JP4811050B2 - ホイール式作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、ホイールクレーン等のホイール式作業機械に関し、特に、上部旋回体にエンジンを搭載してなるものに係わる。
従来、この種のホイール式作業機械として、例えば特許文献1に開示されるように、下部走行体上に上部旋回体を旋回可能に搭載し、この上部旋回体の幅方向中央部に伸縮ブームを起伏可能に配設するとともに、上部旋回体の幅方向の一方の側方部の前側にキャブ(運転室)を、その後側にエンジン及びその付属機器(熱交換器等)を収容するエンジン室をそれぞれ設け、上部旋回体の幅方向の他方の側方部に作動油タンク及び燃料タンク等を配設したものは知られている。
特開2004−136992号公報
ところが、上記従来のものでは、キャブ後方に設けられるエンジン室の大きさ及び吸気構造について十分な考慮がなされていないため、エンジン等の騒音がキャブ側及び周辺に拡散し易く、また吸気に伴う騒音も発生し易いという不具合がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、キャブ後方にエンジン室を設けるに当たり、その大きさ及び吸気構造について十分な考慮を加えて、騒音の低減化を有効に図り得るホイール式作業機械を提供せんとするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、下部走行体上に上部旋回体が旋回可能に搭載され、この上部旋回体の幅方向中央部に伸縮ブームが起伏可能に配設されているとともに、上部旋回体の幅方向一側方部にキャブが設けられたホイール式作業機械において、上記キャブの後方にキャブと高さ及び横幅が略同一のエンジン室を設け、このエンジン室内に前側から順に、吸気室、熱交換器、冷却ファン、エンジン及び油圧ポンプを直列に配置し、上記吸気室に外気が取り入れられるように構成する一方、この吸気室の内面に吸音材を設ける構成にする。
この構成では、キャブの後方にキャブと高さ及び横幅が略同一のエンジン室が設けられているため、作業機械の全幅及び全高を大きくすることなく、エンジン室を可及的に大きくすることができ、その分エンジン室に遮音構造などを容易に採用することができる。また、エンジン室の前側つまりキャブ側に比較的大きな吸気室が確保され、かつこの吸気室の内面に吸音材が設けられているため、吸気に伴う騒音を低減することができるとともに、エンジン騒音等のキャブ側への伝播を効果的に抑制することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のホイール式作業機械において、上記吸気室に吸気口を有するエアクリーナを配置する構成にする。この構成では、エアクリーナが吸音材を内面に設けた吸気室に配置されているため、このエアクリーナから発生する騒音が吸気室の吸音材により低減されることになる。
請求項3に係る発明は、請求項2記載のホイール式作業機械において、上記エアクリーナの吸気口を、吸気室内面の吸音材に対向して設ける構成にする。この構成では、エアクリーナの主な騒音発生源である吸気口での吸気に伴う騒音が吸気室内面の吸音材によって効果的に低減される。
請求項4に係る発明は、請求項2記載のホイール式作業機械において、上記エアクリーナの吸気口を上向きに設け、上記吸気室にこのエアクリーナの吸気口の上方を覆うカバーを設ける構成にする。この構成では、エアクリーナの吸気口の上方がカバーにより覆われているため、この吸気口から雨水や粉塵等の異物が吸い込まれるのを抑制することができる。
請求項5に係る発明は、請求項4記載のホイール式作業機械において、上記カバーの、少なくともエアクリーナの吸気口に対向する表面に吸音材を設ける構成にする。この構成では、エアクリーナの主な騒音発生源である吸気口での吸気に伴う騒音がその吸気口に対向するカバーの表面に設けた吸音材によって効果的に低減されることになる。
請求項6に係る発明は、請求項2ないし請求項5のいずれか一つに記載のホイール式作業機械において、上記吸気室に、エアクリーナを載置する取付座を設けるとともに、エアクリーナの外面及び上記取付座の表面の少なくとも一方に吸音材を設ける構成にする。この構成では、エアクリーナの外面及びその取付座の表面の少なくとも一方に吸音材が設けられ、吸気室内全体での吸音材の表面積をより大きくして吸音効果(消音効果)を高めることができる。
請求項7に係る発明は、請求項1記載のホイール式作業機械において、上記吸気室の天井部及び床部の少なくとも一方に、外気を吸気室に取り入れる吸気口を設けるとともに、吸気室内に、その内部空間の一部を幅方向に小区画に仕切るように複数の板状の吸音材をそれぞれ垂直に立てて設ける構成にする。この構成では、吸気室の天井部又は床部に設けた吸気口から外気を吸気室に取り入れたとき、その吸気(外気)は吸気室内で垂直に立てた複数の板状の吸音材によって整流を起こしながら熱交換器側に流下するため、吸気抵抗を抑えながら、吸気室内全体での吸音材の表面積を大幅に大きくして吸音効果を著しく高めることができる。
請求項8に係る発明は、請求項7記載のホイール式作業機械において、上記各板状の吸音材を、吸気流れの下流側の部位から上流側の部位に向かうに従って断面(詳しくはその前後方向長さ)が次第に小さくなるように形成する構成にする。この構成では、各板状の吸音材の断面が、吸気流れの上流側である吸気口側の部位で小さく、下流側である熱交換器側の部位で大きくなっているため、この吸音材による吸気抵抗の抑制と吸音効果の増大とを高い次元で両立させることができる。
以上のように、本発明のホイール式作業機械によれば、キャブの後方にキャブと高さ及び横幅が略同一のエンジン室が設けられているため、作業機械の全幅及び全高を大きくすることなく、エンジン室を可及的に大きくすることができ、その分エンジン室に遮音構造などを採用して騒音の低減化を容易に図ることができる。また、エンジン室の前側つまりキャブ側に比較的大きな吸気室が確保され、かつこの吸気室の内面に吸音材が設けられているため、吸気に伴う騒音を低減することができるとともに、エンジン騒音等のキャブ側への伝播を効果的に抑制することができ、この点からも騒音の低減化をより図ることができる。
特に、請求項2に係る発明では、吸気室にエアクリーナが配置されているため、このエアクリーナから発生する騒音をも吸気室の吸音材により低減することができ、騒音の低減化を一層図ることができる。
請求項3に係る発明では、エアクリーナの吸気口での吸気に伴う騒音を吸気室内面の吸音材によって効果的に低減することができるので、騒音の低減化をより一層図ることができる。
請求項4に係る発明では、エアクリーナの吸気口の上方がカバーにより覆われているため、この吸気口から雨水や粉塵等の異物が吸い込まれるのを抑制できるという効果を併有する。
請求項5に係る発明では、エアクリーナの吸気口での吸気に伴う騒音をカバーの表面に設けた吸音材によって効果的に低減することができるので、騒音の低減化を一層図ることができる。
請求項6に係る発明では、エアクリーナの外面及びその取付座の表面の少なくとも一方に吸音材が設けられているため、吸気室内全体での吸音材の表面積をより大きくして吸音効果を高めることができ、騒音の低減化をより一層図ることができる。
請求項7に係る発明では、吸気室の天井部又は床部に設けた吸気口から外気を吸気室に取り入れたとき、その吸気が吸気室内で垂直に立てた複数の板状の吸音材によって整流を起こしながら熱交換器側に流下するため、吸気抵抗を抑えながら、吸気室内全体での吸音材の表面積を大幅に大きくして吸音効果を著しく高めることができ、騒音の低減化を一層図ることができる。
さらに、請求項8に係る発明では、各板状の吸音材の断面が、吸気口側の部位で小さく、熱交換器側の部位で大きくなっているため、この吸音材による吸気抵抗の抑制と吸音効果の増大とを高い次元で両立させることができ、騒音の低減化をより一層図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体の構造を示す。この上部旋回体1は、図示していないが、複数の車輪を有する下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載されるものであり、この上部旋回体1の幅方向中央部には前後方向に延びる左右一対の上部フレーム2,2が配設され、この上部フレーム2,2上にテレスコピックブーム等の伸縮ブーム(図示せず)が起伏可能に取り付けられるようになっている。
上記上部旋回体1の幅方向左側方部には前側にキャブ3が設けられているとともに、このキャブ3の後方にキャブ3と高さ及び横幅が略同一のエンジン室4が略連続した状態で設けられている。尚、上部旋回体1の幅方向右側方部には、図示していないが、作動油タンク及び燃料タンク等が配設される。
上記エンジン室4内には前側つまりキャブ3側から順に吸気室5、熱交換器6、冷却ファン7、エンジン8及び油圧ポンプ9が直列に配置されている。このエンジン室4の吸気室5に対応する天井部4aには外気を吸気室5に導く複数の開口よりなる吸気口11が設けられている一方、エンジン室4の後部側の床部4bには複数の開口よりなる排気口12が設けられている。
上記吸気室5の内面のうち、前壁面、左右側壁面及び床面にはそれぞれウレタンフォーム等からなる板状の吸音材13,14,15(左右側壁面の吸音材14については図6参照)が固着されている。この吸気室5には吸気口16aを有するエアクリーナ16が床面上に固定して配置されており、このエアクリーナ16の吸気口16aは、吸気室6前壁面の吸音材13に対向して設けられている。また、エアクリーナ16は、図示していないが、吸気ダクトを介してエンジン8に連通されている。
従って、上記第1の実施形態においては、上部旋回体1のキャブ3の後方にキャブ3と高さ及び横幅が略同一のエンジン室4が設けられているため、作業機械の全幅及び全高を大きくすることなく、エンジン室4を可及的に大きくすることができ、その分エンジン室4全体に吸気室5内面と同様に吸音材13〜15を固着することなどの遮音構造を採用して騒音の低減化を容易に図ることができる。また、エンジン室4の前側つまりキャブ3側に比較的大きな吸気室5が確保され、かつこの吸気室5の内面に吸音材13〜15が設けられているため、吸気に伴う騒音を低減することができるとともに、エンジン騒音等のキャブ3側への伝播を効果的に抑制することができ、この点からも騒音の低減化をより図ることができる。
その上、上記吸気室5に吸気口16aを有するエアクリーナ16が配置され、このエアクリーナ16の吸気口16aが吸気室5前壁面の吸音材13に向けて設けられているため、エアクリーナ16から発生する騒音、特にその主な騒音発生源である吸気口16aでの吸気に伴う騒音を吸気室5の吸音材13により低減することができ、騒音の低減化をより一層図ることができる。
(第2の実施形態)
図2は本発明の第2の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体のエンジン室の構造を示す。このエンジン室4は、第1の実施形態の場合と同じく、上部旋回体1のキャブ3(図1参照)の後方にキャブ3と高さ及び横幅が略同一に設けられたものであり、エンジン室4内には前側から順に、吸気室5、熱交換器6、冷却ファン7、エンジン8及び油圧ポンプ9が直列に配置されている。
また、上記エンジン室4の吸気室5に対応する天井部4aには外気を吸気室5に導く吸気口11が設けられている一方、エンジン室4の後部側の床部4bには排気口12が設けられている。上記吸気室5の内面(詳しくは前壁面、左右側壁面及び床面)には吸音材13〜15が固着されており、この吸気室5には吸気口16aを有するエアクリーナ16が床面上に固定して配置されている。以上の構成は、第1の実施形態の場合と同じであり、第1の実施形態との相違点は、エアクリーナ16の吸気口16aの向きなどである。
すなわち、上記エアクリーナ16の吸気口16aは、第1の実施形態の場合と異なり、上向きに設けられている。また、吸気室5には、図3にも示すように、このエアクリーナ16の吸気口16aの上方を覆うカバー21が設けられ、このカバー21の基端部は、吸気室5の前壁面に固定されている。カバー21は、吸気室5の前壁面側から水平方向に延びる上面部21aと、この上面部21aの左右両縁から略直角に垂下する左右一対の側面部21b,21bとからなり、このカバー21の上面部21a及び各側面部21bにはそれぞれエアクリーナ16の吸気口16aに対向する表面である内表面にシート状又は薄板状の吸音材22,23が固着されている。
従って、上記第2の実施形態においても、第1の実施形態の場合と同じく、上部旋回体1のキャブ3の後方にキャブ3と高さ及び横幅が略同一のエンジン室4が設けられているため、作業機械の全幅及び全高を大きくすることなく、エンジン室4を可及的に大きくすることができ、その分エンジン室4全体に遮音構造を採用して騒音の低減化を容易に図ることができる。また、エンジン室4のキャブ3側に比較的大きな吸気室5が確保され、かつこの吸気室5の内面に吸音材13〜15が設けられているため、吸気に伴う騒音を低減することができるとともに、エンジン騒音等のキャブ3側への伝播を効果的に抑制することができ、この点からも騒音の低減化をより図ることができる。
その上、上記吸気室5に吸気口16aを有するエアクリーナ16が配置されているため、このエアクリーナ16から発生する騒音を吸気室5内面の吸音材13〜15により低減することができ、騒音の低減化をより図ることができる。特に、本実施形態の場合、エアクリーナ16の吸気口16aは上向きに設けられ、このエアクリーナ16の吸気口16aの上方を覆うカバー21が吸気室5に設けられ、かつこのカバー21の内表面つまりエアクリーナ16の吸気口16aに対向する表面に吸音材22,23が設けられているため、エアクリーナ16の主な騒音発生源である吸気口16aでの吸気に伴う騒音をカバー21内表面の吸音材22,23により低減することができ、騒音の低減化をより一層図ることができ、しかも、エアクリーナ16の吸気口16aから雨水や粉塵等の異物が吸い込まれるのを抑制することができる。
(第3の実施形態)
図4は本発明の第3の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体のエンジン室の構造を示す。このエンジン室4の基本構成は、第1及び第2の実施形態の場合と同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
そして、第1及び第2の実施形態との相違点は、吸気室5に配置するエアクリーナ16の取付構造などである。すなわち、図5にも示すように、吸気室5の前壁面下部には水平方向に延びる取付座31の基端部が取り付けられ、この取付座31上にエアクリーナ16がその吸気口16aを上向きにして載置されている。また、吸気室5の前壁面中央部にはこのエアクリーナ16の吸気口16aの上方を覆うカバー32の基端部が固定されている。このカバー32は、第2の実施形態の場合と同じく上面部32aと左右一対の側面部32b,32bとからなるが、カバー32にはその内表面に限らず、外表面にも略全面に亘ってシート状又は薄板状の吸音材33が固着されている。さらに、上記エアクリーナ16の外面及び取付座31の表面にもそれぞれシート状又は薄板状の吸音材34,35が固着されている。
従って、上記第3の実施形態においては、エンジン室4の基本構成が第1及び第2の実施形態の場合と同じであるため、これらの場合と同様な作用効果を奏するが、これらと比較した場合、エアクリーナ16の外面及びエアクリーナ16を載置する取付座31の表面にもそれぞれ吸音材34,35が設けられているため、騒音の低減化をより図ることができる。
(第4の実施形態)
図6は本発明の第4の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体のエンジン室の構造を示す。このエンジン室4は、第1の実施形態の場合と同じく、上部旋回体1のキャブ3(図1参照)の後方にキャブ3と高さ及び横幅が略同一に設けられたものであり、エンジン室4内には前側から順に、吸気室5、熱交換器6、冷却ファン7、エンジン8及び油圧ポンプ9が直列に配置されている。
また、上記エンジン室4の吸気室5に対応する天井部4aには外気を吸気室5に導く吸気口11が設けられている一方、エンジン室4の後部側の床部4bには排気口12が設けられている。上記吸気室5の内面のうち、前壁面、左右側壁面及び床面にはそれぞれ吸音材13,14,15が固着されているとともに、吸気室5内にはその内部空間の前半部を幅方向に4つの小区画に略等分に仕切るように3つの矩形板状の吸音材41,41,41が吸気室5の天井面と床面との間に垂直に立てて設けられている。
従って、上記第4の実施形態においては、第1の実施形態の場合と同じく、上部旋回体1のキャブ3の後方にキャブ3と高さ及び横幅が略同一のエンジン室4が設けられているため、作業機械の全幅及び全高を大きくすることなく、エンジン室4を可及的に大きくすることができ、その分エンジン室4全体に遮音構造を採用して騒音の低減化を容易に図ることができる。また、エンジン室4のキャブ3側に比較的大きな吸気室5が確保され、かつこの吸気室5の内面に吸音材13〜15が設けられているため、吸気に伴う騒音を低減することができるとともに、エンジン騒音等のキャブ3側への伝播を効果的に抑制することができ、この点からも騒音の低減化をより図ることができる。
その上、上記吸気室5内にその内部空間の前半部を幅方向に4つの小区画に仕切るように3つの矩形板状の吸音材41,41,41が垂直に立てて設けられているため、吸気室5の天井部4aに設けた吸気口11から外気を吸気室5に取り入れたときその吸気(外気)は吸気室5内の各矩形板状の吸音材41によって整流を起こしながら熱交換器6側に流下する。このため、吸気抵抗を抑制しながら、吸気室5内全体での吸音材13〜15,41の表面積を大幅に大きくして吸音効果(消音効果ともいう)を著しく高めることができ、騒音の低減化をより一層図ることができる。
(第5の実施形態)
図7は本発明の第5の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体のエンジン室の構造を示す。このエンジン室4の基本構成は、第4の実施形態の場合と同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
そして、第4の実施形態との相違点は、吸気室5内でその内部空間の一部を幅方向に4つの小区画に仕切るように垂直に立てて設けられる3つの板状の吸音材51,51,51の形状である。すなわち、この各板状の吸音材51は、吸気流れの下流側つまり熱交換器6側の部位である下端側から上流側つまり吸気口11側の部位である上端側に向かうに従って断面(詳しくはその前後方向長さ)が次第に小さくなるように後縁を略円弧状に切り欠いて形成されている。尚、この場合、吸音材51の形状は、円弧状に限る必要はなく、断面ないし前後方向長さが滑らかに変化すればどのような形状でも良い。
従って、上記第5の実施形態においては、エンジン室4の基本構成が第4の実施形態の場合と同じであるため、この場合と同様な作用効果を奏するが、これと比較した場合、吸気室5内でその内部空間の一部を幅方向に小区画に仕切るように垂直に立てて設けた各板状の吸音材51の横幅が吸気口11側で小さく、熱交換器6側で大きくなっているため、この吸音材51による吸気抵抗の抑制と消音効果の増大とを高い次元で両立させることができ、騒音の低減化をより一層図ることができる。
(第6の実施形態)
図8は本発明の第6の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体のエンジン室の構造を示す。このエンジン室4の基本構成は、第4及び第5の実施形態の場合と同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
そして、第4及び第5の実施形態との相違点は、吸気室5の天井部(詳しくはエンジン室4の吸気室5に対応する天井部)4aに複数の開口よりなる吸気口11が設けられているだけでなく、吸気口5の床部(詳しくはエンジン室4の吸気室5に対応する床部)4bにも同様に複数の開口よりなる吸気口61が設けられている。また、吸気室5内でその内部空間の前半部を幅方向に4つの小区画に仕切るように垂直に立てて設けられる3つの板状の吸音材62,62,62は、それぞれ吸気流れの下流側つまり熱交換器6側の部位である高さ方向中央部から上流側つまり吸気口11,61側の部位である上端側又は下端側に向かうに従って断面が次第に小さくなるように後縁を山形に切り欠いて形成されている。
従って、上記第6の実施形態においては、第5の実施形態の場合と同様な構成になっているため、この場合と同様な作用効果を奏することができる上、吸気室5への吸気量を多くして熱交換器6の冷却性能の向上に寄与することができるという効果を併有する。
尚、本発明は上記第1ないし第6の実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば上記第1ないし第5の実施形態では、エンジン室4の吸気室5に対応する天井部4aに吸気口11を設け、また第6の実施形態では、エンジン4の吸気室5に対応する天井部4a及び床部4bにそれぞれ吸気口11,61を設けて、吸気室5に外気を取り入れるようにしたが、本発明は、場合によっては、エンジン室4の
吸気室5に対応する側壁部にも、あるいは側壁部のみに吸気口を設けて、吸気室5に外気を取り入れるように構成してよい。
本発明の第1の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体の概略構造を示し、(a)は平面図、(b)は一部(エンジン室)を切開した側面図である。 第2の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体のエンジン室の概略構造を示す縦断側面図である。 図2のX−X線における拡大断面図である。 第3の実施形態を示す図2相当図である。 図3のY−Y線における拡大断面図である。 第4の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体のエンジン室の概略構造を示し、(a)は横断平面図、(b)は縦断側面図である。 第5の実施形態を示す図6相当図である。 第6の実施形態を示す図6相当図である。
符号の説明
1 上部旋回体
3 キャブ
4 エンジン室
4a 天井部
4b 床部
5 吸気室
6 熱交換器
7 冷却ファン
8 エンジン
9 油圧ポンプ
11,61 吸気口
13,14,15,22,23,33,34,35,41,51,62 吸音材
16 エアクリーナ
16a 吸気口
21,32 カバー
31 取付座

Claims (8)

  1. 下部走行体上に上部旋回体が旋回可能に搭載され、この上部旋回体の幅方向中央部に伸縮ブームが起伏可能に配設されているとともに、上部旋回体の幅方向一側方部にキャブが設けられたホイール式作業機械において、
    上記キャブの後方にはキャブと高さ及び横幅が略同一のエンジン室が設けられ、このエンジン室内には前側から順に、吸気室、熱交換器、冷却ファン、エンジン及び油圧ポンプが直列に配置されており、上記吸気室には外気が取り入れられるようになっている一方、この吸気室の内面には吸音材が設けられていることを特徴とするホイール式作業機械。
  2. 上記吸気室には吸気口を有するエアクリーナが配置されている請求項1記載のホイール式作業機械。
  3. 上記エアクリーナの吸気口は、吸気室内面の吸音材に対向して設けられている請求項2記載のホイール式作業機械。
  4. 上記エアクリーナの吸気口は、上向きに設けられており、上記吸気室にはこのエアクリーナの吸気口の上方を覆うカバーが設けられている請求項2記載のホイール式作業機械。
  5. 上記カバーには少なくともエアクリーナの吸気口に対向する表面に吸音材が設けられている請求項4記載のホイール式作業機械。
  6. 上記吸気室にはエアクリーナを載置する取付座が設けられており、エアクリーナの外面及び上記取付座の表面の少なくとも一方には吸音材が設けられている請求項2ないし請求項5のいずれか一つに記載のホイール式作業機械。
  7. 上記吸気室の天井部及び床部の少なくとも一方には外気を吸気室に取り入れる吸気口が設けられており、吸気室内にはその内部空間の一部を幅方向に小区画に仕切るように複数の板状の吸音材がそれぞれ垂直に立てて設けられている請求項1記載のホイール式作業機械。
  8. 上記各板状の吸音材は、吸気流れの下流側の部位から上流側の部位に向かうに従って断面が次第に小さくなるように形成されている請求項7記載のホイール式作業機械。
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