JP4796563B2 - 熱処理用アルミニウム鋳造合金及び剛性に優れたアルミニウム合金鋳物の製造方法 - Google Patents

熱処理用アルミニウム鋳造合金及び剛性に優れたアルミニウム合金鋳物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4796563B2
JP4796563B2 JP2007311974A JP2007311974A JP4796563B2 JP 4796563 B2 JP4796563 B2 JP 4796563B2 JP 2007311974 A JP2007311974 A JP 2007311974A JP 2007311974 A JP2007311974 A JP 2007311974A JP 4796563 B2 JP4796563 B2 JP 4796563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
casting
alloy
aluminum
heat treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007311974A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009132985A (ja
Inventor
聡 鈴木
和宏 織田
幸雄 倉増
薫 杉田
茂嗣 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkeikin Aluminum Core Technology Co Ltd
Original Assignee
Nikkeikin Aluminum Core Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkeikin Aluminum Core Technology Co Ltd filed Critical Nikkeikin Aluminum Core Technology Co Ltd
Priority to JP2007311974A priority Critical patent/JP4796563B2/ja
Publication of JP2009132985A publication Critical patent/JP2009132985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4796563B2 publication Critical patent/JP4796563B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、大型の工作機械等に用いられる剛性に優れた鋳造用アルミニウム合金に関する。
従来、大型の工作機械等の構成部材の製造には鋳鉄が用いられている。
しかしながら、工作機械の高速度化や高精密作動化の進展に伴い、工作機械構造体自身の軽量化が望まれている。今後、益々軽量化が図られることになるが、現行の鋳鉄材の使用では限界がある。そこで、鋳鉄並みの強度と剛性を有する軽量な素材の開発が急務となっている。
アルミニウム合金の使用も想定されているが、一般的な鋳物用アルミニウム合金やJIS規格AC4C合金、或いはAC4CH合金のT6処理材は引張強度280MPa,ヤング率70GPa程度であって、鋳鉄並みなる観点からは、要望に対して十分に応えられるものではない。また、アルミニウムの複合材は、機械的性質はよいものの、切削加工性に欠け、リサイクルする際に母材と強化材の分離が難しくリサイクル性に欠ける。
このような背景下にあって、特許文献1で、ピストン用ではあるが、高温強度、耐摩耗性、耐疲労性に優れた鋳造用アルミニウム合金が提案されている。
このアルミニウム合金は、10〜17質量%のSiの他に、制限された量のMg,Ti,Zr,V,Cu,Fe,Mn,Ni,Pを含ませるとともに、実質的にデンドライト組織を無くさせていることを特徴としている。
特開2004−76110号公報
ところで、特許文献1で提案されている鋳造用アルミニウム合金は、0.3質量%以上のMgを含有させている。このMgの影響で伸び特性が悪く、厚肉部と薄肉部を有する大型鋳物の場合、鋳造後の焼き入れ時に、厚肉部と薄肉部の温度差が大きくなり、割れ不良を発生することが多くなっている。また、Mgを含む合金は溶解時にMgが酸化しやすく、酸化物が溶湯の中に入りやすいため欠陥となって材料強度と伸びの低下を起こす。このため、産業用の大型機械を構成する部材への適用は難しくなっている。
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、Mg含有量を低減することにより伸び特性を向上させるとともに、剛性の向上を図って鋳鉄品に代替可能でありリサイクル性にも優れたアルミニウム合金鋳物を提供することを目的とする。
本発明の熱処理用アルミニウム鋳造合金は、その目的を達成するため、Si:10.5〜13.5質量%,Ni:1.4〜2.4質量%,Cu:4.0〜5.0質量%,P:0.003〜0.015質量%を含み、残部がAlと不可避的不純物からなり、不純物としてのMgが0.2質量%未満に規制されていることを特徴とする。
さらに、不純物としてのFeが0.3質量%以下に規制されていることが好ましい。
本発明の熱処理用アルミニウム鋳造合金は、さらに、Mn:0.1〜0.9質量%,Cr:0.1〜0.9質量%及びV:0.1〜0.7質量%のうちの一種以上を含むものが好ましく、またさらに、Ti:2.5〜4.0質量%及びB:1.0〜2.0質量%を含んでいてもよい。
請求項1〜4のいずれか1項に記載の成分組成を有するアルミニウム合金し、鋳造後にJIS規格に定めるT5あるいはT6処理を施すと、80GPa以上のヤング率および産業用大型機械の構成材として用いられるのに必要な引張強度、耐力を呈する。
具体的には、請求項1〜4のいずれか1項に記載の成分組成を有するアルミニウム合金を鋳造した後、490〜510℃に1〜8時間保持して溶体化処理した後に焼入れを行い、その後に170〜190℃に4〜8時間保持する時効処理を施すと、80GPa以上のヤング率を呈する程に剛性に優れたアルミニウム合金鋳物が得られる。
本発明により提供される鋳造用アルミニウム合金は、不純物としてもMgが0.3質量%未満に規制されている。このため、伸び値が低下することがなく、鋳造後の熱処理時に割れを生じることもない。また、NiやCuなどの含有量を調整することにより、ヤング率が80GPa以上になるほどの優れた剛性を呈している。さらに、適正量のB及びTiを追加含有させることにより、ヤング率をさらに向上させることができている。
したがって、本発明鋳造用アルミニウム合金により、例えばスピンドルヘッドやラムサドルのような、大型かつ複雑な形状を有する工作機械構造体として、剛性に優れるばかりでなく軽量化化したものを低コストで安定的に提供できるようになる。
本発明者等は、10質量%を超える量のSiを含有させた鋳造用アルミニウム合金において、鋳造後の熱処理においても割れが生じることもなく、しかも剛性を高める手段について検討を重ねてきた。
確かに、前記特許文献1で提案された鋳造用アルミニウム合金は、熱処理により高強度化が図られている。しかしながら伸びが低いために熱処理時の焼き入れ工程で割れが生じやすくなっている。したがって、スピンドルヘッドのような、大型かつ厚肉部と薄肉部を有する複雑な形状を有する工作機械構造体を安定して製造することには不安が付きまとう。また、剛性も必ずしも十分でなかった。
本発明者等の種々の予備実験によると、前記特許文献1に記載の鋳造用アルミニウム合金が低い伸び値を呈する最大の要因が、0.3質量%を超えるMg含有量にあることを見出した。
そこで、Mg含有量を少なくして伸びを確保し、鋳造後の熱処理時に割れ発生を抑制することとした。併せて、Si,Cu,Ni,Cr,V等の含有量を適切に管理し、剛性の向上を図って、鋳鉄並みの剛性を確保することとした。
以下に、その詳細を説明する。
まず、本発明熱処理用アルミニウム鋳造合金を構成する合金の成分組成について説明する。
Si:10.5〜13.5質量%
Siは剛性等の機械的性質向上の他に、耐摩耗性、耐熱性、制振性、低線膨張性および鋳造性(主に流動性)を向上させる作用を呈する。Si含有量が10.5質量%に満たないと流動性が低下し、湯廻り不足による欠陥が生じる。また、十分な機械的特性を得ることができない。逆に、Si含有量が13.5質量%を超える程に多くなると、破壊の起点となる粗大な初晶Siが晶出し、伸び等の機械的性質が低下する。また、焼入れの際に割れやすくなる。
Ni:1.4〜2.4質量%
NiはAlと結合してAl3Niを形成し、剛性や耐熱性を向上させる作用を呈する。Ni含有量が1.4質量%に満たないと、十分な量のAl3Niが晶出せず、所望の剛性向上効果が得られない。逆に、Ni含有量が2.4質量%を超える程に多くなると、破壊の起点となる粗大なAl12Cu5Ni8が晶出し、伸び等の機械的性質、を著しく低下させる。また、Niは高価な元素であるため、地金のコストアップにも繋がる。
Cu:4.0〜5.0質量%
Cuは、熱処理による析出硬化により、機械的特性を向上させる作用を呈する。その作用を有効的に発現させるには、4.0質量%以上の含有を必要とする。しかしながら、5.0質量%を超える程に多くなると伸びが低下して、焼入れ(熱処理)の際に割れが生じやすくなる。
P:0.003〜0.015質量%
Pは初晶Siを微細化させ、破壊の起点となる初晶Siの粗大化を抑制する効果があり、伸び等の機械的特性を低下させない効果がある。しかし、P含有量が0.003質量%に満たない程に少ないと、初晶Siを微細化するには不十分な量であるため、微細化作用は発現せず、よって初晶Siが粗大に成長するため、伸び等の機械的強度が低下しやすい。逆に0.015質量%を超えるPの含有は地金のコストアップに繋がるとともに溶湯の流動性を低下させ湯廻り不足による欠陥が生じる。
不純物としてのMg:0.2質量%未満
MgはT6熱処理で固溶しているMgがSiと結合してMg2Siを析出し、材料強度を高める効果がある。Mg含有量が0.2質量%以上になると、析出するMg2Siが多くなり、材料が硬くなりすぎて、特に伸びを著しく低下させる。その結果、溶体化処理時後の焼入れの際に割れが生じやすくなる。したがって、不純物としてのMg含有量は0.2質量%未満に制限する。0.1質量%以下にすることが好ましい。
不純物としてのFe:0.3質量%以下
Feは破壊の起点となるAlFeSiあるいはAl(Fe,Mn)Siの粗大な針状の晶出物を形成し、伸び等の機械的性質を低下させる。したがって、不純物としてのFeも、0.3質量%以下に制限することが好ましい。
Mn:0.1〜0.9質量%
Mnは、剛性を向上させる作用があり、必要に応じて含有させる。また不可避的に混入し、破壊の起点となるFe系の針状晶出物Al(Fe,Mn)Siを塊状に変化させる作用も有する。前記作用は、Mnを0.1質量%以上含むことによって顕著に発現する。しかし、0.9質量%を超える程に多く含有させると、破壊の起点となるAl(Fe,Mn)Si系金属間化合物が粗大化し、伸び等の機械的性質を低下させるので、Mnを含有させる場合には0.1〜0.9質量%の範囲とする。
Cr:0.1〜0.9質量%
Crは剛性向上に寄与するAl7Cr晶出物を形成し、剛性向上に寄与する元素である。必要に応じて含有させる。しかし、0.1質量%に満たない程に少ないと剛性を向上させるほどの晶出物は形成されない。逆に、0.9質量%を超える程に多くなると、破壊の起点となる粗大なCr系晶出物が多くなって返って、伸び等の機械的性質を低下させることになる。したがって、Crを含有させる場合は、0.1〜0.9質量%の範囲とする。
V:0.1〜0.7質量%
Vも剛性向上に寄与するAl7Vが晶出物を形成し剛性向上に寄与する元素である。必要に応じて含有させる。しかし、0.1質量%に満たない程に少ないと剛性を向上させるほどの晶出物は形成されない。逆に、0.7質量%を超える程に多くなると、破壊の起点となる粗大なV系晶出物が多くなって返って、伸びが低下し、機械的性質を低下させることになる。したがって、Vを含有させる場合は、0.1〜0.7質量%の範囲とする。
Ti:2.5〜4.0質量%及びB:1.0〜2.0質量%
TiとBは互いに結合してTiB2なる化合物を形成して剛性向上に大きく寄与する元素である。必要に応じてTi及びBを合わせて含有させる。Ti量が1.0質量%に満たなかったり、B量が0.5質量%に満たなかったりすると、剛性を向上させるTiB2の生成量が少なく、所望の剛性向上効果は得られない。逆にTi量が4.0質量%を超える程に多かったり、B量が2.0質量%を超えるほどに多かったりすると、TiB2がクラスター化して溶湯の粘性が高くなり、鋳造性を低下させることになる。また、Ti量がTiB2(1:0.452)の比よりも多い場合であって、TiB2となっていないフリーのTi量が0.4%を超すTi量の場合、板状の大きなAl3Ti晶出物が生成し、機械的特性を低下させる。一方、B量がTiB2の比よりも多い場合、Bは溶湯中のそのほかの元素と化合し、AlB2,AlB12,VB2,CrB2を生成する。これら化合物も剛性が高く、この合金の剛性アップに寄与する、したがって、Ti及びBを含有させる場合は、上記範囲内であって、且つ、BをTiB2の等量より多くすることが望ましい。
上記で説明した元素以外の元素は不可避的不純物として取り扱われる。そして、合計で0.5質量%までの含有が許容される。選択成分であるMn,Cr,V,Ti及びBは、規定した含有量に満たないときには所望の特性を発現しないので、その含有は不純物として取り扱われる。
以上のように成分組成が規定されたアルミニウム合金は、鋳造後、T5あるいはT6の熱処理が施されて使用される。T5処理,T6処理により、80GPa以上のヤング率を呈することになる。
そこで、次に溶解・鋳造及びその後の熱処理手段について説明する。
溶解・鋳造
TiとBを含まない合金の場合、合金成分に調合したインゴットの溶解及び鋳造には何の制限もない。通常通りの方法で十分である。ただし、ガスによる引け巣の生成を極力低減するためには、十分に脱ガスした後、鋳造することが好ましい。また、鋳造手段としては、通常の高圧鋳造やダイキャストを用いても良いが、本発明の鋳造用アルミニウム合金は大型の産業機械部材への適用を想定しており、その場合は砂型重力鋳造法で鋳造することが好ましい。
TiとBを含む合金の場合、TiとBはKB4とK2TiF6等のフラックスを用いてAl合金溶湯中に添加しても良いし、あらかじめAl−Ti−Bの母合金を作っておいて、母合金の状態で添加しても良い。
鋳造後、いわゆるT5処理やT6処理を施すことにより、所望の特性を発現させる。
熱処理の各段階での条件について説明する。
溶体化処理:490〜510℃×1〜5時間
溶体化処理はCuの固溶を促進させるために行う。条件は,保持温度490℃〜510℃,保持時間1〜5時間とする。温度が490℃に満たない場合や保持時間が5時間に満たない場合、Cuの固溶が不十分となり,時効処理の際に析出するCu系化合物が少なくなり、時効処理による強度,剛性の向上が小さくなる。また温度が510℃を超えた場合、バーニングが起こり、剛性等の機械的特性が低下する虞がある。5時間を超えて保持しても特性の向上はあまり図れない。また比較的破壊の起点となりやすい針状に成長した共晶SiやAlCuNi系の晶出物の形状が破壊の起点になりにくい塊状化し、伸びが向上し、引張強度が低下するのを防ぐ作用も有する。
溶体化処理後、焼入れする。
時効硬化処理:175〜185℃×4〜8時間
時効処理は,溶体化処理により固溶したCu系析出物の析出を促進させ、機械的特性を向上させるために行う。条件は、保持温度175℃〜185℃、保持時間は4〜8時間とする。温度が175℃より低い場合や保持時間が4時間に満たない場合には,析出が不十分となって十分な機械的特性が得られない。また温度が185℃を超えた場合や保持時間が8時間を超えた場合,過時効状態となって機械的特性が低下する。
実施例1;
次に具体的な実施例について説明する。
表1に示す成分組成のアルミニウム合金溶湯を溶製し、200℃に予熱した舟型形状の金型(寸法200mm×30mm×40mm)に、鋳込み温度720℃で重力鋳造した。冷却後、500℃で2時間溶体化処理し、水焼入れした後、180℃で6時間の時効処理を施した。
時効処理後、鋳造材をJIS規格CT71型引張試験片の形状に加工し、室温環境下で引張試験を行った。その結果を表2に示す。
また、比較例として鋳物用アルミニウム合金の中で剛性が高いJIS規格AC4C合金及びAC4CH合金を使用した。同様の条件で鋳造及びその後の熱処理を行い、引張試験に供した。その結果を併せて表2に示す。
表2に示す結果から、成分組成が適切に調整された本発明合金A1〜A12は、引張強度240MPa以上、耐力200MPa以上、伸び0.2%以上の材料特性と、80GPa以上のヤング率を呈すし、他と比べて引張特性及び剛性に優れていることがわかる。
これに対して、比較例合金B1は、Si含有量が少ないために耐力が十分でなかった。B2はSi含有量が多すぎたために耐力も低かったが伸びも低下していた。B3はNi含有量が少なかったために剛性が不足していた。また、B4はNi含有量が多すぎたために、B5はCu含有量が少なすぎたために、いずれも耐力が十分ではなかった。逆にB6は、耐力は十分であったがCu含有量が多すぎたために伸びが低下していた。
比較例合金B7はMn含有量が多すぎたため、耐力が十分でないばかりか伸びも著しく低下していた。B8は不純物としてのMgが多すぎたために伸びが著しく低下していた。B9はP含有量が少なすぎたために初晶Siが粗大化し,粗大化した初晶Siが破壊の起点となり機械的強度、特に耐力が低下していた。
比較例合金B10,B12は、選択元素として加えるCr,Vの添加量が多すぎたために、かえって耐力を低下させていた。また、従来の鋳造合金であるAC4CやAC4CHは剛性が十分でないことがわかる。
Figure 0004796563
Figure 0004796563
実施例2;
実施例1において伸びの低かった本発明合金A1、A2,A5,A8のアルミニウム合金を、一般的なスピンドルヘッド(図1参照)の形状(幅300mm、長さ1200mm、高さ300mm)に、各合金につき10個ずつ、鋳込み温度720℃で砂型重力鋳造した。冷却後、505℃で2時間の溶体化処理を行った後に水焼入れを行って割れの有無を肉眼で確認した。
また比較合金B2,B6,B7,B8においても同様の試験を行った。
その結果を表3に示す。
この結果、比較合金はほとんどのものに鋳物の薄肉部に割れが確認された。これに対して、本発明合金A1及びA8には割れは確認できなかった。また本発明合金A2、A5に関しては割れが確認されたものの、その数は10個中1,2個と少なかった。
このように伸びを0.2%以上にすることにより焼入れ時の割れ発生を抑制できることがわかる。特に伸びを0.4%以上とすれば、割れはほとんど発生しないことがわかる。
Figure 0004796563
実施例2で用いた試験片鋳物の形状を示す図

Claims (6)

  1. Si:10.5〜13.5質量%,Ni:1.4〜2.4質量%,Cu:4.0〜5.0質量%,P:0.003〜0.015質量%を含み、残部がAlと不可避的不純物からなり、不純物としてのMgが0.2質量%未満に規制されていることを特徴とする熱処理用アルミニウム鋳造合金。
  2. 不純物としてのFeが0.3質量%以下に規制されている請求項1に記載の熱処理用アルミニウム鋳造合金。
  3. さらに、Mn:0.1〜0.9質量%,Cr:0.1〜0.9質量%及びV:0.1〜0.7質量%のうちの一種以上を含む請求項1又は2に記載の熱処理用アルミニウム鋳造合金。
  4. さらに、Ti:2.5〜4.0質量%及びB:1.0〜2.0質量%を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱処理用アルミニウム鋳造合金。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の成分組成を有し、鋳造後のT5処理あるいはT6処理により80GPa以上のヤング率を呈する熱処理用アルミニウム鋳造合金。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の成分組成を有するアルミニウム合金を鋳造した後、490〜510℃に1〜8時間保持して溶体化処理した後に焼入れを行い、その後に170〜190℃に4〜8時間保持する時効処理を施すことを特徴とする剛性に優れたアルミニウム合金鋳物の製造方法。
JP2007311974A 2007-12-03 2007-12-03 熱処理用アルミニウム鋳造合金及び剛性に優れたアルミニウム合金鋳物の製造方法 Active JP4796563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007311974A JP4796563B2 (ja) 2007-12-03 2007-12-03 熱処理用アルミニウム鋳造合金及び剛性に優れたアルミニウム合金鋳物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007311974A JP4796563B2 (ja) 2007-12-03 2007-12-03 熱処理用アルミニウム鋳造合金及び剛性に優れたアルミニウム合金鋳物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009132985A JP2009132985A (ja) 2009-06-18
JP4796563B2 true JP4796563B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=40865132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007311974A Active JP4796563B2 (ja) 2007-12-03 2007-12-03 熱処理用アルミニウム鋳造合金及び剛性に優れたアルミニウム合金鋳物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4796563B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101637639B1 (ko) 2014-02-27 2016-07-07 현대자동차주식회사 티타늄화합물을 포함하는 고탄성 알루미늄 합금 및 그 제조방법
KR101738038B1 (ko) * 2015-08-13 2017-05-19 현대자동차주식회사 탄성 및 내마모성이 우수한 과공정 Al-Si계 합금
JPWO2021112155A1 (ja) * 2019-12-04 2021-06-10

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4665413B2 (ja) * 2004-03-23 2011-04-06 日本軽金属株式会社 高剛性・低線膨張率を有する鋳造用アルミニウム合金

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009132985A (ja) 2009-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111032897A (zh) 形成铸造铝合金的方法
JP2013528699A (ja) アルミニウムダイカスト合金
JP2007169712A (ja) 塑性加工用アルミニウム合金
JP5305323B2 (ja) ダイカスト用Zn合金およびダイカスト用Zn合金を用いたダイカスト部材の製造方法
WO2016034857A1 (en) A casting al-mg-zn-si based aluminium alloy for improved mechanical performance
JP5206664B2 (ja) 熱伝導用途用アルミニウム合金材
JP2009108409A (ja) 靭性に優れた鋳造用Al−Mg系アルミニウム合金及びそれからなる鋳造部材
JP2004084058A (ja) 輸送機構造材用アルミニウム合金鍛造材の製造方法およびアルミニウム合金鍛造材
JP4796563B2 (ja) 熱処理用アルミニウム鋳造合金及び剛性に優れたアルミニウム合金鋳物の製造方法
JP4994734B2 (ja) 鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物
JP4145242B2 (ja) 鋳物用アルミニウム合金、アルミニウム合金製鋳物およびアルミニウム合金製鋳物の製造方法
WO2018042494A1 (ja) 高強度アルミニウム合金、その合金からなる内燃機関用ピストン、および内燃機関用ピストンの製造方法
JP4093221B2 (ja) 鋳物用アルミニウム合金、アルミニウム合金鋳物およびその製造方法
JP2006322062A (ja) 鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物
JP5499610B2 (ja) アルミニウム合金部材およびその製造法
JP3840400B2 (ja) 輸送機器用アルミニウム合金の半溶融成型ビレットの製造方法
JP7459496B2 (ja) アルミニウム合金鍛造材の製造方法
JP7293696B2 (ja) アルミニウム合金鋳造材およびその製造方法
JP2018024922A (ja) Al合金鋳造物及びその製造方法
JP2022093988A (ja) アルミニウム合金鍛造品およびアルミニウム合金鍛造品の製造方法
JP4121266B2 (ja) 輸送機器用アルミニウム合金の半溶融成型ビレットの製造方法
JP2008266719A (ja) 快削アルミニウム合金押出し材
JP2006316341A (ja) 鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物
JP7126915B2 (ja) アルミニウム合金押出材及びその製造方法
JP2005082865A (ja) ダイカスト用非熱処理アルミニウム合金、同合金を用いたダイカスト製品および同製品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20090619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4796563

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350