JP4789962B2 - 医療情報提供システムおよび医療情報提供方法 - Google Patents

医療情報提供システムおよび医療情報提供方法 Download PDF

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Description

この発明は、医療情報提供システム、医療情報提供方法および医療情報提供プログラムに関する。
従来より、患者のカルテ情報や、患者に処方された薬剤の情報などの医療情報は、病院や薬局などの医療機関ごとに設置されている医療情報データベース(もしくは帳簿)に記録されていた(非特許文献1を参照)。また、医療情報は、個人情報として保護されるべき情報であることから、医療情報データベース(もしくは帳簿)へのアクセス権は、医療関係者が有していた。
すなわち、患者、当該患者の家族、他の医療機関の医療関係者などの利用者が、医療情報データベースに記録されている医療情報を操作(例えば、登録・参照・更新・削除や、単に取得など)する場合には、図9に示すように、まず、利用者は、医療関係者に対して、医療情報公開要求を送信する。すると、医療関係者は、これらの要求に応じて、医療情報データベースに記録されている医療情報を操作し、利用者に対して、医療情報を提供(あるいは操作結果の通知など)する。また、医療関係者は、これらの要求が他の医療機関の医療関係者から送信されたものである場合には、必要な医療情報のみを提供したり、これらの要求が第三者から送信されたものである場合には、医療情報を非公開とするなど、医療関係者の判断によって、医療情報の操作を制御していた。
東日本電信電話株式会社、"診療所向け電子カルテ:Future Clinic 21"、[online]、[平成20年2月27日検索]、パンフレット<http://fc21.jp/pamphlet.pdf>、トップページ<http://fc21.jp/index2.html>
ところで、上記した従来の技術では、以下に説明するように、利用者は、医療情報サービス(医療情報の管理サービス、提供サービス、その他のサービスなど)を簡易に利用することができないという課題があった。
まず、上記したように、医療情報データベースは、医療機関ごとに設置されている。このため、利用者は、図10に示すように、分散する医療情報データベースに対して、個別にアクセスしなければならず、利便性が悪かった。例えば、利用者が、治療全体を確認しようとすると、複数の病院や薬局に対して、個別にアクセスしなければならなかった。また、医療情報が分散している結果、利用者は、重複した医療行為による危険などを発見することが困難であった。例えば、利用者は、薬の飲み合わせなど、複数の医療機関で重複して行われた治療や投薬に害がある場合であっても、発見することが困難であった。
また、上記したように、医療情報データベースへのアクセス権は、医療関係者が有している。このため、利用者は、図11に示すように、自身の医療情報について、自身の意向を入れた操作を行うことが困難であった。例えば、医療過誤が起こった場合、患者の家族などの利用者は、患者のカルテ情報や、患者に処方された薬剤の情報などの医療情報を取得できないおそれがあった。
また、上記したように、医療情報は、個人情報として保護されるべき情報である。このため、例えば、患者は、図12に示すように、家族や医師には、当該医療情報を公開することを希望するが、第三者や不必要な医療関係者には、当該医療情報を公開しないことを希望する場合がある。しかしながら、医療情報データベースへのアクセス権は、医療関係者が有しているので、利用者は、医療情報の公開先や公開する項目などを制御することができなかった。
また、第三者の中には、例えば、利用者にとって意義ある情報を提供している医療ポータルサイト(信頼できるサイト)もあれば、健康食品販売ショップなどの医療ポータルサイト(信頼できないサイト)もある。このため、利用者は、図13に示すように、前者の医療ポータルサイトに対しては、健康状況や診断結果などの医療情報を公開したいが、後者の医療ポータルサイトに対しては、健康状況や診断結果などの医療情報をむやみに公開したくない場合がある。しかしながら、医療情報データベースへのアクセス権は、医療関係者が有しているので、利用者は、医療情報の公開先や公開する項目などを、医療ポータルサイトに応じて制御することができなかった。
そこで、この発明は、上記した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、医療情報サービスを利用者に簡易に利用させることが可能な医療情報提供システム、医療情報提供方法および医療情報提供プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、医療情報を記憶する医療情報データベースが医療機関ごとに設置されている状況の下、当該医療情報に関する医療情報サービスを利用者に対して提供する医療情報提供システムであって、医療情報サービスを利用することを要求するサービス要求を、利用者が利用する利用者端末から受け付けるサービス要求受付手段と、前記サービス要求受付手段によってサービス要求が受け付けられると、当該サービス要求にて要求された医療情報サービスの提供に必要な医療情報を特定し、当該医療情報を記憶する医療情報データベースを制御する医療情報制御装置に対して、当該医療情報を操作することを要求する情報操作要求を送信する情報操作要求送信手段と、前記情報操作要求送信手段によって情報操作要求が送信された際の当該送信先である医療情報制御装置から前記操作に対する応答を受信すると、当該応答に基づく情報を前記サービス要求の送信元である利用者端末に送信することで、当該利用者端末を利用する利用者に前記医療情報サービスを提供するサービス提供手段とを備え、前記医療情報制御装置各々は、前記情報操作要求送信手段によって送信された情報操作要求を受信すると、当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を、当該医療情報制御装置が制御する医療情報データベースに対して実行する情報操作実行手段と、前記情報操作実行手段によって実行された操作結果を前記情報操作要求の送信元に送信することで、当該情報操作要求に応答する操作結果送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記情報操作要求は、前記利用者を識別する利用者識別子、当該情報操作要求の送信元を識別する情報操作要求元識別子、患者に関する医療情報について当該患者を識別する患者識別子、前記医療情報サービスを識別するサービス識別子、医療情報を構成する項目を示す医療情報項目、医療情報の操作の種類を識別する操作識別子の内、いずれか一つまたは複数を指定する条件を含んで送信されるものであって、前記医療情報制御装置各々は、前記利用者識別子、前記情報操作要求元識別子、前記患者識別子、前記サービス識別子、前記医療情報項目、前記操作識別子の内、いずれか一つまたは複数を特定した組合せと、当該組合せで特定される医療情報の操作を、当該組合せで特定される利用者および/または情報操作要求の送信元に対して公開し得るか否かを識別する公開可否識別子とを対応づけて設定する条件設定テーブルと、前記情報操作要求送信手段によって情報操作要求が送信されると、前記条件設定テーブルに設定されている組合せに、当該情報操作要求に含まれる前記条件に一致する組合せが存在するか否かを照合する照合手段と、前記照合手段によって照合された結果、前記情報操作要求に含まれる条件に一致する組合せが存在した場合に、当該組合せに対応づけて設定されている前記公開可否識別子に基づいて、医療情報の操作を公開し得るか否かを判定する公開可否判定手段とをさらに備え、前記情報操作実行手段は、前記公開可否判定手段によって判定された結果、前記医療情報の操作を公開し得ると判定された場合に、当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を実行することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記公開可否識別子は、利用者および/または情報操作要求の送信元に対して公開し得ないことを識別する非開示識別子と、利用者および/または情報操作要求の送信元に対して無条件に公開し得ることを識別する開示識別子と、患者による確認が行われたことを条件として利用者および/または情報操作要求の送信元に対して公開し得ることを識別する要確認識別子とに種別されるものであって、前記公開可否判定手段は、前記組合せに対応づけられている前記公開可否識別子が前記要確認識別子である場合には、前記情報操作要求に含まれる条件で指定される患者識別子によって識別される患者に対して、当該情報操作要求に含まれる条件で指定される医療情報の操作を、当該情報操作要求に含まれる条件で指定される利用者識別子によって識別される利用者および/または情報操作要求元識別子によって識別される情報操作要求の送信元に対して、公開することを許可するか否かを確認し、当該確認の結果、許可された場合に、前記医療情報の操作を公開し得ると判定することを特徴とする。
また、本発明は、医療情報を記憶する医療情報データベースが医療機関ごとに設置されている状況の下、当該医療情報に関する医療情報サービスを利用者に対して提供する医療情報提供方法であって、医療情報サービスを利用することを要求するサービス要求を、利用者が利用する利用者端末から受け付けるサービス要求受付工程と、前記サービス要求受付工程によってサービス要求が受け付けられると、当該サービス要求にて要求された医療情報サービスの提供に必要な医療情報を特定し、当該医療情報を記憶する医療情報データベースを制御する医療情報制御装置に対して、当該医療情報を操作することを要求する情報操作要求を送信する情報操作要求送信工程と、前記情報操作要求送信工程によって情報操作要求が送信された際の当該送信先である医療情報制御装置から前記操作に対する応答を受信すると、当該応答に基づく情報を前記サービス要求の送信元である利用者端末に送信することで、当該利用者端末を利用する利用者に前記医療情報サービスを提供するサービス提供工程とを含み、前記医療情報制御装置各々は、前記情報操作要求送信工程によって送信された情報操作要求を受信すると、当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を、当該医療情報制御装置が制御する医療情報データベースに対して実行する情報操作実行工程と、前記情報操作実行工程によって実行された操作結果を前記情報操作要求の送信元に送信することで、当該情報操作要求に応答する操作結果送信工程と、を含んだことを特徴とする。
また、本発明は、医療情報を記憶する医療情報データベースが医療機関ごとに設置されている状況の下、当該医療情報に関する医療情報サービスを利用者に対して提供する医療情報提供方法をコンピュータに実行させる医療情報提供プログラムであって、医療情報サービスを利用することを要求するサービス要求を、利用者が利用する利用者端末から受け付けるサービス要求受付手順と、前記サービス要求受付手順によってサービス要求が受け付けられると、当該サービス要求にて要求された医療情報サービスの提供に必要な医療情報を特定し、当該医療情報を記憶する医療情報データベースを制御する医療情報制御装置に対して、当該医療情報を操作することを要求する情報操作要求を送信する情報操作要求送信手順と、前記情報操作要求送信手順によって情報操作要求が送信された際の当該送信先である医療情報制御装置から前記操作に対する応答を受信すると、当該応答に基づく情報を前記サービス要求の送信元である利用者端末に送信することで、当該利用者端末を利用する利用者に前記医療情報サービスを提供するサービス提供手順とをコンピュータに実行させ、前記情報操作要求送信手順によって送信された情報操作要求を受信すると、当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を、当該医療情報制御装置が制御する医療情報データベースに対して実行する情報操作実行手順と、前記情報操作実行手順によって実行された操作結果を前記情報操作要求の送信元に送信することで、当該情報操作要求に応答する操作結果送信手順と、を前記医療情報制御装置であるコンピュータ各々に実行させることを特徴とする。
また、本発明は、医療情報を記憶する医療情報データベースが医療機関ごとに設置されている状況の下、当該医療情報に関する医療情報サービスを利用者に対して提供する医療情報提供システムであって、医療情報サービスを利用することを要求するサービス要求を、利用者が利用する利用者端末から受け付けるサービス要求受付手段と、前記サービス要求受付手段によってサービス要求が受け付けられると、当該サービス要求にて要求された医療情報サービスの提供に必要な医療情報を特定し、当該医療情報を記憶する医療情報データベースに対して、当該医療情報を操作することを要求する情報操作要求を送信する情報操作要求送信手段と、前記情報操作要求送信手段によって情報操作要求が送信された際の当該送信先である医療情報データベースから前記操作に対する応答を受信すると、当該応答に基づく情報を前記サービス要求の送信元である利用者端末に送信することで、当該利用者端末を利用する利用者に前記医療情報サービスを提供するサービス提供手段とを備え、前記医療情報データベース各々は、前記情報操作要求送信手段によって送信された情報操作要求を受信すると、当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を実行する情報操作実行手段と、前記情報操作実行手段によって実行された操作結果を前記情報操作要求の送信元に送信することで、当該情報操作要求に応答する操作結果送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記医療情報提供システムは、前記利用者を識別する利用者識別子、前記情報操作要求の送信元を識別する情報操作要求元識別子、患者に関する医療情報について当該患者を識別する患者識別子、前記医療情報サービスを識別するサービス識別子、医療情報を構成する項目を示す医療情報項目、医療情報の操作の種類を識別する操作識別子の内、いずれか一つまたは複数を特定した組合せと、当該組合せで特定される医療情報の操作を、当該組合せで特定される利用者および/または情報操作要求の送信元に対して公開し得るか否かを識別する公開可否識別子とを対応づけて設定する条件設定テーブルと、前記条件設定テーブルに設定されている組合せに、前記情報操作要求で要求しようとしている医療情報の操作に一致する組合せが存在するか否かを照合する照合手段と、前記照合手段によって照合された結果、一致する組合せが存在した場合に、当該組合せに対応づけて設定されている前記公開可否識別子に基づいて、医療情報の操作を公開し得るか否かを判定する公開可否判定手段とをさらに備え、前記情報操作要求送信手段は、前記公開可否判定手段によって判定された結果、前記医療情報の操作を公開し得ると判定された場合に、前記情報操作要求を送信することを特徴とする。
本発明によれば、医療機関ごとに設置されている医療情報データベースに対して個別にアクセスし、かつ、医療関係者を介して医療情報の操作を実行する従来の手法とは異なり、医療ポータルサイトに対してアクセスし、かつ、医療関係者を介さずに医療情報の操作を実行する手法であるので、利用者は、医療情報サービスを簡易に利用することが可能になる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る医療情報提供システム、医療情報提供方法および医療情報提供プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下では、実施例1に係る医療情報提供システムの概要および特徴、実施例1に係る医療情報提供システムの構成、実施例1に係る医療情報提供システムによる処理の手順、実施例1の効果を順に説明し、その後、他の実施例について説明する。
[実施例1に係る医療情報提供システムの概要および特徴]
まず、図1〜図3を用いて、実施例1に係る医療情報提供システムの概要および特徴を説明する。図1〜図3は、実施例1に係る医療情報提供システムの概要および特徴を説明するための図である。
実施例1に係る医療情報提供システムは、図1に示すように、医療情報を記憶する医療情報データベースが医療機関ごとに設置されている状況の下、当該医療情報に関する医療情報サービスを利用者に対して提供することを概要とする。
ここで、医療情報とは、例えば、患者のカルテ情報や、患者に処方された薬剤の情報などのことである。かかる医療情報は、病院や薬局などの医療機関ごとに設置されている医療情報データベースに記憶されている。また、医療情報サービスとは、医療情報に基づいて提供されるサービスのことである。例えば、医療情報データベースに記憶されている医療情報について、登録・参照・更新・削除などの管理を行う管理サービスや、医療情報の取得を要求する利用者に対して医療情報を提供する提供サービスなど、医療情報自体に関連する基本サービスが考えられる。また、健康アドバイスサービス、新薬や新治療法のレコメンドサービスなど、医療情報に基づいてさらに付加価値のある情報が提供される応用サービスが考えられる。
このような概要を有する実施例1に係る医療情報提供システムについて、その主たる特徴を簡単に説明すると、図1に示すように、実施例1に係る医療情報提供システムは、利用者と医療機関との間に、医療ポータルサイトが介在する。また、医療機関ごとに設置されている医療情報データベースを、医療機関ごとに設置されている医療情報制御装置が制御する。
このような構成の下、まず、利用者は、自身が利用する利用者端末から、医療情報サービスを利用することを要求するサービス要求を、医療ポータルサイトに送信し、医療ポータルサイトは、当該サービス要求を受け付ける(図1の(1)を参照)。例えば、利用者である患者は、利用者端末から、医療機関Aの医療情報データベースに記憶されている医療情報項目『病名』を参照することを要求するサービス要求を、医療ポータルサイトに送信する。
続いて、医療ポータルサイトは、サービス要求にて要求された医療情報サービスの提供に必要な医療情報を特定し、当該医療情報を記憶する医療情報データベースを制御する医療情報制御装置に対して、情報操作要求を送信する(図1の(2)を参照)。例えば、医療ポータルサイトは、医療情報として、医療機関Aの医療情報データベースに記憶されている医療情報項目『病名』と特定し、当該医療機関Aの医療情報制御装置に対して、情報操作要求(当該患者の医療情報項目『病名』を『参照』する要求)を送信する。
すると、医療情報制御装置は、情報操作要求にて要求された医療情報の操作を、当該医療情報制御装置が制御する医療情報データベースに対して実行する(図1の(3)を参照)。例えば、医療機関Aの医療情報制御装置は、医療情報項目『病名』を患者に『参照』させるための操作を、医療情報データベースに対して実行する。
そして、医療情報制御装置は、実行した操作結果を、医療ポータルサイトに送信することで、情報操作要求に応答する(図1の(4)を参照)。例えば、医療機関Aの医療情報制御装置は、医療情報項目『病名』を患者に『参照』させるための操作結果(例えば、医療情報項目『病名』の内容の医療情報や、あるいは、当該患者の医療情報項目『病名』を閲覧可能なURL(Uniform Resource Locator)など)を、医療ポータルサイトに送信する。
続いて、医療ポータルサイトは、医療情報制御装置から応答を受信すると、当該応答に基づく情報を利用者端末に送信することで、当該利用者端末を利用する利用者に医療情報サービスを提供する(図1の(5)を参照)。例えば、医療ポータルサイトは、医療機関Aの医療情報制御装置から、応答として、医療情報項目『病名』を患者に『参照』させるための操作結果(例えば、医療情報項目『病名』の内容の医療情報)を受信すると、当該操作結果をそのまま利用者端末に送信することで、利用者に医療情報項目『病名』を参照させる。
このように、実施例1に係る医療情報提供システムは、医療機関ごとに設置されている医療情報データベースに対して個別にアクセスし、かつ、医療関係者を介して医療情報の操作を実行する従来の手法とは異なり、医療ポータルサイトに対してアクセスし、かつ、医療関係者を介さずに医療情報の操作を実行する手法であるので、利用者は、医療情報サービスを簡易に利用することが可能になる。
すなわち、実施例1に係る医療情報提供システムは、利用者と医療機関との間に医療ポータルサイトが介在することで、医療情報を集約化している。医療情報の集約化に伴い、医療情報の操作も集約され、利用者は、医療情報サービスを簡易に利用することが可能になる。また、医療情報の集約化に伴い、医療ポータルサイトは、単に医療情報自体の管理や提供を行うにとどまらず、集約化された医療情報に基づいて、付加価値のある情報を提供することも可能になる。
なお、実施例1に係る医療情報提供システムは、図2に示すような特徴をさらに有している。簡単に説明すると、図2に示すように、実施例1における医療情報制御装置は、条件設定テーブルを備えている。かかる条件設定テーブルは、例えば、利用者ID、患者ID、サービスID、医療情報項目ID、情報操作IDを特定した組合せと、当該組合せで特定される医療情報の操作を、利用者IDで特定される利用者に対して公開し得るか否かを識別する公開可否とを対応づけて設定している。なお、「公開し得るか否か」の意味であるが、ここでは、単に医療情報を公開し得るか否かという意味ではなく、医療情報の操作を許可し得るか否かといった意味で用いている。したがって、「公開し得るか否か」は、「医療情報の登録を許可し得るか否か」、「医療情報の参照を許可し得るか否か」といった意味で用いられたり、「医療情報の削除を許可し得るか否か」といった意味で用いられるなどする。すなわち、「公開」は、「医療情報に対する操作の許可」という意味で用いている。
この時、サービス要求を受け付けた医療ポータルサイトが(図2の(1)を参照)、情報操作要求として、例えば、利用者ID、患者ID、サービスID、医療情報項目ID、情報操作IDを指定する条件を含んだものを医療情報制御装置に対して送信すると(図2の(2)を参照)、医療情報制御装置は、条件設定テーブルに設定されている組合せに、当該情報操作要求に含まれる条件に一致する組合せが存在するか否かを照合する(図2の(3)を参照)。
そして、医療情報制御装置は、照合した結果、情報操作要求に含まれる条件に一致する組合せが存在した場合に、当該組合せに対応づけて設定されている公開可否に基づいて、医療情報の操作を公開し得るか否かを判定する(図2の(4)を参照)。
続いて、医療情報制御装置は、判定した結果、医療情報の操作を公開し得ると判定した場合に、情報操作要求にて要求された医療情報の操作を実行し(図2の(5)を参照)、実行した操作結果を医療ポータルサイトに送信することで、情報操作要求に応答する(図2の(6)を参照)。
その後、医療ポータルサイトは、応答に基づく情報を利用者端末に送信することで、当該利用者端末を利用する利用者に医療情報サービスを提供する(図2の(7)を参照)。
なお、実施例1に係る医療情報提供システムは、図3に示すような特徴をさらに有している。簡単に説明すると、図3に示すように、実施例1に係る医療情報提供システムは、医療情報の公開先として、医療ポータルサイトを選択することもできる。
この場合、医療情報制御装置が備える条件設定テーブルは、医療ポータルサイトを識別する医療ポータルサイトIDをも特定した組合せと、当該組合せで特定される医療情報の操作を、当該医療ポータルサイトIDで特定される医療ポータルサイトに対して公開し得るか否かを識別する公開可否とを対応づけて設定することができる。すなわち、医療情報を公開したい医療ポータルサイトと、医療情報を公開したくない医療ポータルサイトとを区別して設定することができる。
[実施例1に係る医療情報提供システムの構成]
次に、図4を用いて、実施例1に係る医療情報提供システムの構成を説明する。図4は、実施例1に係る医療情報提供システムの構成を示すブロック図であり、図5は、条件設定テーブルを説明するための図であり、図6は、グループテーブルを説明するための図である。
図4に示すように、実施例1に係る医療情報提供システムは、医療ポータルサイト100と医療情報制御装置200と医療情報データベース250とを備える。なお、図4においては明示されていないが、実施例1において、医療情報制御装置200と医療情報データベース250とは、医療機関ごとに設置されるものである(もっとも、必ずしも医療機関に物理的に設置されていることが必須なものではない)。以下では、医療ポータルサイト100および医療情報制御装置200について順に説明する。なお、医療情報データベース250は、医療情報を記憶しているデータベースとして汎用的なもので実現することができるので、以下では、説明を割愛する。
[医療ポータルサイト100]
実施例1における医療ポータルサイト100は、図4に示すように、特に本発明に密接に関連するものとして、通信部110と、制御部130とを備える。
通信部110は、利用者端末や医療情報制御装置200との間で通信を行う。具体的には、通信部110は、利用者端末から送信されたサービス要求(医療情報サービスを利用することを要求するサービス要求)を受信したり、情報操作要求(医療情報を操作することを要求する情報操作要求)を医療情報制御装置200に対して送信するなどする。
制御部130は、医療ポータルサイト100を制御して各種処理を実行する機能を有し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図4に示すように、サービス要求受付部131と、情報操作要求送信部132と、サービス提供部133とを備える。
サービス要求受付部131は、サービス要求を、利用者が利用する利用者端末から受け付ける。具体的には、サービス要求受付部131は、利用者端末から送信されたサービス要求を受け付けると、当該サービス要求を情報操作要求送信部132に伝達する。
例えば、サービス要求受付部131は、患者Aが利用する利用者端末から、医療機関Aの医療情報データベース250に記憶されている患者『A』の医療情報項目『病名』を『参照』することを要求するサービス要求を受け付け、当該サービス要求を情報操作要求送信部132に伝達する。
情報操作要求送信部132は、サービス要求にて要求された医療情報サービスの提供に必要な医療情報を特定し、情報操作要求を送信する。具体的には、情報操作要求送信部132は、サービス要求受付部131からサービス要求を伝達されると、医療情報を特定し、当該医療情報を操作するための情報操作要求を適宜生成し、当該医療情報を記憶する医療情報データベース250を制御する医療情報制御装置200に対して、生成した情報操作要求を送信する。
例えば、情報操作要求送信部132は、サービス要求受付部131から、医療機関Aの医療情報データベース250に記憶されている患者『A』の医療情報項目『病名』を患者『A』が『参照』することを要求するサービス要求を伝達されると、医療情報として、医療機関Aの医療情報データベース250に記憶されている患者『A』の医療情報項目『病名』であると特定する。そして、情報操作要求送信部132は、患者『A』の医療情報項目『病名』を患者『A』が『参照』するための情報操作要求を生成し、当該医療機関Aの医療情報制御装置200に対して、情報操作要求(患者『A』の医療情報項目『病名』を患者『A』が『参照』する要求)を送信する。
サービス提供部133は、サービス要求の送信元である利用者端末を利用する利用者に、医療情報サービスを提供する。具体的には、サービス提供部133は、情報操作要求送信部132によって情報操作要求が送信された際の当該送信先である医療情報制御装置200から操作に対する応答を受信すると、当該応答に基づく情報をサービス要求の送信元である利用者端末に送信することで、当該利用者端末を利用する利用者に医療情報サービスを提供する。
例えば、サービス提供部133は、医療機関Aの医療情報制御装置200から応答として、患者『A』の医療情報項目『病名』を患者『A』に『参照』させるための操作結果(例えば、医療情報項目『病名』の内容の医療情報)を受信すると、当該操作結果をそのまま利用者端末に送信することで、患者Aに医療情報項目『病名』を参照させる。
[医療情報制御装置200]
実施例1における医療情報制御装置200は、図4に示すように、特に本発明に密接に関連するものとして、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを備える。
通信部210は、医療ポータルサイト100や医療情報データベース250との間で通信を行う。具体的には、通信部210は、医療ポータルサイト100から送信された情報操作要求を受信したり、当該情報操作要求によって要求された操作指示を医療情報データベース250に送信したり、操作結果を医療情報データベース250から受信するなどする。
記憶部220は、制御部230による各種処理に用いるデータを記憶する機能を有し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図4に示すように、条件設定テーブル221を備える。
条件設定テーブル221は、医療情報データベース250に記憶されている医療情報を公開するか否かを判定するための条件を設定するテーブルである。具体的には、条件設定テーブルは、利用者ID(利用者を識別する識別子)、医療ポータルサイトID(医療ポータルサイトを識別する識別子)、患者ID(患者を識別する識別子)、利用サービスID(医療情報サービスを識別する識別子)、医療情報項目ID(医療情報項目を識別する識別子)、情報操作ID(医療情報の操作の種類を識別する識別子)の内、いずれか一つまたは複数を特定した組合せと、公開可否とを対応づけて設定する。
ここで、公開可否とは、当該組合せで特定される医療情報(もしくは当該医療情報の操作結果)を、当該組合せで特定される利用者(もしくは医療ポータルサイト)に公開(操作を許可)し得るか否かを識別するものである。また、実施例1において、公開可否は、『secret』と、『public』と、『interact』とに種別される。『secret』は、利用者(もしくは医療ポータルサイト)に対して医療情報を公開し得ないことを識別するものである。また、『public』は、利用者(もしくは医療ポータルサイト)に対して医療情報を無条件に公開し得ることを識別するものである。また、『interact』は、患者による確認が行われたことを条件として、利用者(もしくは医療ポータルサイト)に対して医療情報を公開し得ることを識別するものである。
例えば、条件設定テーブル221は、図5に示すように、設定される。図5に例示する条件設定テーブル221の変数について説明すると、まず、『条件番号』は、条件設定テーブル221の各列の値の組合せで特定される条件を識別する番号である。また、『患者ID』は、患者を識別する識別子である。『レベル』は、条件の強弱を表す数であり、小さい数であるほど優先される。例えば、図5において、一般ユーザは、『4』のみを設定可能であり、医療ポータルサイトの管理者は、『0』〜『3』、『5』〜『9』の範囲でレベルを設定可能である。この時、医療ポータルサイトの管理者は、『5』〜『9』の範囲でレベルを設定することにより、一般ユーザにデフォルト設定を提供することが可能である。また、医療ポータルサイトの管理者は、『0』〜『3』の範囲でレベルを設定することにより、一般ユーザよりも優先度の高い条件を設定することが可能である。
『優先順位』は、同じレベルの中で、さらに優先順位を示す数であり、小さい数であるほど優先される。『医療ポータルサイトID』は、医療ポータルサイト100を識別する識別子である。『利用者ID』は、利用者を識別する識別子である。なお、図6に例示するように、利用者IDには、利用者のグループを識別するグループIDを設定することも可能である。例えば、図6に示すように、『family』というグループIDは、利用者ID『B』、『F』、『G』のメンバーによって構成されるグループである。家族に限られず、看護師グループなど、他のグループを設定してもよい。なお、条件設定テーブル221において、利用者IDとしてグループIDが設定された場合には、後述する照合部231は、図6に例示するようなグループテーブルをさらに参照して、利用者を特定することになる(条件番号『12』を参照)。
『医療情報項目ID』は、医療情報項目を識別する識別子である。『情報操作ID』は、医療情報項目の情報操作内容を示す。例えば、登録・参照・更新・削除や、単に取得を選択できる。『利用サービスID』は、医療情報サービスを識別する識別子である。なお、図5の例示において、『*』は、オールマイティ(全ての条件に合致する)を示す。医療ポータルサイトID、利用者ID、医療情報項目ID、情報操作ID、利用サービスIDに、『*』を設定することができる。
ところで、実施例1における条件設定テーブル221は、例えば、初期設定は、医療情報制御装置200を管理する医療機関によって行われ、その後、医療ポータルサイト100から送信される指示や、医療ポータルサイト100を介して利用者端末から送信される指示、あるいは、利用者によって医療情報制御装置200が操作されて入力された指示などによって、適宜更新されていく、といった運用が考えられる。この時、初期設定において、『*』を活用し、かつ、公開可否を『secret』としておくなど、セキュリティを考慮した初期設定となっていることが望ましい(条件番号『13』を参照)。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、条件設定テーブル221の設定手法は、運用の形態に応じて適宜変更されてよいものである。
制御部230は、医療情報制御装置200を制御して各種処理を実行する機能を有し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図4に示すように、照合部231と、公開可否判定部232と、情報操作実行部233と、操作結果送信部234とを備える。
照合部231は、条件設定テーブル221に設定されている組合せに、情報操作要求に含まれる条件に一致する組合せが存在するか否かを照合する。具体的には、照合部231は、医療ポータルサイト100から送信された情報操作要求を受信すると、条件設定テーブル221に設定されている組合せに、情報操作要求に含まれる条件に一致する組合せが存在するか否かを照合し、照合結果を、公開可否判定部232に伝達する。
例えば、照合部231は、情報操作要求(患者『A』の医療情報項目『病名』を患者『A』が『参照』する要求)を受信すると、条件設定テーブル221に設定されている組合せに、情報操作要求に含まれる条件に一致する組合せが存在するか否かを照合し、存在するとの照合結果(条件番号『6』および『13』がヒット)を公開可否判定部232に伝達する。
公開可否判定部232は、医療情報の操作を公開し得るか否かを判定する。具体的には、公開可否判定部232は、照合部231によって照合された結果、情報操作要求に含まれる条件に一致する組合せが存在した場合に、当該組合せに対応づけて条件設定テーブル221に設定されている公開可否に基づいて、医療情報を公開し得るか否かを判定し、判定結果を、情報操作実行部233に伝達する。
例えば、公開可否判定部232は、情報操作要求に含まれる条件に一致する組合せが存在するとの照合結果を照合部231から伝達されると、当該組合せ(例えば、患者ID『A』、利用者ID『A』、医療情報項目ID『病名』、情報操作ID『参照』、利用サービスID『医療情報管理サービス』で特定される組合せ)に対応づけて条件設定テーブル221に設定されている公開可否を検索する。そして、公開可否判定部232は、当該公開可否が『public』である場合には、医療情報(もしくは当該医療情報の操作結果)を、利用者ID『A』によって識別される利用者に公開し得ると判定する。
また、実施例1における公開可否判定部232は、組合せに対応づけられている公開可否が『interact』である場合には、情報操作要求に含まれる条件で指定される患者IDによって識別される患者に対して、当該情報操作要求に含まれる条件で指定される医療情報の操作を公開することを許可するか否かを確認し、確認の結果、許可された場合に、医療情報の操作を公開し得ると判定する。
もっとも、他者である患者に対して実時間で確認することは一般的に難しいと考えられるので、例えば、患者が自身の医療情報を操作する場合にのみ確認する方式や、確認を省略する方式など、運用の形態に応じて適宜変更されてよいものである。
情報操作実行部233は、情報操作要求にて要求された医療情報の操作を、医療情報制御装置200が制御する医療情報データベース250に対して実行する。具体的には、情報操作実行部233は、公開可否判定部232によって判定された結果、医療情報の操作を公開し得ると判定された場合に、当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を実行し、実行結果を、操作結果送信部234に伝達する。例えば、情報操作実行部233は、患者『A』の医療情報項目ID『病名』を患者『A』に『参照』させるための操作を、医療情報データベース250に対して実行する(たとえば、医療情報データベース250に記憶されている患者『A』の『病名』の内容の医療情報を、応答する情報に設定するなどする)。
操作結果送信部234は、操作結果を医療ポータルサイト100に送信することで、情報操作要求に応答する。具体的には、操作結果送信部234は、情報操作実行部233から伝達された操作結果を、医療ポータルサイト100に送信する。例えば、操作結果送信部234は、患者『A』の医療情報項目『病名』を患者『A』に『参照』させるための操作結果(例えば、医療情報項目『病名』の内容の医療情報)を、医療ポータルサイト100に送信する。
[実施例1に係る医療情報提供システムによる処理の手順]
次に、図7および図8を用いて、実施例1に係る医療情報提供システムによる処理の手順を説明する。図7は、実施例1に係る医療情報提供システム全体の処理の手順を示すシーケンス図であり、図8は、実施例1における医療情報制御装置による処理の手順を示すフローチャートである。
[実施例1に係る医療情報提供システム全体の処理の手順]
図7に示すように、まず、医療ポータルサイト100(サービス要求受付部131)は、サービス要求を利用者端末から受け付ける(ステップS101)。
例えば、医療ポータルサイト100(サービス要求受付部131)は、医療機関Aの医療情報データベース250に記憶されている患者『A』の医療情報項目『病名』を『参照』することを要求するサービス要求を、利用者『X』が利用する利用者端末から受け付ける。
すると、医療ポータルサイト100(情報操作要求送信部132)は、サービス要求にて要求された医療情報サービスの提供に必要な医療情報を特定し、当該医療情報を記憶する医療情報データベース250を制御する医療情報制御装置200に対して、情報操作要求を送信する(ステップS102)。
例えば、医療ポータルサイト100(情報操作要求送信部132)は、医療情報として、医療機関Aの医療情報データベース250に記憶されている患者『A』の医療情報項目『病名』であると特定し、患者ID『A』、利用者ID『X』、医療情報項目ID『病名』、情報操作ID『参照』、利用サービスID『医療情報管理サービス』を指定する条件を含む情報操作要求を生成する。そして、医療ポータルサイト100(情報操作要求送信部132)は、生成した当該情報操作要求を、医療機関Aの医療情報制御装置200に対して送信する。
一方、医療情報制御装置200(照合部231および公開可否判定部232)は、情報操作要求を受信すると、公開可否を判定する(ステップS103)。なお、照合部231および公開可否判定部232による公開可否判定処理については、後に図8を用いて詳述する。
続いて、医療情報制御装置200(情報操作実行部233)は、公開可否判定部232によって判定された結果、公開可否が『interact』であったか否かを判定する(ステップS104)。公開可否が『interact』でなかった場合(ステップS104否定)、医療情報制御装置200(情報操作実行部233)は、情報操作要求にて要求された医療情報の操作を、医療情報データベース250に対して実行する(ステップS107)。
例えば、医療情報制御装置200(情報操作実行部233)は、患者ID『A』の医療情報項目ID『病名』について、利用者ID『X』に『参照』させるための操作を実行する。
一方、公開可否が『interact』であった場合(ステップS104肯定)、医療情報制御装置200(公開可否判定部232)は、情報操作要求に含まれる条件で指定される患者IDによって識別される患者に対して、公開確認を行う(ステップS105)。
例えば、公開可否が『interact』である場合を例示すると、医療情報制御装置200(公開可否判定部232)は、患者『A』に対して、情報操作要求に含まれる条件で指定される医療情報項目『病名』について『削除』の操作を、利用者ID『X』で識別される利用者に対して公開することを許可するか否かを確認する。
そして、医療情報制御装置200(公開可否判定部232)は、当該確認の結果、許可された場合に(ステップS106)、医療情報の操作を公開し得ると判定する。なお、情報操作が『削除』である場合に公開し得ると判定されるということは、情報操作『削除』を許可するという意味である。その後、医療情報制御装置200(情報操作実行部233)は、情報操作要求にて要求された医療情報の操作を、医療情報データベース250に対して実行する(ステップS107)。
こうして、医療情報制御装置200(操作結果送信部234)は、情報操作実行部233によって実行された操作結果を、医療ポータルサイト100に送信することで、当該情報操作要求に応答する(ステップS108)。例えば、医療情報制御装置200(操作結果送信部234)は、患者ID『A』の医療情報項目ID『病名』について、利用者ID『X』に『参照』させるための操作結果(医療情報項目『病名』の内容の医療情報など)を、医療ポータルサイト100に送信する。
続いて、医療ポータルサイト100(サービス提供部133)は、医療情報制御装置200から応答を受信すると(ステップS108)、当該応答に基づく情報を利用者端末に送信することで、当該利用者端末を利用する利用者に医療情報サービスを提供する(ステップS109)。
例えば、医療ポータルサイト100(サービス提供部133)は、患者ID『A』の医療情報項目ID『病名』について、利用者ID『X』に『参照』させるための操作結果(医療情報項目『病名』の内容など)を、利用者Xが利用する利用者端末に対して送信する。
[医療情報制御装置による処理の手順]
図8に示すように、まず、医療情報制御装置200(照合部231)は、電文(情報操作要求)を受信したか否かを判定する(ステップS201)。未だ情報操作要求を受信していない場合には(ステップS201否定)、医療情報制御装置200(照合部231)は、情報操作要求を受信したか否かを判定する処理に戻る。
一方、情報操作要求を受信した場合には(ステップS201肯定)、医療情報制御装置200(照合部231)は、情報操作要求から条件を取得する(ステップS202)。例えば、医療情報制御装置200(照合部231)は、情報操作要求に含まれる条件として、患者ID『A』、利用者ID『X』、医療情報項目ID『病名』、情報操作ID『参照』、利用サービスID『医療情報管理サービス』を指定する条件を取得する。
続いて、医療情報制御装置200(照合部231)は、所定の医療情報項目について、条件設定テーブル221を参照し、合致する条件番号を抽出する(ステップS203)。例えば、情報操作要求に含まれる条件によって指定される医療情報項目が『病名』だけである場合には、医療情報制御装置200(照合部231)は、医療情報項目『病名』について、条件設定テーブル221を参照し、合致する条件番号を抽出する。
この時、医療情報制御装置200(照合部231)は、例えば、以下の論理式を確認して、合致する条件番号を抽出する。
[ (患者ID=Cid OR 患者ID=*) AND
(利用者ID=Uid OR 利用者ID=*) AND
(医療ポータルサイトID=Pid OR 医療ポータルサイトID=*) AND
(医療情報項目ID=Mid OR 医療情報項目ID=*) AND
(情報操作ID=Oid OR 情報操作ID=*) AND
(利用サービスID=Sid OR 利用サービスID=*) AND ]
=真
具体的に例を挙げて説明すると、論理式は、例えば、
[ (患者ID=A OR 患者ID=*) AND
(利用者ID=X OR 利用者ID=*) AND
(医療ポータルサイトID=*) AND
(医療情報項目ID=病名 OR 医療情報項目ID=*) AND
(情報操作ID=参照 OR 情報操作ID=*) AND
(利用サービスID=医療情報管理サービス OR 利用サービスID=*) AND ]
=真
となる。
次に、医療情報制御装置200(照合部231)は、抽出した条件番号の内、最も優先度の高い条件番号を選択する(ステップS204)。ここで、最も優先度が高いとは、レベルが小さく、優先順位が小さい数となる条件番号のことである。なお、なぜ複数の条件番号が抽出され得るかについて説明すると、条件設定テーブル221は、運用上、初期設定として、例えば、図5の条件番号13のように、医療ポータルサイトID『*』、利用者ID『*』、医療情報項目ID『*』、情報操作ID『*』、利用サービスID『*』、公開可否『secret』と設定され、その後、適宜利用者等によって設定に変更が加えられていくことがある。このような場合、上記の論理式を用いて照合した結果、初期設定によって定義された設定にもヒットしてしまうことが起こり得る。すると、複数の条件番号が抽出されることになるので、このような場合に、後から設定された設定(初期設定ではないもの)が適切に選択されるよう、優先度の高い条件番号を選択する仕組みが導入されている。
こうして、条件番号が選択されると、医療情報制御装置200(公開可否判定部232)は、公開可否を判定する(ステップS205)。例えば、医療情報制御装置200(公開可否判定部232)は、公開可否は『public』であり、公開し得ると判定する。
その後、医療情報制御装置200(公開可否判定部232)は、情報操作要求に含まれる条件に、他の医療情報項目が含まれていたかを判定し(ステップS206)、含まれていた場合には(ステップS206肯定)、条件設定テーブル221から条件番号を抽出する処理に戻る。一方、含まれていなかった場合には(ステップS206否定)、医療情報制御装置200(公開可否判定部232)は、図7のステップS104の処理に移行する。
なお、上記してきた公開可否判定の処理の手順は、一例にすぎず、本発明に係る医療情報提供システムは、他の処理の手順によって公開可否を判定してもよい。
また、上記の実施例においては、情報操作要求に含まれる条件において、医療ポータルサイトIDが指定されていなかった事例を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、利用者が、医療ポータルサイトに対して、医療情報を公開しようと考えたとする。利用者が利用する利用者端末が、医療ポータルサイトに対して医療情報を公開することを要求するサービス要求を送信すると、医療ポータルサイトは、医療ポータルサイトIDに自らのIDを指定した情報操作要求を、医療情報制御装置に対して送信する。医療情報制御装置は、かかる情報操作要求を条件設定テーブルと照合し、公開可否を判定する。すなわち、当該医療ポータルサイトIDに対応づけられている公開可否が『public』であれば、公開し得ると判定するし、『secret』であれば、公開し得ないと判定する。
[実施例1の効果]
上記してきたように、実施例1によれば、まず、医療ポータルサイトは、サービス要求を利用者端末から受け付けると、当該サービス要求にて要求された医療情報サービスの提供に必要な医療情報を特定し、当該医療情報を記憶する医療情報データベースを制御する医療情報制御装置に対して、当該医療情報を操作することを要求する情報操作要求を送信し、医療情報制御装置各々は、情報操作要求を受信すると、当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を、医療情報データベースに対して実行し、実行した操作結果を情報操作要求の送信元に送信することで、当該情報操作要求に応答し、医療ポータルサイトは、応答を受信すると、当該応答に基づく情報を利用者端末に送信することで、当該利用者端末を利用する利用者に医療情報サービスを提供するので、医療機関ごとに設置されている医療情報データベースに対して個別にアクセスし、かつ、医療関係者を介して医療情報の操作を実行する従来の手法とは異なり、医療ポータルサイトに対してアクセスし、かつ、医療関係者を介さずに医療情報の操作を実行する手法であるので、利用者は、医療情報サービスを簡易に利用することが可能になる。
また、実施例1によれば、情報操作要求は、利用者ID、医療ポータルサイトID、患者ID、利用サービスID、医療情報項目ID、情報操作IDの内、いずれか一つまたは複数を指定する条件を含んで送信されるものであって、医療情報制御装置各々は、利用者ID、医療ポータルサイトID、患者ID、利用サービスID、医療情報項目ID、情報操作IDの内、いずれか一つまたは複数を特定した組合せと、当該組合せで特定される医療情報の操作を、当該組合せで特定される利用者もしくは医療ポータルサイトに対して公開し得るか否かを識別する公開可否とを対応づけて設定する条件設定テーブルを備え、情報操作要求が送信されると、条件設定テーブルに設定されている組合せに、当該情報操作要求に含まれる条件に一致する組合せが存在するか否かを照合し、照合した結果、情報操作要求に含まれる条件に一致する組合せが存在した場合に、当該組合せに対応づけて設定されている公開可否に基づいて、医療情報の操作を公開し得るか否かを判定し、判定した結果、医療情報の操作を公開し得ると判定された場合に、当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を実行するので、利用者は、医療情報サービスの利用にあたり、権限に応じた医療情報の操作を実現することも可能になる。
また、実施例1によれば、公開可否は、利用者もしくは医療ポータルサイトに対して公開し得ないことを識別する『secret』と、利用者もしくは医療ポータルサイトに対して無条件に公開し得ることを識別する『public』と、患者による確認が行われたことを条件として利用者もしくは医療ポータルサイトに対して公開し得ることを識別する『interact』とに種別されるものであって、組合せに対応づけられている公開可否が『interact』である場合には、情報操作要求に含まれる条件で指定される患者IDによって識別される患者に対して、当該情報操作要求に含まれる条件で指定される医療情報の操作を、当該情報操作要求に含まれる条件で指定される利用者IDによって識別される利用者や医療ポータルサイトIDによって識別される医療ポータルサイトに対して公開することを許可するか否かを確認し、当該確認の結果、許可された場合に、医療情報の操作を公開し得ると判定するので、利用者は、医療情報サービスの利用にあたり、患者の確認が必要な場合には、当該患者の確認を得た上で、医療情報の操作を実現することも可能になる。
このように、実施例1によれば、利用者、患者、医療ポータルサイト、医療機関各々において、次のような効果を奏することが可能になる。まず、利用者は、情報提供者(医療機関、医療関係者など)に確認することなく、医療情報を利用した医療情報サービスの提供を受けることが可能になる。また、医療情報の安全な流通が実現されることに伴い、患者による情報開示が促進される結果、利用者は、従来以上に充実した医療情報サービスの提供を受けることが可能になる。さらに、利用者に応じて、柔軟な医療情報の操作を実現することも可能になる。例えば、患者と家族は、医療情報項目『住所』について、登録・更新を行うことができるが、医師や薬剤師は、参照のみを行うことができるといった制御や、医師は、医療情報項目『病名』について、登録・参照・更新を行うことができるが、患者や家族は、参照のみを行うことができるといった制御や、薬剤師は、医療情報項目『処方薬』について、登録・参照・更新を行うことができるが、患者や家族は、参照のみを行うことができるといった制御である。また、利用者である医師、看護師、介護士などは、担当業務に応じて、安全な医療情報の操作を実現することも可能になる。
また、患者は、開示する医療情報項目、医療ポータルサイト、利用者などを限定することで、適切な相手に、安全に医療情報を公開することが可能になる(セキュリティの高い医療情報提供を行うことが可能になる)。例えば、患者は、自身にとって意義ある情報を提供している医療ポータルサイトに対しては、健康状況や診断結果などの医療情報を公開したいが、健康食品販売ショップなどの医療ポータルサイトに対しては、健康状況や診断結果などの医療情報をむやみに公開したくない場合に、前者の医療ポータルサイトにのみ公開し、後者の医療ポータルサイトには公開しないといった制御をすることが可能になる。また、患者本人が利用できない状況であっても、患者は、家族や指定した人に、医療情報サービスの利用を代理で依頼することが可能になる。さらに、患者は、医療情報を公開したくない医療ポータルサイトには情報公開を制限することによって、プライバシーの保護を図ることが可能になる。
また、医療ポータルサイトは、医療情報の安全な流通が実現されることに伴い、患者による情報開示が促進される結果、多彩な医療情報サービスを展開することが可能になる。
また、医療機関は、医療ポータルサイトへの医療情報の提供によって、対価を得ることが期待できる。また、医療機関は、医療ポータルサイトによって医療情報サービスが展開される結果、当該医療情報サービスに対応する医療機関を利用する患者の増加を見込むことができる。
また、医療情報サービスについて、具体的に例を挙げて説明すると、まず、基本的なサービスとして、医療情報の管理サービスもしくは提供サービスが考えられる。また、このようなサービス以外にも、次のようなサービスを考えることができる。例えば、健康アドバイスサービスであれば、医療ポータルサイトは、医療情報データベースから、過去の通院履歴、日常服用している薬、人間ドックや健康診断の情報などの医療情報を取得し、トータル的な健康アドバイス(治療法、適切な運動など予防法など)のアドバイスを、利用者に対して提供することができる。
また、例えば、新薬や新治療法のレコメンドサービスであれば、医療ポータルサイトは、予め登録している持病(花粉症など)などの情報に基づいて、医療情報データベースから、新薬や新治療法などの医療情報を取得し、取得した最新の医療情報を、利用者に対して提案することができる(花粉症の季節に適切な治療法をアドバイスすることなどができる)。
また、例えば、高齢者医療サポートサービスであれば、医療ポータルサイトは、医療情報データベースから患者(高齢者)の健康状態に関する情報を取得し、取得した健康状態に関する情報を、当該患者以外の利用者である家族に対して提供することができ、家族は、高齢者の健康を見守ることができる。
また、例えば、乳幼児病気対応サービスであれば、医療ポータルサイトは、少子化の影響などにより乳幼児の病気に関する知識の少ない世代の利用者に対して、他の利用者の病気対応情報を提供することもできる。
また、例えば、危険通知サービスであれば、医療ポータルサイトは、医療情報データベースから取得した医療情報を照合することで、重複した医療行為(薬の飲み合わせなど)を検知し、利用者に対して危険通知を行うこともできる。例えば、高血圧患者が、薬局で、高血圧を悪化させるようなサプリメントを購入したという医療情報を取得すると、当該高血圧患者に対して警告を行う。
[他の実施例]
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上記した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
[システム構成等]
実施例1においては、医療情報データベースを制御する医療情報制御装置が医療機関ごとに設置され、医療ポータルサイトと医療情報データベースとの間に医療情報制御装置が介在することを想定したが、本発明はこれに限られるものではなく、医療情報制御装置が介在しない構成にも、本発明を同様に適用することができる。この場合には、医療ポータルサイトは、サービス要求を利用者端末から受け付けると、当該サービス要求にて要求された医療情報サービスの提供に必要な医療情報を特定し、当該医療情報を記憶する医療情報データベースに対して、当該医療情報を操作することを要求する情報操作要求を送信する。すると、医療情報データベースは、情報操作要求を受信すると、当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を実行し、操作結果を医療ポータルサイトに送信する。そして、医療ポータルサイトは、操作に対する応答を受信すると、当該応答に基づく情報を利用者端末に送信することで、利用者に医療情報サービスを提供する。すなわち、このような構成を採る場合には、医療ポータルサイトは、医療情報データベースを操作可能な操作コマンドの形式で情報操作要求を送信するといった手法が考えられる。すると、操作コマンドを受け取った医療情報データベースは、操作コマンドを単に実行し、実行結果を返信すればよい。
また、このような構成において、実施例1で説明したような公開可否の判定を、医療ポータルサイトが行ってもよい。すなわち、医療ポータルサイトが条件設定テーブルを備え、サービス要求を利用者端末から受信すると、条件設定テーブルに設定されている組合せに、情報操作要求(操作コマンドなど)で要求しようとしている医療情報の操作に一致する組合せが存在するか否かを照合し、照合した結果、一致する組合せが存在した場合に、当該組合せに対応づけて設定されている公開可否に基づいて、医療情報の操作を公開し得るか否かを判定し、医療情報の操作を公開し得ると判定した場合に、情報操作要求(操作コマンド)を送信するといった手法である。
また、実施例1においては、医療情報制御装置と医療情報データベースとが物理的に異なる装置で構成される手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、物理的に同一の装置で構成されてもよい。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順(図7や8など)、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示(図4など)のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、本実施例で説明した医療情報提供方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上のように、本発明に係る医療情報提供システム、医療情報提供方法および医療情報提供プログラムは、医療情報を記憶する医療情報データベースが医療機関ごとに設置されている状況の下、当該医療情報に関する医療情報サービスを利用者に対して提供することに有用であり、特に、医療情報サービスを利用者に簡易に利用させることに適する。
実施例1に係る医療情報提供システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例1に係る医療情報提供システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例1に係る医療情報提供システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例1に係る医療情報提供システムの構成を示すブロック図である。 条件設定テーブルを説明するための図である。 グループテーブルを説明するための図である。 実施例1に係る医療情報提供システム全体の処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例1における医療情報制御装置による処理の手順を示すフローチャートである。 従来技術を説明するための図である。 従来技術の課題を説明するための図である。 従来技術の課題を説明するための図である。 従来技術の課題を説明するための図である。 従来技術の課題を説明するための図である。
符号の説明
100 医療ポータルサイト
110 通信部
130 制御部
131 サービス要求受付部
132 情報操作要求送信部
133 サービス提供部
200 医療情報制御装置
210 通信部
220 記憶部
221 条件設定テーブル
230 制御部
231 照合部
232 公開可否判定部
233 情報操作実行部
234 操作結果送信部
250 医療情報データベース

Claims (4)

  1. 医療情報を記憶する医療情報データベースが医療機関ごとに設置されている状況の下、当該医療情報に関する医療情報サービスを利用者に対して提供する医療情報提供システムであって、
    前記医療情報提供システムは、各々患者の医療情報を用いた医療情報サービスを提供する複数の医療ポータルサイト装置を備え、
    前記医療ポータルサイト装置各々は、
    医療情報サービスを利用することを要求するサービス要求を、利用者が利用する利用者端末から受け付けるサービス要求受付手段と、
    前記サービス要求受付手段によってサービス要求が受け付けられると、当該サービス要求にて要求された医療情報サービスの提供に必要な医療情報を特定し、当該医療情報を記憶する医療情報データベースを制御する医療情報制御装置に対して、当該医療情報を操作することを要求する情報操作要求として、自医療ポータルサイト装置の指定を含む情報操作要求を送信する情報操作要求送信手段と、
    前記情報操作要求送信手段によって情報操作要求が送信された際の当該送信先である医療情報制御装置から前記操作に対する応答を受信すると、当該応答に基づく情報を前記サービス要求の送信元である利用者端末に送信することで、当該利用者端末を利用する利用者に前記医療情報サービスを提供するサービス提供手段とを備え、
    前記医療情報制御装置各々は、
    前記情報操作要求送信手段によって送信された情報操作要求を受信すると、当該情報操作要求にて指定された医療ポータルサイト装置に対して当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を公開し得るか否かを判定し、公開し得ると判定した場合に、当該医療情報の操作を当該医療情報制御装置が制御する医療情報データベースに対して実行する実行手段と、
    前記実行手段によって実行された操作結果を前記情報操作要求にて指定された医療ポータルサイト装置に送信することで、当該情報操作要求に応答する操作結果送信手段と、
    を備えたことを特徴とする医療情報提供システム。
  2. 前記情報操作要求は、前記利用者を識別する利用者識別子、患者に関する医療情報について当該患者を識別する患者識別子、前記医療情報サービスを識別するサービス識別子、医療情報を構成する項目を示す医療情報項目、医療情報の操作の種類を識別する操作識別子の内、いずれか一つまたは複数と、前記医療ポータルサイト装置を識別する医療ポータルサイト識別子とを指定する条件を含んで送信されるものであって、
    前記医療情報制御装置各々は、
    前記利用者識別子、前記患者識別子、前記サービス識別子、前記医療情報項目、前記操作識別子の内、いずれか一つまたは複数と、前記医療ポータルサイト識別子とを特定した組合せと、当該組合せで特定される医療情報の操作を、当該医療ポータルサイト識別子によって識別される医療ポータルサイト装置に対して公開し得るか否かを識別する公開可否識別子とを対応づけて設定する条件設定テーブルとをさらに備え、
    前記実行手段は、
    前記情報操作要求送信手段によって情報操作要求が送信されると、前記条件設定テーブルに設定されている組合せに、当該情報操作要求に含まれる前記条件に一致する組合せが存在するか否かを照合する照合手段と、
    前記照合手段によって照合された結果、前記情報操作要求に含まれる条件に一致する組合せが存在した場合に、当該組合せに対応づけて設定されている前記公開可否識別子に基づいて、当該情報操作要求にて指定された医療ポータルサイト装置に対して当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を公開し得るか否かを判定する公開可否判定手段と、 前記公開可否判定手段によって判定された結果、医療情報の操作を公開し得ると判定された場合に、当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を実行する情報操作実行手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の医療情報提供システム。
  3. 前記公開可否識別子は、医療ポータルサイト装置に対して公開し得ないことを識別する非開示識別子と、医療ポータルサイト装置に対して無条件に公開し得ることを識別する開示識別子と、患者による確認が行われたことを条件として医療ポータルサイト装置に対して公開し得ることを識別する要確認識別子とに種別されるものであって、
    前記公開可否判定手段は、前記組合せに対応づけられている前記公開可否識別子が前記要確認識別子である場合には、前記情報操作要求に含まれる条件で指定される患者識別子によって識別される患者に対して、当該情報操作要求に含まれる条件で指定される医療情報の操作を、当該情報操作要求に含まれる条件で指定される医療ポータルサイト識別子によって識別される医療ポータルサイト装置に対して、公開することを許可するか否かを確認し、当該確認の結果、許可された場合に、当該医療情報の操作を公開し得ると判定することを特徴とする請求項2に記載の医療情報提供システム。
  4. 医療情報を記憶する医療情報データベースが医療機関ごとに設置されている状況の下、当該医療情報に関する医療情報サービスを利用者に対して提供する医療情報提供システムで実行される医療情報提供方法であって、
    前記医療情報提供システムは、各々患者の医療情報を用いた医療情報サービスを提供する複数の医療ポータルサイト装置を備え、
    前記医療情報提供方法は、
    前記医療ポータルサイト装置各々が、医療情報サービスを利用することを要求するサービス要求を、利用者が利用する利用者端末から受け付けるサービス要求受付工程と、
    前記医療ポータルサイト装置各々が、前記サービス要求受付工程によってサービス要求が受け付けられると、当該サービス要求にて要求された医療情報サービスの提供に必要な医療情報を特定し、当該医療情報を記憶する医療情報データベースを制御する医療情報制御装置に対して、当該医療情報を操作することを要求する情報操作要求として、自医療ポータルサイト装置の指定を含む情報操作要求を送信する情報操作要求送信工程と、
    前記医療ポータルサイト装置各々が、前記情報操作要求送信工程によって情報操作要求が送信された際の当該送信先である医療情報制御装置から前記操作に対する応答を受信すると、当該応答に基づく情報を前記サービス要求の送信元である利用者端末に送信することで、当該利用者端末を利用する利用者に前記医療情報サービスを提供するサービス提供工程と、
    前記医療情報制御装置各々が、前記情報操作要求送信工程によって送信された情報操作要求を受信すると、当該情報操作要求にて指定された医療ポータルサイト装置に対して当該情報操作要求にて要求された医療情報の操作を公開し得るか否かを判定し、公開し得ると判定した場合に、当該医療情報の操作を当該医療情報制御装置が制御する医療情報データベースに対して実行する実行工程と、
    前記医療情報制御装置各々が、前記実行工程によって実行された操作結果を前記情報操作要求にて指定された医療ポータルサイト装置に送信することで、当該情報操作要求に応答する操作結果送信工程と、
    を含んだことを特徴とする医療情報提供方法。

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