JP4816431B2 - モニタリングシステム、ドライビングアシストシステム - Google Patents

モニタリングシステム、ドライビングアシストシステム

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本発明は、広角光学系を用いて撮像された画像を利用するシステムに関する。
従来、広角レンズや魚眼レンズなどの広角光学系を用いて撮像された画像に対して画像処理を行うことにより、その広角光学系の歪曲収差を補正するシステムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平6−205242号公報
特許文献1に開示されるシステムでは、画像の周辺部を伸張させ、中心付近の部分を縮小させることにより、補正後の画像において周辺部の画質が劣化するのを防止している。したがって、中心付近の部分で画像情報が圧縮され、元の画像情報の一部が失われてしまうという問題が生じる。
請求項1の発明によるモニタリングシステムは、光軸から離れるほど小さな像高により前記被写体像を結像する光学特性を有する広角光学系により結像される被写体像を撮像して撮像画像を取得する撮像手段と、前記撮像画像に基づいて対象被写体像を特定する対象特定手段と、前記対象特定手段で特定される対象物として移動体または滞留物のいずれを検出するかを選択して設定する設定手段と、前記撮像手段の撮像方向を変化させる方向変化手段と、前記対象特定手段で特定された対象被写体像が前記撮像画像において前記中心領域内に位置するように、前記方向変化手段を制御する制御手段とを備え、前記対象特定手段は、前記設定手段により移動体を検出するよう設定された場合に、前記撮像画像で撮像された被写体のうち、時間に応じて位置が変化する被写体を対象被写体像として特定し、前記設定手段により滞留物を検出するよう設定された場合には、前記撮像画像で撮像された被写体のうち、かつては位置が変化していたが、今では変化しなくなった被写体を対象被写体像として特定することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1のモニタリングシステムにおいて、前記撮像画像から人の顔画像を抽出する顔画像抽出手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2のモニタリングシステムにおいて、前記顔画像抽出手段により抽出された顔画像に基づいて個人を特定する顔認識手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3いずれか一項のモニタリングシステムと、前記撮像手段により取得される車両周囲の撮像画像を前記車両内のディスプレイに表示する表示制御手段とを備えることを特徴とするドライビングアシストシステムである。
本発明によれば、広角光学系を用いて撮像された画像において、中心付近の部分で画像情報が圧縮されることなく、その広角光学系の歪曲収差を補正することができる。
図1は、本発明の一実施形態によるモニタリングシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すモニタリングシステム1は、オフィス、工場、店舗、集合住宅等の様々な施設内に設けられており、カメラの撮像画像を利用して施設内の観察や監視を行うものである。このモニタリングシステム1は、広角光学系11、カメラ12、制御部13、画像表示部14、画像記録部15、視線検出部16、駆動機構部17およびマニュアル制御入力部18の各構成を備える。
広角光学系11は、カメラ12に取り付けて用いられる撮像用の光学系であり、複数のレンズを組み合わせたレンズ群などによって構成されている。この広角光学系11は、撮像用に使用される通常の光学系と比べて、より広い画角を有している。たとえば、上下方向および左右方向の少なくともいずれか一方において、120°以上の画角を有している。なお、広角光学系11が有する画角とは、広角光学系11を取り付けた状態でカメラ12において撮像画像を取得できる角度範囲を表している。すなわち、広角光学系11の画角が上下方向に120°であれば、広角光学系11の光軸を中心に上下でそれぞれ60°ずつ、合計120°の範囲まで、カメラ12において撮像画像を取得できる。同様に、広角光学系11の画角が左右方向に120°であれば、広角光学系11の光軸を中心に左右でそれぞれ60°ずつ、合計120°の範囲まで、カメラ12において撮像画像を取得できる。なお、撮像用に使用される通常の光学系は、たとえば45°程度の画角を有している。
また、広角光学系11は、光軸から離れるほど小さな像高により被写体像を結像する光学特性を有している。この広角光学系11の光学特性を、図2により説明する。図2は、各種光学系における入射角と像高の関係を表した投影関数のグラフの例を示している。この図2において、グラフの横軸は光学系への入射角θを表し、グラフの縦軸は撮像素子上の像高hを表している。
図2に示すグラフA、BおよびCのうち、グラフAは図1の広角光学系11における入射角と像高の関係を表している。このグラフAの傾きは、入射角θが大きくなるにしたがって小さくなっている。すなわち、被写体の位置する方向が広角光学系11の光軸から離れているほど、入射角θに対する像高hの増加量が小さくなるため、小さな像高によりその被写体像が結像される。広角光学系11は、このような光学特性を有している。なお、グラフAの形状から、このような光学特性のことを、投影関数が上に凸形状の光学特性ともいう。
一方、グラフBは、一般的な魚眼レンズにおける入射角と像高の関係を表している。このグラフBの傾きは一定である。すなわち、被写体の位置する方向に関わらず、入射角θに対する像高hの増加量は変化しないため、一定の像高により被写体像が結像される。なお、このときの像高hは、焦点距離fを用いてh=f・θと表すことができるため、こうような光学特性を有するレンズのことを、fθレンズともいう。
グラフCは、歪みのないレンズにおける入射角と像高の関係を表している。このグラフCの傾きは、入射角θが大きくなるにしたがって大きくなっている。このとき像高hは、焦点距離fを用いてh=f・tanθと表すことができる。
なお、以上説明したグラフA〜Cに対応する光学系のうち、グラフAまたはグラフBに対応する光学系では、光軸から離れるほど被写体像が歪曲される。すなわち、これらの光学系は、レンズの周辺領域において中心領域よりも大きな歪曲収差を有している。この歪曲の度合いは、グラフAに対応する光学系、すなわち広角光学系11の方が、グラフBに対応する光学系、すなわちfθレンズよりも大きい。
さらに、広角光学系11は、焦点距離を所定の範囲内で変化させることのできる焦点距離調節機構(ズーム機構)を有している。この焦点距離調節機構の動作は、制御部13からのズーム制御により制御される。このズーム制御の内容については、後で説明する。
広角光学系11は、以上説明したような特徴を有している。次に、モニタリングシステム1が有する他の構成の特徴について、以下に説明する。
カメラ12は、広角光学系11により結像される被写体2の像を撮像して、その撮像画像を取得する。このカメラ12は、たとえばCCD(Charge Coupled Device)等を用いた撮像素子などによって構成されている。カメラ12により取得された撮像画像は、所定のフレームレートで制御部13に出力される。
制御部13は、カメラ12により取得された撮像画像に基づいて、施設内を観察または監視するための様々な処理や制御を行う。たとえば、周辺領域内の撮像画像における被写体像の歪曲を画像処理により補正する歪曲補正処理や、駆動機構部17を制御してカメラ12の撮像方向を変化させる撮像方向制御、広角光学系11の焦点距離調節機構の動作を制御してそのズーム量を調節するズーム制御などが、制御部13において実行される。また、撮像画像から顔の部分の画像(顔画像)を抽出し、その顔画像に基づいて個人を特定する顔認識処理も、制御部13において実行される。制御部13が行うこれらの処理や制御の具体的な内容については、後で図3のフローチャートにより詳しく説明する。
画像表示部14は、たとえば施設内の警備室や、施設外にある監視センターなど、その施設の観察や監視に当たる者(以下、単に観察者と称する)が駐在している場所に設置されている。この画像表示部14は、制御部13の制御に応じて、カメラ12により取得された撮像画像を表示する。また、前述の顔画像なども必要に応じて表示する。画像表示部14に表示されたこれらの画像が観察者によって観察されることで、施設内の観察や監視が行われる。
画像記録部15は、制御部13の制御に応じて、撮像画像から抽出された顔画像を記録する。さらに、その顔画像に基づいて個人が特定された場合は、その個人が誰であるかを記録する。なお、顔画像の抽出および顔画像に基づく個人の特定は、前述のように制御部13において実行される顔認識処理により行われる。
視線検出部16は、画像表示部14に表示される撮像画像を観察している観察者の視線を検出し、その検出結果を制御部13に出力する。制御部13は、視線検出部16から出力された視線の検出結果に基づいて、前述のように駆動機構部17に対する撮像方向の制御や、広角光学系11に対するズーム量の制御を行う。なお、視線検出部16が観察者の視線を検出する際には、周知の方法を用いることができる。たとえば、観察者の眼球を撮影して瞳の位置を求めることにより視線を検出する方法や、眼球に赤外光を照射したときの眼底からの反射光により視線を検出する方法などが知られている。
駆動機構部17は、カメラ12の撮像方向をパン方向およびチルト方向にそれぞれ変化させるための駆動機構を有している。この駆動機構部17は、制御部13による前述の撮像方向制御、またはマニュアル制御入力部18からの制御に応じて動作する。この動作により、カメラ12の撮像方向が変化される。
マニュアル制御入力部18は、カメラ12の撮像方向を手動で変化させるための操作スイッチ類を有している。この操作スイッチ類を観察者などが操作することにより、マニュアル制御入力部18によって駆動機構部17の動作が制御され、カメラ12の撮像方向が変化される。
次に、以上説明したような特徴を有する各構成によって実現されるモニタリングシステム1の具体的な動作内容について説明する。図3は、モニタリングシステム1を用いて施設内の観察または監視を行うときに、制御部13において実行される処理の流れを示したフローチャートである。以降では、このフローチャートに基づいて説明を進める。
ステップS10では、カメラ12により取得された撮像画像を制御部13において入力する。次のステップS20では、ステップS10で入力した撮像画像を画像表示部14において表示する。
ステップS30では、ステップS10で入力した撮像画像に対して領域の設定を行う。ここでは、撮像画像を中心部分と周辺部分とに分け、その各部分に対して中心領域と周辺領域をそれぞれ設定する。ステップS10で入力した撮像画像のうち、ステップS30で設定された中心領域内の画像のことを、以下では中心領域画像と称する。一方、ステップS10で入力した撮像画像のうち、ステップS30で設定された周辺領域内の画像のことを、以下では周辺領域画像と称する。
上記のようにして設定される領域の具体例を図4の撮像画像例により説明する。図4は、カメラ12により取得された撮像画像の例を示している。ステップS30では、このような撮像画像に対して、たとえば境界線21よりも内側の領域を中心領域に設定し、境界線21よりも外側の領域を周辺領域に設定する。この境界線21は、たとえば光軸を中心に角度60°の位置に設定されている。なお、中心領域と周辺領域とを区別する境界線の位置は図4の例に限られるものではなく、任意に定めることができる。たとえば、光軸を中心に角度60°〜100°のいずれかの位置に境界線を設定することができる。その他にも、様々な位置において境界線を設定することができる。
ステップS40では、ステップS10で入力した撮像画像のうち上記の周辺領域画像に対して、その被写体像の歪曲を画像処理により補正する歪曲補正処理を実行するか否かを判定する。周辺領域画像に対して歪曲補正処理を実行する場合はステップS50へ進み、実行しない場合はステップS70へ進む。このステップS40の判定は、予め定められた設定条件の内容にしたがって行われる。すなわち、設定条件において、周辺領域画像に対して歪曲補正処理を実行するように定められている場合はステップS50へ進み、そうでない場合はステップS70へ進む。
ステップS50では、周辺領域画像における被写体像の歪曲を画像処理により補正するための歪曲補正処理を実行する。このとき、図2のグラフAに示したような広角光学系11の光学特性を考慮した画像処理が、周辺領域画像に対して行われる。なお、ステップS50の歪曲補正処理は、周辺領域画像に対してのみ実行され、中心領域画像に対しては実行されない。したがって、中心領域画像を変形させずに、周辺領域画像のみを変形させることで、その被写体像の歪曲が補正される。
ステップS60では、ステップS50において歪曲補正処理が実行されることによって得られた補正後の周辺領域画像を、撮像画像と共に画像表示部14に表示する。なお、このとき撮像画像と補正後の周辺領域画像とを別々に表示してもよい。あるいは、撮像画像のうち補正されていない部分、すなわち中心領域画像と、補正後の周辺領域画像とをつなぎ合わせて表示してもよい。
ステップS50で表示される補正後の周辺領域画像の例を図5に示す。図5の画像は、図4の撮像画像において境界線21よりも外側にある周辺領域画像の一部を抽出し、その抽出した部分の画像に対して歪曲補正処理を行ったものである。この補正後の画像では、図4に示す補正前の画像に比べて、符号22に示す人物の像が見やすくなっていることが分かる。このようにして、周辺領域画像における被写体像が歪曲補正処理により見やすく補正される。
ステップS70では、周辺領域画像の変化に基づいて、移動体または滞留物の検出を行う。このとき移動体と滞留物のどちらを検出するかは、設定条件として予め定められている。なお、移動体とは、撮像画像の周辺領域内において撮像された被写体のうち、その位置が時間に応じて変化するものを意味している。たとえば、移動している人物などが移動体として検出される。一方、滞留物とは、撮像画像の周辺領域内において撮像された被写体のうち、その位置がかつては変化していたが、今では変化しなくなったものを意味している。たとえば、持ち込まれて置き忘れられた鞄などが滞留物として検出される。このような移動体または滞留物のいずれかを、周辺領域画像の変化に基づいて検出する。
上記のステップS70では、異なるタイミングで撮像された複数の撮像画像間で周辺領域画像同士を比較することにより、周辺領域画像の変化が求められる。この周辺領域画像の変化に基づいて、移動体または残留物が検出される。なお、ステップS50で周辺領域画像に対して歪曲補正処理を実行していた場合は、その補正後の周辺領域画像に基づいて移動体または残留物を検出するようにしてもよい。
ステップS80では、ステップS70において移動体または滞留物が検出されたか否かを判定する。移動体または滞留物が検出された場合はステップS90へ進む。ステップS90では、ステップS70において検出された移動体または滞留物に合わせて撮像方向制御およびズーム制御を行う。このとき、検出された移動体または滞留物の像が撮像画像において中心領域内に位置するように、駆動機構部17にカメラ12の撮像方向を変化させると共に、広角光学系11のズーム量を変化させる。このようにすることで、その移動体または滞留物の像を対象として、中心領域画像を変形させずに、周辺領域画像における被写体像の歪曲を補正することができる。なお、ズーム制御は、移動体または滞留物がカメラ12から遠く離れている場合などに、必要に応じて行えばよい。
ステップS90において実行される撮像方向制御およびズーム制御の内容を、図6の撮像画像例により説明する。図6(a)は、撮像方向制御およびズーム制御が行われる前の撮像画像の例を示している。このような撮像画像において、符号23に示す人物が移動体として検出されたとする。この場合、移動体として検出された人物23の像が撮像画像において中心領域内に位置するように、カメラ12の撮像方向および広角光学系11のズーム量が変化される。その結果、図6(b)に示すような撮像画像が表示される。このようにして、撮像方向制御およびズーム制御が行われる。
上記のステップS90を実行したら、次のステップS100へ進む。一方、移動体または滞留物が検出されなかったとステップS80において判定された場合は、ステップS90を実行せずにステップS100へ進む。
ステップS100では、視線検出部16から出力される観察者の視線の検出結果を制御部13において入力する。次のステップS110では、ステップS100で入力した視線検出結果に基づいて、観察者の視線が撮像画像において前述の周辺領域に向けられているか否かを判定する。観察者の視線が周辺領域に向けられている場合はステップS120へ進む。
ステップS120では、ステップS100で入力した視線検出結果に応じて撮像方向制御およびズーム制御を行う。このとき、観察者の視線の先にある被写体像が撮像画像において中心領域内に位置するように、駆動機構部17にカメラ12の撮像方向を変化させると共に、広角光学系11のズーム量を変化させる。このようにすることで、前述のステップS90と同様に、その被写体像を対象として、中心領域画像を変形させずに、周辺領域画像における被写体像の歪曲を補正することができる。なお、ズーム制御は、ステップS90と同様に、必要に応じて行えばよい。たとえば、観察者の視線に対応する位置の被写体がカメラ12から遠く離れている場合などに、ズーム制御を行うようにする。
上記のステップS120を実行したら、次のステップS130へ進む。一方、観察者の視線が周辺領域に向けられていないとステップS110において判定された場合は、ステップS120を実行せずにステップS130へ進む。
ステップS130では、顔認識処理を実行するか否かを判定する。顔認識処理を実行する場合は、次のステップS140へ進む。一方、顔認識処理を実行しない場合はステップS10へ戻り、前述のような処理を繰り返す。このステップS130の判定もステップS40の判定と同様に、予め定められた設定条件の内容にしたがって行われる。すなわち、設定条件において顔認識処理を実行するように定められている場合はステップS140へ進み、そうでない場合はステップS10へ戻る。
ステップS140では、ステップS10で入力した撮像画像から人の顔画像を抽出する処理を行う。ここでは、撮像画像において人の顔に当たる部分を周知の方法により検出し、その部分を顔画像として抽出する。たとえば、撮像画像において肌色の部分を検出したり、目、鼻、口など人の顔に特徴的な部分を検出したりすることにより、人の顔を検出することができる。なお、このときに用いられる顔画像の抽出方法は公知の技術であるため、詳しい説明は省略する。
ステップS150では、ステップS140において撮像画像から顔画像が抽出されたか否かを判定する。顔画像が抽出された場合は、次のステップS160へ進む。一方、顔画像が抽出されなかった場合は、ステップS10へ戻って前述のような処理を繰り返す。
ステップS160では、ステップS140において撮像画像から抽出された顔画像に基づいて、個人を特定する顔認識処理を実行する。ここでは、施設を利用する人の顔画像を予めデータベースに登録しておき、そのデータベースに基づいて周知の方法により顔の照合を行うことで、個人を特定する。なお、このときに用いられる方法は公知の技術であるため、詳しい説明は省略する。
ステップS170では、ステップS160の顔認識処理の結果に基づいて、ステップS140で抽出された顔画像に該当する人が、予めデータベースにその顔画像が登録されている登録者であるか否かを判定する。登録者である場合は、ステップS180を実行せずにステップS190へ進む。一方、登録者でない場合、すなわち顔認識処理により個人を特定できなかった場合は、ステップS180で警報を出力した後、ステップS190へ進む。なお、警報出力の対象とする人物の顔画像を予めデータベースに登録しておき、その人物がステップS160の顔認識処理において特定された場合に、ステップS170において登録者でないと判定するようにしてもよい。ステップS180では、たとえば画像表示部14において警告表示を行うことにより、警報を出力する。
ステップS190では、ステップS140で抽出された顔画像と、ステップS160で実行された顔認識処理の結果とを、画像記録部15において記録する。このとき、ステップS160の顔認識処理により個人が特定された場合は、その個人が誰であるかを顔認識処理の結果として記録する。一方、ステップS160の顔認識処理により個人が特定されなかった場合は、その者が登録者でないことを顔認識処理の結果として記録する。ステップS190を実行したらステップS10へ戻り、以上説明したような処理を繰り返す。このようにして、モニタリングシステム1により施設内の観察または監視が行われる。
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)広角光学系11により結像される被写体像をカメラ12により撮像して撮像画像を取得する。制御部13では、その撮像画像に対して中心領域と周辺領域とを設定し(ステップS30)、その中心領域内の中心領域画像を変形させずに、周辺領域内の周辺領域画像における被写体像の歪曲を補正する(ステップS50、S90、S120)こととした。このようにしたので、広角光学系11を用いて撮像された画像において、中心付近の部分において画像情報が圧縮されることなく、広角光学系11の歪曲収差を補正することができる。
(2)広角光学系11は、光軸から離れるほど小さな像高により被写体像を結像する光学特性を有することとした。このようにしたので、カメラ12により広い範囲を一度に撮像することができる。
(3)ステップS50では、周辺領域画像に対して歪曲補正処理を行うことで、その周辺領域画像における被写体像の歪曲を画像処理により補正することとした。このようにしたので、中心領域画像を変形させずに、周辺領域画像において歪曲している被写体像を見やすく補正することができる。
(4)一方、ステップS90またはS120では、周辺領域画像において歪曲を補正する対象被写体像を特定し、その対象被写体像が撮像画像において中心領域内に位置するように、駆動機構部17にカメラ12の撮像方向を変化させる。これにより、周辺領域画像における被写体像の歪曲を補正することとしたので、中心領域画像を変形させずに、周辺領域画像において歪曲している被写体像を見やすく補正することができる。
(5)周辺領域画像の変化に基づいて、移動体または滞留物の像を検出する(ステップS70)。ステップS90では、ステップS70で検出された移動体または滞留物の像を歪曲補正する対象の被写体像として、その移動体または滞留物の像が撮像画像において中心領域内に位置するように、駆動機構部17にカメラ12の撮像方向を変化させることとした。このようにしたので、周辺領域画像において注目すべき移動体または滞留物の像を見やすい位置に移動させることができる。
(6)視線検出部16により検出された観察者の視線を入力する(ステップS100)。この観察者の視線が周辺領域に向けられている場合(ステップS110)、ステップS120では、その視線の先にある被写体像を歪曲補正する対象の被写体像として、その被写体像が撮像画像において中心領域内に位置するように、駆動機構部17にカメラ12の撮像方向を変化させることとした。このようにしたので、観察者が操作をしなくても、観察者が注目している被写体像を見やすい位置に移動させることができる。
(7)制御部13からのズーム制御により広角光学系11の焦点距離を変化させることとしたので、被写体がカメラ12から遠く離れている場合でも、撮像画像においてその被写体像を見やすくすることができる。
(8)制御部13において顔認識処理を実行するときには、撮像画像から人の顔画像を抽出する(ステップS140)。こうして抽出された顔画像に基づいて顔認識処理を実行し(ステップS160)、個人を特定することとした。さらに、抽出された顔画像を画像記録部15において記録することとした。このようにしたので、撮像画像を利用して施設内を確実に、かつ効率よく監視することができる。
なお、上記の実施の形態では、施設内に設置されたモニタリングシステムを例に説明したが、本発明はこれ以外のシステムについても適用することができる。たとえば、車両に設置されて運転者を補助するドライビングアシストシステムにおいて本発明を適用することができる。すなわち、カメラ12により、たとえば車両の前方や後方など、車両周囲の撮像画像を取得し、その撮像画像を車両内に設置された画像表示部14に表示する。このとき、上記の実施の形態において説明したような各種の処理や制御を実行することにより、撮像範囲が広く、運転者にとって使いやすいドライビングアシストシステムを実現することができる。
さらに、上記のようなドライビングアシストシステムを車両のナビゲーションシステムと組み合わせてもよい。すなわち、設定された目的地までの推奨経路を探索し、その推奨経路にしたがって車両を目的地まで案内するとともに、車両周囲の撮像画像を取得し、その撮像画像を表示するシステムにおいて、本発明を適用することができる。その他にも、たとえば大型車両内を監視するシステムなど、様々なシステムにおいて本発明を適用することができる。
以上説明した実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
本発明の一実施形態によるモニタリングシステムの構成を示すブロック図である。 各種光学系における入射角と像高の関係を表した投影関数のグラフ例を示す図である。 施設内の観察または監視を行うときに実行されるフローチャートである。 撮像画像に設定される領域の具体例を示す図である。 補正後の周辺領域画像の例を示す図である。 撮像方向制御およびズーム制御の内容を説明するための撮像画像例であり、(a)は制御前の撮像画像例、(b)は制御後の撮像画像例を示している。
符号の説明
1:モニタリングシステム 2:被写体
11:広角光学系 12:カメラ
13:制御部 14:画像表示部
15:画像記録部 16:視線検出部
17:駆動機構部 18:マニュアル制御入力部

Claims (4)

  1. 光軸から離れるほど小さな像高により前記被写体像を結像する光学特性を有する広角光学系により結像される被写体像を撮像して撮像画像を取得する撮像手段と、
    前記撮像画像に基づいて対象被写体像を特定する対象特定手段と、
    前記対象特定手段で特定される対象物として移動体または滞留物のいずれを検出するかを選択して設定する設定手段と、
    前記撮像手段の撮像方向を変化させる方向変化手段と、
    前記対象特定手段で特定された対象被写体像が前記撮像画像において前記中心領域内に位置するように、前記方向変化手段を制御する制御手段とを備え、
    前記対象特定手段は、前記設定手段により移動体を検出するよう設定された場合に、前記撮像画像で撮像された被写体のうち、時間に応じて位置が変化する被写体を対象被写体像として特定し、前記設定手段により滞留物を検出するよう設定された場合には、前記撮像画像で撮像された被写体のうち、かつては位置が変化していたが、今では変化しなくなった被写体を対象被写体像として特定することを特徴とするモニタリングシステム。
  2. 請求項1のモニタリングシステムにおいて、
    前記撮像画像から人の顔画像を抽出する顔画像抽出手段をさらに備えることを特徴とするモニタリングシステム。
  3. 請求項1または2のモニタリングシステムにおいて、
    前記顔画像抽出手段により抽出された顔画像に基づいて個人を特定する顔認識手段をさらに備えることを特徴とするモニタリングシステム。
  4. 請求項1〜3いずれか一項のモニタリングシステムと、
    前記撮像手段により取得される車両周囲の撮像画像を前記車両内のディスプレイに表示する表示制御手段とを備えることを特徴とするドライビングアシストシステム。
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