JP4811438B2 - 可変容量ターボチャージャ - Google Patents

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Description

本発明は、可変容量ターボチャージャに係り、特に、可変ノズルベーンを備えた可変容量ターボチャージャに関する。
従来、この種の可変容量ターボチャージャとしては、次のものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。例えば、特許文献1に記載の例では、直線状の可変ノズルベーンが用いられており、特許文献2に記載の例では、円弧状の可変ノズルベーンが用いられている。
また、この種の可変容量ターボチャージャでは、一般的に、ノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間にサイドクリアランスが設けられており、タービンハウジングの熱変形等によりノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとが干渉して可変ノズルベーンが動作できなくなることを防止するようになっている。
特開平10−274048号公報 特開2003−254074号公報 三菱重工技報 VOL.43,NO.3,2006(p31〜p35)
しかしながら、特許文献1に記載のように、直線状の可変ノズルベーンが用いられた場合には、スロート部から流れ出た排気ガスが可変ノズルベーンの下面から離れる。このため、可変ノズルベーンのタービン室側で下面の静圧が低下し、可変ノズルベーンの上面と下面との静圧差がタービン室側で大きくなる。従って、可変ノズルベーンのタービン室側でノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間のサイドクリアランスを通過する漏れ量が大きくなり、これが損失となってタービン効率が低下する。
また、特許文献2に記載のように、円弧状の可変ノズルベーンが用いられた場合には、可変ノズルベーンのスロート部に対するスクロール通路側の下面の表面長さが、可変ノズルベーンの上面の表面長さに比べて短すぎる。このため、可変ノズルベーンの上面と下面との静圧差がスクロール通路側で大きくなる。従って、可変ノズルベーンのスクロール通路側でノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間のサイドクリアランスを通過する漏れ量が大きくなり、これが損失となってタービン効率が低下する。
特に、特許文献1、特許文献2に記載の例では、スロート部の面積を絞るように可変ノズルベーンを全閉姿勢とした場合には、サイドクリアランスの影響が相対的に大きくなるので、サイドクリアランスを通過する漏れ量が大きくなり、タービン効率が低下する。
本発明は、上記事実に鑑みてなされたものであって、タービン効率を向上することができる可変容量ターボチャージャを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の可変容量ターボチャージャは、タービンホイールと、前記タービンホイールを回動可能に収容するタービン室、前記タービン室の径方向外側に形成された渦巻状のスクロール通路、及び、前記タービン室及び前記スクロール通路を連通するノズル通路、を有するタービンハウジングと、前記ノズル通路に前記タービンホイールの周りに間隔を空けて前記ノズル通路を複数に区画するように配置されると共に、前記タービンハウジングに取付姿勢を変更可能に取り付けられ、且つ、前記スクロール通路の流れ方向に隣り合う一対の組み合わせ間に前記スクロール通路から前記タービン室への連通流路を構成する複数の可変ノズルベーンと、を備え、前記各可変ノズルベーンは、前記スクロール通路の流れ方向における上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間に前記連通流路の断面積が最小となるスロート部を構成するスロート部構成部を有すると共に、前記スクロール通路の流れ方向における下流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置される上面と、前記上流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置される下面とを有し、前記下面は、前記スロート部構成部に対する前記スクロール通路側に位置され、前記上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凸をなす凸曲面とされたスクロール通路側下面と、前記スロート部構成部に対する前記タービン室側に位置され、前記上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凹をなす凹曲面とされたタービン室側下面と、により構成され、前記上面は、前記スロート部構成部に対する前記スクロール通路側に位置され、前記下流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凹をなす凹曲面とされたスクロール通路側上面と、前記スロート部構成部に対する前記タービン室側に位置され、前記下流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凸をなす凸曲面とされたタービン室側上面と、により構成され、前記上面と前記下面との静圧差が、前記スロート部構成部よりも前記スロート部構成部に対する前記スクロール通路側及び前記タービン室側で小さくなるように、前記上面及び前記下面の形状が設定されている、構成である。
また、前記課題を解決するために、請求項2に記載の可変容量ターボチャージャは、タービンホイールと、前記タービンホイールを回動可能に収容するタービン室、前記タービン室の径方向外側に形成された渦巻状のスクロール通路、及び、前記タービン室及び前記スクロール通路を連通するノズル通路、を有するタービンハウジングと、前記ノズル通路に前記タービンホイールの周りに間隔を空けて前記ノズル通路を複数に区画するように配置されると共に、前記タービンハウジングに取付姿勢を変更可能に取り付けられ、且つ、前記スクロール通路の流れ方向に隣り合う一対の組み合わせ間に前記スクロール通路から前記タービン室への連通流路を構成する複数の可変ノズルベーンと、を備え、前記各可変ノズルベーンは、前記スクロール通路の流れ方向における上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間に前記連通流路の断面積が最小となるスロート部を構成するスロート部構成部を有すると共に、前記スクロール通路の流れ方向における下流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置される上面と、前記上流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置される下面とを有し、前記下面は、前記スロート部構成部に対する前記スクロール通路側に位置され、前記上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凸をなす凸曲面とされたスクロール通路側下面と、前記スロート部構成部に対する前記タービン室側に位置され、前記上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凹をなす凹曲面とされたタービン室側下面と、により構成され、前記上面は、平面、又は、前記下流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凹をなす凹曲面とされ、前記上面と前記下面との静圧差が、前記スロート部構成部よりも前記スロート部構成部に対する前記スクロール通路側及び前記タービン室側で小さくなるように、前記上面及び前記下面の形状が設定されている、構成である。
請求項1、2に記載の可変容量ターボチャージャでは、タービンハウジングの排気ガス入口からスクロール通路に排気ガスが流入されると、この排気ガスがノズル通路を介してタービン室に流入され、タービンホイールが回動される。そして、タービンホイールが回動されることにより、このタービンホイールの回動駆動力を利用してコンプレッサ部が作動される。
また、ノズル通路には、スクロール通路の流れ方向に隣り合う一対の組み合わせ間にスクロール通路からタービン室への連通流路を構成する複数の可変ノズルベーンが配置されており、各可変ノズルベーンは、タービンハウジングに取付姿勢を変更可能に取付られている。そして、各可変ノズルベーンのタービンハウジングに対する取付姿勢が変更されることで、ノズル通路を通過する排気ガスの流量が調整されて、タービンホイールの回動数が制御される。
ここで、各可変ノズルベーンは、スクロール通路の流れ方向における上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間に連通流路の断面積が最小となるスロート部を構成するスロート部構成部を有している。また、各可変ノズルベーンは、スクロール通路の流れ方向における下流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置される上面と、上流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置される下面との静圧差が、スロート部構成部よりもスロート部構成部に対するスクロール通路側及びタービン室側で小さくなるように、上面及び下面の形状が設定されている。
従って、可変ノズルベーンのスクロール通路側及びタービン室側でノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間のサイドクリアランスを通過する漏れ量が小さくなり、これにより、漏れに伴う損失が抑制されてタービン効率が向上する。
このように、請求項1、2に記載の可変容量ターボチャージャによれば、ノズル通路に配置された各可変ノズルベーンの上面及び下面の形状を最適に設定することにより、ノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間のサイドクリアランスを通過する漏れ量を小さくでき、これにより、タービン効率を向上することができる。
また、請求項1に記載の可変容量ターボチャージャにおいて、各可変ノズルベーンは、スロート部構成部に対するスクロール通路側で上流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置されるスクロール通路側下面が上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凸をなす凸曲面とされた構成とされている。
そして、各可変ノズルベーンでは、例えば、連通流路の流れ方向に沿ったスクロール通路側下面の表面長さが連通流路の流れ方向に沿った上面の表面長さの38%〜80%の寸法に設定されることにより、上面が次の如くスクロール通路側上面とタービン室側上面とに分けて構成されている。
つまり、各可変ノズルベーンにおいて、スロート部構成部に対するスクロール通路側でスクロール通路の流れ方向における下流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置される面は、スクロール通路側上面とされており、このスクロール通路側上面は、下流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凹をなす凹曲面とされている。また、各可変ノズルベーンにおいて、スロート部構成部に対するタービン室側で下流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置される面は、タービン室側上面とされており、このタービン室側上面は、下流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凸をなす凸曲面とされている。
この構成によれば、一対の可変ノズルベーン間に構成される連通流路は、スクロール通路側からスロート部に向かうに従って断面積が除変して縮小される。
また、各可変ノズルベーンにおいては、スクロール通路側下面の表面長さが上面(スクロール通路側上面及びタービン室側上面)の表面長さに比べて十分に確保される。このため、可変ノズルベーンのスクロール通路側下面とスクロール通路側上面との静圧差が小さくなる。従って、可変ノズルベーンのスクロール通路側でノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間のサイドクリアランスを通過する漏れ量が小さくなり、これにより、漏れに伴う損失が抑制されてタービン効率が向上する。
さらに、スロート部を通過した理想的な排気ガスの流れは、仮に可変ノズルベーンが無い場合、半径位置に依らず半径方向に対し所定の角度を有する対数らせん形状となるが、各可変ノズルベーンは、スロート部構成部に対するタービン室側で上流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置されるタービン室側下面が上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凹をなす凹曲面とされた構成とされている。従って、上述の対数らせん形状となる排気ガスの流れを可変ノズルベーンが妨げることを防止できる。
この結果、各可変ノズルベーンにおいては、タービン室側下面とタービン室側上面との静圧差が小さくなる。従って、可変ノズルベーンのタービン室側でノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間のサイドクリアランスを通過する漏れ量が小さくなり、これにより、漏れに伴う損失が抑制されてタービン効率が向上する。
このように、請求項1に記載の可変容量ターボチャージャによれば、ノズル通路に配置された各可変ノズルベーンの形状を最適に設定することにより、ノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間のサイドクリアランスを通過する漏れ量を小さくでき、これにより、タービン効率を向上することができる。
一方、請求項2に記載の可変容量ターボチャージャにおいて、各可変ノズルベーンは、スロート部構成部に対するスクロール通路側で上流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置されるスクロール通路側下面が上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凸をなす凸曲面とされた構成とされている。
そして、各可変ノズルベーンでは、例えば、連通流路の流れ方向に沿ったスクロール通路側下面の表面長さが連通流路の流れ方向に沿った上面の表面長さの38%〜80%の寸法に設定されることにより、上面が、平面、又は、下流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凹をなす凹曲面とされている。
この構成によれば、一対の可変ノズルベーン間に構成される連通流路は、スクロール通路側からスロート部に向かうに従って断面積が除変して縮小される。
また、各可変ノズルベーンにおいては、スクロール通路側下面の表面長さが上面(スクロール通路側上面及びタービン室側上面)の表面長さに比べて十分に確保される。このため、可変ノズルベーンのスクロール通路側下面とスクロール通路側上面との静圧差が小さくなる。従って、可変ノズルベーンのスクロール通路側でノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間のサイドクリアランスを通過する漏れ量が小さくなり、これにより、漏れに伴う損失が抑制されてタービン効率が向上する。
さらに、スロート部を通過した理想的な排気ガスの流れは、仮に可変ノズルベーンが無い場合、半径位置に依らず半径方向に対し所定の角度を有する対数らせん形状となるが、各可変ノズルベーンは、スロート部構成部に対するタービン室側で上流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置されるタービン室側下面が上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凹をなす凹曲面とされた構成とされている。従って、上述の対数らせん形状となる排気ガスの流れを可変ノズルベーンが妨げることを防止できる。
この結果、各可変ノズルベーンにおいては、タービン室側下面とタービン室側上面との静圧差が小さくなる。従って、可変ノズルベーンのタービン室側でノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間のサイドクリアランスを通過する漏れ量が小さくなり、これにより、漏れに伴う損失が抑制されてタービン効率が向上する。
このように、請求項2に記載の可変容量ターボチャージャによれば、ノズル通路に配置された各可変ノズルベーンの形状を最適に設定することにより、ノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間のサイドクリアランスを通過する漏れ量を小さくでき、これにより、タービン効率を向上することができる。
請求項3に記載の可変容量ターボチャージャは、請求項1又は請求項2に記載の可変容量ターボチャージャにおいて、前記各可変ノズルベーンが、前記連通流路の流れ方向に沿った前記スクロール通路側下面の表面長さが前記連通流路の流れ方向に沿った前記上面の表面長さの38%〜80%に設定されている、構成である。
請求項3に記載の可変容量ターボチャージャによれば、各可変ノズルベーンは、連通流路の流れ方向に沿ったスクロール通路側下面の表面長さが連通流路の流れ方向に沿った上面の表面長さの38%〜80%に設定されている。これにより、可変ノズルベーンの上面と下面との静圧差が、スロート部構成部よりもスロート部構成部に対するスクロール通路側で小さくなるようにすることができる。
なお、連通流路の流れ方向に沿ったスクロール通路側下面の表面長さが連通流路の流れ方向に沿った上面の表面長さの38%より小さく設定されていると、スクロール通路側下面での静圧が急激に低下し、可変ノズルベーンにおけるスクロール通路側での上面と下面との静圧差が大きくなる。この場合には、可変ノズルベーンのスクロール通路側でノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間のサイドクリアランスを通過する漏れ量が大きくなり、これが損失となってタービン効率が低下するので、好ましくない。
また、連通流路の流れ方向に沿ったスクロール通路側下面の表面長さが連通流路の流れ方向に沿った上面の表面長さの80%より大きく設定されていると、可変ノズルベーンにおける回動軸部に対するスクロール通路側の長さが長くなる。この結果、可変ノズルベーンの駆動トルクが大きくなる、タービン室とスクロール通路間が大きくなり可変容量ターボチャージャ全体が大きくなる、連通流路が流れ方向に長くなって連通流路を流れる排気ガスと可変ノズルベーンの壁面との摩擦による圧力損失が増加する、などの悪影響があるので、好ましくない。
請求項4に記載の可変容量ターボチャージャは、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の可変容量ターボチャージャにおいて、前記スロート部構成部の側壁部と前記ノズル通路の側壁部との間には、前記各可変ノズルベーンを前記ノズル通路の側壁部に対し回動可能に支持するための回動軸部が設けられている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の可変容量ターボチャージャによれば、上面と下面との静圧差が大きく、サイドクリアランスを通過する漏れ量が大きいスロート部構成部の側壁部とノズル通路の側壁部との間には、各可変ノズルベーンをノズル通路の側壁部に対し回動可能に支持するための回動軸部が設けられている。従って、この回動軸部がサイドクリアランスからの漏れを抑制する機能を果たすので、これにより、タービン効率をより一層向上することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、ノズル通路の側壁部と可変ノズルベーンとの間のサイドクリアランスからの漏れを抑制することにより、タービン効率を向上することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の可変容量ターボチャージャの一実施形態について説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャ10の要部構成が断面側面図にて示されている。この図に示されるように、本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャ10は、タービン部12を備えている。タービン部12は、図示しないコンプレッサ部と一体に構成されて、このコンプレッサ部を作動させるためのものである。
タービン部12には、タービンハウジング14が備えられている。タービンハウジング14には、タービン室16と、タービン室16の径方向外側に形成された渦巻状のスクロール通路18と、タービン室16及びスクロール通路18を連通するノズル通路20とが設けられている。
タービン室16には、タービンホイール22が回動可能に収容されており、ノズル通路20には、複数の可変ノズルベーン24が配置されている。
図2には、このタービンホイール22と可変ノズルベーン24との配置関係が正面図にて示されている。この図に示されるように、複数の可変ノズルベーン24は、タービンホイール22の周りに間隔を空けて配置されている。
また、この複数の可変ノズルベーン24は、ノズル通路20を周方向に複数に区画すると共に、スクロール通路18の流れ方向(矢印F方向)に隣り合う一対の組み合わせ間にスクロール通路18からタービン室16への連通流路26を構成している。
ここで、図3(A)には、図1に示される各可変ノズルベーン24が斜め上方から見た斜視図にて示されており、図3(B)には、図1に示される各可変ノズルベーン24が斜め下方から見た斜視図にて示されている。また、図4には、図1に示される各可変ノズルベーン24の側面図が示されている。
これらの図に示されるように、各可変ノズルベーン24の長手方向中間部は、スクロール通路18の流れ方向(矢印F方向)における上流側に隣り合う可変ノズルベーン24Aとの間に連通流路26の断面積が最小となるスロート部28を構成するスロート部構成部30として構成されている。
そして、各可変ノズルベーン24において、このスロート部構成部30に対するスクロール通路18側で上流側に隣り合う可変ノズルベーン24A側に位置される面は、スクロール通路側下面32とされており、このスクロール通路側下面32は、上流側に隣り合う可変ノズルベーン24Aとの間の連通流路26A側に凸をなす凸曲面とされている。
また、各可変ノズルベーン24において、スロート部構成部30に対するタービン室16側で上流側に隣り合う可変ノズルベーン24A側に位置される面は、タービン室側下面34とされており、このタービン室側下面34は、上流側に隣り合う可変ノズルベーン24Aとの間の連通流路26A側に凹をなす凹曲面とされている。
また、各可変ノズルベーン24では、例えば、このスクロール通路側下面32の表面長さが上面36の表面長さの38%〜80%の寸法に設定されることにより、上面36が次の如くスクロール通路側上面38とタービン室側上面40とに分けて構成されている。
つまり、各可変ノズルベーン24において、スロート部構成部30に対するスクロール通路18側でスクロール通路18の流れ方向(矢印F方向)における下流側に隣り合う可変ノズルベーン24B側に位置される面は、スクロール通路側上面38とされており、このスクロール通路側上面38は、下流側に隣り合う可変ノズルベーン24Bとの間の連通流路26B側に凹をなす凹曲面とされている。
また、各可変ノズルベーン24において、スロート部構成部30に対するタービン室16側で下流側に隣り合う可変ノズルベーン24B側に位置される面は、タービン室側上面40とされており、このタービン室側上面40は、下流側に隣り合う可変ノズルベーン24Bとの間の連通流路26B側に凸をなす凸曲面とされている。
また、各可変ノズルベーン24において、上述のスロート部構成部30の両側の側壁部42には、回動軸部44がそれぞれ設けられている。この回動軸部44は、上述のスクロール通路側下面32とタービン室側下面34との変曲点P1と、スクロール通路側上面38とタービン室側上面40との変曲点P2とを結ぶ線上に位置されている。
そして、図1に示されるように、この回動軸部44がノズル通路20の側壁部46に設けられた孔部48に回動可能に挿入されることにより、各可変ノズルベーン24は、ノズル通路20の側壁部46に回動可能に支持されている。
次に、上記構成からなる可変容量ターボチャージャ10の作用及び効果について説明する。
図5には、本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャ10における複数の可変ノズルベーン24間の排気ガスの流れが示されており、図6には、本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャ10における各可変ノズルベーン24の静圧分布が示されている。
図5に示されるように、本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャ10では、タービンハウジング14の図示しない排気ガス入口からスクロール通路18に排気ガスが流入されると、この排気ガスが矢印Gで示される如くノズル通路20を介してタービン室16に流入され、タービンホイール22が回動される。そして、タービンホイール22が回動されることにより、このタービンホイール22の回動駆動力を利用して図示しないコンプレッサ部が作動される。
また、ノズル通路20には、スクロール通路18の流れ方向(矢印F方向)に隣り合う一対の組み合わせ間にスクロール通路18からタービン室16への連通流路26を構成する複数の可変ノズルベーン24が配置されており、各可変ノズルベーン24は、タービンハウジング14に回動軸部44を介して回動可能に取付られている。そして、各可変ノズルベーン24の回動角度が変更されることで、ノズル通路20を通過する排気ガスの流量が調整されて、タービンホイール22の回動数が制御される。
ここで、各可変ノズルベーン24は、スクロール通路18の流れ方向(矢印F方向)における上流側に隣り合う可変ノズルベーン24Aとの間に連通流路26Aの断面積が最小となるスロート部28を構成するスロート部構成部30を有している。また、各可変ノズルベーン24は、このスロート部構成部30に対するスクロール通路18側で上流側に隣り合う可変ノズルベーン24A側に位置されるスクロール通路側下面32が上流側に隣り合う可変ノズルベーン24Aとの間の連通流路26A側に凸をなす凸曲面とされた構成とされている。
そして、各可変ノズルベーン24では、例えば、連通流路26Aの流れ方向に沿ったスクロール通路側下面32の表面長さが連通流路26Bの流れ方向に沿った上面36の表面長さの38%〜80%の寸法に設定されることにより、上面36が次の如くスクロール通路側上面38とタービン室側上面40とに分けて構成されている。
つまり、各可変ノズルベーン24において、スロート部構成部30に対するスクロール通路18側でスクロール通路18の流れ方向(矢印F方向)における下流側に隣り合う可変ノズルベーン24B側に位置される面は、スクロール通路側上面38とされており、このスクロール通路側上面38は、下流側に隣り合う可変ノズルベーン24Bとの間の連通流路26B側に凹をなす凹曲面とされている。
また、各可変ノズルベーン24において、スロート部構成部30に対するタービン室16側で下流側に隣り合う可変ノズルベーン24B側に位置される面は、タービン室側上面40とされており、このタービン室側上面40は、下流側に隣り合う可変ノズルベーン24Bとの間の連通流路26B側に凸をなす凸曲面とされている。
この構成によれば、図5の斜線部分で示されるように、一対の可変ノズルベーン24間に構成される連通流路26は、スクロール通路18側からスロート部28に向かうに従って断面積が除変して縮小される。
また、各可変ノズルベーン24においては、スクロール通路側下面32の表面長さが上面36(スクロール通路側上面38及びタービン室側上面40)の表面長さに比べて十分に確保される。このため、図6に示されるように、可変ノズルベーン24のスクロール通路側下面32とスクロール通路側上面38との静圧差が小さくなる。従って、可変ノズルベーン24のスクロール通路18側でノズル通路20の側壁部46と可変ノズルベーン24との間のサイドクリアランス50(図1参照)を通過する漏れ量が小さくなり、これにより、漏れに伴う損失が抑制されてタービン効率が向上する。
さらに、図5に示されるように、スロート部28を通過した理想的な排気ガスの流れは、仮に可変ノズルベーン24が無い場合、半径位置に依らず半径方向に対し所定の角度αを有する対数らせん形状となるが、各可変ノズルベーン24は、スロート部構成部30に対するタービン室16側で上流側に隣り合う可変ノズルベーン24A側に位置されるタービン室側下面34が上流側に隣り合う可変ノズルベーン24Aとの間の連通流路26A側に凹をなす凹曲面とされた構成とされている。従って、上述の対数らせん形状となる排気ガスの流れを可変ノズルベーン24が妨げることを防止できる。
この結果、各可変ノズルベーン24においては、図6に示されるように、タービン室側下面34とタービン室側上面40との静圧差が小さくなる。従って、可変ノズルベーン24のタービン室16側でノズル通路20の側壁部46と可変ノズルベーン24との間のサイドクリアランス50(図1参照)を通過する漏れ量が小さくなり、これにより、漏れに伴う損失が抑制されてタービン効率が向上する。
つまり、本実施形態において、各可変ノズルベーン24は、スクロール通路18の流れ方向における下流側に隣り合う可変ノズルベーン26B側に位置される上面36と、上流側に隣り合う可変ノズルベーン26A側に位置される下面37との静圧差が、スロート部構成部30よりもスロート部構成部30に対するスクロール通路18側及びタービン室16側で小さくなるように、上面36及び下面37の形状が設定されている(図6参照)。従って、可変ノズルベーン24のスクロール通路18側及びタービン室16側でノズル通路20の側壁部46と可変ノズルベーン24との間のサイドクリアランス50を通過する漏れ量が小さくなり、これにより、漏れに伴う損失が抑制されてタービン効率が向上する。
このように、本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャ10によれば、ノズル通路20に配置された各可変ノズルベーン24の形状を最適に設定することにより、ノズル通路20の側壁部46と可変ノズルベーン24との間のサイドクリアランス50を通過する漏れ量を小さくでき、これにより、タービン効率を向上することができる。
しかも、本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャ10によれば、上面36と下面37との静圧差が大きく、サイドクリアランス50を通過する漏れ量が大きいスロート部構成部30の側壁部42とノズル通路20の側壁部46との間には、各可変ノズルベーン24をノズル通路20の側壁部46に対し回動可能に支持するための回動軸部44が設けられている。従って、この回動軸部44がサイドクリアランス50からの漏れを抑制する機能を果たすので、これにより、タービン効率をより一層向上することができる。
ここで、本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャ10と比較例に係る可変容量ターボチャージャとを比較し、本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャ10の作用及び効果をより明確にする。
図11には、第一比較例に係る可変容量ターボチャージャ110における複数の可変ノズルベーン124間の排気ガスの流れが示されており、図12には、第一比較例に係る可変容量ターボチャージャ110における各可変ノズルベーン124の静圧分布が示されている。
また、図13には、第二比較例に係る可変容量ターボチャージャ210における複数の可変ノズルベーン224間の排気ガスの流れが示されており、図14には、第二比較例に係る可変容量ターボチャージャ210における各可変ノズルベーン224の静圧分布が示されている。
なお、第一比較例に係る可変容量ターボチャージャ110では、直線状の可変ノズルベーン124が用いられており、第二比較例に係る可変容量ターボチャージャ210では、円弧状の可変ノズルベーン224が用いられている。
例えば、第一比較例に係る可変容量ターボチャージャ110のように、直線状の可変ノズルベーン124が用いられた場合には、図11の矢印Gで示されるように、スロート部128から流れ出た排気ガス(対数らせん流れ)が可変ノズルベーン124の下面から離れる。このため、図12に示されるように、可変ノズルベーン124のタービン室16側で下面の静圧が低下し、可変ノズルベーン124の上面と下面との静圧差がタービン室16側で大きくなる(なお、図11のドット部分は静圧低下領域を示す)。従って、可変ノズルベーン124のタービン室16側でノズル通路20の側壁部46と可変ノズルベーン24との間のサイドクリアランス50(図1参照)を通過する漏れ量が大きくなり、これが損失となってタービン効率が低下する。
また、例えば、第二比較例に係る可変容量ターボチャージャ210のように、円弧状の可変ノズルベーン224が用いられた場合には、図13に示されるように、可変ノズルベーン224のスロート部228に対するスクロール通路18側の下面の表面長さが、可変ノズルベーン224の上面の表面長さに比べて短すぎる。このため、図14に示されるように、可変ノズルベーン224の上面と下面との静圧差がスクロール通路18側で大きくなる。従って、可変ノズルベーン224のスクロール通路18側でノズル通路20の側壁部46と可変ノズルベーン24との間のサイドクリアランス50(図1参照)を通過する漏れ量が大きくなり、これが損失となってタービン効率が低下する。
特に、第一比較例に係る可変容量ターボチャージャ110、第二比較例に係る可変容量ターボチャージャ210では、スロート部128,228の面積を絞るように可変ノズルベーン124,224を全閉姿勢とした場合には、サイドクリアランス50(図1参照)の影響が相対的に大きくなるので、サイドクリアランス50を通過する漏れ量が大きくなり、タービン効率が低下する。
これに対し、本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャ10によれば、図6に示されるように、可変ノズルベーン24のスクロール通路側下面32とスクロール通路側上面38との静圧差、及び、タービン室側下面34とタービン室側上面40との静圧差をそれぞれ小さくできる。これにより、サイドクリアランス50を通過する漏れ量を小さくでき、タービン効率を向上できる。
特に、スロート部28の面積を絞るように可変ノズルベーン24を全閉姿勢とした場合でも、サイドクリアランス50の影響を相対的に小さくできるので、サイドクリアランス50を通過する漏れ量を小さくでき、タービン効率を向上できる。
しかも、本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャ10によれば、上面36と下面37との静圧差が大きく、サイドクリアランス50を通過する漏れ量が大きいスロート部構成部30の側壁部42とノズル通路20の側壁部46との間には、回動軸部44が設けられているので、この回動軸部44によってサイドクリアランス50からの漏れを抑制でき、これにより、タービン効率をより一層向上することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態において、回動軸部44は、スロート部構成部30の両側の側壁部42にそれぞれ設けられていたが、図7に示されるように、スロート部構成部30の片側の側壁部42にのみ設けられていても良い。
また、上記実施形態では、回動軸部44がスロート部構成部30の側壁部42に一体に設けられ、回動軸部44が挿入される孔部48がノズル通路20の側壁部46に設けられていたが、回動軸部44がノズル通路20の側壁部46に一体に設けられ、回動軸部44が挿入される孔部48がスロート部構成部30の側壁部42に設けられていても良い。
また、上記実施形態において、この可変ノズルベーン24の上面36は、例えば、図9に示されるように、平面とされても良い。さらに、この可変ノズルベーン24の上面36は、例えば、図10に示されるように、下流側に隣り合う可変ノズルベーン24Bとの間の連通流路26B側に凹をなす凹曲面とされても良い。
これら平面又は凹曲面とされた可変ノズルベーン24の上面36は、例えば、連通流路26Aの流れ方向に沿ったスクロール通路側下面32の表面長さが連通流路26Bの流れ方向に沿った上面36の表面長さの38%〜80%の寸法に設定されることにより構成される。
このように構成されていても、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、図15〜図19には、連通流路26Aの流れ方向に沿ったスクロール通路側下面32の表面長さLdを、連通流路26Bの流れ方向に沿った上面36の表面長さLuの32%、36%、40%、47%、50%とした場合の可変ノズルベーン24の静圧分布がそれぞれ示されている。
また、図20には、図15〜図19の検討結果をまとめた図が示されている。この図20の縦軸は、可変ノズルベーン26におけるスロート部構成部30(回動軸部44が設けられた部分)での上面36と下面37との静圧差に対する、可変ノズルベーン26におけるスクロール通路18側での上面36と下面37との静圧差の比率(%)を示している。また、図20の横軸は、連通流路26Bの流れ方向に沿った上面36の表面長さLuに対する、連通流路26Aの流れ方向に沿ったスクロール通路側下面32の表面長さLdの比率(%)を示している
これらの図に示されるように、連通流路26Aの流れ方向に沿ったスクロール通路側下面32の表面長さLdが連通流路26Bの流れ方向に沿った上面36の表面長さLuの38%より小さく設定されていると、スクロール通路側下面32での静圧が急激に低下し、可変ノズルベーン26におけるスクロール通路18側での上面36と下面37との静圧差が大きくなる。この場合には、可変ノズルベーンのスクロール通路18側でノズル通路20の側壁部46と可変ノズルベーン26との間のサイドクリアランス50を通過する漏れ量が大きくなり、これが損失となってタービン効率が低下するので、好ましくない。
また、連通流路26Aの流れ方向に沿ったスクロール通路側下面32の表面長さLdが連通流路26Bの流れ方向に沿った上面36の表面長さLuの80%より大きく設定されていると、図21に示されるように、可変ノズルベーン24における回動軸部44に対するスクロール通路18側の長さが長くなる。この結果、可変ノズルベーン24の駆動トルクが大きくなる、タービン室16とスクロール通路18間が大きくなり可変容量ターボチャージャ10全体が大きくなる、連通流路26が流れ方向に長くなって連通流路26を流れる排気ガスと可変ノズルベーン24の壁面との摩擦による圧力損失が増加する、などの悪影響があるので、好ましくない。
本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャの要部構成を示す断面側面図である。 図1に示されるタービンホイールと可変ノズルベーンとの配置関係を表す正面図である。 (A)は、図1に示される各可変ノズルベーンを斜め上方から見た斜視図、(B)は、図1に示される各可変ノズルベーンを斜め下方から見た斜視図である。 図1に示される各可変ノズルベーンの側面図である。 本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャにおける複数の可変ノズルベーン間の排気ガスの流れを示す図である。 本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャにおける各可変ノズルベーンの静圧分布図である。 本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャに備えられた可変ノズルベーンの変形例を示す図である。 比較例に係る可変ノズルベーンを示す図である。 本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャに備えられた可変ノズルベーンの変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る可変容量ターボチャージャに備えられた可変ノズルベーンの変形例を示す図である。 第一比較例に係る可変容量ターボチャージャにおける複数の可変ノズルベーン間の排気ガスの流れを示す図である。 第一比較例に係る可変容量ターボチャージャにおける各可変ノズルベーンの静圧分布図である。 第二比較例に係る可変容量ターボチャージャにおける複数の可変ノズルベーン間の排気ガスの流れを示す図である。 第二比較例に係る可変容量ターボチャージャにおける各可変ノズルベーンの静圧分布図である。 可変容量ターボチャージャにおける各可変ノズルベーンの静圧分布の検討結果を示す図(Ld/Lu=32%)である。 可変容量ターボチャージャにおける各可変ノズルベーンの静圧分布の検討結果を示す図(Ld/Lu=36%)である。 可変容量ターボチャージャにおける各可変ノズルベーンの静圧分布の検討結果を示す図(Ld/Lu=40%)である。 可変容量ターボチャージャにおける各可変ノズルベーンの静圧分布の検討結果を示す図(Ld/Lu=47%)である。 可変容量ターボチャージャにおける各可変ノズルベーンの静圧分布の検討結果を示す図(Ld/Lu=50%)である。 図15〜図19の検討結果をまとめた図である。 連通流路の流れ方向に沿ったスクロール通路側下面の表面長さが連通流路の流れ方向に沿った上面の表面長さの80%より大きく設定された場合を示す図である。
符号の説明
10 可変容量ターボチャージャ
14 タービンハウジング
16 タービン室
18 スクロール通路
20 ノズル通路
22 タービンホイール
24 可変ノズルベーン
26 連通流路
28 スロート部
30 スロート部構成部
32 スクロール通路側下面
34 タービン室側下面
36 上面
37 下面
38 スクロール通路側上面
40 タービン室側上面
42 側壁部
44 回動軸部
50 サイドクリアランス

Claims (4)

  1. タービンホイールと、
    前記タービンホイールを回動可能に収容するタービン室、前記タービン室の径方向外側に形成された渦巻状のスクロール通路、及び、前記タービン室及び前記スクロール通路を連通するノズル通路、を有するタービンハウジングと、
    前記ノズル通路に前記タービンホイールの周りに間隔を空けて前記ノズル通路を複数に区画するように配置されると共に、前記タービンハウジングに取付姿勢を変更可能に取り付けられ、且つ、前記スクロール通路の流れ方向に隣り合う一対の組み合わせ間に前記スクロール通路から前記タービン室への連通流路を構成する複数の可変ノズルベーンと、
    を備え、
    前記各可変ノズルベーンは、
    前記スクロール通路の流れ方向における上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間に前記連通流路の断面積が最小となるスロート部を構成するスロート部構成部を有すると共に、
    前記スクロール通路の流れ方向における下流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置される上面と、前記上流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置される下面とを有し、
    前記下面は、
    前記スロート部構成部に対する前記スクロール通路側に位置され、前記上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凸をなす凸曲面とされたスクロール通路側下面と、
    前記スロート部構成部に対する前記タービン室側に位置され、前記上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凹をなす凹曲面とされたタービン室側下面と、
    により構成され、
    前記上面は、
    前記スロート部構成部に対する前記スクロール通路側に位置され、前記下流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凹をなす凹曲面とされたスクロール通路側上面と、
    前記スロート部構成部に対する前記タービン室側に位置され、前記下流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凸をなす凸曲面とされたタービン室側上面と、
    により構成され、
    前記上面と前記下面との静圧差が、前記スロート部構成部よりも前記スロート部構成部に対する前記スクロール通路側及び前記タービン室側で小さくなるように、前記上面及び前記下面の形状が設定されている、
    可変容量ターボチャージャ。
  2. タービンホイールと、
    前記タービンホイールを回動可能に収容するタービン室、前記タービン室の径方向外側に形成された渦巻状のスクロール通路、及び、前記タービン室及び前記スクロール通路を連通するノズル通路、を有するタービンハウジングと、
    前記ノズル通路に前記タービンホイールの周りに間隔を空けて前記ノズル通路を複数に区画するように配置されると共に、前記タービンハウジングに取付姿勢を変更可能に取り付けられ、且つ、前記スクロール通路の流れ方向に隣り合う一対の組み合わせ間に前記スクロール通路から前記タービン室への連通流路を構成する複数の可変ノズルベーンと、
    を備え、
    前記各可変ノズルベーンは、
    前記スクロール通路の流れ方向における上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間に前記連通流路の断面積が最小となるスロート部を構成するスロート部構成部を有すると共に、
    前記スクロール通路の流れ方向における下流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置される上面と、前記上流側に隣り合う可変ノズルベーン側に位置される下面とを有し、
    前記下面は、
    前記スロート部構成部に対する前記スクロール通路側に位置され、前記上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凸をなす凸曲面とされたスクロール通路側下面と、
    前記スロート部構成部に対する前記タービン室側に位置され、前記上流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凹をなす凹曲面とされたタービン室側下面と、
    により構成され、
    前記上面は、平面、又は、前記下流側に隣り合う可変ノズルベーンとの間の連通流路側に凹をなす凹曲面とされ、
    前記上面と前記下面との静圧差が、前記スロート部構成部よりも前記スロート部構成部に対する前記スクロール通路側及び前記タービン室側で小さくなるように、前記上面及び前記下面の形状が設定されている、
    可変容量ターボチャージャ。
  3. 前記各可変ノズルベーンは、前記連通流路の流れ方向に沿った前記スクロール通路側下面の表面長さが前記連通流路の流れ方向に沿った前記上面の表面長さの38%〜80%に設定されている、
    請求項1又は請求項2に記載の可変容量ターボチャージャ。
  4. 前記スロート部構成部の側壁部と前記ノズル通路の側壁部との間には、前記各可変ノズルベーンを前記ノズル通路の側壁部に対し回動可能に支持する回動軸部が設けられている、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の可変容量ターボチャージャ。
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