JP4807495B2 - 原木の丸太加工方法と原木の丸太加工装置 - Google Patents

原木の丸太加工方法と原木の丸太加工装置 Download PDF

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本発明は、原木の丸太加工方法と原木の丸太加工装置に関し、特に、森林事業における原木の丸太加工方法と原木の丸太加工装置に関するものである。
従来の原木の処理は、曲がり、節などの少ない良い原木は丸太加工場へ搬入し、丸太に加工している。曲がり、極端な節があるもの、長さ方向で直径差の大きいものは現地放置もしくはチップ処理となり、その選別は全て人力で実施している。
丸太に加工する場合でも、大型機械で数段階の切削加工を行って、直径100〜120mmの丸太に加工しており、加工費などを差し引いて生産者に原木の代金として支払われる金額は僅かで、一方、丸太加工業者の利益も僅かである。
生産者がチップ材として処理する場合、生産者は加工場へ原木を売却する。この場合、原木の加工場への運搬費用は生産者負担となるので、生産者の利益は数千円となるケースが多く、殆どの場合、採算性の評価は低い。
以上のようにして原木の処理はメリットが少ない。
本出願人は上記の問題点を解決するために、既に特開2004−188916号「原木の丸太加工方法と丸太加工装置」および特願2004−133608号「原木の丸太加工方法と丸太加工装置」を提案している。
ところで、本出願人は、数年前から原木の丸太加工の開発を行ってきた。
開発当初は「すぎ」材の丸太加工のみに限定して開発されていたが、この場合「すぎ」産出地域だけに機械の使用が限定され、また「すぎ」材については産出量も限られるので、国産の代表的な針葉樹で国内産出量の多い「からまつ」、「ひのき」などの間伐材にも使用できることが求められてきた。
特開平09−262809号公報 特願2004−133608号公報
原木から素丸太への加工を容易に行え、加工に掛かるコストを低減することが求められ、しかも、国産「ひのき」材では直径12cmの間伐材から直径10cmの丸太加工が出来る機能を備えること、また、現状ではねじれて育っている中小径の「からまつ」材の丸太加工が出来る機能を備えること、さらに表面の仕上げ精度を向上させた丸太加工が出来ることが求められている。
本出願人は、既に提案した特願2004−133608号「原木の丸太加工方法と原木の丸太加工装置」を実施して、中小径の原木の加工ができ、原木の外側を精度よく剥離するためには、センターリング装置の原木のセンターリングを完全にしなければならないという問題点を見いだした。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑み、径不揃いの原木から丸太への加工を容易に行え、加工に掛かるコストを低減し、原木のセンターリングを完全にし、間伐材の回転を防止し、「からまつ」材や「ひのき」材の加工も可能なるようにすべく、原木を原木受台を介して円形カット刃に押し込み加工し、筒状に剥離した原木の外側を軸線カット刃により分割して剥がすようにした原木の丸太加工方法において、原木受台の先端側で原木を上下各2点で保持し、原木受台の後端側で原木の上下ともそれぞれ2個のクランプシリンダーで保持し、原木受台の後端側から出た原木が円形カット刃に押し込まれるようにしたものである
また、本発明は、原木から丸太への加工を容易に行え、加工に掛かるコストを低減し、原木のセンターリングを完全にし、間伐材の回転を防止し、「からまつ」材や「ひのき」材の加工も可能なるようにすべく、原木を円形に押し込み加工する円形カット刃と、筒状に剥離した原木の外側を軸線方向に分割する軸線カット刃と、原木を原木受台の軸線方向に押し込む加圧手段と、原木受台の先端側で原木を上下各2点で保持する前部センターリング装置と、原木受台の後端側で原木の上下ともそれぞれ2個のクランプシリンダーで保持する後部センターリング装置と、 加圧手段の先端面に設けられ、原木の後端に打ち込んで原木の回転を防止する回転防止装置と、を有し、原木受台の後端側から出た原木が円形カット刃に押し込まれるようにしたものである
さらに、本発明は、「からまつ」材や「ひのき」材の加工も可能とすべく、円形カット刃の刃先を波形形状に形成したものである
本発明は、原木を原木受台を介して円形カット刃に押し込み加工し、筒状に剥離した原木の外側を軸線カット刃により、分割して剥がすようにした原木の丸太加工方法において、原木受台の先端側で原木を上下各2点で保持し、原木受台の後端側で原木の上下ともそれぞれ2個のクランプシリンダーで保持するようにした原木の丸太加工方法であるので、原木から丸太への加工を容易に行え、加工に掛かるコストを低減し、原木のセンターリングを完全にし、間伐材の回転を防止し、「からまつ」材や「ひのき」材の丸太加工も可能とすることができる。
また、本発明は、原木を円形に押し込み加工する円形カット刃と、筒状に剥離した原木の外側を軸線方向に分割する軸線カット刃と、原木を原木受台の軸線方向に押し込む加圧手段と、原木受台の先端側で原木を上下各2点で保持する前部センターリング装置と、原木受台の後端側で原木の上下ともそれぞれ2個のクランプシリンダーで保持する後部センターリング装置と、加圧手段の先端面に設けられ、原木の後端面に打ち込んで原木の回転を防止する回転防止装置、を有し、原木受台の後端側から出た原木が円形カット刃に押し込まれるようにしたので、原木から丸太への加工を容易に行え、加工に掛かるコストを低減し、原木のセンターリングを完全にし、間伐材の回転を防止し、「からまつ」材や「ひのき」材の加工も可能とすることができる。
さらに、本発明は、円形カット刃の刃先を波形形状に形成したので、「からまつ」材や「ひのき」材の加工も可能とすることができる。
本発明を添付する図面に示す具体的な一実施例に基づいて、以下詳細に説明する。
図1は原木の丸太加工装置の正面図、図2は図1の平面図、図3は図1の右側面図である。ここでは、原木として間伐材を使用した例について述べる。
本原木の丸太加工装置は、台車1上に架台2を設け、架台2に間伐材受台3を水平状に設置する。間伐材受台3の図1の先端側に前部センターリング装置21、後端側に後部センターリング装置22を、後部センターリング装置22の直後にカッター5を配置する。間伐材受台3の左端に間伐材を押し込む油圧のプッシャーシリンダー6を折り畳んで格納可能に設ける。間伐材受台3右端にも丸太受け7を折り畳んで格納可能に設ける。間伐材受台3の側方には間伐材8を水平状に供給するベルトコンベア9を折り畳んで格納可能に設ける。
図4は本原木の丸太加工装置の要部側面図、前部センターリング装置21を示す。
前部センターリング装置21は、間伐材8の外側を精度よく剥離し、間伐材受台3は間伐材8のセンターリングを完全にするために設ける。前部センターリング装置21は、間伐材8を支持する間伐材受台3と、架台2に設けた挟み込みシリンダー23と、間伐材8をカッター5の中心位置に調整する挟み高さ調整用バー24と、間伐材8を下部より支持する下部受け台25と、間伐材8を上部より押圧する上部押さえ台26と、挟み込みシリンダー23のピストンロッド27の上下方向への移動を下部受け台25に伝達する挟み込み下リンク装置28、挟み込み高さ調整用バー24を介して上部押さえ台26に挟み込みシリンダー23のピストンロッド27の上下方向への移動を伝達する挟み込み上リンク装置29とよりなる。
間伐材受台3は間伐材8の位置決めを容易にするために上面をV溝に形成する。
挟み込みシリンダー23基端とそのピストンロッド27の先端はピン結合し、ピストンロッド27の上下揺動運動によりその出力を挟み込み下リンク装置28および挟み高さ調整用バー24に伝達する。挟み込みシリンダー23はピン30を中心に揺動する。
挟み込み下リンク装置28は、駆動リンク30と駆動リンク30に平行に配置した従動リンク31とよりなり、駆動リンク30の図に向かって左端を架台2に右端を下部受け台25にそれぞれピン32・33で枢着し、従動リンク31の左端を架台2に右端を下部受け台25にそれぞれピン34・35で枢着し、ピン32・33・34・35は平行四辺形を形成するように配置し、挟み込みシリンダー23のピストンロッド27下端および挟み高さ調整用バー24下端をピン36で枢着する。
挟み込み上リンク装置29は、駆動リンク37と駆動リンク37に平行に配置した従動リンク38とよりなり、駆動リンク37の左端を架台2に右端を上部押さえ台26にそれぞれピン39・40で枢着し、従動リンク38の左端を架台2に右端を上部押さえ台26にそれぞれピン41・42で枢着し、ピン39・40・41・42は平行四辺形を形成するように配置する。
下端を駆動リンク30左端および挟み込みシリンダー23のピストンロッド27下端にピン36により枢着した挟み高さ調整用バー24の上端を駆動リンク37のピン39・40の間のピン39寄りにピン60により枢着する。
挟み込みシリンダー23を駆動し、そのピストンロッド27を伸長させ、間伐材受台3上の間伐材8を下部受け台25と上部押さえ台26により把持させ、原木の中心がカット刃の中心と一致する高さに位置させる。
ベルトコンベア9より供給された間伐材8は重量があるため、一旦間伐材受台3に支持させる。
間伐材8の直径を調整するために、挟み高さ調整用バー24の長さを調整可能とするために、その上下にそれぞれターンバックル43・44とロックナット45・46を配置する。
図5・図6・図7に後部センターリング装置22を示す。後部センターリング装置22で前部センターリング装置21と同一の機能を果たす部材には同一の符号を付す。
後部センターリング装置22は、間伐材8の中心部を精度よく丸太加工し、前部センターリング装置21の間伐材8のセンターリングを完全にするために設ける。
後部センターリング装置22は、間伐材8を支持する間伐材受台3と、架台2に設けた挟み込みシリンダー23と、間伐材8をカッター5の中心位置に調整する挟み高さ調整用バー24と、間伐材8を下部より支持する下部受け台25と、間伐材8を上部より押圧する上部押さえ台26と、挟み込みシリンダー23のピストンロッド27の上下方向への移動を下部受け台25に伝達する挟み込み下リンク装置28、挟み込み高さ調整用バー24を介して上部押さえ台26に挟み込みシリンダー23のピストンロッド27の上下方向への移動を伝達する挟み込み上リング装置29とよりなる。
間伐材受台3は間伐材8の位置決めを容易にするために上面をV溝に形成する。
挟み込みシリンダー23基端とそのピストンロッド27の先端はピン結合し、ピストンロッド27の上下揺動運動によりその出力を挟み込み下リンク装置28および挟み高さ調整用バー24に伝達する。挟み込みシリンダー23はピン61を中心に揺動する。
挟み込み下リンク装置28は、駆動リンク30と駆動リンク30に平行に配置した従動リンク31とよりなり、駆動リンク30の図に向かって左端を架台2に、右端を下部受け台25にそれぞれピン32・33で枢着し、従動リンク31の左端を架台2に、右端を下部受け台25にそれぞれピン34・35で枢着し、ピン32・33・34・35は平行四辺形を形成するように配置し、挟み込みシリンダー23のピストンロッド27は下端および挟み高さ調整用バー24下端をピン36で枢着する。
挟み込み上リンク装置29は、駆動リンク37と駆動リンク37に平行状に配置した従動リンク38とよりなり、駆動リンク37の左端を架台2に、右端を上部押さえ台26にそれぞれピン39・40で枢着し、従動リンク38の左端を架台2に、右端を上部押さえ台26にそれぞれピン41・42で枢着し、39・40・41・42は平行四辺形を形成するように配置する。
下端を駆動リンク30左端および挟み込みシリンダー23のピストンロッド27下端にピン36により枢着した挟み高さ調整用バー24の上端を駆動リンク37のピン39・40の間のピン39寄りにピン60により枢着する。
挟み込みシリンダー23を駆動し、そのピストンロッド27を伸長させ、間伐材受台3上の間伐材8を下部受け台25と上部押さえ台26により把持させ、上方に移動させて間伐材8の丸太加工ができる箇所に位置させる。
ベルトコンベア9より供給された間伐材8は重量があるため、一旦間伐材受台3に支持させる。
間伐材8の中心を調整するために、挟み高さ調整用バー24の長さを調整可能とするために、その上下にそれぞれターンバックル43・44とロックナット45・46を配置する。
後部センターリング装置22は、間伐材8を上下ともそれぞれ2個のクランプシリン
ダーで保持する。
上部押さえ台26には、図8に示すようにそれぞれ独立したクランプシリンダーCYU1、クランプシリンダーCYU2が配置され、下部受け台25にはそれぞれ独立したクランプシリンダーCYL1、クランプシリンダーCYL2が配置されている。
上下4個のクランプシリンダーCYU1、CYU2、CYL1、CYL2は、図8に示すように一つの油圧回路で構成されていて、自動運転中は絶えず30〜40kg/cm2 で常時加圧されている。なお、符号62が切替弁、63が流量調整弁、64がリリーフ弁である。
クランプシリンダーCYU1、CYU2、CYL1、CYL2に挟まれた間伐材8は、加工刃の中心に自動的に位置決めされると同時に前部センターリング装置21が作動し、所定の位置(原木の中心が水平)にセットされる。
異形の間伐材8であっても、クランプシリンダーCYU1、CYU2、CYL1、CYL2により均等に4点保持されることにより、最小直径12cmまでの間伐材8のセンター検出が可能となり、また、加工刃を通過する際の安定度が増し、より正確なセンターの検出および表面精度の高い丸太加工が可能となった。
図9に間伐材8が間伐材受台3上に載置され、挟み込みシリンダー23のピストンロッド27が収縮された状態、図10に挟み込みシリンダー23のピストンロッド27が伸長して間伐材8の外側を剥がす加工位置に下部受け台25と上部押さえ台26とにより把持した状態を示す。
次に、図11により間伐材8の加工中心位置の調整について説明する。
図11aで符号47はカッターであり、図11aは正常な状態を示す。
まず、ロックナット45・46を緩める。
次に、加工中心位置が上方にズレている場合(図11b)は、ターンバックル43・44を締め付け方向へ挟み高さ調整用バー24を回して調整する。
加工中心位置が下方にズレている場合(図11c)は、ターンバックル43・44を緩め方向へ挟み高さ調整用バー24を回して調整する。
間伐材8を下部受け台25と上部押さえ台26により把持させ、間伐材8の中心と切削刃47の中心が合致することを確認する。
間伐材8の中心とカッター47の中心が合致している場合は、ロックナット45・46を締め付けてターンバックル43・44を固定する。
図6、図7に後部センターリング装置22の側面図と平面図を示す。
大小の間伐材8を挟み込みするため、下部受け台25と上部押さえ台26とが設けてある。前部センターリング装置21と後部センターリング装置22はそれぞれ分離、独立しているので、間伐材8の挿入向きに径の太い、細い、多少の曲がり、反りに関係なく挟み込むことが可能なので、間伐材8の両端をしっかり把持することができる。
前部センターリング装置21の下部押さえ台25、上部押さえ台26は長く設定し、プッシャーシリンダー6により押し出されてきた間伐材8が丸太加工途中で落下しないよう把持する働きをし、後部センターリング装置22はカッター5の直前に設置されているので、間伐材8先端部を把持する働き、間伐材8の中心とカッター5の中心とを一致させる役割を果たし、前部センターリング装置21の下部受け台25と違い、後部センターリング装置22の下部受け台25は長くする必要はない。
本丸太加工装置は、プッシャーシリンダー6により間伐材8を加圧し、後方に設置してあるカッターを通過させ丸太加工を行う。この加工方式では間伐材8が切削刃を通過する際、間伐材8が左右何れかの方向に回転することが判明した。
回転現象は、「からまつ」、「まつ」、「ひのき」、「すぎ」の順位で発生する。回転現象が発生すると、切削刃の切削能力が極端に低下し、丸太表面の剥がれ・割れ現象が発生し、特に「からまつ」、「まつ」においては丸太製作が不可能となる。
そこで、間伐材8の回転を防止させるためにプッシャーシリンダー6のピストンロッドの先端面に間伐材8の回転防止装置を設けるようにした。
回転防止装置として種々なものが考えられるが、突起刃をプッシャーシリンダ6のピストンロッドの先端面に設けて、間伐材8の後端面に食い込ませて間伐材8の回転を防止し、刃先の特性を十分に活かし、間伐材8の節部や繊維の切削能力を向上させ、「からまつ」、「まつ」、「ひのき」の丸太加工を可能とし、また「すぎ」材においては丸太表面の仕上げ精度が向上できる。
回転防止装置69の一例を図12および図13に示す。図12は回転防止装置の正面図、図13は図12の平面図である。
円環板部65から左右に延びる延長板部66よりなるベース板67の表面には突起刃68を起立させる。
突起刃68は間伐材8の後端面に食い込みやすい位置に配置する。本実施例では円環板部65に6個の突起刃68を放射状に配置し、両延長板部66に6個の突起刃68を水平状に配置している。
この回転防止装置は、図5に示すように配置される。
まず、出願人が前回開発した特願2004−133608号のカッターについて説明する。
加工された六角形あるいは小判形断面の丸太は、積み重ねが容易で、積み重ねて土木工事の擁壁として使用することができ、環境に優しい土木材料として利用できる。
図14はカッター5の正面図、図15は図14の一部を断面で示す側面図である。
カッター5は中心に円筒51があり、円筒51の端部にカット刃52(後述の六角形カット刃521 ,小判形カット刃522 )を構成し、カット刃52に間伐材8を押し込み筒状に剥離した間伐材8の外側を軸線方向に分割するため、円筒51から外方向けて放射状に軸線カット刃53を設ける。
図16、図17、図18に六角形カット刃521 を、図19、図20、図21に小判形カット刃522 を示す。
円筒51に六角形カット刃521 あるいは小判形カット刃522 を取付けることにより、手間がかかっていた六角形断面あるいは小判形断面を有する丸太を容易に加工できる。
また、カッター5は軸線カット刃53の外側に型枠体を設けないように形成したので、大径の間伐材8の加工が可能となった。
このカッター5は丸太加工する直径に応じ種々の直径のものに取替え得るようにする。
上述の加工刃先では「すぎ」材のみ加工が可能であり、「からまつ」材、「ひのき」材の丸太加工は出来なかったので、今回開発を行った。
図22は本発明のカッター5の斜視図、図23は正面図、図24は図23のXXIV−XXIV線縦断面図である。
本発明のカッターは、概略円筒体で刃先波形形状で、本実施例ではウェーブ70の数は12個である。刃先角度40°、逃げ角度10°で材質SK3を使用し、二点鎖線の部分は焼入れ(HRC 55〜58)を行い、研磨加工をし、刃先から10mmの形状は図25に示す通りである。
次に、本発明の原木丸太加工装置の作動について説明する。
まず、間伐材8を原木受台3に載置されると後部センターリング装置22・前部センターリング装置21の順でセンターリング装置が働き、原木を挟み込み原木の中心がカット刃の中心と一致する高さに位置させる。続いてプッシャーシリンダー6を駆動すると、間伐材8は押し込まれて図において右方向へ移動しカッター5に至る。すると、間伐材8はカッター5に押し込まれ、筒状に剥離した間伐材8の外周は軸線カット刃53により軸線方向に6分割する。カット刃を通過した丸太は丸太受け7上に押し出され、順次右前方に排出される。
上記の実施例においては、カッターの軸線カット刃が6個の例について述べたが、本発明はこれに限定されず適宜個数に設定できるものである。
本発明は、間伐材から丸太の加工を中心に述べたが、これに限らず、間伐材以外の原木から丸太の加工にも利用できる。
本発明の原木の丸太加工装置の具体的一実施例の正面図である。 図1の平面図である。 図1の右側面図である。 本発明の前部センターリング装置の要部の正面図である。 本発明の後部センターリング装置の要部の正面図である。 本発明の後部センターリング装置の側面図である。 本発明の後部センターリング装置の平面図である。 本発明のクランプシリンダーの油圧回路図である。 本発明の間伐材受台上に載置され、挟み込みシリンダーのピストッロッドが収縮された状態の正面図である。 本発明の挟み込みシリンダーのピストンロッドが伸長して間伐材の外側を剥がす加工位置に下部受け台と上部押さえ台とで把持した状態の正面図である。 本発明の加工中心位置の調整を説明する図で、図11aは正常な状態の図、図11bは加工中心位置が上方にズレている状態の図、図11cは加工中心位置が下方にズレている状態の図である。 本発明の回転防止装置の正面図である。 図12の平面図である。 本発明の実施例のカッターの正面図である。 図14の一部を断面で示す側面図である。 前回開発した丸太加工装置の六角形カット刃の正面図である。 前回開発した丸太加工装置の六角形カット刃の縦断面図である。 前回開発した丸太加工装置の六角形カット刃の斜視図である。 前回開発した丸太加工装置の小判形カット刃の正面図である。 前回開発した丸太加工装置の小判形カット刃の縦断面図である。 前回開発した丸太加工装置の小判形カット刃の斜視図である。 本発明のカッターの斜視図である。 本発明のカッターの正面図である。 図23のXXIV−XXIV線の縦断面図である。 図24のカッターの刃先から10mmの形状を示す模式図である。
符号の説明
8…間伐材(原木の例)
3…間伐材受台(原木受台の例)
CYU1,CYU2,CYL1,CYL2…クランプシリンダー
53…軸線カット刃
6…プッシャーシリンダー(加圧手段の例)
21…前部センターリング装置
22…後部センターリング装置
69…回転防止装置

Claims (3)

  1. 原木を原木受台を介して円形カット刃に押し込み加工し、筒状に剥離した原木の外側を軸線カット刃により、分割して剥がすようにした原木の丸太加工方法において、
    前記原木受台の先端側で原木を上下各2点で保持し、前記原木受台の後端側で原木の上下ともそれぞれ2個のクランプシリンダーで保持し、前記原木受台の後端側から出た原木が前記円形カット刃に押し込まれるようにした原木の丸太加工方法。
  2. 原木を円形に押し込み加工する円形カット刃と、
    筒状に剥離した原木の外側を軸線方向に分割する軸線カット刃と、
    原木を原木受台の軸線方向に押し込む加圧手段と、
    前記原木受台の先端側で原木を上下各2点で保持する前部センターリング装置と、
    前記原木受台の後端側で原木の上下ともそれぞれ2個のクランプシリンダーで保持する後部センターリング装置と、
    前記加圧手段の先端面に設けられ、原木の後端面に打ち込んで原木の回転を防止する回転防止装置と、を有し、
    前記原木受台の後端側から出た原木が前記円形カット刃に押し込まれるようにした原木の丸太加工装置。
  3. 前記円形カット刃の刃先を波形形状に形成した請求項2記載の原木の丸太加工装置。
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