JP4798958B2 - 構造化有益物質のプレミックスまたはデリバリービヒクルから成り親水性有益物質の付着を増進させる身体製品組成物 - Google Patents
構造化有益物質のプレミックスまたはデリバリービヒクルから成り親水性有益物質の付着を増進させる身体製品組成物 Download PDFInfo
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Description
(1)0−99重量%、好ましくは1−75重量%、より好ましくは3−70重量%の界面活性剤と、
(2)0.1−90重量%の有益物質デリバリービヒクルと、
(3)1種または複数の親水性有益物質と、
から成り、
前記の項(2)の有益物質デリバリービヒクルにおいて、
(a)構造化デリバリービヒクルの0.1−99.9重量%、好ましくは0.5−99.5重量%、より好ましくは1−99重量%が1種または複数の有益物質またはそれらの混合物から成り、
(b)構造化デリバリービヒクルの99.9−0.1重量%、好ましくは99.5−0.5重量%が、天然及び合成の材料(例えばワックス)、天然または合成の水素化油脂、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸の塩、ヒドロキシ脂肪酸、脂肪酸エステル及びそれらの混合物から成る群から選択された1種または複数の結晶性構造化剤から成る。組成物の特徴は、結晶性構造化剤(例えばワックス)の結晶が、結晶の長さA対幅Bの間に比A/B>1をもつようなアスペクト比または軸率を有していることである。長さと幅とを考えるとき、2つの平面寸法の長いほうを長さと呼ぶことは理解されよう。
(1)1−80重量%、好ましくは3−65重量%界面活性剤と、
(2)0.1−90重量%の有益物質デリバリービヒクル(構造化有益物質)と
(3)1種または複数の親水性有益物質と、
から成り、
前記の項(2)の有益物質デリバリービヒクルにおいて、
(a)構造化デリバリービヒクルの0.1−99重量%、好ましくは0.5−99.5重量%、より好ましくは1−99重量%が1種または複数の有益物質またはそれらの混合物から成り、
(b)構造化デリバリービヒクルの99.9−0.1重量%、好ましくは99.5−0.5重量%が、天然及び合成の材料(例えばワックス)、天然または合成の水素化油脂、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸の塩、ヒドロキシ脂肪酸、脂肪酸エステル及びそれらの混合物から成る群から選択された1種または複数の結晶性構造化剤から成る。組成物の特徴は、結晶性構造化剤(例えばワックス)の結晶が、結晶の長さA対幅Bの間に比A/B>1をもつようなアスペクト比または軸率を有していることである。長さと幅とを考えるとき、2つの平面寸法の長いほうを長さと呼ぶことは理解されよう。
(1)有益物質担体(独立のHBAを担持または非担持)と結晶性構造化剤とを、必ずしもではないが好ましくは、有益物質と構造化剤とのプレミックスが流動性であって流し込み可能である(例えば、250Pa−s未満、より好ましくは200Pa−s未満、最も好ましくは100Pa−s未満の粘度をもつ)ような処理条件(例えば、十分に高い温度)で混合する段階と、
(2)上記の別々に調製したプレミックスと担持組成物(プレミックスに捕捉されていないHBAを含有している)とを好ましくは撹拌を伴って配合する段階と、
(3)混合物を加熱したことによって必要になるならば、得られた混合物を室温に冷却する段階と、
から成る。
(1)1種または複数の疎水性有益物質(独立のHBAを担持してもよい)と結晶性構造化剤とを、構造化剤の融点よりも高い温度で混合し、次いで、固形製品の担持組成物と後で配合できるように周囲温度に冷却するか、または、場合によっては担持組成物に配合する前に担持組成物混合温度まで冷却する段階と、
(2)上記の別々に調製したプレミックスと担持組成物(プレミックスに含有されていないときは独立のHBAを含有している)とを好ましくは高温で撹拌または混合を伴って配合する段階と、次いで、
(3)得られた混合物を型に流し込んで室温に冷却する段階(能動的または受動的な冷却)、または、
(4)得られた混合物をフレーク状に冷却し(例えば得られた混合物をチルロールに通すことによって)、フレークを(例えばチルロールから)取り出し、材料をビレット状に押し出し、次いでビレットの成形または打抜きを行う段階と、
から成る。
(a)0−99重量%、好ましくは1−75重量%の界面活性剤と、
(b)(i)構造化有益物質ビヒクルの0.1−99.9重量%を構成する1種または複数の有益物質と、
(ii)構造化有益物質ビヒクルの99.9−0.1重量%を構成する上記のように選択された結晶性構造化剤と、
から成る0.1−90%の有益物質ビヒクルと、
(c)1種または複数の親水性有益物質と、
から成る身体洗浄製品から皮膚への親水性有益物質の付着を改善する方法を提供する。
図1は、本発明のワックス(Ultraflex amberまたはVictory amber)で構造化されたヒマワリ種油を含む構造化有益物質組成物の降伏応力プロットである。Ultraflex amberワックス及びVictory Amberワックスの各々をワックス/油の比1:4でヒマワリ種油と混合した。グラフは、高応力下の構造化有益物質の降伏を本発明の構造化有益物質の固有特性として示している。低応力下の構造化有益物質組成物の粘度(Pascal secondsで測定,即ち、Pa−s)は本質的に一定である。作用する応力が増加し降伏応力値に達すると、粘度が急激に低下し、材料の易流動性が強まる。
(a)ビヒクルの0.1−99.5重量%、好ましくは0.5−99.5重量%(包含される全範囲を含む)を構成する1種または複数の有益物質またはそれらの混合物と、
(b)ビヒクルの99.9−0.1重量%、好ましくは99.5−0.5重量%(包含される全範囲を含む)を構成する結晶性構造化剤とから成る。該結晶性構造化剤は、天然及び合成の結晶性材料(例えばワックス)、天然または合成の水素化油脂、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸の塩、ヒドロキシ脂肪酸、脂肪酸エステルまたはそれらの混合物から成る群から選択される。
親水性有益物質(HBA)(構造化有益物質担体に担持されるかもしくは内部に取り込まれるかまたは最終配合物中で構造化有益物質と共存している)は、単独使用または2種以上の親水性有益物質の併用のいずれでもよく、それらの付着が少なくとも10%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも100%、いっそう好ましくは少なくとも200%増進される。
この項では、構造化されており(1種または複数の)HBAを担持または捕捉する担体として作用する有益物質について説明する。(1種または複数の)HBAをプレミックスの外部で添加するときにも構造化有益物質を使用でき、最終組成物中で構造化有益物質と共存する(1種または複数の)HBAの特性が強化されることは理解されよう。
(a)シリコーン油、ガム及びそれらの改質材料、例えば、線状及び環状のポリジメチルシロキサン;アミノ、アルキル、アルキルアリール及びアリールシリコーン油;
(b)油脂類、例えば、ホホバ油、ダイズ油、ヒマワリ種油、米ヌカ油、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、タデ油、ヒマシ油、ココヤシ油、ミンク油、カカオ脂、牛脂、豚脂のような天然油脂;上記油の水素化によって得られた硬化油;ミリスチン酸グリセリド及び2−エチルヘキサン酸グリセリドのような合成のモノ、ジ及びトリグリセリド;
(c)ワックス類、例えば、カルナバ蝋、鯨蝋、蜜蝋、ラノリン及びそれらの誘導体;
(d)疎水性植物エキス;
(e)炭化水素、例えば、液体パラフィン、ペトロラタム、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクアレン、プリスタン、パラフィンワックス及び鉱油;
(f)高級脂肪酸、例えば、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸及びポリ不飽和脂肪酸(PUFA);
(g)高級アルコール、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、コレステロール及び2−ヘキシルデカノール;
(h)エステル、例えば、セチルオクタノエート、ミリスチルラクテート、セチルラクテート、イソプロピルミリステート、ミリスチルミリステート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルアジペート、ブチルステアレート、デシルオレエート、コレステロールイソステアレート、グリセロールモノステアレート、グリセロールジステアレート、アルキルラクテート、アルキルシトレート及びアルキルタータレート;
(i)精油、例えば、ハッカ(シソ)、ジャスミン、ショウノウ、ヌクヒノキ(ベイヒ)、橙皮、竜脳、テルペンチン、シナモン、べルガモット、温州ミカン、ショウブ、マツ、ラベンダー、ゲッケイジュ、クローブ、ヒバ、ユーカリ、レモン、スターフラワー、タイム、ペパーミント、バラ、セージ、メンソール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネル、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、オオマツヨイグサ、カンファー、チモール、スピラントール、ペネン、リモネン及びテルペノイド油;
(j)コレステロールのような脂質、セラミド、スクロースエステル及び欧州特許No.556,957に記載のような擬似セラミド;
(k)ビタミンA及びEのようなビタミン、ビタミンCアルキルエステルのようなビタミンアルキルエステル;
(j)日光遮断剤、例えば、オクチルメトキシシンナメート(Parsol MCX)、オクトクリレン(2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート)、オクチルサリチレート(2−エチルヘキシルサリチレート)、ベンゾフェノン−3(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)、及び、アボベンゾン(4−tert−ブチル−4′−メトキシジベンゾイルメタン)(これらは単なる代表例);
(m)リン脂質;
(n)老化防止剤、しわ抑制剤、皮膚美白剤、ニキビ防止剤、皮脂抑制剤、例えば、アルファ−ヒドロキシ酸及びエステル、ベータ−ヒドロキシ酸及びエステル、ポリヒドロキシ酸及びエステル、コージ酸及びエステル、フェルラ酸及びフェルラート誘導体、バニリン酸及びエステル、二酸(例えば、セバシン酸及びアゾレイック酸)及びエステル、レチノール、レチナール、レチニルエステル、ヒドロキノン、t−ブチルヒドロキノン、桑の実エキス、甘草エキス、及び、レゾルシノール誘導体;及び、
(o)上記の諸成分の混合物。
有益物質である油または皮膚緩和剤の担体を“構造化する”ために使用される本発明の結晶性構造化剤は天然または合成の結晶性ワックスでよい。鉱物性、動物性または植物性(ベジタブル)のワックスをすべて天然ワックスと呼ぶ。原料から合成的に重合されたワックスまたは化学的に改質された天然ワックスを合成ワックスと呼ぶ。
上述のように、有益物質中の構造化ワックスは三次元支持ネットワークを形成すると考えられ、このネットワークは単なる増粘有益物質でなく構造化有益物質を形成すると考えられる。即ち、このネットワークは流体状有益物質(例えば、油)のコンシステンシーを変化させて展延性/付着性のよい固体状材料にする。付着は構造化有益物質の液滴/粒子が組成物から基層表面に転移されることによって生じると考えることができ、この組成物中の構造用材料結晶の結晶構造(例えば、アスペクト比)が基層に対する構造化有益物質の親和性強化を助けると考えられる。
本発明の極めて重要な特徴は、構造化される有益物質と結晶性構造化剤とを残りの組成物に配合する前に(例えばプレミックスとして)配合しなければならないことである。このようなプレミックスと担持組成物との配合は、構造化有益物質が溶融状態、半溶融状態または固体状態であるときに行われること、及び、必ずしもではないが好ましくは構造化有益物質を担持溶液に流し込みできることが必要である。このようなプレミックスと担持組成物との配合は、構造化有益物質が溶融状態、半溶融状態または固体状態であるときに行われること、及び、必ずしもではないが好ましくは構造化有益物質を担持組成物に流し込みできることが必要である。即ち、混合するときの構造化有益物質プレミックスの粘度は約250Pa−s、より好ましくは200Pa−s、最も好ましくは150Pa−s以下でなければならない。
本発明の1つの実施態様では、構造化有益物質を含むプレミックスを液体(例えば、身体洗浄クレンザー)組成物に使用し得る。典型的には、このような組成物は以下の成分から構成される:
(1)アニオン性、両性、非イオン性及びカチオン性の界面活性剤及びそれらの混合物から成る群から選択される0−99重量%、好ましくは1−75重量%、より好ましくは3−70重量%の界面活性剤;
(2)光学変性剤を含有しデリバリービヒクルの0.1−99.9%を構成する1種または複数の有益物質と、天然及び合成の結晶性ワックス、天然または合成の水素化油脂、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸の塩、ヒドロキシ脂肪酸、脂肪酸エステル及びそれらの混合物から成る群から選択されデリバリービヒクルの99.9%−0.1%を構成する(1種または複数の)結晶性構造化剤とから成る0.1%−90%、好ましくは0.5%−80%のデリバリービヒクル;
(3)0.1%−50%、好ましくは0.3%−40%の親水性有益物質;
(4)液体身体クレンザー用任意成分;及び、
(5)バランス量の水。
(1)アニオン性、両性、非イオン性及びカチオン性の界面活性剤及びそれらの混合物から成る群から選択される1−80重量%、好ましくは3−65重量%の界面活性剤;
(2)デリバリービヒクルの0.1−99.9%を構成する1種または複数の有益物質と、天然及び合成の結晶性ワックス、天然または合成の水素化油脂、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸の塩、ヒドロキシ脂肪酸、脂肪酸エステル及びそれらの混合物から成る群から選択されデリバリービヒクルの99.9%−0.1%を構成する(1種または複数の)結晶性構造化剤とから成る0.1%−90%、好ましくは0.5%−80%のデリバリービヒクル;
(3)0.1%−30%、好ましくは0.3%−25%の親水性有益物質;
(4)全組成物の0.1−80重量%、好ましくは5−70重量%の構造化助剤及び/または充填剤;、及び、
(5)身体洗浄固形製品用任意成分。
組成物から基層への油の付着が本発明の通りに調製されなかった同じ有益物質の付着に比べて5%増、好ましくは10%増を上回る量になっていることである。
アニオン性界面活性剤
アニオン性界面活性剤は例えば、脂肪族スルホネート、例えば、一級アルカン(例えば、C8−C22)スルホネート、一級アルカン(例えば、C8−C22)ジスルホネート、C8−C22アルケンスルホネート、C8−C22ヒドロキシアルカンスルホネートまたはアルキルグリセリルエーテルスルホネート(AGS);または芳香族スルホネート例えばアルキルベンゼンスルホネートである。
RO(CH2CH2O)nSO3M
で示されるものがあり、式中の、
Rは8−18個の炭素、好ましくは12−18個の炭素を有しているアルキルまたはアルケニルを表し、nは1.0よりも大きい平均値、好ましくは2−3の平均値を有しており、Mはナトリウム、カリウム、アンモニウムまたは置換アンモニウムのような可溶化カチオンを表す。ラウリルエーテル硫酸アンモニウム及びラウリルエーテル硫酸ナトリウムが好ましい。
式:
R4O2CCH2CH(SO3M)CO2M
を有するモノアルキルスルホスクシネート、
式:R4CONHCH2CH2O2CCH2CH(SO3M)CO2M
を有するアミド−MEAスルホスクシネート〔式中のR4はC8−C22の範囲のアルキルであり、Mは可溶化カチオンである〕、
式:
RCONH(CH2)CH(CH3)(SO3M)CO2M
を有するアミド−MIPAスルホスクシネートでもよい〔式中のMは上記と同義である〕。
双イオン性界面活性剤の代表は、脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウム及びスルホニウム化合物の誘導体であると概括できる。これらの化合物中の脂肪族ラジカルは直鎖状でも分枝状でもよく、脂肪族置換基の1つが約8−約18個の炭素原子を含み、1つがアニオン性の基、例えば、カルボキシ、スルホネート、スルフェート、ホスフェートまたはホスホネートを含む。これらの化合物は一般式:
R2は、炭素原子数約8−約18のアルキル、アルケニルまたはヒドロキシアルキルラジカル、0−約10個のエチレンオキシド部分及び0−約1個のグリセリル部分を含み、Yは、窒素原子、リン原子及びイオウ原子から成る群から選択され、R3は、約1−約3個の炭素原子を含むアルキル基またはモノヒドロキシアルキル基であり、Xは、Yがイオウ原子のときは1、Yが窒素原子またはリン原子のときは2を表し、R4は炭素原子数約1−約4のアルキレンまたはヒドロキシアルキレンであり、Zはカルボキシレート基、スルホネート基、スルフェート基、ホスホネート基及びホスフェート基から成る群から選択されたラジカルである。
4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−N−オクタデシルアンモニオ]−ブタン−1−カルボキシレート、
5−[S−3−ヒドロキシプロピル−S−ヘキサデシルスルホニオ]−3−ヒドロキシペンタン−1−スルフェート、
3−[P,P−ジエチル−P−3,6,9−トリオキサテトラデシルホスホニオ]−2−ヒドロキシプロパン−1−ホスフェート、
3−(N,N−ジプロピル−N−3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピルアンモニオ)プロパン−1−ホスホネート、
3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニオ)プロパン−1−スルホネート、
3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロパン−1−スルホネート、
4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−N−(2−ヒドロキシドデシル)アンモニオ]−ブタン−1−カルボキシレート、
3−[S−エチル−S−(3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピル)スルホニオ]−プロパン−1−ホスフェート、
3−[P,P−ジメチル−P−ドデシルホスホニオ]−プロパン−1−ホスホネート、及び、
5−[N,N−ジ(3−ヒドロキシプロピル)−N−ヘキサデシルアンモニオ]−2−ヒドロキシ−ペンタン−1−スルフェート。
R2及びR3の各々は独立に、炭素原子数1−3個のアルキル、ヒドロキシアルキルまたはカルボキシアルキルを表し、
nは2−4であり、
mは0−1であり、
Xは、場合によりヒドロキシル置換された、炭素原子数1−3個のアルキレンであり、 Yは−CO2−または−SO3−である。
使用し得る非イオン性界面活性剤はより特定的には、疎水性基と反応性水素原子を有している化合物、例えば、脂肪族アルコール、酸、アミドまたはアルキルフェノールとアルキレンオキシド(特にエチレンオキシド単独又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド)との反応生成物である。特定の非イオン性界面活性化合物はアルキル(C6−C22)フェノール−エチレンオキシド縮合物、直鎖状または分枝状の脂肪族(C8−C18)一級または二級アルコールとエチレンオキシドとの縮合物、及び、プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応生成物とエチレンオキシドとの縮合によって得られる生成物である。その他のいわゆる非イオン性界面活性化合物は、長鎖三級アミンオキシド、長鎖三級ホスフィンオキシド及びジアルキルスルホキシドである。
R2O(CnH2nO)t(グリコシル)x
のアルキル多糖であり、式中のR2は、アルキル基に約10−約18個、好ましくは約12−約14個の炭素原子を含むアルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルフェニル及びそれらの混合物から成る群から選択され、nは0−3、好ましくは2であり、tは0−約10、好ましくは0であり、xは1.3−約10、好ましくは1.3−約2.7である。グリコシルは好ましくはグルコースに由来する。これらの化合物を製造するためには、先ずアルコールまたはアルキルポリエトキシアルコールを形成し、次いでグルコースまたはグルコース源と反応させてグルコシドを形成する(1位に結合)。次に追加のグリコシル単位を、それらの1位と先行グリコシル単位の2−、3−、4−及び/または6−位との間、好ましくは主として2位との間に結合させる。
構造化液体の有益物質部分は有益物質に関する項で前述した有益物質のいずれでもよく、更に光学的変性剤を包含する。
構造用助剤または充填剤
組成物はまた、0.1−80重量%、好ましくは5−70重量%の構造化剤及び/または充填剤を含有し得る。このような構造化剤は、固形組成物の団結性を強化し、加工特性を改善し、所望のユーザー官能プロフィルを強化するために使用できる。
更に、本発明の固形組成物は以下のような任意成分を0−15重量%の量で含有し得る:
香料(有益物質の項に記載);0.01−1%、好ましくは0.01−0.05%の量の金属イオン封鎖剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム(EDTA)、EHDPまたは混合物;着色剤、乳白剤及び真珠光沢剤、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、TiO2、EGMS(エチレングリコールモノステアレート)またはLytron 621(スチレン/アクリレートコポリマー);これらはいずれも製品の外観または美容的特性を強化する。
Polyox WSR−205 PEG14M、
Polyox WSR−N−60K PEG45M、または、
Polyox WSR−N−750 PEG 7M
である。
本発明の非固形組成物、好ましくは液体組成物は以下のような任意成分を含有し得る。
数種類の着香料の組合せから成り得る香料は、(1つまたは複数の)着香料のデリバリー/効果を増進させる有益物質デリバリービヒクルに混和し得る着香料の能力に基づいて選択し得る。しかしながら前述のように、香料が、種々の構造化有益物質によって形成されたネットワークに捕捉され得るかまたはプレミックスの一部とならずに組成物に独立に添加され得る独立の有益物質を構成してもよい。
Polyox WSR−205 PEG14M、
Polyox WSR−N−60K PEG45M、または、
Polyox WSR−N−750 PEG 7M
である。
使用した成分
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)はStepan Co.(Northfield,IL)の製品Steol CS330であった。コカミドプロピルベタイン(CAPB)はGoldschmidt Chemical Corp.(Hopewell,VA)の製品Tego Betaine F50であった。精製したヒマワリ種油はWelch,Holme and Clark Co.,Inc.(Newark,NJ)によって提供された。ペトロラタムはPenreco(Karns City,PA)の白色ペトロラタムであった。水素化油は多くの製造業者から市販されており、より以上の改質を加えることなく配合物に直接添加した。水素化ココヤシ油、パーム核油、ナタネ油及びベジタブル油はJarchem Industries,Inc.(Newark,NJ)から提供された。トウゴマワックスはCasChem,Inc.(Bayonne,NJ)から提供された。水素化綿実油、Stearine 07はLoders Croklaanから提供された。ExxonMobil Chemical(Edison,NJ)の市販製品Aqua Pel 15Lは線状ブタジエン−イソプレンコポリマー(Mw15,000)である。
高効率パドルを備えたオーバーヘッド撹拌機を使用して液体クレンザー標本の少量バッチを混合した。熱調節水浴(±1.0℃)に配置した250ml容のステンレススチールビーカー中で配合物を調製した
構造化有益物質の調製
構造化(例えば、水素化油構造化)有益物質プレミックス(デリバリービヒクル)を、構造化剤または別の有益物質構造用成分の混合物の融点の温度または融点よりも少しだけ高い温度で調製した。典型的には、構造用材料を125mlのステンレススチールビーカーに入れて計量し、次いで、配合物の仕様に基づいて適正量の有益物質(例えば、ヒマワリ種油)を添加した。次に、ビーカーを熱調節水浴中に配置することによって成分を加熱し、構造用材料(例えば、水素化油)を溶融させた。
液体クレンザー配合物は、構造化剤の溶融温度の違いから必要になる混合温度の違い以外は同様の処理条件で調製した。熱調節水浴に浸漬させた250ml容のステンレススチールビーカーで配合物を調製した。最初にSLESとCAPBとを追加量の水と共に配合し、オーバーヘッド撹拌機を使用して100−150rpmで5分間混合した。温度をワックス−油プレミックスの温度に上げながら均質になるまで混合を継続した。油相添加の直前に、混合速度を250rpmに加速した。溶融した構造化油プレミックスを次に攪拌下で界面活性剤混合物に流し込み、高温を維持しながら撹拌した(約20分間)。混合が完了すると、最終製品を温度浴から取り出し、以後は撹拌しないで室温まで放冷した。実施例では、成分の量を組成物に対する重量%で示す。
Silfloシリコーンゴム材料(Flexico Developments,Englans)は着品自体を使用した。付着試験用Silfloレプリカ表面を皮膚の表面粗さとほぼ同じ表面粗さに処理した。約5mlのSilflo材料を貯蔵ビンからワックスペーパーに絞り出した。2−3滴の触媒材料(Silfloから提供)の添加後、ステンレススチールのスパチュラで撹拌するうちに液体材料が増粘するであろう(約30秒)。#100−grit(粒度)の紙やすりを4cm×4cmの正方形片に裁断し、約2.5cm×2.5cmの表面部分が露出するように表面にテープを貼り付けた。増粘した材料を紙やすりの上に均一に塗り拡げて、乾燥させた(約10分間)。固化した後、固形Silfloレプリカを紙やすりから剥ぎ取ることによって分離し、露出したテープ接着面を新しいテープ片で覆った。レプリカ表面は紙やすり表面の陰型であり、従って、凹凸がある。皮膚の表面粗さに近い値にするために#100−gritを選択した。
液体クレンザー系から付着したグリセロール及び油の量を、以下に記載の洗浄プロトコルを使用してブタの皮膚を洗浄し、次いでグリセロールと油とを抽出し、以下に記載の手順を使用して分析することによって測定した。
サンプルの量(g)=(皮膚の面積*3.3)/1000。
中空円筒状ガラスセル(約7cm2)を皮膚の上に載せ、載せた場所にしっかりと固定した。校正した全自動ピペットを使用し、溶媒の5mlアリコートをガラス管内部の皮膚の上に滴下した。溶媒(クロロホルムとメタノールとの75:25混合物)を使い捨てプラスチックピペットで撹拌し、皮膚と共に150秒間平衡させた。この手順を各面で2回繰り返した。使い捨てホールピペット(transfer pipette)で溶媒を取り出し、各面からの3つの抽出物を2−oz容のバイアルに集めた。各皮膚サンプルについて2つの追加部位で全手順を繰り返した。
上記のサンプルを濃縮し次いで誘導体化した。キャップを外してサンプルを加温(約50℃)しかつゆるやかな窒素流を与えることによって溶媒を蒸発させた。蒸発後、250μlのピリジンと250μlのBSTFA(ビス−トリメチルシリルトリフルオロアセトアミド)とを加え、密閉したバイアルを75℃で30分間加熱することによって残渣をシリル化した。次に、500μlのサンプルを2−ml容の中隔バイアルに移した。
各バッチのブタ皮膚について、グリセロールシグナルにオーバーラップするかまたは該シグナルを増強するバックグラウンドシグナルがあれば、それを測定するために非処理の清潔な皮膚片で抽出を行った。
スプリットモードの割り型/非割り型毛管流入系、炎イオン化検知器及びmodel7673オートサンプラーを備えたHewlett−Packard Model 5890ガスクロマトグラフでGC分析を行った。Model 3396 Series II Integratorを使用してクロマトグラムをプロットし、面積パーセントリポートを印刷した。Chrompak(Chrompak 7521)によって提供される0.1μmのSIM−DIST CBコーテイングを備えた10m×0.32mm i.d.ヒュームドシリカ毛細カラムを使用して分離した。カラム流3.5ml/分(定流モード)、6.1psi、50℃で全ヘリウムキャリアーガス流は50ml/分であった。
構造化油配合物から付着するヒマワリ種油の量をSilfloレプリカ表面で評価した。新しく調製した配合物のサンプルを用い、Silflo表面に製品を塗布し、製品を擦り込み、すすぎ、次いで表面に付着している油を抽出することによって三重複試験した。実際には、表面積1cm2あたり8.6mgの製品を塗布した。1滴の水道水を添加した後、製品を一本の指で表面に15秒間擦り込んだ(円を描く動作を約20回行って擦り込む)。次に、サンプルを蛇口から5cm離し蛇口に対して45°の角度に保持し37℃及び流量13−14ml/秒に維持した水道水で表面をすすいだ。すすぎ後、サンプルをタオルで一回吸水し、15分間風乾した。Silfloレプリカを次に縁取りテープからカミソリの刃で切り取り、10gのヘキサンと共に20mlのガラスバイアルに入れた。 “リストアクション”型 全自動シェーカーで15分間混合し、Silfloレプリカをバイアルから取り出した。含油量を分析するために、抽出溶媒を1mlのガラスバイアルに移した。
ヘキサン抽出物中の油濃度の分析は薄層クロマトグラフィー(TLC)を使用して行った。全自動TLCスポッター(CAMAG Automatic TLC Sampler 4,CAMAG,Switzerland)を使用してサンプルをTLCプレートにスポットした。ヘキサン中にヒマワリ種油を含む6つの標準溶液もサンプル抽出物と共に各プレートにスポットした。標準は125−450μg/gの範囲の濃度で調製した。TLCプレートは使用前に先ずメタノール次いでイソプロパノールに各15分間ずつ浸漬させ次いで一夜乾燥することによって清浄にした。スポットを行った後、100mlの現像溶液(70%ヘキサン、29%エチルエーテル、1%酢酸)を収容したガラスTLCチャンバにプレートを配置した。溶液がプレートの高さの3/4まで進むとプレートを取り出して一夜風乾した。乾燥後、TLCプレートを染色溶液(10%の硫酸第二銅、8%のリン酸を含有する水溶液)に浸漬した。余剰の染色溶液をプレートから吸い取った後、プレートを165℃に設定したホットプレートに載せて30分間加熱した。付着油を測定するために、染色されてSilflo表面から抽出された付着油を表す黒点を有するプレートを、GS−700 Imaging Densitometer(Bio−Rad Laboratories,Hercules,CA)を使用してディジタル走査した。走査用ソフトウェアを使用し、サンプルの点の強度を、プレートに塗布した6つの標準について作成した標準曲線に基づいて計算した。これらの見掛け強度の値から抽出物中のヒマワリ油の濃度を計算した。
配合物中の油滴の撮影像から液滴サイズを測定した。少量(<0.1ml)のサンプルをガラススライドに載せることによって原型ボディウォッシュのサンプルから顕微鏡像を撮影した。カバースリップを置いてからサンプルをゆっくりとスライド上に拡げた。光学顕微鏡(Axioplan Model,Carl Zeiss,Inc.,Thornwood,NY)を使用してサンプルを100×の倍率で観察した。顕微鏡にビデオカメラ、イメージプロセッサ及びビデオモニターを装備した。カメラをパーソナルコンピューターに接続し、適切なソフトウェアを使用してディジタル像を撮影した。イメージングソフトウェアを使用し、(構造化)油滴を個々に測定した。配合物サンプルの各々について少なくとも200粒の油滴を測定した。
本発明で使用した構造化有益物質の剪断プロフィルを測定するためにRheometric Scientific ARESの歪み管理レオメーター(SR−5,Rheometric Scientific,Piscataway,NJ)を使用した。直径25mmの平行プレートを典型的には上部プレートと下部プレートとの間に200−500μmの間隙を維持してレオメーターに設置した。試験温度は37℃であった。剪断速度が0.1−1000秒−1まで対数的に変化するようにプログラムされた定常剪断速度走査を行って、10走査あたり5点を記録した。剪断走査の完了には典型的には5分を要した。出力は剪断速度の関数として表される粘度である。
構造化有益物質の降伏応力値はRheometric Scientific応力管理レオメーターmodel SR−5(Rheometric Scientific,Piscataway,NJ)を使用して測定した。25mmまたは40mmのコーン及びプレート掴み具を使用して0.2−12000Paの応力範囲でサンプルに応力勾配試験を行った。被験構造化有益物質のサンプルを掴み具(上部プレート)と下部プレートとの間に充填した。計器の付いたRSI Orchestratorソフトウェアを使用し、作用させる応力を0.2Paから使用者が決めた最終応力値まで増分させながら試験を行った。使用者はまた典型的には15分間の試験時間を設定する。サンプルが降伏(流動)するときに試験が完了する。これは、試験の進行中にソフトウェアがプロットする実験データを観察しているとサンプル粘度が急激に低下することによって判る。降伏応力値は粘度対歪みの線形プロットから決定した。曲線のピークより後の最初のデータ点が降伏値である。あるいは、線がピークの前後の曲線の線形部分に適合できる。線の交点が降伏値を与えるであろう。降伏応力はまた、応力(Pa)に対する粘度(Pa−s)の半対数プロットから決定できる。降伏値は、低い方の応力値の曲線の線形部分後の応力に関する最初のデータ点である。この場合、降伏応力値は臨界降伏応力値または材料の流動が開始する応力の値であると理解されたい。
この実施例は、有益物質の構造化によって得られる利点及び構造化剤と有益物質との添加順序によって得られる利点を強調する。
実施例3−5及び比較例Dを調製するために、比較例Aに示した組成物に油相構造化剤を加えた液体クレンザーを使用した。
様々な結晶性ワックス(液滴サイズは平均粒径4.9−6.2μm)による構造化の進行を証明するために、出願人らは本発明のプロセスに従って(即ち、有益物質ヒマワリ種油と構造化剤とを先ず配合して)以下の実施例を調製した。
95重量%の比較例Aの液体クレンザー
5重量%のVictory amberワックス
実施例7(本発明、クレンザー+5%マイクロクリスタリンワックス)
95重量%の比較例Aの液体クレンザー
5重量%のMultiwax ML−445
実施例8(本発明、クレンザー+5%マイクロクリスタリンワックス)
95重量%の比較例Aの液体クレンザー
5重量%のMultiwax 180−M
実施例9(本発明、クレンザー+5%マイクロクリスタリンワックス)
95重量%の比較例Aの液体クレンザー
5重量%のMultiwax W−835
実施例10(本発明、クレンザー+2.5%マイクロクリスタリンワックス)
97.5重量%の比較例Aの液体クレンザー
2.5重量%のMekon White。
有益物質油を種々の量の構造化剤(例えば、0.5%−16.0%)を使用して構造化できること及び構造化剤の量によって付着レベルを操作できることを証明するために、出願人は以下の実施例を調製した。
99.5重量%の比較例Aの液体クレンザー
0.5重量%のUltraflex amberワックス
実施例12(本発明、クレンザー+1.0%マイクロクリスタリンワックス)
99.0重量%の比較例Aの液体クレンザー
1.0重量%のUltraflex amberワックス
実施例13(本発明、クレンザー+2.0%マイクロクリスタリンワックス)
98.0重量%の比較例Aの液体クレンザー
2.0重量%のUltraflex amberワックス
実施例14(本発明、クレンザー+4.0%マイクロクリスタリンワックス)
96.0重量%の比較例Aの液体クレンザー
4.0重量%のUltraflex amberワックス
実施例15(本発明、クレンザー+6.0%マイクロクリスタリンワックス)
94.0重量%の比較例Aの液体クレンザー
6.0重量%のUltraflex amberワックス
実施例16(本発明、クレンザー+8.0%マイクロクリスタリンワックス)
92.0重量%の比較例Aの液体クレンザー
8.0重量%のUltraflex amberワックス
実施例17(本発明、クレンザー+10.0%マイクロクリスタリンワックス)
90.0重量%の比較例Aの液体クレンザー
10.0重量%のUltraflex amberワックス
実施例18(本発明、クレンザー+12.0%マイクロクリスタリンワックス)
88.0重量%の比較例Aの液体クレンザー
12.0重量%のUltraflex amberワックス
実施例19(本発明、クレンザー+16.0%マイクロクリスタリンワックス)
84.0重量%の比較例Aの液体クレンザー
16.0重量%のUltraflex amberワックス。
付着助剤(即ち、カチオン性ポリマー)の使用の有無にかかわりなく付着が生じることを証明するために、出願人らは以下の実施例を調製した。
94重量%の比較例Aの液体クレンザー
5重量%のUltraflex amberワックス
1重量%のJaguarポリマー
実施例21(本発明、クレンザー+5.0%マイクロクリスタリンワックス+1.0%高分子安定剤)
94重量%の比較例Aの液体クレンザー
5重量%のVictory amberワックス
1重量%のJaguarポリマー
比較例E(クレンザー+1.0%高分子安定剤)
99重量%の比較例Aの液体クレンザー
1重量%のJaguarポリマー
付着結果を以下の表6に示す:
以下の表7に示す配合を使用して4種類の身体洗浄用配合物を調製した。構造化有益物質を独立に調製し、グリセロールを親水性有益物質としてプレミックスから独立に添加した。実施例22では、3.7重量%のヒマワリ油と21.3重量%のペトロラタムとから成る構造化有益物質を、配合し、ペトロラタムの融点よりも高温に加熱することによって独立に調製し、配合物に添加するまで該温度に維持した。比較例Fでは配合物の25重量%の非構造化ヒマワリ種油を含有させた。界面活性剤(SLES、CAPB)、水、グリセリン、コカミドMEA、ラウリン酸(含有させる場合)及びその他の微量成分を別の容器で配合することによって配合物を調製した。実施例22を調製するためには、この混合物をオーバーヘッド撹拌機で混合し、構造化有益物質と同じ温度まで加熱した。比較例Fの場合には混合物を50℃に加熱した。実施例22の構造化有益物質または比較例Fの非構造化ヒマワリ種油を、撹拌している界面活性剤混合物に加えた。温度を40℃に下げ、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドを加えた。引き続いてEDTA、DMDMヒダントイン、EHDP及び香料を添加した。次に配合物を室温まで冷却した。
液体クレンザー配合物の以下の実施例は、グリセロール(HBA)を構造化有益物質と共に配合物に含有させたときのグリセロール付着の増進を証明する。これらの実施例はヒマワリ種油と種々の量の構造化剤とから成る構造化有益物質を用いて調製した。これらの実施例に使用した構造化剤はマイクロクリスタリンワックスの一種ultraflex amberワックスである。以下の表9に示すように漸増する量のワックスをヒマワリ種油に添加した。全部の配合物は10重量%グリセロール及び25重量%の構造化有益物質を用いて調製した。
以下の実施例は、液体クレンザー配合物中の親水性有益物質グリセロールの量を増加させる効果を示す。2つの実施例は25重量%の構造化ヒマワリ種油と5.7重量%または23.5重量%のグリセロールとを用いて調製した。実施例31及び32のヒマワリ種油有益物質を構造化するために使用した構造化剤は、マイクロクリスタリンワックスの一種Victory amberワックスであった。液体クレンザー配合物に添加する前に構造化剤ワックスをヒマワリ種油有益物質にプレミックスした。
Claims (10)
- (1)アニオン性、非イオン性、両性、カチオン性の界面活性剤及びそれらの混合物から成る群から選択された1−99重量%の界面活性剤材料と;
(2)下記(a)及び(b)を含む0.1−90重量%の構造化有益物質と;
(a)構造化有益物質の0.1−99.9重量%のヒマワリ種子油を含む有益物質
(b)構造化有益物質の99.9−0.1重量%の、天然または合成の結晶性ワックス及びそれらの混合物からなる群から選択された結晶性構造化剤
(3)1種または複数の親水性有益物質と;
を含む洗浄剤組成物であって、
前記結晶性構造化剤の結晶がA/B>1で定義されるアスペクト比を有し(ここで長さAは、長さと幅Bとを考慮するときに2つの平面寸法の長い方の寸法を意味する)、
前記構造化有益物質は洗浄剤組成物とする前に予め独立に形成されていることを特徴とする洗浄剤組成物。 - 前記天然結晶性ワックスが鉱物ワックス、石油基材のワックス、植物性またはベジタブルワックス及び動物性ワックスから成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記石油基材のワックスがパラフィンまたはマイクロクリスタリンワックスであることを特徴とする請求項2に記載の組成物。
- 前記合成結晶性ワックスがポリエチレン、ポリメチレン、化学的改質ワックス、重合α−オレフィン及び合成動物ワックスであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記構造化有益物質が、有益物質と構造化剤とを構造化剤の融点よりも高い温度で配合することにより溶融溶液とされるか又はその後に冷却することにより予め独立に形成されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記有益物質の液滴の重量平均直径が500μm未満であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 1−75重量%の界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 構造化有益物質(2)のネットワークに捕捉された1種または複数の追加の有益物質が存在することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 親水性有益物質がグリセロールであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- (1)1−99重量%の界面活性剤と;
(2)下記(a)及び(b)を含む0.1−90重量%の構造化有益物質と;
(a)構造化有益物質の0.1−99.9重量%のヒマワリ種子油を含む有益物質
(b)構造化有益物質の99.9−0.1重量%の、天然または合成の結晶性ワックス及びそれらの混合物からなる群から選択された結晶性構造化剤
(3)1種または複数の親水性有益物質と;
を含む洗浄剤組成物であって、前記結晶性構造化剤の結晶がA/B>1で定義されるアスペクト比を有しており(ここで長さAは、長さと幅Bとを考慮するときに2つの平面寸法の長い方の寸法を意味する)、前記構造化有益物質は洗浄剤組成物とする前に予め独立に形成されている洗浄剤組成物を、皮膚またはその他の基層に塗布することを特徴とする親水性有益物質の皮膚付着増進方法。
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