JP4797535B2 - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置に関し、特に、記録用紙の斜行量に起因する用紙しわの防止を図った定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
特開2002−244496号公報
従来、電子写真方式等の画像形成装置に用いられる定着装置は、定着回転体として、内部に加熱源を有する加熱ロールと、この加熱ロールに圧接するように配設された加圧ロールとを備え、未定着トナー像が形成された記録用紙をこれらの定着回転体間の圧接部(ニップ部)に挿通させ、この未定着トナー像を定着する構成が一般的である。
こうした定着装置において、記録用紙がニップ部に、幅方向片端が先行する、いわゆる斜行状態で進入してきた場合、この斜行量が微小であればニップ部内にて吸収可能であるが、所定量以上となった場合には、当該記録用紙の先行端が幅方向(軸方向)に引っ張られ、用紙しわや画像乱れ等の画像欠陥が発生してしまう。
そこで、このような斜行に起因する用紙しわ等の発生を防止するための先行技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、記録用紙の斜行量を測定するモードを設け、この測定結果に基づいて、記録用紙が、定着装置の所定の進入方向に沿って搬送されるように搬送部材の軸線を制御する定着装置が開示されている。
しかしながら、上述の特許文献に開示された先行技術においては、斜行量の測定結果に基づき、搬送部材の軸線を変更調整して、記録用紙の搬送部材上の進行方向と定着装置のニップ部における進行方向とを一致させるように制御しているため、記録用紙の幅方向端部間で速度差が生じてしまう。
このような状態で、定着装置のニップ部に進入した記録用紙は、用紙幅方向の速度差により、斜行状態で進入してきた場合と同様に、幅方向に引っ張られる張力のバランスが崩れて、紙しわ等が発生するという問題が生じていた。
また、記録用紙が、定着装置に対して直進した場合でも、定着装置の定着速度と、その上流の記録用紙の搬送速度との間には、一般に、所定の相対速度が予め設定されており、相対速度差による紙しわ等の発生を防止するために、この相対速度差を吸収するシュート部材等を設ける必要が生じていた。
そこで、本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、記録用紙の斜行量をニップ部にて吸収可能な範囲内に収めると共に、搬送速度と定着速度との速度差を吸収することを可能とし、これにより、斜行量に起因する紙しわの発生及び搬送速度と定着速度との速度差による紙しわの発生をいずれも防止することができる定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の定着装置は、内部に加熱源を有する加熱ロールと、この加熱ロールに圧接する加圧ロールと、該加熱ロールと加圧ロールとで形成されるニップ部に、未定着トナー像が形成された記録用紙を導くガイド部材とを有し、該未定着トナー像が形成された記録用紙を該ニップ部にて加熱加圧することにより未定着トナー像を定着する定着装置において、前記記録用紙が前記ガイド部材に進入する際の該記録用紙の斜行量を検出する斜行量検出手段と、前記斜行量検出手段の検出結果に基づいて、前記記録用紙のニップ部への進入速度が幅方向で均一となるように変更調整する進入速度調整手段とを備えていることを特徴とするものである。
ここで、幅方向とは、記録用紙の搬送方向と直交する方向をいうものとする。
このように構成した本発明の定着装置は、記録用紙が前記ガイド部材に進入する際の記録用紙の斜行量を検出する斜行量検出手段と、斜行量検出手段の検出結果に基づいて、記録用紙のニップ部への進入速度が幅方向で均一となるように変更調整する進入速度調整手段とを備えているので、斜行量の検出結果に応じて、記録用紙のニップ部への進入速度が幅方向で均等となるように変更調整することにより、ニップ部にて吸収可能な斜行量に収めることを可能とすると共に、搬送速度と定着速度との速度差を吸収することを可能とし、これにより、斜行量に起因する紙しわの発生及び搬送速度と定着速度との速度差による紙しわの発生をいずれも防止することができる。
また、前記ガイド部材は、幅方向に複数の領域に分割されており、前記進入速度調整手段は、前記斜行量検出手段が所定量以上の斜行量を検出した場合には、前記ガイド部材の前記記録用紙の先行端部に対応する領域に、所定の電圧を印加した後に、前記ガイド部材の幅方向全域に所定の電圧を印加すると共に、前記斜行量検出手段が所定量よりも小さい斜行量を検出した場合には、前記ガイド部材の幅方向全域に所定の電圧を印加してもよい。
ここで、記録用紙の先行端部とは、記録用紙が斜行して搬送されている場合の、搬送方向に沿って先行している幅方向の端部をいうものとする。
このように構成した場合には、ニップ部における定着回転体のテーパだけでは吸収できない斜行量が発生している場合には、進入速度調整手段により先行する記録用紙の幅方向端部の速度を減速して当該斜行量を調整した後、記録用紙先端を幅方向全域に亘って、一旦減速し、定着装置による定着速度と、その前段における記録用紙の搬送速度との速度差を吸収して紙しわの発生を防止すると共に、所定の斜行量以内で記録用紙が進入してきた場合には、記録用紙先端を幅方向全域に亘って、一旦減速し、定着装置による定着速度と、その前段における記録用紙の搬送速度との速度差を吸収して紙しわの発生を防止するので、斜行量に起因する紙しわの発生及び定着速度と搬送速度の速度差による紙しわの発生を、斜行量に応じて確実に防止することができる。
さらに、前記進入速度調整手段は、前記斜行量検出手段が所定量以上の斜行量を検出した場合には、前記ガイド部材の前記記録用紙の幅方向両端部に対応する領域に、それぞれ所定の電圧を印加した後に、前記ガイド部材の幅方向全域に所定の電圧を印加してもよい。
このように構成した場合には、進入速度調整手段が、斜行量検出手段が所定量以上の斜行量を検出した場合には、ガイド部材の前記記録用紙の幅方向両端部に対応する領域に、それぞれ所定の電圧を印加した後に、ガイド部材の幅方向全域に所定の電圧を印加するので、記録用紙の斜行量が大きい場合の幅方向の速度差の調整をよりバランスよく微細に行うことができ、より安定した斜行量の調整を実現することができる。
また、前記進入速度調整手段は、前記斜行量検出手段が所定量以上の斜行量を検出した場合には、前記ガイド部材の前記記録用紙の先行端部に対応する前記ガイド部材のニップ部に対する高さを変更した後に、前記ガイド部材の幅方向全域に所定の電圧を印加すると共に、前記斜行量検出手段が所定量よりも小さい斜行量を検出した場合には、前記ガイド部材の幅方向全域に所定の電圧を印加してもよい。
このように構成した場合には、進入速度調整手段が、斜行量検出手段が所定量以上の斜行量を検出した場合には、ガイド部材の記録用紙の先行端部に対応するガイド部材のニップ部に対する高さを変更した後に、ガイド部材の幅方向全域に所定の電圧を印加すると共に、斜行量検出手段が所定量よりも小さい斜行量を検出した場合には、ガイド部材の幅方向全域に所定の電圧を印加するので、記録用紙の斜行量が所定の斜行量以上の場合に、記録用紙の先行する端部がニップ部に侵入する時間を稼ぐことができ、これにより、幅方向他端部との速度調整を行って、斜行量をニップ部にて吸収可能な範囲内に調整して、斜行量の起因する紙しわの発生を防止すると共に、定着速度と搬送速度の速度差に基づく、紙しわの発生も防止することができる。
本発明によれば、記録用紙の斜行量をニップ部にて吸収可能な範囲内に収めると共に、搬送速度と定着速度との速度差を吸収することを可能とし、これにより、斜行量に起因する紙しわの発生及び搬送速度と定着速度との速度差による紙しわの発生をいずれも防止することができる定着装置及びこれを用いた画像形成装置を簡易な構成で低コストに実現することができる。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略構成について、図1を参照して説明する。図1は本発明に係わるタンデム型カラー画像形成装置100の概略構成図である。
この画像形成装置100においては、画像読取装置102より読み取られたカラー原稿のカラー画像情報、図示しないパーソナルコンピュータや画像データ入力装置等から送られてくるカラー画像情報等が入力され、入力された画像情報に対して画像処理が行われるようになっている。
図1において、1Y,1M,1C,1Kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナー画像を形成する画像形成ユニットであり、複数の張架ロールにより張架された無端状の中間転写ベルト9の進行方向に沿って1Y,1M,1C,1Kの順で直列に配設されている。また、中間転写ベルト9は、これらの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kで順次形成された各色のトナー像が、互いに重ね合わされた状態で転写される中間転写体であり、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kに対応する静電潜像担持体である感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kのそれぞれに対向して配設される一次転写ロール6Y,6M,6C,6Kとの間に挿通され、矢印方向に循環移動可能に形成されている。そして、中間転写ベルト9上に多重に転写された各色のトナー像は、給紙カセット17等から給紙された記録媒体としての記録用紙18上に一括して転写された後、定着装置15によって記録用紙18上に定着され、カラー画像が形成された記録用紙18が外部に排出されるようになっている。なお、符号CRは、CPU、ROM、RAM等を含んで構成され画像形成装置100における画像形成処理全般を制御する装置コントローラである。
ここで、画像読取装置102は、プラテンガラス上に載置された原稿を不図示の光源によって照明し、原稿からの反射光像を、走査光学系を介してCCDセンサ等からなる画像読取素子によって所定の解像度で読み取るように構成されている。
また、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、同様に構成されており、大別して、矢印方向に沿って所定の回転速度で回転する感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kと、この感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面を一様に帯電する帯電手段としての帯電ロール3Y,3M,3C,3Kと、当該感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する露光装置4Y,4M,4C,4Kと、感光体ドラム2Y,2M,2C,2K上に形成された静電潜像を現像する現像装置5Y,5M,5C,5Kと、着脱自在に配設され現像装置5Y,5M,5C,5Kに所定の色のトナーを供給するトナーカートリッジ10Y,10M,10C,10Kと、ドラムクリーニング装置7Y,7M,7C,7K等とから構成されている。
さらに、本実施の形態において、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kは、矢印方向に回転する金属製ドラムの表面に有機系感光材料、アモルファスセレン系感光材料、アモルファスシリコン系感光材料等からなる感光体層が形成されており、帯電ロール3Y,3M,3C,3Kは、この感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面と接触し、該感光体層を所定の電位に帯電するように構成されている。
このように構成した画像形成装置における画像形成工程について、イエロートナー画像を形成する画像形成ユニット1Yを代表例として説明する。
まず、感光体ドラム2Yは、帯電ロール3Yにより、その表面が一様に帯電される。次に、例えば、画像読取装置102によって読み取られた画像情報に基づき、露光装置4Yから出力されるレーザービームによりイエロー画像に対応する走査露光がなされ、感光体ドラム2Yの表面(感光体層)にはイエロー画像に対応する静電潜像が形成される。
このイエロー画像に対応する静電潜像は現像装置5Yによってイエロートナー像となり、一次転写手段の一部を構成する一次転写ロール6Yの圧接力及び静電吸引力によって中間転写ベルト9上に一次転写される。一次転写後の感光体ドラム2Y上に残留したイエロートナーは、ドラムクリーニング装置7Yよって掻き取られる。その後、感光体ドラム2Yの表面は除電装置8Yによって除電された後、次の画像形成サイクルのために帯電ロール3Yにより再び帯電される。
多色のカラー画像形成を行う本画像形成装置100では、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの相対的な位置の違いを考慮したタイミングで、上記と同様の画像形成工程が画像形成ユニット1M,1C,1Kにおいても行われ、中間転写ベルト9上にフルカラートナー像が重ね合わされた状態で形成される。この中間転写ベルト9としては、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものを用いることができる。
中間転写ベルト9上に一次転写されたフルカラートナー像は、所定のタイミングで二次転写位置へと搬送される記録用紙18上に、中間転写ベルト9を支持するバックアップロール13と、このバックアップロール13に所定のタイミングで圧接する二次転写ロール12との圧接力及び静電吸引力によって二次転写される。なお、記録用紙18上に二次転写できなかった中間転写ベルト9上の残トナーは、そのまま中間転写ベルト9上に付着した状態でベルトクリーニング装置14まで搬送され、このベルトクリーニング装置14により中間転写ベルト9上から除去されて次の画像形成に備える。
一方、記録用紙18は、画像形成装置100内の下部に配置された記録用紙収容部としての給紙カセット17から、所定のサイズのものが給紙ロール17aによって給紙される。給紙された記録用紙18は、複数の搬送ロール19及びレジストロール20によって、所定のタイミングで中間転写ベルト9の二次転写位置まで搬送される。そして、記録用紙18には、上述したように、二次転写手段としてのバックアップロール13と二次転写ロール12とによって、中間転写ベルト9上からフルカラートナー像が一括して転写される。
また、中間転写ベルト9上からフルカラートナー像が二次転写された記録用紙18は、中間転写ベルト9から分離された後、二次転写手段の下流側に配設された定着装置15へと搬送され、この定着装置15によって熱及び圧力でトナー像が記録用紙18上に定着されるようになっている。定着後の記録用紙18は、排出ロール23を介して排出トレイ24上に排出される。
次に、本発明に係る定着装置の構成について、図2を参照して説明する。図2は、本発明に係る定着装置の概略構成を示す模式図である。なお、説明の便宜上、以下、加熱ロール及び加圧ロールが上下に配置された構成の定着装置15について説明する。
図2に示されるように、本発明に係る定着装置15は、内部に加熱源を有する加熱ロール151と、この加熱ロール151に対向し、所定の圧力で加熱ロール151に圧接する加圧ロール153とを備え、記録用紙18の搬送方向上流側(図中、手前側)には、未定着トナー像が形成された記録用紙18を定着装置15に導くガイド部材140が配設されていると共に、その下流側には、定着後の記録用紙18を定着回転体から分離して搬送する不図示の分離爪等が配設されている。
本実施の形態における加熱ロール151は、例えば、金属製のコアの表面に、PFAチューブ等のフッ素樹脂層からなる離型層が形成され、コア内部には、例えば、ハロゲンランプ等から構成される加熱源を備え、加熱ロール151の表面温度が所定の温度となるように加熱して、未定着トナー像が形成された記録用紙18を加熱するようになっている。また、加熱ロール151の表面近傍には、その表面温度を検出する不図示の温度センサが配設されている。
そして、加熱ロール151を加熱する際には、温度センサの検出結果に基づいて、例えば、装置コントローラCRにより、加熱源への通電をオン・オフさせることにより加熱ロール151の表面温度を所定の温度に加熱するようになっている。
加圧ロール153は、例えば、金属製のコアの周囲に、ゴム硬度(JIS−A)が40°程度のシリコーンゴム等からなる弾性体層を被覆し、さらにその表面にPFAチューブ等のフッ素樹脂層からなる離型層を形成し、加熱ロール151との間で形成される圧接領域(ニップ部)Nに所定の圧接力が加わるように加熱ロール151に対して押圧するようになっている。
ここで、上述の加熱ロール151及び/又は加圧ロール153には、軸方向両端部から中央部に向かって凹形状のテーパが形成されており、ニップ部Nに進入した記録用紙18に対して、幅方向(軸方向)に引っ張る張力を発生させ、これにより、所定の範囲内の記録用紙18の斜行量を吸収して、用紙しわの発生を防止するようになっている。
また、ガイド部材140は、記録用紙18をニップ部Nに導く板状の部材であり、幅方向(軸方向)に分割された複数の領域(本例では、領域140A,140B,140C)を有していると共に、それぞれの領域表面が絶縁コーティングされている。そして、それぞれの分割領域に電圧印加が可能な構成となっており、各領域を個別に帯電し、この帯電により生じる静電気力によって記録用紙18を吸着するようになっている。
なお、このガイド部材140は、それぞれの領域140A,140B,140Cを本実施の形態のように一体に形成してもよいが、それぞれの領域を互いに幅方向に間隔を設けて、独立に形成してもよい。
ところで、このように構成した定着装置15において、記録用紙18が、ガイド部材140上に所定の斜行量以上に斜行して進入してきた場合には、上述のニップ部Nでは、当該斜行量を吸収しきれずに、記録用紙18の幅方向両端部間の速度差により、用紙しわが発生してしまう。そして、このような用紙しわは、その後の定着処理において、画像乱れ等の画像欠陥の発生要因となってしまう。
そこで、本発明に係る定着装置15においては、記録用紙18の斜行量を検出する斜行量検出手段を備えると共に、この斜行量検出手段により検出された斜行量に基づいて、この記録用紙18の定着ニップ部Nへの進入速度が幅方向で均一となるように調整する進入速度調整手段を設け、所定の場合に斜行量を修整すると共に、搬送速度と定着速度との速度差を吸収するようになっている。
このような本発明に係る斜行量検出手段及び進入速度調整手段による基本的な制御の概要について、図3を参照してステップごとに説明する。
S1:本発明に係る斜行量検出手段としては、搬送経路中に設けられた、例えば、記録用紙18の幅方向両端部において記録用紙18の先端を検出する従来公知の光学式センサを用いることができ、このセンサの検出結果に基づいて、用紙先端の幅方向両端部における速度差を検出することにより斜行量を検出するようになっている。そして、このような斜行量検出手段により、まず、ガイド部材140の上流側にて記録用紙18の斜行量を検出する。
S2:次に、この検出された記録用紙18の斜行量が、ニップ部Nにて吸収可能な所定の斜行量以上であるか否かを判別する。
S3:検出された記録用紙18の斜行量が、所定の斜行量以上の場合には、この斜行量をニップ部Nにて吸収可能な斜行量となるように修整し、その後、搬送速度と定着速度との速度差を吸収するように制御する(S4)。
S4:検出された記録用紙18の斜行量が、所定の斜行量よりも小さい場合には、搬送速度と定着速度との速度差を吸収するように制御する。
以上のような簡易な制御により、本発明に係る定着装置15においては、斜行量をニップ部Nにて吸収可能な斜行量に修整すると共に、定着速度と搬送速度との速度差を吸収できるようになっている。
なお、このような斜行量検出手段及び進入速度調整手段は、例えば、上述の従来公知の光学式センサを用いて、装置コントローラCRの制御機能を流用することにより、簡易に実現することができる。
次に、本発明に係る定着装置15の進入速度調整手段の具体的構成について、実施例として以下に説明する。
本実施例における進入速度調整手段は、斜行量検出手段により検出された記録用紙18の斜行量が所定の斜行量以上の場合、例えば、図4に示されるように、記録用紙18の分割領域140Aに対応する用紙先端が他端に比し先行している場合には、この記録用紙18の先行端部に対応する分割領域140Aにバイアス電圧を印加し、その後、ガイド部材140の幅方向全領域(本例では、140A,140B,140C)に亘って、所定の均一なバイアス電圧を印加(図2参照)するようになっている。
このように、記録用紙18の先行端部に対応する分割領域(本例では、140A)にバイアス電圧を印加することにより、絶縁コーティングされた領域140Aの表面を帯電し、この帯電により発生する静電気力により、先行する記録用紙18の幅方向端部を吸着し、その搬送速度を緩めて他端部の搬送速度と同期させ、幅方向の進入速度を均一にして、記録用紙18の斜行量をニップ部Nにて吸収可能な斜行量に修整することができる。
また、斜行量を修整した後に、ガイド部材140の幅方向全領域(本例では、140A,140B,140C)に亘って、所定の均一なバイアス電圧を印加することにより、定着装置15のニップ部Nに進入する記録用紙18を一旦停止させ、用紙ループを生成させることにより、搬送速度と定着速度との速度差を吸収することができる。
ここで、先行する記録用紙先端に対応する分割領域(本例では、140A)に印加するバイアス電圧は、事前に斜行量(先行量)とバイアス電圧との関係を求めて、例えば、テーブルとして記憶保持し、このテーブルを参照して制御することにより、斜行量に応じた適切なバイアス電圧を印加することができる。
一方、斜行量検出手段の検出結果が、所定の斜行量よりも小さい場合には、用紙ループを生成させて、搬送速度と定着速度との速度差を吸収するために、ガイド部材140の幅方向全領域(本例では、140A,140B,140C)に亘って、所定の均一なバイアス電圧を印加する。
このように構成した本発明の定着装置15によれば、記録用紙18の斜行量に応じて、当該斜行量をニップ部Nにて吸収可能な斜行量に収めると共に、搬送速度と定着速度との速度差を吸収することを可能とし、これにより、斜行量に起因する紙しわの発生及び搬送速度と定着速度との速度差による紙しわの発生をいずれも防止することができる。
なお、ガイド部材140の分割領域は、上述の3つの分割領域(140A〜140C)に限定されるものではなく、少なくとも幅方向両端部が独立して帯電できるように構成されていればよく、その分割領域数は、任意に設定して差し支えない。
さらに、本実施例の変形例としては、記録用紙18の搬送方向両端部(本例では、140A及び140C)に、それぞれ所定のバイアス電圧を印加するように制御してもよい。
このように構成した場合には、記録用紙18の幅方向両端部においてそれぞれ速度調整が可能となるので、より微細な速度調整が可能となり、これにより、記録用紙18の幅方向両端部間の速度バランスがより取り易くなり、記録用紙18の斜行をより効果的に修整することができる。
本実施例は、先の実施例1に比し、図5に示されるように、ガイド部材140を、ニップ部(圧接領域)Nと直交する方向(本例では、上下方向)に回動可能に構成したものであり、先の実施例と同様な機能を有する部材には、同様な符号を付し、その説明は省略する。
本実施例における進入速度調整手段は、斜行量検出手段により検出された記録用紙18の斜行量が所定の斜行量以上の場合、例えば、図5に示されるように、記録用紙18の分割領域140Aに対応する用紙先端が他端に比し先行している場合には、この記録用紙18の先行端部に対応する分割領域140Aをニップ部Nから遠ざかるように回動させ、分割領域140Aのニップ部Nに対する高さを変更し、その後、ガイド部材140の幅方向全領域(本例では、140A,140B,140C)に亘って、所定の均一なバイアス電圧を印加(図2参照)するようになっている。
このように、記録用紙18の先行端部に対応する分割領域(本例では、140A)をニップ部Nから遠ざかるように回動させて分割領域140Aのニップ部Nに対する高さを変更することにより、先行する記録用紙18の幅方向端部がニップ部Nに到達するまでの時間を長くし、結果的に、その搬送速度を緩めて他端部の搬送速度と同期させ、幅方向の進入速度を略均一にして、記録用紙18の斜行量をニップ部Nにて吸収可能な斜行量に修整することができ、先の実施例と同様な効果を得ることができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る定着装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の定着装置の制御概要を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係る定着装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施例2に係る定着装置の構成を示す模式図である。
符号の説明
1Y−1K:画像形成ユニット、2Y−2K:感光体ドラム、3Y−3K:帯電ロール、4Y−4K:露光装置、5Y−5K:現像装置、6Y−6K:一次転写ロール、7Y−7K:ドラムクリーニング装置、9:中間転写ベルト、10Y−10K:トナーカートリッジ、12:二次転写ロール、14:ベルトクリーニング装置、15:定着装置、17:給紙カセット、18:記録用紙、100:画像形成装置、140:ガイド部材、140A,140B,140C:分割領域、151:加熱ロール、153:加圧ロール、CR:装置コントローラ、N:ニップ部

Claims (3)

  1. 内部に加熱源を有する加熱ロールと、この加熱ロールに圧接する加圧ロールと、該加熱ロールと加圧ロールとで形成されるニップ部に、未定着トナー像が形成された記録用紙を導くガイド部材とを有し、該未定着トナー像が形成された記録用紙を該ニップ部にて加熱加圧することにより未定着トナー像を定着する定着装置において、
    前記記録用紙が前記ガイド部材に進入する際の該記録用紙の斜行量を検出する斜行量検出手段と、
    前記斜行量検出手段の検出結果に基づいて、前記記録用紙のニップ部への進入速度が幅方向で均一となるように変更調整する進入速度調整手段と
    を備え
    前記ガイド部材は、幅方向に複数の領域に分割されており、
    前記進入速度調整手段は、前記斜行量検出手段が所定量以上の斜行量を検出した場合には、前記ガイド部材の前記記録用紙の先行端部に対応する領域に、所定の電圧を印加した後に、前記ガイド部材の幅方向全域に所定の電圧を印加すると共に、前記斜行量検出手段が所定量よりも小さい斜行量を検出した場合には、前記ガイド部材の幅方向全域に所定の電圧を印加することを特徴とする定着装置。
  2. 前記進入速度調整手段は、前記斜行量検出手段が所定量以上の斜行量を検出した場合には、前記ガイド部材の前記記録用紙の幅方向両端部に対応する領域に、それぞれ所定の電圧を印加した後に、前記ガイド部材の幅方向全域に所定の電圧を印加することを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置と、前記記録用紙に未定着トナー像を形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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