JP4800727B2 - 半導体pin接合による熱電気変換器 - Google Patents

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本発明は、半導体による熱電気変換器に関する。
半導体は、電気伝導率が金属よりも小さく絶縁体よりも大きい。かつ、多くの場合電気伝導率は温度が上昇すると大きくなる。
元素半導体にはシリコーンやゲルマニウムの真性半導体がある。シリコーンにホウ素やガリウムを添加するとp型半導体になり、アンチモンを添加するとn型半導体になる。
化合物半導体には以下のようなものがある。真性半導体FeSi2にMnやAlを添加するとp型半導体になりCoを添加するとn型半導体になる。Gd2Se3の真性半導体にGaPを添加するとn型半導体になる。酸化銅や酸化鉄も化合物半導体であり、焼結により複雑な構造の素子でも一体ものとして製造することができる。
積層型半導体には以下のようなものがある。PbTeとGd2Se3 を積層したn型半導体がある。(Cu,Ag)2Seと(Bi,Sb)2Te3を積層したp型半導体がある。
真性半導体はi型半導体とも呼び、温度上昇により活発に動ける電子と正孔の対の数が多く生じる。i型半導体に不純物を添加して活発に動ける電子が生じる割合が多くなる半導体をn型半導体、i型半導体に不純物を添加して活発に動ける正孔が生じる割合が多くなる半導体をp型半導体と呼んでいる。
タービン等を介さない直接発電は、半導体の一端を加熱することにより熱の流れを作ると電流が発生するゼーベック効果を利用している。
図1は非特許文献1を参考とした従来の半導体による熱電発電器の概観図である。n型半導体(1)とp型半導体(2)のそれぞれの片側を電極を兼ねた高温側導体(5)で結合し、残り片側にはそれぞれ電極を兼ねた低温側導体(6)を結合せしめ電球等の負荷(4)を電線(7)によりつなぐ。電極を兼ねた高温側導体(5)を高温熱源(3)で過熱し、電極も兼ねた低温側導体(6)は室温程度に冷却すると、負荷(4)に電流が流れ発光するなどする。発電されたことが確認できる。負荷(4)の電流ISの向きは矢印に示したようにp型半導体(2)の低温側導体(6)からn型半導体(1) の低温側導体(6)である。したがって、電子の流れの向きは反対向きである。
n型半導体とp型半導体の接合対を熱電変換の基本的な機能を持つ素子を熱電素子(9)と呼ぶ。
:日刊工業新聞社、上村著、1988年「熱電半導体とその応用」。
熱機関は、一般に高温であるほど効率が高いとされているが、高温での熱電気変換効率が高いn型半導体とp型半導体は少ない。熱電気変換効率は高いが材料の融点が低く高温では使えなかったり、材料の融点は高いが熱電気変換効率が低かったりで、熱電気発電効率が低い。特に、高温になるとn型半導体もp型半導体もn型またはp型の特性が失われてしまう場合が多い。
n型半導体とp型半導体に加えて、i型半導体を導入しこの両側にn型半導体とp型半導体を接合する。n型半導体とp型半導体は室温程度に冷却し、i型半導体を高温にすることにより発電効率を高める。
高温で効率の良いi型半導体と低温で効率の高いn型半導体とp型半導体を選択できるため効率が上がり、経済性が向上する。これに伴って利用範囲が拡大する。
高温度で効率の高いi型半導体を選べるため高温の熱源が使え低温で効率の高いn型半導体とp型半導体が利用できるため、発電効率が向上する。したがって、高い効率の直接発電器が提供できた。
図2は本発明のpin接合型直接発電器を示した概観図である。i型半導体の一端に不純物を添加してn型半導体(1)と成し他端に不純物を添加してp型半導体(2)と成し中間には不純物添加しないでi型半導体(11)とした一体型pin素子(10)の両端には電極を兼ねた低温側導体(6)を付け更に電線(7)を付けた。i型半導体(11)では一端にi用断熱材(16)を付け他端にi用高温側導体(15)を付けここを加熱し高温にし、両端のn型半導体(1)とp型半導体(2)の電極を兼ねた低温側導体(6)を空気または冷水にて冷却して直接発電することを特徴とする。
一般に、p型半導体とn型半導体を接合したpn接合では、常温で温度差を付けなくとも接合部に内部電圧が生じる。一方、i型半導体は高温になる程活発に動ける電子と正孔の対が多く生じる。したがって、pn接合の中間にi型半導体を配し高温にすると電子はn型半導体側に移動し、正孔はp型半導体側に移動するため起電力が生じる。負荷(4)の電流ISの向きは矢印に示したとおりである。
不純物添加半導体ではp型半導体またはn型半導体としての効果には上限温度があるが、i型半導体は高温にすればするほど活発に動ける電子と正孔の対が多く生じる。
本発明では、高温になるi型半導体(11)に電極を付ける必要がないため高価な耐熱電極を省けるためコストが安くなる。i型半導体(11)の一部を加熱する場合は、温度分布が生じ電子と正孔の対が充分に生じない。これをを緩和するため他端にi用断熱材(16)を付着せしめたことにより過熱しない側のi型半導体も高温になり電子と正孔の対が多く生じる。
なお、i型半導体(11)全体を加熱した場合はi型半導体(11)の温度が満遍なく高温になり融点限界迄高温にすることができ効率が上がる。
その他、効率は低いがpn接合でも接合部を高温にすると、高温部は真性半導体になることがあるためi型半導体となり、pin接合接合型直接発電器相当になり得る。
図3は本発明のnpn接合増幅型直接発電器を示した概観図である。i型半導体の一端に不純物を添加してエミッター側n型半導体(31)と成し他端にも不純物を添加してコレクター側n型半導体(33)と成し中間にも不純物を添加してベース側p型半導体(32)とし各半導体に電極(116)を付けた一体型npn素子(101)のコレクター側n型半導体(33)にコレクター側熱電素子(21)をベース側p型半導体(32)に対して逆方向電圧になるように接合し、エミッター側熱電素子(22)をベース側p型半導体(32)に対して順方向電圧になるように接合しコレクター熱源(103)をエミッター熱源(102)よりも大きくすることにより、負荷(4)の電流または電圧を増幅することを特徴とする直接発電である。増幅作用があるため安価であるが効率の悪い放射性物質の崩壊熱や火力発電所や原子力発電所からの廃熱といった低温熱源を利用できる。原子力発電での使用済み核燃料からの放射線は透過力が高いため熱電素子への入熱が容易であるため廃熱の有効利用ができる。
エミッター熱源(102)の微小な変動により負荷(4)の電流または電圧の大幅な変動を得ることができる。負荷追随の容易な発電器でもある。
なお、コレクター側熱電素子(21)とエミッター側熱電素子(22)の低温側導体(6)は空気または冷水で冷却する。
エミッター側n型半導体(31)から多数の電子がプラスの電圧のベース側p型半導体(32)に引かれて入っていく。厚さが薄いベース側p型半導体(32)を電子は拡散しコレクター側n型半導体(33)に流れこみプラスの電圧のコレクター側n型半導体(33)側の電極(116)に強く引かれるためコレクター側n型半導体(33)の電子と相俟って、電流が増幅される。エミッター側n型半導体(31)近辺で流れる電流IE、ベース側p型半導体(32) 近辺で流れる電流IB、コレクター側n型半導体(33) 近辺で流れる電流ICの向きは矢印のとおりである。
図4は本発明のpnp接合増幅型直接発電器を示した概観図である。作用や働きはnpn接合増幅型直接発電器とほぼ同じである。ただ、主電流は電子の流れではなく正孔の流れにより生じる。一体型pnp素子(201)は、i型半導体の一端に不純物を添加してエミッター側p型半導体(131)と成し他端にも不純物を添加してコレクター側p型半導体(133)と成し中間にも不純物を添加してベース側n型半導体(132)とした。
図5は、配線の異なるpnp接合増幅型直接発電器を示した概観図である。作用や働きはpnp接合増幅型直接発電器とほぼ同じである。ただ、コレクター側p型半導体(133)からの電流はコレクター側熱電素子(21)をとおってエミッター側p型半導体(131)に続くように配線する。
一体型npn素子の製造において、p型半導体を元にして両端に別の不純物を添加して両端をn型半導体とすることができる。一体型pnp素子の製造においても同じように製造することができる。
上記各種一体型素子は一体とせずに各半導体を接合してもよい。
目立たない環境問題の一つに熱汚染がある。火力発電所での排気ガス温度は摂氏数百度であり、原子力発電所での温排水温度は低いが大量である。これ等は熱汚染源となる。本発明によりこれ等の熱を発電に利用できれば熱汚染が減少し地球温暖化緩和につながる。所謂、捨てればゴミ使えば資源となる。
本発明の技術が向上すれば従来のタービンは不要となり発電コスト低減になる。
従来のタービンを介しての発電装置のトッピングサイクルやボトミングサイクルに適用して更に発電効率を向上させることができる。
は従来の半導体による熱電発電器の概観図。 は本発明のpin接合型直接発電器の概観図。 は本発明のnpn接合増幅型直接発電器の概観図。 は本発明のpnp接合増幅型直接発電器の概観図。 は本発明の配線の異なるpnp接合増幅型直接発電器の概観図。
符号の説明
1はn型半導体。
2はp型半導体。
3は高温熱源。
4は負荷。
5は高温側導体。
6は低温側導体。
7は電線。
9は熱電素子。
10は一体型pin素子。
11はi型半導体。
15はi用高温側導体。
16はi用断熱材。
21はコレクター側熱電素子。
22はエミッター側熱電素子。
31はエミッター側n型半導体。
32はベース側p型半導体。
33はコレクター側n型半導体。
101は一体型npn素子。
102はエミッター熱源。
103はコレクター熱源。
116は電極。
131はエミッター側p型半導体。
132はベース側n型半導体。
133はコレクター側p型半導体。
201は一体型pnp素子。

Claims (1)

  1. i型半導体の一端に不純物を添加してn型半導体(1)と成し他端に不純物を添加してp型半導体(2)と成し中間には不純物添加しないでi型半導体(11)とした一体型pin素子(10)の両端には電極を兼ねた低温側導体(6)を付け更に電線(7)を付け、i型半導体(11)の一端にi用断熱材(16)を付け反対側の端にはi用高温側導体(15)を付け加熱し高温にし、両端のn型半導体(1)とp型半導体(2)を空気または冷水にて冷却して発電することを特徴とするpin接合型直接発電器。
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