JP4791971B2 - データ再生方法及びデータ処理装置 - Google Patents
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Description
ここで、前記復元用情報の変形は、ソフトウェア的に耐タンパ化することであるとしてもよい。
ここで、前記保護化デジタルデータは、原デジタルデータが暗号化され、さらに変形されて生成されており、前記第1のステップにおいて、前記復号の代わりに、前記復元用情報に基づいて、読み出した前記保護化デジタルデータに、前記変形に対応する復元を施して、暗号化デジタルデータを生成し、前記第2のステップにおいて、前記復元の代わりに、前記暗号化デジタルデータに、前記暗号化に対応する復号を施して、前記復元デジタルデータを生成するとしてもよい。
ここで、前記復元用情報の変形は、ソフトウェア的に耐タンパ化することであるとしてもよい。
ここで、前記保護化デジタルデータは、原デジタルデータが暗号化され、さらに変形されて生成されており、前記復号手段において、前記復号の代わりに、前記復元用情報に基づいて、読み出した前記保護化デジタルデータに、前記変形に対応する復元を施して、暗号化デジタルデータを生成し、前記復元手段において、前記復元の代わりに、前記暗号化デジタルデータに、前記暗号化に対応する復号を施して、前記復元デジタルデータを生成するとしてもよい。
暗号化については統一方式を採用し、復元用情報等を用いた復元処理等をコンテンツ毎に異ならせた場合、仮に暗号化が不正に破られた場合でも、他のコンテンツについては、復元用情報等を用いた変換により保護されることとなる。これにより、コンテンツ等の著作権をより強固に保護することができる。
復元用情報の変換処理が、処理に時間の係る耐タンパ化されたプログラムの実行等を伴う場合などに有効である。つまり、復号処理以降の各処理の合間に復元用情報の変換処理を行った場合、その変換処理にかかる時間の分だけ他の処理が遅延するため、コンテンツの再生が途切れてしまう可能性があるが、復号処理以降の処理に移る前に予め復元用情報の変換処理を行っておくことにより、このような問題の発生を防ぐことができる。
本発明に用いる記録媒体には、コンテンツ鍵による暗号化と、暗号化とは別の演算によるデータ変形により、保護されているコンテンツデータを記録する。さらに、前記コンテンツ鍵と、前記演算の逆演算を実行するプログラムの両方を、保護した上で前記コンテンツデータと共に記録する。さらに、前記コンテンツ鍵が、前記コンテンツデータの利用が許可された正規のデータ処理装置のみが利用可能となる無効化情報により保護されており、前記無効化情報を併せて記録する。さらに、前記プログラムがTRS化(ソフトウェア的に耐タンパ化する処理)により保護されている。
記録媒体101には、再生制御情報111、TRS(Tamper Resistant Software)化バイトコード112、保護コンテンツデータ113、暗号化コンテンツ鍵114、無効化情報115が記録されている。記録媒体101は例えばBD (Blu−ray Disc)を想定しているが、それに限るものではない。
TRS化バイトコード112(変形復元用情報の一例)は、解析行為によりソフトウェアに含まれる秘密情報や処理内容を把握されないための処理が施されたバイトコード(復元用情報の一例)である。バイトコードの具体的な実行内容については後述する。なお、本実施の形態では、バイトコードとしているが、バイトコード以外の実行プログラムでも構わない。
暗号化コンテンツ鍵114は、コンテンツデータを復号するためのコンテンツ鍵をメディア鍵にて暗号化したデータである。
(コンテンツ再生処理の説明)
図2を用いて、コンテンツ再生処理について説明する。
まず、ユーザ操作受付部123でユーザからのコンテンツ再生開始要求を受付けた時点から、コンテンツ再生処理が開始される。
以降、無効化確認処理S201でのメディア鍵の生成の成否により処理が分岐する(S202)。
無効化確認処理S201でメディア鍵の生成に成功した場合、再生制御部122が保護コンテンツデータ113の選択を行う(S203)。
S203の処理が終了後、選択した保護コンテンツデータ113の再生に必要なTRS化バイトコード112を読み出し、TRS化バイトコード実行部124にて、TRS化バイトコード実行処理を行う(S204)。TRS化バイトコード実行処理の詳細については、後述する。なお、ここまでの処理が、コンテンツが表示されるまでに行われる前処理となる。
コンテンツデータを全て再生し終えた時点で、コンテンツ再生処理は終了する。
(コンテンツ再生装置102の無効化確認処理)
図3を用いて、コンテンツ再生装置102の無効化確認処理を説明する。
無効化確認処理とは、図2でのコンテンツ再生開始後に、コンテンツ再生装置102が記録媒体101に記録された無効化情報115によって、無効化されていないかを確認する処理(S201に相当)である。
次に、記録媒体101に記録されている無効化情報115を読み込む(S302)。読み込んだデバイス鍵と無効化情報115を用いて、メディア鍵を生成する(S303)。
以上で、コンテンツ再生装置102の無効化確認処理の説明を終了する。
図4を用いて、TRS化バイトコード実行処理(図2のS204に相当)について説明する。
TRS化バイトコード実行部124は、指示されたコンテンツの再生に必要なTRS化バイトコード112を記録媒体101から取得する(S401)。
図7を用いて、コンテンツ復元処理部126での変形コンテンツデータの復元処理S206の具体例を説明する。図7では、復元用バイトコードを実行することにより、変形コンテンツデータに対し、或る値とのXOR演算を行ってコンテンツデータを復元するバイトコードの処理について説明する。701は、変形コンテンツデータの変形単位のビット列を表している。パラメータ702は、変形コンテンツデータを復元するためにXOR演算するためのパラメータを示している。パラメータ702は、復元用バイトコード内で規定されている。コンテンツ復元処理部126は、復元用バイトコードを実行することにより、変形コンテンツデータの変形単位701とパラメータ702をXORした結果を平文コンテンツデータ703として出力する。上記の処理を繰り返し実行することで、変形コンテンツデータ全体を復元する。
図6を用いて、保護コンテンツデータ113の復号処理(図2のS205に相当)について説明する。
コンテンツ鍵生成部128は、ディスク読込部121を介して、暗号化コンテンツ鍵114を記録媒体101より取得する(S601)。
復号部125は、ディスク読込部121を介して、保護コンテンツデータ113を記録媒体101より取得する(S603)。
以上で、保護コンテンツデータ113の復号処理について説明を終了する。
なお、本実施の形態では、保護コンテンツデータ113は、平文コンテンツデータに対して、変形処理が為された後、暗号化されているが、暗号化された後、変形処理が為されてもよい。この場合、図2においてS205とS206の処理順序が入れ替わる。
(1)本実施の形態では、上述したように、1つのコンテンツは、所定数のMPEG2−TSデータから構成されていると想定している。
記録媒体101は、1個の再生制御情報と、前記所定数と同数のTRS化バイトコードと、前記所定数と同数の保護コンテンツデータと、前記所定数と同数の暗号化コンテンツ鍵と、1個の無効化情報を格納しており、前記再生制御情報と、所定数のTRS化バイトコードと、前記所定数の保護コンテンツデータと、前記所定数の暗号化コンテンツ鍵とは、前記コンテンツを構成している。
(2)保護コンテンツデータ113は、コンテンツ配信装置により、例えば、次のようにして生成される。
(3)無効化情報115は、複数の暗号化メディア鍵を含んでいる。複数の暗号化メディア鍵は、それぞれ、複数のデバイスに対応しており、例えば、各デバイスのデバイス識別子が付加されている。ここで、デバイスは、例えば、コンテンツ再生装置である。
例えば、ROT2(X)は、32ビットのデータXを左へ2ビット循環シフトすることを示す。32ビットのデータXを左へ2ビット循環シフトするとは、データXを最上位2ビットX1と最下位30ビットX2に分け、X2を、データXの最上位30ビットにシフトし、X1をデータXの最下位2ビットにシフトすることを言う。
TRS化バイトコード112が実行されると、TRS化バイトコード112に含まれる前記暗号化データが、前記復号用のコンピュータプログラムにより復号されて平文データが生成され、前記書き換え用のコンピュータプログラムが、TRS化バイトコード112の一部分である実行前コード801に、生成した平文データを上書きする。こうして、上書きされた部分である実行後コード802を含む復元用バイトコード803が生成される。
「SWAP TSデータb、TSデータa」 (命令1)
「SWAP TSデータd、TSデータc」 (命令2)
ここで、命令「SWAP A、B」は、TSデータである「A」と「B」の再生順序を入れ替えることを示している。命令「SWAP A、B」が実行されると、最初にTSデータ「B」が再生され、次に、TSデータ「A」が再生されるように、再生順序が入れ替えられることを示している。
(その他の変形例)
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(FieldProgrammable Gate Array)やLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD―ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなど、に記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
また、本発明を構成する各装置及び記録媒体は、著作権の保護を要するコンテンツを制作し、配給するコンテンツ配給産業において、経営的に、また継続的及び反復的に使用することができる。また、本発明を構成する各装置及び記録媒体は、電器機器製造産業において、経営的に、また継続的及び反復的に、製造し、販売することができる。
102 コンテンツ再生装置
111 再生制御情報
112 TRS化バイトコード
113 保護コンテンツデータ
114 暗号化コンテンツ鍵
115 無効化情報
121 ディスク読込部
122 再生制御部
123 ユーザ操作受付部
124 TRS化バイトコード実行部
125 復号部
126 コンテンツデータ復元処理部
127 デコーダ
128 コンテンツ鍵生成部
129 無効化情報処理部
130 デバイス鍵保持部
501 暗号鍵用TRS化バイトコード
502 暗号化された復元用バイトコード
701 変形コンテンツデータの変形単位のビット列
702 XOR演算に用いるパラメータ
703 復元後の変形単位のビット列
801 実行前コード
802 実行後コード
803 復元用バイトコード
901 復号部125での読込み順序
902 デコーダ127での読込み順序
Claims (12)
- 読出手段、復号手段、復元手段、再生手段、生成手段及び制御手段を備える再生装置において用いられ、原デジタルデータが変形及び暗号化されて生成された保護化デジタルデータと、変形されたデジタルデータの復元において用いられる復元用情報が変形されて生成された変形復元用情報とが記録されている記録媒体から前記保護化デジタルデータを読み出し、再生するデータ再生方法であって、
前記読出手段及び前記復号手段により、前記記録媒体から前記保護化デジタルデータを読み出し、読み出した前記保護化デジタルデータに、前記暗号化に対応する復号を施して、変形デジタルデータを生成する第1のステップと、
前記復元手段により、前記復元用情報に基づいて、生成された前記変形デジタルデータに、前記変形に対応する復元を施して、復元デジタルデータを生成する第2のステップと、
前記再生手段により、生成された前記復元デジタルデータを再生する第3のステップと、
前記読出手段及び前記生成手段により、前記記録媒体から前記変形復元用情報を読み出し、読み出した前記変形復元用情報を用いて、前記第2のステップの処理が実行可能となる形式の前記復元用情報を生成する第4のステップと、
前記制御手段により、前記第1のステップの前に、前記第4のステップを実行するように制御する制御ステップと
を含むことを特徴とするデータ再生方法。 - 前記第4のステップにおいて、前記復元用情報の生成を前記復元デジタルデータの再生の前に実行し、前記復元デジタルデータの再生中に、前記第1、第2及び第3のステップを並行して実行する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ再生方法。 - 前記復元用情報の変形は、ソフトウェア的に耐タンパ化することである
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ再生方法。 - 前記デジタルデータは、複数のコンテンツから構成され、
前記復元用情報は、コンテンツ毎に、その実行処理の内容が異なる
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ再生方法。 - 前記保護化デジタルデータは、原デジタルデータが暗号化され、さらに変形されて生成されており、
前記第1のステップにおいて、前記復号の代わりに、前記復元用情報に基づいて、読み出した前記保護化デジタルデータに、前記変形に対応する復元を施して、暗号化デジタルデータを生成し、
前記第2のステップにおいて、前記復元の代わりに、前記暗号化デジタルデータに、前記暗号化に対応する復号を施して、前記復元デジタルデータを生成する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のデータ再生方法。 - 読出手段、復号手段、復元手段、再生手段及び生成手段を備える再生装置において用いられ、原デジタルデータが変形及び暗号化されて生成された保護化デジタルデータと、変形されたデジタルデータの復元において用いられる復元用情報が変形されて生成された変形復元用情報とが記録されている記録媒体から前記保護化デジタルデータを読み出し、再生するデータ再生方法であって、
前記読出手段及び前記復号手段により、前記記録媒体から前記保護化デジタルデータを読み出し、読み出した前記保護化デジタルデータに、前記暗号化に対応する復号を施して、変形デジタルデータを生成する第1のステップと、
前記復元手段により、前記復元用情報に基づいて、生成された前記変形デジタルデータに、前記変形に対応する復元を施して、復元デジタルデータを生成する第2のステップと、
前記再生手段により、生成された前記復元デジタルデータを再生する第3のステップと、
前記読出手段及び前記生成手段により、前記第1のステップの前に、前記記録媒体から前記変形復元用情報を読み出し、読み出した前記変形復元用情報に、前記変形に対応する復元を施して、変形前の前記復元用情報を生成する第4のステップと
を含むことを特徴とするデータ再生方法。 - 原デジタルデータが変形及び暗号化されて生成された保護化デジタルデータと、変形されたデジタルデータの復元において用いられる復元用情報が変形されて生成された変形復元用情報とが記録されている記録媒体から前記保護化デジタルデータを読み出し、再生するデータ処理装置であって、
前記記録媒体から前記保護化デジタルデータ及び変形復元用情報を読み出す読出手段と、
読み出した前記保護化デジタルデータに、前記暗号化に対応する復号を施して、変形デジタルデータを生成する復号手段と、
前記復元用情報に基づいて、生成された前記変形デジタルデータに、前記変形に対応する復元を施して、復元デジタルデータを生成する復元手段と、
生成された前記復元デジタルデータを再生する再生手段と、
前記記録媒体から前記変形復元用情報を読み出し、読み出した前記変形復元用情報を用いて、前記復元手段の処理が実行可能となる形式の前記復元用情報を生成する生成手段と、
前記復号手段による復号の前に、前記生成手段による前記復元用情報の生成を行うように制御する制御手段と
を含むことを特徴とするデータ処理装置。 - 前記制御手段は、前記復元用情報の生成を前記復元デジタルデータの再生の前に実行し、前記復元デジタルデータの再生中に、前記復号手段、前記復元手段及び前記再生手段による復号、復元及び再生を並行して実行する
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ処理装置。 - 前記復元用情報の変形は、ソフトウェア的に耐タンパ化することである
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ処理装置。 - 前記デジタルデータは、複数のコンテンツから構成され、
前記復元用情報は、コンテンツ毎に、その実行処理の内容が異なる
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ処理装置。 - 前記保護化デジタルデータは、原デジタルデータが暗号化され、さらに変形されて生成されており、
前記復号手段において、前記復号の代わりに、前記復元用情報に基づいて、読み出した前記保護化デジタルデータに、前記変形に対応する復元を施して、暗号化デジタルデータを生成し、
前記復元手段において、前記復元の代わりに、前記暗号化デジタルデータに、前記暗号化に対応する復号を施して、前記復元デジタルデータを生成する
ことを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のデータ処理装置。 - 原デジタルデータが変形及び暗号化されて生成された保護化デジタルデータと、変形されたデジタルデータの復元において用いられる復元用情報が変形されて生成された変形復元用情報とが記録されている記録媒体から前記保護化デジタルデータを読み出し、再生するデータ処理装置であって、
前記記録媒体から前記保護化デジタルデータ及び変形復元用情報を読み出す読出手段と、
読み出した前記保護化デジタルデータに、前記暗号化に対応する復号を施して、変形デジタルデータを生成する復号手段と、
前記復元用情報に基づいて、生成された前記変形デジタルデータに、前記変形に対応する復元を施して、復元デジタルデータを生成する復元手段と、
生成された前記復元デジタルデータを再生する再生手段と、
前記記録媒体から前記変形復元用情報を読み出し、読み出した前記変形復元用情報に、前記変形に対応する復元を施して、変形前の前記復元用情報を生成する生成手段と、
前記復号手段による復号の前に、前記生成手段による前記復元用情報の生成を行うように制御する制御手段と
を含むことを特徴とするデータ処理装置。
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