折り畳んだエアバッグ10を包み込み、パッチ14の取付受部14aをリテーナ11の取付ボルト11bに引っ掛けることにより、エアバッグ10の折畳作業が完了する。
このように、本実施の形態によれば、エアバッグ10に内圧を加えて膨張させた状態で押圧して所望の形状の平面状とし、四隅の角部をエアバッグ保持板45で上部から放射状に抑えた状態で、第1の押圧体51を前進させてエアバッグを外周側から押圧し、波状に集積した第1集積部81と放射延設部83とを形成し、次いで、第2の押圧体52を前進させて放射延設部83を外周部から押圧し波状に集積して第2集積部84を形成する構成により、助手席乗員用のエアバッグ10のような複雑で三次元的で多種多様な形状のエアバッグ10について、折畳装置30により容易に自動的に折り畳むことができる。そして、多種多様な形状のエアバッグ10を同一の折畳装置30で折畳できるとともに、エアバッグ10を回転させる装置、ロール状に巻回する装置、あるいは負圧を発生させる排気装置などを備える必要がないため、汎用性を向上できるとともに、折畳工程及び折畳装置30の構造を簡略化でき、自動機による折り畳みを容易に実現でき、結果として、エアバッグ装置の製造コストを低減できる。
また、各折りくせ付与装置61,62により、各押圧体51,52を前進させる前に、予めエアバッグ10の基布に上下方向及び水平方向の波状の折りくせを付与したため、容易に所望の形状の第1集積部81及び第2集積部84を形成できる。
さらに、助手席乗員用のエアバッグ10は、両側方向に長い矩形状のケース体の収納部に収納されるが、本実施の形態では、短辺Bにはそれぞれ1個の第1集積部81を配置し、長辺Aにはそれぞれ1個の第1集積部81とこの第1集積部81の両側に位置して2個の第2集積部84を配置するように折り畳み、長辺Aと短辺Bとで配置する集積部81,84の数を異ならせ、特に3対1としたため、エアバッグ10が長辺Aと短辺Bとを有する断面矩形状の収納部へ弛みなくしっかりと収納でき、長期にわたり安定した収納状態を維持できる好ましい収納状態を実現できる。
また、エアバッグ10は、ガスが導入されるガス導入部12に向かって各集積部81,84が波状に折り畳まれるため、エアバッグ10のガス導入部12にガスを導入した際に各集積部81,84が迅速に展開する良好な展開特性を容易に実現できる。さらに、エアバッグ10のガス導入部12に対向する正面部は、1枚の基布で構成されるため、この正面部を迅速に展開させ、助手席乗員用のエアバッグ10として好ましい特性を実現できる。
また、第2の押圧体52を、収納部の形状に対して、エアバッグ10がより小さく折り畳まれるように移動させ、あるいは第2のヘッド56の形状の選択により、部分的(局所的)に強く圧縮して傾斜面を形成することにより、折り畳んだエアバッグ10の収納部への収納作業、あるいは、エアバッグ10のラッピング作業を容易にできる。すなわち、実際の収納作業やラッピング作業においては、折り畳んだエアバッグ10の四隅の角部や、これら角部を結ぶ縁部の部分が、大きな自己復元力で膨張しようとするため、ケース体に干渉するなど、収納作業やラッピング作業が困難になる原因となる。そこで、主としてエアバッグ10の角部の部分となる第2集積部84を、第2の押圧体52により、エアバッグ10の他の部分より強く押圧して小さく折り畳んでおくことにより、エアバッグ10の折り畳み形状が自己復元力で若干広がった場合などにも、第2集積部84により構成されるエアバッグ10の角部がケース体やパッチ14などに干渉することを抑制し、エアバッグ10の収納部への収納作業やパッチによるラッピング作業を容易にできる。
さらに、例えば、図18に示すように、第2の押圧体52の第2のヘッド56の先端の正面板部56aを、載置部31すなわち下方に向かって傾斜した傾斜面とするなどして、エアバッグ10の上側部を大きく押圧し、折り畳んだエアバッグ10の側面部91、特に角部の部分を傾斜面とすることにより、パッチ14などの形状保持部材を巻き付けて係止するラッピング作業を容易にして、作業時間を短縮することができる。
また、第2の押圧体52は、先端部の第2のヘッド56を複数の形状から選択して取り付けできるため、種々の大きさや形状のエアバッグ10及び収納部に対応した適切な折り畳みが可能になり、汎用性を向上して製造コストを低減できる。
なお、上記の実施の形態では、第1の押圧体51及び第2の押圧体52に対してそれぞれ折りくせ付与装置61,62を設け、各折りくせ付与装置61,62は、直動式のエアシリンダである折りくせ用シリンダ64b,65bにより同時に移動してエアバッグ10に当接させるものとしたが、この構成に限られず、第1の押圧体51及び第2の押圧体52のいずれか一方のみに設けても良く、また、シリンダに代えて、あるいはシリンダに加えて、リンク機構やカム機構を用いることもできる。さらに、折りくせ付与装置61,62は、複数の折りくせ板65a,64a,68を個別に駆動し、順次移動させる構成とすることもできる。
また、上記の実施の形態では、例えば、載置部31が固定され、移動天板41が上下動するものとしたが、これらの構成は相対的なものであり、載置部31が上下動する構成とすることもできる。また、上記の構成の天地を反対とし、エアバッグ10を吊り下げるように支持する構成とすることもできる。
また、前後左右の第1の押圧体51によりエアバッグ10を押圧した後、斜め方向に進退する第2の押圧体52によりエアバッグ10を押圧したが、この構成に限られず、第2の押圧体52の第2のヘッド56の形状を変えることで、まず、第2の押圧体52によりエアバッグ10を押圧して折り畳み、次いで、第1の押圧体51によりエアバッグ10を押圧して折り畳むこともできる。
なお、エアバッグ10を所望の形状に折り畳んだ状態で、パッチ14によるラッピング作業を行わずに、エアバッグ10を折畳装置30から取り外すこともできる。
また、助手席乗員用のエアバッグ10に限られず、ステアリングホイール、座席の側部、ピラー部分などに備えられるエアバッグ装置の平面的あるいは立体的な形状のエアバッグの折畳に用いることもできる。
なお、ステアリングホイール用のエアバッグなど、容易に所望の形状で平面状に展開できるものについては、エアバッグ内に空気を入れて膨張させる工程は省略できる。
本発明は、例えば、自動車の助手席乗員用のエアバッグに適用できる。
本発明のエアバッグの折畳方法及び折畳装置の一実施の形態を示す折畳工程の説明図である。 同上エアバッグの折畳方法の図1に続く折畳工程の説明図である。 同上エアバッグの折畳方法の図2に続く折畳工程の説明図である。 同上エアバッグの折畳方法の図3に続く折畳工程の説明図である。 同上エアバッグの折畳装置の説明図である。 同上エアバッグの折畳装置の説明図である。 同上エアバッグの折畳装置の一部の説明図である。 同上エアバッグの折畳装置の図1のI−I断面相当位置の折畳工程の説明図である。 同上エアバッグの折畳装置の図8に続く折畳工程の説明図である。 同上エアバッグの折畳装置の図9に続く折畳工程の説明図である。 同上エアバッグの折畳装置の第2の押圧体を示す説明図である。 同上エアバッグの折畳方法のエアバッグの平面形状を示す説明図である。 同上エアバッグの折畳方法のエアバッグの側面から見た形状を示す説明図である。 同上エアバッグの折畳方法のエアバッグの斜め上方から見た形状を示す説明図である。 同上エアバッグの折畳装置の一部の説明図である。 同上エアバッグの折畳方法の折畳工程を示す説明図である。 同上エアバッグの折畳方法の折畳工程を示す図16のIII−III断面相当位置の説明図である。 本発明のエアバッグの第2の押圧体の他の実施の形態を示す図11(b)のII−II断面相当位置の説明図である。
符号の説明
10 エアバッグ
12 ガス導入部
14 形状保持部材としてのパッチ
30 折畳装置
31 載置部
45 保持手段としてのエアバッグ保持板
51 第1集積部形成手段を構成する第1の押圧体
52 第2集積部形成手段を構成する第2の押圧体
53 第2の駆動手段としての折畳シリンダ
61 折りくせ付与手段としての第1の折りくせ付与装置
62 折りくせ付与手段としての第2の折りくせ付与装置
81 第1集積部
84 第2集積部
91 側面部
A 長辺
B 短辺
C 所定点
E 所定の領域

Claims (7)

  1. 長辺と短辺とを有する断面矩形状の収納部に折り畳んで収納され、ガスの導入により膨張展開するエアバッグの折畳方法であって、
    前記エアバッグを平らに広げる展開工程と、
    前記収納部に対応する所定の領域の四隅の角部近傍からエアバッグにガスが導入されるガス導入部に含まれる所定点から離間する方向に放射状に伸びる線に沿って前記エアバッグを保持する保持工程と、
    前記保持工程で保持した部分の間を外周側から前記所定点に向かって押圧し、波状に折曲した複数の第1集積部を形成し、これら第1集積部のそれぞれ一方向に沿った折り線で波状に折り畳まれた部分を前記収納部の各長辺及び各短辺に沿って前記所定の領域内に納める第1集積部形成工程と、
    前記保持工程で保持した部分を解放するとともにこの部分を外周側から前記所定点に向かって押圧し、波状に折曲した複数の第2集積部を形成し、これら第2集積部を前記収納部の各長辺に沿って配置された前記各第1集積部の両側に位置して前記所定の領域内に納める第2集積部形成工程とを具備した
    ことを特徴とするエアバッグの折畳方法。
  2. 第2集積部形成工程は、第2集積部の少なくとも一部を、収納部に対応する所定の領域の境界線を越えて所定点側に押圧する
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグの折畳方法。
  3. 第2集積部形成工程は、長辺及び短辺と直交する方向について、第2集積部の少なくとも一部を、一端側よりも他端側を所定点側に大きく押圧して、折り畳んだエアバッグの側面部を傾斜面とした状態で、形状保持部材を巻き付けて、前記エアバッグの折畳形状を保持する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグの折畳方法。
  4. 長辺と短辺とを有する断面矩形状の収納部に折り畳んで収納され、ガスの導入により膨張展開するエアバッグの折畳装置であって、
    前記エアバッグが平らに広げられる載置部と、
    前記収納部に対応する所定の領域の四隅の角部近傍からエアバッグにガスが導入されるガス導入部に含まれる所定点から離間する方向に放射状に伸びる線に沿って前記エアバッグを保持する保持手段と、
    前記保持手段で保持した以外の部分を外周側から前記所定点に向かって押圧し、波状に折曲した複数の第1集積部を形成し、これら第1集積部のそれぞれ一方向に沿った折り線で波状に折り畳まれた部分を前記収納部の各長辺及び各短辺に沿って前記所定の領域内に納める第1集積部形成手段と、
    前記保持手段から解放された部分を、外周側から前記所定点に向かって押圧し、波状に折曲した複数の第2集積部を形成し、これら第2集積部を前記収納部の各長辺に沿って配置された前記各第1集積部の両側に位置して前記所定の領域内に納める第2集積部形成手段とを具備した
    ことを特徴とするエアバッグの折畳装置。
  5. 第2集積部形成手段は、第2の駆動手段と、この駆動手段に選択的に取り付けられ、エアバッグに当接して押圧する複数の形状の第2の押圧体を備えた
    ことを特徴とする請求項4記載のエアバッグの折畳装置。
  6. 第1集積部形成手段及び第2集積部形成手段により押圧される部分に波状の折りくせを付与する折りくせ付与手段を備えた
    ことを特徴とする請求項4または5記載のエアバッグの折畳装置。
  7. 長辺と短辺とを有する断面矩形状の収納部に折り畳んで収納され、ガスの導入により膨張展開するエアバッグであって、
    ガスが導入されるガス導入部と、
    このガス導入部を囲んで波状に折曲され、それぞれ一方向に沿った折り線で波状に折り畳まれた部分が前記収納部の各長辺及び各短辺に沿って前記収納部に対応する所定の領域内に納められた4カ所の第1集積部と、
    前記ガス導入部を囲んで波状に折曲され、かつ、前記収納部の各長辺に沿って前記第1集積部の両側に位置して前記所定の領域内に納められた4カ所の第2集積部とを具備した
    ことを特徴とするエアバッグ。
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