JP4821624B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、特に画像データに付加情報を埋め込む作業の支援に関する。
従来から、付加情報を不可視の状態で画像に埋め込み印刷し、他の者にその印刷物を読み取らせ付加情報を復号させて情報を伝えるようなサービスを行う技術がある。しかし、印刷後にスキャンしたりカメラで撮影したりして得られた画像データから付加情報が確実に検出できるとは限らない。この付加情報の検出を保証するには、実際に印刷を行うプリンタやスキャナなどの入力機器を用いて前もって読取性能を検証しておくことが確実である。ただ、このような利用形態では、利用がかなり制限され実用的とは言い難い。そこで、実際のプリンタやスキャナ、カメラなどの実機を用いずにコンピュータ上での計算により読取性能を検証する方法が提案されている(例えば、特許文献1,2)。
このうち、特許文献1は、付加情報を格子状のブロックに分割した画像に繰り返し埋め込み、そして埋め込まれた付加情報の読み取りやすさで各ブロックを順位付けし、それを記憶しておく。そして、デコード時には、記憶した情報を参照して読みやすいブロックから順にデコードを試みる。このようにして、デコード処理の高速化を行うものである。また、特許文献2は、入出力環境をエミュレートし、その環境や条件で検出ができるか、できないのかの良否判定を行うものである。
ところで、画像に付加情報を埋め込む際、ユーザには、例えば人の顔や企業のロゴマークなど、いかなる画像劣化もさせたくない部分や、逆に埋込位置の検索を容易化するために画像中の認識し易いオブジェクトに近い部分に埋め込みたいなどの要求をもつ場合があり、この要求に応じるためにユーザに対して複数の埋込可能位置を提示することは有益である。
特開2005−229508号公報 特開2006−109071号公報
しかしながら、特許文献1においては、デコードの高速化という目的を達成するために埋め込み情報を格子状に区切られた画像ブロックに繰り返し埋め込むようにしており、画像の所望の位置に付加情報を埋め込みたいというユーザの要求に応えることはできない。
また、特許文献2においては、付与された条件や環境で検出が行えるかどうかを判定する方法であって、いくつかの条件から検出に最適な埋込位置を特定するための方法を提供するものではない。
このように、いずれの特許文献1,2においてもユーザにフィードバックするなどの自由度を持ち合わせていないため、例えば、ある埋め込み強度とある検出容易レベルを満足する埋め込み位置が複数あった場合に、それをユーザにフィードバックして埋込位置の決定をユーザに委ねるようなことができなかった。
本発明は、付加情報を画像に埋め込む際の便宜を図ること、または画像に埋め込まれた付加情報の検出の確実性の向上の少なくとも一方を目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、画像データに対して付加情報を埋め込むときに設定可能な複数の埋込条件のうちいずれかの埋込条件の設定値を入力する入力手段と、前記入力手段から入力された埋込条件の設定値を入力として計算を行う評価処理を実行することで、入力されなかった埋込条件の評価値を算出する評価処理手段と、前記評価処理手段における算出結果を出力することで埋込条件の評価結果を提示する出力手段とを有することを特徴とする。
また、前記評価処理手段による評価結果を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された評価結果を評価履歴情報として出力する評価履歴情報出力手段とを有することを特徴とする。
また、前記設定可能な複数の埋込条件には、少なくとも埋込強度、埋込位置、検出容易レベルを含むことを特徴とする。
また、前記評価処理手段は、入力された埋込強度及び検出容易レベルから埋込可能位置を計算により求めて出力することを特徴とする。
また、前記評価処理手段は、入力された埋込強度及び埋込位置から検出容易レベルを計算により求めて出力することを特徴とする。
また、前記評価処理手段は、入力された埋込位置及び検出容易レベルから埋込強度を計算により求めて出力することを特徴とする。
本発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータに、画像データに対して付加情報を埋め込むときに設定可能な複数の埋込条件のうちいずれかの埋込条件の設定値を入力させ、入力された埋込条件の設定値を入力として計算を行う評価処理を実行することで、入力されなかった埋込条件の評価値を算出させ、算出結果を埋込条件の評価結果として出力させることを特徴とする。
本発明によれば、画像データに付加情報を埋め込む際のユーザの設計自由度を向上させることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る画像処理装置の一実施の形態を示したハードウェア構成図である。本実施の形態における画像処理装置20は、従前から存在する汎用的なコンピュータのハードウェア構成で実現できる。すなわち、コンピュータは、図1に示したようにCPU1、ROM2、RAM3、ハードディスクドライブ(HDD)4を接続したHDDコントローラ5、入力手段として設けられたマウス6とキーボード7、及び表示装置として設けられたディスプレイ8をそれぞれ接続する入出力コントローラ9、通信手段として設けられたネットワークコントローラ10を内部バス11に接続して構成される。
図2は、本実施の形態における画像処理装置20のブロック構成図である。図2には、埋込条件受付部21、画像データ取得部22、表示制御部23、評価処理部24、埋込処理部25、全体制御部26、評価履歴記憶部27及び画像データ記憶部28が示されている。画像データ取得部22は、付加情報の埋込対象となる画像データを取得する。本実施の形態においては、付加情報を画像データに埋め込んだ場合の検出の確実性等の評価を行う際に、例示した設計画面に埋込対象となる画像データを画面表示したり、埋込条件値を設定したりするが、表示制御部23は、この設計画面の表示制御を行う。ユーザは、画像データに対して付加情報を埋め込むときに設定可能な複数の埋込条件のうちいずれかを、表示制御部23が表示した設計画面から入力するが、埋込条件受付部21は、この入力された埋込条件を受け付ける。評価処理部24は、埋込条件受付部21が受け付けた埋込条件の設定値を予め定義された評価計算式に代入することによって、入力されなかった埋込条件の評価値を算出し、その算出結果を出力することで埋込条件の評価結果をユーザに提示する。また、評価結果を評価履歴記憶部27に書き込む。埋込処理部25は、埋込条件受付部21が受け付けた埋込条件の設定値及び当該設定値に基づき評価処理部24が算出した評価値に基づき画像データに対して付加情報を埋め込む埋込処理を実施する。また、付加情報が埋め込まれた画像データを画像データ記憶部28に書き込む。全体制御部26は、上記各構成要素21〜25を連携動作させながら画像処理装置20における全体制御を行う。
画像処理装置20における各構成要素21〜26は、画像処理装置20を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。また、各記憶部27,28は、コンピュータに搭載されたHDD4にて実現される。あるいは、RAM3やネットワークコントローラ10を介してアクセス可能な記憶手段でも実現可能である。
図3は、本実施の形態における付加情報多重化画像設計画面の表示例を示した図である。本実施の形態では、ユーザインタフェースとして図3に示した付加情報多重化画像設計画面30を提供し、この画面30からユーザにより入力された埋込条件に従い実施する評価処理、並びに設定された埋込条件に基づく付加情報の画像データへの埋込処理を実行することになる。ここで、各処理の詳細について説明する前に図3に示した画面構成について説明する。
図3に示した付加情報多重化画像設計画面30は、各処理を実行する際に利用する処理関連表示領域31と、埋込対象の画像データに対して行った評価処理の実行結果の履歴をリスト表示する履歴表示領域32とで構成される。処理関連表示領域31には、付加情報の埋込対象となる画像データの表示領域33と、ユーザに対する指示を表示するガイド表示領域34とが含まれている。また、本実施の形態では、埋込強度、埋込情報、検出容易レベル及び埋込位置を埋込条件として用いるが、処理関連表示領域31には、埋込強度、埋込情報及び検出容易レベルに対する条件設定値の入力フィールドであると共に評価結果の表示フィールドでもある各条件設定値フィールド35,36,37が含まれている。更に、ユーザが評価処理を開始指示するための評価開始ボタン38、ユーザが埋込処理を開始指示するための埋込開始ボタン39及び各条件設定値フィールド35〜37に入力した設定値をリセットするための設定クリアボタン40が含まれている。
一方、履歴表示領域32には、指定した埋込条件の設定値と、その設定値に従って実施した評価処理の結果を含む評価履歴情報がリスト表示される。図3に示した表示例によると、矢印の左に埋込条件の設定値が、矢印の右に当該設定値に従った評価結果が、それぞれ展開表示されている。例えば、最新の実施した評価処理では、埋込強度として“75”、埋込情報として“A11309”、埋込位置として“(50,30)”と各条件値を設定して評価処理を実施した結果、検出容易レベル“大”という評価結果が得られたことを示している。
なお、本実施の形態で用いる画面30には、本実施の形態を実施する上で必要な項目のみを含めるようにしたが、他の情報を付加的に含めるようにしてもよい。また、画面レイアウトもこの画面例に限る必要はない。
次に、本実施の形態における動作について図4に示したフローチャートを用いて説明する。
本実施の形態の画像処理プログラムが起動され、付加情報の埋込対象の画像データがユーザにより指定されると、画像データ取得部22は、指定された画像データを、当該画像データの格納先、例えばHDD4あるいはネットワークコントローラ10を介して外部装置から取得する(ステップ101)。そして、全体制御部26は、表示制御部23に付加情報多重化画像設計画面30を表示させると共に、取得した画像データを表示領域33に表示させる(ステップ102)。なお、画像データを新たに取得して表示した初期の段階では、各条件設定値フィールド35〜37、埋込位置及び評価履歴情報には何も表示されない。
本実施の形態においては、付加情報多重化画像設計画面30に表示された評価開始ボタン38が押下されたか、埋込開始ボタン39が押下されたかで動作が異なり、さらに、評価開始ボタン38が押下された場合は、埋込強度、埋込情報、検出容易レベルあるいは埋込位置という埋込条件のうちいずれかが設定されているか否かにより動作が異なる。まず、評価開始ボタン38が押下された場合について説明する。
まず始めに実際の埋込手法の一例として、本願特許出願人と同一の出願人による特許出願(発明の名称:「画像処理装置及び画像処理方法」、出願公開番号:特開2004−140764号公報、以下、「先行文献1」)に開示される埋込手法が存在するが、本実施の形態では、この埋込方法を採用するものとし、以下に簡単にこの埋込方法について説明する。もちろん、本発明の実施においては、誤り訂正符号により符号化した付加情報を画像データに埋め込み、そして埋め込んだ各ビットを正しく検出できるか否かを推測することが可能な手法であれば、他の埋込手法を用いてもよい。
先行文献1に開示された埋込手法では、図5(D),(E)に示すような2つのパターンのいずれかを付加情報を構成する各ビットパターンに応じて選択し、それを埋込対象とする画像データ内のある矩形形状の領域に連接して、なおかつ、重ならないように多重化させて埋め込む手法である。図5(D),(E)のパターンの特徴は、次の通りである。
1.双方のパターン画像の対応する画素同士を加算した結果は、いずれも同じ所定値(たとえば「0」)になる。
2.各々のパターン画像中の全画素を加算した結果は、いずれも同じ所定値(たとえば「0」)になる。
3.各々のパターン画像は、画像の中心部を通り、その方向が直交する2つの画素値の不連続線(「エッジ」と呼ぶ)を有する。
4.各々のパターン画像の持つ画素値の絶対値は中心でもっとも大きく、中心から離れるほど小さくなる。
このように、面積を持ったパターンによって符号を表現することで印刷においてなされる様々な画質劣化要因(ノイズ)に対する耐性を獲得する一方、画像データと付加情報の多重化後に画像の濃度が大きく変化することが防止され(1,2の特徴による)、パターン画像の検出が容易で復号処理が簡便となり(2,3の特徴による)、かつパターン間でのエッジの発生が防止されて(4の特徴による)、その存在が視覚的に目立たないという特徴がある。
実際に図5(D),(E)のようなパターンを作成するためには、図5(A),(B)に示すように、符号“1”を意味する基本パターン(A)と、符号“0”を意味する基本パターン(B)とを定義しておき、これらの各要素の値(画素値)に図5(C)に示す(1)式または(2)式のような式(これらの式においてCは埋め込み強度、αは減衰率であり、ユーザによって設定される)によって定義される値を乗じて得ることができる。なお、(1)、(2)式でX,Yはパターン画像の中心を(X,Y)=(0,0)としたときの各画素の座標(X,Y)の値である。
この乗算の結果、図5(A),(B)それぞれに基づいて図5(D),(E)に示した各パターン画像が生成される。なお、図5(D),(E)では図示の都合上、濃度の違いをハッチングの違いによって示している。
次に、評価開始ボタン38が押下された際、埋込強度、埋込情報、検出容易レベル、あるいは埋込位置が設定されているか否かによらず共通に利用される推定BER(Bit Error Rate)の算出アルゴリズムについて説明する。
推定BERとは、ある埋込位置に、ある埋込対象の付加情報を、ある検出容易レベルとある埋込強度で埋め込んだ場合に推定されるビット・エラー率のことである。まず、この埋込手法を用いた場合に埋め込んだ各ビットが正しく検出できそうか否かを検査する方法について説明する。ここでは、図5(A),(B)のパターン作成時の計算式に関して、図5(C)の(1)式を用い、埋込強度をC、減衰率を0.2、パターンサイズを8×8画素とした例を説明する。なお、この埋込方法では、座標の取り方を図6のようにして計算しても本発明に対する一般性は失われない。
例えば、埋込強度が75の場合のパターンは図7のようなパターンになる。このようなパターンを元画像データの対応する画素の各階調値に加算した後、パターンを図8に示すように4つの領域に分割し、それらの領域に含まれる16個の各画素の階調値の合計値R1,R2,R3,R4を求める。なお、人間の目では、“+75”程度の値を階調値に加算しても、ほとんどその加算分を視認することはできない。
そして、R1,R3のうちの小さい方がR2,R4の大きい方よりも大きければ、埋め込まれたのは符号“1”である確率が高く、一方、R2,R4のうちの小さい方がR1、R3の大きい方よりも大きければ、埋め込まれたのは符号“0”である確率が高いと考えられる。このように考えれば、符号“1”を埋め込んで、それを正しく検出するためには、符号“1”に対応するパターンの加算後にR1,R3のうちの小さい方がR2,R4の大きい方よりも大きくなっていれば、正しく検出できる可能性が高い。さらに、R1,R3のうちの小さい方がR2,R4の大きい方よりもある閾値以上大きくなっていれば、実際のプリント時やスキャン時に発生するノイズに対する耐性が高くなり検出の確度も高くなる。逆に、符号“0”を埋め込んで、それを正しく検出するためには、符号“0”に対応するパターンの加算後にR2,R4のうちの小さい方がR1,R3の大きい方よりも大きくなっていれば、正しく検出できる可能性が高い。さらに、R2,R4のうちの小さい方がR1,R3の大きい方よりもある閾値以上大きくなっていれば、実際のプリント時やスキャン時に発生するノイズに対する耐性が高くなり検出の確度も高くなる。
以上の検査をパターンが多重化される画像データの全てのビット(画素)に対して行い、そのうち何ビットが正しく検出できそうかを計測し、その比率を求めたものが推定BERである。この推定BERの値が、付加情報を誤り訂正符号化する際に想定していたBER(想定BER)よりも小さければ付加情報の復号ができる。想定BERは、このBERと同じ割合でエラー・ビットがあっても所定値未満の復号エラー確率が達成できるように符号化した際の設計値である。
さらに、以上の埋込方法を利用する際に閾値の値を大きくしても、推定BERが想定BERよりも小さければよりノイズに対する耐性が強くなる。換言するとプリント性能やスキャン性能が劣る入出力機器を用いても付加情報の復号が可能となるため、このような場合は検出容易レベルが大きいと考えることができる。ここで、検出容易レベルが大の場合の閾値をth1、中の場合をth2、小の場合はth3とすると、th1>th2>th3であり、これらの各閾値は予め複数の入出力の機器の組合せで実験して得られた経験値を用いることが望ましく、この値を適切に使って要求される検出容易レベルを実現した際の推定BERを求めればいい。
以上が、評価開始ボタン38が押下された際に、推定BERを求めるために共通に利用されるアルゴリズムである。
次に、評価開始ボタン38が押下された場合の埋込条件の設定状況に対応した各処理の詳細について説明する。
本実施の形態における評価処理では、付加情報の埋込条件として、埋込強度、埋込情報、検出容易レベル及び埋込位置という4項目を扱うことにしている。そして、4項目のうち3項目がユーザによって設定されたときに残りの1つの項目について適切と考えられる条件値を計算により求め、この算出結果を評価結果としてユーザに提示する。なお、付加情報の内容については、本来ユーザが決定すべき埋込条件であり、評価の結果により決定されるべき値ではないため評価の対象とはならず、原則、実際に埋め込みたいデータ値を条件設定値フィールド36に設定する。以下、場合分けして説明する。
(ケース1)埋込強度と検出容易レベルが設定されていて、埋込位置が設定されていないケース
ユーザが付加情報多重化画像設計画面30の各条件設定値フィールド35〜37それぞれに埋込強度、付加情報及び検出容易レベルの各設定値を入力し(ステップ103)、評価開始ボタン38を押下すると(ステップ104でY)、埋込条件受付部21がユーザにより設定された条件値を受け付けると共に、全体制御部26は、受け付けられた設定値を評価処理部24に渡して評価処理の実行開始を指示する。
付加情報が所定の大きさを持つ矩形形状領域内に埋め込まれるとすると、評価処理部24は、まず始めに付加情報の埋込範囲を示す埋込領域の左上角を、画像データの表示領域33の左上角に合わせる。そして、付加情報の埋込領域が対応付けされた画像データの画素データに対して、設定された埋込強度と検出容易レベルを用いて推定BERを求め、それが想定BERより小さいかを求め、小さければ埋込みが成される埋込領域の左上画素の値を白、または黒、あるいは元の画素を反転するなどして視認可能に表示されるように表示制御部23に指示する。このケースの評価処理では、付加情報の埋込箇所候補をユーザに提示することになる。
以下、前述した処理を、付加情報の埋込領域を左から右へ、また上から下へ1画素ずつずらしながら行う。これにより、ケース1における評価処理では、ユーザの設定条件を満足する埋込箇所の候補が全てリストアップされ、そのリストアップされた埋込箇所候補となる領域を表示制御部23に画面表示させることでユーザに評価結果を提示する(ステップ105)。なお、この後、ユーザは、埋込処理を開始する前に埋込箇所候補の中からいずれか1つの埋込領域を付加情報の埋込位置として選択する。
なお、上記説明では、画像データ全体を処理対象領域とした。ただ、例えば、人の顔や企業のロゴマーク上に付加情報を埋め込みたくない場合がある。このような場合、埋込箇所候補の中から人の顔や企業のロゴマークと重なる埋込箇所候補をユーザが選択しなければよいわけであるが、ケース1において評価開始ボタン38を押下する前に表示領域33に表示された画像データのうち評価対象とする領域をユーザが範囲指定できる機能を設ければ、ユーザは、最初から選択することのない領域(人の顔や企業のロゴマークの表示領域)を範囲指定外と設定することができる。これにより、前述した推定BER算出処理等を範囲指定外とした領域に対して実行させずにすむので、評価処理効率の向上を図ることができる。
また、仮にユーザにより付加情報が設定されずに条件設定値フィールド36が空欄であった場合には、推定BERを求める際には各ビットが”1”でも”0”でも検出可能な場合のみビットが正しく検出できると判定すればいい。付加情報を設定しなければ、付加情報によらずにその他の設定条件を満足する埋込位置を探し出すように処理される。これは、画像データの同じ位置に可変データである付加情報を埋め込みたい場合に便宜である。
(ケース2)埋込位置と埋込強度が設定されていて、検出容易レベルが設定されていないケース
ユーザが付加情報多重化画像設計画面30の条件設定値フィールド35,36それぞれに埋込強度及び付加情報の各設定値を入力し(ステップ103)、表示領域33上に埋込位置を指定した後、評価開始ボタン38を押下すると(ステップ104でY)、埋込条件受付部21がユーザにより設定された条件値を受け付けると共に、全体制御部26は、受け付けられた設定値を評価処理部24に渡して評価処理の実行開始を指示する。ここで、埋込位置の指定方法としては、表示領域33に表示された画像データ上でマウス操作等により範囲指定したり、付加情報の埋込領域の大きさが固定されていれば、埋込領域の例えば左上角等の1点を画像データ上で指し示すようにすればよい。このケース2の場合において埋込条件が設定されたときの画面表示例を図9に示す。図9においては、指定された埋込位置を枠41で示す。
本実施の形態では、検出容易レベルを大、中、小の3段階にレベル分けして評価結果を提示するものとしている。従って、このケース2の場合、評価処理部24は、まず検出容易レベルが大に相当する閾値th1を用いて、設定された埋込強度と設定された埋込位置から計算した推定BERが想定BERより小さいかを計算し、小さければ検出容易レベルに“大”を設定する。もし、そうでなければ検出容易レベルが中に相当するth2を用いて同様に推定BERを求める。推定BERが想定BERよりも小さければ、検出容易レベルに“中”を設定する。もし、そうでなければ検出容易レベルが小に相当するth3を用いて同様に推定BERを求める。推定BERが想定BERよりも小さければ、検出容易レベルに“小”を設定する。もし、そうでなければ検出容易レベルに“不可”を設定する。
以上のようにして、評価処理部24により検出容易レベルに対する評価が決定されると(ステップ105)、表示制御部23は、その評価結果を受けて条件設定値フィールド37に、“大”、 “中”、 “小”あるいは“不可”を表示する。なお、付加情報が設定されているか否かによる処理は、ケース1と同様である。
(ケース3)埋込位置と検出容易レベルが設定されていて、埋込強度が設定されていないケース
ユーザが付加情報多重化画像設計画面30の条件設定値フィールド36,37それぞれに付加情報及び検出容易レベルの各設定値を入力し(ステップ103)、表示領域33上に埋込位置を指定した後、評価開始ボタン38を押下すると(ステップ104でY)、埋込条件受付部21がユーザにより設定された条件値を受け付けると共に、全体制御部26は、受け付けられた設定値を評価処理部24に渡して評価処理の実行開始を指示する。評価処理部24は、最初に埋込強度として想定している最小強度を用いて、設定された埋込位置と検出容易レベルに応じた閾値を使い、推定レベルが想定レベルより小さいかを算出する。小さい場合はそのときに用いた埋込強度をこの場合の埋込強度として設定する。もし、そうでない場合は埋込強度として前回値+1を用いて上記処理を埋込強度が予め想定している最大強度になるまで繰り返し行う。この場合、最大強度を埋込強度として設定する。埋込強度が最大強度であっても推定BERが想定BERより小さくならない場合は、埋込強度として“不可”を設定する。
以上のようにして、評価処理部24により検出容易レベルに対する評価が決定されると(ステップ105)、表示制御部23は、その評価結果を受けて条件設定値フィールド35に、設定された埋込強度の値若しくは“不可”を表示する。なお、付加情報が設定されているか否かによる処理は、ケース1と同様である。
(ケース4)上記以外の組み合わせがなされているケース
基本的には、上記ケース1〜3のいずれかのケースに該当することになるが、もし、いずれにも該当していないと判断した場合には、エラーとする。エラーと判断した場合、その旨が表示制御部23によって画面30のガイド表示領域34などの所定位置に表示されることになる。
評価処理においては、指定された埋込条件に従って上記ケース1〜4のいずれかの処理を実施することになる。そして、評価処理部24は、評価開始ボタン38が押下され評価を行う度に評価結果を評価履歴記憶部27に登録する(ステップ106)。評価履歴記憶部27に登録するデータ項目には、評価したユーザの識別情報、評価した日時情報、設定した埋込条件、評価結果等が含まれる。
全体制御部26は、評価履歴記憶部27に履歴が登録されたことを認識すると、その評価履歴情報を取り出して表示制御部23へ渡す。表示制御部23は、全体制御部26からその評価履歴情報を受けて履歴表示領域32に表示する(ステップ107)。本実施の形態では、新しい順にリスト表示したが、表示形態はこれに限る必要はない。
本実施の形態においては、異なる埋込条件にて実施した一連の評価処理の実行結果を評価履歴情報として画面表示するようにしたので、ユーザは、過去の評価結果を参照しながらより適切な埋込条件を見いだしやすくなる。なお、本実施の形態では、一連の評価処理の実行結果を画面表示するようにしたが、画像データに対して過去に実施した評価結果を当該画像データのID等をキーに評価履歴記憶部27から取り出し、画面表示するようにしてもよい。
埋込条件は、以上のように評価処理が実行されることで画面30の所定の表示領域に表示されることになる。この後、ユーザにより設定クリアボタン40が押下されると(ステップ108でY)、表示制御部23は、各条件設定値フィールド35〜37のクリア及び画像データ上に設定された埋込位置をクリアする(ステップ109)。埋込条件を消去することで、ユーザは、異なる設定値を入力することで、新たな埋込条件による評価を続けて行うことができる。
一方、所定領域に埋込条件が設定された状態にて、評価開始ボタン38でも設定クリアボタン40でもなく埋込開始ボタン39が押下されると(ステップ104,108で共にN)、全体制御部26は、画面上に表示されている埋込条件の設定値を埋込処理部25に渡して埋込処理の実行開始を指示する。埋込処理部25は、この指示に応じて設定された埋込条件に従って付加情報を、画像データに指定された埋込位置に埋め込む(ステップ110)。なお、埋込処理自体は、本発明の特徴的な処理ではなく、例えば先行文献1に記載された方法にて埋め込めばよい。埋込処理部25は、所定の埋込処理を実行し付加情報を埋め込んだ画像データを生成すると、この画像データを画像データ記憶部28に保存する(ステップ111)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ユーザにより設定された埋込条件に従い評価処理を実行して、設定されていない埋込条件に関して評価結果を算出し、その評価結果をユーザに提示するようにした。
本発明に係る画像処理装置の一実施の形態を示したハードウェア構成図である。 本実施の形態における画像処理装置のブロック構成図である。 本実施の形態における付加情報多重化画像設計画面の表示例を示した図である。 本実施の形態における動作を示したフローチャートである。 本実施の形態において画像データに埋め込むパターンの一例を示した図である。 本実施の形態において付加情報を埋め込む際の座標の取り方を示した図である。 本実施の形態において埋込強度が75のときの埋込パターンを示した図である。 本実施の形態において埋込パターンを4分割して形成する計算領域を示した図である。 本実施の形態において埋込位置が指定された付加情報多重化画像設計画面の表示例を示した図である。
符号の説明
1 CPU、2 ROM、3 RAM、4 ハードディスクドライブ(HDD)、5 HDDコントローラ、6 マウス、7 キーボード、8 ディスプレイ、9 入出力コントローラ、10 ネットワークコントローラ、11 内部バス、20 画像処理装置、21 埋込条件受付部、22 画像データ取得部、23 表示制御部、24 評価処理部、25 埋込処理部、26 全体制御部、27 評価履歴記憶部、28 画像データ記憶部。

Claims (7)

  1. 画像データに対して付加情報を埋め込むときに設定可能な複数の埋込条件のうちいずれかの埋込条件の設定値を入力する入力手段と、
    前記入力手段から入力された埋込条件の設定値を入力として計算を行う評価処理を実行することで、入力されなかった埋込条件の評価値を算出する評価処理手段と、
    前記評価処理手段における算出結果を出力することで埋込条件の評価結果を提示する出力手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記評価処理手段による評価結果を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された評価結果を評価履歴情報として出力する評価履歴情報出力手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記設定可能な複数の埋込条件には、少なくとも埋込強度、埋込位置、検出容易レベルを含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記評価処理手段は、入力された埋込強度及び検出容易レベルから埋込可能位置を計算により求めて出力することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記評価処理手段は、入力された埋込強度及び埋込位置から検出容易レベルを計算により求めて出力することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  6. 前記評価処理手段は、入力された埋込位置及び検出容易レベルから埋込強度を計算により求めて出力することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  7. コンピュータに、
    画像データに対して付加情報を埋め込むときに設定可能な複数の埋込条件のうちいずれかの埋込条件の設定値を入力させ、
    入力された埋込条件の設定値を入力として計算を行う評価処理を実行することで、入力されなかった埋込条件の評価値を算出させ、
    算出結果を埋込条件の評価結果として出力させる、
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
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