JP4810639B2 - 赤外蛍光粒子を用いた定量方法 - Google Patents
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Description
赤外領域の波長の励起光を照射すると赤外領域の波長の蛍光を放射する赤外蛍光粒子を用いて、被検物質の定量分析を行う方法であって、
(i)該被検物質に結合することが可能な官能基もしくは物質、または、該被検物質を該赤外蛍光粒子に固定化することによって赤外蛍光粒子aを得る工程、
(ii)該被検物質が結合することが可能な官能基もしくは物質、または、該被検物質を担体に固定化することによって担体bを得る工程、
(iii)該被検物質を含んで成る試料と、該赤外蛍光粒子aおよび該担体bとを接触させ、該担体bと共に複合体を形成する赤外蛍光粒子a’、および、該複合体を形成していない赤外蛍光粒子a’’を含んで成る混合物Mを得る工程、
(iv)該赤外蛍光粒子a’と、該赤外蛍光粒子a’’とを分離して、該赤外蛍光粒子a’を含んで成る混合物M1と該赤外蛍光粒子a’’を含んで成る混合物M2とを得る工程、
(v)該混合物M1に対して、赤外領域の波長の励起光を照射して、該混合物M1から放射される赤外領域の波長の蛍光について蛍光強度I1を得る工程、ならびに
(vi)該赤外蛍光粒子、該担体および該被検物質を用いたモデル実験により予め得ておいた、モデル混合物M1についての蛍光強度IM1と該試料に含まれる被検物質の量Qとの相関関係A(検量線)に基づいて、工程(v)で得られた蛍光強度I1から該試料に含まれる被検物質の量Q1を求める工程
を含んで成る方法を提供する。
本明細書で用いる「赤外蛍光粒子」とは、赤外領域の波長を有する励起光を照射すると、赤外領域の波長を有する光のエネルギーを放射する蛍光粒子を意味している。従って、励起光の照射に際して、非常に短い時間で光のエネルギーが放射される場合は「蛍光」として光を発するが、長い時間にわたって光のエネルギーが放射される場合は「燐光」として光を発することになり、本発明の方法で用いられる「赤外蛍光粒子」は、「蛍光」または「燐光」を放射する蛍光体を実質的に意味している。
以下において、本発明の方法を各工程に分けて説明するが、本発明の概念の理解および説明の簡略化の観点から、(イ)赤外蛍光粒子に「被検物質に結合することが可能な官能基もしくは物質」を固定化し、(ロ)担体にも「被検物質が結合することが可能な官能基もしくは物質」を固定化する態様を主として説明する。図1に、かかる態様の工程をフローチャートで示す。
(v’)赤外蛍光粒子a’’を含んで成る混合物M2に対して、赤外領域の波長の励起光を照射して、混合物M2から放射される赤外領域の波長の蛍光について蛍光強度I2を得る工程、
(vi’)赤外蛍光粒子、担体および被検物質を用いたモデル実験により予め得ておいた、モデル混合物M2についての蛍光強度IM2と試料に含まれる被検物質の量Qとの相関関係B(検量線)に基づいて、工程(v’)で得られた蛍光強度I2から試料に含まれる被検物質の量Q1を求める工程。
次に、本発明の方法をモデル的に示す図面を参照して、本発明を更に詳細に説明する。図面は、あくまでも説明のために模式的にモデル化したものであるため、被検物質、赤外蛍光粒子および担体等のそれぞれのサイズ、ならびに、被検物質と赤外蛍光粒子および/または担体との結合態様などは実際の態様と相違し得る。
実施態様Aは、抗体Bを平板状部材または容器底に固定化し、抗体B’を赤外蛍光粒子に固定化する態様である。被検物質は抗原Aである。抗原Aと抗体Bまたは抗体B’とは特異的に相互に結合する。言い換えれば、実施態様Aは、赤外蛍光粒子に「被検物質に結合することが可能な官能基もしくは物質」を固定化し、担体にも「被検物質が結合することが可能な官能基もしくは物質」を固定化する態様である。
図3に、実施態様(A−1)の工程(a)〜(d)を示す。
(a)赤外蛍光粒子に抗体B’を固定化すると共に、平板状部材または容器底に抗体Bを固定化する。
(b)「抗原Aを含んで成る試料」を、上記(a)で得られた平板状部材の抗体Bが固定化されている面に供給するか、または、「抗原Aを含んで成る試料」を、上記(a)の容器底を有する容器内に供給し、次いで、抗体B’が固定化された赤外蛍光粒子aを加える。試料には、抗体Bおよび抗体B’と特異的に結合する抗原Aが含まれているので、平板状部材または容器底−抗体B−抗原A−抗体B’−赤外蛍光粒子のサンドイッチ構造の複合体が得られる。
(c)洗浄等で洗い流すことによって、複合体を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’を除去する。
(d)サンドイッチ構造が存在する箇所に赤外領域の波長の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より大きい値を示すことになる。
図4に、実施態様(A−2)の工程(a)〜(d)を示す。
実施態様(A−1)の工程(a)および(b)に引き続いて、以下の工程(c)および(d)が実施される。
(c)複合体を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’を含む上澄み部分を採取して、別の容器に移し入れる。つまり、サンドイッチ構造を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’が含まれる混合物M2を得る。
(d)上記(c)で得られた混合物M2に対して、赤外領域の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より小さい値を示すことになる。
図5に、実施態様(A−3)の工程(a)〜(d)を示す。
実施態様(A−1)の工程(a)および(b)に引き続いて、以下の工程(c)および(d)が実施される。
(c)抗体B’と結合する物質(図示する例では、抗原Aまたは二次抗体等が固定化された磁気ビーズ)を加えて、サンドイッチ構造を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’と結合させる。次いで、外部に設けられた磁石または電磁石の磁力で磁気ビーズを移動させることによって、次の工程(d)の蛍光強度測定に悪影響を及ぼさない場所に赤外蛍光粒子a’’を集める。
(d)サンドイッチ構造が存在する箇所(即ち、混合物M1)に赤外領域の波長の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より大きい値を示すことになる。
実施態様Bは、抗原Aを赤外蛍光粒子に固定化し、抗体Bを平板状部材または容器底に固定化する態様である。被検物質は抗原Aである。抗原Aと抗体Bとは相互に特異的に結合する関係にある。言い換えれば、実施態様Bは、赤外蛍光粒子に被検物質を固定化し、担体に「被検物質が結合することが可能な官能基もしくは物質」を固定化する態様である。
図6に、実施態様(B−1)の工程(a)〜(d)を示す。
(a)赤外蛍光粒子に抗原Aを固定化すると共に、平板状部材または容器底に抗体Bを固定化する。
(b)「抗原Aを含んで成る試料」と、抗原Aが固定された赤外蛍光粒子a(=赤外蛍光粒子+抗原A=一定量)を混合した後に、この混合物を、上記(a)で得られた平板状部材の抗体Bが固定化されている面に供給するか、または、この混合物を、上記(a)の容器底を有する容器内に供給する。これにより、試料中の抗原Aと、抗原Aが固定化された赤外蛍光粒子aとを、平板状部材または容器底に固定化されている抗体Bに対して競合吸着させる。ここでいう「競合吸着」とは、試料中の抗原A、および、抗原Aが固定化された赤外蛍光粒子aの存在比に対応して、これらのいずれか一方が他方よりも多く/少なく前記抗体Bに対して結合する態様を実質的に意味しており、例えば、試料中の抗原Aが少ない場合には、赤外蛍光粒子aの方がより多く前記抗体Bに結合する一方(図6の(b)の右下図を参照)、試料中の抗原Aが多い場合には、試料中の抗原Aの方がより多く前記抗体Bに結合することになる(図6の(b)の左下図を参照)。
(c)洗浄等で洗い流すことによって、平板状部材または容器底の抗体Bに結合しなかった抗原Aおよび赤外蛍光粒子a’’を除去する。
(d)平板状部材または容器底の抗体Bが固定化されている箇所に赤外領域の波長の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より小さい値を示すことになる。
図7に、実施態様(B−2)の工程(a)〜(d)を示す。
実施態様(B−1)の工程(a)および(b)に引き続いて、以下の工程(c)および(d)が実施される。
(c)平板状部材または容器底の抗体Bに結合しなかった抗原Aおよび赤外蛍光粒子a’’を含む上澄み部分を採取して、別の容器に移し入れる。つまり、抗体Bに結合しなかった赤外蛍光粒子a’’を含む混合物M2を得る。
(d)上記(c)で得られた混合物M2に対して、赤外領域の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より大きい値を示すことになる。
実施態様Cは、抗体Bを非磁性ビーズまたは磁気ビーズに固定化し、抗体B’を赤外蛍光粒子に固定化する態様である。被検物質は抗原Aである。抗原Aと抗体Bまたは抗体B’とは特異的に相互に結合する。言い換えれば、実施態様Cは、赤外蛍光粒子に「被検物質に結合することが可能な官能基もしくは物質」を固定化し、担体にも「被検物質が結合することが可能な官能基もしくは物質」を固定化する態様である。
図8に、実施態様(C−1)の工程(a)〜(d)を示す。
(a)赤外蛍光粒子に抗体B’を固定化すると共に、非磁性ビーズまたは磁気ビーズに抗体Bを固定化する。
(b)「抗原Aを含んで成る試料」と、上記(a)で得られた非磁性ビーズまたは磁気ビーズとを混合した後に、抗体B’が固定された赤外蛍光粒子aを加える。試料には、抗体Bおよび抗体B’と特異的に結合する抗原Aが含まれているので、非磁性ビーズまたは磁気ビーズ−抗体B−抗原A−抗体B’−赤外蛍光粒子のサンドイッチ構造の複合体が得られる。
(c)非磁性ビーズの場合では遠心分離に付した後、あるいは、磁気ビーズの場合では磁石もしくは電磁石を用いた磁気分離に付した後、上澄み部分を除くことによって、複合体を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’を除去する。
(d)サンドイッチ構造の複合体が含まれる混合物(即ち、混合物M1)に赤外領域の波長の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より大きい値を示すことになる。
図9に、実施態様(C−2)の工程(a)〜(d)を示す。
実施態様(C−1)の工程(a)および(b)に引き続いて、以下の工程(c)および(d)が実施される。
(c)非磁性ビーズの場合では遠心分離に付した後、あるいは、磁気ビーズの場合では磁石もしくは電磁石を用いた磁気分離に付した後、複合体を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’を含む上澄み部分を採取して、別の容器に移し入れる。つまり、サンドイッチ構造を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’が含まれる混合物M2を得る。
(d)上記(c)で得られた混合物M2に対して、赤外領域の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より小さい値を示すことになる。
図10に、実施態様(C−3)の工程(a)〜(d)を示す。
磁気ビーズが用いられる場合では、実施態様(C−1)の工程(a)および(b)に引き続いて、以下の工程(c)および(d)が実施される。
(c)外部に設けられた磁石または電磁石の磁力で磁気ビーズを移動させることによって、次の工程(d)の蛍光強度測定に悪影響を及ぼさない場所にサンドイッチ構造の複合体を集める。
(d)サンドイッチ構造を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’が存在する箇所(即ち、混合物M2)に赤外領域の波長の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より小さい値を示すことになる。
実施態様Dは、抗原Aを赤外蛍光粒子に固定化し、抗体Bを非磁性ビーズまたは磁気ビーズに固定化する態様である。被検物質は抗原Aである。抗原Aと抗体Bとは相互に特異的に結合する関係にある。言い換えれば、実施態様Dは、赤外蛍光粒子に被検物質を固定化し、担体に「被検物質が結合することが可能な官能基もしくは物質」を固定化する態様である。
図11に、実施態様(D−1)の工程(a)〜(d)を示す。
(a)赤外蛍光粒子に抗原Aを固定化すると共に、非磁性ビーズまたは磁気ビーズに抗体Bを固定化する。
(b)「抗原Aを含んで成る試料」と、抗原Aが固定された赤外蛍光粒子a(=赤外蛍光粒子+抗原A=一定量)とを混合した後に、上記(a)で得られた非磁性ビーズまたは磁気ビーズを加える。これにより、試料中の抗原Aと、抗原Aが固定化された赤外蛍光粒子aとを、非磁性ビーズまたは磁気ビーズに固定化されている抗体Bに対して競合吸着させる。ここでいう「競合吸着」とは、試料中の抗原A、および、抗原Aが固定化された赤外蛍光粒子aの存在比に対応して、これらのいずれか一方が他方よりも多く/少なく前記抗体Bに対して結合する態様を実質的に意味しており、例えば、試料中の抗原Aが少ない場合には、赤外蛍光粒子aの方がより多く前記抗体Bに結合する一方(図11の(b)の右下図を参照)、試料中の抗原Aが多い場合には、試料中の抗原Aの方がより多く前記抗体Bに結合することになる(図11の(b)の左下図を参照)。
(c)非磁性ビーズの場合では遠心分離に付した後、あるいは、磁気ビーズの場合では磁石もしくは電磁石を用いた磁気分離に付した後、上澄み部分を除くことによって、複合体を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’を除去する。
(d)サンドイッチ構造の複合体が含まれる混合物(即ち、混合物M1)に赤外領域の波長の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より小さい値を示すことになる。
図12に、実施態様(D−2)の工程(a)〜(d)を示す。
実施態様(D−1)の工程(a)および(b)に引き続いて、以下の工程(c)および(d)が実施される。
(c)複合体を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’を含む上澄み部分を採取して、別の容器に移し入れる。つまり、サンドイッチ構造を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’が含まれる混合物M2を得る。
(d)上記(c)で得られた混合物M2に対して、赤外領域の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より大きい値を示すことになる。
図13に、実施態様(D−3)の工程(a)〜(d)を示す。
磁気ビーズが用いられる場合では、実施態様(D−1)の工程(a)および(b)に引き続いて、以下の工程(c)および(d)が実施される。
(c)外部に設けられた磁石または電磁石の磁力で磁気ビーズを移動させることによって、次の工程(d)の蛍光強度測定に悪影響を及ぼさない場所にサンドイッチ構造の複合体を集める。
(d)サンドイッチ構造を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’が存在する箇所(即ち、混合物M2)に赤外領域の波長の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より大きい値を示すことになる。
実施態様Eは、抗体Bを赤外蛍光粒子に固定化し、抗原Aを非磁性ビーズまたは磁気ビーズに固定化する態様である。被検物質は抗原Aである。抗原Aと抗体Bとは相互に特異的に結合する関係にある。言い換えれば、実施態様Eは、赤外蛍光粒子に「被検物質に結合することが可能な官能基もしくは物質」を固定化し、担体に被検物質を固定化する態様である。
図14に、実施態様(E−1)の工程(a)〜(d)を示す。
(a)赤外蛍光粒子に抗体Bを固定化すると共に、非磁性ビーズまたは磁気ビーズに抗原Aを固定化する。
(b)「抗原Aを含んで成る試料」と、抗体Bが固定化された赤外蛍光粒子aとを混合することによって、抗体Bを介して試料中の抗原Aと赤外蛍光粒子aとを結合させる。次いで、赤外蛍光粒子aの抗体Bの中で抗原Aが結合していない抗体Bと、非磁性ビーズまたは磁気ビーズに固定化された抗原Aとを結合させることによって、赤外蛍光粒子aと非磁性ビーズまたは磁気ビーズとが相互に結合した複合体を得る。
(c)非磁性ビーズの場合では遠心分離に付した後、または、磁気ビーズの場合では磁石または電磁石を用いた磁気分離に付した後、上澄み部分を除くことによって、複合体を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’を除去する。
(d)複合体が含まれる混合物(即ち、混合物M1)に赤外領域の波長の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より小さい値を示すことになる。
図15に、実施態様(E−2)の工程(a)〜(d)を示す。
実施態様(E−1)の工程(a)および(b)に引き続いて、以下の工程(c)および(d)が実施される。
(c)非磁性ビーズの場合では遠心分離に付した後、または、磁気ビーズの場合では磁石または電磁石を用いた磁気分離に付した後、複合体を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’を含む上澄み部分を採取して、別の容器に移し入れる。つまり、複合体を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’が含まれる混合物M2を得る。
(d)上記(c)で得られた混合物M2に対して、赤外領域の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より大きい値を示すことになる。
図16に、実施態様(E−3)の工程(a)〜(d)を示す。
磁気ビーズが用いられる場合では、実施態様(E−1)の工程(a)および(b)に引き続いて、以下の工程(c)および(d)が実施される。
(c)外部に設けられた磁石または電磁石の磁力で磁気ビーズを移動させることによって、次の工程(d)の蛍光強度測定に悪影響を及ぼさない場所に複合体を集める。
(d)複合体を形成しなかった赤外蛍光粒子a’’が存在する箇所(即ち、混合物M2)に赤外領域の波長の励起光を照射して、放射される蛍光の蛍光強度を測定する。得られる蛍光強度は、試料に含まれる抗原Aの量が多いほど、より大きい値を示すことになる。
次に、本発明の方法に好適な装置について説明する。かかる装置は、
赤外領域の波長を含む励起光を発する光源、
混合物M1または混合物M2から放射される赤外領域の波長の蛍光を検知する受光センサー、ならびに
光源と受光センサーとの間の光路に、混合物M1または混合物M2を保持または通過させる手段
を有して成り、
得られる蛍光強度I1またはI2に基づいて被検物質の定量を行うことができる装置である。
(赤外蛍光粒子の合成)
特許公報3336572号の実施例1に従って、「被検物質に結合することが可能な官能基または物質」が固定化されていない赤外蛍光粒子(以下、「赤外蛍光粒子Z」ともいう)を合成した。具体的には、Nd2O3:3.5g,Yb2O3:4.0g,Y2O3:18.0gおよびH3PO4:60.0gから成る原料を十分に混合し、アルミナ製の蓋付きルツボに充填した後、電気炉に入れ、室温から700℃位まで、一定昇温速度で2時間かけて昇温し、その後、700℃で6時間焼成した。焼成終了後、直ちに電気炉から取り出し、空気中で放冷した。次いで、ルツボに100℃の熱湯を入れ、煮沸した。その結果得られた蛍光粒子をルツボから取り出し、1規定の硝酸で洗浄し、水洗し、乾燥を行った。以上の操作により、一般式Nd0.1Yb0.1Y0.8PO4で表される赤外蛍光粒子Zを得た。この赤外蛍光粒子Zは、「被検物質に結合することが可能な官能基または物質」が固定化されていない。赤外蛍光粒子Zでは、励起光スペクトルのピーク波長が約810nmの励起光を照射すると980nmの蛍光スペクトルのピーク波長が得られた。
得られた赤外蛍光粒子Zの5重量部を水/エチルアルコール(体積比1/1)に分散させ、エポキシ基を有するシランカップリング剤を1重量部混合して1時間撹拌した後、遠心分離に付して上澄みを除去し、次いで、120℃で乾燥させることによって、赤外蛍光粒子表面にエポキシ基を固定化させた。得られたエポキシ基が固定化された赤外蛍光粒子1重量部を5重量%エタノールアミン水溶液20重量部に分散させ、一晩撹拌した後、水、アセトンによる洗浄を繰り返し、赤外蛍光粒子表面に水酸基を導入した。次いで、得られた赤外蛍光粒子1重量部をピリジン20重量部に分散させた後、トシルクロライド0.2重量部を加え一晩撹拌した。トルエンによる洗浄を4回繰り返し、赤外蛍光粒子表面にトシル基を固定した。更に、それによって得られた赤外蛍光粒子の1重量部をPBS100重量部に分散させ、ストレプトアビジン0.01重量部を加えて一晩撹拌を行った。PBSによる洗浄を3回繰り返し、ストレプトアビジンを固定化した機能性赤外蛍光粒子を得た。
抗原AとしてC反応性蛋白質(hCRP)を用い、抗体B,B’としてCRP抗体2種類(抗体B:Anti−hCRP/クローン番号6404、抗体B’:Anti−hCRP/クローン番号6405(いずれもMedix Biochemica社製))を用いた。
各種レーザー光源、試料容器、シリコン受光素子およびフィルタを並べて測定を行った。実施例の試料を用いた測定では、光源側には810nmのレーザーを使用して810nmを中心とした波長を取り出せるバンドパスフィルタを挿入し、受光素子側には980nmを中心とした波長を取り出せるバンドパスフィルタを挿入した。また、比較例の試料を用いた測定では、光源側には365nmのレーザーを使用して365nmを中心とした波長を取り出せるバンドパスフィルタを挿入し、受光素子側には590nmを中心とした波長を取り出せるバンドパスフィルタを挿入した。
抗原A(hCRP)が種々の濃度のPBSバッファー溶液を調製し、100mg/mlの比率でヘモグロビンを混合させた。
〈実施例〉
上記のように準備された赤外蛍光粒子および測定機器等を用いて、種々の抗原濃度の検体に対して蛍光強度を測定した。
赤外蛍光粒子の代わりに可視発光有機蛍光色素(染料)を用いたこと以外は、実施例と同様に蛍光強度を測定した。
蛍光強度測定試験の結果を表1に示す。表中の「定量性」については、濃度を横軸、蛍光強度を縦軸として測定結果をプロットしたときに、各プロットが直線上または曲線上にほぼ乗り、検量線を用いれば未知のサンプルに含まれる被検物質の定量が可能である場合を「○」とし、そのような定量が困難である場合は「×」としている。また、表中の「パラフィルム」とは、容器開口部を半透明のパラフィンフィルムでシールし、そのようなフィルムを介して蛍光を測定したときの「定量性」を評価したもので、「○」、「×」は先の記述と同様であり、検量線を用いて未知のサンプルに含まれる被検物質の定量が可能である場合を「○」とし、そのような定量が困難である場合は「×」としている。
Claims (15)
- 赤外領域の波長の励起光を照射すると赤外領域の波長の蛍光を放射する赤外蛍光粒子を用いて、被検物質の定量分析を行う方法であって、
(i)該被検物質に結合することが可能な官能基もしくは物質、または、該被検物質を該赤外蛍光粒子に固定化することによって赤外蛍光粒子aを得る工程、
(ii)該被検物質が結合することが可能な官能基もしくは物質、または、該被検物質を担体に固定化することによって担体bを得る工程、
(iii)該被検物質を含んで成る試料と、該赤外蛍光粒子aおよび該担体bとを接触させ、該担体bと共に複合体を形成する赤外蛍光粒子a’、および、該複合体を形成していない赤外蛍光粒子a’’を含んで成る混合物Mを得る工程、
(iv)該赤外蛍光粒子a’と、該赤外蛍光粒子a’’とを分離して、該赤外蛍光粒子a’を含んで成る混合物M1と該赤外蛍光粒子a’’を含んで成る混合物M2とを得る工程、
(v)該混合物M1に対して、赤外領域の波長の励起光を照射して、該混合物M1から放射される赤外領域の波長の蛍光について蛍光強度I1を得る工程、ならびに
(vi)該赤外蛍光粒子、該担体および該被検物質を用いたモデル実験により予め得ておいた、モデル混合物M1についての蛍光強度IM1と該試料に含まれる被検物質の量Qとの相関関係A(検量線)に基づいて、工程(v)で得られた蛍光強度I1から該試料に含まれる被検物質の量Q1を求める工程
を含んで成り、
該工程(v)において、励起光スペクトルのピーク波長が近赤外領域の範囲にある励起光を照射することによって、蛍光スペクトルのピーク波長が近赤外領域の範囲にある蛍光を得ることを特徴とする、方法。 - 前記工程(v)および(vi)に代えて、
(v’)前記赤外蛍光粒子a’’を含んで成る前記混合物M2に対して、赤外領域の波長の励起光を照射して、該混合物M2から放射される赤外領域の波長の蛍光について蛍光強度I2を得る工程、
(vi’)前記赤外蛍光粒子、前記担体および前記被検物質を用いたモデル実験により予め得ておいた、モデル混合物M2についての蛍光強度IM2と前記試料に含まれる被検物質の量Qとの相関関係B(検量線)に基づいて、工程(v’)で得られた蛍光強度I2から該試料に含まれる被検物質の量Q1を求める工程
を含んで成り、
該工程(v’)において、励起光スペクトルのピーク波長が近赤外領域の範囲にある励起光を照射することによって、蛍光スペクトルのピーク波長が近赤外領域の範囲にある蛍光を得ることを特徴とする、請求項1に記載の方法。 - 前記担体がビーズであり、前記工程(iv)では、前記混合物Mを遠心分離に付すことによって、前記赤外蛍光粒子a’を含んで成る混合物M1と、前記赤外蛍光粒子a’’を含んで成る混合物M2とを得ることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の方法。
- 前記ビーズが磁性を有しており、前記工程(iv)では、磁石の磁力で該ビーズを移動させることによって、前記赤外蛍光粒子a’を含んで成る混合物M1と、前記赤外蛍光粒子a’’を含んで成る混合物M2とを得ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 前記担体が平板状部材または容器壁もしくは容器底であり、前記混合物Mの上澄み部分を取り除くことによって、前記赤外蛍光粒子a’を含んで成る混合物M1と、前記赤外蛍光粒子a’’を含んで成る混合物M2とを得ることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の方法。
- 前記工程(v)または(v’)において、励起光スペクトルのピーク波長が700〜1100nmの範囲の励起光を照射することによって、蛍光スペクトルのピーク波長が850〜1200nmの範囲の蛍光を得ることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
- 励起光スペクトルのピーク波長と蛍光スペクトルのピーク波長との差が、50nm以上であることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
- 前記赤外蛍光粒子a’、前記赤外蛍光粒子a’’および/または前記被検物質の周囲に非被検物質が存在していることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
- 前記非被検物質が、水、溶剤、塩、生体組織、体液、細胞、生体物質、試薬、樹脂、添加剤、微粒子、色素および可視蛍光色素から成る群から選択される少なくとも1種以上の非被検物質であることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
- 前記工程(i)で用いられる赤外蛍光粒子が、2nm〜5μmの粒径を有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
- 前記工程(i)で用いられる赤外蛍光粒子が、金属酸化物から形成されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
- 前記金属酸化物が、遷移金属元素、リン元素および酸素元素から成ることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
- 前記工程(i)で用いられる赤外蛍光粒子が、一般式A 1−x−y Nd x Yb y PO 4 (式中、AはY,LuおよびLaからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素であり;0<x≦0.5;0<y≦0.5および0<x+y<1である)で表される金属酸化物から形成されていることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
- 前記官能基が、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、チオール基、ニトロ基、スクシンイミド基、マレイミド基、ホルミル基、ヒドラジン基およびトシル基から成る群から選択される少なくとも1種以上の官能基であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
- 前記被検物質に結合することが可能な物質が、シリカ、ヒドロキシアパタイト、抗原、抗体、ビオチン、アビジン、プロテインA、プロテインG、核酸および糖鎖から成る群から選択される少なくとも1種以上の物質であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
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