JP4822327B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

Description

本発明は、演出表示部上での表示内容に基づき、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行し得ると共に、場合により、当該特別遊技終了後に通常遊技状態よりも特別遊技状態に移行し易い特定遊技状態に移行し得るパチンコ遊技機に関する。

現在最も普及しているパチンコ遊技機は、始動口（スタートチャッカー）に遊技球が入球したことを契機として、７セグ等の表示部上で「特別図柄」と称される図柄が変動表示され、当該特別図柄が特定態様（例えば「７」）となった場合、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態の高い特別遊技状態｛通常時は閉状態にある大入賞口（アタッカー）が所定条件で開放する内容の遊技｝に移行するタイプの、いわゆる「デジパチ」と呼ばれている機種（従来の「第一種遊技機」）である。ここで、遊技者の利益に直結する特別図柄の表示制御の負担を軽減するために、前記の「特別図柄」とは別に、遊技の興趣性を高めるための演出用の「装飾図柄」と称される図柄が、前記特別図柄の変動とシンクロした形で、前記表示部よりもサイズが大きい液晶等のディスプレー上で変動表示される。そして、特別図柄の変動が開始されると装飾図柄もこれに合わせて変動を開始し、特別図柄が特定態様（例えば「７」）で停止した場合、装飾図柄もこれに合わせて所定態様（例えば「７７７」）で停止することとなる。そして、遊技者は、装飾図柄が所定態様で停止したことにより、特別遊技へ移行が確定したことを認識する。

ここで、これまでに存在するパチンコ遊技機の多くは、遊技の興趣性を高めるため、装飾図柄の変動態様に各種工夫を凝らしている。例えば、変動態様がリーチ態様である場合には、変動中の装飾図柄を拡大させたり回転させたり等の演出を行う。更に、特別遊技状態移行が確定した後でも、再抽選という、一旦停止した装飾図柄が再度変動し、より利益状態の高い装飾図柄で停止する演出を行う。これらの演出の存在により、遊技者は、特別遊技や当該特別遊技終了後の特定遊技への移行について高い期待感を抱くことになる。
特開２００５−５２４１８

しかしながら、特別遊技や特定遊技といった、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態が高い状態に移行するまでに演出表示部上で繰り広げられる演出の主役は、専ら装飾図柄である。したがって、例えば、前記リーチ態様の場合には、装飾図柄自体が複雑かつ遊技者を興奮させる変化をする必要があり、画像処理もそれに併せて複雑化する。更に、前記再抽選の場合でも、せっかく一旦装飾図柄が停止したにもかかわらず、再度装飾図柄を動かす処理を行わなくてはならなかった。そこで、本発明は、これまでに存在しない斬新な演出手法を提供すると共に、画像処理の負担を軽減可能な技術を提供することを目的とする。

本発明（１）は、
遊技球が入球可能な始動口と、
演出を表示するための演出表示部と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
始動口への遊技球の入球に基づき、遊技内容決定乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、可変入賞口を開状態にする特別遊技状態に移行するか否かを決定し、特別遊技状態に移行すると決定した場合には、特別遊技状態に移行する特別遊技制御手段と、
特別遊技制御手段が特別遊技状態に移行すると決定した場合、前記乱数に基づき、当該特別遊技状態終了後に通常遊技状態よりも特別遊技状態に移行し易い特定遊技状態に移行し得る特定遊技制御手段と、
演出表示部上で表示される演出内容を決定する手段であって、特別遊技状態に移行することが決定されている場合には特別遊技状態移行前に実行される前記演出内容の表示結果として所定態様が表示されるものを選択し、更に、特別遊技状態終了後に特定遊技状態に移行することが決定されている場合には前記所定態様として第一特定態様を選択する一方、特別遊技状態終了後に特定遊技状態に移行しないことが決定されている場合には前記所定態様として第二特定態様を選択する演出内容決定手段と、
演出表示部上で演出内容決定手段により決定された演出内容を表示する演出表示制御手段と
を有し、
演出内容決定手段は、演出内容として、識別情報の変動態様及び停止態様を決定すると共に、識別情報とは異なる、外観を変化し得る一以上の可変領域の可変態様及び停止態様を決定し、
演出表示制御手段は、演出内容決定手段が決定した演出内容に従い、識別情報の変動態様の表示と可変領域の可変態様の表示とを行うと共に、演出内容の表示結果として、演出内容決定手段が決定した演出内容に従い、識別情報の停止態様と可変領域の停止態様とを表示するよう制御し、
演出内容決定手段は、特別遊技状態に移行することが決定されている場合に選択される前記所定態様として、当該特別遊技状態終了後に特定遊技状態に移行する場合及び移行しない場合とで、可変領域内における識別情報の停止態様が共通するが可変領域の停止態様が相互に異なる組み合わせを、前記第一特定態様及び前記第二特定態様としてそれぞれ選択する
よう構成されたパチンコ遊技機である。

本発明（２）は、演出表示制御手段は、可変領域の可変態様の表示として、可変領域の大きさ、形状、位置及び／又は色を変化させるよう制御する、前記発明（１）のパチンコ遊技機である。

本発明（３）は、演出内容決定手段は、再抽選の際、演出表示部上で停止識別情報が表示されている状態で、可変領域のみ外観を変化するよう決定し得る、前記発明（１）又は（２）のパチンコ遊技機である。

ここで、本特許請求の範囲及び本明細書における各用語の意義について説明する。まず、「識別情報」とは、視覚的に認識可能なものであれば特に限定されず、例えば、数字、文字、図柄等を挙げることができる（例えば、装飾図柄や特別図柄）。「（Ａ）に応じて・・・移行」とは、Ａが移行の直接的契機となる場合のみならず（例えば、特別図柄）、直接的契機となるものとＡがリンクしている場合（例えば、装飾図柄と可変領域との組み合わせ）をも包含する概念である。「高利益状態」とは、例えば、低利益状態のときには閉状態である可変入賞口が開状態となる特別遊技状態や、特別遊技状態に移行し易い特定遊技状態（例えば、通常遊技時よりも高確率で抽選する確率変動遊技や、識別情報の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技）を意味する。「独立した形で」とは、識別情報の変動が可変領域の外観変化に依存しないと共に、可変領域の外観変化が識別情報の変動に依存しないことを意味する。「外観」とは、視覚で判別できる可変領域の変化を意味する。「配置」とは、可変領域内に識別情報の一部又は全部が存在していることを意味する。「前記高利益状態へ移行及び／又は前記高利益状態の内容が決定」とは、特別遊技に移行するか否かや、特別遊技終了後に特定遊技に移行するか否かのみならず、例えば、利益状態の異なる（例えば出球が異なる）可変入賞口が二個存在する場合や、ラウンド数が異なる複数の特別遊技が実行可能であるといった、高利益状態が複数存在する際に、いずれの高利益状態にするかを決定する、という態様も包含する。「開状態」とは、遊技球が流入可能な状態や流入し易い状態を指し、「閉状態」とは、遊技球が流入不能な状態や遊技球が流入困難な状態を指す。「再抽選」とは、例えば、通常当たり（特別遊技終了後に確率変動遊技に移行しない当たり）で停止した後に確率変動当たり（特別遊技終了後に確率変動遊技に移行する当たり）に移行させる場合のみならず、ハズレで停止した後に当たりに移行させる場合をも包含する。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、遊技者に対して何らかの利益状態を生じ得るもの一切を包含する概念であり、いわゆる「スルーチャッカー」や入賞口を含む。「入賞」とは、賞球払出に関連する概念である。「乱数」とは、パチンコ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選（電子計算機によるくじ）に使用される乱数（遊技内容決定乱数）であり、例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数」、識別図柄の変動態様（又は変動時間）を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技（例えば確率変動遊技）に移行するか否かを決定する「当たり図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、例えば、一つの乱数（例えば当選乱数）が、別の乱数（例えば図柄決定乱数）を兼ねていてもよい。「乱数に基づき」とは、識別情報の変動内容や停止識別情報を当該乱数から直接的に決定する場合のみならず、当該乱数から直接決定された事項から間接的に決定する場合も包含する（例えば、停止図柄を乱数から直接決定し、当該停止図柄から変動内容を決定する場合や、特別図柄を乱数から直接決定し、当該特別図柄から装飾図柄を決定する場合）。

本発明（１）によれば、これまでの識別情報の停止態様のみに基づく高利益状態移行とは異なり、識別情報の停止態様と当該識別情報が配置された可変領域との組み合わせで高利益状態に移行するよう構成されていると共に、変動中は識別情報と可変領域が互いに独立して変動又は可変し得るように構成されているので、より高い利益状態（例えば特別遊技や特定遊技）に移行するに際し、これまでに存在しない斬新性を遊技機に付与することが可能となるという効果を奏する。更に、識別情報の変動態様にそれ程拘らなくても、可変領域の外観を変化させることにより、これまでと同等以上の興奮感を遊技者に付与することが可能となるので、画像処理の負荷を軽減できるという効果も奏する。

本発明（２）によれば、前記効果に加え、可変領域の外観変化が、大きさ、形状、位置及び／又は色の変化という、視覚を介して遊技者にとって認識し易い内容としているので、遊技内容の複雑化を回避することができるという効果を奏する。

本発明（３）によれば、前記効果に加え、再抽選の際、前記演出表示部上で停止識別情報が表示されている状態で、前記可変領域のみが外観を変化させ得るように構成されているので、これまでの識別情報を再変動させる画像処理と比較し、画像処理の負荷を軽減できるという効果を奏する。

以下、本発明の最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第１種パチンコ遊技機であるが、これに限定されず、例えば他の遊技機（例えば、従来の第１種の機能を二つ有する遊技機や、従来の第１種の機能と従来の第２種の機能を一つ有する遊技機）に応用された場合も本発明の範囲内である。尚、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。

まず、図１を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。

はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠１０２、前枠１０４、透明板１０６、扉１０８、上球皿１１０、下球皿１１２及び発射ハンドル１１６を含む。まず、外枠１０２は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠１０４は、外枠１０２の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠１０２に開閉可能に取り付けられる。前枠１０４は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板１０６は、ガラス等により形成され、扉１０８により支持される。扉１０８は、図示しないヒンジ機構を介して前枠１０４に開閉可能に取り付けられる。上球皿１１０は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿１１２への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿１１２は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿１１０と下球皿１１２の間にはスピーカ１１４が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。

次に、遊技盤は、外レール１２２と内レール１２４とにより区画された遊技領域１２０が形成されている。そして、当該遊技領域１２０には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、特図始動口２１１０、普図入賞口２２１０、大入賞口２１２０、特別図柄表示装置２１３０、演出表示装置２１４０、普通図柄表示装置２２２０、センター飾り１９２及びアウト口１４２が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。

まず、特図始動口２１１０は、主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、特図始動口２１１０は、入球検出装置２１１１と、電動役物２１１２と、電動役物２１１２を開閉させるための電動役物ソレノイド１３２とを備える。ここで、入球検出装置２１１１は、特図始動口２１１０への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す特図始動口入球情報を生成する。次に、電動役物２１１２は、特図始動口２１１０に遊技球が入賞し得る通常状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。

次に、普図入賞口２２１０は、入球検出装置２２１１を備える。ここで、入球検出装置２２１１は、普図入賞口２２１０への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図始動口入球情報を生成する。尚、普図入賞口２２１０への遊技球の入球は、特図始動口２１１０の電動役物２１１２を拡開させるための抽選の契機となる。

次に、大入賞口２１２０は、特別図柄が所定態様で停止した場合、「大当たり」として開状態となる、横長方形状を成しアウト口１４２の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、大入賞口２１２０は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置２１２１と、電動役物２１２２と、電動役物２１２２を開閉させるための大入賞口ソレノイド２３３０とを備える。ここで、入球検出装置２１２１は、大入賞口２１２０への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入球情報を生成する。電動役物２１２２は、大入賞口２１２０に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に大入賞口２１２０を可変させる。

次に、特別図柄表示装置２１３０は、主遊技に対応する特別図柄の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、特別図柄表示装置２１３０は、特図表示部２１３１と、特図保留表示部２１３２とを備える。ここで、特図保留表示部２１３２は、４個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、主遊技に係る乱数の保留数（実行されていない特別図柄の変動数）に相当する。尚、特別図柄表示装置２１３０は、例えば７セグメントＬＥＤで構成され、特別図柄は、「０」〜「９」の１０種類の数字及び「−」で表示される。

尚、特別図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、特別図柄表示装置２１３０の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、特別図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置２１４０のような液晶ディスプレーに、特別図柄を表示させるように構成してもよい。

次に、演出表示装置２１４０は、主として、特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄や領域画像を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われると共に、当該変動表示の際の予告表示が行われる。具体的構成としては、演出表示装置２１４０は、演出表示領域を形成する装図表示部２１４１と、装図保留表示部２１４２とを備える。ここで、装図表示部２１４１は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置２１４０は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやＬＥＤ等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部２１４２は、４個のランプから構成され、当該ランプは、特別図柄の保留ランプと連動している。

次に、普通図柄表示装置２２２０は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置２２２０は、普図表示部２２２１と、普図保留表示部２２２２とを備える。ここで、普図保留表示部２２２２は、４個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数（実行されていない普通図柄の変動数）に相当する。

最後に、センター飾り１９２は、演出表示装置２１４０の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置２１４０の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ１９０は、遊技領域１２０又は遊技領域外に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。

次に、図２を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に特図始動口２１１０へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御（即ち、遊技者の利益と直接関係する制御）を行う主制御装置１０００と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部２１４１上での各種演出に係る表示制御を行う表示制御手段２１５０と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置２１４０と、賞球タンク２１２、賞球レール２１４及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク２１２から供給される遊技球を上球皿１１０へ払い出す払出ユニット２１６等を備える賞球払出機構（セット基盤）２１０と、払出ユニット２１６による払出動作を制御する賞球払出装置３０００と、上球皿１１０の遊技球（貯留球）を遊技領域１２０へ１球ずつ発射する発射装置２３２と、発射装置２３２の発射動作を制御する発射制御基板２３０と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット２９０と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ２９２等が、前枠１０４裏面（遊技側と反対側）に設けられている。

次に、図３のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置１０００は、遊技に係る遊技周辺機器２０００と、主制御装置１０００からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置３０００と情報伝達可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ１９０（例えばサイドランプ）やスピーカ１１４等とも電気的に接続されている。尚、主制御装置１０００は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するＲＯＭやＲＡＭ、演算処理に用いるＣＰＵ等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置１０００に含まれるとする各手段を周辺機器（例えば、遊技周辺機器２０００）に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置１０００に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置３０００内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器（例えば、遊技周辺機器２０００）に含まれるとする各手段を主制御装置１０００に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段（装置）の詳細を説明する。

まず、主制御装置１０００は、主遊技・補助遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段１１００と、遊技周辺機器２０００側に各種遊技情報｛例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報（例えば、確率変動当たり、回数制限付き時間短縮当たり、通常当たり、ハズレ）、変動態様に関する情報（例えば、変動時間）、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等｝を送信するための情報送信手段１２００と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置３０００を制御する賞球払出決定手段１３００とを有している。

ここで、遊技制御手段１１００は、各入球口（始動口等）への遊技球の流入を判定するための入球判定手段１１１０と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための抽選手段１１２０と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段１１３０と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様（変動時間等）を決定するための図柄内容決定手段１１４０と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段１１５０と、特図始動口２１１０の電動役物２１１２の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段１１６０と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段１１７０と、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段１１８０と、現在の遊技状態｛例えば、主遊技に関連した状態（通常遊技状態、特定遊技状態、特別遊技状態）、補助遊技に関連した状態（易開放状態、非易開放状態）、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態（例えばラウンド数や入賞個数情報）｝等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段１１９０とを有している。以下、各手段について詳述する。

まず、入球判定手段１１１０は、特図始動口２１１０へ遊技球が入球したか否かを判定する特図始動口入球判定手段１１１１と、普図入賞口２２１０に遊技球が流入したか否かを判定する普図始動口入球判定手段１１１２とを有している。

次に、抽選手段１１２０は、特図始動口２１１０への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数（例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等）を取得する特図抽選手段１１２１と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図抽選手段１１２２とを有している。

ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「０」〜「６５５３５」（当選乱数）や「０」〜「２５５」（変動態様決定乱数）といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式（プラスワン方式）、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値（初期値）を偶然性のある値によって定める方式（初期値更新方式）、これらの組み合わせ等を挙げることができる。

次に、保留制御手段１１３０は、取得した遊技内容決定乱数に基づく図柄変動が許可されていない場合に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段１１３１ａに記憶するための特図保留手段１１３１と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで保留するための普図保留手段１１３２とを有している。ここで、特図保留手段１１３１及び普図保留手段１１３２は、最大４個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、特図保留情報一時記憶手段１１３１ａ及び普図保留情報一時記憶手段１１３２ａを夫々有している。

次に、図柄内容決定手段１１４０は、取得した遊技内容決定乱数に基づき、特別図柄の停止図柄と変動態様（変動時間等）を決定する特図内容決定手段１１４１と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段１１４２とを有している。

ここで、特図内容決定手段１１４１は、特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される特図内容決定用抽選テーブル１１４１ａを有しており、当該特図内容決定用抽選テーブル１１４１ａは、遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている（通常遊技→特図通常遊技状態用抽選テーブル１１４１ａ−１、確率変動遊技→特図確率変動遊技状態用抽選テーブル１１４１ａ−２、時間短縮遊技→特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル１１４１ａ−３）。更に、普図内容決定手段１１４２は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル１１４２ａを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル１１４２ａは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている（通常遊技→普図通常用抽選テーブル１１４２ａ−１、確率変動遊技及び時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル１１４２ａ−２）。

また、図示しないが、上記における特図内容決定用抽選テーブル１１４１ａの各抽選テーブル（特図通常遊技状態用抽選テーブル１１４１ａ−１、特図確率変動遊技状態用抽選テーブル１１４１ａ−２、特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル１１４１ａ−３）は、変動態様を決定するに際し、夫々が複数の抽選テーブルを有しており、所定条件を充足した場合（例えば保留球が所定数以上）では、短い変動態様が選択され易い抽選テーブルが選択され、他方、所定条件を充足しない場合（例えば保留球が所定数未満）では、長い変動態様が選択され易い抽選テーブルが選択されるように構成されている。

次に、表示制御手段１１５０は、特別図柄表示装置２１３０の特図表示部２１３１上で、所定時間特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う特図制御手段１１５１と、普通図柄表示装置２２２０の普図表示部２２２１上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段１１５２とを有している。

ここで、特図制御手段１１５１は、前記特図内容決定手段１１４１により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための特図変動時間管理手段１１５１ａを更に有している。また、特図変動時間管理手段１１５１ａは、ゼロクリア可能な特図変動管理用タイマ１１５１ａ−１（デクリメントカウンタ）を更に有している。更に、普図制御手段１１５２は、普通図柄表示装置２２２０の普図表示部２２２１上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段１１５２ａを有している。また、普図変動時間管理手段１１５２ａは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ１１５２ａ−１を更に備えている。

次に、電チュー開閉制御手段１１６０は、特図始動口２１１０の電動役物２１１２を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段１１６１と、特図始動口２１１０の電動役物２１１２の駆動（開放）時間を計測する開放タイマ１１６２とを有している。

次に、特別遊技制御手段１１７０は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段１１７１と、前記条件を充足している場合に、特別遊技を実行するための特別遊技実行手段１１７２と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段１１７３とを有している。更に、この特別遊技時間管理手段１１７３は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ１１７３ａを有している。

次に、特定遊技制御手段１１８０は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段１１８１を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段１１８１は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ１１８１ａを更に有している。ここで、本最良形態においては、時短回数は１００回であり、当該時短中には、非時短中と比較して、特別図柄の変動時間が相対的に短縮される（時間短縮機能）。更に、普通図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、特図始動口２１１０の電動役物２１１２の開放延長時間が相対的に延長される（開放時間延長機能）。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段１１８１は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり（回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合）、図柄変動の度に所定確率で特定遊技（例えば確率変動遊技や時間短縮遊技）から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい（転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合）。

次に、遊技状態一時記憶手段１１９０は、主遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための主遊技状態一時記憶手段１９１１と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段１１９２とを有している。

ここで、主遊技状態一時記憶手段１９１１は、各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するためのフラグ一時記憶手段１１９１ａと、現在変動中の特別図柄（変動開始条件が成立した特別図柄）に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための特図情報一時記憶手段１１９１ｂと、特別遊技に関する情報（ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数等）を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段１１９１ｃとを有している。

また、補助遊技状態一時記憶手段１１９２は、補助遊技に関する情報（例えば、普通図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報）を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａと、現在変動中の普通図柄（変動開始条件が成立した普通図柄）に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段１１９２ｂとを有している。

次に、遊技周辺機器２０００について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器２０００は、主遊技側の周辺機器である主遊技周辺機器２１００と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器２２００とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。

まず、主遊技周辺機器２１００は、特別遊技移行の契機となる特図始動口２１１０と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる大入賞口２１２０と、特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な特別図柄表示装置２１３０と、装飾図柄や領域画像の停止表示及び変動表示・特別遊技移行を示唆する予告表示・特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置２１４０と、演出に係る一切の表示制御を司る表示制御手段２１５０とを有している。尚、前記「演出」は、特別図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。

ここで、表示制御手段２１５０は、主制御装置１０００側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段２１５１と、主制御装置１０００側からの前記情報に基づき、演出表示装置２１４０での演出表示制御を行う演出表示制御手段２１５３とを有している。以下、上記各手段を詳述する。

まず、表示情報受信手段２１５１は、主制御装置１０００側からの主遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段２１５１ａを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。

次に、演出表示制御手段２１５３は、演出表示領域における装飾図柄の変動表示・停止表示を司る装図表示制御手段２１５３ａと、演出表示領域における領域（有色領域、無色領域）の変動表示・停止表示を司る領域表示制御手段２１５３ｂと、演出表示装置２１４０上で実行されている演出に関する一切の情報やフラグを一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃと、演出表示装置２１４０の装図保留表示部２１４２上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段２１５３ｄと、を有している。

ここで、装図表示制御手段２１５３ａは、演出表示領域に確定表示される装飾図柄配列（確定装飾図柄配列）を決定するための装図内容決定手段２１５３ａ−１と、演出表示領域で繰り広げられる装飾図柄の変動態様を決定するための装図変動態様決定手段２１５３ａ−２とを有している。ここで、装図内容決定手段２１５３ａ−１は、確定表示に係る装飾図柄配列を決定するために参照される装図内容決定用参照テーブル２１５３ａ−１−１を更に有している。加えて、装図変動態様決定手段２１５３ａ−２は、変動中に一旦停止した装飾図柄配列を再度変動させるような演出（変動態様）を選択するか否かを抽選で決定するための装図再抽選可否抽選手段２１５３ａ−２−１と、装飾図柄の変動態様を決定するために参照される装図変動態様決定用参照テーブル２１５３ａ−２−２を更に有している。

また、領域表示制御手段２１５３ｂは、演出表示領域に確定表示される領域（有色領域の大きさ、位置、色）を決定するための領域内容決定手段２１５３ｂ−１と、演出表示領域で繰り広げられる領域（有色領域、無色領域）の変動態様を決定するための領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２とを有している。

ここで、領域内容決定手段２１５３ｂ−１は、確定表示に係る領域（特に有色領域）の領域サイズ及び位置を決定するための領域サイズ・位置決定手段２１５３ｂ−１−１と、確定表示に係る領域（特に有色領域）の色を決定するための色決定手段２１５３ｂ−１−２とを有している。ここで、領域サイズ・位置決定手段２１５３ｂ−１−１は、変動中に当該変動の信頼度の報知を行うか否かを抽選する信頼度報知可否抽選手段２１５３ｂ−１−１−１と、一旦停止した領域の大きさを拡大するような再変動を行うか否かを抽選するサイズ再抽選可否抽選手段２１５３ｂ−１−１−２とを有している。

また、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、一旦停止した領域の位置を変更するような再変動を行うか否かを抽選する位置再抽選可否抽選手段２１５３ｂ−２−１と、装飾図柄の特定態様が停止した領域の色を変更するような再変動を行うか否かを抽選する色再抽選可否抽選手段２１５３ｂ−２−２とを更に有している。

次に、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃは、演出を決定する際及び演出中における各種フラグのオンオフを記憶するためのフラグエリア２１５３ｃ−１と、演出を決定する際及び演出中における装飾図柄に関する情報を一時記憶するための装図関連エリア２１５３ｃ−２と、演出を決定する際及び演出中における領域（特に有色領域）に関する情報を一時記憶するための領域関連エリア２１５３ｃ−３とを有している。

次に、装図保留情報表示制御手段２１５３ｄは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段２１５３ｄ−１を更に有している。

尚、表示制御手段２１５０は、その他にも、遊技効果ランプ１９０の点灯及び消灯や、スピーカ１１４からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本最良形態においては、表示制御手段２１５０が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。

次に、補助遊技周辺機器２２００は、特図始動口２１１０の電動役物２１１２の開放の契機となる普図入賞口２２１０と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置２２２０とを有している。

尚、特別図柄表示装置２１３０及び普通図柄表示装置２２２０が、主制御装置１０００と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置２１４０が、表示制御手段２１５０と情報伝達可能に接続されている。即ち、特別図柄表示装置２１３０及び普通図柄表示装置２２２０は、主制御装置１０００により制御され、演出表示装置２１４０は、表示制御手段２１５０により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置１０００と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。

次に、本最良形態に係る処理の流れを説明する。まず、図４は、主制御装置１０００が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。図４に示すように、まず、ステップ１１００で、主制御装置１０００は、後述の普通図柄当選乱数取得処理を実行する。次に、ステップ１２００で、主制御装置１０００は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ１３００で、主制御装置１０００は、後述の特別遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ１４００で、主制御装置１０００は、後述の特別図柄表示処理を実行する。次に、ステップ１５００で、主制御装置１０００は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ１６００で、主制御装置１０００は、後述の特別遊技実行処理を実行する。次に、ステップ１８００で、主制御装置１０００（特に賞球払出決定手段１３００）は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出装置３０００を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ１１００に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。

まず、図５は、図４におけるステップ１１００のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ１１０２で、普図始動口入球判定手段１１１２は、普図入賞口２２１０に遊技球が入球（流入、通過）したか否かを判定する。ステップ１１０２でＹｅｓの場合、ステップ１１０４で、普図抽選手段１１２２は、普図保留情報一時記憶手段１１３２ａを参照し、保留球が上限（例えば４個）でないか否かを判定する。ステップ１１０４でＹｅｓの場合、ステップ１１０６で、普図抽選手段１１２２は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ１１０８で、普図保留手段１１３２は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段１１３２ａにセットする形で保留球を１加算し、次の処理（電チュー駆動判定処理１２００）に移行する。尚、ステップ１１０２及びステップ１１０４でＮｏの場合も、次の処理（電チュー駆動判定処理１２００）に移行する。

次に、図６は、図４におけるステップ１２００のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ１２０２で、電チュー開閉制御手段１１６０は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａを参照して、電チュ−開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ１２０２でＹｅｓの場合、ステップ１２０４で、普図制御手段１１５２は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ１２０４でＹｅｓの場合、ステップ１２０６で、普図内容決定手段１１４２は、普図保留情報一時記憶手段１１３２ａにアクセスし、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ１２０６でＹｅｓの場合、ステップ１２１０で、普図内容決定手段１１４２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａを参照して、現在の遊技状態が易開放状態中（時間短縮フラグオン）か否かを判定する。ステップ１２１０でＹｅｓの場合には、ステップ１２１２で、普図内容決定手段１１４２は、普図時間短縮用抽選テーブル１１４２ａ−２をセットし、他方、ステップ１２１０でＮｏの場合には、ステップ１２１４で、普図内容決定手段１１４２は、普図通常用抽選テーブル１１４２ａ−１をセットする。そして、ステップ１２１６で、普図内容決定手段１１４２は、当該保留球に基づく普通図柄乱数に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ１２１８で、普図変動時間管理手段１１５２ａは、セットしたテーブルに基づき、普図変動管理用タイマ１１５２ａ−１に所定時間（例えば、時短遊技の場合には５秒、通常遊技の場合には３０秒）をセットする。そして、ステップ１２２０で、普図制御手段１１５２は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａ中の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ１２２２で、普図保留手段１１３２は、普通図柄に関する当該保留球を１減算した上で普図保留情報一時記憶手段１１３２ａに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段１１５２は、普図変動管理用タイマ１１５２ａ−１をスタートした後、普図表示部２２２１上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ１２２４で、普図変動時間管理手段１１５２ａは、普図変動管理用タイマ１１５２ａ−１を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ１２２４でＹｅｓの場合、ステップ１２２６で、普図制御手段１１５２は、普図表示部２２２１上で、前記ステップ１２１６で普図内容決定手段１１４２が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ１２２８で、普図制御手段１１５２は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａ中の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ１２３０で、条件判定手段１１６１は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ１２３０でＹｅｓの場合、ステップ１２３２で、電チュー開閉制御手段１１６０は、セットしたテーブルに基づき、開放タイマ１１６２に所定時間（例えば、時短遊技の場合には５秒、通常遊技の場合には０．５秒）セットする。次に、ステップ１２３４で、電チュー開閉制御手段１１６０は、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａ中の電チュ−開放中フラグをオンにする。そして、ステップ１２３６で、電チュー開閉制御手段１１６０は、特図始動口２１１０の電動役物２１１２を開放する。次に、ステップ１２３８で、電チュー開閉制御手段１１６０は、開放タイマ１１６２を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ１２３８でＹｅｓの場合、ステップ１２４０及びステップ１２４２で、電チュー開閉制御手段１１６０は、特図始動口２１１０の電動役物２１１２を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段１１９２ａ中の電チュ−開放中フラグをオフにし、次の処理（ステップ１３００の特別遊技内容決定乱数取得処理）に移行する。

尚、ステップ１２０２でＮｏの場合にはステップ１２３８に移行し、ステップ１２０４でＮｏの場合にはステップ１２２４に移行し、ステップ１２０６、ステップ１２２４、ステップ１２３０及びステップ１２３８でＮｏの場合には次の処理（ステップ１３００の特別遊技内容決定乱数取得処理）に移行する。

次に、図７は、図４におけるステップ１３００のサブルーチンに係る、特別遊技内容決定乱数取得処理に係るフローチャートである。まず、ステップ１３０２で、特図始動口入球判定手段１１１１は、特図始動口２１１０の入球検出装置２１１１から特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ１３０２でＹｅｓの場合、ステップ１３０４で、特図抽選手段１１２１は、特図保留情報一時記憶手段１１３１ａを参照し、保留球が上限（例えば４個）でないか否かを判定する。ステップ１３０４でＹｅｓの場合、ステップ１３０６で、特図抽選手段１１２１は、遊技内容決定乱数（当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等）を取得し、特図保留手段１１３１が、何個目の保留であるかという情報と共に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段１１３１ａにセットする。次に、ステップ１３０８で、情報送信手段１２００は、特図保留情報一時記憶手段１１３１ａを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を表示制御手段２１５０側に送信し、次の処理｛ステップ１４００の特別図柄表示処理（＋特定遊技終了判定処理）｝に移行する。尚、ステップ１３０２及びステップ１３０４でＮｏの場合も、次の処理｛ステップ１４００の特別図柄表示処理（＋特定遊技終了判定処理）｝に移行する。

次に、図８は、図４におけるステップ１４００のサブルーチンに係る、特別図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ１４０２で、特図内容決定手段１１４１は、変動開始条件（特別遊技中でないこと＋特別図柄変動中でないこと）が成立しているか否かを判定する。

ステップ１４０２でＹｅｓの場合、ステップ１４０４で、特図内容決定手段１１４１は、フラグ一時記憶手段１１９１ａを参照して、確率変動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１４０４でＹｅｓの場合、ステップ１４０６で、特図内容決定手段１１４１は、参照テーブルとして特図確率変動遊技状態用抽選テーブル１１４１ａ−２をセットし、ステップ１４１４に移行する。

他方、ステップ１４０４でＮｏの場合、ステップ１４０８で、特図内容決定手段１１４１は、フラグ一時記憶手段１１９１ａを参照して、時間短縮フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１４０８でＹｅｓの場合、ステップ１４１０で、特図内容決定手段１１４１は、参照テーブルとして特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル１１４１ａ−３をセットし、ステップ１４１４に移行する。

他方、ステップ１４０８でＮｏの場合、ステップ１４１２で、特図内容決定手段１１４１は、参照テーブルとして特図通常遊技状態用抽選テーブル１１４１ａ−１をセットし、ステップ１４１４に移行する。

次に、ステップ１４１４で、特図内容決定手段１１４１は、特図保留情報一時記憶手段１１３１ａに一時記憶されている、今回の図柄変動に係る遊技内容決定乱数を読み出す。そして、ステップ１４１６で、特図内容決定手段１１４１は、セットした各抽選テーブルを参照し、遊技内容決定乱数（例えば、当選乱数及び特別図柄決定乱数）に基づいて特別図柄に関する停止図柄を決定すると共に、遊技内容決定乱数（例えば、当選乱数及び変動態様決定乱数）に基づいて特別図柄の変動態様を決定し、これらを特図情報一時記憶手段１１９１ｂに一時記憶する。そして、ステップ１４１７で、遊技制御手段１１００は、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ１４１７でＹｅｓの場合、ステップ１４１８で、遊技制御手段１１００は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の当たりフラグをオンにする。他方、ステップ１４１７でＮｏの場合には、ステップ１４１８をスキップする。次に、ステップ１４１９で、情報送信手段１２００は、ステップ１４１６で決定した特別図柄に関する図柄情報（停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等）及び現在の遊技状態を表示制御手段２１５０側に送信する。次に、ステップ１４２０で、特図変動時間管理手段１１５１ａが、所定時間（前記ステップ１４１６で決定した変動態様に係る変動時間）を特図変動管理用タイマ１１５１ａ−１にセットする。そして、ステップ１４２２で、特図制御手段１１５１は、特別図柄表示装置２１３０の特図表示部２１３１上で、特図情報一時記憶手段１１９１ｂに記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ１４４６で、特図制御手段１１５１は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ１４３４で、特図変動時間管理手段１１５１ａが、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ１４３４でＮｏの場合には、次の処理（ステップ１５００の特別遊技作動条件判定処理）に移行する。他方、ステップ１４３４でＹｅｓの場合、ステップ１４３６で、情報送信手段１２００は、所定時間に到達した旨のコマンドを表示制御手段２１５０側に送信する。次に、ステップ１４３８で、特図制御手段１１５１は、特別図柄表示装置２１３０の特図表示部２１３１上での特別図柄の変動表示を停止し、特図情報一時記憶手段１１９１ｂに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ１４４０で、特図制御手段１１５１は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ１４４２で、特図変動時間管理手段１１５１ａは、特図変動管理用タイマ１１５１ａ−１をリセットする。次に、ステップ１４５０で、主制御装置１０００は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理（ステップ１５００の特別遊技作動条件判定処理）に移行する。

尚、ステップ１４０２でＮｏの場合には、ステップ１４４４で、特図制御手段１１５１は、フラグ一時記憶手段１１９１ａを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１４４４でＹｅｓの場合にはステップ１４３４に移行し、Ｎｏの場合には次の処理（ステップ１５００の特別遊技作動条件判定処理）に移行する。

次に、図９は、図８におけるステップ１４５０のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定のフローチャートである。まず、ステップ１４５２で、特定遊技制御手段１１８０は、時短回数カウンタ１１８１ａを参照して、時短回数カウンタ値が０よりも大きいか否かを判定する。ステップ１４５２でＹｅｓの場合、ステップ１４５４で、特定遊技制御手段１１８０は、時短回数カウンタ１１８１ａの時短回数カウンタ値を１減算する。次に、ステップ１４５６で、特定遊技制御手段１１８０は、時短回数カウンタ１１８１ａを参照して、時短回数が０であるか否かを判定する。ステップ１４５６でＹｅｓの場合、ステップ１４６０で、特定遊技制御手段１１８０は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の時間短縮フラグをオフにし、次の処理（特別遊技作動条件判定処理１５００）に移行する。尚、ステップ１４５２及びステップ１４５６でＮｏの場合にも、次の処理（特別遊技作動条件判定処理１５００）に移行する。

次に、図１０は、図４におけるステップ１５００のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ１５０２で、条件判定手段１１７１は、フラグ一時記憶手段１１９１ａを参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１５０２でＹｅｓの場合、ステップ１５０４で、条件判定手段１１７１は、特別図柄表示装置２１３０の特図表示部２１３１上に表示された特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ１５０４でＹｅｓの場合、ステップ１５０６及びステップ１５０８で、条件判定手段１１７１は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に当たりフラグをオフにする。次に、ステップ１５５２及び１５５４で、特定遊技制御手段１１８０は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の特定遊技フラグ（確率変動フラグ・時間短縮フラグ）を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ１１８１ａをリセット（時短回数カウンタ値＝０）し、次の処理（ステップ１６００の特別遊技実行処理）に移行する。尚、ステップ１５０２及びステップ１５０４でＮｏの場合にも、次の処理（ステップ１６００の特別遊技実行処理）に移行する。

次に、図１１は、図４でのステップ１６００のサブルーチンに係る、特別遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ１６０２で、特別遊技実行手段１１７２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１６０２でＹｅｓの場合、ステップ１６０６及びステップ１６０８で、特別遊技実行手段１１７２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ１６０４で、情報送信手段１２００は、表示制御手段２１５０側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ１６１２に移行する。他方、ステップ１６０２でＮｏの場合、ステップ１６１０で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ１６１０でＹｅｓの場合には、ステップ１６１２に移行する。尚、ステップ１６１０でＮｏの場合には、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理（賞球払出処理１８００）に移行する。

次に、ステップ１６１２で、特別遊技実行手段１１７２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａを参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ１６１２でＹｅｓの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ１６１４〜１６２２の処理を行うことなく、ステップ１６２３に移行する。他方、ステップ１６１２でＮｏの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ１６１４で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技用タイマ１１７３ａをゼロクリアすると共に所定値（例えば、通常当たりに基づく特別遊技であれば３０秒、突然確率変動当たりや突然時間短縮当たりに基づく特別遊技であれば０．８秒）をセットする。次に、ステップ１６１６で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技関連情報一時記憶手段１１９１ｃ中の入賞球カウンタをゼロクリアする。そして、ステップ１６１８で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技関連情報一時記憶手段１１９１ｃ中のラウンド数カウンタに１を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段１１９１ｃに記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後（初期値）は０であり、以後ラウンドを重ねていく毎に１ずつインクリメントされる。次に、ステップ１６２０で、特別遊技実行手段１１７２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ１６２２で、特別遊技実行手段１１７２は、大入賞口２１２０の電動役物２１２２を駆動して大入賞口２１２０を開放し、ステップ１６２３に移行する。

次に、ステップ１６２３で、情報送信手段１２００は、表示制御手段２１５０側に現在の遊技状態情報（例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等）を送信する。そして、ステップ１６２４で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技関連情報一時記憶手段１１９１ｃを参照して当該ラウンドで所定球（例えば１０球）の入賞球があったか否かを判定する。ステップ１６２４でＹｅｓの場合には、ステップ１６２８に移行する。他方、ステップ１６２４でＮｏの場合、ステップ１６２６で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技用タイマ１１７３ａを参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ１６２６でＹｅｓの場合にも、ステップ１６２８に移行し、Ｎｏの場合には、次の処理（賞球払出処理１８００）に移行する。

次に、ステップ１６２８で、特別遊技実行手段１１７２は、大入賞口２１２０の電動役物２１２２の駆動を停止して大入賞口を閉鎖する。そして、ステップ１６３０で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技用タイマ１１７３ａをリセットする。次に、ステップ１６３２で、特別遊技実行手段１１７２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ１６３４で、特別遊技実行手段１１７２は、特別遊技関連情報一時記憶手段１１９１ｃを参照して、当該ラウンドが最終ラウンド（例えば、通常当たりに基づく特別遊技であれば１５Ｒ、突然確率変動当たりや突然時間短縮当たりに基づく特別遊技であれば２Ｒ）か否かを判定する。ステップ１６３４でＹｅｓの場合、ステップ１６３６で、特別遊技実行手段１１７２は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の特別遊技実行フラグをオフにする。そして、ステップ１６３８で、情報送信手段１２００は、表示制御手段２１５０側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ１６５０で、遊技制御手段１１００は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理（賞球払出処理１８００）に移行する。尚、ステップ１６３４でＮｏの場合にも、次の処理（賞球払出処理１８００）に移行する。

次に、図１２は、図１１におけるステップ１６５０のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ１６５６で、特定遊技制御手段１１８０は、確率変動当たりか否か、即ち、特図情報一時記憶手段１１９１ｂを参照して、特図表示部２１３１上で停止した特別図柄が確率変動当たりであるか否かを判定する。ステップ１６５６でＹｅｓの場合、ステップ１６５８及びステップ１６６０で、特定遊技制御手段１１８０は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の確率変動フラグと時間短縮フラグとを夫々オンにし、次の処理（ステップ１８００の賞球払出処理）に移行する。

他方、ステップ１６５６でＮｏの場合、ステップ１６６２で、特定遊技制御手段１１８０は、時間短縮変動当たりか否か、即ち、特図情報一時記憶手段１１９１ｂを参照して、特図表示部２１３１上で停止した特別図柄が時間短縮変動当たりであるか否かを判定する。ステップ１６６２でＹｅｓの場合、ステップ１６６４で、特定遊技制御手段１１８０は、フラグ一時記憶手段１１９１ａ中の時間短縮フラグをオンする。次に、ステップ１６６６で、特定遊技制御手段１１８０は、時短回数カウンタ１１８１ａに時短回数カウンタ値として所定値（例えば１００）をセットし、次の処理（ステップ１８００の賞球払出処理）に移行する。尚、ステップ１６６２でＮｏの場合にも、次の処理（ステップ１８００の賞球払出処理）に移行する。

図１３は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、サブ基板側のメインフローチャートである。まず、ステップ１００００で、表示制御手段２１５０は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ６２００で、表示制御手段２１５０は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。そして、ステップ６５００で、表示制御手段２１５０は、特別遊技中表示制御処理を実行し、ステップ１００００に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。

まず、図１４は、図１３でのステップ１００００のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ１０００１で、演出表示制御手段２１５３は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。次に、ステップ１１０００で、演出表示制御手段２１５３は、当該図柄変動の際、装飾図柄表示と領域表示のいずれを先に確定表示させるかという先行確定表示決定処理を実行する。次に、ステップ１２０００で、装図表示制御手段２１５３ａは、当該変動における、装図表示部２１４１上での装飾図柄の確定停止図柄を決定する。次に、ステップ１３０００で、領域表示制御手段２１５３ｂは、当該変動における、装図表示部２１４１上での領域の確定停止態様を決定する。次に、ステップ１４０００で、装図表示制御手段２１５３ａは、当該変動における、装図表示部２１４１上での装飾図柄の変動態様を決定する。次に、ステップ１５０００で、領域表示制御手段２１５３ｂは、当該変動における、装図表示部２１４１上での領域の変動態様を決定する。そして、ステップ１０００２で、演出表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃのフラグエリア内の「図柄内容決定フラグ」をオンにし、次の処理（装飾図柄表示制御処理６２００）に移行する。

次に、図１５は、図１４のサブルーチンである、先行確定表示決定処理１１０００のフローチャートである。まず、ステップ１１００２で、演出表示制御手段２１５３は、領域を先に確定表示するか否かを抽選で決定する。ステップ１１００２でＹｅｓの場合、ステップ１１００４で、演出表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃのフラグエリアにアクセスし、フラグＡをオンにし、次の処理（装図停止図柄決定処理１２０００）に移行する。他方、ステップ１１００２でＮｏの場合、ステップ１１００６で、演出表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃのフラグエリアにアクセスし、フラグＢをオンにし、次の処理（装図停止図柄決定処理１２０００）に移行する。

次に、図１６は、図１４のサブルーチンである、装図停止図柄決定処理１２０００のフローチャートである。まず、ステップ１２００２で、装図内容決定手段２１５３ａ−１は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、当該変動の結果が当たりであるか否かを判定する。ステップ１２００２でＹｅｓの場合、ステップ１２００４で、装図内容決定手段２１５３ａ−１は、装図内容決定用参照テーブル２１５３ａ−１−１を参照し、装図表示部２１４１上の演出表示領域の少なくとも一部に特定態様（例えば「７７７」の配列）が含まれている停止態様を抽選で決定した上で、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの装図関連エリアに当該決定内容を一時記憶し、次の処理（領域停止態様決定処理１３０００）に移行する。他方、ステップ１２００２でＮｏの場合、ステップ１２００６で、装図内容決定手段２１５３ａ−１は、装図内容決定用参照テーブル２１５３ａ−１−１を参照し、装図表示部２１４１上の演出表示領域における停止態様を抽選で決定（特定態様が当該停止態様の中に含まれていてもいなくともよい）した上で、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの装図関連エリアに当該決定内容を一時記憶し、次の処理（領域停止態様決定処理１３０００）に移行する。

次に、図１７は、図１４のサブルーチンである、領域停止図柄決定処理１３０００のフローチャートである。まず、ステップ１３００２〜１３０１４で、「当たり」時における、有色領域の大きさ（確定時の大きさ）を決定する処理を実行する。はじめにステップ１３００２から説明すると、当該ステップで、領域内容決定手段２１５３ｂ−１は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、当該変動の結果が当たりであるか否かを判定する。ステップ１３００２でＹｅｓの場合、ステップ１３００４で、信頼度報知可否抽選手段２１５３ｂ−１−１−１は、当該変動において信頼度を報知するか否かを抽選する（例えば当選確率１／２）。そして、ステップ１３００４でＹｅｓの場合、ステップ１３００６で、領域サイズ・位置決定手段２１５３ｂ−１−１は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中の領域関連エリアに有色領域の大きさとして「５０％」をセットし、ステップ１３００６に移行する。

ここで、「信頼度報知」は、作用の説明欄で詳述するが、通常変動時は図３１に示すように、より高い利益状態を付与する有色領域（図中の斜線部）の面積は演出表示領域の２５％である。これが、当該処理で信頼度報知抽選に当選した場合には、図３０に示すように、当該変動の間、当該有色領域の面積は演出表示領域の５０％となる。尚、本最良形態においては、当たり時の１／２・ハズレ時の１／６００（ステップ１３０２４参照）で信頼度報知抽選に当選するので、大当たり確率が１／３００の場合、信頼度報知抽選に当選して演出表示領域が５０％となったときには、当該変動での大当たり期待度が約５０％となる。

再び図１７に戻ると、ステップ１３００４でＮｏの場合、即ち、信頼度報知抽選に当選しなかった場合には、ステップ１３００８で、領域サイズ・位置決定手段２１５３ｂ−１−１は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中の領域関連エリアに有色領域の大きさとして「２５％」をセットする。このように、確定表示させる有色領域の大きさとして「２５％」を一応決定したが、以下のステップ１３０１０〜ステップ１３０１４では、領域を拡大させる再抽選を行う場合には、前記セットした「２５％」をクリアして、確定表示させる有色領域の大きさとして「７５％」を再セットする、という処理を行う。尚、本最良形態では、信頼度報知をした場合（即ち、有色領域の大きさを「５０％」にセットした場合）には、領域拡大の再抽選を行わないように構成したが、当該場合でも再抽選を行うように構成してもよいことはいうまでもない。そこで、ステップ１３０１０から説明すると、当該ステップで、領域サイズ・位置決定手段２１５３ｂ−１−１は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中のフラグエリアを参照し、「フラグＢ」がオンであるか否か、即ち、当該変動において装飾図柄の確定表示の後に領域を確定表示させるか否かを確認する。ステップ１３０１０でＹｅｓの場合、ステップ１３０１２で、サイズ再抽選可否抽選手段２１５３ｂ−１−１−２は、装飾図柄が停止した後に有色領域を拡大する再抽選を実行するか否かを抽選する（例えば当選確率１／５０）。そして、ステップ１３０１２でＹｅｓの場合、ステップ１３０１４で、領域サイズ・位置決定手段２１５３ｂ−１−１は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中の領域関連エリアに有色領域の大きさとして一時記憶されていた「２５％」をクリアした上で、「７５％」を再セットし、次の処理（ステップ１３０１６）に移行する。これで、「当たり」時における、有色領域の大きさ（確定時の大きさ）の決定処理が終了する。

次に、ステップ１３０１６で、「当たり」時における、有色領域の位置（確定時の位置）の決定処理を実行する。具体的には、当該ステップで、領域サイズ・位置決定手段２１５３ｂ−１−１は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中の装図関連エリアを参照し、当該変動における確定した装飾図柄配列情報を取得すると共に、当該装飾図柄配列内に存在するいずれかの「特定態様」が、前記ステップ（ステップ１３００６、ステップ１３００８及びステップ１３０１４）で決定した大きさの有色領域に含まれるような、装図表示領域内における当該有色領域の位置を決定した上で、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ内の領域関連エリアに当該位置情報をセットし、次の処理（ステップ１３０１８）に移行する。これで、「当たり」時における、有色領域の位置（確定時の位置）の決定処理が終了する。

ここで、図２４に当該処理の様子の一例を示す。本例では、まず、図２４（Ａ）に示すように、「特定態様」が１個（「ＢＢＢ」）含まれた装飾図柄配列（左から１０〜１２マス目）が確定配列として決定され、次に、有色領域の大きさ（確定時の大きさ）として「２５％」が決定され、これを受け、図２４（Ｂ）に示すように、当該「特定態様」が「２５％」の有色領域に含まれるような位置（確定時の位置、左から１０〜１２マス目）が決定される。

次に、ステップ１３０１８〜ステップ１３０２２で、「当たり」時における、有色領域の色（確定時の色）の決定処理を実行する。具体的には、まず、ステップ１３０１８で、色決定手段２１５３ｂ−１−２は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、当該変動の結果が「確率変動当たり」であるか否かを判定する。ステップ１３０１８でＹｅｓの場合、ステップ１３０２０で、色決定手段２１５３ｂ−１−２は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリア中に、有色領域の色（確定時の色）として「赤」をセットし、次の処理（装図変動態様決定処理１４０００）に移行する。他方、ステップ１３０１８でＮｏの場合、即ち、当該変動の結果が「通常当たり」である場合には、ステップ１３０２２で、色決定手段２１５３ｂ−１−２は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリア中に、有色領域の色（確定時の色）として「青」をセットし、次の処理（装図変動態様決定処理１４０００）に移行する。これで、「当たり」時における、有色領域の色（確定時の色）の決定処理が終了する。

次に、ステップ１３００２でＮｏの場合、即ち、当該変動の結果が「ハズレ」である場合には、ステップ１３０２４〜１３０３８で、上記の「当たり」における処理と同様の処理（大きさ決定処理、位置決定処理、色決定処理）を実行する。即ち、まず、ステップ１３０２４〜１３０３４で、「ハズレ」時における、有色領域の大きさ（確定時の大きさ）を決定する処理を実行する。具体的には、ステップ１３０２４で、信頼度報知可否抽選手段２１５３ｂ−１−１−１は、当該変動において信頼度を報知するか否かを抽選する（例えば当選確率１／６００）。そして、ステップ１３０２４でＹｅｓの場合、ステップ１３０２６で、領域サイズ・位置決定手段２１５３ｂ−１−１は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中の領域関連エリアに有色領域の大きさとして「５０％」をセットし、ステップ１３０３６に移行する。他方、ステップ１３０２４でＮｏの場合、即ち、信頼度報知抽選に当選しなかった場合には、ステップ１３０２８で、領域サイズ・位置決定手段２１５３ｂ−１−１は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中の領域関連エリアに有色領域の大きさとして「２５％」を一旦セットする。次に、ステップ１３０３０で、領域サイズ・位置決定手段２１５３ｂ−１−１は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中のフラグエリアを参照し、「フラグＢ」がオンであるか否か、即ち、当該変動において装飾図柄の確定表示の後に領域を確定表示させるか否かを確認する。ステップ１３０３０でＹｅｓの場合、ステップ１３０３２で、サイズ再抽選可否抽選手段２１５３ｂ−１−１−２は、装飾図柄が停止した後に有色領域を拡大する再抽選を実行するか否かを抽選する（例えば当選確率１／５０）。そして、ステップ１３０３２でＹｅｓの場合、ステップ１３０３４で、領域サイズ・位置決定手段２１５３ｂ−１−１は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中の領域関連エリアに有色領域の大きさとして一時記憶されていた「２５％」をクリアした上で、「７５％」を再セットし、次の処理（ステップ１３０３６）に移行する。これで、「ハズレ」時における、有色領域の大きさ（確定時の大きさ）の決定処理が終了する。

次に、ステップ１３０３６で、「ハズレ」時における、有色領域の位置（確定時の位置）の決定処理を実行する。具体的には、当該ステップで、領域サイズ・位置決定手段２１５３ｂ−１−１は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中の装図関連エリアを参照し、当該変動における確定した装飾図柄配列情報を取得すると共に、当該装飾図柄配列内に存在するいずれの「特定態様」も、前記ステップ（ステップ１３０２６、ステップ１３０２８及びステップ１３０３４）で決定した大きさの有色領域に含まれないような、装図表示領域内における当該有色領域の位置を決定した上で、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ内の領域関連エリアに当該位置情報をセットし、次の処理（ステップ１３０３８）に移行する。これで、「ハズレ」時における、有色領域の位置（確定時の位置）の決定処理が終了する。

ここで、図２５に当該処理の様子の一例を示す。本例では、まず、図２５（Ａ）に示すように、「特定態様」が１個（「ＢＢＢ」）含まれた装飾図柄配列（左から１０〜１２マス目）が確定配列として決定され、次に、有色領域の大きさ（確定時の大きさ）として「２５％」が決定され、これを受け、図２５（Ｂ）に示すように、当該「特定態様」が「２５％」の有色領域に含まれないような位置（確定時の位置、左から７〜９マス目）が決定される。

次に、ステップ１３０３８で、「ハズレ」時における、有色領域の色（確定時の色）の決定処理を実行する。具体的には、当該ステップで、色決定手段２１５３ｂ−１−２は、有色領域の色として赤か青を抽選で決定した上で、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリア中に当該色をセットし、次の処理（装図変動態様決定処理１４０００）に移行する。これで、「ハズレ」時における、有色領域の色（確定時の色）の決定処理が終了する。

次に、図１８は、図１４のサブルーチンである、装図変動態様決定処理１４０００のフローチャートである。まず、ステップ１４００２で、装図変動態様決定手段２１５３ａ−１は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中のフラグエリアを参照し、「フラグＡ」がオンであるか否か、即ち、当該変動において領域の確定表示の後に装飾図柄を確定表示させるか否かを確認する。ステップ１４００２でＹｅｓの場合、ステップ１４００４で、装図再抽選可否抽選手段２１５３ａ−２−１は、当該変動において、領域が確定表示している状況で一旦別の装飾図柄配列を一時停止させた後、装飾図柄配列を再変動させ、装図停止図柄決定処理１２０００で決定した装飾図柄配列を確定停止させるという、装飾図柄の再変動演出を実行するか否かを抽選で決定する（当選確率１／５０）。ステップ１４００４でＹｅｓの場合、ステップ１４００６で、装図変動態様決定手段２１５３ａ−２は、装図変動態様決定用参照テーブル２１５３ａ−２−２を参照し、有色領域外で特定態様を一旦停止した後に再変動する変動態様を選択し、次の処理（領域変動態様決定処理１５０００）に移行する。尚、ステップ１４００２及びステップ１４００４でＮｏの場合には、ステップ１４００８で、装図変動態様決定手段２１５３ａ−２は、装図変動態様決定用参照テーブル２１５３ａ−２−２を参照し、再変動しない変動態様を抽選等で選択し、次の処理（領域変動態様決定処理１５０００）に移行する。

次に、図１９は、図１４のサブルーチンである、領域変動態様決定処理１５０００のフローチャートである。まず、ステップ１５１００で、有色領域の大きさ・位置に関する変動態様である領域変動態様決定処理１を実行する。そして、ステップ１５２００で、有色領域の色に関する変動態様である領域変動態様決定処理２を実行する。

次に、図２０は、図１９のサブルーチンである、領域変動態様決定処理１（大きさ・位置）１５１００のフローチャートである。まず、ステップ１５１０２〜ステップ１５１０４では、有色領域の大きさが再変動する場合における、当該変動における有色領域の「大きさ」に関する変動態様（換言すれば、有色領域の経時的サイズ情報）を決定する処理を実行する。具体的には、ステップ１５１０２で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアを参照し、当該変動における確定した有色領域の大きさは「７５％」であるか否か、即ち、有色領域を再抽選で拡大することが既に決定しているか否か（ステップ１３０１４及びステップ１３０３４参照）を判定する。ステップ１５１０２でＹｅｓの場合、ステップ１５１０４で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、有色領域の大きさとして、変動開始から装飾図柄が確定停止するまでは「２５％」とし、装飾図柄が停止してから所定時間後に「７５％」と再変動するような、当該変動における有色領域の経時的サイズ情報を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアにセットし、ステップ１５１０６に移行する。これで、有色領域の大きさが再変動する場合における、当該変動における有色領域の「大きさ」に関する変動態様（換言すれば、有色領域の経時的サイズ情報）の決定が完了する。

次に、ステップ１５１０６で、有色領域の大きさが再変動する場合における、当該変動における有色領域の「位置」に関する変動態様（換言すれば、有色領域の経時的位置情報）の決定処理を実行する。具体的には、当該ステップで、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの装図関連エリアを参照して、装飾図柄の停止配列情報を取得し、どの位置で「特定態様」が揃っているかを認識した上で、有色領域が「２５％」であるときには当該有色領域内に特定態様が存在せず、有色領域が７５％となった際には確定した位置に配されるような、当該変動における有色領域の経時的位置情報を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアにセットし、次の処理（ステップ１５２００の領域変動態様決定処理２）に移行する。これで、有色領域の大きさが再変動する場合における、当該変動における有色領域の「位置」に関する変動態様（換言すれば、有色領域の経時的位置情報）の決定が完了する。尚、本最良形態では、有色領域の大きさが再変動する場合には、後述する「位置変化再抽選」や「色変化再抽選」を行わないよう構成したが、これらを行うように構成してもよいことはいうまでもない。

ここで、図２６に当該処理の様子の一例を示す（当たりの場合）。本例では、まず、図２６（Ａ）に示すように、「特定態様」が１個（「ＢＢＢ」）含まれた装飾図柄配列（１０〜１２マス目）が確定配列として停止すると共に、当該「特定態様」は大きさが「２５％」である有色領域（４〜６マス目）外に存在している。そして、所定時間（例えば１秒）この状態を維持した後、図２６（Ｂ）に示すように、有色領域の大きさが「２５％」から「７５％」となり、当該「特定態様」が当該有色領域内（４〜１２マス目）に配されるようになる。

更に、図２７に当該処理の様子の別の例を示す（ハズレの場合）。本例では、まず、図２７（Ａ）に示すように、「特定態様」が１個含まれた（「ＢＢＢ」）装飾図柄配列（１０〜１２マス目）が確定配列として停止すると共に、当該「特定態様」は大きさが「２５％」である有色領域（１〜３マス目）外に存在している。そして、所定時間（例えば１秒）この状態を維持した後、図２７（Ｂ）に示すように、有色領域の大きさが「２５％」から「７５％」となるにもかかわらず、当該「特定態様」は当該有色領域内（１〜９マス目）に配されない。

次に、ステップ１５１０８では、有色領域の大きさが再変動しない場合における、当該変動における有色領域の「大きさ」に関する変動態様（換言すれば、有色領域の経時的サイズ情報）を決定する処理を実行する。具体的には、ステップ１５１０８で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアを参照し、当該変動における確定した有色領域の大きさが「２５％」及び「５０％」のいずれであるかを確認し、当該変動中は当該大きさが維持されるような、当該変動における有色領域の経時的サイズ情報を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアにセットし、ステップ１５１１０に移行する。これで、有色領域の大きさが再変動しない場合における、当該変動における有色領域の「大きさ」に関する変動態様（換言すれば、有色領域の経時的サイズ情報）の決定が完了する。

次に、ステップ１５１１２〜ステップ１５１１４にかけて、有色領域の大きさが再変動しない場合における、当該変動における有色領域の「位置」に関する変動態様（換言すれば、有色領域の経時的位置情報）の決定処理を実行する。具体的には、ステップ１５１１０で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中のフラグエリアを参照し、「フラグＢ」がオンであるか否か、即ち、当該変動において装飾図柄の確定表示の後に領域を確定表示させるか否かを確認する。ステップ１５１１０でＹｅｓの場合、ステップ１５１１２で、位置再抽選可否抽選手段２１５３ｂ−２−１は、当該変動において、装飾図柄が確定表示している状況で一旦別の位置で有色領域を一時停止させた後、当該有色領域を再変動させ、領域停止態様決定処理１３０００で決定した位置で当該有色領域を確定停止させるという、領域位置の再変動演出を実行するか否かを抽選で決定する（当選確率１／５０）。ステップ１５１１２でＹｅｓの場合、ステップ１５１１４で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの装図関連エリアを参照して、装飾図柄の停止配列情報を取得し、どの位置で「特定態様」が揃っているかを認識した上で、再変動前は有色領域内に「特定態様」が存在せず、再変動後に確定した位置に配されるような、当該変動における有色領域の経時的位置情報を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアにセットし、次の処理（ステップ１５２００の領域変動態様決定処理２）に移行する。

ここで、図２８に当該処理の様子の一例を示す（当たりの場合）。本例では、まず、図２８（Ａ）に示すように、「特定態様」が１個（「ＢＢＢ」）含まれた装飾図柄配列（１０〜１２マス目）が確定配列として停止すると共に、当該「特定態様」は大きさが「２５％」である有色領域（４〜６マス目）外に存在している。そして、所定時間（例えば１秒）この状態を維持した後、図２８（Ｂ）に示すように、有色領域が演出表示領域内を移動する結果、当該「特定態様」が当該有色領域内（１０〜１２マス目）に配されるようになる。

更に、図２９に当該処理の様子の別の例を示す（ハズレの場合）。本例では、まず、図２９（Ａ）に示すように、「特定態様」が１個含まれた（「ＢＢＢ」）装飾図柄配列（１０〜１２マス目）が確定配列として停止すると共に、当該「特定態様」は大きさが「２５％」である有色領域ｚ（４〜６マス目）外に存在している。そして、所定時間（例えば１秒）この状態を維持した後、図２９（Ｂ）に示すように、有色領域が演出表示領域内を移動するものの、当該「特定態様」は当該有色領域（７〜９マス目）内に配されない。

他方、ステップ１５１１０及びステップ１５１１２でＮｏの場合には、ステップ１５１１６で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアを参照し、当該変動における確定した有色領域の位置を確認し、当該変動中は当該位置が維持されるような、当該変動における有色領域の経時的位置情報を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアにセットし、次の処理（ステップ１５２００の領域変動態様決定処理２）に移行する。

次に、図２１は、図１９のサブルーチンである、領域変動態様決定処理２（色）１５２００のフローチャートである。まず、ステップ１５２０２で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、当該変動の結果が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ１５２０２でＹｅｓの場合、ステップ１５２０４で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中のフラグエリアを参照し、「フラグＢ」がオンであるか否か、即ち、当該変動において装飾図柄の確定表示の後に領域を確定表示させるか否かを確認する。ステップ１５２０４でＹｅｓの場合、ステップ１５２０６で、色再抽選可否抽選手段２１５３ｂ−２−２は、当該変動において、装飾図柄が確定表示している状況下、一旦別の色又は無色の領域に当該特定態様を配置した後、当該領域の色を変化させ、領域停止態様決定処理１３０００で決定した色で当該有色領域を確定停止させるという、領域色の再変動演出を実行するか否かを抽選で決定する（当選確率１／４）。ステップ１５２０６でＹｅｓの場合、ステップ１５２０８で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃ中の領域関連エリアを参照し、確定した有色領域の大きさが「５０％」であるか否かを確認する。ここで、確定した有色領域の大きさが５０％であることを判断している理由は、後述するステップ１５２１２及び１５２１４で、再変動を行う前までは、本来有色である部分を無色とし、本来無色である部分を有色としている都合上、例えば、確定した有色領域の大きさが２５％の場合であると、再変動を行う前までは、有色領域が７５％ということになってしまい、本最良形態では変動中に有色領域が「７５％」となる場合が無いことを踏まえると、この時点で当たりとなることが遊技者に分かってしまうからである。但し、このように構成してもよいことはいうまでもない。そして、ステップ１５２０８でＹｅｓの場合には、ステップ１５２１０で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、当該変動の結果が「確率変動当たり」であるか否かを判定する。そして、ステップ１５２１０でＹｅｓの場合には、ステップ１５２１２で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、再変動前は、特定態様が存在する領域を「無色」にすると共に特定態様が存在しない領域を「赤色」とし、再変動後は、特定態様が存在する領域を「赤色」にすると共に特定態様が存在しない領域を「無色」に切り替える旨の、当該変動における経時的色情報を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアにセットし、次の処理（ステップ１０００２）に移行する。他方、ステップ１５２１０でＮｏの場合には、ステップ１５２１４で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、再変動前は、特定態様が存在する領域を「無色」にすると共に特定態様が存在しない領域を「青色」とし、再変動後は、特定態様が存在する領域を「青色」にすると共に特定態様が存在しない領域を「無色」に切り替える旨の、当該変動における経時的色情報を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアにセットし、次の処理（ステップ１０００２）に移行する。

ここで、図３０に当該処理の様子の一例を示す。本例では、まず、図３０（Ａ）に示すように、「特定態様」が１個（「ＢＢＢ」）含まれた装飾図柄配列（１０〜１２コマ目）が確定配列として停止すると共に、当該「特定態様」は大きさが「５０％」である有色領域外に存在している。そして、所定時間（例えば１秒）この状態を維持した後、図３０（Ｂ）に示すように、「特定態様」が存在する無色領域が有色（赤色）に変化すると共に「特定態様」が存在しない有色領域が無色に変化する結果、当該「特定態様」が当該有色領域内（７〜１２コマ目）に配されるようになる。

ここで、本最良形態においては、領域色の再変動は、確定した有色領域の大きさが「５０％」でない場合であっても、確率変動当たりである場合に実行され得るように構成されている。具体的には、ステップ１５２０８でＮｏの場合、ステップ１５２１６で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、当該変動の結果が「確率変動当たり」であるか否かを判定する。ステップ１５２１６でＹｅｓの場合、ステップ１５２１８で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、再変動前は有色領域を「青色」にする一方、再変動後は有色領域を「赤色」に変色させる旨の、当該変動における経時的色情報を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアにセットし、次の処理（ステップ１０００２）に移行する。尚、ステップ１５２１６でＮｏの場合には、色変化再抽選に当選したものの、再抽選を行う演出は選択せず、ステップ１５２２４に移行する。

ここで、図３１に当該処理の様子の一例を示す。本例では、まず、図３１（Ａ）に示すように、「特定態様」が１個（「ＢＢＢ」）含まれた装飾図柄配列（１０〜１２マス目）が確定配列として停止すると共に、当該「特定態様」は青色の有色領域（１０〜１２マス目）に存在している。そして、所定時間（例えば１秒）この状態を維持した後、図３１（Ｂ）に示すように、当該有色領域の色が青色から赤色に変化する結果、確率変動当たりが確定する。

他方、ステップ１５２０４及びステップ１５２０６でＮｏの場合、ステップ１５２２０で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、当該変動の結果が「確率変動当たり」であるか否かを判定する。ステップ１５２２０でＹｅｓの場合、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、当該変動中は有色領域の色として「赤色」が維持されるような、当該変動における有色領域の経時的色情報を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアにセットし、次の処理（ステップ１０００２）に移行する。他方、ステップ１５２２０でＮｏの場合には、ステップ１５２２４で、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、当該変動中は有色領域の色として「青色」が維持されるような、当該変動における有色領域の経時的色情報を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアにセットし、次の処理（ステップ１０００２）に移行する。更には、ステップ１５２０２でＮｏの場合、即ち、当該変動の結果がハズレである場合には、領域変動態様決定手段２１５３ｂ−２は、抽選で有色領域の色を決定し、当該変動中は当該決定された色が有色領域の色として維持されるような、当該変動における有色領域の経時的色情報を、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの領域関連エリアにセットし、次の処理（ステップ１０００２）に移行する。

次に、図２２は、図１３でのステップ６２００のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ６２０２で、演出表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃのフラグエリア２１５３ｃ−１を参照し、「図柄変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ６２０２でＹｅｓの場合、ステップ６２０４で、演出表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃのフラグエリア２１５３ｃ−１を再度参照し、「図柄内容決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ６２０４でＹｅｓの場合、ステップ６２０６及びステップ６２０８で、演出表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃのフラグエリア２１５３ｃ−１内の「図柄変動中フラグ」をオンにすると共に、「図柄内容決定フラグ」をオフにする。次に、ステップ６２１０で、装図表示制御手段２１５３ａと領域表示制御手段２１５３ｂは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの装図関連エリア２１５３ｃ−２及び領域関連エリア２３１５３ｃ−３を夫々参照しつつ、一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置２１４０上の演出表示領域で装飾図柄及び領域（特に有色領域）の変動表示を開始する。

そして、ステップ６２３０で、演出表示制御手段２１５３は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ６２３０でＹｅｓの場合、ステップ６２３２で、装図表示制御手段２１５３ａと領域表示制御手段２１５３ｂは、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの装図関連エリア２１５３ｃ−２及び領域関連エリア２１５３ｃ−３を夫々参照しつつ、これらに一時記憶された決定内容（停止図柄・停止態様）に従い、装飾図柄の停止図柄を確定表示すると共に有色領域を確定表示する。そして、ステップ６２３４〜６２３８で、演出表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃのフラグエリア２１５３ｃ−１中の「図柄変動中フラグ」・「フラグＡ」・「フラグＢ」をオフにし、次の処理（特別遊技中表示制御処理６５００）に移行する。

尚、ステップ６２０２でＮｏの場合にはステップ６２３０に移行し、ステップ６２０４及びステップ６２３０でＮｏの場合には次の処理（特別遊技中表示制御処理６５００）に移行する。

図２３は、図１３でのステップ６５００のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ６５０２で、演出表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリアを参照し、「特別遊技中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ６５０２でＹｅｓの場合、ステップ６５０４で、演出表示制御手段２１５３は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ６５０４でＹｅｓの場合、ステップ６５０６及びステップ６５０８で、演出表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオンにすると共に、演出表示装置２１４０上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ６５１０で、演出表示制御手段２１５３は、演出表示装置２１４０上で、ステップ１６２３で主制御装置１０００側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する。そして、ステップ６５１２で、演出表示制御手段２１５３は、メイン側情報一時記憶手段２１５１ａを参照し、主制御装置１０００側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ６５１２でＹｅｓの場合、ステップ６５１４で、演出表示制御手段２１５３は、演出表示装置２１４０上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ６５１６で、演出表示制御手段２１５３は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｄのフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオフにし、次の処理（装飾図柄表示内容決定処理６１００）に移行する。尚、ステップ６５０２でＮｏの場合にはステップ６５１０に移行し、ステップ６５０４及びステップ６５１２でＮｏの場合には次の処理（装飾図柄表示内容決定処理６１００）に移行する。

次に、図面を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用について説明する。まず、遊技者がハンドル１１６を時計回りに回転させると、遊技球が遊技領域１２０に放出される（図１参照）。そして、流下した遊技球が特図始動口２１１０に入賞すると、特図表示部２１３１上で特別図柄が変動表示を開始すると共に、当該特別図柄と連動した形で装図表示部２１４１の演出表示領域において装飾図柄（装飾図柄＋領域）が変動表示を開始する。ここで、前記特図始動口２１１０への遊技球の入賞により取得された遊技内容決定乱数に基づき（より正確には、当該乱数に基づき決定された特別図柄の変動態様と停止図柄に基づき）、装飾図柄の変動態様及び停止図柄並びに有色領域の変動態様及び停止態様が内部的には既に決定されており、当該決定内容は、演出表示関連情報一時記憶手段２１５３ｃの装飾関連エリア２１５３ｃ−２及び領域関連エリア２１５３ｃ−３に夫々格納されている。

ここで、まず、図３２〜図３７を参照しながら、装飾図柄が先に確定停止した後、領域が再変動する例を説明する。尚、ここでの「確定停止」（ブロック図やフローチャートにおける説明も含む）は、当該図柄変動において「装飾図柄」が確定停止したことを意味するのではなく、「有色領域」よりも先に、内部的に決定した停止図柄を「揺れ表示」的に表示することを意味する。また、有色領域内に特定態様（数字や記号が一列に３個配列した態様）が揃った場合が「当たり」であり、特に、有色領域が青色（図の斜線領域）の場合は「通常当たり」、赤色（図の格子領域）の場合は「確率変動当たり」である。

はじめに、図３２及び図３３は、装飾図柄停止後、一旦停止した有色領域が再変動（移動）する例を示したものである。まず、図３２は、再変動した結果が「当たり」である場合を示したものである。そこで当該図を時系列的に説明すると、まず、図３２（Ａ）に示すように、当該変動が開始すると同時に、大きさが２５％である有色領域が左から４〜６コマ目に配置された状態で、三列の装飾図柄列が右から左へ移動を開始する。そして、図３２（Ｂ）に示すように、三列の装飾図柄列がすべて停止する。この結果、有色領域外では「ＢＢＢ」が一列に揃っている（左から１０〜１２コマ目の右上がり有効ライン）ものの、有色領域内ではいずれの装飾図柄も特定態様で揃っていないので、この時点では「ハズレ」である。この状態で、停止した装飾図柄列及び有色領域は揺れ変動を所定時間続けた後（例えば１秒）、図３２（Ｃ）に示すように、有色領域が右側に移動するよう再変動した後、図３２（Ｄ）に示すように、有色領域が左から１０〜１２コマ目で停止する。この結果、有色領域内の右上がりラインに特定態様である「ＢＢＢ」が揃ったことになるので、「当たり」が確定する。

他方、図３３は、再変動した結果が「ハズレ」である場合を示したものである。ここで、再変動するまでは図３２の場合と同じであるが、有色領域が再変動した際の移動場所が図３２と異なる。即ち、図３３（Ｄ）に示すように、再変動の結果、特定態様である「ＢＢＢ」が揃っている左から１０〜１２コマ目ではない、左から７〜９コマ目で停止する。即ち、再変動の甲斐なく、「ハズレ」が確定する。

次に、図３４及び図３５は、装飾図柄停止後、一旦停止した有色領域が再変動（拡大）する例を示したものである。まず、図３４は、再変動した結果が「当たり」である場合を示したものである。そこで当該図を時系列的に説明すると、まず、図３４（Ａ）に示すように、当該変動が開始すると同時に、大きさが２５％である有色領域が左から４〜６コマ目に配置された状態で、三列の装飾図柄列が右から左へ移動を開始する。そして、図３４（Ｂ）に示すように、三列の装飾図柄列がすべて停止する。この結果、有色領域外では「ＢＢＢ」が一列に揃っている（左から１０〜１２コマ目の右上がり有効ライン）ものの、有色領域内ではいずれの装飾図柄も特定態様で揃っていないので、この時点では「ハズレ」である。この状態で、停止した装飾図柄列及び有色領域は揺れ変動を所定時間続けた後（例えば１秒）、図３４（Ｃ）に示すように、有色領域が左から４〜１２コマ目まで拡大する（７５％拡大）。この結果、有色領域内の右上がりラインに特定態様である「ＢＢＢ」が揃うので、「当たり」が確定する。

他方、図３５は、再変動した結果が「ハズレ」である場合を示したものである。ここで、図３４の場合と比較すると、当初（拡大前）の有色領域の配置場所と拡大後の有色領域の配置場所が図３４と異なる。即ち、図３５（Ａ）及び（Ｂ）に示すように、当初、大きさが２５％である有色領域が左から１〜３コマ目に配置されている。当初この位置に有色領域が存在することにより、再変動後に７５％に拡大しても、特定態様である「ＢＢＢ」が揃っている左から１０〜１２コマ目への有色領域の進入を防止することが可能となる。そして、図３５（Ｃ）に示すように、再変動の結果、有色領域が左から１〜９コマ目まで拡大する（７５％拡大）。即ち、再変動の甲斐なく、「ハズレ」が確定する。

次に、図３６及び図３７は、装飾図柄停止後、一旦停止した有色領域が再変動（変色）する例を示したものである。まず、図３６は、変色した結果、「ハズレ」から「当たり」に格上げされる場合を示したものである。そこで当該図を時系列的に説明すると、まず、図３６（Ａ）に示すように、当該変動が開始すると同時に、大きさが５０％である有色領域（青色）が左から１〜６コマ目に配置された状態で、三列の装飾図柄列が右から左へ移動を開始する。そして、図３６（Ｂ）に示すように、三列の装飾図柄列がすべて停止する。この結果、有色領域外では「ＢＢＢ」が一列に揃っている（左から１０〜１２コマ目の右上がり有効ライン）ものの、有色領域内ではいずれの装飾図柄も特定態様で揃っていないので、この時点では「ハズレ」である。この状態で、停止した装飾図柄列及び有色領域は揺れ変動を所定時間続けた後（例えば１秒）、図３６（Ｃ）に示すように、１〜６コマ目の有色領域が無色に変わると共に７〜１２コマ目が有色（青色）に変わる結果、左から１０〜１２コマ目の右上がりラインに停止した特定態様である「ＢＢＢ」が有色領域（青色）内に存在することとなり、「通常当たり」が確定する。

ここで、図３６は、当該変動の当たり期待度を報知した例も示している。具体的には、本最良形態においては、図柄変動開始時点での有色領域の大きさが５０％となった場合、当該図柄変動での当たり期待度が５０％となるように構成されている。したがって、図３６（Ａ）のように５０％の有色領域が表示された時点で、遊技者は、高い期待感をもって当該演出を眺めることになる。尚、本最良形態においては、当たり期待度が５０％の場合のみ、有色領域を５０％に拡大するよう構成したが、変動の度、当該変動の期待度に応じて有色領域のサイズを変更して表示するように構成してもよい。また、本最良形態では、当たり期待度と領域サイズが比例するように構成したが、比例的でなくともある程度対応するよう構成すればよいことはいうまでもない。

他方、図３７は、再変動した結果、「通常当たり」から「確率変動当たり」に格上げになる場合を示したものである。まず、図３７（Ａ）に示すように、当該変動が開始すると同時に、大きさが２５％である有色領域（青色）が左から１０〜１２コマ目に配置された状態で、三列の装飾図柄列が右から左へ移動を開始する。そして、図３７（Ｂ）に示すように、三列の装飾図柄列がすべて停止する。この結果、有色領域（青色）内で「ＢＢＢ」が一列に揃っている（左から１０〜１２コマ目の右上がり有効ライン）。したがって、この時点で「通常当たり」が確定する。そして、この状態で、停止した装飾図柄列及び有色領域は揺れ変動を所定時間続けた後（例えば１秒）、図３７（Ｃ）に示すように、当該有色領域の色が青色から赤色に変わる結果、左から１０〜１２コマ目の右上がりラインに停止した特定態様である「ＢＢＢ」が赤色の有色領域内に存在することとなるので、「通常当たり」から「確率変動当たり」への格上げが決定する。

最後に、図３８〜図３９を参照しながら、有色領域が先に確定停止した後、装飾図柄が再変動する例を説明する。尚、ここでの確定停止は、当該図柄変動において「有色領域」が確定停止したことを意味するのではなく、「装飾図柄」よりも先に、内部的に決定した停止態様を「揺れ表示」的に表示することを意味する。

はじめに、図３８は、再変動した結果が「当たり」である場合を示したものである。そこで当該図を時系列的に説明すると、まず、図３８（Ａ）に示すように、当該変動が開始すると同時に、大きさが２５％である有色領域が左から１０〜１２コマ目に配置された状態で、三列の装飾図柄列が右から左へ移動を開始する。そして、図３８（Ｂ）に示すように、三列の装飾図柄列がすべて停止する。この結果、有色領域外では「ＢＢＢ」が一列に揃っている（左から３〜５コマ目の右上がり有効ライン）ものの、有色領域内ではいずれの装飾図柄も特定態様で揃っていないので、この時点では「ハズレ」である。この状態で、停止した装飾図柄列及び有色領域は揺れ変動を所定時間続けた後（例えば１秒）、図３８（Ｃ）に示すように、三列の装飾図柄列が右側に移動するよう再変動した後、図３８（Ｄ）に示すように、特定態様（「ＢＢＢ」）が左から１０〜１２コマ目で停止する。この結果、有色領域内の右上がりラインに特定態様である「ＢＢＢ」が揃うので、「当たり」が確定する。尚、本例では、再変動前に特定態様が演出表示領域の有色領域外に揃っている態様を示したが、再変動前に演出表示領域のどこにも特定態様が揃っていなくともよく、更には、最終的に有色領域に停止する特定態様以外の特定態様（例えば「７７７」）が、有色領域以外の領域で再変動前に揃っていてもよいこと等はいうまでもないことである。

他方、図３９は、再変動した結果が「ハズレ」である場合を示したものである。ここで、再変動するまでは図３９の場合と同じであるが、装飾図柄が再変動した際の移動場所が図３８と異なる。具体的には、図３９（Ｄ）に示すように、再変動にもかかわらず、有色領域である左から９〜１２コマ目には特定態様が停止しない。即ち、再変動の甲斐なく、「ハズレ」が確定する。

本最良形態によれば、これまでの識別情報の停止態様のみに基づく高利益状態移行とは異なり、識別情報の停止態様と当該識別情報が配置された可変領域との組み合わせで高利益状態に移行するよう構成されていると共に、変動中は識別情報と可変領域が互いに独立して変動又は可変し得るように構成されているので、より高い利益状態（例えば特別遊技や特定遊技）に移行するに際し、これまでに存在しない斬新性を遊技機に付与することが可能となるという効果を奏する。更に、識別情報の変動態様にそれ程拘らなくても、可変領域の外観を変化させることにより、これまでと同等以上の興奮感を遊技者に付与することが可能となるので、画像処理の負荷を軽減できるという効果も奏する。

更に、停止状態時における識別情報と可変領域との組み合わせの結果が所定態様である場合には、当該パチンコ遊技機において最も利益状態が高い特別遊技に移行するよう構成されているので、遊技者に対して付与できる興奮感をより高めることが可能になるという効果を奏する。

更に、停止状態時における識別情報と可変領域との組み合わせの結果が特定態様である場合には、当該パチンコ遊技機において最も利益状態が高い特別遊技に移行し易い特定遊技に移行するよう構成されているので、遊技者に対して付与できる興奮感をより高めることが可能になるという効果を奏する。

更に、可変領域の外観変化が、大きさ、位置及び色の変化という、視覚を介して遊技者にとって認識し易い内容としているので、遊技内容の複雑化を回避することができるという効果を奏する。

更に、識別情報の前記変動表示の際、前記高利益状態移行の期待度に応じ、前記可変領域の大きさを変化させ得るように構成されている。したがって、期待度が高い場合には、可変領域が大きくなる結果、当該可変領域内に配置される識別情報量も増加する。他方、期待度が低い場合には、可変領域が小さくなる結果、当該可変領域内に配置される識別情報量も減少する。このように、可変領域の大小により、その中に配置される識別情報量が変化するので、当該可変領域の大きさと高利益状態移行率との間に関連性を付与することができるので、これまでのような単なる期待度報知とは一線を画した、斬新的な期待度報知を実行することが可能になるという効果を奏する。

更に、再抽選の際、前記演出表示部上で停止識別情報が表示されている状態で、前記可変領域のみが外観を変化させ得るように構成されているので、これまでの識別情報を再変動させる画像処理と比較し、画像処理の負荷を軽減できるという効果を奏する。

次に、本最良形態の変更例を説明する。本最良形態においては、可変領域のみの外観（大きさ、形状、位置及び／又は色）が変化するように構成したが、識別情報（装飾図柄）が可変領域内に進入した際に当該識別情報の外観が変化するように構成してもよい。例えば、表示領域の一部に可変領域が形成された場合、変動中の識別情報が非可変領域に存在している際には「外観Ａ」として表示される一方、変動中の識別情報が可変領域に存在している際には「外観Ｂ」として表示される（ここで、「外観Ｂ」の方が高利益状態を付与し得る形態である）。より具体的には、例えば、非可変領域・可変領域・非可変領域という並びでこれら領域が表示領域内に形成されている状況下、装飾図柄が当該可変領域を横断するような変動を行う場合には、装飾図柄は「外観Ａ」→「外観Ｂ」→「外観Ａ」と経時的に変化する。そして、最終的に、「外観Ｂ」の状態で装飾図柄が揃った場合には、「外観Ｂ」の状態で装飾図柄が揃った場合と比較して、高利益状態が付与されることになる。

本変更例によれば、可変領域の内外で識別情報の外観が相違し得るように構成されているので、可変領域の内外では利益状態が相違することが遊技者に一目瞭然となる結果、遊技の複雑化を回避することができると共に、領域内外で識別情報の外観を相違させるという、これまでに存在しない斬新な演出を実行する結果、遊技の興趣性を更に高めることが可能になるという効果を奏する。

図１は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 図２は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の背面図である。 図３は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。 図４は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図５は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。 図６は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での電チュー駆動判定処理のフローチャートである。 図７は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図８は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別図柄表示処理のフローチャートである。 図９は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図１０は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図１１は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行処理のフローチャートである。 図１２は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図１３は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。 図１４は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図１５は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での先行確定表示決定処理のフローチャートである。 図１６は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装図停止図柄決定処理のフローチャートである。 図１７は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での領域停止態様決定処理のフローチャートである。 図１８は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装図変動態様決定処理のフローチャートである。 図１９は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での領域変動態様決定処理のフローチャートである。 図２０は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での領域変動態様決定処理１（大きさ・位置）のフローチャートである。 図２１は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での領域変動態様決定処理２（色）のフローチャートである。 図２２は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図２３は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。 図２４は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、演出の変動決定内容の概念図である。 図２５は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、演出の変動決定内容の概念図である。 図２６は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、演出の変動決定内容の概念図である。 図２７は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、演出の変動決定内容の概念図である。 図２８は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、演出の変動決定内容の概念図である。 図２９は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、演出の変動決定内容の概念図である。 図３０は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、装図表示部上に表示される画面例である。 図３１は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、装図表示部上に表示される画面例である。 図３２は、本最良形態の作用を示す、演出表示領域における図柄変動から図柄停止までの様子を示したものである（有色領域の位置が再変動、当たり）。 図３３は、本最良形態の作用を示す、演出表示領域における図柄変動から図柄停止までの様子を示したものである（有色領域の位置が再変動、ハズレ）。 図３４は、本最良形態の作用を示す、演出表示領域における図柄変動から図柄停止までの様子を示したものである（有色領域の大きさが再変動、当たり）。 図３５は、本最良形態の作用を示す、演出表示領域における図柄変動から図柄停止までの様子を示したものである（有色領域の大きさが再変動、ハズレ）。 図３６は、本最良形態の作用を示す、演出表示領域における図柄変動から図柄停止までの様子を示したものである（有色領域の色が再変動、ハズレ→当たり）。 図３７は、本最良形態の作用を示す、演出表示領域における図柄変動から図柄停止までの様子を示したものである（有色領域の色が再変動、通常当たり→確率変動当たり）。 図３８は、本最良形態の作用を示す、演出表示領域における図柄変動から図柄停止までの様子を示したものである（装飾図柄が再変動、当たり）。 図３９は、本最良形態の作用を示す、演出表示領域における図柄変動から図柄停止までの様子を示したものである（装飾図柄が再変動、ハズレ）。

符号の説明

１１２１ 特図抽選手段
１１７０ 特別遊技制御手段
１１８０ 特定遊技制御手段
２１１０ 特図始動口
２１２０ 大入賞口
２１４１ 装図表示部
２１５３ 表示制御手段
２１５３ａ−１ 装図内容決定手段

Claims (3)

1. 遊技球が入球可能な始動口と、
   演出を表示するための演出表示部と、
   開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
   始動口への遊技球の入球に基づき、遊技内容決定乱数を取得する乱数取得手段と、
   前記乱数に基づき、可変入賞口を開状態にする特別遊技状態に移行するか否かを決定し、特別遊技状態に移行すると決定した場合には、特別遊技状態に移行する特別遊技制御手段と、
   特別遊技制御手段が特別遊技状態に移行すると決定した場合、前記乱数に基づき、当該特別遊技状態終了後に通常遊技状態よりも特別遊技状態に移行し易い特定遊技状態に移行し得る特定遊技制御手段と、
   演出表示部上で表示される演出内容を決定する手段であって、特別遊技状態に移行することが決定されている場合には特別遊技状態移行前に実行される前記演出内容の表示結果として所定態様が表示されるものを選択し、更に、特別遊技状態終了後に特定遊技状態に移行することが決定されている場合には前記所定態様として第一特定態様を選択する一方、特別遊技状態終了後に特定遊技状態に移行しないことが決定されている場合には前記所定態様として第二特定態様を選択する演出内容決定手段と、
   演出表示部上で演出内容決定手段により決定された演出内容を表示する演出表示制御手段と
   を有し、
   演出内容決定手段は、演出内容として、識別情報の変動態様及び停止態様を決定すると共に、識別情報とは異なる、外観を変化し得る一以上の可変領域の可変態様及び停止態様を決定し、
   演出表示制御手段は、演出内容決定手段が決定した演出内容に従い、識別情報の変動態様の表示と可変領域の可変態様の表示とを行うと共に、演出内容の表示結果として、演出内容決定手段が決定した演出内容に従い、識別情報の停止態様と可変領域の停止態様とを表示するよう制御し、
   演出内容決定手段は、特別遊技状態に移行することが決定されている場合に選択される前記所定態様として、当該特別遊技状態終了後に特定遊技状態に移行する場合及び移行しない場合とで、可変領域内における識別情報の停止態様が共通するが可変領域の停止態様が相互に異なる組み合わせを、前記第一特定態様及び前記第二特定態様としてそれぞれ選択する
   よう構成されたパチンコ遊技機。
2. 演出表示制御手段は、可変領域の可変態様の表示として、可変領域の大きさ、形状、位置及び／又は色を変化させるよう制御する、請求項１記載のパチンコ遊技機。
3. 演出内容決定手段は、再抽選の際、演出表示部上で停止識別情報が表示されている状態で、可変領域のみ外観を変化するよう決定し得る、請求項１又は２記載のパチンコ遊技機。
   

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