JP4812007B2 - 電力ケーブルの故障点検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電力ケーブルの故障点検出方法に関し、特に、高精度で故障点検出できる電力ケーブルの故障点検出方法に関するものである。
従来、電力ケーブルの故障点検出方法として、電力ケーブルの故障相に直流高電圧を印加して故障点で放電を発生させ、この放電によるパルスの電力ケーブル内の伝搬時間から故障点を検出する方法がある(例えば、非特許文献1参照)。
具体的には、図7に示すように、この場合の測定方法は、以下のようになる。まず、電力ケーブル50の故障相51の導体51aの遠端と健全相52の導体52aの遠端を接続し、故障相51の導体51aの測定端にブロッキング抵抗53を介して直流高電圧を印加し、故障相51の故障点51xにて放電させる。そして、この放電により発生するパルスが故障相51の導体51aの測定端に到達したときのパルス波形を第1検出器61で検出し、CH1のパルス波形とし、前記放電により発生するパルスが健全相52の導体52aの測定端に到達したときのパルス波形を第2検出器62で検出し、CH2のパルス波形とする。
図8は前記CH1のパルス波形およびCH2のパルス波形をオシロスコープ63で表示した例を示す。そして、前記CH1のパルス波形およびCH2のパルス波形をオシロスコープ63で観測し、その時間差ΔTを目測で求めることができる。
また、検出したパルス波形に反射波が重畳している場合には、JEC−187に記載の方法で規約原点を求めると、実際の波形の起点と求めた規約原点との間に大きな時間差が生じてしまう不具合があり、これを解決する技術として、検出したパルス波形を微分した波形のピーク点を波形の起点として、この起点を基にして時間差ΔTの精度をJEC−187に記載の方法に対して向上させる方法もある(例えば、特許文献1参照)。
「電気工学ポケットブック」P775、電気学会編集、株式会社オーム社平成13年1月20日第1版第12刷発行 特開平10−170587号公報
しかし、上述の非特許文献1の方法では、図8に示すように、電力ケーブル50内を伝搬する際のパルスの減衰により、パルス波形の立ち上がり部分の高周波成分が喪失するため、目測により前記時間差ΔTを測定する際に誤差が生じやすいという問題があった。また、上述の特許文献1の方法においても、JEC−187に規定の方法に比べれば、測定誤差を少なくできるものの、パルス波形の高周波成分が喪失した波形に対しては、非特許文献1の方法に比べ測定精度の向上が期待できないと考えられる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、電力ケーブルの故障点の検出精度を従来よりも向上させることである。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、電力ケーブルの一端の導体に直流電圧を加え、前記電力ケーブルの故障点において前記導体と前記電力ケーブルの遮蔽層との間で放電させたときのその放電により発生するパルスが前記電力ケーブルを伝搬する場合に、前記電力ケーブルの前記一端に伝搬したパルスを第1パルス波とし、前記第1パルス波を第1BPF(バンドパスフィルタ)を通過させて、さらに、第1窓関数により前記第1パルス波の立ち上がり部分を切り出し、前記第1パルス波の切り出した部分をフーリエ変換処理をしたものを第1信号波形とし、さらに、前記電力ケーブルの他端の導体に伝搬したパルスを第2パルス波とし、この第2パルス波を第2BPFを通過させて、さらに、第2窓関数により前記第2パルスの立ち上がり部分を切り出し、前記第2パルス波の切り出した部分をフーリエ変換処理をして第2信号波形とし、前記第1信号波形と第2信号波形の周波数ごとの位相差を求め、求めた位相差に基づいて前記故障点を検出することを特徴とする電力ケーブルの故障点検出方法である。
これにより、前記電力ケーブルの一端の導体における第1パルス波を第1BPFを通過させることにより、高周波ノイズ成分およびパルス波形の検出に不要な低周波部分をカットして波形整形し、さらに、第1窓関数により第1パルス波の立ち上がり部分を強調して、フーリエ変換処理により、フーリエ級数に変換して第1信号波形とし、前記電力ケーブルの他端の導体における第2パルス波を第2BPFを通過させることにより、高周波ノイズ成分およびパルス波形の検出に不要な低周波部分をカットして波形整形し、さらに、第2窓関数により第2パルス波の立ち上がり部分を強調して、フーリエ変換処理により、フーリエ級数に変換して第2信号波形としている。このため、第1信号波形および第2信号波形はともに離散的な周波数成分を有しているので、同じ周波数の成分同士を比較してその位相差を求めることができる。そして、求めた位相差が前記電力ケーブルにおける故障点から前記一端までのパルスの伝搬距離と前記故障点と前記他端までのパルスの伝搬距離の差を示すので、この位相差から電力ケーブルの故障点を検出することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電力ケーブルの故障点検出方法において、前記第1パルス波の時刻に同期した第1インパルスを発生させ、この第1インパルスをフーリエ変換処理をして前記第1信号波形に加えて第1合成波形とし、前記第2パルス波の時刻に同期した第2インパルスを発生させ、この第2インパルスをフーリエ変換処理をして前記第2信号波形に加えて第2合成波形とし、前記第1合成波形と第2合成波形の周波数ごとの位相差を求め、求めた位相差に基づいて前記故障点を検出することを特徴とする電力ケーブルの故障点検出方法である。
これにより、第1パルス波の時刻に同期した第1インパルスをフーリエ変換処理をして前記第1信号波形に加えた第1合成波形は、元になる第1パルス波の低周波成分がBPFにより除去されていても、元になる第1パルス波の低周波成分を精度よく表している。同様に、第2パルス波の時刻に同期した第2インパルスをフーリエ変換処理をして前記第2信号波形に加えた第2合成波形は、元になる第2パルス波の低周波成分がBPFにより除去されていても、元になる第2パルス波の低周波成分を精度よく表している。
このため、前記第1合成波形と第2合成波形の周波数ごとの位相差は、元になる第1パルス波と第2パルス波の位相差を精度よく表している。これにより、前記故障点を精度よく検出することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の電力ケーブルの故障点検出方法において、前記求めた位相差を時間差に変換し、求めた時間差と前記パルスの前記電力ケーブルにおける伝搬速度とから前記故障点を検出することを特徴とする電力ケーブルの故障点検出方法である。
これにより、前記求めた位相差を時間差に変換し、この時間差と予め測定した前記電力ケーブルにおけるパルスの伝搬速度との積を求めることにより、故障点の位置を検出することができる。
請求項1記載の発明によれば、検出したパルス波形の同一の周波数成分毎に位相差を求めるようにしたため、電力ケーブルの故障点を従来よりも精度よく検出することができる。
さらに、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果とともに、低周波成分を合成することでさらに精度よく電力ケーブルの故障点を検出することができる。
さらに、請求項3記載の発明によっても、電力ケーブルの故障点を従来よりも精度よく検出することができる。
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る測定装置を示し、図2は図1の測定装置で測定したパルス波を処理する手段を示し、図3は図1の測定装置で測定したパルス波を示し、図4は図3のパルス波を処理した状態を示し、図5は処理した波形をフーリエ変換したときの位相差を示し、図6は前記位相差をアンラップ(unwrap)した状態を示す。
本発明に係る電力ケーブルの故障点検出方法は、以下のとおりである。
すなわち、図1に示すように、電力ケーブル10の故障相11の導体11aの遠端と健全相12の導体12aの遠端を接続する。そして、電力ケーブル10の一端の導体となる故障相11の導体11aの測定端に直流電圧を加え、電力ケーブル10の故障点11xにおいて導体11aと故障相11の導電性の遮蔽層11bとの間で放電させたときのその放電により発生するパルス波が故障相11および健全相12を伝搬するようにする。
具体的には、電力ケーブル10は三相交流のCVケーブルであり、その故障相11では故障相11の導体11aの外側には絶縁層11cが形成され、絶縁層11cの外側には導電性の遮蔽層11bが同軸円筒状に形成されている。健全相12も同様に、その導体12aの外側には絶縁層12cが形成され、絶縁層12cの外側には導電性の遮蔽層12bが同軸円筒状に形成されている。ここで、導体11aの遠端と導体12aの遠端は接続され、各遮蔽層11b、12bは接地されている。そして、直流電源13のプラス電極を接地し、直流電源13のマイナス電極をブロッキング抵抗14を介して導体11aの測定端に接続して、導体11aの測定端に直流電圧を加えている。
この場合、故障点11xから故障相11の前記測定端の導体11aに伝搬したパルスを第1パルス波とする。さらに、故障相11の遠端を通過し健全相12の測定端の導体12a(電力ケーブル10の他端の導体となる)に伝搬したパルスを第2パルス波とする。
具体的には、故障相11の測定端(CH1)のパルス波を第1コンデンサ(C1)21と第2コンデンサ(C2)22で分圧し、第2コンデンサ22の両端の波形を第1パルス波とし、健全相12の測定端(CH2)のパルス波を第3コンデンサ(C3)23と第4コンデンサ(C4)24で分圧し、第4コンデンサ24の両端の波形を第2パルス波とする。そして、前記第1パルス波および第2パルス波をオシロスコープ25で観測する。図3はこの場合の前記第1パルス波および第2パルス波の例を示す。
そして、図2に示す第1波形処理部30において、前記第1パルス波を第1BPF31を通過させて、さらに、第1窓関数部32により前記第1パルス波の立ち上がり部分を切り出し、前記第1パルス波の切り出した部分を第1FFT(高速フーリエ変換)部33によりフーリエ変換処理をしたものを第1信号波形とする。
さらに、図2に示す第2波形処理部40において、前記第2パルス波を第2BPF41を通過させて、さらに、第2窓関数部42により前記第2パルス波の立ち上がり部分を切り出し、前記第2パルス波の切り出した部分を第3FFT部43によりフーリエ変換処理をして第2信号波形とする。
ここで、第1および第2BPF31、41は、故障点の放電によるパルスが電力ケーブル10(図1参照)を伝搬中に喪失し、ほぼノイズだけとなっている5MHz以上の高周波領域と、第1パルス波および第2パルス波の立ち上がり部分を検出するために必要のない1MHz以下の低周波領域とをカットするバンドパスフィルタである。また、第1および第2窓関数部32、42は、第1および第2パルス波の立ち上がり点近傍を強調し、その波尾信号をカットするため、窓関数として例えばガウス関数を用いる。
図4はこの場合の波形処理の例を示す。図4に示すように、各BPF31、41通過後では第1および第2パルス波の低周波成分および高周波成分が除かれ、さらに、各窓関数部32、42により第1および第2パルス波の立ち上がり部分が強調されている。
つぎに、図2に示すように、位相差計算部47により前記第1信号波形と第2信号波形の周波数ごとの位相差を求め、求めた位相差に基づいて故障点11x(図1参照)を検出する。
具体的には、位相差は+π〜−πで計算されるが、実際の「周波数」対「位相差」は比例関係となる。図5はこの場合の位相差の例を示している。図5(a)では、nMHzと3nMHzの場合の一例を示している。この場合、CH1とCH2のnMHzと3nMHzの到達時間差Δtは同じであるが、nMHzでは計算位相差α(実位相差と等しい)がπ/2となるが、3nMHzでは計算位相差βは−π/2、実位相差γは3π/2となる。図5(b)のグラフは図5(a)の結果により、周波数と計算位相差の関係を示している。なお、図5(b)にてu点は計算位相差π/2の点を示し、v点は計算位相差−π/2の点を示している。この結果、低周波成分ほど伝搬速度が遅くなるため、単純比例ではないが、周波数が倍になれば位相差はほぼ倍になる。
さらに、図2に示すように、第1波形処理部30の第1インパルス発生部34により前記第1パルス波の時刻に同期した第1インパルスを発生させ、この第1インパルスを第2FFT部35にてフーリエ変換処理をして前記第1信号波形に加えて第1合成波形とする。そして、第2波形処理部40の第2インパルス発生部44により前記第2パルス波の時刻に同期した第2インパルスを発生させ、第4FFT部45により前記第2インパルスをフーリエ変換処理をして前記第2信号波形に加えて第2合成波形とする。さらに、位相差計算部47により前記第1合成波形と第2合成波形の周波数ごとの位相差を求め、求めた位相差に基づいて故障点11xを検出することができる。
具体的には、「周波数」対「計算位相差」の関係を「周波数」対「実位相差」の関係に変換する処理すなわち位相アンラップ(unwrap)を行う。
上述のように、立ち上がり部分の検出に必要のない第1および第2パルス波(原波形)の低周波成分(1MHz以下)をカットしていることから、別途事前に、上述の純粋な第1および第2インパルスから、立ち上がり点の情報(時間・大きさ)をもとに生成した低周波成分の信号を加えておくことでアンラップの失敗を防ぐことができる。
図6(a)に示すように、測定データは1MHz〜5MHzの周波数成分を有している。すなわち、低周波成分をカットしているので、基準となる初めの位相差が実際と違うことがある。図6(b)に示すように、補正データは1MHz以下の成分であり、純粋なインパルス波形により生成した低周波成分による「周波数」対「位相差」の関係を基準にする。そして、図6(a)のAの部分と図6(b)のBの部分がつながる。このため、図6(c)に示す補正後のデータは、5MHz以下の周波数成分になり、低周波成分の補正後にアンラップさせることで「周波数」対「実位相差」の関係を得ることができる。なお、図6(b)および(c)におけるPの周波数範囲は補正データの範囲であり、図6(c)におけるQの周波数範囲は故障点11xの検出に使用する周波数範囲である。
さらに、図2に示すように、時間差変換部48により前記求めた実位相差を時間差に変換し、求めた時間差とパルスの電力ケーブル10(図1参照)における伝搬速度とから故障点算出部49により故障点11xを検出することができる。なお、電力ケーブル10におけるパルスの伝搬速度は事前の測定により算出する必要がある。
上記構成の電力ケーブルの故障点検出方法は、以下の作用効果がある。
図1に示すように、電力ケーブル10の一端の導体11aにおける第1パルス波を第1BPF31を通過させることにより、高周波ノイズ成分およびパルス波形の検出に不要な低周波部分をカットして波形整形する。さらに、第1窓関数部32により第1パルス波の立ち上がり部分を強調して、フーリエ変換処理により、フーリエ級数に変換して第1信号波形とする。
一方、電力ケーブル10の他端の導体12aにおける第2パルス波を第2BPF41を通過させることにより、高周波ノイズ成分およびパルス波形の検出に不要な低周波部分をカットして波形整形し、さらに、第2窓関数部42により第2パルス波の立ち上がり部分を強調して、フーリエ変換処理により、フーリエ級数に変換して第2信号波形としている。
このため、第1信号波形および第2信号波形はともに離散的な周波数成分を有しているので、同じ周波数の成分同士を比較してその位相差を求めすることができる。そして、求めた位相差が電力ケーブル10における故障点11xから前記一端(導体11aの測定端)までのパルス波の伝搬距離と故障点11xと前記他端(導体12aの測定端)までのパルスの伝搬距離の差を示すので、この位相差から電力ケーブル10の故障点11xを検出することができる。
さらに、第1パルス波の時刻に同期した第1インパルスをフーリエ変換処理をして前記第1信号波形に加えた第1合成波形は、元になる第1パルス波の低周波成分が第1BPF31により除去されていても、元になる第1パルス波の低周波成分を精度よく表している。同様に、第2パルス波の時刻に同期した第2インパルスをフーリエ変換処理をして前記第2信号波形に加えた第2合成波形は、元になる第2パルス波の低周波成分が第2BPF41により除去されていても、元になる第2パルス波の低周波成分を精度よく表している。
このため、前記第1合成波形と第2合成波形の周波数ごとの位相差は、元になる第1パルス波と第2パルス波の位相差を精度よく表している。これにより、前記故障点を精度よく検出することができる。
さらに、前記求めた位相差を時間差に変換し、この時間差と予め測定した電力ケーブル10におけるパルスの伝搬速度との積を求めることにより、故障点11xの位置を検出することができる。
このようにして、電力ケーブル10を伝搬することにより、減衰し鈍った第1および第2パルス波の立ち上がりをデジタル処理により明瞭にするとともに、電力ケーブル10の故障点11xの検出を自動化することで、測定者によるオシロスコープ25の読み取りによる誤差をなくすことができる。
なお、上記実施の形態において、第1波形処理部30、第2波形処理部40、位相差計算部47、時間差変換部48および故障点算出部49は、パソコンにインストールされたプログラムで構築可能である。
また、図2に示すように、第1インパルスをフーリエ変換したものを第1LPF(ローパスフィルタ)36を通過させて不要な高周波成分を除去し、同様に第2インパルスをフーリエ変換したものを第2LPF46を通過させて不要な高周波成分を除去しているが、これらの第1および第2LPF36、46はなくてもよい。
本発明の実施の形態に係る測定装置の説明図である。 図1の測定装置で測定したパルス波を処理する手段を示すブロック図である。 図1の測定装置で測定したパルス波を示す説明図である。 図3のパルス波形を処理した状態を示す説明図である。 処理した波形をフーリエ変換したときの位相差を示す説明図である。 位相差をアンラップした状態を示すグラフである。 従来例の測定方法を示す説明図である。 図7の方法で測定したパルス波を示す説明図である。
符号の説明
10 電力ケーブル
11 故障相
11a 導体
11b 遮蔽層
11x 故障点
12 健全相
12a 導体
13 直流電源
30 第1波形処理部
31 第1BPF
32 第1窓関数部
33 第1FFT部
34 第1インパルス発生部
35 第2FFT部
40 第2波形処理部
41 第2BPF
42 第2窓関数部
43 第3FFT部
44 第2インパルス発生部
45 第4FFT部
47 位相差計算部
48 時間差変換部
49 故障点算出部

Claims (3)

  1. 電力ケーブルの一端の導体に直流電圧を加え、前記電力ケーブルの故障点において前記導体と前記電力ケーブルの遮蔽層との間で放電させたときのその放電により発生するパルスが前記電力ケーブルを伝搬する場合に、
    前記電力ケーブルの前記一端に伝搬したパルスを第1パルス波とし、この第1パルス波を第1バンドパスフィルタを通過させて、さらに、第1窓関数により前記第1パルス波の立ち上がり部分を切り出し、前記第1パルス波の切り出した部分をフーリエ変換処理をしたものを第1信号波形とし、
    さらに、前記電力ケーブルの他端の導体に伝搬したパルスを第2パルス波とし、この第2パルス波を第2バンドパスフィルタを通過させて、さらに、第2窓関数により前記第2パルス波の立ち上がり部分を切り出し、前記第2パルス波の切り出した部分をさらに、フーリエ変換処理をして第2信号波形とし、
    前記第1信号波形と第2信号波形の周波数ごとの位相差を求め、求めた位相差に基づいて前記故障点を検出することを特徴とする電力ケーブルの故障点検出方法。
  2. 請求項1記載の電力ケーブルの故障点検出方法において、
    前記第1パルス波の時刻に同期した第1インパルスを発生させ、この第1インパルスをフーリエ変換処理をして前記第1信号波形に加えて第1合成波形とし、
    前記第2パルス波の時刻に同期した第2インパルスを発生させ、この第2インパルスをフーリエ変換処理をして前記第2信号波形に加えて第2合成波形とし、
    前記第1合成波形と第2合成波形の周波数ごとの位相差を求め、求めた位相差に基づいて前記故障点を検出することを特徴とする電力ケーブルの故障点検出方法。
  3. 請求項1または2記載の電力ケーブルの故障点検出方法において、
    前記求めた位相差を時間差に変換し、求めた時間差と前記パルスの前記電力ケーブルにおける伝搬速度とから前記故障点を検出することを特徴とする電力ケーブルの故障点検出方法。
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