JP4796239B2 - シロアリ検知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シロアリ検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、シロアリ防除において、「可能な限り環境中に殺虫剤などの異物を放出せず、また残さない防除技術」の確立が強く求められている。特に最近、レスケミカル、ケミカルフリーな防除処理に関する研究が、アメリカ、オーストラリア、日本などで盛んに研究されている。このようなレスケミカルを達成するためには、シロアリ食害部位や被害の程度をできる限り初期の段階で探知する技術が、シロアリ被害の少ない段階でのシロアリ防除、という意味で非常に重要な役割を持つと考えられる。
つまり、定期的にシロアリ被害の調査を行うなどして、シロアリの被害を早期に発見することができれば、シロアリの生息する虞のある区域全体への薬剤散布を行う従来の薬剤使用方法に替えて、シロアリが実際に活動している部分だけに限定的に薬剤を使用してシロアリを防除することが可能になり、レスケミカルに貢献することができると考えられる。
【0003】
シロアリは、風や光を嫌うため木材表面、基礎コンクリート、束石などに土のトンネルを作り、その中を移動していくため、特にこの蟻道を追うことによってシロアリの食害範囲がある程度推測できる。そのため、シロアリが生息していそうな場所で、実際にシロアリ被害を調査する手段としては、目視により蟻道や蟻土、羽アリの群飛などを発見する方法がシロアリ駆除業者等により行われている。
【0004】
さらにシロアリは木材の表面を残し、主に内部を食害していくため、ドライバなどでほじってみると内部にはしっかりと食害痕が残っている。また食害されている木材は、内部が空洞化しているため、その木材表面をドライバなどでたたくと、健全材とは異なった音がする。そのため、このような音によって比較的早期にシロアリの食害を発見し、シロアリの防除を行うこともシロアリ駆除業者等により行われている。
【0005】
また、音によるシロアリの探知方法としては、シロアリの走行音、警戒攻撃音などの可聴音を増幅して検出する方法がある。
【0006】
さらに、シロアリの活動、特にシロアリの職蟻が木材を摂食する活動を木材の微小な破壊としてとらえ、超音波領域でこれを非破壊検出する新しい手法として、アコースティック・エミッション(AE)によるシロアリ探知が研究され、このような音波に基づきシロアリ探知を行うためのシロアリ検知装置が開発されている。
【0007】
また、実際にシロアリの食害の対象となる木材などに電気回路を印刷して、シロアリの食害の発生しそうな場所に放置しておき、その木材などが食害を受けたときに、前記電気回路が切断されるのを電気的に検知し、シロアリの存在を知るシロアリ検知装置が開発されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のシロアリ防除業者の視覚あるいは聴覚などによるシロアリの検知方法は、熟練者とそうでない者とで非常に結果が異なることや、シロアリの被害がかなり進行したものでないと発見が困難であるという問題がある。
また、シロアリの活動を音波に基づき検知する方法については、可聴音領域の様々な雑音の影響を受けやすく、このような音を正確に効率よく採集するには、精密且つ複雑な構成の検知装置が必要になるため実用的で無い等の理由から、ほとんど利用されていないのが現状である。
【0009】
このような現状を受け、定期的なシロアリのモニタリングを行うに当たって、簡便且つ確実にシロアリ検知を行うことが、重要になるのであるが、上述の電気的なシロアリ検知装置についても、シロアリの食害が発生しそうな場所に、通電状態をモニタするための電力を供給するバッテリや、食害の発生を報知する警報装置等を、前記木材と併せて設置する必要があって、検知対象場所が広範囲である場合には、装置自体を多数用意せざるを得ず、モニタリングの期間が長期に及ぶ場合には、装置自体を長寿命のものにしておいたり、頻繁にバッテリを交換したりする必要があるなど、そのシロアリ検知装置の設置に多大な費用と労力を要するものとならざるを得なかった。
【0010】
従って、本発明の目的は、上記実状に鑑み、簡便且つ確実にシロアリを検知しその食害を予防可能にする技術を提供する事にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
一般に、シロアリが木材等を食べた場合に、種々の代謝ガスが発生するといわれている。本発明者らは、上述の視覚、聴覚に基づくシロアリの検知には、いずれも限界があるとの認識から、前記代謝ガスを検知することによりシロアリを発見することができるのではないかと考え、鋭意研究の結果、前記代謝ガスを検知可能なガス検知素子を用いることにより、前記シロアリの代謝ガス量を把握し、そのシロアリの生息数を推定しうることを見いだし、本発明に想到した。
【0012】
そこで、この目的を達成するための本発明のシロアリ検知装置の特徴構成は、
シロアリ代謝した水素ガスを検知する水素ガス検知素子、シロアリ検知対象部から前記水素ガス検知素子へ検知対象ガスを誘導するガス誘導部と、を備え、
前記ガス誘導部に、前記シロアリ検知対象部に挿通自在な細管状のガス吸引ノズルを設けると共に、前記ガス吸引ノズルに開口部を設け、
前記開口部を介して前記シロアリ検知対象部から前記ガス誘導部に前記水素ガスを導入する点にある。
また、別の特徴構成は、
シロアリの代謝ガスを検知するガス検知素子と、シロアリ検知対象部から前記ガス検知素子へ検知対象ガスを誘導するガス誘導部と、を備え、
記ガス誘導部に、前記シロアリ検知対象部に挿通自在な細管状のガス吸引ノズルを設け、前記ガス吸引ノズルに外嵌装着した状態で前記ガス吸引ノズルの開口部を開口、閉塞切換容易に変位可能に形成してある鞘部材を設けてある点にある。
さらなる別の特徴構成は、
シロアリの代謝ガスを検知するガス検知素子と、シロアリ検知対象部から前記ガス検知素子へ検知対象ガスを誘導するガス誘導部と、を備え、
記ガス誘導部に、シロアリ検知対象部に挿通自在な細管状のガス吸引ノズル、及び、前記ガス吸引ノズル近傍の検知対象ガスが拡散するのを防止するガス捕集部を設けてある点にある
【0013】
〔作用効果〕
つまり、シロアリの代謝ガスを検知するガス検知素子を備えてなるから、シロアリの代謝ガス成分としての水素、メタン、各種臭い成分等を検知することができる。ここで、シロアリの生息するシロアリ検知対象部から、前記ガス検知素子へ検知対象ガスを誘導するガス誘導部を備えているから、前記検知対象ガスは、確実に前記ガス検知素子に誘導されるので、前記ガス検知素子は周囲の妨害ガスを検知しにくい状態で、その検知対象ガスに含まれる代謝ガスを検知することができる。
つまり、シロアリの生息数に応じた量の代謝ガスが発生すると、そのシロアリの生息する検知対象部内でのその代謝ガス濃度もそれに対応して高くなる。その代謝ガスを含む検知対象ガスが、周囲の妨害ガスにより撹乱されたり、空気で希釈されたりしにくい状態で前記ガス検知素子が検知するから、そのガス検知素子からの出力は、前記代謝ガス濃度に対応して、そのシロアリの生息数に応じた出力となる。そのため、前記ガス検知素子からの出力に基づきシロアリの生息数を推定することができ、そのシロアリによる被害状況を推定することができる。
【0014】
また、このようなシロアリ検知装置によれば、代謝ガスの検知を最大でも数時間程度行うだけで長期日数にわたるモニタリングを行うことなしにシロアリの生息状態を確認できるから、シロアリの検知対象場所が広範囲で、かつ、長期にわたるモニタリングが必要な場合でも、その検知対象場所毎にシロアリの検知作業者がシロアリ検知装置を用いて順次確認すればよいから、多数のシロアリ検知装置を同時に長期間にわたって使用し続ける必要が無く、そのシロアリ検知装置にかかる管理も容易になる。
【0015】
ここで、前記ガス検知素子が、水素ガス検知素子であるので、前記出力は、検知時間に応じて比較的速やかに増加する傾向が観測されるために、シロアリの食害状況を迅速に定量することができる。
【0016】
また、別の特徴構成では、前記ガス誘導部に、シロアリ検知対象部に挿通自在な細管状のガス吸引ノズルを設けているので、前記シロアリ検知対象部が建物の細かな隙間や土中であってもシロアリ生息していると思われる検知対象部の検知対象ガスを前記ガス検知素子に誘導することができる。また、前記ガス吸引ノズルに外嵌装着した状態で前記ガス吸引ノズルの開口部を開口、閉塞切換容易に変位可能に形成してある鞘部材を設けてあるので、その鞘部材を前記ガス吸引ノズルに装着した状態で、前記開口部を開口状態にすれば、前記ガス吸引装置で検知対象ガスを吸引可能な状態になり、前記開口部を閉塞した状態にすれば、前記ガス吸引ノズルをシロアリ検知対象部に押入しても前記開口部には異物が侵入しにくい状態になる。そのため、前記開口部を閉塞状態にして、シロアリによる食害の生じていると思われる木材の隙間や、シロアリの巣が有ると思われる土中にそのガス吸引ノズルを押入し、その後、前記開口部を開口状態に切換えれば、前記開口部には異物が侵入しにくい状態で前記ガス吸引ノズルをシロアリ検知対象部にまで到達させた後に、前記シロアリ検知対象部から検知対象ガスを吸引容易な状態を形成することが出来る。
【0017】
さらなる別の特徴構成では、前記ガス吸引ノズル近傍の検知対象ガスが拡散するのを防止するガス捕集部を設けてあるので、前記検知対象ガスがガス吸引ノズル近傍で、拡散しようとする検知対象ガスをより確実に前記ガス吸引ノズルに導くことができ、低濃度の代謝ガスしか含まれない検知対象ガスを前記ガス検知素子で検知することができるとともに、その代謝ガスが周囲の空気により希釈されて、検知困難な低濃度になったり、定量困難な状況になったりするのを防止することが出来る。
【0018】
従って、容易にかつ確実にシロアリ検知対象部から検知対象ガスを吸引し、被検知ガスを検知することが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明のシロアリ検知装置は、シロアリの代謝ガスを検知するガス検知素子1を備え、シロアリ検知対象部Aから前記ガス検知素子1へ検知対象ガスを誘導するガス誘導部2をガス導入部4に連通して備え、前記ガス誘導部2を通じてシロアリ検知対象部Aから検知対象ガスを吸引するガス吸引装置3を設けて構成してある。
【0020】
前記ガス検知素子は、例えば、以下のように形成した水素ガス検知素子、臭い検知素子、炭化水素ガス検知素子等を採用することができる(図2参照)。
【0021】
〈水素ガス検知素子〉
市販の水酸化インジウム(In(OH)3)の微粉体を電気炉を用いて焼成することにより酸化インジウムの粉体が得られる。この酸化インジウムをさらに粉砕し、微粉体とし、1.3−ブタンジオール等の分散媒を用いてペースト状にし、図2(イ)に示すように、貴金属線11を覆って球状に塗布し、乾燥後前記貴金属線1に電流を流通させ、空気中で焼結し、感応層12のみからなる熱線型半導体式ガス検知素子を得た。この熱線型半導体式ガス検知素子に、ランタニド金属から選ばれる少なくとも一種以上の金属の塩の溶液を含浸させ、乾燥・焼成して前記感応層12に、各種金属を酸化物の形態で担持させる。
こうして出来た熱線型半導体式ガス検知素子を、例えば、ヘキサメチルジシロキサン(HMDS)の飽和蒸気圧(35℃で約9Vol%)の環境において加熱する。加熱は、貴金属線11に電流を流通させ、ジュール熱を発生させることにより感応層2全体がヘキサメチルジシロキサンの分解温度以上になるように調整する。すると、雰囲気のヘキサメチルジシロキサンが熱分解して感応層12表面に緻密なシリカ薄膜13aを形成し、水素ガス検知素子として用いられるようになる(例えば特願2000−152831号参照)。
【0022】
〈臭い検知素子〉
四塩化スズを用い一定の水溶液を調整し、これにアンモニア水を滴下して得た水酸化スズの沈澱物を乾燥後、電気炉で600℃で2時間焼成して酸化スズを得る。これを粉砕して微粉末とし、水で練ってペースト状にする。このペーストを図2(ロ)に示すように、貴金属線として白金薄膜の櫛形電極11とヒーターを備えたアルミナ基板の電極部分に塗布する。これを乾燥させた後に電気炉で1000℃〜1400℃の温度で2時間焼成し酸化スズの厚膜からなる感応層12を得て、ガス検知素子を得る。硝酸鉛の水溶液を、前述の酸化スズに対して、0.5〜8atm%(最適添加量2atm%)になるように調整して、それぞれの液を前記感応層12に含浸する。さらにこれを室温で乾燥後600℃で1時間加熱しそれぞれの酸化物を得る。次に酸化チタンを粉砕して微粉末としたものを水で練ってペースト状にし、これを前述の酸化スズ焼結体の表層に塗布する。さらに室温で乾燥後600℃で2時間加熱し焼結させて触媒層を形成する。(例えば特願平6−48394号参照)
【0023】
〈炭化水素ガス検知素子〉
水酸化インジウムの微粉体に塩化スズの所定濃度水溶液を、前記水酸化インジウム中のインジウムに対してスズが0.5atm%含まれるように含浸させ、80℃で24時間乾燥させた後、電気炉で600℃で4時間焼成した。こうして得られた酸化インジウムをさらに粉砕して、平均粒径1.5μm程度の微粉体を形成した。この微粉体を1,3−ブタンジオールを用いてペーストにして、図2(イ)に示すように、実効寸法0.40mmの白金線コイル11(線径20μm、巻き径0.30mm、巻き間隔0.02mm)に直径0.45mmの球形で、前記白金線コイル11の全体を覆うように塗布する。これをさらに80℃で1時間乾燥させた後、前記白金線コイルに電流を流し、そのジュール熱で600℃で1時間焼成させ、熱線型半導体式ガス検知素子1の感応層12を得た。
一方、市販の塩化スズと硝酸コバルトを前記コバルトが溶質成分中に、0.1〜2.0atm%含まれるような所定濃度に溶解した混合水溶液を用意し、アンモニア水溶液を滴下し、加水分解により沈殿物を得た。生成した沈殿物は、蒸留水で洗浄して塩素等の雑イオンを除去した後、80℃1時間乾燥させて、スズ酸ゲルを得た。これをさらに細かく粉砕し、電気炉を用いて600℃にて4時間焼成し、最終的に酸化コバルトを0.5atm%含有した酸化スズを得た。この酸化物をさらに粉砕して、平均粒径1.0μm程度の微粉体を形成した。
この微粉体を1,3−ブタンジオールを用いてペーストにして、前記感応層12を被覆するように、50μm厚になるようにコーティングし、被覆層(触媒層)13cを形成した。さらに、同様に、乾燥後、600℃にて30分間空気中で焼結させ、熱線型半導体式ガス検知素子を得た。(例えば特願平09−299842号参照)
【0024】
前記ガス検知素子1は、図3に示すように、ブリッジ回路に組み込んで用いられる。つまり、前記ガス検知素子1に、固定抵抗R0を直列に接続するとともに、このガス検知素子1と固定抵抗R0との合成抵抗に対して固定抵抗R1と固定抵抗R2との合成抵抗を、前記ガス検知素子1と固定抵抗R1、固定抵抗R0と固定抵抗R2が対向するように並列に接続する。また、前記ガス検知素子1と固定抵抗の間と、前記固定抵抗R1と固定抵抗R2との間との電位差をセンサ出力として取出す出力部8を接続してある。前記出力部8では、得られたセンサ出力を代謝ガス濃度もしくはシロアリの頭数もしくはシロアリ被害度に換算し、報知部9においてに数値表示したり、ブザーを鳴動させたりして検知結果を報知可能に構成する。
【0025】
このようなブリッジ回路によれば、供給電圧をE、センサ出力をV、半導体式ガス検知素子の全体としての抵抗値をRs、各固定抵抗R0,R1,R2の抵抗値をそれぞれR0、R1、R2としたときに、数1の関係を有する。
【0026】
【数1】
Figure 0004796239
【0027】
前記ガス検知素子1は、図1に示すように、前記ブリッジ回路を備えた基板5に取付けられ、ガス検知装置本体Bに内装されるとともに、ガス検知室6に配置される。また、ガス検知室6はガス導入部4及び排気部7に連通し、前記ガス検知室6と排気部7との間には、前記ガス導入部4から検知対象ガスを吸引するガス吸引装置3を備える。
【0028】
ガス誘導部2は、シロアリ検知対象部に挿通自在な細管状のガス吸引ノズル21を前記ガス導入部4に接続構成してある。また、前記ガス吸引ノズル21に外嵌装着される鞘部材25を設けてある。また、前記ガス吸引ノズル21とガス導入部4との間には除湿フィルタ24を介在させてある。
前記ガス吸引ノズル21及び前記鞘部材25は、ともに先端部21a、25a近傍の側部にガス吸引用の開口部21b、25bをそれぞれに備える。両者21,25の位相をそろえて互いに嵌合させると、両開口部が連通接続した開口状態になり、前記ガス検知装置本体Bが検知対象ガスを吸引可能になる。両者21,25の軸心周りにおける位相を異ならせて互いに嵌合させると、前記両開口部21b、25bが連通しない閉塞状態になり、前記ガス検知装置本体Bが検知対象ガスを吸引しない状態でしかも前記ガス吸引ノズル21及び前記鞘部材25をシロアリ検知対象部Aに押入したときに前記開口部21b、25bから異物を吸引してしまって、ガス誘導部2が詰まってしまうような不都合が起こりにくいようにしてある。尚、前記ガス吸引ノズル21及び前記鞘部材25の基端部側には、一対のハンドル部を設けてあり、前記ガス吸引ノズル21及び前記鞘部材25を軸心周りに互いに相対回動操作して、前記開口部21b、25bの位相を切り替えて合わるための操作部及び位相を示すマーカーとして機能させられる。
【0029】
このシロアリ検知装置を用いる場合には、前記開口部21b、25bを閉塞状態にして、シロアリによる食害の生じていると思われる木材の隙間や、シロアリの巣が有ると思われる土中などのシロアリ検知対象部Aにそのガス吸引ノズル21,25を押入し、その後、前記開口部21b、25bを開口状態に切換える。すると、前記開口部21b、25bには異物が侵入しにくい状態で前記ガス吸引ノズル21,25をシロアリ検知対象部Aにまで到達させられる。
すると、前記吸引ノズル21の先端部近傍をシロアリ検知対象部に配置し、検知対象ガスを吸引してガス検知素子に誘導し、そのガス検知素子によって前記検知対象ガスに含まれるシロアリからの代謝ガスを検知できる。検出された代謝ガスは、前記出力部8は、代謝ガス濃度もしくはシロアリの頭数もしくはシロアリ被害度に換算され、報知部9においてに数値表示や、ブザーの鳴動音として報知される。
【0030】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
<シロアリ食害の検出について>
前記水素ガス検知素子,ニオイ検知素子、炭化水素ガス検知素子の3種類の半導体式ガス検知素子を使用し,実験室内においてイエシロアリから発生する代謝ガスの検出を行った。
実験方法
図4のように,ポリプロピレン容器100a、100b(内径約54mm,高さ約80mm,容積725ml)の中に、イエシロアリ101を、職蟻,兵蟻が
(a)100:10,
(b)200:20,
(c)500:50,
(d)1000:100
の構成比となるように封入し、そのポリプロピレン容器の蓋100bに前記3種類の半導体式ガス検知素子1,1,1を、そのポリプロピレン容器100a内に臨んで直接取付け、前記ポリプロピレン容器100a内に発生する代謝ガスの挙動を調べた。尚、ポリプロピレン容器100a内は、
(1):水を含ませた濾紙102を入れてあるもの、(図4(ロ))
(2):水を含ませたアカマツ試料103(30×30×50mm)を入れてあるもの、(図4(ハ))
(3):前記アカマツ試料103を前記イエシロアリとともに、側壁104aがアクリル製で底部104bが石膏製の上部開放有底筒状容器104に入れるとともに、その有底筒状容器104外の前記ポリプロピレン容器100a内に水を含ませた脱脂綿105を入れてあるもの(図4(イ))、
(4):(3)の条件に加え、前記イエシロアリが2日間絶食状態であったものを用いたもの(図4(イ))
の4種の条件のものを用意して、それぞれの場合における封入後3時間における代謝ガスの濃度を調べた。
以下(a)かつ(1)の条件のものを(a1)のように標記するものとする
また,
(e)なにも封入しないもの,
(f)水を含ませた濾紙のみ封入したもの,
(g)水を含ませたアカマツ試料のみ封入したもの,
(h)イエシロアリの死骸(職蟻:兵蟻,200:20)のみ封入したもの
についても同様に調べた。
【0031】
<実験結果と考察>
それぞれの条件におけるガス検知素子の出力に基づき得られたガス濃度を図5に示す。
【0032】
水素ガス検知素子では、図5(イ)に示すように、(e)〜(h)の条件で出力が得られないために、妨害ガスの影響を受けにくく、かつ、(a)〜(d)の条件でシロアリの頭数が増えるに従って出力が高くなり、水素ガスの検出濃度とシロアリの生息数とには高い相関性があることが読みとれる。従って、水素ガス検知素子により代謝ガスを検出すれば、特に好適にシロアリによる被害状況が確認できることがわかる。
【0033】
これに対して、ニオイ検知素子を用いた場合には、図5(ロ)に示すように、シロアリの有無によらず出力が得られ、特にアカマツ試料のニオイを直接検知していることが読みとれる。
また、(g)、(a4)〜(d4)の傾向を見ると、シロアリの頭数の増加に従って、アカマツ試料のニオイに加えて、直接シロアリの食害によって発生したニオイによる出力が増加し、アカマツ試料に対してシロアリの頭数が増えすぎると、食害の程度が頭打ちになるに従ってそのニオイに対する出力も頭打ちになっていることが読みとれる。
【0034】
つまり、シロアリの食害そのものによる代謝ガスの発生がシロアリの頭数と相関を有することが分かり、シロアリの他の活動に基づく代謝ガスの発生と、食害による代謝ガスの発生とは区別して検知されうることが分かる。また、シロアリの食害以外に基づきシロアリから発生する代謝ガスは(a1)〜(d1)によるものと考えられ、かつ、(a2)〜(d2)、(a3)〜(d3)を参照すると、シロアリの数の増加に伴い、代謝ガスに対する出力を低下させている要因が発生していることも読みとれるから、ニオイ検知素子を用いてシロアリを検知する場合には、上述の2つの要因がバランスして、代謝ガスに基づく出力がアカマツそのもののニオイよりも十分高い所定レベルに達しているか否かによって、食害が発生しているか否かを判定するという使用方法を適用することが好ましいものと考えられる。
【0035】
さらに、炭化水素ガス検知素子によると、図5(ハ)に示すように、シロアリの有無に関わらず高い出力が得られていることが分かり、また、(e)、(f)の比較から、出力が湿度による影響を受けていることがよみとれる。また、(g)、(h)から、シロアリの死骸、アカマツなど、水分を吸放出して安定させる要因が有れば、その影響は低くおさえられていることも伺える。
【0036】
従って、このようなガス検知素子を用いてシロアリ検知装置を構成する場合には、先述の実施の形態に記載のようにガス誘導部には除湿フィルタを設けてあることが望ましいことがわかる。また、(a1)〜(d1)が、シロアリの頭数の増加に基づいて炭化水素ガスの検出量が増加していることを示していることから、炭化水素ガス検知素子によると、シロアリの食害以外の要因によって発生する代謝ガスを捉えることができている可能性を示唆している。つまり、炭化水素ガス検知素子によると、シロアリの絶対数に応じた出力が得られ、シロアリを検知することができることが分かる。
【0037】
<代謝ガスの増加の時間依存性>
前記水素ガス検知素子(イ),ニオイ検知素子(ロ)、炭化水素ガス検知素子(ハ)の3種類の半導体式ガス検知素子により検出される代謝ガスの時間的な変動を調べた。
実験方法
先と同様の実験容器に前記イエシロアリを所定量封入し、各ガス検知素子により前記イエシロアリからの代謝ガスに基づく出力の時間変化をモニタした。イエシロアリとしては職蟻と兵蟻との割合を種々変更して行った。コントロールとして濾紙のみの場合(c)についても同様に測定した。
【0038】
<実験結果と考察>
それぞれの条件におけるガス検知素子の出力の時間変化を図6に示す。
水素ガス検知素子によると、図6(イ)に示すように、シロアリのいない場合(c)は、測定開始当初から低い出力レベルを維持する挙動を示すのに対して、職蟻150頭と兵蟻50頭を用いたもの(a)、及び職蟻200頭を用いたもの(b)では、いずれの場合であっても、測定開始当初は、出力の増加傾向を示し、また、(b)では、1時間程度経過した頃から低い出力で安定し始め、その後、緩やかに出力が増加して、最終的には高い出力で安定状態に達する一方、(a)では、高い出力に達するまで出力が増加し続けることがよみとれる。そのため、出力の時間変化を明確に区別することができることがわかる。
尚、シロアリの職蟻と兵蟻の割合の相違によっても出力の時間変化が異なることも読みとれる。
【0039】
また、ニオイ検知素子によると、図6(ロ)に示すように、シロアリのいない場合(c)は、測定開始当初から低い出力レベルを維持する挙動を示すのに対して、職蟻150頭と兵蟻50頭を用いたもの(a)、及び職蟻200頭を用いたもの(b)では、出力が急増した後、所定の値で安定する。したがって、出力の安定出力値により、シロアリの有無あるいはその数量、職蟻と兵蟻との比率等を判断できることが分かる。
【0040】
さらに炭化水素ガス検知素子によると、図6(ハ)に示すように、シロアリのいない場合(c)は、やはり、測定開始当初から低い出力レベルを維持する挙動を示すのに対して、職蟻150頭と兵蟻50頭を用いたもの(a)では、水素ガス検知素子による場合と同様測定開始当初から急激に出力の増加を示し、職蟻200頭を用いたもの(b)では、初期出力が、低い出力で安定し始め、その後、出力は増加に転じ、最終的には高い出力に達する。そのため、出力の時間変化を明確に区別することができることがわかる。
【0041】
この結果によると、標準的な環境における各ガス検知素子の出力変化と、シロアリ存在下の出力変化傾向は大きく異なるため、シロアリの有無、多少、あるいは、シロアリの職蟻、兵蟻の構成比等を判別できることが読みとれる。尚、図6は、シロアリを容器に封入してからの時間を基に測定しているが、実際の検知に際しては、すでに十分に時間が経過した状況での出力を得ることになるので、比較的短時間で上述のような傾向がつかめるものと考えられる。
【0042】
〔別実施の形態〕
先の構成に替え、ガス誘導部2は、図7,8に示すように、シロアリ検知対象部に挿通自在な細管状のガス吸引ノズル21、及び、前記ガス吸引ノズル21近傍の検知対象ガスが拡散するのを防止するガス捕集部22を設け、さらに、前記ガス吸引ノズル21を前記ガス導入部4に接続する可撓性樹脂製のガス流通管23を設けて連通接続して構成してあってもよい。
このシロアリ検知装置を用いる場合には、建材の隙間や土中に前記吸引ノズルを挿通してガス捕集部で前記建材の隙間や土中と前記吸引ノズルとの間を塞いだ状態で前記ガス吸引装置を駆動する。
即ち、前記ガス誘導部2の形態等は適宜設計変更することができ、前記ガス誘導部2としては、シロアリ検知対象部Aに押入させて検知対象ガスを確実に吸引できる構成を採用すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】シロアリ検知装置の概略図
【図2】ガス検知素子の一部破断斜視図
【図3】ガス検知回路を示す図
【図4】実施例に用いた実験容器の概略図
【図5】シロアリ食害の検出結果を示すグラフ
【図6】代謝ガスの増加の時間依存性を示すグラフ
【図7】別実施の形態におけるガス誘導部の概略図
【図8】別実施の形態におけるガス吸引ノズルの断面図
【符号の説明】
1 ガス検知素子
A シロアリ検知対象部
2 ガス誘導部

Claims (3)

  1. シロアリ代謝した水素ガスを検知する水素ガス検知素子、シロアリ検知対象部から前記水素ガス検知素子へ検知対象ガスを誘導するガス誘導部と、を備え、
    前記ガス誘導部に、前記シロアリ検知対象部に挿通自在な細管状のガス吸引ノズルを設けると共に、前記ガス吸引ノズルに開口部を設け、
    前記開口部を介して前記シロアリ検知対象部から前記ガス誘導部に前記水素ガスを導入するシロアリ検知装置。
  2. シロアリの代謝ガスを検知するガス検知素子と、シロアリ検知対象部から前記ガス検知素子へ検知対象ガスを誘導するガス誘導部と、を備え、
    前記ガス誘導部に、前記シロアリ検知対象部に挿通自在な細管状のガス吸引ノズルを設け、前記ガス吸引ノズルに外嵌装着した状態で前記ガス吸引ノズルの開口部を開口、閉塞切換容易に変位可能に形成してある鞘部材を設けてあるシロアリ検知装置。
  3. シロアリの代謝ガスを検知するガス検知素子と、シロアリ検知対象部から前記ガス検知素子へ検知対象ガスを誘導するガス誘導部と、を備え、
    前記ガス誘導部に、前記シロアリ検知対象部に挿通自在な細管状のガス吸引ノズル、及び、前記ガス吸引ノズル近傍の検知対象ガスが拡散するのを防止するガス捕集部を設けてあるシロアリ検知装置。
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