JP4794585B2 - 放送方法、放送システム、及び受信機 - Google Patents
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Description
例えばテレビ受信機のアップデート用のソフトウェアは、放送事業者が決定した放送スケジュールに従って、放送局から放送される。
テレビ受信機がソフトウェアをダウンロードするためには、チューナをソフトウェア放送用の周波数帯域に合わせておく必要があり、この周波数帯域はテレビ番組放送用の周波数帯域とは異なる。従って、ソフトウェアのダウンロード中は、ユーザがテレビ番組を視聴することができない。また、ソフトウェアが放送される放送時間帯にテレビ番組が視聴された場合、テレビ受信機はソフトウェアのダウンロードに失敗するか、又はソフトウェアのダウンロードを開始することができない。
以上のように、放送局がソフトウェアを放送することによって、多数のテレビ受信機が同一のソフトウェアを同時的に取得することができる。このため、例えば個々のテレビ受信機が放送局からソフトウェアを能動的にダウンロードする場合と比べて、ソフトウェアが効率良く配信される。
このような不都合を解消するためには、各ソフトウェアの放送期間の延長、放送期間中にソフトウェアを放送する放送回数の増加等を行なわなければならず、非効率的である。又は、ソフトウェアの放送時間帯にはテレビ番組を視聴しないようユーザが意識しておかねばならず、ユーザの利便性が悪化する。
また、特許文献2に開示されている視聴者参加放送システムは、ユーザが視聴しているテレビ番組に関係するデータを、このテレビ番組の映像データと同時的に送信するものである。
更に、特許文献3に開示されているデータ放送装置は、視聴率が高いテレビ番組の映像データを優先的に放送するものである。
つまり、特許文献1〜3には、テレビ番組が視聴されていない時間帯にソフトウェアを効率よく配信する技術については開示されていない。
各受信機の都度送信手段は、所定のハードウェアがオン状態からオフ状態へ切り替わる都度、受信関連情報を放送装置へ送信する。次いで、各受信機の待機手段は、所定のハードウェアがオフ状態の場合に、データを受信するまで待機する。
最後に、受信機のデータ記憶手段は、受信したデータを記憶する。
以上のようにして、放送装置によるデータの放送と、受信機によるデータのダウンロードとが完了する。
つまり、受信関連情報は、ユーザによって使用されていた受信機が使用されなくなる都度、放送装置へ送信される。また、ユーザによって受信機が使用されていない場合に、ダウンロードの準備が整えられる。
放送すべきデータ及びこのデータを放送すべきタイミングは、関連記憶手段に記憶されている受信関連情報、即ち受信機側の事情に基づいて決定されるため、受信機が必要としているデータが、受信機が受信可能な時間帯に放送される。
また、データを放送した場合は、放送したデータに応じて、関連記憶手段に記憶されている受信関連情報が変更される。例えば、既に放送したデータは、このデータのダウンロードが完了した受信機にとって不要なデータであるため、このデータが無駄に再放送されないよう受信関連情報が変更される。
受信機の成否判定手段は、データの受信の成否を判定し、生成手段は、成否判定手段の判定結果に基づいて、受信関連情報を生成する。この結果、受信関連情報には、ダウンロードに成功したデータについては不要であることを示す情報が含まれ、ダウンロードに失敗したデータについては必要であることを示す情報が含まれる。
このような受信関連情報が、ユーザによって使用されていた受信機が使用されなくなる都度、放送装置へ送信されて関連記憶手段に記憶される。
放送装置側では、受信機がデータのダウンロードに成功したか否かを判断することができないが、本発明の構成では、受信機側からダウンロードの成否を放送装置側へ伝えることができる。このため、受信機がダウンロードに失敗したデータが再放送される。従って、受信機が必要としているデータの放送が行なわれない不具合を防止することができる。
受信機の成否判定手段は、データの受信の成否を判定し、生成手段は、成否判定手段の判定結果に基づいて、受信関連情報を生成し、随時送信手段は、成否判定手段が成否を判定した場合に、生成手段が生成した受信関連情報を放送装置へ送信する。
本発明の構成では、所定のハードウェアのオン/オフとは無関係に随時、ダウンロードの成否を放送装置側へ伝えることができる。このため、受信機がダウンロードに失敗したデータが再放送される。従って、受信機が必要としているデータの放送が行なわれない不具合を防止することができる。
放送装置の識別放送手段は、放送すべきデータを識別するデータ識別情報を放送する。
受信機の要否判定手段は、受信したデータ識別情報が示すデータが、受信が必要なデータであるか否かを判定し、要否判定手段が否と判定した場合、待機手段は受信の待機を終了する。
また、他のデータよりも放送期間の残り時間が短いデータは、放送期間が終了することによってこのデータをダウンロードできなくなる受信機が生じないように、優先的に放送される。
更に、多くの受信機が必要としているデータは、多くの受信機が必要としていないデータよりも優先的に放送される。
以上の結果、多種類のデータを効率よく配信することができる。
更に、同一のデータが無用に再放送されないため、放送装置が複数種類のデータを効率よく放送することができる。
以上の結果、放送事業者及びユーザ夫々の利便性を向上させることができる。
更に、本発明のコンピュータプログラムによる場合、関連記憶手段及びデータ放送手段を備えるコンピュータを、本発明の放送装置として機能させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る放送システムの要部構成を示すブロック図である。
図中1は放送システムであり、放送システム1は、放送装置2と複数台の受信機3,3,…とを備える。ただし、図1には放送装置2と1台の受信機3とを図示している。
放送装置2は、図示しない放送局の構内に設置されているサーバコンピュータを用いてなる。受信機3,3,…夫々は、図示しない家屋に設置されているテレビ受信機であり、工場出荷時に、固有の識別情報が与えられている。
ただし、映像データはテレビ番組放送用の周波数帯域で放送され、ソフトウェアはソフトウェア放送用の周波数帯域で放送され、各周波数帯域は異なる。従って、受信機3がソフトウェアを受信するためには、映像データを受信することができず、映像データを受信するためには、ソフトウェアを受信することができない。この結果、ユーザが受信機3でテレビ番組を視聴している間は、受信機3がソフトウェアを受信することはできない。また、ソフトウェアの受信中に、ユーザが受信機3でテレビ番組を視聴すると、ソフトウェアの受信が中断されるため、ダウンロードに失敗する。
更に、テレビ番組放送用の周波数帯域は複数種類存在するが、ソフトウェア放送用の周波数帯域は1種類だけ存在するものとする。
更にまた、ソフトウェアは一般に複数種類存在するが、本実施の形態では、1種類のソフトウェアを放送する場合を例示する。ただし、このソフトウェアは複数個のデータブロックに分割されて、分割されたデータブロックが1個ずつ放送され、受信機3が、受信した複数個のデータブロックを結合して元のソフトウェアに戻すものとする。
放送装置2は、CPU20、ROM21、RAM22、ハードディスク装置(以下、HDDという)23、放送部24、受信部25及び及びタイマ26を備え、これらはバス、信号線等を介して適宜に接続されている。
タイマ26は、現在日時を計時する。
HDD23には各種のコンピュータプログラム、映像データ、ソフトウェア等が記憶される。具体的には、HDD23の記憶領域の一部は、本発明の実施の形態1に係るコンピュータプログラムを記憶するプログラム記憶部231として用いられ、他の一部は、後述するソフト関連情報を記憶する情報記憶部232として用いられ、更に他の一部は、後述する順番情報、受信関連情報及び放送関連情報を記憶する関連記憶部233として用いられる。
また、CPU20は、放送部24を用いて公知の放送網に無線で接続し、映像データ及びソフトウェアのデータブロックを放送する。更に詳細には、データブロックは、複数個のパケットに分割されて放送される。
更に、CPU20は受信部25を介して通信回線網Nに有線で接続し、受信関連情報を受信する。受信した受信関連情報は、関連記憶部233に記憶される。つまり関連記憶部233は、関連記憶手段として機能する。
受信機3は、受信機3の本体に、CPU30、ROM31、RAM32、EEPROM33、受信部34、送信部35、画像処理部36、表示部37、音声処理部38、音声出力部39、タイマ40、及び受光部41を備え、これらはバス、信号線等を介して適宜に接続されている。また、受信機3は、受信機3の本体とは別体に設けられているリモートコントローラ(以下、リモコンという)42を更に備える。
EEPROM33は不揮発性の記憶装置であり、EEPROM33の記憶領域の一部は、CPU30が受信機3の各部を制御するための制御プログラム及び制御データを記憶するプログラム記憶部331として用いられ、他の一部は、後述する受信関連情報を記憶する関連記憶部332として用いられる。
受信部34はチューナを用いてなり、CPU30は、受信部34が受信すべき周波数帯域を調節することによって公知の放送網に無線で接続し、放送されているソフトウェアのデータブロック及び複数の映像データの内、何れか一つを選択的に受信する。
1個のデータブロックに係る全てのパケットの受信が完了した場合、CPU30は、受信した全パケットを結合して元のデータブロックに戻し、EEPROM33に記憶させる。本実施の形態では、パケットのかたちで受信したデータブロックをEEPROM33に記憶させることを、データブロックのダウンロードという。つまりEEPROM33は、データ記憶手段として機能する。
画像処理部36は、受信部34から入力された動画像データを、適宜の画像処理を施してから表示部37へ出力する。表示部37は、例えばカラーの液晶表示パネルを用いてなり、入力された動画像データに基づく動画像を、音声出力部39から出力される音声に同期して表示する。
音声処理部38は、受信部34から入力された音声データを、適宜の音声処理を施してから音声出力部39に出力する。音声出力部39はスピーカを用いてなり、入力された音声データに基づく音声を、表示部37に表示される動画像に同期して出力する。
タイマ40は、現在日時を計時する。また、タイマ40には、受信機3をオン状態にするオン時刻及び/又は受信機3をオフ状態にするオフ時刻がユーザによって設定される。タイマ40は、現在日時がオン時刻を経過した場合に、受信機3をオフ状態からオン状態にするためのオン信号をCPU30へ出力し、現在日時がオフ時刻を経過した場合に、受信機3をオン状態からオフ状態にするためのオフ信号をCPU30へ出力する。
電源キー422又は各種操作キーが操作された場合、発光部421は、操作された電源キー422又は各種操作キーに対応する操作信号を含む赤外線を発光する。ここで、ユーザが受信機3をオフ状態からオン状態にするために電源キー422を操作した場合も、受信機3をオン状態からオフ状態にするために電源キー422を操作した場合も、発光部421から送信される操作信号は同じ波形であるが、以下では受信機3をオフ状態からオン状態にするための操作信号をオン信号といい、受信機3をオン状態からオフ状態にする操作信号をオフ信号という。
CPU30は、タイマ40又は受光部41からオフ信号が入力された場合に、受信機3をオン状態からオフ状態へ切り替える。また、CPU30は、タイマ40又は受光部41からオン信号が入力された場合に、受信機3をオフ状態からオン状態へ切り替える。
受信機3がオン状態の場合は映像データを受信する必要があるため、CPU30は、受信機3をオフ状態からオン状態へ切り替えるときに、受信部34をテレビ番組放送用の周波数帯域に合わせる。
以上の結果、受信機3のオン/オフに伴ってユーザが受信部34の周波数帯域を手動で切り替える必要がない。
本実施の形態における受信関連情報は、受信機3の識別情報と、プログラム記憶部331に記憶されている制御プログラムのバージョンを示すバージョン情報と、タイマ40のタイマ設定情報とを含んでおり、関連記憶部332に記憶されている。
バージョン情報は、放送されるデータブロックの要否を示す情報である。何故ならば、プログラム記憶部331に既に制御プログラムV2が記憶されている受信機3は、ソフトウェア甲、延いてはデータブロック甲1,甲2,甲3を必要としないことが明白であり、プログラム記憶部331に制御プログラムV1が記憶されている受信機3は、データブロック甲1,甲2,甲3を必要とすることが明白だからである。
放送装置2の情報記憶部232には、ソフト関連情報が記憶される。ソフト関連情報とは、放送すべきソフトウェアの識別情報(図中「ソフトウェア名」)、このソフトウェアを分割してなるデータブロックの個数(図中「ブロック数))、各データブロックのデータブロック名(不図示)、各データブロックを分割してなるパケットの個数(図中「パケット数))、及び、このソフトウェアの放送期間(不図示)を示す情報である。
図2には、ソフトウェア甲のブロック数が3であり、ソフトウェア甲のデータブロック甲1のパケット数が100、データブロック甲2のパケット数が100、データブロック甲3のパケット数が100であることを示すソフト関連情報が例示されている。
また、CPU20は、タイマ26が計時した現在日時を参照し、現在日時が放送期間の最終日時を過ぎているソフトウェアを誤って放送しないようにすべく、このソフトウェアのソフト関連情報を情報記憶部232から削除する。
更に、図4〜図6は、本発明の実施の形態1に係る放送装置が備える関連記憶部に記憶される受信関連情報の一例を示す模式図である。
また、受信機3A,3C夫々は15時23分にリモコン42でオン状態からオフ状態へ切り替えられ、受信機3Bは15時25分にリモコン42でオン状態からオフ状態へ切り替えられるものとする。
受信機3Aから送信される受信関連情報には、受信機3Aの識別情報「3A」と制御プログラムのバージョン情報「V1」と「15:30」を示すオン時刻情報とが含まれている。
一方、受信機3Cから送信される受信関連情報には、受信機3Cの識別情報「3C」と制御プログラムのバージョン情報「V2」と無設定情報「無」とが含まれている。
次に、CPU20は、関連記憶部233に記憶された受信関連情報に含まれるバージョン情報と、情報記憶部232に記憶されているソフト関連情報(図2参照)とに基づいて、放送関連情報を生成し、生成した放送関連情報を、受信関連情報に関連付けて関連記憶部233に記憶させる。放送関連情報とは、放送すべきソフトウェアに係るデータブロック夫々の放送の要否と、各データブロックの放送完了時間とを示すものである。ただし、放送完了時間の図示は省略している。
一方、受信機3Cのバージョン情報は「V2」であるため、受信機3Cに対してはソフトウェア甲の放送が不要である。このため、データブロック甲1,甲2,甲3夫々の放送が不要であることを示す不要情報(図中「否」)が関連記憶部233に記憶される。
15時23分に受信関連情報を受信したため、放送装置2のCPU20は、受信した受信関連情報に基づいて関連記憶部233に記憶された順番情報及び放送関連情報を参照し、放送すべきデータブロック及びデータブロックを放送すべきタイミングを決定する。
現在時刻15時23分から受信機3Aがオン状態になる15時30分までの時間(以下、制限時間という)は7分間であり、データブロック甲1,甲2,甲3夫々の放送完了時間は3分間である。また、データブロック甲1,甲2,甲3の全てを受信機3Aに対して放送する必要がある。
このため、CPU20は、データブロック甲1の放送を決定し、また、データブロック甲1を現時点から放送することを決定する。
データブロック甲1を必要としている受信機3AのCPU30は、データブロック甲1に係る全パケットを受信した15時26分にデータブロック甲1のダウンロードを完了する。一方、データブロック甲1が不要な受信機3CのCPU30は、受信したデータブロック甲1をダウンロードしない。また、データブロック甲1に係る一部のパケットを受信した受信機3BのCPU30は、データブロック甲1が必要であっても、データブロック甲1をダウンロードすることはできない。
受信機3Bから送信される受信関連情報には、受信機3Bの識別情報「3B」と制御プログラムのバージョン情報「V1」と無設定情報とが含まれている。
受信機3Bから送信された受信関連情報を受信した場合、放送装置2のCPU20は、図4(c)に示すように、受信機3Bに係る受信関連情報と、この受信関連情報に基づく順番情報及び放送関連情報とを関連記憶部233に記憶させる。
図5(a)に示すように、現在時刻15時26分から受信機3Aがオン状態になる15時30分までの制限時間は4分間であり、受信機3Bに制限時間はない。また、順番情報が示す受信順が「1」である受信機3Aに対してはデータブロック甲2,甲3を放送する必要があるが、受信順が「2」である受信機3Bに対しては、データブロック甲1,甲2,甲3の全てを放送する必要がある。
このため、CPU20は、受信関連情報の受信順が若い受信機3Aに係る放送の要否を優先して、データブロック甲2の放送を決定し、また、データブロック甲2を現時点から放送することを決定する。
データブロック甲2を夫々必要としている受信機3A,3BのCPU30は、データブロック甲2に係る全パケットを受信した15時29分にデータブロック甲2のダウンロードを完了する。
一方、データブロック甲2が不要な受信機3CのCPU30は、受信したデータブロック甲2をダウンロードしない。以下では、受信機3Cに関する説明を省略する。
図5(b)に示すように、現在時刻15時29分から受信機3Aがオン状態になる15時30分までの制限時間は1分間であり、受信機3Bに制限時間はない。また、順番情報が示す受信順が「1」である受信機3Aに対してはデータブロック甲3を放送する必要があるが、受信順が「2」である受信機3Bに対してはデータブロック甲1,甲3を放送する必要がある。
従って、CPU20は、受信機3Aに関連付けられているタイマ設定情報のオン時刻情報を、受信機3Aがソフトウェアの受信が不可能であることを示す不可情報に書き換え(図5(c)参照))、次いで、受信機3Aの次に受信順が若い受信機3Bに係る放送の要否を優先して、データブロック甲1の放送を決定し、また、データブロック甲1を現時点から放送することを決定する。
データブロック甲1を必要としている受信機3BのCPU30は、データブロック甲1に係る全パケットを受信した15時32分にデータブロック甲1のダウンロードを完了する。一方、データブロック甲1に係る一部のパケットを受信した受信機3AのCPU30は、データブロック甲1をダウンロードすることはできない。
図5(c)に示すように、受信機3Aには不可情報が関連付けられており、ソフトウェアの受信が不可能である。一方、受信機3Bには無設定情報が関連付けられており、ソフトウェアの受信が可能である。
このため、CPU20は、受信機3Aの次に受信順が若い受信機3Bに係る放送の要否を優先して、データブロック甲3の放送を決定し、また、データブロック甲3を現時点から放送することを決定する。
一方、CPU20は、受信機3Aに関連付けられているソフトウェア甲3の必要情報を書き換えることはない(図6(a),(b)参照)。
データブロック甲3を必要としている受信機3BのCPU30は、データブロック甲3に係る全パケットを受信した15時35分にデータブロック甲3のダウンロードを完了する。一方、データブロック甲3に係る一部のパケットを受信した受信機3AのCPU30は、データブロック甲3を必要としているが、データブロック甲3をダウンロードすることはできない。
受信機3Aから送信される受信関連情報には、受信機3Aの識別情報「3A」と制御プログラムのバージョン情報「V1」と無設定情報とが含まれている。
受信機3Aから送信された受信関連情報を受信した場合、放送装置2のCPU20は、受信した受信関連情報に基づいて、図6(a)に示すように、既に関連記憶部233に記憶されている受信関連情報、順番情報及び放送関連情報を、適宜に書き換える。具体的には、受信機3Aに関連付けられている不可情報を無設定情報に書き換える。
図6(b)に示すように、受信機3Aに制限時間はない。また、受信機3Aに対してはデータブロック甲3を放送する必要がある。
このため、CPU20はデータブロック甲3の放送を決定し、また、データブロック甲3を現時点から放送することを決定する。
データブロック甲2を必要としている受信機3AのCPU30は、データブロック甲3に係る全パケットを受信した15時38分にデータブロック甲3のダウンロードを完了する。
一方、データブロック甲2が不要な受信機3BのCPU30は、受信したデータブロック甲2をダウンロードしない。
以上のように、放送装置2のCPU20は、決定手段及び変更手段として機能し、放送部24はCPU20に制御されてデータ放送手段として機能し、受信機3A,3B夫々のCPU30は都度送信手段として機能する。
受信機3のCPU30は、受信機3がオン状態である場合に、受信関連情報送信処理を実行する。
CPU30は、タイマ40又は受光部41からオフ信号が入力されて、受信機3をオン状態からオフ状態へ切り替えたか否かを判定し(S11)、切り替えていない場合(S11でNO)、S11の処理を繰り返し実行する。
受信機3をオン状態からオフ状態へ切り替えた場合(S11でYES)、CPU30は、受信部34の周波数帯域をソフトウェア放送用の周波数帯域に調節して(S12)、関連記憶部332に記憶されている受信関連情報を読み出して、送信部35を介して放送装置2へ送信し(S13)、処理をS11へ戻す。
CPU20は、受信機3から受信部25を介して受信関連情報を受信したか否かを判定し(S14)、受信していない場合(S14でNO)、S14の処理を繰り返し実行する。
受信機3から受信関連情報を受信した場合(S14でYES)、CPU20は、受信した受信関連情報と、この受信関連情報を受信した受信順を示す順番情報とを関連記憶部233に記憶させる(S15)。ただし、S15の処理を実行する場合に、受信した受信関連情報に対応する受信関連情報、即ち、今回受信関連情報を送信してきた受信機3から前回受信した受信関連情報が既に関連記憶部233に記憶されているときは、CPU20は、既に記憶されている受信関連情報を、今回受信した受信関連情報で更新する。
放送装置2のCPU20は、図8〜図10に示すデータ放送処理を随時実行する。
CPU20は、関連記憶部233に受信関連情報及び放送関連情報が記憶されているか否かを判定し(S31)、記憶されていない場合(S31でNO)、全ての受信機3,3,…がデータブロックを受信することができないため、S31の処理を繰り返し実行する。
不可情報が関連付けられていない受信機3が存在する場合(S32でYES)、不可情報が関連付けられていない受信機3の内、順番情報が示す受信順が最も若い受信機3を選択し(S33)、この受信機3にオン時刻情報が関連付けられているか否か、即ちこの受信機3に制限時間があるか否かを判定する(S34)。ここで、制限時間は、オン時刻情報とタイマ40が計時している現在時刻とから求められる。
全てのデータブロックに不要情報が関連付けられている受信機3が存在しない場合(S42でNO)、S43の処理を実行せずに、処理をS31へ戻す。
CPU30は、受信部34を介してパケットを受信したか否かを判定し(S51)、受信した場合(S51でYES)、受信したパケットをRAM32に記憶させて(S52)、処理をS51へ戻す。
データブロックが不要である場合(S54でNO)、CPU30は、受信したパケット及び生成したデータブロックを削除して(S56)、処理をS51へ戻す。
データブロック1個分の全パケットをまだ受信し終えていない場合(S53でNO)、又はパケットを全く受信していない場合、CPU30は、データブロックの受信が中断したか否かを判定する(S57)。S57では、CPU30は、受信機3がオフ状態からオン状態へ切り替わった場合、又は、前回パケットを受信してから、所定のパケット待ち時間以上の時間が経過しても次のパケットが来ない場合、或いは、データブロック1個分のパケットが、所定のデータ待ち時間を経過しても全部揃わない場合等に、データブロックの受信が中断したと判定する。
また、受信機3,3,…がオフ状態になっている時間帯に、受信機3,3,…側のダウンロード完了状況に応じて、受信機3,3,…が必要としているソフトウェアを放送することができるため、短期間に、必要最小限の放送回数で、全ての受信機3,3,…が、必要なソフトウェアをダウンロードすることができる。
以上の結果、複数種類のソフトウェアを効率よく配信することができる。
更に、受信機3は映像記録機能を有していてもよい。この場合、受信機3は録画予約を受け付け、受信関連情報を生成する場合に、予約された録画が開始される時刻を示す情報をオン時刻情報として用いてもよい。
本実施の形態における放送システム1は、実施の形態1の放送システム1と同様のハードウェア構成を有するが、情報記憶部232、関連記憶部233,332等に記憶される各種情報が異なり、放送すべきソフトウェアを選択するための条件が異なる。また、実施の形態1とは異なり、受信機3がデータブロックのダウンロードの成否を放送装置2に報知する。
その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
ソフトウェア甲は、D型の受信機3Dの制御プログラムをアップデートするソフトウェアであり、放送期間は2008年3月1日までである。ソフトウェア甲は3個のデータブロックに分割されて、分割されたデータブロックが1個ずつ放送され、受信機3Dが、受信した3個のデータブロックを結合して元のソフトウェアに戻す。
放送装置2の情報記憶部232には、ソフト関連情報が記憶される。本実施の形態のソフト関連情報は、放送すべきソフトウェアの識別情報、このソフトウェアの放送期間、このソフトウェアのブロック数、各データブロックのデータブロック名(不図示)、各データブロックのパケット数、及び、このソフトウェアを適用すべき機種を示す情報である。
同様に、ソフトウェア乙に係るソフト関連情報には、ソフトウェア乙の放送期間が2008年2月29日までであり、ブロック数が1であり、パケット数が200であり、更に、ソフトウェア乙を適用すべき機種がE型であることを示す情報が含まれている。ソフトウェア乙の放送完了時間は6分間である。
本実施の形態における受信関連情報は、受信機3の識別情報と、タイマ40のタイマ設定情報とを少なくとも含んでおり、関連記憶部332に記憶されている。また、受信関連情報には、データブロック名と、このデータブロック名を有するデータブロックのダウンロードに成功したことを示す成功情報とが関連付けられて含まれることもある。
受信機3の識別情報には、受信機3の機種を示す情報も含まれている。つまり、受信機3の識別情報は、放送されるデータブロックの要否を示す情報である。
受信機3のCPU30は、データブロックのダウンロードが完了した場合に、このデータブロックのデータブロック名に関連付けて成功情報を関連記憶部332に記憶させる。データブロックのダウンロードが完了する前にデータブロックの受信が中断した場合には、成功情報は記憶させない。
また、図12に示すように、受信機3Dは14時52分にリモコン42によってオン状態からオフ状態へ切り替えられ、タイマ40の設定によって15時にオフ状態からオン状態に切り替えられる予定だが、ユーザの都合により、14時56分にリモコン42によってオフ状態からオン状態に切り替えられるものとする。
更に、受信機3D,3Eは15時23分にリモコン42によってオン状態からオフ状態へ切り替えられるものとする。
図13(a)には、放送装置2が14時58分にデータブロック甲2の放送を終了した時点で関連記憶部233に記憶されている順番情報、受信関連情報、及び放送関連情報が示されている。
また、図13(b)には、放送装置2が15時23分に受信機3D,3E夫々から受信した受信関連情報と、この受信関連情報に基づく放送関連情報と、順番情報とが示されている。
14時52分にリモコン42でオン状態からオフ状態へ切り替えられた受信機3DのCPU30は、関連記憶部332に記憶されている受信関連情報を読み出して放送装置2へ送信する。
以下では、制限時間に関する説明を省略する。
次に、受信機3DのCPU30は、14時55分からデータブロック甲2を受信し始めるが、14時56分にオフ状態からオン状態に切り替えられてデータブロック甲2の受信が中断するため、データブロック甲2のダウンロードには失敗する。
仮に、受信機3Dがデータブロック甲2のダウンロードに失敗したことを放送装置2へ報知しない場合、放送装置2の関連記憶部233には、受信機3Dに対するデータブロック甲2の放送は不要であることを示す不要情報が記憶されているため、次に受信機3Dがオン状態からオフ状態へ切り替わっても、データブロック甲2は再放送されない。
図13(b)に示すように、順番情報が示す受信順が「1」である受信機3Dに対してはデータブロック甲2,甲3を放送する必要があるが、受信順が「2」である受信機3Eに対しては、ソフトウェア乙を放送する必要がある。
以下ではソフトウェア乙をデータブロック乙ということもある。
このため、CPU20は、データブロック乙の放送を決定し、また、データブロック乙を現時点から放送することを決定する。
データブロック乙の放送を開始したCPU20は、受信機3Eに関連付けられているデータブロック乙の必要情報を、データブロック乙が現在放送中であることを示す放送中情報に書き換え、データブロック乙の放送を終了した場合、CPU20は、受信機3E夫々に関連付けられているデータブロック乙の放送中情報を不要情報に書き換える。
データブロック乙を必要としている受信機3Eは、データブロック乙に係る全パケットを受信した15時29分にデータブロック乙のダウンロードを完了する。以下では、受信機3Eに関する説明を省略する。
一方、データブロック乙が不要な受信機3Dは、受信したデータブロック乙をダウンロードしない。
この結果、放送装置2は、15時29分から15時32分までの間、データブロック甲2を放送して、放送終了後に、受信機3Dに関するデータブロック甲2の要否情報を必要情報から不要情報へ書き換え、次に、15時32分から15時35分までの間、データブロック甲3を放送して、放送終了後に、受信機3Dに関するデータブロック甲3の要否情報を必要情報から不要情報へ書き換える。最後に、放送装置2はデータブロックの放送を終了する。
次に、受信機3DのCPU30は、15時32分からデータブロック甲3を受信し始め、15時35分にデータブロック甲3のダウンロードを完了し、データブロック甲3に関連付けて成功情報を関連記憶部332に記憶させる。
関連記憶部332に記憶されている受信関連情報は、15時35分より後に受信機3Dがオフ状態からオン状態へ切り替わり、再度オン状態からオフ状態へ切り替わったとき(不図示)、放送装置2へ送信される。
図15は、本発明の実施の形態2に係る放送システムで実行されるデータ放送処理及びデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。図15に示すデータ放送処理は、図14及び図9に示すデータ放送処理と同一のものであるが、図15にはS39以外の処理は図示していない。また、図15に示すデータ受信処理は、図10に示すデータ処理と略同様であるため、このデータ処理との差異以外の説明を省略する。
CPU20は、関連記憶部233に受信関連情報及び放送関連情報が記憶されているか否かを判定し(S71)、記憶されていない場合(S71でNO)、全ての受信機3,3,…がデータブロックを受信することができないため、S71の処理を繰り返し実行する。
関連記憶部233に受信関連情報及び放送関連情報が記憶されている場合(S71でYES)、CPU20は、情報記憶部232に記憶されているソフト関連情報を参照し、放送期間の残り時間が最も短いデータブロックを選択し(S72)、選択したデータブロックに関連付けて、関連記憶部233に必要情報が記憶されているか否かを判定することによって、選択したデータブロックの放送が必要か否かを判定する(S73)。
S72で全てのデータブロックを選択し終えた場合(S74でYES)、放送すべきデータブロックは存在しないため、処理をS71へ戻す。
一方、受信機3のCPU30は、データブロックが必要である場合(S54でYES)、CPU30はデータブロックをダウンロードし(S55)、ダウンロードし終えたデータブロックに関連付けて成功情報を関連記憶部332に記憶させ(S61)、処理をS51へ戻す。その他、S51〜S58の説明は省略する。
なお、ソフト関連情報に、各ソフトウェアの重要度を示す情報を含ませておき、S72の処理で、放送期間の残り時間の短さが同じデータブロックが複数存在する場合、重要度が高いソフトウェアのデータブロックを優先的に選択するようにしてもよい。
また、本実施の形態ではダウンロードに成功したことを報知しているが、ダウンロードに失敗したことを報知する構成でもよく、成功及び失敗を両方報知する構成でもよい。
図16は、本発明の実施の形態3に係る放送システムの要部構成を示すブロック図であり、図17は、本発明の実施の形態3に係る放送装置が備える情報記憶部に記憶されるソフト関連情報の一例を示す模式図である。
本実施の形態における放送システム1は、実施の形態1の放送システム1と略同様のハードウェア構成を有するが、受信機3のEEPROM33に情報記憶部333が更に設けられており、情報記憶部232、関連記憶部233,332等に記憶される各種情報が異なり、放送すべきソフトウェアを選択するための条件が異なる。また、実施の形態1,2とは異なり、受信機3がデータブロックのダウンロードの成否を、ダウンロードに成功する都度、放送装置2に報告する。
その他、実施の形態1,2に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
このために、放送装置2のCPU20は、情報記憶部232に記憶されているソフト関連情報に基づいてソフト識別情報を生成し、データブロックの放送を開始する直前に、放送部24を用いて、生成したソフト識別情報を放送する。つまり、放送部24はCPU20に制御されて識別放送手段として機能する。
具体的には、ソフトウェア甲,丙のソフト識別情報を受信した受信機3F,3G,3H夫々のCPU30は、ソフトウェア甲のソフト識別情報を情報記憶部333に記憶させる。つまり、CPU30は要否判定手段として機能する。
また、CPU30は、ソフトウェア甲のデータブロック甲1,甲2,甲3の受信を全て完了した場合にソフトウェア甲のソフト識別情報を情報記憶部333から削除する。
オフにされた受信部34は、次に受信機3がオフ状態からオン状態にされるときに同時的にオンにされる。
仮に、受信部34がソフトウェアを受信するまで無用に待機し続ける場合、無駄な電力を消費してしまう。
本実施の形態における受信関連情報は、受信機3に固有であり、また、受信機3の機種も示す識別情報と、プログラム記憶部331に記憶されている制御プログラムのバージョンを示すバージョン情報と、タイマ40のタイマ設定情報とを少なくとも含んでおり、関連記憶部332に記憶されている。また、受信関連情報には、データブロック名と成功情報とが関連付けられて含まれることもある。
受信機3のCPU30は、データブロックのダウンロードが完了した場合に、このデータブロックのデータブロック名に関連付けて成功情報を関連記憶部332に記憶させ、次いで、関連記憶部332に記憶させた受信関連情報を放送装置2へ送信する。つまりCPU30は、随時送信手段として機能する。
この結果、放送装置2側ではデータブロックの放送毎にダウンロードの成否を把握することができるため、更に効率よくデータブロックを放送することができる。
更に、図中「×」とは、受信部34をオフにするタイミングを意味する。
図19(a),(b),(c)及び図20(a),(b)は、15時23分、15時26分、15時29分、15時32分、15時35分に放送装置2の関連記憶部233に記憶される順番情報、受信関連情報、及び放送関連情報が示されている。
15時23分にリモコン42でオン状態からオフ状態へ切り替えられた受信機3FのCPU30は、関連記憶部332に記憶されている受信関連情報を読み出して放送装置2へ送信する。
15時23分に受信機3Fの受信関連情報を受信した放送装置2のCPU20は、受信した受信関連情報と、この受信関連情報に基づく放送関連情報を関連記憶部233に記憶し(図19(a)参照)、記憶した放送関連情報に基づいて、データブロック甲1の放送を決定し、15時23分から15時26分までの間、データブロック甲1を放送する。ただし、放送を終了した時点では、受信機3Fに関するデータブロック甲1の要否情報は必要情報のままである。
受信機3Fから、データブロック甲1の成功情報を含む受信関連情報を受信した放送装置2のCPU20は、図19(b)に示すように、受信機3Fに関するデータブロック甲1の要否情報を必要情報から不要情報へ書き換える。
実施の形態1では、CPU20は、受信関連情報の受信順が若い受信機3Fに係る放送の要否を優先して、放送すべきデータブロックを決定するが、本実施の形態においては、受信順の遅早よりも、データを必要とする受信機3,3,…の多寡を重視して、放送すべきデータブロックを決定する。
以上の結果、CPU20は、データブロック甲2の放送を決定し、15時26分から15時29分までの間、データブロック甲2を放送する。ただし、放送を終了した時点では、受信機3F,3G,3H夫々に関するデータブロック甲2の要否情報は必要情報のままである。
一方、受信機3FのCPU30は、15時26分からデータブロック甲2を受信し始めるが、15時27分に電波障害が生じて、データブロック甲2のダウンロードに失敗する。従って、受信機3FのCPU30が、データブロック甲2の成功情報を含む受信関連情報を放送装置2へ送信することはない。
受信機3G,3H夫々から、データブロック甲2の成功情報を含む受信関連情報を受信した放送装置2のCPU20は、図19(c)に示すように、受信機3G,3H夫々に関するデータブロック甲2の要否情報を必要情報から不要情報へ書き換える。
更にCPU20は、関連記憶部233に記憶してある放送関連情報に基づいて、放送すべきデータブロックを決定する。図20(a)に示すように、データブロック甲1を必要としている受信機3,3,…の台数は2台、データブロック甲2を必要としている受信機3,3,…の台数は1台であり、データブロック甲3,丙1,丙2夫々を必要としている受信機3,3,…は存在しない。このため、CPU20は、データブロック甲1の放送を決定し、15時32分から15時35分までの間、データブロック甲1を放送する。
一方、受信機3Fはデータブロック甲1をダウンロードする必要がないため、受信機3Fに係る受信関連情報及び放送関連情報は変更されない。
受信機3Fは、まだデータブロック甲2を必要としているため、受信部34をオンのままにしてデータブロック甲2を受信するまで待機する。
放送装置2のCPU20は、関連記憶部233に記憶してある放送関連情報に基づいて、データブロック甲2の放送を決定し、15時35分から15時38分までの間、データブロック甲2を放送する。このとき放送されるデータブロック甲2を、受信機3G,3H夫々が無意味に受信することはない。
受信機3Fから、データブロック甲2の成功情報を含む受信関連情報を受信した放送装置2のCPU20は、受信機3Fに関するデータブロック甲2の要否情報を必要情報から不要情報へ書き換える。このとき、受信機3Fに関するデータブロック甲1,甲2,甲3の要否情報が全て不要情報になるため、受信機3Fに係る受信関連情報及び放送関連情報は削除される。従って、15時38分より後、放送装置2からデータブロックが放送されることはない。
図21は、本発明の実施の形態3に係る放送システムで実行される受信関連情報受信処理及びデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。
本実施の形態の放送システムで実行される受信関連情報受信処理のS14〜S17は、図7に示す受信関連情報受信処理のS14〜S17と同様であるため、説明を省略する。また、図21に示されているデータ受信処理は、後述する図23に示すデータ受信処理と同一のものであるが、図21にはS120以外の処理は図示省略してある。
全てのデータブロックに不要情報が関連付けられている受信機3が存在しない場合(S18でNO)、S19の処理を実行せずに、処理をS14へ戻す。
図24に示すデータ放送処理は、図22に示すデータ放送処理と同一のものであるが、図24にはS95及びS96以外の処理は図示していない。また、図24に示すデータ受信処理は、図23に示すデータ受信処理と同一のものであるが、図24にはS111、S112、S114、S116、S117、S121、及びS123以外の処理は図示していない。
CPU20は、関連記憶部233に受信関連情報及び放送関連情報が記憶されているか否かを判定し(S91)、記憶されていない場合(S91でNO)、全ての受信機3,3,…がデータブロックを受信することができないため、S91の処理を繰り返し実行する。
データブロックの放送が終了した場合(S97でYES)、図示はしないが、ダウンロードに成功した受信機3,3,…からの受信関連情報を受信するための適宜の待機時間を経てから、処理をS91へ戻す。
CPU30は、受信部34を介してソフト識別情報を受信したか否かを判定し(S111)、受信した場合(S111でYES)、受信したソフト識別情報に基づいて、必要なソフトウェアが放送されるか否かを判定し(S112)、放送される場合(S112でYES)、受信したソフト識別情報に含まれる必要なソフトウェアのソフト識別情報を情報記憶部333に記憶させる(S113)。
S113の処理完了後、又は、ソフト識別情報を受信していない場合(S111でNO)、CPU20は受信部34を介してパケットを受信したか否かを判定し(S114)、受信した場合(S114でYES)、受信したパケットをRAM32に記憶させて(S115)、処理をS114へ戻す。
次いで、CPU20は、EEPROM33にダウンロードしてあるデータブロックと、情報記憶部333に記憶されているソフト識別情報に示されているデータブロックとを比較して、必要な全てのデータブロックがダウンロード済みであるか否かを判定し(S121)、まだダウンロードし終えていないデータブロックが存在する場合は(S121でNO)、処理をS111へ戻す。
データブロック1個分の全パケットをまだ受信し終えていない場合(S116でNO)、又はパケットを全く受信していない場合、CPU30は、データブロックの受信が中断したか否かを判定する(S123)。S123では、CPU30は、受信機3がオフ状態からオン状態へ切り替わった場合、又は、前回パケットを受信してから、所定のパケット待ち時間以上の時間が経過しても次のパケットが来ない場合、或いは、データブロック1個分のパケットが、所定のデータ待ち時間を経過しても全部揃わない場合等に、データブロックの受信が中断したと判定する。
必要な全てのデータブロックがダウンロード済みである場合(S121でYES)、CPU30は、受信部34をオフにして(S125)、データ受信処理を終了する。また、S111で受信したソフト識別情報に、必要なソフトウェアのソフト識別情報が含まれていない場合(S112でNO)、必要なソフトウェアは放送されないため、処理をS125へ移す。
なお、本実施の形態では、ダウンロードの成功毎にダウンロードに成功したことを報知しているが、ダウンロードの失敗毎にダウンロードに失敗したことを報知する構成でもよく、成功及び失敗を両方報知する構成でもよい。
また、ソフト識別情報はソフトウェアに比べて情報量が少ないため、映像データを放送する際に適宜のタイミングでソフト識別情報を放送する構成でもよい。
2 放送装置
20,30 CPU
233 関連記憶部(関連記憶手段)
24 放送部(データ放送手段,識別放送手段)
3 受信機
33 EEPROM(データ記憶手段)
34 受信部(待機手段)
36 画像処理部(所定のハードウェア)
37 表示部(所定のハードウェア)
38 音声処理部(所定のハードウェア)
39 音声出力部(所定のハードウェア)
Claims (6)
- 放送装置から複数台の受信機へ、映像データ及び受信機を制御する制御プログラムの更新用データを放送し、前記受信機夫々から前記放送装置へ、放送される更新用データの要否の情報と放送される更新用データの受信可能又は不可能な時間帯の情報とを含む受信関連情報を送信する放送方法であって、
前記受信機は、
前記映像データを受信可能かつ前記更新用データを受信不能な状態を示す第1状態と、前記更新用データを受信可能かつ前記映像データを受信不能な状態を示す第2状態とを切り替え可能になしてあり、
前記第1状態から前記第2状態へ移行する都度、前記受信関連情報を前記放送装置へ夫々送信し、前記放送装置から放送される更新用データを受信するまで夫々待機し、
前記放送装置は、
前記受信関連情報を受信した場合に、受信した受信関連情報を記憶し、
受信関連情報を受信した順序に従って更新用データを放送すべき一の受信機を選択し、
選択した一の受信機が受信可能な時間帯の範囲内で、該受信機が必要とする更新用データの放送が完了するか否かの判断処理を、該更新用データについて予め記憶してある放送完了に要する時間の情報と、前記受信機の受信関連情報に含まれる更新用データの要否及び時間帯の情報とに基づいて実行し、
前記判断処理にて放送が完了すると判断した場合、前記受信機が必要とする更新用データを放送し、
前記判断処理にて放送が完了しないと判断した場合、前記順序に従って他の受信機を選択し、選択した受信機について前記判断処理を行い、該判断処理の判断結果に応じた処理を行い、
更新用データを放送した場合に、放送した更新用データに応じて、前記受信関連情報を変更し、
前記受信機は、受信した更新用データを夫々記憶することを特徴とする放送方法。 - 放送装置から複数台の受信機へ、映像データ及び該受信機を制御する制御プログラムの更新用データを放送し、前記受信機夫々から前記放送装置へ、放送される更新用データの要否の情報と放送される更新用データの受信可能又は不可能な時間帯の情報とを含む受信関連情報を送信する放送システムであって、
前記受信機は、
前記映像データを受信可能かつ前記更新用データを受信不能な状態を示す第1状態と、前記更新用データを受信可能かつ前記映像データを受信不能な状態を示す第2状態とを切り替え可能になしてあり、
前記第1状態から前記第2状態へ切り替わる都度、前記受信関連情報を前記放送装置へ送信する都度送信手段と、
前記第2状態の場合に、更新用データを受信するまで待機する待機手段と、
受信した更新用データを記憶するデータ記憶手段と
を夫々備え、
前記放送装置は、
前記受信関連情報を受信した場合に、受信した受信関連情報を記憶する関連記憶手段と、
受信関連情報を受信した順序に従って更新用データを放送すべき一の受信機を選択する選択手段と、
選択した一の受信機が受信可能な時間帯の範囲内で、該受信機が必要とする更新用データの放送が完了するか否かを、該更新用データについて記憶してある放送完了に要する時間の情報と、前記受信機の受信関連情報に含まれる更新用データの要否及び時間帯の情報とに基づいて判断する判断手段と、
該判断手段にて放送が完了すると判断した場合、前記受信機が必要とする更新用データを放送するデータ放送手段と、
該データ放送手段が更新用データを放送した場合に、放送した更新用データに応じて、前記関連記憶手段に記憶されている受信関連情報を変更する変更手段と
を備えることを特徴とする放送システム。 - 前記受信機は、
更新用データの受信の成否を判定する成否判定手段と、
該成否判定手段の判定結果に基づいて、受信関連情報を生成する生成手段と
を更に備え、
前記都度送信手段は、前記生成手段が生成した受信関連情報を送信するようにしてあることを特徴とする請求項2に記載の放送システム。 - 前記受信機は、前記成否判定手段が成否を判定した場合に、前記生成手段が生成した受信関連情報を前記放送装置へ送信する随時送信手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の放送システム。
- 前記放送装置は、
放送すべき更新用データを識別するデータ識別情報を放送する識別放送手段を更に備え、
前記受信機は、受信したデータ識別情報が示す更新用データが、受信が必要な更新用データであるか否かを判定する要否判定手段を更に備え、
該要否判定手段が否と判定した場合、前記待機手段は受信の待機を終了するようにしてあることを特徴とする請求項2から4の何れかひとつに記載の放送システム。 - 放送された映像データ及び自機を制御する制御プログラムの更新用データを受信し、放送される更新用データの要否及び放送される更新用データの受信可能又は不可能な時間帯に関する受信関連情報を送信する受信機であって、
前記映像データを受信可能かつ前記更新用データを受信不能な状態を示す第1状態と、前記更新用データを受信可能かつ前記映像データを受信不能な状態を示す第2状態とを切り替え可能になしてあり、
前記第1状態から前記第2状態へ切り替わる都度、前記受信関連情報を送信する都度送信手段と、
前記第2状態の場合に、更新用データを受信するまで待機する待機手段と、
受信した更新用データを記憶するデータ記憶手段と
を備えることを特徴とする受信機。
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