JP4812642B2 - 遅延フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、入力端子と出力端子との間に複数の共振器を有し、前記複数の共振器間が容量結合されたバンドパスフィルタを具備した遅延フィルタに関する。
近時、例えば移動体通信システム等の基地局無線装置に使用される基地局の低歪化のための歪補償型増幅器においては、歪検出や歪抑圧を目的として遅延フィルタが用いられている。
遅延フィルタ200は、例えば図17に示すように、入力端子202及び出力端子204と複数の共振器206A〜206Iを有するバンドパスフィルタ208を具備する。そして、入力端子202と初段の共振器206Aが容量C1で結合され、出力端子204と最終段の共振器206Iが容量C2で結合され、さらに、各共振器206A〜206Iがそれぞれ容量C3〜C10で結合されている。
また、従来では、図18に示すように、図17に示す遅延フィルタ200と同様の遅延フィルタ210において、隣接する共振器206A〜206G間の結合容量C3〜C8と並列に接続され、且つ、複数の結合容量C9〜C19を有する飛び越し回路212が接続された例が知られている(例えば特許文献1参照)。
図18の例では、共振器の段数を増加させることなく、バンドパスフィルタ208における通過帯域内の群遅延時間の平坦性を確保でき、群遅延時間偏差を小さくすることができるという効果を奏する。飛び越し回路を用いた例としては、その他、特許文献2等が知られている。
また、その他の従来例に係る遅延フィルタとしては、ハイブリッドカプラと誘電体同軸共振器を用いた特許文献3等が知られている。
特開2001−257505号公報 特開2003−273661号公報 特開2003−264404号公報
ところで、特許文献1や特許文献2に示す遅延フィルタは、共振器の段数を増加させることなく、通過帯域内の群遅延時間の平坦性を確保できると共に、群遅延時間偏差を小さくすることができるが、飛び越し回路を構成する回路素子数が多くなることから、結果的にサイズの増大化、挿入損失の劣化及び歩留まりの低下を招くという問題がある。また、飛び越し回路を設けない図17に示す遅延フィルタ200と比して遅延量がほとんど変わらず、また、通過帯域もほとんど変わらないという問題もある。
特許文献3に示す遅延フィルタは、特許文献1や特許文献2に示す遅延フィルタと比べ、ハイブリッドカプラを多段に接続するだけであるため、多段化した分だけ実装面積や配置スペースが大きくなるという問題がある。また、高遅延量化にも限界がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、簡単な構成で、通過帯域内における群遅延時間特性を補正することができ、種々の仕様に対応して、群遅延時間特性の平坦性の改善や、群遅延時間特性に凹凸を設けて特定の周波数帯域の群遅延時間を大きく、あるいは小さくすることができ、しかも、挿入損失の劣化を抑制して通過帯域を広げることができ、小型化並びに歩留まりの向上をも促進させることができる遅延フィルタを提供することを目的とする。
第1の本発明に係る遅延フィルタは、入力端子及び出力端子のいずれか一方を構成する第1端子と、前記入力端子及び前記出力端子のいずれか他方を構成する第2端子との間に複数の共振器を有し、前記複数の共振器間が容量結合されたバンドパスフィルタを具備した遅延フィルタにおいて、前記バンドパスフィルタの通過帯域内における群遅延時間特性を補正する補正回路を有し、前記補正回路は、前記複数の共振器のうち、少なくとも1つの共振器を間に置いて容量結合された2つの共振器間を容量結合する1つの第1回路と、前記第1端子及び前記第2端子のうち、いずれか一方の端子と、前記2つの共振器のうち、他方の端子寄りの共振器とを容量結合する1つの第2回路と、前記バンドパスフィルタの前記第1端子又は前記第2端子と第3端子との間に複数の第2共振器を有し、前記複数の第2共振器間が容量結合された第2バンドパスフィルタとを有することを特徴とする。
第2の本発明に係る遅延フィルタは、入力端子及び出力端子のいずれか一方を構成する第1端子と、前記入力端子及び前記出力端子のいずれか他方を構成する第2端子との間に複数の共振器を有し、前記複数の共振器間が容量結合されたバンドパスフィルタを具備した遅延フィルタにおいて、前記バンドパスフィルタの通過帯域内における群遅延時間特性を補正する補正回路を有し、前記補正回路は、前記バンドパスフィルタの前記第1端子又は前記第2端子と第3端子とを2つの端子とし、該2つの端子の間に複数の第2共振器を有し、前記複数の第2共振器間が容量結合された第2バンドパスフィルタと、前記複数の第2共振器のうち、少なくとも1つの第2共振器を間に置いて容量結合された2つの第2共振器間を容量結合する1つの第1回路と、前記第2バンドパスフィルタの前記2つの端子のうち、一方の端子と、前記2つの第2共振器のうち、他方の端子寄りの第2共振器とを容量結合する1つの第2回路とを有することを特徴とする。
これら第1及び第2の本発明においては、簡単な構成で、通過帯域内における群遅延時間特性を補正することができることから、種々の仕様に対応して、群遅延時間特性の平坦性の改善や、群遅延時間特性に凹凸を設けて特定の周波数帯域の群遅延時間を大きく、あるいは小さくすることができ、しかも、挿入損失の劣化を抑制して通過帯域を広げることができ、小型化並びに歩留まりの向上をも促進させることができる。
ここで、通過帯域内における群遅延時間特性の平坦性とは、群遅延時間特性において、通過帯域中、所定の群遅延時間偏差(例えば0.5ns)内に収まる帯域を示す。また、通過帯域は、減衰量特性において、所定の挿入損失偏差(例えば0.2dB)内に収まる帯域を示す。
なお、共振器や第2共振器は、λ/4共振器、λ/2共振器又はLC共振回路であってもよい。
以上説明したように、本発明に係る遅延フィルタによれば、簡単な構成で、通過帯域内における群遅延時間特性を補正することができ、種々の仕様に対応して、群遅延時間特性の平坦性の改善や、群遅延時間特性に凹凸を設けて特定の周波数帯域の群遅延時間を大きく、あるいは小さくすることができ、しかも、挿入損失の劣化を抑制して通過帯域を広げることができ、小型化並びに歩留まりの向上をも促進させることができる。
以下、本発明に係る遅延フィルタの実施の形態例を図1〜図16を参照しながら説明する。
先ず、第1の実施の形態に係る遅延フィルタ(以下、第1遅延フィルタ10Aと記す)は、図1に示すように、入力端子又は出力端子を構成する第1端子12と、出力端子又は入力端子を構成する第2端子14と、これら第1端子12及び第2端子14間に電気的に接続された複数のλ/4共振器(第1共振器16A〜第4共振器16D)を有し、第1共振器16A〜第4共振器16D間が容量結合されたバンドパスフィルタ18を具備する。
具体的には、バンドパスフィルタ18は、第1端子12と該第1端子12に隣接する第1共振器16Aとが第1容量C1で結合され、第1共振器16Aと該第1共振器16Aに隣接する第2共振器16Bとが第2容量C2で結合され、第2共振器16Bと該第2共振器16Bに隣接する第3共振器16Cとが第3容量C3で結合され、第3共振器16Cと該第3共振器16Cに隣接する第4共振器16Dとが第4容量C4で結合され、第4共振器16Dと該第4共振器16Dに隣接する第2端子14とが第5容量C5で結合されて構成されている。
さらに、この第1遅延フィルタ10Aは、バンドパスフィルタ18の通過帯域内における群遅延時間特性を補正する第1補正回路20を有する。
第1補正回路20は、第1端子12に隣接する第1共振器16Aと第2端子14に隣接する第4共振器16Dとを容量結合する第6容量C6を具備した第1回路22と、第1共振器16A〜第4共振器16Dのうち、第2端子14に隣接する第4共振器16Dと第1端子12とを容量結合する第7容量C7を具備した第2回路24とを有する。
つまり、第1遅延フィルタ10Aは、図2に示すように、バンドパスフィルタ18に第1回路22が接続された第11遅延フィルタ100Aと、図3に示すように、バンドパスフィルタ18に第2回路24が接続された第12遅延フィルタ100Bとが複合化された回路構成を有する。
ここで、第11遅延フィルタ100Aと第12遅延フィルタ100Bの減衰量特性及び群遅延時間特性を説明してから、第1遅延フィルタ10Aの減衰量特性及び群遅延時間特性を説明する。
先ず、図2に示す第11遅延フィルタ100Aの減衰量特性を図4に示し、群遅延時間特性を図5に示す。これらの図4及び図5において、破線Aは第1回路22の第6容量C6の値を0pFとした場合の特性を示し、二点鎖線Bは第6容量C6の値を0.1pFとした場合の特性を示し、一点鎖線Cは第6容量C6の値を0.2pFとした場合の特性を示し、実線Dは第6容量C6の値を0.3pFとした場合の特性を示す。
図4からわかるように、第1回路22の第6容量C6の値を増加するにつれて、通過帯域が拡大している。また、図5からわかるように、第6容量C6が0pFのとき、通過帯域のほぼ中心周波数において群遅延時間が極小値となる特性曲線(破線A参照)であったが、第6容量C6が増加するにつれて、ほぼ中心周波数に対応した群遅延時間が徐々に増加すると共に、中心周波数よりも低域側の特性が中心周波数に対応した群遅延時間よりも大きい値となるように増加している。
一方、中心周波数よりも高域側の特性は群遅延時間が徐々に短くなり、特に、中心周波数から約25MHzだけ高い周波数の群遅延時間は特定の値をとるようになる。つまり、第6容量C6の値が増加するにつれて、全体として右下がりの特性で、且つ、上方に盛り上がった特性になる。
なお、図2に示す第11遅延フィルタ100Aにおいて、第6容量C6を0pFとした場合は、図6に示すように、図17の従来例に係る回路とほぼ同様の構成を有する遅延フィルタ100Cになる。
次に、図3に示す第12遅延フィルタ100Bの特性について説明する。第12遅延フィルタ100Bの減衰量特性を図7に示し、群遅延時間特性を図8に示す。これらの図7及び図8において、破線Eは第2回路24の第7容量C7の値を0pFとした場合の特性を示し、二点鎖線Fは第7容量C7の値を0.1pFとした場合の特性を示し、一点鎖線Gは第7容量C7の値を0.2pFとした場合の特性を示し、実線Hは第7容量C7の値を0.3pFとした場合の特性を示す。
図7からわかるように、第2回路24の第7容量C7の値を増加するにつれて、通過帯域はそれほど変化はないが、特性の裾野の部分が拡大している。また、図8からわかるように、第7容量C7が0pFのとき、通過帯域のほぼ中心周波数において群遅延時間が極小値となる特性曲線(破線E参照)であったが、第7容量C7が増加するにつれて、ほぼ中心周波数に対応した群遅延時間が徐々に増加すると共に、中心周波数よりも高域側の特性が中心周波数に対応した群遅延時間よりも大きい値となるように増加している。
一方、中心周波数よりも低域側の増加率は、高域側の増加率よりも小さく、特に、中心周波数から約25MHzだけ低い周波数の群遅延時間は特定の値をとるようになる。つまり、第7容量C7の値が増加するにつれて、全体として右上がりの特性で、且つ、上方に盛り上がった特性になる。
そして、第1遅延フィルタ10Aは、上述した第11遅延フィルタ100Aの特性と第12遅延フィルタ100Bの特性を組み合わせた特性になる。すなわち、第1回路22の第6容量C6の値と、第2回路24の第7容量C7の値を適宜選定することによって、図9の実線Iに示すように、通過帯域を従来の場合(破線J参照)よりも大幅に広くすることができ、図10の実線Kに示すように、通過帯域内において、群遅延時間がほぼ一定の値をとる範囲(帯域)を、従来の場合(破線M参照)よりも大幅に拡張させることができる。
もちろん、図11の破線Lに示すように、群遅延時間特性に凹凸を設けて特定の周波数帯域の群遅延時間を小さくしたり、大きくすることもできる。図11では、通過帯域内の群遅延時間特性において、第1の周波数f1で極小値、第2の周波数f2で極大値を形成した例を示す。なお、図11の実線Mは減衰量特性を示す。
このように、第1遅延フィルタ10Aにおいては、簡単な構成で、通過帯域内における群遅延時間特性を補正することができることから、種々の仕様に対応して、群遅延時間特性の平坦性の改善や、群遅延時間特性に凹凸を設けて特定の周波数帯域の群遅延時間を大きく、あるいは小さくすることができ、しかも、挿入損失の劣化を抑制して通過帯域を広げることができ、小型化並びに歩留まりの向上をも促進させることができる。
上述の例では、第4共振器16Dと第1端子12との間に第2回路24(第7容量C7)を接続するようにしたが、その他、図12の変形例に係る遅延フィルタ10Aaに示すように、第1共振器16Aと第2端子14との間に第2回路(第7容量)を接続するようにしてもよい。
また、上述の例では、第1共振器16A〜第4共振器16Dとして、λ/4共振器を用いた例を示したが、その他、λ/2共振器やLC共振回路を使用することもできる。
次に、第2の実施の形態に係る遅延フィルタ(以下、第2遅延フィルタ10Bと記す)について図13〜図15を参照しながら説明する。
第2遅延フィルタ10Bは、図13に示すように、上述したバンドパスフィルタ18と、該バンドパスフィルタ18の通過帯域内における群遅延時間特性を補正する第2補正回路26を有する。
第2補正回路26は、第1共振器16Aと第4共振器16Dとを容量結合する第6容量C6を具備した第1回路22と、第4共振器16Dと第1端子12とを容量結合する第7容量C7を具備した第2回路24と、バンドパスフィルタ18の第2端子14の後段に接続された第2バンドパスフィルタ28とを有する。
第2バンドパスフィルタ28は、入力端子又は出力端子を構成する第3端子30と、第2端子14及び第3端子30間に電気的に接続された複数のλ/4共振器(第11共振器32A〜第14共振器32D)を有し、第11共振器32A〜第14共振器32D間が容量結合された構成を有する。
すなわち、第2バンドパスフィルタ28は、第2端子14と該第2端子14に隣接する第11共振器32Aとが第11容量C11で結合され、第11共振器32Aと該第11共振器32Aに隣接する第12共振器32Bとが第12容量C12で結合され、第12共振器32Bと該第12共振器32Bに隣接する第13共振器32Cとが第13容量C13で結合され、第13共振器32Cと該第13共振器32Cに隣接する第14共振器32Dとが第14容量C14で結合され、第14共振器32Dと該第14共振器32Dに隣接する第3端子30とが第15容量C15で結合されて構成されている。
ここで、第2遅延フィルタ10Bの群遅延時間特性は、バンドパスフィルタ18及び第2バンドパスフィルタ28の群遅延時間特性が例えば図14の破線Nで示す特性であっても、バンドパスフィルタ18の通過帯域内における群遅延時間特性を第1回路22及び第2回路24にて例えば図11に示す特性(破線L参照)に補正可能であり、そして、バンドパスフィルタ18の第2端子14に第2バンドパスフィルタ28を接続することで、図11の群遅延時間特性と図14に示す群遅延時間特性が合成されて結果的に図15の破線Pに示すように、広い帯域にわたって、高遅延量で、群遅延時間特性が平坦化された特性を得ることができる。この例では、通過帯域(挿入損失偏差が0.2dB内に収まる帯域)が84MHz、群遅延時間特性が平坦性(遅延偏差帯域:群遅延時間偏差0.5ns内に収まる帯域)が68MHzであり、絶対遅延量は通過帯域のほぼ中心周波数において17nsであった。
もちろん、群遅延時間特性の平坦化を改善するのではなく、群遅延時間特性に凹凸を設けて特定の周波数帯域の群遅延時間を大きく、あるいは小さくするようにしてもよい。なお、図14の実線Qは、バンドパスフィルタ18及び第2バンドパスフィルタ28の減衰量特性を示し、図15の実線Rは、第2遅延フィルタの減衰量特性を示す。
上述の例では、バンドパスフィルタ18の第2端子14の後段に第2補正回路26の第2バンドパスフィルタ28を接続した例を示したが、その他、バンドパスフィルタ18の第1端子12の前段に第2バンドパスフィルタ28を接続するようにしてもよい。
また、第2補正回路26における第1回路22及び第2回路24の接続形態を、図12に示す変形例に係る遅延フィルタ10Aaと同様の接続形態にしてもよい。
次に、第3の実施の形態に係る遅延フィルタ(以下、第3遅延フィルタ10Cと記す)について図16を参照しながら説明する。
この第3遅延フィルタ10Cは、図16に示すように、上述したバンドパスフィルタ18と、該バンドパスフィルタ18の通過帯域内における群遅延時間特性を補正する第3補正回路34を有する。
第3補正回路34は、バンドパスフィルタ18の第1端子12の前段に接続された第2バンドパスフィルタ28と、該第2バンドパスフィルタ28の第11共振器と第14共振器32Dとを容量結合する第16容量C16を具備した第1回路22と、第3端子30と第14共振器32Dとを容量結合する第17容量C17を具備した第2回路24とを有する。
ここで、第3遅延フィルタ10Cの群遅延時間特性は、バンドパスフィルタ18の群遅延時間特性が例えば図14の破線Nで示す特性であっても、第3補正回路34の群遅延時間特性を例えば図11に示す特性(破線L参照)に補正可能であり、そして、バンドパスフィルタ18の第1端子12の前段に第3補正回路34を接続することで、バンドパスフィルタ18の図14に示す群遅延時間特性が第3補正回路34によって補正され、結果的に図15に示すように、広い帯域にわたって、高遅延量で、群遅延時間特性が平坦化された特性を得ることができる。
もちろん、群遅延時間特性の平坦化を改善するのではなく、群遅延時間特性に凹凸を設けて特定の周波数帯域の群遅延時間を大きく、あるいは小さくするようにしてもよい。
上述の例では、バンドパスフィルタ18の第1端子12の前段に第3補正回路34を接続した例を示したが、その他、バンドパスフィルタ18の第2端子14の後段に第3補正回路34を接続するようにしてもよい。
また、第3補正回路34における第1回路22及び第2回路24の接続形態を、図12に示す変形例に係る遅延フィルタ10Aaと同様の接続形態にしてもよい。
なお、本発明に係る遅延フィルタは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1遅延フィルタを示す回路図である。 第11遅延フィルタを示す回路図である。 第12遅延フィルタを示す回路図である。 第11遅延フィルタの減衰量特性を示す特性図である。 第11遅延フィルタの群遅延時間特性を示す特性図である。 従来例と同様の回路構成を有する遅延フィルタを示す回路図である。 第12遅延フィルタの減衰量特性を示す特性図である。 第12遅延フィルタの群遅延時間特性を示す特性図である。 第1遅延フィルタの減衰量特性を示す特性図である。 第1遅延フィルタの群遅延時間特性を示す特性図である。 第1遅延フィルタ、あるいは第2遅延フィルタにおける補正後のバンドパスフィルタ、あるいは第3遅延フィルタにおける第3補正回路の減衰量特性及び群遅延時間特性の1つの例を示す特性図である。 変形例に係る遅延フィルタを示す回路図である。 第2遅延フィルタを示す回路図である。 第2遅延フィルタにおけるバンドパスフィルタ、あるいは第2補正回路の第2バンドパスフィルタ、あるいは第3遅延フィルタにおけるバンドパスフィルタの減衰量特性及び群遅延時間特性の1つの例を示す特性図である。 第2遅延フィルタ、あるいは第3遅延フィルタの減衰量特性及び群遅延時間特性の1つの例を示す特性図である。 第3遅延フィルタを示す回路図である。 従来例に係る遅延フィルタを示す回路図である。 他の従来例に係る遅延フィルタを示す回路図である。
符号の説明
10A〜10C…第1遅延フィルタ〜第3遅延フィルタ
10Aa…遅延フィルタ 12…第1端子
14…第2端子 16A〜16D…第1共振器〜第4共振器
18…バンドパスフィルタ 20…第1補正回路
22…第1回路 24…第2回路
26…第2補正回路 28…第2バンドパスフィルタ
30…第3端子 32A〜32D…第11共振器〜第14共振器
34…第3補正回路

Claims (4)

  1. 入力端子及び出力端子のいずれか一方を構成する第1端子と、前記入力端子及び前記出力端子のいずれか他方を構成する第2端子との間に複数の共振器を有し、前記複数の共振器間が容量結合されたバンドパスフィルタを具備した遅延フィルタにおいて、
    前記バンドパスフィルタの通過帯域内における群遅延時間特性を補正する補正回路を有し、
    前記補正回路は、
    前記複数の共振器のうち、少なくとも1つの共振器を間に置いて容量結合された2つの共振器間を容量結合する1つの第1回路と、
    前記第1端子及び前記第2端子のうち、いずれか一方の端子と、前記2つの共振器のうち、他方の端子寄りの共振器とを容量結合する1つの第2回路と、
    前記バンドパスフィルタの前記第1端子又は前記第2端子と第3端子との間に複数の第2共振器を有し、前記複数の第2共振器間が容量結合された第2バンドパスフィルタとを有することを特徴とする遅延フィルタ。
  2. 入力端子及び出力端子のいずれか一方を構成する第1端子と、前記入力端子及び前記出力端子のいずれか他方を構成する第2端子との間に複数の共振器を有し、前記複数の共振器間が容量結合されたバンドパスフィルタを具備した遅延フィルタにおいて、
    前記バンドパスフィルタの通過帯域内における群遅延時間特性を補正する補正回路を有し、
    前記補正回路は、
    前記バンドパスフィルタの前記第1端子又は前記第2端子と第3端子とを2つの端子とし、該2つの端子の間に複数の第2共振器を有し、前記複数の第2共振器間が容量結合された第2バンドパスフィルタと、
    前記複数の第2共振器のうち、少なくとも1つの第2共振器を間に置いて容量結合された2つの第2共振器間を容量結合する1つの第1回路と、
    前記第2バンドパスフィルタの前記2つの端子のうち、一方の端子と、前記2つの第2共振器のうち、他方の端子寄りの第2共振器とを容量結合する1つの第2回路とを有することを特徴とする遅延フィルタ。
  3. 請求項1又は2記載の遅延フィルタにおいて、
    前記共振器は、λ/4共振器、λ/2共振器又はLC共振回路であることを特徴とする遅延フィルタ。
  4. 請求項1又は2記載の遅延フィルタにおいて、
    前記共振器、前記第2共振器は、λ/4共振器、λ/2共振器又はLC共振回路であることを特徴とする遅延フィルタ。
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