JP4796734B2 - Matrix metalloprotease activity inhibitor - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)活性阻害剤及び皮膚弾力性維持化粧料に関する。さらに詳しくは、皮膚の弾力性、たるみに大きな影響を与える特定のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)の活性に対して優れた拮抗作用を有し、皮膚の若々しさを保つことのできるマトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)活性阻害剤及び皮膚弾力性保持化粧料に関する。本発明は、基礎化粧品をはじめ、メークアップ化粧品、頭髪化粧品、浴剤などに好適に使用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】
皮膚の真皮は結合組織からなり、表皮と接する部分は凹凸を呈している。より深部の真皮は、網状層と呼ばれ、細胞が密に詰まっておらず細胞外空間が多く細胞外マトリックスと呼ばれる巨大分子の網目構造によって満たされている。細胞外マトリックスは、I型、III型、V型、VI型コラーゲン、エラスチン、プロテオグリカン、フィブロネクチンなどが複雑に絡み合って構成されている。真皮は、これらの構成により、皮膚の弾力や張りなどに大きな影響を与えている。一方、表皮基底膜も一種の細胞外マトリックスとみなされ、4つの構成部分から成り立っている。Attachment plaque、透明層、緻密層、sub-lamina densa fibrilar zoneと呼ばれる構成部分である。これらは、IV型コラーゲン、ラミニン、リンキン、ナイドジェンなどが結合して構成されている。皮膚基底膜も皮膚真皮同様に皮膚の弾力性の維持に関与している。
【0003】
近年細胞外マトリックスに関する研究が進み、細胞外マトリックスを特異的に分解し、組織の構造や恒常性の維持に重要な役割を果たすと考えられるさまざまのマトリキシンファミリーのマトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)が精製されてきた。これらマトリックスメタロプロテアーゼのなかのコラゲナーゼ群としては、MMP−1、MMP−8、MMP−13、MMP−18が精製されている。MMP−1は、繊維状コラーゲンI、II、III、IV、Vを基質とする。MMP−8は、繊維状コラーゲンI、II、IIIを基質とする。ストロメライシン群としては、MMP−3、MMP−7、MMP−10、MMP−11、ゼラチナーゼ群としては、MMP−2、MMP−9が精製されている。MMP−3は、プロテオグリカン、フィブロネクチン、ラミニン、コラーゲンIII、IV、V、IXを基質とし、MMP−7は、プロテオグリカン、フィブロネクチン、ゼラチンproMMP−1を基質とし、MMP−2は、コラーゲンIV、V、VII、Xを基質とし、MMP−9は、コラーゲンIV、V、ゼラチンを基質としている。
【0004】
皮膚の基底膜や真皮を構成する細胞外マトリックスの構成成分の分解を抑制することは、皮膚に弾力性やハリを与え、皮膚の老化防止に重要である。現在まで、これら皮膚老化を予防する目的でいくつかのMMP−s阻害剤が開発されてきた(特開2000−154131、特開2000−159631、特開2000−256122、特開2000−319155、特開2001−139466、特開2001−192316、特開2001−192317)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これまでの皮膚組織におけるマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤は、効果は必ずしも十分でなく製品への配合では、有効な結果を得るに至っていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために広く種々の物質についてそれぞれのマトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害作用を検討した結果、マツ科マツ属ニ葉松類であるアカマツ、クロマツ、リュウキュウアカマツ、タイワンアカマツ、カシヤマツ、ヨーロッパアカマツ、ダイオウショウ、フランスカイガンショウ、リギダマツ、ラジアータマツ、カサマツの溶媒抽物に優れたマトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害作用があることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、皮膚の弾力性の保持に大きな影響を与えるマトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害効果を有し、皮膚安全性を保ちながら、皮膚の弾力性保持に有効である化粧料を提供するものである。
本願発明は下記の請求項1〜請求項5により構成されている。
請求項1:マツ科マツ属(Pinus)ニ葉松類の樹皮の溶媒抽出物を有効成分とすることを特徴とするマトリックスメタロプロテアーゼ(ただし、コラゲナーゼ及びエラスターゼを除く。)活性阻害剤。
請求項2:ニ葉松類が、アカマツ、クロマツ、リュウキュウアカマツ、タイワンアカマツ、カシヤマツ、ヨーロッパアカマツ、ダイオウショウ、フランスカイガンショウ、リギダマツ、ラジアータマツ、カサマツの1種又は2種以上である請求項1のマトリックスメタロプロテアーゼ(ただし、コラゲナーゼ及びエラスターゼを除く。)活性阻害剤。
請求項3:マトリックスメタロプロテアーゼが、ゼラチナーゼ群、ストロメライシン群に属する酵素の中から選ばれる1種又は2種以上である、請求項1又は2記載のマトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害剤。
請求項4:マトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害剤が、ラミニンの分解抑制剤である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害剤。
請求項5:マトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害剤が、プロテオグリカンの分解抑制剤である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害剤。
【0007】
本発明で用いられるマツ科マツ属ニ葉松類とは、マツ属のなかで、針葉の維管束が2個の複数維管束類のことである。
【0008】
マツ属の植物についてのこれまで検討されたものとしては、アカマツのテストステロン−5α−レダクダーゼ阻害作用(特開平7−278003)、保湿剤としてのマツ抽出物(特開2000−229827)、体臭の脱臭活性としてのマツ属植物抽出物(特開2000−247853)、保湿性植物抽出物の組み合わせ配合としてのマツ抽出物(特開2001−31521)、マツ抽出物のテストステロン−5α−レダクダーゼ阻害作用(特開2001−131026)、マツ属由来のプロトアントシアニジンの安定化(特開2001−158739)などがある。フランスカイガンショウ(海岸松)に関しては、数々の検討がされてきた(特開平11−75770、特開2000−229834、特開2001−199868)。また、「ピクノジェノールの癒し」(旭岡光志,DHC,1999年10月20日発行)があり、経口投与での研究成果をまとめている。しかしながら、マトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害とマツ属植物に関する検討は、これまで全くなされていない。
【0009】
本発明で用いられるアカマツとは、学名Pinus densiflora Sieb. et Zucc.で日本の代表的な二葉松である。クロマツとは、学名Pinus thunbergii Parl.で海岸に多い二葉松である。リュウキュウアカマツとは、学名 Pinus luchuensis Maryrでアカマツに似た二葉松で、琉球諸島、南西諸島に分布する。タイワンアカマツは、学名 Pinus massoniana Lamb.で中国東部、台湾、ベトナムに分布する。カシヤマツとは、学名 Pinus khasya Royle ex Gordonでインド東部、インドシナ、フィリピンに分布する。ヨーロッパアカマツとは、学名 Pinus sylvestris L.でヨーロッパ中部及び北部に分布する。ダイオウショウとは、学名 Pinus palustris Mill.で米国南東部に分布する。フランスカイガンショウとは、学名 Pinus pinaster Ait.でフランス南西部から西地中海沿海地に分布する。リギダマツとは、学名Pinus rigida Mill.で北米南東部に分布する。ラジアータマツとは、学名 Pinus radiata D.Donでカリフォルニアに分布する。カサマツとは、学名 Pinus pinea L.で地中海北岸地方に分布する。これらマツは上記分布地の他、各地で栽培も行なわれている。
【0010】
本発明で用いられる抽出物の調製方法は特に限定されないが、例えば種々の溶媒を用い、低温から加温下において抽出する方法があげられる。具体的に抽出溶媒としては、水、メタノール、エタノール等の低級一価アルコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール、酢酸エチル等の低級アルキルエステルが例示され、これらの一種又は二種以上の混合溶媒を用いることができる。
【0011】
本発明で使用する抽出物は、そのまま用いてもよいが、必要に応じてろ過、濃縮してもよい。また、抽出物を吸着法、カラムクロマト法、向流分配法等により、分画、精製して用いることもできる。更に、上記のものを減圧乾燥又は凍結乾燥した後、粉末又はペースト状に調製し、適宜製剤化して用いることもできる。以下抽出物製造例を示すが、製造方法はこれらに限定されるものではない。
【0012】
(抽出物製造例1)
アカマツの乾燥樹皮100gに50vol%エタノール溶液1000gを加え、50℃にて8時間抽出し、冷後、ろ過してアカマツ抽出物を製した。製品の蒸発残留物は、1.63%であった。
【0013】
(抽出物製造例2)
クロマツの乾燥樹皮200gに50vol%エタノール溶液2000gを加え、60℃にて8時間攪拌抽出を行い、冷後ろ過した後、濃縮し、合成吸着体ダイヤイオンHP−20(三菱化学製)1Lを充填したカラムに通液した。水洗後、50vol%エタノール溶液にて溶出し、溶出液を減圧乾固後、30%エタノール溶液300gに溶解し、クロマツ抽出物を製した。製品の蒸発残留物は、2.38%であった。
【0014】
(抽出物製造例3)
リュウキュウアカマツの乾燥樹皮100gに50vol%エタノール溶液1000gを加え、50℃にて8時間抽出し、冷後、ろ過してリュウキュウアカマツ抽出物を製した。製品の蒸発残留物は、1.78%であった。
【0015】
(抽出物製造例4)
タイワンアカマツの乾燥樹皮100gに50%1,3−ブチレングリコール溶液1000gを加え、60℃にて10時間抽出し、冷後、ろ過してタイワンアカマツ抽出物を製した。製品の蒸発残留物は、1.59%であった。
【0016】
(抽出物製造例5)
カシヤマツの乾燥樹皮200gに50vol%エタノール溶液2000gを加え、60℃にて8時間攪拌抽出を行い、冷後ろ過した後、濃縮し、合成吸着体ダイヤイオンHP−20(三菱化学製)1Lを充填したカラムに通液した。水洗後、50vol%エタノール溶液にて溶出し、溶出液を減圧乾固後、30%エタノール溶液300gに溶解し、カシヤマツ抽出物を製した。製品の蒸発残留物は、2.57%であった。
【0017】
(抽出物製造例6)
ヨーロッパアカマツの乾燥樹皮200gに50vol%エタノール溶液2000gを加え、60℃にて8時間攪拌抽出を行い、冷後ろ過した後、濃縮し、合成吸着体ダイヤイオンHP−20(三菱化学製)1Lを充填したカラムに通液した。水洗後、50vol%エタノール溶液にて溶出し、溶出液を減圧乾固後、30vol%エタノール溶液300gに溶解し、ヨーロッパアカマツ抽出物を製した。製品の蒸発残留物は、2.66%であった。
【0018】
(抽出物製造例7)
ダイオウショウの乾燥樹皮100gに50%1,3−ブチレングリコール溶液1000gを加え、60℃にて10時間抽出し、冷後、ろ過してダイオウショウ抽出物を製した。製品の蒸発残留物は、1.37%であった。
【0019】
(抽出物製造例8)
フランスカイガンショウの乾燥樹皮50kgに30vol%エタノール1000kgを加え、室温で5日間抽出した。これをろ過した後、約100Lまで濃縮し、合成吸着体ダイヤイオンHP−20(三菱化学製)100Lを充填したカラムに通液した。水洗後、さらに10vol%エタノール溶液にて洗浄し、50vol%エタノール溶液にて溶出した。溶出液を減圧乾固し、453gの乾固物を得た。乾固物を25vol%エタノール溶液に溶解し、25vol%エタノール溶液で平衡化したセファデックスLH−20(ファルマシア製)20Lを充填したカラムに通液した後、25vol%エタノール溶液で洗浄した。さらに、40vol%エタノール溶液で洗浄後、75vol%エタノール溶液で溶出し、溶出液を濃縮乾固し91.3gの乾固物を製した。
【0020】
(抽出物製造例9)
リギダマツの乾燥樹皮100gに50vol%エタノール溶液1000gを加え、50℃にて8時間抽出し、冷後、ろ過してリギダマツ抽出物を製した。製品の蒸発残留物は、1.58%であった。
【0021】
(抽出物製造例10)
ラジアータマツの乾燥樹皮200gに30vol%エタノール溶液2000gを加え、50℃にて8時間抽出した。これをろ過し、ろ液を減圧下、濃縮乾固した。乾固物を50%1,3−ブチレングリコール1000gに溶解した後、ろ過してラジアータマツ抽出物を製した。製品の蒸発残留物は、2.32%であった。
【0022】
(抽出物製造例11)
カサマツ200gに50vol%エタノール溶液2000gを加え、50℃にて8時間抽出した。冷後ろ過した後、濃縮し、合成吸着体ダイヤイオンHP−20を充填したカラムに通液した。水洗後、50vol%エタノール溶液にて溶出し、溶出液を減圧乾固後、50%1,3−ブチレングリコール溶液300gに溶解し、カサマツ抽出物を製した。製品の蒸発残留物は、2.17%であった。
【0023】
本発明においてアカマツ、クロマツ、リュウキュウアカマツ、タイワンアカマツ、カシヤマツ、ヨーロッパアカマツ、ダイオウショウ、フランスカイガンショウ、リギダマツ、ラジアータマツ、カサマツの1種又は2種以上の抽出物を用いることにより、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)中、コラゲナーゼ群、ゼラチナーゼ群、ストロメライシン群に属するいずれのマトリッスメタロプロテアーゼに対しても拮抗作用を有する阻害剤を得ることができた。
【0024】
コラゲナーゼ群に属するマトリックスメタロプロテアーゼの活性阻害剤としては、コラーゲン分解抑制剤としての適用が例示される。
【0025】
ゼラチナーゼ群に属するマトリックスメタロプロテアーゼの活性阻害剤としては、ラミニンの分解抑制、基底膜を構成するIV型コラーゲンの分解抑制剤としての適用が例示される。
【0026】
ストロメライシン群に属するマトリックスメタロプロテアーゼの活性阻害剤としては、プロテオグリカン分解抑制剤、ラミニン分解抑制剤としての適用が例示される。
【0027】
また、これらはシワの予防・改善を目的とした抗シワ剤としての適用も可能である。
【0028】
本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)活性阻害剤は、皮膚弾力性保持化粧料として用いることを好適とし、その場合、アカマツ、クロマツ、リュウキュウアカマツ、タイワンアカマツ、カシヤマツ、ヨーロッパアカマツ、ダイオウショウ、フランスカイガンショウ、リギダマツ、ラジアータマツ、カサマツの1種又は2種以上の抽出物の配合量は、化粧品全量中、乾燥エキス重量として0.00001〜10重量%、好ましくは0.0001%〜5重量%である。0.00001重量%未満では、本発明の効果が十分に発揮され難く、10重量%を超えて配合した場合、製剤化が難しくなり、安定性、安全性の面から好ましくない。
【0029】
本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)活性阻害剤を、例えば皮膚弾性保持化粧料に用いる場合、有効成分であるアカマツ、クロマツ、リュウキュウアカマツ、タイワンアカマツ、カシヤマツ、ヨーロッパアカマツ、ダイオウショウ、フランスカイガンショウ、リギダマツ、ラジアータマツ、カサマツの1種又は2種以上の抽出物に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、通常化粧品、医薬部外品、医薬品等の外用剤に用いられる他の成分を必要に応じて適宜配合することができる。具体例を示すと次のとおりである。
【0030】
界面活性剤としては、石けん用素地、脂肪酸石けん、高級アルキル硫酸エステル、アルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、リン酸エステル塩、スルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、硫酸化油、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸塩、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等のアニオン界面活性剤。アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノニウム塩、ジアルキルモルホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等のカチオン界面活性剤。
イミダゾリン系界面活性剤、ベタイン系界面活性剤等の両性界面活性剤。ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体等の親油性非イオン界面活性剤。POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POE脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POEアルキルフェニルエーテル、POE・POPアルキルエーテル、テトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物、POE硬化ヒマシ油誘導体、POEミツロウ・ラノリン誘導体、アルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル等の親水性非イオン界面活性剤が挙げられる。
【0031】
油類としては、アボカド油、オリーブ油、ゴマ油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアンナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、ナタネ油、卵黄油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、キリ油、ホホバ油、カカオ脂、ヤシ油、馬油、パーム油、パーム核油、牛脂、羊脂、豚脂、ラノリン、鯨ロウ、ミツロウ、カルナウバロウ、モクロウ、キャンデリラロウ、スクワラン等の動植物油及びその硬化油。流動パラフィン、ワセリン等の鉱物油。トリパルミチン酸グリセリン等の合成トリグリセリンがある。
【0032】
高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、ウンデシン酸、トール酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などがある。高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、ホホバアルコール、ラノリンアルコール、バチルアルコール、2−デシルテトラテセシノール、コレステロール、フィトステロール、イソステアリルアルコール等がある。合成エステルとしては、例えば、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、オレンイ酸デシル、ジメチルオクタン酸、乳酸セチル、乳酸ミリスチル等がある。シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルシクロポリシロキサン等の環状ポリシロキサン、シリコーン樹脂等の三次元網目構造のもの等がある。
【0033】
保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、アテロコラーゲン、尿素、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dlピロリドンカルボン酸塩、可溶性コラーゲン、等のほか、各種動植物抽出物、酵母抽出物等がある。
【0034】
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸誘導体等の安息香酸系紫外線吸収剤、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、アミルサシリレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、4−メチルベンジリデンカンファー、3−ベンジリデンカンファー、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール等がある。
【0035】
ビタミン類としては、例えば、ビタミン油、レチノール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩等のビタミンB6類、L−アスコルビン酸等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム等のパントテン酸類、エルゴカルシフェノール等のビタミンD類、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類、酢酸トコフェノール等のビタミンE類、ビタミンP、ビオチン等がある。
【0036】
天然水溶性高分子としては、例えば、アラビアガム、トラガントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード、アルゲコロイド、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン、コラーゲン、カゼイン、ヒアルロン酸、アルブミン、ゼラチンなどがある。半合成水溶性高分子としては、例えば、メチルセルロース、ニトロセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース系高分子、カルボキシメチルデンプン等のデンプン系高分子、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸系高分子等がある。合成水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール2000等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合高分子系、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等がある。
【0037】
粉末成分としては、例えば、タルク、カオリン、雲母、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、シリカ、硫酸バリウム、焼セッコウ、フッ素アパタイト、セラミックパウダー等の無機粉末、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末などがある。色素剤としては、二酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック、コバルトバイオレツト等の無機顔料、赤色201号、赤色3号、黄色205号、黄色4号等の有機顔料、クロロフィル、リボフラビン、β−カロチン等の天然色素、ベニバナ、ウコン等の植物抽出物色素等がある。防腐剤としては、安息香酸塩、サリチル酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、エタノール等がある。酸化防止剤としては、トコフェノール、アスコルビン酸、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、没食子酸エステル等がある。キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、クエン酸等がある。
【0038】
さらに、抗菌、細胞賦活、保湿、皮脂分泌調整、消炎、収斂、抗酸化、美白、活性酸素抑制、抗アレルギー等の生理活性作用を有する植物抽出物及びこれらの抽出分画、精製物を併用することもできる。また、上記の他、香料、アルコール、水等を適宜配合することができる。
【0039】
本発明は、その剤型が特に限定されるものではなく、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、軟膏、ゲル、エアゾール等、任意の剤型が適用される。
【0040】
また、その使用形態も任意であり、例えば化粧水、乳液、クリーム、パック等のフェイシャル化粧品、ファンデーション、メーキャップ化粧料、毛髪化粧料、芳香化粧料、浴用剤等に用いることができるが、これらの例示に限定されるものではない。
【0041】
実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれら実施例によってなんら限定されるものではない。
【0042】
(試験例1)マトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害の評価
1. 試料の調製
抽出物製造例に示した11の抽出物のほか、フランスカイガンショウ抽出物の市販品ピクノジェノール(ホーファー・リサーチ・ラボラトリー社製)を用いた。ピクノジェノールは、フランスカイガンショウ樹皮から抽出精製されたエキス末で、プロアントシアニジン60%以上、カテキン類7%、有機酸2.5%以上からなる。上記12種の抽出物のうち、粉末はジメチルスルホキシドにて2重量%になるように溶解した。これら抽出物溶液を希釈用緩衝液(0.4MNaCl、10mMCaCl2を含むpH7.4のトリス緩衝液)で希釈して濃度を調製し、これを試験溶液として用いた。濃度は、抽出物の乾燥エキス換算とし、以下の実験を行なった。
【0043】
2. 測定法
活性阻害の測定には、ヤガイ中央研究所製のMMP Activity Assay Kit製品のType-I Collagenase Activity Assay Kit、Type-IV Collagenase Activity Assay Kit、Stromelysin Activity Assay Kitを用いた。また、MMPsとしては、ヤガイ中央研究所製のヒト皮膚細胞由来の各酵素を用いた。コラゲナーゼ群に属する酵素としてMMP−1、ゼラチナーゼ群に属する酵素としてMMP−9、ストロメライシン群に属する酵素としてMMP−3を用いた。
【0044】
FITC蛍光標識したコラーゲン溶液マイクロチューブに、それぞれ氷冷した中和溶液(NaCl,CaCl2,NaN3を含む0.1Mトリス−塩酸緩衝液、pH7.5)50μLを加えた後、各試験溶液50μL、0.4unit/mLの酵素を含んだ酵素溶液100μL加え攪拌した。各マイクロチューブを37℃にて3時間インキュベートした後、氷冷した酵素反応停止剤/溶液(NaCl,o−フェナントロリンを含む0.05Mトリス−塩酸緩衝液、pH9.5/エタノール)200μLを各マイクロチューブに加え数秒間強く攪拌した。30分間室温に放置後、2000rpmにて15分間遠心分離し、上清の蛍光強度(励起波長495nm、蛍光波長520nm)を蛍光分光光度計にて測定した。
【0045】
試験試料を含まない反応系(コントロール:試料希釈用緩衝液)の酵素活性を100として各試験試料濃度でのMMPs活性を求めることにより阻害活性を評価した。MMP−1、MMP−9、MMP−3の結果について、表1、表2、表3に結果を示す。優れた活性阻害作用が確認された。
【0046】
【表1】

Figure 0004796734
【0047】
【表2】
Figure 0004796734
【0048】
【表3】
Figure 0004796734
【0049】
(試験例2)皮膚弾力性保持試験
皮膚の弾力性保持効果を調べるために、下記実施例1〜12、比較例1に示す組成の化粧料を用いて、以下の方法により、皮膚弾力保持効果とシワに対する改善効果について評価試験を行った。
【0050】
無作為に抽出した年齢31〜50歳の健常な女性120名を被験者とし、各10名ずつ実施例及び比較例化粧料を顔面皮膚に連日3ケ月使用した後、弾力性保持とシワに対する改善効果について調べた。
【0051】
(実施例1)クリーム
下記成分(1)〜(10)、別に下記成分(11)〜(16)を75℃に加温溶解しそれぞれA液及びB液とする。A液にB液を加えて乳化し、攪拌しながら50℃まで冷却し、成分(17)を加え、クリームを調製した。
Figure 0004796734
【0052】
(実施例2〜12)
実施例1のアカマツ抽出物に換えてクロマツ抽出物(抽出物製造例2)としたものを実施例2、同様にリュウキュウアカマツ抽出物(抽出物製造例3)としたものを実施例3、同様にタイワンアカマツ抽出物(抽出物製造例4)としたものを実施例4、同様にカシヤマツ抽出物(抽出物製造例5)としたものを実施例5、同様にヨーロッパアカマツ抽出物(抽出物製造例6)としたものを実施例6、同様にダイオウショウ抽出物(抽出物製造例7)としたものを実施例7、同様にフランスカイガンショウ抽出物(抽出物製造例8)の1%溶液(50重量%エタノール溶液に溶解)としたものを実施例8、同様にリギダマツ抽出物(抽出物製造例9)としたものを実施例9、同様にラジアータマツ抽出物(抽出物製造例10)としたものを実施例10、同様にカサマツ抽出物(抽出物製造例11)としたものを実施例11とした。また、同様に市販品ピクノジェノールの1%溶液(50重量%エタノール溶液)に換えたものを実施例12とした。
【0053】
(比較例1)
クリーム実施例1において、アカマツ抽出物3.0%を精製水3.0%に代えた以外は、実施例1と同様にしてクリームを調製した。
【0054】
「皮膚弾力性保持効果」
肌のはり、たるみを視覚評価した。
(判定基準)
有効 :使用前に比べ肌にはりがあり、たるみがない
やや有効:使用前に比べ肌にややはりがあり、たるみが減少した
効果なし:変化なし
「しわに対する改善効果」
目尻のしわの状態を視覚評価した。
(判定基準)
有効 :しわがかなり目立たなくなった
やや有効:しわが以前より目立たなくなった
効果なし:変化なし
【0055】
【表4】
Figure 0004796734
【0056】
表4から明らかなように、実施例1〜12のクリームを用いた場合には、比較例1のクリームを用いた場合よりも、肌のはり、たるみ、目尻のしわの点で改善されていることが認められた。これにより、アカマツ、クロマツ、リュウキュウアカマツ、タイワンアカマツ、カシヤマツ、ヨーロッパアカマツ、ダイオウショウ、フランスカイガンショウ、リギダマツ、ラジアータマツ、カサマツの各抽出物及び市販品ピクノジェノールには、皮膚弾力性保持効果があることが確認された。
【0057】
以下にさらに、本発明の処方例を示す。
【0058】
(実施例13)化粧水
下記成分(5)〜(8)を混合溶解させA液とし、これとは別に下記成分(1)〜(4)及び(9)を混合溶解させてB液とし、A液とB液を均等に混合し、化粧水を調整した。
Figure 0004796734
【0059】
(実施例14)乳液
下記成分(1)〜(10)、別に(11)〜(14)及び(16)を75℃で加熱溶解させてそれぞれA液及びB液とし、A液にB液を加えて乳化し、攪拌しながら50℃まで冷却し、成分(15)を加え、乳液を調製した。
Figure 0004796734
【0060】
(実施例15)石けん
石けん製造の定法により下記成分を混合し製した。
Figure 0004796734
【0061】
(実施例16)クレンジングジェル
下記成分(1)〜(3)、別に(4)〜(6)及び(8)を70℃に加熱溶解させてそれぞれA液及びB液とし、A液にB液を加えて均一になるまで攪拌する。攪拌しながら50℃まで冷却し、成分(7)を加えてクレンジングジェルを製した。
Figure 0004796734
【0062】
(実施例17)パック剤
A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化し、次いでC相を加えて均一に溶解し、製する。
Figure 0004796734
【0063】
(実施例18)乳化型ファンデーション
下記成分(1)〜(6)を充分に混合粉砕した粉末部をAとし、(7)(8)をB液、(9)〜(12)及び(14)をC液とする。C液を加熱攪拌後、Aを添加しホモミキサー処理し、さらに過熱混合したB液を加えてホモミキサー処理する。
攪拌しながら50℃まで冷却し、(13)を加え、さらに室温まで冷却して製する。
Figure 0004796734
【0064】
(実施例19)固形ファンデーション
下記成分(1)〜(7)をブレンダーで均一に混合し、これに(8)〜(14)を加え、よく混練して製する。
Figure 0004796734
【0065】
上記実施例13〜19の化粧料は、いずれも皮膚弾力性保持効果に優れるものであった。
【0066】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害剤及び皮膚弾力性保持化粧料は、優れたマトリックスメタロプロテアーゼ阻害活性を有し、皮膚弾力性保持効果を有し、弾力のある、しわやたるみのない、若々しい肌の状態を保持することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a matrix metalloproteinase (MMPs) activity inhibitor and a skin elasticity maintenance cosmetic. More specifically, a matrix metalloproteinase (MMPs) that has an excellent antagonistic action on the activity of specific matrix metalloproteases (MMPs) that greatly affect skin elasticity and sagging, and can maintain skin youthfulness ( MMPs) activity inhibitors and skin elasticity retaining cosmetics. The present invention can be suitably used for basic cosmetics, makeup cosmetics, hair cosmetics, bath preparations and the like.
[0002]
[Prior art]
The dermis of the skin consists of connective tissue, and the part in contact with the epidermis is uneven. The deeper dermis, called the reticulated layer, is filled with a macromolecular network structure called the extracellular matrix that is not densely packed with cells but has a large extracellular space. The extracellular matrix is composed of intricately intertwined type I, type III, type V, type VI collagen, elastin, proteoglycan, fibronectin and the like. The dermis has a great influence on the elasticity and tension of the skin due to these configurations. On the other hand, the epidermis basement membrane is also considered as a kind of extracellular matrix and consists of four components. It is a component called attachment plaque, transparent layer, dense layer, sub-lamina densa fibrilar zone. These are composed of IV type collagen, laminin, linkin, nidogen and the like. The skin basement membrane is also involved in maintaining the elasticity of the skin, like the dermis.
[0003]
In recent years, research on extracellular matrix has progressed, and various matrix metalloproteases (MMPs) of the Matrixin family, which are thought to play an important role in maintaining the structure and homeostasis of tissues, have been purified. It has been. Among the collagenase groups of these matrix metalloproteases, MMP-1, MMP-8, MMP-13, and MMP-18 are purified. MMP-1 uses fibrous collagens I, II, III, IV, and V as substrates. MMP-8 uses fibrous collagens I, II, and III as substrates. As the stromelysin group, MMP-3, MMP-7, MMP-10, MMP-11, and as the gelatinase group, MMP-2 and MMP-9 are purified. MMP-3 uses proteoglycan, fibronectin, laminin, collagen III, IV, V, IX as a substrate, MMP-7 uses proteoglycan, fibronectin, gelatin proMMP-1 as a substrate, and MMP-2 uses collagen IV, V, VII and X are used as substrates, and MMP-9 uses collagen IV, V, and gelatin as substrates.
[0004]
Suppressing the degradation of the components of the extracellular matrix that forms the basement membrane and dermis of the skin gives elasticity and firmness to the skin and is important for preventing skin aging. To date, several MMP-s inhibitors have been developed for the purpose of preventing skin aging (JP 2000-154131, JP 2000-159631, JP 2000-256122, JP 2000-319155, JP 2001-139466, JP 2001-192316, JP 2001-192317).
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, conventional matrix metalloprotease inhibitors in skin tissues are not always effective and have not produced effective results when formulated into products.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of examining the matrix metalloprotease activity inhibitory action of various substances in order to solve the above-mentioned problems, the present inventors have found that Pinus pine, Pinus pine, Ryukyu red pine, The present inventors have found that the solvent extract of Thai red pine, oak pine, European red pine, Japanese red pine, French beetle, rigid pine, radiata pine, and red pine has excellent matrix metalloprotease activity inhibitory activity and completed the present invention. The present invention provides a cosmetic that has a matrix metalloprotease activity inhibitory effect that greatly affects the retention of skin elasticity and is effective in maintaining skin elasticity while maintaining skin safety.
This invention is comprised by the following Claims 1-5.
Claim 1: A matrix metalloprotease (excluding collagenase and elastase) activity inhibitor, characterized by comprising a solvent extract of the bark of Pinus pine leaf pines as an active ingredient.
Claim 2: The pine pine is one or more of red pine, black pine, Ryukyu red pine, Thai one red pine, oak pine, European red pine, Japanese red pine, French cabbage, rigid pine, radiata pine, and red pine Item 1. An inhibitor of matrix metalloprotease (excluding collagenase and elastase) activity according to Item 1.
[3] The matrix metalloprotease activity inhibitor according to [1] or [2], wherein the matrix metalloprotease is one or more selected from enzymes belonging to the gelatinase group and the stromelysin group.
[4] The matrix metalloprotease activity inhibitor according to any one of [1] to [3], wherein the matrix metalloprotease activity inhibitor is a laminin degradation inhibitor.
Claim 5: The matrix metalloprotease activity inhibitor according to any one of claims 1 to 3, wherein the matrix metalloprotease activity inhibitor is a proteoglycan degradation inhibitor.
[0007]
The pine family Pinaceae used in the present invention is a plurality of vascular bundles having two vascular bundles of needles in the genus Pinus.
[0008]
The pine genus plants that have been studied so far include pine pine testosterone-5α-reductase inhibitory activity (Japanese Patent Laid-Open No. 7-278003), pine extract as a moisturizer (Japanese Patent Laid-Open No. 2000-229827), and body odor deodorization. Pine extract as an activity (Japanese Patent Laid-Open No. 2000-247853), Pine extract as a combination formulation of moisturizing plant extract (Japanese Patent Laid-Open No. 2001-31521), Testosterone-5α-reductase inhibitory action of pine extract (special 2001-131026), and stabilization of protoanthocyanidins derived from the genus Pinus (Japanese Patent Laid-Open No. 2001-158739). Numerous studies have been made on the French cabbage show (Kaimatsu) (Japanese Patent Laid-Open Nos. 11-75770, 2000-229834, and 2001-1998868). In addition, there is "Pycnogenol healing" (Masayoshi Asahioka, DHC, published on October 20, 1999), which summarizes the research results of oral administration. However, no studies on matrix metalloprotease activity inhibition and Pinus plants have been conducted so far.
[0009]
The Pinus densiflora Sieb. Et Zucc., The Japanese red pine used in the present invention, is a representative Japanese bicot pine. Black pine is the scientific name Pinus thunbergii Parl. Ryukyu red pine is a scientific name Pinus luchuensis Maryr, a two-leaf pine similar to red pine, and is distributed in the Ryukyu and Nansei Islands. Pinus massoniana Lamb. Is distributed in eastern China, Taiwan and Vietnam. Oak pine is the scientific name Pinus khasya Royle ex Gordon and is distributed in eastern India, Indochina and the Philippines. European red pine is the scientific name Pinus sylvestris L., distributed in central and northern Europe. Daiosho is the scientific name Pinus palustris Mill. French caigansha is the scientific name Pinus pinaster Ait. It is distributed from the southwestern part of France to the western Mediterranean coastal area. Rigida Pine is the scientific name Pinus rigida Mill. Radiata pine is the scientific name Pinus radiata D.Don and is distributed in California. Pinus pinea L. is distributed in the northern coast of the Mediterranean Sea. These pines are cultivated in various places in addition to the above distribution areas.
[0010]
The method for preparing the extract used in the present invention is not particularly limited, and examples thereof include a method of extracting from low temperature to warm using various solvents. Specific examples of the extraction solvent include lower monohydric alcohols such as water, methanol, and ethanol, liquid polyhydric alcohols such as glycerin, propylene glycol, dipropylene glycol, and 1,3-butylene glycol, and lower alkyl esters such as ethyl acetate. It is illustrated, and these 1 type, or 2 or more types of mixed solvents can be used.
[0011]
The extract used in the present invention may be used as it is, but may be filtered and concentrated as necessary. In addition, the extract can be fractionated and purified by an adsorption method, a column chromatography method, a countercurrent distribution method, or the like. Furthermore, after the above-mentioned product is dried under reduced pressure or freeze-dried, it can be prepared in the form of powder or paste, and can be appropriately formulated and used. Examples of extract production are shown below, but the production method is not limited to these.
[0012]
(Extract production example 1)
To 100 g of dried red pine bark, 1000 g of a 50 vol% ethanol solution was added, extracted at 50 ° C. for 8 hours, cooled, and then filtered to produce a red pine extract. The evaporation residue of the product was 1.63%.
[0013]
(Extract production example 2)
Add 200 g of 50 vol% ethanol solution to 200 g of dried black bark, stir and extract at 60 ° C. for 8 hours, filter after cooling, concentrate and fill with 1 L of synthetic adsorbent Diaion HP-20 (Mitsubishi Chemical) The solution was passed through the column. After washing with water, elution was performed with a 50 vol% ethanol solution. The eluate was dried under reduced pressure and then dissolved in 300 g of a 30% ethanol solution to produce a black pine extract. The evaporation residue of the product was 2.38%.
[0014]
(Extract production example 3)
1000 g of 50 vol% ethanol solution was added to 100 g of dry bark of Ryukyu red pine, extracted at 50 ° C. for 8 hours, cooled, and filtered to produce a Ryukyu red pine extract. The product evaporation residue was 1.78%.
[0015]
(Extract production example 4)
To 100 g of dried bark of Thai red pine, 1000 g of a 50% 1,3-butylene glycol solution was added, extracted at 60 ° C. for 10 hours, cooled, and filtered to produce a Thai white red pine extract. The product evaporation residue was 1.59%.
[0016]
(Extract production example 5)
Add 200g of 50vol% ethanol solution to 200g dry oak bark, stir and extract at 60 ° C for 8 hours, filter after cooling, concentrate and fill with 1L of synthetic adsorbent Diaion HP-20 (Mitsubishi Chemical) The solution was passed through the column. After washing with water, elution was performed with a 50 vol% ethanol solution, and the eluate was dried under reduced pressure and then dissolved in 300 g of a 30% ethanol solution to produce a cashew pine extract. The evaporation residue of the product was 2.57%.
[0017]
(Extract production example 6)
Add 200 g of 50 vol% ethanol solution to 200 g of dried red pine bark, stir and extract at 60 ° C. for 8 hours, filter after cooling, concentrate, and concentrate 1 L of synthetic adsorbent Diaion HP-20 (Mitsubishi Chemical). The solution was passed through the packed column. After washing with water, elution was performed with a 50 vol% ethanol solution, and the eluate was dried under reduced pressure and then dissolved in 300 g of a 30 vol% ethanol solution to produce a European red pine extract. The product evaporation residue was 2.66%.
[0018]
(Extract production example 7)
A 50% 1,3-butylene glycol solution (1000 g) was added to 100 g of dried barley bark, extracted at 60 ° C. for 10 hours, cooled, and then filtered to produce a Dio pepper extract. The evaporation residue of the product was 1.37%.
[0019]
(Extract production example 8)
1000 kg of 30 vol% ethanol was added to 50 kg of dried bark of French cabbage and extracted at room temperature for 5 days. This was filtered, concentrated to about 100 L, and passed through a column packed with 100 L of synthetic adsorbent Diaion HP-20 (manufactured by Mitsubishi Chemical). After washing with water, it was further washed with a 10 vol% ethanol solution and eluted with a 50 vol% ethanol solution. The eluate was evaporated to dryness to obtain 453 g of dried product. The dried product was dissolved in a 25 vol% ethanol solution, passed through a column packed with 20 L of Sephadex LH-20 (Pharmacia) equilibrated with the 25 vol% ethanol solution, and then washed with a 25 vol% ethanol solution. Furthermore, after washing with a 40 vol% ethanol solution, elution was performed with a 75 vol% ethanol solution, and the eluate was concentrated to dryness to produce 91.3 g of a dried product.
[0020]
(Extract production example 9)
1000 g of a 50 vol% ethanol solution was added to 100 g of dried bark of rigida, extracted at 50 ° C. for 8 hours, cooled, and then filtered to produce a rigid pine extract. The product evaporation residue was 1.58%.
[0021]
(Extract production example 10)
To 200 g of dried Radiata pine bark, 2000 g of a 30 vol% ethanol solution was added and extracted at 50 ° C. for 8 hours. This was filtered, and the filtrate was concentrated to dryness under reduced pressure. The dried product was dissolved in 1000 g of 50% 1,3-butylene glycol, and then filtered to produce a radiata pine extract. The product evaporation residue was 2.32%.
[0022]
(Extract production example 11)
2000 g of a 50 vol% ethanol solution was added to 200 g of pine trees and extracted at 50 ° C. for 8 hours. After cooling, the solution was filtered, concentrated, and passed through a column packed with the synthetic adsorbent Diaion HP-20. After washing with water, elution was performed with a 50 vol% ethanol solution, and the eluate was dried under reduced pressure and then dissolved in 300 g of a 50% 1,3-butylene glycol solution to produce a pine extract. The evaporation residue of the product was 2.17%.
[0023]
In the present invention, by using one or more extracts of red pine, black pine, red pine, red pine, cashmere pine, European red pine, Japanese red pepper, french beetle, rigid pine, radiata pine, and red pine, a matrix metallo In the protease (MMPs), an inhibitor having an antagonistic action against any of the Matrix metalloproteases belonging to the collagenase group, the gelatinase group and the stromelysin group could be obtained.
[0024]
Examples of activity inhibitors of matrix metalloproteases belonging to the collagenase group include application as collagen degradation inhibitors.
[0025]
Examples of activity inhibitors of matrix metalloproteinases belonging to the gelatinase group include suppression of laminin degradation and application as a degradation inhibitor of type IV collagen constituting the basement membrane.
[0026]
Examples of activity inhibitors of matrix metalloproteases belonging to the stromelysin group include application as proteoglycan degradation inhibitors and laminin degradation inhibitors.
[0027]
They can also be applied as anti-wrinkle agents for the purpose of preventing and improving wrinkles.
[0028]
The matrix metalloprotease (MMPs) activity inhibitor of the present invention is preferably used as a skin elasticity-retaining cosmetic, in which case, red pine, black pine, rhyukyu red pine, red pine, red pine, European red pine, Japanese red pine, France The compounding amount of one or more extracts of gangansho, rigida, radiata and pine is 0.00001 to 10% by weight, preferably 0.0001% to 5% by weight as a dry extract in the total amount of cosmetics. %. If it is less than 0.00001% by weight, the effect of the present invention is not sufficiently exerted, and if it exceeds 10% by weight, preparation becomes difficult, which is not preferable from the viewpoint of stability and safety.
[0029]
When the matrix metalloprotease (MMPs) activity inhibitor of the present invention is used, for example, in skin elastic retention cosmetics, it is an active ingredient red pine, black pine, rhyukyu red pine, red pine, oak pine, European red pine, Japanese red pine, French caigan. In addition to one or two or more extracts of show, rigid pine, radiata pine, and pine, in addition to those that do not impair the effects of the present invention, other commonly used external preparations such as cosmetics, quasi drugs, and pharmaceuticals The components can be appropriately blended as necessary. A specific example is as follows.
[0030]
Surfactants include soap bases, fatty acid soaps, higher alkyl sulfates, alkyl ether sulfates, N-acyl sarcosine acids, higher fatty acid amide sulfonates, phosphate ester salts, sulfosuccinates, alkylbenzene sulfonates. , N-acyl glutamate, higher fatty acid ester sulfate, sulfated oil, POE alkyl ether carboxylate, POE alkyl allyl ether carboxylate, α-olefin sulfonate, higher fatty acid ester sulfonate, secondary alcohol Anionic surfactants such as sulfate ester salts, higher fatty acid alkylolamide sulfate ester salts, lauroyl monoethanolamide succinate, N-palmitoyl aspartate ditriethanolamine, and sodium caseinate. Alkyltrimethylammonium salt, dialkyldimethylammonium salt, alkylpyridium salt, alkylquaternary ammonium salt, alkyldimethylbenzylammonium salt, alkylisoquinonium salt, dialkylmorphonium salt, POE alkylamine, alkylamine salt, polyamine fatty acid derivative Cationic surfactants such as amyl alcohol fatty acid derivatives, benzalkonium chloride and benzethonium chloride.
Amphoteric surfactants such as imidazoline surfactants and betaine surfactants. Lipophilic nonionic surfactants such as sorbitan fatty acid ester, glycerin fatty acid ester, propylene glycol fatty acid ester, hydrogenated castor oil derivative, glycerin alkyl ether, polyoxyethylene / methylpolysiloxane copolymer. POE sorbitan fatty acid ester, POE sorbite fatty acid ester, POE glycerin fatty acid ester, POE fatty acid ester, POE alkyl ether, POE alkyl phenyl ether, POE / POP alkyl ether, tetra-POE / tetra-POP ethylenediamine condensate, POE hydrogenated castor oil derivative, POE Examples include hydrophilic nonionic surfactants such as beeswax lanolin derivatives, alkanolamides, POE propylene glycol fatty acid esters, POE alkylamines, POE fatty acid amides, and sucrose fatty acid esters.
[0031]
Oils include avocado oil, olive oil, sesame oil, camellia oil, evening primrose oil, turtle oil, macadamian nut oil, corn oil, mink oil, rapeseed oil, egg yolk oil, persic oil, wheat germ oil, sasanca oil, castor oil , Linseed oil, safflower oil, cottonseed oil, eno oil, soybean oil, peanut oil, tea seed oil, kaya oil, rice bran oil, kiri oil, jojoba oil, cacao butter, palm oil, horse oil, palm oil, palm kernel oil Animal and vegetable oils such as beef tallow, sheep fat, pork tallow, lanolin, whale wax, beeswax, carnauba wax, molasses, candelilla wax, squalane, and hardened oils thereof. Mineral oil such as liquid paraffin and petrolatum. There are synthetic triglycerols such as glycerin tripalmitate.
[0032]
Examples of higher fatty acids include lauric acid, myristic acid, palmitic acid, oleic acid, linoleic acid, linolenic acid, stearic acid, behenic acid, 12-hydroxystearic acid, isostearic acid, undecylic acid, tallic acid, eicosapentaenoic acid, docosahexaene. There are acids. Examples of higher alcohols include lauryl alcohol, cetyl alcohol, stearyl alcohol, behenyl alcohol, myristyl alcohol, oleyl alcohol, cetostearyl alcohol, jojoba alcohol, lanolin alcohol, batyl alcohol, 2-decyltetrathececinol, cholesterol, phytosterol, and isostearyl. There is alcohol. Synthetic esters include, for example, cetyl octanoate, octyldodecyl myristate, isopropyl myristate, myristyl myristate, isopropyl palmitate, butyl stearate, hexyl laurate, decyl orenate, dimethyl octanoate, cetyl lactate, myristyl lactate, etc. There is. Examples of silicone include linear polysiloxanes such as dimethylpolysiloxane and methylphenylpolysiloxane, cyclic polysiloxanes such as decamethylcyclopolysiloxane, and three-dimensional network structures such as silicone resins.
[0033]
Examples of humectants include glycerin, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, dipropylene glycol, polyethylene glycol, hexylene glycol, xylitol, sorbitol, maltitol, chondroitin sulfate, hyaluronic acid, mucoitin sulfate, atelocollagen, urea, In addition to sodium lactate, bile salts, dl pyrrolidone carboxylate, soluble collagen, etc., there are various animal and plant extracts, yeast extracts and the like.
[0034]
Examples of ultraviolet absorbers include benzoic acid ultraviolet absorbers such as paraaminobenzoic acid and paraaminobenzoic acid derivatives, anthranilic acid ultraviolet absorbers such as homomenthyl-N-acetylanthranilate, and salicylic acid ultraviolet absorbers such as amylsacylylate. Cinnamic acid UV absorbers such as octylcinnamate, benzophenone UV absorbers such as 2,4-dihydroxybenzophenone, 4-methylbenzylidene camphor, 3-benzylidene camphor, 2-phenyl-5-methylbenzoxazole, etc. is there.
[0035]
Examples of vitamins include vitamin A such as vitamin oil and retinol, vitamin B2 such as riboflavin, vitamin B6 such as pyridoxine hydrochloride, vitamin C such as L-ascorbic acid, and pantothenic acids such as calcium pantothenate. Vitamin D such as ergocalciphenol, nicotinic acid such as nicotinamide, vitamin E such as tocophenol acetate, vitamin P, biotin and the like.
[0036]
Examples of natural water-soluble polymers include gum arabic, gum tragacanth, galactan, guar gum, carob gum, caraya gum, carrageenan, pectin, agar, quince seed, algae colloid, starch, xanthan gum, dextran, succinoglucan, pullulan, collagen, casein. , Hyaluronic acid, albumin, gelatin and the like. Examples of the semi-synthetic water-soluble polymer include cellulose polymers such as methyl cellulose, nitrocellulose and sodium carboxymethyl cellulose, starch polymers such as carboxymethyl starch, and alginic polymers such as sodium alginate. Examples of the synthetic water-soluble polymer include vinyl polymers such as polyvinyl alcohol and carboxyvinyl polymer, polyoxyethylene polymers such as polyethylene glycol 2000, and copolymer polymers such as polyoxyethylene polyoxypropylene copolymer. Systems, acrylic polymers such as polyacrylamide, polyethyleneimine, and cationic polymers.
[0037]
Examples of the powder component include talc, kaolin, mica, sericite, magnesium carbonate, calcium carbonate, silicate, silica, barium sulfate, calcined gypsum, fluorapatite, ceramic powder and other inorganic powders, nylon powder, polyethylene powder, There are organic powders such as polystyrene powder and cellulose powder. Examples of coloring agents include inorganic pigments such as titanium dioxide, iron oxide, carbon black, and cobalt violet, organic pigments such as red No. 201, red No. 3, yellow No. 205, and yellow No. 4, chlorophyll, riboflavin, β-carotene, etc. Natural pigments, plant extract pigments such as safflower and turmeric. Examples of the preservative include benzoate, salicylate, sorbate, dehydroacetate, p-hydroxybenzoate, benzalkonium chloride, hinokitiol, resorcin, and ethanol. Antioxidants include tocophenol, ascorbic acid, butylhydroxyanisole, dibutylhydroxytoluene, gallic acid esters and the like. Examples of the chelating agent include sodium ethylenediaminetetraacetate, sodium polyphosphate, and citric acid.
[0038]
Furthermore, together with plant extracts having physiological activities such as antibacterial, cell activation, moisturizing, sebum secretion adjustment, anti-inflammatory, astringent, antioxidant, whitening, active oxygen suppression, anti-allergy, etc., and these extract fractions and purified products are used in combination You can also. In addition to the above, perfume, alcohol, water and the like can be appropriately blended.
[0039]
The dosage form of the present invention is not particularly limited, and is a solution system, a solubilization system, an emulsification system, a powder dispersion system, a water-oil two-layer system, a water-oil-powder three-layer system, an ointment, a gel, Any dosage form such as aerosol is applied.
[0040]
The use form is also arbitrary, and for example, it can be used for facial cosmetics such as lotion, emulsion, cream, pack, foundation, makeup cosmetics, hair cosmetics, aromatic cosmetics, bath preparations, etc. It is not limited to the illustration.
[0041]
The present invention will be described in more detail with reference to examples, but the technical scope of the present invention is not limited to these examples.
[0042]
(Test Example 1) Evaluation of inhibition of matrix metalloprotease activity Sample Preparation In addition to the 11 extracts shown in Extract Production Examples, a commercial product Pycnogenol (manufactured by Hofer Research Laboratories) of the French caganella extract was used. Pycnogenol is an extract powder that is extracted and purified from French barberry bark, and consists of 60% or more of proanthocyanidins, 7% of catechins, and 2.5% or more of organic acids. Of the above 12 extracts, the powder was dissolved in dimethyl sulfoxide to 2% by weight. These extract solutions were diluted with a buffer solution for dilution (tris buffer solution of pH 7.4 containing 0.4 M NaCl, 10 mM CaCl 2 ) to adjust the concentration, and this was used as a test solution. The concentration was converted to dry extract of the extract, and the following experiment was conducted.
[0043]
2. Measurement method activity inhibition was measured using Type-I Collagenase Activity Assay Kit, Type-IV Collagenase Activity Assay Kit, and Stromelysin Activity Assay Kit, which are products of MMP Activity Assay Kit manufactured by Goat Central Laboratory. Moreover, as MMPs, each enzyme derived from human skin cells manufactured by Yagami Central Research Laboratory was used. MMP-1 was used as an enzyme belonging to the collagenase group, MMP-9 as an enzyme belonging to the gelatinase group, and MMP-3 as an enzyme belonging to the stromelysin group.
[0044]
After adding 50 μL of each ice-cooled neutralization solution (0.1 M Tris-HCl buffer, pH 7.5 containing NaCl, CaCl 2 , NaN 3) to the FITC fluorescently labeled collagen solution microtube, 50 μL of each test solution 100 μL of an enzyme solution containing 0.4 unit / mL enzyme was added and stirred. After incubating each microtube at 37 ° C. for 3 hours, 200 μL of an ice-cooled enzyme reaction terminator / solution (0.05 M Tris-HCl buffer, pH 9.5 / ethanol containing NaCl, o-phenanthroline) was added to each microtube. It was added to the tube and stirred vigorously for several seconds. After standing at room temperature for 30 minutes, the mixture was centrifuged at 2000 rpm for 15 minutes, and the fluorescence intensity (excitation wavelength: 495 nm, fluorescence wavelength: 520 nm) of the supernatant was measured with a fluorescence spectrophotometer.
[0045]
The inhibitory activity was evaluated by determining the MMPs activity at each test sample concentration with the enzyme activity of the reaction system (control: sample dilution buffer) not including the test sample as 100. The results of MMP-1, MMP-9, and MMP-3 are shown in Table 1, Table 2, and Table 3. An excellent activity inhibitory action was confirmed.
[0046]
[Table 1]
Figure 0004796734
[0047]
[Table 2]
Figure 0004796734
[0048]
[Table 3]
Figure 0004796734
[0049]
(Test Example 2) Skin elasticity retention test In order to examine the skin elasticity retention effect, using the cosmetics having the compositions shown in Examples 1 to 12 and Comparative Example 1 below, the skin elasticity retention effect was as follows. An evaluation test was conducted on the improvement effect on wrinkles.
[0050]
120 healthy females aged 31 to 50, randomly selected, were used as subjects, and 10 each of the examples and comparative cosmetics were used on the facial skin for 3 months every day. Investigated about.
[0051]
(Example 1) Cream The following components (1) to (10) and the following components (11) to (16) are dissolved by heating at 75 ° C. to make A solution and B solution, respectively. Liquid B was added to liquid A, emulsified, cooled to 50 ° C. with stirring, and component (17) was added to prepare a cream.
Figure 0004796734
[0052]
(Examples 2 to 12)
What was used as the black pine extract (extract production example 2) instead of the red pine extract of example 1 was used in example 2, and the same was also used as the ryukyu red pine extract (extract production example 3). Similarly, Thai red pine extract (extract production example 4) was used in example 4, similarly cashew pine extract (extract production example 5) was used in example 5, and European red pine extract (extract). Production Example 6) was designated as Example 6, similarly Diaphragm extract (extract production example 7) was designated as Example 7, and similarly French caganella extract (extract production example 8). % Solution (dissolved in 50% by weight ethanol solution) was Example 8, similarly rigor pine extract (Extract Production Example 9) was obtained in Example 9, and Radiata Pine Extract (Extract Production Example) 10) Implemented 10, and Example 11 which was similarly Kasamatsu extract (extract preparation 11). Similarly, Example 12 was replaced with a commercially available 1% solution of Pycnogenol (50 wt% ethanol solution).
[0053]
(Comparative Example 1)
Cream A cream was prepared in the same manner as in Example 1 except that 3.0% of red pine extract was replaced with 3.0% of purified water.
[0054]
"Skin elasticity retention effect"
Visual evaluation of skin elasticity and sagging was performed.
(Criteria)
Effective: Slightly effective skin without sagging compared to before use: Slightly effective skin without sagging and no sagging effect: No change “Improvement effect on wrinkles”
The condition of wrinkles at the corner of the eyes was visually evaluated.
(Criteria)
Effective: Slightly less noticeable wrinkles Effective: No effect wrinkles are less noticeable than before: No change [0055]
[Table 4]
Figure 0004796734
[0056]
As can be seen from Table 4, when the creams of Examples 1 to 12 were used, the skin elasticity, sagging, and wrinkles of the corners of the eyes were improved as compared with the case of using the cream of Comparative Example 1. It was recognized that As a result, the extract of red pine, black pine, red pine, red pine, oak pine, European red pine, scallop, French beetle, rigid pine, radiata pine, red pine and commercially available Pycnogenol have a skin elasticity retention effect. It was confirmed that there was.
[0057]
Furthermore, the formulation example of this invention is shown below.
[0058]
(Example 13) Toner lotion The following components (5) to (8) are mixed and dissolved to give solution A, and separately, the following components (1) to (4) and (9) are mixed and dissolved to give solution B, A liquid and B liquid were mixed uniformly and the lotion was adjusted.
Figure 0004796734
[0059]
(Example 14) Emulsion The following components (1) to (10), and separately (11) to (14) and (16) are heated and dissolved at 75 ° C. to make A liquid and B liquid, respectively. In addition, the mixture was emulsified, cooled to 50 ° C. with stirring, added with component (15), and an emulsion was prepared.
Figure 0004796734
[0060]
(Example 15) The following components were mixed and produced by a conventional method for producing soap.
Figure 0004796734
[0061]
(Example 16) Cleansing Gel The following components (1) to (3) and (4) to (6) and (8) were dissolved by heating at 70 ° C. to make A liquid and B liquid, respectively. And stir until uniform. Cooling to 50 ° C. with stirring, component (7) was added to make a cleansing gel.
Figure 0004796734
[0062]
(Example 17) Packing agent A phase, B phase, and C phase are each uniformly dissolved, B phase is added to A phase to solubilize, and then C phase is added to uniformly dissolve to produce.
Figure 0004796734
[0063]
(Example 18) Emulsification foundation A powder part obtained by sufficiently mixing and pulverizing the following components (1) to (6) is A, (7) and (8) are B liquids, (9) to (12) and (14) Is liquid C. After the liquid C is heated and stirred, A is added and the mixture is homomixed, and the liquid B which is superheated and mixed is added and the mixture is homomixed.
Cool to 50 ° C. with stirring, add (13), and further cool to room temperature.
Figure 0004796734
[0064]
(Example 19) Solid foundation The following components (1) to (7) are uniformly mixed with a blender, and (8) to (14) are added thereto, and the mixture is thoroughly kneaded to produce.
Figure 0004796734
[0065]
The cosmetics of Examples 13 to 19 were all excellent in skin elasticity retention effect.
[0066]
【The invention's effect】
As described above, the matrix metalloprotease activity inhibitor and the skin elasticity retaining cosmetic of the present invention have excellent matrix metalloproteinase inhibitory activity, have a skin elasticity retaining effect, and are elastic wrinkles. It can maintain a youthful skin condition without sagging.

Claims (4)

マツ科マツ属(Pinus)ニ葉松類の樹皮の溶媒抽出物を有効成分とすることを特徴とするゼラチナーゼ群、及びストロメライシン群に属するマトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害剤。A matrix metalloprotease activity inhibitor belonging to the gelatinase group and the stromelysin group, characterized by comprising a solvent extract of the bark of the Pinus pine genus Pinus. ニ葉松類が、アカマツ、クロマツ、リュウキュウアカマツ、タイワンアカマツ、カシヤマツ、ヨーロッパアカマツ、ダイオウショウ、フランスカイガンショウ、リギダマツ、ラジアータマツ、カサマツの1種又は2種以上である請求項1のマトリックスメタロプロテアーゼ(ただし、コラゲナーゼ及びエラスターゼを除く。)活性阻害剤。2. The matrix according to claim 1, wherein the pine pine is one or more of red pine, black pine, red pine, red pine, oak pine, European red pine, Japanese red pine, French cabbage, rigid pine, radiata pine, and red pine. Metalloprotease (except collagenase and elastase) activity inhibitors. マトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害剤が、ラミニンの分解抑制剤である、請求項1又は2のいずれか1項に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害剤。The matrix metalloproteinase activity inhibitor according to any one of claims 1 and 2, wherein the matrix metalloprotease activity inhibitor is a laminin degradation inhibitor. マトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害剤が、プロテオグリカンの分解抑制剤である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ活性阻害剤。The matrix metalloprotease activity inhibitor according to any one of claims 1 to 3, wherein the matrix metalloprotease activity inhibitor is a proteoglycan degradation inhibitor.
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