JP4788084B2 - 変速機のシフト操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載された変速機、更に詳しくは同期装置を備えた変速機のシフト操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
同期装置を備えた変速機のシフト操作は、変速機とエンジンとの間に配設された摩擦クラッチを断した状態でクラッチスリーブを作動し、シンクロナイザーリングを押し付けて出力軸即ちクラッチスリーブの回転速度とギヤインする変速歯車の回転速度とを同期させた後、クラッチスリーブを変速歯車のドッグ歯と係合する。なお、変速機の同期装置は、上記同期作用時においてはシンクロナイザーリングのチャンファとクラッチスリーブのスプラインのチャンファとが係合しており、同期が完了するとクラッチスリーブの推力によってシンクロナイザーリングを押し退けてドッグ歯と係合するようになっている。即ち、同期装置を備えた変速機のシフト操作においては、ギヤインには同期作用時に最も推力を必要とし、次にドッグ歯のチャンファとクラッチスリーブのスプラインのチャンファとの係合時に推力を必要とする。また、ギヤ抜き時にはギヤ抜き操作開始時からドッグ歯とクラッチスリーブのスプラインとの噛合が解除されるまでの間が推力を必要とする。従って、同期装置を備えた変速機のシフトレバーをシフト方向に作動するシフトアクチュエータは、シフトストローク位置に対応した推力を発生することができれば、最もエネルギー効率の良いシフト操作を実行することができる。
【0003】
一方、上記クラッチスリーブを操作するシフトレバーを作動せしめるシフトアクチュエータとしては、一般に空気圧や油圧等の流体圧を作動源とした流体圧シリンダが用いられている。また近年、圧縮空気源や油圧源を具備していない車両に搭載する変速機のシフトアクチュエータとして、電動モータ式のアクチュエータが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
而して、従来の変速機のシフト操作装置は、ギヤイン作動時およびギヤ抜き作動時ともシフトアクチュエータを全シフトストロークにわたって一定の推力で作動していた。従って、シフトアクチュエータの推力が小さいと、特に同期作用に時間を要することになるのでシフト操作時間が長くなる。一方、シフトアクチュエータの推力を大きくすると、ギヤイン時に大きな衝撃が発生するとともに、無駄なエネルギーを消費することになる。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その主たる技術的課題は、同期装置を備えた変速機のシフトレバーをシフト方向に作動するシフトアクチュエータにシフトストローク位置に対応した推力を発生させ、最もエネルギー効率の良いシフト操作を実行することができる変速機のシフト操作装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記主たる技術的課題を解決するために、本発明によれば、同期装置を備えた変速機のシフトレバーをシフト方向に作動するシフト操作装置であって、
該シフトレバーに連結した作動部材と係合する作動ロッドと、該作動ロッドの外周面に配設された磁石可動体と、該磁石可動体を包囲して配設された筒状の固定ヨークと、該固定ヨークの内側に軸方向に併設された一対のコイルとを具備するシフトアクチュエータと、
該シフトレバーのシフトストローク位置を検出するシフトストロークセンサーと、
該シフトストロークセンサーからの信号に基づいて該シフトアクチュエータの該一対のコイルに供給する電力を制御する制御手段と、を具備し、
該制御手段は、該シフトストロークセンサーによって検出されたシフトストローク位置に対応して該シフトアクチュエータの該一対のコイルに供給する電力を制御する、
ことを特徴とする変速機のシフト操作装置が提供される。
【0007】
上記制御手段は、ギヤイン作動時においては上記一対のコイルに供給する電力を、上記同期装置の同期終了位置までは第1の電力に設定し、同期終了位置を過ぎてから同期装置のクラッチスリーブのチャンファとドッグ歯のチャンファとの係合終了位置までは該第1の電力より低い第2の電力に設定し、クラッチスリーブとドッグ歯との係合終了位置を過ぎたら徐々に低下せしめる。
また、上記制御手段は、ギヤ抜き作動時においては上記一対のコイルに供給する電力を、上記同期装置のクラッチスリーブとドッグ歯との噛合範囲においては上記第2の電力より低い第3の電力に設定し、クラッチスリーブとドッグ歯との噛合範囲を過ぎたら徐々に低下せしめる。
【0008】
また、本発明によれば、同期装置を備えた変速機のシフトレバーをシフト方向に作動するシフト操作装置であって、
該シフトレバーに連結した作動部材を互いに反対方向に作動する第1の電磁ソレノイドと第2の電磁ソレノイドとを具備するシフトアクチュエータと、
該シフトレバーのシフトストローク位置を検出するシフトストロークセンサーと、
該シフトストロークセンサーからの信号に基づいて該シフトアクチュエータの該第1の電磁ソレノイドおよび該第2の電磁ソレノイドに供給する電力を制御する制御手段と、を具備し、
該制御手段は、該シフトストロークセンサーによって検出されたシフトストローク位置に対応して該シフトアクチュエータの該第1の電磁ソレノイドおよび該第2の電磁ソレノイドに供給する電力を、シフトストローク位置に対応する目標推力とそのシフトストローク位置に対応する該第1の電磁ソレノイドおよび該第2の電磁ソレノイドの可動鉄心と固定鉄心との間隔とに基づいて設定する
ことを特徴とする変速機のシフト操作装置が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された変速機のシフト操作装置の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明に従って構成された変速機のシフト操作装置を装備した車両用駆動装置の概略構成ブロック図である。図示の車両用駆動装置1は、原動機としてのディーゼルエンジン11と、流体継手(フルードカップリング)12と、摩擦クラッチとしての湿式多板クラッチ13(CLT)および変速機14とを具備し、これらは直列に配設されている。
【0012】
上記変速機14は同期装置を備えており、変速操作装置2によって変速操作されるようになっている。この変速操作装置2について、図2乃至図8を参照して説明する
図示の実施形態における変速操作装置2は、セレクトアクチュエータ3とシフト操作装置を構成するシフトアクチュエータ5とからなっている。セレクトアクチュエータ3は、円筒状に形成された3個のケーシング31a、31b、31cを具備している。この3個のケーシング31a、31b、31c内にはコントロールシャフト32が配設されており、該コントロールシャフト32の両端部が両側のケーシング31aおよび31cに軸受33aおよび33bを介して回転可能に支持されている。コントロールシャフト32の中間部にはスプライン321が形成されており、該スプライン321部にシフトレバー34と一体的に構成された筒状のシフトスリーブ35が軸方向に摺動可能にスプライン嵌合している。このシフトレバー34およびシフトスリーブ35はステンレス鋼等の非磁性材によって構成されており、シフトレバー34は中央のケーシング31bの下部に形成された開口311bを挿通して配設されている。シフトレバー34の先端部は、第1のセレクト位置SP1(1速−後進セレクト位置)、第2のセレクト位置SP2(3速−2速セレクト位置)、第3のセレクト位置SP3(5速−4速セレクト位置)、第4のセレクト位置SP4(6速セレクト位置)に配設された変速機14の同期装置を作動するためのシフト機構を構成するシフトブロック301、302、303、304と適宜係合するようになっている。
【0013】
上記シフトスリーブ35の外周面には、磁石可動体36が配設されている。この磁石可動体36は、シフトスリーブ35の外周面に装着され軸方向両端面に磁極を備えた環状の永久磁石361と、該永久磁石361の軸方向外側に配設された一対の可動ヨーク362、363とによって構成されている。図示の実施形態における永久磁石361は、図2および図3において右端面がN極に着磁され、左端面がS極に着磁されている。上記一対の可動ヨーク362、363は、磁性材によって環状に形成されている。このように構成された磁石可動体36は、一方(図2および図3において右側)の可動ヨーク362の右端がシフトスリーブ35に形成された段部351に位置決めされ、他方(図2および図3において左側)の可動ヨーク363の左端がシフトスリーブ35に装着されたスナップリング37によって位置決めされて、軸方向の移動が規制されている。磁石可動体36の外周側には、磁石可動体36を包囲して固定ヨーク39が配設されている。この固定ヨーク39は、磁性材によって筒状に形成されており、上記中央のケーシング31bの内周面に装着されている。固定ヨーク39の内側には、一対のコイル40(MC1)、41(MC2)が配設されている。この一対のコイル40(MC1)、41(MC2)は、合成樹脂等の非磁性材によって形成され上記固定ヨーク39の内周面に装着されたボビン42に捲回されている。なお、一対のコイル40(MC1)、41(MC2)は、図示しない電源回路に接続され後述する制御手段100によって電力の供給が制御されるようになっている。また、一対のコイル40(MC1)、41(MC2)の軸方向長さは、上記第1のセレクト位置SP1から第4のセレクト位置SP4までのセレクト長さに略対応した長さに設定されている。上記固定ヨーク39の両側には、それぞれ端壁43、44が装着されている。この端壁43、44の内周部には、上記シフトスリーブ35の外周面に接触するシール部材45、46がそれぞれ装着されている。
【0014】
セレクトアクチュエータ3は以上のように構成されており、上記シフトスリーブ35に配設された磁石可動体36と固定ヨーク39および一対のコイル40、41とによって構成されるリニアモータの原理によって作動する。以下その作動について図4を参照して説明する。
図示の実施形態におけるセレクトアクチュエータ3においては、図4の(a)および図4の(b)に示すように永久磁石361のN極、一方の可動ヨーク362、一方のコイル40(MC1)、固定ヨーク39、他方のコイル41(MC2)、他方の可動ヨーク363、永久磁石361のS極を通る磁気回路368が形成される。このような状態において、一対のコイル40(MC1)、41(MC2)に図4の(a)で示す方向にそれぞれ反対方向の電流を流すと、フレミングの左手の法則に従って永久磁石361即ちシフトスリーブ35には図4の(a)において矢印で示すように右方に推力が発生する。一方、一対のコイル40(MC1)、41(MC2)に図4の(b)で示すように図4の(a)と反対方向に電流を流すと、フレミングの左手の法則に従って永久磁石361即ちシフトスリーブ35には図4の(b)において矢印で示すように左方に推力が発生する。上記永久磁石361即ちシフトスリーブ35に発生する推力の大きさは、一対のコイル40(MC1)、41(MC2)に供給する電力量によって決まる。
【0015】
図示の実施形態におけるセレクトアクチュエータ3は、上記永久磁石361即ちシフトスリーブ35に作用する推力の大きさと協働してシフトレバー34を上記第1のセレクト位置SP1、第2のセレクト位置SP2、第3のセレクト位置SP3、第4のセレクト位置SP4に位置規制するための第1のセレクト位置規制手段47および第2のセレクト位置規制手段48を具備している。第1のセレクト位置規制手段47は、中央のケーシング31bの図2および図3において右端部に所定の間隔を置いて装着されたスナップリング471、472と、該スナップリング471と472との間に配設された圧縮コイルばね473と、該圧縮コイルばね473と一方のスナップリング471との間に配設された移動リング474と、該移動リング474が図2および図3において右方に所定量移動したとき当接して移動リング474の移動を規制するストッパ475とからなっている。
【0016】
以上のように構成された第1のセレクト位置規制手段47は、図2および図3に示す状態から上記一対のコイル40(MC1)、41(MC2)に例えば2.4Vの電圧で図4の(a)に示すように電流を流すと、永久磁石361即ちシフトスリーブ35が図2および図3において右方に移動し、シフトスリーブ35の図2および図3において右端が移動リング474に当接して位置規制される。この状態においては、永久磁石361即ちシフトスリーブ35に作用する推力よりコイルばね473のばね力の方が大きくなるように設定されており、このため、移動リング474に当接したシフトスリーブ35は移動リング474が一方のスナップリング471に当接した位置に停止せしめられる。このとき、シフトスリーブ35と一体に構成されたシフトレバー34は、第2のセレクト位置SP2に位置付けされる。次に、上記一対のコイル40(MC1)、41(MC2)に例えば4.8Vの電圧で図4の(a)に示すように電流を流すと、ヨーク36即ちシフトスリーブ35に作用する推力がコイルばね473のばね力より大きくなるように設定されており、このため、シフトスリーブ35は移動リング474と当接した後にコイルばね473のばね力に抗して図2および図3において右方に移動し、移動リング474がストッパ475に当接した位置で停止される。このとき、シフトスリーブ35と一体に構成されたシフトレバー34は、第1のセレクト位置SP1に位置付けされる。
【0017】
次に、上記第2のセレクト位置規制手段48について説明する。
第2のセレクト位置規制手段48は、中央のケーシング31bの図2および図3において左端部に所定の間隔を置いて装着されたスナップリング481、482と、該スナップリング481と482との間に配設されたコイルばね483と、該コイルばね483と一方のスナップリング481との間に配設された移動リング484と、該移動リング484が図2および図3において左方に所定量移動したとき当接して移動リング484の移動を規制するストッパ485とからなっている。
【0018】
以上のように構成された第2のセレクト位置規制手段48は、図2および図3に示す状態から上記一対のコイル40(MC1)、41(MC2)に例えば2.4Vの電圧で図4の(b)に示すように電流を流すと、永久磁石361即ちシフトスリーブ35が図2および図3において左方に移動し、シフトスリーブ35の図2および図3において左端が移動リング484に当接して位置規制される。この状態においては、永久磁石361即ちシフトスリーブ35に作用する推力よりコイルばね483のばね力の方が大きくなるように設定されており、このため、移動リング484に当接したシフトスリーブ35は移動リング484が一方のスナップリング481に当接した位置に停止せしめられる。このとき、シフトスリーブ35と一体に構成されたシフトレバー34は、第3のセレクト位置SP3に位置付けされる。次に、上記一対のコイル40(MC1)、41(MC2)に例えば4.8Vの電圧で図4の(b)に示すように電流を流すと、永久磁石361即ちシフトスリーブ35に作用する推力がコイルばね483のばね力より大きくなるように設定されており、このため、シフトスリーブ35は移動リング484と当接した後にコイルばね483のばね力に抗して図2および図3において左方に移動し、移動リング484がストッパ485に当接した位置で停止される。このとき、シフトスリーブ35と一体に構成されたシフトレバー34は、第4のセレクト位置SP4に位置付けされる。
以上のように、図示の実施形態においては第1のセレクト位置規制手段47および第2のセレクト位置規制手段48を設けたので、一対のコイル40(MC1)、41(MC2)に供給する電力量を制御することにより、位置制御することなくシフトレバー34を所定のセレクト位置に位置付けることが可能となる。
【0019】
図示の実施形態における変速操作装置は、上記シフトレバー34と一体に構成されたシフトスリーブ35の位置、即ちセレクト方向の位置を検出するためのセレクト位置検出センサ8(SES)を具備している。このセレクト位置検出センサ8(SES)はポテンショメータからなり、その回動軸81にレバー82の一端部が取り付けられており、このレバー82の他端部に取り付けられた係合ピン83が上記シフトスリーブ35に設けられた係合溝352に係合している。従って、シフトスリーブ35が図2において左右に移動すると、レバー82が回動軸81を中心として揺動するため、回動軸81が回動してシフトスリーブ35の作動位置、即ちセレクト方向位置を検出することができる。このセレクト位置検出センサ8(SES)からの信号に基づいて、後述する制御手段100により上記セレクトアクチュエータ3のコイル40(MC1)、41(MC2)に印加する電圧および電流の方向を制御することによって、上記シフトレバー34を所望のセレクト位置に位置付けることができる。
【0020】
また、図示の実施形態における変速操作装置2は、上記シフトレバー34と一体に構成されたシフトスリーブ35を装着したコントロールシャフト32の回動位置、即ちシフトストローク位置を検出するシフトストローク位置検出センサ9(SIS)を具備している。このシフトストローク位置検出センサ9(SIS)はポテンショメータからなり、その回動軸91が上記コントロールシャフト32に連結されている。従って、コントロールシャフト32が回動すると回動軸91が回動してコントロールシャフト32の回動位置、即ちシフトストローク位置を検出することができる。
【0021】
次に、本発明に従って構成されたシフトアクチュエータの第1の実施形態について、主に図5を参照して説明する。図5は、図2におけるB−B線断面図である。
図5に示す第1の実施形態におけるシフトアクチュエータ5は、ケーシング51と、該ケーシング51の中心部に配設され上記セレクトアクチュエータ3のケーシング31a、31b、31c内に配設されたコントロールシャフト32に装着された作動レバー50と係合する作動ロッド52と、該作動ロッド52の外周面に配設された磁石可動体53と、該磁石可動体53を包囲してケーシング51の内側に配設された筒状の固定ヨーク54と、該固定ヨーク54の内側に軸方向に併設された一対のコイル55(MC3)、56(MC4)とを具備している。なお、上記作動ロッド52と係合する作動レバー50は、その基部にコントロールシャフト32と嵌合する穴501を備えており、該穴501の内周面に形成されたキー溝502とコントロールシャフト32の外周面に形成されたキー溝322にキー503を嵌合することによりコントロールシャフト32と一体的に回動するように構成されている。この作動レバー50は、コントロールシャフト32および上記シフトスリーブ35を介してシフトレバー34に連結した作動部材として機能し、図2および図3において左側のケーシング31aの下部に形成された開口311aを挿通して配設されている。
【0022】
ケーシング51は、図示の実施形態においてはステンレス鋼やアルミニウム合金等の非磁性材によって円筒状に形成されている。作動ロッド52は、ステンレス鋼等の非磁性材によって構成され、その図5において左端部には切欠溝521が形成されており、この切欠溝521に作動レバー50先端部が係合するように構成されている。
【0023】
磁石可動体53は、上記作動ロッド52の外周面に装着された可動ヨーク531と、該可動ヨーク531の外周面に上記一対のコイル55(MC3)、56(MC4)の内周面と対向して配設された環状の永久磁石532とを具備している。上記可動ヨーク531は磁性材によって形成され、永久磁石532が装着される筒状部531aと、該筒状部531aの両端にそれぞれ設けられた環状の鍔部531b、531cとを有しており、鍔部531b、531cの外周面が上記固定ヨーク54の内周面に近接して構成されている。鍔部531b、531cの外周面と固定ヨーク54の内周面との隙間は小さいほど望ましいが、製作誤差等を考慮して図示の実施形態においては0.5mmに設定されている。このように構成された可動ヨーク531は、その両側にそれぞれ配設され作動ロッド52に装着されたスナップリング535、536によって軸方向移動が規制されている。上記永久磁石532は、外周面および内周面に磁極を備えており、図示の実施形態においては外周面にN極が内周面にS極が形成されている。このように形成された永久磁石532は、可動ヨーク531の筒状部531aの外周面に装着されており、その両側にそれぞれ配設され可動ヨーク531の筒状部531aに装着されたスナップリング533、534によって軸方向移動が規制されている。
【0024】
上記固定ヨーク54は、磁性材によって形成されケーシング51の内周面に装着されている。上記一対のコイル55(MC3)、56(MC4)は、合成樹脂等の非磁性材によって形成され上記固定ヨーク54の内周面に装着されたボビン57に捲回されている。この一対のコイル55(MC3)、56(MC4)は、図示しない電源回路に接続され後述する制御手段100によって電力の供給が制御されるようになっている。なお、一対のコイル55(MC3)、56(MC4)の軸方向長さは、シフトアクチュエータ5の作動ストロークによって適宜設定される。
【0025】
上記ケーシング51の両側には、それぞれ端壁61、62が装着されている。この端壁61、62は、ステンレス鋼やアルミニウム合金或いは適宜の合成樹脂等の非磁性材によって形成されており、それぞれ中心部に上記作動ロッド52が挿通する穴611、621が設けられている。この穴611、621を挿通して配設される作動ロッド52は、穴611、621の内周面によって軸方向に摺動可能に支持される。なお、端壁61、62のそれぞれ外側内周部には切欠部612、622が形成されており、この切欠部612、622にそれぞれシール部材63、64が装着されている。
【0026】
第1の実施形態におけるシフトアクチュエータ5は以上のように構成されており、以下その作動について図6を参照して説明する。
シフトアクチュエータ5においては、図6の(a)乃至図6の(d)に示すように永久磁石532による第1の磁束回路537および第2の磁束回路538が形成される。即ち、図示の実施形態におけるシフトアクチュエータ5においては、永久磁石532のN極、一対のコイルの一方コイル55(MC3)、固定ヨーク54、可動ヨーク531の鍔部531b、可動ヨーク531の筒状部531a、永久磁石532のS極を通る第1の磁気回路537と、永久磁石532のN極、一対のコイルの他方コイル56(MC4)、固定ヨーク54、可動ヨーク531の鍔部531c、可動ヨーク531の筒状部531a、永久磁石532のS極を通る第2の磁気回路538が形成される。
【0027】
作動ロッド52の作動位置が図6の(a)に示すニュートラル位置(中立位置)にある状態で、一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)に図6の(a)に示すように互いに反対方向に電流を流すと、フレミングの左手の法則に従って、磁石可動体53即ち作動ロッド52には矢印で示すように互いに打ち消し合う方向に推力が発生する。従って、作動ロッド52は図5および図6の(a)で示すニュートラル位置(中立位置)に維持される。
【0028】
次に、作動ロッド52の作動位置がニュートラル位置(中立位置)にある状態で、一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)に図6の(b)に示すように同じ方向に電流を流すと、磁石可動体53即ち作動ロッド52には図6の(b)において矢印で示すように左方に推力が発生する。この結果、作動ロッド52が図5において左方に移動し、作動ロッド52に先端部が係合している作動レバー50を介してコントロールシャフト32が図5において時計方向に回動する。これにより、コントロールシャフト32に装着されたシフトスリーブ35と一体に構成されたシフトレバー34が一方向にシフト作動せしめられる。
【0029】
また、作動ロッド52の作動位置がニュートラル位置(中立位置)にある状態で、一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)に図6の(c)に示すように上記図6の(b)と反対方向に電流を流すと、磁石可動体53即ち作動ロッド52には図6の(c)において矢印で示すように右方に推力が発生する。この結果、作動ロッド52が図5において右方に移動し、作動レバー50を介してコントロールシャフト32が図5において反時計方向に回動する。これにより、コントロールシャフト32に装着されたシフトスリーブ35と一体に構成されたシフトレバー34が他方向にシフト作動せしめられる。
【0030】
一方、作動ロッド52が図5において左方に移動せしめられた状態で、一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)に図6の(d)に示すように互いに反対方向に電流を流すと、磁石可動体53即ち作動ロッド52には矢印で示すように互いに打ち消し合う方向に推力が発生する。このとき、作動ロッド52即ち磁石可動体53が左方に移動せしめられた状態では、永久磁石532によってによって形成される第1の磁束回路537と第2の磁束回路538によりコイルを通る磁束が生じるが、コイル56(MC4)を通る磁束量の方がコイル55(MC3)を通る磁束量より多くなる。従って、他方のコイルの56(MC3)に図6の(d)に示す方向に電流を流すことによって磁石可動体53即ち作動ロッド52に発生する右方への推力は、一方のコイル55(MC3)に図6の(d)に示す方向に電流を流すことによって磁石可動体53即ち作動ロッド52に発生する左方への推力より大きくなる。この結果、作動ロッド52は、図6の(d)において右方向に移動する。このようにして、作動ロッド52が図6の(d)において右方向に移動すると、ニュートラル位置(中立位置)に近づくに従って、コイル56(MC4)を通る磁束量が低下し、コイル55(MC3)を通る磁束量が増加する。そして、作動ロッド52がニュートラル位置(中立位置)に達すると、コイル55(MC3)とコイル56(MC4)を通る磁束量が同等となり、この結果、作動ロッド52に発生する左方への推力と右方への推力が等しくなって、作動ロッド52はニュートラル位置(中立位置)で停止する。
【0031】
以上のように、第1の実施形態におけるシフトアクチュエータ5は、作動ロッド52が磁石可動体53と固定ヨーク54および一対のコイル55(MC3)、56(MC4)とによって構成されるリニアモータの原理によって作動するので、回転機構がなく耐久性が向上するとともに、電動モータを用いたアクチュエータのようにボールネジ機構や歯車機構からなる減速機構が不要となるので、コンパクトに構成することができるとともに、作動速度を速くすることができる。また、第1の実施形態におけるシフトアクチュエータ5は、磁石可動体53を構成する可動ヨーク531の鍔部531bおよび531cの外周面が固定ヨーク54の内周面と近接して構成されているので、磁束に対する大きなエアーギャップがコイル55(MC3)、56(MC4)部のみとなるため、永久磁石532による第1の磁束回路537および第2の磁束回路538中のエアーギャップを可及的に小さくすることができ、大きな推力を得ることができる。
【0032】
次に、本発明に従って構成されたシフトアクチュエータの第2の実施形態について、図7および図8を参照して説明する。
図7に示す第2の実施形態におけるシフトアクチュエータ5aは、作動ロッド52に配設される磁石可動体53aが上記第1の実施形態におけるシフトアクチュエータ5の磁石可動体53と相違するが、その他の構成部材は上記第1の実施形態におけるシフトアクチュエータ5と実質的に同一でよい。従って、図7には第1の実施形態におけるシフトアクチュエータ5を構成する各構成部材と同一部材には同一符号を付してある。
【0033】
第2の実施形態におけるシフトアクチュエータ5aを構成する磁石可動体53aは、作動ロッド52の外周面に上記一対のコイル55(MC3)、56(MC4)の内周面と対向して配設された中間ヨーク530aと、該中間ヨーク530aを挟んで両側にそれぞれ配設された一対の永久磁石532a、533aと、該一対の永久磁石532a、533aのそれぞれ軸方向外側にそれぞれ配設された一対の可動ヨーク534a、535aとを具備している。中間ヨーク530aは、磁性材によって環状に形成されている。上記一対の永久磁石532a、533aは、軸方向両端面に磁極を備えており、図示の実施形態においては互いに対向する端面にN極が形成され、互いに軸方向外側端面にS極が形成されている。上記一対の可動ヨーク534a、535aはそれぞれ磁性材によって形成され、それぞれ筒状部534c、535cと、該筒状部534c、535cのそれぞれ軸方向外側端に設けられた環状の鍔部534d、535dとを有しており、鍔部534d、535dの外周面が上記固定ヨーク54の内周面に近接して構成されている。鍔部534d、535dの外周面と固定ヨーク54の内周面との隙間は、上記第1の実施形態おけるシフトアクチュエータ5と同様に0.5mmに設定されている。なお、上記一対の可動ヨーク534a、535aは、図示の実施形態においてはそれぞれ筒状部534c、535cと鍔部534d、535dとによって構成した例を示したが、外周面が上記固定ヨーク54の内周面に近接する鍔部のみによって構成してもよい。このように構成された一対の可動ヨーク534a、535aは、その軸方向外側にそれぞれ配設され作動ロッド52に装着されたスナップリング58a、59aによって軸方向移動が規制されている。
【0034】
第2の実施形態におけるシフトアクチュエータ5aは以上のように構成されており、以下その作動について図8を参照して説明する。
第2の実施形態におけるシフトアクチュエータ5aにおいては、図8の(a)乃至図8の(d)に示すように一対の永久磁石532a、533aによる第1の磁束回路537aおよび第2の磁束回路538aが形成される。
作動ロッド52の作動位置が図8の(a)に示すニュートラル位置(中立位置)にある状態で、一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)に図8の(a)に示すように互いに反対方向に電流を流すと、フレミングの左手の法則に従って、磁石可動体53a即ち作動ロッド52には矢印で示すように互いに打ち消し合う方向に推力が発生する。従って、作動ロッド52は図7および図8の(a)で示すニュートラル位置(中立位置)に維持される。
【0035】
次に、作動ロッド52の作動位置がニュートラル位置(中立位置)にある状態で、一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)に図8の(b)に示すように同じ方向に電流を流すと、磁石可動体53a即ち作動ロッド52には図8の(b)において矢印で示すように左方に推力が発生する。この結果、作動ロッド52が図8の(b)において左方に移動せしめられる。
【0036】
また、作動ロッド52の作動位置がニュートラル位置(中立位置)にある状態で、一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)に図8の(c)に示すように上記図8の(b)と反対方向に電流を流すと、磁石可動体53a即ち作動ロッド52には図8の(c)において矢印で示すように右方に推力が発生する。この結果、作動ロッド52が図8の(c)において右方に移動せしめられる。
【0037】
一方、作動ロッド52が図8において左方に移動せしめられた状態で、一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)に図8の(d)に示すように互いに反対方向に電流を流すと、第1の磁束回路537aおよび第2の磁束回路538aとも他方のコイルの56(MC4)を通っているので、他方のコイルの56(MC4)に流れる電流によって磁石可動体53a即ち作動ロッド52には図8の(d)において矢印で示すように右方に推力が発生する。このようにして、作動ロッド52が図8の(d)において右方向に移動すると、ニュートラル位置(中立位置)に近づくに従って、一方の永久磁石532aによって形成される第1の磁束回路537aが一方のコイルの55(MC3)を通過するようになるため、一方のコイルの55(MC3)に流れる電流によって磁石可動体53a即ち作動ロッド52には図8の(d)において左方に推力が作用する。この一方のコイルの55(MC3)に流れる電流による左方への推力は、磁石可動体53a即ち作動ロッド52がニュートラル位置(中立位置)に近づくに従って増加する。そして、磁石可動体53a即ち作動ロッド52がニュートラル位置(中立位置)に達すると、一方のコイルの55(MC3)に流れる電流による左方への推力と他方のコイルの56(MC4)に流れる電流による右方への推力とが同等となり、この結果、磁石可動体53a即ち作動ロッド52はニュートラル位置(中立位置)で停止する。
【0038】
以上のように、第2の実施形態におけるシフトアクチュエータ5aは、磁石可動体53aを構成する一対の永久磁石532a、533aが中間ヨーク530aを挟んで配設され、この一対の永久磁石532a、533aの互いに対向する端面にN極が形成されているので、両永久磁石532a、533aから出た磁束は互いに反発しつつ一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)に向かう。従って、第2の実施形態におけるシフトアクチュエータ5aにおいては、磁束が一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)を直交する状態で通過するため、磁石可動体53a即ち作動ロッド52に発生する推力を大きくすることができる。なお、一対の永久磁石532a、533aの互いに対向する端面にはS極を形成してもよい。即ち、一対の永久磁石532a、533aの互いに対向する端面が同極に形成されていることが望ましい。また、第2の実施形態におけるシフトアクチュエータ5aにおいては、固定ヨーク54の内周面と磁石可動体53aを構成する一対の可動ヨーク534a、535aの鍔部534d、535dの外周面とが近接して構成されているので、磁束に対する大きなエアーギャップが一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)のみとなる。従って、第2の実施形態におけるシフトアクチュエータ5aは、一対の永久磁石532a、533aによる磁束回路中のエアーギャップを可及的に小さくすることができ、大きな推力を得ることができる。
【0039】
次に、図1に戻って説明する。
図示の実施形態においては、上記変速機14の入力軸141の回転速度を検出する入力軸回転速度検出手段111(ISS)と、上記変速機14の出力軸142の回転速度を検出する出力軸回転速度検出手段112(OSS)を具備している。入力軸回転速度検出手段111(ISS)は、変速機14の入力軸141に対向して配設されたパルス発生器からなり、その検出信号を制御手段100に送出する。また、出力軸回転速度検出手段112(OSS)は、変速機14の出力軸142に対向して配設されたパルス発生器からなり、その検出信号を制御手段100に送出する。更に、図示の実施形態においては、目標変速段を指示する目標変速段指示手段113(GCS)を備えており、この目標変速段指示手段113(GCS)はその変速指示信号を制御手段100に送出する。
【0040】
制御手段100は、マイクロコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プログラムを格納するリードオンリメモリ(ROM)102と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)103と、タイマー(T)104と、入力インターフェース105および出力インターフェース106とを備えている。このように構成された制御手段100の入力インターフェース105には、上記セレクト位置検出センサ8(SES)、シフトストローク位置検出センサ9(SIS)、入力軸回転速度検出手段111(ISS)、出力軸回転速度検出手段112(OSS)、目標変速段指示手段113(GCS)等からの信号が入力される。また、出力インターフェース106からは、上記セレクトアクチュエータ3の一対のコイル40(MC1)、41(MC2)およびシフトアクチュエータ5の一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)、上記湿式多板クラッチ13(CLT)の図示しない制御弁等に制御信号を出力する。
【0041】
次に、上記変速機14の同期装置におけるクラッチスリーブのスプラインと、変速歯車のドッグ歯およびシンクロナイザーリングの歯との関係を図9を参照して説明する。
図9において、151は同期装置におけるクラッチスリーブ15のスプライン、161aはクラッチスリーブ15と係合する一方の変速歯車161のドッグ歯、171aはクラッチスリーブ15とドッグ歯161aとの間に配設されたシンクロナイザーリング171の歯、162aはクラッチスリーブ15と係合する他方の変速歯車162のドッグ歯、172aはクラッチスリーブ15とドッグ歯162aとの間に配設されたシンクロナイザーリング172の歯である。
図9においては、ニュートラル状態でのクラッチスリーブ15のシフトストローク位置をP7としている。このニュートラル状態から一方の変速歯車161側(図9において左側)へクラッチスリーブ15を移動し、シンクロナイザーリング171の歯171aのチャンファ前端に達する位置のシフトストローク位置(ギヤイン時における同期開始位置)がP6、シンクロナイザーリング171の歯171aのチャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置がP5、クラッチスリーブ15のスプライン151のチャンファの後端がシンクロナイザーリング171の歯171aのチャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置(ギヤイン時における同期終了位置)がP5a、シンクロナイザーリング171の歯171aの後端に達する位置のシフトストローク位置がP4、一方の変速歯車161用のドッグ歯161aのチャンファ前端に達する位置のシフトストローク位置がP3、ドッグ歯161aのチャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置がP2、クラッチスリーブ15のスプライン151のチャンファの後端がドッグ歯161aのチャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置(クラッチスリーブのチャンファとドッグ歯のチャンファとの係合終了位置)がP2a、ドッグ歯161aの後端に達する位置のシフトストローク位置がP1とされている。
【0042】
一方、ニュートラル状態から他方の変速歯車162側(図9において右側)へクラッチスリーブ15を移動し、シンクロナイザーリング172の歯172aのチャンファ前端に達する位置のシフトストローク位置(ギヤイン時における同期開始位置)がP8、シンクロナイザーリング172の歯172aのチャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置がP9、クラッチスリーブ15のスプライン151のチャンファの後端がシンクロナイザーリング172の歯172aのチャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置(ギヤイン時における同期終了位置)がP9a、シンクロナイザーリング172の歯172aの後端に達する位置のシフトストローク位置がP10、他方の変速歯車162用のドッグ歯162aのチャンファ前端に達する位置のシフトストローク位置がP11、ドッグ歯162aのチャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置がP12、クラッチスリーブ15のスプライン151のチャンファの後端がドッグ歯162aのチャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置(クラッチスリーブのチャンファとドッグ歯のチャンファとの係合終了位置)がP12a、ドッグ歯162aの後端に達する位置のシフトストローク位置がP13とされている。このシフトストローク位置は、上記シフトストローク位置検出センサ9(SIS)によって検出される。なお、シフトストローク位置検出センサ9(SIS)は、図示の実施形態においてはシフトストローク位置がP1のときに最も小さい値の電圧信号を出力し、シフトストローク位置がP13側に行くに従い出力電圧が漸次増大しP13のときに最も大きい値の電圧信号を出力するように構成されている。
【0043】
図示の実施形態における変速機のシフト操作装置は以上のように構成されており、以下上記制御手段100のシフト制御の動作手順を図10および図11に示すフローチャートを参照して説明する。
制御手段100は、先ずステップS1において目標変速段指示手段113(GCS)によって指示された目標変速段とセレクト位置検出センサ8(SES)およびシフトストローク位置検出センサ9(SIS)からの検出信号に基づいて判定される現変速段が一致していないか否かをチェックする。目標変速段と現変速段が一致していれば、変速操作する必要がないので本ルーチンは終了する。ステップS1において目標変速段と現変速段が一致していなければ、制御手段100はステップS2に進んで、湿式多板クラッチ13(CLT)の断制御を実行する。そして、制御手段100はステップS3に進んで、シフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P6<P<P8)に有るか否かをチェックする。シフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P6<P<P8)でない場合には、制御手段100はステップS4に進んで上記シフトアクチュエータ5の一対のコイル55(MC3)、56(MC4)に所定の電圧を印加する。この結果、シフトアクチュエータ5は、上述したようにニュートラル位置(中立位置)に向けて作動せしめられる。このとき、一方のコイル55(MC3)には図6の(a)および図8の(a)に示すように一方向に電流が流れるように制御し、他方のコイル56(MC4)には図6の(a)および図8の(a)に示すように他方向に電流が流れるように制御する。このニュートラル位置への制御(ギヤ抜き制御)においては、シフトストローク位置PがP1またはP13からP2aまたはP12a(クラッチスリーブとドッグ歯との噛合範囲)までは一対のコイル55(MC3)、56(MC4)に印加する電圧を第3の設定電圧V3とし、シフトストローク位置PがP2aまたはP12aよりニュートラル側においては一対のコイル55(MC3)、56(MC4)に印加する電圧を徐々に低下せしめる。なお、上記一対のコイル55(MC3)、56(MC4)に印加する第3の設定電圧V3は、後述するギヤイン制御時における第1の設定電圧V1および第2の設定電圧V2より低い値に設定されている。
【0044】
上記ステップS4において一対のコイルの55(MC3)、56(MC4)に所定の電圧を印加したならば、制御手段100は上記ステップS3に移行してシフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P6<P<P8)となったか否かをチェックする。シフトストローク位置Pが未だニュートラル範囲(P6<P<P8)に達しない場合には、ステップS3およびステップS4を繰り返し実行する。
【0045】
上記ステップS3においてシフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P6<P<P8)になったならば、制御手段100はステップS5に進んでセレクト制御を実行する。このセレクト制御は、指示された目標変速段のセレクト位置に対応して上述したようにセレクトアクチュエータ3の一対のコイル40(MC1)または41(MC2)に印加する電圧を制御することによって行うことができる。
【0046】
上記ステップS5においてセレクト制御を実行したならば、制御手段100はステップS6に進んで目標変速段指示手段113(GCS)によって指示された目標変速段が第1速、第3速、第5速のいずれかであるか否かをチェックする。目標変速段が第1速、第3速、第5速のいずれかでない場合には、制御手段100はステップS7に進んで目標変速段指示手段113(GCS)によって指示された目標変速段が後進(R)、第2速、第4速、第6速のいずれかであるか否かをチェックする。目標変速段が後進(R)、第2速、第4速、第6速のいずれかでない場合は、制御手段100は目標変速段がニュートラルであると判断し、変速操作する必要がないので本ルーチンは終了する。
【0047】
上記ステップS6において目標変速段が第1速、第3速、第5速のいずれかであると判定した場合には、制御手段100はステップS8に進んでシフトアクチュエータ5の一対のコイル55(MC3)、56(MC4)に例えば第1の設定電圧(V1)を印加する。このとき、一対のコイル55(MC3)、56(MC4)には図6の(b)および図8の(b)に示すように一方向に電流が流れるように制御する。この結果、シフトアクチュエータ5は、上述したように一方の変速歯車161側に向けて作動せしめられる。次に、制御手段100はステップS9に進んで、シフトストローク位置Pがクラッチスリーブ15のスプライン151のチャンファの後端がシンクロナイザーリング171の歯171aのチャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置(ギヤイン時における同期終了位置)P5aを越えた(P<P5a)か否かをチェックする。シフトストローク位置PがP5aを越えない場合には、制御手段100はステップS8に戻ってステップS8およびステップS9を繰り返し実行する。ステップS9においてシフトストローク位置PがP5aを越えた(P<P5a)場合には、制御手段100はステップS10に進んでシフトアクチュエータ5の一対のコイル55(MC3)、56(MC4)に上記第1の設定電圧(V1)より低い第2の設定電圧(V2)を印加する。このときも、一対のコイル55(MC3)、56(MC4)には図6の(b)および図8の(b)に示すように一方向に電流が流れるように制御する。
【0048】
次に、制御手段100はステップS11に進んで、シフトストローク位置Pがクラッチスリーブ15のスプライン151のチャンファの後端がドッグ歯161aのチャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置P2a(クラッチスリーブのチャンファとドッグ歯のチャンファとの係合終了位置)を越えた(P<P2a)か否かをチェックする。シフトストローク位置PがP2aを越えない場合には、制御手段100はステップS10に戻ってステップS10およびステップS11を繰り返し実行する。ステップS11においてシフトストローク位置PがP2aを越えた(P<P2a)場合には、制御手段100はステップS12に進んでシフトアクチュエータ5の一対のコイル55(MC3)、56(MC4)に印加する電圧を徐々に低下せしめる。
【0049】
そして、制御手段100はステップS13に進んで、シフトストローク位置Pがドッグ歯161aの後端に達する位置P1(シフトストロークエンド)に達したか否かをチェックする。シフトストローク位置PがシフトストロークエンドP1に達しない場合には、制御手段100はステップS12およびステップS13を繰り返し実行する。ステップS13においてシフトストローク位置PがシフトストロークエンドP1に達した場合には、制御手段100はクラッチスリーブ15のスプライン151と一方の変速歯車161のドッグ歯161aとが噛合しギヤイン動作が終了したものと判断し、ステップS14に進んでシフトアクチュエータ5の一対のコイル55(MC3)、56(MC4)を除勢(OFF)する。そして、制御手段100はステップS15に進んで、湿式多板クラッチ13(CLT)の接制御を実行する。
【0050】
次に、上記ステップS7において目標変速段指示手段113(GCS)によって指示された目標変速段が後進(R)、第2速、第4速、第6速のいずれかである場合について説明する。
上記ステップS7において目標変速段が後進(R)、第2速、第4速、第6速のいずれかであると判定した場合には、制御手段100はステップS16に進んでシフトアクチュエータ5の一対のコイル55(MC3)、56(MC4)に例えば第1の設定電圧(V1)を印加する。このとき、一対のコイル55(MC3)、56(MC4)には図6の(c)および図8の(c)に示すように他方向に電流が流れるように制御する。この結果、シフトアクチュエータ5は、上述したように他方の変速歯車162側に向けて作動せしめられる。次に、制御手段100はステップS17に進んで、シフトストローク位置Pがクラッチスリーブ15のスプライン151のチャンファの後端がシンクロナイザーリング172の歯172aのチャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置(ギヤイン時における同期終了位置)P9aを越えた(P>P9a)か否かをチェックする。シフトストローク位置PがP9aを越えない場合には、制御手段100はステップS16に戻ってステップS16およびステップS1を繰り返し実行する。ステップS17においてシフトストローク位置PがP9aを越えた(P>P9a)場合には、制御手段100はステップS18に進んでシフトアクチュエータ5の一対のコイル55(MC3)、56(MC4)に上記第1の設定電圧(V1)より低い第2の設定電圧(V2)を印加する。このときも、一対のコイル55(MC3)、56(MC4)には図6の(b)および図8の(b)に示すように他方向に電流が流れるように制御する。
【0051】
次に、制御手段100はステップS19に進んで、シフトストローク位置Pがクラッチスリーブ15のスプライン151のチャンファの後端がドッグ歯162aのチャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置P12a(クラッチスリーブのチャンファとドッグ歯のチャンファとの係合終了位置)を越えた(P>P12a)か否かをチェックする。シフトストローク位置PがP12aを越えない場合には、制御手段100はステップS18に戻ってステップS18およびステップS19を繰り返し実行する。ステップS19においてシフトストローク位置PがP12aを越えた(P>P12a)場合には、制御手段100はステップS120進んでシフトアクチュエータ5の一対のコイル55(MC3)、56(MC4)に印加する電圧を徐々に低下せしめる。
【0052】
そして、制御手段100はステップS21に進んで、シフトストローク位置Pがドッグ歯162aの後端に達する位置P13(シフトストロークエンド)に達したか否かをチェックする。シフトストローク位置PがシフトストロークエンドP13に達しない場合には、制御手段100はステップS20およびステップS21を繰り返し実行する。ステップS21においてシフトストローク位置PがシフトストロークエンドP13に達した場合には、制御手段100はクラッチスリーブ15のスプライン151と他方の変速歯車162のドッグ歯162aとが噛合しギヤイン動作が終了したものと判断し、ステップS22に進んでシフトアクチュエータ5の一対のコイル55(MC3)、56(MC4)を除勢(OFF)する。そして、制御手段100は上記ステップS15に進んで、湿式多板クラッチ13(CLT)の接制御を実行する。
【0053】
以上のように、上述した実施形態においては、シフトストローク位置検出センサ9(SIS)によって検出されたシフトストローク位置Pに対応してシフトアクチュエータ5の一対のコイル55(MC3)、56(MC4)に供給する電力を制御するようにしたので、各シフトストローク位置において過不足のない推力を発生することができ、最もエネルギー効率の良いシフト操作を実行することができる。また、上述した実施形態においては、シフトストローク位置Pがクラッチスリーブ15のスプライン151のチャンファの後端がドッグ歯のチャンファ後端に達する位置(クラッチスリーブのチャンファとドッグ歯のチャンファとの係合終了位置)P2aまたはP12aを越えたならば、シフトストロークエンドP1またはP13まで上記一対のコイル55(MC3)、56(MC4)に印加する電圧を徐々に低下せしめるので、ギヤイン時におけるシフトストロークエンドでの衝撃の発生を防止することができる。
【0054】
次に、変速機のシフト操作装置の他の実施形態について図12乃至図16を参照して説明する。
図12には図2におけるB−B線断面図に相当する第3の実施形態におけるシフトアクチュエータの断面図が示されている。
図12に示す実施形態におけるシフトアクチュエータ5bは、上記セレクトアクチュエータ3のケーシング31a、31b、31c内に配設されたコントロールシャフト32に装着された作動レバー50を互いに反対方向に作動せしめる第1の電磁ソレノイド6と第2の電磁ソレノイド7を具備している。なお、作動レバー50は、その基部にコントロールシャフト32と嵌合する穴501を備えており、該穴501の内周面に形成されたキー溝502とコントロールシャフト32の外周面に形成されたキー溝322にキー503を嵌合することによりコントロールシャフト32と一体的に回動するように構成されている。この作動レバー50は、コントロールシャフト32および上記シフトスリーブ35を介してシフトレバー34に連結した作動部材として機能し、上記図2および図3において左側のケーシング31aの下部に形成された開口311aを挿通して配設されている。
【0055】
次に、第1の電磁ソレノイド6について説明する。
第1の電磁ソレノイド6は、ケーシング61と、該ケーシング61内に配設された磁性材からなる固定鉄心62と、該固定鉄心62の中心部に形成された貫通穴621を挿通して配設されたステンレス鋼等の非磁性材からなる作動ロッド63と、該作動ロッド63に装着され固定鉄心62に対して接離可能に配設された磁性材からなる可動鉄心64と、該可動鉄心64および上記固定鉄心62とケーシング61との間に配設され合成樹脂等の非磁性材からなるボビン65に捲回された電磁コイル66(MC5)とからなっている。このように構成された第1の電磁ソレノイド6は、電磁コイル66(MC5)に通電されると、可動鉄心64が固定鉄心62に吸引される。この結果、可動鉄心64を装着した作動ロッド63が図12において左方に移動し、その先端が上記作動レバー50に作用して、コントロールシャフト32を中心として時計方向に回動する。これにより、コントロールシャフト32に装着されたシフトスリーブ35と一体に構成されたシフトレバー34が一方向にシフト作動せしめられる。
【0056】
次に、第2の電磁ソレノイド7について説明する。
第2の電磁ソレノイド7は、上記第1の電磁ソレノイド6と対向して配設されている。第2の電磁ソレノイド7も第1の電磁ソレノイド6と同様に、ケーシング71と、該ケーシング71内に配設された磁性材からなる固定鉄心72と、該固定鉄心72の中心部に形成された貫通穴721を挿通して配設されたステンレス鋼等の非磁性材からなる作動ロッド73と、該作動ロッド73に装着され固定鉄心72に対して接離可能に配設された磁性材からなる可動鉄心74と、該可動鉄心74および上記固定鉄心72とケーシング71との間に配設され合成樹脂等の非磁性材からなるボビン75に捲回された電磁コイル76(MC6)とからなっている。このように構成された第2の電磁ソレノイド7は、電磁コイル76(MC6)に通電されると、可動鉄心74が固定鉄心72に吸引される。この結果、可動鉄心74を装着した作動ロッド73が図12において右方に移動し、その先端が上記作動レバー50に作用して、コントロールシャフト32を中心として反時計方向に回動する。これにより、コントロールシャフト32に装着されたシフトスリーブ35と一体に構成されたシフトレバー34が他方向にシフト作動せしめられる。
【0057】
図13およびは図14は、図12に示すシフトアクチュエータ5bを構成する第1の電磁ソレノイド6および第2の電磁ソレノイド7の各シフトストローク位置に対応する目標推力と、該目標推力を得るために必要な制御電圧との関係を示す制御マップである。なお、図13およびは図14におけるシフトストローク位置は上記図9に対応しており、主なシフトストローク位置のみ表示してある。上述した図5および図7に示すシフトアクチュエータ5および5aは、各作動位置において推力が変化しないので、目標推力に比例して印加電圧を制御すればよいが、電磁ソレノイドは作動位置即ち可動鉄心と固定鉄心との間隔によって推力が大きく変化する。即ち、第1の電磁ソレノイド6は、シフトストローク位置P13で可動鉄心64と固定鉄心62との間隔が最も大きく、シフトストローク位置P1で可動鉄心64と固定鉄心62との間隔が最も小さいので、電磁コイル66(MC5)に印加する電圧に対する推力特性は、図13に示すようにシフトストローク位置P13からP1に向けてそれぞれ2次曲線的に変化する。また、第2の電磁ソレノイド7は、シフトストローク位置P1で可動鉄心74と固定鉄心72との間隔が最も大きく、シフトストローク位置P13で可動鉄心74と固定鉄心72との間隔が最も小さいので、電磁コイル76(MC6)に印加する電圧に対する推力特性は、図14に示すようにシフトストローク位置P1からP13に向けてそれぞれ2次曲線的に変化する。従って、電磁ソレノイドを用いたシフトアクチュエータは、シフトストローク位置に対応する目標推力を得るためには、シフトストローク位置に対応する目標推力とそのシフトストローク位置に対応する可動鉄心と固定鉄心との間隔とに基づいて電磁コイルに印加する制御電圧を設定する必要があり、電磁コイル66(MC5)および電磁コイル76(MC6)に印加する制御電圧は図13および図14に示すような値に設定することが望ましい。なお、図13およびは図14に示す電磁コイル66(MC5)および電磁コイル76(MC6)に印加する電圧の制御マップは、制御手段100のリードオンリメモリ(ROM)102に格納されている。
【0058】
次に、図12に示す実施形態におけるシフトアクチュエータ5bを用いたシフト制御について、図15および図16に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップQ1乃至ステップQ3は、上記図10のフローチャートにおけるステップS1乃至ステップS3と同一であるので、説明は省略する。ステップQ1乃至ステップQ3を実行し、ステップQ3おいてシフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P6<P<P8)でない場合には、制御手段100はステップQ4に進んでニュートラル制御を実行する。即ち、現在のシフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P6<P<P8)よりP13側にある場合は第1の電磁ソレノイド6の電磁コイル66(MC5)を駆動(ON)し、現在のシフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P6<P<P8)よりP1側にある場合は第2の電磁ソレノイド7の電磁コイル76(MC6)を駆動(ON)する。このとき、第1の電磁ソレノイド6の電磁コイル66(MC5)および第2の電磁ソレノイド7の電磁コイル76(MC6)に印加する電圧は、図13および図14に示すシフトストローク位置Pに対応して設定された制御電圧である。このようにして、シフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P6<P<P8)に達したら、電磁コイル66(MC5)または電磁コイル76(MC6)を除勢(OFF)することによってニュートラル制御を実施することができる。
【0059】
上記ステップQ4においてニュートラル制御を実行したならば、制御手段100は上記ステップQ3に戻ってシフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P6<P<P8)になったか否かをチェックする。シフトストローク位置Pが未だニュートラル範囲(P6<P<P8)に達しない場合には、ステップQ3およびステップQ4を繰り返し実行する。
【0060】
上記ステップQ3においてシフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P6<P<P8)になったならば、制御手段100はステップQ5に進んでセレクト制御を実行する。このセレクト制御は、上記図10のフローチャートにおけるステップS5と同一であるので、説明は省略する。
【0061】
上記ステップQ5においてセレクト制御を実行したならば、制御手段100はステップQ6に進んで目標変速段指示手段113(GCS)によって指示された目標変速段が第1速、第3速、第5速のいずれかであるか否かをチェックする。目標変速段が第1速、第3速、第5速のいずれかでない場合には、制御手段100はステップS7に進んで目標変速段指示手段113(GCS)によって指示された目標変速段が後進(R)、第2速、第4速、第6速のいずれかであるか否かをチェックする。目標変速段が後進(R)、第2速、第4速、第6速のいずれかでない場合は、制御手段100は目標変速段がニュートラルであると判断し、変速操作する必要がないので本ルーチンは終了する。
【0062】
上記ステップQ6において目標変速段が第1速、第3速、第5速のいずれかであると判定した場合には、制御手段100はステップQ8に進んでシフトアクチュエータ5bを構成する第1の電磁ソレノイド6の電磁コイル66(MC5)を駆動してギヤイン制御を実行する。このとき、第1の電磁ソレノイド6の電磁コイル66(MC5)に印加する電圧は、図13に示すシフトストローク位置Pに対応して設定された制御電圧である。
【0063】
次に、制御手段100はステップQ9に進んでシフトストローク位置PがシフトストロークエンドP1に達したか否かをチェックする。シフトストローク位置PがシフトストロークエンドP1に達しない場合には、制御手段100はステップQ8およびステップQ9を繰り返し実行する。ステップQ9においてシフトストローク位置PがシフトストロークエンドP1に達した場合には、制御手段100はギヤイン動作が終了したものと判断し、ステップQ10に進んで第1の電磁ソレノイド6の電磁コイル66(MC5)を除勢(OFF)する。そして、制御手段100はステップQ11に進んで、湿式多板クラッチ13(CLT)の接制御を実行する。
【0064】
上記ステップQ7において目標変速段指示手段113(GCS)によって指示された目標変速段が後進(R)、第2速、第4速、第6速のいずれかである場合について説明する。
上記ステップQ7において目標変速段が後進(R)、第2速、第4速、第6速のいずれかであると判定した場合には、制御手段100はステップQ12に進んでシフトアクチュエータ5bを構成する第2の電磁ソレノイド7の電磁コイル76(MC6)を駆動してギヤイン制御を実行する。このとき、第2の電磁ソレノイド7の電磁コイル76(MC6)に印加する電圧は、図14に示すシフトストローク位置Pに対応して設定された制御電圧である。
【0065】
次に、制御手段100はステップQ13に進んでシフトストローク位置PがシフトストロークエンドP13に達したか否かをチェックする。シフトストローク位置PがシフトストロークエンドP13に達しない場合には、制御手段100はステップQ12およびステップQ13を繰り返し実行する。ステップQ13においてシフトストローク位置PがシフトストロークエンドP13に達した場合には、制御手段100はギヤイン動作が終了したものと判断し、ステップQ11に進んで第2の電磁ソレノイド7の電磁コイル76(MC6)を除勢(OFF)する。そして、制御手段100は上記ステップQ11に進んで、湿式多板クラッチ13(CLT)の接制御を実行する。
【0066】
【発明の効果】
本発明による変速機のシフト操作装置は以上のように構成されているので、以下に述べる作用効果を奏する。
【0067】
即ち、本発明によれば、シフトストロークセンサーによって検出されたシフトストローク位置に対応してシフトアクチュエータに供給する電力を制御するようにしたので、各シフトストローク位置において過不足のない推力を発生することができ、最もエネルギー効率の良いシフト操作を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従って構成された変速機のシフト操作装置を装備した車両用駆動装置の概略構成ブロック図。
【図2】 本発明によるシフト操作装置を構成するシフトアクチュエータを備えた変速操作装置を示す断面図。
【図3】 図2におけるA−A線断面図。
【図4】 図2に示す変速操作装置を構成するセレクトアクチュエータの作動説明図。
【図5】 図2におけるB−B線断面図。
【図6】 図5に示す第1の実施形態におけるシフトアクチュエータの各作動状態を示す説明図。
【図7】 シフトアクチュエータの第2の実施形態を示す断面図。
【図8】 図7に示す第2の実施形態におけるシフトアクチュエータの各作動状態を示す説明図。
【図9】 図1に示す車両用駆動装置を構成する変速機に装備された同期装置のクラッチスリーブのシフトストローク位置とギヤインシフト時にシフトアクチュエータの一対のコイルに印加する電圧との関係を示す説明図。
【図10】 本発明に従って構成された変速機のシフト操作装置を構成する制御手段の動作手順の一実施形態を示す一部フローチャート。
【図11】 本発明に従って構成された変速機のシフト操作装置を構成する制御手段の動作手順の一実施形態を示す一部フローチャート。
【図12】 シフトアクチュエータの第3の実施形態を示す断面図。
【図13】 図12に示すシフトアクチュエータを構成する第1の電磁ソレノイドの各シフトストローク位置に対応する目標推力と、該目標推力を得るために必要な制御電圧との関係を示す制御マップ。
【図14】 図12に示すシフトアクチュエータを構成する第2の電磁ソレノイドの各シフトストローク位置に対応する目標推力と、該目標推力を得るために必要な制御電圧との関係を示す制御マップ。
【図15】 本発明に従って構成された変速機のシフト操作装置を構成する制御手段の動作手順の他の実施形態を示す一部フローチャート。
【図16】 本発明に従って構成された変速機のシフト操作装置を構成する制御手段の動作手順の他の実施形態を示す一部フローチャート。
【符号の説明】
1:車両用駆動装置
11:ディーゼルエンジン
12:流体継手(フルードカップリング)
13:湿式多板クラッチ(CLT)
14:変速機
2:変速操作装置
3:セレクトアクチュエータ
31a、31b、31c:ケーシング
32:コントロールシャフト
34:シフトレバー
35:シフトスリーブ
36:磁石可動体
361:永久磁石
362、363:可動ヨーク
39:固定ヨーク
40:コイル(MC1)
41:コイル(MC2)
42:ボビン
47:第1のセレクト位置規制手段
48:第2のセレクト位置規制手段
5:シフトアクチュエータ(第1の実施形態)
5a:シフトアクチュエータ(第2の実施形態)
5b:シフトアクチュエータ(第3の実施形態)
50:作動レバー
51:ケーシング
52:作動ロッド
53:磁石可動体
54:固定ヨーク
55:コイル(MC3)
56:コイル(MC4)
531:可動ヨーク
532:永久磁石
53a:磁石可動体
530a:中間ヨーク
532a、533a:一対の永久磁石
534a、535a:一対の可動ヨーク
6:第1の電磁ソレノイド
61:ケーシング
62:固定鉄心
63:作動ロッド
64:可動鉄心
65:ボビン
66:電磁コイル(MC5)
7:第2の電磁ソレノイド
71:ケーシング
72:固定鉄心
73:作動ロッド
74:可動鉄心
75:ボビン
76:電磁コイル(MC6)
8:セレクト位置検出センサ(SES)
9:シフトストローク位置検出センサ(SIS)
100:制御手段
111:入力軸回転速度検出手段(ISS)
112:出力軸回転速度検出手段(OSS)
113:目標変速段指示手段(GCS)

Claims (4)

  1. 同期装置を備えた変速機のシフトレバーをシフト方向に作動するシフト操作装置であって、
    該シフトレバーに連結した作動部材と係合する作動ロッドと、該作動ロッドの外周面に配設された磁石可動体と、該磁石可動体を包囲して配設された筒状の固定ヨークと、該固定ヨークの内側に軸方向に併設された一対のコイルとを具備するシフトアクチュエータと、
    該シフトレバーのシフトストローク位置を検出するシフトストロークセンサーと、
    該シフトストロークセンサーからの信号に基づいて該シフトアクチュエータの該一対のコイルに供給する電力を制御する制御手段と、を具備し、
    該制御手段は、該シフトストロークセンサーによって検出されたシフトストローク位置に対応して、該シフトアクチュエータの該一対のコイルに供給する電力を制御することを特徴とする変速機のシフト操作装置。
  2. 該制御手段は、ギヤイン作動時においては該一対のコイルに供給する電力を、該同期装置の同期終了位置までは第1の電力に設定し、同期終了位置を過ぎてから該同期装置のクラッチスリーブのチャンファとドッグ歯のチャンファとの係合終了位置までは該第1の電力より低い第2の電力に設定する、請求項1記載の変速機のシフト操作装置。
  3. 該制御手段は、ギヤ抜き作動時においては該一対のコイルに供給する電力を、該同期装置のクラッチスリーブとドッグ歯との噛合範囲においては該第2の電力より低い第3の電力に設定する、請求項1記載の変速機のシフト操作装置。
  4. 同期装置を備えた変速機のシフトレバーをシフト方向に作動するシフト操作装置であって、
    該シフトレバーに連結した作動部材を互いに反対方向に作動する第1の電磁ソレノイドと第2の電磁ソレノイドとを具備するシフトアクチュエータと、
    該シフトレバーのシフトストローク位置を検出するシフトストロークセンサーと、
    該シフトストロークセンサーからの信号に基づいて該シフトアクチュエータの該第1の電磁ソレノイドおよび該第2の電磁ソレノイドに供給する電力を制御する制御手段と、を具備し、
    該制御手段は、該シフトストロークセンサーによって検出されたシフトストローク位置に対応して、該シフトアクチュエータの該第1の電磁ソレノイドおよび該第2の電磁ソレノイドに供給する電力を、シフトストローク位置に対応する目標推力とそのシフトストローク位置に対応する該第1の電磁ソレノイドおよび該第2の電磁ソレノイドの可動鉄心と固定鉄心との間隔とに基づいて設定することを特徴とする変速機のシフト操作装置。
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