JP4794585B2 - 放送方法、放送システム、及び受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、放送装置から複数台の受信機へデータを放送する放送方法、放送システム、及び受信機に関する。
従来、テレビジョン(以下、テレビという)放送の一形態としてデジタルデータ放送が実施されている。デジタルデータ放送では、放送局とテレビ受信機との間で、動画像及び音声を示す映像データの送受信、及び、映像データ以外の各種データの送受信が行なわれる(特許文献1〜3参照)。
例えばテレビ受信機のアップデート用のソフトウェアは、放送事業者が決定した放送スケジュールに従って、放送局から放送される。
放送スケジュールは放送局によって予め放送されており、各テレビ受信機は、受信した放送スケジュールに従って、ソフトウェアを受信するまでチューナをオン状態にして待機しており、受信したソフトウェアを、内蔵の記憶装置に記憶させる。即ち各テレビ受信機は、ソフトウェアを受動的にダウンロードする。
テレビ受信機がソフトウェアをダウンロードするためには、チューナをソフトウェア放送用の周波数帯域に合わせておく必要があり、この周波数帯域はテレビ番組放送用の周波数帯域とは異なる。従って、ソフトウェアのダウンロード中は、ユーザがテレビ番組を視聴することができない。また、ソフトウェアが放送される放送時間帯にテレビ番組が視聴された場合、テレビ受信機はソフトウェアのダウンロードに失敗するか、又はソフトウェアのダウンロードを開始することができない。
このような事情に基づいて、放送事業者は、ユーザがテレビ番組を視聴していない可能性が高い真夜中、真昼等にソフトウェアが放送されるようソフトウェアの放送時間帯を決定する。また、放送局は、同一のソフトウェアを、例えば1週間、2ヶ月といった所定の放送期間中に繰り返し放送する。このため、全てのテレビ受信機がソフトウェアのダウンロードを完了する可能性が高まる。
以上のように、放送局がソフトウェアを放送することによって、多数のテレビ受信機が同一のソフトウェアを同時的に取得することができる。このため、例えば個々のテレビ受信機が放送局からソフトウェアを能動的にダウンロードする場合と比べて、ソフトウェアが効率良く配信される。
特開2002−344407号公報 特開2003−9127号公報 特開2002−262311号公報
しかしながら、ソフトウェアの放送期間中に、ソフトウェアの放送時間帯とテレビ番組が視聴されていない時間帯とが全く一致しなかった場合は、テレビ受信機はソフトウェアをダウンロードすることができない。
このような不都合を解消するためには、各ソフトウェアの放送期間の延長、放送期間中にソフトウェアを放送する放送回数の増加等を行なわなければならず、非効率的である。又は、ソフトウェアの放送時間帯にはテレビ番組を視聴しないようユーザが意識しておかねばならず、ユーザの利便性が悪化する。
特許文献1に開示されている情報処理方法は、デジタル放送受信機のユーザに対して双方向サービスが実施されていることを意識させ、また、双方向サービスを提供する正規のサーバ以外のサーバとデジタル放送受信機との通信を制限するためのものである。
また、特許文献2に開示されている視聴者参加放送システムは、ユーザが視聴しているテレビ番組に関係するデータを、このテレビ番組の映像データと同時的に送信するものである。
更に、特許文献3に開示されているデータ放送装置は、視聴率が高いテレビ番組の映像データを優先的に放送するものである。
つまり、特許文献1〜3には、テレビ番組が視聴されていない時間帯にソフトウェアを効率よく配信する技術については開示されていない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、複数の受信機夫々から放送装置へ、放送されるデータの要否及び放送されるデータの受信の可否に関する受信関連情報を送信し、放送装置が、放送すべきデータ及びデータを放送すべきタイミングを、受信関連情報に基づいて決定し、放送する構成とすることにより、受信機がデータをダウンロードし損ねることを防止しつつ、放送装置が効率よくデータを放送することができる放送方法、放送システム、放送装置、及び受信機を提供することにある。
本発明に係る放送方法は、放送装置から複数台の受信機へ、映像データ及び受信機を制御する制御プログラムの更新用データを放送し、前記受信機夫々から前記放送装置へ、放送される更新用データの要否の情報と放送される更新用データの受信可能又は不可能な時間帯の情報とを含む受信関連情報を送信する放送方法であって、前記受信機は、前記映像データを受信可能かつ前記更新用データを受信不能な状態を示す第1状態と、前記更新用データを受信可能かつ前記映像データを受信不能な状態を示す第2状態とを切り替え可能になしてあり、前記第1状態から前記第2状態へ移行する都度、前記受信関連情報を前記放送装置へ夫々送信し、前記放送装置から放送される更新用データを受信するまで夫々待機し、前記放送装置は、前記受信関連情報を受信した場合に、受信した受信関連情報を記憶し、受信関連情報を受信した順序に従って更新用データを放送すべき一の受信機を選択し、選択した一の受信機が受信可能な時間帯の範囲内で、該受信機が必要とする更新用データの放送が完了するか否かの判断処理を、該更新用データについて予め記憶してある放送完了に要する時間の情報と、前記受信機の受信関連情報に含まれる更新用データの要否及び時間帯の情報とに基づいて実行し、前記判断処理にて放送が完了すると判断した場合、前記受信機が必要とする更新用データを放送し、前記判断処理にて放送が完了しないと判断した場合、前記順序に従って他の受信機を選択し、選択した受信機について前記判断処理を行い、該判断処理の判断結果に応じた処理を行い、更新用データを放送した場合に、放送した更新用データに応じて、前記受信関連情報を変更し、前記受信機は、受信した更新用データを夫々記憶することを特徴とする。
本発明に係る放送システムは、放送装置から複数台の受信機へ、映像データ及び該受信機を制御する制御プログラムの更新用データを放送し、前記受信機夫々から前記放送装置へ、放送される更新用データの要否の情報と放送される更新用データの受信可能又は不可能な時間帯の情報とを含む受信関連情報を送信する放送システムであって、前記受信機は、前記映像データを受信可能かつ前記更新用データを受信不能な状態を示す第1状態と、前記更新用データを受信可能かつ前記映像データを受信不能な状態を示す第2状態とを切り替え可能になしてあり、前記第1状態から前記第2状態へ切り替わる都度、前記受信関連情報を前記放送装置へ送信する都度送信手段と、前記第2状態の場合に、更新用データを受信するまで待機する待機手段と、受信した更新用データを記憶するデータ記憶手段とを夫々備え、前記放送装置は、前記受信関連情報を受信した場合に、受信した受信関連情報を記憶する関連記憶手段と、受信関連情報を受信した順序に従って更新用データを放送すべき一の受信機を選択する選択手段と、選択した一の受信機が受信可能な時間帯の範囲内で、該受信機が必要とする更新用データの放送が完了するか否かを、該更新用データについて記憶してある放送完了に要する時間の情報と、前記受信機の受信関連情報に含まれる更新用データの要否及び時間帯の情報とに基づいて判断する判断手段と、該判断手段にて放送が完了すると判断した場合、前記受信機が必要とする更新用データを放送するデータ放送手段と、該データ放送手段が更新用データを放送した場合に、放送した更新用データに応じて、前記関連記憶手段に記憶されている受信関連情報を変更する変更手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る放送システムは、前記受信機は、更新用データの受信の成否を判定する成否判定手段と、該成否判定手段の判定結果に基づいて、受信関連情報を生成する生成手段とを更に備え、前記都度送信手段は、前記生成手段が生成した受信関連情報を送信するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る放送システムは、前記受信機は、前記成否判定手段が成否を判定した場合に、前記生成手段が生成した受信関連情報を前記放送装置へ送信する随時送信手段を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る放送システムは、前記放送装置は、放送すべき更新用データを識別するデータ識別情報を放送する識別放送手段を更に備え、前記受信機は、受信したデータ識別情報が示す更新用データが、受信が必要な更新用データであるか否かを判定する要否判定手段を更に備え、該要否判定手段が否と判定した場合、前記待機手段は受信の待機を終了するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る受信機は、放送された映像データ及び自機を制御する制御プログラムの更新用データを受信し、放送される更新用データの要否及び放送される更新用データの受信可能又は不可能な時間帯に関する受信関連情報を送信する受信機であって、前記映像データを受信可能かつ前記更新用データを受信不能な状態を示す第1状態と、前記更新用データを受信可能かつ前記映像データを受信不能な状態を示す第2状態とを切り替え可能になしてあり、前記第1状態から前記第2状態へ切り替わる都度、前記受信関連情報を送信する都度送信手段と、前記第2状態の場合に、更新用データを受信するまで待機する待機手段と、受信した更新用データを記憶するデータ記憶手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、放送装置から複数台の受信機へデータを放送し、複数の受信機夫々から放送装置へ、放送されるデータの要否及び放送されるデータの受信の可否に関する受信関連情報を送信する。この放送装置及び各受信機は、夫々本発明の放送装置及び受信機であり、本発明の放送装置は、関連記憶手段、決定手段、データ放送手段及び変更手段を備え、本発明の受信機は、都度送信手段、待機手段及びデータ記憶手段を備える。
各受信機の都度送信手段は、所定のハードウェアがオン状態からオフ状態へ切り替わる都度、受信関連情報を放送装置へ送信する。次いで、各受信機の待機手段は、所定のハードウェアがオフ状態の場合に、データを受信するまで待機する。
放送装置の関連記憶手段は、受信関連情報を受信した場合に、受信した受信関連情報を記憶する。また、放送装置の決定手段は、関連記憶手段に記憶されている受信関連情報に基づいて、放送すべきデータ及びデータを放送すべきタイミングを決定し、データ放送手段は、決定手段が決定したタイミングで、決定手段が決定したデータを放送する。更に、放送装置の変更手段は、データ放送手段がデータを放送した場合に、放送したデータに応じて、関連記憶手段に記憶されている受信関連情報を変更する。
最後に、受信機のデータ記憶手段は、受信したデータを記憶する。
以上のようにして、放送装置によるデータの放送と、受信機によるデータのダウンロードとが完了する。
受信機において、所定のハードウェアがオン状態である場合とは、ユーザによって受信機が使用されている場合であり、この所定のハードウェアがオフ状態である場合とは、ユーザによって受信機が使用されていない場合である。また、待機手段がデータを受信するまで待機している状態とは、例えばチューナをソフトウェア放送用の周波数帯域に合わせてある状態であり、換言すれば、データの受信が可能な状態、即ちデータのダウンロードの準備が整っている状態である。
つまり、受信関連情報は、ユーザによって使用されていた受信機が使用されなくなる都度、放送装置へ送信される。また、ユーザによって受信機が使用されていない場合に、ダウンロードの準備が整えられる。
受信機から放送装置へ送信される受信関連情報には、例えば受信機にとって必要又は不要なデータのバージョンを示す情報、及び、受信機がデータを受信することが可能又は不可能な時間帯を示す情報等が含まれる。
放送すべきデータ及びこのデータを放送すべきタイミングは、関連記憶手段に記憶されている受信関連情報、即ち受信機側の事情に基づいて決定されるため、受信機が必要としているデータが、受信機が受信可能な時間帯に放送される。
また、データを放送した場合は、放送したデータに応じて、関連記憶手段に記憶されている受信関連情報が変更される。例えば、既に放送したデータは、このデータのダウンロードが完了した受信機にとって不要なデータであるため、このデータが無駄に再放送されないよう受信関連情報が変更される。
各受信機から放送装置へは受信関連情報が送信されるが、データのダウンロード自体は受動的に行なわれる。つまり、多数台の受信機夫々が能動的に、自身にとって必要なデータを放送装置からダウンロードする必要がないため、データが効率よく配信される。
本発明にあっては、受信機が成否判定手段及び生成手段を更に備える。
受信機の成否判定手段は、データの受信の成否を判定し、生成手段は、成否判定手段の判定結果に基づいて、受信関連情報を生成する。この結果、受信関連情報には、ダウンロードに成功したデータについては不要であることを示す情報が含まれ、ダウンロードに失敗したデータについては必要であることを示す情報が含まれる。
このような受信関連情報が、ユーザによって使用されていた受信機が使用されなくなる都度、放送装置へ送信されて関連記憶手段に記憶される。
ダウンロードの失敗は、例えばダウンロード中にユーザが受信機を使用した場合に起きるため、ユーザによって使用されていた受信機が使用されなくなった後で、改めてダウンロードする必要がある。
放送装置側では、受信機がデータのダウンロードに成功したか否かを判断することができないが、本発明の構成では、受信機側からダウンロードの成否を放送装置側へ伝えることができる。このため、受信機がダウンロードに失敗したデータが再放送される。従って、受信機が必要としているデータの放送が行なわれない不具合を防止することができる。
本発明にあっては、成否判定手段及び生成手段を備える受信機が、随時送信手段を更に備える。
受信機の成否判定手段は、データの受信の成否を判定し、生成手段は、成否判定手段の判定結果に基づいて、受信関連情報を生成し、随時送信手段は、成否判定手段が成否を判定した場合に、生成手段が生成した受信関連情報を放送装置へ送信する。
ダウンロードの失敗は、例えば停電、電波障害等によって起きる。仮に、受信機側から放送装置側へダウンロードの成否を伝えるタイミングが、所定のハードウェアがオン状態からオフ状態へ切り替わったタイミングのみ、即ちユーザによって使用されていた受信機が使用されなくなったタイミングのみであると、データのダウンロードに失敗した受信機が、長期間に亘ってユーザに使用されないままであった場合に、受信機側はダウンロードの準備が整っているにも関わらず、必要なデータが再放送されないという不具合が生じる。
本発明の構成では、所定のハードウェアのオン/オフとは無関係に随時、ダウンロードの成否を放送装置側へ伝えることができる。このため、受信機がダウンロードに失敗したデータが再放送される。従って、受信機が必要としているデータの放送が行なわれない不具合を防止することができる。
本発明にあっては、放送装置が識別放送手段を更に備え、受信機が要否判定手段を更に備える。
放送装置の識別放送手段は、放送すべきデータを識別するデータ識別情報を放送する。
受信機の要否判定手段は、受信したデータ識別情報が示すデータが、受信が必要なデータであるか否かを判定し、要否判定手段が否と判定した場合、待機手段は受信の待機を終了する。
つまり、放送装置から受信機へ、放送する予定があるデータのリストを送り、受信機はデータのリストを参照して、必要なデータの有無を調べ、必要なデータがあれば、このデータを受信するまで待機する。放送されるデータが不要なデータであるか、又は、既にダウンロードを完了しているデータである場合、必要なデータはないため、例えばチューナをオフにして、受信の待機を終了する。この結果、省電力を図ることができる。
本発明にあっては、放送装置の決定手段は、関連記憶手段に記憶されている受信関連情報に基づいて、放送すべきデータ及びデータを放送すべきタイミングを決定する場合に、複数の受信機から受信関連情報を夫々受信した順の遅早、データが放送される放送期間の残り時間の長短、及び/又はデータを必要とする受信機の多寡に基づいて決定する。
受信した順が早い受信関連情報を送信した受信機は、他の受信機よりも早い時期からダウンロードの準備を整えて待機している。このため、この受信機が必要としているデータが優先的に放送される。
また、他のデータよりも放送期間の残り時間が短いデータは、放送期間が終了することによってこのデータをダウンロードできなくなる受信機が生じないように、優先的に放送される。
更に、多くの受信機が必要としているデータは、多くの受信機が必要としていないデータよりも優先的に放送される。
以上の結果、多種類のデータを効率よく配信することができる。
本発明にあっては、本発明の放送装置が備える関連記憶手段、決定手段、データ放送手段及び変更手段を、コンピュータのハードウェア要素を用いてソフトウェア的に実現させ、この放送装置を、本発明の放送システムを構成する放送装置として機能させる。
本発明の放送方法及び放送システムによる場合、従来は放送事業者が受信機側の事情とは無関係に決定していた放送スケジュールを、放送装置が受信機側の事情に応じて臨機応変且つ自動的に決定することができる。また、このように決定された放送スケジュールに従ってデータが放送されるため、受信機がデータをダウンロードし損ねることを防止することができる。
更に、同一のデータが無用に再放送されないため、放送装置が複数種類のデータを効率よく放送することができる。
以上の結果、放送事業者及びユーザ夫々の利便性を向上させることができる。
本発明の放送装置及び受信機は、夫々本発明の放送方法で用いられる放送装置及び受信機として機能することができ、また、本発明の放送システムを構成する放送装置及び受信機として機能することができる。
更に、本発明のコンピュータプログラムによる場合、関連記憶手段及びデータ放送手段を備えるコンピュータを、本発明の放送装置として機能させることができる。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る放送システムの要部構成を示すブロック図である。
図中1は放送システムであり、放送システム1は、放送装置2と複数台の受信機3,3,…とを備える。ただし、図1には放送装置2と1台の受信機3とを図示している。
放送装置2は、図示しない放送局の構内に設置されているサーバコンピュータを用いてなる。受信機3,3,…夫々は、図示しない家屋に設置されているテレビ受信機であり、工場出荷時に、固有の識別情報が与えられている。
放送装置2から受信機3,3,…へは、テレビ番組の動画像及び音声を示す映像データ、並びに映像データ以外の各種データが無線で放送され、各受信機3は、放送された映像データ及び各種データを受信する。また、各受信機3から放送装置2へは、電話回線網、インターネット等の通信回線網Nを介して各種データが送信され、放送装置2は、送信された各種データを受信する。
本実施の形態における放送システム1では、放送装置2は、映像データと、受信機3の制御プログラムをアップデートするためのソフトウェアとを並行して放送する。
ただし、映像データはテレビ番組放送用の周波数帯域で放送され、ソフトウェアはソフトウェア放送用の周波数帯域で放送され、各周波数帯域は異なる。従って、受信機3がソフトウェアを受信するためには、映像データを受信することができず、映像データを受信するためには、ソフトウェアを受信することができない。この結果、ユーザが受信機3でテレビ番組を視聴している間は、受信機3がソフトウェアを受信することはできない。また、ソフトウェアの受信中に、ユーザが受信機3でテレビ番組を視聴すると、ソフトウェアの受信が中断されるため、ダウンロードに失敗する。
同一のソフトウェアは、1週間、2ヶ月等の長さを有する放送期間中に、適宜繰り返し放送され、放送期間が過ぎると放送されなくなる。この放送期間は、放送事業者が決定して放送装置2に与えるものとする。
更に、テレビ番組放送用の周波数帯域は複数種類存在するが、ソフトウェア放送用の周波数帯域は1種類だけ存在するものとする。
更にまた、ソフトウェアは一般に複数種類存在するが、本実施の形態では、1種類のソフトウェアを放送する場合を例示する。ただし、このソフトウェアは複数個のデータブロックに分割されて、分割されたデータブロックが1個ずつ放送され、受信機3が、受信した複数個のデータブロックを結合して元のソフトウェアに戻すものとする。
次に、放送装置2の構成について説明する。
放送装置2は、CPU20、ROM21、RAM22、ハードディスク装置(以下、HDDという)23、放送部24、受信部25及び及びタイマ26を備え、これらはバス、信号線等を介して適宜に接続されている。
タイマ26は、現在日時を計時する。
HDD23には各種のコンピュータプログラム、映像データ、ソフトウェア等が記憶される。具体的には、HDD23の記憶領域の一部は、本発明の実施の形態1に係るコンピュータプログラムを記憶するプログラム記憶部231として用いられ、他の一部は、後述するソフト関連情報を記憶する情報記憶部232として用いられ、更に他の一部は、後述する順番情報、受信関連情報及び放送関連情報を記憶する関連記憶部233として用いられる。
CPU20は放送装置2の制御中枢であり、RAM22を作業領域として用い、ROM21に記憶された制御プログラム及び制御データ、並びにプログラム記憶部231に記憶された本実施の形態のコンピュータプログラム及び制御データに従って装置各部を制御し、各種処理を実行する。例えばCPU20は、図示しないLANを介して受信した本実施の形態のコンピュータプログラム及び制御データをプログラム記憶部231に記憶させる。
また、CPU20は、放送部24を用いて公知の放送網に無線で接続し、映像データ及びソフトウェアのデータブロックを放送する。更に詳細には、データブロックは、複数個のパケットに分割されて放送される。
更に、CPU20は受信部25を介して通信回線網Nに有線で接続し、受信関連情報を受信する。受信した受信関連情報は、関連記憶部233に記憶される。つまり関連記憶部233は、関連記憶手段として機能する。
次に、各受信機3の構成について説明する。
受信機3は、受信機3の本体に、CPU30、ROM31、RAM32、EEPROM33、受信部34、送信部35、画像処理部36、表示部37、音声処理部38、音声出力部39、タイマ40、及び受光部41を備え、これらはバス、信号線等を介して適宜に接続されている。また、受信機3は、受信機3の本体とは別体に設けられているリモートコントローラ(以下、リモコンという)42を更に備える。
EEPROM33は不揮発性の記憶装置であり、EEPROM33の記憶領域の一部は、CPU30が受信機3の各部を制御するための制御プログラム及び制御データを記憶するプログラム記憶部331として用いられ、他の一部は、後述する受信関連情報を記憶する関連記憶部332として用いられる。
CPU30はテレビ1の制御中枢であり、RAM32を作業領域として用い、ROM31並びにプログラム記憶部331に夫々記憶された制御プログラム及び制御データに従って各種処理を実行する。例えばCPU30は、送信部35を介して通信回線網Nに接続し、関連記憶部332に記憶してある受信関連情報を送信する。
受信部34はチューナを用いてなり、CPU30は、受信部34が受信すべき周波数帯域を調節することによって公知の放送網に無線で接続し、放送されているソフトウェアのデータブロック及び複数の映像データの内、何れか一つを選択的に受信する。
更に詳細には、ソフトウェアのデータブロックは、パケットのかたちで受信される。受信部34は、受信したパケットをRAM32へ出力する。このため、受信されたパケットはRAM32に一時記憶される。
1個のデータブロックに係る全てのパケットの受信が完了した場合、CPU30は、受信した全パケットを結合して元のデータブロックに戻し、EEPROM33に記憶させる。本実施の形態では、パケットのかたちで受信したデータブロックをEEPROM33に記憶させることを、データブロックのダウンロードという。つまりEEPROM33は、データ記憶手段として機能する。
データブロックを確実にダウンロードするためには、データブロックの放送開始時点以前から放送終了時点以後まで連続して、受信部34の周波数帯域をソフトウェア放送用の周波数帯域に合わせておき、データブロックを形成するためのパケットを全て受信する必要がある。従って、データブロックの放送開始時点より後にテレビ番組放送用の周波数帯域からソフトウェア放送用の周波数帯域へ切り替えても、データブロックの放送終了時点より前にソフトウェア放送用の周波数帯域からテレビ番組放送用の周波数帯域に切り替えても、データブロックの全パケットを受信することができないため、データブロックのダウンロードに失敗する。
1個のソフトウェアを形成するためのデータブロックを全てダウンロードし終えた場合、CPU30はダウンロードした全データブロックを結合してソフトウェアに戻し、このソフトウェアを用いて、プログラム記憶部331に記憶されている制御プログラム及び制御データをアップデートする。
また、受信部34は、受信した映像データを動画像データと音声データとに分割して夫々画像処理部36及び音声処理部38へ出力する。ここで映像データとは、互いに同期している動画像データ及び音声データを含むデータである。
画像処理部36は、受信部34から入力された動画像データを、適宜の画像処理を施してから表示部37へ出力する。表示部37は、例えばカラーの液晶表示パネルを用いてなり、入力された動画像データに基づく動画像を、音声出力部39から出力される音声に同期して表示する。
音声処理部38は、受信部34から入力された音声データを、適宜の音声処理を施してから音声出力部39に出力する。音声出力部39はスピーカを用いてなり、入力された音声データに基づく音声を、表示部37に表示される動画像に同期して出力する。
以下では、受信機3が備える所定のハードウェアが全てオンになっている状態を受信機3のオン状態といい、所定のハードウェアが全てオフになっている状態を受信機3のオフ状態という。ここで、所定のハードウェアとは、画像処理部36、表示部37、音声処理部38及び音声出力部39である。このため、受信機3がオン状態である場合はユーザがテレビ番組を視聴することができ、受信機3がオフ状態である場合はテレビ番組を視聴することができない。
タイマ40は、現在日時を計時する。また、タイマ40には、受信機3をオン状態にするオン時刻及び/又は受信機3をオフ状態にするオフ時刻がユーザによって設定される。タイマ40は、現在日時がオン時刻を経過した場合に、受信機3をオフ状態からオン状態にするためのオン信号をCPU30へ出力し、現在日時がオフ時刻を経過した場合に、受信機3をオン状態からオフ状態にするためのオフ信号をCPU30へ出力する。
リモコン42は、ユーザが受信機3を操作するための操作信号を無線で受信機3へ送信する。このためにリモコン42は、発光部421、電源キー422、及び図示しない各種操作キーを備える。
電源キー422又は各種操作キーが操作された場合、発光部421は、操作された電源キー422又は各種操作キーに対応する操作信号を含む赤外線を発光する。ここで、ユーザが受信機3をオフ状態からオン状態にするために電源キー422を操作した場合も、受信機3をオン状態からオフ状態にするために電源キー422を操作した場合も、発光部421から送信される操作信号は同じ波形であるが、以下では受信機3をオフ状態からオン状態にするための操作信号をオン信号といい、受信機3をオン状態からオフ状態にする操作信号をオフ信号という。
受光部41は、リモコン42の発光部421が発光した赤外線を受光し、受光した赤外線に含まれる操作信号をCPU30へ出力する。CPU30は、入力された操作信号に従って、受信機3本体が備える各部を制御する。
CPU30は、タイマ40又は受光部41からオフ信号が入力された場合に、受信機3をオン状態からオフ状態へ切り替える。また、CPU30は、タイマ40又は受光部41からオン信号が入力された場合に、受信機3をオフ状態からオン状態へ切り替える。
受信機3がオン状態の場合は映像データを受信する必要があるため、CPU30は、受信機3をオフ状態からオン状態へ切り替えるときに、受信部34をテレビ番組放送用の周波数帯域に合わせる。
一方、受信機3がオフ状態の場合は映像データを受信する必要がないため、CPU30はソフトウェアのデータブロックをダウンロードする準備を整え、パケットを受信するまで待機する。このためにCPU30は、受信機3をオン状態からオフ状態へ切り替えるときに、送信部35を介して受信関連情報を放送装置2へ送信し、また、受信部34をソフトウェア放送用の周波数帯域に合わせる。つまり、CPU30は都度送信手段として機能し、受信部34はCPU30に制御されて待機手段として機能する。
以上の結果、受信機3のオン/オフに伴ってユーザが受信部34の周波数帯域を手動で切り替える必要がない。
受信機3から放送装置2へ送信される受信関連情報は、放送されるデータブロックの要否及び放送されるデータブロックの受信の可否に関するものである。
本実施の形態における受信関連情報は、受信機3の識別情報と、プログラム記憶部331に記憶されている制御プログラムのバージョンを示すバージョン情報と、タイマ40のタイマ設定情報とを含んでおり、関連記憶部332に記憶されている。
受信機3の識別情報は工場出荷時に関連記憶部332に書き込まれ、変更はされない。一方、制御プログラムのバージョン情報は、工場出荷時に関連記憶部332に初期のバージョン情報が書き込まれ、制御プログラムがアップデートされる都度、CPU30によって、アップデートされた制御プログラムのバージョン情報に書き換えられる。タイマ40のタイマ設定情報とは、タイマ40にオン時刻が設定されている場合は、設定されているオン時刻を示すオン時刻情報であり、オン時刻が設定されていない場合は、オン時刻が設定されていないことを示す無設定情報であって、タイマ40の設定状況に応じてCPU30が関連記憶部332に書き込み、又は書き換えるものである。
ここで、バージョン1の制御プログラムV1をバージョン2の制御プログラムV2にアップデートするためのソフトウェア甲を例示する。ソフトウェア甲は、3個のデータブロック甲1,甲2,甲3に分割され、データブロック甲1,甲2,甲3夫々は100個のパケットに分割される。放送された100個全てのパケットが各受信機3に受信されるまでの時間(以下、放送完了時間という)は3分間である。
バージョン情報は、放送されるデータブロックの要否を示す情報である。何故ならば、プログラム記憶部331に既に制御プログラムV2が記憶されている受信機3は、ソフトウェア甲、延いてはデータブロック甲1,甲2,甲3を必要としないことが明白であり、プログラム記憶部331に制御プログラムV1が記憶されている受信機3は、データブロック甲1,甲2,甲3を必要とすることが明白だからである。
また、タイマ設定情報は、放送されるデータブロックの受信の可否を示す情報である。何故ならば、タイマ設定情報が無設定情報である場合、無設定情報を送信した受信機3は、ユーザがリモコン42を操作して受信機3をオフ状態からオン状態へ切り替えない限り、データブロックの受信が可能なオフ状態であることを意味するからである。一方、タイマ設定情報がオン時刻情報である場合、オン時刻情報を送信した受信機3は、オン時刻情報が示すオン時刻までの時間帯は、ユーザがリモコン42を操作して受信機3をオフ状態からオン状態へ切り替えない限り、データブロックの受信が可能なオフ状態であるが、オン時刻以降の時間帯は、データブロックの受信が不可能なオン状態であることを意味する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る放送装置が備える情報記憶部に記憶されるソフト関連情報の一例を示す模式図である。
放送装置2の情報記憶部232には、ソフト関連情報が記憶される。ソフト関連情報とは、放送すべきソフトウェアの識別情報(図中「ソフトウェア名」)、このソフトウェアを分割してなるデータブロックの個数(図中「ブロック数))、各データブロックのデータブロック名(不図示)、各データブロックを分割してなるパケットの個数(図中「パケット数))、及び、このソフトウェアの放送期間(不図示)を示す情報である。
図2には、ソフトウェア甲のブロック数が3であり、ソフトウェア甲のデータブロック甲1のパケット数が100、データブロック甲2のパケット数が100、データブロック甲3のパケット数が100であることを示すソフト関連情報が例示されている。
ソフト関連情報は、放送事業者によって放送装置2に与えられ、CPU20は、与えられたソフト関連情報を情報記憶部232に記憶させる。
また、CPU20は、タイマ26が計時した現在日時を参照し、現在日時が放送期間の最終日時を過ぎているソフトウェアを誤って放送しないようにすべく、このソフトウェアのソフト関連情報を情報記憶部232から削除する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る放送システムによるデータブロックの放送及びダウンロード夫々のタイミングを例示するタイミングチャートである。図3の横軸は時間tを示し、図中「DL」とはダウンロードの完了を意味する。また、図中白抜矢符はオン状態/オフ状態の切り替えのタイミングを示し、矢符はデータブロックを放送している時間帯又は受信している時間帯を示す。
更に、図4〜図6は、本発明の実施の形態1に係る放送装置が備える関連記憶部に記憶される受信関連情報の一例を示す模式図である。
以下では、夫々のプログラム記憶部331に制御プログラムV1が記憶されている2台の受信機3A,3Bと、プログラム記憶部331に制御プログラムV2が記憶されている受信機3Cとを例示する。ただし、受信機3Aのタイマ40にはオン時刻「15:30」及びオフ時刻「15:33」が設定されており、受信機3B,3Cにはオン時刻及びオフ時刻は設定されていない。
また、受信機3A,3C夫々は15時23分にリモコン42でオン状態からオフ状態へ切り替えられ、受信機3Bは15時25分にリモコン42でオン状態からオフ状態へ切り替えられるものとする。
図3に示すように、15時23分にリモコン42でオン状態からオフ状態へ切り替えられた受信機3A,3C夫々のCPU30は、関連記憶部332に記憶されている受信関連情報を読み出して放送装置2へ送信する。
受信機3Aから送信される受信関連情報には、受信機3Aの識別情報「3A」と制御プログラムのバージョン情報「V1」と「15:30」を示すオン時刻情報とが含まれている。
一方、受信機3Cから送信される受信関連情報には、受信機3Cの識別情報「3C」と制御プログラムのバージョン情報「V2」と無設定情報「無」とが含まれている。
受信機3A,3C夫々の受信関連情報を受信した場合、放送装置2のCPU20は、図4(a)に示すように、受信した時刻が早いもの順に、受信関連情報を関連記憶部233に記憶させる。このとき、関連記憶部233に記憶された受信関連情報には、受信した順を示す順番情報(図中「順番」)が関連付けられる。
次に、CPU20は、関連記憶部233に記憶された受信関連情報に含まれるバージョン情報と、情報記憶部232に記憶されているソフト関連情報(図2参照)とに基づいて、放送関連情報を生成し、生成した放送関連情報を、受信関連情報に関連付けて関連記憶部233に記憶させる。放送関連情報とは、放送すべきソフトウェアに係るデータブロック夫々の放送の要否と、各データブロックの放送完了時間とを示すものである。ただし、放送完了時間の図示は省略している。
図4(a)に示すように、受信機3Aのバージョン情報は「V1」であるため、受信機3Aに対してはソフトウェア甲の放送が必要である。このため、データブロック甲1,甲2,甲3夫々の放送が必要であることを示す必要情報(図中「要」)が関連記憶部233に記憶される。
一方、受信機3Cのバージョン情報は「V2」であるため、受信機3Cに対してはソフトウェア甲の放送が不要である。このため、データブロック甲1,甲2,甲3夫々の放送が不要であることを示す不要情報(図中「否」)が関連記憶部233に記憶される。
全てのデータブロック甲1,甲2,甲3に対して不要情報が記憶されている場合、これらの不要情報に関連付けられている受信関連情報及び放送関連情報は関連記憶部233から削除される。従って、図4(b)に示すように、受信機3Cに関する受信関連情報及び放送関連情報は関連記憶部233から削除される。ただし、図4(b)以降では、バージョン情報の図示は省略してある。
図3に示すように、15時23分より前は、放送装置2はデータブロックを放送していない。
15時23分に受信関連情報を受信したため、放送装置2のCPU20は、受信した受信関連情報に基づいて関連記憶部233に記憶された順番情報及び放送関連情報を参照し、放送すべきデータブロック及びデータブロックを放送すべきタイミングを決定する。
現在時刻15時23分から受信機3Aがオン状態になる15時30分までの時間(以下、制限時間という)は7分間であり、データブロック甲1,甲2,甲3夫々の放送完了時間は3分間である。また、データブロック甲1,甲2,甲3の全てを受信機3Aに対して放送する必要がある。
このため、CPU20は、データブロック甲1の放送を決定し、また、データブロック甲1を現時点から放送することを決定する。
放送部24を用いてデータブロック甲1の放送を開始したCPU20は、受信機3Aに関連付けられているソフトウェア甲1の必要情報を、ソフトウェア甲1が現在放送中であることを示す放送中情報に書き換え(図4(c)参照)、データブロック甲1の放送を終了した場合、CPU20は、受信機3Aに関連付けられているソフトウェア甲1の放送中情報を不要情報に書き換える(図5(a)参照)。図中、放送中情報は「放送中」と記載されている。
以上の結果、15時23分から15時26分までの間にソフトウェア甲のデータブロック甲1が放送され、放送されたデータブロック甲1が、受信機3A,3Cに受信される。また、15時25分に受信機3Bがオン状態からオフ状態に切り替えられるため、15時25分から15時26分までの間に放送されたデータブロック甲1の一部が、受信機3Bに受信される。
データブロック甲1を必要としている受信機3AのCPU30は、データブロック甲1に係る全パケットを受信した15時26分にデータブロック甲1のダウンロードを完了する。一方、データブロック甲1が不要な受信機3CのCPU30は、受信したデータブロック甲1をダウンロードしない。また、データブロック甲1に係る一部のパケットを受信した受信機3BのCPU30は、データブロック甲1が必要であっても、データブロック甲1をダウンロードすることはできない。
図3に示すように15時25分にリモコン42でオン状態からオフ状態へ切り替えられた受信機3BのCPU30は、関連記憶部332に記憶されている受信関連情報を読み出して放送装置2へ送信する。
受信機3Bから送信される受信関連情報には、受信機3Bの識別情報「3B」と制御プログラムのバージョン情報「V1」と無設定情報とが含まれている。
受信機3Bから送信された受信関連情報を受信した場合、放送装置2のCPU20は、図4(c)に示すように、受信機3Bに係る受信関連情報と、この受信関連情報に基づく順番情報及び放送関連情報とを関連記憶部233に記憶させる。
図3に示すように15時26分にデータブロック甲1の放送が終了した場合、CPU20は、関連記憶部233に記憶された順番情報及び放送関連情報を参照し、放送すべきデータブロック及びデータブロックを放送すべきタイミングを決定する。
図5(a)に示すように、現在時刻15時26分から受信機3Aがオン状態になる15時30分までの制限時間は4分間であり、受信機3Bに制限時間はない。また、順番情報が示す受信順が「1」である受信機3Aに対してはデータブロック甲2,甲3を放送する必要があるが、受信順が「2」である受信機3Bに対しては、データブロック甲1,甲2,甲3の全てを放送する必要がある。
このため、CPU20は、受信関連情報の受信順が若い受信機3Aに係る放送の要否を優先して、データブロック甲2の放送を決定し、また、データブロック甲2を現時点から放送することを決定する。
データブロック甲2の放送を開始したCPU20は、受信機3A,3B夫々に関連付けられているデータブロック甲2の必要情報を、データブロック甲2が現在放送中であることを示す放送中情報に書き換え、データブロック甲2の放送を終了した場合、CPU20は、受信機3A,3B夫々に関連付けられているデータブロック甲2の放送中情報を不要情報に書き換える(図5(b)参照)。
以上の結果、15時26分から15時29分までの間、データブロック甲2が放送され、放送されたデータブロック甲2が、受信機3A,3Bに受信される。
データブロック甲2を夫々必要としている受信機3A,3BのCPU30は、データブロック甲2に係る全パケットを受信した15時29分にデータブロック甲2のダウンロードを完了する。
一方、データブロック甲2が不要な受信機3CのCPU30は、受信したデータブロック甲2をダウンロードしない。以下では、受信機3Cに関する説明を省略する。
図3に示すように15時29分にデータブロック甲2の放送が終了した場合、放送装置2のCPU20は、関連記憶部233に記憶された順番情報及び放送関連情報を参照し、放送すべきデータブロック及びデータブロックを放送すべきタイミングを決定する。
図5(b)に示すように、現在時刻15時29分から受信機3Aがオン状態になる15時30分までの制限時間は1分間であり、受信機3Bに制限時間はない。また、順番情報が示す受信順が「1」である受信機3Aに対してはデータブロック甲3を放送する必要があるが、受信順が「2」である受信機3Bに対してはデータブロック甲1,甲3を放送する必要がある。
CPU20は、受信関連情報の受信順が若い受信機3Aに係る放送の要否を優先して、データブロック甲3の放送を決定するが、データブロック甲3の放送完了時間は3分であり、受信機3Aの制限時間を超過している。また、受信機3Aに対する放送が必要であり、且つ、放送完了時間が制限時間以内であるデータブロックは存在しない。
従って、CPU20は、受信機3Aに関連付けられているタイマ設定情報のオン時刻情報を、受信機3Aがソフトウェアの受信が不可能であることを示す不可情報に書き換え(図5(c)参照))、次いで、受信機3Aの次に受信順が若い受信機3Bに係る放送の要否を優先して、データブロック甲1の放送を決定し、また、データブロック甲1を現時点から放送することを決定する。
データブロック甲1の放送を開始したCPU20は、受信機3Bに関連付けられているソフトウェア甲1の必要情報を、ソフトウェア甲1が現在放送中であることを示す放送中情報に書き換え、データブロック甲1の放送を終了した場合、受信機3Bに関連付けられているソフトウェア甲1の放送中情報を不要情報に書き換える(図5(c)参照)。一方、CPU20は、受信機3Aに関連付けられているソフトウェア甲1の不要情報を書き換えることはない。
以上の結果、15時29分から15時32分までの間、データブロック甲1が放送され、放送されたデータブロック甲1が、受信機3Bに受信される。また、15時30分にオフ状態からオン状態に切り替えられる受信機3Aは、15時29分から15時30分までの間に放送されたデータブロック甲1の一部を受信する。ここで、タイマ40の設定状況に応じてオフ状態からオン状態に切り替わった受信機3AのCPU30は、関連記憶部332に記憶されているオン時刻情報を、無設定情報に書き換える。
データブロック甲1を必要としている受信機3BのCPU30は、データブロック甲1に係る全パケットを受信した15時32分にデータブロック甲1のダウンロードを完了する。一方、データブロック甲1に係る一部のパケットを受信した受信機3AのCPU30は、データブロック甲1をダウンロードすることはできない。
図3に示すように15時32分にデータブロック甲1の放送が終了した場合、放送装置2のCPU20は、関連記憶部233に記憶された順番情報及び放送関連情報を参照し、放送すべきデータブロック及びデータブロックを放送すべきタイミングを決定する。
図5(c)に示すように、受信機3Aには不可情報が関連付けられており、ソフトウェアの受信が不可能である。一方、受信機3Bには無設定情報が関連付けられており、ソフトウェアの受信が可能である。
このため、CPU20は、受信機3Aの次に受信順が若い受信機3Bに係る放送の要否を優先して、データブロック甲3の放送を決定し、また、データブロック甲3を現時点から放送することを決定する。
データブロック甲3の放送を開始したCPU20は、受信機3Bに関連付けられているソフトウェア甲3の必要情報を、ソフトウェア甲1が現在放送中であることを示す放送中情報に書き換え(図6(a)参照)、データブロック甲3の放送を終了した場合、受信機3Bに関連付けられているソフトウェア甲1の放送中情報を不要情報に書き換える(図6(b)参照)。このとき、全てのデータブロック甲1,甲2,甲3に対して不要情報が記憶された受信機3Bに関する受信関連情報及び放送関連情報は関連記憶部233から削除される(図6(c)参照)。
一方、CPU20は、受信機3Aに関連付けられているソフトウェア甲3の必要情報を書き換えることはない(図6(a),(b)参照)。
なお、受信機3Bに関する受信関連情報及び放送関連情報を削除した場合に、順番情報が示す受信順が「3」,「4」,…の受信機3,3,…に関する受信関連情報及び放送関連情報が関連記憶部233に記憶されている場合、CPU20は、これらの順番情報が示す受信順を「2」,「3」,…に書き換える。
以上の結果、15時32分から15時35分までの間、データブロック甲3が放送され、放送されたデータブロック甲3が、受信機3Bに受信される。また、15時33分にオン状態からオフ状態に切り替えられる受信機3Aは、15時33分から15時35分までの間に放送されたデータブロック甲3の一部を受信する。
データブロック甲3を必要としている受信機3BのCPU30は、データブロック甲3に係る全パケットを受信した15時35分にデータブロック甲3のダウンロードを完了する。一方、データブロック甲3に係る一部のパケットを受信した受信機3AのCPU30は、データブロック甲3を必要としているが、データブロック甲3をダウンロードすることはできない。
15時33分の時点で、受信機3Bはソフトウェア甲に係るデータブロック甲1,甲2,甲3を全てダウンロードしたため、受信機3BのCPU30は、ダウンロードしたデータブロック甲1,甲2,甲3を結合してソフトウェア甲に戻し、ソフトウェア甲を用いて、プログラム記憶部331に記憶されている制御プログラムV1と制御プログラムV1の制御データとを、制御プログラムV2と制御プログラムV2の制御データとにアップデートする。アップデート完了後、CPU30は、関連記憶部332に記憶されているバージョン情報を、「V1」から「V2」へ書き換える。この結果、今後、受信機3Bの関連記憶部332に記憶されている受信関連情報が放送装置2へ送信されたとしても、受信機3Bに対してはデータブロック甲1,甲2,甲3夫々の放送が不要であることを示す不要情報が放送装置2の関連記憶部233に記憶され、放送装置2が受信機3Bのためにデータブロック甲1,甲2,甲3を再放送することはない。
図3に示すように15時33分にタイマ40に設定されたオフ時刻に基づいてオン状態からオフ状態へ切り替えられた受信機3AのCPU30は、関連記憶部332に記憶されている受信関連情報を読み出して放送装置2へ送信する。
受信機3Aから送信される受信関連情報には、受信機3Aの識別情報「3A」と制御プログラムのバージョン情報「V1」と無設定情報とが含まれている。
受信機3Aから送信された受信関連情報を受信した場合、放送装置2のCPU20は、受信した受信関連情報に基づいて、図6(a)に示すように、既に関連記憶部233に記憶されている受信関連情報、順番情報及び放送関連情報を、適宜に書き換える。具体的には、受信機3Aに関連付けられている不可情報を無設定情報に書き換える。
図3に示すように15時35分にデータブロック甲3の放送が終了した場合、CPU20は、関連記憶部233に記憶された順番情報及び放送関連情報を参照し、放送すべきデータブロック及びデータブロックを放送すべきタイミングを決定する。
図6(b)に示すように、受信機3Aに制限時間はない。また、受信機3Aに対してはデータブロック甲3を放送する必要がある。
このため、CPU20はデータブロック甲3の放送を決定し、また、データブロック甲3を現時点から放送することを決定する。
データブロック甲3の放送を開始したCPU20は、受信機3Aに関連付けられているソフトウェア甲3の必要情報を、ソフトウェア甲3が現在放送中であることを示す放送中情報に書き換え、データブロック甲3の放送を終了した場合、CPU20は、受信機3Aに関連付けられているソフトウェア甲3の放送中情報を不要情報に書き換える(図6(c)参照)。このとき、全てのデータブロック甲1,甲2,甲3に対して不要情報が記憶された受信機3Aに関する受信関連情報及び放送関連情報は関連記憶部233から削除される。
以上の結果、15時35分から15時38分までの間、データブロック甲3が放送され、放送されたデータブロック甲3が、受信機3A,3Bに受信される。
データブロック甲2を必要としている受信機3AのCPU30は、データブロック甲3に係る全パケットを受信した15時38分にデータブロック甲3のダウンロードを完了する。
一方、データブロック甲2が不要な受信機3BのCPU30は、受信したデータブロック甲2をダウンロードしない。
15時38分の時点で、受信機3Aはソフトウェア甲に係るデータブロック甲1,甲2,甲3を全てダウンロードしたため、受信機3AのCPU30は、ダウンロードしたデータブロック甲1,甲2,甲3を結合してソフトウェア甲に戻し、ソフトウェア甲を用いて、プログラム記憶部331に記憶されている制御プログラムV1と制御プログラムV1の制御データとを、制御プログラムV2と制御プログラムV2の制御データとにアップデートする。アップデート完了後、CPU30は、関連記憶部332に記憶されているバージョン情報を、「V1」から「V2」へ書き換える。この結果、今後、放送装置2が受信機3Aのためにデータブロック甲1,甲2,甲3を再放送することはない。
図3に示すように15時38分にデータブロック甲3の放送が終了した場合、CPU20は、関連記憶部233に受信関連情報、順番情報及び放送関連情報が記憶されていないため、データブロックの放送を終了する。このため、15時38分より後は、放送装置2はデータブロックを放送しない。
以上のように、放送装置2のCPU20は、決定手段及び変更手段として機能し、放送部24はCPU20に制御されてデータ放送手段として機能し、受信機3A,3B夫々のCPU30は都度送信手段として機能する。
なお、例えば15時33分の時点で受信機3Bのリモコン42が操作されて受信機3Bがオフ状態からオン状態になり、15時40分に再びリモコン42が操作されて受信機3Bがオン状態からオフ状態になった場合、受信機3Bがオフ状態からオン状態になった時点で受信機3BのCPU30はデータブロック甲3のダウンロードに失敗する。しかも、15時35分から再放送されるデータブロック甲3を受信することはできない。従って、制御プログラムV1をアップデートすることはできない。
しかしながら、15時40分にオン状態からオフ状態へ切り替えられた受信機3BのCPU30は、放送装置2へ受信関連情報を送信する。この受信関連情報には、制御プログラムのバージョン情報「V1」が含まれているため、15時40分以降、ソフトウェア甲のデータブロック甲1,甲2,甲3が順次再放送される。この結果、受信機3BのCPU30は、データブロック甲3のダウンロードに成功した場合に、制御プログラムV1を制御プログラムV2にアップデートすることができる。
図7は、本発明の実施の形態1に係る放送システムで実行される受信関連情報送信処理及び受信関連情報受信処理の手順を示すフローチャートである。
受信機3のCPU30は、受信機3がオン状態である場合に、受信関連情報送信処理を実行する。
CPU30は、タイマ40又は受光部41からオフ信号が入力されて、受信機3をオン状態からオフ状態へ切り替えたか否かを判定し(S11)、切り替えていない場合(S11でNO)、S11の処理を繰り返し実行する。
受信機3をオン状態からオフ状態へ切り替えた場合(S11でYES)、CPU30は、受信部34の周波数帯域をソフトウェア放送用の周波数帯域に調節して(S12)、関連記憶部332に記憶されている受信関連情報を読み出して、送信部35を介して放送装置2へ送信し(S13)、処理をS11へ戻す。
また、図示は省略するが、CPU30は、関連記憶部332に記憶されている受信関連情報を、プログラム記憶部331に記憶されている制御プログラム及び制御データをアップデートした場合か、タイマ40にオン時刻が設定されている場合、又は、タイマ40からオン信号が入力されて受信機3をオン状態からオフ状態へ切り替えた場合等に適宜書き換える。
放送装置2のCPU20は、受信関連情報受信処理を随時実行する。
CPU20は、受信機3から受信部25を介して受信関連情報を受信したか否かを判定し(S14)、受信していない場合(S14でNO)、S14の処理を繰り返し実行する。
受信機3から受信関連情報を受信した場合(S14でYES)、CPU20は、受信した受信関連情報と、この受信関連情報を受信した受信順を示す順番情報とを関連記憶部233に記憶させる(S15)。ただし、S15の処理を実行する場合に、受信した受信関連情報に対応する受信関連情報、即ち、今回受信関連情報を送信してきた受信機3から前回受信した受信関連情報が既に関連記憶部233に記憶されているときは、CPU20は、既に記憶されている受信関連情報を、今回受信した受信関連情報で更新する。
次いでCPU20は、S15で関連記憶部233に記憶させた受信関連情報と情報記憶部232に記憶してあるソフト関連情報とに基づいて放送関連情報を生成し(S16)、生成した放送関連情報を、S15で関連記憶部233に記憶させた受信関連情報に関連付けて関連記憶部233に記憶させて(S17)、処理をS14へ戻す。ただし、S16及びS17の処理を実行する場合に、今回受信関連情報を送信してきた受信機3に関連付けられている放送関連情報が既に関連記憶部233に記憶されているときは、CPU20は、既に記憶されている放送関連情報を、今回受信した受信関連情報に基づいて更新する。
図8及び図9は、本発明の実施の形態1に係る放送システムで実行されるデータ放送処理の手順を示すフローチャートである。また、図10は、本発明の実施の形態1に係る放送システムで実行されるデータ放送処理及びデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。図10に示すデータ放送処理は、図8及び図9に示すデータ放送処理と同一のものであるが、図10にはS39以外の処理は図示していない。
放送装置2のCPU20は、図8〜図10に示すデータ放送処理を随時実行する。
CPU20は、関連記憶部233に受信関連情報及び放送関連情報が記憶されているか否かを判定し(S31)、記憶されていない場合(S31でNO)、全ての受信機3,3,…がデータブロックを受信することができないため、S31の処理を繰り返し実行する。
関連記憶部233に受信関連情報及び放送関連情報が記憶されている場合(S31でYES)、CPU20は、不可情報が関連付けられていない受信機3が存在するか否かを判定し(S32)、関連記憶部233に記憶されている受信機3,3,…が全て不可情報に関連付けられている場合(S32でNO)、全ての受信機3,3,…がデータブロックを受信することができないため、処理をS31へ戻す。
不可情報が関連付けられていない受信機3が存在する場合(S32でYES)、不可情報が関連付けられていない受信機3の内、順番情報が示す受信順が最も若い受信機3を選択し(S33)、この受信機3にオン時刻情報が関連付けられているか否か、即ちこの受信機3に制限時間があるか否かを判定する(S34)。ここで、制限時間は、オン時刻情報とタイマ40が計時している現在時刻とから求められる。
受信機3に制限時間がある場合(S34でYES)、この受信機3に対する放送が必要であり、且つ、この制限時間以内に放送を終了することができるデータブロックが存在するか否かを判定し(S35)、存在しない場合(S35でNO)、この受信機3に関連付けられているオン時刻情報を不可情報に書き換え(S36)、処理をS32へ戻す。
制限時間以内に放送を終了することができるデータブロックが存在する場合(S35でYES)、又は受信機3に制限時間がない場合(S34でNO)、CPU20は、放送すべきデータブロック及びこのデータブロックを放送するタイミングを決定し(S37)、決定したタイミングで、このデータブロックに関連付けられている必要情報を放送中情報に書き換え(S38)、処理をS39へ移す。ただし、図示はしないが、S37で決定したデータブロックに関連付けられている必要情報であっても、この必要情報に関連付けて不可情報が記憶されている場合は、放送中情報への書き換えを行なわない。
CPU20は、放送部24を制御して、S37で決定したデータブロックのパケットを放送し(S39)、S37で決定したデータブロックの全てのパケットを放送したか否か、即ちデータブロックの放送を終了したか否かを判定し(S40)、まだ放送が終了していない場合は(S40でNO)、処理をS39へ戻す。
データブロックの放送が終了した場合(S40でYES)、CPU20は、S37で決定したデータブロックに関連付けられている放送中情報を不要情報に書き換え(S41)、全てのデータブロックに不要情報が関連付けられている受信機3が存在するか否かを判定し(S42)、存在する場合(S42でYES)、この受信機3に関連付けられている受信関連情報及び放送関連情報を削除して(S43)、処理をS31へ戻す。ここで、図示はしないが、受信関連情報及び放送関連情報の削除後、削除されずに残っている受信関連情報及び放送関連情報に関連付けられている順番情報の繰上げを適宜実行する。
全てのデータブロックに不要情報が関連付けられている受信機3が存在しない場合(S42でNO)、S43の処理を実行せずに、処理をS31へ戻す。
一方、受信機3のCPU30は、受信機3がオフ状態である場合に、図10に示すデータ受信処理を実行する。
CPU30は、受信部34を介してパケットを受信したか否かを判定し(S51)、受信した場合(S51でYES)、受信したパケットをRAM32に記憶させて(S52)、処理をS51へ戻す。
パケットを受信していない場合(S51でNO)、データブロック1個分のパケットを全て受信し終えているか否かを判定し(S53)、受信し終えている場合(S53でYES)、受信した全てのパケットを結合して元のデータブロックに戻し、このデータブロックが必要であるか否かを判定する(S54)。S54では、CPU30は、このデータブロックを既にダウンロードしてある場合、又は、このデータブロックに係るソフトウェアが不要である場合に、このデータブロックが不要であると判定する。一方、CPU30は、このデータブロックをまだダウンロードしておらず、しかも、このデータブロックに係るソフトウェアが必要である場合に、このデータブロックが必要であると判定する。
データブロックが必要である場合(S54でYES)、CPU30はデータブロックをダウンロードして(S55)、処理をS51へ戻す。
データブロックが不要である場合(S54でNO)、CPU30は、受信したパケット及び生成したデータブロックを削除して(S56)、処理をS51へ戻す。
データブロック1個分の全パケットをまだ受信し終えていない場合(S53でNO)、又はパケットを全く受信していない場合、CPU30は、データブロックの受信が中断したか否かを判定する(S57)。S57では、CPU30は、受信機3がオフ状態からオン状態へ切り替わった場合、又は、前回パケットを受信してから、所定のパケット待ち時間以上の時間が経過しても次のパケットが来ない場合、或いは、データブロック1個分のパケットが、所定のデータ待ち時間を経過しても全部揃わない場合等に、データブロックの受信が中断したと判定する。
データブロックの受信は継続していると判定した場合(S57でNO)、CPU30は、処理をS51へ戻す。データブロックの受信が中断したと判定した場合(S57でYES)、CPU30は、S52でRAM32に記憶させたパケットを削除して(S58)、処理をS51へ戻す。
以上のような放送システム1は、多数の受信機3,3,…が同一のソフトウェアを同時的且つ受動的にダウンロードすることができる。
また、受信機3,3,…がオフ状態になっている時間帯に、受信機3,3,…側のダウンロード完了状況に応じて、受信機3,3,…が必要としているソフトウェアを放送することができるため、短期間に、必要最小限の放送回数で、全ての受信機3,3,…が、必要なソフトウェアをダウンロードすることができる。
以上の結果、複数種類のソフトウェアを効率よく配信することができる。
ところで、受信機3,3,…夫々から放送装置2へ受信関連情報を送信することによって、放送装置1から受信機3,3,…へソフトウェアが放送されるため、放送システム1ではあたかもオン・デマンドでソフトウェアが各受信機3へ配信されているかのように見える。しかしながら、オン状態からオフ状態へ切り替わって受信関連情報を送信した受信機3が、オフ状態からオン状態へ切り替わるまでの間に、この受信機3が必要としているソフトウェアが放送装置2から放送されるとは限らず、また、不要なソフトウェアも放送されて受信することがあるため、放送システム1によるソフトウェアの配信はオン・デマンドではない。
なお、本実施の形態では受信機3としてテレビ受信機を例示したが、これに限らず、チューナが内蔵されている映像記録装置か、又は、チューナが内蔵されていないテレビ受信機、映像記録装置等に外付けされるチューナ装置等であってもよい。
更に、受信機3は映像記録機能を有していてもよい。この場合、受信機3は録画予約を受け付け、受信関連情報を生成する場合に、予約された録画が開始される時刻を示す情報をオン時刻情報として用いてもよい。
また、万が一、ソフトウェアの放送期間が終了するまでにダウンロードを完了することができなかった受信機3,3,…が存在した場合には、放送期間を適宜延長してもよい。又は、放送期間が終了したソフトウェアを所定のサーバに保存しておき、ソフトウェアの放送期間が終了するまでにダウンロードを完了することができなかった受信機3,3,…のユーザに対し、サーバから手動でソフトウェアをダウンロードするよう報知してもよい。ダウンロードを完了することができなかった受信機3,3,…の台数は、工場から出荷された受信機3,3,…の総台数に比べて非常に少ないため、ダウンロードを完了することができなかった受信機3,3,…が個別にソフトウェアをダウンロードしても、サーバ、通信回線網N等に過大な負荷が掛かることはない。
実施の形態 2.
本実施の形態における放送システム1は、実施の形態1の放送システム1と同様のハードウェア構成を有するが、情報記憶部232、関連記憶部233,332等に記憶される各種情報が異なり、放送すべきソフトウェアを選択するための条件が異なる。また、実施の形態1とは異なり、受信機3がデータブロックのダウンロードの成否を放送装置2に報知する。
その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
以下では、2種類の異なるソフトウェア甲,乙と、D型の機種である受信機3DとE型の機種である受信機3Eとを例示する。
ソフトウェア甲は、D型の受信機3Dの制御プログラムをアップデートするソフトウェアであり、放送期間は2008年3月1日までである。ソフトウェア甲は3個のデータブロックに分割されて、分割されたデータブロックが1個ずつ放送され、受信機3Dが、受信した3個のデータブロックを結合して元のソフトウェアに戻す。
一方、ソフトウェア乙は、E型の受信機3Eの制御プログラムをアップデートするソフトウェアであり、放送期間は2008年2月29日までである。ソフトウェア乙はデータブロックに分割されずに放送されるため、受信機3Eが、受信したデータブロックから元のソフトウェアを復元する処理は必要ない。分割されていないソフトウェア乙は、分割されたソフトウェア甲の各データブロック甲1,甲2,甲3を放送する場合と同様に放送される。
図11は、本発明の実施の形態2に係る放送装置が備える情報記憶部に記憶されるソフト関連情報の一例を示す模式図である。
放送装置2の情報記憶部232には、ソフト関連情報が記憶される。本実施の形態のソフト関連情報は、放送すべきソフトウェアの識別情報、このソフトウェアの放送期間、このソフトウェアのブロック数、各データブロックのデータブロック名(不図示)、各データブロックのパケット数、及び、このソフトウェアを適用すべき機種を示す情報である。
ソフトウェア甲に係るソフト関連情報には、ソフトウェア甲の放送期間が2008年3月1日までであり、ブロック数が3であり、データブロック甲1のパケット数が100、データブロック甲2のパケット数が100、データブロック甲3のパケット数が100であり、更に、ソフトウェア甲を適用すべき機種がD型であることを示す情報が含まれている。各データブロック甲1,甲2,甲3の放送完了時間は3分間である。
同様に、ソフトウェア乙に係るソフト関連情報には、ソフトウェア乙の放送期間が2008年2月29日までであり、ブロック数が1であり、パケット数が200であり、更に、ソフトウェア乙を適用すべき機種がE型であることを示す情報が含まれている。ソフトウェア乙の放送完了時間は6分間である。
受信機3から放送装置2へ送信される受信関連情報は、放送されるデータブロックの要否及び放送されるデータブロックの受信の可否に関するものである。
本実施の形態における受信関連情報は、受信機3の識別情報と、タイマ40のタイマ設定情報とを少なくとも含んでおり、関連記憶部332に記憶されている。また、受信関連情報には、データブロック名と、このデータブロック名を有するデータブロックのダウンロードに成功したことを示す成功情報とが関連付けられて含まれることもある。
受信機3の識別情報には、受信機3の機種を示す情報も含まれている。つまり、受信機3の識別情報は、放送されるデータブロックの要否を示す情報である。
成功情報に関連付けられているデータブロック名を有するデータブロック、即ち、受信機3がダウンロードに成功したデータブロックは、この受信機3にとっては不要なデータブロックである。つまり、成功情報も、放送されるデータブロックの要否を示す情報である。
受信機3のCPU30は、データブロックのダウンロードが完了した場合に、このデータブロックのデータブロック名に関連付けて成功情報を関連記憶部332に記憶させる。データブロックのダウンロードが完了する前にデータブロックの受信が中断した場合には、成功情報は記憶させない。
図12は、本発明の実施の形態2に係る放送システムによるデータブロックの放送及びダウンロード夫々のタイミングを例示するタイミングチャートである。図12は、図3と同様に、横軸は時間tを示し、図中「DL」とはダウンロードの完了を意味する。また、図中白抜矢符はオン状態/オフ状態の切り替えのタイミングを示し、矢符はデータブロックを放送している時間帯又は受信している時間帯を示す。
受信機3Dのタイマ40にはオン時刻「15:00」が設定されており、受信機3Eにはオン時刻は設定されていないものとする。
また、図12に示すように、受信機3Dは14時52分にリモコン42によってオン状態からオフ状態へ切り替えられ、タイマ40の設定によって15時にオフ状態からオン状態に切り替えられる予定だが、ユーザの都合により、14時56分にリモコン42によってオフ状態からオン状態に切り替えられるものとする。
更に、受信機3D,3Eは15時23分にリモコン42によってオン状態からオフ状態へ切り替えられるものとする。
図13は、本発明の実施の形態2に係る放送装置が備える関連記憶部に記憶される受信関連情報の一例を示す模式図である。
図13(a)には、放送装置2が14時58分にデータブロック甲2の放送を終了した時点で関連記憶部233に記憶されている順番情報、受信関連情報、及び放送関連情報が示されている。
また、図13(b)には、放送装置2が15時23分に受信機3D,3E夫々から受信した受信関連情報と、この受信関連情報に基づく放送関連情報と、順番情報とが示されている。
図12に示すように、14時52分より前は、放送装置2はデータブロックを放送していない。
14時52分にリモコン42でオン状態からオフ状態へ切り替えられた受信機3DのCPU30は、関連記憶部332に記憶されている受信関連情報を読み出して放送装置2へ送信する。
放送装置2のCPU20は、14時52分から14時55分までの間、データブロック甲1を放送して、放送終了後に、受信機3Dに関するデータブロック甲1の要否情報を必要情報「要」から不要情報「否」へ書き換え、次に、14時55分から14時58分までの間、データブロック甲2を放送して、放送終了後に、受信機3Dに関するデータブロック甲2の要否情報を必要情報から不要情報へ書き換える(図13(a)参照)。最後に、放送装置2は、受信機3Dの制限時間に鑑み、データブロックの放送を終了する。従って、受信機3Dに関するデータブロック甲3の要否情報は必要情報のままである。
以下では、制限時間に関する説明を省略する。
受信機3DのCPU30は、14時52分からデータブロック甲1を受信し始め、14時55分にデータブロック甲1のダウンロードを完了する。
次に、受信機3DのCPU30は、14時55分からデータブロック甲2を受信し始めるが、14時56分にオフ状態からオン状態に切り替えられてデータブロック甲2の受信が中断するため、データブロック甲2のダウンロードには失敗する。
仮に、受信機3Dがデータブロック甲2のダウンロードに失敗したことを放送装置2へ報知しない場合、放送装置2の関連記憶部233には、受信機3Dに対するデータブロック甲2の放送は不要であることを示す不要情報が記憶されているため、次に受信機3Dがオン状態からオフ状態へ切り替わっても、データブロック甲2は再放送されない。
このような不都合を防止するために、CPU30は、データブロックのダウンロードを完了したか否かを判定する。データブロック甲1のダウンロードを完了した受信機3DのCPU30は、データブロック甲1に関連付けて成功情報を関連記憶部332に記憶させる。関連記憶部332に記憶されている受信関連情報は、15時23分に受信機3Dがオン状態からオフ状態へ切り替わったときに放送装置2へ送信される。つまりCPU30は、成否判定手段及び生成手段として機能する。
このとき受信機3Dから送信される受信関連情報には、データブロック甲1の成功情報が含まれているが、データブロック甲2の成功情報は含まれていない。この受信関連情報を受信した放送装置2のCPU20は、受信機3Dに関するデータブロック甲1の要否情報は必要情報のままにしておき、受信機3Dに関するデータブロック甲2の要否情報は不要情報から必要情報へ書き換える(図13(b)参照)。この結果、データブロック甲2が再放送されるようになる。
図12に示すように、15時23分に受信機3D,3E夫々から受信関連情報を受信したCPU20は、受信関連情報の受信に応じて関連記憶部233に記憶した順番情報及び放送関連情報と情報記憶部232に記憶されているソフト関連情報とを参照し、放送すべきデータブロック及びデータブロックを放送すべきタイミングを決定する。
図13(b)に示すように、順番情報が示す受信順が「1」である受信機3Dに対してはデータブロック甲2,甲3を放送する必要があるが、受信順が「2」である受信機3Eに対しては、ソフトウェア乙を放送する必要がある。
実施の形態1では、CPU20は、受信関連情報の受信順が若い受信機3Dに係る放送の要否を優先して、データブロック甲2又はデータブロック甲3の放送を決定するが、本実施の形態においては、受信順の遅早よりも、放送期間の残り時間の長短を重視して、放送すべきデータブロック又はソフトウェアを決定する。
以下ではソフトウェア乙をデータブロック乙ということもある。
図11に示すように、データブロック乙の放送期間の残り時間は、データブロック甲1,甲2,甲3の放送期間の残り時間よりも短い。このため、データブロック甲1,甲2,甲3よりもデータブロック乙を優先的に放送する必要がある。また、図13(b)に示すように、データブロックを受信可能な受信装置3Eが、データブロック乙のダウンロードを必要としている。
このため、CPU20は、データブロック乙の放送を決定し、また、データブロック乙を現時点から放送することを決定する。
データブロック乙の放送を開始したCPU20は、受信機3Eに関連付けられているデータブロック乙の必要情報を、データブロック乙が現在放送中であることを示す放送中情報に書き換え、データブロック乙の放送を終了した場合、CPU20は、受信機3E夫々に関連付けられているデータブロック乙の放送中情報を不要情報に書き換える。
以上の結果、15時23分から15時29分までの間、データブロック乙が放送され、放送されたデータブロック乙が、受信機3D,3Eに受信される。
データブロック乙を必要としている受信機3Eは、データブロック乙に係る全パケットを受信した15時29分にデータブロック乙のダウンロードを完了する。以下では、受信機3Eに関する説明を省略する。
一方、データブロック乙が不要な受信機3Dは、受信したデータブロック乙をダウンロードしない。
図12に示すように15時29分にデータブロック乙の放送が終了した場合、放送装置2のCPU20は、関連記憶部233に記憶された順番情報及び放送関連情報を参照し、放送すべきデータブロック及びデータブロックを放送すべきタイミングを決定する。
この結果、放送装置2は、15時29分から15時32分までの間、データブロック甲2を放送して、放送終了後に、受信機3Dに関するデータブロック甲2の要否情報を必要情報から不要情報へ書き換え、次に、15時32分から15時35分までの間、データブロック甲3を放送して、放送終了後に、受信機3Dに関するデータブロック甲3の要否情報を必要情報から不要情報へ書き換える。最後に、放送装置2はデータブロックの放送を終了する。
受信機3DのCPU30は、15時29分からデータブロック甲2を受信し始め、15時32分にデータブロック甲2のダウンロードを完了し、データブロック甲2に関連付けて成功情報を関連記憶部332に記憶させる。
次に、受信機3DのCPU30は、15時32分からデータブロック甲3を受信し始め、15時35分にデータブロック甲3のダウンロードを完了し、データブロック甲3に関連付けて成功情報を関連記憶部332に記憶させる。
関連記憶部332に記憶されている受信関連情報は、15時35分より後に受信機3Dがオフ状態からオン状態へ切り替わり、再度オン状態からオフ状態へ切り替わったとき(不図示)、放送装置2へ送信される。
本実施の形態の放送システムで実行される受信関連情報送信処理及び受信関連情報受信処理は、図7に示す受信関連情報送信処理及び受信関連情報受信処理と同様であるため、説明を省略する。
図14は、本発明の実施の形態2に係る放送システムで実行されるデータ放送処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態のデータ放送処理は、図14に示すS71〜S74の処理と、図9に示すS37〜S43の処理とを有する。
図15は、本発明の実施の形態2に係る放送システムで実行されるデータ放送処理及びデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。図15に示すデータ放送処理は、図14及び図9に示すデータ放送処理と同一のものであるが、図15にはS39以外の処理は図示していない。また、図15に示すデータ受信処理は、図10に示すデータ処理と略同様であるため、このデータ処理との差異以外の説明を省略する。
放送装置2のCPU20は、データ放送処理を随時実行する。
CPU20は、関連記憶部233に受信関連情報及び放送関連情報が記憶されているか否かを判定し(S71)、記憶されていない場合(S71でNO)、全ての受信機3,3,…がデータブロックを受信することができないため、S71の処理を繰り返し実行する。
関連記憶部233に受信関連情報及び放送関連情報が記憶されている場合(S71でYES)、CPU20は、情報記憶部232に記憶されているソフト関連情報を参照し、放送期間の残り時間が最も短いデータブロックを選択し(S72)、選択したデータブロックに関連付けて、関連記憶部233に必要情報が記憶されているか否かを判定することによって、選択したデータブロックの放送が必要か否かを判定する(S73)。
選択したデータブロックに関連付けて必要情報が全く関連付けられていない場合、選択したデータブロックの放送が不要であるため(S73でNO)、CPU20は、情報記憶部232に記憶されているソフト関連情報の全てのデータブロックをS72で選択したか否かを判定し(S74)、まだ選択していないデータブロックが存在する場合は(S74でNO)、処理をS72へ戻して、選択していないデータブロックの内、放送期間の残り時間が最も短いデータブロックを選択する。
S72で全てのデータブロックを選択し終えた場合(S74でYES)、放送すべきデータブロックは存在しないため、処理をS71へ戻す。
選択したデータブロックに関連付けて必要情報が関連付けられている場合、選択したデータブロックの放送が必要であるため(S73でYES)、CPU20は、このデータブロックの放送及びこのデータブロックを放送するタイミングを決定する(S37)。以下、S38〜S43の説明は省略する。
一方、受信機3のCPU30は、データブロックが必要である場合(S54でYES)、CPU30はデータブロックをダウンロードし(S55)、ダウンロードし終えたデータブロックに関連付けて成功情報を関連記憶部332に記憶させ(S61)、処理をS51へ戻す。その他、S51〜S58の説明は省略する。
以上のような放送システム1は、実施の形態1の放送システム1と同様に、短期間に、必要最小限の放送回数で、全ての受信機3,3,…が、必要なソフトウェアをダウンロードすることができる。この結果、複数種類のソフトウェアを効率よく配信することができる。
なお、ソフト関連情報に、各ソフトウェアの重要度を示す情報を含ませておき、S72の処理で、放送期間の残り時間の短さが同じデータブロックが複数存在する場合、重要度が高いソフトウェアのデータブロックを優先的に選択するようにしてもよい。
また、本実施の形態ではダウンロードに成功したことを報知しているが、ダウンロードに失敗したことを報知する構成でもよく、成功及び失敗を両方報知する構成でもよい。
実施の形態 3.
図16は、本発明の実施の形態3に係る放送システムの要部構成を示すブロック図であり、図17は、本発明の実施の形態3に係る放送装置が備える情報記憶部に記憶されるソフト関連情報の一例を示す模式図である。
本実施の形態における放送システム1は、実施の形態1の放送システム1と略同様のハードウェア構成を有するが、受信機3のEEPROM33に情報記憶部333が更に設けられており、情報記憶部232、関連記憶部233,332等に記憶される各種情報が異なり、放送すべきソフトウェアを選択するための条件が異なる。また、実施の形態1,2とは異なり、受信機3がデータブロックのダウンロードの成否を、ダウンロードに成功する都度、放送装置2に報告する。
その他、実施の形態1,2に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
以下では、実施の形態1のソフトウェア甲と同様のソフトウェア甲を例示し、更に、ソフトウェア甲とは異なるソフトウェア丙と、夫々のプログラム記憶部331に制御プログラムV1が記憶されている受信機3F,3G,3Hとを例示する。受信機3F,3G,3H夫々はA型の機種であり、ソフトウェア甲は、A型の機種の制御プログラムV1を制御プログラムV2にアップデートするためのものである。一方、ソフトウェア丙は、B型の機種の制御プログラムをアップデートするためのものである。このため、受信機3F,3G,3H夫々にとってソフトウェア甲は必要なソフトウェアであるが、ソフトウェア丙は不要なソフトウェアである。
図17に示すように、放送装置2の情報記憶部232には、ソフト関連情報が記憶される。本実施の形態のソフト関連情報は、放送すべきソフトウェアの識別情報、このソフトウェアのブロック数、各データブロックのデータブロック名(不図示)、各データブロックのパケット数、このソフトウェアを適用すべき機種、及び、このソフトウェアの放送期間(不図示)を示す情報である。
放送装置2から受信機3,3,…へは、データブロックを放送する前に、放送装置2が放送する予定のソフトウェアを識別するソフト識別情報を予め放送する。本実施の形態の場合、ソフト識別情報には、ソフトウェア甲,丙のソフトウェア名、ソフトウェア甲,丙を構成するデータブロックのデータブロック名、及びソフトウェアの適用機種を示す情報が含まれている。本実施の形態においては、ソフト識別情報はデータ識別情報として機能する。
このために、放送装置2のCPU20は、情報記憶部232に記憶されているソフト関連情報に基づいてソフト識別情報を生成し、データブロックの放送を開始する直前に、放送部24を用いて、生成したソフト識別情報を放送する。つまり、放送部24はCPU20に制御されて識別放送手段として機能する。
ソフト識別情報を受信した各受信機3は、ソフト識別情報の内容を参照して、放送される予定のソフトウェアの中に、自身が必要とするソフトウェアが含まれているか否かを判定し、含まれている場合は、自身が必要とするソフトウェアのソフト識別情報を情報記憶部333に記憶させる。情報記憶部333に記憶させたソフト識別情報は、このソフト識別情報が示すソフトウェアを構成する全てのデータブロックをダウンロードし終えた場合に削除される。
具体的には、ソフトウェア甲,丙のソフト識別情報を受信した受信機3F,3G,3H夫々のCPU30は、ソフトウェア甲のソフト識別情報を情報記憶部333に記憶させる。つまり、CPU30は要否判定手段として機能する。
また、CPU30は、ソフトウェア甲のデータブロック甲1,甲2,甲3の受信を全て完了した場合にソフトウェア甲のソフト識別情報を情報記憶部333から削除する。
受信したソフト識別情報に、自身が必要とするソフトウェアが含まれていない場合、CPU30は受信部34をオフにする。また、情報記憶部333から全てのソフト識別情報を削除した場合、自身が必要とするソフトウェアを全て受信し終えたため、結果的に、受信したソフト識別情報には、自身が必要とするソフトウェアが含まれていないことになる。従って、CPU30は受信部34をオフにする。
つまり、オン状態からオフ状態にされた各受信機3においては、必要とするソフトウェアが放送される場合は受信部34がオンのままにされてソフトウェアを受信するまで待機する。一方、必要とするソフトウェアが放送されない場合は受信部34がオフにされる。即ち受信の待機を終了する。以上の結果、受信機3の省電力を図ることができる。
オフにされた受信部34は、次に受信機3がオフ状態からオン状態にされるときに同時的にオンにされる。
仮に、受信部34がソフトウェアを受信するまで無用に待機し続ける場合、無駄な電力を消費してしまう。
受信機3から放送装置2へ送信される受信関連情報は、放送されるデータブロックの要否及び放送されるデータブロックの受信の可否に関するものである。
本実施の形態における受信関連情報は、受信機3に固有であり、また、受信機3の機種も示す識別情報と、プログラム記憶部331に記憶されている制御プログラムのバージョンを示すバージョン情報と、タイマ40のタイマ設定情報とを少なくとも含んでおり、関連記憶部332に記憶されている。また、受信関連情報には、データブロック名と成功情報とが関連付けられて含まれることもある。
受信機3のCPU30は、データブロックのダウンロードが完了した場合に、このデータブロックのデータブロック名に関連付けて成功情報を関連記憶部332に記憶させ、次いで、関連記憶部332に記憶させた受信関連情報を放送装置2へ送信する。つまりCPU30は、随時送信手段として機能する。
受信関連情報を受信した放送装置2は、既に放送したデータブロックの内、受信関連情報に含まれる成功情報に関連付けられているデータブロックについては必要情報を不要情報に書き換えるが、成功情報に関連付けられていないデータブロックについては、受信機3がダウンロードに失敗したものとして、要否情報を必要情報のままにしておく。
この結果、放送装置2側ではデータブロックの放送毎にダウンロードの成否を把握することができるため、更に効率よくデータブロックを放送することができる。
図18は、本発明の実施の形態3に係る放送システムによるデータブロックの放送及びダウンロード夫々のタイミングを例示するタイミングチャートである。図18は、図3及び図12と同様に、横軸は時間tを示し、図中「DL」とはダウンロードの完了を意味する。また、図中白抜矢符はオン状態/オフ状態の切り替えのタイミングを示し、矢符はデータブロックを放送している時間帯又は受信している時間帯を示す。
更に、図中「×」とは、受信部34をオフにするタイミングを意味する。
図19及び図20は、本発明の実施の形態3に係る放送装置が備える関連記憶部に記憶される受信関連情報の一例を示す模式図である。ただし、図19及び図20におけるタイマ設定情報及びバージョン情報の図示は省略している。以下では、制限時間及び制御プログラムのバージョンに関する説明を省略する。
図19(a),(b),(c)及び図20(a),(b)は、15時23分、15時26分、15時29分、15時32分、15時35分に放送装置2の関連記憶部233に記憶される順番情報、受信関連情報、及び放送関連情報が示されている。
図18に示すように、受信機3Fは15時23分にリモコン42でオン状態からオフ状態へ切り替えられるが、電波障害によって15時27分から15時29分までデータブロックを受信することが不可能な状態にあるものとする。また、受信機3G,3Hは15時26分にリモコン42でオン状態からオフ状態へ切り替えられるものとする。
15時23分にリモコン42でオン状態からオフ状態へ切り替えられた受信機3FのCPU30は、関連記憶部332に記憶されている受信関連情報を読み出して放送装置2へ送信する。
放送装置2は、15時23分より前はデータブロックを放送していない。
15時23分に受信機3Fの受信関連情報を受信した放送装置2のCPU20は、受信した受信関連情報と、この受信関連情報に基づく放送関連情報を関連記憶部233に記憶し(図19(a)参照)、記憶した放送関連情報に基づいて、データブロック甲1の放送を決定し、15時23分から15時26分までの間、データブロック甲1を放送する。ただし、放送を終了した時点では、受信機3Fに関するデータブロック甲1の要否情報は必要情報のままである。
一方、受信機3FのCPU30は、15時23分からデータブロック甲1を受信し始め、15時26分にデータブロック甲1のダウンロードを完了する。ダウンロード完了後、受信機3FのCPU30は、データブロック甲1の成功情報を含む受信関連情報を放送装置2へ送信する。
受信機3Fから、データブロック甲1の成功情報を含む受信関連情報を受信した放送装置2のCPU20は、図19(b)に示すように、受信機3Fに関するデータブロック甲1の要否情報を必要情報から不要情報へ書き換える。
図18に示すように、15時26分に受信機3G,3H夫々から受信関連情報を受信した放送装置2のCPU20は、受信した受信関連情報と、この受信関連情報に基づく放送関連情報を関連記憶部233に記憶する(図19(b)参照)。次いで、CPU20は、関連記憶部233に記憶してある放送関連情報に基づいて、放送すべきデータブロックを決定する。
実施の形態1では、CPU20は、受信関連情報の受信順が若い受信機3Fに係る放送の要否を優先して、放送すべきデータブロックを決定するが、本実施の形態においては、受信順の遅早よりも、データを必要とする受信機3,3,…の多寡を重視して、放送すべきデータブロックを決定する。
図19(b)に示すように、順番情報が示す受信順が「1」である受信機3Fに対してはデータブロック甲2,甲3を放送する必要があるが、受信順が「2」,「3」である受信機3G,3Hに対しては、データブロック甲1,甲2,甲3を放送する必要がある。換言すれば、データブロック甲1を必要としている受信機3,3,…の台数は2台であるのに対し、データブロック甲2,甲3夫々を必要としている受信機3,3,…の台数は3台であり、データブロック丙1,丙2夫々を必要としている受信機3,3,…は存在しない。このため、データブロック甲1よりもデータブロック甲2,甲3を優先的に放送する必要がある。
以上の結果、CPU20は、データブロック甲2の放送を決定し、15時26分から15時29分までの間、データブロック甲2を放送する。ただし、放送を終了した時点では、受信機3F,3G,3H夫々に関するデータブロック甲2の要否情報は必要情報のままである。
受信機3G,3H夫々のCPU30は、15時26分からデータブロック甲2を受信し始め、15時29分にデータブロック甲2のダウンロードを完了する。ダウンロード完了後、受信機3G,3HのCPU30夫々は、データブロック甲2の成功情報を含む受信関連情報を放送装置2へ送信する。
一方、受信機3FのCPU30は、15時26分からデータブロック甲2を受信し始めるが、15時27分に電波障害が生じて、データブロック甲2のダウンロードに失敗する。従って、受信機3FのCPU30が、データブロック甲2の成功情報を含む受信関連情報を放送装置2へ送信することはない。
受信機3G,3H夫々から、データブロック甲2の成功情報を含む受信関連情報を受信した放送装置2のCPU20は、図19(c)に示すように、受信機3G,3H夫々に関するデータブロック甲2の要否情報を必要情報から不要情報へ書き換える。
更にCPU20は、関連記憶部233に記憶してある放送関連情報に基づいて、放送すべきデータブロックを決定する。図19(c)に示すように、データブロック甲1を必要としている受信機3,3,…の台数は2台、データブロック甲2を必要としている受信機3,3,…の台数は1台、データブロック甲3を必要としている受信機3,3,…の台数は3台であり、データブロック丙1,丙2夫々を必要としている受信機3,3,…は存在しない。このため、CPU20は、データブロック甲3の放送を決定し、15時29分から15時32分までの間、データブロック甲3を放送する。
受信機3F,3G,3H夫々は15時32分にデータブロック甲3のダウンロードに成功するため、受信機3F,3G,3H夫々からデータブロック甲3の成功情報を含む受信関連情報が送信され、受信機3F,3G,3H夫々に関するデータブロック甲3の要否情報は、必要情報から不要情報へ書き換えられる(図20(a)参照)。
更にCPU20は、関連記憶部233に記憶してある放送関連情報に基づいて、放送すべきデータブロックを決定する。図20(a)に示すように、データブロック甲1を必要としている受信機3,3,…の台数は2台、データブロック甲2を必要としている受信機3,3,…の台数は1台であり、データブロック甲3,丙1,丙2夫々を必要としている受信機3,3,…は存在しない。このため、CPU20は、データブロック甲1の放送を決定し、15時32分から15時35分までの間、データブロック甲1を放送する。
受信機3G,3H夫々においては15時35分にデータブロック甲1のダウンロードが成功するため、受信機3F,3G,3H夫々からデータブロック甲1の成功情報を含む受信関連情報が送信され、受信機3G,3H夫々に関するデータブロック甲1の要否情報は、必要情報から不要情報へ書き換えられる。このとき、受信機3G,3H夫々に関するデータブロック甲1,甲2,甲3の要否情報が全て不要情報になるため、受信機3G,3H夫々に係る受信関連情報及び放送関連情報は削除される(図20(b)参照)。
一方、受信機3Fはデータブロック甲1をダウンロードする必要がないため、受信機3Fに係る受信関連情報及び放送関連情報は変更されない。
データブロック甲1,甲2,甲3を全てダウンロードし終えた受信機3G,3H夫々のCPU30は、15時35分に受信部34をオフにする。
受信機3Fは、まだデータブロック甲2を必要としているため、受信部34をオンのままにしてデータブロック甲2を受信するまで待機する。
放送装置2のCPU20は、関連記憶部233に記憶してある放送関連情報に基づいて、データブロック甲2の放送を決定し、15時35分から15時38分までの間、データブロック甲2を放送する。このとき放送されるデータブロック甲2を、受信機3G,3H夫々が無意味に受信することはない。
受信機3FのCPU30は、15時35分からデータブロック甲2を受信し始め、15時38分にデータブロック甲2のダウンロードを完了する。ダウンロード完了後、受信機3FのCPU30は、データブロック甲2の成功情報を含む受信関連情報を放送装置2へ送信する。また、データブロック甲1,甲2,甲3を全てダウンロードし終えた受信機3FのCPU30は、15時38分に受信部34をオフにする。
受信機3Fから、データブロック甲2の成功情報を含む受信関連情報を受信した放送装置2のCPU20は、受信機3Fに関するデータブロック甲2の要否情報を必要情報から不要情報へ書き換える。このとき、受信機3Fに関するデータブロック甲1,甲2,甲3の要否情報が全て不要情報になるため、受信機3Fに係る受信関連情報及び放送関連情報は削除される。従って、15時38分より後、放送装置2からデータブロックが放送されることはない。
本実施の形態の放送システムで実行される受信関連情報送信処理は、図7に示す受信関連情報送信処理と同様であるため、説明を省略する。
図21は、本発明の実施の形態3に係る放送システムで実行される受信関連情報受信処理及びデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。
本実施の形態の放送システムで実行される受信関連情報受信処理のS14〜S17は、図7に示す受信関連情報受信処理のS14〜S17と同様であるため、説明を省略する。また、図21に示されているデータ受信処理は、後述する図23に示すデータ受信処理と同一のものであるが、図21にはS120以外の処理は図示省略してある。
S17の処理完了後、CPU20は、全てのデータブロックに不要情報が関連付けられている受信機3が存在するか否かを判定し(S18)、存在する場合(S18でYES)、この受信機3に関連付けられている受信関連情報及び放送関連情報を削除して(S19)、処理をS14へ戻す。ここで、図示はしないが、受信関連情報及び放送関連情報の削除後、削除されずに残っている受信関連情報及び放送関連情報に関連付けられている順番情報の繰上げを適宜実行する。
全てのデータブロックに不要情報が関連付けられている受信機3が存在しない場合(S18でNO)、S19の処理を実行せずに、処理をS14へ戻す。
図22は、本発明の実施の形態3に係る放送システムで実行されるデータ放送処理の手順を示すフローチャートであり、図23は、本発明の実施の形態3に係る放送システムで実行されるデータ受信処理の手順を示すフローチャートであり、図24は、本発明の実施の形態3に係る放送システムで実行されるデータ放送処理及びデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。
図24に示すデータ放送処理は、図22に示すデータ放送処理と同一のものであるが、図24にはS95及びS96以外の処理は図示していない。また、図24に示すデータ受信処理は、図23に示すデータ受信処理と同一のものであるが、図24にはS111、S112、S114、S116、S117、S121、及びS123以外の処理は図示していない。
放送装置2のCPU20は、図22及び図24に示すデータ放送処理を随時実行する。
CPU20は、関連記憶部233に受信関連情報及び放送関連情報が記憶されているか否かを判定し(S91)、記憶されていない場合(S91でNO)、全ての受信機3,3,…がデータブロックを受信することができないため、S91の処理を繰り返し実行する。
関連記憶部233に受信関連情報及び放送関連情報が記憶されている場合(S91でYES)、CPU20は、関連記憶部233に記憶されている放送関連情報を参照して、そのデータブロックを必要としている受信機3,3,…の台数が最も多いデータブロックを選択し(S92)、選択したデータブロックの放送及びこのデータブロックを放送するタイミングを決定する(S93)。次いでCPU20は、情報記憶部232に記憶されているソフト関連情報に基づいてソフト識別情報を生成し(S94)、S93で決定したタイミングの直前に放送部24を制御して、生成したソフト識別情報を放送し(S95)、処理をS96へ移す。
CPU20は、放送部24を制御して、S93で決定したデータブロックのパケットを放送し(S96)、S93で決定したデータブロックの全てのパケットを放送したか否か、即ちデータブロックの放送を終了したか否かを判定し(S97)、まだ放送が終了していない場合は(S97でNO)、処理をS96へ戻す。
データブロックの放送が終了した場合(S97でYES)、図示はしないが、ダウンロードに成功した受信機3,3,…からの受信関連情報を受信するための適宜の待機時間を経てから、処理をS91へ戻す。
一方、受信機3のCPU30は、受信機3がオフ状態である場合に、図23及び図24に示すデータ受信処理を実行する。
CPU30は、受信部34を介してソフト識別情報を受信したか否かを判定し(S111)、受信した場合(S111でYES)、受信したソフト識別情報に基づいて、必要なソフトウェアが放送されるか否かを判定し(S112)、放送される場合(S112でYES)、受信したソフト識別情報に含まれる必要なソフトウェアのソフト識別情報を情報記憶部333に記憶させる(S113)。
S113の処理完了後、又は、ソフト識別情報を受信していない場合(S111でNO)、CPU20は受信部34を介してパケットを受信したか否かを判定し(S114)、受信した場合(S114でYES)、受信したパケットをRAM32に記憶させて(S115)、処理をS114へ戻す。
パケットを受信していない場合(S114でNO)、データブロック1個分のパケットを全て受信し終えているか否かを判定し(S116)、受信し終えている場合(S116でYES)、受信した全てのパケットを結合して元のデータブロックに戻し、このデータブロックが必要であるか否かを判定する(S117)。S117では、CPU30は、このデータブロックを既にダウンロードしてある場合、又は、このデータブロックに係るソフトウェアが不要である場合に、このデータブロックが不要であると判定する。一方、CPU30は、このデータブロックをまだダウンロードしておらず、しかも、このデータブロックに係るソフトウェアが必要である場合に、このデータブロックが必要であると判定する。
データブロックが必要である場合(S117でYES)、CPU30はデータブロックをダウンロードして(S118)、ダウンロードし終えたデータブロックに関連付けて成功情報を関連記憶部332に記憶させ(S119)、関連記憶部332に記憶されている受信関連情報を読み出して、送信部35を介して放送装置2へ送信する(S120)。
次いで、CPU20は、EEPROM33にダウンロードしてあるデータブロックと、情報記憶部333に記憶されているソフト識別情報に示されているデータブロックとを比較して、必要な全てのデータブロックがダウンロード済みであるか否かを判定し(S121)、まだダウンロードし終えていないデータブロックが存在する場合は(S121でNO)、処理をS111へ戻す。
データブロックが不要である場合(S117でNO)、CPU30は、受信したパケット及び生成したデータブロックを削除して(S122)、処理をS111へ戻す。
データブロック1個分の全パケットをまだ受信し終えていない場合(S116でNO)、又はパケットを全く受信していない場合、CPU30は、データブロックの受信が中断したか否かを判定する(S123)。S123では、CPU30は、受信機3がオフ状態からオン状態へ切り替わった場合、又は、前回パケットを受信してから、所定のパケット待ち時間以上の時間が経過しても次のパケットが来ない場合、或いは、データブロック1個分のパケットが、所定のデータ待ち時間を経過しても全部揃わない場合等に、データブロックの受信が中断したと判定する。
データブロックの受信は継続していると判定した場合(S123でNO)、CPU30は、処理をS114へ戻す。データブロックの受信が中断したと判定した場合(S123でYES)、CPU30は、S115でRAM32に記憶させたパケットを削除して(S124)、処理をS111へ戻す。
必要な全てのデータブロックがダウンロード済みである場合(S121でYES)、CPU30は、受信部34をオフにして(S125)、データ受信処理を終了する。また、S111で受信したソフト識別情報に、必要なソフトウェアのソフト識別情報が含まれていない場合(S112でNO)、必要なソフトウェアは放送されないため、処理をS125へ移す。
以上のような放送システム1は、実施の形態1,2の放送システム1と同様に、短期間に、必要最小限の放送回数で、全ての受信機3,3,…が、必要なソフトウェアをダウンロードすることができる。この結果、複数種類のソフトウェアを効率よく配信することができる。
なお、本実施の形態では、ダウンロードの成功毎にダウンロードに成功したことを報知しているが、ダウンロードの失敗毎にダウンロードに失敗したことを報知する構成でもよく、成功及び失敗を両方報知する構成でもよい。
また、ソフト識別情報はソフトウェアに比べて情報量が少ないため、映像データを放送する際に適宜のタイミングでソフト識別情報を放送する構成でもよい。
本発明の実施の形態1に係る放送システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る放送装置が備える情報記憶部に記憶されるソフト関連情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る放送システムによるデータブロックの放送及びダウンロード夫々のタイミングを例示するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る放送装置が備える関連記憶部に記憶される受信関連情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る放送装置が備える関連記憶部に記憶される受信関連情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る放送装置が備える関連記憶部に記憶される受信関連情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る放送システムで実行される受信関連情報送信処理及び受信関連情報受信処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る放送システムで実行されるデータ放送処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る放送システムで実行されるデータ放送処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る放送システムで実行されるデータ放送処理及びデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る放送装置が備える情報記憶部に記憶されるソフト関連情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る放送システムによるデータブロックの放送及びダウンロード夫々のタイミングを例示するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る放送装置が備える関連記憶部に記憶される受信関連情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る放送システムで実行されるデータ放送処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る放送システムで実行されるデータ放送処理及びデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る放送システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る放送装置が備える情報記憶部に記憶されるソフト関連情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る放送システムによるデータブロックの放送及びダウンロード夫々のタイミングを例示するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3に係る放送装置が備える関連記憶部に記憶される受信関連情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る放送装置が備える関連記憶部に記憶される受信関連情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る放送システムで実行される受信関連情報受信処理及びデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る放送システムで実行されるデータ放送処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る放送システムで実行されるデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る放送システムで実行されるデータ放送処理及びデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 放送システム
2 放送装置
20,30 CPU
233 関連記憶部(関連記憶手段)
24 放送部(データ放送手段,識別放送手段)
3 受信機
33 EEPROM(データ記憶手段)
34 受信部(待機手段)
36 画像処理部(所定のハードウェア)
37 表示部(所定のハードウェア)
38 音声処理部(所定のハードウェア)
39 音声出力部(所定のハードウェア)

Claims (6)

  1. 放送装置から複数台の受信機へ、映像データ及び受信機を制御する制御プログラムの更新用データを放送し、前記受信機夫々から前記放送装置へ、放送される更新用データの要否の情報と放送される更新用データの受信可能又は不可能な時間帯の情報とを含む受信関連情報を送信する放送方法であって、
    前記受信機は、
    前記映像データを受信可能かつ前記更新用データを受信不能な状態を示す第1状態と、前記更新用データを受信可能かつ前記映像データを受信不能な状態を示す第2状態とを切り替え可能になしてあり、
    前記第1状態から前記第2状態へ移行する都度、前記受信関連情報を前記放送装置へ夫々送信し、前記放送装置から放送される更新用データを受信するまで夫々待機し、
    前記放送装置は、
    前記受信関連情報を受信した場合に、受信した受信関連情報を記憶し、
    受信関連情報を受信した順序に従って更新用データを放送すべき一の受信機を選択し、
    選択した一の受信機が受信可能な時間帯の範囲内で、該受信機が必要とする更新用データの放送が完了するか否かの判断処理を、該更新用データについて予め記憶してある放送完了に要する時間の情報と、前記受信機の受信関連情報に含まれる更新用データの要否及び時間帯の情報とに基づいて実行し、
    前記判断処理にて放送が完了すると判断した場合、前記受信機が必要とする更新用データを放送し、
    前記判断処理にて放送が完了しないと判断した場合、前記順序に従って他の受信機を選択し、選択した受信機について前記判断処理を行い、該判断処理の判断結果に応じた処理を行い、
    更新用データを放送した場合に、放送した更新用データに応じて、前記受信関連情報を変更し、
    前記受信機は、受信した更新用データを夫々記憶することを特徴とする放送方法。
  2. 放送装置から複数台の受信機へ、映像データ及び該受信機を制御する制御プログラムの更新用データを放送し、前記受信機夫々から前記放送装置へ、放送される更新用データの要否の情報と放送される更新用データの受信可能又は不可能な時間帯の情報とを含む受信関連情報を送信する放送システムであって、
    前記受信機は、
    前記映像データを受信可能かつ前記更新用データを受信不能な状態を示す第1状態と、前記更新用データを受信可能かつ前記映像データを受信不能な状態を示す第2状態とを切り替え可能になしてあり、
    前記第1状態から前記第2状態へ切り替わる都度、前記受信関連情報を前記放送装置へ送信する都度送信手段と、
    前記第2状態の場合に、更新用データを受信するまで待機する待機手段と、
    受信した更新用データを記憶するデータ記憶手段と
    を夫々備え、
    前記放送装置は、
    前記受信関連情報を受信した場合に、受信した受信関連情報を記憶する関連記憶手段と、
    受信関連情報を受信した順序に従って更新用データを放送すべき一の受信機を選択する選択手段と、
    選択した一の受信機が受信可能な時間帯の範囲内で、該受信機が必要とする更新用データの放送が完了するか否かを、該更新用データについて記憶してある放送完了に要する時間の情報と、前記受信機の受信関連情報に含まれる更新用データの要否及び時間帯の情報とに基づいて判断する判断手段と、
    該判断手段にて放送が完了すると判断した場合、前記受信機が必要とする更新用データを放送するデータ放送手段と、
    該データ放送手段が更新用データを放送した場合に、放送した更新用データに応じて、前記関連記憶手段に記憶されている受信関連情報を変更する変更手段と
    を備えることを特徴とする放送システム。
  3. 前記受信機は、
    更新用データの受信の成否を判定する成否判定手段と、
    該成否判定手段の判定結果に基づいて、受信関連情報を生成する生成手段と
    を更に備え、
    前記都度送信手段は、前記生成手段が生成した受信関連情報を送信するようにしてあることを特徴とする請求項2に記載の放送システム。
  4. 前記受信機は、前記成否判定手段が成否を判定した場合に、前記生成手段が生成した受信関連情報を前記放送装置へ送信する随時送信手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の放送システム。
  5. 前記放送装置は、
    放送すべき更新用データを識別するデータ識別情報を放送する識別放送手段を更に備え、
    前記受信機は、受信したデータ識別情報が示す更新用データが、受信が必要な更新用データであるか否かを判定する要否判定手段を更に備え、
    該要否判定手段が否と判定した場合、前記待機手段は受信の待機を終了するようにしてあることを特徴とする請求項2から4の何れかひとつに記載の放送システム。
  6. 放送された映像データ及び自機を制御する制御プログラムの更新用データを受信し、放送される更新用データの要否及び放送される更新用データの受信可能又は不可能な時間帯に関する受信関連情報を送信する受信機であって、
    前記映像データを受信可能かつ前記更新用データを受信不能な状態を示す第1状態と、前記更新用データを受信可能かつ前記映像データを受信不能な状態を示す第2状態とを切り替え可能になしてあり、
    前記第1状態から前記第2状態へ切り替わる都度、前記受信関連情報を送信する都度送信手段と、
    前記第2状態の場合に、更新用データを受信するまで待機する待機手段と、
    受信した更新用データを記憶するデータ記憶手段と
    を備えることを特徴とする受信機。
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