JP4800124B2 - 送信回路およびそれを用いた送信機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の通信方式を切り替えて使用する無線通信装置に適用して有効な技術に関し、特に位相及び振幅変調のための位相制御ループおよび振幅制御ループを有する通信用半導体集積回路(送信回路)、およびこの通信用半導体集積回路を組み込んだ携帯電話機等の無線通信装置(送信機)に適用して有効な技術に関する。
例えば、移動通信分野においては、技術発達のスピードが速く、新しい通信方式が実用化されることも多い。このような通信方式の切り替わりの過渡期には、新旧両方の変調方式をサポートした移動通信端末が必要になる。また、地域により異なった変調方式が採用されることもあり、異なる地域間を移動するユーザにとっては、複数の変調方式に対応した移動通信端末が必要になる。このような端末では、複数の変調方式を持ち、かつ、変調方式の切替が容易にかつスムーズに行われる必要がある。
従来、GSM変調とEDGE変調の切替を行う端末は、特許文献1に例示するような技術を用いている。この特許文献1では、複数の変調方式を持ち、かつ、それらを切り替えて用いる技術が説明されている。この方法では、特許文献1の図1に示すように、1つの変調方式で変調されるバースト信号の前後に決まった波形で送信電力を変化させる。すなわち、バースト信号の前には、特許文献1の図9に示すような送信電力が立ち上がるパターンの信号を付加し、バースト信号の後には送信電力が立ち下がるパターンの信号を付加する。この2つのパターンを付加することによって、送信電力が非常に小さい時に変調方式が切り替わり、切り替えにおける過渡的な信号も小さな電力の信号となり、切替時の悪影響を最小限にするものである。
特表2005−534204号公報
しかしながら、上記特許文献1に記述された方法では、電力増幅器の出力を制御することによって切替時の影響を低減するものであるため、電力増幅器以降、すなわちアンテナから機器外部に送信される信号に対する悪影響は低減できるが、電力増幅器より手前に悪影響が発生する場合は、悪影響を低減することはできない。たとえば、GSM変調とEDGE変調を切り替えて動作させる送信機を、ポーラループ型の位相同期系(PLL)で構成した場合、送信ベースバンド信号のレベルが小さくなり、振幅がゼロ付近を通過するとき、すなわちゼロクロスが発生した場合に、位相比較器からの出力が小さくなり、PLLの同期がはずれて、再同期するまでの期間、送信信号が乱れるという現象が発生する。
GSM方式およびEDGE方式は、それぞれの変調方式においてはゼロクロスが発生しない方法を備えているため、単一の変調方式を用いているかぎりゼロクロスは発生しない。しかし、両方式を切り替えて用いた場合、切り替え前後の位相の関係は各方式では保証されていないため、切替時にゼロクロスが発生する可能性がある。このようなゼロクロスが発生した場合、ポーラループ型のPLLでは、位相比較器の出力が小さくなり、同期がはずれることが起こり、PLLが再同期するまでの間、送信信号に乱れが発生する。このような同期はずれは、電力増幅器の手前の位相比較器出力が小さくなることによって発生するものであり、上記特許文献1に示すような、電力増幅器の出力を下げることによって回避されるものではない。
そこで、本発明の目的は、ポーラループ型PLLを用いた場合にも、PLLの同期がはずれることなく、安定した切り替えを行うことができる送信回路、およびそれを用いた送信機を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、複数の変調方式を切り替えて出力する送信回路に適用され、第1の変調方式の変調部と、第2の変調方式の変調部と、第1の変調方式から第2の変調方式、および/または、第2の変調方式から第1の変調方式に切り替える制御部とを具備して成り、制御部が、切り替わる前の変調方式の最終位相から、切り替えた後の変調方式の初期位相を求めて変調方式を切り替えることを特徴とするものである。
また、本発明は、前記送信回路を用いた送信機に適用することを特徴とするものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によれば、ポーラループ型PLLを用いた場合にも、PLLの同期がはずれることなく、安定した切り替えを行うことができる送信回路、およびそれを用いた送信機を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の実施の形態は、複数の変調方式を切り替えて出力する送信回路、およびそれを用いた送信機に適用され、これに限定されるものではないが、以下では一例として、GSM変調とEDGE変調の両変調方式に対応した送信機を例に説明する。この送信機においては、GSM変調においても、EDGE変調においても、初期位相は任意に設定可能であるため、切替後の変調方式の初期位相を制御することによって、切替直前と切替直後の位相が近くなるように切替後の初期位相を選択し、切替時にゼロクロスが発生しないようにすることが可能である。
本実施の形態の送信回路は、1つの半導体基板上に通信用半導体集積回路(RFIC)などとして形成される。さらに、この通信用半導体集積回路を組み込んだ送信機は、携帯電話機等の無線通信装置として構成される。
<送信機の構成および動作>
図1に、本発明による一実施の形態であるポーラループ型PLLを用いたGSM/EDGEデュアルモード対応の送信機の構成を示す。
本実施の形態の送信機は、複数の変調方式を切り替えて出力する送信回路(RFIC)100と、この送信回路100から出力される出力信号を増幅する電力増幅器(PA)115と、電力増幅器115に接続されるアンテナ(図示せず)などから構成される。
送信回路100は、GSM変調部102、EDGE変調部103、初期位相制御部104、切替スイッチ105、デジタルアナログ変換器(DAC)106,107、中間周波(IF)発信器108、ミキサ109,110、位相比較器(PD)111、チャージポンプ(CP)112、ループフィルタ(LF)113、電圧制御発信器(TxVCO)114、切替スイッチ117、発信器118、増幅器119、振幅比較器(CMP)120、低域通過フィルタ(LPF)121、切替スイッチ122、EDGE用振幅ランプテーブル(Ramp(EDGE))123、GSM用振幅ランプテーブル(Ramp(GSM))124、アナログ乗算器126などから構成される。
この送信回路100の構成において、GSM変調部102、EDGE変調部103、初期位相制御部104、切替スイッチ105は、デジタル変調部125として構成される。また、送信回路100のデジタル変調部125には、入力データ端子101から入力データが入力され、出力信号は電力増幅器115を通じて出力端子116から出力される。
図1に従って動作を説明する。入力データ端子101より入力された送信データは、デジタル変調部125によってGSMまたはEDGEのいずれかの変調方式でベースバンド変調される。デジタル変調部125の動作は図2で後述する。デジタル変調部125で変調された変調信号は、デジタルアナログ変換器106および107によってアナログ信号に変換される。アナログ信号に変換されたベースバンド信号は、ミキサ109および110によって中間周波発信器108の出力と乗算され、合成される。中間周波発信器108の2つの出力は90度位相がずれた信号である。この合成によって、送信データは中間周波数帯に変換されたアナログ信号となる。
中間周波数帯に変換された送信信号は、後段のポーラループ型PLLによって無線周波数帯に変換される。このときのポーラループ型PLLの動作は、GSM変調とEDGE変調で異なる。
GSM変調の場合は、中間周波数帯に変換された送信信号は、位相比較器111に入力され、増幅器119からの位相と比較され、位相比較器111の出力に従ってチャージポンプ112を駆動する。チャージポンプ112の出力はループフィルタ113を経由した後、電圧制御発信器114に入力される。この電圧制御発信器114は無線周波数で発振するものである。電圧制御発信器114の出力は、切替スイッチ117を経由してアナログ乗算器126に入力される。アナログ乗算器126のもう1つの入力には、発信器118の出力が接続され、電圧制御発信器114の出力と乗算される。この乗算により、電圧制御発信器114の出力信号は中間周波数帯の信号に変換される。中間周波数帯に変換された信号は、増幅器119を経由して位相比較器111にフィードバックされる。
GSM変調を行うときは、増幅器119の利得は固定値である。電圧制御発信器114の出力を周波数変換して位相比較器111にフィードバックすることにより、電圧制御発信器114の出力位相は、中間周波数帯の送信信号の位相と同じになる。すなわちPLLが同期することになる。PLLが同期した状態では、電圧制御発信器114の出力はデジタル変調部125の出力を周波数変換した信号となる。この電圧制御発信器114の出力は、電力増幅器115で増幅されて、送信信号として出力端子116から出力される。GSM変調では振幅が一定であるため、電力増幅器115の利得は一定となる。ただし、送信開始時のランプアップと送信終了時のランプダウンにおいては送信電力を変化させる必要があるため、ランプアップパターンとランプダウンパターンをGSM用振幅ランプテーブル124から切替スイッチ122を経由して電力増幅器115の利得制御信号として与える。
EDGE変調の場合、デジタル変調部125からの出力をデジタルアナログ変換器106および107でアナログ信号に変換し、ミキサ109および110で中間周波数に変換し、合成するのはGSM変調と同じである。ポーラループ型位相同期系でEDGE信号を無線周波数帯に変換する場合、EDGE信号は位相と振幅が両方変化する信号であるため、位相フィードバックループと振幅フィードバックループが必要になる。中間周波数帯に変換された送信信号は、振幅比較器120によって増幅器119の振幅と比較される。振幅比較器120の出力は、低域通過フィルタ121と切替スイッチ122を経由して、電力増幅器115の利得制御信号として与える。電力増幅器115の出力は、切替スイッチ117を経由して、アナログ乗算器126で中間周波数帯の信号に変換され、増幅器119にフィードバックされる。増幅器119の出力は振幅比較器120にフィードバックされ、中間周波数帯の送信信号と比較されるので、電力増幅器115の出力電力は、中間周波数帯の送信信号レベルに対応したものとなる。
EDGEモードで送信中は増幅器119の利得は固定値であるが、EDGEモード送信開始時のランプアップと送信終了時のランプダウンの時のみ可変となる。すなわち、増幅器119の出力レベルを調整することによって、そのレベルが振幅比較器120、低域通過フィルタ121、切替スイッチ122を経由して電力増幅器115の利得制御信号として与えられる。このため、増幅器119の利得制御信号には、EDGE用振幅ランプテーブル123が接続される。位相制御ループはGSMモードと同様に、増幅器119の出力位相と中間周波数帯の送信信号の位相が、位相比較器111によって比較され、位相比較器111の出力はチャージポンプ112、ループフィルタ113を経由して電圧制御発信器114に与えられる。振幅制御ループでは、電力増幅器115の出力をフィードバックするため、位相制御ループにおいても同じ遅延のフィードバックが必要となり、電力増幅器115の出力をフィードバックする。このため、切替スイッチ117は電力増幅器115の出力側に接続される。電力増幅器115の出力は、出力端子116から出力される。
<デジタル変調部の構成および動作>
図2に、本実施の形態における、GSMとEDGEの変調の切替可能なデジタル変調部の構成を示す。
デジタル変調部125は、GSM変調方式のGSM変調部102と、EDGE変調方式のEDGE変調部103と、初期位相制御部104と、切替スイッチ105などから構成される。
GSM変調部102は、切替指示に基づいて固定期間だけ入力データ端子101からの入力データの代わりに固定データを出力するダミーデータ付加部206と、このダミーデータ付加部206から出力されたデータと前回入力されたデータとを比較する差動符号化部207と、この差動符号化部207による比較結果に基づいて周波数に変換するマッピング部208と、このマッピング部208で変換された周波数の周波数帯域を制限するGSMフィルタ209と、このGSMフィルタ209で帯域制限された周波数を積分して位相信号に変換する位相積分器210と、この位相積分器210による位相信号に対応したI信号とQ信号を出力するコサイン(COS)ROM211およびサイン(SIN)ROM212と、マッピング部208で変換された周波数を積分して位相信号に変換する簡易位相積分器213などから構成される。
EDGE変調部103は、切替指示に基づいて固定期間だけ入力データ端子101からの入力データの代わりに固定データを出力するダミーデータ付加部217と、このダミーデータ付加部217から出力されたデータをグレイコードに変換するグレイコード変換部218と、3/8πづつシフトするシフト量を作成する3/8πシフト部219と、グレイコード変換部218で変換されたグレイコードと3/8πシフト部219によるシフト量を加算する加算器220と、この加算器220による位相信号に対応したI信号とQ信号を出力するコサイン(COS)ROM221およびサイン(SIN)ROM222と、このコサインROM221およびサインROM222で変換された周波数の周波数帯域を制限するEDGEフィルタ223および224などから構成される。
初期位相制御部104は、切替信号入力端子202からの切替指示に基づいてGSM変調方式からEDGE変調方式、および/または、EDGE変調方式からGSM変調方式に切り替える制御を行うタイミング制御部214と、GSM変調方式の最終位相とEDGE変調方式の初期位相との関係を対応付けるEDGE初期位相テーブル215と、EDGE変調方式の最終位相とGSM変調方式の初期位相との関係を対応付けるGSM初期位相テーブル216などから構成される。
切替スイッチ105は、GSM変調部102のGSM信号とEDGE変調部103のEDGE信号を切り替えて、I信号をI信号出力端子226、Q信号をQ信号出力端子227からそれぞれ出力する。
GSM方式で変調する場合、入力データ端子101より入力された送信データは、GSM変調部102内のダミーデータ付加部206に入力される。通常のGSM変調時にはダミーデータを付加する必要はないため、入力データはそのまま差動符号化部207に出力される。差動符号化部207では前回入力された値との比較を行い、同じ値であれば0、異なる値であれば1に変換され、マッピング部208に出力される。マッピング部208では、入力される0、または1のデータをそれぞれ、+1、−1に変換する。+1は位相を進めるために周波数を上げることを意味し、−1は位相を遅らせるために周波数を下げることを意味する。すなわち、マッピング部208では入力データは周波数に変換されることになる。
マッピング部208から出力されるデータ、すなわち周波数は、GSMフィルタ209に入力される。GSMフィルタ209は、GSM規格に従ったガウシアン特性を持ち、周波数帯域が広がることを防止するためのものである。GSMフィルタ209によって帯域制限された周波数信号は、位相積分器210に入力される。位相積分器210では周波数信号を積分することによって、位相信号に変換する。位相信号はコサインROM211とサインROM212に入力され、位相に対応したコサイン成分がI信号として、サイン成分がQ信号としてGSM変調部102から出力される。コサインROM211とサインROM212は、機能としては位相に対応するコサイン成分とサイン成分を出力するものであるため、必ずしもROMを用いる必要は無く、演算器によって計算しても良いが、ROMを使用して実現することが、設計上容易に実現できるため、ここではROMとして記述している。コサインROM211およびサインROM212から出力された信号は、それぞれGSM用I信号、GSM用Q信号として切替スイッチ105に入力される。
EDGE方式で変調する場合は、入力データ端子101より入力された送信データは、EDGE変調部103内のダミーデータ付加部217に入力される。通常のEDGE変調時にはダミーデータを付加する必要はないため、入力データはそのままグレイコード変換部218に出力される。グレイコード変換部218では、隣接する位相で単一のビットのみが変化するグレイコードに変換される。この変換は、ROMテーブルを用いて行われる。グレイコード変換部218からの出力には、3/8πシフト部219からの出力が、加算器220によって加算される。EDGE変調では、シンボル毎に基準位相が3/8πづつシフトする3/8πシフトPSK方式が用いられるため、このシフト量を3/8シフト部219で作成する。
加算器220から出力される位相は、コサインROM221とサインROM222に入力される。コサインROM221からは入力された位相に対応するコサイン成分の値が、サインROM222からは入力された位相に対応するサイン成分の値が、それぞれ、EDGEフィルタ223と224に出力される。コサインROM221とサインROM222は、GSM変調部102にあるコサインROM211、サインROM212と同様、機能としては位相に対応するコサイン成分とサイン成分を出力するものであるため、必ずしもROMを用いる必要は無く、演算器によって計算しても良いが、ROMを使用して実現することが、設計上容易に実現できるため、ここではROMとして記述している。コサインROM221およびサインROM222から出力された信号は、EDGEフィルタ223、224にそれぞれ入力される。EDGEフィルタ223はI信号用であり、224はQ信号用である。この2つのEDGEフィルタ223、224は、周波数帯域を制限する機能を持ち、EDGE規格で定められた特性を持つ。EDGEフィルタ223および224から出力された信号は、それぞれ、EDGE用I信号、EDGE用Q信号として切替スイッチ105に入力される。
切替スイッチ105では、入力される切替タイミングに従って、GSM信号またはEDGE信号が選択され、I出力およびQ出力として出力端子226および227に出力される。すなわち、切替スイッチ105は切替タイミングに従ってGSMモードとEDGEモードのどちらかになり、切替スイッチ105がGSMモードを選択している時は、GSM用I信号がI出力として、GSM用Q信号がQ出力として出力され、切替スイッチ105がEDGEモードを選択している時は、EDGE用I信号がI出力として、EDGE用Q信号がQ出力として出力される。
GSM変調部102には位相積分器210と簡易位相積分器213が存在し、同期した積分を行っている。位相積分器210は、GSMフィルタ209の後段に接続されているため、ビット数がGSMフィルタ209の前と比べてビット数が増加しているためである。すなわち、簡易位相積分器213を設けずに、位相積分器210出力をEDGE初期位相テーブルの引数として用いても、本発明の効果は得られる。しかし、ビット数の多い位相積分器210の出力を用いてテーブル参照を行うことは、EDGE初期位相テーブル215の増大を招くことになる。従って、本実施の形態では、GSMフィルタ209を通らない経路に簡易位相積分器213を設け、EDGE初期位相テーブル215への入力ビット数を減らしてEDGE初期位相テーブル215の大きさが増大することを防いでいる。EDGE変調部103では、位相積分を行うのは3/8πシフト部219であり、EDGEフィルタ223および224の前段に存在するため、簡易位相積分器を別途設ける必要はない。
<GSMモードからEDGEモードへの切替手順>
GSMモードからEDGEモードに切り替えるときの手順を以下に示す。
切替信号は外部から切替信号入力端子202を通して入力され、タイミング制御部214に入力される。タイミング制御部214は、切替指示があった次のシンボルタイミングで、GSM変調部102内のダミーデータ付加部206とEDGE変調部103内のダミーデータ付加部217にそれぞれダミーデータの付加を指示する。ダミーデータ付加部206では、固定シンボル期間だけ、入力されたデータの代わりに、あらかじめ定められた固定データを出力する。GSM変調部102内では固定データを用いて変調するため、タイミング制御部214がダミーデータ出力を指示した時刻以降のGSM変調部102の動作は入力データに依存しないものとなり、タイミング制御部214がダミーデータ出力を指示した時刻の位相積分器210の内部変数として存在する位相の値によって一意に決まる動作となる。また、簡易位相積分器213も位相積分器210と同期した動作を行っているため、簡易位相積分器213の内部変数として存在する位相の値によって一意に決定されることにもなる。
従って、タイミング制御部214がダミーデータ出力を指示した時刻に、簡易位相積分器213の値を読み出せば、切替時のGSM変調部102の位相が一意に決定され、予測可能であることになる。またEDGE変調部103でも同様に固定データを変調するため、3/8πシフト部219の位相の値によって切替時の位相が一意に決まる。また、EDGE変調部103はダミーデータの出力が開始されるときに動作開始するため、このタイミングで3/8πシフト部219の初期位相を設定すれば、切替時にゼロクロスが発生しないようにGSM変調部102とEDGE変調部103の位相を制御することが可能である。
ダミーデータの付加が始まるタイミングで、簡易位相積分器213の位相の値が読み出され、その位相に従ってEDGE変調部103の初期位相が決定される。この初期位相は簡易位相積分器213の位相により一意に定まるものであるため、変換テーブルを用いることによって容易に実現できる。この変換テーブルがEDGE初期位相テーブル215である。もちろんテーブルを用いずに、演算器の組み合わせによって計算することも可能である。EDGE変調部103の初期位相は、3/8πシフト部219の初期位相で決まるため、EDGE初期位相テーブル215の出力は、3/8πシフト部219に入力され、タイミング制御部214から与えられるタイミングによって、初期位相として設定される。この初期位相の設定によって、実際に切替スイッチ105でGSMとEDGEの切替が行われるタイミングでの、GSM変調部102の出力位相と、EDGE変調部103の出力位相がゼロクロスが発生しない位相に制御され、安定した切り替えが実施される。この切替タイミングは切替動作が始まった時刻から固定の時間後に行われ、タイミング制御部214から切替スイッチ105への指示で実施される。
このGSMからEDGEへの切替手順をフローチャートに示したのが図3である。図3に従って説明する。GSMからEDGEへの切替は、切替信号302が入力されることによって起こる。このため、手順301で開始された切替手順は、まず手順303で切替信号の入力を待つ。切替信号が入力されると、手順304に進む。切替はシンボル単位で行うため、手順304では次のシンボルが開始されるタイミング(先頭の検出)を待つ。次のシンボルタイミングが開始されると、手順305に進む。手順305ではGSM変調部102内のダミーデータ付加部206に対して、ダミーデータ付加の指示を与え、また、EDGE変調部103内のダミーデータ付加部217に対して、ダミーデータ付加の指示を与える。さらに、手順306においてGSM変調部102内の簡易位相積分器213から最終位相を読み出し、読み出した最終位相に対応するEDGE変調の初期位相を、手順307においてEDGE初期位相テーブルから読み出す。
手順307において読み出した初期位相は、手順308においてEDGE変調部103内の3/8πシフト部219に設定される。これによって、EDGE変調部103の初期位相が確定し、EDGE変調が開始される。EDGE変調部103内にはEDGEフィルタ223および224があるため、変調開始からある程度の時間が経過してからEDGE変調部103の状態が安定する。従って、GSMからEDGEへの実際の切替は、EDGE変調開始から一定の時間が経過してからとなる。手順309では一定(固定)の時間待ちを行い、実際の切替タイミングになるまで待つ。このときの待ち時間はあらかじめ定められたものである。実際の切替タイミングになると、手順310において切替スイッチ105に対して出力の切替を指示する。切替スイッチ105では、出力をGSM変調部102からのものから、EDGE変調部103からのものに切替る。この動作によって切替が完了し、手順311で終了する。
<EDGEモードからGSMモードへの切替手順>
EDGEモードからGSMモードへの切替も同様に行われる。図2に従って手順を以下に示す。
外部から切替信号入力端子202を通して入力された切替信号は、タイミング制御部214に入力される。タイミング制御部214は、切替指示があった次のシンボルタイミングで、GSM変調部102内のダミーデータ付加部206とEDGE変調部103内のダミーデータ付加部217にそれぞれダミーデータの付加を指示する。ダミーデータ付加部217では、固定シンボル期間だけ、入力されたデータの代わりに、あらかじめ定められた固定データを出力する。EDGE変調部103には、固定データの変調処理を行うため、タイミング制御部214がダミーデータ出力を指示した時刻以降のEDGE変調部103の動作は入力データに依存しないものとなり、タイミング制御部214がダミーデータ出力を指示した時刻の3/8πシフト部219の内部変数として存在する位相の値によって一意に決まる動作となる。
従って、タイミング制御部214がダミーデータ出力を指示した時刻に、3/8πシフト部219の位相の値を読み出せば、切替時のEDGE変調部103の出力位相が一意に決定され、予測可能であることになる。またGSM変調部102でも同様に固定データの変調処理が行われるため、位相積分器210の位相の値によって切替時の位相が一意に決まる。また、GSM変調部102はダミーデータの出力が開始されるときに動作開始するため、このタイミングで位相積分器210の初期位相を設定すれば、切替時にゼロクロスが発生しないようにGSM変調部102とEDGE変調部103の位相を制御することが可能である。
ダミーデータの付加が始まるタイミングで、簡易位相積分器213の位相の値が読み出され、その位相に従ってGSM変調部102の初期位相が決定される。この初期位相は3/8πシフト部219の位相により一意に定まるものであるため、変換テーブルを用いることによって容易に実現できる。この変換テーブルがGSM初期位相テーブル216である。もちろんテーブルを用いずに、演算器の組み合わせによって計算することも可能である。GSM変調部102の初期位相は、位相積分器210の初期位相で決まるため、GSM初期位相テーブル216からの出力は、位相積分器210に入力され、タイミング制御部214から与えられるタイミングによって、初期位相として設定される。また、簡易位相積分器213も位相積分器210と同期した位相で動作する必要があるため、簡易位相積分器213に対しても位相積分器210と同じ位相を設定する。この初期位相の設定によって、実際に切替スイッチ105でGSMとEDGEの切替が行われるタイミングでの、GSM変調部102の出力位相と、EDGE変調部103の出力位相がゼロクロスが発生しない位相に制御され、安定した切り替えが実施される。この切替タイミングは切替動作が始まった時刻から固定の時間後に行われ、タイミング制御部214から切替スイッチ105への指示で実施される。
このEDGEからGSMへの切替手順をフローチャートに示したのが図4である。図4に従って説明する。EDGEからGSMへの切替は、切替信号402が入力されることによって起こる。このため、手順401で開始された切替手順は、まず手順403で切替信号の入力を待つ。切替信号が入力されると、手順404に進む。切替はシンボル単位で行うため、手順404では次のシンボルが開始されるタイミング(先頭の検出)を待つ。次のシンボルタイミングが開始されると、手順405に進む。手順405ではEDGE変調部内103のダミーデータ付加部217に対して、ダミーデータ付加の指示を与え、また、GSM変調部102内のダミーデータ付加部206に対して、ダミーデータ付加の指示を与える。さらに、手順406においてEDGE変調部103内の3/8πシフト部219から最終位相を読み出し、読み出した最終位相に対応するGSM変調の初期位相を、手順407においてGSM初期位相テーブルから読み出す。
手順407において読み出した初期位相は、手順408においてGSM変調部102内の位相積分器210および簡易位相積分器213に設定される。これによって、GSM変調部102の初期位相が確定し、GSM変調が開始される。GSM変調部102内にはGSMフィルタ209があるため、変調開始からある程度の時間が経過してからGSM変調部102の状態が安定する。従って、EDGEからGSMへの実際の切替は、GSM変調開始から一定の時間が経過してからとなる。手順409では一定(固定)の時間待ちを行い、実際の切替タイミングになるまで待つ。このときの待ち時間はあらかじめ定められたものである。実際の切替タイミングになると、手順410において切替スイッチ105に対して出力の切替を指示する。切替スイッチ105では、出力をEDGE変調部103からのものから、GSM変調部102からのものに切替る。この動作によって切替が完了し、手順411で終了する。
<GSMからEDGEへの切替タイミング>
GSMからEDGEへの切替時のタイミングを示したものが図5である。501は外部からの切替信号、502は外部からの入力データ、503はEDGE変調に用いられるダミーデータ付加部217の出力データ(EDGE変調部103への入力信号)、504はEDGE変調部103からの出力信号、505はGSM変調に用いられるダミーデータ付加部206の出力データ(GSM変調部102への入力信号)、506はGSM変調部102からの出力信号、507は切替スイッチ105に入力される切替指示、508は切替スイッチ105の出力信号である。外部からの入力データ502および切替スイッチ105の出力信号508内に記されている括弧内の数字はシンボル番号である。また、ダミーデータ付加部217の出力データ503内に記されている数字は、ダミーデータ付加部217が付加した固定値のデータの値を表す。ダミーデータ付加部206の出力データ505内に記されている数字も同様に、ダミーデータ付加部206が付加した固定値のデータの値を表す。
この例では、入力データ502の151シンボル目に、切替信号501によってGSM変調からEDGE変調への切替が指示されている。従って152シンボル目のタイミングから切替手順が開始される。152シンボル目ではダミーデータ付加部206にダミーデータの付加開始が指示されるため、ダミーデータ付加部206の出力データ505には152シンボル目から固定データが入る。同様に、ダミーデータ付加部217にダミーデータの付加開始が指示されるため、ダミーデータ付加部217の出力データ503には152シンボル目から固定データが入る。GSM変調部102では差動符号化が行われているため、151シンボル目のデータと同じデータをダミーデータ付加部206が出力することによって、差動符号化部207の出力が固定値になる。図5では、151シンボル目のデータを「0」で例示しているため、152シンボル目以降も入力データにかかわらず「0」を出力する。
GSM変調部102内には、GSMフィルタ209が存在するため、1つの変調されたシンボルは、複数のシンボル期間に影響を残す。図5に示した例では5シンボル期間にわたって影響を残すものとして示してある。従って151シンボル目のデータは、GSM変調部102の出力信号506では、入力データタイミングの151シンボル目から155シンボル目までの間に影響を及ぼしており、入力データの153シンボル目のタイミングで一番大きな影響を及ぼすものとして記述している。すなわち、GSMフィルタ209で2シンボルの遅延が発生していることに相当する。
152シンボル目のタイミングでは、EDGE変調部103の動作が開始される。EDGE変調部103は動作開始に先立ち、初期位相を設定する必要がある。この初期位相は、切替スイッチ105で切替が行われるタイミングでゼロクロスが発生しないような位相であり、151シンボル目までのGSM変調部102の位相から計算される。具体的な計算手順は、図3に示した通りであり、簡易位相積分器213の出力を引数にして、EDGE初期位相テーブル215から読み出すことによって得られる。
EDGE初期位相テーブル215は、あらかじめ行ったシミュレーションにより定められている。例えば、図9に示すように、GSM変調方式では4通り(2ビット)、EDGE変調方式では16通り(4ビット)の組み合わせがある場合に、この中から、GSM最終位相の0はEDGE初期位相の5に対応付けられ、同様に、1は9に、2は13に、3は1に対応付けられている。よって、例えば、GSM変調の最終位相が0に対応する位相の場合には、EDGE変調の初期位相として5に対応する位相が読み出される。
EDGE変調部103内には、EDGEフィルタ223および224が存在するため、1つの変調されたシンボルは、複数のシンボル期間に影響を残す。図5に示した例では5シンボル期間にわたって影響を残すものとして示してある。これはGSM変調部102と同様である。
切替スイッチ105には、GSM変調部102からの出力と、EDGE変調部103からの出力が入力され、切替信号に従って、どちらかが選択されて出力される。図5では切替スイッチ105の出力信号508の154シンボル目の中心タイミングで切替が行われている。この切替タイミングは、GSM変調部102からの出力は、入力データの152シンボル目から156シンボル目までの影響を受けた信号になっている。このデータは、全て固定のダミーデータであるので、GSM変調部102が151シンボル目を受け取った時点で予測可能な信号となっている。また、EDGE変調部103からの出力も同様に152シンボル目から156シンボル目までの影響を受けた信号になっている。このデータは、全て固定のダミーデータであるので、GSM変調部102が初期位相を設定した時点で予測可能な信号となっている。
すなわち、切替時点での両信号はEDGE変調部103に初期位相を設定する時点で予測可能である。このことは、切替時点で位相差が最小になり、ゼロクロスを起こさないような初期位相をEDGE変調部103に設定可能であることを示している。もちろん位相差が最小でなくてもゼロクロスを起こさない初期位相を設定しても問題はないが、位相差が最小であれば、ノイズ等の影響でゼロクロスを起こす可能性が最小となるため、ここでは位相差が最小として説明している。
このように、切替スイッチ105において、154シンボル目で位相差が最小になるようにEDGE変調部103の初期位相を設定しているため、タイミング制御部214は154シンボル目で切り替わるように切替スイッチ105に対して切替信号を送り、切替が実施される。タイミング制御部214が生成する切替タイミングは、切替動作に入る152シンボル目から固定の時間を遅延させたタイミングである。
<EDGEからGSMへの切替タイミング>
EDGEからGSMへの切替時のタイミングを示したものが図6である。601は外部からの切替信号、602は外部からの入力データ、603はEDGE変調に用いられるダミーデータ付加部217の出力データ(EDGE変調部103への入力信号)、604はEDGE変調部103からの出力信号、605はGSM変調に用いられるダミーデータ付加部206の出力データ(GSM変調部102への入力信号)、606はGSM変調部102からの出力信号、607は切替スイッチ105に入力される切替指示、608は切替スイッチ105の出力信号である。外部からの入力データ602および切替スイッチ105の出力信号608内に記されている括弧内の数字はシンボル番号である。また、ダミーデータ付加部217の出力データ603内に記されている数字は、ダミーデータ付加部217が付加した固定値のデータの値を表す。ダミーデータ付加部206の出力データ605内に記されている数字も同様に、ダミーデータ付加部206が付加した固定値のデータの値を表す。
この例では、入力データ602の151シンボル目に、切替信号601によってEDGE変調からGSM変調への切替が指示されている。従って152シンボル目のタイミングから切替手順が開始される。GSM変調部102は、152シンボル目から動作を開始し、同時にダミーデータ付加部206にダミーデータの付加開始が指示され、ダミーデータ付加部206の出力データ605には152シンボル目から固定データが入る。GSM変調部102では差動符号化が行われているため、初期状態の「0」をダミーデータ付加部206が出力することによって、差動符号化部207の出力が固定値になる。EDGE変調部103内のダミーデータ付加部217に対しても152シンボル目からダミーデータが入るようにダミーデータの付加が指示される。
EDGE変調部103内には、EDGEフィルタ223および224が存在するため、1つの変調されたシンボルは、複数のシンボル期間に影響を残す。図6に示した例では5シンボル期間にわたって影響を残すものとして示してある。従って151シンボル目のデータは、EDGE変調部103の出力信号604では、入力データタイミングの151シンボル目から155シンボル目までの間に影響を及ぼしており、入力データ602の153シンボル目のタイミングで一番大きな影響を及ぼすものとして記述している。すなわち、EDGEフィルタ223および224で2シンボルの遅延が発生していることに相当する。
152シンボル目のタイミングでは、GSM変調部102の動作が開始される。GSM変調部102は動作開始に先立ち、初期位相を設定する必要がある。この初期位相は、切替スイッチ105で切替が行われるタイミングでゼロクロスが発生しないような位相であり、151シンボル目までのEDGE変調部103の位相から計算される。具体的な計算手順は、図4に示した通りであり、3/8πシフト部219の位相を引数にして、GSM初期位相テーブル216から読み出すことによって得られる。
GSM初期位相テーブル216は、あらかじめ行ったシミュレーションにより定められている。例えば、図10に示すように、EDGE変調方式では16通り(4ビット)、GSM変調方式では4通り(2ビット)の組み合わせがある場合に、この中から、EDGE最終位相の0はGSM初期位相の2に対応付けられ、同様に、1,2は2に、3〜6は3に、7〜9は0に、10〜15は1に対応付けられている。よって、例えば、EDGE変調の最終位相が0に対応する位相の場合には、GSM変調の初期位相として2に対応する位相が読み出される。
GSMの初期位相は、位相積分器210と簡易位相積分器213の両方に対して行われる。GSM変調部102内には、GSMフィルタ209が存在するため、1つの変調されたシンボルは、複数のシンボル期間に影響を残す。図6に示した例では5シンボル期間にわたって影響を残すものとして示してある。これはEDGE変調部103と同様である。
切替スイッチ105には、GSM変調部102からの出力と、EDGE変調部103からの出力が入力され、切替信号に従って、どちらかが選択されて出力される。図6では切替スイッチ105の出力信号608の154シンボル目の中心タイミングで切替が行われている。この切替タイミングは、EDGE変調部103からの出力は、入力データの152シンボル目から156シンボル目までの影響を受けた信号になっている。このデータは、全て固定のダミーデータであるので、EDGE変調部103が151シンボル目を受け取った時点で予測可能な信号となっている。また、GSM変調部102からの出力も同様に152シンボル目から156シンボル目までの影響を受けた信号になっている。このデータは、全て固定のダミーデータであるので、GSM変調部102が初期位相を設定した時点で予測可能な信号となっている。
すなわち、切替時点での両信号はGSM変調部102に初期位相を設定する時点で予測可能である。このことは、切替時点で位相差が最小になり、ゼロクロスを起こさないような初期位相をGSM変調部102に設定可能であることを示している。もちろん位相差が最小でなくてもゼロクロスを起こさない初期位相を設定しても問題はないが、位相差が最小であれば、ノイズ等の影響でゼロクロスを起こす可能性が最小となるため、ここでは位相差が最小として説明している。
このように、切替スイッチ105において、154シンボル目で位相差が最小になるようにGSM変調部102の初期位相を設定しているため、タイミング制御部214は154シンボル目で切り替わるように切替スイッチ105に対して切替信号を送り、切替が実施される。タイミング制御部214が生成する切替タイミングは切替動作に入る152シンボル目から固定の時間を遅延させたタイミングである。
<GSMからEDGEへ切替時の位相平面上の軌跡>
図7に、GSMからEDGEへの切替を位相平面上で表したものを示す。701はGSM変調部102の出力の軌跡、702はEDGE変調部103の出力の軌跡、703は切替スイッチ105で切り替えるときの遷移である。GSMは固定振幅の位相変調であるため、円周上を遷移し、EDGEは振幅も変化する軌跡になる。図7内の四角で囲んだ数字はシンボル番号であり、GSM変調部102の出力またはEDGE変調部103の出力に対応するシンボル番号を示している。図7では図5と同様に、切替信号が151シンボル目に入力され、152シンボル目から切替動作が開始された場合を示している。図5と同様に、EDGEフィルタ223および224で2シンボルの遅延があるため、EDGE変調部103の出力は150番目のシンボルからの軌跡になる。
図7ではEDGE変調部103の出力の150シンボル目と151シンボル目は原点付近に存在するが、切替スイッチ105はGSM変調部102からの出力を選択しているため、これはゼロクロスにはならない。EDGE変調部103が変調を開始すると位相平面上の軌跡が動き出すが、このときどちらの方向に動き出すかがEDGE変調部103の初期位相によって決まる。図7では下側に動き出しているが、これは151シンボル目のGSM変調部102の位相から導出したEDGE変調部103の最適な初期位相を設定した結果によるものである。切替スイッチ105によって切替が行われるタイミングは154番目のシンボルタイミングであり、そのタイミングでは位相が近づいていることがわかる。すなわち、ゼロクロスが発生しない切替が行われることになる。
仮に、EDGE変調部103の軌跡が上側に出るような初期位相であったとすると、EDGE変調部103の軌跡702は180度反対側になり、ゼロクロスが起きる切替になる。本発明の初期位相制御が行われなければ、このようなゼロクロスする切替が発生することがあり、本発明を適用することによってそれを防ぐことができる。
<EDGEからGSMへ切替時の位相平面上の軌跡>
図8に、EDGEからGSMへの切替を位相平面上で表したものを示す。801はGSM変調部102の出力の軌跡、802はEDGE変調部103の出力の軌跡、803は切替スイッチ105で切り替えるときの遷移である。図7と同様に、GSMは円周上を遷移し、EDGEは振幅も変化する軌跡になる。図8内の四角で囲んだ数字はシンボル番号であり、GSM変調部102の出力またはEDGE変調部103の出力に対応するシンボル番号を示している。図8では図7と同様に、切替信号が151シンボル目に入力され、152シンボル目から切替動作が開始された場合を示している。図7と同様に、GSMフィルタ209で2シンボルの遅延があるため、GSM変調部102の出力は150番目のシンボルからの軌跡になる。
図8ではGSM変調部102の軌跡801は左端から動き出しているが、これは151シンボル目のEDGE変調部103の位相から導出したGSM変調部102の最適な初期位相を設定した結果によるものである。切替スイッチ105によって切替が行われるタイミングは154番目のシンボルタイミングであり、そのタイミングでは位相が近づいていることがわかる。すなわち、ゼロクロスが発生しない切替が行われることになる。
仮に、GSM変調部102の軌跡が右端から動き出す初期位相であったとすると、GSM変調部102の軌跡801は180度反対側になり、ゼロクロスが起きる切替になる。本実施の形態の初期位相制御が行われなければ、このようなゼロクロスする切替が発生することがあり、本実施の形態を適用することによってそれを防ぐことができる。
<本実施の形態の効果>
以上説明したように、本実施の形態によれば、GSM変調とEDGE変調の両変調方式に対応した送信機において、GSM変調からEDGE変調に切り替える時、あるいはEDGE変調からGSM変調に切り替える時に、位相変化が小さく、変調信号の振幅が小さくなるゼロクロスが発生しなくなる。これにより、ポーラループ型PLLを用いた場合にも、PLLの同期がはずれることなく、安定した切り替えが行われる。このことは、GSM変調とEDGE変調に対応したマルチモード送信機を、1つのPLLで実現することを意味し、高機能な移動通信端末に対し、安価、低消費電力化、小型化を実現できる。
特に、本実施の形態では、リミッタを用いて強制的にゼロクロスを回避する場合などに比べて、ハードウェア量が少なくて済む。また、デジタル信号の中で閉じて処理しているので、外乱に強く、精度が高い送信回路、およびそれを用いた送信機を実現できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、GSM変調とEDGE変調の両変調方式に対応した送信機を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、WCDMA変調方式なども含めて、ゼロクロスする切替が発生する種々の変調方式の組み合わせにおいて、第1の変調方式から第2の変調方式、および/または、第2の変調方式から第1の変調方式に切り替えて出力する送信機に適用することができる。さらに、送信機能に受信機能も含めた送受信機にも適用可能である。
本発明による一実施の形態であるポーラループ型PLLを用いたGSM/EDGEデュアルモード対応の送信機の構成を示す図である。 本発明による一実施の形態である送信機において、デジタル変調部の構成を示す図である。 本発明による一実施の形態である送信機において、GSMからEDGEへの切替手順を示すフローチャートである。 本発明による一実施の形態である送信機において、EDGEからGSMへの切替手順を示すフローチャートである。 本発明による一実施の形態である送信機において、GSMからEDGEへの切替タイミングを示す図である。 本発明による一実施の形態である送信機において、EDGEからGSMへの切替タイミングを示す図である。 本発明による一実施の形態である送信機において、GSMからEDGEへ切替時の位相平面上の軌跡を示す図である。 本発明による一実施の形態である送信機において、EDGEからGSMへ切替時の位相平面上の軌跡を示す図である。 本発明による一実施の形態である送信機において、GSMからEDGEへ切替時の初期位相テーブルを示す図である。 本発明による一実施の形態である送信機において、EDGEからGSMへ切替時の初期位相テーブルを示す図である。
符号の説明
100…送信回路、101…入力データ端子、102…GSM変調部、103…EDGE変調部、104…初期位相制御部、105…切替スイッチ、106,107…デジタルアナログ変換器、108…中間周波発信器、109,110…ミキサ、111…位相比較器、112…チャージポンプ、113…ループフィルタ、114…電圧制御発信器、115…電力増幅器、116…出力端子、117…切替スイッチ、118…発信器、119…増幅器、120…振幅比較器、121…低域通過フィルタ、122…切替スイッチ、123…EDGE用振幅ランプテーブル、124…GSM用振幅ランプテーブル、125…デジタル変調部、126…アナログ乗算器、202…切替信号入力端子、206…ダミーデータ付加部、207…差動符号化部、208…マッピング部、209…GSMフィルタ、210…位相積分器、211…コサインROM、212…サインROM、213…簡易位相積分器、214…タイミング制御部、215…EDGE初期位相テーブル、216…GSM初期位相テーブル、217…ダミーデータ付加部、218…グレイコード変換部、219…3/8πシフト部、220…加算器、221…コサインROM、222…サインROM、223,224…EDGEフィルタ、226…I信号出力端子、227…Q信号出力端子。

Claims (14)

  1. 複数の変調方式に対応可能であり、かつ、前記複数の変調方式から選択された1つの変調方式で送信信号を変調して出力する送信回路であって、
    GSM変調方式の変調部と、
    EDGE変調方式の変調部と、
    前記GSM変調方式から前記EDGE変調方式、および、前記EDGE変調方式から前記GSM変調方式に切り替える制御部と
    を具備して成り、
    前記制御部は、前記GSM変調方式の最終位相と前記EDGE変調方式の初期位相との関係を対応付けるEDGE初期位相テーブルと、前記EDGE変調方式の最終位相と前記GSM変調方式の初期位相との関係を対応付けるGSM初期位相テーブルとを具備して成り、
    前記制御部は、前記EDGE初期位相テーブルに基づき、切り替わる前の前記GSM変調方式の最終位相から、切り替えた後の前記EDGE変調方式の初期位相を求めて、変調方式を前記GSM変調方式から前記EDGE変調方式に切り替え、かつ、前記GSM初期位相テーブルに基づき、切り替わる前の前記EDGE変調方式の最終位相から、切り替えた後の前記GSM変調方式の初期位相を求めて、変調方式を前記EDGE変調方式から前記GSM変調方式に切り替える
    ことを特徴とする送信回路。
  2. 請求項において、
    前記GSM変調方式のGSM変調部は、GSM特性を持つフィルタを経由しない位相積分器を具備して成る
    ことを特徴とする送信回路。
  3. 請求項において、
    前記GSM変調方式のGSM変調部は、切替指示に基づいて固定期間だけ入力データの代わりに固定データを出力する第1のダミーデータ付加部と、前記第1のダミーデータ付加部から出力されたデータと前回入力されたデータとを比較する差動符号化部と、前記差動符号化部による比較結果に基づいて周波数に変換するマッピング部と、前記マッピング部で変換された周波数の周波数帯域を制限するGSMフィルタと、前記GSMフィルタで帯域制限された周波数を積分して位相信号に変換する第1の位相積分器と、前記第1の位相積分器による位相信号に対応したI信号とQ信号を出力するコサインROMおよびサインROMと、前記マッピング部で変換された周波数を積分して位相信号に変換する第2の位相積分器とを具備して成り、
    前記EDGE変調方式のEDGE変調部は、切替指示に基づいて固定期間だけ入力データの代わりに固定データを出力する第2のダミーデータ付加部と、前記第2のダミーデータ付加部から出力されたデータをグレイコードに変換するグレイコード変換部と、3/8πづつシフトするシフト量を作成する3/8πシフト部と、前記グレイコード変換部で変換されたグレイコードと前記3/8πシフト部によるシフト量を加算する加算器と、前記加算器による位相信号に対応したI信号とQ信号を出力するコサインROMおよびサインROMと、前記コサインROMおよびサインROMで変換された周波数の周波数帯域を制限する第1のEDGEフィルタおよび第2のEDGEフィルタとを具備して成り、
    前記制御部は、切替指示に基づいて前記GSM変調方式から前記EDGE変調方式、および、前記EDGE変調方式から前記GSM変調方式に切り替える制御を行うタイミング制御部を更に具備して成る
    ことを特徴とする送信回路。
  4. 請求項において、
    前記タイミング制御部は、前記GSM変調方式から前記EDGE変調方式への切替指示があったら、前記GSM変調部内の前記第1のダミーデータ付加部にダミーデータの付加を指示する処理と、この指示に基づいて前記第1のダミーデータ付加部から出力された固定データを用いたGSM変調において、前記第2の位相積分器から最終位相を読み出す処理と、この読み出した最終位相に対応するEDGE変調の初期位相を前記EDGE初期位相テーブルから読み出す処理と、この読み出した初期位相を前記EDGE変調部内の前記3/8πシフト部に設定する処理とを行う
    ことを特徴とする送信回路。
  5. 請求項において、
    前記タイミング制御部は、前記EDGE変調方式から前記GSM変調方式への切替指示があったら、前記EDGE変調部内の前記第2のダミーデータ付加部にダミーデータの付加を指示する処理と、この指示に基づいて前記第2のダミーデータ付加部から出力された固定データを用いたEDGE変調において、前記3/8πシフト部から最終位相を読み出す処理と、この読み出した最終位相に対応するGSM変調の初期位相を前記GSM初期位相テーブルから読み出す処理と、この読み出した初期位相を前記GSM変調部内の前記第1の位相積分器および前記第2の位相積分器に設定する処理とを行う
    ことを特徴とする送信回路。
  6. 請求項において、
    前記GSM変調部のGSM信号と前記EDGE変調部のEDGE信号を切り替えて出力する切替スイッチと、前記切替スイッチから出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換器と、前記デジタルアナログ変換器から出力されたベースバンド信号を中間周波発器の出力と乗算・合成するミキサと、前記ミキサの後段に接続されるポーラループ型PLLとをさらに具備して成る
    ことを特徴とする送信回路。
  7. 請求項において、
    前記GSM変調部、前記EDGE変調部、前記制御部、前記切替スイッチ、前記デジタルアナログ変換器、前記ミキサ、および、前記ポーラループ型PLLは、1つの半導体基板上に半導体集積回路として形成される
    ことを特徴とする送信回路。
  8. 複数の変調方式に対応可能であり、かつ、前記複数の変調方式から選択された1つの変調方式で送信信号を変調して出力する送信回路を具備して成る送信機であって、
    前記送信回路は、
    GSM変調方式の変調部と、
    EDGE変調方式の変調部と、
    前記GSM変調方式から前記EDGE変調方式、および、前記EDGE変調方式から前記GSM変調方式に切り替える制御部と
    を具備して成り、
    前記制御部は、前記GSM変調方式の最終位相と前記EDGE変調方式の初期位相との関係を対応付けるEDGE初期位相テーブルと、前記EDGE変調方式の最終位相と前記GSM変調方式の初期位相との関係を対応付けるGSM初期位相テーブルとを具備して成り、
    前記制御部は、前記EDGE初期位相テーブルに基づき、切り替わる前の前記GSM変調方式の最終位相から、切り替えた後の前記EDGE変調方式の初期位相を求めて、変調方式を前記GSM変調方式から前記EDGE変調方式に切り替え、かつ、前記GSM初期位相テーブルに基づき、切り替わる前の前記EDGE変調方式の最終位相から、切り替えた後の前記GSM変調方式の初期位相を求めて、変調方式を前記EDGE変調方式から前記GSM変調方式に切り替え
    ことを特徴とする送信機。
  9. 請求項において、
    前記GSM変調方式のGSM変調部は、GSM特性を持つフィルタを経由しない位相積分器を具備して成る
    ことを特徴とする送信機。
  10. 請求項において、
    前記GSM変調方式のGSM変調部は、切替指示に基づいて固定期間だけ入力データの代わりに固定データを出力する第1のダミーデータ付加部と、前記第1のダミーデータ付加部から出力されたデータと前回入力されたデータとを比較する差動符号化部と、前記差動符号化部による比較結果に基づいて周波数に変換するマッピング部と、前記マッピング部で変換された周波数の周波数帯域を制限するGSMフィルタと、前記GSMフィルタで帯域制限された周波数を積分して位相信号に変換する第1の位相積分器と、前記第1の位相積分器による位相信号に対応したI信号とQ信号を出力するコサインROMおよびサインROMと、前記マッピング部で変換された周波数を積分して位相信号に変換する第2の位相積分器とを具備して成り、
    前記EDGE変調方式のEDGE変調部は、切替指示に基づいて固定期間だけ入力データの代わりに固定データを出力する第2のダミーデータ付加部と、前記第2のダミーデータ付加部から出力されたデータをグレイコードに変換するグレイコード変換部と、3/8πづつシフトするシフト量を作成する3/8πシフト部と、前記グレイコード変換部で変換されたグレイコードと前記3/8πシフト部によるシフト量を加算する加算器と、前記加算器による位相信号に対応したI信号とQ信号を出力するコサインROMおよびサインROMと、前記コサインROMおよびサインROMで変換された周波数の周波数帯域を制限する第1のEDGEフィルタおよび第2のEDGEフィルタとを具備して成り、
    前記制御部は、切替指示に基づいて前記GSM変調方式から前記EDGE変調方式、および、前記EDGE変調方式から前記GSM変調方式に切り替える制御を行うタイミング制御部を更に具備して成る
    ことを特徴とする送信機。
  11. 請求項10において、
    前記タイミング制御部は、前記GSM変調方式から前記EDGE変調方式への切替指示があったら、前記GSM変調部内の前記第1のダミーデータ付加部にダミーデータの付加を指示する処理と、この指示に基づいて前記第1のダミーデータ付加部から出力された固定データを用いたGSM変調において、前記第2の位相積分器から最終位相を読み出す処理と、この読み出した最終位相に対応するEDGE変調の初期位相を前記EDGE初期位相テーブルから読み出す処理と、この読み出した初期位相を前記EDGE変調部内の前記3/8πシフト部に設定する処理とを行う
    ことを特徴とする送信機。
  12. 請求項10において、
    前記タイミング制御部は、前記EDGE変調方式から前記GSM変調方式への切替指示があったら、前記EDGE変調部内の前記第2のダミーデータ付加部にダミーデータの付加を指示する処理と、この指示に基づいて前記第2のダミーデータ付加部から出力された固定データを用いたEDGE変調において、前記3/8πシフト部から最終位相を読み出す処理と、この読み出した最終位相に対応するGSM変調の初期位相を前記GSM初期位相テーブルから読み出す処理と、この読み出した初期位相を前記GSM変調部内の前記第1の位相積分器および前記第2の位相積分器に設定する処理とを行う
    ことを特徴とする送信機。
  13. 請求項10において、
    前記送信回路は、前記GSM変調部のGSM信号と前記EDGE変調部のEDGE信号を切り替えて出力する切替スイッチと、前記切替スイッチから出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換器と、前記デジタルアナログ変換器から出力されたベースバンド信号を中間周波発器の出力と乗算・合成するミキサと、前記ミキサの後段に接続されるポーラループ型PLLとをさらに具備して成る
    ことを特徴とする送信機。
  14. 請求項13において、
    前記送信回路から出力される出力信号を増幅する電力増幅器と、前記電力増幅器に接続されるアンテナとをさらに具備して成る
    ことを特徴とする送信機。
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