JP4821781B2 - ブレーキペダル装置 - Google Patents

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本発明は、車両を制動するブレーキペダル装置に関し、特にペダル比の特性を適正化してブレーキの操作性を高めることができるブレーキペダル装置に関する。
特許文献1に記載されたブレーキペダル装置においては、ブレーキペダルと一体に動作するブレーキレバーと、ブレーキ機構の入力軸に対して有効ストロークを与える回転リンクとが、ペダルストロークに応じて揺動して実質的なレバー比を変更する連結リンクで連結されている。このような構成によれば、ペダルストロークに対するレバー比の設定自由度の向上を図り、運転者にとっての操作性を考慮した適正な操作フィーリングを実現できる。
また、特許文献2に記載されたブレーキ操作装置においては、ブレーキペダルが操作されると、ブレーキペダルの揺動が一対のロッドから成るリンク機構を介してブレーキ倍力装置へ伝達されてブレーキ装置が作動される。ここで、ブレーキペダルが揺動されると、リンク機構のリンクピンの位置が湾曲形状のガイド孔にガイドされてブレーキペダルの揺動軌跡に対し変位される。このため、リンク機構によってブレーキ倍力装置へ伝達される伝達量が、ブレーキペダルの揺動量に対して非線形特性とされる。
この場合、入出力特性の変化は、スプリング等を用いることなく、リンク機構のリンクピンをガイド孔によって所定軌道にガイドすることにより行われる構成であるため、摩擦力が入出力特性に悪影響を及ぼすことがなく、所定の入出力特性を安定して得ることができる。また、ガイド孔の湾曲形状を適宜設定することにより、所望の入出力特性を容易に得ることができ、設計の自由度が拡大する。
特許第3269239号公報(段落〔0009〕乃至〔0010〕、図1) 特許第3414023号公報(段落〔0015〕乃至〔0018〕、図7)
特許文献1に記載のブレーキペダル装置では、制動力が小さい領域においてはストロークコントロールにより制動力が調整でき、また制動力が大きい領域では踏力コントロールにより制動力が調整できる構成であるため、ブレーキ操作初期においてペダルストロークの軽減を図ることはできず、またそれ以降のブレーキ操作において有効に踏力の軽減を図ることもできない。
また、特許文献2に記載のブレーキ操作装置では、ブレーキ倍力装置へ伝達される伝達量が、ブレーキペダルの揺動量に対して非線形特性とされるため、ブレーキ操作初期においてペダル比を1又は1以下に設定することは困難である。また、ブレーキ操作初期においてペダル比を1又は1以下に設定すると、それ以降のブレーキ操作においてペダル比を通常の3前後に設定することが困難となる。
本発明は、ペダル比を任意に設定することが可能であり、ブレーキ操作初期においてブレーキペダルの踏み込みストロークの軽減を図ることでき、それ以降のブレーキ操作において有効に踏力の軽減を図ることができるブレーキペダル装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、第1の連結リンク(21,61)の一端と第2の連結リンク(22)の一端が、固定点である第1の回動支点(25)で回動自在に連結され、前記第1の連結リンクの他端と第3の連結リンク(23)の一端が、第2の回動支点(26)で回動自在に連結され、前記第2の連結リンクの他端と第4の連結リンク(24)の一端が、第3の回動支点(27)で回動自在に連結され、前記第3の連結リンクの他端と前記第4の連結リンクの他端が、第4の回動支点(28)で回動自在に連結された4節リンク機構(20,60)と、前記第1の回動支点から第1の所定距離離間して前記第4の連結リンクに一体的に設けられたブレーキペダル(11)と、 前記第1の連結リンクに第1の回動支点から前記第1の所定距離より短い第2の所定距離離間した位置に回動自在に連結されたプッシュロッド(13)と、前記ブレーキペダルの踏み込み前において前記第2の連結リンクを原位置に位置決めする位置決め部材(30)と、前記第2の連結リンクに設けられ、前記ブレーキペダルを所定の踏み込み量だけ踏み込んだときに前記第1の連結リンクの前記第2の連結リンクとの相対回動を停止させる回動停止部材(40,70)とを備え、 前記第1の連結リンクが前記回動停止部材により停止されるまで前記ブレーキペダルを踏み込んだときは、前記第2の連結リンクが前記原位置に位置決めされた状態で前記第1、第3及び第4の連結リンクが回動して前記プッシュロッドを押し込み、前記第1の連結リンクが前記回動停止部材により停止された後に前記ブレーキペダルを踏み込んだときは、前記第1〜第4の連結リンクが一体的に前記第1の回動支点を中心に回動して前記プッシュロッドを押し込むことである。
請求項2に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記第1の連結リンク(21)が前記回動停止部材(40)により停止されるまでは、前記第4の回動支点(28)の移動距離が前記プッシュロッド(13)の回動支点(26)の移動距離と等しくなるように、各回動支点間距離を調整したことである。
請求項3に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記4節リンク機構(20)が平行四辺形をなすように構成すると共に、前記第3の回動支点(27)から前記ブレーキペダル(11)までの距離が、前記第1の回動支点(25)から前記プッシュロッド(13)の回動支点(26)までの距離と等しくなるように構成し、前記第1の連結リンク(21)が前記回動停止部材(40)により停止されるまでの前記ブレーキペダルの踏み込みストロークが、前記プッシュロッドの押し込みストロークと等しくなるようにしたことである。
請求項4に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記第1の連結リンク(61)が前記回動停止部材(40)により停止されるまでは、前記第4の回動支点(28)の移動距離が前記プッシュロッド(13)の回動支点(29)の移動距離より小さくなるように、各回動支点間距離を調整したことを特徴とすることである。
請求項5に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記4節リンク機構(60)が平行四辺形をなすように構成すると共に、前記第3の回動支点(27)から前記ブレーキペダル(11)までの距離が、前記第1の回動支点(25)から前記プッシュロッド(13)の回動支点(29)までの距離より小さくなるように構成し、前記第1の連結リンク(61)が前記回動停止部材(40)により停止されるまでの前記ブレーキペダルの踏み込みストロークが、前記プッシュロッドの押し込みストロークより小さくなるようにしたことである。
請求項6に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1乃至5のいずれか一項において、前記回動停止部材(70)は、前記第1の連結リンク(21,61)の前記第2の連結リンク(22)に対する回動停止位置調整が可能に構成されていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、ブレーキ操作初期において4節リンク機構の第2の連結リンクを原位置に位置決めした状態で第1、第3及び第4の連結リンクを回動してプッシュロッドを押し込み、それ以降のブレーキ操作において第1〜第4の連結リンクを一体的に第1の回動支点を中心に回動してプッシュロッドを押し込むように構成している。このため、第1の回動支点からブレーキペダルまでの距離と第1の回動支点からプッシュロッドまでの距離を所定値に設定することにより、ブレーキ操作初期におけるペダル比とそれ以降のブレーキ操作におけるペダル比を任意に設定することができ、ブレーキ操作初期においてブレーキペダルの踏み込みストロークの軽減を図ることできると共に、それ以降のブレーキ操作において有効に踏力の軽減を図ることができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、4節リンク機構の各回動支点間距離を適宜調整するのみで、ブレーキ操作初期においてペダル比が1となるブレーキペダル装置を設計することができるため、設計工数の低減を図ることができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、4節リンク機構が平行四辺形をなすように構成したので、ブレーキ操作初期においてペダル比が1になるように容易に設定することができ、ブレーキペダルの踏み込みストロークの軽減を図ることできる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、4節リンク機構の各回動支点間距離を適宜調整するのみで、ブレーキ操作初期においてペダル比が1未満となるブレーキペダル装置を設計することができるため、設計工数の低減を図ることができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、4節リンク機構が平行四辺形をなすように構成したので、ブレーキ操作初期においてペダル比が1未満となるように容易に設定することができ、ブレーキペダルの踏み込みストロークの軽減を更に図ることできる。
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、ブレーキ操作初期におけるブレーキペダルの踏み込みストローク、即ちプッシュロッドの押し込みストロークを任意に設定することができるので、ブレーキ装置に合わせた操作性を簡易に調整することができる。
以下、図面に基づいて本発明の第1の実施形態について説明する。図1において、10は例えば車両に用いられるブレーキペダル装置で、ブレーキペダル11の揺動が本実施の形態に係る伝達機構12及びプッシュロッド13を介してブレーキ倍力装置14へ伝達される。この伝達機構12は、ブレーキペダル11の踏み込みストロークが小さい領域ではペダル比が小さく、即ちブレーキペダル11の踏み込みストローク変化に対するプッシュロッド13の押し込みストローク変化が等しく、もしくは大きくなるように、一方ブレーキペダル11の踏み込みストロークが大きい領域ではペダル比が大きく、即ちブレーキペダル11の踏み込みストローク変化に対するプッシュロッド13の押し込みストローク変化が小さくなるように構成したものである。かかる構成によれば、ブレーキ操作初期におけるブレーキペダルの踏み込みストロークの軽減が図れると共に、ブレーキペダル11が大きく踏み込まれてプッシュロッド13に加わる反力が大きくなるにつれて、有効に踏力の軽減を図ることができる。
伝達機構12は、4節リンク機構20、位置決め部材30及び回動停止部材40を備えている。4節リンク機構20は、第1〜第4の連結リンク21,22,23,24の各端が第1〜第4の回動支点25,26,27,28により回動自在に連結されている。即ち、第1の連結リンク21の一端と第2の連結リンク22の一端が、車体に固定された第1の回動支点25で回動自在に連結されている。更に、第1の連結リンク21の他端と第3の連結リンク23の一端が第2の回動支点26で回動自在に連結され、第2の連結リンク22の他端と第4の連結リンク24の一端が第3の回動支点27で回動自在に連結されている。そして、第3の連結リンク23の他端と第4の連結リンク24の他端が第4の回動支点28で回動自在に連結されている。
ブレーキペダル11は、第4の連結リンク24の他端側に一体的に突設されている。即ち、ブレーキ倍力装置14側とは逆側に、第4の連結リンク24と略L字状をなすように設けられている。そして、ブレーキペダル11は、ペダル先端が第1の回動支点25から所定距離“b”だけ離間した位置で、かつ第3の回動支点27から所定距離“a”だけ離間した位置となるように設けられている。プッシュロッド13は、一端が第1の回動支点25から上記所定距離“a”だけ離間した位置、即ちこの例では第2の回動支点25に回動自在に連結され、他端がブレーキ倍力装置14に連結されている。
位置決め部材30は、図1に示すブレーキペダル11を踏み込む前の第2の連結リンク22の位置(原位置)に第2の連結リンク22を位置決めする。この位置決め部材30は、引張ばね31とストッパ32を備えている。引張ばね31は、一端が第2の連結リンク22に係止され、他端がブレーキペダル11側の車体の任意位置に係止されている。これにより、引張ばね31は、第2の連結リンク22を原位置に戻す方向に付勢することができる。ストッパ32は、原位置となった第2の連結リンク22の図示右側面と当接可能な車体の任意位置に固定されている。これにより、ストッパ32は、引張ばね31により引っ張られる第2の連結リンク22を原位置にて停止させることができる。
回動停止部材40は、図2に示すブレーキペダル11を所定の踏み込みストローク“t1”だけ踏み込んだときに第1の連結リンク21の第2の連結リンク22に対する回動を停止させる。この回動停止部材40は、第2の連結リンク22に一体的に突設されている。即ち、ブレーキ倍力装置14側に第2の連結リンク22の側面から突設された突出部の先端に、第1の連結リンク21の図示左側面と当接可能な凸部41が設けられている。これにより、回動停止部材40は、第1の連結リンク21と第2の連結リンク22とを図2に示す所定角度θの開状態に維持することができる。
以上のように構成されたブレーキペダル装置10の動作を図1〜図3を参照して説明する。先ず、図1に示すブレーキペダル11を踏み込む前の状態では、第2の連結リンク22は引張ばね31により図示右方向に引っ張られて、第2の連結リンク22の図示右側面がストッパ32と当接して原位置に位置決めされている。第1の連結リンク21は第3の連結リンク23と共にプッシュロッド13により図示右方向に押圧され、第3の連結リンク23の図示右側面が第2の連結リンク22の図示左側面と当接して位置決めされ、これに伴ってブレーキペダル11を含む第4の連結リンク24が位置決めされている。
次に、ブレーキペダル11を図示左方向に踏み込むと、図2に示すように第1の連結リンク21の図示左側面が回動停止部材40の凸部41に当接するまでは、第2の連結リンク22が原位置に位置決めされた状態で、第3の回動中心27を中心に第4の連結リンク24が図示左方向に回動する。この回動に伴って、第1の回動中心25を中心に第1の連結リンク21が図示左方向に回動すると共に、第2及び第4の回動中心26,28を中心に第3の連結リンク23が図示左方向に回動してプッシュロッド13を図示左方向に押し込む。
このとき、上述したようにブレーキペダル11先端と第3の回動支点27との距離、及びプッシュロッド13の回動支点(第2の回動支点26)と第1の回動支点25との距離は“a”であり、第3の回動支点27と第4の回動支点28との距離も“a”に設定されており、4節リンク機構20は平行四辺形をなすように設定されている。このため、ペダル比は“1”となるので、ブレーキペダル11先端の踏み込みストローク“t1”は、第4の回動支点28の移動量と等しく、更に第2の回動支点26の移動量と等しくなり、最終的にプッシュロッド13の押し込みストロークと略等しくなる。
続いて、図2に示す第1の連結リンク21の図示左側面が回動停止部材40の凸部41に当接した後に、図3に示すようにブレーキペダル11を図示左方向に更に踏み込むと、第1の連結リンク21と第2の連結リンク22とは回動停止部材40により所定角度θの開状態に維持されたまま、第3及び第4の連結リンク23,24と共に第1の回動中心25を中心に図示左方向に回動してプッシュロッド13を図示左方向に更に押し込む。
このとき、上述したようにプッシュロッド13の回動支点(第2の回動支点26)と第1の回動支点25との距離は“a”であり、ブレーキペダル11先端と第1の回動支点25との距離は“b”であるため、ペダル比は“b/a”となる。即ち、ブレーキペダル11先端の踏み込みストローク“t2”のb/a倍が、第2の回動支点26の移動量と等しくなり、最終的にプッシュロッド13の押し込みストロークと略等しくなる。
以上のように、このブレーキペダル装置10によれば、図4に示すように、第1の連結リンク21が回動停止部材40の凸部41に当接するまでブレーキペダル11を踏み込むブレーキ操作初期(踏み込みストロークが0からtまで)においては、ペダル比を“1”とすることができるのでブレーキペダル11の踏み込みストロークの軽減が図れる。また、それ以降のブレーキ操作(踏み込みストロークがt以降)においては、ペダル比を例えば通常の“3”とすることができるのでブレーキペダル11が大きく踏み込まれてプッシュロッド13に加わる反力が大きくなるにつれて、有効に踏力の軽減を図ることができる。
尚、上述した実施形態では、プッシュロッド13の一端が第1の回動支点25から上記所定距離“a”だけ離間した第2の回動支点25に回動自在に連結されるように構成したが、第1の回動支点25から上記所定距離“a”だけ離間した第1の連結リンク21上の位置であれば、第2の回動支点26とは別に回動支点を設けてプッシュロッド13を回動自在に連結するようにしても良い。即ち、第1の連結リンク21の第2の回動支点26側を延伸して該延伸部にプッシュロッド13の回動支点を設けても良く、また、第1の連結リンク21の第1の回動支点25と第2の回動支点25の間にプッシュロッド13の回動支点を設けても良い。
また、上述した実施形態では、平行四辺形をなす4節リンク機構20としたが、必ずしも平行四辺形とする必要はない。ただし、その場合は第1の連結リンク21が回動停止部材40により停止されるまでは、第4の回動支点28の移動距離がプッシュロッド13の回動支点の移動距離と等しくなるように、各回動支点25,26,27,28間距離を適宜設定する。これによりブレーキ操作初期においてペダル比が1となるブレーキペダル装置を簡易に設計することができる。
次に、図面に基づいて本発明の第2の実施形態について説明する。尚、図1に示す本発明の第1の実施形態のブレーキペダル装置10と同一構成部材は同一番号を付してそれらの説明を省略する。図5において、第2の実施形態のブレーキペダル装置50の4節リンク機構60を構成する第1の連結リンク61のみが、第1の実施形態のブレーキペダル装置10の4節リンク機構20を構成する第1の連結リンク21と異なる構成となっている。
この第1の連結リンク61は、第1の実施形態の第1の連結リンク21と比較して他端側が延伸して形成、即ち第3の連結リンク23の一端と連結する第2の回動支点26を越えた延長部分が形成されている。そして、この延長部分に第5の回動支点29が設けられ、この第5の回動支点29にプッシュロッド13の一端が回動自在に連結されている。この第5の回動支点29から第1の回動支点25までは所定距離“c(>a)”だけ離間している。
以上のように構成されたブレーキペダル装置50の動作を図5〜図7を参照して説明する。先ず、図5に示すブレーキペダル11を踏み込む前の状態では、第2の連結リンク22は引張ばね31により図示右方向に引っ張られて、第2の連結リンク22の図示右側面がストッパ32と当接して原位置に位置決めされている。第1の連結リンク61は第3の連結リンク23と共にプッシュロッド13により図示右方向に押圧され、第3の連結リンク23の図示右側面が第2の連結リンク22の図示左側面と当接して位置決めされ、これに伴ってブレーキペダル11を含む第4の連結リンク24が位置決めされている。
次に、ブレーキペダル11を図示左方向に踏み込むと、図6に示すように第1の連結リンク61の図示左側面が回動停止部材40の凸部41に当接するまでは、第2の連結リンク22が原位置に位置決めされた状態で、第3の回動中心27を中心に第4の連結リンク24が図示左方向の回動する。この回動に伴って、第1の回動中心25を中心に第1の連結リンク61が図示左方向に回動すると共に、第2及び第4の回動中心26,28を中心に第3の連結リンク23が図示左方向に回動してプッシュロッド13を図示左方向に押し込む。
このとき、第3の回動支点27と第4の回動支点28との距離、及び第1の回動支点25と第2の回動支点26との距離は“a”に設定されており、4節リンク機構60は平行四辺形をなすように設定されている。一方、上述したようにブレーキペダル11先端と第3の回動支点27との距離は“a”であり、プッシュロッド13の回動支点(第5の回動支点29)と第1の回動支点25との距離は“c”である。このため、ペダル比は“a/c<1”となるので、ブレーキペダル11先端の踏み込みストローク“t1”は、第4の回動支点28の移動量と等しく、更に第2の回動支点26の移動量と等しくなるが、第5の回動支点29の移動量は“t1×c/a”となり、最終的にプッシュロッド13の押し込みストロークは“t1×c/a”と略等しく、即ち“t1”よりも大きくなる。
続いて、図6に示す第1の連結リンク61の図示左側面が回動停止部材40の凸部41に当接した後に、図7に示すようにブレーキペダル11を図示左方向に更に踏み込むと、第1の連結リンク61と第2の連結リンク22とは回動停止部材40により所定角度θの開状態に維持されたまま、第3及び第4の連結リンク23,24と共に第1の回動中心25を中心に図示左方向に回動してプッシュロッド13を図示左方向に更に押し込む。
このとき、上述したようにプッシュロッド13の回動支点(第5の回動支点29)と第1の回動支点25との距離は“c”であり、ブレーキペダル11先端と第1の回動支点25との距離は“b”であるため、ペダル比は“b/c”となる。即ち、ブレーキペダル11先端の踏み込みストローク“t2”のc/b倍が、第5の回動支点29の移動量と等しくなり、最終的にプッシュロッド13の押し込みストロークと略等しくなる。
以上のように、このブレーキペダル装置50によれば、図5に示すように、第1の連結リンク61が回動停止部材40の凸部41に当接するまでブレーキペダル11を踏み込むブレーキ操作初期(踏み込みストロークが0からtまで)においては、ペダル比を“1未満”とすることができるのでブレーキペダル11の踏み込みストロークの更なる軽減が図れる。また、それ以降のブレーキ操作(踏み込みストロークがt以降)においては、ペダル比を例えば通常の“3”に近似させることができるのでブレーキペダル11が大きく踏み込まれてプッシュロッド13に加わる反力が大きくなるにつれて、有効に踏力の軽減を図ることができる。
尚、上述した実施形態では、平行四辺形をなす4節リンク機構60としたが、必ずしも平行四辺形とする必要はない。ただし、その場合は第1の連結リンク61が回動停止部材40により停止されるまでは、第4の回動支点28の移動距離がプッシュロッド13の回動支点の移動距離よりも小さくなるように、各回動支点25,26,27,28,29間距離を適宜調整する。これによりブレーキ操作初期においてペダル比が1未満となるブレーキペダル装置を簡易に設計することができる。
図8は、回動停止部材の変形例を示す図である。図1等に示す回動停止部材40は、第1の連結リンク21,61と第2の連結リンク22のなす角度がθとなったときに第1の連結リンク21,61の回動を停止させるが、この回動停止部材70は、第1の連結リンク21,61と第2の連結リンク22のなす角度が任意の角度となったときに第1の連結リンク21,61の回動を停止させる。即ち、第1の連結リンク21,61の回動停止位置調整が可能に構成されている。
回動停止部材70は、めねじ部71、ボルト72及びナット73を備えている。めねじ部71は、回動停止部材40の凸部41にプッシュロッド13と略平行に設けられている。そして、このめねじ部71には、ナット73が螺合されたボルト72が螺合されている。ボルト72の先端部72aが凸部41の役割をなし、第1の連結リンク21,61の左側面と当接可能となっている。このような構成において、第1の連結リンク21,61の回動停止位置を調整する場合には、ボルト72をめねじ部71に螺合させた状態で回転させて凸部41から突出した分の長さを所定長さに調整し、ナット73をめねじ部71に締め付ける。これにより、ボルト72はダブルナット効果で緩むことはなく、第1の連結リンク21,61と第2の連結リンク22とを調整角度の開状態に維持することができる。
以上述べた本実施形態のブレーキペダル装置10,50によれば、特に自動車用ブレーキの摩擦材をロータから十分に離し、引き摺り低減や引き摺り無しシステム実現時は、初期の消費液量が増え、ブレーキペダルの踏み込みストロークが長くなるが、本実施形態のブレーキペダル装置10,50を用いることにより初期のブレーキペダル11の踏み込みストロークの増加を抑制することができ、また、それ以降は通常のブレーキと同等の性能を得ることができる。
ブレーキペダル装置を示す概略構成図。 図1に示すブレーキペダル装置の動作を説明するための概略構成図。 図1に示すブレーキペダル装置の動作を説明するための概略構成図。 ブレーキペダルの踏み込みストロークとペダル比の関係を示す図。 ブレーキペダル装置の別形態を示す概略構成図。 図5に示すブレーキペダル装置の動作を説明するための概略構成図。 図5に示すブレーキペダル装置の動作を説明するための概略構成図。 回動停止部材の変形例を示す概略構成図。
符号の説明
10,50…ブレーキペダル装置、11…ブレーキペダル、12…伝達機構、13…プッシュロッド、14…ブレーキ倍力装置、20,60…4節リンク機構、21〜24…第1〜第4の連結リンク、25〜29…第1〜第5の回動支点、30…位置決め部材、31…引張ばね、32…ストッパ、40,70…回動停止部材、41…凸部、61…第1の連結リンク、71…めねじ部、72…ボルト、73…ナット。

Claims (6)

  1. 第1の連結リンク(21,61)の一端と第2の連結リンク(22)の一端が、固定点である第1の回動支点(25)で回動自在に連結され、前記第1の連結リンクの他端と第3の連結リンク(23)の一端が、第2の回動支点(26)で回動自在に連結され、前記第2の連結リンクの他端と第4の連結リンク(24)の一端が、第3の回動支点(27)で回動自在に連結され、前記第3の連結リンクの他端と前記第4の連結リンクの他端が、第4の回動支点(28)で回動自在に連結された4節リンク機構(20,60)と、
    前記第1の回動支点から第1の所定距離離間して前記第4の連結リンクに一体的に設けられたブレーキペダル(11)と、
    前記第1の連結リンクに第1の回動支点から前記第1の所定距離より短い第2の所定距離離間した位置に回動自在に連結されたプッシュロッド(13)と、
    前記ブレーキペダルの踏み込み前において前記第2の連結リンクを原位置に位置決めする位置決め部材(30)と、
    前記第2の連結リンクに設けられ、前記ブレーキペダルを所定の踏み込み量だけ踏み込んだときに前記第1の連結リンクの前記第2の連結リンクとの相対回動を停止させる回動停止部材(40,70)とを備え、
    前記第1の連結リンクが前記回動停止部材により停止されるまで前記ブレーキペダルを踏み込んだときは、前記第2の連結リンクが前記原位置に位置決めされた状態で前記第1、第3及び第4の連結リンクが回動して前記プッシュロッドを押し込み、
    前記第1の連結リンクが前記回動停止部材により停止された後に前記ブレーキペダルを踏み込んだときは、前記第1〜第4の連結リンクが一体的に前記第1の回動支点を中心に回動して前記プッシュロッドを押し込むことを特徴とするブレーキペダル装置。
  2. 請求項1において、前記第1の連結リンク(21)が前記回動停止部材(40)により停止されるまでは、前記第4の回動支点(28)の移動距離が前記プッシュロッド(13)の回動支点(26)の移動距離と等しくなるように、各回動支点間距離を調整したことを特徴とするブレーキペダル装置。
  3. 請求項1において、前記4節リンク機構(20)が平行四辺形をなすように構成すると共に、前記第3の回動支点(27)から前記ブレーキペダル(11)までの距離が、前記第1の回動支点(25)から前記プッシュロッド(13)の回動支点(26)までの距離と等しくなるように構成し、前記第1の連結リンク(21)が前記回動停止部材(40)により停止されるまでの前記ブレーキペダルの踏み込みストロークが、前記プッシュロッドの押し込みストロークと等しくなるようにしたことを特徴とするブレーキペダル装置。
  4. 請求項1において、前記第1の連結リンク(61)が前記回動停止部材(40)により停止されるまでは、前記第4の回動支点(28)の移動距離が前記プッシュロッド(13)の回動支点(29)の移動距離より小さくなるように、各回動支点間距離を調整したことを特徴とするブレーキペダル装置。
  5. 請求項1において、前記4節リンク機構(60)が平行四辺形をなすように構成すると共に、前記第3の回動支点(27)から前記ブレーキペダル(11)までの距離が、前記第1の回動支点(25)から前記プッシュロッド(13)の回動支点(29)までの距離より小さくなるように構成し、前記第1の連結リンク(61)が前記回動停止部材(40)により停止されるまでの前記ブレーキペダルの踏み込みストロークが、前記プッシュロッドの押し込みストロークより小さくなるようにしたことを特徴とするブレーキペダル装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項において、前記回動停止部材(70)は、前記第1の連結リンク(21,61)の前記第2の連結リンク(22)に対する回動停止位置調整が可能に構成されていることを特徴とするブレーキペダル装置。
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