JP2005115565A - 医療情報信託システムおよびそのサービスの提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 情報公開サービスの提供を受ける医療機関が他の医療機関に対して差別化を行うことができ、医療情報とは独立した機関に、安全で常時参照可能な状態で医療情報を保管しておける医療機関を広報することにより、他の医療機関との差別化を行ったり、患者にその医療機関の1つを選択する機会を与えたり、セカンドオピニオンを他の医療機関に求める機会を提供することのできるシステムの提供および前記した広報、医療情報の保管などのサービスの提供。
【解決手段】 1以上の患者端末と、複数の医療機関端末と、医療機関の情報を患者側に知らせ前記医療機関の端末にアクセス可能な広報サイトと、前記医療機関の前記患者毎の医療情報を暗号化して保管する情報保管サイトと、これらを相互に接続するインターネット等の通信ネットワークとから構成され、前記情報保管サイトに保管される医療情報は、前記医療機関または前記患者側で暗号化して保管することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の医療機関に対して、宣伝、予約、医療情報の保管、公開を一括して行うサービスを提供することのできるシステムおよびサービス方法に関する。特に、医療機関の安全性を患者に対して訴求することにより、他の医療機関との差別化を行って、宣伝、予約、医療情報の保管、公開を一括して行う医療機関へのサービスの提供できるシステムおよび方法に関する。
医療法の規制緩和により、医療情報の開示を宣伝することが可能な社会情勢となっている。また、医療事故が大きく報道され、患者の不信感が増大する一方で、個々の医療機関が患者に信頼性を示す方法には限度がある。
近年、インフォームドコンセントやセカンドオピニオンが広く知れ渡るようになり、医療情報を患者に提供することで医療機関が患者等から一定の信頼を得ることは可能だが、小規模な医療機関による患者等への情報提供や、このような小規模の医療機関からの継続的な情報提供は困難である。
また、患者側には自分自身の医療情報の提示を診療中の医療機関に完全に求めることは、技術的、精神的な障壁が存在する。
患者等が複数の医療機関の診断内容の良し悪しを比較するには、まずこれらの各医療機関の情報の形式の統一化だけではなく、その情報の提供方法が可能な限り一致することが好ましい。しかしながら、各医療機関が採用しているシステムは一般に異なっており、医療情報の流通や公開を進めるためには、各システムの差を如何に吸収するか、その吸収する手段が必要だった。
たとえば特許文献1の特開2002−259573号公報には、医療情報共有システム及びその方法の発明が記載されている。しかしながら、この発明では、医療機関側でサーバシステムを有する構成となっており、複数の医療機関と、患者との仲立ちをするようなシステムは開示されていない。
また、特許文献2の特開2002−169897号公報には、医療情報提供方法及び医療情報提供システムの発明が記載されている。このシステムは、医療機関側の医療情報を医療機関の中と外に提供することのできるシステムおよびその方法が開示されており、前記文献同様に、複数の医療機関と、患者との仲立ちをするようなシステムは開示されていない。
また特許文献3の特開2002−24406号公報には、医療情報提供装置、医療情報提供方法、プログラム格納媒体、ネットワーク医療システム及び情報処理装置の発明が記載されている。この文献にも、複数の医療機関と、患者との仲立ちをするようなシステムは開示されていない。
また、特許文献4の特開2001−101306号公報には、インターネット上の個人保健医療情報信託サービスを核としたビジネスモデルの発明が記載されている。この文献にも、複数の医療機関と、患者との仲立ちをするようなシステムは開示されていない。
また、特許文献5の特開2003−58634号公報には、医療情報システム、医療情報提供方法、並びに医療情報閲覧端末の操作方法の発明が記載されている。この公報には、複数の医療機関端末と接続されたサーバと、インターネットを介して接続された閲覧端末とからなるシステムが図1に示されている。しかしながらこの文献にも、複数の医療機関と、患者との仲立ちをするようなシステムは開示されていない。
また、特許文献6の特開2003−67506号公報には、医療情報を有効に利用するためのシステム等の発明が記載されている。この公報のデータベースには、患者および許可された医療機関のみがアクセス可能であり、アクセスしても改ざんすることができないように、医療情報を一定期間保全し、患者側に医療情報の手段を提供する発明が記載されている。
特開2002−259573号公報 特開2002−169897号公報 特開2002−24406号公報 特開2001−101306号公報 特開2003−58634号公報 特開2003−67506号公報
本発明は、上述した問題点を解決することのできる情報公開システムの提供および医療機関の差別化の情報を患者等に行うことのできる方法を提供することにある。
請求項1に記載の医療情報信託システムの発明は、1以上の患者端末と、複数の医療機関端末と、医療機関の情報を患者側に知らせ前記医療機関の端末にアクセス可能な広報サイトと、前記医療機関の前記患者毎の医療情報を暗号化して保管する情報保管サイトと、これらを相互に接続するインターネット等の通信ネットワークとから構成され、前記情報保管サイトに保管される医療情報は、前記医療機関または前記患者側で暗号化して保管することを特徴とする。
請求項2に記載の医療情報信託システムの発明は、請求項1において、前記医療情報は、保管した前記医療情報を全て履歴として保管することを特徴とする。
請求項3に記載の医療情報信託システムの発明は、請求項1または2において、前記医療情報の保管および前記情報保管サイトからの前記医療情報のダウンロードと、前記暗号化された医療情報の復号化と、前記複数の医療機関の1つの選択と、当該第1の医療機関への診察の予約と、前記選択された医療機関以外の第2の医療機関の選択とこの第2の医療機関の予約と、前記第1の医療機関の医療情報をダウンロードして復号化して患者端末に保管した後前記第2の医療機関からの暗号化キーを入手して前記情報保管サイトに暗号化して保管する操作の少なくとも1つの操作を患者端末で行えるようにしたことを特徴とする。
請求項4に記載の医療情報信託システムの発明は、請求項1において、前記医療機関の宣伝と医療情報の保管を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の医療情報の保管・公開代行サービスの提供方法の発明は、1以上の患者端末と、複数の医療機関端末と、医療機関の情報を患者側に知らせ前記医療機関の端末にアクセス可能な広報サイトと、前記医療機関の前記患者毎の医療情報を暗号化して保管する情報保管サイトと、これらを相互に接続するインターネット等の通信ネットワークとから構成される医療情報信託システムを用いて、前記医療機関の宣伝と医療情報の保管を行うことを特徴とする。
請求項6に記載の医療情報の保管・公開代行サービスの提供方法の発明は、請求項5において、前記医療情報の保管および前記情報保管サイトからの前記医療情報のダウンロードと、前記暗号化された医療情報の復号化と、前記複数の医療機関の1つの選択と、当該第1の医療機関への診察の予約と、前記選択された医療機関以外の第2の医療機関の選択とこの第2の医療機関の予約と、前記第1の医療機関の医療情報をダウンロードして復号化して患者端末に保管した後前記第2の医療機関からの暗号化キーを入手して前記情報保管サイトに暗号化して保管する操作の少なくとも1つの操作を患者端末で行えるようにしてサービスを行うことを特徴とする。
本発明による第1の効果は、情報公開サービスの提供を受ける医療機関が他の医療機関に対して差別化を行うことができる点である。医療情報とは独立した機関に、安全で常時参照可能な状態で医療情報を保管しておける医療機関を広報することにより、他の医療機関との差別化を行う。
第2の効果は、登録されている医療機関全体の利用頻度を上げることができる点である。
その理由は、本システムに同じ分野の医療機関が複数存在し、患者自身が医療情報を容易に操作できるため、セカンドオピニオンを受ける医療機関を本システムに登録された中から選択することが期待できるためである。
第3の効果は、過去の医療情報を保管しておくことにより、医療事故発生時のカルテの改竄や隠匿に対処できることである。
第4の効果は、医療情報を暗号化した状態で保管し、患者や医療機関によって参照可能な情報を制限することで、医療機関同士の情報や情報公開に関するポリシーの独立性と、医療情報の共有を両立することが可能なことである。
本発明は、医療情報を医療機関または患者側で暗号化して保管し、保管した医療情報を全て履歴として保管し、医療情報の操作を患者側で行えるようにし、医療機関の宣伝と医療情報の保管、操作を、同一の情報公開システムで行う点にある。
本発明は、図1に示すように、情報提供業者は、宣伝、予約、医療情報の保管について契約を交わした医療機関の情報を、広報サイト100で公表する。患者は患者端末10を用いて広報サイト100を参照し、目的に合う医療機関20、・・・があれば、情報提供業者に対し、ユーザ登録と医療機関への予約を行う。情報提供業者(広報サイト100と情報保管サイト200とからなる)は、ユーザ登録時にユーザを一意に識別するユーザIDを発行する。医療機関20、・・・の予約時に、各ユーザに対して該当する医療機関専用の記憶領域を確保する。医療機関は、医療機関自身と患者に対し、情報提供業者の提供する手段を用いて医療情報の暗号および復号化を行うための暗号鍵を生成もしくは認証装置を設定する。暗号鍵もしくは認証装置に必要なソフトウェアもしくはハードウェアは情報提供業者が提供し、暗号鍵や認証装置の設定は医療機関と患者側で管理する。医療機関は、医療情報の公開を希望する患者に関する医療情報を特定のフォーマットで記述し、医療機関端末20により暗号化して、情報保管サイト200に格納する。患者は、自分の医療情報を取得するために患者端末10から情報保管サイト200に専用のアカウントを使用してログインし、暗号化したままの医療情報を取得し、端末10の専用ブラウザを使用して復号化を行いその医療情報の表示を行う。このとき、情報保管サイトにログインしたアカウントの権限で、表示可能な情報のみを表示する。
他の医療機関の診察(セカンドオピニオンを含む)を受ける場合には、患者が端末10で復号化した自らの医療情報(第1の医療機関により診察して受けた医療情報)を新しい医療機関(第2の医療機関)の鍵で暗号化して情報保管サイトに格納する。第2の医療機関は、端末30で情報保管サイトにログインし、暗号化された第1の医療機関で作成され、その情報を患者本人が患者端末で暗号化された第1の医療機関からの医療情報を取得し、復号化と表示を行う。このとき表示可能な情報は、情報保管サイトにログインしたアカウントの権限に従う。
<第1の実施形態の構成>
図1に示すように、本発明の第1の実施形態は、1以上の患者端末10と、医療機関端末20および30と、広報サイト100と、情報保管サイト200と、これらを相互に接続するインターネット等の通信ネットワークとから構成されている。
患者端末10は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置(携帯端末:PDA等も含む)である。患者端末10は、広報サイト100が公開している医療機関の情報を参照したり、検索する機能を備えている。広報サイトが公開している情報は、医療機関名、地域名、公開する医療情報の項目、公開条件等の情報を含む。また、患者端末10には、情報保管サイト200から暗号化された医療情報をダウンロードし、これを復号化して参照する機能や、暗号化して情報保管サイト200に登録する機能を付加することができる。
医療機関端末20および医療機関端末30は、情報公開業者の提供する方法により、患者に復号可能な暗号鍵で医療情報を暗号化し、これを情報保管サイトに格納する機能を有している。また、それぞれの医療機関向けに準備された記憶領域に格納した医療情報をダウンロードし、復号化して表示することができる。
広報サイト100は、医療情報公開サービスに参加する医療機関に関する情報を公開し、患者に対して医療機関を選択するための情報を発信する。また、患者が選択した医療機関の予約を受け付ける。
情報保管サイト200は、医療機関が作成し暗号化した医療情報を蓄積し、契約期間の間、この医療情報を保存する。また、情報保管サイトはネットワークを通じて接続するユーザを認証し、患者や医療機関が格納、参照可能な情報を特定し、患者や医療機関が医療情報を復号して表示する際、参照権限情報を各端末に対して送信する。
<実施例の動作の説明>
次に、図2、図3を参照して本実施例の動作について詳細に説明する。なお、以降の説明におけるネットワークはインターネットであるとして説明する。
患者が、本システムを利用する最初の回に、患者端末10から、広報サイト100を探索して広報サイト100にアクセスし、広報サイト100のホームページを開き、インターネットプロバイダと契約する手順と同様にして、広報サイト100のホームページ上で情報提供業者と契約を行う。その際にこのホームページ上にこの情報提供業者が契約している医療機関の名称、所在地、連絡方法(電話番号など)の一覧、医療機関の提供する診療内容などを患者に知ってもらい、加入の機会を多くするように図る。前記診察内容として、内科、外科、整形外科、神経科、精神科などの診察科目、セカンドオピニオンを行うことが可能か否かなどの情報、診察以外のアフターケア情報(特に整形外科、脳外科、精神科などのリハビリテーション情報等を含む。)を含むことができる。この情報提供業者との契約際に、患者は、少なくとも患者端末情報と、氏名、住所などの個人情報などを情報提供業者の加入方法に従って入力することにより、加入することができる。なお各種費用は、直接、情報提供業者が、患者に請求することもでき、また患者はネットバンキングを利用して、費用を納めることもできる。なお医療機関の加入は、情報提供業者が医療機関を選択により行うこともでき、また、情報提供業者が、医療機関に、加入を薦めることにより、行うことができる。
図2に示すように、患者は患者端末10を用いて広報サイト100がインターネット上に開設している医療機関情報にアクセスすると(ステップA1)、広報サイト100側のホームページが開き、患者側の表示部にこのホームページが表示される(ステップA2)。
患者はこの広報サイトのホームページに存在する医療機関の少なくとも1つを選択する。そして、この選択した医療機関に予約を行う(ステップA3)前に、情報提供業者のサーバにアクセスするためのアカウントの残りが有るか否かを、広報サイト100を介して確認する。広報サイトでは、その患者からのアカウントの残量を、情報保管サイトの患者に関する情報が記憶されている記憶部を検索する。そしてその結果(その患者のアカウントの有無を判定し)、アカウントの残量がある場合には、その残量を患者に報知し、またアカウント残量がない場合には(ステップA3でNoの場合)、アカウントを作成する処理を行う。患者は、患者端末10から、予約を行うときに、広報サイト100に医療機関端末20により予約が可能か否かを確認し、可能な場合には、広報サイト100を介して、医療機関端末20に予約処理を行ってもらうように指示する。
なお前記した予約では、患者端末10により患者側が申し込むと、広報サイトを介して医療機関側の医療機関端末により行われる例を示したが、仮に医療機関自身で、予約システムを有していない(医療機関側で端末を有していない場合または医療機関側で端末は有しているがその端末では、患者端末からの予約がその医療機関端末に備えられていないため患者の予約ができない等)場合には、医療機関の連絡先の情報をたとえば広報サイトで表示することもできる。これは、医療機関の端末で予約できるシステムを完備した医療機関であれば、医療機関自身の提供する予約システムに接続し、また、医療機関の端末ではこのシステムが無い場合などでは、連絡先の情報を表示することによって、直接その医療機関に連絡するか患者が予約を行うことによって対処可能とした。
このアカウントを実際の予約作業を行った時点で、患者用アカウントに対して、その患者の予約した医療機関専用の記憶領域を確保する(ステップA4)。
医療機関は、医療情報を暗号、復号化するための暗号鍵を生成し(ステップA5)患者にこの暗号鍵を送付する。暗号鍵の生成手段は情報提供業者(広報サイト100)側が提供し、暗号鍵自体は各医療機関と患者側で管理し、情報提供業者には公開しないようになっている。
各医療機関は、上記したような予約した患者に対する医療行為を行うたびに、その患者の医療情報を保存する領域に、特定のフォーマットで記述した医療情報を暗号化して、情報保管サイト200にファイルを格納する(ステップA6)。医療情報のファイルは追加もしくは削除のみが可能であり、少なくとも患者との契約が終了されるまでは削除は行わない。あるいは法律に基づいて、ファイルを少なくとも規定期間内は、保存しておくようにする。
患者は、必要に応じて情報保管サイト200にアクセスし、暗号化された情報を端末10にダウンロードする(ステップA7)。参照するためには専用のブラウザが必要であり、ブラウザは情報保管サイトに格納され、いつでも患者端末10にダウンロードが可能である。このダウンロードには、暗号鍵の提示が必要である。なお医療情報のダウンロードは、たとえば患者端末10にのみ行うことができるように、前記したように、アカウントにより、医療機関端末20にアクセスできるようにすることができ、このようにすることにより、医療情報の漏洩を2重に防止することができる。なおアカウントの残量確認、アカウントの作成等は、前記したのと同様であるので、その説明を省略する。
このようにしてダウンロードした患者自身の医療情報は、患者が持っている暗号鍵により復号化して参照することができる(ステップA8)。ブラウザでは全てのデータを復号化するが、参照可能なデータはデータ自体に指定された参照権によって許可される範囲だけである。また復号化の際には患者本人かどうかを確認するようにすることができる。この確認は、患者本人の個人認識情報(指紋、声紋、血管、顔などの外形認識、虹彩などを含む生体情報あるいは、患者自身が入力したそのときの本人のみが知りうる個人情報の少なくともいずれか1つ)により、行うようにすることができる。その後、この医療情報を復号化し、新たな他の医療機関端末30から渡された鍵を使用して暗号化し、広報サイトを介してアップロードして情報保管サイトに保存する(ステップA9)。
また、患者が現在の医療機関とは別の医療機関に意見(いわゆるセカンドオピニオン)を聞く場合には、図3に示すように、ステップA1からステップA5の手順で第1番目の医療機関専用の領域を情報保管サイトに確保し、この患者自身の第1番目の医療機関による医療情報を患者端末10にいったんダウンロードする。そしてこの医療情報を復号化し、新たな他の医療機関端末30から渡された鍵を使用して暗号化し、広報サイトを介してアップロードして情報保管サイトに保存する(ステップB1)。このようにすると、復号化された情報が復号化されたままで情報保管サイトに格納されることはない。また、別の患者の情報の格納は、他の医療機関からの鍵により暗号化と共に行われるので、その他の暗号化を行って保存することはできない。この操作によって、第1の医療機関はこの暗号化情報は見ることができず、患者または第2の医療機関のみが見ることができるようになる。
他の医療機関(第2の医療機関)は、医療機関端末30を使用し、患者の医療情報をダウンロード(ステップB2)し、復号化してこの患者の医療情報を参照する(ステップB3)。参照可能な情報は、患者側で設定することができ、その他の医療機関に許可された情報である。そして第2の医療機関側では、依頼された患者の第1の医療機関で行われた医療行為をこの送られた患者からの暗号化された医療情報を復号化して検討し、その結果および掛かった費用内容を患者に送付する。さらに、第2医療機関でその患者の診療行為を行う必要がある場合には、その旨を患者側に広報サイトを介して送付するようにすることができる。その後、患者が第2の医療機関で診療行為を望む場合には、前記したステップ〜ステップまでの予約と同様にして第2医療機関での予約を行い、前記同様に、第2の医療機関からの医療情報を、情報保管サイト200に保管する。
医療情報の保管費用は、医療機関と患者と情報提供業者の契約に従い、医療機関もしくは患者から徴収する。上記契約期限後は、医療情報を削除するか、患者と情報提供業者の契約により契約期間中の医療情報の保管を請け負う。
前記した医療情報のダウンロード前には、好ましくはダウンロードを行いたいと希望する者に対して、ダウンロードをすべきであると判断し確認した者に対してのみにダウンロードすることが好ましい。
本発明に係る医療情報信託システムの発明は、複数の患者端末と、1以上の医療機関端末とを、情報提供業者を介して連結するシステムとなっており、患者は、患者端末10を介して、情報提供業者の広報サイトにアクセスして、たとえば今の症状を入力したり、病名などを入力したりしながら診て貰いたい医療機関を選定し、予約することができる。この予約の際に、医療機関が予約システム(診療の予約ソフトウェアも含む)を有する場合には、情報提供業者を介してインターネットを利用して予約したり、このシステムを診察を希望する医療機関で有していない場合には、その医療機関への連絡方法、所在地を患者端末を介して患者に知らせるようにする。患者は、また、ある医療機関で診察したが、他の医師ないしは機関での意見をあるいはアドバイスを聞きたい場合には、第1の医療機関から、診察されたデータを含む資料を前記情報提供業者を介して請求して取り寄せ、第2の医療機関でその取り寄せたデータを評価してもらったり、さらに、第2の医療機関での補足の診療をさらに行って、セカンドオピニオンを、専門家の観点で診て(見て)もらうことによって、得ることができる。
この際にも、患者は、予約システムにより、予約してから、第2の医療機関に出かけることができる。なお患者は、病名などが判らない場合にも、情報提供業者の広報サイトにアクセスして、患者の容態から、どの医療機関が良いのかを選択することができ、この際にも、情報提供業者側のサイトを利用することができる。そして患者は、医療機関を、たとえば病名などが判らない場合などにおいて、情報提供業者側を利用して症状を入力して、その病名をある程度把握して診察を受けることができると共に、選択された医療機関などでは、患者からの情報をある程度把握して病名を予測できるので、不測の事態を避ける効果も有することができる。なお患者の履歴情報は、患者が掛かった医療機関の時間情報であってもよく、また時間情報と、医療機関別とに分かれるように、医療情報保管サーバに記憶(保存)されていてもよい。また、情報提供業者の広報サイトには、自在にアクセス可能であり、アクセスした者は、このサイトを通じてこの業者のサイトから、医療機関の情報を直接あるいは間接的に把握できるので、本システムは、医療機関の宣伝を行う機能を有していると共に、医療機関からの患者の病歴情報、患者の診察履歴情報を、保管、管理したり、セカンドオピニオン、医療相談の間接的な情報も保管できるなど、各種の保管機能を有している。さらに本システムは、医療機関のソフトウェア上の不備を補完して、医療機関の事務手続の補助を行うこともできる機能も有している。
本発明は、医療情報を医療機関または患者側で暗号化して保管し、保管した医療情報を全て履歴として保管し、医療情報の操作を患者側で行えるようにし、医療機関の宣伝と医療情報の保管、操作を、同一の情報公開を行うシステムおよび方法を提供することができるように、1以上の患者端末10と、医療機関端末20および30と、広報サイト100と、情報保管サイト200と、これらを相互に接続するインターネット等の通信ネットワークとから構成されている。
本発明の医療情報信託システムの構成を示す図である。 本発明の医療情報信託システムを用いて、医療機関に診察の予約をする流れと、医療情報の保管例の流れを示すフローチャート図である。 本発明の医療情報信託システムを用いて、第1の医療機関の診察情報の保管例と、第2の医療機関にセカンドオピニオンを得る流れを示すフローチャート図である。
符号の説明
10 患者端末
20 医療機関端末
30 (他の)医療機関端末
100 広報サイト
200 情報保管サイト

Claims (6)

  1. 1以上の患者端末と、複数の医療機関端末と、医療機関の情報を患者側に知らせ前記医療機関の端末にアクセス可能な広報サイトと、前記医療機関の前記患者毎の医療情報を暗号化して保管する情報保管サイトと、これらを相互に接続するインターネット等の通信ネットワークとから構成され、
    前記情報保管サイトに保管される医療情報は、前記医療機関または前記患者側で暗号化して保管することを特徴とする医療情報信託システム。
  2. 前記医療情報は、保管した前記医療情報を全て履歴として保管することを特徴とする請求項1に記載の医療情報信託システム。
  3. 前記医療情報の保管および前記情報保管サイトからの前記医療情報のダウンロードと、前記暗号化された医療情報の復号化と、前記複数の医療機関の1つの選択と、当該第1の医療機関への診察の予約と、前記選択された医療機関以外の第2の医療機関の選択とこの第2の医療機関の予約と、前記第1の医療機関の医療情報をダウンロードして復号化して患者端末に保管した後前記第2の医療機関からの暗号化キーを入手して前記情報保管サイトに暗号化して保管する操作の少なくとも1つの操作を患者端末で行えるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の医療情報信託システム。
  4. 前記医療機関の宣伝と医療情報の保管を行うことを特徴とする請求項1に記載の医療情報信託システム。
  5. 1以上の患者端末と、複数の医療機関端末と、医療機関の情報を患者側に知らせ前記医療機関の端末にアクセス可能な広報サイトと、前記医療機関の前記患者毎の医療情報を暗号化して保管する情報保管サイトと、これらを相互に接続するインターネット等の通信ネットワークとから構成される医療情報信託システムを用いて、前記医療機関の宣伝と医療情報の保管を行うことを特徴とする医療情報の保管・公開代行サービスの提供方法。
  6. 前記医療情報の保管および前記情報保管サイトからの前記医療情報のダウンロードと、前記暗号化された医療情報の復号化と、前記複数の医療機関の1つの選択と、当該第1の医療機関への診察の予約と、前記選択された医療機関以外の第2の医療機関の選択とこの第2の医療機関の予約と、前記第1の医療機関の医療情報をダウンロードして復号化して患者端末に保管した後前記第2の医療機関からの暗号化キーを入手して前記情報保管サイトに暗号化して保管する操作の少なくとも1つの操作を患者端末で行えるようにしてサービスを行うことを特徴とする請求項5に記載の医療情報の保管・公開代行サービスの提供方法。
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