JP4802308B2 - 光コネクタ用フェルール、光コネクタおよび光コネクタの製造方法 - Google Patents

光コネクタ用フェルール、光コネクタおよび光コネクタの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバの接続端末が挿入されたフェルールを接合することにより光ファイバの端面を突合わせて接続する光コネクタ用フェルール、光コネクタおよび光コネクタの製造方法に関するものである。
近年、パソコン等デジタル機器が一般的に普及しており、業務用としてはもちろん、一般的な家庭内においても急激に普及している。これにともない、オフィス、および家庭内の各部屋に設けられたデジタル機器をより便利に使用するため、これらを相互接続してネットワークを構築することが求められる。また、相互接続された機器間で送受信される情報は、大容量な音声や画像等であり、これらを伝送するためには高速伝送が可能な伝送媒体である石英系光ファイバやプラスチック光ファイバ等の光ファイバケーブルが使用される。
光ファイバの接続では、光ファイバの連続性を確保して光量の接続損失を低減するために、光ファイバの接続端末をそれぞれ接合されるフェルールに挿入して軸合わせして光路を直線に維持するとともに、光ファイバの端面を研磨処理して光の拡散を防止することが行われる。
本出願人は、中継用光ファイバが収容される前ブロックと、光ファイバ挿入孔および挿入溝を有する後ブロックとを接着してからなるフェルールを用いた光コネクタおよびその製造方法を提案した(特許文献1参照)。
図17は、光コネクタ同士を接続する状態を示す図である。この場合、2個のフェルールがそれぞれ前ブロック61Aと後ブロック62A、および前ブロック61Bと後ブロック62Bとに分割されている。前ブロック61A,61Bに中継用光ファイバが挿入される。後ブロック62A,62Bに光ファイバ心線2を保持するブーツを介して光ファイバ心線2が装着される。前ブロック61Aと後ブロック62Aとを接着して連結され、また前ブロック61Bと後ブロック62Bとを接着して連結される。
また、図17に示すように、ガイドピン付きの光コネクタ60Aとガイドピンのない光コネクタ60Bとを接続する際に、ガイドピン50を介して互いに位置決めをして、軸合わせして光路を直線に維持する。
特願2004−335071号
しかし、上述したフェルールを用いた光コネクタの場合は、前ブロックと後ブロックとは面接着で固定しているため、接続軸方向の強度に対し、接続軸と直交する方向の強度が劣る傾向にある。そのため、ガイドピンを介したコネクタ接続の着脱の際には、挿し抜き負荷により前ブロックと後ブロックとの接続面の剥離が起こるという問題点があった。
また、ガイドピンを介したコネクタ接続の着脱の際には、軸線上から外れる場合、前ブロックと後ブロックとの接続面に応力が生じ、ブロック間の位置ずれまたは接続面の剥離が起こる恐れがある。
そこで、本発明は、上述のような問題点を考慮してなされたもので、前ブロックと後ブロックの接続部に補強部材を設けることで、ブロック間の接続強度を向上させ、接続面の位置ずれまたは剥離を防止することができる光コネクタ用フェルール、光コネクタおよび光コネクタの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る光コネクタ用フェルールは、特許請求の範囲の請求項1〜に記載の手段を採用する。
即ち、請求項1に記載のように、中継用光ファイバが収容される前ブロックと、光ファイバ挿入孔を有する後ブロックとを接着してからなる光コネクタ用フェルールにおいて、前記前ブロックは、前記中継用光ファイバが収容された状態で前端面および後端面が前記中継用光ファイバの前端面および後端面とともに研磨処理された端面を有し、前記前ブロックと前記後ブロックの接続部に補強部材が設けられ、前記前ブロックと前記後ブロックの接続部の外表面に切り欠き状の装着部が形成され、前記補強部材が当該光コネクタ用フェルールの外形寸法以上に突出しないように前記切り欠き状の装着部に装着され、接着剤により固定されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載のように、請求項1の光コネクタ用フェルールにおいて、前記補強部材は、コ字形に形成され、接続した前記前ブロックと後ブロックの接続部の両側部に前記補強部材を装着する切り欠き状の装着部が形成され、2個の前記補強部材が、接続した前ブロックと後ブロックの接続部の両側から前記装着部に装着され、接着剤により固定されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載のように、請求項1の光コネクタ用フェルールにおいて、前記補強部材は、長手方向の両端に折り曲げ部を有する板状に形成され、接続した前記前ブロックと後ブロックの接続部の両側面に前記補強部材を装着する切り欠き状の装着部が形成され、該装着部に前記折り曲げ部を嵌め込む溝が設けられ、2個の前記補強部材が、接続した前ブロックと後ブロックの接続部の両側から前記装着部に装着され、接着剤により固定されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載のように、請求項1の光コネクタ用フェルールにおいて、前記補強部材は、長手方向の両端に折り曲げ部を有する板状に形成され、前記前ブロックと後ブロックの接続部の両側面近傍の上面および下面の計4箇所に前記補強部材を装着する切り欠き状の装着部が形成され、該装着部に前記折り曲げ部を嵌め込む溝が設けられ、4個の前記補強部材がそれぞれ前記装着部に装着され、接着剤により固定されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載のように、請求項1の光コネクタ用フェルールにおいて、前記補強部材は、板状に形成され、前記前ブロックと後ブロックの接続部の両側面並びに該側面近傍の上面および下面の計6箇所に前記補強部材を装着する複数の切り欠き状の装着部が形成され、6個の前記補強部材がそれぞれ前記装着部に貼り付け固定されていることを特徴とする。
また、請求項6に記載のように、請求項1の光コネクタ用フェルールにおいて、前記補強部材は、開口部を有する角筒状に形成され、前記前ブロックと後ブロックの接続部の外表面に前記補強部材を装着する切り欠き状の装着部が形成され、前ブロックと後ブロックとを接着する際に、前記補強部材が前記装着部に装着され、接着剤により固定されていることを特徴とする。
本発明に係る光コネクタは、請求項に記載のように、上記請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルールを用い、光ファイバを保持するブーツを介して該光コネクタ用フェルールの後ブロックに光ファイバが装着されていることを特徴とする。
また、請求項に記載のように、請求項の光コネクタにおいて、前記光コネクタ用フェルールの前ブロックと前記後ブロックの接続部において、前記後ブロックの光ファイバを挿入する挿入部の端面に、屈折率整合剤を注入するための厚さ方向の通溝が設けられ、該通溝の上部または下部は斜面状に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る光コネクタの製造方法は、特許請求の範囲の請求項および請求項10に記載の手段を採用する。
即ち、請求項に記載のように、中継用光ファイバが収容される前ブロックと、光ファイバ挿入孔を有する後ブロックとを接着してからなる光コネクタ用フェルールを用いた光コネクタの製造方法において、前記中継用光ファイバを収容した後の前ブロックの前端面および後端面を前記中継用光ファイバの前端面および後端面とともに研磨処理する研磨ステップと、前記前ブロックと前記後ブロックの同軸線上に設けられたピン孔に挿通されたガイドピンで位置決めをして、前記前ブロックと前記後ブロックとを接着する接着ステップと、前記前ブロックと前記後ブロックの接続部の外表面に設けられた切り欠き状の装着部に補強部材を当該光コネクタ用フェルールの外形寸法以上に突出しないように装着し、接着剤により固定する補強ステップと、前記後ブロックの光ファイバ挿入孔に挿入した光ファイバを接着剤により前記後ブロックに接着し固定する光ファイバ固定ステップと、前ブロックの中継用光ファイバと後ブロックの光ファイバとの接続部に光ファイバと屈折率整合性を有するゲル状の屈折率整合剤を注入する整合剤注入ステップとを備えることを特徴とする。
また、請求項10に記載のように、請求項の光コネクタの製造方法において、前記接着ステップと前記補強ステップとを同時に行うことを特徴とする。
また、請求項11に記載のように、請求項の光コネクタの製造方法において、前記接着ステップ、前記補強ステップ、および整合剤注入ステップを同時に行うことを特徴とする。
また、請求項12に記載のように、請求項ないし請求項11のいずれか1項の光コネクタの製造方法において、前記接着ステップでは、直径699.0μmから701.0μmまでのガイドピンを用いて位置決めをすることを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、前ブロックと後ブロックの接続部に補強部材が設けられることで、ブロック間の接続強度を向上させ、ガイドピンを介したコネクタ接続の着脱による接続面の位置ずれまたは剥離を防止することができる。
請求項2に記載の発明においては、コ字形の補強部材を用いることで、左右および上下方向で同時に補強することができる。また、切り欠き状の装着部が形成されるため、補強部材は光コネクタ用フェルールの外形寸法以上に突出せず、JIS規格に規定されている外形寸法を保つことができる。
請求項3に記載の発明においては、両端に折り曲げ部を有する板状の補強部材を用いることで、接続面の剥離に強い補強が可能となる。また、切り欠き状の装着部が形成されるため、補強部材は光コネクタ用フェルールの外形寸法以上に突出せず、JIS規格に規定されている外形寸法を保つことができる。
請求項4に記載の発明においては、両端に折り曲げ部を有する板状の補強部材を用い、かつ上面および下面で4個を配置することで、上下方向の変形を防止することができると共に、接続面の剥離に強い補強が可能となる。また、切り欠き状の装着部が形成されるため、補強部材は光コネクタ用フェルールの外形寸法以上に突出せず、JIS規格に規定されている外形寸法を保つことができる。
請求項5に記載の発明においては、板状の補強部材を用い、かつ上下面および両側面で複数個を配置することで、左右および上下方向で同時に補強することができると共に、補強部材の加工が容易である。また、切り欠き状の装着部が形成されるため、補強部材は光コネクタ用フェルールの外形寸法以上に突出せず、JIS規格に規定されている外形寸法を保つことができる。
請求項6に記載の発明においては、開口部を有する角筒状の補強部材を用い、左右および上下方向で同時に補強することができる。また、切り欠き状の装着部が形成されるため、補強部材は光コネクタ用フェルールの外形寸法以上に突出せず、JIS規格に規定されている外形寸法を保つことができる。
請求項に記載の発明においては、前ブロックと後ブロックの接続部に補強部材が設けられる光コネクタ用フェルールを用いることで、ブロック間の接続強度を向上させ、ガイドピンを介したコネクタ接続の着脱による接続面の位置ずれまたは剥離を防止することができる。
請求項に記載の発明においては、前記後ブロックの光ファイバを挿入する挿入部の端面に厚さ方向の通溝が設けられ、該通溝の上部または下部は斜面状に形成されていることで、屈折率整合剤を注入しやすくなる。
請求項に記載の発明においては、前ブロックと後ブロックの接続部に補強部材が設けられることで、ブロック間の接続強度を向上させ、ガイドピンを介したコネクタ接続の着脱による接続面の位置ずれまたは剥離を防止することができる。
請求項10に記載の発明においては、接着ステップと補強ステップとを同時に行うことで、製造過程を簡素化することができる。
請求項11に記載の発明においては、接着ステップ、補強ステップ、および整合剤注入ステップを同時に行うことで、製造過程を簡素化することができる。
請求項12に記載の発明においては、接着ステップでは、直径699.0μmから701.0μmまでのガイドピンを用いて位置決めをすることで、組立後のガイドピン孔は、JIS規格に満足することができる。


本発明に係る光コネクタ用フェルール、光コネクタおよび光コネクタの製造方法を実施するための最良の形態を、図を参照して説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態の光コネクタ用フェルール、光コネクタおよび光コネクタの製造方法について説明する。
図1は、第1の実施の形態の光コネクタ用フェルール100の構成を示す斜視図である。図2は、光コネクタ用フェルール100の各部の構成および組立時の状態を示す斜視図である。図3は、光コネクタ用フェルール100を用いた光コネクタ110の組立時の状態を示す斜視図である。図4は、光コネクタ110の構成を示す平面図である。図5は、光コネクタ110のB−B断面図である。図6は、前ブロック10の構成を示す端面図である。図7は、後ブロック20の構成を示す平面図である。また、図8は、本発明に係る光コネクタ110、110Aの接続状態を示す斜視図である。
図1、図2に示すように、光コネクタ用フェルール100は、前ブロック10と、後ブロック20と、補強部材30とから構成されている。
図3に示すように、光コネクタ110、110Aには、中継用光ファイバが収容される前ブロック10と、光ファイバ挿入部23および溝24を有する後ブロック20とを接着してからなるフェルール100を用いた。
図3において、光コネクタ同士の接続前の状態も示している。ここで、光コネクタ110と光コネクタ110Aとが逆の位置にある状態を示している。
また、光ファイバ配線を接続する際に、ガイドピン付きの光コネクタ110Aとガイドピンのない光コネクタ110とを、ガイドピン50を介して互いに位置決めをして接続する。
このように、ガイドピン50を介したコネクタ接続の着脱の際には、前ブロック10と後ブロック20との接続面に挿し抜き負荷を受けるが、補強部材30を設けることで、挿し抜き負荷により前ブロック10と後ブロック20との接続面の剥離を防止することが可能である。
図1、図2に示すように、前ブロック10は、光コネクタ用フェルール100の前側に位置されるもので、例えば、無機充填物が充填された樹脂材料で成形される。樹脂材料は、熱硬化性エポキシ樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などである。また、無機充填物は、例えば粒状シリカを用いる。充填量は30%〜95%の範囲である。
前ブロック10は、中央部分に後ブロック20の挿入部23の同軸線上に位置するように光ファイバ1を収容する多数の収容部11が設けられ、この収容部11の両側に収容部11と平行して、かつ後ブロック20のガイドピン孔22の同軸線上に位置するようにガイドピン孔12が設けられている。
また、前ブロック10の後ブロック20と接続する側の両側端に、補強部材30を装着するための装着部の一部として切り欠き部13が設けられている。補強の際、この切り欠き部13には、補強部材30の一部が配置される。
また、収容部11は、複数の貫通孔である。また、ガイドピン孔12の一端に凹部15が形成されている。
また、切り欠き部13は、前ブロック10の後ブロック20と接続する側の両側端に、コ字形に予め成形される。切り欠き部13の深さは、補強部材30の厚さに対応して、補強部材30は光コネクタ用フェルール100の外形寸法以上に突出せず、JIS規格に規定されている外形寸法を維持できるように設計されている。
例えば、補強部材30の厚さは0.1mmである場合、切り欠き部13の深さは、0.15mmとする。このように、接着剤塗布層および寸法の誤差等が必要な空間を確保することができる。また、切り欠き部13の長手方向の幅をW1とする。
なお、この例において、収容部11は、一列に形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、2列以上にしてもよい。
後ブロック20は、光コネクタ用フェルール100の後側に位置されるもので、例えば、樹脂で成形される。後ブロック20は、中央部分の後端部にブーツ受21が大きく開口され、中央部分の前端部にブーツ受21と連通して多数の挿入部23と溝24が設けられ、方形の短手方向の側方部分の片側にブーツ受21、挿入部23に連通した窓部21Aが開口され、方形の長手方向の側方部分の両側の前後方向にガイドピン孔22が設けられている。
この例において、挿入部23は12心の光ファイバに対応する12個の通孔であるが、これに限定されるものではない。また、前ブロック10の収容部11より少なくしてもよい。また、前ブロック10に対応して挿入部23を2列以上にしてもよい。また、挿入部23の通孔の長さは光ファイバ径の少なくとも2倍以上とされる。これにより、挿入された光ファイバが安定して固定することができる。
また、後ブロック20は、前端面の中央部に通溝26が設けられている。また、後で屈折率整合剤を注入する場合、注入しやすくするために、通溝26の上部または下部は斜面に形成されている。また、前端面の側部に接着面28が設けられている。
また、後ブロック20の前ブロック10と接続する側(接着面28側)の両側端に、補強部材30を装着するための装着部の一部として切り欠き25が設けられている。補強の際、この切り欠き部25には、補強部材30の一部が配置される。
切り欠き部25は、コ字形の切り欠き状に予め成型される。切り欠き状の深さは、補強部材30の厚さに対応して、補強部材30は光コネクタ用フェルール100の外形寸法以上に突出せず、JIS規格に規定されている外形寸法を維持できるように設計されている。例えば、補強部材30の厚さは0.1mmである場合、切り欠き部25の深さは、0.15mmとする。このように、接着剤塗布層および寸法の誤差等が必要な空間を確保することができる。また、切り欠き部25の長手方向の幅をW2とする。
ブーツ受21は、接続される光ファイバ心線2を挿通して後ブロック20に緩衝保持するブロック形のブーツ40が嵌合されるもので、後ブロック20の後側のほぼ半部を占める直方体の容積を有している。挿入部23は、ブーツ受21にブーツ40を介して緩衝保持された光ファイバ心線2の外皮を剥離した光ファイバを整列させて挿入するもので、後側に位置するC形またはV形溝24が形成されている。
窓部21Aは、光ファイバ心線2の光ファイバを挿入部に固定するための熱硬化性、常温硬化性等の固定用樹脂材4の充填空間となるもので、挿入部23の後部に位置する溝24に対面される直方体の容積を有している。ガイドピン孔22は、ブーツ受21,挿入部23,窓部21Aに非連通の状態で貫通されている。
また、後ブロック20の前ブロック10と接続する側の両側端に、補強部材30を装着するための装着部の一部として切り欠き部25が設けられている。補強の際、この切り欠き部25には、補強部材30の一部が配置される。前ブロック10の切り欠き部13と後ブロック20の切り欠き部25とは補強部材30の装着部を構成する。
また、後ブロック20にはスリット27が設けられている。これにより、挿入部23の端面と接着面28との間に段差が形成され、接着面28に塗布された接着剤が流出して光路を阻害するのを防止することができる。
また、挿入部23は、複数の貫通孔である。また、ガイドピン孔22の一端に凸部29が形成されている。この凸部29は前ブロック10の凹部15に嵌入することができ、接着する際に位置決めの機能を果たすと共に、接着面積を増やして接着強度を増強することができ、さらに、ガイドピン孔12,22への接着剤流入を防止することができる。なお、後ブロック20の表面にあるマークMは、心線挿入方向決めマークである。
また、窓部21Aは、溝24の上方に設けられている。また、溝24は、光ファイバが配置された場合、光ファイバの軸線が挿入部23と同軸線上に位置するように形成される。また、屈折率整合剤を注入しやすくするために、通溝26の上部に斜面が設けられている。なお、通溝26の下部に斜面を設けるようにしてもよい。また、通溝26の上下ともに斜面を設けるようにしてもよい。
また、補強部材30は、ステンレス板を用いて折り曲げ部31A,31Bと直辺部32とからなるコ字形に形成されている。この例では、補強部材30の厚さは0.1mmである。またこの場合は、補強部材30を2つ用いて補強を行う。また、補強部材30の長手方向の幅をW3とし、かつW3<W(W=W1+W2)とする。これにより、補強部材30を装着する際に、前ブロック10と後ブロック20との接着面に負荷がかからずに、装着することができる。また、装着を容易にするために、補強部材30の角部には、アール部Rまたはカット部が設けられる。
続いて、図3〜5を参照しながら光コネクタ用フェルール100を用いた光コネクタの製造方法について説明する。
光コネクタ110の製造は、以下の手順で行われる。まず、樹脂で前ブロック10と後ブロック20とを成型する。成型する際に、装着部としての切り欠き部13と切り欠き部25とをそれぞれ形成する。
次に、前ブロック10の収容部11に中継用光ファイバ1を挿入(必要に応じて接着剤を使用)して収容した後に、前ブロック10の前端面および後端面を中継用光ファイバ1の前後側の端面と共に研磨処理する。
次に、後ブロック20のガイドピン孔22に組立用ガイドピン22Aを挿入し、接着面28に接着剤を塗布して、直径699.0μmから701.0μmまでの組立用ガイドピン22Aを介して位置決めを行い、前ブロック10と接着する。接着剤としては、熱硬化性エポキシ、シアノアクリル系などの接着剤が考えられる。ここで、直径699.0μmから701.0μmまでの組立用ガイドピン22Aを用いて位置決めをすることで、組立後、ガイドピン孔12とガイドピン孔22とからなるガイドピン孔は、JIS規格に満足することができる。
次に、熱硬化性エポキシ、シアノアクリル系などの接着剤を用いて補強部材30を切り欠き部13と切り欠き部25とからなる装着部に装着し固定する。この場合、2個の補強部材30を、接続した前ブロック10と後ブロック20の接続部の両側から装着し、接着剤により固定する。
次に、光ファイバ配置孔41に光ファイバ2を配設したブーツ40の嵌合部42を後ブロック20のブーツ受21に嵌入し、光ファイバ2の先端部を、溝24を介して挿入部23に挿入して、後ブロック20の窓部21Aから固定用樹脂材4を充填する。固定用樹脂材としては、熱硬化性エポキシ樹脂、エポキシ系紫外線硬化樹脂、アクリル系瞬間接着材等が使用できる。
そして、前ブロックの中継用光ファイバと後ブロックの光ファイバとの接続部に光ファイバと屈折率整合性を有するゲル状の屈折率整合剤を注入する。屈折率整合剤の注入は通溝26の斜面が設けられた側より注入する。屈折率整合剤は、流動性を有するもの、もしくはゴム弾性を有するものも利用可能である。なお、組立後に組立用ガイドピン22Aを抜き出す。
なお、上述した接着ステップ、補強ステップ、および整合剤注入ステップを同時に行うようにしてもよい。この場合、後ブロック20の通溝26の部分に屈折率整合剤を塗布し、接着面28に接着剤を塗布して、直径699.0μmから701.0μmまでの組立用ガイドピン22Aを介して位置決めを行い、後ブロック20と前ブロック10とを接着すると同時に接着剤を用いて補強部材30を切り欠き部13と切り欠き部25とからなる装着部に装着し固定する。
このように本実施の形態において、光コネクタ用フェルール100は、前ブロック10と、後ブロック20と、補強部材30と構成されており、また、光コネクタ110は、光コネクタ用フェルール100を用いたものである。前ブロック10と後ブロック20とを接続する接続部に、補強部材30を装着するための装着部として切り欠き部13および切り欠き部25が設けられている。この切り欠き部13および切り欠き部25に、補強部材30を装着し接着剤で接着固定する。
これにより、ガイドピン50を介したコネクタ接続の着脱の際には、前ブロックと後ブロックとの接続面に挿し抜き負荷を受けるが、挿し抜き負荷により前ブロックと後ブロックとの接続面の剥離を防止することができる。
また、ガイドピンを介したコネクタ接続の着脱の際には、軸線上から外れる場合、前ブロック10と後ブロック20との接続面に応力が生じ、ブロック間の位置ずれまたは接続面の剥離を防止することができる。
また、通溝26の上部は斜面に形成されることで、屈折率整合剤を注入することが容易になり、製造過程の作業性を向上することができる。
また、後ブロック20の挿入部23を長くすることで、組立時の光ファイバの保持が容易になり、組立作業性を向上することができる。
以下、本発明の第2の実施の形態の光コネクタ用フェルール200について説明する。
図9は、第2の実施の形態の光コネクタ用フェルール200の構成を示す斜視図である。図10は、切り欠き部13A、25Aの局部断面図である。図9に示すように、光コネクタ用フェルール200は、前ブロック10Aと、後ブロック20Aと、補強部材30Aとから構成される。
補強部材30Aは、長手方向の両端に折り曲げ部を有する板状に形成され、両端の折り曲げ部は、比較的に短く形成されている。この場合は、補強部材30Aを2つ用いて補強を行う。
前ブロック10Aの後ブロック20Aと接続する側の両側面に、補強部材30Aを装着するための装着部の一部として切り欠き部13Aが設けられている。切り欠き部13Aには補強部材30Aの片方の端部にある折り曲げ部を嵌入するための嵌合溝Gが設けられている。前ブロック10Aにおいて、図10に示すように、切り欠き部13A以外の部分は上述した光コネクタ用フェルール100の前ブロック10と同様な構成を有する。
また、後ブロック20Aの前ブロック10Aと接続する側の両側面に、補強部材30Aを装着するための装着部の一部として切り欠き部25Aが設けられている。切り欠き部25Aには、切り欠き部13Aと同様に補強部材30Aの他の端部にある折り曲げ部を嵌入するための嵌合溝Gが設けられている。後ブロック20Aにおいて、切り欠き部25A以外の部分は上述した光コネクタ用フェルール100の後ブロック20と同様な構成を有する。
組立の際に、例えば接着剤Pを塗布した2個の補強部材30Aを、接続した前ブロック10Aと後ブロック20Aの接続部の両側から装着部(切り欠き部13Aと切り欠き部25A)に装着し、固定する。接着剤は、上述した第1の実施の形態の場合と同じものである。
このように本実施の形態において、光コネクタ用フェルール200は、補強部材30Aを設けることにより、ブロック間の接続強度を向上させ、接続面の位置ずれまたは剥離を防止することができる。
以下、本発明の第3の実施の形態の光コネクタ用フェルール300について説明する。
図11は、第3の実施の形態の光コネクタ用フェルール300の構成を示す斜視図である。図12は、切り欠き部13B、25Bの局部断面図である。図11に示すように、光コネクタ用フェルール300は、前ブロック10Bと、後ブロック20Bと、補強部材30Bとから構成される。
補強部材30Bは、長手方向の両端に折り曲げ部を有する板状に形成され、両端の折り曲げ部は、比較的に短く形成されている。この場合は、補強部材30Bを4つ用いて補強を行う。
前ブロック10Bの後ブロック20Bと接続する側の上下面に、補強部材30Bを装着するための装着部の一部として切り欠き部13Bがそれぞれ設けられている。切り欠き部13Bには、図12に示すように、補強部材30Bの片方の端部にある折り曲げ部を嵌入するための嵌合溝Hが設けられている。前ブロック10Bにおいて、切り欠き部13B以外の部分は上述した光コネクタ用フェルール100の前ブロック10と同様な構成を有する。
また、後ブロック20Bの前ブロック10Bと接続する側の上下面に、補強部材30Bを装着するための装着部の一部として切り欠き部25Bが設けられている。切り欠き部25Bには、切り欠き部13Bと同様に補強部材30Bの他の端部にある折り曲げ部を嵌入するための嵌合溝Hが設けられている。後ブロック20Bにおいて、切り欠き部25B以外の部分は上述した光コネクタ用フェルール100の後ブロック20と同様な構成を有する。
組立の際に、例えば接着剤Pを塗布した4個の補強部材30Bを、接続した前ブロック10Bと後ブロック20Bの接続部の上下側から装着部(切り欠き部13Bと切り欠き部25B)に装着し、固定する。接着剤は、上述した第1の実施の形態の場合と同じものである。
このように本実施の形態において、光コネクタ用フェルール300は、補強部材30Bを設けることにより、ブロック間の接続強度を向上させ、接続面の位置ずれまたは剥離を防止することができる。
以下、本発明の第4の実施の形態の光コネクタ用フェルール400について説明する。
図13は、第4の実施の形態の光コネクタ用フェルール400の構成を示す斜視図である。図13に示すように、光コネクタ用フェルール400は、前ブロック10Cと、後ブロック20Cと、補強部材30Cとから構成される。
補強部材30Cは、平板状に形成されている。この場合は、補強部材30Cを6つ用いて補強を行う。
前ブロック10Cの後ブロック20Cと接続する側の両側端に、補強部材30Cを装着するための装着部の一部として切り欠き部13Cがそれぞれ設けられている。前ブロック10Cにおいて、切り欠き部13C以外の部分は上述した光コネクタ用フェルール100の前ブロック10と同様な構成を有する。
また、後ブロック20Cの前ブロック10Cと接続する側の両側端に、補強部材30Cを装着するための装着部の一部として切り欠き部25Cが設けられている。後ブロック20Cにおいて、切り欠き部25C以外の部分は上述した光コネクタ用フェルール100の後ブロック20と同様な構成を有する。
組立の際に、例えば接着剤Pを塗布した6個の補強部材30Cを、接続した前ブロック10Cと後ブロック20Cの接続部の上下および側面側から装着部(切り欠き部13Cと切り欠き部25C)に装着し、固定する。接着剤は、上述した第1の実施の形態の場合と同じものである。
このように本実施の形態において、光コネクタ用フェルール400は、補強部材30Cを設けることにより、ブロック間の接続強度を向上させ、接続面の位置ずれまたは剥離を防止することができる。また、補強部材30Cは平板形に形成するため、製作コストを削減することができる。
以下、本発明の第5の実施の形態の光コネクタ用フェルール500について説明する。
図14は、第5の実施の形態の光コネクタ用フェルール500の構成を示す斜視図である。図14に示すように、光コネクタ用フェルール500は、前ブロック10Dと、後ブロック20Dと、補強部材30Dとから構成される。
補強部材30Dは、開口部を有する角筒状に形成されている。この場合は、補強部材30Dを1つ用いて補強を行う。
前ブロック10Dの後ブロック20Dと接続する側の両側端に、補強部材30Dを装着するための装着部の一部として切り欠き部13Dがそれぞれ設けられている。前ブロック10Dにおいて、切り欠き部13D以外の部分は上述した光コネクタ用フェルール100の前ブロック10と同様な構成を有する。
また、後ブロック20Dの前ブロック10Dと接続する側の両側端に、補強部材30Dを装着するための装着部の一部として切り欠き部25Dが設けられている。後ブロック20Dにおいて、切り欠き部25D以外の部分は上述した光コネクタ用フェルール100の後ブロック20と同様な構成を有する。
組立の際に、例えば前ブロック10Dと後ブロック20Dの接続部を接着剤(図示せず)が塗布された補強部材30Dの中に挿入し、補強部材30Dを装着部(切り欠き部13Dと切り欠き部25D)に装着し、接着剤により固定する。接着剤は、上述した第1の実施の形態の場合と同じものである。
このように本実施の形態において、光コネクタ用フェルール500は、補強部材30Dを設けることにより、ブロック間の接続強度を向上させ、接続面の位置ずれまたは剥離を防止することができる。また、補強部材30Dは開口部を有する角筒状であるため、補強面積を増やすことができる。
以下、本発明の第6の実施の形態の光コネクタ用フェルール600について説明する。
図15は、第6の実施の形態の光コネクタ用フェルール600の構成を示す斜視図である。図16は、光コネクタ用フェルール600のC−C断面図である。
図15に示すように、光コネクタ用フェルール600は、前ブロック10Eと、後ブロック20Eと、補強部材30Eとから構成される。
補強部材30Eは、円筒状に形成されている。この場合は、補強部材30Eを2つ用いて補強を行う。
図15および図16に示すように、前ブロック10Eの後ブロック20Eと接続する側の端部に、補強部材30Eを装着するための装着部の一部として穴13Eが2個設けられている。前ブロック10Eにおいて、穴13E以外の部分は上述した光コネクタ用フェルール100の前ブロック10と同様な構成を有する。
また、後ブロック20Eの前ブロック10Eと接続する側の端部に、補強部材30Eを装着するための装着部の一部として穴25Eが2個設けられている。後ブロック20Eにおいて、穴25E以外の部分は上述した光コネクタ用フェルール100の後ブロック20と同様な構成を有する。
組立の際に、前ブロック10Eと後ブロック20Eの装着部(穴13Eと穴25E)に例えば接着剤(図示せず)を塗布した補強部材30Eを挿入し、固定する。接着剤は、上述した第1の実施の形態の場合と同じものである。
このように本実施の形態において、光コネクタ用フェルール600は、補強部材30Eを設けることにより、ブロック間の接続強度を向上させ、接続面の位置ずれまたは剥離を防止することができる。また、補強部材30Eは円筒状であるため、内部をガイドピン穴として利用することができる。また、補強部材30Eは光コネクタ用フェルール600の外表面に露出しないので、光コネクタ用フェルールの外形寸法への影響はなく、外観のデザイン性を向上することができる。
光コネクタ用フェルール200,300,400,500,600を用いて、上述した第1の実施の形態と同様に光コネクタを構成することができる。光コネクタ用フェルール200,300,400の場合は、同様な組立手順で製造することができる。また、光コネクタ用フェルール500,600の場合は、前ブロックと後ブロックとを接着する接着ステップと補強ステップとを同時に行う。
なお、上述実施の形態においては、補強部材30,30A,30B,30C,30D,30Eは、ステンレス材料を用いたものについて説明したが、これに限定されるものではない。他の金属材料、樹脂材料またはセラミックスなどを用いて形成するようにしてもよい。
また、上述実施の形態においては、補強部材30,30A,30B,30C,30D,30Eは、接着剤により接着固定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。また、接着剤を補強部材30,30A,30B,30C,30D,30Eに塗布する場合について説明したが、これに限定されるものではない。
この発明は、光ファイバを配線する際に、光ファイバ同士の接続あるいは、光ファイバと光デバイスの接合の場合に、光軸合せに用いられる光コネクタ用フェルールを補強する目的に利用できる。また、補強した光コネクタ用フェルールを用いて光コネクタおよび光コネクタの製造に利用できる。
第1の実施の形態の光コネクタ用フェルール100の構成を示す斜視図である。 光コネクタ用フェルール100の各部の構成および組立時の状態を示す斜視図である。 光コネクタ用フェルール100を用いた光コネクタ110の組立時の状態を示す斜視図である。 光コネクタ110の構成を示す平面図である。 光コネクタ110のB−B断面図である。 前ブロック10の構成を示す端面図である。 後ブロック20の構成を示す平面図である。 本発明に係る光コネクタ110、110Aの接続状態を示す斜視図である。 第2の実施の形態の光コネクタ用フェルール200の構成を示す斜視図である。 切り欠き部13A、25Aの局部断面図である。 第3の実施の形態の光コネクタ用フェルール300の構成を示す斜視図である。 切り欠き部13B、25Bの局部断面図である。 第4の実施の形態の光コネクタ用フェルール400の構成を示す斜視図である。 第5の実施の形態の光コネクタ用フェルール500の構成を示す斜視図である。 第6の実施の形態の光コネクタ用フェルール600の構成を示す斜視図である。 光コネクタ用フェルール600の構成を示すC−C断面図である。 従来の光コネクタの使用状態を示す図である。
符号の説明
1 中継用光ファイバ
2 光ファイバ心線
10,10A,10B,10C,10D,10E 前ブロック
11 収容部
12,22 ガイドピン孔
13,13A,13B,13C,13D 切り欠き部
13E,25E 穴
14 接着面
15 凹部
20 後ブロック
21 ブーツ受
21A 窓部
22A 組立用ガイドピン
23 挿入部
24 溝
25,25A,25B,25C,25D 切り欠き部
26 通溝
27 スリット
28 接着面
29 凸部
30,30A,30B,30C,30D,30E 補強部材
40 ブーツ
41 光ファイバ配置孔
42 嵌合部
50 ガイドピン
100,200,300,400,500,600 光コネクタ用フェルール
110,110A 光コネクタ


Claims (12)

  1. 中継用光ファイバが収容される前ブロックと、光ファイバ挿入孔を有する後ブロックとを接着してからなる光コネクタ用フェルールにおいて、
    前記前ブロックは、前記中継用光ファイバが収容された状態で前端面および後端面が前記中継用光ファイバの前端面および後端面とともに研磨処理された端面を有し、
    前記前ブロックと前記後ブロックの接続部に補強部材が設けられ、
    前記前ブロックと前記後ブロックの接続部の外表面に切り欠き状の装着部が形成され、前記補強部材が当該光コネクタ用フェルールの外形寸法以上に突出しないように前記切り欠き状の装着部に装着され、接着剤により固定されていることを特徴とする光コネクタ用フェルール。
  2. 前記補強部材は、コ字形に形成され、
    接続した前記前ブロックと後ブロックの接続部の両側部に前記補強部材を装着する切り欠き状の装着部が形成され、
    2個の前記補強部材が、接続した前ブロックと後ブロックの接続部の両側から前記装着部に装着され、接着剤により固定されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ用フェルール。
  3. 前記補強部材は、長手方向の両端に折り曲げ部を有する板状に形成され、
    接続した前記前ブロックと後ブロックの接続部の両側面に前記補強部材を装着する切り欠き状の装着部が形成され、該装着部に前記折り曲げ部を嵌め込む溝が設けられ、
    2個の前記補強部材が、接続した前ブロックと後ブロックの接続部の両側から前記装着部に装着され、接着剤により固定されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ用フェルール。
  4. 前記補強部材は、長手方向の両端に折り曲げ部を有する板状に形成され、
    前記前ブロックと後ブロックの接続部の両側面近傍の上面および下面の計4箇所に前記補強部材を装着する切り欠き状の装着部が形成され、該装着部に前記折り曲げ部を嵌め込む溝が設けられ、
    4個の前記補強部材がそれぞれ前記装着部に装着され、接着剤により固定されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ用フェルール。
  5. 前記補強部材は、板状に形成され、
    前記前ブロックと後ブロックの接続部の両側面並びに該側面近傍の上面および下面の計6箇所に前記補強部材を装着する複数の切り欠き状の装着部が形成され、
    6個の前記補強部材がそれぞれ前記装着部に貼り付け固定されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ用フェルール。
  6. 前記補強部材は、開口部を有する角筒状に形成され、
    前記前ブロックと後ブロックの接続部の外表面に前記補強部材を装着する切り欠き状の装着部が形成され、
    前ブロックと後ブロックとを接着する際に、前記補強部材を前記装着部に装着され、接着剤により固定されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ用フェルール。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルールを用い、光ファイバを保持するブーツを介して該光コネクタ用フェルールの後ブロックに光ファイバが装着されていることを特徴とする光コネクタ。
  8. 前記光コネクタ用フェルールの前ブロックと前記後ブロックの接続部において、前記後ブロックの光ファイバを挿入する挿入部の端面に、屈折率整合剤を注入するための厚さ方向の通溝が設けられ、該通溝の上部または下部は斜面状に形成されていることを特徴とする請求項7記載の光コネクタ。
  9. 中継用光ファイバが収容される前ブロックと、光ファイバ挿入孔を有する後ブロックとを接着してからなる光コネクタ用フェルールを用いた光コネクタの製造方法において、
    前記中継用光ファイバを収容した後の前ブロックの前端面および後端面を前記中継用光ファイバの前端面および後端面とともに研磨処理する研磨ステップと、
    前記前ブロックと前記後ブロックの同軸線上に設けられたピン孔に挿通されたガイドピンで位置決めをして、前記前ブロックと前記後ブロックとを接着する接着ステップと、
    前記前ブロックと前記後ブロックの接続部の外表面に設けられた切り欠き状の装着部に補強部材を当該光コネクタ用フェルールの外形寸法以上に突出しないように装着し、接着剤により固定する補強ステップと、
    前記後ブロックの光ファイバ挿入孔に挿入した光ファイバを接着剤により前記後ブロックに接着し固定する光ファイバ固定ステップと、
    前ブロックの中継用光ファイバと後ブロックの光ファイバとの接続部に光ファイバと屈折率整合性を有するゲル状の屈折率整合剤を注入する整合剤注入ステップとを備えることを特徴とする光コネクタの製造方法。
  10. 前記接着ステップと前記補強ステップとを同時に行うことを特徴とする請求項9記載の光コネクタの製造方法。
  11. 前記接着ステップ、前記補強ステップ、および整合剤注入ステップを同時に行うことを特徴とする請求項9記載の光コネクタの製造方法。
  12. 前記接着ステップでは、直径699.0μmから701.0μmまでのガイドピンを用いて位置決めをすることを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載の光コネクタの製造方法。
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