JP4821785B2 - 薬液充填タンクとそれを用いた殺菌水生成装置および薬液抽出方法 - Google Patents

薬液充填タンクとそれを用いた殺菌水生成装置および薬液抽出方法 Download PDF

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Description

本発明は、殺菌水生成装置、特に、揮発性ガスの発生する薬液を収納するタンクを備えた殺菌水生成装置に用いられる薬液充填タンクおよび薬液抽出方法に関するものである。
次亜塩素酸ナトリウムなどの薬液を収納するタンクを備えた殺菌水生成装置に用いられる薬液充填タンクは、揮発性液体が充填された場合や、揮発性でない液体でも周囲温度で液体が膨張変化した場合は、内部圧力からタンクに変形が生じてしまう。特に液量の多いタンクの場合はかかる状況になりやすい。このため、従来から薬液充填タンクの一箇所にガス抜き用或いは空気抜き用フィルタ膜(以下、ガス抜き用フィルタ膜と称する。)を設けることが望ましいとされている。
かかるガス抜き用フィルタ膜は、薬液充填タンク内の液漏れによる2次災害を避けるべく、その配置箇所や設置部位の形状に工夫が講じられている。また、ガス抜き用フィルタ膜は、フィルタの孔は細かく、液漏れを生じないものが使われている。このようなガス抜き用フィルタ膜の配置箇所としては、例えば、安定的に自立できる形状を有するタンクの上部や、搬送時に用いる取手の近くに開口部を設けて、その開口部にフィルタを取付けるなど行っている。
また一方で、薬液充填タンクは、殺菌水生成装置にセットされて、タンク内の薬液が殺菌水生成装置に送出されるのであるが、殺菌水生成装置にセットされる場合に、抽出パイプと薬液充填タンクの抽出口の接続については通常は手動で行われる。手動で接続する方法としては、例えば、薬液充填タンクの抽出口に設けられたキャップ蓋を取り外し、抽出パイプを薬液充填タンクの抽出口から挿入させて、抽出パイプと抽出口の周囲を覆う部材で確実のジョイントする方法が挙げられる。かかる抽出パイプと薬液充填タンクの抽出口の接続においても、薬液充填タンク内の液漏れを防止することが重要である。最近では、このような抽出パイプと薬液充填タンクの抽出口の接続は、交換作業の簡素化、安全性の観点から自動化の方向に向かっている。簡単な機構で、液漏を確実に防止でき、抽出パイプと薬液充填タンクの抽出口の接続が行われる仕組みが望まれている。
上述したように、殺菌水生成装置に用いられる薬液充填タンクは、ガス抜き用フィルタ膜の配置箇所や設置部位の形状の工夫を施すとともに、抽出パイプと薬液充填タンクの抽出口の接続口の配置箇所や設置部位の形状の工夫を施す必要がある。
一方、かかる薬液充填タンクは、一般にディスポーザブルであり、タンク容器自体の構造が簡単で、製造コストが低いものが望ましいとされている(特許文献1)。
実登3081554号公報
本発明は、ガス抜き用フィルタ膜が設けられ、かつ、抽出パイプと薬液充填タンクの抽出口の接続部が簡素化され、タンク容器自体の構造が簡単で、液漏を確実に防止できる、薬液充填タンクとそれを用いた殺菌水生成装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、抽出パイプと薬液充填タンクの抽出口の接続方法が簡素化でき、液漏れを防ぎ安全で、利便性に優れ、誤操作防止が図れるタンク薬液抽出方法を提供することを目的とする。
上記課題を達成すべく、本発明の薬液抽出方法は、殺菌水生成用の揮発性ガスの発生する薬液が充填されたタンクから薬液を抽出する方法であって、タンクに設けられたガス抜き用フィルタ膜に、殺菌水生成装置本体と接続するための抽出パイプを挿入する工程を備える。
従来の薬液充填タンクでは、ガス抜き用フィルタ膜と、殺菌水生成装置本体と接続するための抽出パイプを挿入する抽出口とは、別個独立に設けられている。これに対して、本発明の薬液抽出方法は、タンクに設けられたガス抜き用フィルタ膜に、殺菌水生成装置本体と接続するための抽出パイプを挿入するといった薬液抽出方法を用いることにより、ガス抜き用フィルタ膜と、殺菌水生成装置本体と接続するための抽出パイプを挿入する抽出口を兼用させる。ガス抜き用フィルタ膜は、抽出口の仕切り膜としての役目も担うことになる。
タンクに設けられたガス抜き用フィルタ膜に抽出パイプを挿入するとは、抽出パイプがガス抜き用フィルタ膜を突き破って挿入されることである。そして、挿入された抽出パイプは、パイプの周囲をガス抜き用フィルタ膜で覆われることになり、抽出口からの液漏れを回避することができる。
本発明の薬液抽出方法によれば、抽出パイプと薬液充填タンクの抽出口の接続方法が簡素化され、液漏れを防ぎ安全で、利便性に優れた薬液抽出方法が実現できる。
また、本発明の薬液抽出方法において、上記のガス抜き用フィルタ膜の位置が薬液の種別により異なるようにし、ガス抜き用フィルタ膜の位置が予め設定された抽出パイプの挿入位置と合致するか否かの判定工程を備えることが好ましい。かかる判定工程を備えることにより、タンクの配置位置の取り違いといったヒューマンエラー防止が図れるからである。
また、本発明の薬液抽出方法において、タンクの底面形状が薬液の種別により異なるようにし、タンクの底面形状が殺菌水生成装置本体の台座の形状と嵌合するか否かの判定工程を備えることが好ましい。かかる判定工程を備えることにより、タンクの配置位置の取り違いといったヒューマンエラー防止が図れるからである。
次に、上述した課題を達成すべく、本発明の薬液充填タンクは、殺菌水生成用の揮発性ガスの発生する薬液が充填されたタンクを備える殺菌水生成装置において、薬液を充填したタンクに設けられた膜が、ガス抜き用フィルタ膜と、殺菌水生成装置本体と接続するための抽出パイプを挿入する抽出口の仕切り膜と、を兼用させた構成とされたことを特徴とする。
かかる構成によれば、ガス抜き用フィルタ膜と、殺菌水生成装置本体と接続するための抽出パイプを挿入する抽出口の仕切り膜(以下、単に仕切り膜と称する。)が兼用されるため、ガス抜き用フィルタ膜の配設部と抽出口接続部を別々に設ける必要がなく、タンク容器自体の構造が簡素化され、低いコストで製造でき、かつ、液漏を確実に防止することができる。
本発明の薬液充填タンクは、ガス抜き用フィルタ膜と仕切り膜が兼用されるため、タンク容器の開口部は1箇所となり、かかる開口部から薬液が注入される。そして、タンクに薬液が充分に注入された後に、タンク容器の開口部は、ガス抜き用フィルタ膜で覆われ、シールされることとなる。
次に、本発明の薬液充填タンクが殺菌水生成装置本体にセットされた後、殺菌水生成装置本体の抽出パイプの先端がガス抜き用フィルタ膜を突き抜け、抽出パイプの先端がタンク容器内部に配置される。抽出パイプの先端がガス抜き用フィルタ膜を突き抜けた際、ガス抜き用フィルタ膜が破れることになるが、抽出パイプの先端が注射針のように鋭く、また、抽出パイプの径が数mmと小さいため、液漏れを防止できる。また、抽出パイプの先端がガス抜き用フィルタ膜を突き抜ける時は、薬液充填タンクが殺菌水生成装置本体にセットされた後であることから、薬液充填タンク自体が安定しているためタンク内の薬液も安定している。抽出パイプの先端がタンク容器内部に配置された後、タンクの薬液は、抽出パイプにつながれた揚水ポンプによって、タンク容器内部から抽出され、殺菌水生成装置本体に取り込まれることになる。
以上のように、本発明の薬液充填タンクは、ガス抜き用フィルタ膜と仕切り膜が兼用されて、タンク容器の構造が簡素化され、製造コストの低減が図れると共に、タンク交換作業の自動化が図れ、また、液漏を確実に防止できるのである。
ここで、上記のガス抜き用フィルタ−膜は、タンク内に液充填のための蓋として用いる。タンクに薬液が充分に注入された後に、タンク容器の開口部は、ガス抜き用フィルタ膜で覆われシールされることから、ガス抜き用フィルタ−膜はタンク内に液充填のための蓋として作用するのである。
上記のガス抜き用フィルタ膜を兼用した抽出口の仕切り膜は、特に限定しないが、例えば、樹脂系の原料としたものを用いることで構成できる。
また、本発明の殺菌水生成装置は、本発明の薬液充填タンクを備え、装置本体と接続するための抽出パイプが、仕切り膜を破ってタンク内に挿入された際に、破れた仕切り膜の隙間を遮断するように、抽出パイプのつば部が抽出口の縁部に当接し得ることが好ましい。
上述したように、抽出パイプの先端が注射針のように鋭く、抽出パイプの径が数mmと小さいため、抽出パイプの先端がガス抜き用フィルタ膜(仕切り膜と兼用)を突き抜けた際に仕切り膜が破れても液漏れを防止できるのであるが、より確実に液漏れを防止するために、抽出パイプにつば部が設けられ、該つば部が抽出口の縁部に当接して、該つば部が破れた仕切り膜の隙間を遮断するようにしたものである。また、該つば部はタンクを押さえ固定する役割を担う効果もある。
ここで、本発明の薬液充填タンクの底部に凸部が設けられ、また、本発明の殺菌水生成装置本体のタンク用台座に凹部が設けられ、凸部および凹部の位置が薬液の種別により異なるものであり、所定のタンクを所定の台座に載置した場合に凸部と凹部が嵌合し得ることが好ましい。
一般の殺菌水生成装置においては、装置の使用に際し、次亜塩素酸ナトリウムなどの薬液を収納するタンクを装着する必要があり、また、装置が使用されるに従い、次亜塩素酸ナトリウムなどの薬液は消耗するため、薬液の補充・交換のためのタンクの交換作業が必要となる。かかるタンクの装着・交換作業において、タンクの入れ違いは、装置内の系統にダメージを与えることになる。そこで、タンクの底部に凸部を設け、また装置本体のタンク用台座に凹部を設け、凸部および凹部の位置が薬液の種別により異なるようにし、所定の薬液のタンクを正しいセット位置の台座に載置した場合に凸部と凹部が嵌合することとし、人的ミスによるタンクの入れ違いを回避できるようにしたものである。
薬液充填タンクの底部の凸部は、タンクの外側に向かって凸形状に膨らんでおり、すなわち、底部の下方側に膨らんでいる。ここで、特に好ましくは、本薬液充填タンクの底部の凸部と装置本体のタンク用台座の凹部は、抽出口の真下位置に配設される。抽出口の真下位置に配設されることにより、抽出パイプの先端が仕切り膜を突き抜け、タンク容器内部に配置される際に、抽出パイプの先端をタンク用台座の凹部の液溜まりに配置でき、タンク内の薬液を余すことなく抽出できる。
また、本発明の殺菌水生成装置は、装置本体と接続するための抽出パイプおよび抽出口の位置が薬液の種別により異なることが好ましい。
例えば、抽出パイプのうでの長さを薬液の種別により変えることにより、抽出パイプの先端位置を薬液の種別により異なるようにする。抽出パイプは、上方から下りて来て、タンクの抽出口に当たり、仕切り膜を突き抜ける。従って、抽出パイプの位置に合わせて、タンクの抽出口の位置を変えるのである。
また、上記ガス抜き用フィルタ膜の位置が薬液の種別により異なるものであることが好ましい。ガス抜き用フィルタ膜の位置が薬液の種別により異なるものとすることにより、タンクの配置位置の取り違いといった誤装着防止が図れるからである。
また、本発明の薬液充填タンクの台座に設けられた凹部の形状が薬液の種別により異なるものであることが好ましい。薬液充填タンクの台座に設けられた凹部の形状が薬液の種別により異なるものとすることにより、タンクの配置位置の取り違いといった誤操作防止が図れるからである。
本発明によれば、薬液充填タンク容器自体の構造が簡単で、液漏れを防止できる薬液充填タンクを得ることができる。また、本薬液充填タンクを用いることで、液漏れを防止でき、また操作性やタンク交換の取扱いが簡単で、タンク装着ミスを防止できる殺菌水生成装置および薬液抽出方法が提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。ただし、本発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。
図1は本発明の薬液充填タンクの一実施形態を示す外観図である。図1(1),(2),(3)は、それぞれ薬液充填タンクの平面図,正面図,側面図を示している。図1に示すように、本発明の薬液充填タンク1の上面側には、円筒状の開口部が形成されており、その開口部をフィルタ膜2が塞いでいる。キャップ3は円筒状のもので、その内周側に螺溝が形成されている。キャップ3は、上記開口部の縁部の外周側に形成された螺溝と螺合できるものである。薬液充填タンク1の開口部をフィルタ膜2で覆い、キャップ3を開口部に取付けることにより、フィルタ膜2は周囲を引っ張られ固定される。このようにして、薬液充填タンク1の開口部は、フィルタ膜2で塞がれる。なお、薬液は、開口部がフィルタ膜2で塞がれる前に、開口部から薬液充填タンク内に送り込まれ充填される。
また、図1(2),(3)に示されるように、薬液充填タンク1の底面側には凸部13が形成されている。この凸部13は、液が溜まるように、下に凸な球面の一部の落としこみの形状となっている。この凸部13の作用・効果については後述する。
また、薬液充填タンク1には取手12が形成されており、薬液充填タンクの搬送時の利便性が図られている。
次に、実施例1の薬液充填タンクの薬液の抽出方法について図2〜図4を参照しながら説明する。図2(1)に示すように、実施例1の薬液4が充填された薬液充填タンク1が殺菌水生成装置本体5にセットされる。装置本体5は、薬液充填タンク1を載せるための台座部分に凹部26が設けられており、薬液充填タンク1の凸部13と凹部26とが嵌合可能なようにしている。これにより薬液充填タンク1を装置本体5に確実に装着できると共に、薬液充填タンク1を装置本体5の台座に固定・安定化する。装置本体5は、本体上部に支柱部24及びうで部23が存在しており、うで部23の先端部につば部22と抽出パイプ21が形成されている。図3に示すように、この支柱部24、うで部23、つば部22、抽出パイプ21の内部には、液管25が形成されており、抽出パイプ21から抽出した液体を装置本体5内部に送り込めるようになっている。
図2(1)に示すように、装置本体5の抽出パイプ21の先端部は、薬液充填タンク1の上面側の開口部(キャップ3)の真上に位置している。また、薬液充填タンク1のタンク用台座の凹部26は、抽出口の真下位置に配設されている。図2(2)に示すように、支柱部24が装置本体5内部に引き込まれて下降していくことにより、それに伴い、うで部23が下降し、抽出パイプ21の先端部が下降して、抽出パイプ21の先端部が薬液充填タンク1の抽出口(キャップ3)を塞いでいるフィルタ膜2を突き抜ける。更に、抽出パイプ21の先端部が下降して、抽出パイプ21の先端部が薬液充填タンク1の底面の凸部13(装置本体5のタンク用台座の凹部26)の部分の液溜まりに配置される。
そして、抽出パイプ21の先端部がタンク容器内部に配置された後、薬液充填タンク1内の薬液は、液管25を介して、薬液充填タンク1内部から抽出され装置本体5に取り込まれることになる。
図4の薬液充填タンクの詳細断面図に示すように、薬液充填タンク1は、抽出口(キャップ3)、フィルタ膜2、底面の凸部13のセンターが並ぶように配置されている。
以上説明したように、実施例1の薬液充填タンク1は、その上面側に設けられた円筒状の開口部を塞いでいるフィルタ膜2が、装置本体5と接続するための抽出パイプ21を挿入する抽出口の仕切り膜となっている。すなわち、実施例1の薬液充填タンク1は、薬液を充填したタンクに設けられた膜が、ガス抜き用フィルタ膜と、殺菌水生成装置本体と接続するための抽出パイプを挿入する抽出口の仕切り膜とを兼用させた構成となっている。
また殺菌水生成装置においては、薬液充填タンクに充填される液体は、次亜塩素酸ナトリウムなどの揮発性ガスの発生する薬液や膨張変化する薬液である。従って、それらの薬液が充填される薬液充填タンクには、通常、ガス抜き用或いは空気抜き用のフィルタ膜が設けられる。
図5(1)(2)に示されるように、装置本体5の抽出パイプ21の先端がフィルタ膜2を突き抜け、抽出パイプ21の先端部が薬液充填タンク1内部に配置される。抽出パイプ21の先端部がフィルタ膜2を突き抜けた際、フィルタ膜2が破れることになるが、抽出パイプ21の先端部が注射針のように鋭く、及び/又は、スクリュー状に螺子切りがされており、また、抽出パイプ21の径が数mmと小さいため、フィルタ膜2が大きく破れることはない。従って、抽出パイプ21とその周囲のフィルタ膜2の隙間からの液漏れを回避することができる。
薬液充填タンク1の薬液は、抽出パイプ21につながれた揚水ポンプ33によって、薬液充填タンク1内部から抽出され、装置本体に取り込まれることになる。
以上述べたように、実施例1の薬液充填タンク1では、フィルタ膜2と、装置本体と接続するための抽出パイプ21を挿入する抽出口の仕切り膜が兼用され、ガス抜き用フィルタ膜の配設部と抽出口接続部を別々に設ける必要がなく、タンク容器自体の構造が簡素化され、低いコストで製造でき、かつ、液漏を確実に防止することができるのである。
また、実施例1の薬液充填タンク1の底部の凸部13が抽出口の真下位置に配設されていることから、抽出パイプ21の先端が抽出口の仕切り膜を突き抜け、タンク容器内部に配置される際に、抽出パイプ21の先端を実施例1の薬液充填タンク1の底部の凸部13の液溜まりに配置でき、タンク内の薬液を余すことなく抽出できる。
また、抽出パイプ21につば部22が設けられ、抽出パイプ21がフィルタ膜2を破って薬液充填タンク1内に挿入された際に、破れたフィルタ膜2の隙間を遮断するように、抽出パイプ21のつば部22が抽出口の縁部11に当接することとしている。これにより、抽出パイプ21がフィルタ膜2を突き抜けた際にフィルタ膜が破れたとしても、つば部22が破れたフィルタ膜2と抽出パイプ21の間にできる隙間を遮断でき、確実に液漏れを防止できるようにしている。
次に図6を参照して、実施例2の殺菌水生成装置について説明する。
殺菌水生成装置の使用に際し、次亜塩素酸ナトリウムを収納する薬液充填タンクと酸性液を収納する薬液充填タンクを装着する必要があり、また、装置が使用されるに従い、次亜塩素酸ナトリウムなどの薬液は消耗するため、薬液の補充・交換のための薬液充填タンクの交換作業が必要となる。薬液充填タンクの装着・交換作業において、薬液充填タンクの入れ違いは、有毒ガスの発生による危険性や装置内の系統にダメージを与えることになる。
実施例2では、それぞれの薬液充填タンク(1L,1R)の底部に凸部(13L,13R)を設け、また装置本体5のタンク用台座に凹部(26L,26R)を設け、凸部(13L,13R)および凹部(26L,26R)の位置が薬液の種別により異なるようにし、所定の薬液に係る薬液充填タンクを正しいセット位置の台座に載置した場合に凸部と凹部が嵌合することとし、人的ミスによるタンクの入れ違いを回避できるようにしている。
すなわち、それぞれ異なる薬液を充填した薬液充填タンク(1L,1R)の抽出口(キャップ3L,3Rの部分)の配設位置と、薬液充填タンク(1L,1R)底部の凸部(13L,13R)の配設位置を、薬液充填タンクのタンク容器のセンターではなく、左右どちらかにずらしたものとしている。装置本体の台座スペースの制約から、薬液充填タンク1Lは装置本体の台座凹部26Lの場合にうまく嵌るようにし、また薬液充填タンク1Rは装置本体の台座凹部26Rの場合にうまく嵌るようにしている。
また、薬液充填タンク(1L,1R)の抽出口(キャップ3L,3Rの部分)の配設位置と、薬液充填タンク底部の凸部(13L,13R)の配設位置を左右対称とすることで、左右うで部(23L,23R)の長さは等しくなっている。
図6(2)に示されるように、抽出パイプ(21L,21R)は、同時に下降あるいは順次下降し、抽出パイプ(21L,21R)の先端部が抽出口のフィルタ膜を突き抜け、薬液充填タンク(1L,1R)内部に配置される。その際、抽出パイプ(21L,21R)の先端部は、薬液充填タンク(1L,1R)の底部の凸部(13L,13R)の液溜まりに配置されることになる。
図7は、実施例2の殺菌水生成装置本体の構成説明図である。図7の左側の薬液充填タンクから抽出された薬液4Aは、抽出パイプ21Lを経由して装置本体に送り込まれる。装置本体には薬液輸送ポンプP1があり、この薬液輸送ポンプP1の作用で薬液充填タンク内の薬液4Aが、薬液輸送管32を通って薬液抽出口31から混合管30に流れ込む。同様に、図7の右側の薬液充填タンクから抽出された薬液4Bは、抽出パイプ21Rを経由して装置本体に送り込まれる。装置本体には薬液輸送ポンプP2があり、この薬液輸送ポンプP2の作用で薬液充填タンク内の薬液4Bが、薬液輸送管32を通って薬液抽出口31から混合管30に流れ込む。
そして、混合管30の内部で、送られてくる水と薬液4A,4Bが混じりあって混合液(殺菌水)となるのである。
次に図8を参照して、実施例3の殺菌水生成装置について説明する。実施例3の殺菌水生成装置が実施例2の殺菌水生成装置と異なる点は、薬液充填タンク(1L,1R)の抽出口(キャップ3L,3Rの部分)の配設位置と、薬液充填タンク底部の凸部(13L,13R)の配設位置が左右対称ではなく、左右うで部(23L,23R)の長さ(a,b)が異なっている点である。
抽出パイプ(21L,21R)のうで部(23L,23R)の長さを薬液の種別により変えることにより、抽出パイプ(21L,21R)の先端位置を薬液の種別により異なるようにする。抽出パイプ(21L,21R)の先端部は、上方から下りて来て、薬液充填タンク(1L,1R)の抽出口のフィルタ膜を突き抜けるように、抽出パイプ(21L,21R)の先端部の位置に合わせて、薬液充填タンクの上面側の抽出口の配設位置を変える。このようにして、薬液充填タンク(1L,1R)の装置本体5の台座の配置場所の取り違い防止を図っている。
本発明の薬液充填タンクは、殺菌水生成装置の薬液充填タンクとして有用である。
実施例1の薬液充填タンクの外観図 実施例1の薬液充填タンクの薬液の抽出方法の説明図 抽出パイプ部の支え機構の構成図 フィルタ膜の機能説明図 薬液充填タンクの詳細断面図 実施例2の殺菌水生成装置の説明図 実施例2の殺菌水生成装置本体の構成説明図 実施例3の殺菌水生成装置の説明図
符号の説明
1,1R,1L 薬液充填タンク
2 フィルタ膜
3,3R,3L キャップ
4 薬液
5 装置本体
11 縁部
12 取手
13,13R,13L 凸部
21,21R,21L 抽出パイプ
22,22R,22L つば部(鍔部)
23,23R,23L うで部
24,24R,24L 支柱部
25 液管
26,26R,26L 凹部
30 混合管
31 薬液注入口
32 薬液輸送管
33 薬液輸送ポンプ

Claims (11)

  1. 殺菌水生成用の揮発性ガスの発生する薬液が充填されたタンクから薬液を抽出する方法であって、前記タンクに設けられたガス抜き用フィルタ膜を貫通し、殺菌水生成装置本体と接続するための抽出パイプを挿入する工程を備えた薬液抽出方法。
  2. 前記ガス抜き用フィルタ膜の位置が薬液の種別により異なるようにし、前記ガス抜き用フィルタ膜の位置が予め設定された前記抽出パイプの挿入位置と合致するか否かの判定工程を備えた請求項1に記載の薬液抽出方法。
  3. 前記タンクの底面形状が薬液の種別により異なるようにし、前記タンクの底面形状が前記殺菌水生成装置本体の台座の形状と嵌合するか否かの判定工程を備えた請求項1に記載の薬液抽出方法。
  4. 殺菌水生成用の揮発性ガスの発生する薬液が充填されたタンクを備える殺菌水生成装置において、薬液を充填したタンクに設けられた膜が、ガス抜き用フィルタ膜と、殺菌水生成装置本体と接続するための抽出パイプを挿入する抽出口の仕切り膜と、を兼用させたものであることを特徴とする薬液充填タンク。
  5. 前記ガス抜き用フィルタ−膜は、前記タンク内に液充填のための蓋として用いることを特徴とする請求項4に記載の薬液充填タンク。
  6. 請求項4又は5の薬液充填タンクを備える殺菌水生成装置において、前記抽出パイプが、前記抽出口の仕切り膜を破って貫通しタンク内に挿入された際に、破れた仕切り膜の隙間を遮断するように、前記抽出パイプのつば部が前記抽出口の縁部に当接し得る構成とされたことを特徴とする殺菌水生成装置。
  7. 請求項4又は5の薬液充填タンクを備える殺菌水生成装置において、前記タンクの底部に凸部が設けられ、殺菌水生成装置本体のタンク用台座に凹部が設けられ、前記凸部および凹部の位置が薬液の種別により異なるものであり、所定のタンクを所定の台座に載置した場合に前記凸部と凹部が嵌合し得ることを特徴とする殺菌水生成装置。
  8. 前記凸部および凹部が、前記抽出口の真下に位置するものであることを特徴とする請求項7に記載の殺菌水生成装置。
  9. 請求項4又は5の薬液充填タンクを備える殺菌水生成装置において、前記抽出パイプおよび抽出口の位置が薬液の種別により異なるものであることを特徴とする殺菌水生成装置。
  10. 請求項4又は5の薬液充填タンクを備える殺菌水生成装置において、前記ガス抜き用フィルタ膜の位置が薬液の種別により異なるものであることを特徴とする殺菌水生成装置。
  11. 請求項7の薬液充填タンクを備える殺菌水生成装置において、タンクの台座に設けられた前記凹部の形状が薬液の種別により異なるものであることを特徴とする殺菌水生成装置。
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