JP4791486B2

JP4791486B2 - フロントガラス用ワイパ・デバイス

Info

Publication number: JP4791486B2
Application number: JP2007551659A
Authority: JP
Inventors: ボラン，グザビエ
Original assignee: フェデラル−モーグルソシエテアノニム
Priority date: 2005-01-25
Filing date: 2006-01-13
Publication date: 2011-10-12
Anticipated expiration: 2026-01-13
Also published as: KR101279754B1; DE602005005005T2; US20090064440A1; EP1683695A1; MX2007009420A; CN101128346A; CA2595624A1; WO2006079591A1; US8402593B2; ES2303182T3; JP2008528350A; DE602005005005D1; KR20070115899A; EP1683695B1; CN100584671C

Description

本発明は、弾性的な細長い支持要素と、拭われるフロントガラスに当接して載置される可撓材料製の細長いワイパ・ブレードとを備え、前記ワイパ・ブレードはその長手側面に対向する長手溝を含み、該長手溝内には前記支持要素としての離れた二つの長手帯状板が配置され、該二つの長手帯状板の近隣端部同士は各接続部材により相互に接続されており、更に揺動ワイパ・アーム用の接続デバイスを備えるフロントガラス用ワイパ・デバイスに関する。

このようなフロントガラス用ワイパ・デバイスは良く知られている。先行技術のフロントガラス用ワイパ・デバイスは、特に、“ヨーク無し”ワイパ・デバイスとして設計される。このデバイスにおいては、相互に回動自在に接続される数本のヨークは使用されず、ワイパ・ブレードは支持要素により付勢される。その結果、それは、特定の曲率を呈する。先行技術のフロントガラス用ワイパ・デバイスの揺動アームはその一側に突出ピンを備え、該ピンは側方へ接続デバイスの貫通孔内に挿入される。

先行技術のフロントガラス用ワイパ・デバイスの一つの欠点は、（ゴムのような弾性材料である）可撓材料製の細長いワイパ・ブレードが摩耗および／または劣化のため交換する必要がある場合、上記ワイパ・ブレード、上記長手帯状板、（実際には“端キャップ”とも称される）上記接続部材、ならびに上記揺動アーム用接続デバイスから成る上記構造を全体として交換する必要があることである。換言すると、上記ワイパ・ブレードの交換は上に示されたように必然的に構造全体の交換という結果となる。このため、経済的観点および環境的観点の両方から全て不都合な結果が伴う。晴天が多い国々におけるよりも更に頻繁にフロントガラス用ワイパ・デバイスが使用されることが明らかである雨天が多い国々において、特に、上記欠点は、例えば乗用車の運転者に対して相当の費用負担を課す。

本発明の目的は上述の先行技術の欠点を克服することであり、この目的を達成するために、冒頭で言及された種類のフロントガラス用ワイパ・デバイスは、前記ワイパ・ブレードが前記長手帯状板に着脱可能に接続され、前記ワイパ・ブレードが、前記ワイパ・ブレードが前記長手帯状板に保持される第１位置と、前記ワイパ・ブレードが交換もしくは修理のために前記長手帯状板から接続解除される第２位置との間で、前記長手帯状板に沿って自由に摺動可能であることを特徴とする。換言すると、上記第１位置において上記ワイパ・ブレードは、（実際には“flexors（屈筋）”、“vertebra（脊椎）”または“backing strips（裏当て帯状板）”とも称される）長手帯状板のみにより支持されるので、上記ワイパ・ブレードは摺動可能に上記長手帯状板に接続されまたは該長手帯状板から接続解除される。交換または修理のために上記長手帯状板から上記ワイパ・ブレードを取り外したとき、上記長手帯状板と、上記接続部材と、上記揺動アームに対する上記接続デバイスとから成る上記構造は、そのままの状態で残される。上記構造を、交換のために上記揺動アームから同様に取り外す必要はない。従って、上記ワイパ・ブレードの交換は、必ずしも上記構造全体の交換を意味しない。なお、本発明は、乗用車に対する使用に限定されず、列車および他の高速移動体に対しても使用できる。

本発明のフロントガラス用ワイパ・デバイスの一つの好適実施例において、上記長手帯状板の少なくとも一方は、その内側長手縁部の箇所に凹所を備え、上記ワイパ・ブレードは上記凹所を通過して摺動可能に、上記長手帯状板に接続されまたは該長手帯状板から接続解除される。上記凹所は、入口を形成し、その入口を通過して、分離した構成要素としての上記ワイパ・ブレードが最終的に上記長手帯状板上で保持される（第１位置）まで長手帯状板に沿い手で上記ワイパ・ブレードが摺動される。上記凹所はまた、出口としても作用し、その出口を通過して、分離した “無拘束”の構成要素としての上記ワイパ・ブレードが交換もしくは修理される（第２位置）まで、上記ワイパ・ブレードが手で上記第１位置から摺動される。特に、各長手帯状板は、対向する凹所同士が開孔を形成するように内側長手縁部の箇所に凹所を備え、上記ワイパ・ブレードは、上記開孔を通過して摺動可能に、上記長手帯状板に接続されまたは該長手帯状板から接続解除される。

本発明のフロントガラス用ワイパ・デバイスの別の好適実施例において、少なくとも一方の接続部材は、上記長手帯状板の回りで係合する係合部材を備える。係合部材により形成される溝内に上記長手帯状板が取付けられる。上記帯状板および上記接続部材はスナップ接続により摺動可能に接続され、上記ワイパ・ブレードの上記第１位置において上記ワイパ・ブレードの自由端部は上記接続部材のストッパ面に隣接する。上記帯状板の近隣端部上へ上記接続部材を摺動することにより、または逆に、すなわち上記帯状板の近隣端部を上記接続部材内へ摺動させることにより、これらの部材間には高信頼性のスナップ接続が実現される。上記スナップ接続は特に、孔もしくは開孔と、それと協働する突出部とから成る。上記第１位置において上記ワイパ・ブレードの自由端部は、上記接続部材の上記ストッパ面に当接する。

本発明のフロントガラス用ワイパ・デバイスの別の好適実施例において、上記スナップ接続は上記帯状板上で側方へ延びる手段を備える。好適には、上記側方へ延びる手段は各帯状板の長手縁部から側方へ延びる少なくとも一個の突出部から成り、該突出部は上記接続部材上のストッパの間に配置される。別の好適な形態において、上記側方へ延びる手段は各帯状板の長手縁部から側方へ延びる少なくとも二個のストッパから成り、該ストッパは上記接続部材の突出部の両側に各々配置される。

本発明のフロントガラス用ワイパ・デバイスの別の好適実施例において、上記側方へ延びる手段は各長手帯状板の内側長手縁部から側方へ延びる。代替例において、上記側方へ延びる手段は各帯状板の外側長手縁部から側方へ延びる。

本発明のフロントガラス用ワイパ・デバイスの別の好適実施例において、上記係合部材は上記接続部材と一体である。上記接続部材は、特に、一個のプラスチックから作られる。

本発明のフロントガラス用ワイパ・デバイスの別の好適実施例においては、スポイラが備えられ、該スポイラは上記長手帯状板上に保持される。上記スポイラは好適には、上記長手帯状板に全体的に着脱可能に接続された分離した構成要素であり、上記接続部材はスポイラ端部上を摺動する。上記スポイラは特に、上記帯状板の回りで係合する係合部材を備え、係合部材により形成された溝内に上記長手帯状板が取付けられる。より詳細には、上記スポイラの上記係合部材は上記スポイラと一体である。

本発明のフロントガラス用ワイパ・デバイスの別の好適実施例において、上記接続デバイスは、上記帯状板の回りで係合する係合部材を備え、該係合部材により形成された溝内に上記長手帯状板が取付けられる。好適には、上記接続デバイスの上記係合部材は上記接続デバイスと一体である。

本発明は添付図面を参照して更に詳細に説明される。

図１は、本発明のフロントガラス用ワイパ・デバイス１の好適な一実施例を示している。上記フロントガラス用ワイパ・デバイスは、両長手側面に長手溝３が各々形成された弾性ワイパ・ブレード２と、長手溝３内に各々嵌合されたスプリング帯鋼製の長手帯状板４とから構成される。各帯状板４は、言わばゴム製ワイパ・ブレード２の可撓支持要素を形成することから、該ブレードは湾曲位置へと付勢される（作用位置における曲率は、拭われるフロントガラスの曲率である）。帯状板４の近隣端部５同士は、フロントガラス用ワイパ・デバイス１の両端にて接続部材６により各々相互に接続される。フロントガラス用ワイパ・デバイス１は、揺動アーム８に対する接続デバイス７と、スポイラ９とを更に備えている。

図２は図１のフロントガラス用ワイパ・デバイス１の自由端部を示す。一方、図３はワイパ・ブレード２の無い上記自由端部の底面図を示している。対応する部材は、同一の参照番号により表されている。図２、図４および図５（後者の２つの図は接続部材６を分離した構成要素の斜視図として示している）から分かるように接続部材６は、使用中に該接続部材６の内側で帯状板４に沿うワイパ・ブレード２の相対移動を阻止するためにストッパ面１０を備えている。各接続部材６は、一つのプラスチックから作られている。

このような帯状板４の平面図に関する図６を参照すると、帯状板４は各々が、該帯状板４の長手内側端部１２から側方へ延びる突出部１１を備えている。接続部材６が帯状板４の近接している端部５に摺動可能に取付けられるとき、接続部材６の内側のストッパ１３（“ノッチ１３”）間に上記突出部がスナップまたはクリックされるスナップまたはクリック接続が実現される。各突出部１１は、これらの対向するストッパ１３間の小さい溝１４内に着座する。従って、帯状板４は、長手方向において接続部材６に対する一切の移動が阻止される。各接続部材６は一体化された２個の係合部材１５も備え、該係合部材１５は帯状板４を内部で摺動させる溝１６を形成するように帯状板４の回りで係合する。係合部材１５により、帯状板４は、接続部材６に対する横断方向の一切の移動が確実に阻止される。

接続部材６の自由端部から離れる方を向くストッパ１３は傾斜した上側面を備える。その結果、帯状板４上への接続部材６の摺動はそれほどの力を必要としないが、溝１４の内側に突出部１１が一旦着座すると、帯状板４からの接続部材６の取り外しは容易には行えない。接続部材６の自由端部の方を向くストッパ１３により、二つの各帯状板は確実に相互から一定距離に保持される。各帯状板４の上端は、接続部材６のストッパ１３と（側）壁部との間に配置されるからである。

図１のフロントガラス用ワイパ・デバイスの一部分の底面図を示す図７および図８を参照すると、各帯状板４はその内側長手縁部１２の箇所に凹所１７を備える。その結果、対向する凹所１７同士は開孔または開口１８を形成する。ワイパ・ブレード２は、摺動可能に、開孔１８を通過して帯状板４に接続されまたは該帯状板から接続解除される。従って開孔１８は、進入開口として作用し、その進入開口を通過して、分離した構成要素としてのワイパ・ブレード２が最終的に帯状板４上で保持される（第１位置）まで帯状板４に沿い手で該ワイパ・ブレード２が摺動される。その第１（作動）位置においてワイパ・ブレード２は帯状板４のみにより支持され、ワイパ・ブレード２の自由端部１９は接続部材６のストッパ面１０に当接する。開孔１８は、また、退出開口としても作用し、その退出開口を通過して、分離した “無拘束”の構成要素としてのワイパ・ブレード２が交換もしくは修理される（第２位置）まで、上記ワイパ・ブレードが手で上記第１位置から摺動される。

本発明は示された実施例に限定されず、添付の各請求項の有効範囲内に収まる他の実施例までも拡張される。例えば、当業者であれば発明的技術なしで、次のことを容易に理解することができる。（実際的には“flexor（屈筋）”と称される）長手帯状板４は、一体部材で製作することもできる。結果として一体的なflexor（屈筋）が形成される。接続部材６は（一体部材であるか否かに関わらず）任意の適切な材料で作成することもできる。

本発明のフロントガラス用ワイパ・デバイスの好適実施例の概略的斜視図である。図１のフロントガラス用ワイパ・デバイスの詳細を示す図である。図１のフロントガラス用ワイパ・デバイスの詳細を示す図である。図１のフロントガラス用ワイパ・デバイスの詳細を示す図である。図１のフロントガラス用ワイパ・デバイスの詳細を示す図である。図１のフロントガラス用ワイパ・デバイスの詳細を示す図である。図１のフロントガラス用ワイパ・デバイスのゴム製ワイパ・ブレードをフロントガラス用ワイパ・デバイスの長手帯状板に接続する図である。図１のフロントガラス用ワイパ・デバイスのゴム製ワイパ・ブレードをフロントガラス用ワイパ・デバイスの長手帯状板に接続しまたは接続解除する各段階を示す図である。

符号の説明

１フロントガラス用ワイパ・デバイス
２弾性ワイパ・ブレード
３長手溝
４長手帯状板
５端部
６接続部材
７接続デバイス
８揺動アーム
９スポイラ
１０ストッパ面
１１突出部
１２長手内側端部
１３ストッパ
１４小さい溝
１５係合部材
１６溝
１７凹所
１８開孔
１９自由端部

Claims

弾性的な細長い支持要素と、拭われるフロントガラスに当接して載置される可撓材料製の細長いワイパ・ブレード（２）とを備え、前記ワイパ・ブレードはその長手側面に対向する長手溝を含み、該長手溝内には前記支持要素としての離れた二つの長手帯状板（４）が配置され、該二つの長手帯状板の近隣端部（５）同士は各接続部材（６）により相互に接続されており、更に揺動ワイパ・アーム（８）用の接続デバイス（７）を備えるフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）において、
前記ワイパ・ブレード（２）は前記長手帯状板（４）に着脱可能に接続され、
前記ワイパ・ブレード（２）は、前記ワイパ・ブレードが前記長手帯状板（４）に保持される第１位置と、前記ワイパ・ブレードが交換もしくは修理のために前記長手帯状板から接続解除される第２位置との間で、前記長手帯状板に沿って自由に摺動可能であり、
前記接続部材（６）は、使用中に前記接続部材（６）の内側で前記長手帯状板（４）に沿うワイパ・ブレード（２）の相対移動を阻止するためにストッパ面（１０）を備えていることを特徴とする、フロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
前記長手帯状板（４）の少なくとも一方は、その内側長手縁部（１２）の箇所に凹所（１７）を備え、
前記ワイパ・ブレードは前記凹所（１７）を通過して摺動可能に、前記長手帯状板（４）に接続されまたは該長手帯状板（４）から接続解除される、請求項１に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
前記各長手帯状板（４）は、対向する前記凹所（１７）同士が開孔（１８）を形成するように内側長手縁部（１２）の箇所に前記凹所を備え、
前記ワイパ・ブレードは、前記開孔（１８）を通過して摺動可能に、前記長手帯状板（４）に接続されまたは前記長手帯状板（４）から接続解除される、請求項２に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
少なくとも一方の前記接続部材（６）は、前記長手帯状板（４）の回りで係合する係合部材（１５）を備え、
前記長手帯状板（４）が、前記係合部材（１５）により形成される溝（１６）内に取付けられ、
前記長手帯状板（４）および前記接続部材（６）は、スナップ接続により摺動可能に接続され、
前記ワイパ・ブレードの自由端部（１９）は、前記ワイパ・ブレードの前記第１位置において、前記接続部材（６）のストッパ面に隣接する、請求項１、２または３に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
前記スナップ接続は、前記長手帯状板（４）上で側方へ延びる手段を備える、請求項４に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
前記側方へ延びる手段は、前記各長手帯状板（４）の長手縁部（１２）から側方へ延びる少なくとも一個の突出部（１１）から成り、該突出部は前記接続部材（６）上のストッパ（１３）の間に配置される、請求項５に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
前記側方へ延びる手段は、前記各長手帯状板（４）の長手縁部（１２）から側方へ延びる少なくとも二個のストッパから成り、該ストッパは前記接続部材（６）の突出部の両側に配置される、請求項５または６に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
前記側方へ延びる手段は、前記各長手帯状板（４）の内側長手縁部（１２）から側方へ延びる、請求項５、６または７に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
前記側方へ延びる手段は、前記各長手帯状板（４）の外側長手縁部から側方へ延びる、請求項５、６または７に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
前記係合部材（１５）は、前記接続部材（６）と一体である、請求項４から９のいずれか一項に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
スポイラ（９）を備え、該スポイラ（９）は前記長手帯状板（４）の上で保持される、請求項１から１０のいずれか一項に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
前記スポイラ（９）は、前記長手帯状板の回りで係合する係合部材（１５）を備え、該係合部材により形成された溝内に前記長手帯状板（４）が取付けられる、請求項１１に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
前記スポイラ（９）の前記係合部材は前記スポイラと一体である、請求項１２に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
前記接続デバイス（７）は、前記帯状板の回りで係合する係合部材を備え、該係合部材により形成された溝内に前記長手帯状板（４）が取付けられる、請求項１から１３のいずれか一項に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。
前記接続デバイス（７）の前記係合部材は前記接続デバイス（７）と一体である、請求項１４に記載のフロントガラス用ワイパ・デバイス（１）。