JP4808680B2 - 樹木高所切断作業用トレーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、家屋や寺社の敷地あるいは墓地等に植わっている樹木の高所での枝又は幹の切断作業を比較的低い安全な位置でトレーニングするのに使用される樹木高所切断作業用トレーニング装置に関する。
家屋の庭や寺社の敷地等に植わっている高さが何十メートルもあるような樹木の太くて長い枝をその付け根部分から切断したり、枝の先端側所要部分を切断するような作業は、その庭や敷地内に高所作業車が入って行ける場合は、作業者が高所作業車の作業用バケットに乗って行なうことができるが、道路が狭かったりして庭や敷地内に高所作業車が入れない場合は、樹木の周囲に作業用足場を組み、この足場を利用して作業するか、又は作業者が直接その樹木の高所に登って作業を行なうかの何れかしかない。従って、作業用足場を組むことになれば、作業コストが非常に高くつくことになる。
そして、作業者がその樹木の高所に登って行なう切断作業は高所作業となることから、作業者自身が墜落しないように安全を確保すると共に、切った枝がそのまま家屋や寺社の屋根上等に落下することがないように安全も確保しなければならず、従ってそのような樹木の高所切断作業は、十分トレーニングを積んだ熟練者により行なわれる必要がある。
上記のような高所での樹木の枝や幹の切断作業をトレーニングするには、実際に植わっている丈の高い樹木の実物を使用するのが最も好ましいことではあるが、実物を使用すれば、トレーニングそのものが高所でのトレーニングとなって、非常な危険を伴うことになり、しかも初心者や若者は、そのような高所トレーニングに恐怖心を抱いて、トレーニングへの参加を嫌がったり、拒否することにもなり兼ねず、そうなると実際問題として熟練者や後継者の育成が非常に困難となる。
そこで本発明は、樹木高所切断作業のトレーニングを比較的低位置で安全に行なうことができる樹木高所切断作業トレーニング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、樹木の高所での枝又は幹の切断作業を比較的低い安全な位置でトレーニングするのに使用する樹木高所切断作業用トレーニング装置であって、樹木の幹を想定して地面又は床面上に立設される支柱1と、樹木の枝又は幹を想定して支柱1の所要位置に取付手段3により所定の姿勢で上下方向回動可能に取り付けられる木製の切断練習桿2とからなることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の樹木高所切断作業用トレーニング装置において、前記取付手段3は、支柱1の側面に当接される断面略円弧状の取付基板5と、取付基板5を支柱1の所要位置に固定するベルト緊締具6と、取付基板5の表面にヒンジ7により上下方向回動可能に取り付けられていて、切断練習桿2の基端部を載置する断面略円弧状の切断練習桿載置板8と、この載置板8に載置した切断練習桿2の基端部をこの載置板8に固定する固定手段9と、切断練習桿2が所定の姿勢を維持するように切断練習桿2の先端部側を支持する支持台38又は支持ロープ39とからなることを特徴とする。
請求項3は、請求項2に記載の樹木高所切断作業用トレーニング装置において、前記固定手段9は、切断練習桿載置板8と共に切断練習桿2の基端部を挟み付ける断面略円弧状の切断練習桿挟み板10と、切断練習桿2の基端部を挟み付けた切断練習桿載置板8と切断練習桿挟み板10とを締結するボルトa・ナットbとからなることを特徴とする。
請求項4は、請求項2に記載の樹木高所切断作業用トレーニング装置において、前記固定手段9は、切断練習桿載置板8に載置した切断練習桿2の基端部を切断練習桿載置板8に固定するベルト緊締具11からなることを特徴とする
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の樹木高所切断作業用トレーニング装置は、樹木の幹を想定して地面又は床面上に立設される支柱1と、樹木の枝又は幹を想定して支柱1の所要位置に取付手段3により所定の姿勢で上下方向回動可能に取り付けられる木製の切断練習桿2とからなるもので、地面又は床面上に立設される支柱1の比較的低い位置、例えば1〜2mの高さ位置に取付手段3で切断練習桿2を取り付けることにより、実際には樹木の高所で行なう切断作業のトレーニングを、地面又は床面に近い低位置で安全に実施することができ、従ってこのトレーニング装置を使用することによって、樹木の高所切断作業に関係する熟練者や後継者の育成を多いに推進することができる。
請求項2の樹木高所切断作業用トレーニング装置は、取付手段3が、支柱1の側面に当接される断面略円弧状の取付基板5と、取付基板5を支柱1に固定するベルト緊締具6と、取付基板5の表面にヒンジ7により上下方向回動可能に取り付けられていて、切断練習桿2の基端部を載置する断面略円弧状の切断練習桿載置板8と、この載置板8に載置した切断練習桿2の基端部を切断練習桿載置板8に固定する固定手段9と、切断練習桿2が所定の姿勢を維持するように切断練習桿2の先端部側を支持する支持台38又は支持ロープ39とからなるため、切断練習桿2を支柱1の所要位置に簡単且つ容易に取り付けることができる。
請求項3の樹木高所切断作業用トレーニング装置のように、取付手段3の固定手段9が、切断練習桿載置板8と共に切断練習桿2の基端部を挟み付ける断面略円弧状の切断練習桿挟み板10と、切断練習桿2の基端部を挟み付けた切断練習桿載置板8と切断練習桿挟み板10とを締結するボルトa・ナットbとからなるものでは、切断練習桿挟み板10が切断練習桿載置板8と共に断面略円弧状であるため、切断練習桿挟み板10と切断練習桿載置板8で切断練習桿2の基端部を的確に掴持することができ、ボルトa・ナットbによってより強固に固定することができる。
請求項4の樹木高所切断作業用トレーニング装置のように、取付手段3の固定手段9が、切断練習桿載置板8に載置した切断練習桿2の基端部を切断練習桿載置板8に固定するベルト緊締具11からなるものにあっては、切断練習桿載置板8に載置した切断練習桿2の基端部をベルト緊締具11で締め付ければよいから、固定操作が簡単容易となる。
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は本発明に係る樹木高所切断作業用トレーニング装置を示す側面図、図2は同トレーニング装置の要部拡大斜視図、図3 は同トレーニング装置の要部縦断面図、図4の(a) は図3のX−X線断面図、(b) は同トレーニング装置の固定手段の他の例を示す図2と同様な斜視図である。この樹木高所切断作業用トレーニング装置は、図1に示すように、樹木の幹を想定して地面G上に立設される支柱1と、樹木の枝又は幹を想定して支柱1の所要高さ位置に取付手段3によって上下方向回動可能に取り付けられる木製の切断練習桿2とからなる。
支柱1は、木材製又はコンクリート製の円柱体からなるもので、下端部が地中に埋設された状態で地面G上に立設されている。この支柱1の一側面には、作業者が頂部まで上がり降りできるようにすると共に、支柱1の所要高さ位置にロープを係着できるようにするためのステップ4が多段状に設けられている。切断練習桿2は、所要の径及び長さの木材からなるもので、トレーニングの際にチェーンソーや鋸によって任意の位置で切断されるようになっている。
取付手段3は、図2及び図3に示すように、支柱1の側面に当接される断面略円弧状の取付基板5と、この取付基板5を支柱1の所要位置に固定するラチェットバックル式のベルト緊締具6と、取付基板5の表面にヒンジ7によって上下方向回動可能に取り付けられていて、切断練習桿2の基端部を載置する断面略円弧状の切断練習桿載置板8と、この載置板8に載置した切断練習桿2の基端部を切断練習桿載置板8に固定する固定手段9と、切断練習桿2が所定の姿勢を維持するように切断練習桿2の先端部側を支持する例えば脚立等の支持台38又は支持ロープ39とからなる。尚、図1の実施形態は、支持台38と支持ロープ39とを併用した状態を図示している。
切断練習桿載置板8は、切断練習桿2の基端部を係合させる断面略円弧状の係合凹部8aと、この係合凹部8aの両端側の平坦部8b,8bとから構成される。尚、この取付手段3では、2つのベルト緊締具6によって、取付基板5を支柱1に強固に固定するようにしている。
ヒンジ7は、取付基板5の表側中央部に水平になるように溶接によって固着された固定ヒンジ部材7aと、切断練習桿載置板8の一端部から一体延出された可動ヒンジ部材7bとを枢支ピン7cによって回動可能に連結してなるものである。
図2に示す固定手段9は、図4の(a) から分かるように、切断練習桿載置板8と共に切断練習桿2の基端部を挟み付ける断面略円弧状の切断練習桿挟み板10と、切断練習桿2の基端部を挟み付けた切断練習桿載置板8と切断練習桿挟み板10とを締結するボルトa及びナットbとからなり、切断練習桿挟み板10は、切断練習桿載置板8と同じ構造で、切断練習桿2の基端部を実質的に係合させる断面略円弧状の係合凹部10aと、この係合凹部10aの両端側にある平坦部10b,10bとからなる。
尚、固定手段9としては、図4の(b) に示すような構造、即ち、切断練習桿載置板8に載置した切断練習桿2の基端部を切断練習桿載置板8に固定するベルト緊締具11からなるものでもよい。
上記ベルト緊締具6について図5を参照しながら説明すると、図5の(a) はベルト緊締具6を外側から見た斜視図、(b) は内側から見た斜視図である。このベルト緊締具6は、ベルト12と、このベルト12の一端部に設けられるバックル13とからなる周知構造のもので、ベルト12は、取付基板5に設けたベルト挿通孔5o(図2参照)に挿通させることにより取付基板5に保持させるようにしている。このベルト12は、合成繊維等の平ベルトからなる。
バックル13は、ベルト12の一端部12aが固定される固定フレーム15と、固定フレーム15に巻取軸16を介して回動可能に設けられたハンドル17とを備えている。固定フレーム15は、互いに対向する2つの側板18,18と底板19とからなり、両側板18,18間における一端部には支持軸20が架設され、その支持軸20にベルト12の一端部12aが取り付けられる。また、両側板18,18間における中央部には、ラチェットホイール26の逆転を防止する逆転防止板21が設けられ、この逆転防止板21は、その一端部が、底板19から起立したバネ止め板22にバネ25が介在された状態で係止されると共に、その両側部には、ラチェットホイール26に、このラチェットホイール26の正転を許容し逆転を防止するように噛み合う逆転防止爪23が設けてある。一方、両側板18,18には、長さ方向に沿って長溝24が形成され、逆転防止板21の逆転防止爪23がその長溝24に挿入されている。これによって、逆転防止板21は、その逆転防止爪23が常時はバネ25の付勢力により、ラチェットホイール26に噛み合う状態で、長溝24に沿ってスライド可能に支持されている。また、固定フレーム15の両側板18,18間における他端部には、巻取軸16が架設され、両側板18,18に挿通された状態で回転自在に支持されている。この巻取軸16は、両側板18,18の両外側においてラチェットホイール26が、巻取軸16と相対回転不能に設けられている。
ハンドル17は、互いに対向する2つの側板28,28と上板29とからなるもので、両側板28,28の一端部には、巻取軸16を挿通するための孔30が形成され、この孔30が、ラチェットホイール26の外側において、巻取軸16が外嵌された状態で、巻取軸16に係止ピン31が係止され、これによりハンドル17が固定フレーム15に巻取軸16を介して回動可能に設けられる。また、両側板28,28間における中央部にはラチェットホイール26を正転方向に送るための送り板32が設けられ、この送り板32は、その一端部が、上板29から起立したバネ止め板33にバネ34が介在された状態で係止されると共に、その両側部には、ラチェットホイール26に、このラチェットホイール26の送り方向(正転方向)においてのみ噛み合う送る爪35が設けてある。一方、両側板28,28には、長さ方向に沿って長溝36が形成され、送り板34の送り爪34がその長溝36に挿入されている。これによって、送り板32は、その送り爪35が、常時はバネ24の付勢力によって、ラチェットホイール26に噛み合う状態で、長溝36に沿ってスライド可能に支持されている。また送り板32には、送り爪35とラチェットホイール26との噛み合いを解除するための操作板37が設けてある。
上記のような構成のベルト緊締具6によって取付基板5を支柱1に固定するには、取付基板5を支柱1の側面所要部に当て付けて、この取付基板5のベルト挿通孔5oに挿通したベルト12を支柱1に巻き回し、このベルト12の他端部12bを巻取軸16の挿通部に挿通して引き出した後、ハンドル17を、固定フレーム15に対して近接及び離間する方向に往復揺動すると、送り板32の送り爪35がラチェットホイール26と送り方向において噛み合うので、巻取軸16が正転方向に回動して、ベルト12を巻取軸16に巻き取り、それによって取付基板5を支柱1に強固に固定することができる。また、取付基板5を取り外す時には、送り板32に設けてある操作板37をバネ34の付勢力に抗するように押圧して、送り爪35とラチェットホイール26との噛み合いを解除した状態で、ハンドル17を固定フレーム15に対して離間させ、その送り爪35を、固定フレーム15の両側板18,18の他端部の端縁に形成される解除係止溝27に係止させればよい。
尚、切断練習桿2を切断練習桿載置板8に固定する固定手段9としてのベルト緊締具11は、上述したベルト緊締具6と同じ構成であるため、そのベルト緊締具11については説明を省略する。
次に、上述した樹木高所切断作業用トレーニング装置の使用方法について説明すると、図6は樹木の幹の高いところで枝をその基端部側で切断する場合を想定したトレーニング方法を示す。即ち、このトレーニングは、樹木の高いところで切断した大きな枝が下方に位置する家屋や寺社の屋根等を直撃しないようにするためのトレーニングである。
このトレーニングにあたって、切断練習桿2を、取付手段3によって支柱1の所要位置に所定の傾斜姿勢に取り付ける。即ち、この場合、取付手段3の取付基板5を2つのベルト緊締具6,6によって地面Gからの高さが例えば1.5〜2mの位置に固定し、切断練習桿載置板8に載置して固定手段9により固定した切断練習桿2の先端部側を、支柱1の所要高さ位置に引っ掛けた支持ロープ39によって所定の傾斜姿勢、例えば水平に対して図6に示すように約40°傾斜した姿勢に保持する。この支持ロープ39は、支柱1の上部側にステップ4を利用してロープ40で取り付けた滑車41に通し、その一端部39aを切断練習桿2の先端部側に結び付け、他端部側39bを地面G上に下ろして適宜に固定する。
また、安全ロープ支持用滑車45を支柱1の所要高さ位置に結び紐46にて取り付け、この滑車45に通した安全ロープ47の一端部を作業者(訓練者)Mの腰ベルトに取り付け、安全ロープ47の他端側は、作業者Mが引張・解放操作及びロック操作できるようにすると共に、地面G上まで延ばしておく。
こうして切断練習桿2を支柱1の比較的低い安全な位置に取り付けて所定の傾斜姿勢に保持した状態で、切断作業のトレーニングを行なう。このトレーニングは、切断練習桿2を支柱1に近い端部側で切断するものとする。図示は省略するが、作業者(訓練者)は、滑車41に通された安全ロープ47を身に付けた状態で支柱1の所要高さまで登った後、安全ロープ47を引張・解放操作しながら宙吊り状態で切断練習桿2の切断位置まで移動して、切断練習桿2の基端部側に足を掛けた状態でチェーンソーTを操作し、予め図6に示すように切断練習桿2の切断箇所の上部側と下部側とに切り目C1,C2を入れ、そして上部側の切り目C1に沿って切断を行う。
このチェーンソーTによる切断は、切断箇所の切り目C1から切り目C2まで全部切ってしまわうのではなく、その一部を残した状態で切断を終え、この状態で他の作業者(図示省略)がロープ39の他端部側39bを引っ張ると、切断練習桿2は、切り目C1,C2間の切り残し部分が折れて切断練習桿2の基端部から切り離されながら、先端部側が引き上げられて、支柱1に沿って宙吊りの状態となり、しかしてロープ39の他端部側39bを緩めてゆくことにより、切断された切断練習桿2は、切断端部を下に向けて支柱1沿いに地面Gに安全に下ろされることになる。
従って、このようにすれば、樹木の幹の高いところで切断した大きな枝が下方に位置する家屋や寺社の屋根等を直撃するようなことがなく、安全に切断作業を行なえるというものである。このトレーニングにおいて、作業者(訓練者)が切断作業中に支柱1の作業箇所から落下するようなことがあっても、その作業箇所は1〜2mと低い位置にあるから、ケガをするようなことはなく、安全である。この際、より安全を図るには、切断練習桿2の下方にクッションマットのようなものを置くとよい。
図7は、樹木の幹の高いところでほぼ水平に延びた太くて長い枝の先端部を切り落とす場合を想定したトレーニング方法を示す。トレーニングにあたっては、切断練習桿2を、取付手段3によって支柱1の所要位置にほぼ水平姿勢に取り付ける。
即ち、この場合も、取付手段3の取付基板5を2つのベルト緊締具6,6により地面Gからの高さが例えば1.5〜2mの位置に固定し、切断練習桿載置板8に載置して固定手段9により固定した切断練習桿2の先端部側を脚立等の保持台38に載せることにより、切断練習桿2をほぼ水平姿勢に保持する。そして、切断練習桿2には、全長にわたって所要間隔置きに滑車42を結び紐43により取り付け、これらの滑車42にロープ44を釣り竿に付ける釣り糸のように張架し、このロープ44の先端部44aを切断練習桿2の先端部2aに結着し、ロープ44の中間部は、支柱1の下端部に取り付けたロープホルダー(摩擦抵抗器)48に巻き付け、そしてロープ44の基端部44bを他の作業者(訓練者)M2によって引っ張るようにする。
また、安全ロープ支持用滑車45を支柱1の所要高さ位置に結び紐46にて取り付け、滑車45に通した安全ロープ47の一端部側47aを作業者M1の腰ベルトに取り付け、この安全ロープ47の他端側47bは作業者Mが引張・解放操作及びロック操作できるようにすると共に地面G上まで延ばしておく。
しかして、作業者(訓練者)M1は、滑車45に通された安全ロープ47を身に付けたまま支柱1の所要高さまで登った後、安全ロープ47を引張・解放操作しながら宙吊り状態で切断練習桿2の先端側切断位置まで移動して、チェーンソーTを操作し、図7に示すように切断練習桿2の切断箇所の上部側と下部側とに切り目C1,C2を入れ、上部側の切り目C1に沿って切断を行う。
この切断も、図6の場合と同様に切断箇所の切り目C1,C2間の一部を残した状態とし、しかしてその状態で作業者M2がロープ44の他端部側44bを引っ張ると、切断練習桿2の先端部2aは、切り目C1,C2間の切り残し部分が折れて落下しようとするが、ロープ44でつながれているため、そのまま落下することがない。従って、このようにすれば、樹木の幹の高いところで大きな枝の先端部を切断する場合、切断した枝片が下方に位置する家屋や寺社の屋根等を直撃することがなく、安全に切断作業をおこなうことができる。このトレーニングにおいて、作業者(訓練者)が切断作業中に支柱1の作業箇所から落下するようなことがあっても、作業箇所は1〜2mと低い位置にあるから、安全である。
図6及び図7に示す実施形態では切断練習桿2を実際の樹木の枝として使用した場合であるが、図8は、切断練習桿2を樹木の幹として使用し、この幹を切断する場合のトレーニング方法を示したものである。
このトレーニングに先立ち、切断練習桿2の基端部を取付手段3によって支柱1の所要位置に取り付けると共に、この切断練習桿2が支柱1に対しほぼ起立姿勢に保持されるように切断練習桿2の先端部と支柱1との間に支持ロープ39を架け渡す。この支持ロープ39は、ロープ40で支柱1の上端部に取り付けた滑車41に通し、その一端部39aを切断練習桿2の先端部側に止着し、他端部39bを支柱1の下端部側に止着する。また、切断練習桿2の切断箇所手前にロープ43で滑車50を取り付け、この滑車50に通したロープ44の一端部44a側を切断練習桿2の切断箇所先方側に止着し、基端部44b側は、支柱1の下端部に取り付けたロープホルダー48に巻き付けて、他の作業者M2によって引っ張るようにする。また、作業者M1が身に付ける安全ロープ49を切断練習桿2の切断箇所手前に止着する。
しかして、作業者M1は、安全ロープ47を身に付けたまま支柱1の所要高さ迄登り、そこで切断練習桿2の切断箇所手前部と作業者M1とにわたって他の安全ロープ49を架け渡した後、チェーンソーTを操作し、図8に示すように切断練習桿2の切断箇所の正面側と背面側とに切り目C1,C2を入れ、その正面側の切り目C1に沿って切断を行う。この切断も、切断箇所の切り目C1,C2間の一部を残した状態で、作業者M2がロープ44の他端部側44bを引っ張ることにより、切断練習桿2の上端部2aは、切り目C1,C2間の切り残し部分が折れて後側へ倒れながら落下しようとするが、ロープ44でつながれているため、そのまま落下することがなく、そしてロープ44の他端部側44bを緩めてゆくと、切断された切断練習桿2の上端部2aは、ロープ44で吊支された状態で地面Gまで安全に下ろされることになる。
実際の樹木の幹の切断においては、上記のような切断工程を、幹の高いところから順次複数回行なうことによって、高さが何十メートルもあるような樹木の太い幹を根元まで安全に切断することができる。
以上、図6〜図8によって、樹木高所切断作業用トレーニング装置の使用方法について説明したが、これらはごく一部の使用方法であって、本トレーニング装置を使用すれば、樹木高所切断作業に関する多種多様のトレーニングを実施することができる。
上述した実施形態では、トレーニング装置の実施にあたり、支柱1を屋外の地面Gに立設しているが、このトレーニング装置は、体育館等の屋内での使用も可能であり、例えば体育館の場合には床面上に支柱1を適当な立設保持手段によって立設すればよい。また、屋外で使用する場合、支柱1は、その下端部を地中に埋めて固定することなく、例えばクレーン車等の作業機械や他の適当な構造物を使用して立設することができる。更にまた、支柱1としては、木材製又はコンクリート製からなるいわゆる人工構造物に限ることはなく、自然の立ち木を使用することもできる。
上述した実施形態の説明から分かるように、この樹木高所切断作業用トレーニング装置は、樹木の幹を想定して地面又は床面上に立設される支柱1と、樹木の枝又は幹を想定して支柱1の所要位置に取付手段3により所定の姿勢で上下方向回動可能に取り付けられる木製の切断練習桿2とからなるもので、地面又は床面上に立設される支柱1の比較的低い例えば1〜2mの高さ位置に取付手段3によって切断練習桿2を取り付けることにより、実際には樹木の高所で行なう枝又は幹の切断作業のトレーニングを、地面又は床面に近い低位置で安全に実施することができる。従って、このトレーニング装置を使用することによって、樹木の高所切断作業に係わる熟練者や後継者の育成を多いに推進することができる。
また、このトレーニング装置では、取付手段3は、支柱1の側面に当接される断面略円弧状の取付基板5と、取付基板5を支柱1の所要位置に固定するベルト緊締具6と、取付基板5の表面にヒンジ7により上下方向回動可能に取り付けられていて、切断練習桿2の基端部を載置する断面略円弧状の載置板8と、この載置板8に載置した切断練習桿2の基端部をこの載置板8に固定する固定手段9と、切断練習桿2が所定の姿勢を維持するように切断練習桿2の先端部側を支持する支持台38又は支持ロープ39とからなるため、切断練習桿2を支柱1の所要位置に簡単且つ容易に取り付けることができる。
また、上記取付手段3の固定手段9として、載置板8と共に切断練習桿2の基端部を挟み付ける断面略円弧状の挟み板10と、切断練習桿2の基端部を挟み付けた載置板8と挟み板10とを締結するボルトa・ナットbとからなるものでは、挟み板10が載置板8と共に断面略円弧状であるため、この挟み板10と載置板8とで切断練習桿2の基端部を的確に掴持することができて、ボルトa・ナットbによってより強固に固定することができる。
また、上記取付手段3の固定手段9として、載置板8に載置した切断練習桿2の基端部を載置板8に固定するベルト緊締具11からなるものにあっては、載置板8に載置した切断練習桿2の基端部をベルト緊締具11で締め付ければよいから、固定操作が簡単容易となる。
また、上記枝取付手段3は、この実施形態に示したような、取付基板5とベルト緊締具6と載置板8と固定手段9と支持台38又は支持ロープ39とからなるものに限らず、支柱1の所要位置に所定の姿勢で上下方向回動可能に取り付けることができるものであれば、どのような構成でもよい。
本発明に係る樹木高所切断作業用トレーニング装置を示す側面図である。 同上のトレーニング装置の要部拡大斜視図である。 同上のトレーニング装置の要部縦断面図である。 (a) は図3のX−X線断面図、(b) は同上のトレーニング装置の固定手段の他の例を示す図2と同様な斜視図である。 (a) はベルト緊締具を外側から見た斜視図、(b) は内側から見た斜視図である。 同上のトレーニング装置の一使用例を示す側面図である。 同上のトレーニング装置の他の使用例を示す側面図である。 同上のトレーニング装置の更に他の使用例を示す側面図である。
符号の説明
1 支柱
2 切断練習桿
3 取付手段
5 取付基板
6 ベルト緊締具
7 ヒンジ
8 切断練習桿載置板
9 固定手段
10 切断練習桿挟み板

Claims (4)

  1. 樹木の高所での枝又は幹の切断作業を比較的低い安全な位置でトレーニングするのに使用する樹木高所切断作業用トレーニング装置であって、樹木の幹を想定して地面又は床面上に立設される支柱と、樹木の枝又は幹を想定して支柱の所要位置に取付手段により所定の姿勢で上下方向回動可能に取り付けられる木製の切断練習桿とからなることを特徴とする樹木高所切断作業用トレーニング装置。
  2. 前記取付手段は、支柱の側面に当接される断面略円弧状の取付基板と、取付基板を支柱の所要位置に固定するベルト緊締具と、取付基板の表面にヒンジにより上下方向回動可能に取り付けられていて、切断練習桿の基端部を載置する断面略円弧状の切断練習桿載置板と、この載置板に載置した切断練習桿の基端部をこの載置板に固定する固定手段と、切断練習桿が所定の姿勢を維持するように切断練習桿の先端部側を支持する支持台又は支持ロープとからなることを特徴とする請求項1に記載の樹木高所切断作業用トレーニング装置。
  3. 前記固定手段は、切断練習桿載置板と共に切断練習桿の基端部を挟み付ける断面略円弧状の切断練習桿挟み板と、切断練習桿の基端部を挟み付けた切断練習桿載置板と切断練習桿挟み板とを締結するボルト・ナットとからなることを特徴とする請求項2に記載の樹木高所切断作業用トレーニング装置。
  4. 前記固定手段は、切断練習桿載置板に載置した切断練習桿の基端部を切断練習桿載置板に固定するベルト緊締具からなることを特徴とする請求項2に記載の樹木高所切断作業用トレーニング装置。
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