JP4789189B2 - 緊急警報信号受信装置および方法 - Google Patents

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本発明は互いに異なった周波数を用いたマーク信号およびスペース信号を有する緊急警報信号を受信する緊急警報信号受信装置に関する。
従来、緊急警報信号の検出方法として主に4通りの方法が知られている。
緊急警報信号の検出は、中波放送、FM放送、TV音声放送のいずれにも適用可能なように、図1に示すようにそれぞれを音声信号に復調してから行うのが通常である。
第1の方法は、図2に示すように復調した音声信号に帯域通過フィルタを通して必要な周波数成分のみに帯域制限した後、マーク信号周波数f=1024[Hz]およびスペース信号周波数f=640[Hz]でそれぞれ直交同期検波しマーク信号周波数fの同相成分I、直交成分Qおよびスペース信号周波数fの同相成分I、直交成分Qを得る。それぞれに低域通過フィルタを通して不要な高域成分を除去した後、マーク信号周波数fの同相成分I、直交成分Qをそれぞれ2乗し加算したI +Q およびスペース信号周波数fの同相成分I、直交成分Qをそれぞれ2乗し加算したI +Q を得る。得られたI +Q およびI +Q を比較器でレベル比較して2値信号を得、64[bit/s]符号検出により緊急警報信号の符号パターン(例えば0000 1110 0110 1101)と比較照合し緊急警報信号を検出するものである。第1の方法は非特許文献1の図7.31(b)のコヒーレント検波を直交検波に変更したものである。
第2の方法は、図3に示すように第1の方法を初段でA/D変換しデジタル的に直交検波以降の処理を行う方法で、A/D変換器が帯域通過フィルタの後に入ることと、直交検波後の4つの低域通過フィルタが4つの加算器となる以外は、第1の方法と同じである。第2の方法は非特許文献1の図7.31(b)のコヒーレント検波をデジタル化した直交検波に変更したものである。
第3の方法は、図4に示すように復調した音声信号を+−比較器で2値化し、信号立ち上がりからパルスを発生させ、これをマーク信号周波数f=1024[Hz]およびスペース信号周波数f=640[Hz]のクロックパルスにより動作する2つの周波数カウンタでマーク信号周波数f=1024[Hz]およびスペース信号周波数f=640[Hz]を検出し、周波数による01判定を行って2値信号を得、64[bit/s]符号検出により緊急警報信号の符号パターンと比較照合し緊急警報信号を検出するものである。第3の方法は特許文献1に記載された技術を簡単化し2つの周波数に対応するように変更したものである。
第4の方法は、中波放送用の方式で、図5に示すように受信信号を搬送波周波数fIFの中間周波信号に変換した後、2分配し、2つの帯域通過フィルタでfIF+fとfIF+fのFSK信号周波数成分だけを取り出し、それぞれを包絡線検波してベースバンド信号とした後、それぞれを比較し2値信号を得、64[bit/s]符号検出により緊急警報信号の符号パターンと比較照合し緊急警報信号を検出するものである(非特許文献1の図7.31(a)参照)。
なお、第1〜3の方法においてマーク信号周波数fおよびスペース信号周波数fをそれぞれfIF+fおよびfIF+fにおきかえることで、第4の方法と同様に中波放送用として中間周波信号で処理することも可能である。
特開2005−151406号公報 監訳者 外山昇、「ラシィ 詳説デジタル・アナログ通信システム 基礎編 原書3版」、丸善株式会社、平成17年9月30日発行、第423頁
従来の方法1、2は、処理が比較的複雑なため、実用に供するには受信機が高価になってしまうという欠点があった。また、方法3、4は処理が簡易ではあるが十分な検出性能が得られない欠点があった。
本発明は、検出性能を損なうことなく処理を大幅に簡素化することができる緊急警報放送受信装置を得ることを目的とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
(1)互いに異なった周波数を用いたマーク信号およびスペース信号を有する緊急警報信号を受信する緊急警報信号受信装置において、復調された信号を2値化する2値化手段と、前記2値化した信号と、該マーク信号と同じ周波数を有する周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる周期信号との乗算を行い、これらの2乗値または絶対値を加算するマーク信号検出手段と、前記2値化した信号と、該スペース信号と同じ周波数を有する周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる周期信号との乗算を行い、これらの2乗値または絶対値を加算するスペース信号検出手段と、前記マーク信号検出手段の出力信号と、前記スペース信号検出手段の出力信号とを比較する比較手段と、前記比較手段により比較した信号から緊急警報信号を検出する検出手段と、を有することを特徴とする。
(2)互いに異なった周波数を用いたマーク信号およびスペース信号を有する緊急警報信号を受信する緊急警報信号受信装置において、復調された信号を2値化する2値化手段と、前記2値化した信号と、該マーク信号と同じ周波数を有する2値の周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる2値の周期信号との排他的論理和をとり、シフトレジスタに入力し、シフトレジスタ中の1の個数と0の個数の差の絶対値をとり、これらを加算するマーク信号検出手段と、前記2値化した信号と、該スペース信号と同じ周波数を有する2値の周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる2値の周期信号との排他的論理和をとり、シフトレジスタに入力し、シフトレジスタ中の1の個数と0の個数の差の絶対値をとり、これらを加算するスペース信号検出手段と、前記マーク信号検出手段の出力信号と、前記スペース信号検出手段の出力信号とを比較する比較手段と、前記比較手段により比較した信号から緊急警報信号を検出する検出手段と、を有することを特徴とする
(3)互いに異なった周波数を用いたマーク信号およびスペース信号を有する緊急警報信号を受信する緊急警報信号受信方法において、復調された信号を2値化し、前記2値化した信号と、該マーク信号と同じ周波数を有する周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる周期信号との乗算を行い、これらの2乗値または絶対値を加算してマーク信号を検出し、前記2値化した信号と、該スペース信号と同じ周波数を有する周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる周期信号との乗算を行い、これらの2乗値または絶対値を加算してスペース信号を検出し、前記検出したマーク信号と、前記検出したスペース信号とを比較し、前記比較した信号から緊急警報信号を検出する、ことを特徴とする。
(4)互いに異なった周波数を用いたマーク信号およびスペース信号を有する緊急警報信号を受信する緊急警報信号受信方法において、復調された信号を2値化し、前記2値化した信号と、該マーク信号と同じ周波数を有する2値の周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる2値の周期信号との排他的論理和をとり、シフトレジスタに入力し、シフトレジスタ中の1の個数と0の個数の差の絶対値をとり、これらを加算してマーク信号を検出し、前記2値化した信号と、該スペース信号と同じ周波数を有する2値の周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる2値の周期信号との排他的論理和をとり、シフトレジスタに入力し、シフトレジスタ中の1の個数と0の個数の差の絶対値をとり、これらを加算してスペース信号を検出し、前記検出したマーク信号と、前記検出したスペース信号とを比較し、前記比較した信号から緊急警報信号を検出する、ことを特徴とする。
本発明により、従来よりも処理が簡単で、しかし性能を損なうことなく緊急警報信号を受信することができる。また、初段で音声信号を2値化するため、入力レベルの極性さえ保存されればどんな低いレベルや高いレベルでも結果に影響がないため、入力レベルに依存しない。従来よりも処理が簡単であるから、安価で、低消費電力の装置を実現することも可能である。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
以下に説明する実施例は、マーク信号周波数f=1024[Hz]およびスペース信号周波数f=640[Hz]のFSK(Frequency Shift Keying)信号(シンボルレートf=64[bit/s])からなる緊急警報信号の受信を行う簡易かつ高性能な緊急警報放送受信回路に関し、低価格の汎用マイコンチップなどで実現することも可能である。
図6に本発明による第一の実施例を示す。501は第一の実施例の緊急警報信号受信回路である。510はカットオフ周波数2[kHz]の帯域通過フィルタ(BPF)である。531はマーク信号周波数とスペース信号周波数の最小公倍数の2倍の周波数f=10240[Hz]のクロック信号を発生する発振器である。530は帯域通過フィルタ510の出力信号を2値化する+−比較器であり、532は156段のシフトレジスタである。発振器531により+−比較器530およびシフトレジスタ532は周波数f=10240[Hz]のクロックで動作する。562はマーク信号周波数f=1024Hz検出用の加算器であり、f×16サイクル分すなわち1シンボル期間(1/64[sec]=15.625[msec])加算する。563は加算器562の出力を2乗する2乗回路であり、564は2乗回路563の出力を5クロック分加算する加算器である。572はスペース信号周波数f=640Hz検出用の加算器であり、f×10サイクル分すなわち1シンボル期間(1/64[sec]=15.625[msec])加算する。573は加算器572の出力を2乗する2乗回路であり、574は2乗回路573の出力を8クロック分加算する加算器である。580は加算器564と加算器574の出力を比較する比較器であり、590は比較器580の出力信号から緊急警報信号の64[bit/s]符号を検出する64[bit/s]符号検出器である。
シフトレジスタ532を156段とした理由は次のとおりである。緊急警報信号のビットレートは64[bit/sec]である。これに対してシフトレジスタ532はクロックがf=10240[Hz]で動いているから、1ビットは10240/64=160クロック分に相当する。言い換えると、1ビットは160シフトレジスタ分になる。ところが、シフトレジスタの信号は全て取り出すわけではなく、上側の加算器562については5つおきに、下側の加算器572については8つおきに取り出している。したがって、上側の加算器562については、最後の4レジスタは冗長であり、レジスタは156あれば十分である。下側の加算器572については、最後の7レジスタは冗長であり、レジスタは153あれば十分である。両方のアンドをとるとレジスタの必要な数は156になる。
加算器562、572には、シフトレジスタ532の複数の段の中から周期的に選択された第1の複数の段の出力と第1の複数の段とは異なる第2の複数の段の反転出力が入力され、これらが加算される。図6においては、加算器562には、シフトレジスタ532の第10n段(0≦n≦15)出力と、第10n+5段(0≦n≦15)出力をインバータ群561で反転したものとが入力され、加算される。このように加算することにより、周波数が1024Hzの矩形波を信号に掛け算して加算することになり、後述のように、加算器562の出力には、信号と1024Hz矩形波との相互相関が出力される。一方、加算器572には、シフトレジスタ532の第16n段(0≦n≦9)出力と、第16n+8段(0≦n≦9)出力をインバータ群571で反転したものとが入力され、加算される。このように加算することにより、周波数が640Hzの矩形波を信号に掛け算して加算することになり、後述のように、加算器572の出力には、信号と640Hz矩形波との相互相関が出力される。
ここで相互相関について簡単に説明する。例えば音声信号s(t)とマーク信号m(t)の相互相関は、積分記号で表現すると∫s(τ−t)m(τ)dτ(積分区間は0からT)となり、離散値で表現するとΣs(τ−t)m(τ)、τ=kΔTとなる。相互相関は信号s(t)とマーク信号m(t)が時間Tの間で似ていれば似ているほど大きな値となり、相互相関をとることで、音声信号s(t)がマーク信号m(t)とどの位似通っているかどうかを知ることができる。同様に音声信号とスペース信号の相互相関をとることで、音声信号がスペース信号とどの位似通っているかどうかを知ることができる。
以下、本実施例の緊急警報信号受信回路501の動作を説明する。復調した音声信号に帯域通過フィルタ510を通して必要な周波数成分のみに帯域制限した後、マーク信号周波数f=1024[Hz]およびスペース信号周波数f=640[Hz]の最小公倍数である5120[Hz]の2倍の周波数f=10240[Hz]をもつクロック531で動作する比較器530で2値化する。なお、ここではクロック周波数は最小公倍数の2倍としたが、クロック周波数としてはサンプリング定理を満足する周波数、すなわちマーク信号周波数とスペース信号周波数のうち高い方の周波数の2倍以上の整数倍の周波数であればよい。上記の場合はマーク信号周波数f=1024[Hz]の10倍(2×5倍)としたものである。2値化された音声信号d(t)は同じクロックfで動作する156段(0〜155段)のシフトレジスタ532に入力される。
シフトレジスタ532の第10n段(0≦n≦15)出力と、第10n+5段(0≦n≦15)出力をインバータ群561で反転したものとが加算器562に入力され、加算信号
Figure 0004789189
を得る。ここで、k/2=n(kが偶数の場合)、k/2=n+0.5(kが奇数の場合)である。このkを用いると、kが偶数の場合はcos(kπ)=cos(2nπ)=1であり、kが奇数の場合はcos(kπ)=cos((2n+1)π)=−1となる。これを式(1)の変形に用いている。この点は以下の式においても同様である。同様に、シフトレジスタ532の第16n段(0≦n≦9)出力と、第16n+8段(0≦n≦9)出力をインバータ群571で反転したものとが加算器572に入力され、加算信号
Figure 0004789189
を得る。
ここで、Δt=1/(2f)およびΔt=1/(2f)とおくと、それぞれ
Figure 0004789189
となる。上式に示される通り、D(t)は周波数2f=2048[Hz]で2値サンプリングされた音声信号とマーク信号周波数f=1024[Hz]の余弦波との32Δtの期間、すなわち緊急警報信号の1シンボル期間(1/64[Hz]=15.625[msec)にわたる相互相関と等価であり、音声信号中に緊急警報信号のマーク信号(f=1024[Hz])成分が現れたとき絶対値が大きな値となる。またD(t)は周波数2f=1280[Hz]で2値サンプリングされた音声信号とスペース信号周波数f=640[Hz]の余弦波との20Δtの期間、すなわち緊急警報信号の1シンボル期間(1/64[Hz]=15.625[msec])にわたる相互相関と等価であり、音声信号中に緊急警報信号のスペース信号(f=640[Hz])成分が現れたとき絶対値が大きな値となる。
なお、式(3)、式(4)は、2値サンプリングされた音声信号と、それぞれマーク信号およびスペース信号と同じ周波数の余弦波との相互相関と等価であることを示しているが、同様に正弦波との相互相関と等価であることを示すこともできる。結局、2値化した音声信号と、緊急警報信号のマーク信号およびスペース信号と同じ周波数の正弦波、余弦波、矩形波等の周期信号との相互相関をとり相互相関信号を得ればよい。この点は後述の実施例でも同様である。
しかし、上記のD(t)およびD(t)は、音声信号がサンプリングされるタイミングによってはマークまたはスペース信号の零点近傍になり、マークまたはスペース信号が来ても大きな相関値が得られない場合がある。そのため、D(t)が2f=2048[Hz]の5倍の周波数f=10240[Hz]でサンプリングされたサンプル点での相互相関値も毎クロック出力されることを利用して、加算器562からの出力を2乗回路563により2乗した後、加算器564により5クロック分加算する。また、同様にD(t)は2f=1280[Hz]の8倍の周波数のf=10240[Hz]でサンプリングされたサンプル点での相互相関値も毎クロック出力されることを利用して、加算器572からの出力を2乗回路573により2乗した後、加算器574により8クロック分加算する。このようにすれば、零点近傍のサンプル値が加算器562、572から出力されても、他のサンプル値でカバーすることができるため、マークまたはスペース信号を確実に検出することができる。加算された信号は比較器580により比較されて2値信号を得、64[bit/s]符号検出590により緊急警報信号の符号パターンと比較照合し緊急警報信号を検出する。なお、本実施例では2乗回路563、573を用いたが、これらに代えて、絶対値回路を用いて、加算器562、572のそれぞれの出力の絶対値を出力し、これらを5クロック分または8クロック分加算する加算器564、574の入力としても、比較器580においては緊急警報信号の2値信号を得ることができる。以後の実施例においても同様である。
本実施例では+−比較器530およびシフトレジスタ532のクロックとして、マーク信号周波数およびスペース信号周波数のうち周波数が高いマーク信号周波数の2L倍(L=5)のクロックを用いているが、前記したようにL=5以外(ただしL≧2)となる整数倍の周波数のクロックを用いてもよい。本実施例でL=5を用いたのは次の理由により、もっとも回路が簡単になるからである。図6のように、クロックをL=5の10240[Hz]とすると、シフトレジスタ532が前述のように156段必要となる。マーク周波数側の加算器562には、シフトレジスタの0段目、5段目の反転、10段目、15段目の反転、・・・155段目の反転という具合にシフトレジスタを5段おきに使用する。同様に、スペース周波数側の加算器572には、シフトレジスタの0段目、8段目の反転、16段目、24段目の反転、・・・152段目の反転という具合にシフトレジスタを8段おきに使用する。もしクロックをL=2の4096[Hz]とすると、シフトレジスタ532は図6の0.4倍の63段で済むが、スペース周波数側の加算器572には、シフトレジスタの0段目、3.2段目の反転、6.4段目、9.6段目の反転、・・・60.8段目の反転という具合にシフトレジスタを3.2段おきに使用することになり、これでは、反転出力を取り出すための適切な段が確保できない。実現のためには0.2段分オフセットしたシフトレジスタがもう一つ必要になるため、L=5の時よりもトータルのレジスタの数は少なくなるが複雑化してしまうのである。なお、マーク周波数側の加算器572には、シフトレジスタの0段目、2段目の反転、4段目、6段目の反転、・・・62段目の反転という具合にシフトレジスタを2段おきに使用すれば良いので、不都合はない。
図7に本発明による第二の実施例を示す。502は第二の実施例の緊急警報信号受信回路である。520は+−比較器であり、非同期(クロックなし)で動作する。具体的には単純に+−比較器520への入力が正であれば+1、+−比較器520への入力が負であれば−1となるように動作する。533はマーク信号の4倍の周波数f=4f=4096[Hz]のクロック信号を発生する発振器である。535は+−比較器520の出力をサンプリングするサンプリング回路であり、537はサンプリング回路535の出力が入力される63段のシフトレジスタである。サンプリング回路535およびシフトレジスタ537は発振器533により周波数f=4096[Hz]で動作する。一方、534はスペース信号の4倍の周波数f=4f=2560[Hz]のクロック信号を発生する発振器である。536は+−比較器520の出力をサンプリングするサンプリング回路であり、538はサンプリング回路536の出力が入力される39段のシフトレジスタである。サンプリング回路536およびシフトレジスタ538は発振器534により周波数f=2560[Hz]で動作する。
図7のシフトレジスタ537を63段とした理由は次のとおりである。緊急警報信号のビットレートは64[bit/sec]である。これに対してシフトレジスタはクロックがf=4096[Hz]で動いているから、1ビットは4096/64=64クロック分に相当する。言い換えると、1ビットは64シフトレジスタ分になる。ところが、シフトレジスタの信号は全て取り出すわけではなく、2つおきに取り出している。したがって、最後の1レジスタは冗長であり、レジスタは63あれば十分である。また、シフトレジスタ538を39段とした理由は次のとおりである。緊急警報信号のビットレートは64[bit/sec]である。これに対してシフトレジスタはクロックがf=2560[Hz]で動いているから、1ビットは2560/64=40クロック分に相当する。言い換えると、1ビットは40シフトレジスタ分になる。ところが、シフトレジスタの信号は全て取り出すわけではなく、2つおきに取り出している。したがって、最後の1レジスタは冗長であり、レジスタは39あれば十分である。
加算器562には、シフトレジスタ537の複数の段の中から周期的に選択された第1の複数の段の出力と第1の複数の段とは異なる第2の複数の段の反転出力が入力され、加算される。図7においては、加算器562には、シフトレジスタ537の第4n段(0≦n≦15)出力と、第4n+2段(0≦n≦15)出力をインバータ群561で反転したものとが加算器562に入力され、加算される。このように加算することにより、周波数が1024Hzの矩形波を信号に掛け算して加算することになり、後述のように、加算器562の出力には、信号と1024Hz矩形波との相互相関が出力される。一方、加算器572には、シフトレジスタ538の複数の段の中から周期的に選択された第1の複数の段の出力と第1の複数の段とは異なる第2の複数の段の反転出力が入力され、加算される。図7においては、加算器572には、シフトレジスタ538の第4n段(0≦n≦9)出力と、第4n+2段(0≦n≦9)出力をインバータ群571で反転したものとが加算器572に入力され、加算される。このように加算することにより、周波数が640Hzの矩形波を信号に掛け算して加算することになり、後述のように、加算器572の出力には、信号と640Hz矩形波との相互相関が出力される。
本実施例では、回路をもっとも簡単にするために、サンプリング回路535、シフトレジスタ537のクロックとしてマーク信号周波数の4倍を用い、サンプリング回路536、シフトレジスタ538のクロックとしてスペース信号周波数の4倍を用いているが、サンプリング回路535、シフトレジスタ537のクロックとしてマーク信号周波数の2n倍(nは2以上の整数)を用い、サンプリング回路536、シフトレジスタ538のクロックとしてスペース信号周波数の2m倍(mは2以上の整数)を用いてもよい。
以下、本実施例の緊急警報信号受信回路502の動作を説明する。復調した音声信号に帯域通過フィルタ510を通して必要な周波数成分のみに帯域制限した後、+−比較器520で2値化する。2値化された音声信号は、マーク信号周波数f=1024[Hz]の4倍の周波数f=4096[Hz]でサンプリング回路535によりサンプリングされ、63段(0〜62段)のシフトレジスタ537に入力される。また、同様にスペース信号周波数f=640[Hz]の4倍の周波数f=2560[Hz]でサンプリング回路536によりサンプリングされ、39段(0〜38段)のシフトレジスタ538に入力される。
シフトレジスタ537の第4n段(0≦n≦15)出力と、第4n+2段(0≦n≦15)出力をインバータ群561で反転したものとが加算器562に入力され、加算信号
Figure 0004789189
を得る。同様に、シフトレジスタ538の第4n段(0≦n≦9)出力と、第4n+2段(0≦n≦9)出力をインバータ群571で反転したものとが加算器572に入力され、加算信号
Figure 0004789189
を得る。
ここで、Δt=1/(2f)およびΔt=1/(2f)とおくと、それぞれ
Figure 0004789189
となる。上式は本発明による第一の実施例における式(3)、(4)と全く同じものである。これに示される通り、D(t)は周波数2f=2048「Hz]で2値サンプリングされた音声信号とマーク信号周波数f=1024[Hz]の余弦波との32Δtの期間、すなわち緊急警報信号の1シンボル期間(1/64[Hz]=15.625[msec])にわたる相互相関と等価であり、音声信号中に緊急警報信号のマーク信号(f=1024[Hz])成分が現れたとき絶対値が大きな値となる。またD(t)は周波数2f=1280[Hz]で2値サンプリングされた音声信号とスペース信号周波数f=640[Hz]の余弦波との20Δtの期間、すなわち緊急警報信号の1シンボル期間(1/64[Hz]=15.625[msec])にわたる相互相関と等価であり、音声信号中に緊急警報信号のスペース信号(f=640[Hz])成分が現れたとき絶対値が大きな値となる。
上記のD(t)およびD(t)は、音声信号のサンプリングのタイミングによってはマークまたはスペース信号の零点近傍になり、マークまたはスペース信号が来ても大きな相関値が得られない場合がある。そのため、D(t)として2f=2048[Hz]の2倍の周波数のf=4096[Hz]でサンプリングされたサンプル点での相互相関信号も毎クロック出力されていることを利用して、加算器562からの出力を2乗回路563により2乗した後、加算器566により2クロック分加算される。また、同様にD(t)として2f=1280[Hz]の2倍の周波数のf=2560[Hz]でサンプリングされたサンプル点での相互相関値も毎クロック出力されていることを利用して、加算器572からの出力を2乗回路573により2乗した後、加算器576により2クロック分加算される。加算された信号は比較器580により比較されて2値信号を得、64[bit/s]符号検出590により緊急警報信号の符号パターンと比較照合し緊急警報信号を検出する。
ここで、式(7)、(8)を1クロック目に加算器562および572から出力される相互相関信号とすると、対応する2クロック目に加算器562および572から出力される相互相関信号はそれぞれ
Figure 0004789189
のように表される。式(9)におけるΣ中の信号
d(t−{k+0.5}Δt)sin(2πf{k+0.5}Δt) (11)
は、式(7)におけるΣ中の信号
d(t−kΔt)cos(2πfkΔt) (12)
を同相信号Iとすると、時間的には
0.5Δt=1/(4f) (13)
だけサンプル点がずれ、従って位相としては
2πf・0.5Δt=π/2 (14)
ずれた信号であるため、直交信号Qに相当する。同様に、式(10)におけるΣ中の信号
d(t−{k+0.5}Δt)sin(2πf{k+0.5}Δt) (15)
は、式(8)におけるΣ中の信号d(t−kΔt)cos(2πfkΔt)を同相信号Iとすると、時間的には
0.5Δt=1/(4f) (16)
だけサンプル点がずれ、従って位相としては
2πf・0.5Δt=π/2 (17)
ずれた信号であるため、直交信号Qに相当する。
このことを考慮すると、本発明の第二の実施例は、図8および図9に示す回路と等価であることがわかる。
図8の回路は、従来の技術である図3のA/D変換器を+−比較器520に置換したものであり、他の回路は全く同様である。図8において、540はマーク信号(1024[Hz])検出回路、550はスペース信号(640[Hz])検出回路であり、これらには+−比較回路520の出力が入力される。マーク信号(1024[Hz])検出回路540では、発振器541によるマーク信号周波数(1024[Hz])の正弦波、余弦波、または矩形波、およびそれを90度(π/2)移相器542を通して出力した90度位相の異なる正弦波、余弦波、または矩形波をそれぞれ乗算器543、544により+−比較器520の出力と乗算し、さらにそれぞれ1シンボル分加算器545、546により1シンボル期間(1/64[sec]=15.625[msec])加算する。なお、加算器545、546は1/2シンボル(1/128[sec]=7.8125[msec])期間の加算でも良い。1シンボル分加算器545、546の出力をそれぞれ2乗回路547、548で2乗し、それらを加算器549で加算する。同様に、発振器551によるスペース信号周波数(640[Hz])の正弦波、余弦波、または矩形波、およびそれを90度(π/2)移相器552を通して出力した90度位相の異なる正弦波、余弦波、または矩形波をそれぞれ乗算器553、554により、比較器520の出力と乗算し、さらにそれぞれ1シンボル分加算器555、556により1シンボル期間(1/64[sec]=15.625[msec])加算する。なお、加算器555、556は1/2シンボル(1/128[sec]=7.8125[msec])期間の加算でも良い。1シンボル分加算器555、556の出力をそれぞれ2乗回路557、558で2乗し、それらを加算器559で加算する。加算器549と加算器559の出力を比較器580で比較し、その出力を64[bit/s]符号検出器590に入力して、緊急警報信号を検出する。
図9では、さらにcos、sinの発生を、図8のf=1024[Hz]発振器541、90度(π/2)移相器542、f=640[Hz]発振器551、90度(π/2)移相器552から、ROMテーブル560および570としたものである。マーク信号(1024[Hz])検出回路525においては、ROMテーブル560は乗算器544に対してsin(2πft)を出力し、乗算器543に対してcos(2πft)を出力する。cos(2πft)はsin(2πft)と90度位相の異なる正弦波であるから、ROMテーブル560はマーク信号周波数の正弦波およびそれと90度位相の異なる正弦波をそれぞれ乗算器544、543に出力していることになる。スペース信号(640[Hz])検出回路526においては、ROMテーブル570は乗算器554に対してsin(2πft)を出力し、乗算器553に対してcos(2πft)を出力する。cos(2πft)はsin(2πft)と90度位相の異なる正弦波であるから、ROMテーブル570はマーク信号周波数の正弦波およびそれと90度位相の異なる正弦波をそれぞれ乗算器544、543に出力していることになる。入力が2値であるのに合わせてcos、sinを2値のテーブル(矩形波のテーブル)としても十分な性能が得られる。
結局、図9の回路では、ROMテーブル560によるマーク信号周波数(1024[Hz])の正弦波、余弦波、または矩形波、およびそれと90度位相の異なる正弦波、余弦波、または矩形波をそれぞれ乗算器544、543により、+−比較器520出力と乗算し、さらにそれぞれ1シンボル分加算器546、545により1シンボル期間(1/64[sec]=15.625[msec])加算する。なお、加算器545、546は1/2シンボル(1/128[sec]=7.8125[msec])期間の加算でも良い。同様に、ROMテーブル570によるスペース信号周波数(640[Hz])の正弦波、余弦波、または矩形波、およびそれと90度位相の異なる余弦波、正弦波、または矩形波をそれぞれ乗算器554、553より、+−比較器520の出力と乗算し、さらにそれぞれ1シンボル分加算器556および555により1シンボル期間(1/64[sec]=15.625[msec])加算する。なお、加算器555、556は1/2シンボル(1/128[sec]=7.8125[msec])期間の加算でも良い。
図3と図8を全体の回路規模で比較すると、図3のA/D変換を例えば8[bit]とした場合、図8における+−比較器出力は1[bit]演算であるため、単純計算で1/8になることがわかる。実際は乗算処理もあるため、さらに回路規模が小さくなる。図9の構成では、さらに回路が簡易化できる。+−比較器520の出力における処理で振幅情報を失っても、位相情報にはマーク信号、スペース信号の情報が全て含まれているため、A/D変換での処理に比べて性能が劣化することはない。
図10(1)から(5)に第二の実施例を用いたときの検波出力を示す。図10(1)から(5)には、それぞれ、(1)雑音なしの場合、(2)SN比=0dBの場合、(3)SN比=−3dBの場合、(4)SN比=−6dBの場合、(5)SN比=−9dBの場合、について、(a)1024[Hz](マーク信号)、(b)640[Hz](スペース信号)、(c)比較器出力の3種類の波形を示す。図10(1)から(5)の雑音なしからSN比=−9dBまで検出誤りはなく、図10(5)よりさらにSN比を悪くしたSN比=−12dBで初めて12回中5回の誤りを観測した。
図11に本発明による第三の実施例を示す。第三の実施例においては、マーク信号検出回路527は2値化されたcosおよびsinのテーブル660と排他的論理和回路643、644と01個数差計数回路645、646と加算器549で構成される。また、スペース信号検出回路528は2値化されたcosおよびsinのテーブル670と排他的論理和回路653、654と01個数差計数回路655、656と加算器559で構成される。
図11において、復調した音声信号に帯域通過フィルタ510を通して必要な周波数成分のみに帯域制限した後、比較器520で2値化する。2値化された音声信号は、マーク信号周波数f=1024[Hz]の4倍の周波数f=4f=4096[Hz]のクロック533でサンプリング回路535によりサンプリングされ、2値化されたcosおよびsinのテーブル660の出力と共に排他的論理和回路643、644に入力され、これら2つの排他的論理和回路出力は、それぞれ過去64データ分の「0」「1」の個数差をカウントする01個数差計数回路645、646に入力される。また、同様にスペース信号周波数f=640[Hz]の4倍の周波数f=4f=2560[Hz]のクロック534でサンプリング回路536によりサンプリングされ、2値化されたcosおよびsinのテーブル670の出力と共に排他的論理和回路653、654に入力され、これらの2つの排他的論理和回路出力は、それぞれ過去40データ分の「0」「1」の個数差をカウントする01個数差計数回路655、656に入力される。
ここで、排他的論理和回路643、644、653、654は、図9の乗算器543、544、553、554に対応するもので、図9において(−1,+1)の2値の信号が乗算器に入力される場合、
(+1)×(+1)=(+1)
(+1)×(−1)=(−1)
(−1)×(+1)=(−1)
(−1)×(−1)=(+1) (18)
となるのに対し、図11において(0,1)の2値の信号が排他的論理和回路643、644、653、654に入力される場合、
(1)XOR(1)=(0)
(1)XOR(0)=(1)
(0)XOR(1)=(1)
(0)XOR(0)=(0) (19)
となる。
式(18)と(19)を、+1→1、−1→0と対応させて比較すると、式(18)と(19)では、丁度論理が反転した結果が得られることがわかる。しかし、排他的論理和回路643、644、653、654の出力は、後段の01個数差計数回路645、646、655、656で1シンボル(マーク信号は64データ、スペース信号は40データ)分の0と1の個数差がカウントされるため、0と1の論理が反転していても個数差としては同じ結果が得られる。すなわち、図11の回路を用いても、図9と同様な相互相関出力が得られることがわかる。図11の01個数差計数回路645、646、655、656は、図9の1シンボル分加算器545、546、555、556および2乗回路547、548、557、558に対応する。ただし、正確には図9の2乗回路547、548、557、558を、絶対値をとる回路に置き換えたものがそれに相当する。2乗回路を絶対値をとる回路に置き換えても、図9の回路全体の出力としては同じものが得られる。
01個数差計数回路645、646の出力は加算器549で加算され、01個数計数回路655、656の出力は加算器559で加算される。加算器549および加算器559の出力は比較器580で比較され、64[bit/s]の信号として出力される。ただし、この際、加算器549の最大値は64であるのに対し、加算器559の出力の最大値は40で8対5の関係にあるため、比較器580では、pを正の実数として、加算器549の出力を5p倍、加算器559の出力を8p倍した上で比較した方が信頼性の高い結果が得られる。比較器580の出力は、64[bit/s]符号検出器590に入力され、緊急警報信号が検出された場合は、緊急警報信号検出フラグが出力される。
図11ではわかりやすいようにマーク周波数とスペース周波数の検出を別々のサンプリング周波数で行う例を示したが、図6のように同じサンプリング周波数でもできる。例えばサンプリング周波数を共に4096Hzとして、マーク信号、スペース信号それぞれ64個の個数差をカウントしても良い。この場合は670のサインテーブルをサンプリング周波数4096[Hz]に合わせ、上段のcos側を(1100 0111 0001 1100 0011 1000 1110 0011)、下段のsin側を(1110 0011 1100 0111 0001 1100 0011 1000)とする必要がある。
以上に説明した各実施例においては回路を用いているが、その一部または全部をコンピュータおよび記憶装置に格納したプログラムを用いて構成してもよい。
また、実施例1、2において1シンボル分加算器で1シンボル期間(1/64[sec]=15.625[msec])加算して相互相関をとっているが、加算する期間はこれに限定されず、必要な正確さで検出結果が得られるように加算すればよい。実施例3において01個数差計数回路でカウントする期間(データ数)も同様である。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
AM/FM/TV放送から緊急警報放送信号を検出するための概要 音声信号から緊急警報放送信号を検出するための従来技術による第1の方法 音声信号から緊急警報放送信号を検出するための従来技術による第2の方法 音声信号から緊急警報放送信号を検出するための従来技術による第3の方法 AM放送から緊急警報放送信号を検出するための従来技術による第4の方法 音声信号から緊急警報放送信号を検出するための本発明による第一の実施例 音声信号から緊急警報放送信号を検出するための本発明による第二の実施例 音声信号から緊急警報放送信号を検出するための本発明による第二の実施例の第一の等価回路 音声信号から緊急警報放送信号を検出するための本発明による第二の実施例の第二の等価回路 本発明による第二の実施例を用いたときの検出波形 音声信号から緊急警報放送信号を検出するための本発明による第三の実施例
符号の説明
501…第一の実施例の緊急警報信号受信回路、510…帯域通過フィルタ(BPF)、520、530…+−比較器、531…発振器、532…シフトレジスタ、562、572…加算器、563、573…2乗回路、564、574…加算器、580…比較器、590…64[bit/s]符号検出器、502…第二の実施例の緊急警報信号受信回路、520…+−比較器、533、534…発振器、535、536…サンプリング回路、537、538…シフトレジスタ、545、546、555、556…1シンボル分加算器、561、571…インバータ群、566、576…加算器、503…第二の実施例の緊急警報信号受信回路の第一の等価回路、540…マーク信号検出回路、550…スペース信号検出回路、541、551…発振器、542、552…90度(π/2)移相器、543、544、553、554…乗算器、547、548、557、558…2乗回路、549、559…加算器、504…第二の実施例の緊急警報信号受信回路の第二の等価回路、525…マーク信号検出回路、526…スペース信号検出回路、560、570…ROMテーブル、505…第三の実施例の緊急警報信号受信回路、527…マーク信号検出回路、528…スペース信号検出回路、643、644、653、654…排他的論理和回路、645、646、655、656…01個数差計数回路、660、670…テーブル

Claims (4)

  1. 互いに異なった周波数を用いたマーク信号およびスペース信号を有する緊急警報信号を受信する緊急警報信号受信装置において、
    復調された信号を2値化する2値化手段と、
    前記2値化した信号と、該マーク信号と同じ周波数を有する周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる周期信号との乗算を行い、これらの2乗値または絶対値を加算するマーク信号検出手段と、
    前記2値化した信号と、該スペース信号と同じ周波数を有する周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる周期信号との乗算を行い、これらの2乗値または絶対値を加算するスペース信号検出手段と、
    前記マーク信号検出手段の出力信号と、前記スペース信号検出手段の出力信号とを比較する比較手段と、
    前記比較手段により比較した信号から緊急警報信号を検出する検出手段と、
    を有することを特徴とする緊急警報信号受信装置。
  2. 互いに異なった周波数を用いたマーク信号およびスペース信号を有する緊急警報信号を受信する緊急警報信号受信装置において、
    復調された信号を2値化する2値化手段と、
    前記2値化した信号と、該マーク信号と同じ周波数を有する2値の周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる2値の周期信号との排他的論理和をとり、シフトレジスタに入力し、シフトレジスタ中の1の個数と0の個数の差の絶対値をとり、これらを加算するマーク信号検出手段と、
    前記2値化した信号と、該スペース信号と同じ周波数を有する2値の周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる2値の周期信号との排他的論理和をとり、シフトレジスタに入力し、シフトレジスタ中の1の個数と0の個数の差の絶対値をとり、これらを加算するスペース信号検出手段と、
    前記マーク信号検出手段の出力信号と、前記スペース信号検出手段の出力信号とを比較する比較手段と、
    前記比較手段により比較した信号から緊急警報信号を検出する検出手段と、
    を有することを特徴とする緊急警報信号受信装置。
  3. 互いに異なった周波数を用いたマーク信号およびスペース信号を有する緊急警報信号を受信する緊急警報信号受信方法において、
    復調された信号を2値化し、
    前記2値化した信号と、該マーク信号と同じ周波数を有する周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる周期信号との乗算を行い、これらの2乗値または絶対値を加算してマーク信号を検出し、
    前記2値化した信号と、該スペース信号と同じ周波数を有する周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる周期信号との乗算を行い、これらの2乗値または絶対値を加算してスペース信号を検出し、
    前記検出したマーク信号と、前記検出したスペース信号とを比較し、
    前記比較した信号から緊急警報信号を検出する、
    ことを特徴とする緊急警報信号受信方法。
  4. 互いに異なった周波数を用いたマーク信号およびスペース信号を有する緊急警報信号を受信する緊急警報信号受信方法において、
    復調された信号を2値化し、
    前記2値化した信号と、該マーク信号と同じ周波数を有する2値の周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる2値の周期信号との排他的論理和をとり、シフトレジスタに入力し、シフトレジスタ中の1の個数と0の個数の差の絶対値をとり、これらを加算してマーク信号を検出し、
    前記2値化した信号と、該スペース信号と同じ周波数を有する2値の周期信号およびこの周期信号と90度位相の異なる2値の周期信号との排他的論理和をとり、シフトレジスタに入力し、シフトレジスタ中の1の個数と0の個数の差の絶対値をとり、これらを加算してスペース信号を検出し、
    前記検出したマーク信号と、前記検出したスペース信号とを比較し、
    前記比較した信号から緊急警報信号を検出する、
    ことを特徴とする緊急警報信号受信方法。
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