JP4820554B2 - 携帯通信端末 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話端末のような携帯通信端末に関し、特にRFID(Radio Frequency IDentification)タグから非接触で識別情報などを取得するために用いるRFIDリーダを内蔵する、もしくは、RFIDリーダを接続して使用することが可能な携帯通信端末に関する。
近年、RFID(Radio Frequency IDentification)タグに記憶された人や物の個別情報を、無線通信を利用して、RFIDリーダ/ライタにより読み取るRFIDシステムが利用されている。RFIDタグは、基本的にはそれぞれに異なるIDコードやその他の必要な情報が記録されたICチップと、無線通信のための電気回路と、を備えており、用途によって「RF−ID」、「RFタグ」または「非接触IC」などと呼ばれることもある。また、所定のRFIDリーダ/ライタは、各々のRFIDタグとの間で無線通信を行い、RFIDタグに記憶された個別情報を非接触で読み取ることができる。
上述のRFIDタグとRFIDリーダ/ライタとによるRFIDシステムは、様々な物品にRFIDタグを装着して物品の個体毎の管理を行ったり、人間が所持する携帯電話端末などにRFIDタグを搭載して人間の入退場管理を行ったりすることができ、様々な用途に利用可能である。
ところで、これまではRFIDタグとRFIDリーダ/ライタとの間の無線通信には、長波帯(135kHz)または中波帯(13.56MHz)の周波数の信号を利用するのが一般的であった。
しかし、長波帯や中波帯の周波数を利用するRFIDシステムは、RFIDタグとRFIDリーダ/ライタとの間の距離が数cm程度以内でないと通信ができないため、RFIDタグとRFIDリーダ/ライタとをほぼ接触させた状態で読み取りを行わざるを得なかった。
そこで、近年、RFIDタグとRFIDリーダ/ライタとの間の距離がさらに長くなっても通信することができるように、1.UHF帯(433MHz)、2.UHF帯(900MHz)、3.マイクロ波帯(2.54GHz)の周波数帯の電波を利用したRFIDシステムが考案されている。
433MHzの周波数帯の電波を利用するRFIDシステムは、RFIDタグとRFIDリーダ/ライタとの間の通信可能な距離が20m程度であるが、RFIDタグが大型になりしかも高価になるのは避けられない。
また、マイクロ波帯(2.54GHz)の周波数帯の電波を利用するRFIDシステムは、RFIDタグとRFIDリーダ/ライタとの間の通信可能な距離が1m程度であり、RFIDタグが小型になるが、電波の直進性が高いため障害物の影響を受けやすい。従って、例えばRFIDタグを物品の裏側に貼り付けたような場合には距離が近くても物体の表側からRFIDリーダ/ライタで読み取ることができないという問題が発生する。
一方、900MHzの周波数帯の電波を利用するRFIDシステムは、通信可能な距離が10m程度であり、RFIDも小型になる。更に、電波の回折現象が発生するため、障害物や人の陰に隠れた位置にRFIDが存在する場合であっても電波が回り込むように伝搬し、問題なくRFIDリーダ/ライタでRFIDの情報を読み取ることができる。従って、900MHzのUHF帯の電波を利用したRFIDシステムの利用範囲の拡大が期待されている。
ところで、特許文献1に示すように、RFIDリーダ/ライタを搭載した携帯電話が提案されている。携帯電話にRFIDリーダ/ライタを組み込むことにより、RFIDシステムと携帯電話とを連動させたサービスの提供を受けて、携帯電話をより便利に利用することができるようになる。
但し、RFIDリーダ/ライタ用の通信手段や携帯電話通信用の通信手段などを含む、複数種類の通信手段を組み込んだ携帯電話は、複数の通信手段に利用される電波が互いに干渉し、携帯電話通信に悪影響を与える場合がある。特許文献1の技術においては、13.56MHzの短波帯の周波数を利用するRFIDシステムを想定しており、RFIDリーダ/ライタを組み込んだ携帯電話は、RFIDリーダ/ライタによる通信と携帯電話通信とを同時に使用すると、RFIDリーダ/ライタによる通信により発生する高次高調波が携帯電話のアンテナによりノイズとして受信され、携帯電話と基地局との間の通信品質が劣化することを問題にしている。
特許文献1の携帯電話は、基地局から到来する無線信号の受信レベルを識別し、この受信レベルが所定以下の場合には、RFIDリーダ/ライタの動作を制限するように制御している。すなわち、携帯電話が基地局と通信を行っている場合に、RFIDリーダ/ライタによる通信により発生する高次高調波が大きな影響を及ぼす程度に基地局からの電波が弱い場合には、RFIDリーダ/ライタの動作を制限して、基地局との間の通信を優先する。この構成により、RFIDリーダ/ライタを備えた携帯電話は、携帯電話通信とRFIDリーダ/ライタによる通信とを同時に使用しても、携帯電話通信の通信品質の劣化を抑制することができる。
特開2004−180195号公報
特許文献1の技術で前提としている短波帯の周波数を利用するRFIDシステムは、携帯電話通信に悪影響を与える範囲がRFIDタグまたはRFIDリーダ/ライタから10cm程度と狭いため、RFIDリーダ/ライタによる通信が他の携帯電話による携帯電話通信に与える影響は少ない。しかしながら、900MHzの周波数帯の電波を利用するRFIDシステムは、RFIDタグとRFIDリーダ/ライタとの間の通信距離が10m程度であるため、RFIDリーダ/ライタを備えた携帯電話だけでなく、その携帯電話周辺の他の携帯電話による携帯電話通信にも悪影響を与える可能性がある。
また、900MHzの周波数帯の電波を利用するRFIDシステムに割り当てられた周波数帯は、RFIDに利用されるUHF帯の電波と携帯電話装置用の基地局との通信に利用される電波の周波数分布を示した図6のように、950MHz〜965MHzの範囲内であり、一方、PDC(Personal Digital Cellular)携帯電話の上り方向(携帯電話から基地局に向かう送信方向)の通信に割り当てられた周波数帯は、915MHz〜948MHz及び956MHz〜957MHzであり、RFIDシステムによる通信に割り当てられた周波数帯の電波を挟むようにPDC携帯電話の上り方向の通信に割り当てられた周波数帯が隣接して分布している。従って、900MHzの周波数帯の電波を利用するRFIDリーダ/ライタによる通信は、13.56MHzの短波帯の電波を利用する特許文献1のRFIDリーダ/ライタによる通信よりも、PDC携帯電話の上り方向の通信に悪影響を与え易い。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、携帯電話などの携帯通信端末に搭載もしくは接続されたRFIDリーダ/ライタを動作させても、当該携帯通信端末周囲の他携帯通信端末による携帯電話通信への影響を抑制することができる携帯通信端末を提供することを目的とする。
本発明の携帯通信端末は、RFIDリーダを搭載し、RFIDリーダまたは通話を含む通信を行う携帯通信端末であって、前記RFIDリーダが出力する電波の強度を制御する制御手段と、前記RFIDリーダが出力する電波の周波数帯と異なり、携帯電話通信用の上り方向に割り当てられた周波数帯において、他の携帯通信端末からの電波の電界強度を測定する測定手段と、を備え、前記制御手段が、前記測定手段により測定した電界強度に基づいて、前記RFIDリーダが出力する電波の強度を制御するものである。
また、本発明の携帯通信端末は、前記制御手段が、前記測定手段により測定した電界強度が予め設定した第1の閾値より大きい場合、前記RFIDリーダが出力する電波の強度を抑えるよう制御するものを含む。
この構成によれば、RFIDリーダの動作を開始するときに、検出手段が通信に利用する周波数帯(例えば915MHz〜957MHz)のキャリアセンスを実行して本発明の携帯通信端末の近傍(例えば10m以内)に他の携帯電話端末が存在することを検出し、検出した他の携帯電話端末が上り帯域で通信している時にはRFIDリーダが出力する電波の強度を電波の振幅を小さくすることにより抑制するので、自携帯通信端末がRFIDリーダが他の携帯電話端末の通信に与える影響を抑制できる。
また、本発明の携帯通信端末は、前記制御手段が、前記測定手段により測定した電界強度が、前記第1の閾値より値の大きい第2の閾値よりも、大きい場合、前記RFIDリーダが出力する電波の強度を零にするよう制御するものを含む。
RFIDリーダを搭載した携帯通信端末とその周囲の他の携帯電話端末との距離が近い場合にはRFIDリーダが他の携帯電話端末の通信に妨害を与える影響度が高く、また、距離が遠い場合にはRFIDリーダが他の携帯電話端末の通信に妨害を与える影響度が低くなる。従って、距離が遠い場合にはRFIDリーダが出力する電波の出力レベルを下げるだけで妨害をほとんどなくすことが可能であるが、距離が近い場合にはRFIDリーダが出力する電波の出力レベルが小さくても妨害を与える可能性が高い。
この構成によれば、本発明の携帯通信端末とその周囲の携帯電話端末との距離に応じて制御手段がRFIDリーダの出力する電波の強度を制御するので、環境に応じて最適な制御を行うことが可能である。例えば、距離が遠い位置に他の携帯電話端末が存在する場合には、RFIDリーダが出力する電波の出力レベルは抑制されるが、RFIDリーダを使用することはできる。
本発明の携帯通信端末は、当該携帯通信端末に搭載もしくは接続されたRFIDリーダ/ライタを動作させても、当該携帯通信端末周囲の他携帯通信端末による携帯電話通信への影響を抑制することができる。
本発明の携帯通信端末の実施の形態について、携帯電話装置を例に挙げて、図1から図3を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態の携帯電話装置の主要な構成を示すブロック図である。図2は、本発明の実施の形態の携帯電話装置の主要な動作を示すフローチャートである。図3は、本発明の実施の形態の携帯電話装置の無線状態監視部が検出する電界強度の一例を示す模式図である。
本発明の実施の形態の携帯電話装置は、図1に示すように、携帯電話部1とRFIDリーダ部2とを一体に構成した携帯電話装置に対して本発明を適用する場合を想定している。勿論、独立に構成した携帯電話機(携帯電話部1に該当)とRFIDリーダ(RFIDリーダ部2に該当)とを接続ケーブルやコネクタを介して接続し利用する場合でも同様に本発明を適用できる。
携帯電話部1の基本的な構成及び動作は、一般的なPDC携帯電話端末を想定している。また、RFIDリーダ部2は、950MHz〜956MHzの周波数帯の電波を利用した無線通信により、RFIDタグに記憶された情報の読み取るまたは書き込みを行うものを想定している。以下説明する本発明の実施の形態の携帯電話装置は、PDC携帯電話端末の無線通信により利用する電波とRFIDタグ−RFIDリーダ間の無線通信により利用する電波との干渉を抑制するものであるが、PDC携帯電話端末とRFIDシステムとの組み合わせに限るものではなく、電波の周波数帯が隣接する2種類以上の無線通信を同時に利用する通信システムにも適用することができる。
携帯電話部1は、携帯電話部1により実行可能な各種機能の実行を制御する制御部11(特許請求の範囲の制御手段に該当)、アンテナ13を介して基地局と無線通信を行う無線部12、無線部12が受信する電波強度を監視する無線状態監視部14(特許請求の範囲の検出手段および測定手段に該当)、制御部11から入力したデータを所定のデータへ変換する処理を行う処理部15、処理部15から入力した音声データを音声に変換して出力する送受話部16、処理部15から入力した表示用のデータを表示する表示部17、携帯電話装置の利用者から各種操作を受け付ける操作部18、を含んで構成される。
RFIDリーダ部2は、RFIDタグに記憶された人や物の個別情報の読出しを制御するRFIDリーダ制御部21、アンテナ23を介してRFIDタグとUHF帯の無線による無線通信を行うRFIDリーダ無線部22、を含んで構成される。RFIDリーダ制御部21は、携帯電話部1の制御部11から入力した制御信号に応じて、RFIDリーダ無線部22の動作を制御する。
制御部11は、制御用のマイクロプロセッサを内蔵しており、予め用意されたプログラム(図示していないが、携帯電話装置に備えられているメモリ、HDDなどの記憶媒体に格納されている)及び操作部18からの入力操作に従って、携帯電話部1の各部の制御を行い、さらに、RFIDリーダ部2の通信動作の禁止、許可、または、RFIDリーダ部2が出力する電波の電力レベルを制御するための制御信号をRFIDリーダ部2のRFIDリーダ制御部21に送信する。
無線部12は、アンテナ13を介して所定の基地局との間で電波を用いて無線通信を行うための各種信号処理を行う機能を備えている。
無線状態監視部14は、PDC携帯電話の上り方向(携帯電話から基地局に向かう送信方向)の通信に割り当てられた周波数帯(915MHz〜948MHz及び956MHz〜957MHz)における任意の周波数の搬送波(キャリア)を監視し、その搬送波の電波の強度、すなわち、電波の振幅の大きさで表現される受信電界強度(受信レベル)を検出するための機能を備えている。
処理部15は、制御部11から入力した信号に従った信号処理、または、利用者の要求したアプリケーションプログラムに従った信号処理を実行する。送受話部16は、利用者の通話に必要なマイク、レシーバ及びスピーカを備えている。
操作部18は、利用者に対して文字列、記号、画像などの情報を表示するための表示機能と、利用者からの入力操作を受け付けるためのテンキーなどのスイッチを備えている。
一方、RFIDリーダ部2のRFIDリーダ制御部21は、制御部11との間でやりとりする制御信号に従ってRFIDリーダ無線部22の制御を行い、RFIDリーダとしての動作を制御する。
RFIDリーダ無線部22は、アンテナ23を介して10m程度の距離内に存在しうる任意のRFIDタグとの間で、950MHz〜956MHzの範囲内の周波数の電波を用いて無線通信(送受信)を行うための各種信号処理を実施する。また、この例ではRFIDリーダ無線部22は送信する電波の出力を少なくとも2段階に切り替えると共に、電波出力のオンオフを切り替えることができるようになっている。
本発明の実施の形態の携帯電話装置は、当該携帯電話装置に備えられたRFIDリーダが送受信する電波が周囲の携帯電話装置の携帯電話通信に妨害を与えるのを防ぐために、図2に示す処理を実施する。この処理は携帯電話部1の制御部11の制御により実行される。この処理の内容について以下に説明する。
制御部11は、RFIDリーダ部2の動作状況を監視し、動作状態か停止状態かを判定する(S11)。例えば、利用者が入出力操作部18の操作によってRFIDリーダ部2の動作を起動する場合には、その操作が行われたか否かによって動作状態か停止状態を判別する。
制御部11は、操作部18によりRFIDリーダ部2の動作を開始させる入力操作を携帯電話装置利用者から受け付けると(S11、YES)、自局の携帯電話装置が無線部12により音声通話やデータ通信のためのデータを基地局に送信していれば(S12、YES)、送信が終了するまで待機する。すなわち、自局の携帯電話装置から基地局へのデータ送信に割り当てられた電波の周波数帯は、RFIDシステムが使用する周波数帯に隣接しているので、自局の携帯電話装置が基地局にデータを送信しているときにRFIDリーダが電波を出力すると干渉が生じる可能性があるので、基地局への送信が終了するまで待機する。
制御部11は、自局の携帯電話装置が無線部12によりデータを基地局に送信していなければ(S12、NO)、無線状態監視部14を用いて、キャリアセンスを実行、すなわち、PDC携帯電話の上り方向の通信に割り当てられた周波数帯域のキャリアの有無を検出し、キャリアを検出した場合にはその各々のキャリアの電界強度を調べる(S13)。以下、無線状態監視部14により検出したキャリアが複数存在し、その複数のキャリアのうち、最も電界強度が高いものをLsと表す。
無線状態監視部14は、例えば図3に示すように、異なる周波数が割り当てられた3つの電波(図の左からR1、R2、R3)が該当周波数帯にあることを検出した場合、この3つの電波の電界強度ピーク値を検出し、最も大きい電界強度ピーク値Ls(ここでは、R1の電界強度ピーク値)を特定し、この電界強度ピーク値Lsを制御部11に通知する。ここで、電界強度ピーク値が最も大きい電波を検出するのは、この電波により携帯電話通信を行っている他の携帯電話装置が本発明の携帯電話装置に最も近い位置に存在しているために、他携帯電話装置による携帯電話通信への影響が最も大きいと考えられるためである。
制御部11は、無線状態監視部14から電界強度ピーク値Lsが通知されたことを検知すると、電界強度ピーク値Lsと予め定めた閾値L2(特許請求の範囲の第2の閾値に該当)とを比較する(S14)。(Ls>L2)の条件を満たす場合(S14、YES)、RFIDリーダ部2の動作を禁止する制御信号をRFIDリーダ制御部21に出力し、RFIDリーダ部2の通信動作を停止させる(S15)。本発明の実施の形態の携帯電話装置は、RFIDリーダ部2の通信動作を停止する処理として、少なくともRFIDリーダ無線部22から電波を出力しないようにすればよい。
ステップ15の処理において、(Ls>L2)の場合は、本発明の実施の形態の携帯電話装置からの距離が非常に近い位置に他の携帯電話装置が存在している場合であり、RFIDリーダ2から出力される電波を停止することにより、他の携帯電話装置が携帯電話通信に利用する電波との電波干渉の発生を防止することができる。
制御部11は、ステップS14の処理において(Ls>L2)の条件を満たさない場合(S14、NO)、電界強度Lsと、閾値L2よりも小さい、予め定めた閾値L1(特許請求の範囲の第1の閾値に該当)と、を比較する(S16)。(Ls>L1)の条件を満たす場合(S16、YES)、RFIDリーダ部2が出力する電波電力を抑制するよう制御する制御信号をRFIDリーダ制御部21に出力し、RFIDリーダ無線部22から出力される電波の強度(電力レベル)を電波の振幅を小さくすることにより低減する(S17)。
ステップ17の処理は、定常の電波の強度(電力レベル)に比べて1/2、あるいは1/3程度になるように抑制するよう制御する制御信号をRFIDリーダ制御部21に出力して、RFIDリーダ部2から出力される電波の電力レベルを1/2、あるいは1/3程度に低減させる。(L1<Ls<L2)の場合は、つまり、本発明の実施の形態の携帯電話装置の周囲に他の携帯電話装置がそれほど近くない位置に存在している場合であり、RFIDリーダの動作を停止させなくても、RFIDリーダ2が出力する電波の電力レベルを低減することにより、実質的な干渉がほとんど生じなくすることができる。本発明の実施の形態の携帯電話装置により、当該携帯電話装置の周囲の他携帯電話装置による携帯電話通信への影響を与えることなしに、携帯電話部1による通信とRFIDリーダ部2による通信とを同時に使用することができる。
さらに、ステップ17の処理における、RFIDリーダ部2が出力する電波の強度(電力レベル)制御について、詳細な一例を説明する。図4に、本発明の実施の形態の携帯電話装置の制御部による、RFIDリーダ部の出力制御の一例を示す。無線状態監視部14がキャリアセンス実行時に測定する電界強度(キャリアセンス測定値)は、数1になる。数1において、rはRFIDリーダを搭載した携帯電話装置とその携帯電話装置の周囲に存在する他携帯電話装置との距離を、λは無線通信に利用する無線周波数を、Aは携帯電話装置が出力する電波の電力レベルなどから算出される定数を、それぞれ示している。キャリアセンス測定値は、距離rが大きく或いは小さくにつれて、すなわち、RFIDリーダを搭載した携帯電話装置と他携帯電話装置とが離れる或いは近づくにつれて、減少或いは増加することになる。制御部11は、無線状態監視部14から通知されたキャリアセンス測定値に応じて、数2に示す計算式に従って決定した、RFIDリーダ部2が出力する電波の電力レベルの上限値(RFID出力上限値:図4の閾値L1から閾値L2の区間における実線)を含む制御信号をRFIDリーダ制御部21に出力する。数2において、Bは、定数A、RFIDリーダが出力する電波の最大電力レベル(図4では13dBm)などから算出される定数である。このように、RFIDリーダ部2が出力する電波の電力レベルを制御することにより、RFIDリーダを搭載した携帯電話装置と他携帯電話装置との距離に応じて、他携帯電話装置による携帯電話通信への影響を与えることの無い、RFIDリーダ部2が出力する電波の電力レベルを決定することができる。
Figure 0004820554
Figure 0004820554
さらに、ステップ17の処理におけるRFIDリーダ部2が出力する電波の強度(電力レベル)制御において、RFIDリーダを搭載した携帯電話装置とその周囲に存在する他携帯電話装置との距離が、手をのばしたり、一歩歩くなどして、瞬間的に移動可能な距離内(50cm程度の距離)である場合、携帯電話部1の無線状態監視部14による電界強度検出後にRFIDリーダ制御部21がRFIDリーダを動作するまでの間に、RFIDリーダを搭載した携帯電話装置の利用者、または、他携帯電話装置の利用者が移動することによってこれらの距離が近づいてしまい、RFIDリーダ部2が、実際の距離に適した電力レベルより、過剰な電力レベルの電波を出力してしまうことが想定される。この点についての解決策について、図5に示す、本発明の実施の形態の携帯電話装置の制御部による、RFIDリーダ部の出力制御の他の一例を用いて説明する。
一例として、RFIDリーダを搭載した携帯電話装置とその周囲に存在する他携帯電話装置との距離が50cmから20cmに近づいた場合を考える。無線状態監視部14は、キャリアセンスを実行して、キャリアセンス測定値が3dBm(他携帯電話装置との距離50cm)であることを検出し、そのキャリアセンス測定値に応じたRFID出力上限値M1をRFIDリーダ制御部21に通知する。RFIDリーダ制御部21がRFIDリーダを動作するまでの間に他携帯電話装置との距離が20cmに近づいたとすると、他携帯電話装置との距離が20cmにおいて最適なRFIDリーダ部2が出力する電波の強度(電力レベル)上限は、RFID出力上限値M2であり、RFIDリーダ制御部21の制御に基づいてRFIDリーダ部2が出力するRFID出力上限値M1との差分だけ、RFIDリーダ部2が過剰な電力レベルの電波を出力することになる。このため、上記の瞬間的に移動可能な距離においては、予め、図5の閾値L1から閾値L2の区間における点線で示したRFID出力上限値(図4での閾値L1から閾値L2の区間における実線と同一のもの)に対して、所定値N分だけのマージンを引いておき、RFID出力上限値を低く設定しておく。これにより、RFIDリーダ部2は、他携帯電話装置との距離50cmとの場合には、RFID出力上限値M1よりも所定値N分だけ低い、RFID出力上限値M1’の電力レベルの電波を出力することになる。
この構成により、RFIDリーダを搭載した携帯電話装置とその周囲に存在する他携帯電話装置との距離が瞬間的に近づいても、RFIDリーダ部2が過剰な強度(電力レベル)の電波を出力してしまうことが無くなり、当該携帯電話装置の周囲の他携帯電話装置による携帯電話通信への影響を与えることなしに、携帯電話部1による通信とRFIDリーダ部2による通信とを同時に使用することができる。
制御部11は、ステップS16の処理において(Ls>L1)の条件を満たさない場合(S16、NO)、RFIDリーダ無線部22が出力する電波の強度(電力レベル)に制限を加えていない通常の動作状態(例えば、図4、図5では、13dBmで出力)で、RFIDリーダ部2を通信動作するよう制御する制御信号をRFIDリーダ制御部21に出力し、RFIDリーダ部2に通常の動作を行わせる(S18)。その後、RFIDリーダ部2の動作を終了させる入力操作を携帯電話装置利用者から受け付けるまで(S19、YES)、ステップ12からステップ18の処理を継続する。
ステップ18の処理は、本発明の実施の形態の携帯電話装置からの距離が近い位置には他の携帯電話装置が存在していない場合であり、RFIDリーダが最大電力の電波を出力しても他の携帯電話装置による携帯電話通信に影響を与えるおそれはない。この場合にはRFIDリーダは最大の能力を発揮することができ、自携帯電話装置から10m程度離れたRFIDタグとの間で通信することも可能になる。
なお、本発明の実施の携帯の携帯電話装置では、制御部11が、閾値L2、L1を参照して、RFIDリーダ2の通信状態を3段階に調整する場合について述べたが、RFIDリーダの電波出力を4段階以上に切り替える場合には、比較する閾値の数を増やすことにより、電界強度ピーク値Lsの大きさに応じた電力レベルの電波をRFIDリーダ2に出力させるようにすることもできる。
また、本発明の実施の携帯の携帯電話装置では、携帯電話部1の制御部11が、無線状態監視部14から通知された信号に基づいて、RFIDリーダ部2のRFIDリーダ制御部21に制御信号を送信し、RFIDリーダ制御部21が、制御部11から通知された制御信号に基づいて、RFIDリーダ部2の動作を制御するよう記載したが、これに限るものではない。例えば、携帯電話部1の無線部12、アンテナ13、および、無線状態監視部14と同様の機能を有する部をRFIDリーダ部2に設けて、RFIDリーダ部2の無線状態監視部が、PDC携帯電話の上り方向(携帯電話から基地局に向かう送信方向)の通信に割り当てられた周波数帯(915MHz〜948MHz及び956MHz〜957MHz)における任意の周波数の搬送波(キャリア)を監視し、その電界強度、すなわち受信レベルを検出して、RFIDリーダ制御部21にその検出した受信レベルについての信号を通知することにより、RFIDリーダ制御部21が、RFIDリーダ部2に設けた無線状態監視部から通知された信号に基づいて、RFIDリーダ部2の動作を制御するようにしても良い。
この構成により、RFIDリーダ部2の無線状態監視部によるキャリアセンス動作と、携帯電話部1による携帯無線通信と、をそれぞれ独立して動作することができる。すなわち、図1のように、携帯電話部1の無線状態監視部14のみがキャリアセンスを行う場合には、RFID帯域の電波と携帯電話帯域の電波とを同時に受信してキャリアセンスを行うことができないため、このRFID帯域に対するキャリアセンス期間中には携帯電話装置への着信を逃す可能性があるが、RFIDリーダ部2の無線状態監視部がRFID帯域の電波を受信してキャリアセンスを行うようにすれば、携帯電話部1の無線状態監視部14が常に携帯電話帯域の電波を受信してキャリアセンスを行うことができるため、携帯電話装置への着信を確実に受信することができる。また、同様の効果を得るために、RFID帯域の電波用のキャリアセンスを行う無線状態監視部と、携帯電話帯域の電波用のキャリアセンスを行う無線状態監視部と、を携帯電話部1に各々設けるようにしても良い。
本発明の携帯通信端末は、当該携帯通信端末に搭載もしくは接続されたRFIDリーダ/ライタを動作させても、当該携帯通信端末周囲の他携帯通信端末による携帯電話通信への影響を抑制することができるという効果を奏し、RFIDタグから非接触で識別情報などを取得するために用いるRFIDリーダを内蔵する、もしくは、RFIDリーダを接続して使用することが可能な携帯通信端末の分野において有用である。
本発明の実施の形態の携帯電話装置の主要な構成を示すブロック図 本発明の実施の形態の携帯電話装置の主要な動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態の携帯電話装置の無線状態監視部が検出する電界強度の一例を示す模式図 本発明の実施の形態の携帯電話装置の制御部による、RFIDリーダ部の出力制御の一例 本発明の実施の形態の携帯電話装置の制御部による、RFIDリーダ部の出力制御の他の一例 RFIDに利用されるUHF帯の電波と携帯電話装置用の基地局との通信に利用される電波の周波数分布
符号の説明
1 携帯電話部
11 制御部
12 無線部
13 アンテナ
14 無線状態監視部
15 処理部
16 送受話部
17 表示部
18 操作部
2 RFIDリーダ部
21 RFIDリーダ制御部21
22 RFIDリーダ無線部
23 RFIDリーダ用アンテナ

Claims (3)

  1. RFIDリーダを搭載し、RFIDリーダまたは通話を含む通信を行う携帯通信端末であって、
    前記RFIDリーダが出力する電波の強度を制御する制御手段と、
    前記RFIDリーダが出力する電波の周波数帯と異なり、携帯電話通信用の上り方向に割り当てられた周波数帯において、他の携帯通信端末からの電界強度を測定する測定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記測定手段により測定した電界強度に基づいて、前記RFIDリーダが出力する電波の強度を制御する携帯通信端末。
  2. 請求項1記載の携帯通信端末において、
    前記制御手段は、前記測定手段により測定した電界強度が予め設定した第1の閾値より大きい場合、前記RFIDリーダが出力する電波の強度を抑えるよう制御する携帯通信端末。
  3. 請求項1または2記載の携帯通信端末において、
    前記制御手段は、前記測定手段により測定した電界強度が、第1の閾値より大きく設定された第2の閾値より大きい場合、前記RFIDリーダが出力する電波の強度を零にするよう制御する携帯通信端末。
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