JP4793722B2 - 真空圧密ドレーン工法及びシール層埋戻し用マンドレル - Google Patents

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本発明は、真空圧密ドレーン工法及びこの方法で用いるシール層埋戻し用マンドレルに関する。
従来の真空圧密工法は、図8に示すように、粘性土地盤1に鉛直に複数本のドレーン材2を10m程度打設し、これらドレーン材2を打設した粘性土地盤1の上にサンドマット3を敷き、その上に密封シート4を被せ、この密封シート4の縁部を粘性土地盤1に埋め、密封シート4内を排水ホース5を介して真空ポンプ6で負圧に吸引して、粘性土地盤1中の水分を各ドレーン材2を介して吸い上げて、地盤を改良してした。
しかしながら、このような真空圧密工法では、大きな密封シート4を必要とする問題点があった。
そこで密封シート4を必要としない真空圧密ドレーン工法が提案され、実施されている。この真空圧密ドレーン工法は、図9に示すように、上端にそれぞれ排水ホース7をキャップ8を介して接続した各ドレーン材2を、後述するマンドレルをガイドとして軟弱地盤9の中に鉛直にそれぞれ打設して埋設し、しかる後前述したマンドレルを引き抜き、ドレーン材2の上端より上の軟弱地盤9をシール層10とし、ドレーン材2を排水ホース7及びメイン排水ホース11を介して真空ポンプ6に接続して真空引きを行うことにより軟弱地盤の排水を行う工法である(例えば、特許文献1参照。)。
この真空圧密ドレーン工法は、図10(A)に示すように、ドレーン材2を、長四角筒状のマンドレル12をガイドとして軟弱地盤9の中に打設して埋設する。ドレーン材2の埋設後に、図10(B)に示すように、マンドレル12を引き抜く。このとき、図10(C)に示すように、シール層10にマンドレル引き抜き孔13が形成される。このとき、ドレーン材2にキャップ8を介して接続した排水ホース7がこのマンドレル引き抜き孔13を通って外に導出されている。
特開2002−138456号公報
しかしながら、シール層10がある程度固まっていて、そこにマンドレル引き抜き孔13が形成されると、真空ポンプ6で負圧に軟弱地盤9の吸引を行う際に、シール層10によるシールができなくなり、水分の排出ができなくなる問題点があった。
本発明の目的は、シール層にマンドレル引き抜き孔が形成されても、シール層のシールを十分に行える真空圧密ドレーン工法及びシール層埋戻し用マンドレルを提供することにある。
上記の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、上端に排水ホースを接続したドレーン材を、マンドレルをガイドとして軟弱地盤の中に鉛直に打設して埋設し、しかる後前記マンドレルを引き抜き、前記ドレーン材の上端より上の前記軟弱地盤をシール層とし、該シール層に前記マンドレルの引き抜きにより形成されたマンドレル引き抜き孔を、気密性を有する素材で埋め、前記排水ホースを介して真空ポンプに接続して真空引きを行うことにより前記ドレーン材を通して軟弱地盤の排水を行う真空圧密ドレーン工法であって、前記マンドレル引き抜き孔を埋める作業は、前記マンドレルに設けた吐出口から浚渫泥土、ベントナイト泥土、または粘性の高い水溶性の高分子材料を溶かした泥水のいずれかからなる前記気密性を有する素材を前記マンドレルの引き抜き過程で吐出させるか、引き抜き後に吐出させることによって行うことにある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1に記載の真空ドレーン工法に使用するマンドレルであって、ドレーン材をガイドするマンドレル本体の下部に、泥土または泥水の吐出を行う吐出口が設けられ、該吐出口から浚渫泥土、ベントナイト泥土、または粘性の高い水溶性の高分子材料を溶かした泥水のいずれかからなる気密性を有する素材を吐出させるようにしたことにある。
本発明の真空圧密ドレーン工法では、マンドレルの引き抜きによりシール層に形成されるマンドレル引き抜き孔を気密性を有する素材で埋めるので、シール層のシールが十分になり、真空引きによるドレーン材を介しての軟弱地盤の排水を十分に行うことができる。
マンドレル引き抜き孔を埋める作業を、マンドレルに設けた吐出口から浚渫泥土、ベントナイト泥土、または粘性の高い水溶性の高分子材料を溶かした泥水のいずれかからなる気密性を有する素材をマンドレルの引き抜き過程で吐出させるか、引き抜き後に吐出させて埋めると、マンドレル引き抜き孔をこれら浚渫泥土、ベントナイト泥土、または粘性の高い水溶性の高分子材料を溶かした泥水のいずれかで容易に行うことができる。
吐出口からの泥土または泥水の吐出は、マンドレルの外のシール層に向けて行い、シール層と一体化させることにより行うと、吐出口からの吐出される泥土または泥水とシール層とが混練されてマンドレル引き抜き孔の埋め戻しを泥土または泥水の排出量を制限して容易に行うことができる。
マンドレル引き抜き孔を埋める作業を、マンドレルに設けたバイブレータの振動でシール層を崩して行うと、外部から気密性を有する素材を供給しなくてもマンドレル引き抜き孔の埋め戻しを行うことができる。
マンドレル引き抜き孔を埋める作業を、マンドレルに設けてシール層を崩すシール層崩し部材の回転または上下動により行うと、この方法でも外部から気密性を有する素材を供給しなくてもマンドレル引き抜き孔の埋め戻しを行うことができる。
シール層埋戻し用マンドレルが、ドレーン材をガイドするマンドレル本体の下部に、泥土または泥水の吐出を行う吐出口が設けられていると、マンドレル本体の打設時に吐出口が一緒に軟弱地盤に埋設され、マンドレル本体の引き上げ時にこの吐出口からの泥土または泥水の吐出によりマンドレル引き抜き孔の埋め戻しを容易に行うことができる。
またシール層埋戻し用マンドレルが、ドレーン材をガイドするマンドレル本体の下部に、バイブレータが設けられた構造でも、マンドレル本体の打設時にバイブレータが一緒に軟弱地盤に埋設され、マンドレル本体の引き上げ時にこのバイブレータの振動によりシール層を崩してマンドレル引き抜き孔の埋め戻しを容易に行うことができる。
またシール層埋戻し用マンドレルが、ドレーン材をガイドするマンドレル本体の下部にシール層崩し部材が設けられ、該シール層崩し部材が駆動源で駆動されるようになっていると、マンドレル本体の打設時にシール層崩し部材が一緒に軟弱地盤に埋設され、マンドレル本体の引き上げ時にこのシール層崩し部材の駆動によりシール層を崩してマンドレル引き抜き孔の埋め戻しを容易に行うことができる。
シール層崩し部材が、マンドレルの打設時にはマンドレルの内部下部に収納され、シール層を崩す際にマンドレルの下部の外に出される構造になっていると、マンドレルの打設時にシール層崩し部材をマンドレルで保護することができ、シール層を崩す際にマンドレルの下部の外に出ることによりシール層の崩しを容易に行うことができる。
以下、本発明の真空圧密ドレーン工法及びシール層埋戻し用マンドレルを実施するための最良の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1(A)(B)(C)、図2は本発明に係る真空圧密ドレーン工法の第1例を示したもので、図1(A)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるドレーン材の打設工程、図1(B)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き工程、図1(C)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き孔の埋め戻し完了状態を示す縦断面図である。図2は図1(A)中のa−a線断面拡大図である。
本例の真空圧密ドレーン工法では、図1(A)(B)、図2に示すようなシール層埋戻し用マンドレル14を用いる。本例のシール層埋戻し用マンドレル14は、ドレーン材2をガイドする長四角筒状のマンドレル本体15の下部の対角線上の2つの角部に、泥土または泥水の吐出を行う吐出口16が下向きに設けられ、各吐出口16に接続された泥土または泥水の供給管17はマンドレル本体15に沿わされて設置されている。各吐出口16からの泥土または泥水の吐出は、図1(B)に示すように、マンドレル本体15の下端下に斜め内側に向けて行うようになっている。
かかるシール層埋戻し用マンドレル14を用い、図1(A)、図2に示すように、そのマンドレル本体15内の対角線の位置にドレーン材2を納める。ドレーン材2の上部には、キャップ8を介して排水ホース7が接続されている。
このように上端に排水ホース7を接続したドレーン材2を、図1(A)に示すように、シール層埋戻し用マンドレル14をガイドとして軟弱地盤9の中に鉛直に打設して図1(B)に示すように埋設する。しかる後、図1(B)に示すように、シール層埋戻し用マンドレル14を引き抜く。
このシール層埋戻し用マンドレル14の引き抜き過程で、シール層10に形成されるマンドレル引き抜き孔13を気密性を有する素材18で埋める。
本例でマンドレル引き抜き孔13を埋める作業は、シール層埋戻し用マンドレル14に設けた吐出口16から浚渫泥土、ベントナイト泥土、または粘性の高い水溶性の高分子材料を溶かした泥水のいずれかからなる気密性を有する素材18をシール層埋戻し用マンドレル14の引き抜き過程で各吐出口16から吐出させるか、引き抜き後に吐出させて埋める。各吐出口16からの泥土または泥水の吐出は、マンドレル本体15の外のシール層10に向けて行い、シール層と泥土または泥水とを一体化させる。
このようにしてマンドレル引き抜き孔13の埋め戻しが終了したら、ドレーン材2の上端より上の軟弱地盤9をシール層10とし、前述した図8と同様に、ドレーン材2を排水ホース7及びメイン排水ホース11を介して真空ポンプ6に接続して真空引きを行い、軟弱地盤9中の水分を排出させる。
本例の真空圧密ドレーン工法では、シール層埋戻し用マンドレル14の引き抜きによりシール層10に形成されるマンドレル引き抜き孔13を気密性を有する素材18で埋めるので、シール層10のシールが十分になり、真空引きによるドレーン材2を介しての軟弱地盤9の排水を十分に行うことができる。
本例のようにマンドレル引き抜き孔13を埋める作業を、シール層埋戻し用マンドレル14に設けた吐出口16から浚渫泥土、ベントナイト泥土、または粘性の高い水溶性の高分子材料を溶かした泥水のいずれかからなる気密性を有する素材18をシール層埋戻し用マンドレル14の引き抜き過程で吐出させるか、引き抜き後に吐出させて埋めるので、マンドレル引き抜き孔13をこれら浚渫泥土、ベントナイト泥土、または粘性の高い水溶性の高分子材料を溶かした泥水のいずれかで容易に行うことができる。
また本例では、吐出口16からの泥土または泥水の吐出は、シール層埋戻し用マンドレル14の外のシール層10に向けて行い、シール層10と一体化させることにより行うので、吐出口16からの吐出される泥土または泥水とシール層10とが混練されてマンドレル引き抜き孔13の埋め戻しを泥土または泥水の排出量を制限して容易に行うことができる。
図3(A)(B)(C)、図4は本発明に係る真空圧密ドレーン工法の第2例を示したもので、図3(A)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるドレーン材の打設工程、図3(B)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き工程、図3(C)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き孔の埋め戻し完了状態を示す縦断面図である。図4は図3(A)中のb−b線断面拡大図である。
本例の真空圧密ドレーン工法でも、図3(A)(B)、図4に示すようなシール層埋戻し用マンドレル14を用いる。本例のシール層埋戻し用マンドレル14は、ドレーン材2をガイドする長四角筒状のマンドレル本体15の下部の対角線上の2つの角部に、バイブレータ19が設けられた構造になっている。図示しないが各バイブレータ19に接続されたコードは、マンドレル本体15に沿って立ち上げられている。
かかるシール層埋戻し用マンドレル14を用い、図3(A)、図4に示すように、そのマンドレル本体15内の対角線の位置にドレーン材2を納める。ドレーン材2の上部には、キャップ8を介して排水ホース7が接続されている。
このように上端に排水ホースを接続したドレーン材2を、図3(A)に示すように、シール層埋戻し用マンドレル14をガイドとして軟弱地盤9の中に鉛直に打設して図3(B)に示すように埋設する。しかる後、図3(B)に示すように、シール層埋戻し用マンドレル14を引き抜く。
このシール層埋戻し用マンドレル14の引き抜き過程で、シール層10に形成されるマンドレル引き抜き孔13を気密性を有する素材18で埋める。本例では。マンドレル引き抜き孔13を埋める作業は、シール層埋戻し用マンドレル14に設けたバイブレータ19の振動でシール層10を崩して行う。
その後の工程は、前述した第1例と同様である。
本例では、マンドレル引き抜き孔13を埋める作業を、シール層埋戻し用マンドレル14に設けたバイブレータ19の振動でシール層10を崩して行うので、外部から気密性を有する素材8を供給しなくてもマンドレル引き抜き孔13の埋め戻しを行うことができる。
図5(A)(B)(C)乃至図7は本発明に係る真空圧密ドレーン工法の第3例を示したものである。本例で、図5(A)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるドレーン材の打設工程、図5(B)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き工程、図5(C)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き孔の埋め戻し完了状態を示す縦断面図である。図6(A)(B)は本例のシール層埋戻し用マンドレルでシール層崩し部材をマンドレル本体内に収納した状態とシール層崩し部材をマンドレル本体の外に出した状態を示す底面図である。図7はシール層崩し部材を駆動する駆動源の概要図である。
本例の真空圧密ドレーン工法でも、図5(A)(B)、図6(A)(B)、及び図7に示すようなシール層埋戻し用マンドレル14を用いる。本例のシール層埋戻し用マンドレル14は、ドレーン材2をガイドする長四角筒状のマンドレル本体15の下部に、シール層崩し部材20が設けられ、該シール層崩し部材20は駆動軸21を介して駆動源22で駆動されるようになっている。シール層崩し部材20は、長四角筒状のマンドレル本体15内の対角線上にそれぞれ配置されている。これらシール層崩し部材20を駆動する駆動軸21は、マンドレル本体15内の対角線上の内壁に沿って配置されている。図7に示すように駆動源22は、シール層崩し部材20を駆動する駆動軸21をテーブル23を介して昇降させるシリンダー24と、テーブル23に支持されていて駆動軸21を回転させるモータ25とで構成されている。本例のシール層崩し部材20は、3枚の三角形をなすシール層崩し片26を、その板面を上下方向に向けて駆動軸21の下部に上下方向に間隔を開けて取り付けて構成されている。シール層崩し部材20は、図5(A)及び図6(A)に示すように、シール層埋戻し用マンドレル14の打設時にはマンドレル本体15の内部下部に収納され、図5(B)及び図6(B)に示すように、シール層10を崩す際にマンドレル本体15の下部の外に出される構造になっている。
かかるシール層埋戻し用マンドレル14を用い、図5(A)及び図6(A)に示すように、シール層埋戻し用マンドレル14の打設時にはマンドレル本体15内の下部にシール層崩し部材20を収納した状態で、マンドレル本体15内の対角線の位置にドレーン材2を納め、ドレーン材2の上部には予めキャップ8を介して排水ホース7を接続しておく。
このように上端に排水ホースを接続したドレーン材2を、図5(A)に示すように、シール層埋戻し用マンドレル14をガイドとして軟弱地盤9の中に鉛直に打設して図5(B)に示すように埋設する。しかる後、図5(B)に示すように、シール層埋戻し用マンドレル14を引き抜く。
このシール層埋戻し用マンドレル14の引き抜き過程で、シール層10に形成されるマンドレル引き抜き孔13を気密性を有する素材18で埋める。本例では。マンドレル引き抜き孔13を埋める作業は、シール層崩し部材20をシリンダー24の操作で駆動軸21を介してマンドレル本体15の下に突き出し、モータ25の駆動で駆動軸21を介してシール層崩し部材20を駆動軸21と共に回転してシール層10を崩して行う。
その後の工程は、前述した第1例と同様である。
本例では、マンドレル引き抜き孔13を埋める作業を、シール層埋戻し用マンドレル14に設けてシール層10を崩すシール層崩し部材20の回転または上下動により行うので、この方法でも外部から気密性を有する素材18を供給しなくてもマンドレル引き抜き孔13の埋め戻しを行うことができる。
またシール層埋戻し用マンドレル14が、ドレーン材2をガイドするマンドレル本体15の下部にシール層崩し部材20が設けられ、該シール層崩し部材20が駆動源25で駆動されるようになっているので、マンドレル本体15の打設時にシール層崩し部材20が一緒に軟弱地盤9に埋設され、マンドレル本体15の引き上げ時にこのシール層崩し部材20の駆動によりシール層10を崩してマンドレル引き抜き孔13の埋め戻しを容易に行うことができる。
また、シール層崩し部材20が、シール層埋戻し用マンドレル14の打設時にはマンドレル本体15の内部下部に収納され、シール層10を崩す際にマンドレル本体15の下部の外に出される構造になっているので、シール層埋戻し用マンドレル14の打設時にシール層崩し部材20をマンドレル本体15で保護することができ、シール層10を崩す際にマンドレル本体15の下部の外に出ることによりシール層10の崩しを容易に行うことができる。
なお、シール層10の上に重機が走行できるようにサンドマットを敷いている場合にも、本発明は同様にして適用することができる。
表1に示す物性の原地盤における10mの軟弱地盤9、1mのシール層10に、ドレーン材2を1mのピッチの正方形配置で「真空圧密ドレーン工法」による試験施工を行った。試験では、10m四方で、(a)埋め戻しをしない工区(ケース1)と、埋め戻しをする工区(ケース2)の2つのケースで施工を行った。埋め戻しは、マンドレル本体15に泥水の供給管17及び吐出口16を設けたシール層埋戻し用マンドレル14を用いて、ドレーン材2の打設後に、シール層埋戻し用マンドレル14の引き抜きと同時に泥土または泥水の吐出を行った。泥土または泥水の吐出量は、1リットル/s(マンドレル本体15の面積が10cm×10cmで、引き上げ速度を10cm/sとすると、1sでのマンドレル引き抜き孔13の最大体積は1000cm3となる。)とした。
結果として、埋め戻しをしないケース1での負圧は50kN/m2で、埋め戻しをするケース2での負圧は70kN/m2となり、埋め戻しの効果が見られた。
Figure 0004793722
(A)(B)(C)は本発明に係る真空圧密ドレーン工法の第1例を示したもので、(A)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるドレーン材の打設工程、(B)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き工程、(C)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き孔の埋め戻し完了状態を示す縦断面図である。 図1(A)中のa−a線断面拡大図である。 (A)(B)(C)は本発明に係る真空圧密ドレーン工法の第2例を示したもので、(A)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるドレーン材の打設工程、(B)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き工程、(C)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き孔の埋め戻し完了状態を示す縦断面図である。 図3(A)中のb−b線断面拡大図である。 (A)(B)(C)は本発明に係る真空圧密ドレーン工法の第3例を示したもので、(A)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるドレーン材の打設工程、(B)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き工程、(C)は本例の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き孔の埋め戻し完了状態を示す縦断面図である。 (A)(B)は本例のシール層埋戻し用マンドレルでシール層崩し部材をマンドレル本体内に収納した状態とシール層崩し部材をマンドレル本体の外に出した状態を示す底面図である。 第3例でシール層崩し部材を駆動する駆動源の概要図である。 従来の真空圧密工法を示す縦断面図である。 従来の真空圧密ドレーン工法を示す縦断面図である。 (A)(B)(C)は従来の真空圧密ドレーン工法を示したもので、(A)は従来の真空圧密ドレーン工法におけるドレーン材の打設工程、(B)は従来の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き工程、(C)は従来の真空圧密ドレーン工法におけるマンドレル引き抜き孔の埋め戻し完了状態を示す縦断面図である。
2 ドレーン材
3 サンドマット
4 密封シート
5 排水ホース
6 真空ポンプ
7 排水ホース
8 キャップ
9 軟弱地盤
10 シール層
11 メイン排水ホース
12 マンドレル
13 マンドレル引き抜き孔
14 シール層埋戻し用マンドレル
15 マンドレル本体
16 吐出口
17 供給管
18 気密性を有する素材
19 バイブレータ
20 シール層崩し部材
21 駆動軸
22 駆動源
23 テーブル
24 シリンダー
25 モータ
26 シール層崩し片

Claims (2)

  1. 上端に排水ホースを接続したドレーン材を、マンドレルをガイドとして軟弱地盤の中に鉛直に打設して埋設し、しかる後前記マンドレルを引き抜き、前記ドレーン材の上端より上の前記軟弱地盤をシール層とし、該シール層に前記マンドレルの引き抜きにより形成されたマンドレル引き抜き孔を、気密性を有する素材で埋め、前記排水ホースを介して真空ポンプに接続して真空引きを行うことにより前記ドレーン材を通して軟弱地盤の排水を行う真空圧密ドレーン工法であって、
    前記マンドレル引き抜き孔を埋める作業は、前記マンドレルに設けた吐出口から浚渫泥土、ベントナイト泥土、または粘性の高い水溶性の高分子材料を溶かした泥水のいずれかからなる前記気密性を有する素材を前記マンドレルの引き抜き過程で吐出させるか、引き抜き後に吐出させることによって行うことを特徴とする真空圧密ドレーン工法。
  2. 請求項1に記載の真空ドレーン工法に使用するマンドレルであって、ドレーン材をガイドするマンドレル本体の下部に、泥土または泥水の吐出を行う吐出口が設けられ、該吐出口から浚渫泥土、ベントナイト泥土、または粘性の高い水溶性の高分子材料を溶かした泥水のいずれかからなる気密性を有する素材を吐出させるようにしたことを特徴とするシール層埋戻し用マンドレル。
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