JP4797581B2 - 回転角度検出装置 - Google Patents
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Description
精度の向上が期待できるようになる。
の別に得られる出力信号の推移に直接反映されることに鑑みれば、請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転角度検出装置において、請求項5に記載の回転角度検出装置によるように、前記信号処理部が、前記複数の磁気感知素子の別に得られる出力信号の各出力値に基づいて前記回転軸の回転角度毎にそれら出力信号の1つを選択的に出力するようにすることが、応答速度を好適に維持する上で実用上望ましい。
はじめに、図1を参照して、この回転角度検出装置の構成について詳述する。なお、図1(a)は、この装置の側面構造を示す側面図であり、図1(b)は、この装置の平面構造を示す平面図である。
同図2に示されるように、信号処理部は、大きくは、
・上記ホール素子111a〜111hの出力経路の別にトランジスタなどのスイッチング素子(図示略)を配置し、それらスイッチング素子のオン/オフの切り替えを通じて、上記ホール素子111a〜111hの別に得られる出力信号A〜Hの1つを選択的に出力するスイッチング回路121。
・上記ホール素子111a〜111hの別に得られる出力信号A〜Hの各出力値に基づいて、上記各スイッチング素子のオン/オフの切替制御を行う切替制御部122。
等々、を備えて構成されている。
・2値化信号CA、CE〜CHの出力レベルが「H(ハイ)」レベルであり、2値化信号CB〜CDの出力レベルが「L(ロー)」レベルである角度領域AA。
・2値化信号CA、CB、CF〜CHの出力レベルが「H(ハイ)」レベルであり、2値化信号CC〜CEの出力レベルが「L(ロー)」レベルである角度領域AB。
・2値化信号CA〜CC、CG、CHの出力レベルが「H(ハイ)」レベルであり、2値化信号CD〜CFの出力レベルが「L(ロー)」レベルである角度領域AC。
・2値化信号CA〜CD、CHの出力レベルが「H(ハイ)」レベルであり、2値化信号CE〜CGの出力レベルが「L(ロー)」レベルである角度領域AD。
・2値化信号CA〜CEの出力レベルが「H(ハイ)」レベルであり、2値化信号CF〜CHの出力レベルが「L(ロー)」レベルである角度領域AE。
・2値化信号CB〜CFの出力レベルが「H(ハイ)」レベルであり、2値化信号CA、CG、CHの出力レベルが「L(ロー)」レベルである角度領域AF。
・2値化信号CC〜CGの出力レベルが「H(ハイ)」レベルであり、2値化信号CA、CB、CHの出力レベルが「L(ロー)」レベルである角度領域AG。
・2値化信号CD〜CHの出力レベルが「H(ハイ)」レベルであり、2値化信号CA〜CCの出力レベルが「L(ロー)」レベルである角度領域AH。
といった8つの角度領域AA〜AHにて表わすことができるようになり、これら角度領域AA〜AHは、上記出力信号A〜Hの直線性の高い角度領域(図3(a)〜(h)中、出力信号A〜Hの実線にて示される角度領域)とそれぞれ一致する。この点、この実施の形態にかかる切替制御部122では、図5に示されるように、上記出力信号A〜Hが、上記2値化信号CA〜CHの出力レベルの組み合わせのパターンに対応して関連付けられたテーブルを有しており、このテーブルに基づいて上記クランク軸300の回転角度毎に上記スイッチング素子のオン/オフの切替制御を行う。信号処理部としてのこのような構成では、上記スイッチング回路121からは、図4に示されるように、上記クランク軸300の回動に対して直線的に変化する信号Voutが取り出されるようになり、この信号Voutに基づいて同クランク軸300の回転角度を検出することができるようになる。
(イ)上記クランク軸300の回転角度に対して固有の値を持つ。
(ロ)上記クランク軸300の回動に伴って連続的に変化する。
の論理積条件を満たす信号となるように各々異なるオフセットが持たせられている。なお、こうしたオフセットの付与手段(図示略)は、種々の構成によって実現可能なものであり、例えば、
・スイッチング回路121への入力に際し、出力信号A〜Hに各々異なるオフセットを持たせる手段。
・出力信号A〜Hのいずれかが選択されて後に、その選択に応じたオフセットを持たせる手段。
等々、といった手段によって実現できる。
(1)ホール素子111a〜111hを、着磁ロータ200から発せられる磁気ベクトルMVの変化を各々位相の異なる正弦波信号として感知するように各々配置した。そして、それらホール素子111a〜111hの別に得られる出力信号A〜Hの直線性の高い角度領域を上記クランク軸300の回動に伴って順次に取り出すようにした。このような構成では、ホール素子111a〜111hによる出力信号A〜Hに対しそれらの信号波形に前述の補正演算(例えば「θ=tan−1(A/B)」)を何ら施すことなく、クランク軸300の回転角度毎に上記出力信号A〜Hを切り替えるだけで所望の直線性の高い信号が得られるようになる。このため、要求される検出精度を維持しつつ、応答速度の好適な向上を図ることができるようになる。
・スイッチング回路121から取り出される信号Voutは、図6に示すように、上記クランク軸300の回動に対して必ずしも連続的に変化しなくてもよい。このような場合であれ、同信号に基づいて上記クランク軸300の角度検出を行うことは可能である。
・上記信号処理部は、複数の磁気感知素子の別に得られる出力信号の直線性の高い角度領域が上記検出対象となる回転軸の回動に伴って順次に取り出されるかたちで同回転軸の回転角度毎にそれら出力信号の1つを選択的に出力するものであればよく、その構成も任意である。例えば、センサ部と1つの半導体チップとして集積回路化されるものでなくてもよい。
・クランク軸300の回転角度のほか、スロットルバルブの開度量など、各種回転体の回転角度を検出対象としてもよい。また、変位量を回転角度に変換可能なものであれば、回転体以外の物体を被検出回転体として採用することも可能である。
Claims (8)
- 回転角度の検出対象とする回転軸の回動に伴って回動する磁石から発せられる磁気ベクトルの変化を各々位相の異なる正弦波信号として感知するように配置された複数の磁気感知素子と、前記複数の磁気感知素子の別に得られる出力信号の直線性の高い角度領域が前記回転軸の回動に伴って順次に取り出されるかたちで前記回転軸の回転角度毎にそれら出力信号の1つを選択的に出力する信号処理部とを備え、該信号処理部からの信号に基づいて前記回転軸の回転角度を検出する回転角度検出装置であって、
前記複数の磁気感知素子の別に得られる出力信号の直線性の高い角度領域として、正弦波信号sinθの同一の角度領域が各々の磁気感知素子に対して1つ設定されてなるとともに、
前記複数の磁気感知素子の個数、及び前記複数の磁気感知素子の別に得られる出力信号の直線性の高い角度領域の大きさは、前記回転軸の回動に対して「360°」の角度範囲での回転角度検出を可能ならしめる個数、及び大きさに各々設定されてなる
ことを特徴とする回転角度検出装置。 - 前記複数の磁気感知素子は、各々の磁気感知面が「45°」ずつ傾くかたちで配設された8つの磁気感知素子からなり、前記複数の磁気感知素子の別に得られる出力信号の直線性の高い角度領域として、正弦波信号sinθの「−22.5°≦θ≦+22.5°」の角度領域が各々設定されてなる
請求項1に記載の回転角度検出装置。 - 前記複数の磁気感知素子の別に得られる出力信号には、前記信号処理部から取り出される信号が前記回転軸の回転角度に対して固有の値を持つ信号となるように各々異なるオフセットが持たせられる
請求項1または2に記載の回転角度検出装置。 - 前記複数の磁気感知素子の別に得られる出力信号には、前記信号処理部から取り出される信号が前記回転軸の回動に伴って連続的に変化する信号となるように各々異なるオフセットが持たせられる
請求項3に記載の回転角度検出装置。 - 前記信号処理部は、前記複数の磁気感知素子の別に得られる出力信号の各出力値に基づいて前記回転軸の回転角度毎にそれら出力信号の1つを選択的に出力する
請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転角度検出装置。 - 前記信号処理部は、前記複数の磁気感知素子の別に得られる出力信号を所定の閾値電圧との比較に基づきそれぞれ2値化し、それら2値化信号の出力レベルの組み合わせのパターンに基づいて前記回転軸の回転角度毎にそれら出力信号の1つを選択的に出力する
請求項5に記載の回転角度検出装置。 - 前記磁石は、そのN極とS極とが分離着磁されるかたちで前記回転軸と一体に形成された円盤状の着磁ロータからなり、前記複数の磁気感知素子及び前記信号処理部は、1つの半導体チップとして集積回路化されてなり、前記磁気感知素子は、ホール効果に基づき半導体基板面に平行な磁気ベクトルを感知する縦型ホール素子からなる
請求項1〜6のいずれか一項に記載の回転角度検出装置。 - 前記複数の磁気感知素子は、同一の半導体基板上に環状に配設されてなる
請求項7に記載の回転角度検出装置。
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