JP4798959B2 - 構造化有益剤プレミックス又は送達用ビヒクルを含有してなり且つ該構造化有益剤と異なる別の疎水性物質の増強効果を提供する身体製品用組成物 - Google Patents

構造化有益剤プレミックス又は送達用ビヒクルを含有してなり且つ該構造化有益剤と異なる別の疎水性物質の増強効果を提供する身体製品用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4798959B2
JP4798959B2 JP2004128264A JP2004128264A JP4798959B2 JP 4798959 B2 JP4798959 B2 JP 4798959B2 JP 2004128264 A JP2004128264 A JP 2004128264A JP 2004128264 A JP2004128264 A JP 2004128264A JP 4798959 B2 JP4798959 B2 JP 4798959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
benefit agent
oil
structured
wax
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004128264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004346062A (ja
Inventor
ジユデイス・リン・カールシユナー
ステイーブン・モス・オコナー
Original Assignee
ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ filed Critical ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
Publication of JP2004346062A publication Critical patent/JP2004346062A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4798959B2 publication Critical patent/JP4798959B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/92Oils, fats or waxes; Derivatives thereof, e.g. hydrogenation products thereof
    • A61K8/922Oils, fats or waxes; Derivatives thereof, e.g. hydrogenation products thereof of vegetable origin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/31Hydrocarbons
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/33Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
    • A61K8/34Alcohols
    • A61K8/345Alcohols containing more than one hydroxy group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q13/00Formulations or additives for perfume preparations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • A61Q19/10Washing or bathing preparations

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Description

本発明は、構造化されたすなわち構造化プレミックス又は「送達ビヒクル」(delivery vehicle)組成物(構造化有益剤)であって、上記と同じ身体製品(personal product)組成物(例えば、液体石けん、クリーム、乳化液、棒状物、不織布など)から送達される別の(separate)疎水性有益剤(benefit agent)(例えば、香料、美白剤)の効果を高めることを目的とした構造化プレミックス又は「送達ビヒクル」組成物(構造化有益剤)からなる。
詳しくは、前記の別の疎水性有益剤(例えば、1種又は複数の香料分子)は、構造化された有益剤すなわち構造化有益剤によって形成される(例えば、該構造化有益剤によって送達される)網状構造内に捕捉し得るか又は最終組成物中に構造化有益剤を存在させると、前記別の疎水性有益剤の効果を簡単に高め得る。さらに詳しくは、構造化有益剤を別々に調製し、身体製品組成物と組み合わせると、該構造化有益剤を含有する身体製品組成物は、構造化有益剤が最終配合物中に存在しない場合に比べて別の疎水性材料の高められた効果(よりよい香料効果、よりよい美白効果)を提供する。
別の疎水性有益剤(SHBA)は、構造化有益剤によって形成される網状構造によって担持されるか又は該網状構造内に捕捉される疎水性有益剤として送達されてもよいし、あるいは構造化有益剤は、前記別の疎水性有益剤がプレミックスから別々に加えられる場合であっても、SHBAの効果(例えば、高められた香料効果又は高められた美白効果)を高め得る。これは、本出願と同一日付で出願された同時係属出願においてさらに詳しく論じられている。
疎水性有益剤、特に香料、さらには美白剤、日焼け止め剤、老化防止化合物などは、その効果(benefit)を皮膚又は毛髪に提供できる。しかし、現在、これらの有益剤が身体製品組成物、例えば身体洗浄用液体洗浄剤及び身体製品棒状物(これらに限定されない)から送達される場合に、これらの有益剤の高水準の付着を達成すること及び/又は該有益剤の効果を高めることは極めて難しい。
本出願及び同時係属出願は、身体製品専門用語を用いて記載されるが、構造化有益剤が有益剤による付着が望ましい種々の組成物(例えば、毛髪用組成物、デオドラント)に使用できるという点で、特許請求の範囲は拡張的に解釈され且つ構成要素によってのみ限定されることが意図される。
本出願人は、今般、構造化有益剤(該構造化有益剤の組成物は、上記と同じ最終製品中に認められる「別々の(separate)」疎水性有益剤と異なるものである)を使用すると、別の疎水性有益剤の効果を高めるのに役立つことを知見した。構造化有益剤は、別の疎水性有益剤(例えば、香料、日焼け止め剤)を担持又は捕捉し得てもよいし、あるいはSHBAは構造化有益剤を形成するのに使用されるプレミックス中よりはむしろ別々に添加されてもよい。構造化有益剤の存在下で、別の疎水性物質は、構造化有益剤が使用されていない配合物中で送達される上記と同じ疎水性有益剤の効果に比べて高められた効果を示す。本発明によれば、構造化されつつある有益剤と、構造材料(例えば、結晶性ロウ、水素化油脂)は、別個の成分であることが好ましい。
特定の1種又は複数の結晶性構造化剤(類)を特定的に(すなわち、その結晶が特定されたアスペクト比を有するように)選択することによって、及び構造化有益剤を記載の方法でプレミックスとして別々に調製することによって(すなわち、溶融、半溶融又は固体状態で調製及び送達)、構造化剤ビヒクルを使用すると、別個の疎水性物質の高められた特性(例えば、高められた芳香効果)を示す。
具体的には、本発明は、天然及び合成結晶性構造材料(例えば、ロウ類)からなる群から選択される結晶性構造化剤によって構造化される有益剤(1種又は複数)の使用であって、構造化有益剤ビヒクルが身体製品組成物と組み合わされる前に別々に調製される場合に、組成物中の個々の疎水性薬剤(SHBAは構造化有益剤上に/該構造化有益剤と共に担持されるか、又は構造化有益剤を形成するのに使用されるプレミックスから別々に加えられるが、最終組成物中にはまだ認められる)に対して高められた性質(例えば、送達又は付着した全香料)を提供する使用に関する。SHBAの高められた特性は、「構造化された」有益剤(個々の疎水性有益剤と異なる)の高められた付着性(同時係属出願に記載のような)又は幾つかの別のメカニズム(これは本発明には重要ではない)の結果であり得る。
使用し得る構造化剤は、天然又は合成結晶性ロウである。天然ロウの中からは、石油から誘導されるロウ、例えばパラフィンロウ類及び微晶ロウ;並びに動物ロウ及び植物ロウが挙げられる。使用し得る合成結晶性ロウの中には、ポリエチレンなどの結晶性重合体がある。構造化剤としては、さらに天然又は合成水素化油脂、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸塩、ヒドロキシ脂肪酸及び脂肪酸エステルが挙げ得る。
幾つかの先行技術文献は、付着を高めるか又は都合のよい官能的感触を提供するために使用されるべき油又は油配合物を選択するのに流動学的パラメーターを使用することを主張している。
Kacherらの特許文献1には、例えば、付着を向上させ且つ都合のよい感触を提供するためにモイスチュアライジングクレンジング配合物に使用できる有益剤(すなわち、油又は油混合物)を選択するために、溶解度パラメーター及び4種類の流動学的パラメーターを使用することが記載されている。ワセリン及びワセリン含有混合物が都合のよい選択であると言われている。前記の参考文献は、有益剤内の結晶の変形可能な網状構造の構築や結晶が特定のアスペクト比をもたなければないないことを教示も示唆もしていない。Kacherらの参考文献は、構造化有益剤が組成物中のその他の成分と溶融、半溶融又は固体状態で組み合わされることを教示も示唆もしていない。
また、前記米国特許公報は、本発明で好ましいとされるような構造化剤として別個の有益剤及び構造化剤を記載していない。(すなわち、主題発明において、ワセリンを使用する場合には、構造化有益剤を含有するよりもむしろ別の有益剤を構成するために構造化剤として使用されることが好ましい)。要するに、Kacherの有益剤(例えば油)は、内部で構造化された送達ビヒクルであって別々に調製され且つ構造化剤が定義されたアスペクト比を有する本発明の組成物に使用されるビヒクルのような内部で構造化された送達ビヒクルであるとは明らかに思われない。
多数の先行技術文献は、油類を増粘又は安定化することができる油添加剤の概念が一般的に記載されている。しかし、これらの参考文献は、特定の結晶性構造化剤(すなわち、定義されたアスペクト比を有する結晶性構造化剤)が、プレミックス/送達ビヒクルとして有益剤と組み合わせて調製されると、構造化有益剤に担持されるか又は捕捉されるか、あるいはSHBAが構造化有益剤を用いた最終配合物に認められる別の疎水性有益剤の特性及び/又は官能効果を高めるであろうことは教示も示唆もしていない。
Tsaurらの特許文献2及びGrievesonの特許文献3には、例えば、低粘度の油を、油滴サイズを調節するように増粘し(すなわち、油滴は付着するためにある一定の最小サイズを得なければならない)且つ高い起泡を維持するように増粘するために結晶ロウ又は微晶ロウと疎水性重合体の両方を使用することが記載されている。しかし、上記のように、結晶構造(アスペクト比)の臨界について又は増粘された有益剤が別々に調製され、個々の疎水性有益剤の特性を高めるために溶融、半溶融又は固体状態で加えられねばならないことについては論じられていない。また、認められるように、増粘剤が結晶性構造材料、水素化油、脂肪など(本発明で定義するような)でなければならないことが重要であることは何ら認識されていない。
2001年5月17日付けで出願されたAronsonらの同時係属出願中の特許文献4(「湿潤皮膚処理組成物」という名称)及びAronsonらの特許文献5(「湿潤皮膚処理組成物を使用する水分を高めるか又は乾燥を減らす方法」という名称)には、張りのある感触(draggy feel)を提供する有益剤が記載されている。しかし、これらの明細書には、特定のアスペクト比の結晶性材料を用いて構造化された有益剤を使用すること又はこれをどのようにして製造するかについては教示も示唆もない。
出願人が知っている先行技術には、結晶の特定のアスペクト比を有し且つプレミックスとして調製された本発明の構造化剤(例えば、ロウ、水素化脂肪)を、別個の疎水性有益剤の特性を高める(例えば、芳香効果又は美白効果を高める)(構造化有益剤の高められた付着又は別の機構によって)ために使用することは例示されていない。
米国特許第5,674,511号公報 米国特許第5,804,540号公報 米国特許第5,661,189号公報 米国特許出願第第09/859,862号明細書 米国特許出願第第09/859,849号明細書
従って、本発明は、別の疎水性有益剤(1種又は複数)を送達するための構造化有益剤担体系を含有し且つ前記別の送達される疎水性有益剤が例えば、香料、美白剤、化学官能材料、などからなる身体製品組成物(例えば、液体石けん、クリーム、乳化液、不織布及び例えば高められた有益剤送達が望しい毛髪用組成物、デオドラント又はその他の組成物)に関する。個々の疎水性物質は、構造化有益剤又はプレミックス中に捕捉されていてもよいし、あるいはプレミックスから別々に添加されていてもよいし、さらには構造化有益剤と共に最終配合物中に存在させてもよい。
本発明の液体組成物は、下記の成分:
(1)界面活性剤0%から99%、好ましくは1%から75%、さらに好ましくは3%から70%;
(2)有益剤送達ビヒクル0.1重量%から90重量%、
〔但し、(a)該構造化送達ビヒクルの0.1重量%から99重量%、好ましくは0.5重量%から99.5重量%、さらに好ましくは1重量%から99重量%(ここで及び全体を通じて、全ての範囲は本明細書に包含される範囲全体に及ぶ)は、1種又はそれ以上の有益剤及びその混合物からなり;且つ
(b)前記ビヒクルの99.9重量%から0.01重量%、好ましくは99.5重量%から0.05重量%は、天然及び合成材料(例えば、ロウ)、天然又は合成水素化油脂、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸塩、ヒドロキシ脂肪酸、脂肪酸エステル及びこれらの混合物からなる群から選択される1種又は複数の結晶性構造化剤からなる〕、
(3)別の疎水性有益剤
を含有してなり、前記の結晶性構造化剤の結晶は、該結晶の長さAと幅Bが比A/B>1を有するようなアスペクト比又は軸率を有する。前記の長さは、長さと幅の両方を考慮した場合に2つの寸法のうちの長い方の寸法であると解釈されるべきである。
本発明の棒状組成物は、下記の成分:
(1)界面活性剤1重量%から80重量%、好ましくは3重量%から65重量%;及び
(2)0.1重量%から90重量%の有益剤送達ビヒクル(構造化有益剤)、
(但し、(a)該構造化送達ビヒクルの0.1重量%から99重量%、好ましくは0.5重量%から99.5重量%、さらに好ましくは1重量%から99重量%は、1種又はそれ以上の有益剤及びその混合物からなり;且つ
(b)該構造化送達ビヒクルの99.9重量%から0.1重量%、好ましくは99.5重量%から0.5重量%は、天然及び合成材料(例えば、ロウ)、天然又は合成水素化油脂、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸塩、ヒドロキシ脂肪酸、脂肪酸エステル及びこれらの混合物からなる群から選択される1種又は複数の結晶性構造化剤からなる)、
(3)別の疎水性有益剤
からなり、結晶性構造化剤(例えば、ロウ)の結晶は該結晶の長さAと幅Bが比A/B>1を有するようなアスペクト比又は軸率を有する。前記の長さは、長さと幅の両方を考慮した場合に2つの寸法のうちの長い方の寸法であると解釈されるべきである。
前記のプレミックス(構造化有益剤)を別々に調製し、別々に最終運搬用(carrying)組成物(すなわち、界面活性剤含有又は非界面活性剤含有身体製品組成物)と組み合わされ、該組成物に構造化有益剤が使用される場合には、前記の最終組成物は、構造化有益剤組成物中の有益剤の高められた付着を提供するばかりではなく、構造化有益剤又はプレミックス中に捕捉されるか、あるいはSHBAがプレミックスから別々に添加されることから、配合物中に別々に認められるSHBA(例えば、香料又は美白剤)の高められた効果も提供する。構造化有益剤プレミックスは、一般的に、溶融状態又は半溶融状態である運搬用組成物に添加し得るように十分に流れ出るべきであることが好ましい。しかしまた、それは固体状態で添加してもよい。構造化有益剤中の有益剤の付着は、構造化有益剤の大きな液滴サイズには依存しない(すなわち、小さい液滴であってもよいし又は大きい液滴であってもよい)。
本発明の構造化有益剤又は送達ビヒクルは、棒状又は非棒状(好ましくは液状)の身体製品組成物(例えば、毛髪用組成物及びデオドラント)に使用し得る。該組成物は、典型的には、(a)陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性/両性イオン界面活性剤、陽イオン性界面活性剤及びこれらの混合物からなる群から選択される1種又は複数の界面活性剤からなる界面活性剤系0重量%から99重量%、好ましくは1%から75%と;(b)前記の構造化有益剤送達ビヒクル0.1重量%から90重量%、好ましくは0.5重量%から80重量%、さらに好ましくは1重量%から40重量%とを含有してなる。
本発明の一つの実施形態において、本発明は、前記の構造化有益剤送達ビヒクルを含有してなる非棒状、好ましくは液状の身体製品組成物の形成方法からなり、該方法は、
(1)有益剤担体(これはSHBAを担持してもよいし又は担持していなくてもよい)と結晶性構造化剤とを混合し、好ましくは必ずしもそうではないが有益剤(1種又は複数)と構造化剤とのプレミックスが流動性を有し且つ注入し得るような(例えば、250 Pa−s未満、さらに好ましくは200 Pa−s未満、最も好ましくは100 Pa−s未満の粘度を有する)処理条件(例えば、十分に高い温度)で混合し;
(2)前記の別々に調製したプレミックスと、運搬用組成物(これは個々の疎水性物質がプレミックス中に含有されていない場合には個々の疎水性物質を含有する)とを、好ましくは攪拌しながら一緒にし;
(3)必要ならば、前記混合物が加熱されていることから、得られた混合物を室温まで冷却することからなる。
本発明の別の局面において、本発明は、前記の送達ビヒクルを含有する身体洗浄用棒状組成物の形成方法からなり、該方法は、
(1)1種又は複数の疎水性有益剤と、結晶性構造化剤とを、該構造化剤の融点よりも高い温度で混合し、次いで後で棒状運搬用組成物と一緒にし得るように周囲温度まで冷却するか、又は場合によっては運搬用組成物と一緒にする前に運搬用組成物を混合する温度まで冷却し;
(2)前記の別々に調製したプレミックスと運搬用組成物(これは個々の疎水性物質がプレミックス中に含有されていない場合には個々の疎水性物質を含有する)とを、好ましくは攪拌しながら又は高められた温度で混合しながら一緒にし;
次いで、
(3)得られた混合物を型に注入し、室温まで(能動的に又は受動的に)冷却するか;
又は
(4)得られた混合物をフレークに冷却し(例えば、得られた混合物を冷却ロール上に通送することによって)、得られたフレークを回収し(例えば、冷却ロールから)、次いで得られた物質をビレットに押出し、次いでこれを成形するか型押しすることからなる。
本発明の別の実施形態において、本発明は、身体製品洗浄剤であって、
(a)界面活性剤0重量%から99重量%、好ましくは1重量%から75重量%と;
(b)有益剤ビヒクルであって、
(i)担体と1種又はそれ以上の有益剤又はその混合物とを含有するビヒクル0.1重量%から99.9重量%と、
(ii)前記の高分子構造化剤からなるビヒクル99.9重量%から0.1重量%とを含有する有益剤ビヒクル0.1%から90%と
からなる有益剤ビヒクル0.1%から90%と;
(c)別の疎水性有益剤
とからなる身体製品洗浄剤を施用することからなる改良された皮膚及び官能有益剤(すなわち、香料、美白剤、冷却/加熱剤など)を提供する方法を提供する。
(図面の簡単な説明)
図1は、ロウ(Ultraflex amber又はVictory amber)を用いて構造化されたヒマワリ種子油を含有する本発明の構造化有益剤組成物の降伏応力プロットである。Ultraflex amberロウ及びVictory amberロウは、それぞれヒマワリ種子油とロウ/油を1:4の比率で混合した。グラフは、構造化有益剤が高応力下でどのように降伏するか、すなわち本発明の構造化有益剤に特異的な性質を表す。低い応力では、構造化された有益剤組成物の粘度(パスカル・秒、すなわちPa−sとして測定される)は本質的に一定である。加えられた応力が増大し、降伏応力値に達するにつれて、粘度は急速に低下し、物質がより容易に流動するようになる。
図2は、非構造化有益剤、すなわち構造化されていない有益剤に対する本発明の構造化有益剤の剪断減粘性挙動を表すプロットである。Ultraflex amberロウ及びVictory amberロウは、それぞれヒマワリ種子油とワックス/油を1:4の比率で混合した。比較のために、非構造化ヒマワリ種子油の剪断応力による粘度挙動も示す。剪断速度に対する粘度をプロットする。低剪断速度では、構造化有益剤の粘度、すなわちワックス(Ultraflex amberロウ又はVictory amberロウ)を用いて構造化されたヒマワリ種子油の粘度は非常に高い。加えられた剪断速度が増大するにつれて、構造化有益剤の粘度は低下し、高い剪断速度では低下し続ける。十分に高い剪断速度では、構造化有益剤の粘度は、純粋な構造化されていない有益剤成分の粘度に達する。
図3a及び3bは、長さ「A」と幅「B」を有する本発明の典型的な結晶構造の概略図である。認められるように、A/Bのアスペクト比又は軸率は1よりも大きくなければならない。上記の長さは、長さと幅とを考慮すると、2つの寸法のうちの長い方の寸法であると解釈されるべきである。
図4は、構造化有益剤(例えば、油)の中で3次元網状構造を形成する構造化剤結晶(これは「板状」であり得る)の概略図である。
本発明は、構造化有益剤送達ビヒクル組成物を調製するのに使用される結晶の構造(例えば、結晶性構造化剤のアスペクト比)により及びその調製方法(別々に調製する)により、場合によっては冷却される場合に特定の性質(例えば、降伏応力、剪断減粘性)を有する構造化された有益剤成分を形成する構造化有益剤送達ビヒクル組成物を含有してなる身体製品組成物に関する。構造化有益剤は、構造化される有益剤が前記組成物から皮膚又はその他の支持体上により効率的に付着することを可能にするばかりではなく、構造化有益剤上に又はその中に担持されるか、あるいはプレミックス外であるが最終組成物中の構造化有益剤の存在下で別々に添加される個々の疎水性有益剤の高められた特性を可能にする。
構造化有益剤の降伏応力パラメーターは、1〜5000 Pa又はそれよりも高いものであり得、全ての範囲はその中に含まれ(図1参照)、且つ剪断減粘パラメーターは、低い剪断速度(0.1/秒)で2000 Pa−s (又はそれよりも高い)(すなわち、図2のY軸について認められるように1000〜10,000 Pa−s)から高い剪断速度(100/秒)で0.1 Pa−s (又はそれよりも小さい)(これもまた、図2参照)までの範囲にわたり得る。降伏応力範囲と剪断減粘パラメーター範囲の両方は、有益剤に加えられる有益剤構造化剤の濃度に依存する。
特定の結晶性材料が有益剤を組立てる(structure)のに使用される場合及び本発明の方法が使用される場合には、構造化有益剤ビヒクルを含有する最終組成物は、皮膚又は支持体に構造化有益剤(1種又は複数)を構造化有益剤を使用しない場合よりも少なくとも約5%高い濃度で送達する。これは、本出願人の同時係属出願に記載されている。この付着は、運搬用組成物(例えば、液体石けん)中の構造化有益剤液滴の大きな液滴サイズに依存しない。この構造化有益剤の高められた付着により、少なくとも5%のSHBAの効果の向上がある(例えば、それが香料である場合には、少なくとも5%大きい香料効果)。
本発明の「構造化」有益剤は、該構造化有益剤が最終組成物から有益剤をより効率的に送達できる能力によって少なくとも部分的に定義されるある種の物理的性質を有するエモリエント液滴として意図し得る。この構造化有益剤はまた、最終配合物中の構造化有益剤によって担持される(その中に捕捉される)かその存在下のSHBA(香料又は美白剤など)の特性を高める。
さらに詳しくは、構造化剤が有益剤を構成(structure)する場合には、有益剤相の結晶は、板状結晶について「砂上の楼閣」のように、又は結晶性構造化剤が棒状/針状結晶の形態を有する場合には、おそらくは足場構造のように外見上相互連結される固体網状構造を作り出すと考えられる。理論により束縛されることを望まないが、結晶は、ただ増粘された有益剤よりもよく構造化された有益剤を生じると考えられる3次元支持体網状構造を形成する(図4参照)。結晶構造は、標準的な流動性有益剤(例えば、植物油又はその他の油)を、有益剤付着について良好な流動性又は展着性を有する固体様物質に変える。構造化剤(例えば、ワックス)の選択や構造化剤含有量の算定によって、構造化有益剤は、所望の流動学的パラメーターに合うように調製できる。本発明の重要な部分は、この3−D網状構造を形成する結晶が長さと幅(A及びBそれぞれ)がA/B>1であるようなアスペクト比又は軸率をもたなければならないことである。結晶のこのアスペクト比は、構造化有益剤の付着を高めると考えられる(図3参照)。前記の長さは、長さと幅を考慮した場合にこの2つの寸法のうちの長いほうの寸法であると解釈されるべきである。
本発明の構造化有益剤は、有益剤が構造化されていない場合に比べて構造化された有益剤の付着を高めることが認められた。また本発明の構造化有益剤は、構造化有益剤によって又はそれを用いて担持されるか、あるいは構造化有益剤の存在下で認められる個々の疎水性有益剤の特性を高める。
構造化有益剤はプレミックスとみなし得る。その理由は、構造化される有益剤と、「構造」を形成する結晶性構造化剤とを、構造化有益剤が使用されるであろう運搬用組成物に加える前に組み合わせることが本発明の重要な特徴であるからである。この意味で、プレミックス又は構造化有益剤は、有益剤送達用のビヒクルとして作用する。また、構造化有益剤も、構造化有益剤によって形成された網状構造にこれらの有益剤を担持又は捕捉することによって個々の疎水性有益剤の特性を高め、しかもまた別の有益剤がプレミックスに別々に加えられる場合にも個々の疎水性有益剤の特性を高める。
構造化有益剤ビヒクルは、具体的には、下記の成分からなる:
(a)有益剤を含有するビヒクル0.1重量%から99.5重量%、好ましくは0.5重量%から99.5重量%(この範囲内に包含される全ての範囲を含む);及び
(b)天然及び合成結晶ロウ、天然又は合成水素化油脂、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸塩、ヒドロキシ脂肪酸、脂肪酸エステル及びこれらの混合物からなる群から選択される結晶性構造化剤99.9重量%から0.1重量%、好ましくは95.5重量%から0.5重量%(この範囲内に包含される全ての範囲を含む)。
構造化有益剤はまた、場合によってはSHBAを含有(carry on or in)していてもよいが、これらは構造化有益剤を形成するプレミックスの外側で別々に添加されていてもよいし、また構造化有益剤と共に最終配合物中にのみ存在させてもよい。
構造化有益剤担体を個々の疎水性の皮膚有益剤用の送達ビヒクルとして使用する場合の一つの別の重要な考慮すべき事柄は、多くの場合に有効であるべき個々の有益剤について、それが皮膚に浸透しなければならないか;又は香料の場合のように、例えば現れるべき香料有益剤の効果のために有益剤担体系から蒸気相中に放出されなければならないことである。ある場合には、有益剤担体は、適切に設計される場合には、浸透助剤であり得るし、また個々の有益剤が皮膚に入るのを促進し得る。
具体的には、香料については、マトリックスであってその中の香料が皮膚上に存在してマトリックスが香料についての人の知覚にきわめて重要であることは周知である。香料の蒸発定数は、香料の固有の揮発性及び香料が溶解する希釈剤の溶媒特性の関数である。香料が極めて溶けやすい溶媒(すなわち、油、界面活性剤など)については、香料の蒸発定数は、大きな香料溶媒相互作用により低い、言い換えると低い香料ヘッドスペースをもたらし得る。従って、構造化有益剤(例えば、油)の系から香料の放出を最適化するためには、油相と蒸気相の間の香料の分配が考慮される必要がある。構造化有益剤担体から香料の放出を向上させる一つの極めて簡単な方法は、担体有益剤中の香料の濃度を高めることである。例えば、皮膚の面積当たりにつき一定の香料の量で投与すると、皮膚上の5%油中香料溶液(例えば、ヒマワリ種子油が、個々の有益剤として香料を運搬する担体有益剤である)は、油に溶解された香料の20%油中香料溶液よりも芳香効果が小さいので、なおさら消費者によって知覚されない。
これは、身体製品配合物において有益剤担体中の個々の有益剤(例えば、香料)の濃度を高めることによって又は個々の有益剤を運搬するのに使用される有益剤担体の量を減らすことによって達成し得る。
この濃度効果の例は、実施例において、明確に例証される。従って、本発明は、人の知覚のための個々の疎水性有益剤の放出/送達を考慮して、使用中の個々の有益剤 (例えば、香料)の皮膚への全送達のバランスをとるために種々の濃度の構造化有益剤を使用することを巧みに利用することを試みる。
個々の疎水性有益剤
本発明の個々の疎水性有益剤(例えば、構造化有益剤によって運搬されるか又は捕捉される疎水性有益剤、あるいは構造化有益剤の存在下で最終溶液中に認められる疎水性有益剤)は、単一の有益剤であってもよいし、あるいは2種又はそれ以上の有益剤の混合物であってもよい。
前記の個々の疎水性有益剤(1種又は複数)は、効果、例えば芳香、美白、日焼け防止、老化防止効果、化学感覚効果(冷/暖)などを提供し得る。
個々の疎水性有益剤の好ましいリストとして、下記のものが挙げられる:
(a)芳香分子であって、アセトアニソール;酢酸アミル;アニスアルデヒド;アニソール;アニシルアルコール;ベンズアルデヒド;酢酸ベンジル;ベンジルアセトン;ベンジルアルコール;ギ酸ベンジル;ヘキセノール;l−カルベオール;d−カルボン;桂皮アルデヒド;シンナミルアルコール;酢酸シンナミル;ギ酸シンナミル;cis−3−ヘキセニルアセテート;Cyclal C(2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド);ジヒドロキシインドール;ジメチルベンジルカルビノール;酢酸エチル;アセト酢酸エチル;ブタン酸エチル、酪酸エチル;エチルバニリン;プロピオン酸トリシクロデシル;フルフラール;ヘキサナール;ヘキセノール;ヒドロアトロパアルコール;ヒドロキシシトロネラール;インドール;イソアミルアルコール;酢酸イソプレギル;イソキノリン;リグストラール(ligustral);リナロールオキサイド;メチルアセトフェノン;メチルアミルケトン;アントラニル酸メチル;安息香酸メチル;酢酸メチルベンジル;メチルヘプテノン;メチルヘプチルケトン;酢酸メチルフェニルカルビニル;サリチル酸メチル;オクタラクトン;p−クレゾール;p−メトキシアセトフェノン;p−メチルアセトフェノン;フェネチルアルコール;フェノキシエタノール;フェニルアセトアルデヒド;酢酸フェニルエチル;フェニルエチルアルコール;酢酸プレニル;酪酸プロピル;サフロール;バニリン;ビリジン、カプロン酸アリル、ヘプタン酸アリル、アニソール、カンフェン、カルバクロール、カルボン、シトラール、シトネラール、シトネロール、酢酸シトネリル、シトネリルニトリル、クマリン、シクロヘキシルエチルアセテート、p−シメン、デカナール、ジヒドロミルセノール、酢酸ジヒドロミルセニル、ジメチルオクタノール、エチルリナロール、エチルヘキシルケトン、ユーカリプトール、酢酸フェンチル、ゲラニオール、ギ酸ゲラニル、イソ酪酸ヘキセニル、酢酸ヘキシル、ネオペンタン酸ヘキシル、ヘプタナール、酢酸イソボルニル、イソオイゲノール、イソメントン、酢酸イソノニル、イソノニルアルコール、イソメントール、イソプレゴール、リモネン、リナロール、酢酸リナリル、酢酸メンチル、メチルカビコール、メチルオクチルアセトアルデヒド、ミルセン、ナフタレン、ネロール、ネラール、ノナナール、2−ノナノン、酢酸ノニル、オクタノール、オクタナール、α−ピネン、β−ピネン、ローズオキサイド、α−テルピネン、γ−テルピネン、α−テルピネノール、テルピノレン、酢酸テルピニル、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロミルセノール、ウンデセナール、ベラトロール、ヴァードックス(verdox)、アリルシクロヘキサンプロピオネート、アンブレットリド、Ambrox DL(ドデカヒドロ−3a,6,6,9a−テトラメチル−ナフト[2,1−b]フラン)、安息香酸アミル、桂皮酸アミル、アミルシンナムアルデヒド、サリチル酸アミル、アネトール、オーランチオール(aurantiol)、ベンゾフェノン、酪酸ベンジル、イソ吉草酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、カジネン、カンピルシクロヘキサール(campylcyclohexal)、セドロール、酢酸セドリル、桂皮酸シンナミル、イソ酪酸シトロネリル、プロピオン酸シトロネリル、クミンアルデヒド、サリチル酸シクロヘキシル、シクラメンアルデヒド、ジヒドロイソジャモネート(isojamonate)、ジフェニルメタン、ジフェニルオキシド、ドデカナール、ドデカラクトン、エチレンブラシレート、フェニルグリシド酸エチルメチル、ウンデシレン酸エチル、エキサルトリド、Galoxilide(登録商標)(1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチル−シクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン)、酢酸ゲラニル、イソ酪酸ゲラニル、ヘキサデカノリッド、サリチル酸ヘキセニル、ヘキシルシンナムアルデヒド、サリチル酸ヘキシル、α−イオノン、β−イオノン、γ−イオノン、α−イロン、安息香酸イソブチル、イソブチルキノリン、Iso E Super(登録商標)(7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレン)、cis−ジャスモン、リリアール、安息香酸リナリル、20メトキシナフタリン、桂皮酸メチル、メチルオイゲノール、γ−メチルイオノン、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、ムスクインダノン、ムスクケトン、ムスクチベチン(musk tibetine)、ミリスチシン、酢酸ネリル、δ−ノナラクトン、γ−ノナラクトン、パッチュリアルコール、ファントリド(phantolide)、安息香酸フェニルエチル、フェニル酢酸フェニルエチル、フェニルヘプタノール、フェニルヘキサノール、α−サンタロール、チベトリド(thibetolide)、トナリド、δ−ウンデカラクトン、γ−ウンデカラクトン、バーテネックス(vertenex)、酢酸ベチベリル(vetiveryl acetate)、ヤラヤラ、イランジン(ylangene)を包含する芳香分子、
(b)日焼け止め剤、例えばオクチルメトキシルシンナメート(Parsol MCX)、オクトクリレン(2−エチルヘキシル=2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート)、サリチル酸オクチル(サリチル酸2−エチルヘキシル)、ベンゾフェノン−3−(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)、及びアボベンゾン(4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン)(これらは単なる例示である);
(c)老化防止剤、しわとり剤、美白剤、抗座瘡剤、及び皮脂とり剤、例えばα−ヒドロキシ酸及びエステル、β−ヒドロキシ酸及びエステル、ポリヒドロキシ酸及びエステル、コウジ酸及びエステル、フェルラ酸及びフェルラ酸誘導体、バニリン酸及びエステル、二酸(例えば、セバシン酸及びazoleic acid)及びエステル、レチノール、レチナール、レチニルエステル、ヒドロキノン、t−ブチルヒドロキノン、桑の実抽出物、甘草抽出物、及びレゾルシノール誘導体;
(d)化学官能剤、例えばメントール、バニリンブチルエーテル、カプサイシン、ティー・ツリー油など。
有益剤担体
この欄は、構造化され且つSHBAを含有又は捕捉する担体として機能する有益剤に言及する。認められるように、構造化有益剤はまた、個々の疎水性物質がプレミックス外に加えられるが最終配合物中の構造化有益剤の存在下にある場合でさえもSHBAの特性を高めることを促進する。
主題発明の有益剤担体は、単一の有益剤成分であり得る。また、該有益剤は、2種又はそれ以上の成分の混合物であってもよい。構造化有益剤の付着が高められることにより、(別の機構が可能であり、これは限定ではないけれども)構造化有益剤が使用されていなかった場合に比べて個々の疎水性有益剤の効果を少なくとも5%高める。
構造化担体中の構造化有益剤は、それ自体効果を示し得、エモリエント剤、モイスチュアライザー、皮膚化粧剤などとして機能し得る。
有益剤の好ましい一覧としては、下記のものが挙げられる:
(a)シリコーン油、ゴム及びこれらの変性物、例えば線状及び環状ポリジメチルシロキサン;アミノ、アルキル、アルキルアリール及びアリールシリコーン油;
(b)油脂類、例えば天然油脂、例えばホホバ油、ダイズ油、ヒマワリ種子油、米ぬか油、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油;カカオ脂;牛脂、豚脂;前記の油類を水素化することによって得られる硬化油;並びに合成モノ、ジ及びトリグリセリド、例えばミリスチン酸グリセリド及び2−エチルヘキサン酸グリセリド;
(c)ロウ類、例えばカルナウバロウ、鯨ロウ、蜜ロウ、ラノリン及びこれらの誘導体;
(d)疎水性植物抽出物;
(e)炭化水素、例えば流動パラフィン、ペトロラタム、ワセリン、微晶ロウ、セレシン、スクアレン、プリスタン、パラフィンロウ及び鉱油;
(f)高級脂肪酸、例えばベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸及びポリ不飽和脂肪酸(PUFA);
(g)高級アルコール、例えばラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、コレステロール及び2−ヘキシルデカノールアルコール;
(h)エステル、例えばオクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール、グリセロールモノステアレート、グリセロールジステアレート、グリセロールトリステアレート、乳酸アルキル、クエン酸アルキル及び酒石酸アルキル;
(i)脂質、例えばコレステロール、セラミド、スクロースエステル及び欧州特許出願第556,957号明細書に記載のプソイドセラミド;
(j)ビタミン類、例えばビタミンA及びE並びにビタミンアルキルエステル、例えばビタミンCアルキルエステル;
(k)リン脂質;
(l)幅広い形状、表面特性、及び硬度特性を有する粒子を、光学効果を得るために利用できる。本発明の水不溶性粒子は、種々様々な物質、例えば無機、有機、天然及び合成原料から誘導される物質から誘導できる。以下に限定されないが、これらの材料の例として、アーモンドミール、アルミナ、酸化アルミニウム、二酸化チタン、雲母、被覆雲母、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、アンズ種子粉末、アタパルジャイト、大麦粉末、オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、硫酸カルシウム、セルロース、チョーク、キチン、クレー、トウモロコシ穂軸ミール、トウモロコシ穂軸粉末、トウモロコシ粉、コーンミール、コーンスターチ、ケイソウ土、リン酸二カルシウム、リン酸二カルシウム二水和物、フラー土、水和シリカ、ヒドロキシアパタイト、酸化鉄、ホホバ種子粉末、カオリン、ヘチマ、三ケイ酸マグネシウム、雲母、微晶質セルロース、モンモリロナイト、カラスムギ糠、カラスムギ粉、オートミール、モモの種の粉末、ペカン殻粉末、ポリブチレン、ポリエチレン、ポリイソブチレン、ポリメチルスチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ナイロン、テフロン(すなわち、ポリテトラフルオロエチレン)、多ハロゲン化オレフィン、軽石、米ぬか、ライ麦粉、セリサイト、シリカ、絹、炭酸水素ナトリウム、ケイアルミン酸ナトリウム、大豆粉、合成ヘクトライト、タルク、酸化スズ、二酸化チタン、リン酸三カルシウム、クルミの殻の粉末、小麦ぬか、小麦粉、小麦デンプン、ケイ酸ジルコニウム及びこれらの混合物からなる群から選択される材料が挙げられる。また、混成重合体(例えば、共重合体、三元共重合体など)、例えばポリエチレン/ポリプロピレン共重合体、ポリエチレン/プロピレン/イソブチレン共重合体、ポリエチレン/スチレン共重合体、などから調製される微粉末化粒子も有用である;並びに
(m)前記の種々の有益剤の混合物。
前記の一覧に挙げなかったけれども、親水性の有益剤もまた、プレミックスの構造化有益剤網状構造中に捕捉してもよいし又はプレミックス外側に別々に加えてもよい。これは、例えば親水性有益剤に関する本出願人の同時係属出願で論じられている。該出願は、本明細書において主題の出願に参照される。
天然又は合成結晶性構造化剤
本発明の有益剤又はエモリエント担体を「構造化する(structuring)」のに使用される結晶性構造化剤は、天然又は合成の結晶性ロウであり得る。鉱物ロウ、動物ロウ又は植物ロウが全て天然ロウとして記載される。合成ロウは、原料から合成的に重合されているロウ又は化学修飾された天然ロウとして記載される。
使用し得る天然結晶性ロウの中では、石油系ロウ、例えばパラフィン類及び微晶ロウである。化学的に、微晶(MC)ロウ及びパラフィンロウは共に極めて類似し、長い飽和炭化水素鎖からなる。両方の型のロウは、典型的にはさらに高い分子量をもつ種々のMCロウを有する原油から分離される。パラフィンロウは、原油の高沸点留分から精製プロセス中に冷却し、濾過することによって抽出される。ロウ中に残る油を除去するためのスィーチング(sweating)プロセスの後に、得られるパラフィンロウは、典型的には0.5%未満の油を有する。主に融点の異なる利用できる多種のグレードがある。一般的に、パラフィンロウは、無色又は白色であり、透明である。パラフィンロウは、主として直鎖分子と、鎖末端近くに分岐を有する少量の分岐鎖分子とからなる。長い直鎖の結果として、パラフィンロウは、大きな十分に形成された結晶を有する。パラフィンロウの分子量は、一般に360〜420(炭素原子26個から30個)であるか、それよりも長い鎖(最大で分子量600)をもつものも利用できる。典型的な融点は126°Fから134°F(52℃から57℃)であり、高分子量のものは、170°F(77℃)に近い融点をもつ。パラフィンロウは脆く、油を加えるとその構造を弱める(引張強さを下げる)。
微晶(MC)ロウは、パラフィンロウと、物性、鎖構造及び鎖長、結晶型並びに製造法において異なる。微晶(MC)ロウは、パラフィンロウよりも強靭であり、可撓性であり、しかも高い引張強さ及び融点を有する。MCロウは、油に対して高親和性を有し、油が加えられるとロウの可塑性が増大する。MCロウは分解させずに蒸留することができないので、原油の残留蒸留画分から脱ロウプロセス、例えば有機溶媒中での再結晶及び遠心分離によって分離される。油分はグレードによって変化するが、通常は約2%から12%である。MCロウは主として、数個の直鎖を有する鎖に沿って無作為に配置された分岐鎖分子を含有する。代表的な融点は145°Fから195°F(63℃から91℃)である。MCロウの結晶は小さく、不規則であり、しかも数種の種類:板状晶、マルクリスタリン(malcrystalline)及び針状晶からなる。高い針入度は、ワックスの柔軟性を示すが、柔軟性は融点の関数ではない。
また、その他の鉱物ロウ、例えばモンタンロウ、亜炭ロウ、オゾケライト、セレシン、ユタロウ(Utah wax)及びピートロウがある。
動物ロウは、ミツバチ、昆虫又は鯨などから得ることができる。これらのロウとしては、蜜ロウ、シナロウ、セラックロウ、鯨ロウ及び羊毛ロウが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、動物ロウとして分類される蜜ロウは、蜂の巣を構成するためにミツバチによって分泌される。このロウは、蜂の巣を溶融し、ロウを濾過することによって収穫される。天然蜜ロウは、結晶性固体であり、パルミチン酸ミリシル、セロチン酸並びに少量の炭化水素、コレステロールエステル及びセリルアルコールからなる。蜜ロウは約61℃から65℃の融点を有し、ほとんど全てのロウ及び油と相溶性である。
植物ロウは、豆類、葉及び漿果から誘導できる。植物ロウとしては、ヤマモモロウ、カンデリラロウ、カルナウバロウ、綿ロウ、エスパルトロウ、モミロウ、木ロウ、オーリクリーロウ、ヤシロウ、糠油、サトウキビ、ucuhuba 及びカカオバターが挙げられる。
使用し得る合成結晶ロウは、結晶性重合体、例えばポリエチレン、フィッシャートロプシュワックス、例えばポリメチレン、化学変性ロウ、重合α−オレフィン及び合成動物ロウである。例えば、使用し得るシリコニル蜜ロウは、化学変性されている蜜ロウである。
本発明に従って使用し得る種々のロウ及びその特性を以下の表1に示す。
Figure 0004798959
本発明の別の構造材料(例えば、別の有益剤を構成するのに使用される)は、微晶ロウワセリン(ワセリン又はミネラルゼリーとしても知られている)であり、これは典型的には微晶ロウの天然混合物約90重量%と、少量のその他の不純物からなる。
また、構造化剤は天然又は合成水素化油脂であってもよい。水素化油はまた、一般に脂肪とも呼ばれる。水素化油脂はまた、動物起源又は植物起源に分類される。さらにまた、数種の脂肪酸及び脂肪アルコール並びに脂肪酸塩、ヒドロキシ脂肪酸及び脂肪酸エステルが構造化剤として使用できる。
水素化油は、油類の脂肪酸鎖の不飽和二重結合と水素との触媒誘導反応によって製造される。油類は完全に又は部分的に水素化されて、より固体状になり且つ酸化に対するその安定性が向上する。水素化油は、ロウ様であり、固く、しかも脆いものであり得る。水素化油は、油類と相溶性であり、高温で油類と混合されると、冷却されて固形物を形成する。
水素化油は、水素化植物油、水素化ヤシ油、水素化パーム核油、水素化菜種油などであり得る。
別の水素化油はヒマシロウ(castorwax)である。ヒマシロウは、硬くて、高溶融ワックス様物質を作り出すためにヒマシ油の水素化により製造される。
トリグリセリド脂が特徴のある多形性結晶を有することは周知である。トリグリセリドの結晶の3種類の多形体(α、β’及びβ)のうち、β’結晶が最も小さい(<1μm)。
サイズ及び形状と共に、結晶が分散物中で相互作用するように高濃度の粒子が必要とされる。結晶のある一定の臨界体積分率を超えると、これらの相互作用は、全容量全体に広がる網状構造をもたらす。結晶網状構造は、粘弾性を有する固体様物質を作り出す。
従って、水素化油の油脂結晶の能力であって油類を捕捉する連続網状構造を形成することができる能力は、脂肪/油混合物中の固形脂肪含有量及び結晶形態学に依存する。例えば、高濃度のβ’結晶が存在すると、小さな結晶の連続網状構造は、試料全体に広がり、試料は固体であり、安定である。典型的には、40%から50%の固体油脂含有率ではそのコンシステンシーは硬くて脆く、20%から30%では系は固体様であるがしなやかであり、それよりも低い濃度ではコンシステンシーはより流動性であり、粒状質感を有し、しかも極めて低い濃度では、脂肪結晶は液から分離する。しかし、所望の構造を作り上げるのに必要な結晶の正確な濃度は、使用する油脂に依存して変化する。実際には、結晶形成は、温度、結晶形成速度及び剪断作用などの処理条件に依存する。
本発明に従って使用し得る種々の油脂及び水素化油の試料及びその融点を下記の表1示す。
Figure 0004798959
結晶性長鎖脂肪酸及び長鎖脂肪アルコールもまた、有益剤を構造化するのに使用できる。脂肪酸の例は、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸及びベヘン酸である。脂肪アルコールの例は、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキル(arachyl)アルコール及びベヘニルアルコールである。ある種の結晶性脂肪酸エステル及びグリセリドエステルもまた、構造化効果を提供する。
また、結晶性物質は、有益剤を構築するための複合材料網状構造を形成するために、他の構造材料、例えば天然及び合成ワックスと組み合わせ得る。
構造化有益剤ビヒクル
上記のように、有益剤中の構造化剤は、増粘されただけの有益剤よりもよく構造化された有益剤を調製すると考えられる3次元支持性網状構造を形成すると考えられる。すなわち、それは、流動性有益剤(例えば、油)のコンシステンシーを、良好な展着性/付着性を有する固体様物質に変える。付着は、構造化有益剤の液滴/粒子が組成物から支持体表面に移動することによって生じると考えられ、この場合に、構造材料結晶の結晶構造(例えば、アスペクト比)が支持体に対する構造化有益剤の親和性を高めるのに役立つと考えられる。
プレミックス中の別の有益剤も構造化し得るし(すなわち、2種又はそれ以上)又は丁度一つが構造化し得る及び/又は別の有益剤が構造化有益剤によって形成された網状構造中に捕捉されることによって高められた付着性を有し得る。
有益剤は、送達用ビヒクル/プレミックスを0.1重量%から99.9重量%含有し得、また構造化剤は送達用ビヒクルを99.9重量%から1重量%含有し得る。有益剤は、ビヒクルが0.5〜99.5%であるのが好ましく、1%から99%であるのがさらに好ましい。幾つかの好ましい実施形態では、有益剤はビヒクルを50%から99%含有し、これに対して構造化剤は有益剤ビヒクルの1%から50%、好ましくは2%から45%である。
例えば、担体構造化物質(例えば、ワックス)が構造化有益剤担体の20%である洗浄剤エマルジョンの一部として使用される場合には、構造化担体の液滴の直径は1μmから15μmの範囲内にあり得、平均的な液滴は4μmから8μmの寸法をもつ。
液体洗浄剤配合物に配合される場合には、構造化有益剤の液滴は、室温で貯蔵されると一般に固体であり、粒子であるとみなし得る。液滴は幾分球形であってもよいが、粗い、模様付き表面、液滴内の構造化剤結晶の結果を有する。
高い結晶性構造をもつ物質(例えば、パラフィン、微晶ロウ)は有益剤の優れた付着を生じることも認められている。
先に述べたように、本発明の構造化有益剤担体の液滴について大きな寸法の要求はない。従来技術と異なり、構造化有益剤は小さい液滴サイズ、すなわち10μmよりも小さい液滴サイズでさえ、場合によってはサブミクロンでさえも多量の構造化有益剤が付着できる。
上記のように、低い濃度(<50%の有益剤)の構造化剤を使用できる。
唯一の臨界性は、構造化剤の形状が高い軸比又はアスペクト比(A/B>1)を有するということである。これは図3に示される。長さは、長さと幅を考慮した場合に2つの寸法のうちの長いほうの寸法であると解釈されるべきである。構造化が存在することは、少量の構造化剤を使用する場合にであっても有益剤について認められる高い降伏応力によって示される(図1参照)。
本発明の構造化有益剤はまた、疎水性有益剤の付着を高めることが明らかにされている他の物質(例えば、カチオン重合体、無機増粘剤、例えばクレー及びシリカ、並びに重合体増粘剤)と組み合わせて使用してもよい。
最後に、認められるように、構造化有益剤は、プレミックスの一部ではない他の非構造化有益剤の効果を高めるのを促進する。この現象は、例えば、本明細書(個々の疎水性増強について、プレミックスから運搬又は別々加えられるか否か)及び本出願人の別の出願、すなわち同時出願の同時係属出願の両方に記載されている。
方法
本発明の重要な局面は、構造化される有益剤と結晶性構造化剤が運搬用組成物と組み合わされる前に組み合わされなければならない(例えば、プレミックス中で)ということである。かかるプレミックスと残存組成物との組み合わせは、構造化有益剤が溶融、半溶融又は固体状態にある場合であるべきであり、好ましくは、必ずしもそうであるとは限らないが、運搬用組成物中に注加し得るように溶融、半溶融又は固体状態にある場合であるべきである。かかるプレミックスと運搬用組成物との組み合わせは、好ましくは、必ずしもそうであるとは限らないが、運搬用組成物中に注加し得るように構造化有益剤が溶融又は半溶融状態にあるべきである。すなわち、混合する際の構造化有益剤プレミックスの粘度は、必ずしもそうであるとは限らないが、好ましくは約250 Pa−s以下、さらに好ましくは200 Pa−s以下、最も好ましくは150 Pa−s以下であるべきである。
本発明の一つの実施形態においては、結晶性構造化剤と有益剤とを組み合わせ、構造化剤の融点よりも高い温度に加熱してもよい。次いで、これらを均一に混合することが好ましい。
溶融物質を運搬用組成物、好ましくは界面活性剤含有運搬用組成物に加え、有益剤と構造化剤との混合物と同じ温度で維持することが好ましい。混合後(約10秒〜1時間、好ましくは5分〜45分)、必要ならば、混合物を室温まで冷却する。認められるように、構造化剤を有益剤と組み合わせ、その後に運搬用組成物 (例えば、水性界面活性剤相)に加える。使用するのが望ましい場合には、注入可能な粘度はまた、構造化剤と有益剤との激しい混合によって得ることができ且つ加熱は必ずしも必要でないことが認められるべきである。
かかる方法を行った場合には、得られる構造化有益剤組成物は、前記の特性(すなわち、剪断減粘性、降伏応力など)を有し、しかも運搬用組成物から測定した場合に有益剤が構造化されていなかった場合又は有益剤が最終配合物中に構造化有益剤の存在下にない場合の最終組成物から支持体への有益剤の付着量に比べて少なくとも5%多い、好ましくは少なくとも10%多い構造化有益剤の付着を提供する。一つの実施形態においては、運搬用組成物は液体であり、構造化有益剤少なくとも約60μg/cm、好ましくは少なくとも約75μg/cm、さらに好ましくは少なくとも約100μg/cmの付着を生じる。別の実施形態において、運搬用組成物は棒状であり、組成物少なくとも約5μg/cmの付着がある。
組成物
本発明の一つの実施形態においては、構造化有益剤担体と場合によってはSHBAを含有するプレミックスは、液体(例えば、身体洗浄剤)組成物に使用し得る。典型的には、かかる身体洗浄剤組成物は、下記の成分:
(1)陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤及びこれらの混合物からなる群から選択される界面活性剤0重量%から99重量%、好ましくは1重量%から75重量%、さらに好ましくは3重量%から70重量%;
(2)有益剤(有益剤担体及び/又は疎水性有益剤として定義される)0.1%から99.9%と、天然及び合成結晶ロウ、天然又は合成水素化油脂、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸塩、ヒドロキシ脂肪酸、脂肪酸エステル及びこれらの混合物からなる群から選択される構造化剤(1種又は複数)99.9%から0.1%とを含有する送達用ビヒクル0.1%から90%、好ましくは0.5%から80%;
(3)個々の疎水性有益剤;
(4)液体身体洗浄剤用の任意成分;及び
(5)残余の水、
を含有してなり、
前記プレミックス(構造化有益剤)が個々のプレミックスとして液体組成物に送達されるものであり;且つ
前記液体組成物から支持体への油/エモリエントの付着が、本発明に従って処理されていない上記と同じ有益剤の付着に比べて5%よりも多い、好ましくは10%よりも多いものである。
さらにまた、構造化有益剤を使用する場合には、疎水性有益剤の効果の少なくとも5%の増強がある。例えば、香料が使用される場合には、構造化有益剤を存在させなかった場合に比べて少なくとも5%の増強効果がある。
前記の具体的な液体の実施形態においては、油有益剤は支持体に対して60μg/cmよりも大きい付着を有する。
本発明の別の実施形態においては、油/有益剤を含有するプレミックスは、棒状(例えば、身体洗浄棒状物)組成物に使用してもよい。典型的には、かかる組成物は、下記の成分:
(1)陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤及びこれらの混合物からなる群から選択される界面活性剤1重量%から80重量%、好ましくは3重量%から65重量%;
(2)1種又は複数の送達用ビヒクル0.1%から99.9%と、天然及び合成結晶ロウからなる群から選択される送達用ビヒクル結晶性構造化剤(1種又は複数)99.9%から0.1%とを含有する送達用ビヒクル0.1%から90%、好ましくは0.5%から80%;
(3)別の疎水性有益剤;
(4)構造化助剤及び/又は充填材を全組成物の0.1重量%から80重量%、好ましくは5重量%から70重量%;及び
(5)身体洗浄棒状物用の任意成分、
を含有してなり、
前記プレミックス(構造化有益剤)が個々のプレミックスとして棒状組成物に配合されるものであり;且つ
前記組成物から支持体への油の付着が、本発明に従って調製されなかった上記と同じ有益剤の付着に比べて5%よりも多い、好ましくは10%よりも多いものである。
さらにまた、構造化有益剤を使用すると、疎水性有益剤の効果の少なくとも5%の増強がある。例えば、香料を使用する場合には、構造化有益剤を存在させなかった場合に比べて少なくとも5%の増強効果がある。
認められる特定の棒状物の実施形態においては、油有益剤は、支持体に対して5μg/cmよりも大きい付着を有する。
界面活性剤系(液体及び棒状物)
陰イオン性界面活性剤
陰イオン性界面活性剤は、例えば、脂肪族スルホネート、例えば第一級アルカン(例えば、C〜C22)スルホネート、第一級アルカン(例えば、C〜C22)ジスルホネート、C〜C22アルケンスルホネート、C〜C22ヒドロキシアルカンスルホネート又はアルキルグリセリルエーテルスルホネート(AGS);あるいはアルキルベンゼンスルホネートなどのような芳香族スルホネートであってもよい。
陰イオン性界面活性剤は、アルキルスルフェート(例えば、C12〜C18アルキルスルフェート)又はアルキルエーテルスルフェート(例えば、アルキルグリセリルエーテルスルフェート)であってもよい。アルキルエーテルスルフェートの中には、下記の式を有するものがある:
RO(CHCHO)SO
(式中、Rは炭素原子を8個から18個、好ましくは12個から18個有するアルキル基又はアルケニル基であり、nは1.0よりも大きい平均値、好ましくは2〜3の平均値を有し;且つMは可溶性陽イオン、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン又は置換アンモニウムイオンである)。アンモニウムおよびナトリウムラウリルエーテルスルフェートが好ましい。
また、陰イオン性界面活性剤は、アルキルスルホスクシネート(例えば、モノ及びジアルキル、例えばC〜C22スルホスクシネート);アルキル及びアシルタウレート、アルキル及びアシルサルコシネート、スルホアセテート、C〜C22アルキルホスフェート及びホスフェート、アルキルホスフェートエステル及びアルコキシルアルキルホスフェートエステル、アシルラクテート、C〜C22モノアルキルスクシネート及びマレエート、スルホアセテート、およびアシルイセチオネートであってもよい。
スルホスクシネートは、式:
CCHCH(SOM)CO
を有するモノアルキルスルホスクシネート;式:
CONHCHCHCCHCH(SOM)CO
(式中、RはC〜C22アルキル基であり且つMは可溶性陽イオンである)で示されるアミド−MEAスルホスクシネート;式:
RCONH(CH)CH(CH)(SOM)CO
(式中、Mは前記で定義した通りである)で示されるアミド−MIPAスルホスクシネートであってもよい。
また、アルコキシル化シトレートスルホスクシネート;及び下記:
Figure 0004798959
(式中、n=1〜20であり;且つMは前記で定義した通りである)のようなアルコキシル化スルホスクシネートも挙げられる。
サルコシネートは、一般に、式:RCON(CH)CHCOM(式中、RはC〜C20アルキル基であり且つMは可溶性陽イオンである)で示される。
タウレートは、一般に、式:
CONRCHCHSO
(式中、RはC〜C20アルキル基であり、RはC〜Cアルキル基であり且つMは可溶性陽イオンである)で示される。
陰イオン性界面活性剤の別の種類は、下記のようなカルボキシレートである:
R−(CHCHO)CO
(式中、RはC〜C20アルキル基であり;nは0〜20であり;且つMは前記で定義した通りである)。
使用できる別のカルボキシレートは、例えばSeppic社のMonteine LCQ(登録商標)などのようなアミドアルキルポリペプチドカルボキシレートである。
使用し得る別の界面活性剤は、C〜C18アシルイセチオネートである。これらのエステルは、アルカリ金属イセチオネートと、炭素原子を6個から18個有し且つ20未満のヨウ素価を有する混成脂肪族脂肪酸との反応により調製される。混成脂肪酸の少なくとも75%は、炭素原子を12個から18個有し、25%までが炭素原子を6個から10個有する。
アシルイセチオネートは、存在する場合には、一般に、組成物全体の約0.5重量%から15重量%の範囲にある。好ましくは、この成分は約1%から約10%存在する。
アシルイセチオネートは、参照により本出願に組み込まれるIlardiらの米国特許第5,393,466号明細書に記載されているようなアルコキシル化イセチオネートであり得る。
使用し得る別の界面活性剤は、C〜C22中和脂肪酸(石鹸)である。使用される石鹸は、直鎖の飽和C12〜C18中和脂肪酸であることが好ましい。
一般に、陰イオン性成分は、組成物の約1重量%から20重量%、好ましくは2重量%から15重量%、最も好ましくは5重量%から12重量%を構成する。
双性イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤
双性イオン性界面活性剤は、脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウム及びスルホニウム化合物の誘導体として広く記載し得るものにより例示されるが、これらにおいて脂肪族基は直鎖又は分岐鎖であり得、その脂肪族置換基の1つは炭素原子を約8個から約18個含有し且つ1つは陰イオン性基、例えばカルボキシ基、スルホネート基、スルフェート基、ホスフェート基又はホスホネート基を含有する。これらの化合物の一般式は次の通りである:
Figure 0004798959
(式中、Rは炭素原子約8個から約18個のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基、エチレンオキシド部分0個から約10個及びグリセリル部分0個から約1個を含有する;Yは窒素原子、リン原子及び硫黄原子からなる群から選択され;Rは炭素原子約1個から約3個を含有するアルキル基又はモノヒドロキシアルキル基であり;Xは、Yが硫黄原子である場合には1であり且つYが窒素原子又はリン原子の場合には2であり;Rは炭素原子数約1個から約4個のアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基であり且つZはカルボキシレート基、スルホネート基、スルフェート基、ホスホネート基及びホスフェート基からなる群から選択される基である)。
かかる界面活性剤の例として、下記の化合物が挙げられる:
4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−N−オクタデシルアンモニオ]−ブタン−1−カルボキシレート;
5−[S−3−ヒドロキシプロピル−S−ヘキサデシルスルホニオ]−3−ヒドロキシペンタン−1−スルフェート;
3−[P,P−ジエチル−P−3,6,9−トリオキサテトラデキソシルホスホニオ]−2−ヒドロキシプロパン−1−ホスフェート;
3−[N,N−ジプロピル−N−3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピルアンモニオ]−プロパン−1−ホスホネート;
3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニオ)プロパン−1−スルホネート;
3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロパン−1−スルホネート;
4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−N−(2−ヒドロキシドデシル)アンモニオ]−ブタン−1−カルボキシレート;
3−[S−エチル−S−(3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピル)スルホニオ]−プロパン−1−ホスフェート;
3−[P,P−ジメチル−P−ドデシルホスホニオ]−プロパン−1−ホスホネート;及び
5−[N,N−ジ(3−ヒドロキシプロピル)−N−ヘキサデシルアンモニオ]−2−ヒドロキシ−ペンタン−1−スルフェート。
本発明で使用できる両性界面活性剤は、少なくとも一種の酸性基を含有する。この酸性基は、カルボン酸基又はスルホン酸基であり得る。これらは、四級窒素を含むので四級アミド酸である。これらの両性界面活性剤は、一般に炭素原子7個から18個のアルキル基又はアルケニル基を含む。これらの両性界面活性剤は、通常、下記の全体構造式に相当する:
Figure 0004798959
(式中、Rは炭素原子7個から18個のアルキル基又はアルケニル基であり;
及びRはそれぞれ独立して炭素原子1個から3個のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はカルボキシアルキル基であり;
nは2〜4であり;
mは0〜1であり;
Xはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素原子1〜3個のアルキレン基であり且つ
Yは基−CO−又は−SO−である)。
前記の一般式の範囲内の適切な両性界面活性剤としては、式:
Figure 0004798959
で示される単純ベタイン、及び式:
Figure 0004798959
(式中、mは2又は3である)で示されるアミドベタインが挙げられる。
前記の両方の式において、R、RおよびRは前記で定義した通りである。Rは、基Rの少なくとも半分、好ましくは3/4が炭素原子を10個から14個有するようにココナツから誘導されるC12アルキル基とC14アルキル基との混合物であり得る。RおよびRは、好ましくはメチル基である。
両性洗剤が式:
Figure 0004798959
又は
Figure 0004798959
(式中、mは2または3)
で示されるスルホベタインであるか、あるいはその基−(CHSO
Figure 0004798959
で置換されている前記スルホベタインの変形である別の可能性がある。
これらの式において、R、RおよびRは前記の通りである。
また、アンホアセテート(amphoacetate)及びジアンホアセテート(diamphoacetate)も、使用し得る可能な双性イオン性及び/又は両性化合物に含まれるものとする。
両性/双性イオン性界面活性剤は、使用する場合には、一般に組成物の0〜25重量%、好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは5〜15重量%を構成する。
1種又はそれ以上の陰イオン性界面活性剤及び任意の両性及び/又は双性イオン性界面活性剤の他に、界面活性剤系は場合によっては非イオン性界面活性剤からなっていてもよい。
非イオン性界面活性剤
使用し得る非イオン性界面活性剤としては、特に、疎水性基と反応性水素原子とを有する化合物、例えば脂肪族アルコール、酸、アミド又はアルキルフェノールと、アルキレンオキシド、特にエチレンオキシド単独か又はエチレンオキシド及びプロピレンオキシドとの反応生成物が挙げられる。特定の非イオン性界面活性剤化合物は、アルキル(C〜C22)フェノール−エチレンオキシド縮合物、脂肪族(C〜C18)1級もしくは2級直鎖又は分岐鎖アルコールとエチレンオキシドとの縮合反応生成物、及びプロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応生成物とエチレンオキシドとの縮合反応により調製される生成物である。別のいわゆる非イオン性界面活性剤化合物としては、長鎖第三級アミンオキシド、長鎖第三級ホスフィンオキシド及びジアルキルスルホキシドが挙げられる。
また、非イオン性界面活性剤は、ポリサッカライドアミドなどの糖アミドでもあってもよい。特に、この種の界面活性剤は、Auらの米国特許第5,389,279号明細書(該明細書は本明細書において参照として組み込まれる)に記載のラクトビオン酸アミドの一種であってもよいし、又は本明細書において参照として組み込まれるKelkenbergの米国特許第5,009,814号明細書に記載の糖アミドの一種であってもよい。
使用し得る別の界面活性剤は、Parran Jr.の米国特許第3,723,325号明細書に記載のもの、及びLlenadoの米国特許第4,565,647号明細書に記載されているアルキルポリサッカライド非イオン性界面活性剤であり、これら両方の特許明細書も本出願に参照として組み込まれる。
好ましいアルキルポリサッカライドは、式:
O(C2nO)(グリコシル)
(式中、Rはアルキル基、アルキルフェニル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシアルキルフェニル基及びこれらの混合物からなる群より選択され、これらの基のアルキル基は炭素原子を約10個から約18個、好ましくは約12個から約14個を有するものであり;nは0〜3、好ましくは2であり;tは0〜約10、好ましくは0であり;及びxは1.3〜約10、好ましくは1.3〜約2.7である)
で示されるアルキルポリグリコシドである。式中のグリコシル基は、グルコースから誘導されることが好ましい。これらの化合物を調製するために、先ずアルコール又はアルキルポリエトキシアルコールを形成し、次にグルコース又はグルコース源と反応させてグルコシド(1位で結合)を形成する。次いで、追加のグリコシル単位を、それらの1位と、それより前のグリコシル単位2位、3位、4位及び/又は6位、好ましくは主に2位との間に結合することができる。
構造化剤有益剤プレミックス
構造化プレミックスの有益剤担体部分は、有益剤に関する欄において前記した有益剤であり得る。
同様に、結晶性構造化剤は前記の物質の一つであり得る。
プレミックス/送達用ビヒクルもまた前記のものである。
先に示したように、プレミックスは、別々に調製すべきであり、液状で使用される場合には、最終運搬用組成物に添加される前には液状(溶融)物、半溶融物又は固体であってもよい。プレミックスは好ましくは、最終運搬用組成物(例えば、液状組成物)に添加される前には、注入可能又は流動可能な状態にあり得る(粘度は、250Pa−s未満、さらに好ましくは200Pa−s未満、最も好ましくは150Pa−s未満である)。
本発明の有益剤プレミックス(構造化有益剤又はプレミックスから別々に加えられるとしても、構造化有益剤の存在下にある)を使用する場合には、有益剤は、構造化有益剤が最終配合物中に存在しない場合よりも少なくとも5%又はそれよりも多い量、好ましくは少なくとも10%又はそれよりも多い量で付着する。
また、構造化有益剤を使用すると付着が高められることから、構造化有益剤を使用しない場合に比べて少なくとも約5%の高められた効果(例えば、香料効果)がある。
一つの実施形態において、液状組成物で使用する場合には、有益剤油は60μg/cmよりも多い付着、好ましくは75μg/cmよりも多い付着、さらに好ましくは100μg/cmよりも多い付着を有し、この付着は構造化有益剤の大きな液滴サイズには依存しない。また、特定の実施形態では、かかる改良された付着は少なくとも5%の高められた芳香効果をもたらす。
棒状組成物を使用する場合の第二の実施形態においては、有益剤油は、5μg/cmよりも多い付着、好ましくは10μg/cmよりも多い付着、さらに好ましくは20μg/cmよりも多い付着を有し、この付着は構造化有益剤の大きな液滴サイズには依存しない。
棒状組成物
構造化助剤又は充填剤
前記組成物はまた、構造化剤及び/又は充填剤を0.1重量%から80重量%、好ましくは5重量%から70重量%含有し得る。かかる構造化剤は、棒状物の団結性を高め、加工性を向上させ且つ所望の使用者の官能性を高めるのに使用できる。
構造化剤は、一般的に長鎖、好ましくは直鎖及び飽和の(C〜C24)脂肪酸又はその塩もしくはエステル誘導体;及び/又は分岐した長鎖、好ましくは直鎖及び飽和の(C〜C24)アルコール又はそのエーテル誘導体である。
好ましい棒状構造化剤は、分子量2000〜20,000、好ましくは3000〜10,000のポリアルキレングリコールである。これらPEGは、商業的に入手でき、例えばユニオンカーバイド(Union Carbide)社から商品名CARBOWAX SENTRY PEG8000(登録商標)又はPEG4000(登録商標)として販売されているものである。
構造化剤又は充填剤として使用できるその他の成分としては、デンプン、好ましくは水溶性デンプン、例えばマルトデキストリン、及びポリエチレンワックス又はパラフィンロウが挙げられる。
構造化助剤はまた、1種又は複数の疎水性部分を用いて化学的に修飾された水溶性重合体、例えば、EO−POブロック共重合体、疎水性に変性されたPEG、例えばPOE(200)−グリセリル−ステアレート、glucam DOE 120(PEG 120 メチルグルコースジオレエート)、及び Hodag CSA−102(PEG−150ステアレート)、及びRewo Chemicalsから販売されているRewoderm(登録商標)(PEG変性グリセリルココエート、パルメート又はタローエート)から選択し得る。
使用し得るその他の構造化助剤としては、Amerchol Polymer HM 1500(Nonoxynyl Hydroethyl Cellulose)が挙げられる。
12−ヒドロキシステアリン酸は、棒状構造化系の成分として使用し得る。かかる構造化剤は、例えば、本出願に参照として組み込まれるAbbasらの米国特許第6,458,751号明細書に記載されている。
その他の棒状物成分
また、本発明の棒状組成物は、下記の任意成分を0重量%から15重量%含有していてもよい:
香料(有益剤に関する欄に記載のもの);0.01%から1%、好ましくは0.01%から0.05%の量の金属イオン封鎖剤、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)四ナトリウム、EHDP又は混合物;及び着色剤、不透明剤及びパール化剤、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、TiO、EGMS(エチレングリコールモノステアレート)又はLytron 621(スチレン/アクレート共重合体);これらは全て製品の外観又は化粧特性を高めるのに有効である。
前記組成物はさらに、抗菌剤、例えば2−ヒドロキシ−4,2’,4’−トリクロロジフェニルエーテル(DP300);防腐剤、例えばジメチロールジメチルヒダントイオン(Glydant XL1000)、パラベン、ソルビン酸などを含有していてもよい。
また、前記組成物は、起泡剤(suds boosters)としてココナツアシルモノ又はジエタノールアミドを含有していてもよいし、塩化ナトリウム及び硫酸ナトリウムなどの強イオン性塩も好適に使用し得る。
酸化防止剤、例えばブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を、適切ならば約0.01%以上の量で好適に使用し得る。
使用し得る陽イオン重合体としては、Quatrisoft LM−200、Polyquaternium−24、Merquat Plus 3330 − Polyquaternium 39;及びJaguar(登録商標)型陽イオン重合体が挙げられる。
使用し得るコンディショナーとしてのポリエチレングリコールとしては、下記のものが挙げられる:
Polyox WSR−205 PEG 14M、
Polyox WSR−N−60K PEG 45M、又は
Polyox WSR−N−750 PEG 7M
含有させ得る別の成分は、剥離剤、例えばポリオキシエチレンビーズ、クルミ殻及びアンズの種子である。
別の有益剤のようなカチオン重合体は、棒状界面活性剤/構造化剤充填剤運搬用組成物に含有させ得るし、又はワックスと共にプレミックス有効送達ビヒクルに加えてもよい。
典型的には、棒状物は水を1%から30%、好ましくは2%から20%含有する。水の量は、使用するプロセスの種類及び構造化物質に応じて変化させ得る。
非棒状組成物
本発明の非棒状組成物、好ましくは液状組成物は、下記の任意成分を含有し得る:
本発明の別の任意成分は、エマルジョン安定剤である(例えば、液状水性相に認められる)。分散安定剤は、組成物に適切な貯蔵安定性を提供することを目的とする(すなわち、有益剤送達用ビヒクルは組成物で安定であるように)。また、構造化組成物は重力の作用下で分離する(その密度に応じてクリーム化又は沈降する)傾向にあり得る。本発明の構造化組成物はまた、一緒に粘着及び凝集する傾向があり得る。
最も効果的な分散安定剤は、液体、例えば水性相に適切な構造を提供して液滴を不動化させ、このようにして重力分離及び他の液滴との衝突の両方を防止できるものである。しかし、分散物が過度に安定である場合には、構造化組成物の液滴は、皮膚の近くに来ることを阻止され、このようにして効果的に付着することを阻止される。従って、最も効果的な分散安定剤は、容器中で優れた安定性を有するが、これらが湿った皮膚に塗布されると構造化有益剤の不動化において有効性を失う。
本発明に有用な水性分散安定剤は、有機、無機又は高分子安定剤であり得る。具体的には、前記組成物は、有機、無機又は高分子安定剤を0.1〜10重量%含有し、該安定剤は40℃で4週間にわたって界面活性剤組成物中で大きな構造化油滴の物理的安定性を提供すべきである。
本発明に適した無機分散安定剤としては、クレー及びシリカが挙げられるが、これらに限定されない。クレーの具体例としては、ベントナイト及びヘクトライト並びにこれらの混合物からなる群から選択されるスメクタイトクレーが挙げられる。クレーを増粘させることができる電解質塩(アルカリ金属及びアルカリ土類金属塩、例えばハロゲン化物、アンモニウム塩及び硫酸塩)と共に使用される合成ヘクトライト(ラポナイトが特に有用である。ベントナイトはコロイド状アルミニウムクレーサルフェートである。シリカの例としては、ヒュームドシリカ及び沈降シリカ及びこれらの混合物からなる群から選択される無定形シリカが挙げられる。
有機分散安定剤は、本明細書では有機分子であって一般に1000ダルトンよりも低い分子量を有し且つ分散した構造化油相を固定する水性相中で網状構造を形成する有機分子として定義される。この網状構造は、無定形固体、結晶、又は液晶相のいずれかからなる。本発明に適した有機分散安定剤は当該技術では周知であり、数種類の長鎖アシル誘導体又はその混合物が挙げられるが、これらに限定されない。炭素原子を約14個から約22個有するグリコールモノ、ジ及びトリエステルが挙げられる。好ましいグリコールエステルとしては、エチレングリコールモノ及びジステアレート、グリセリルステアレート、パーム油グリセリド、トリパルミチン、トリステアリン及びこれらの混合物が挙げられる。
有機分散安定剤の別の例は、炭素原子を約14個から約22個有するアルカノールアミドである。好ましいアルカノールアミドは、ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノイソプロパノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド及びこれらの混合物である。
有用な分散安定剤のさらに別の種類は、長鎖脂肪酸エステル、例えばステアリン酸ステアリル、パルミチン酸ステアリル、パルミチン酸パルミチル、トリヒドロキシステアリルグリセロール及びトリステアリルグリセロールである。
有機分散安定剤の別の種類は、いわゆる乳化性ワックス、例えばセトステアリルアルコールと、ポリソルベート(polysorbate)60、cetomacriogol 1000、セトリミドとの混合物;グリセロールモノステアレートとステアリン酸石鹸、及び部分中和ステアリン酸との混合物(ステアレートゲルを形成する)である。
適切な分散安定剤のさらに別の例は、炭素原子を約14個から約22個有する長鎖アミンオキシドである。好ましいアミンオキシドは、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド及びオクタデシルジメチルアミドオキシドである。
本発明に有用な適切な高分子分散安定剤としては、炭水化物ガム、例えばセルロースガム、微晶質セルロース、セルロースゲル、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシメチルカルボキシメチルセルロース、カラジーナン、ヒドロキシメチルカルボキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、グアーガム(例えば、陽イオン性グアーガム)、カラヤゴム、トラガカントゴム、アラビアゴム、寒天ゴム、アガーガム、キサンタンガム及びこれらの混合物が挙げられる。好ましい炭水化物ゴムはセルロースゴム及びキサンタンガムである。
高分子分散安定剤の特別に好ましい種類としては、アクリル酸含有単独共重合体及び共重合体が挙げられる。その例としては、B.F.Goodrich社から商品名CARBOPOL として販売されている架橋ポリアクリレート;B.F.Goodrich社から商品名PEMULENとして販売されている疎水性に変性された架橋ポリアクリレート;及びRohm and Haas 社から商品名ARYSOL又はACULYNとして販売されているアルカリ膨潤性アクリルラテックス重合体が挙げられる。
前記の分散安定剤は、単独で又は混合物で使用できるし、また組成物の約0.1重量%から約10重量%の量で存在させ得る。
香料(これは数種のフレグランスの組み合わせであってもよい)は、高められたフレグランス送達/効果(1種又は複数)を提供するために、有益剤送達ビヒクルに配合されるべきフレグランスの能力を基準として選択し得る。しかし、認められるように、香料はまた、種々の構造化有益剤によって形成される網状構造に捕捉され得る個々の有益剤も含有していてもよいし又は組成物に且つプレミックスの一部としてではなく別々に加えてもよい。
有機溶媒、例えばエタノール;補助増粘剤、例えばカルボキシメチルセルロース、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボポール、グルカミド又はローヌ・プーラン社から販売されているAntil(登録商標);香料;0.01%から1%、好ましくは0.01%から0.05%の量の金属イオン封鎖剤、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)四ナトリウム、EHDP又は混合物;並びに着色剤、不透明剤及びパール化剤、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、TiO、EGMS(エチレングリコールモノステアレート)又はLytron 621(スチレン/アクレート共重合体);これらは全て製品の外観又は化粧特性を高めるのに有効である。
前記組成物はさらに、抗菌剤、例えば2−ヒドロキシ−4,2’,4’−トリクロロジフェニルエーテル(DP300);防腐剤、例えばジメチロールジメチルヒダントイン(Glydant XL1000)、パラベン、ソルビン酸などを含有していてもよい。
また、前記組成物は、ココナツアシルモノ又はジエタノールアミドを起泡剤として含有していてもよいし、塩化ナトリウム及び硫酸ナトリウムなどの強イオン性塩も都合よく使用し得る。
酸化防止剤、例えばブチル化ヒドロキシトルエン (BHT)及びビタミンA、C及びE又はこれらの誘導体を、適切ならば約0.01%以上の量で都合よく使用し得る。
使用し得るポリエチレングリコールとしては、下記のものが挙げられる:
Polyox WSR−205 PEG 14M、
Polyox WSR−N−60K PEG 45M、又は
Polyox WSR−N−750 PEG 7M
使用し得る増粘剤としては、Amerchol Polymer HM 1500(Nonoxynyl Hydroethyl Cellulose);Glucam DOE 120(PEG 120 Methyl Glucose Dioleate);Rewo Chemicals社から販売されているRewoderm(登録商標)(PEG変性グリセリルココエート、パルメート又はタローエート);Antil(登録商標)(Goldschmidt社製)が挙げられる。
添加し得る別の任意成分は、本明細書で参照として組み込まれるMontagueの米国特許第5,147,576号明細書に教示されているような凝集防止性重合体である。
含有させ得る別の任意成分は、剥離剤、例えばポリオキシエチレンビーズ、クルミ殻及びアンズ種子である。
別の好ましい成分は、結晶化抑制剤又は調節剤であり、これは単一の日焼け止め成分又はその混合物が溶液から結晶化するのを抑制するのに使用される。これは付着の低下を招き得る。これらの抑制剤としては、例えば有機エステル、例えばその中からC10〜C24、好ましくはC12〜C15アルキルベンゾエートが挙げられる。別の例としてはBernel社製のBernel PCM、及びBernel社製のElefac 205 が挙げられる。特定の日焼け止め剤(1種又は複数)は、他の日焼け止め剤、例えばサリチル酸ブチルオクチルよりも結晶化に対して耐性がある。
実施例及び比較例以外、又は別の方法で明示した場合以外は、本明細書で物質の量又は比率あるいは反応の条件、物質の物性及び/又は使用を示す数値は、用語「約」という用語で修飾されると解釈されるべきである。
本明細書で使用する場合、「からなる(comprising)」という用語は、明示された特徴、整数、工程、成分の存在を包含することを意図するものであるが1つ又はそれ以上の特徴、整数、工程、成分又はこれらの群の存在又は付加を除外することを意図するものではない。
以下の実施例は、本発明をさらに例証することを目的とするものであり、本発明を限定することを目的とするものではない。
特に示さない限りは、%は全て重量%である。
プロトコール
使用する成分
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)は、Stepan Co.(米国イリノイ州ノースフィールド所在)から販売されているSteol CS330であった。コカミドプロピルベタイン(CAPB)は、Goldschmidt Chemical Corp.(米国バージニア州ホープウエル所在)から販売されているTego Betaine F50であった。精製ヒマワリ種子油は、Welch,Holme and Clark Co.,Inc.(米国ニュージャージー州ニューアーク所在)から供給された。ワセリンは、Penreco(米国ペンシルバニア州カーンズシティー所在)から販売されている白色ワセリンであった。水素化油は、多数の製造業者から商業的に入手でき、さらに修飾することなく配合物に直接に添加した。水素化ヤシ油、パーム核油、ナタネ油及び植物油は、Jarchem Industries,Inc.(米国ニュージャージー州ニューアーク所在)から供給された。ヒマシロウは、CasChem,Inc.(米国ニュージャージー州ベイヨーン所在)から供給された。水素化綿実油、Stearine 07 はLoders Croklaanから供給された。Exxon Mobil Chemical(米国ニュージャージー州エディソン所在)から商業的に入手できるAquaPel 15Lは、線状ブタジエン−イソプレン共重合体(Mw 15,000)である。
実施例の棒状配合物の製造に使用したその他の物質は、下記の通りであった:Ruger Chemical Companyから供給されるプロピレングリコール;Uniqema社から供給されるPricerine 4911 パルミチン酸−ステアリン酸;Lever社から供給されるココイルイセチオン酸ナトリウム及び82/18石鹸、Mclntyre Group Ltd.から供給されるMackam 1L;Cognis Corporationから供給されるEmery 916 グリセリン;Crodaから供給されるSuperhartolan;及びBASF社から供給されるPluracolシリーズのポリエチレングリコール。
Figure 0004798959
機器操作
小ロットの液体洗浄剤プロトタイプを、高効率パドルを備えた頭上攪拌機を使用して混合した。配合物は、温度制御した水浴(±1.0℃)に入れた250mlステンレス鋼製ビーカー中で調製した。
構造化有益剤の調製
構造化(例えば、ワックス構造化又は水素化油構造化)有益剤プレミックス(送達用ビヒクル)を、構造化剤の融点又は有益剤と構造化成分との別の混合物の融点よりも高い温度又は僅か高い温度で調製した。典型的には、構造材料を100ml又は125mlステンレス鋼製ビーカーに秤量し、次いで適量の有益剤(例えば、ロウ又はヒマワリ種子油)を配合仕様書に基づいて加えた。次いで、前記ビーカーを温度制御した水浴に入れることによって種々の成分を加熱して構造材料(例えば、ロウ又は水素化油)を溶融した。溶融した構造化油をシグマブレードミキサーを用いて均一に混合されるまで攪拌し、液状組成物については使用するまで(通常は5分以内)高められた温度で維持した。棒状物組成物については、次いで、得られた混合物をベース(base)配合物(すなわち、界面活性剤と棒状構造化助剤との混合物)に配合するまで高められた温度で維持するか、又は棒状ベース配合物に配合するために周囲温度まで冷却した。
液体プロトタイプ試料の調製
液体洗浄剤配合物を、構造化剤の種々の溶融温度に応じて必要な混合温度が異なる以外は、上記と同様の操作条件下で調製した。配合物は、温度制御した水浴に浸した250mlステンレス鋼製ビーカー中で調製した。最初に、SLES及びCAPBを追加の水と共に一緒に加え、頭上攪拌機を使用して100rpmから150rpmで5分間混合した。混合を均質になるまで続けた。その間に、温度はロウ−油プレミックスの温度まで上昇した。油相を添加する直前に、混合速度を250rpmに上げた。次いで、溶融した構造化油プレミックスを、攪拌した界面活性剤混合物に注加え、高められた温度を維持しながら攪拌した(約20分)。混合が完結した際に、最終生成物を前記温度浴から取り出し、さらに攪拌することなく室温まで冷却した。実施例では、成分量を組成物の重量%として示す。
棒状物プロトタイプの調製
棒状構造化助剤を溶融し、その後に界面活性剤を加え、次いで必要なベース配合物の追加成分を加えることによって基剤棒状物組成物を調製した。
押出し法によって製造した棒状物を、Patterson製シグマブレードミキサー中で混合した。
次いで、得られた組成物を、15℃に設定した冷却ロール上に通した。次いで、冷却ロールから取り出したフレークを、Weber Seelander製実験室規模プロッダーを通して押し出した。棒状物をSigma Engineering製エアー駆動プレス上で打ち抜いた。
シリコーンゴム表面調製(Silflo)
Silfloシリコーンゴム材料 (Flexico Developments、英国所在)を認められているように使用した。皮膚の表面粗さに近い表面粗さを有する付着試験用のSilfloレプリカ表面を調製した。Silflo材料約5mlを貯蔵ビンからパラフィン紙上に搾り出した。触媒(Silflo製)を2滴から3滴加えた後に、得られた液状物質を、ステンレス鋼製スパチュラを用いて混合しながら(約30秒)増粘させる。1枚の100グリットサンドペーパーを4cm×4cmの正方形に切断し、その表面に約2.5cm×2.5cmを暴露させてテープを貼り付けた。前記の増粘させた材料を、上記サンドペーパー上に平らに塗布し、乾燥させた(約10分)。Silflo材料が硬化した後に、上記サンドペーパーを引き剥がし、暴露されたテープの接着性の面を新たなテープで被覆することによって、固形Silfloレプリカを単離した。得られたSilfloレプリカ表面は、サンドペーパー表面のネガ(negative)であり、このようにして肌理をつけた。100グリットを選択して皮膚の表面粗さに近づけた。
液状組成物用のヒマワリ種子油付着プロトコール
構造化油配合物から付着するヒマワリ種子油の量を、前記Silfloレプリカ表面上で評価した。新たに調製した配合物の試料を、三重反復試験で、製品をSilflo表面に塗布し、該製品を擦りこみ、洗浄し、次いで表面に結合されて残る油を抽出することによって試験した。実際には、表面の1cm当たりに製品8.6mgが塗布された。水道水を1滴加えた後に、製品を1本の指で表面を15秒間擦った(約20回循環摩擦)。次いで、表面を37℃に維持した水道水で13mlから14ml/秒の流量で洗浄し、試料を45°の角度で蛇口から5cm離して保持した。濯ぎ後に、試料を1回タオルで吸い取り、15分間風乾した。次いで、Silfloレプリカをテープボーダーから剃刀の刃を用いて切断し、ヘキサン10gと共に20mlガラス管に入れた。自動「リストアクション」シェーカーを用いて15分間混合した後に、Silflo レプリカをガラス管から取り出した。油分の分析のために、抽出溶媒を1mlガラス管に移した。
液状組成物について薄層クロマトグラフィー(TLC)によるヒマワリ種子油の付着分析
ヘキサン抽出液中の油濃度の分析を、薄層クロマトグラフィー(TLC)を使用して行った。試料を、TLC板上に自動TLCスポッター(CAMAG Automatic TLC Sampler 4、CAMAG社、スイス国)を使用してスポットした。また、試料抽出物と共に、ヘキサンに溶解したヒマワリ種子油の6種類の標準溶液もまたそれぞれのTLC板にスポットした。標準は125μg/gから450μg/gの濃度で調製した。TLC板を、使用前に最初にメタノール及びイソプロパノールにそれぞれ15分間浸すことにより洗浄し、次いで一晩乾燥した。スポットした後に、TLC板を、100mlの展開溶液(70%ヘキサン、29%エチルエーテル、1%酢酸)を入れたガラス製TLC試験槽にいれた。展開溶液がTLC板の高さの3/4の高さまで移動した際に、TLC板を取り出し、一晩風乾した。乾燥後に、TLC板を染色溶液(10%硫酸第二銅、8%リン酸含有水溶液)に浸した。TLC板から過剰の染色溶液を吸い取った後に、TLC板を165℃に設定した熱板上で30分間加熱した。付着した油を測定するために、染色したTLC板(これはSilflo表面から抽出される付着した油を表す焦げた色の付いたスポットを有する)を、GS−700 Imaging Densitometer(Bio−Rad Laboratories、Hercules、CA)を使用してデジタルスキャンした。スキャニングソウトウエアーを使用して、試料スポットの強度を、TLC板に塗布した6個の標準について作成した標準曲線に基づいて算出した。これらの明白な強度値から、抽出液中のヒマワリ油の濃度を算出した。
液滴サイズの測定
液滴サイズは、液状配合物中の油滴のキャプチャー画像から測定した。ボディー洗浄剤プロトタイプの試料から、その少量(<0.1ml)をガラススライド上に置くことによって顕微鏡画像を取り込んだ。試料を前記スライド上に静かに広げた後にカバースリップを置いた。試料を、光学顕微鏡(Axioplan Model、Carl Zeiss,Inc.,米国ニューヨーク州Thornwood所在)を使用して100倍の倍率で調べた。上記顕微鏡にビデオカメラ、イメージプロセッサー及びビデオモニターを取り付けた。カメラをパーソナルコンピューターに接続し、画像を適切なソフトウエアを使用してデジタルキャプチャーした。画像化ソフトウエアを使用して、複数の(構造化)油滴をそれぞれ測定した。各配合物試料について少なくとも200個の液滴を測定した。
粘度剪断特性測定
Rheometric Scientific製ARES制御歪レオメーター(SR−5、Rheometric Scientific、米国ニュージャージー州Piscataway所在)を使用して本実施例で使用した構造化有益剤の剪断特性を調べた。レオメーターに、直径25mmの2つの平行なプレートを、上部プレートと下部プレートの間に典型的には200μmから500μmの間隔を設けて取り付けた。試験温度は37℃であった。プログラム制御した一定の剪断速度でスィープを行った、この場合の剪断速度は、0.1〜1000秒−1で対数的に変化させ、10秒(decade)当たり5ポイントを記録した。剪断スキャンは、典型的には完結するのに5分を要した。アウトプットは剪断速度の関数としての粘度である。
降伏応力測定
構造化有益剤の降伏応力値は、Rheometric Scientific製 Stress Controlled Rheometer モデル SR−5(Rheometric Scientific、米国ニュージャージー州Piscataway所在)を使用して測定した。歪傾斜(stress ramp)試験を、試料について0.2〜12000のPaの応力範囲で25mm又は40mmの円錐形及び板状固定具を使用して行った。試験すべき構造化有益剤の試料は、取付具(上部プレート)と下部プレートの間に装填した。機器と共に供給されたRSI Orchestrator ソフトウェアを使用して、試験を0.2Paからユーザー定義済み最終的応力値まで印加応力を増加させることによって行った。ユーザーもまた、試験時間を典型的には15分にセットする。試験は試料が降伏する(流動する)と終える。降伏は、試験が行われるのにつれて実験データをソフトウエアプロットとして観察される試料粘度の急な低下によって認められる。降伏応力値は、歪に対する粘度の直線プロットから決定した。曲線のピークの後の第1のデータポイントが降伏値である。あるいは、直線はピークの前後の曲線の直線部分に適合し得る。直線の交差は、降伏値を与える。降伏応力はまた、応力(Pa)に対する粘度(Pa−s)の半対数プロットから決定できる。降伏値は、低い応力値での曲線の直線部分の後の応力についての第1のデータポイントである。ここでの降伏応力値は、臨界降伏応力値又は物質が流動し始める応力の値として解釈されるべきである。
固相微量抽出(SPME)−皮膚付着測定
SPME分析を、シャワー用液体製品を用いて洗浄されている皮膚上の香料直接付着(substantivity)の測定に用いた。これは、吸着剤繊維に、石鹸を用いて洗浄されている皮膚の隔離された部分から蒸気を捕集させ、次いで前記繊維上の捕集された油を、キャピラリーガスクロマトグラフィを使用して分析することによって行った。ガラス製のヘッドスペースサンプリング容器は、標準のGCサンプルビンを用いてガラス漏斗を適応させることによって作成され、Lab Glass(米国ニュージャージー州バインランド所在)によって製造された。HS−サンプリング容器を、パネリストの腕の上に置き、弾性バンドで固定する。ヘッドスペース・サンプルは、Supelco custom SPME繊維(長さ2.0cm、StableFlex繊維(23ゲージ針)、緑の刻み目をつけたハブ、ポリジメチレンシロキサン(PDMS)上の50/30μmジビニルベンゼン/カルボキセン)を使用して採取された。SPME繊維は、ガラス製セルの上部の隔壁を通して、該繊維が皮膚に触れることなく皮膚の表面のすぐ上になるまで挿入した。このパネリストは、前記ガラスセルを30分間身につけることを要求され、その間香料蒸気が前記繊維上に吸着される。次いで、前記繊維は、保護ケーシングに格納されて、ガラスセルから取り出された。皮膚上からの吸着サンプルを含んでいるこの繊維は、ヒューレットパッカード製キャピラリーカラムフレームイオン化検出器GC/FIDに直接に注入される。使用するクロマトグラフは、FID 検出器を有するAgilent Model 5890であり、前記カラムはAgilent Model 19091J−012(5%フェニルメチルシロキサン、25m×0.32mmID、膜厚0.17μm)であった。
官能検査
シャワー用ゲル及び洗浄後の皮膚上の認められる香料効果を、マグニチュード推定法スケーリング法を使用して訓練された香料官能パネルによって評価した。それぞれのパネリストに、PW液状製品のサンプルの臭い又は該製品を用いて洗浄されている腕のある一部の領域の臭いを嗅ぎ、次いで標準と比べた芳香強度を評価することを依頼した。全ての製品評点は、標準によって分けられ、等級評価点を与えた。次いで、パネリストの評点を、各々の製品/腕について平均した。
実施例1及び2並びに比較例A〜C
本実施例は、有益剤を構造化する利点及び構造化剤と有益剤の添加順序の利点を明らかにするためのものである。
種々の組成をもつシャワー用配合物を調製した。構造化される有益剤(ヒマワリ種子油)を含有しない組成物(比較例A)を、室温でヒマワリ種子油20重量%と80%水性界面活性剤相(水と界面活性剤を含有する)とを、高効率攪拌機を備えたオバーヘッド機械攪拌機を使用した、250rpmで攪拌して混合することによって調製した。
比較例Aの組成物を下記に示す:
Figure 0004798959
実施例1及び2の組成物は、25重量%の構造化有益剤油(ワセリン又はultraflex amberロウなどの構造化剤5重量%とヒマワリ種子油20重量%を含有する)を前記水性界面活性剤相に混合することによって調製した。これらの配合物については、構造化剤をヒマワリ種子油に加え、得られた混合物を構造化剤の融点よりも高い温度に加熱し、均一になるまで混合することによって構造化油を調製した。次いで、溶融した構造化油を、構造化油と同じ温度で維持した水性界面活性剤相と組み合わせた(例えば加えた)だけであった。15分混合した後に、得られた配合物を室温に冷却した。構造化剤は、構造化油相を水性界面活性剤相に分散させる前に、油相に加えなければならず、そのようにして加えた。
本発明の組成物の例を実施例1として以下に示す。
Figure 0004798959
実施例2(本発明、洗浄剤+5%微晶ロウ)は、構造化剤が微晶ロウであった以外は実施例1と同様の方法で調製した。すなわち、本実施例は5.0%ワセリンを5.0%ultraflex(登録商標)amberロウに代えた以外は実施例1と同じ配合物からなる。
比較例B(比較例、洗浄剤+5%ワセリン)は、5%ワセリン構造化剤を使用する以外は、実施例1と同じ配合物からなる。これは、5%ワセリンとヒマワリ種子油が別々に界面活性剤に加えられたという点でのみ実施例1と異なる。
比較例C(比較例、洗浄剤+5%微晶ロウ)は実施例2と同じ配合物からなり、5重量%ultraflex amberロウとヒマワリ種子油が別々に界面活性剤に加えられたという点でのみ実施例1と異なる。
下記の表1は、前記組成物のそれぞれの付着結果を示す:
Figure 0004798959
表1から認められるように、構造化油を作成するための各成分の添加の順序の重要性が、実施例1及び2からの油付着を、加工条件が異なる以外は同じ成分から調製したそれぞれの配合物と比較することによって実証される。比較例B及びCは、構造化剤とヒマワリ種子油を別々に水性界面活性剤相に加えることによって調製した。これらの配合物については、5重量%の構造化剤、20重量%のヒマワリ種子油と75%の水性界面活性剤相を別々の容器中で、同じ温度(これは構造化剤の融点よりも高い温度である)で加熱した。ヒマワリ種子油を水性界面活性剤相に加え前記のようにオーバーヘッド攪拌機を用いて混合した。次いで、得られた混合物に構造化剤を別々に加え、配合物全体を15分間混合した。混合後に、配合物を室温に冷却した。
明確に認められるように、比較例B及びC(別々の添加)は付着がかなり劣る。
実施例3から5及び比較例D
比較例Aに示した組成物を有し、また油相構造化剤を添加した液体洗浄剤を使用して、実施例3から5及び比較例Dの配合物を調製した。
実施例3(本発明、洗浄剤+5%パラフィンロウ)は、構造化剤として5%パラフィンを5%ワセリンの代わりに使用する以外は、実施例1と同じ配合物からなる。これは、本発明のようにして調製した、すなわち、構造化剤と油を界面活性剤相に加える前に混合した。
実施例4(本発明、洗浄剤+5%動物ロウ)は、構造化剤として5重量%蜜ロウを5重量%ワセリンの代わりに使用する以外は、実施例1と同じ配合物からなる。また、構造化剤と油は、界面活性剤相に加える前に混合した。
実施例5(本発明、洗浄剤+2.5%ワセリン+2.5%微晶ロウ)は、2.5重量%ワセリンと2.5重量%ultraflex amberロウ(微晶ロウ)とを5重量%ワセリンの代わりに使用する以外は、実施例1と同じ配合物からなる。また、構造化剤と油は、界面活性剤相との組み合わせとは別々に組み合わせた。
下記の比較例も調製した。
比較例D(比較例、洗浄剤+10%重合体増粘剤、これはAquaPel 15、すなわちブタジエン/イソプレンの線状共重合体である)は、有益剤(油)構造化剤として使用される非結晶性線状重合体を使用する。
Figure 0004798959
Figure 0004798959
認められるように、結晶性ロウ構造化剤(実施例2から5)だけが、60μg/cmを超えるヒマワリ種子油付着を生じる。非結晶性物質を使用する比較例Dは、これらの結果を示すことができなかった。
実施例6から10
構造化は平均4.9μmから6.2μmの直径の小さな液滴サイズの種々の結晶性ロウを扱うことを示すために、本出願人は本発明(すなわち、有益剤ヒマワリ種子油と構造化剤が最初に混合される)の前記の方法に従って下記の洗浄剤例を調製した。
実施例6(本発明、洗浄剤+5%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 95重量%
Victory amberロウ 5重量%
実施例7(本発明、洗浄剤+5%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 95重量%
Multiwax ML−445 5重量%
実施例8(本発明、洗浄剤+5%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 95重量%
Multiwax 180−M 5重量%
実施例9(本発明、洗浄剤+5%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 95重量%
Multiwax W−835 5重量%
実施例10(本発明、洗浄剤+2.5%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 97.5重量%
Mekon White 2.5重量%
構造化有益剤の液滴サイズ及び付着結果を下記の表3に示す:
Figure 0004798959
表3から認められるように、付着は種々様々なワックス類及び米国特許第6,066,608号明細書(これは液滴が200μmよりも大きい平均直径を有することを示唆している);米国特許第5,854,293号明細書(これは500μmよりも大きい液滴を示唆している)又は特許文献3(これは50μmから500μmの液滴を示唆している)によって疎水性有益剤の最もよい付着について示唆されている平均液滴サイズよりもはるかに小さい平均液滴サイズについて優れていた。
実施例11から19
有益剤油は構造化剤を種々の量で(例えば、0.5%から16.0%)使用して構造化され得ること及び付着の量は構造化剤の量により操作し得ることを示すために、本出願人は下記の液体洗浄剤例を調製した。
実施例11(本発明、洗浄剤+0.5%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 99.5重量%
Ultraflex amberロウ 0.5重量%
実施例12(本発明、洗浄剤+1.0%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 99.0重量%
Ultraflex amberロウ 1.0重量%
実施例13(本発明、洗浄剤+2.0%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 98.0重量%
Ultraflex amberロウ 2.0重量%
実施例14(本発明、洗浄剤+4.0%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 96.0重量%
Ultraflex amberロウ 4.0重量%
実施例15(本発明、洗浄剤+2.0%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 94.0重量%
Ultraflex amberロウ 6.0重量%
実施例16(本発明、洗浄剤+8.0%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 92.0重量%
Ultraflex amberロウ 8.0重量%
実施例17(本発明、洗浄剤+10.0%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 90.0重量%
Ultraflex amberロウ 10.0重量%
実施例18(本発明、洗浄剤+12.0%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 88.0重量%
Ultraflex amberロウ 12.0重量%
実施例19(本発明、洗浄剤+16.0%微晶ロウ)
比較例Aの液体洗浄剤 84.0重量%
Ultraflex amberロウ 16.0重量%
種々の組成物についての付着結果を以下に示す:
Figure 0004798959
表5から認められるように、少量又は多量の構造化剤を使用できるが、増加する付着から分かるように、構造化剤の量が増えるにつれて、構造化剤の量は付着を調節するのに使用できる。
ワックス含有量は組成物全体のパーセントとして測定される。すなわち、例えば、実施例12は、1%微晶ロウを20%ヒマワリ種子油とプレミックス中で組み合わせ、次いで溶融状態で残余の組成物(比較例Aの組成物)と組み合わせる。
実施例20から21、比較例E
付着が別の付着促進剤(すなわち、カチオン重合体)を用いて又は用いることなく生じることを示すために、本出願人は下記の実施例を行った:
実施例20(本発明、洗浄剤+5.0%微晶ロウ+1.0%重合体)
比較例Aの液体洗浄剤 94重量%
Ultraflex amberロウ 5重量%
Jaguar重合体 1重量%
実施例21(本発明、洗浄剤+5.0%微晶ロウ+1.0%重合体)
比較例Aの液体洗浄剤 94重量%
Victory amber ロウ 5重量%
Jaguar重合体 1重量%
比較例E(洗浄剤+1.0%重合体)
比較例Aの液体洗浄剤 99重量%
Jaguar重合体 1重量%
付着の結果を下記の表6に示す:
Figure 0004798959
表6の結果から認められるように、付着は、カチオン重合体付着助剤を使用しない場合でも生じる。
実施例22並びに比較例F及びG:
高められた香料送達の効果及びその後の効果を測定するために、3種類の製品を、ヒトの前腕上の洗浄後の香料効果について試験した。比較例Fは、単純なラウリルエーテル硫酸ナトリウム/コカアミドプロピルベタイン SLES/CAPB配合物(陰イオン性界面活性/双性イオン性界面活性剤 12%/3%)1%NaClである。これは、香料用の油担体系を有していない標準配合物である。比較例Gは、香料担体系として非構造化油を有する洗浄剤である比較実施例Aに記載の液状洗浄剤であり、且つ実施例22は、0.5%Jaguar重合体を有する油担体構造化剤として5%結晶性ワックスを含有する実施例2に記載のものと同じであった。配合物全てに同じ香料を使用した。全ての場合に、香料を配合物に1%添加し、油担体(構造化又は非構造化)と予備混合した。SPMEを使用して、洗浄後30分の皮膚からの芳香剤の放出を測定した。得られた結果を、測定された香料ピークの全てについて全GC面積として表7に示す。実験は、ワックス構造化油を含有する実施例22から芳香剤のより高い放出を明確に示している。実際に、非構造化油担体を含有する配合物(比較例G)及び油担体を含有していない配合物(比較例F)と比較して、効果は約5〜6倍増大する。
Figure 0004798959
実施例22及び比較例G、官能パネル評価:
皮膚からの測定される芳香剤放出の増大がヒトによって実際に知覚できるものであるか否かを調べるために、訓練された官能パネルを使用して前記の製品を用いて洗浄した腕全体の芳香剤強度を評価し、測定した。この研究において、比較した2種類の製品は、比較例Gの配合物(非構造化油担体)と、実施例22の配合物(ワックス−構造化油担体)であった。この研究は、芳香剤効果の5倍から6倍の増大がヒトの鼻で認識できるか否かについての情報を提供する。この研究では、パネリストは両方の製品を用いて洗浄しそのようにして製品の直接比較を、個々の人々における芳香剤特性の相違(異なる付着、異なる芳香剤臭気及び異なる背景臭)を考慮に入れることなく評価できる。これにより洗浄される個人の特性に関係なく、製品性能の比較が可能になる。結果を表8に示し、官能応答を種々の時間ポイントで洗浄された各個人についての両方の製品の比較を記録した。
Figure 0004798959
表8の結果は、洗浄後5分、60分及び120分のそれぞれ洗浄された腕についてのパネルの平均評点を示す。人はそれぞれ、両方の製品を用いて洗浄し、一組のパネリストは洗浄後5分及び60分を評価し、別の組は洗浄後60分及び120分を評価し、結果はそれに応じて示した。結果から極めて明らかなように、ワックス−構造化油を用いて配合された皮膚洗浄製品(実施例22)を用いて洗浄した皮膚からの芳香剤効果は、非構造化油を有する配合物(比較例G)を用いて洗浄した皮膚からの芳香剤効果よりも大きく認識された。この高い効果は、全ての時間ポイントでほぼ全ての洗浄について認識されたが、洗浄後5分及び60分で最も顕著であった。官能パネル結果は、分析装置を用いた結果とよく対応する。
実施例23
疎水性有益剤、すなわち香料の付着を試験するために、製品に低濃度の油担体を用いてシャワー用液体を、調製した。製品(実施例23)の配合を表9に示す。
Figure 0004798959
SPME芳香剤効果測定の結果を表10に示す。また、データは、測定で検出される香料成分全ての全GC面積値を表す。低油製品(実施例23)の結果を、油を含有していない標準SLES/CAPB配合物(比較例F)と、20%非構造化のSLES/CAPB配合物(比較例G)及び20%ワックス構造化油(実施例22)と比較する。
Figure 0004798959
表10の結果が示すように、配合物全てにおいて低濃度の構造化油は、SLES/CAPB標準と、非構造化油を有する配合物の両方よりも測定可能な向上を与えた。これは、油付着データとよく関連している。また、それほど多くない油が、20%ワックス構造化油と比べて、わずか3%ワックス構造化油を用いて付着させられるべきことが期待される場合でさえも、皮膚に付着した油マトリックス中のより高い香料濃度がより高い芳香剤活性を提供するであろうし、従ってSPME測定値が示すように皮膚に対してより大きい芳香剤効果を提供する。
実施例24及び25並びに比較例H
疎水性有益剤担体として低濃度の構造化油の添加を、標準の市販のシャワー用液体配合物で試験した。また、構造化有益剤油と芳香剤(SHBA)とを予備混合し、次いで界面活性剤含有シャワー液に加えた。標準配合物を以下の表11に示す。表は構造化油担体、疎水性有益剤(香料)及び最終レオロジー調節用ベースを添加するための7%配合物ホール(hole)を有する。
Figure 0004798959
油担体系を有していない標準シャワー液を含めて、全部で3種類の配合物(実施例24及び25並びに比較例H)を調製した。前記配合物処方における7%のホール(hole)は、表9に示すように満たされた。構造化有益剤は、ヒマワリ種子油とvictory amberロウが4:1の混合物であった。
Figure 0004798959
全ての配合物において、香料(SHBA)を構造化油担体と予備混合し、次いで界面活性剤ベースに加えた。余分の水を加え、配合物のpHを7にしてプロセスを終えた。実施例24と実施例25の違いは、実施例24では、構造化油/香料プレミックスが界面活性剤配合物に室温で加えられ、実施例25では、前記プレミックスが溶融物(界面活性剤ベースとプレミックスが〜80℃であった)に加えられ、プレミックス添加後に、配合物をpH調整のために室温に例供されることにある。ヒトの腕を4種類の配合物全てで洗浄し、SPME測定を使用して洗浄後の皮膚からの香料効果を調べた。実験は同一人で2重に行った。結果を表13に示す。
Figure 0004798959
表13のデータから明らかなように、構造油担体は、皮膚への疎水性有益剤(香料)のよりよい送達に有効である。最もよい配合物は実施例25であり、これは結晶性構造化油担体を配合物中に低濃度(3%)で使用している。極めて低い濃度でも、油担体系は明確に有効な送達増強を提供する。香料については、香料の放出は、油担体中の香料の割合に直接に相関することから(構造化油担体中の香料の濃度が高ければ高いほど、担体系からの放出が大きい)、これは全くその通りである。
実施例26及び比較例I
製品中に油担体を低濃度で用いて石鹸棒状物を調製して、また疎水性有益剤、すなわち香料の付着を試験した。実施例26及び標準石鹸棒状物(比較例I)の配合を表14に示す。
Figure 0004798959
SPME芳香剤効果測定の結果を表15に示す。また、データは、測定で検出された香料全ての全GC面積値を表す。低油製品(実施例26)の結果を油を有していない標準の石鹸配合物(比較例I)と比較する。
Figure 0004798959
表15の結果が示すように、配合物中の低濃度の構造化油は、石鹸標準と比べて洗浄された皮膚から芳香剤効果の測定可能な向上を示した。典型的な押出し石鹸棒状物に低濃度の油を有する場合でも、構造化油は香料の送達に顕著な効果を提供した。
本発明のワックス(Ultraflex amber又はVictory amber)を用いてヒマワリ種子油構造化有益剤組成物の降伏応力プロットである。 本発明の構造化有益剤と非構造化有益剤の剪断減粘挙動を表すプロットである。 長さ「A」と幅「B」を有する本発明の典型的な結晶構造化剤の概略図である。 構造化有益剤(例えば、油)内で三次元網状構造を形成する構造化剤結晶(これは「板状」であり得る)の概略図である

Claims (9)

  1. (1)陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤及びこれらの混合物からなる群から選択される界面活性剤1重量%から99重量%;
    (2)下記の成分(a)及び(b)を含む構造化有益剤0.1重量%から90重量%;
    (a)前記構造化有益剤の0.1重量%から99.9重量%の、1種以上の有益剤、ここで該有益剤は、(i)ホホバ油、ダイズ油、ヒマワリ種子油、米ぬか油、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油からなる群から選択される油脂類;(ii)合成モノ、ジ及びトリグリセリド;及びこれらの混合物からなる群から選択される
    (b)前記構造化有益剤の99.9重量%から0.1重量%の、天然又は合成ロウ、天然又は合成水素化油脂、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸塩、ヒドロキシ脂肪酸、脂肪酸エステル及びこれらの混合物からなる群から選択される結晶性構造化剤(但し、前記結晶性構造化剤の結晶はA/B>1で定義されるアスペクト比を有するものであり、前記の長さAは、長さ及び幅Bを考慮する場合にはこの2つの寸法のうちの長い方の寸法として解釈される)
    (3)香料である別の疎水性有益剤;
    を含有する液体洗浄剤組成物であって、前記の構造化有益剤は洗浄剤組成物とする前に予め個別に形成されている前記液体洗浄剤組成物。
  2. (1)陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤及びこれらの混合物からなる群から選択される界面活性剤1重量%から99重量%;
    (2)下記の成分(a)及び(b)を含む構造化有益剤0.1重量%から90重量%;
    (a)前記構造化有益剤の0.1重量%から99.9重量%の、1種以上の有益剤、ここで該有益剤は、(i)ホホバ油、ダイズ油、ヒマワリ種子油、米ぬか油、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油からなる群から選択される油脂類;(ii)合成モノ、ジ及びトリグリセリド;及びこれらの混合物からなる群から選択される
    (b)前記構造化有益剤の99.9重量%から0.1重量%の、天然又は合成ロウ、天然又は合成水素化油脂、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸塩、ヒドロキシ脂肪酸、脂肪酸エステル及びこれらの混合物からなる群から選択される結晶性構造化剤(但し、前記結晶性構造化剤の結晶はA/B>1で定義されるアスペクト比を有するものであり、前記の長さAは、長さ及び幅Bを考慮する場合にはこの2つの寸法のうちの長い方の寸法として解釈される)
    (3)香料である別の疎水性有益剤;
    を含有する固形洗浄剤組成物であって、前記の構造化有益剤は洗浄剤組成物とする前に予め個別に形成されている前記固形洗浄剤組成物。
  3. 前記有益剤がヒマワリ種子油である請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記の天然結晶性ロウが鉱物ロウ、石油系ロウ、植物ロウ及び動物ロウからなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
  5. 前記石油系ロウがパラフィンロウ又は微晶ロウである請求項に記載の組成物。
  6. 前記の合成結晶性ロウがポリエチレン、ポリメチレン、化学修飾ロウ、重合α−オレフィン類及び合成動物ロウである請求項1に記載の組成物。
  7. 前記構造化有益剤が、有益剤と構造化剤とを構造化剤の融点よりも高い温度で組み合わせて溶融溶液とされるか又はその後に冷却することにより、前記洗浄剤組成物とする前に予め個別に形成される請求項1に記載の組成物。
  8. 前記有益剤の液滴の重量平均直径が500μmよりも小さいものである請求項1に記載の組成物。
  9. 界面活性剤を1重量%から75重量%含有してなる請求項1に記載の組成物。
JP2004128264A 2003-05-22 2004-04-23 構造化有益剤プレミックス又は送達用ビヒクルを含有してなり且つ該構造化有益剤と異なる別の疎水性物質の増強効果を提供する身体製品用組成物 Expired - Fee Related JP4798959B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US443394 1982-11-22
US10/443,394 US7776347B2 (en) 2003-05-22 2003-05-22 Personal product compositions comprising structured benefit agent premix or delivery vehicle and providing enhanced effect of hydrophobic material separate from the structured benefit agent

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004346062A JP2004346062A (ja) 2004-12-09
JP4798959B2 true JP4798959B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=33098009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004128264A Expired - Fee Related JP4798959B2 (ja) 2003-05-22 2004-04-23 構造化有益剤プレミックス又は送達用ビヒクルを含有してなり且つ該構造化有益剤と異なる別の疎水性物質の増強効果を提供する身体製品用組成物

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7776347B2 (ja)
EP (1) EP1479378B1 (ja)
JP (1) JP4798959B2 (ja)
AT (1) ATE435642T1 (ja)
DE (1) DE602004021876D1 (ja)
ES (1) ES2326477T3 (ja)

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8147853B2 (en) 2005-02-15 2012-04-03 The Procter & Gamble Company Personal care compositions containing hydrophobically modified non-platelet particles
US8067350B2 (en) * 2005-12-15 2011-11-29 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Color changing cleansing composition
US20080187562A1 (en) * 2007-02-02 2008-08-07 Aixing Fan Antiperspirant/Deodorant Compositions
US9789038B2 (en) * 2007-02-02 2017-10-17 Colgate-Palmolive Company Antiperspirant/deodorant compositions
US7976828B2 (en) * 2007-02-02 2011-07-12 Colgate-Palmolive Company Antiperspirant/deodorant composition
EP1967173A1 (de) * 2007-03-06 2008-09-10 Peter Greven Hautschutz GmbH & Co. KG Hautreinigungsmittel mit Partikel enthaltend hydriertes Rizinusöl
GB0705097D0 (en) * 2007-03-16 2007-04-25 Quest Int Serv Bv Perfume compositions
US7794741B2 (en) * 2007-05-30 2010-09-14 Conopco, Inc. Enhanced delivery of certain fragrance components from personal care compositions
US8586012B2 (en) 2007-06-06 2013-11-19 Solise LLC Body wash with sunscreen system and method
US7824662B2 (en) * 2007-06-06 2010-11-02 Arizona Sunwash LLC Body wash with sunscreen
WO2010014614A2 (en) * 2008-07-28 2010-02-04 The Procter & Gamble Company Multiphase personal care composition with enhanced deposition
WO2010013203A2 (en) * 2008-07-28 2010-02-04 The Procter & Gamble Company In-vitro deposition evaluation method for identifying personal care compositions which provide improved deposition of benefit agents
US8093192B2 (en) 2009-02-13 2012-01-10 Conopco, Inc. Personal wash compositions comprising specific blends of saturated (hydrogenated) oil to unsaturated triglyceride oils
WO2010132410A2 (en) * 2009-05-15 2010-11-18 Christine Popoff Solid cosmetic composition with structurant and electrolyte solution
US8474637B2 (en) * 2010-07-07 2013-07-02 Pepsico, Inc. Releasable entrapment of aroma using a polymeric matrix
EP2412792A1 (en) 2010-07-29 2012-02-01 The Procter & Gamble Company Liquid detergent composition
US8846592B2 (en) 2010-10-14 2014-09-30 Conopco, Inc. Stable liquid cleansing compositions comprising critical window of hydrogenated triglyceride oils
US8722604B2 (en) 2010-10-14 2014-05-13 Conopco, Inc. Stable liquid cleansing compositions comprising critical window of partially hydrogenated triglyceride oil of defined iodine value
DE102011085500A1 (de) 2011-10-31 2013-05-02 Beiersdorf Ag Kosmetische oder dermatologische Zubereitungen zur Applikation auf nasser Haut
DE102011085509A1 (de) * 2011-10-31 2013-05-02 Beiersdorf Ag Fixierung von Parfum auf nasser Haut
US20150044153A1 (en) * 2013-08-08 2015-02-12 The Dial Corporation Soft solid antiperspirant deodorant composition
US9078839B1 (en) 2013-09-10 2015-07-14 Christian D Pascal, Sr. Treatment of ashy skin by a topical composition and methods of manufacture thereof
US10912719B2 (en) 2014-10-20 2021-02-09 The Procter And Gamble Company Personal care composition and method of making
EP3144375B1 (en) 2015-09-17 2018-12-26 The Procter and Gamble Company A process for making a detergent composition
US10945935B2 (en) 2016-06-27 2021-03-16 The Procter And Gamble Company Shampoo composition containing a gel network
US10543164B2 (en) 2017-06-30 2020-01-28 The Procter & Gamble Company Deodorant compositions
MX2019015672A (es) 2017-06-30 2020-02-26 Procter & Gamble Composiciones antitranspirantes y desodorantes.
EP3801443A1 (en) 2018-06-05 2021-04-14 The Procter & Gamble Company Clear cleansing composition
JP6758663B2 (ja) * 2018-08-18 2020-09-23 ジェイオーコスメティックス株式会社 油性固形クレンジング化粧料
US11931441B2 (en) 2018-10-10 2024-03-19 The Procter & Gamble Company Personal care product customized by discrete particles and method of apply thereof
US11419802B2 (en) * 2018-11-12 2022-08-23 Conopco, Inc. Extruded soap bar containing 12-hydroxystearic acid with enhanced antimicrobial efficacy
JP7328336B2 (ja) 2018-12-14 2023-08-16 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー シート状マイクロカプセルを含むシャンプー組成物
US11896689B2 (en) 2019-06-28 2024-02-13 The Procter & Gamble Company Method of making a clear personal care comprising microcapsules
CN114981016A (zh) 2020-02-14 2022-08-30 宝洁公司 具有悬浮在其中的美学设计的适于储存液体组合物的瓶子
US12053130B2 (en) 2021-02-12 2024-08-06 The Procter & Gamble Company Container containing a shampoo composition with an aesthetic design formed by bubbles
US11633072B2 (en) 2021-02-12 2023-04-25 The Procter & Gamble Company Multi-phase shampoo composition with an aesthetic design
MX2024005495A (es) 2021-11-17 2024-07-24 Cargill Inc Producto para el cuidado personal que contiene petrolato natural a base de aceite.
WO2023165682A1 (en) 2022-03-01 2023-09-07 Symrise Ag Fixative molecules

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0294893A3 (en) 1987-06-10 1989-11-02 The Procter & Gamble Company Conditioning agents and compositions containing same
AU628590B2 (en) * 1989-06-21 1992-09-17 Colgate-Palmolive Company, The Liquid dishwashing detergent composition
ATE118165T1 (de) 1989-06-21 1995-02-15 Colgate Palmolive Co Haarpflegendes shampoo.
FR2679467B1 (fr) * 1991-07-26 1993-10-15 Oreal Dispersion solide d'au moins un alcool polyhydrique dans un milieu anhydre et procede de preparation.
DE69521989T2 (de) * 1994-03-30 2002-04-04 Procter & Gamble Hautfeuchthaltende und reinigende zusammensetzung in stueckform
GB9414574D0 (en) * 1994-07-19 1994-09-07 Unilever Plc Detergent composition
DE69509554T2 (de) * 1994-12-06 1999-12-23 The Procter & Gamble Co., Cincinnati Lagerbeständige flüssige hautreinigungszusammensetzung mit gelbindenden polymeren, lipiden und athylenglykolfettsäureestern
WO1996025144A1 (en) * 1995-02-15 1996-08-22 The Procter & Gamble Company Crystalline hydroxy waxes as oil in water stabilizers for skin cleansing liquid composition
WO1997000667A1 (en) * 1995-06-22 1997-01-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Stable hydroalcoholic compositions
US6066608A (en) * 1996-09-23 2000-05-23 The Procter & Gamble Company Liquid personal cleansing composition which contain a lipophilic skin moisturing agent comprised of relatively large droplets
US5817609A (en) * 1997-01-08 1998-10-06 Lever Brothers Company, Division Of Conopco, Inc. Bar composition comprising low viscosity oils pre-thickened by non-antifoaming hydrophobic polymers
US5804540A (en) * 1997-01-08 1998-09-08 Lever Brothers Company, Division Of Conopco, Inc. Personal wash liquid composition comprising low viscosity oils pre-thickened by non-antifoaming hydrophobic polymers
US6057275A (en) * 1998-08-26 2000-05-02 Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. Bars comprising benefit agent and cationic polymer
JP3662485B2 (ja) * 2000-08-31 2005-06-22 松下電器産業株式会社 電池パック
GB0028161D0 (en) 2000-11-17 2001-01-03 Natural Environment Res Personal care compositions
DE60237439D1 (de) * 2001-05-17 2010-10-07 Unilever Nv Behandlungsmittel für die nasse haut
US6923975B2 (en) 2001-05-17 2005-08-02 Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. Method of enhanced moisture or reduced drying using wet-skin treatment compositions
US7192598B2 (en) 2001-05-17 2007-03-20 Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. Wet-skin treatment compositions
JP2003027085A (ja) * 2001-07-17 2003-01-29 Kanebo Ltd 香料組成物
US6458751B1 (en) * 2001-07-23 2002-10-01 Unilever Home & Personal Care Usa Skin cleansing bar comprising a fatty alcohol with low mush
US20030082222A1 (en) * 2001-10-22 2003-05-01 Kao Corporation Cosmetic particle and method of production thereof
US6673755B2 (en) * 2002-01-16 2004-01-06 The Procter & Gamble Company Personal cleansing compositions containing cleansing and skin active phases separated by one or more packaging barriers
US6645511B2 (en) * 2002-01-16 2003-11-11 Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. Wet-skin treatment compositions
US7776346B2 (en) * 2003-05-22 2010-08-17 Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. Personal product compositions comprising structured benefit agent premix or delivery vehicle
US8092787B2 (en) * 2003-05-22 2012-01-10 Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. Personal product compositions comprising structured benefit agent premix or delivery vehicle and providing enhanced effect of optical modifier separate from structured benefit agent
US7560125B2 (en) * 2003-05-22 2009-07-14 Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. Personal product compositions comprising structured benefit agent premix or delivery vehicle and providing enhanced deposition of hydrophilic benefit agent
US7875582B2 (en) * 2003-05-22 2011-01-25 Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. Nonbar personal product compositions comprising crystalline wax structured benefit agent premix or delivery vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
DE602004021876D1 (de) 2009-08-20
US7776347B2 (en) 2010-08-17
EP1479378A1 (en) 2004-11-24
ES2326477T3 (es) 2009-10-13
JP2004346062A (ja) 2004-12-09
US20040234468A1 (en) 2004-11-25
ATE435642T1 (de) 2009-07-15
EP1479378B1 (en) 2009-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4798959B2 (ja) 構造化有益剤プレミックス又は送達用ビヒクルを含有してなり且つ該構造化有益剤と異なる別の疎水性物質の増強効果を提供する身体製品用組成物
JP4881550B2 (ja) 構造化有益剤プレミックスまたはデリバリービヒクルを含む身体製品組成物
JP4798960B2 (ja) 構造化効果剤プレミックスまたは送達媒体を含む個人用品組成物および構造化効果剤から分離された光学改質剤の強化効果の提供
JP4798958B2 (ja) 構造化有益物質のプレミックスまたはデリバリービヒクルから成り親水性有益物質の付着を増進させる身体製品組成物
US8168682B2 (en) Personal product bar compositions comprising crystalline wax structured premix or delivery vehicle
JP4139386B2 (ja) 剥離特性および保湿特性を同時に有する固形洗浄剤
KR100298924B1 (ko) 수중유형화장재료용조성물
KR20050074548A (ko) 박리 및 보습 성질을 동시에 갖는 액상 세정 조성물
KR20070106564A (ko) 독특한 관능 특성을 갖는 액체 세정 조성물
JP2007508341A (ja) 脂肪種子生成物を含有するスキンケア及びクレンジング組成物
JP4810070B2 (ja) 結晶性ワックス構造化有効剤予備混合物または送達媒体を含む非棒状個人用品組成物
CN104822817B (zh) 皂条组合物及制造方法
JP5258890B2 (ja) 低刺激性アシルイセチオネートトイレットバー組成物
JP2007513112A (ja) 崩壊性凝集体を有するマッサージ性化粧用固形石鹸
JP2024079181A (ja) スクラブ剤配合化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090603

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110120

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110719

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4798959

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees