JP4810202B2 - シール性とガス抜き性に優れたプラスチックキャップ - Google Patents
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Description
本発明の他の局面によれば、頂板部と、頂板部周縁から降下したスカートとを備え、該頂板部内面には、容器口部壁の内面に密着してシールを形成するインナーリングが形成されており、該スカートの内面には、容器口部壁の外面にネジ係合する螺条が形成されているプラスチックキャップにおいて、前記インナーリングの内面には、その先端から上方に向かって延びている細長い凹部が周方向に偏って複数個形成され、前記インナーリングの外面には、容器口部壁の内面に密着するシールポイントPが形成され、前記凹部は、前記インナーリング内面の先端から、少なくとも前記シールポイントPの高さよりも上方まで延びている、ことを特徴とするプラスチックキャップが提供される。
(1)前記インナーリングは、全体として下方に向かって外方に広がるように傾斜した形状を有しており且つ先端部分が薄肉に形成されているとともに、該インナーリングの外面には、下方に向かって且つ外方に傾斜した面から下方に向かって且つ内方に傾斜した面への変曲部分である前記シールポイントPが形成されていること、
(2)前記凹部の上端位置が、前記シールポイントPよりも0.1乃至1.8mm上方の位置にあること、
(3)前記凹部形成部分でのインナーリングの水平方向での最大厚みtが0.5乃至1.5mmの範囲にあり、且つ前記凹部は、0.5乃至6mmの幅wを有していること、
が好ましい。
図1は、本発明のキャップの側断面図であり、
図2は、図1のキャップを容器口部に装着した状態での半断面側面図であり、
図3は、図1に示されているキャップの底面図であり、
図4は、図1のキャップの要部拡大図であり、
図5は、図1のキャップの頂板部が容器内圧の上昇によりドーミングした状態を示す図であり、
図6は、図5の状態のキャップの要部拡大図であり、
図7は、本発明のキャップの他の例における要部拡大図であり、
図8は、図7のキャップの底面図であり、
図9は、本発明のキャップのさらに他の例における要部拡大図である。
図1と同形状であり且つ、呼び径28mmの容器口部に巻き締め可能なキャップを圧縮成形にて成形した。
尚、凹部30の数は1個であり、その幅wは3mmであり、凹部30の上端位置HとシールポイントPとの間隔は0.4mmとした。また、凹部30が形成されているインナーリング7の付け根部の厚みは、1.1mmであり、凹部30の深さは0.1mmとした。
幅wが1mm、深さが0.15mmの凹部30をインナーリング7の内面に、その先端から付け根部までの全体にわたって形成し、且つ凹部30を等間隔に6個設けた以外は、キャップAと全く同様にしてキャップBを成形した。
凹部30をインナーリング7の内面に形成しなかった以外は、キャップAと全く同様にキャップCを成形した。
500ml用PETボトルに87℃まで加熱した1%オルトトリジン水溶液を充填し、キャップA〜Cを巻締めてからシャワーにて冷却し、常温にて24時間保管して、キャップA〜Cが巻締められた実験用サンプルを、それぞれ10本作製した。
500ml用PETボトルに87℃まで加熱した水道水を充填し、キャップA〜Cを巻締めてからシャワーにて冷却し、常温にて24時間保管して、キャップA〜Cが巻締められた実験用サンプルを、それぞれ10本作製した。
500ml用PETボトルに87℃まで加熱した水を充填し、キャップA〜Cを巻締めてからシャワーにて冷却し、常温にて24時間保管して、キャップA〜Cが巻締められた実験用サンプルを、それぞれ10本作製した。
先ず、リーク角度及びブレーク角度の測定に先立って、黒色マジックインキを用いてキャップとボトルに一本の直線を引いておく(即ち、マーキングする)。
次に、一定の低速度でキャップを開栓方向に回し、ボトル内の水の液面が移動し始めるときのキャップの回転角度(リーク角度)及びTEバンドを繋ぐブリッジが切れ始めるときのキャップの回転角度(ブリッジ角度)を、ボトルに引かれた直線とキャップに引かれた直線とのずれから算出する。
BL角度=(リーク角度)−(ブリッジ角度)
により、各サンプルについてBL角度を求め、このBL角度がマイナスになった本数を求めた。BL角度がマイナスの値のときは、ブリッジ切れよりも先にシール破壊が生じていることを意味し、BL角度がマイナスの値となるサンプル数が多いほどTE性が低く、そのサンプル数が少ないほどTE性が優れていることを意味する。
2:スカート
7:インナーリング
9:アウターリング
25:補助突条
30:凹部
Claims (6)
- 頂板部と、頂板部周縁から降下したスカートとを備え、該頂板部内面には、容器口部壁の内面に密着してシールを形成するインナーリングが形成されており、該スカートの内面には、容器口部壁の外面にネジ係合する螺条が形成されているプラスチックキャップにおいて、
前記インナーリングの内面には、その先端から上方に向かって延びている細長い凹部が少なくとも1個形成され、前記インナーリングの外面には、容器口部壁の内面に密着するシールポイントPが形成され、前記凹部は、前記インナーリング内面の先端から、少なくとも前記シールポイントPの高さよりも上方まで延びており、
前記頂板部の内面には、前記インナーリングの外側に位置するアウターリングが形成され、該アウターリングの内面には、容器口部壁の外面に密着する密着ポイントQが形成され、前記アウターリングには、少なくとも前記密着ポイントQを含む部分に、少なくとも1個の切り欠きが形成され、
該少なくとも1個の切り欠きは、前記凹部の近傍に配置されている、
ことを特徴とするプラスチックキャップ。 - 頂板部と、頂板部周縁から降下したスカートとを備え、該頂板部内面には、容器口部壁の内面に密着してシールを形成するインナーリングが形成されており、該スカートの内面には、容器口部壁の外面にネジ係合する螺条が形成されているプラスチックキャップにおいて、
前記インナーリングの内面には、その先端から上方に向かって延びている細長い凹部が周方向に偏って複数個形成され、
前記インナーリングの外面には、容器口部壁の内面に密着するシールポイントPが形成され、前記凹部は、前記インナーリング内面の先端から、少なくとも前記シールポイントPの高さよりも上方まで延びている、
ことを特徴とするプラスチックキャップ。 - 前記頂板部の内面には、前記インナーリングの外側に位置するアウターリングが形成され、該アウターリングの内面には、容器口部壁の外面に密着する密着ポイントQが形成され、前記アウターリングには、少なくとも前記密着ポイントQを含む部分に、少なくとも1個の切り欠きが形成されている請求項2に記載のプラスチックキャップ。
- 前記インナーリングは、全体として下方に向かって外方に広がるように傾斜した形状を有しており且つ先端部分が薄肉に形成されているとともに、該インナーリングの外面には、下方に向かって且つ外方に傾斜した面から下方に向かって且つ内方に傾斜した面への変曲部分である前記シールポイントPが形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラスチックキャップ。
- 前記凹部の上端位置が、前記シールポイントPよりも0.1乃至1.8mm上方の位置にある請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラスチックキャップ。
- 前記凹部形成部分でのインナーリングの水平方向での最大厚みtが0.5乃至1.5mmの範囲にあり、且つ前記凹部は、0.5乃至6mmの幅wを有している請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラスチックキャップ。
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