JP4449451B2 - 変速操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機の変速操作を自動制御する変速操作装置に関するものである。
車両用の変速機などにおいて、変速機のシフトレバーの移動、つまり変速操作を自動的に行う変速操作装置が提案されている。
例えば、本出願人は、特許文献1及び2に記載されているような変速操作装置を発明した。
この変速操作装置は、変速機のシフトレバーをセレクト方向に移動させるセレクトアクチュエータと、シフトレバーをシフト方向に移動させるシフトアクチュエータと、これらアクチュエータを制御する制御装置とを備える。セレクトアクチュエータ及びシフトアクチュエータは、シフトレバーに接続された電磁ソレノイドを有し、制御装置は両アクチュエータの電磁ソレノイドに対する通電量を制御することにより、シフトレバーの位置を制御する。
特開2002−372147号公報 特開2003−14105号公報
しかしながら、係る変速操作装置において、シフトレバーを同一セレクト位置でシフト方向にのみ移動させる、所謂、ストレート変速を実行する場合、シフトレバーが一方向(シフト方向)にのみ移動するため、その移動速度が比較的速くなり、変速機のシンクロ機構(入力側と出力側との回転合わせ機構)の負荷が大きくなるといった問題があった。この結果、シンクロ機構の摩耗が激しくなり、寿命が短くなってしまう。また、シフトレバーの移動が過度に速い速度で行われると、作動音が発生するという問題もある。
また、上述した変速操作装置では、シフトアクチュエータが、シフトレバーを相反する方向に移動させる二つの電磁ソレノイドを備えており、これら両電磁ソレノイドの通電比(通電電圧比など)を制御することでシフトレバーのシフト位置を調節するようにしている。
従って、セレクト方向の移動を伴う変速操作を実行する場合、まず、シフトアクチュエータの両電磁ソレノイドの通電比を制御してシフトレバーをニュートラル位置(以下、N位置という)に位置させた後、セレクトアクチュエータによりシフトレバーをセレクト方向に移動させるようにしている。
しかしながら、二つの電磁ソレノイドの通電比制御によるシフトレバーのN位置止めは、その制御が難しく、シフトレバーのハンチング(N位置を跨いだ往復移動)を引き起こし、変速操作の長期化を招いてしまうおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、シフトレバーの移動を最適に制御できる変速操作装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、変速機のシフトレバーをセレクト方向に移動させるセレクトアクチュエータと、上記シフトレバーをシフト方向に移動させるシフトアクチュエータと、これらアクチュエータを制御する制御装置と、上記シフトレバーの位置を検出する検出手段とを備えた変速操作装置であって、上記制御装置は、上記シフトレバーの同一セレクト位置におけるシフト方向への移動を伴う変速操作を実行する場合、上記検出手段により上記シフトレバーがニュートラル位置若しくはその直前に位置したことが検出されたときに、上記セレクトアクチュエータを一時的に作動して上記シフトレバーをセレクト方向に一時的に移動させるものである。
ここで、上記セレクトアクチュエータは、上記シフトレバーをセレクト方向に付勢する付勢手段と、上記シフトレバーを上記付勢手段の付勢方向とは反対側のセレクト方向に移動させるための電磁ソレノイドとを備え、上記制御装置は、上記電磁ソレノイドに対する通電量を制御することで上記シフトレバーのセレクト位置を調節するものであり、上記制御装置は、上記シフトレバーの同一セレクト位置におけるシフト方向への移動を伴う変速操作を実行する場合、上記検出手段により上記シフトレバーがニュートラル位置若しくはその直前に位置したことが検出されたときに、上記セレクトアクチュエータの電磁ソレノイドに対する通電量を一時的に、上記同一セレクト位置に対応する通電量よりも増加又は減小して上記シフトレバーをセレクト方向に一時的に移動させ、その後、上記電磁ソレノイドに対する通電量を上記同一セレクト位置に対応する通電量に戻すようにしても良い。
記制御装置は、上記シフトレバーのセレクト方向への移動を伴う変速操作を実行する場合、上記検出手段により上記シフトレバーがニュートラル位置若しくはその直前に位置したことが検出されたときに、上記セレクトアクチュエータを作動して上記シフトレバーをセレクト方向に移動させるものであっても良い
本発明によれば、次のような優れた効果を発揮するものである。
(1)請求項1及び2に係る発明によれば、シフトレバーの同一セレクト位置におけるシフト方向への移動を伴う変速(ストレート変速)を実行する場合、シフトレバーがニュートラル位置で一時的にセレクト方向に移動されるため、シフトレバーの移動速度を抑制でき、シンクロ機構の寿命低下及び作動音の発生を防止できる。
(2)請求項3に係る発明によれば、シフトレバーがニュートラル位置若しくはその直前に位置したことを検出手段により検出し、それに合わせてセレクトアクチュエータを作動するため、シフトアクチュエータによるシフトレバーのN位置止めを行う必要がなく、シフトレバーのハンチング及び変速操作の長期化を防止できる。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本実施形態の変速操作装置の平面断面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図1のIII−III線断面図である。なお、本実施形態の変速操作装置の基本的な構造は、本出願人が先に出願した上記特許文献1に記載されているものと同様である。
係る変速操作装置2は、変速機(図示せず)のシフトレバー35をセレクト方向に移動させるセレクトアクチュエータ3と、シフトレバー35をシフト方向に移動させるシフトアクチュエータ6と、これらアクチュエータ3,6を制御する制御装置10と、シフトレバー35の位置を検出する検出手段13,14とを備える。
図2に示すように、本実施形態では、シフトレバー35のセレクト位置として、第1セレクト位置SP1、第2セレクト位置SP2、第3セレクト位置SP3及び第4セレクト位置SP4の四つのポジションが存在し、第1セレクト位置SP1は後進ギア段(R)と1速ギア段、第2セレクト位置SP2は2速ギア段と3速ギア段、第3セレクト位置SP3は4速ギア段と5速ギア段、第4セレクト位置SP4は6速ギア段にそれぞれ対応する。
シフトレバー35をセレクト方向に移動させるセレクトアクチュエータ3は、ほぼ円筒形状に形成されセレクト方向(図1及び図2中横方向)に互いに連結された3個のケーシング31a,31b,31cを備え、これらケーシング31a,31b,31c内には、シフトレバー35と接続されたコントロールシャフト12が配置される。
コントロールシャフト12は、左端ケーシング31a内に回転可能かつ軸方向(セレクト方向)に移動可能に設けられた第1シャフト32と、中央ケーシング31b及び右端ケーシング31c内に回転可能かつ軸方向に移動不可に設けられた第2シャフト33とを備え、これら第1及び第2シャフト32,33同士はスプライン37を介して相対回転不可かつ軸方向相対移動可能に連結される。つまり、第1シャフト32は左端ケーシング31a内で第2シャフト33に対して軸方向に相対移動できるようになっている。第2シャフト33の右端部は右端ケーシング31c内にベアリング34を介して回転可能に支持される。
シフトレバー35は左端ケーシング31aに形成された開口311a(図2参照)を通って左端ケーシング31a内に延出し、スプライン38を介して第1シャフト32と相対回転不可に連結される。また、シフトレバー35は、第1シャフト32に設けられた肩部32aとスナップリング36とにより軸方向の移動が規制されており、第1シャフト32に対して軸方向に相対移動できないようになっている。
セレクトアクチュエータ3は更に、第1シャフト32及びシフトレバー35をセレクト方向に移動させるための電磁ソレノイド4を備える。電磁ソレノイド4は、左端ケーシング31aの左端に接続された筒状のケース41と、ケース41内に配設された電磁コイル42と、電磁コイル42内で軸方向移動不可に設けられた円筒状の固定鉄心43と、固定鉄心43の左側でこれと同軸かつ軸方向移動可能に設けられた円筒状の可動鉄心44と、可動鉄心44に連結され、固定鉄心43の中空部を通って左端ケーシング31a内に延出する作動ロッド45と、ケース41の左端に取り付けられたカバー46とを有する。作動ロッド45の先端部は第1シャフト32の左端と当接する。
電磁ソレノイド4の電磁コイル42は制御装置10に接続されており、制御装置10により電磁コイル42に通電できるようになっている。電磁コイル42に通電すると固定鉄心43がその通電量に応じた磁力に磁化され、その磁力により可動鉄心44が固定鉄心43側に吸引される。これにより、可動鉄心44、作動ロッド45、第1シャフト32及びシフトレバー35をセレクト方向右側に押す推力が発生する。
セレクトアクチュエータ3は更に、第1シャフト32及びシフトレバー35をセレクト方向左側(つまり、電磁ソレノイド4により生じる推力と相反する方向)に付勢するセレクト位置規制機構(付勢手段)5を備える。
セレクト位置規制機構5は、第1シャフト32の外周に軸方向に移動可能に設けられた第1移動リング51と、第2シャフト33の外周に軸方向に移動可能に設けられた第2及び第3移動リング52,53と、第2シャフトの外周に軸方向に移動不可に設けられた固定リング59とを備える。
第1移動リング51は、左端ケーシング31aの内面に装着されたスナップリング58及び第1シャフト32の外面に形成された肩部322により、左方向への移動が規制される。第1移動リング51と第2移動リング52との間には第1圧縮コイルばね54が配置され、第2移動リング52と固定リング59との間には第2圧縮コイルばね55が配置され、第2移動リング52と第3移動リング53との間には第3圧縮コイルばね56が配置され、第3移動リング53と固定リング59との間には第4圧縮コイルばね57が配置される。ここで、第1圧縮コイルばね54のばね力は、第2圧縮コイルばね55と第3圧縮コイルばね56との合計ばね力よりも小さく設定される。また、第4圧縮コイルばね57のばね力は、第2圧縮コイルばね55と第3圧縮コイルばね56との合計ばね力より大きく設定される。
さて、係るセレクトアクチュエータ3において、電磁ソレノイド4の電磁コイル42に電力が供給されていないとき(非通電時)は、第1移動リング51、第1シャフト32及びシフトレバー35が、第1〜第4圧縮コイルばね54,55,56,57のばね力によりセレクト方向左側に付勢され、第1移動リング51の左端がスナップリング58と係合する左側限界位置に位置する(図1及び図2参照)。このとき、シフトレバー35は上述した第1セレクト位置SP1に位置する。
次に、電磁ソレノイド4の電磁コイル42に予め設定された第1電圧(例えば2V)の電流を印加すると、固定鉄心43が励磁され、可動鉄心44及び作動ロッド45を介して、第1シャフト32及びシフトレバー35にセレクト方向右側への推力が付与される。第1電圧は、第1シャフト32及びシフトレバー35に付与される推力が、第1圧縮コイルばね54のばね力よりも大きく、第2圧縮コイルばね55と第3圧縮コイルばね56との合計ばね力よりも小さくなるように設定される。従って、この場合、図4(a)に示すように、第1移動リング51の右端が第2移動リング52の左端と当接するまで、第1シャフト32及びシフトレバー35がセレクト方向右側に移動する。なお、第2及び第3移動リング52,53は変位しない。このとき、シフトレバー35は第2セレクト位置SP2に位置する。
次に、電磁ソレノイド4の電磁コイル42に予め設定された第2電圧(例えば4V)の電流を印加すると、第1シャフト32及びシフトレバー35により大きな推力が付与される。第2電圧は、第1シャフト32及びシフトレバー35に付与される推力が、第1〜第3圧縮コイルばね54,55,56の合計ばね力よりも大きく、第4圧縮コイルばね57のばね力よりも小さくなるように設定される。従って、この場合、図4(b)に示すように、第2移動リング52の右端が第3移動リング53の左端と当接するまで、第1シャフト32及びシフトレバー35がセレクト方向右側に移動する。なお、第3移動リング53は変位しない。このとき、シフトレバー35は第3セレクト位置SP3に位置する。
次に、電磁ソレノイド4の電磁コイル42に予め設定された第3電圧(例えば8V)の電流を印加すると、第1シャフト32及びシフトレバー35に更に大きな推力が付与される。第3電圧は、第1シャフト32及びシフトレバー35に付与される推力が、第1〜第4圧縮コイルばね54,55,56,57の合計ばね力よりも大きくなるように設定される。従って、この場合、図4(c)に示すように、第3移動リング53の右端が固定リング59の左端と当接する右側限界位置まで、第1シャフト32及びシフトレバー35が移動する。このとき、シフトレバー35は第4セレクト位置SP4に位置する。
このように、制御装置10により電磁ソレノイド4の電磁コイル42に対する通電量(通電電圧)を制御することで、シフトレバー35のセレクト位置を制御できる。
次に、シフトレバー35をシフト方向に移動させるシフトアクチュエータ6を主に図3を用いて説明する。
シフトアクチュエータ6は、上述したセレクトアクチュエータ3の第2シャフト33に相対回転不可に連結された作動ロッド60と、その作動ロッド60の下端両側に配置され、作動ロッド60及びそれに連結された第2シャフト33及び第1シャフト32を回動させて、シフトレバー35をシフト方向に移動させるための電磁ソレノイド7,8を備える。
電磁ソレノイド7,8はそれぞれ、中央ケーシング31bの側部に接続された筒状のケース71,81と、ケース71,81内に配設された電磁コイル72,82と、電磁コイル72,82内で移動不可に設けられた円筒状の固定鉄心73,83と、固定鉄心73,83と同軸かつ軸方向(図3中左右方向)に移動可能に設けられた円筒状の可動鉄心74,84と、可動鉄心74,84に連結され、固定鉄心73,83の中空部を通って作動ロッド60と当接する作動ロッド75,85と、ケース71,81の側部に取り付けられたカバー76,86とを有する。
電磁ソレノイド7,8の電磁コイル72,82は制御装置10に接続されており、制御装置10により電磁コイル72,82に通電できるようになっている。電磁コイル72,82に通電すると固定鉄心73,83がその通電量に応じた磁力に磁化され、その磁力により可動鉄心74,84及び作動ロッド75,85が固定鉄心73,83側(図3中、中央側)に吸引される。この結果、作動ロッド75,85により作動ロッド60の先端部が押圧され、作動ロッド60、第1及び第2シャフト32,33が回動される。これによって、シフトレバー35がシフト方向に移動される。なお、電磁ソレノイド7の電磁コイル72に通電したときのシフトレバー35の移動方向と、電磁ソレノイド8の電磁コイル82に通電したときのシフトレバー35の移動方向とは互いに相反する方向となる。
係るシフトアクチュエータ6では、制御装置10により両電磁ソレノイド7,8の電磁コイル72,82に対する通電量(通電電圧)の比(通電比)を制御することにより、シフトレバー35のシフト位置を任意に調節できる。
例えば、図3において右側の電磁ソレノイド8の電磁コイル82に対する通電量(通電電圧)を左側の電磁ソレノイド7の電磁コイル72に対する通電量よりも大きくすると、作動ロッド60が図3中時計回りに回動し、シフトレバー35が所定のシフト方向に移動する。
逆に、左側の電磁ソレノイド7の電磁コイル72に対する通電量を右側の電磁ソレノイド8の電磁コイル82に対する通電量よりも大きくすると、作動ロッド60が図3中反時計回りに回動し、シフトレバー35が反対側のシフト方向に移動する。
また、左側の電磁ソレノイド7の電磁コイル72に対する通電量と右側の電磁ソレノイド8の電磁コイル82に対する通電量とを等しくすると、シフトレバー35はニュートラル位置に位置する。
次に、シフトレバー35の位置を検出するための検出手段は、セレクトアクチュエータ3の左端ケーシング31a内に設けられ、シフトレバー35の軸方向位置、即ちセレクト位置を検出するためのセレクト位置検出センサー13(図1及び図2参照)と、シフトアクチュエータ6の作動ロッド60の上部近傍に設けられ、作動ロッド60の回動角度、即ちシフトレバー35のシフト位置を検出するシフト位置検出センサー14(図2及び図3参照)とを備える。これら、両センサー13,14はポジションセンサーからなり、その検出値は制御装置10に送信される。制御装置10は、両センサー13,14の検出値に基づいてシフトレバー35の位置及び変速機のギアポジションを判断する。
さて、このような構造を有する本実施形態の変速操作装置2では、シフトレバー35の移動を最適に制御して、「発明が解決しようとする課題」の欄で説明したような不具合が発生することを防止すべく工夫がなされている。以下その点について説明する。
最初に、シフトレバー35を同一のセレクト位置でシフト方向にのみ移動させる、所謂、ストレート変速を実行する場合を説明する。
ストレート変速を実行する場合、制御装置10は基本的には、セレクトアクチュエータ3の電磁ソレノイド4(電磁コイル42)に対する通電量(通電電圧)を上記同一セレクト位置に対応する通電量に維持したまま、シフトアクチュエータ6の両電磁ソレノイド7,8(電磁コイル72,82)に対する通電比を変化させて、シフトレバー35をシフト方向に移動させる。
特筆すべき点は、このストレート変速を行うにあたって、検出手段(シフト位置検出センサー14)によりシフトレバー35がN位置若しくはその直前に位置したことが検出されたときに、制御装置10は、セレクトアクチュエータ3の電磁ソレノイド4に対する通電量を一時的に増加してシフトレバー35をセレクト方向に一時的に移動させる点にある。これにより、シフト方向に移動中のシフトレバー35が一時的にN位置に沿ってセレクト方向に移動し、シフト方向への移動が規制される。
その後、制御装置10は、セレクトアクチュエータ3の電磁ソレノイド4に対する通電量を上記同一セレクト位置に対応する通電量に戻す。これにより、シフトレバー35は当初のセレクト位置に戻り、シフト方向への移動が再び可能となる。従って、シフト方向への移動が再び始まり、変速操作が完了する。
この制御を実行したときのシフトレバー35の移動を、図5を用いて説明する。
ここでは、変速機を2速ギア段から3速ギア段へと変速する場合を例に説明する。
まず、制御装置10は、セレクトアクチュエータ3の電磁ソレノイド4に対する通電量を第2セレクト位置SP2に対応する通電量(ここでは第1電圧2V)に維持したまま、シフトアクチュエータ6の両電磁ソレノイド7,8に対する通電比を変化させる。こうすると、シフトレバー35が第2セレクト位置SP2においてシフト方向に移動し、ギア抜きされる(矢印1)。
シフトレバー35がN位置若しくはその直前まで移動すると、セレクトアクチュエータ3の電磁ソレノイド4に対する通電量が一時的に増加されるため、シフトレバー35はN位置に沿ってセレクト方向右側に移動する(矢印2)。この結果、シフトアクチュエータ6の両電磁ソレノイド7,8に対する通電比の変化に関わらず、シフトレバー35はシフト方向へ移動することができなくなる。従って、シフトレバー35のシフト方向への移動速度は一時的にゼロとなる。
その後、セレクトアクチュエータ3の電磁ソレノイド4に対する通電量が元に戻されると、セレクト位置規制機構5の付勢力によりシフトレバー35がセレクト方向左側に移動され、最初の第2セレクト位置SP2に戻る(矢印3)。これにより、シフトレバー35のシフト方向への移動が可能となり、シフトレバー35は3速ギア段にギアインされる(矢印4)。
このように、本実施形態の変速操作装置2によれば、ストレート変速を実行する場合、シフトレバー35をシフト方向に直線状に移動させるのではなく、一旦N位置でセレクト方向に移動させてシフト方向への移動を停止し、その後、再びシフト方向へと移動するようにしている。このように、シフト方向への移動を2段階に分けることによって、変速先のギア段(ここでは3速)に対するシフトレバー35のギアイン速度が従来と比べて遅くなり、シンクロ機構に対する負荷を軽減でき、その寿命を向上させることができる。また、シフトレバー35の移動速度を抑制できるので、作動音の発生を防止できる。
ここで、シフトレバー35のセレクト方向への移動は一時的若しくは瞬間的に行えばよいので、セレクトアクチュエータ3の電磁ソレノイド4の通電量の増加量はさほど大きくする必要はない。例えば、図5に示した例では、増加後の通電電圧が第3セレクト位置SP3に対応する電圧(ここでは第2電圧4V)よりも小さくなるようにすることが好ましい。
上記実施形態では、シフトレバー35がN位置若しくはその直前に位置したときに、セレクトアクチュエータ3の電磁ソレノイド4に対する通電量を増加させるとして説明したが、本発明はこの点において限定されず、逆に、電磁ソレノイド4に対する通電量を減小させてもよい。つまり、セレクトアクチュエータ3の電磁ソレノイド4に対する通電量を一時的に低減すれば、セレクト位置規制機構5の付勢力により、シフトレバー35がセレクト方向に移動される。その後、セレクトアクチュエータ3の電磁ソレノイド4に対する通電量を元に戻せば、シフトレバー35がセレクト位置規制機構5の付勢力に対抗して元のセレクト位置に戻る。このようにしても、上記と同様の効果を得ることができる。
次に、シフトレバー35のセレクト位置の移動を伴う変速を実行する場合を説明する。
この場合、制御装置10はまず、シフトアクチュエータ6の両電磁ソレノイド7,8(電磁コイル72,82)に対する通電比を変化させてシフトレバー35をシフト方向に移動させる。
そして、シフトレバー35がN位置若しくはその直前まで移動したことが検出手段(シフト位置検出センサー14)により検出されたならば、セレクトアクチュエータ3の電磁ソレノイド4(電磁コイル42)に対する通電量(通電電圧)を変速先のギア段に合わせて適宜増減してシフトレバー35をセレクト方向に移動させる。シフトレバー35は、所定のセレクト位置に位置するまではシフト方向へは移動せず、セレクト方向にのみ移動する。
シフトレバー35が所定のセレクト位置まで移動すると、シフトレバー35のシフト方向への移動が可能となり、シフトレバー35はそのセレクト位置においてシフト方向に移動し、変速機がギアインされる。
このように、本実施形態の変速操作装置2によれば、セレクト方向の移動を伴う変速操作を実行する場合、シフトレバー35がN位置若しくはその直前に位置したことを検出手段14により検出し、それに合わせてセレクトアクチュエータ3を作動してシフトレバー35をセレクト方向に移動させるため、従来のように、シフトアクチュエータ6によるシフトレバー35のN位置止めを行う必要がない。従って、シフトレバー35のハンチングによる変速操作の長期化を防止できる。
なお、シフトレバー35がセレクト方向に沿って所定のセレクト位置まで移動する間、シフトアクチュエータ6の両電磁ソレノイド7,8に対する通電量をゼロ(非通電)とし、シフトレバー35をシフト方向に移動させる力を一時的になくすようにしても良い。
変速操作装置2の具体的な構成は一例として示したものであり、本発明を限定するものではない。例えば、本出願人が先に出願した上記特許文献2に記載されたものなど、シフトレバーをセレクト方向に移動させる手段と、シフト方向に移動させる手段とを備えたものであれば、あらゆるタイプの変速操作装置に適用できる。
本発明の一実施形態に係る変速操作装置の平面断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 (a)はシフトレバーが第2セレクト位置に位置した状態を示す図である。(b)はシフトレバーが第3セレクト位置に位置した状態を示す図である。(c)はシフトレバーが第4セレクト位置に位置した状態を示す図である。 ストレート変速を実行するときのシフトレバーの移動を示す図である。
符号の説明
2 変速操作装置
3 セレクトアクチュエータ
4 電磁ソレノイド
5 セレクト位置規制機構(付勢手段)
6 シフトアクチュエータ
7 電磁ソレノイド
8 電磁ソレノイド
10 制御装置
13 セレクト位置検出センサー
14 シフト位置検出センサー(検出手段)
35 シフトレバー

Claims (3)

  1. 変速機のシフトレバーをセレクト方向に移動させるセレクトアクチュエータと、上記シフトレバーをシフト方向に移動させるシフトアクチュエータと、これらアクチュエータを制御する制御装置と、上記シフトレバーの位置を検出する検出手段とを備えた変速操作装置であって、
    上記制御装置は、上記シフトレバーの同一セレクト位置におけるシフト方向への移動を伴う変速操作を実行する場合、上記検出手段により上記シフトレバーがニュートラル位置若しくはその直前に位置したことが検出されたときに、上記セレクトアクチュエータを一時的に作動して上記シフトレバーをセレクト方向に一時的に移動させることを特徴とする変速操作装置。
  2. 上記セレクトアクチュエータは、上記シフトレバーをセレクト方向に付勢する付勢手段と、上記シフトレバーを上記付勢手段の付勢方向とは反対側のセレクト方向に移動させるための電磁ソレノイドとを備え、上記制御装置は、上記電磁ソレノイドに対する通電量を制御することで上記シフトレバーのセレクト位置を調節するものであり、
    上記制御装置は、上記シフトレバーの同一セレクト位置におけるシフト方向への移動を伴う変速操作を実行する場合、上記検出手段により上記シフトレバーがニュートラル位置若しくはその直前に位置したことが検出されたときに、上記セレクトアクチュエータの電磁ソレノイドに対する通電量を一時的に、上記同一セレクト位置に対応する通電量よりも増加又は減小して上記シフトレバーをセレクト方向に一時的に移動させ、その後、上記電磁ソレノイドに対する通電量を上記同一セレクト位置に対応する通電量に戻す請求項1記載の変速操作装置。
  3. 記制御装置は、上記シフトレバーのセレクト方向への移動を伴う変速操作を実行する場合、上記検出手段により上記シフトレバーがニュートラル位置若しくはその直前に位置したことが検出されたときに、上記セレクトアクチュエータを作動して上記シフトレバーをセレクト方向に移動させる請求項1記載の変速操作装置。
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