JP4813806B2 - 電荷転送素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は電荷転送素子及びその製造方法に関し、特に、単層転送電極列を使用する電荷転送素子及びその製造方法に関する。
一次元リニア・イメージ・センサの高解像度化に伴い、電荷転送素子の転送段数は益々増加している。転送段数の増加は転送駆動端子の負荷容量に直結する。また、高解像度化に伴い、従来の読み取り時間を維持するために、電荷の高速読み出しをする必要がある。転送駆動端子の負荷容量の増加は転送パルスを鈍らせ、所定の印加電圧に到達するまでの時間が長くなる。一方、波形鈍りを改善するために、入力パルスの駆動能力を強力にすると、パルスの立ち上りが急峻になる代わりにEMIなどの問題が新たに発生する。
駆動端子の負荷容量は、2層ポリ2相駆動を使った一次元リニア・イメージ・センサでは、1層目と2層目の転送電極間でのポテンシャル・ディップやポテンシャル・ギャップによる転送阻害要因を排除するため、転送電極が重なるように設計する必要がある。転送段数の増加に起因する負荷容量の増加はこの重なりに起因する容量が主である。
負荷容量低減のため、転送電極間の重なりが無い、単層電極を使った転送素子の開発がされている。しかし、転送電極を分離する電極間ギャップの形成は、使用するフォトリソグラフィ装置に依存したものとなる。ここで、例えば0.35um程度の電極間隔で複数の単層転送電極を形成した場合、転送電極間においてポテンシャル・ディップやポテンシャル・ギャップが発生してしまう。図7にその例を示す。図7(a)において、n型基板711上には、p−ウエル712およびn型電荷転送チャネル713が形成され、さらに、絶縁膜714を介して電荷転送電極715が配置されている。電荷転送電極715に2相クロックパルスをそれぞれ印加すると、所定のタイミングで図7(b)に示すポテンシャル状態となり、その後にクロックパルスが変化すると、図7(c)のように変化する。ここでは、ポテンシャル・ディップ731が発生してしまい、転送効率が悪くなる。
そこで、このポテンシャル・ディップやポテンシャル・ギャップを転送に問題ない範囲に抑制するため、電極分離後にボロン等の不純物を注入することが知られている(例えば特許文献1参照)。図8は、この従来の電荷転送素子の構造を模式的に示す断面図である。n型基板711上に、p−ウエル712、電荷転送チャネル層716、絶縁膜714及び単層転送電極715が積層されている。電荷転送チャネル層716は、n層716a、n層716b及びn層716cから構成されている。n層716cは、転送電極715間に位置する。n層716cによって、電極間においてポテンシャル・ディップやポテンシャル・ギャップを抑制することができる。
図9は、図8に示した従来の電荷転送素子の製造における一工程を示している。電荷転送素子の製造は、まず、n型基板711上にp−ウエル712を形成し、さらに、電荷を蓄積するためのn層716a、n層713bを形成する。その後、絶縁膜714を形成し、さらに、単層転送電極715極となるn型ポリシリコンなどの導電層751を形成する。続いて、導電層751上にレジスト・パターン717を形成する。図8には示していないが、さらに、レジスト・パターン717をマスクとして、異方性エッチング等により導電層751エッチングして単層転送電極715を形成する。
特開平4−65133号公報
上述の様に製造された転送電極715の電極間隔L1は、レジスト・パターン716を形成する際に使われるフォトリソグラフィ装置の解像度に依存した寸法となる。例えば、レジスト間隔L2が0.35um間隔で形成できる装置であれば、電極間隔L1も0.35umが最小となる。しかし、一般に、転送電極間隔L1が0.15um程度より広くなると、電極間のポテンシャルにディップやギャップが発生する。これにより、電荷の転送元と転送先の間において、ポテンシャルに転送方向における滑らかな電位勾配がつかないという問題が発生する。ここで、転送電極間にn層713cを形成することで、ポテンシャル・ディップやポテンシャル・ギャップを抑制することができるが、転送電極715の分離後に不純物を注入してn層713cを形成することが必要であり、製造工程が増加してしまう。
本発明は上述のような事情を背景としてなされたものであって、本発明の第1の態様に係る電荷転送素子は、基板上に形成され、交互に隣接して形成された複数の凹部及び凸部を備える絶縁膜と、前記絶縁膜の下に形成された電荷転送チャネルと、前記絶縁膜の上において、電荷転送方向においてその電極端が互いに離間するように配列された複数の単層転送電極と、を有し、互いに隣接する各単層転送電極間において、一方の単層転送電極の電極端は前記絶縁膜の凸部上面に位置し、他方の単層転送電極の電極端は前記一方の単層転送電極の電極端から離間し、前記凸部に隣接する凹部において当該凸部の側面に接触しているものである。
また、本発明の第2の態様は、互い分離した複数の単層転送電極を備える電荷転送素子の製造方法であって、基板の上に電荷転送チャネル層を形成し、前記電荷転送チャネル層の上に電荷転送方向においてに交互に隣接する複数の薄膜部及び厚膜部を備える絶縁膜を形成し、前記絶縁膜の上に導電層を形成し、前記薄膜部と厚膜部との段差部に重なる導電層が露出するように、当該導電層上にレジスト・パターンを形成し、前記レジスト・パターンから露出している前記導電層をエッチングし、その導電層のエッチングを前記薄膜部の上面と前記厚膜部の上面との間で止め、互いに離間した複数の単層転送を形成するものである。導電層がこのようにエッチングされることにより、厚膜部の絶縁膜の一部は露出されるが薄膜部の絶縁膜上には導電層が残された状態となる。つまり、導電層は厚膜部の絶縁膜が露出している部分で分離されることとなり、転送電極間隔をレジスト・パターンの間隔よりも小さく形成することができる。
本発明によれば、転送電極間の電極間隔を小さくし、電極間におけるポテンシャル・ディップやポテンシャル・ギャップの発生を抑制することができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。
実施の形態1.
本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本形態においては、電荷伝送素子を利用するリニア・イメージ・センサを例として説明する。本発明の理解の容易のため、最初に、リニア・イメージ・センサの一例について、その全体構成の概略を説明する。図1は、本実施形態におけるCCDリニア・イメージ・センサ1の構成を模式的に示している。
第1のフォトダイオード列11及び第2のフォトダイオード列12は、それぞれ、複数の画素を構成している。第1及び第2のフォトダイオード列11、12の光電変換によって蓄積されて電荷は、第1及び第2の読み出しゲート13、14をそれぞれ介して、第1及び第2の電荷転送素子15、16に出力される。第1及び第2の電荷転送素子15、16は、電荷を出力回路部18に転送する。第1及び第2の電荷転送素子15、16からの電荷は、交互に出力回路部18に順次入力され、出力回路部18が転送電荷を外部回路へ出力する。
図1を参照して、撮像装置の一例であるCCDリニア・イメージ・センサ1の構成について詳細に説明する。第1及び第2のフォトダイオード列11、12のそれぞれにおいて、複数のフォトダイオードが一方向に配列されている。第1のフォトダイオード列11と第2のフォトダイオード列12とは、半ピッチずれた位置関係において、平行に配置されている。外部から入射した光は各フォトダイオードによって受光され、入射光量に応じて光電変換によって生成された電荷は各画素に蓄積される。
第1の読み出しゲート13は、第1のフォトダイオード列11から第1の電荷転送素子15への蓄積電荷の読み出しを制御する。同様に、第2の読み出しゲート14は、第2のフォトダイオード列12から、第2の電荷転送素子16への蓄積電荷の読み出しを制御する。第1及び第2の読み出しゲート13、14は、駆動信号φTGによってONもしくはOFF状態にセットされることによって、電荷の蓄積もしくは蓄積電荷の読み出しを制御する。
第1及び第2の電荷転送素子15、16は、それぞれ、第1及び第2のフォトダイオード列11、12から読み出された電荷を順次転送する機能を有している。電荷転送素子15、16として、本形態においては、2相駆動方式の電荷転送素子が示されている。2相駆動方式の電荷転送素子は、第1の駆動パルスφ1と第2の駆動パルスφ2が交互に印加されることによって、読み出された各画素に対応する電荷を、駆動信号に従って出力回路部18に向けて順次転送する。第1の電荷転送素子15と第2の電荷転送素子16とは、出力側で結合されており、各電荷転送素子15、16からの出力電荷が、交互に出力回路部18に出力される。
出力回路部18は、例えば、浮遊拡散領域によって形成され、信号電荷を信号電圧に変換する信号電荷検出部と、ソース・フォロワやインバータ等を含むアナログ回路とを備えている。第1及び第2の電荷転送素子15、16からの出力電荷は、浮遊拡散領域において信号電圧に変換され、アナログ回路を介して出力回路部18から外部回路に出力される。電荷転送素子15、16から出力回路部18への電荷の出力は出力ゲート17によって制御される。
CCDリニア・イメージ・センサ1の動作について説明する。図2は、CCDリニア・イメージ・センサ1に印加される駆動パルスのタイミングを示す、タイミング・チャートである。φ1、φ2は、2相駆動パルスとして第1及び第2の電荷転送素子15、16に印加される第1の駆動パルスと第2の駆動パルスである。
第1及び第2のフォトダイオード列11、12が光を受光すると、各フォトダイオードは、入射光強度に応じて、光電変換によって電荷を生成する。第1及び第2の読み出しゲート13、14は制御信号φTGによってオフ状態にあり、第1及び第2のフォトダイオード列11、12において生成された電荷は、各画素に蓄積される。次に、第1及び第2の読み出しゲート13、14は制御信号φTGによってオン状態にセットされ、第1及び第2のフォトダイオード列11、12の各画素に蓄積されていた電荷は、第1及び第2の電荷転送素子15、16に一斉に読み取られる。
第1及び第2の電荷転送素子15、16には、2相駆動パルスとして、第1の駆動パルスφ1と第2の駆動パルスφ2が印加される。第1の駆動パルスφ1と第2の駆動パルスφ2のそれぞれは、第1及び第2の電荷転送素子15、16の複数の第1転送電極と複数の第2転送電極のそれぞれに印加される。転送電極については後に説明される。
第1の駆動パルスφ1と第2の駆動パルスφ2は、図2に示すように、180度位相が異なり、それぞれのHighレベルが交互に入れ替わるように第1及び第2の電荷転送素子15、16に印加される。第1及び第2の電荷転送素子15、16は、駆動パルスに同期して、読み取った電荷を出力回路部18側へ順次転送する。出力回路部18には、第1の電荷転送素子15と第2の電荷転送素子16からの転送電荷が、2相駆動パルスに応じて交互に順次入力される。出力回路部18は入力された信号電荷を信号電圧に変換し、外部回路に出力する。
次に、本形態の電荷転送素子の構成について説明する。図3(a)は、第1の電荷転送素子15の一部の構成を模式的に示す断面図である。図3(b)、(c)は、電荷転送素子15における電荷転送の様子を示す図である。図3(a)は、第1の電荷転送素子15を、電荷転送方向に延びる切断線でおいて切断した場合の断面図である。第2の電荷転送素子16の断面構成もこれと実質的に同様である。なお、説明の明確化のため、図3(a)における複数の同一要素の内の一部のみに符号が付されている。この点は、以下の他の図において同様である。
図3(a)を参照して、n型基板151上にp−ウエル152が形成されている。さらに、p−ウエル152の上に隣接してn型層153が形成されている。n型層153は電荷転送チャネル層(以下、n型電荷転送チャネル)として機能し、転送電荷はn型電荷転送チャネル153内を、出力回路部18に向かって転送される。n型電荷転送チャネル153の上に隣接して絶縁膜154が形成されている。本例においては、n型電荷転送チャネル153より上層の絶縁膜として、酸化絶縁膜が使用されている。なお、酸化絶縁膜以外の絶縁膜を使用すること、あるいは異なる複数の絶縁材料からなる絶縁膜を使用することができる。
酸化絶縁膜154の上に隣接して複数の転送電極155(図3(a)における155a及び155bを意味する)が形成されている。各転送電極155は、電荷の転送方向(図3(a)において左右方向)において、距離g1をおいて離間して並置されている。このため、各転送電極155は、n型基板151に垂直な方向(図3(a)における上下方向)、つまり、各層の積層方向において互いにオーバーラップしていない。このような転送電極を単層転送電極と呼ぶ。複数の単層転送電極155は、一つの連続する導電層をエッチングでパターンニングすることによって形成することができる。各転送電極155が重なり合わないため、転送段数が増加しても負荷容量が増加しない。このように、負荷容量を低減することによって、駆動パルスの波形鈍りを抑制することができる。
配列された転送電極155列に対して、交互に第1の駆動パルスφ1と第2の駆動パルスφ2が印加される。つまり、転送電極155の一つおきに同一の駆動パルスが印加され、隣接する転送電極155には異なる駆動パルスが印加される。図3(a)において、例えば、第1の転送電極155aには第1の駆動パルスφ1が印加され、第2の転送電極155bには第2の駆動パルスφ2が印加される。上述の駆動パルスを印加すると、図3(b)、(c)に示すように、n型電荷転送チャネル153内に形成された電位の井戸に蓄積されている信号電荷が、転送電極155の並びに従って移動する。本形態においては、n型電荷転送チャネル153内のポテンシャルにポテンシャル・ディップもしくはポテンシャル・ギャップが現れていない。この点については後に説明する。
なお、電荷の蓄積と転送をするために電荷蓄積部とバリア部を形成する必要があるが、本形態の電荷転送素子では、図3(b)、(c)に示すように、酸化絶縁膜154厚に差を付けることによりそれを実現している。酸化絶縁膜154厚の厚い部分が電荷蓄積部に相当し、薄い部分がバリア部に相当する。本例の第1の電荷転送素子15において、酸化絶縁膜154は信号電荷の転送方向(転送電極155の配列方向)において、交互に隣接する複数の凸部411と凹部412とが形成されている。つまり、膜厚が厚い厚膜部に対応する複数の凸部411が、互いに離間して形成されている。隣接する凸部411の間には、膜厚が薄い薄膜部と対応する凹部412が形成されている。隣接する凸部411と凹部412との境界において段差部413が形成される。
各転送電極155の一方の電極端155cは、凸部411の上面411aに位置している。各転送電極155は、凸部411の上面411aから隣接する凹部412に延在し、その他方の電極端155dが、その凹部412に隣接する反対側の凸部411の側面411bに接触している。つまり、各転送電極155は、一つの411の上面411aから延びて、その凸部411に隣接する他の凸部411の側面411bに接触している。各転送電極155は、電荷転送方向において各凹部412を全て覆っており、凹部412は転送電極155から露になっていない。
互いに隣接する各転送電極155間に着目すると、一方の転送電極155の電極端155cは凸部上面411aに位置し、その電極端155cと離間している他方の転送電極155の電極端155dは、その凸部411に隣接する凹部412において、その凸部411の側面411bに接触している。このように、転送電極155の電極端155dが、絶縁膜154の凸部411の側面411bに接触しているので、各転送電極間155の間隔g1を小さくすることができる。転送電極間155の間隔g1を小さくすることで、図3(b)、(c)に示すように、ポテンシャル・ディップもしくはポテンシャル・ギャップを抑制することができ、転送効率の悪化を抑制することができる。あるいは、従来の技術のように、ポテンシャル・ディップもしくはポテンシャル・ギャップを抑制するために転送電極間へ不純物を注入する処理を不要とすることができる。
ここで、各転送電極155は、一つおきの各段差部413上において、電荷転送方向に離間していることが必要である。酸化絶縁膜154の凹部412内において、凸部側面411bに接触している転送電極155の電極端155dの高さ(厚み)は、凸部側面411bの高さ以下、好ましくは、図3に示すように、それより低く形成される。電極端155dの高さが凸部側面411b側面より低いことによって、凸部上面411a上の他の転送電極155の電極端155cから、電極端155dを確実に分離することができる。
同様に、凸部上面411aにおいて、電極端155cが凸部上面411a端(凸部側面411b)よりも内側に位置することで、隣接する転送電極端155cと転送電極端155dとを確実に分離することができる。ここで、凹部412内の電極端155dが凸部側面411bよりも低ければ、凸部上面411aに位置する電極端155cは、凸部上面411a端に一致していてもよい。
続いて、本実施形態の電荷転送素子の製造方法を、図4を参照して説明する。図4は、第1の電荷転送素子15を例示するが、第2の電荷転送素子16についても同様である。図4(a)に示すように、n型基板151上に、p−ウエル152となるp型層と電荷転送チャネルとなるn型層153を形成する。p−ウエル152は、例えば、n型基板151上に不純物拡散処理を行うことによって形成する。また、n型層153は、p−ウエル152を形成した後に、例えば、n型基板151上に不純物拡散処理を行うことによって形成することができる。
p−ウエル152とn型層153が形成されたn型基板151上に、酸化絶縁膜154を形成する。酸化絶縁膜154は、例えば熱酸化によってシリコン酸化膜を生成することによって形成することができる。さらに、図4(a)に示すように、酸化絶縁膜154上にレジストを塗布し、露光・現像処理を行ってレジスト・パターン211を形成する。
図4(b)を参照して、レジスト・パターン211を形成した後、異方性エッチングによりレジスト・パターン211から露出した酸化絶縁膜154をエッチングし、酸化絶縁膜154に段差を付ける。つまり、酸化絶縁膜154に交互に隣接する複数の凸部411(もしくは厚膜部)と凹部412(もしくは薄膜部)とを形成し、それらの境界に段差部413を形成する。なお、酸化絶縁膜154の露出部のエッチングを途中で止めることによって、あるいは、酸化絶縁膜154の露出部を全てエッチングした後に再度熱酸化を行うことによって、酸化絶縁膜154に凸部411と凹部412とを形成することができる。
さらに、図4(b)に示すように、段差が形成された酸化絶縁膜154上に、転送電極155の電極材料となる導電層511を堆積する。導電層511として、例えばn型ポリシリコンを使用することができる。
次に図4(c)に示すように、各転送電極155を分離するため、導電層511上にレジストを塗布し、露光・現像処理を行ってレジスト・パターン212を形成する。レジストのパターニングは、酸化絶縁膜154の段差部413上の導電層511が、レジスト間の隙間213から露出するように行う。レジスト間の隙間213は、段差部413一つ置きに形成される。つまり、各酸化絶縁膜凸部411の片側(図の例において左側)の側面411bの直上に重なる導電層511を、レジスト・パターン212から露出させ、凸部411の他方の側面の上にはレジストが形成されている。
本形態の転送電極155を形成するため、図4(c)のように、転送電極端155dが接触する凸部側面411bがレジスト・パターン212におけるレジスト間の隙間213内に位置することが必要である。ここで、露光処理において、フォトリソグラフィ装置の目ズレを考慮することが重要である。酸化絶縁膜154の凸部411の上に位置するレジスト端212aは、凸部側面411bに対して、フォトリソグラフィ装置に依存してずれうる。
このため、レジスト・パターン212形成のためのフォトリソグラフィ処理において、レジスト端212aの位置は、最大目ズレ量以上、好ましくは最大目ズレ量よりわずかに凸部側面411bから離れるように設定される。つまり、好ましくは、レジスト端212aが、凸部側面411bに対して、最大目ズレ量よりも凸部上面411aの内側に位置するようにフォトリソグラフィ処理を行う。図4(c)を参照すれば、距離g2が最大目ズレ量より大きくなるように設定される。これによって、レジスト端212aを確実に凸部側面411bよりも凸部411の内側に位置させることができる。
また、酸化絶縁膜凹部412の上に位置するレジスト端212bについても、同様に目ズレを考慮することが重要である。レジスト端212bは、酸化絶縁膜154の段差によって生ずる導電層511の膨らみ(層厚の厚い部分)のエッジ(端)511a(もしくは導電層511の凸部の端)より内側(導電層511凸部もしくは酸化絶縁膜凸部411側)に位置するように設定することが必要である。レジスト端212bがエッジ511aよりも外側(酸化絶縁膜154の凹部412側)に位置すると、酸化絶縁膜凹部412内において転送電極155が断線してしまう可能性が高いからである。
ここで、上述のように目ズレを考慮して設定されるレジスト間隔g3(レジスト間の隙間213の幅)がフォトリソグラフィ装置の解像度より小さくなるような場合、導電層511の形成膜厚を厚膜化し、導電層511の膨らみの幅(図における左右方向)を大きくする。酸化絶縁膜凸部側面411bから凹部412への導電層511の膨らみの幅が、目ズレを考慮して設定されるレジスト間隔g3が、フォトリソグラフィ装置の解像度限界程度の寸法になるように導電層511の形成膜厚を制御する。これによって、転送電極155の断線を防止することができる。
図4(d)を参照して、上述のようにレジスト・パターン212を形成した後に、レジスト・パターン212から露出した導電層511を異方性エッチングにより除去する。これによって各転送電極155を分離し、互いに離間した複数の転送電極155を形成する。ここで、エッチングは、凹部412内の転送電極155の電極端155dが酸化絶縁膜凸部411の側面411b以下の高さになるように行う。好ましくは、図4(d)に示すように、電極端155dが側面411bより低くなる位置でエッチングを止める。
つまり、転送電極155の電極端155dの上面が、酸化絶縁膜凸部上面411aと凹部412底面の間に位置する状態で、導電層511のエッチングを止める。転送電極155の電極端155dは導電層511の厚い部分(膨らみ)に位置するため、酸化絶縁膜凸部上面411aの転送電極155の一部は完全に除去され、凸部上面411aが露出する。また、典型的には、電極端155dは、凹部412内において転送電極155の最も薄い部分となる。このように、レジスト・パターン212から露出している導電層511をエッチングし、導電層511のエッチングを、酸化絶縁膜凸部411と対応する酸化絶縁膜の厚膜部の上面と、酸化絶縁膜凹部412に対応する酸化絶縁膜の薄膜部の上面との間で止めることによって、各転送電極155を分離し、さらに、その電極端155dが凸部411の側面411bに接触する転送電極155を形成することができる。これにより、転送電極155間の間隔を小さくすることができる。
また、本実施形態に従って転送電極155を形成することによって、転送電極155の電極間隔g1を、最小、フォトリソグラフィ装置の最大目ズレの2倍の寸法で形成することが出来る。上述の方法で形成された転送電極の電極間隔は、レジスト端212aと酸化絶縁膜154の凸部側面411bとで決定されるため、フォトリソグラフィ装置の目ズレ規格に依存した寸法で形成することができる。これにより、一次元リニア・イメージ・センサ等の電荷転送の阻害要因である転送駆動端子の負荷容量の低減し、高速転送を実現することができる。
その他の実施形態.
以下に、その他の実施形態について説明する。図5は、電荷転送素子の他の製造方法を示す図である。本例においては、n型ポリシリコンなどからなる導電層513を、酸化絶縁膜154の段差が無視できるほどに十分に厚く形成した後、CMP等で導電層513を研磨して薄膜化及び平坦化する。図5(a)に示すように、研磨によって平坦化された後の導電層513には、実施の形態1と異なり、凹凸がなく上面がフラットになっている。その後、転送電極155を分離するために、導電層513の上にレジスト・パターン212を形成する。このとき、レジスト端212aは、実施の形態1と同様に、酸化絶縁膜154の凸部側面411bに対して、フォトリソグラフィ装置の目ズレを考慮し、最大目ズレ量分凸部側面411bから凸部411内側に離す。また、レジスト端212bは、最大目ズレが発生しても凸部側面411bを超えて凸部411と重ならないように設定する。
図5(b)を参照して、上述のようにレジスト・パターン212を形成した後に、異方性エッチングにより転送電極155を分離する。エッチングは、実施の形態1と同様に、酸化絶縁膜154の凸部上面411aと凹部412の底面の間で止める。このように、導電層513を一旦厚膜に形成し、その後、CMP等の研磨により薄膜化及び平坦化する。酸化絶縁膜凹部412内の導電層513の厚みが均一化され、その厚みは酸化絶縁膜凸部411上の導電層513よりも厚いため、レジスト端212bの位置に依存する転送電極155の断線を考慮する必要がない。このため、レジスト・パターン212のレジスト間隔g3は、フォトリソグラフィ装置に依存する解像限界のレジスト間隔に比べ、十分に広くすることができる。
ここで、上述の2つの実施形態は酸化絶縁膜154に段差を形成しているが、絶縁膜を異なる絶縁材料、特に誘電率の異なる絶縁材料で形成することができる。図6は、絶縁膜450を、基層となるシリコン酸化物層451と、その上に形成されたシリコン窒化物層452とで形成した例を示している。シリコン窒化物層452は、絶縁膜の凸部を構成している。シリコン窒化物はシリコン酸化物よりも誘電率が大きいので、シリコン酸化物のみを使用する場合と比較して凸部の厚みを大きくすることができる。このように、絶縁膜の凸部の少なくとも一部を誘電率の高い絶縁材料で形成することによって、製造マージンを大きくとることができる。
なお、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の電荷転送素子は、撮像装置以外の装置に適用することができる。また、3相駆動もしくは4相駆動など、2相駆動以外の電荷転送素子に本発明を適用することができる。あるいは、電荷転送チャネルに不純物を注入することによって電荷蓄積部とバリア部を形成することもできる。この他、当業者であれば、上記実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
第1の実施形態における、CCDリニア・イメージ・センサの構成を模式的に示す図である。 第1の実施形態における、CCDリニア・イメージ・センサの駆動パルスを示す図である。 第1の実施形態における、電荷転送素子の構造を模式的に示す断面図である。 第1の実施形態における、電荷転送素子の製造工程を模式的に示す図である。 他の実施形態における、電荷転送素子の製造工程を模式的に示す図である。 他の実施形態における、電荷転送素の構造を模式的に示す断面図である。 従来の技術における、電荷転送素子の構造及び電荷転送の様子を模式的に示す断面図である。 従来の技術における、他の電荷転送素子の構造を模式的に示す断面図である。 従来の技術における、電荷転送素子製造の一工程を模式的に示す図である。
符号の説明
1 リニア・イメージ・センサ、11 第1のフォトダイオード列、
12 第2のフォトダイオード列、13 第1の読み出しゲート、
14 第2の読み出しゲート、15 第1の電荷転送素子、16 第2の電荷転送素子、
17 出力ゲート、18 出力回路部、151 n型基板、152 p−ウエル、
153 n型電荷転送チャネル、154 酸化絶縁膜、155 転送電極、
155c 転送電極端、155d 転送電極端、211 レジスト・パターン、
212 レジスト・パターン、212a レジスト端、212b レジスト端、
213 レジスト間の隙間、411 酸化絶縁膜凸部、411a 酸化絶縁膜凸部上面、
411b 酸化絶縁膜凸部側面、412 酸化絶縁膜凹部、413 酸化絶縁膜段差部、
450 絶縁膜、451 シリコン酸化物層、452 シリコン窒化物層、
511a エッジ、511 導電層、513 導電層

Claims (10)

  1. 基板上に形成され、交互に隣接して形成された複数の凹部及び凸部を備える絶縁膜と、
    前記絶縁膜の下に形成された電荷転送チャネルと、
    前記絶縁膜の上において、電荷転送方向においてその電極端が互いに離間するように配列された複数の単層転送電極と、を有し、
    互いに隣接する各単層転送電極間において、一方の単層転送電極の電極端は前記絶縁膜の凸部上面に位置し、他方の単層転送電極の電極端は前記一方の単層転送電極の電極端から離間し、前記凸部に隣接する凹部において当該凸部の側面に接触している、
    電荷転送素子。
  2. 前記複数の単層転送電極のそれぞれは、一方の電極端が前記絶縁膜の凸部上面に位置し、他方の電極端は、当該凸部に隣接する凹部において当該凸部と反対側の凸部の側面に接触している、請求項1に記載の電荷転送素子。
  3. 前記複数の単層転送電極のそれぞれにおいて、前記凹部において前記凸部側面に接触する電極端の高さは、それが接触する凸部よりも低い、請求項2に記載の電荷転送素子。
  4. 前記絶縁膜は第1の絶縁材料からなる層と前記第1の絶縁材料と誘電率の異なる第2の絶縁材料からなる層とを備え、前記凸部の少なくとも一部は前記第2の絶縁材料で形成されている、請求項1に記載の電荷転送素子。
  5. 前記絶縁膜は第1の絶縁材料からなる基層と、その基層上に前記第1の絶縁材料よりも誘電率が大きい第2の絶縁材料で形成された凸部とを備える、請求項1に記載の電荷転送素子。
  6. 互い分離した複数の単層転送電極を備える電荷転送素子の製造方法であって、
    基板の上に電荷転送チャネル層を形成し、
    前記電荷転送チャネル層の上に電荷転送方向においてに交互に隣接する複数の薄膜部及び厚膜部を備える絶縁膜を形成し、
    前記絶縁膜の上に導電層を形成し、
    前記薄膜部と厚膜部との段差部に重なる導電層が露出するように、当該導電層上にレジスト・パターンを形成し、
    前記レジスト・パターンから露出している前記導電層をエッチングし、その導電層のエッチングを前記薄膜部の上面と前記厚膜部の上面との間で止め、互いに離間した複数の単層転送を形成する、
    電荷転送素子の製造方法。
  7. 前記レジスト・パターンのフォトリソグラフィ処理において、前記絶縁膜の厚膜部上に位置する前記レジスト・パターンのレジスト端を、前記厚膜部の端から最大目ズレ量以上離れた位置に設定する、請求項6に記載の電荷転送素子の製造方法。
  8. 前記レジスト・パターンのフォトリソグラフィ処理において、前記絶縁膜の薄膜部上に位置する前記レジスト・パターンのレジスト端を、前記導電層の凸部端から最大目ズレ量以上、前記導電層の凸部の内側の位置に設定する、請求項6又は7に記載の電荷転送素子の製造方法。
  9. 前記絶縁膜の上に導電層を形成した後に当該導電層を研磨して平坦化する、請求項6に記載の電荷転送素子の製造方法。
  10. 前記電荷転送チャネル層上に前記絶縁膜の薄膜部となる第1の絶縁膜を形成し、
    前記第1の絶縁膜上に前記絶縁膜の厚膜部となる第2の絶縁膜を選択的に形成することにより絶縁膜を形成することを特徴とする請求項6記載の電荷転送素子の製造方法。
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