JP4815257B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のエンジンなどから排出される排気ガスなどの被測定ガス中の酸素濃度を検出するための酸素センサに代表されるセンサに関する。
このようなセンサの1例として、図9に示したような特許文献1に記載のものがある。このものは、金具本体11の内側に検出素子(以下、単に素子ともいう)21が固定され、その素子21の後端(図示上端寄り部位の側面)に設けられた電極(図示せず)に、バネ性を有する端子金具51を押付けて電気的な接続がなされており、リード線61を介して外部への出力の取出しが行われるように構成されている。このようなセンサ1においては、その端子金具51相互の絶縁確保や電極との電気的接続部位の保護のため、端子金具51やリード線61の端部が、セラミック等の絶縁材からなる端子金具保持部材(端子金具相互を分離して絶縁するように構成されていることからセパレータとも言われる)71内に組み込まれた構造とされている。このようなセンサ1は素子21の先端側がエンジンの排気管内に露出するように、金具本体11のネジ部12を介して、同排気管にねじ込み方式で取り付けられる。このため、センサ1の内部への水や油等の異物の侵入や、飛石等による衝撃からセンサ自体を保護するため、端子金具保持部材71の外側にはケーシングとして、円筒状をなす保護筒(筒状部材)81が被せられるようにして金具本体11に固定されている。
一方、同図のセンサ1では、その保護筒81の内周面と端子金具保持部材71の外周面との間には環状の空間が形成されるように構成されているが、この空間には、金属板から筒状に成形された筒状板壁部(円筒部)92を有する保持部材用支持部材91が配置されている。この保持部材用支持部材(以下、単に支持部材ともいう)91は、その筒状板壁部92自身の内側に向けて突出するように形成されたバネ片95,97を一体的に備えており、その筒状板壁部92の外周面を保護筒81の内周面にて拘束させる一方、バネ片95,97を端子金具保持部材(以下、単に保持部材ともいう)71の外周面に押付けることにより、その保持部材71を保護筒81の内側にて弾性的に支持するようにされている。このような支持部材91は、保持部材71を保護筒81の内側(中心部)に安定して支持するとともに、保護筒81の強度をバックアップする補強材の役割を担っている。また、図9に示したセンサ1では、保護筒81は、その端部(図示下端部)を金具本体11の後端に外嵌して溶接するなどしてその金具本体に固定されている。そして、このセンサ1においては、支持部材91の筒状板壁部92における中間部位(先後の中間部位)に対応する保護筒81の外周面が縮径されるようにかしめられており、これによって支持部材91のその中間部位をも縮径状にかしめて先後の移動を規制するとともに、バネ片95,97を保持部材71の外周面にさらに押付けるようにして、その支持をしている。
このような支持部材91による保持部材71の支持構造を有するセンサにおいては、支持部材91は、保護筒81の内周面(内側)と、端子金具保持部材71の外周面(外側)との間の環状の空間(空隙)に介挿されて保持部材71を弾性的に支持してその位置決めをしている。そして、支持部材91は、保護筒81の強度をバックアップする役割を果たすとともに、環状の空間を積極的に保持することで、飛石等の外力が保護筒81にかかったとしても、保護筒81に凹みができることを許容しつつ、端子金具保持部材71の保護を図る構造とされている。
特開2006−90842号公報(図1参照)
前記したように、このようなセンサでは、水や油等の異物の侵入防止策だけではなく、走行時の飛石などからの保護のために保護筒81が被せられているところ、その保護筒81の強度を高めてその耐久性を上げることが強く要請されている。したがって、保護筒81の内周面に配置されて、保護筒81の強度をバックアップする支持部材91の役割は極めて重要であり、その強度アップをいかに図るべきかが重大な課題とされている。ここで、支持部材91の強度アップの向上策として考えられるのは、第1には支持部材91自体をなす金属板(薄板)の肉厚を厚くすることであるが、この肉厚の増大はセンサの重量軽減化や小型化の要請に反するものであり、したがって、認められるものではない。その上に、このような支持部材91は、その構成材としての機能やコスト上の要請からして、金属板(薄板)からなる素材を絞り工程(深絞り工程)、打抜き工程、さらには曲げ工程などを経る多段の成形法にて製造することになることからしても、その肉厚の増大は好ましいものではない。
本発明はこうした点に鑑みてなされたもので、保持部材用支持部材の肉厚を増大することなく、それ自体の強度アップを図り、もって、保護筒に変形や損傷を招かないようにすると共に、支持部材が支持する絶縁材からなる端子金具保持部材の破損を招きにくい、信頼性の高い保持部材の支持構造を有するセンサを提供することをその目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、筒状をなす金具本体と、その内側を通されて固定された長寸の検出素子と、この検出素子の後端部又は後端部より後方に配置された絶縁材からなる端子金具保持部材と、この端子金具保持部材内を通されて前記検出素子の後端部の電極に接続された端子金具と、前記端子金具保持部材の外周面を環状の空間を介して包囲するように配置され、かつ前記金具本体の後端部に固定された筒状をなす保護筒と、を備えてなるセンサであって、
金属板から筒状に成形された筒状板壁部を有すると共に、その筒状板壁部自身の内側に向けて突出するように形成されたバネ片を備えてなる保持部材用支持部材を、その筒状板壁部の外周面を前記保護筒の内周面にて拘束させる一方、前記バネ片を前記端子金具保持部材の外周面に押付けることにより、該端子金具保持部材を該保護筒の内側にて弾性的に支持してなるセンサにおいて、
前記保持部材用支持部材は、その筒状板壁部の外周面又は内周面を凹ませてその反対面を膨らませてなると共に、保持部材用支持部材自身の軸線方向に沿って延びる凸部を該筒状板壁部の周方向に沿って複数存在するように形成してなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記バネ片が、前記筒状板壁部の後端部にて内側に折り返し状に折り曲げられてなるものであることを特徴とする請求項1に記載のセンサである。そして、請求項3に記載の発明は、前記凸部は、前記筒状板壁部の内周面において相対的に内向きに突出するものとされ、かつその凸部の内向き先端と、前記端子金具保持部材の外周面との間に空隙が保持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサである。
本発明では、保持部材用支持部材の肉厚を増大をすることなく、前記した構成の凸部を形成したものであるため、重量増を招くことなく、その凸部がリブの作用をすること、および、その形成における凸部自体の加工硬化ともあいまって、筒状板壁部の面の強度アップが図られる。したがって、外側の保護筒に対し、外方から外力(例えば、飛石等の衝撃)を受けても、面の強度アップが図られている分、保護筒自体が変形等の損傷を受けるのを抑制する効果が得られる。その結果、保持部材用支持部材の内側に位置する脆性な絶縁材からなる端子金具保持部材の破損防止効果が得られるため、その内部における端子金具の電気的接続の信頼性が高められる。しかも、前記各凸部は、保持部材用支持部材自身の軸線方向に沿って延びる形で形成されていることから、その各凸部の成形も容易である。
以下、本発明のセンサを実施するための最良の形態について、図1〜図7に基づいて詳細に説明する。ただし、本形態では、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ1において具体化したものであり、したがって、まずこの酸素センサ1(以下、単にセンサ1ともいう)の全体の構成について詳細に説する。酸素センサ1は、筒状をなす金具本体11(以下、単に本体11ともいう)の内側に、測定対象に向けられる先端側(図示下端側)に検出部(図示せず)21aを備えた長寸で、横断面が矩形をなす板状又は棒状の、セラミックを主体として形成された検出素子(センサ素子)21が気密を保持して固定されている。金具本体11は、その内周面が先端(図1の下端)から後端(図1の上端)に向けて順次大径となるように、同心で段付円筒状に形成されており、外周面の下端寄り部位にはエンジンの排気管Hへの固定用のネジ12が形成されている。このような本体11の内側であって検出素子21の外側には同素子21を気密を保持して固定する気密保持、固定手段が充填状に設けられている。この気密保持、固定手段は、本体11の内側の下方の段部に内ツバが支持されてなる筒体30が介挿され、その筒体30の内側であってその内ツバの上に、下からアルミナから形成されたホルダ31、シール材(本例では滑石)32、33が順次配置されている。そして、シール材33の上にはスリーブ35が配置され、リングワッシャ36を介して、本体11の後端寄り部位の円筒部15に連設された薄肉のカシメ用円筒部16を内側に折り曲げかつスリーブ35の後端を先端側に圧縮し、内部のシール材32、33等を圧縮することで、素子21を金具本体11の内側に気密状に固定している。なお、スリーブ35等の内側中央は、軸線G方向からみて横断面が素子21の横断面に対応する矩形(長方形)穴とされ、素子21が本体11内において同軸状に固定されている。
本形態では、このように固定されている素子21は、検出部21aのある先端側(図1下側)を本体11の先端面より所定量(長さ)突出させており、後端(図1の上端)寄り部位23を本体11の後端およびスリーブ35の後端面より所定量(長さ)突出させている。なお、金具本体11の先端から突出している素子21の先端(検出部21a)には、本形態では、その周囲を包囲するように、複数の穴(通気孔)の設けられた二重構造からなるプロテクタ(保護カバー)18が被せられており、本体11の先端に外嵌されて固定されている。また、本体11の軸線G方向の中間部において、外周に突出状に形成された大径部19は、センサ1の排気管の管壁Hへの取付けにおいて、本体11のねじ12をねじ込む際のねじ込み用の多角形部であり、この多角形部の下面にはシール用のガスケット20が取着されている。
このように本体11内に固定された素子21は、そのうちのスリーブ35の後端(図示上端)から突出している後端寄り部位23の両主面(幅広面をなす各側部(図1の左右)表面)26に、図示はしないが、それぞれ複数(3つ又は2つ)の電極端子(メタライズ層)が横に並んで形成されている。これらの電極端子は、検出部21aからの検出出力取り出し用のものと、素子21に形成された図示しないヒーターへの電圧印加用のものであり、例えば、印刷されたメタライズペーストを素子21と同時焼成して形成されてなるものである。以上、説明したのは本形態のセンサ1のうち、図7の左下に示した、素子21が本体11内に固定されている素子側半組立体201の部分に相当する。本形態のセンサ1は、この素子側半組立体201と、図7の右上に示した端子金具側半組立体301とを、後述するように組み付けることで製造される
一方、本形態のセンサ1においては、図1に示したように、その上端である後端から外部にはリード線61が詳細には図示しないが、適数本引き出されており、センサ1内に位置するその各先端の芯線には、端子金具51がそれぞれの後端のカシメ部52を介して取り付けられている。この端子金具51は、図1において左右に対向するものが自身のバネ性によって素子21の後端寄り部位23を挟み付けることで、それぞれが素子21の電極端子を押さえつけて電気的に接続されるように形成されており、それぞれ内側に折り返し状に折り曲げられてなる接続バネ部54を備えている。すなわち、これらの各端子金具51,51は、素子21の後端部に配置された絶縁材(セラミック)からなる円筒状の端子金具保持部材71内に先後に貫通状に形成され、隣接する同金具相互が隔壁で絶縁が保持されるように形成された空孔70内を通されて配置されている。そして、端子金具保持部材71内であって、対向する端子金具51相互の間に内挿された素子21の後端寄り部位23の電極端子を、各折り返し状に折り曲げられてなる接続バネ部54のうち、「く」の字をなす内向き山部56が押さえつけることで、それぞれ電気的に接続されている。
本形態においては、内部の空孔70に端子金具51,51を通し、かつ相互の絶縁を保持してなる端子金具保持部材71は、その外観が円筒状を呈しており、その円筒部72の後端(図示上端)寄り部位の外周面72aに、その周方向に突出状に形成されたフランジ73を備えている。そして、この外周面72aの外側には、環状の空間Kを介して端子金具保持部材71を包囲するようにケーシングをなす保護筒81が配置されている。そして、この保護筒81は、後端寄り部位の小径筒部83に対して大径に形成された大径筒部82の先端を、金具本体11の後端寄り部位の円筒部15に外嵌し、その外嵌部位の外周面を溶接して本体11に固定されている。
さて一方、保護筒81の大径筒部82における内周面と、端子金具保持部材71の間の環状の空間Kには、本発明の要部をなすところの円筒状をなす保持部材用支持部材91が、同軸状に配置されている。ただし、本形態では、この保持部材用支持部材91は、詳細には次のように形成されている(図1〜図4参照)。すなわち、本形態で使用されている保持部材用支持部材91は、図2、図3に示されるように金属板(薄板)から円筒状に成形された筒状板壁部92を有すると共に、その筒状板壁部92自身の後端(図2−Aの上端)部が内側に曲げられて内向きフランジ93をなし、この内向きフランジ93に続いて矩形部が内側に折り返し状に曲げられてなる舌片状をなすバネ片95を複数備えている。ただし、バネ片95の先端96は斜め内向きに突出するように形成されている。なお、本形態では、バネ片95は、周方向に等角度間隔で6箇所設けられている。また、本形態では、筒状板壁部92の先端(図2−Aの下端)寄り部位に、先端(図1下端側に斜め内向きに突出するように切起こされてなるバネ片97がその筒状板壁部92を矩形に切り起こす形でも設けられている。しかして、このような保持部材用支持部材91は、これをその後端部から、保持部材71の円筒部72の先端に外嵌し、そのフランジ73の先端向き面に当接するように図5中の矢印方向にスライドすることで、両バネ片95,97が保持部材71の外周面72aを弾性的に押付けるように組み付けられる(図5参照)。
このような本形態における保持部材用支持部材91は、図3に示したように、筒状板壁部92の外周面92aを凹ませてその反対面を膨らませてなる凸部98を備えている。ただし、この凸部98は、保持部材用支持部材91自身の軸線G方向に沿って延びるように、それぞれ側面視において縦溝状に形成されており、本形態では、この凸部98は、周方向において、バネ片95相互の間にそれぞれ間隔をおいて複数(本例では3箇所づつ。合計18箇所)形成されている。
図1に示したように、このような保持部材用支持部材91は、その筒状板壁部92の外周面92aにおける先後(図1上下)の中間部位を保護筒81の大径筒部82の内周面にて拘束させている。すなわち、センサ1をなしている状態では、保護筒81のうち、筒状板壁部92の先後の中間部位に対応する部位は、その外周面から絞られるようにかしめられており、筒状板壁部92の先後における中間部位は保護筒81の内周面にて圧縮されて縮径状にかしめられており、バネ片95,97が保持部材71の外周面に弾性的に押付けられている。こうして、保持部材71は、支持部材91を介して保護筒81の内側にて弾性的に支持されている。本形態では、その凸部98の内向き先端98bと、端子金具保持部材71の外周面72aとの間は、凸部98の深さが浅いことから空隙が保持されるように設定されているが、この先端98bはその外周面72aに当接していてもよい。
なお、保護筒81の後端部(図示上端部)の小径筒部83の内側であって、端子金具保持部材71の図示上端にはリード線61が通された略円柱状をなす弾性シール材(ゴム)85が配置されており、この弾性シール材85は保護筒81の小径筒部83を縮径するように圧縮することで、センサ1の後端部のシールを保持しつつ、保護筒85内に固定されている。そして、この弾性シール材(ゴム)85の先端面(図示下面)で、保持部材71の後端面を位置決めしている。
なお、本形態のセンサ1において使用している上記した保持部材用支持部材91は、薄板を、複数の絞り(深絞り)工程(又は張り出し成形工程)或いはこれらの複合成形工程を経て製造される。すなわち、薄板をコップ状に形成した後、その底部を打抜いて、図4に示したように、後端部のバネ片95に対応する矩形部位94を形成する。そして、筒状板壁部92の外周面92aを凹ませるようにエンボス成形して凸部98を形成すると共に、先端寄り部位のバネ片97を外周面側から打抜いて切起こし、さらに、後端部位にバネ片95をなすように矩形部位94を内側に折り返し状に曲げ加工するなどの成形工程を経て、図2,3に示したものとして成形、製造される。
次に、このセンサの製造ないし組立て手順について説明すると、素子側半組立体201については、上記したようであるが、端子金具側半組立体301については、図5に示したように、各リード線61の端部を、シール材85の各リード線挿通用の各空孔87を通すと共に、保持部材71内に設けられた各空孔70を通し、その端部の芯線部を端子金具51の後端のカシメ部52にカシメに接続し、対向する端子金具51の内向き山部56が向き合うようにする。次に、保持部材71とシール材85とが近接するようにして、リード線61を後方に引出す。そして、保持部材71の外周面72aに上記したようにして支持部材91を外嵌めして、その後端部をフランジ73の先端向き面に当接させ、各バネ片95,97が保持部材71の外周面72aを弾性的に押さえつけるようにする。一方、保持部材71を包囲するように保護筒81を後方から被せる。そして、図6に示したように、その後端部の小径筒部83と大径筒部82との境界に位置するフランジ(肩)84がシール材85の先端部位の座部85bを先端側に押すように当接させる。なお、この状態においては、保護筒81の大径筒部82の内周面は、支持部材91の筒状板壁部92の外周面に対して緩く嵌合した状態にある。そして、保護筒81の大径筒部82の外周面のうち、支持部材91の先後の中間部位を縮径する(絞り込む)ようにかしめる。こうすることで、支持部材91は保護筒81の内周面にて拘束され、支持部材91におけるバネ片95,97は保持部材71の外周面72aをさらに強く押すようになり、保持部材71は保護筒81の大径筒部82の内側にて弾性的に支持される。こうして、端子金具側半組立て体301を製造しておく。
次に、図7に示したように、素子側半組立体201の素子21の後端部23が、端子金具側半組立て体301における端子金具保持部材71内の対向する端子金具51に挟まれるように、両半組立体を互いの軸線Gを一致させ。そして、相互に近接するようにして、素子21の後端部23を対向する端子金具51間に挿入する。同時に保護筒81の大径筒部82の先端を、金具本体11の後端寄り部位の円筒部15に嵌合して、その嵌合部位を外周面側から溶接して固定する。また、保護筒81の後端部の小径筒部83を縮径するようにカシメ、シール材85を径方向に圧縮する。かくして、図1に示した本形態のセンサ(完成品)1が得られるが、このセンサにおいては、次のような効果が得られる。
すなわち、本形態のセンサ1を構成する保持部材用支持部材91は、支持部材91自体の肉厚を増大をすることなく、その筒状板壁部92の外周面92aを凹ませてその内周面を膨らませてなる凸部98であって、支持部材91自身の軸線G方向に沿って延びるものを、筒状板壁部92の周方向に沿って複数存在するように備えている。このため、支持部材91は、重量増を招くことなく、その凸部98がリブの作用をすること、および、その形成における凸部98自体の板材の加工硬化ともあいまって、筒状板壁部92の面の強度アップが図られている。したがって、外側の保護筒81に例えば、飛石等の衝撃を受けても、凸部98の存在による面の強度アップが図られている分、保護筒81自体が変形等の損傷を受けるのを抑制する効果がある。これによって、支持部材91の内側に位置する脆性な絶縁材からなる端子金具保持部材71の破損防止効果が得られる結果、その内部における端子金具51の電気的接続の信頼性が高められる。しかも、各凸部98は、支持部材91自身の軸線G方向に沿って延びる形で形成されていることから、その各凸部98の成形も容易である。さらに、保持部材用支持部材91を保持部材71の外周面72aへ組み付ける際や、保護筒81の内側に挿入する際においては、上記もしたように、軸線G方向にスライドして組み付けることになるが、そのスライド方向と各凸部98が延びる方向とが同じとなるため、摩擦の増大も少なく、したがって組み付けの円滑化が図られる。
本発明のセンサ1を構成する保持部材用支持部材91における凸部98は、前記形態では比較的幅の狭いものとし、これを周方向に沿って、前部で18箇所設けたものを例示したが、この凸部の幅や設ける数、或いは凸部の突出量(凹ます深さ)は、適宜に変更して具体化できる。図8は、センサとして組み込む前の部品としての保持部材用支持部材191の別例の姿を示したものである。この図に示した支持部材191においては、凸部98が比較的幅の広いものとされており、また、その周方向における配置は、バネ片相互間に、それぞれ1箇所、合計6箇所を等角度間隔で形成されたものが例示されている。すなわち、凸部98については、その保持部材用支持部材91,191自体の製造上における難点がない範囲で、筒状板壁部に所望とする強度が得られるように適宜に設定すればよい。一般には、凸部の幅が狭く、突出量(凹まし深さ)が大きいほど、その凸部の部位に外側から半径方向に外力がかかったときの強度は高くなるといえるが、その筒状板壁部の面の強度が適度に高まるように、適宜の横断面形状の凸部を、適宜の数、間隔で、そして、成形における支障のない凹まし深さでもって形成すればよい。また、本発明におけるこの凸部は、筒状板壁部をその軸線Gに垂直な平面で切断したとき(横断面において)、凹凸が連続して繰り返す波板状としてもよい。これより理解されるが、本発明における凸部は、その筒状板壁部の外周面でなく、内周面を凹ませて外周面を膨らませてなるものであってもよい。上記においては、凸部をエンボス加工により成形した場合で説明したが、スタンピングによって成形してもよいなど、凸部自体は支持部材の成形において、適宜の成形法によって成形すればよい。
本発明のセンサは、それを構成する保持部材用支持部材における筒状板壁部の外周面又は内周面を凹ませてその反対面を膨らませてなる凸部であり、保持部材用支持部材自身の軸線方向に沿って延びるものを、該筒状板壁部の周方向に沿って複数存在するように形成してなることに特徴があり、したがって、本発明のセンサは、上記した内容のものに限定されるものではない。その要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜に変更を加えて具体化することができる。また、上記形態では、バネ片を、筒状板壁部の後端(図2−Aの上端)部位と先端(図2−Aの下端)寄り部位との先後の双方に設けたものにおいて具体化したが、これについては、保持部材を弾性的に支持可能であればよく、したがって、例えば、その一方にのみ設けたものであってもよいなど、保持部材を弾性的に支持することができる配置で設けられていればよい。
なお、上記形態では素子が長寸の板状のものを有してなるセンサにおいて、具体化したが、本発明のセンサは、先端が閉じた中空軸状の素子であり、その内外面の酸素濃度差に対応して発生する起電力に基づいて、その測定対象ガスの酸素濃度を測定するようにしたセンサにおいても、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その構成部品の構造、構成に相違があるとしても具体化できることは言うまでもない。この他、本発明に係るセンサは、温度センサなどその他のセンサにおいても具体化できる。
本発明のセンサの最良の実施の形態を説明する正面縦断面図及びその要部拡大図。 図1のセンサに用いた保持部材用支持部材を説明する図で、Aはその半断面拡大正面図、Bはその平面図。 図2−AのA−A線断面図及び要部拡大図。 図2の保持部材用支持部材を成形する過程を説明する図で、Aはその半断面正面図、Bはその平面図。 図1のセンサをなす端子金具側半組立体を組立てる過程を説明する正面縦断面図。 図1のセンサをなす端子金具側半組立体を組立てる過程を説明する正面縦断面図。 図1のガスセンサを組立てる工程を説明する図。 保持部材用支持部材の別例を示したもので、Aは半断面正面図、BはAにおけるA−A線断面図及び要部拡大図。 従来のセンサを説明する縦断正面図。
符号の説明
1 ガスセンサ
11 金具本体
15 金具本体の後端部
21 検出素子
23 検出素子の後端部
51 端子金具
71 端子金具保持部材
72a 端子金具保持部材の外周面
81 保護筒
91 保持部材用支持部材
92 筒状板壁部
92a 筒状板壁部の外周面
95,97 バネ片
98 凸部
98b 凸部の内向き先端
G 軸線G
K 環状の空間

Claims (3)

  1. 筒状をなす金具本体と、その内側を通されて固定された長寸の検出素子と、この検出素子の後端部又は後端部より後方に配置された絶縁材からなる端子金具保持部材と、この端子金具保持部材内を通されて前記検出素子の後端部の電極に接続された端子金具と、前記端子金具保持部材の外周面を環状の空間を介して包囲するように配置され、かつ前記金具本体の後端部に固定された筒状をなす保護筒と、を備えてなるセンサであって、
    金属板から筒状に成形された筒状板壁部を有すると共に、その筒状板壁部自身の内側に向けて突出するように形成されたバネ片を備えてなる保持部材用支持部材を、その筒状板壁部の外周面を前記保護筒の内周面にて拘束させる一方、前記バネ片を前記端子金具保持部材の外周面に押付けることにより、該端子金具保持部材を該保護筒の内側にて弾性的に支持してなるセンサにおいて、
    前記保持部材用支持部材は、その筒状板壁部の外周面又は内周面を凹ませてその反対面を膨らませてなると共に、保持部材用支持部材自身の軸線方向に沿って延びる凸部を該筒状板壁部の周方向に沿って複数存在するように形成してなることを特徴とするセンサ。
  2. 前記バネ片が、前記筒状板壁部の後端部にて内側に折り返し状に折り曲げられてなるものであることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記凸部は、前記筒状板壁部の内周面において相対的に内向きに突出するものとされ、かつその凸部の内向き先端と、前記端子金具保持部材の外周面との間に空隙が保持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサ。
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