JP4806645B2 - 免疫学的検査用担体及び該担体を用いた検査方法 - Google Patents

免疫学的検査用担体及び該担体を用いた検査方法 Download PDF

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本発明は、免疫学的検査に用いるための担体に関し、また、該担体を用いた検査方法に関する。
抗原抗体反応を利用する免疫学的検査の代表的な例は血液型判定である。血液型判定の一つである抗赤血球抗体検査は、一般に凝集塊をガラスやポリマー粒子で捕捉させる凝集法によって行われる(特許文献1を参照)。この凝集法は、生じた凝集塊を遠心分離によってふるいをかけて捕捉し、また、遠心分離によって比重で血球のみを沈降させてB/F分離をする。よって、凝集法では遠心分離が必須であり、操作が煩雑で時間がかかる。また、自動化する際の課題ともなっている。
免疫学的検査の他の方法として、固相法(Solid phase法)がImmucor社、Olympus社、及びBiotest社などから考案されている。この方法は、感作された血球をマイクロプレートなどの固相面に付着させて沈降させる方法である。この沈降は、自然沈降でも可能であるが、一般に遠心分離によって行っている。また、固相面に固相化した血球を洗浄してB/F分離している。このような洗浄による操作は、洗浄液の発生、廃液の発生、洗浄効果の確認の課題がある。さらに以上のような方法は、インジケーター粒子(標識血球、標識人工粒子)が必要であるという問題がある。
特表平8−7215号
上記問題に鑑み、本発明は、抗原抗体反応物を検出する際に、遠心分離をすることなく容易にB/F分離が可能であり、簡便且つ短時間で反応結果を判定できる免疫学的検査用担体を提供し、また、該担体を用いた検査方法を提供することを目的とする。
本発明に従って、内部に液体が充填される免疫学的検査用担体であって、溶液注入口を備えた反応部Aと、前記反応部Aにおいて反応した抗原抗体反応物を未反応物から分離するための分離部Cと、前記反応部Aと分離部Cとを連結し、前記反応部A及び分離部Cの底面より高位置に底面を有する連結部Bと、前記抗原抗体反応物を捕捉し検出するための検出部Dとを備え、前記反応部A、連結部B、分離部C、及び検出部Dが該順序で連通して配置されたことを特徴とする免疫学的検査用担体が提供される。
該免疫学的検査用担体は、さらに前記検出部Dに続いて、非特異的抗体を固相化したコントロール部Eを備えることが好ましい。また、前記反応部Aの底面から前記連結部Bの底面まで連続する壁面、並びに、前記連結部Bの底面から前記分離部Cの底面まで連続する壁面が、曲面で構成されることが好ましい。
本発明の他の側面から、上記免疫学的検査用担体を用いた免疫学的検査方法であって、前記反応部Aに磁性担体で標識化された抗原又は抗体を含む試薬と、検出されるべき抗体又は抗原を含む検体溶液を注入して、抗原抗体反応をさせる工程と、前記反応部Aの外部底面から磁石を接近させて、該反応部Aの内部底面に磁性標識化された抗原抗体反応物を収集する工程と、前記担体の外部底面に沿って前記磁石を移動させて、前記内部底面に収集された反応物を連結部Bへ移動し、さらに分離部Cを通過させることによって、該反応物と未反応物とを分離する工程と、さらに前記磁石を移動させて、前記反応物を検出部D、及びコントロール部Eまで移動させる工程と、前記検出部D及びコントロール部Eを観察し、前記磁性標識化された抗原抗体反応物が該検出部Dで検出された場合に陽性と判定し、前記コントロール部Eで検出された場合に陰性と判定する工程とを具備する、免疫学的検査方法が提供される。上記免疫学的検査方法では、前記試薬に含まれる抗原又は抗体は、反応部Aにおいて磁性標識化されてもよい。
本発明によれば、遠心分離をすることなく容易にB/F分離が可能であり、簡便且つ短時間で反応結果を判定することができる免疫学的検査用担体を提供することができる。また、該担体を用いた検査方法を提供することができる。
本発明によれば、抗原抗体反応を利用する免疫学的検査のための担体が提供される。本発明の免疫学的検査用担体は、反応物を磁性担体、例えば磁性粒子で標識化することを特徴とする検査方法のために用いられる。この検査方法では、担体の外部底面に磁石を接近させることによって磁性標識化された反応物を担体の内部底面に集め、次いで磁石を移動させることによって反応物を移動させ、適切な方法で固相化して検出する。
以下、本発明の検査用担体の構造を説明する。本発明の検査用担体は、内部に液体が充填される検査用担体であって、溶液注入口を備えた反応部Aと、前記反応部Aにおいて反応した抗原抗体反応物を未反応物から分離するための分離部Cと、前記反応部Aと分離部Cとを連結し、前記反応部A及び分離部Cの底面より高位置に底面を有する連結部Bと、前記抗原抗体反応物を捕捉し検出するための検出部Dとを備え、前記反応部A、連結部B、分離部C、及び検出部Dが該順序で連通して配置される。
本発明の検査用担体の外形は、例えば細長いセル状とすることができるが、他の形状であってもよい。担体は液体を充填することができるように、溶液注入口の他は密閉状態に構成される。担体は、ガラスや樹脂など、検出時の観察を妨げず、また磁力を妨げないものであれば、いずれの材質を用いて製造してもよい。
図1に示したように、担体の端部には、上面に溶液注入口1を備えた反応部Aが配置される。反応部Aは、試薬と検体を反応させるためのスペースであり、溶液注入口1は、担体の充填液や試薬、検体、磁性粒子などを注入するために備えられる。
反応部Aに続いて、連結部B及び分離部Cが備えられる。連結部Bは、図1に示したように、反応部Aと分離部Cとを連結するが、反応部A及び分離部Cの底面より高位置に底面を有することを特徴とする。このように、底面を高くして連結する構造によって、反応部Aと分離部Cとの間で磁性標識化された抗原又は抗体、及び磁性標識化された抗原又は抗体との反応物の移動が可能でありながら、反応部Aに充填された液体と試薬と検体との混合液と、分離部Cに充填された液体とが混合することを防ぐことができる。液体の混合を防ぐことにより、反応部Aに存在する反応物や未反応物が、分離部Cに流入するのを抑制することができる。
なお、反応部Aの底面から連結部Bの底面まで連続する壁面、並びに、連結部Bの底面から分離部Cの底面まで連続する壁面は、曲面で構成されることが好ましい。即ち、図1のようにスロープ状に形成することが好ましい。この壁面をなだらかにすることによって、反応物の滑らかな移動を可能にし、反応物の損失を抑制すると共に、未反応物が共に移動することを減少させることができる。この壁面は、撥水性の素材で構成されることが好ましい。撥水性とすることにより、反応部Aと分離部Cの間の液体の移動及び混合を最小限にすることができる。
連結部Bに続いて備えられる分離部Cは、反応物を磁力によって移動させることにより、磁性標識化された抗原又は抗体、及び磁性標識化された抗原又は抗体との反応物のみを移動させるために備えられる。この分離部Cは、反応物と未反応物が充分に分離されるために必要な長さを有することが好ましく、これは適宜決定すればよい。
次に、分離部Cに続いて検出部Dが備えられる。一つの態様において、検出部Dには抗体が固相化される。固相化される抗体は、検査対象に応じて適宜選択される。例えば、抗ヒトIgG抗体、抗ヒトIgM抗体が固相化される。また、血液型検査において赤血球を検出する場合は、A型赤血球及び/又はB型赤血球に対する抗体が固相化される。また、ある種のウイルスを検出する場合には、そのウイルスに特異的な抗体が固相化される。
もう一つの態様において、検出部Dにはフィルターが備えられる(図2)。このフィルターは、反応物が凝集塊を生じる場合に、凝集塊を捕捉するために用いられる。フィルターは、検出部Dの底面付近に備えてもよいが、検出部Dの全面に備えられることが好ましい。フィルターは、ガラスやポリマー粒子、繊維等から製造されたものであってよく、凝集塊は捕捉されるが未反応分子は通過するものを用いる。
以上の検査用担体には、さらに任意に、検出部Dに続いてコントロール部Eが備えられる。コントロール部Eは、反応が正常に行われていることを確認するために備えられ、反応物と非特異的に結合する抗体が固相化される。この抗体は、検査対象に依存して適宜選択され、例えば、レクチンや抗赤血球抗体等を用いることができる。
連結部Bは、抗原抗体反応物が通過可能であるように、約0.1 mm〜1 mmの高さを有することが好ましく、約0.5 mm〜1 mmの高さを有することがより好ましい。担体の全長、即ち、反応部Aの端部からコントロール部Eの端部までの長さや高さなどのサイズは、適宜設定してよい。
次に、本発明の検査用担体を用いた検査方法を説明する。まず、検査用担体に溶液を充填する。充填溶液は、生理食塩水や緩衝液であってよく、反応を阻害しない溶液が適宜選択される。次に、反応部Aに磁性粒子で標識化された抗原又は抗体を含む試薬と、検出されるべき抗体又は抗原を含む検体溶液を注入して反応させる。ここで、試薬に含まれる抗原又は抗体の磁性標識化は、当該分野で周知の方法に従って行えばよい。他の方法として、磁性体粒子に赤血球などを付着させることにより標識化してもよく、この方法の方が容易である。磁性粒子体は、例えば、磁性体含有ゼラチン/アラビアゴムコアセルベートが使用できる。
なお、上記のとおり予め磁性粒子で標識化された試薬を注入してもよいが、試薬と磁性粒子とを反応部Aに注入し、反応部Aにおいて磁性標識化を行ってもよい。
また、試薬と検体溶液は同時に注入してもよく、連続的に投入してもよく、さらに、予め混合して反応させた反応溶液を注入してもよい。
反応がほぼ完了するのに充分な時間が経過した後、磁石を反応部Aの外部底面に接近させて、該担体の内部底面に磁性標識化された抗原抗体反応物を収集する。次いで、担体の外部底面に沿って磁石を移動させて、担体の内部底面に収集された反応物を連結部B、分離部Cに移動させる。連結部Bを通過することによって、反応溶液から反応物のみを分離部Cに移動させることができる。さらに、反応物が分離部Cを移動する際、充填された溶液はほとんど流動しないため、反応物のみが分離部Cを移動し、反応物に付着していた未反応物が取り残され、B/F分離することができる。
さらに磁石を移動させて、反応物を検出部D、及び任意にコントロール部Eまで移動させる。検出部Dには、上記のように反応物を特異的に結合する抗体が固相化されており、反応が陽性である場合には、反応物が検出部Dに固相化される。反応が陰性である場合には、反応物は検出部Dでは固相化されずにコントロール部Eまで移動し、このコントロール部Eには上記したように非特異的に結合する抗体が固相化されているため、反応物はここで固相化される。
従って、検出部D及びコントロール部Eを観察し、磁性標識化された抗原抗体反応物が検出部Dで検出された場合には陽性と判定し、コントロール部Eで検出された場合には陰性と判定することができる。
反応物の検出は、視覚で行うことができ、或いは、吸光度や濁度を測定することによっても検出することができる。赤血球を試薬として用いる場合は、予め蛍光色素で標識化しておき、蛍光を検出してもよい。
次に、具体的な検査のための検査用担体と検査方法を説明する。
<抗体検査>
血清等の検体中に存在する特定の抗体を検出する場合を説明する。この場合は、検出部Dの内部底面に抗ヒトIgG抗体を固相化し、コントロール部Eの内部底面にレクチンや抗赤血球抗体等の赤血球と非特異的に結合する非特異的抗体を固相化した検査用担体を用いる。試薬には、赤血球抗原を用い、予め磁性粒子で標識化しておくか、或いは反応部Aにおいて標識化する。なお、これ以後、磁性標識化赤血球をM-RBCと称する。
まず、試薬及び検出されるべき抗体が含まれる検体溶液を反応部Aに注入して反応させる。検体中に所望の抗体が含まれている場合は、M-RBCと該抗体が結合する。反応がほぼ完了した後に、上記したように磁石を用いてM-RBCを連結部B、分離部C、検出部D、及びコントロール部Eまで移動させる。
前記したように、検出部Dには抗ヒトIgG抗体が固相化されている。抗ヒトIgG抗体は、非特異的に抗体と結合するため、移動してきたM-RBCに所望の抗体が結合している場合は、該抗体が抗ヒトIgG抗体と結合し、これによって、M-RBCが検出部Dに固相化される。一方、検体中に所望の抗体が含まれていなかった場合、移動してきたM-RBCには抗体が結合していない。従って、M-RBCは検出部Dでは固相化されず、コントロール部Eに固相化されている抗体と結合して固相化される。
M-RBCの移動が終了した後に担体を観察し、M-RBCが検出部Dで検出された場合は陽性、即ち、検体中に目的の抗体が含まれていると判定される。反対に、M-RBCがコントロール部Eで検出された場合は陰性、即ち、検体中に目的の抗体が含まれていないと判定される。
<血液型うら検査I>
抗体を検出して血液型を判定する、血液型うら検査について説明する。この場合は、検出部Dの内部底面に抗ヒトIgG抗体及び抗ヒトIgM抗体を固相化し、コントロール部Eの内部底面に非特異的抗体を固相化した検査用担体を用いる。抗ヒトIgG抗体及び抗ヒトIgM抗体は、混合して固相化されていてもよく、或いは、それぞれの抗体毎に固相化されていてもよい。
試薬には、磁性標識化赤血球(M-RBC)を用いる。検出されるべき抗体は、A型赤血球又はB型赤血球に対する抗体であり、ここでは抗A抗体及び抗B抗体と称する。例えばB型のヒトの場合、血清中には抗A抗体が存在する。このとき、試薬のM-RBCにA型赤血球を用いると、検体中の抗A抗体と結合し、さらに検出部Dに固相化された抗ヒトIgG抗体及び抗ヒトIgM抗体と結合する。
よって、A型赤血球試薬による検査でのみ陽性であった血液はB型であり、B型赤血球試薬による検査でのみ陽性であった血液はA型であり、両方の検査でともに陽性であった血液はO型であり、いずれの検査でも陰性であった血液はAB型であると判定される。
<血液型うら検査II>
次に、血液型うら検査のもう一つの態様について説明する。この場合は、検出部Dに赤血球と抗体で形成される凝集塊を捕捉するためのフィルターを備え、コントロール部Eの内部底面に非特異的抗体を固相化した検査用担体を用いる。
試薬及び検体は上記血液型うら検査Iと同じである。但し、この検査では、M-RBCと抗体とが結合することによって生じた凝集塊を磁力によって移動させて、検出部Dのフィルターに捕捉させる。凝集が生じなかった場合は、M-RBCは検出部Dでは捕捉されずにコントロール部Eまで移動して固相化される。従って、上記と同様に、検出部Dで検出された場合は陽性、コントロール部Eで検出された場合は陰性と判定される。
<血液型おもて検査I>
次に、赤血球を検出して血液型を判定する、血液型おもて検査について説明する。この場合は、検出部Dの内部底面に、A型赤血球及び/又はB型赤血球に対する抗体を固相化し、コントロール部Eの内部底面に非特異的抗体を固相化した検査用担体を用いる。
このおもて検査Iでは、試薬は不要であり、検査対象の赤血球を含む検体のみを用いればよい。検査対象の赤血球は、予め磁性粒子で標識化しておくか、或いは反応部Aにおいて標識化する。磁性標識化された赤血球(M-RBC)を、上記と同様に磁力によって移動させ、検出部D又はコントロール部Eに固相化させる。検出部Dに固相化された抗体がA型赤血球に対する抗体(抗A抗体)であるときにM-RBCが検出された場合は、検体中の赤血球はA型赤血球であると判定される。一方、検出部Dに固相化された抗体がB型赤血球に対する抗体(抗B抗体)であるときにM-RBCが検出された場合は、検体中の赤血球はB型赤血球であると判定される。
この検査では、検出部Dに抗A抗体と抗B抗体を別個に固相化してもよい。この場合、M-RBCがいずれの抗体に結合したかを検出することによって、一度の検査で血液型を判定することができる。
<血液型おもて検査II>
次に、血液型おもて検査のもう一つの態様について説明する。この場合は、検出部Dに赤血球と抗体から形成される凝集塊を捕捉するためのフィルターを備え、コントロール部Eの内部底面に非特異的抗体を固相化した検査用担体を用いる。
試薬には、抗A抗体又は抗B抗体を用いる。検査対象の赤血球は、上記と同様に磁性標識化する(M-RBC)。この検査では、M-RBCと抗体とが結合することによって生じた凝集塊を磁力によって移動させて、検出部Dのフィルターに捕捉させる。凝集が生じなかった場合は、M-RBCは検出部Dでは捕捉されずにコントロール部Eまで移動して固相化される。従って、M−RBCが検出部Dで検出された場合は陽性、コントロール部Eで検出された場合は陰性と判定される。試薬に抗A抗体を用いた検査で陽性であった場合は、検査対象の赤血球はA型と判定される。同様に、試薬に抗B抗体を用いた検査で陽性であった場合は、検査対象の赤血球はB型と判定される。いずれの抗体を用いた検査でも陽性であった場合はAB型であり、いずれの抗体を用いた検査でも陰性であった場合はO型であると判定される。
<ウイルス検査I>
次に、特定のウイルスに対する抗体が検体溶液中に存在しているか否かを検査するウイルス検査方法について説明する。この場合は、検出部Dの内部底面に抗ヒトIgG抗体を固相化し、コントロール部Eの内部底面に、ウイルス抗原に特異的或いは非特異的に結合する抗体を固相化した検査用担体を用いる。
試薬にはウイルス抗原を用い、磁性粒子に結合させて標識化したものを用いる。或いは、反応部Aにおいて磁性標識化する。検体中に目的の抗体、例えば肝炎ウイルス検査の場合は抗HBs抗体が含まれているとき、反応部Aにおいて該抗体がウイルス抗原(例えば肝炎ウイルス)と結合する。ウイルス抗原は磁性標識化されているため、上記の方法と同様に磁力によって移動され、検出部D及びコントロール部Eまで移動される。ここで、ウイルス抗原に抗体が結合していた場合は、該抗体が抗ヒトIgG抗体と結合することによって固相化される。検体中に抗体が含まれていない場合は、ウイルス抗原は検出部Dでは固相化されずにコントロール部Eまで移動し、ウイルス抗原に特異的或いは非特異的に結合する抗体によって固相化される。従って、検出部Dで磁性粒子が検出された場合は陽性、即ち、検体中に検出対象の抗体が含まれていると判定され、磁性粒子がコントロール部Eで検出された場合は陰性、即ち、検体中に目的の抗体が含まれていないと判定することができる。
<ウイルス検査II>
次に、特定のウイルスが検体中に存在しているか否かを検査するウイルス検査方法について説明する。この場合は、検出部Dの内部底面に、検出対象であるウイルスに特異的に結合する抗体(例えば肝炎ウイルス検査の場合は抗HBs抗体)を固相化し、コントロール部Eの内部底面には抗体と非特異的に結合する非特異的抗体を固相化した検査用担体を用いる。
試薬には、検出対象ウイルスに特異的に結合する抗体を用い、磁性粒子に結合させて標識化したものを用いる。検体中に目的のウイルスが含まれている場合、反応部Aにおいて磁性標識化された抗体と該ウイルスが結合する。この反応物は、上記の方法と同様に磁力によって移動され、検出部D及びコントロール部Eまで移動される。
ここで、磁性標識化された抗体にウイルスが結合している場合、該ウイルスがさらに検出部Dに固相化されている特異的抗体と結合し、これによって磁性標識化された抗体が検出部Dに固相化される。即ち、固相化された抗体と磁性標識化された抗体とでウイルスを挟みサンドイッチ状に結合する。これによって、磁性粒子が検出部Dに固相化されて検出可能となる。
一方、検体中に目的のウイルスが含まれていない場合は、磁性標識化抗体はコントロール部Eまで移動されて固相化される。従って、検出部Dで磁性粒子が検出された場合は陽性、コントロール部Eで検出された場合は陰性と判定することができる。
以上に記載したように、本発明の検査用担体を用いることによって、遠心操作や洗浄操作が不要であり、また、B/F分離を容易に行うことが可能である。さらに、溶液中での反応でありながら、磁力によって反応物を収集して反応させるため、反応物の密度を高くすることができ、固相法の利点であった高感度測定を達成することが可能である。さらに、反応途中での試薬の添加やインジケーターの添加も必要ないため、簡便且つ低コストで検査を行うことができる。
なお、本発明の検査用担体は、図1に示した形状の他にも種々の形状を有することができる。例えば、図3に示したように、注入口1を上方に伸長させ、充填溶液や試薬等の注入を容易にすることができる。また、図4に示したように、反応部Aの上面を液中に沈めてもよい。
図5は、分離部Cからコントロール部Eまでの領域の高さを低めたものであり、このような形状にすることによって、充填液の容量を減少することが可能であると共に、固相化反応の反応密度を上昇させ、さらに高感度の測定を可能にすることができる。
図6は、分離部Cを長くした変形例である。分離部Cを長くすることによって、B/F分離の精度をさらに上昇させることができる。図7は同様に分離部Cを長くした変形例の平面図であり、直線状ではなく波型として分離部Cを長くしてもよい。同様に図8は曲線状の分離部Cを備えた変形例の平面図である。
さらに、図9は、連結部Bの上部に気泡を有する担体の例である。このような形状では、反応物が連結部Bの上部において液外を通るため、反応物と共に移動する反応液が減少される。よって、未反応物などの不純物の除去が促進され、検出部Dにおける反応精度を上昇させることができる。
また、例えば図10のように、連結部Bが反応部Aに対して低めに配置された形状の担体を用い、該担体の下方、反応部Bからコントロール部Eにわたって、磁石を担体底面に対して垂直方向に斜めになるように、反応部Aにおける反応が終了してから設置してもよい。この構成では、反応部Bからコントロール部Eに向けて磁力を徐々に強めることができ、磁石を移動させることなく磁性標識化反応物を自動的に移動させることができる。また、例えば図11のように、4段階の異なる磁力を有する永久磁石を順に配置してもよい。この場合、永久磁石を検査用担体と平行に設置して、磁力を順次強くする。例えば、最も磁力の弱い磁石51、次に磁力の弱い磁石52、中程度の磁力の磁石53、強い磁石54の順に配置する。また、例えば図12のように、電磁石55を配置することによって、無段階に弱い磁力から強い磁力へと磁力の分布状態を調節することができる。電磁石55を用いる場合は、磁性粒子の移動に合わせて、A〜Eの各部において順次磁力を発生させてもよい。
またさらに他の態様として、連結部Bが板状のしきりによって反応部Aと分離部Cとを隔てる構成であってもよい。
上記した本発明の担体は、反応部Aからコントロール部Eまでが水平方向に配置された状態を基準に記載したが、コントロール部Eを下にした縦方向に設置して用いてもよい。
なお、本発明の担体は、例えば充填液を充填し、注入口を封着した状態で提供されることもできる。また、特定の検査のための担体と、検査に用いるための磁性粒子、及び反応に必要な試薬、緩衝液などを具備する検査キットとして提供することもできる。
検査用担体の一実施形態の斜視図。 検査用担体の一実施形態の部分斜視図。 検査用担体の一実施形態の部分斜視図。 検査用担体の他の実施形態の側面模式図。 検査用担体の他の実施形態の側面模式図。 検査用担体の他の実施形態の側面模式図。 検査用担体の他の実施形態の平面模式図。 検査用担体の他の実施形態の平面模式図。 検査用担体の他の実施形態の側面模式図。 検査用担体の他の実施形態の側面模式図。 検査用担体の他の実施形態の側面模式図。 検査用担体の他の実施形態の側面模式図。
符号の説明
1…溶液注入口、5…磁石、55…電磁石。

Claims (22)

  1. 内部に液体が充填される免疫学的検査用担体であって、
    溶液注入口を備えた反応部Aと、
    前記反応部Aにおいて反応した抗原抗体反応物を未反応物から分離するための分離部Cと、
    前記反応部Aと分離部Cとを連結し、前記反応部A及び分離部Cの底面より高位置に底面を有する連結部Bと、
    前記抗原抗体反応物を捕捉し検出するための検出部Dとを備え、
    前記反応部A、連結部B、分離部C、及び検出部Dが該順序で連通して配置されたことを特徴とする免疫学的検査用担体。
  2. さらに、前記検出部Dに続いて、非特異的抗体を固相化したコントロール部Eを備えることを特徴とする、請求項1に記載の免疫学的検査用担体。
  3. 前記反応部Aの底面から前記連結部Bの底面まで連続する壁面、並びに、前記連結部Bの底面から前記分離部Cの底面まで連続する壁面が、曲面で構成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の免疫学的検査用担体。
  4. 前記検出部Dの内部底面に、抗ヒトIgG抗体が固相化されたことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の免疫学的検査用担体。
  5. 前記検出部Dの内部底面に、A型赤血球及び/又はB型赤血球に対する抗体が固相化されたことを特徴とする、血液型検査に用いるための請求項1〜3の何れか1項に記載の免疫学的検査用担体。
  6. 前記検出部Dに、抗原抗体反応物を捕捉するためのフィルターを備えたことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の免疫学的検査用担体。
  7. 請求項2又は3に記載の免疫学的検査用担体を用いた免疫学的検査方法であって、
    前記反応部Aに磁性担体で標識化された抗原又は抗体を含む試薬と、検出されるべき抗体又は抗原を含む検体溶液を注入して、抗原抗体反応をさせる工程と、
    前記反応部Aの外部底面から磁石を接近させて、該反応部Aの内部底面に磁性標識化された抗原抗体反応物を収集する工程と、
    前記担体の外部底面に沿って前記磁石を移動させて、前記内部底面に収集された反応物を連結部Bへ移動し、さらに分離部Cを通過させることによって、該反応物と未反応物とを分離する工程と、
    さらに前記磁石を移動させて、前記反応物を検出部D、及びコントロール部Eまで移動させる工程と、
    前記検出部D及びコントロール部Eを観察し、前記磁性標識化された抗原抗体反応物が該検出部Dで検出された場合に陽性と判定し、前記コントロール部Eで検出された場合に陰性と判定する工程と、
    を具備する、免疫学的検査方法。
  8. 請求項2又は3に記載の免疫学的検査用担体を用いた免疫学的検査方法であって、
    前記反応部Aに磁性担体で標識化された抗原又は抗体を含む試薬と、検出されるべき抗体又は抗原を含む検体溶液を注入して、抗原抗体反応をさせる工程と、
    前記連結部B、分離部C、検出部D、及びコントロール部Eの下方に、該順序で磁力が増加するように磁石を設置することによって、前記反応部Aの内部底面に磁性標識化された抗原抗体反応物を収集させ、前記内部底面に収集された反応物を前記連結部Bを通過させて前記コントロール部Eまで移動させる工程と、
    前記検出部D及びコントロール部Eを観察し、前記磁性標識化された抗原抗体反応物が該検出部Dで検出された場合に陽性と判定し、前記コントロール部Eで検出された場合に陰性と判定する工程と、
    を具備する、免疫学的検査方法。
  9. 請求項2又は3に記載の免疫学的検査用担体を用いた免疫学的検査方法であって、
    前記反応部Aにおいて、抗原又は抗体を磁性担体で標識化する工程と、
    該反応部Aに、検出されるべき抗体又は抗原を含む検体溶液を注入して、前記磁性標識化された抗原又は抗体と抗原抗体反応をさせる工程と、
    前記反応部Aの外部底面から磁石を接近させて、該反応部Aの内部底面に磁性標識化された抗原抗体反応物を収集する工程と、
    前記担体の外部底面に沿って前記磁石を移動させて、前記内部底面に収集された反応物を連結部Bへ移動し、さらに分離部Cを通過させることによって、該反応物と未反応物とを分離する工程と、
    さらに前記磁石を移動させて、前記反応物を検出部D、及びコントロール部Eまで移動させる工程と、
    前記検出部D及びコントロール部Eを観察し、前記磁性標識化された抗原抗体反応物が該検出部Dで検出された場合に陽性と判定し、前記コントロール部Eで検出された場合に陰性と判定する工程と、
    を具備する、免疫学的検査方法。
  10. 請求項2又は3に記載の免疫学的検査用担体を用いた免疫学的検査方法であって、
    前記反応部Aにおいて、抗原又は抗体を磁性担体で標識化する工程と、
    該反応部Aに、検出されるべき抗体又は抗原を含む検体溶液を注入して、前記磁性標識化された抗原又は抗体と抗原抗体反応をさせる工程と、
    前記連結部B、分離部C、検出部D、及びコントロール部Eの外部下方に、該順序で磁力が増加するように磁石を設置することによって、前記反応部Aの内部底面に磁性標識化された抗原抗体反応物を収集させ、前記内部底面に収集された反応物を前記連結部Bを通過させて前記コントロール部Eまで移動させる工程と、
    前記検出部D及びコントロール部Eを観察し、前記磁性標識化された抗原抗体反応物が該検出部Dで検出された場合に陽性と判定し、前記コントロール部Eで検出された場合に陰性と判定する工程と、
    を具備する、免疫学的検査方法。
  11. 前記検出部Dの内部底面に抗ヒトIgG抗体が固相化された免疫学的検査用担体を用いる請求項7〜10の何れか一項に記載の免疫学的検査方法であって、
    前記試薬に含まれる抗原が赤血球であり、
    検出されるべき抗体が、前記磁性担体により磁性標識化された前記赤血球と結合し、さらに前記検出部Dに固相化された抗ヒトIgG抗体と結合することによって固相化されることを特徴とする、抗体検査のための免疫学的検査方法。
  12. 前記検出部Dの内部底面に抗ヒトIgG抗体及び抗ヒトIgM抗体が固相化された免疫学的検査用担体を用いる請求項7〜10の何れか一項に記載の免疫学的検査方法であって、
    前記試薬に含まれる抗原が赤血球であり、
    検出されるべき抗体が、前記磁性担体により磁性標識化された前記赤血球と結合し、さらに前記検出部Dに固相化された抗ヒトIgG抗体又は抗ヒトIgM抗体と結合することによって固相化されることを特徴とする、血液型うら検査のための免疫学的検査方法。
  13. 前記検出部Dの内部にフィルターが備えられた免疫学的検査用担体を用いる請求項7〜10の何れか一項に記載の免疫学的検査方法であって、
    前記試薬に含まれる抗原が赤血球であり、
    検出されるべき抗体が、前記磁性担体により磁性標識化された前記赤血球と結合して凝集し、該凝集塊が検出部Dのフィルターに捕捉されることによって固相化されることを特徴とする、血液型うら検査のための免疫学的検査方法。
  14. 請求項5に記載の免疫学的検査用担体を用いた免疫学的検査方法であって、
    検体溶液中に含まれる赤血球を磁性担体で標識化して前記反応部Aに注入するか、又は該反応部Aにおいて赤血球を磁性標識化する工程と、
    前記検査用担体の反応部Aの外部底面から磁石を接近させて、該反応部Aの内部底面に磁性標識化された赤血球を収集する工程と、
    前記担体の外部底面に沿って前記磁石を移動させて、前記内部底面に収集された磁性標識化赤血球を連結部Bへ移動し、さらに分離部Cを通過させることによって、該磁性標識化赤血球と、前記検体中に含まれる抗体とを分離する工程と、
    さらに磁石を移動させて、前記磁性標識化赤血球を検出部D、及びコントロール部Eまで移動させる工程と、
    前記検出部D及びコントロール部Eを観察し、前記磁性標識化赤血球が該検出部Dで検出された場合に陽性と判定し、前記コントロール部Eで検出された場合に陰性と判定する工程と、
    を具備する、血液型おもて検査のための免疫学的検査方法。
  15. 請求項5に記載の免疫学的検査用担体を用いた免疫学的検査方法であって、
    検体溶液中に含まれる赤血球を磁性担体で標識化して前記反応部Aに注入するか、又は該反応部Aにおいて赤血球を磁性標識化する工程と、
    前記連結部B、分離部C、検出部D、及びコントロール部Eの下方に、該順序で磁力が増加するように磁石を設置することによって、前記反応部Aの内部底面に磁性標識化された抗原抗体反応物を収集させ、前記内部底面に収集された反応物を前記連結部Bを通過させて前記コントロール部Eまで移動させる工程と、
    前記検出部D及びコントロール部Eを観察し、前記磁性標識化赤血球が該検出部Dで検出された場合に陽性と判定し、前記コントロール部Eで検出された場合に陰性と判定する工程と、
    を具備する、血液型おもて検査のための免疫学的検査方法。
  16. 請求項6に記載の免疫学的検査用担体を用いた免疫学的検査方法であって、
    検体溶液中に含まれる赤血球を磁性担体で標識化して前記反応部Aに注入するか、又は該反応部Aにおいて赤血球を磁性標識化する工程と、
    該反応部Aに、A型赤血球又はB型赤血球に対する抗体を含む試薬を注入し、磁性標識化された赤血球と凝集反応させる工程と、
    前記反応部Aの外部底面から磁石を接近させて、該反応部Aの内部底面に磁性標識化された凝集塊を収集する工程と、
    前記磁石を、前記担体の外部底面に沿ってコントロール部Eまで移動させて、前記凝集塊を検出部Dのフィルターに捕捉させる工程と、
    前記検出部D及びコントロール部Eを観察し、前記凝集塊が該検出部Dで検出された場合に陽性と判定し、前記コントロール部Eで検出された場合に陰性と判定する工程と、
    を具備する、血液型おもて検査のための免疫学的検査方法。
  17. 請求項6に記載の免疫学的検査用担体を用いた免疫学的検査方法であって、
    検体溶液中に含まれる赤血球を磁性担体で標識化して前記反応部Aに注入するか、又は該反応部Aにおいて赤血球を磁性標識化する工程と、
    該反応部Aに、A型赤血球又はB型赤血球に対する抗体を含む試薬を注入し、磁性標識化された赤血球と凝集反応させる工程と、
    前記連結部B、分離部C、検出部D、及びコントロール部Eの下方に、該順序で磁力が増加するように磁石を設置することによって、前記反応部Aの内部底面に磁性標識化された抗原抗体反応物を収集させ、前記内部底面に収集された反応物を前記連結部Bを通過させて前記コントロール部Eまで移動させる工程と、
    前記検出部D及びコントロール部Eを観察し、前記凝集塊が該検出部Dで検出された場合に陽性と判定し、前記コントロール部Eで検出された場合に陰性と判定する工程と、
    を具備する、血液型おもて検査のための免疫学的検査方法。
  18. 前記担体の下方に、該担体底面に対して磁石を垂直方向に斜めになるように配置することによって、前記連結部B、分離部C、検出部D、及びコントロール部Eの順序で磁力を増加させることを特徴とする、請求項8、10、15及び17の何れか一項に記載の免疫学的検査方法。
  19. 前記連結部B、分離部C、検出部D、及びコントロール部Eの下方に、磁力の異なる永久磁石を配置することによって、該順序で磁力を増加させることを特徴とする、請求項8、10、15及び17の何れか一項に記載の免疫学的検査方法。
  20. 前記担体の下方に電磁石を配置し、該電磁石の磁力を調節することによって、前記連結部B、分離部C、検出部D、及びコントロール部Eの順序で磁力を増加させることを特徴とする、請求項8、10、15及び17の何れか一項に記載の免疫学的検査方法。
  21. 前記検出部Dの内部底面に抗ヒトIgG抗体が固相化された免疫学的検査用担体を用いる請求項7〜10の何れか一項に記載の免疫学的検査方法であって、
    前記試薬に含有され、磁性標識化される抗原がウイルス抗原であり、
    前記反応部Aにおいて、検出されるべき抗体が前記磁性標識化ウイルス抗原と結合し、さらに前記検出部Dにおいて固相化された抗ヒトIgG抗体と結合することによって固相化されることを特徴とする、ウイルス検査のための免疫学的検査方法。
  22. 前記検出部Dの内部底面に抗ウイルス抗原抗体が固相化された免疫学的検査用担体を用いる請求項7〜10の何れか一項に記載の免疫学的検査方法であって、
    前記試薬に含有され、磁性標識化される抗体が抗ウイルス抗原抗体であり、
    前記反応部Aにおいて、検出されるべきウイルス抗原が前記磁性標識化抗体と結合し、さらに前記検出部Dにおいて固相化された抗ウイルス抗原抗体と結合することによって固相化されることを特徴とする、ウイルス検査のための免疫学的検査方法。
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