JP4797451B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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本発明は、液晶の双安定性を利用した液晶表示装置に関する。より詳しくは、液晶に双安定性を付与する為グレーティング層を利用した表示装置の電極構造に関する。
双安定性を利用した液晶表示装置は、液晶の2つの安定状態を電圧印加で切り替える事により表示を行う。電圧印加後次の切り替えまで表示状態を無電力にて維持できる為、いわゆるメモリ性を有する。電源をオフしても表示された画像を永久的に保持できる事から、従来の表示素子にない有意な特徴を有する。このため双安定性液晶表示装置は従来にない新規なアプリケーションへの応用が期待されている。しかしながら、メモリ性を維持できるデバイス構造は、現在のところ表示切替の為の駆動電圧が著しく高く、アプリケーションの上で制約があり普及の障害となっている。また構造上も、有機物層が直接液晶分子と接触する為、有機物層に含まれる可動イオンの影響により信頼性にも悪影響を与えている。
近年、液晶に双安定性を付与する為グレーティング層を利用した液晶表示装置が開発されており、以下の特許文献1に記載がある。この液晶表示装置は、基本的に所定の間隙を介して互いに接合した一対の基板と、この間隙に保持された液晶とからなる。一対の基板には液晶に駆動電圧を印加する為にそれぞれ電極が形成されている。一対の基板の一方には、厚みが周期的に変化するグレーティング層が形成されている。このグレーティング層は両基板の間隙に保持された液晶に作用して、2つの安定状態を発現可能な双安定性を付与する。液晶は、両基板に形成された電極に印加される駆動電圧に応答して2つの安定状態の間で切り替わり、以って基板に入射する光の透過率を制御する。
特表平11‐513809号公報
上述した液晶表示装置は、電極上にポリマー樹脂あるいはレジスト樹脂などでグレーティング層を形成し、その表面を活性化させるのみで、液晶に双安定性を付与している。しかしながらこの構造では、液晶と電極との間に樹脂の層が介在する為、樹脂層による電圧降下が著しく、2つの安定状態を切り替える為に必要な駆動電圧(ラッチング電圧)が30V以上と著しく高く、実用に供する上で解決すべき課題となっている。
上述した従来の技術の課題に鑑み、本発明は双安定性液晶表示装置の駆動電圧を下げる為に有用な電極構造を提供する事を目的とする。かかる目的を達成するために以下の手段を講じた。即ち本発明は、所定の間隙を介して互いに接合した一対の基板と、該間隙に保持された液晶とからなり、一対の基板には該間隙に保持された液晶に駆動電圧を印加するために夫々電極が形成されており、一対の基板の少なくとも一方には、厚みが周期的に変化するグレーティング層が形成されており、前記グレーティング層は該間隙に保持された液晶に作用して、二つの安定状態を発現可能な双安定性を付与し、前記液晶は、該電極に印加された駆動電圧に応答して二つの安定状態の間で切り替わり、以って基板に入射する光の透過率を制御可能な液晶表示装置において、前記一方の基板は、その上に該グレーティング層が形成され、更に該グレーティング層の表面に該電極が形成されており、該グレーティング層を介することなく該駆動電圧を直接該液晶に印加可能にしたことを特徴とする。
好ましくは前記一方の基板は、該電極の表面に所定の活性化処理が施されており、該電極の表面に接する液晶の分子にホメオトロピック配向に準じたプレチルト角を付与する。この場合、前記電極はパルス状の駆動電圧を該液晶に印加し、以って該液晶は該パルス状の駆動電圧に応答して二つの安定状態の間で切り替わり、且つ該パルス状の駆動電圧が解除された後該切り替わった安定状態を維持する。又前記一対の基板の他方は、該電極の表面に所定の配向処理が施されており、該電極の表面に接する液晶をホモジニアスに配向する。一態様では、前記一対の基板の片方は、該電極が複数の画素電極としてマトリクス状に形成されており、且つ個々の画素電極に駆動電圧を印加するためにスイッチング素子が形成されており、前記一対の基板のもう片方は、該電極が対向電極として形成されており、液晶を間にして複数の画素電極に対向している。
本発明によれば、基板の上にグレーティング層を形成し、その上に電極を設けている。換言すると、電極は液晶とグレーティング層との間に介在している。かかる構成により、グレーティング層を介する事なく駆動電圧を直接液晶に印加できる。この様にしてグレーティング層による実効電圧の低下を防ぎ、2つの安定状態をスイッチングする為の駆動電圧を引き下げる事が可能となり、双安定性液晶表示装置の低電圧化に寄与する事ができる。また液晶に対して効率的に駆動電圧を印加する事ができ、良好なスイッチング駆動が可能である。加えて、樹脂などからなるグレーティング層と液晶との間に電極を介在させる事で、樹脂中に含まれる可動イオンを電極でブロックする事ができ、液晶表示装置の高い信頼性を維持する事が可能である。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明にかかる液晶表示装置の第1実施例を示す模式的な断面図である。図示するように、本液晶表示装置は、所定の間隙を介して互いに接合した一対の基板1,2と、この間隙に保持された液晶3とからなる。一対の基板1,2には、両者の間隙に保持された液晶3に駆動電圧を印加する為にそれぞれ電極4,5が形成されている。一対の基板1,2の少なくとも一方には、厚みが周期的に変化するグレーティング層6が形成されている。本実施例では、基板1の上に下地膜10を介してグレーティング層6が形成されている。このグレーティング層6は、一対の基板1,2の間隙に保持された液晶3に作用して、2つの安定状態を発現可能な双安定性を付与する。液晶3は、上下の電極5,4間に印加された駆動電圧V1に応答して2つの安定状態の間で切り替わり、以って基板1または2に入射する光の透過率を制御可能である。本発明の特徴事項として、一方の基板1は、その上にグレーティング層6が形成され、さらにグレーティング層6の表面に電極4が形成されている。換言すると、グレーティング層6と液晶3との間に電極4が介在している。かかる構成により、グレーティング層6を介する事なく駆動電圧V1を直接液晶3に印加する事ができる。
駆動電圧V1がそのまま液晶3に印加される為、実効電圧の低下が生じない。その分駆動電圧V1を予め低く設定する事ができる。また駆動電圧V1を効率的に液晶3に印加できる為、良好なスイッチング駆動を実現可能である。さらに、グレーティング層6に含まれる可動イオンや不純物を電極4で液晶3からブロックできる為、信頼性も高くなる。
一方の基板1は、電極4の表面に所定の活性化処理が施されており、電極4の表面に接する液晶3の分子にホメオトロピック配向に準じたプレチルト角を付与している。具体的には、電極4の表面にシランカップリング剤などの表面活性層7が形成されている。
本実施例では、上下の基板1,2に形成された電極4,5が、パルス状の駆動電圧V1を液晶3に印加している。これにより、液晶3はパルス状の駆動電圧V1に応答して2つの安定状態の間で切り替わる。さらに、パルス状の駆動電圧V1が解除された後切り替わった安定状態をそのまま維持する。即ち、本液晶表示装置はメモリ性を有する。そしてメモリを書き換える為に、極性反転した電圧パルスを用いている。
他方の基板2は、電極5の表面に所定の配向処理が施されている。本実施例では、例えばポリイミドからなる配向膜が形成されており、電極5の表面に接する液晶をホモジニアスに配向している。但し本発明はこれに限られるものではなく、配向膜8は液晶3をホメオトロピックに配向するものであっても良い。図は、ホメオトロピックな配向状態を例示している。
下側の基板1は、電極4が複数の画素電極としてマトリクス状に形成されている。また図示しないが、下側の基板1には個々の画素電極4に駆動電圧V1を印加する為にスイッチング素子が形成されている。このスイッチング素子は薄膜トランジスタTFTなどで作製されている。本実施例では、基板1にスイッチング素子としてTFTが集積形成されているので、以下基板1をTFT基板と呼ぶ場合がある。一方、上側の基板2には、電極5が対向電極として形成されており、液晶3を間にして複数の画素電極4に対向している。上側の基板2には各画素を着色する為にカラーフィルタ11が形成されており、平坦化膜12を介してその上に対向電極5が形成されている。以下カラーフィルタ(CF)11が形成された基板2をCF基板と呼ぶ場合がある。この様に図1の実施例は画素電極と対向電極を組み合わせ且つ画素電極をTFTで駆動したアクティブマトリクス型である。但し本発明はこれに限られるものではなく、電極4を行状に形成し、電極5を列状に形成して、いわゆる単純マトリクス構造とした液晶表示装置も包含する。
引き続き図1を参照して、第1実施例の具体的な構成並びに製造方法を詳細に説明する。TFT基板1は、対角寸法が3.86cmで、18万個の画素電極4がマトリクス状に形成されている。個々の画素電極4の寸法は、80μm×40μm程度である。個々の画素電極4を駆動する為、低温ポリシリコンTFTも集積形成されている。予め薄膜半導体プロセスでTFTが集積形成された基板1を純水にて表面洗浄し、アクリル系のフォトポリマー樹脂をコーティングする。コーティングされたフォトポリマー樹脂にエンボシング法で所定の凹凸パタンを転写し、グレーティング層6に加工する。このグレーティング層6に紫外線を照射し、硬化して凹凸パタンを固定する。形成したグレーティングのピッチは1.0μmで深さは0.8μmである。また、所定の方位に液晶3の分子を整列させる為、グレーティング層6の凹凸面に15°の傾斜角を付与している。この様にして作製したグレーティング層6の表面に、常温スパッタ法でITOを155nm成膜する。ITOは透明導電材料である。一般に、ITOの厚みは50nm以上250nm以下が適当である。これをエッチングでパターニングする事により、個々の画素電極4に加工している。その後、画素電極4の上に表面活性層7を形成する。この表面活性層7は、液晶3の分子にホメオトロピック配向に準ずるプレチルト角を誘発させるものであって、例えばシランカップリング剤などの表面活性剤が用いられる。
一方上側の基板2は、カラーフィルタ11を形成した後、平坦化層12を介してITOを例えば155nmの厚みで成膜し、これを対向電極5とする。さらに対向電極5の上に配向膜8を形成する。この配向膜8は例えばポリイミド膜をコーティングしたもので、所定の方向にラビング処理が施されている。これにより、液晶3の分子をラビング方向にホモジニアス配向させると共に、約7.5°のプレチルト角を付与している。ポリイミドからなる配向膜8の厚みは例えば35nmである。
この様にして作製されたCF基板2は3.5μmの間隙を介してTFT基板1に張り合わされる。両基板1,2の間隙にはネマチック液晶3が注入され、双安定性の液晶セルが完成する。この液晶セルに画素単位で生じる透過率変化を画像として取り出す為、上下から偏光板が装着されている。図示しないが、一対の偏光板は、その偏光軸を配向軸に直交させた配置でありいわゆるノーマリーホワイト表示とした。
図2は、液晶表示装置の第1比較例を示す模式的な断面図である。基本的には図1に示した第1実施例と同様であり、対応する部分には対応する参照番号を付与して理解を容易にしている。異なる点は画素電極4とグレーティング層6の位置が逆転している事である。即ちTFT基板1の上に下地膜10を介して画素電極4が形成されており、その上にグレーティング層6を配置している。この為、液晶3にはグレーティング層6を介して駆動電圧V2が印加される事になる。この場合、グレーティング層6で電圧降下が生じる為、液晶3に印加される実効電圧が低下する。その分、第1比較例の定格駆動電圧V2は、図1に示した第1実施例の定格駆動電圧V1よりも高く設定する必要がある。
図3は、本発明にかかる液晶表示装置の第2実施例を示す模式的な断面図である。理解を容易にする為、図1に示した第1実施例と対応する部分には対応する参照番号を付してある。異なる点は、本実施例がCF基板2側にグレーティング層6を形成している事である。図示のように、CF基板2にグレーティング層6を形成した後、ITOからなる透明対向電極5を形成し、その上に表面活性層7を形成している。この表面活性層7は液晶3の分子にホメオトロピックに準ずるプレチルト角を誘発させる為に、所定の表面活性剤で形成されている。一方、基板1には予め薄膜半導体プロセスでTFTからなるスイッチング素子9が形成されている。このTFT基板1にはさらに画素電極4も形成されている。このTFT基板1の表面を純水にて洗浄した後、ポリイミドをコーティングして配向膜8を形成する。配向膜8は所定の方向にラビング処理を施されており、液晶3の分子は所定のプレチルト角でラビング方向にホモジニアス配向している。本実施例ではポリイミド配向膜8の厚みは45nmである。またプレチルト角は8.2°である。この様にして配向処理が終わったTFT基板1及びCF基板2は3.5μmのセルギャップとなるように張り合わせた後、両者の間にネマチック液晶3が注入され、液晶セルが完成する。偏光板配置は第1実施例と同様に、配向軸に偏光軸を直交させたノーマリーホワイトモードとしてある。
図4は、液晶表示装置の第2比較例を示す模式的な断面図である。基本的には図3に示した第2実施例と同様であり、理解を容易にするため対応する部分には対応する参照番号を付してある。異なる点は、グレーティング層6と対向電極5の位置が逆転していることである。図示するように、CF基板2の上にカラーフィルタ11を介して対向電極5が形成されており、さらにその上にグレーティング層6が形成されている。したがって、駆動電圧V4はグレーティング層6を介して液晶3に印加される為、その分実効電圧が低下する。したがって第2比較例の定格駆動電圧V4は、図3に示した第2実施例の定格駆動電圧V3に比べて高く設定する必要がある。
図5は、図1または図3に示した実施例で行われるグレーティング層の製造方法を示すフローチャートである。まずステップS1で、グレーティング層を形成しようとする基板を用意し、その表面を洗浄する。第1実施例の場合、TFT基板が処理対象となる。第2実施例の場合CF基板が処理対象となる。ステップS1で行われる基板洗浄は、TFT基板もしくはCF基板のいずれか一方である。
続いてステップS2で、洗浄済みの基板の表面に感光性ポリマーを所定の厚みで塗布する。さらにステップS3で、塗布された感光性ポリマーの層にインプリント成型を行う。このインプリント成型は、予め所定の周期で凹凸パタンが形成された原盤を感光性ポリマー層に押圧し、凹凸パタンを感光性ポリマー側に転写するものである。この転写された凹凸パタンがグレーティングを構成する。このインプリント成型はエンボス加工とも呼ばれる。この後ステップS4で原盤と反対側から紫外線を照射し、感光性ポリマーを硬化する。基板は透明であり、紫外線を透過して感光性ポリマーを硬化する事ができる。この紫外線硬化処理により、感光性ポリマーに転写されたグレーティングはその形状が固定される。続いてステップS5で原盤を基板から離型する。さらにステップS6でグレーティング層の表面を洗浄する。
ステップS7に進み、ITOなどの透明導電材料をグレーティング層の表面にスパッタし、電極を形成する。さらにステップS8で、電極の上に垂直配向処理を施す。この垂直配向処理は例えばシランカップリング剤などの表面活性剤を電極の表面に適用したものであり、液晶の分子をホメオトロピック配向(垂直配向)するものである。この場合、適切な表面活性剤を選択する事で、液晶の分子を垂直方向から若干偏らせ、以って所定のプレチルト角を付与する事ができる。以下ステップS9で通常のセル組立工程を行い、双安定性の液晶セルを完成する。
図6は、図1ないし図4に示した実施例及び比較例の動作説明に供する模式図である。前述したように、双安定性の液晶表示装置は、駆動電圧の印加により第1安定状態と第2安定状態とをスイッチングする事ができる。図6は、第1安定状態を(A)に示し、第2安定状態を(B)で示してある。
第1安定状態(A)では、液晶3はいわゆるHAN配向となっている。そこで本明細書は第1安定状態をHAN状態と呼ぶ。HAN状態では、グレーティング層6の形成された基板1または2側で、液晶3の分子がほぼホメオトロピック配向している。一方グレーティング層6の形成されていない基板2または1側で、液晶3の分子はホモジニアス配向となっている。この様に、液晶セルの一方の面でホメオトロピック配向となり、他方の面でホモジニアス配向となっている整列状態が、いわゆるHAN配向である。
これに対し第2安定状態(B)は液晶3の分子がいわゆるツイストネマチック(TN)配向となっている。そこで本明細書はこの第2安定状態(B)をTN状態と呼ぶ場合がある。TN状態では、グレーティング層6の形成された基板1または2側で液晶3の分子の配向状態が切り替わっており、ホメオトロピック配向から所定のプレチルト角を伴ったホモジニアス配向となっている。一方グレーティング層6が形成されていない基板2または1側では、液晶3の分子の配向状態は変化しておらず、ホモジニアス状態を維持している。但し、グレーティング層6に接した液晶3の分子軸と上側の基板表面に接した液晶3の分子軸とは互いに直交している。この為、液晶3の分子は上から下に向かって90°捩れた構造となっており、いわゆるTN配向である。第2安定状態(B)で液晶3がTN状態となるように、予めグレーティング層6の周期配列の方向と上側の基板の配向膜のラビング方向とが互いに直交するように選ばれている。
HAN状態からTN状態にスイッチングする為、液晶3に駆動電圧として双極性パルスVabが印加される。この双極性パルスは先発の正極性パルスと後発の負極性パルスを組み合わせたもので、各パルスの幅Wは印加時間を表し、高さHは印加電圧を表している。一方TN状態からHAN状態に切り替えるとき、液晶3に別の双極性パルスVbaを印加する。この双極性パルスは先発の負極性パルスと後発の正極性パルスを組み合わせたものである。
図7は、図1乃至図4に示した実施例及び比較例について、HAN状態とTN状態を切り替える為に必要な駆動電圧パルスを実際に測定した結果を示す表図である。図1に示した第1実施例の場合、HAN状態とTN状態のスイッチングに必要な駆動電圧パルスは、パルス高さHが4.6Vでパルス幅Wが50μsecである。第2実施例の場合、スイッチングに必要な駆動電圧パルスは、パルス高さHが4.8Vでパルス幅Wが50μsecである。一方第1比較例の場合、スイッチングに必要な双極性パルスの高さHは18.5Vで幅は100μsecである。同様に第2比較例の場合も、パルス高さHが18.5Vでパルス幅が100μsecである。以上の測定結果から明らかなように、グレーティング層を介する事なく直接に駆動電圧パルスを液晶に印加する電極構造とする事で、電圧レベルをほぼ3分の1に抑制でき、パルス幅も半分に抑える事が可能である。この様にして、大幅な駆動電圧の低減効果が得られた。
本発明にかかる液晶表示装置の第1実施例を示す断面図である。 液晶表示装置の第1比較例を示す断面図である。 本発明にかかる液晶表示装置の第2実施例を示す断面図である。 液晶表示装置の第2比較例を示す断面図である。 図1及び図3に示した本発明にかかる実施例の製造方法を示すフローチャートである。 図1及び図3に示した液晶表示装置の動作説明に供する模式図である。 実施例及び比較例の動作特性を示した表図である。
符号の説明
1・・・基板、2・・・基板、3・・・液晶、4・・・電極、5・・・電極、6・・・グレーティング層、7・・・表面活性層、・・・向膜

Claims (5)

  1. 所定の間隙を介して互いに接合した一対の基板と、隙に保持された液晶とからなり、
    一対の基板には隙に保持された液晶に駆動電圧を印加するために夫々電極が形成されており、
    一対の基板の少なくとも一方には、厚みが周期的に変化するグレーティング層が形成されており、
    レーティング層は隙に保持された液晶に作用して、つの安定状態を発現可能な双安定性を付与し、
    晶は、極に印加された駆動電圧に応答してつの安定状態の間で切り替わり、以って基板に入射する光の透過率を制御可能な液晶表示装置において、
    一対の基板の少なくとも一方、その上にレーティング層が形成され、レーティング層の表面に極が形成されており、更に電極の表面には、液晶に所定のプレチルト角を付与する表面活性層が形成されている液晶表示装置。
  2. 表面活性層は、極の表面に接する液晶の分子にホメオトロピック配向に準じたプレチルト角を付与する請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 極はパルス状の駆動電圧を晶に印加し、以って晶はルス状の駆動電圧に応答してつの安定状態の間で切り替わり、且つ、パルス状の駆動電圧が解除された後、切り替わった安定状態を維持する請求項2記載の液晶表示装置。
  4. 対の基板の他方は、その上に電極が形成されており、更に電極の表面には、液晶をホモジニアスに配向する配向膜が形成されている請求項2記載の液晶表示装置。
  5. 対の基板の片方は、極が複数の画素電極としてマトリクス状に形成されており、且つ個々の画素電極に駆動電圧を印加するためにスイッチング素子が形成されており、
    対の基板のもう片方は、極が対向電極として形成されており、液晶を間にして複数の画素電極に対向している請求項1記載の液晶表示装置。
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