JP4789978B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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この発明は、冷凍冷蔵機器や空気調和機器、もしくは給湯用機器などの冷凍サイクル装置に関し、特に冷媒として炭素の二重結合を有する冷媒を含んだ混合冷媒を使用する冷凍サイクル装置に関するものである。
地球の温暖化を防止する一環として、冷凍冷蔵機器や空気調和機器、もしくは給湯用機器などの冷凍サイクルを構成する装置に使用される冷媒(作動流体)を、現在特に冷凍空調用途で主として使用されているR410A(R32とR125の混合冷媒)やR134a等のHFC冷媒から、それらよりも地球温暖化係数(Global Warming PotentialよりGWPと表現される)が大幅に低い冷媒へ置き換える検討が進められている。
その候補冷媒の一つとして、組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素がある。その一例は、分子中に炭素の二重結合を1つ有する炭化水素であるプロピレン(R1270)の6個の水素のうち4個をフッ素に置き換えたもの(CF3CF=CH2)で、HFO−1234yfと呼ばれている。このような冷媒はHFC冷媒の一種ではあるが、炭素の二重結合を持つ不飽和炭化水素がオレフィンと呼ばれることから、従来の二重結合を持たないHFC冷媒と区別するために、オレフィンのOを用いてHFOと表現されることがある。
このHFO−1234yf冷媒はGWPが4であり、GWPが2088であるR410Aや1430であるR134aに比べてGWPが極めて低く、地球温暖化防止への貢献が期待されている。
そしてHFO−1234yfは、冷媒としての熱物性がHFC冷媒であるR134aに極めて近いもので、現在R134a冷媒を単体で使用している自動車用空調装置(カーエアコン)では、冷媒をHFO−1234yfに置き換えても性能面での問題は顕在化しない。しかし、R134aよりも沸点が低いHFC混合冷媒R410AやR407Cを使用している家庭用や業務用の空調機器もしくは給湯機器では、HFO−1234yfの冷凍能力が低いので、同等の能力を維持しようとすると、体積流量(冷媒循環量)を増大させる必要が生じる。体積流量を増大させると、同一の回路(冷凍サイクル)では回路を流れる冷媒の流速が速くなるので、冷凍サイクルでの冷媒の圧力損失が大きくなり、冷凍サイクルの運転効率が悪化する。
そのため、冷媒HFO−1234yfを単体で使用しないで、HFO−1234yfよりも低沸点な冷媒(高圧冷媒)との混合冷媒として冷凍サイクルに用いることが考えられている。混合する冷媒の候補には、例えばR32、R41、R125等があり、1種類でなく、複数の冷媒と混合することも考えられる。
従来、HFC混合冷媒を使用してオゾン層破壊の環境問題発生を回避し、しかも運転効率の良い冷凍装置を得ることを目的として、圧縮機、凝縮器、主膨張装置、蒸発器が順に接続され、冷媒としてHFC混合冷媒を使用する冷凍装置に、凝縮器の出口に接続され、混合冷媒中の特定種類の冷媒の通過を容易とする機能膜が設けられて、高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒の液と主膨張装置に供給される低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒の液とに分離する冷媒分離器と、この冷媒分離器により分離された高沸点成分冷媒の液を減圧する副膨張装置と、この副膨張装置により減圧された高沸点成分冷媒を凝縮器の出口の高圧液と熱交換させる高低圧熱交換器と、この高低圧熱交換器により熱交換された高沸点成分冷媒を圧縮機に戻すバイパス回路とが設けられる冷凍装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3334418号公報
炭素の二重結合を有する物質は、物質の安定性に課題があり、環境や雰囲気によって、分解及び重合の可能性がある。一般に分解や重合の条件として、高温、高圧や触媒が挙げられる。
炭素の二重結合を有する物質を冷媒として用いる冷凍サイクルの圧縮機では、圧縮要素の摺動部において炭素の二重結合を有する冷媒の分解及び重合の懸念があり、これらを抑制する対策が必要である。
上記特許文献1に記載された冷凍装置は、冷媒分離器のバイパス配管から流出した高沸点成分冷媒は副膨張装置で減圧された後、高低圧熱交換器において高圧側によって加熱されてアキュムレータ入口前で蒸発器からの低沸点成分冷媒と合流する。すなわち、圧縮機の手前(上流側)で合流するため、特に、密閉容器内が冷凍サイクルの高圧雰囲気となる圧縮機である場合には、炭素の二重結合を有する冷媒を含む混合冷媒を使用すると、混合冷媒中の炭素の二重結合を有する冷媒が圧縮機の摺動部において分解及び重合する可能性があり、冷媒の安定性が保てないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素または組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素の少なくともいずれかを含む高沸点冷媒と、前記高沸点冷媒より低沸点の少なくとも一つ以上の低沸点冷媒とを含む混合冷媒を用いる場合でも、冷媒の化学反応による分解や重合の発生を抑制することができる冷凍サイクルを提供することを目的とする。
この発明に係る冷凍サイクル装置は、組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素または組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素の少なくともいずれかを含む高沸点冷媒と、前記高沸点冷媒より低沸点の少なくとも一つ以上の低沸点冷媒とを含む混合冷媒を用い、混合冷媒を凝縮する凝縮器の出口側に接続され、凝縮器にて凝縮された混合冷媒を高沸点冷媒が多く含まれる高沸点成分冷媒と低沸点冷媒が多く含まれる低沸点成分冷媒とに分離する冷媒分離器と、この冷媒分離器により分離された高沸点成分冷媒を減圧する第1の膨張装置と、凝縮器と冷媒分離器の間に配置され、第1の膨張装置により減圧された高沸点成分冷媒と凝縮器で凝縮し冷媒分離器に流入する前の混合冷媒とを熱交換させる高低圧熱交換器と、この高低圧熱交換器により熱交換された高沸点成分冷媒を圧縮する第1の圧縮要素と、記冷媒分離器により分離された低沸点成分冷媒を減圧する第2の膨張装置と、この第2の膨張装置により減圧された低沸点成分冷媒を空気と熱交換させて蒸発させる蒸発器と、この蒸発器により蒸発された低沸点成分冷媒を圧縮する第2の圧縮要素と、凝縮器の入口より上流側で、第1の圧縮要素で圧縮された高沸点成分冷媒と第2の圧縮要素で圧縮された低沸点成分冷媒とが合流する合流部と、を備えたものである。
この発明に係る冷凍サイクル装置は、冷媒分離器で凝縮器にて凝縮された炭素の二重結合を有する冷媒を含む混合冷媒を炭素の二重結合を有する高沸点冷媒が多く含まれる高沸点成分冷媒と低沸点冷媒が多く含まれる低沸点成分冷媒とに分離し、高低圧熱交換器で第1の膨張装置により減圧された高沸点成分冷媒と凝縮器で凝縮し冷媒分離器に流入する前の混合冷媒とを熱交換させ、第1の圧縮要素で高低圧熱交換器により熱交換された高沸点成分冷媒を圧縮し、第2の圧縮要素で蒸発器により蒸発された低沸点成分冷媒を圧縮する構成にしたので、安定性に課題のある炭素の二重結合を有する高沸点成分冷媒は第1の圧縮要素のみに吸入される。従って、第1の圧縮要素を、炭素の二重結合を有する冷媒が分解、重合し難い構成とすることで、安定性に課題のある高沸点成分冷媒中の炭素の二重結合を有する冷媒の化学反応による分解や重合の発生を抑制することができ、混合冷媒の安定性を保つことが可能な信頼性の高い冷凍サイクル装置を提供できる。
実施の形態1.
先ず、この実施の形態における冷凍サイクル装置100に使用される冷媒について説明する。この実施の形態で対象とする冷媒は、組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素または組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素の少なくともいずれかを含む高沸点冷媒と、この高沸点冷媒より低沸点な少なくとも一つ以上の低沸点冷媒とを含む混合冷媒である。
既に述べたように、組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素の一例は、分子中に炭素の二重結合を1つ有する炭化水素であるプロピレン(R1270)の6個の水素のうち4個をフッ素に置き換えたもの(CF3CF=CH2)で、HFO−1234yfと呼ばれている。このような冷媒はHFC冷媒の一種ではあるが、炭素の二重結合を持つ不飽和炭化水素がオレフィンと呼ばれることから、従来の二重結合を持たないHFC冷媒と区別するために、オレフィンのOを用いてHFOと表現されることがある。
このHFO−1234yf冷媒はGWP(地球温暖化係数)が4であり、GWPが2088であるR410Aや1430であるR134aに比べてGWPが極めて低く、地球温暖化防止への貢献が期待されている。
組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素は、例えば、R1270(プロピレン)である。尚、R1270のGWPは3で、HFO−1234yfより小さいが、可燃性はHFO−1234yfより大きい。
そしてこの実施の形態における冷凍サイクル装置100に使用される高沸点冷媒は、組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素または組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素の少なくともいずれかを含むものとする。
上記高沸点冷媒と混合する上記の高沸点冷媒より低沸点な低沸点冷媒の例は、HFC冷媒であるR32、R41、R125等である。また、自然冷媒の二酸化炭素を低沸点冷媒として混合してもよい。ただし、混合冷媒のGWPが所定の低い値(例えば150以下)を維持できるものとする。
低沸点冷媒としては、R32、R41、R125または二酸化炭素の少なくとも一つ以上を含むものとする。
組成中に炭素の二重結合を有する物質は、安定性に課題があり分解及び重合の可能性があることは既に述べたが、HFO−1234yfを例に、もう少し説明する。
二重結合を有する物質は、分解及び重合の可能性があり、一般的に分解及び重合の条件となるのは、高温、高圧や触媒である。炭化水素に比べ、水素に代わるフッ素数の割合が多いものの方が、容易に重合する可能性がある。例えば、ロイ・J・プランケット(Roy J. Plunkett、1910年6月26日−1994年5月12日、米国の化学者)は、1938年にテトラフルオロエチレン(エチレンの水素4個がフッ素に全て置き換わったもの)がボンベ内で自然に重合反応を起こし、偶然にフッ素樹脂が生成していることを発見した。
HFO−1234yfは、分子中に炭素の二重結合を1つ有する炭化水素であるプロピレン(R1270)の6個の水素の中、4個がフッ素に置き換わったものであり、メカノケミカル反応等で、重合する可能性がかなり高いと考えられる。メカノケミカル反応とは、対象物質に衝撃や摩擦という機械的エネルギーを与えることにより、対象物質が活性化(メカノケミカル活性)されて起こる化学反応である。
以下、組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素または組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素の少なくともいずれかを含む高沸点冷媒と、高沸点冷媒より低沸点の少なくとも一つ以上の低沸点冷媒とを含む混合冷媒を使用する本実施の形態における冷凍サイクル装置の冷媒回路の一例について説明する。
図1乃至図3は実施の形態1を示す図で、図1はこの発明による冷凍サイクル装置100の冷媒回路図、図2は冷媒分離器6の縦拡大断面図、図3は第1の圧縮要素1aと第2の圧縮要素1bとが一つの密閉容器50内部に収納される圧縮機200を断面で示すモデル図である。
図1により、冷凍サイクル装置100の冷媒回路の一例を説明する。冷凍サイクル装置100の冷媒回路は、冷媒分離器6を起点とし、高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aが流れる第1の冷媒回路30aと、同じく冷媒分離器6を起点とし、低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bが流れる第2の冷媒回路30bと、合流部40から冷媒分離器6の間を混合冷媒20が流れる共通冷媒回路30cとを備える。
第1の冷媒回路30aと第2の冷媒回路30bは、起点が冷媒分離器6、終点が合流部40となるように、共通冷媒回路30cに並列に接続される。
冷凍サイクル装置100の冷媒回路の全体の構成を説明する前に、先ず冷媒分離器6について説明する。
図2に示すように、冷媒分離器6は、共通冷媒回路30cに設けられる高低圧熱交換器15の高圧配管15aに接続される入口配管7を備える。また、冷媒分離器6は、第2の冷媒回路30bの第2の膨張装置3bに接続される出口配管8を備える。
入口配管7と出口配管8の間にフランジ9が設けられて、このフランジ9に保持具10により保持された多孔質膜や中空糸膜からなる機能膜11が設けられている。すなわち、出口配管8は、機能膜11の下流側に設置されている。
また、冷媒分離器6は、入口配管7の下流で上記機能膜11の上流側に、第1の冷媒回路30aの第1の膨張装置3aに接続されるバイパス配管12を備える。
冷媒分離器6の機能膜11は、低沸点冷媒は容易に通過できるが、高沸点冷媒が通過し難い膜となっており、高沸点冷媒は、冷媒分離器6の機能膜11を容易に通過しない構成である。冷媒分離器6は、この機能膜11により、混合冷媒20を、高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aと低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bとに分離する。
尚、ここで冷媒分離器6は、機能膜11を利用して高沸点成分冷媒20aと低沸点成分冷媒20bを分離するものを示したが、高沸点冷媒と低沸点冷媒の密度差を利用するものでもよい。
例えば、冷媒分離器6を、凝縮器2で凝縮し高低圧熱交換器15を通過した高圧な混合冷媒を液冷媒とガス冷媒に分離する気液分離器に構成する。気液分離器内の混合冷媒が気液平衡が保持されている状態では、液冷媒は、ガス冷媒よりも高沸点冷媒を多く含む冷媒、すなわち上記した高沸点成分冷媒20aとなる傾向があり、逆にガス冷媒は、低沸点冷媒を多く含む冷媒、すなわち上記の低沸点成分冷媒20bとなる。
このような傾向を利用して、気液分離器で構成される冷媒分離器6から、液冷媒を主に第1の冷媒回路30aに、ガス冷媒を主に第2の冷媒回路30bに供給するように構成することで、混合冷媒を、高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aと低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bとに分離することもできる。
ここで先ず、混合冷媒20が流れる共通冷媒回路30cの構成を説明する。共通冷媒回路30cは、第1の圧縮要素1a(後述)で圧縮された高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aと、第2の圧縮要素1b(後述)で圧縮された低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bとが合流する合流部40を起点とし、この合流部40の下流側(冷媒の流れの下流側)に、合流部40で合流後の混合冷媒20を凝縮する凝縮器2を備える。
混合冷媒20を凝縮する凝縮器2の出口より下流側には、冷媒分離器6にて分離され第1の膨張装置3a(後述)により減圧された高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aを凝縮器2の出口後の混合冷媒20、すなわち凝縮後の高圧な混合冷媒20と熱交換させる高低圧熱交換器15を備える。
高低圧熱交換器15は、凝縮器2の出口後の混合冷媒20が流れる高圧配管15aと、第1の膨張装置3a(後述)により減圧された高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aが流れる低圧配管15bとを備える。これらの高圧配管15a、低圧配管15bが例えば、二重配管として構成され、中央部が低圧配管15b、その周囲が高圧配管15aとして、互いに熱交換させるようにする。中央部を高圧配管15a、その周囲を低圧配管15bとする二重配管で高低圧熱交換器15を構成してもよい。
凝縮器2の出口側は、高低圧熱交換器15の高圧配管15a(上流側)と接続する。
高低圧熱交換器15の高圧配管15aの下流側は、凝縮器2にて凝縮された混合冷媒20の高圧液を、高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aの液と低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bの液とに分離する冷媒分離器6の入口配管7に接続する。
共通冷媒回路30cは、合流部40から凝縮器2、高低圧熱交換器15、冷媒分離器6の入口配管7を経由して冷媒分離器6内の内部(混合冷媒20が高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aと低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bとに分離される前の空間)に至る部分である。
次に、第1の冷媒回路30aの構成を説明する。冷媒分離器6では、混合冷媒20中の高沸点冷媒の液は、冷媒分離器6の機能膜11を容易に通過しないので、高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aが、第1の冷媒回路30aの第1の膨張装置3aに接続されるバイパス配管12から第1の冷媒回路30aへ流出する。
バイパス配管12から第1の冷媒回路30aへ流出した高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aは、第1の膨張装置3aで減圧膨張する。
第1の膨張装置3aには、例えば、開度の変更が可能、すなわち絞り量を変化させ、第1の冷媒回路30aを流れる高沸点成分冷媒20aの流量を制御可能(調節可能)とする電子式膨張弁が使用される。
第1の膨張装置3aで減圧膨張した高沸点冷媒を多く含む低圧の高沸点成分冷媒20aは、高低圧熱交換器15の低圧配管15bに入り、高低圧熱交換器15の高圧配管15aを流れる凝縮後の混合冷媒20の高圧液と熱交換を行い、蒸発する。この時に高沸点成分冷媒20aの蒸発潜熱が高圧配管15aを流れる混合冷媒20によって回収される。
高低圧熱交換器15により熱交換され蒸発した高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aは、その後に第1の圧縮要素1aに吸入され、そこで低圧から高圧に圧縮される。第1の圧縮要素1aで圧縮された高圧な高沸点成分冷媒20aは、第1の圧縮要素1aから合流部40に吐出される。
第1の冷媒回路30aは、冷媒分離器6のバイパス配管12から、第1の膨張装置3a、高低圧熱交換器15の低圧配管15b、第1の圧縮要素1aを経由して合流部40に至る部分である。
続いて、第2の冷媒回路30bの構成を説明する。冷媒分離器6では、混合冷媒20中の低沸点冷媒の液は、冷媒分離器6の機能膜11を容易に通過するので、低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bが、第2の冷媒回路30bの第2の膨張装置3bに接続される出口配管8から第2の冷媒回路30bへ流出する。
出口配管8から第2の冷媒回路30bへ流出した低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bは、第2の膨張装置3bで減圧膨張する。第2の膨張装置3bには、第1の膨張装置3aと同様に、例えば開度の変更が可能、すなわち絞り量を変化させ、第2の冷媒回路30bを流れる低沸点成分冷媒20bの流量を制御可能(調節可能)とする電子式膨張弁が使用される。
第2の膨張装置3bにより減圧膨張された低沸点冷媒を多く含む低圧の低沸点成分冷媒20bを、蒸発器4で空気と熱交換させて蒸発させる。
蒸発器4により蒸発された低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bを第2の圧縮要素1bが吸入して圧縮する。第2の圧縮要素1bで圧縮された高圧な低沸点成分冷媒20bは、第2の圧縮要素1bから合流部40に吐出される。
第2の冷媒回路30bは、冷媒分離器6の出口配管8から、第2の膨張装置3b、蒸発器4、第2の圧縮要素1bを経由して合流部40に至る部分である。
次に、図に示す冷凍サイクル装置100の冷媒回路の動作を説明する。第1の圧縮要素1aで圧縮され吐出された高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aと、第2の圧縮要素1bで圧縮され吐出された低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bとが、合流部40で合流して混合冷媒20となり、この高温高圧なガス状態の混合冷媒20が共通冷媒回路30cの凝縮器2へ流入して、凝縮器2において常温の空気などによって冷却されて凝縮液化する。
凝縮器2で凝縮液化された混合冷媒20の高圧液は、高低圧熱交換器15の高圧配管15aに流入し、高低圧熱交換器15の低圧配管15bを流れる第1の膨張装置3aで減圧膨張した高沸点成分冷媒20aと熱交換する。これにより、第1の冷媒回路30aを流れる減圧された高沸点成分冷媒20aの蒸発潜熱を回収でき、分離して第1の冷媒回路30aに高沸点成分冷媒20aを流すことによる損失が減少される。
凝縮器2で液化した混合冷媒20はさらに高低圧熱交換器15により、高低圧熱交換器15の低圧配管15bを流れる第1の膨張装置3aで減圧膨張した高沸点成分冷媒20aに熱を奪われ温度が低下、すなわち高沸点成分冷媒20aの蒸発潜熱を回収して、通常は過冷却となる。その後、入口配管7から冷媒分離器6に流入する。
そして、冷媒分離器6において機能膜11を通過した低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bが、出口配管8から第2の冷媒回路30bへ流出する。
また、冷媒分離器6のバイパス配管12から、機能膜11を通過できなかった混合冷媒20の残りである高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aが第1の冷媒回路30aへ流出する。
そして、出口配管8から流出した低沸点成分冷媒20bは、第2の膨張装置3bで減圧され、蒸発器4へ流入し、蒸発器4により低温を発生すると共に低沸点成分冷媒20bは蒸発してガス化し、第2の圧縮要素1bへ吸入される。
また、冷媒分離器6のバイパス配管12から第1の冷媒回路30aへ流出した高沸点成分冷媒20aは、第1の膨張装置3aで減圧された後、高低圧熱交換器15の低圧配管15bに流入する。そして、高低圧熱交換器15の高圧配管15aを流れる混合冷媒20の高圧液によって加熱され蒸発した後、第1の圧縮要素1aへ吸入される。
冷凍サイクル装置100は、所定の動作プログラムが組込まれたマイクロコンピュータで構成される制御部(図示せず)を備え、冷凍サイクル装置100の各部(第1の膨張装置3a、第2の膨張装置3bや第1の圧縮要素1a、第2の圧縮要素1b等)の制御を行う。
制御部は、第1の冷媒回路30aを流れる高沸点成分冷媒20aが第1の圧縮要素1aへ吸入されるときの吸入圧力Ps1が、第2の冷媒回路30bを流れる低沸点成分冷媒20bが第2の圧縮要素1bへ吸入されるときの吸入圧力Ps2と同等か、それ以上になるように第1の膨張装置3aを制御する。
即ち、制御部は、第1の圧縮要素1aの吸入圧力Ps1と、第2の圧縮要素1bの吸入圧力Ps2との関係を、Ps1≧Ps2を満たすように第1の膨張装置3aを制御する。
第2の圧縮要素1bに吸入圧力Ps2は、蒸発器4の蒸発圧力であり、蒸発器4にて蒸発器4を流れる低沸点成分冷媒20bと熱交換する空気の温度やその空気の送風状態、蒸発器4の容量や熱交換性能など外的要因にて決定される。このように外的要因にて決定されるPs2を制御部が検知し、Ps1≧Ps2となるように、第1の膨張装置3aを制御する。
第2の冷媒回路30bを流れる冷媒循環量も、第2の圧縮要素1bの吸入圧力Ps2、すなわち蒸発器4の蒸発圧力を決定する因子であるので、制御部は、第1の膨張装置3aだけでなく、第2の膨張装置3bも合わせて制御して、Ps1≧Ps2となるようにしてもよい。
蒸発器4に低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bを流すことにより、同一条件下で混合冷媒20を蒸発器4に流す時に比べて、蒸発温度(熱交換する空気の温度に相当)に対する蒸発圧力、すなわち第2の圧縮要素1bの吸入圧力Ps2を高くすることができる。第2の圧縮要素1bの吐出圧力は、凝縮器2における混合冷媒20の凝縮圧力(これも蒸発器4の蒸発圧力と同じで外的要因にて決定される)となるため、混合冷媒20を吸収して圧縮する場合に比べて圧縮比が低くなり、第2の圧縮要素1bの効率は上昇する。
また、第1の圧縮要素1aの吸入圧力Ps1は、上記したようにPs1≧Ps2に制御され、第1の圧縮要素1aの吐出圧力は、同様に凝縮器2における混合冷媒20の凝縮圧力、すなわち第2の圧縮要素1bの吐出圧力と同じとなるので、第1の圧縮要素1aの圧縮比は、第2の圧縮要素1bの圧縮比と同等以下となり、第1の圧縮要素1aの効率も高くできる。そのため、冷凍サイクル装置100の運転効率が向上する。
また、第1の冷媒回路30aを流れる第1の膨張装置3aで減圧された高沸点成分冷媒20aと凝縮器2で凝縮液化された混合冷媒20の高圧液とを高低圧熱交換器15で熱交換することにより、第1の冷媒回路30aを流れる高沸点成分冷媒20aの蒸発潜熱を回収できる。
このため、第1の冷媒回路30aに高沸点成分冷媒20aを流すことによる損失が減少する。第1の冷媒回路30aを流れる高沸点成分冷媒20aが冷凍能力として持つ蒸発潜熱も高低圧熱交換器15で回収され、混合冷媒20の過冷却化に寄与する。これにより、第1の冷媒回路30aによるエネルギーの損失発生を抑制することができ、上記した第1の圧縮要素1a、第2の圧縮要素1bの効率向上と合わせて、冷凍サイクル装置100の運転効率を一層向上させることができる。
また、混合冷媒20を圧縮する場合に比べて、高沸点成分冷媒20aを圧縮する第1の圧縮要素1aの圧縮比を低くできるので、第1の圧縮要素1aの吐出温度を低くすることができる。高沸点成分冷媒20a中に多く含まれる、組成中に炭素の二重結合を有する冷媒は、分解や重合を高温高圧化で起こし易いので、吐出温度を低くできることにより、組成中に炭素の二重結合を有する冷媒の分解や重合が抑制される。
次に、第1の圧縮要素1aと第2の圧縮要素1bを、圧縮機に組込む方法について説明する。その方法には、以下に示す二つの方法がある。
(1)第1の圧縮要素1aを有する第1の圧縮機(図示せず)と、第2の圧縮要素1bを有する第2の圧縮機(図示せず)と2台の圧縮機を設ける。
(2)第1の圧縮要素1aと第2の圧縮要素1bとが一つの密閉容器50(図3参照)内部に収納され、密閉容器50内部に収納された一つの電動機60(図3参照)にて第1の圧縮要素1aと第2の圧縮要素1bの両方が駆動される。
上記(1)のケースでは、第1の圧縮機は、密閉容器(図示せず)内部に第1の圧縮要素1aと、これを駆動する電動機(図示せず)とを備え、密閉容器内部にて電動機が配置されている空間を高沸点成分冷媒20aの吸入圧力雰囲気(低圧雰囲気)とする、一般的に、低圧シェル形式と呼ばれている圧縮機とするのが好ましい。
このように構成することにより、第1の圧縮要素1aから吐出される高沸点成分冷媒20aの高温高圧な吐出ガスが電動機を通過しないため、熱・化学的に不安定なHFO−1234yfやプロピレン等の組成中に炭素の二重結合を有する冷媒を含む高沸点成分冷媒20aが、電動機の絶縁材料等の有機材料へ悪影響を及ぼしたり、逆に電動機の有機材料によって、炭素の二重結合を有する冷媒が分解や重合されたりする恐れがなくなる。第1の圧縮機を低圧シェル形式とし、有機材料を有する電動機に、高温高圧な炭素の二重結合を有する冷媒を触れさせないようにするのである。これにより組成中に炭素の二重結合を有する冷媒の分解や重合を抑制し、混合冷媒20の安定性を保つことができる。また、第1の圧縮機に収納される電動機の有機材料の安定性を保つことができる。
密閉容器内部にて電動機が配置されている空間を高沸点成分冷媒20aの吸入圧力雰囲気とする圧縮機の具体的な例は、往復動式圧縮機(レシプロ式圧縮機)、スクロール圧縮機等である。
上記(2)のケースでは、図3の圧縮機200に示すように、第1の圧縮要素1aと第2の圧縮要素1bとを、一つの密閉容器50内部に収納し、密閉容器50内部に収納した一つの電動機60にて第1の圧縮要素1aと第2の圧縮要素1bとの両方を駆動するのであるが、第1の圧縮要素1aで圧縮され吐出される高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aを、密閉容器50内には吐出せず、密閉容器50外に直接吐出するようにするのが好ましい。
上記(1)のケースと同様に、このように構成することにより、第1の圧縮要素1aから吐出される高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aの吐出ガスが、電動機60を通過しないため、熱・化学的に不安定な炭素の二重結合を有する冷媒を含む高沸点成分冷媒20aが、電動機の絶縁材料等の有機材料へ悪影響を及ぼしたり、逆に電動機の有機材料によって、炭素の二重結合を有する冷媒が分解や重合されたりする恐れがなくなる。これにより組成中に炭素の二重結合を有する冷媒の分解や重合を抑制し、混合冷媒20の安定性を保つことができる。また、圧縮機200に収納される電動機60の有機材料の安定性を保つことができる。
図3のモデル図に示す圧縮機200は、例えば、2シリンダのロータリ圧縮機である。第1の圧縮要素1aで圧縮され吐出される炭素の二重結合を有する冷媒を含む高沸点成分冷媒20aを、密閉容器50内には吐出せずに、密閉容器50外に直接吐出するようにするが、第1の圧縮要素1aは、図示はしないが、そのシリンダ(圧縮室を構成する部品の一つ)から圧縮されたガス冷媒が一旦吐き出される吐出マフラーを備える。吐出マフラーは、吐出配管等により密閉容器50内と連通することなく密閉容器50外部の冷媒回路と接続する。
図3のモデル図に示す圧縮機200は、例えば、2シリンダのロータリ圧縮機であるが、少なくとも第1の圧縮要素1aをスイングロータリ方式(図示せず)とするのが好ましい。
一般的なロータリ方式は、偏心回転運動する円筒のローリングピストンに、シリンダの受入溝を出入りする直方体のベーン先端部が接触して、吸入室と圧縮室を区画するが、スイングロータリ方式では、ローリングピストンとベーンが一体(スイング方式の場合はベーンと呼ばずにブレードと呼ぶ)的であり、ベーン一体ローリングピストンが、偏心揺動運動することで冷媒を圧縮する。一般的なロータリ方式では、ローリングピストンは自転を伴うが、スイングロータリ方式では、ローリングピストン(ベーン一体)は自転しない。
一般的なロータリ方式で摺動状態が最も厳しいのが、ベーン先端部とローリングピストンとの摺動部である。このような厳しい摺動部では、局所的に高温高圧(冷媒の圧力雰囲気よりもはるかに高い)雰囲気となり、また、摺動部の材料が鉄もしくはアルミニウム等の金属であり、摺動によりその金属表面は活性化されている。
このため、高温、高圧で、さらには炭素の二重結合を有する物質を分解や重合させる触媒と成り得る活性化された金属表面が存在しているので、炭素の二重結合を有する冷媒の分解や重合が発生し易くなる。しかし、スイングロータリ方式では、ベーンとローリングピストンが一体であり、このような摺動部は存在しない。そこで第1の圧縮要素1aを、ローリングピストンとベーンの厳しい摺動環境が発生しないスイングロータリ方式とすることで、高沸点成分冷媒20a中の炭素の二重結合を有する冷媒が、局所的な高温、高圧雰囲気下で摺動部の活性化された金属の触媒作用によって分解や重合することを抑制することができる。これにより混合冷媒20の安定性を保つことができる。
図3のモデル図に示す圧縮機200が、2シリンダのロータリ圧縮機で、第1の圧縮要素1a、第2の圧縮要素1bともにローリングピストンとベーンが摺動する一般的なロータリ方式である場合、炭素の二重結合を有する冷媒を含む高沸点成分冷媒20aと接触する第1の圧縮要素1aの最も状態が厳しい摺動部は、ベーンとローリングピストンとの摺動部である。
そこで、ベーンとローリングピストンとの摺動部で、鉄もしくはアルミニウム等の活性化された金属の触媒作用による高沸点成分冷媒20a中の炭素の二重結合を有する冷媒の分解、重合を抑制するために、第1の圧縮要素1aのベーンとローリングピストンの少なくともいずれか一方に、炭素系やセラミック系のコーティングを施すのが有効である。
この圧縮機200におけるローリングピストンの材質は、クロム等を含有した合金鋼である。
また、この圧縮機200のベーンの材料には、高速度工具鋼が用いられている。
炭素系のコーティングには、例えば、DLC−Si(ダイヤモンドライクカーボン−シリコン)、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)等がある。
また、セラミック系のコーティングには、CrN(窒化クロム)、TiN(窒化チタン)、TiCN(炭窒化チタン)、TiAlN(窒化チタンアルミ)、WC/C(タングステンカーバイドコーティング)、VC(バナジウムカーバイド)等がある。
このようなコーティングを、第1の圧縮要素1aのベーンとローリングピストンの少なくともいずれか一方に施して、少なくとも一方の摺動する表面を非金属化する、すなわち少なくともその摺動する表面に鉄もしくはアルミニウム等の金属を露出させない構成とすることにより、金属同士の直接接触による高温ができにくく、また、金属表面も活性化されにくくなるので、局所的な高温、高圧下の摺動部における活性化された金属の触媒作用による炭素の二重結合を有する冷媒の分解や重合が抑制でき、混合冷媒20の安定性を保つことができる。
以上のように、この実施の形態によれば、制御部が、第1の冷媒回路30aを流れる高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aの第1の圧縮要素1aへ吸入されるときの吸入圧力が、第2の冷媒回路30bを流れる低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bの第2の圧縮要素1bへ吸入されるときの吸入圧力と同等かそれ以上になるように第1の膨張装置3aと、必要となれば第2の膨張装置3bも合わせて制御する(第1の圧縮要素1aの吸入圧力をPs1、第2の圧縮要素1bの吸入圧力をPs2としたとき、制御部は、Ps1≧Ps2の関係を満たすように第1の膨張装置3aと、必要となれば第2の膨張装置3bも合わせて制御する)ことにより、第1の圧縮要素1aの圧縮比を低くして、第1の圧縮要素1aの効率を高めることができる。
また、第1の圧縮要素1aの圧縮比を低くすることで、第1の圧縮要素1aで圧縮されて吐出される高沸点成分冷媒20aの吐出ガス温度を低く抑えられるので、高沸点成分冷媒20a中の炭素の二重結合を有する冷媒の分解や重合の発生を抑制することができ、混合冷媒20の安定性を保つことが可能な信頼性の高い冷凍サイクル装置100を提供できる。
また、第1の冷媒回路30aを流れる減圧された高沸点成分冷媒20aと凝縮器2で凝縮液化された高圧の混合冷媒20とを高低圧熱交換器15で熱交換することにより、第1の冷媒回路30aを流れる高沸点成分冷媒20aの蒸発潜熱を回収できるため、第1の冷媒回路30aに高沸点成分冷媒20aを流すことによる損失が減少する。第1の冷媒回路30aを流れる高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aが冷凍能力として持つ蒸発潜熱も高低圧熱交換器15で回収される。これにより、第1の冷媒回路30aによるエネルギーの損失発生を抑制することができる。
また、第1の圧縮要素1aを有する第1の圧縮機と、第2の圧縮要素1bを有する第2の圧縮機とを設け、第1の圧縮機は、密閉容器内部に第1の圧縮要素1aと、これを駆動する電動機(図示せず)とを備え、密閉容器内部にて電動機が配置されている空間を高沸点成分冷媒20aの吸入圧力雰囲気(圧力Ps1雰囲気)とすることにより、第1の圧縮要素1aから吐出される高沸点成分冷媒20aの吐出ガスが電動機を通過しないため、熱・化学的に不安定な高沸点成分冷媒20a中の炭素の二重結合を有する冷媒が、電動機の絶縁材料等の有機材料へ悪影響を及ぼしたり、逆に電動機の有機材料に炭素の二重結合を有する冷媒が分解や重合されたりする恐れがなくなり、混合冷媒20の安定性を保つことが可能な信頼性の高い冷凍サイクル装置100を提供することができる。
また、第1の圧縮要素1aと第2の圧縮要素1bとが一つの密閉容器50内部に収納され、密閉容器50内部に収納された一つの電動機60にて第1の圧縮要素1aと第2の圧縮要素1bとが駆動される場合は、第1の圧縮要素1aで圧縮され吐出される組成中に炭素の二重結合を有する冷媒を含む高沸点成分冷媒20aを、密閉容器50内には吐出せず密閉容器50外に直接吐出ように構成することにより、第1の圧縮要素1aから吐出される高沸点成分冷媒20aの吐出ガスが電動機60を通過しないため、熱・化学的に不安定な高沸点成分冷媒20a中の炭素の二重結合を有する冷媒が、電動機の絶縁材料等の有機材料へ悪影響を及ぼしたり、逆に電動機の有機材料に炭素の二重結合を有する冷媒が分解や重合されたりする恐れがなくなり、混合冷媒20の安定性を保つことが可能な信頼性の高い冷凍サイクル装置100を提供することができる。
また、少なくとも高沸点成分冷媒20aを圧縮する第1の圧縮要素1aをスイングロータリ方式とすることにより、摺動状態の厳しいベーン先端部とローリングピストンとの摺動を回避できるため、ベーン摺動部の鉄もしくはアルミニウム等の活性化された金属の触媒作用による高沸点成分冷媒20a中の炭素の二重結合を有する冷媒の分解や重合の発生を抑制することができ、混合冷媒20の安定性を保つことが可能な信頼性の高い冷凍サイクル装置100を提供できる。
また、図3のモデル図に示す圧縮機200が、2シリンダのロータリ圧縮機で、第1の圧縮要素1aがベーンとローリングピストンが摺動する一般的なロータリ方式の場合、第1の圧縮要素1aのベーンとローリングピストンの少なくともいずれか一方に、炭素系やセラミック系のコーティングを施して、少なくとも一方の摺動する表面を非金属化する、すなわち少なくともその摺動する表面に鉄もしくはアルミニウム等の金属を露出させない構成とすることにより、金属同士の直接接触による高温ができにくく、また、金属表面も活性化されにくくなるので、局所的な高温、高圧下の摺動部における活性化された金属の触媒作用による高沸点成分冷媒20a中の炭素の二重結合を有する冷媒の分解や重合の発生を抑制することができ、混合冷媒20の安定性を保つことが可能な信頼性の高い冷凍サイクル装置100を提供できる。
実施の形態2.
図4は冷凍サイクル装置300の冷媒回路図である。
図4を参照しながら、上記実施の形態1と異なる形態の冷凍サイクル装置300の冷媒回路について説明する。なお、この冷凍サイクル装置300に使用される冷媒は、実施の形態1の混合冷媒20と同じであり、説明は省略する。また、実施の形態1の冷凍サイクル装置100と同一または相当な部品は、同一符号を付して、その説明は省略する。
冷凍サイクル装置300の冷媒回路は、冷媒分離器6を起点とし、高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aが流れる第1の冷媒回路30aと、同じく冷媒分離器6を起点とし、低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bが流れる第2の冷媒回路30bと、合流部40から冷媒分離器6の間を混合冷媒20が流れる共通冷媒回路30cとを備える。
第1の冷媒回路30aと第2の冷媒回路30bは、起点が冷媒分離器6、終点が合流部40となるように、共通冷媒回路30cに並列に接続される。
冷媒分離器6の構成は、実施の形態1と同様であり、説明は省略する。
先ず、混合冷媒20が流れる共通冷媒回路30cの構成を説明する。共通冷媒回路30cは、第1の圧縮要素1aで圧縮された高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aと、第2の圧縮要素1bで圧縮された低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bとが合流する合流部40の下流側(冷媒の流れの下流側)に、合流部40で合流後の混合冷媒20を凝縮する凝縮器2を備える。
混合冷媒20を凝縮する凝縮器2の下流側に、冷媒分離器6が接続され、凝縮器2の出口が、凝縮器2にて凝縮された混合冷媒20の高圧液を、高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aの液と低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bの液とに分離する冷媒分離器6の入口配管7に接続する。
共通冷媒回路30cは、合流部40から凝縮器2、冷媒分離器6の入口配管7を経由して冷媒分離器6内の内部(混合冷媒20が高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aと低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bとに分離する前の空間)に至る部分である。
次に、第1の冷媒回路30aの構成を説明する。冷媒分離器6では、混合冷媒20中の高沸点冷媒は、冷媒分離器6の機能膜11を容易に通過しないので、高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aが、第1の冷媒回路30aの第1の膨張装置3aに接続されるバイパス配管12から第1の冷媒回路30aへ流出する。
バイパス配管12から第1の冷媒回路30aへ流出した高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aの液は、第1の膨張装置3aで減圧膨張する。
第1の膨張装置3aにより減圧された高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aは、第1の蒸発器4aで空気と熱交換して蒸発する。
第1の蒸発器4aにより蒸発した高沸点冷媒を多く含む高沸点成分冷媒20aを第1の圧縮要素1aが吸入して圧縮する。第1の圧縮要素1aで圧縮された高圧な高沸点成分冷媒20aは、第1の圧縮要素1aから合流部40に吐出される。
第1の冷媒回路30aは、冷媒分離器6のバイパス配管12から、第1の膨張装置3a、第1の蒸発器4a、第1の圧縮要素1aを経由して合流部40に至る部分である。
続いて、第2の冷媒回路30bの構成を説明する。冷媒分離器6では、混合冷媒20中の低沸点冷媒は、冷媒分離器6の機能膜11を容易に通過するので、低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bが、第2の冷媒回路30bの第2の膨張装置3bに接続される出口配管8から第2の冷媒回路30bへ流出する。
出口配管8から第2の冷媒回路30bへ流出した低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bの液は、第2の膨張装置3bで減圧膨張する。
第2の膨張装置3bにより減圧された低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bは、第2の蒸発器4bで空気と熱交換して蒸発する。
第2の蒸発器4bにより蒸発された低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bを第2の圧縮要素1bが吸入して圧縮する。第2の圧縮要素1bで圧縮された高圧な低沸点成分冷媒20bは、第2の圧縮要素1bから合流部40に吐出される。
第2の冷媒回路30bは、冷媒分離器6の出口配管8から、第2の膨張装置3b、第2の蒸発器4b、第2の圧縮要素1bを経由して合流部40に至る部分である。
第1の圧縮要素1aは組成中に炭素の二重結合を有する冷媒を含む高沸点成分冷媒20aを圧縮し、第2の圧縮要素1bは低沸点成分冷媒20bを圧縮する。
第1の圧縮要素1aと第2の圧縮要素1bを圧縮機に組込む方法は、実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
本実施の形態では、組成中に炭素の二重結合を有する冷媒を含む高沸点成分冷媒20a、低沸点冷媒を多く含む低沸点成分冷媒20bに対応して、第1の圧縮要素1a、第2の圧縮要素1bそれぞれの材料や構成の使い分けが可能となる。
そこで、第1の圧縮要素1aを実施の形態1で述べたような構成、すなわち組成中に炭素の二重結合を有する冷媒が分解、重合し難い構成とすることで、高沸点成分冷媒20a中の炭素の二重結合を有する冷媒の化学反応による分解や重合の発生を抑制することができ、混合冷媒20の安定性を保つことが可能な信頼性の高い冷凍サイクル装置300を提供できる。
実施の形態1を示す図で、冷凍サイクル装置100の冷媒回路図。 冷凍サイクル装置100における冷媒分離器6の縦拡大断面図。 第1の圧縮要素1aと第2の圧縮要素1bとが一つの密閉容器50内部に収納される圧縮機200を断面で示すモデル図。 実施の形態2を示す図で、冷凍サイクル装置300の冷媒回路図。
符号の説明
1a 第1の圧縮要素、1b 第2の圧縮要素、2 凝縮器、3a 第1の膨張装置、3b 第2の膨張装置、4 蒸発器、4a 第1の蒸発器、4b 第2の蒸発器、6 冷媒分離器、7 入口配管、8 出口配管、9 フランジ、10 保持具、11 機能膜、12 バイパス配管、15 高低圧熱交換器、15a 高圧配管、15b 低圧配管、20a 高沸点成分冷媒、20b 低沸点成分冷媒、30a 第1の冷媒回路、30b 第2の冷媒回路、30c 共通冷媒回路、40 合流部、50 密閉容器、60 電動機、100 冷凍サイクル装置、200 圧縮機、300 冷凍サイクル装置。

Claims (10)

  1. 組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素の少なくともいずれかを含む高沸点冷媒と、前記高沸点冷媒より低沸点の少なくとも一つ以上の低沸点冷媒とを含む混合冷媒を用い、
    前記混合冷媒を凝縮する凝縮器の出口側に接続され、前記凝縮器にて凝縮された前記混合冷媒を前記高沸点冷媒が多く含まれる高沸点成分冷媒と前記低沸点冷媒が多く含まれる低沸点成分冷媒とに分離する冷媒分離器と、
    この冷媒分離器により分離された前記高沸点成分冷媒を減圧する第1の膨張装置と、
    前記凝縮器と前記冷媒分離器の間に配置され、前記第1の膨張装置により減圧された前記高沸点成分冷媒と前記凝縮器で凝縮し前記冷媒分離器に流入する前の前記混合冷媒とを熱交換させる高低圧熱交換器と、
    この高低圧熱交換器により熱交換された前記高沸点成分冷媒を圧縮する第1の圧縮要素と、
    前記冷媒分離器により分離された前記低沸点成分冷媒を減圧する第2の膨張装置と、
    この第2の膨張装置により減圧された前記低沸点成分冷媒を空気と熱交換させて蒸発させる蒸発器と、
    この蒸発器により蒸発された前記低沸点成分冷媒を圧縮する第2の圧縮要素と、
    前記凝縮器の入口より上流側で、前記第1の圧縮要素で圧縮された高沸点成分冷媒と前記第2の圧縮要素で圧縮された前記低沸点成分冷媒とが合流する合流部と、を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 当該冷凍サイクル装置の運転制御を行う制御部を備え、
    前記第1の圧縮要素の吸入圧力をPs1、前記第2の圧縮要素の吸入圧力をPs2としたとき、
    前記制御部は、Ps1≧Ps2の関係を満たすように前記第1の膨張装置を制御することを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記第1の圧縮要素を有する第1の圧縮機と、前記第2の圧縮要素を有する第2の圧縮機とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記第1の圧縮機は、密閉容器内部に前記第1の圧縮要素と、これを駆動する電動機とを備え、前記密閉容器内部にて前記電動機が配置されている空間を前記高沸点成分冷媒の吸入圧力雰囲気とすることを特徴とする請求項記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第1の圧縮要素と前記第2の圧縮要素とが一つの密閉容器内部に収納され、前記密閉容器内部に収納された一つの電動機にて前記第1の圧縮要素と前記第2の圧縮要素とが駆動されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記第1の圧縮要素で圧縮され吐出される前記高沸点成分冷媒を前記密閉容器内には吐出せず前記密閉容器外に直接吐出することを特徴とする請求項記載の冷凍サイクル装置。
  7. 少なくとも前記第1の圧縮要素は、スイングロータリ方式とすることを特徴とする請求項又は請求項記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記第1の圧縮要素の摺動部を構成する部品の少なくとも一方は、少なくともその摺動する表面に鉄もしくはアルミニウムを露出させない構成することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記摺動部を構成する部品の表面にコーティング処理を施すことで摺動する表面に鉄もしくはアルミニウムを露出させない構成とすることを特徴とする請求項記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記コーティング処理は、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)、DLC−Si(ダイヤモンドライクカーボン−シリコン)、CrN(窒化クロム)、TiN(窒化チタン)、TiCN(炭窒化チタン)、TiAlN(窒化チタンアルミ)、WC/C(タングステンカーバイドコーティング)、VC(バナジウムカーバイド)のいずれかであることを特徴とする請求項記載の冷凍サイクル装置。
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