JP4787773B2 - レンズシステム及びフォーカス操作装置 - Google Patents

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Description

本発明はレンズシステム及びフォーカス操作装置に係り、特にマニュアルフォーカス(MF)によるフォーカス制御とオートフォーカス(AF)によるフォーカス制御との切替えが可能なレンズシステムとそのレンズシステムを構成するフォーカス操作装置に関する。
放送用テレビカメラ用レンズ装置では、民生用と異なり、フォーカスを自動で制御するAFによるフォーカス制御(AF制御)以外に、MF操作部材に対するカメラマンの手動操作に従ってフォーカスを制御するMFによるフォーカス制御(MF制御)が可能なことが不可欠である。特に、光学系により結像された被写体画像のコントラストが最も高くなるようにフォーカスを制御するコントラスト方式のAFなどでは、ピンボケの度合いが大きいとAF制御によるピント調整を適切に行うことができないため、AF制御が不能としてフォーカスを動作させない(AF制御を停止する)ようにしていることが多い。このようにAF制御が不能な状況では、カメラマンが手動でフォーカス操作を行う必要があるため、MF制御が可能であることが不可欠となる。尚、例えば、特許文献1にはAF制御とMF制御の切替えが可能なレンズシステムが開示されている。
特開2003−337278号公報
しかしながら、AF制御時において、AF制御が可能な状態であるか、又は、不能な状態であるかを判断することがカメラマンにとって難しい場合があり、AFが動作していないことに気付かずにMFでピントを修正する操作が遅れてしまうという不具合があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、AF制御が可能な状態であるか不能な状態であるかをカメラマンが容易に認識できるようにしたレンズシステム及びフォーカス操作装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のレンズシステムは、フォーカス操作装置におけるMF操作部材の手動操作に従って被写体画像を結像する光学系のフォーカスの制御を電動により行うマニュアルフォーカス制御手段と、前記光学系のフォーカスが合焦状態となるようにフォーカスの制御を電動により自動で行うオートフォーカス制御手段とを備えたレンズシステムにおいて、前記フォーカス操作装置におけるMF操作部材を操作するために必要な操作力を変更する操作力変更手段と、前記オートフォーカス制御手段によるフォーカスの制御が可能な状態であるか、または、不能な状態であるかを判断する判断手段と、前記判断手段により判断結果に基づき、フォーカスの制御が可能な状態か否かに応じて前記MF操作部材の操作力を前記操作力変更手段により変更することにより、前記オートフォーカス制御手段によるフォーカスの制御が可能な状態であるか、または、不能な状態であるかを識別可能に操作者に通知するAF状態通知手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、オートフォーカス制御手段によるフォーカスの制御時(AF制御時)において、AF制御が可能な状態であるか不能な状態であるかがAF状態通知手段により通知されるため、カメラマンはAF制御がいずれの状態かを容易に認識することができる。
また、MF操作部材の操作感によって容易にAF制御が可能な状態か否かを判断することができる。
請求項に記載のレンズシステムは、請求項に記載の発明において、前記AF状態通知手段は、前記オートフォーカス制御手段によるフォーカスの制御が可能な場合には、前記オートフォーカス制御手段によるフォーカスの制御が不能な場合に比べて前記MF操作部材の操作力を大きくすることを特徴としている。
本発明によれば、AF制御が可能な状態ではMF操作部材の操作が行いにくく、AF制御が不能な状態ではMF操作部材の操作が行いやすいようになり、AF制御が不能な場合にカメラマンがMF操作部材によって手動でフォーカスを行うという実情に適した態様となる。
請求項に記載のフォーカス操作装置は、請求項、又は、に記載のレンズシステムを構成する前記フォーカス操作装置であって、前記光学系及び該光学系を制御する制御系を備えたレンズ装置に対してリモート接続されると共に、前記操作力変更手段を備えたことを特徴としている。
本発明は、MF操作部材の操作力によってAF制御が可能な状態か不能な状態かを通知する場合のフォーカス操作装置に関する。
本発明に係るレンズシステム及びフォーカス操作装置によれば、AF制御が可能な状態であるか不能な状態であるかをカメラマンが容易に認識できるようになる。
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズシステム及びフォーカス操作装置を実施するための最良の形態について詳説する。
図1は、本発明のレンズシステムが組み込まれる放送用テレビカメラシステムの全体構成を示した図である。
同図におけるテレビカメラシステムは、テレビカメラ10を構成するカメラ本体12及びレンズ装置14と、レンズ装置14にケーブル等で電気的に接続されるフォーカスデマンド16及びズームデマンド18とから構成されている。
カメラ本体12は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子や撮像素子から出力された電気信号に所要の処理を施して記録又は再生用の映像信号を生成する各種信号処理回路等を備えている。
レンズ装置14は、被写体からの光をカメラ本体の撮像素子の受光面(撮像面)に結像させる光学系と、光学系の状態を制御する制御系とから構成されている。
詳細は省略するが、光学系は各種レンズ群から構成されており、周知のように光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ(群)やズームレンズ(群)を備えている。フォーカスレンズが移動すると、焦点位置(被写体距離)が変更され、ズームレンズが移動すると、焦点距離(撮影倍率)が変更される。また、光学系には絞りが設けられており、絞りが開閉動作すると、撮像素子に入射する被写体光の光量が変更される。
これらの光学系のフォーカスレンズ、ズームレンズ、絞り等の可動の光学部材にはモータが連結されており、レンズ装置の制御系は、それらのモータを駆動して可動の光学部材の移動位置や移動速度を制御するための各種回路を備えている。
フォーカスデマンド16やズームデマンド18は、レンズ装置の所定のコネクタに例えばケーブルを使用して着脱可能にリモート接続されている。フォーカス操作装置であるフォーカスデマンド16(以下、フォーカス操作装置16と称する)には後述のようにレンズ装置14の光学系のフォーカス(フォーカスレンズ)をカメラマンが手動操作(MFにおけるフォーカス操作)するためのMF操作部材(フォーカスノブ)が設けられている。ズームデマンド18にはレンズ装置14の光学系のズーム(ズームレンズ)をカメラマンが手動操作するための操作部材が設けられている。
次に、上記テレビカメラシステムのフォーカス制御に関する構成について説明する。図2は、その構成を示したブロックである。同図においてフォーカス駆動部30は、レンズ装置に組み込まれた構成部であり、フォーカス操作装置16は、図1に示したフォーカスデマンド16に相当する(又はフォーカスデマンド16に組み込まれる)構成部である。
フォーカス駆動部30に示すように、上記光学系のフォーカスレンズ32にはモータ34や位置センサ36が連結されており、モータ34によってフォーカスレンズ32が駆動されて焦点調整が行われると共に、位置センサ36によってフォーカスレンズ32の現在位置が検出されるようになっている。
フォーカス駆動部30にはCPU40が搭載されており、CPU40は、位置センサ36からの位置信号を取り込むことによってフォーカスレンズ32の現在位置を検知すると共に、モータ34に接続されたアンプ38に対して出力ポート40Aから所定範囲の値の駆動信号を出力することによって、その駆動信号の値に応じた速度でモータ34を駆動し、フォーカスレンズ32を移動させる。従って、CPU40の処理によりフォーカスレンズ32を所望の位置又は速度となるように制御することができるようになっている。
一方、フォーカス駆動部30では、マニュアルフォーカス(MF)によるフォーカス制御(MF制御)とオートフォーカス(AF)によるフォーカス制御(AF制御)とで切り替えられるようになっている。例えば、フォーカス操作装置16等において、AFの開始を指示するAFスイッチが設けられており、そのAFスイッチがオンされたことを示す信号がCPU40に伝達されると、CPU40はAF制御の処理を開始する。そして、MF制御への切替えが指示されるまでAF制御の処理を継続し、連続的にAFを実行する。
MF制御への切替えは、例えば、フォーカス操作装置16においてカメラマンがフォーカスをマニュアル操作するためのMF操作部材50が操作されることによって行われる。即ち、カメラマンがMF操作部材50を操作するとAF制御に優先してMF制御が実行され、MF操作部材の操作にしたがってフォーカス制御が行われるようになっている。但し、AF制御とMF制御との切替えを所定のスイッチ操作によって行う場合であっても本発明を適用できる。
まず、MF制御について説明すると、MF操作部材が設けられるフォーカス操作装置は図3のような外観構成を有している。同図のフォーカス操作装置16は、回路部品などが収納される装置本体52と、装置本体52に対して回動可能に設けられたMF操作部材50(フォーカスノブ)とを備えている。このフォーカス操作装置16のMF操作部材50を把持して回動操作すると、そのMF操作部材50の回転位置に対応したフォーカス位置への移動を指令するフォーカス指令信号がフォーカス駆動部30のCPU40に送信されるようになっている。
図2において、フォーカス操作装置16のMF操作部材50の回転軸には、エンコーダ(例えば、インクリメンタル型ロータリエンコーダ)54が取り付けられており、MF操作部材50が所定量回転するごとにエンコーダ54からパルス信号が出力される。そのパルス信号のパルス数をカウンタ56Aが計数することによってMF操作部材50の回転位置が検出される。CPU56はそのMF操作部材50の回転位置に基づいて、回転位置に対応するフォーカス位置を目標位置として設定し、その目標位置への移動を指令するフォーカス指令信号をシリアルポート56Bを通じてフォーカス駆動部30に送信する。フォーカス駆動部30のCPU40は、フォーカス操作装置16から送信されたフォーカス指令信号をシリアルポート40Bを通じて取得すると、そのフォーカス指令信号により与えられた目標位置にフォーカスレンズ32を移動させる。これによって、カメラマンによるMF操作部材50のマニュアル操作に従ってフォーカスが制御される。
また、フォーカス操作装置16にはMF操作部材50の回動操作に必要な操作力を変化させるための摩擦機構58が設けられている。摩擦機構58は、モータ60の駆動によってMF操作部材50を回動操作するために必要な操作力を変更できるように構成されている。CPU56はモータ60を駆動することによってMF操作部材50に対する操作力を変化させ、後述のようにAF制御が可能な状態か不能な状態かをカメラマンがMF操作部材50の操作力により識別できるようにしている。
図4は、図3に示した上記フォーカス操作装置16の装置本体52内に設けられる摩擦機構58の構成の一例を示した構成図である。同図において、回転軸80は、上記MF操作部材(フォーカスノブ)50が取り付けられ、装置本体52のケース部材に回動可能に支持された軸部材である。その回転軸80においてMF操作部材50が取り付けられる端部と反対側の端部に上記エンコーダ54の検出軸が連結されている。また、回転軸80の中央部には、ギヤ82が固定されており、そのギヤ82にギヤ84が噛合されている。
ギヤ84は、固定軸86に回動可能に支持されており、固定軸86は、装置本体52のケース部材に固定されている。その固定軸86には、ギヤ84に対向して摩擦部材88が固設されている。ギヤ84と摩擦部材88の対向する各々の面側にはテーパ面84Aを有する凹部と、テーパ面88Aを有する凸部が形成されており、それらのテーパ面84A、88Aが当接されている。
これによれば、MF操作部材50を回動操作した際に、回転軸80と共にギヤ82が回動し、ギヤ82に連結されたギヤ84が回動する。このとき、ギヤ84が、そのテーパ面84Aを摩擦部材88のテーパ面88Aに摺動しながら回動するため、その摩擦力による負荷がMF操作部材50の回動操作に対して生じるようになっている。
一方、固定軸86において、ギヤ84の摩擦部材88と対向する面と反対側に、順に、ベアリング90、スプリング92、ベアリング94、回転部材96が配置されている。固定軸86の先端部にはネジ86Aが形成されており、そのネジ86Aに、円筒状の回転部材96の内周面に形成されたネジが螺合されて、回転部材96がその回動によって固定軸86の軸方向に移動可能に固定されている。これによって、回転部材96によって一方の端部側の伸縮が規制されたスプリング92の付勢力によりギヤ84が摩擦部材88側に付勢されるようになっている。
回転部材96の外周部にはギヤ歯96Aが形成されており、そのギヤ歯96Aに、モータ60の回転軸に固設されたギヤ98が噛合されている。これによれば、モータ60の駆動によってモータ60の回転軸が回動すると、ギヤ98を介して回転部材96が回動する。そして、回転部材96が回動すると、その回動方向に応じて回転部材96が固定軸86の軸方向に対して前後移動する。回転部材96が移動して固定軸86の軸方向に対する回転部材96の位置が変化すると、スプリング92によるギヤ84の摩擦部材88への押圧力が変化する。これによって、MF操作部材50を回動操作する際にギヤ84と摩擦部材88との間に生じる摩擦力が変化する。
従って、以上の摩擦機構58によれば、モータ60を駆動することによって、MF操作部材50を回動操作するために必要な操作力を変更することができるようになっている。
尚、MF操作部材50の操作力を変更する手段は、上記のような構成に限らず、クラッチを利用したものや、モータの制動力を利用したもの等どのような手段を用いてもよい。
次にAF制御について説明すると、本実施の形態のAF制御では光学系により結像される被写体画像のコントラストが最大となるようにフォーカスを自動調整するコントラスト方式のAFを採用している。
フォーカス駆動部30には、カメラ本体12の撮像素子により撮像された映像信号(緯度信号)がカメラ本体12から与えられるようになっている。フォーカス駆動部30に搭載されたA/D変換器70、ハイパスフィルタ(HPF)72、ゲート回路74、加算回路76は、カメラ本体12から取得した映像信号に基づいては、被写体画像のコントラストの高さを示す焦点評価値を算出する。
即ち、カメラ本体12からフォーカス駆動部30に入力された映像信号は、まず、A/D変換器70によりデジタル信号に変換される。次いで、HPF72は、デジタル信号に変換された映像信号の周波数成分のうち所定のカットオフ周波数よりも高い周波数成分の映像信号のみを通過させて高域周波数成分の映像信号をゲート回路74に出力する。ゲート回路74では、HPF72から入力した映像信号のうち、ピント合わせの対象とする画角範囲(AFエリア)の映像信号のみが抽出される。例えば、画面中央部の映像信号がゲート回路74により抽出される。ゲート回路74により抽出されたAFエリアの映像信号は続いて加算回路76に入力され、加算回路76において1画面分(1フレーム分)の映像信号の値が加算される。加算回路76によって算出された各フレームごとの加算値は、各フレームの被写体画像のコントラストの高さを示す焦点評価値としてCPU40に与えられる。
CPU40は、上記のようにして得られた焦点評価値が最大値(極大値)となるようにフォーカスレンズ32を制御する。例えば、一般的に知られている山登り方式を用いた場合、まず、フォーカスレンズ32を前後に微小量変動させるワブリングを行い、その間のフォーカスレンズ32の各位置において撮像される映像信号(被写体画像)の焦点評価値を上記のようにして加算回路76から取得する。そして、取得した各位置での焦点評価値を比較し、焦点評価値が増加するフォーカスレンズ32の移動方向を検出(合焦及び合焦方向の検出)する。合焦方向を検出するとその方向にフォーカスレンズ32を所定距離(又は所定速度で所定時間)移動させ、再度、ワブリングを行って合焦方向の検出を行う。この合焦方向の検出の処理を所定時間ごとに繰り返し、合焦方向の検出において、ワブリング時の各位置における焦点評価値の差が所定値以下で、かつ、各位置の焦点評価値が所定値以上となった場合には、合焦位置であると判断してフォーカスレンズ32の移動を停止させる。以上の処理を合焦後も継続的に行うことによって連続的にAFが実行され、ピント合わせの対象被写体の奥行き方向の移動(距離変化)に伴ってフォーカスも移動する。
ここで、合焦方向の検出において、上記のようにフォーカスレンズ32が合焦位置に設定されている場合の他に、フォーカスレンズ32が合焦位置から大きくずれている場合、即ち、ピントが大きくずれている場合にも、ワブリングの間の各位置の焦点評価値の差が殆どなく、合焦方向が至近側と無限遠側のいずれの方向でもないと判断される状態となる。図5は、状態が変わらない被写体を撮影している場合に、フォーカスレンズの位置を変化させたときに得られる焦点評価値の変化を例示した図である。同図において、焦点評価値が最大(極大)となるときのフォーカスレンズ32の位置Pが合焦位置となる。この合焦位置P付近では、合焦位置を除いてワブリングの間の各位置の焦点評価値の差が大きく、合焦方向の適切な検出が可能となる。尚、このように合焦方向の適切な検出が可能とする範囲を合焦位置も含めて合焦方向検出可能な範囲というものとする。また、フォーカスレンズ32が合焦方向検出可能な範囲にある状態をAF可能状態というものとする。
一方、ピントが大きくずれている場合として、例えば同図の位置Aにフォーカスレンズ32が設定されているとする。このとき、ワブリングの間の各位置において得られる焦点評価値の差が殆ど生じない。また、焦点評価値も合焦位置での焦点評価値と比べて極めて小さい値となり、ノイズ等の誤差によって各位置での焦点評価値の大小関係も不確定な状態となる。従って、このような状態で合焦方向の検出を行うと、適切な合焦方向が検出されず、AFの誤動作を招く。このように適切な合焦方向の検出が困難な範囲を合焦方向検出不能な範囲というものとする。
本実施の形態のAF制御では、フォーカスレンズ32が合焦方向検出不能な範囲にある場合には、AF制御を停止する。これにより、AF制御によってフォーカスレンズ32を移動させることによる不具合が防止される。即ち、ワブリングの間の各位置において得られた焦点評価値の差が所定値以下で、かつ、焦点評価値が所定値以下の場合には、フォーカスレンズが合焦方向検出不能な範囲にあるとしてAF制御を停止する。この場合をAF不能状態というものとする。
次に、AF制御時においてAF可能状態とAF不能状態とを識別可能に通知するAF状態通知機能について説明する。AF制御時においてAF不能状態となった場合に、フォーカスレンズ32の動作が停止するが、そのとき、カメラマンはマニュアル操作によってフォーカス調整を行う必要がある。しかしながら、AF不能状態であることの判断が難しい場合がある。そこで、本実施の形態では、フォーカス操作装置16の摩擦機構58を使用して、AF可能状態では、MF操作部材50の操作に必要な操作力を大きくし、AF不能状態では、MF操作部材50の操作に必要な操作力を小さくするようにしている。尚、AF不能状態でのMF操作部材50の操作力は通常のMF制御時(AF制御とMF制御をモードとして選択可能な場合にMF制御のモードが選択された時)における操作力と同じとしてもよいし、異なっていてもよい。
図6は、フォーカス駆動部30のCPU40におけるAF状態通知機能に関する処理手順を示したフローチャートである。
AF制御の開始がAFスタートスイッチのオン操作等によって指示された場合において、CPU40は所要の初期設定を行った後(ステップS10)、フォーカス制御以外の処理を実行する(ステップS12)。続いて、フォーカスレンズ32をワブリング動作させ(ステップS14)、その間の各位置において得られた焦点評価値に基づいて合焦方向の検出を行う。このとき、まず、上記のように合焦方向の検出が可能か否かを判定する(ステップS16)。即ち、フォーカスレンズ32が合焦方向検出可能な範囲にあるか否かによってAF可能状態か否かを判定する。
YESと判定した場合には、フォーカス操作装置16にAF可能信号を送信する(ステップS18)。一方、NOと判定した場合には、フォーカス操作装置16にAF不可能信号を送信する(ステップS20)。
次に、フォーカス操作装置16から送信されるフォーカス指令信号等の信号を受信する(ステップS22)。続いて、受信した信号に基づいてMF操作部材50によるフォーカス操作が行われたか否かを判定する(ステップS24)。NOと判定した場合には、合焦状態か否かを判定する(ステップS26)。そして、このステップS26においてNOと判定した場合には、フォーカスレンズ32を合焦方向に移動させる(ステップS28)。但し、ステップS16において、合焦方向の検出が可能でないと判定した場合(AF不能状態と判定した場合)はフォーカスレンズ32を停止させておく。また、ステップS26においてYESと判定した場合には、合焦状態であるためフォーカスレンズ32を移動させることなくステップS12に戻る。
一方、ステップS24においてYESと判定した場合には、フォーカスレンズ32をMF操作部材50の操作に従って移動させる(ステップS30)。そしてステップS12に戻る。
図7は、フォーカス操作装置16のCPU56におけるAF状態通知機能に関する処理手順を示したフローチャートである。電源がオンされると、CPU56は所要の初期設定を行った後(ステップS40)、フォーカス駆動部30から送信されるAF可能信号又はAF不可能信号等の信号を受信する(ステップS42)。続いて、受信した信号に基づいてAF可能状態か否かを判定する(ステップS44)。YESと判定した場合にはMF操作部材50の摩擦機構58をオンし、MF操作部材50の操作力を大きくする(ステップS46)。NOと判定した場合には摩擦機構58をオフして操作力を小さくする(ステップS48)。
続いて、MF操作部材50の操作が行われたか否かを判定する(ステップS50)。NOと判定した場合にはステップS42の処理に戻る。YESと判定した場合にはMF操作部材50の操作に基づいてフォーカス目標位置を指示するフォーカス指令信号をフォーカス駆動部30に送信してステップS42の処理に戻る。
以上、上記実施の形態では、AF制御としてコントラスト方式を採用した場合について説明したが、本発明は、AF不能と判断される可能性のある任意の方式のAF制御を採用したレンズシステムにおいて適用できる。例えば、コントラスト方式の一種として、いわゆる光路長差方式のAFが採用されたレンズシステムについても本発明を適用できる。このシステムでは、例えばレンズ装置14の光学系の光路に光分割手段(ハーフミラー等)が配置され、カメラ本体12の撮像素子に入射する被写体光からAF用の被写体光が分岐される。そのAF用の被写体光の光路において、AF用の被写体画像を取得するためのAF用撮像素子が配置され、AF用撮像素子によって光路長差が異なる位置に複数(例えば2つとする)の撮像面が配置される。AF用撮像素子の2つの撮像面は、異なるAF用撮像素子の撮像面である場合や、同一の撮像素子の撮像面において光路長差を設けてある場合もある。
そして、光分割手段により分割されたAF用の被写体光が通過する光学系は、カメラ本体12の撮像素子の撮像面に対して例えば前後等距離の各位置で結像される被写体画像と同等の被写体画像がAF用撮像素子の各々の撮像面に結像するように構成されている。
一方、AF制御の処理では、AF用撮像素子の2つの撮像面により撮像された各々の被写体画像の映像信号から上記実施の形態と同様に焦点評価値が検出される。検出された焦点評価値は、上記実施の形態においてフォーカスをワブリングした際に得られる焦点評価値に相当しており、それらの焦点評価値を比較することによって、ピント状態(合焦、前ピン、後ピン)が検出される。即ち、合焦方向が検出される。そして、その合焦方向にフォーカスレンズを移動させることによって2つの撮像面から得られた焦点評価値が一致する合焦位置に設定される。
このような光路長差方式のAFを採用したレンズシステムにおいても、上記実施の形態における通常のコントラスト方式のAFと同様にピントが大きくずれているとAF制御が不能であると判断される。図8は、光路長差方式のAFにおいて、状態が変わらない被写体を撮影している場合に、フォーカスレンズの位置を変化させたときにAF用撮像素子の2つの撮像面から得られる焦点評価値V1、V2の変化を例示した図である。同図において、2つの焦点評価値V1、V2が一致するフォーカスレンズの位置Pが合焦位置を示す。例えば、2つの焦点評価値V1、V2の差が所定値以下で、かつ、各焦点評価値V1、V2が所定値以上の場合に合焦状態と判断される。また、合焦位置Pの付近では2つの焦点評価値V1、V2に明確な差が生じ、その大小関係から合焦方向の適切な検出が可能である。
一方、合焦位置Pから大きくずれた例えば位置Aでは、2つの焦点評価値V1、V2の差が殆ど生じない。また、各焦点評価値V1、V2も合焦位置Pでの焦点評価値と比べて極めて小さい値となり、ノイズ等の誤差によって2つの焦点評価値V1、V2の大小関係も不確定な状態となる。従って、このような状態で合焦方向の検出を行うと、適切な合焦方向が検出されず、AFの誤動作を招くおそれがある。そこで、2つの焦点評価値V1、V2の差が所定値以下で、かつ、各焦点評価値V1、V2が所定値以下の場合にはAF不能状態として、AF制御を停止(フォーカスレンズの移動を停止)させるようにした処理を行う場合がある。このような場合に、上記実施の形態と同様にAF可能状態とAF不能状態とを識別可能にカメラマンに通知すると好適である。
また、上記実施の形態では、AF可能状態とAF不能状態とを識別可能に通知するAF状態通知機能として、フォーカス操作装置のMF操作部材50の操作力をAF可能状態では大きくし、AF不能状態では小さくするようにしたが、逆でもよい。
また、AF状態通知機能として、MF操作部材50の操作力を変更する態様以外に、カメラのビューファインダ等の表示手段において、AF可能状態であることとAF不能状態であることのうち少なくとも一方の状態を文字、図形、又は、記号等を用いて表示する態様であってもよい。
図1は、本発明が適用される放送用テレビカメラシステムの全体構成を示した図である。 図1の放送用テレビカメラシステムにおけるフォーカス制御に関する構成を示したブロック図である。 図3は、フォーカス操作装置の外観構成を例示した図である。 図4は、 フォーカス操作装置のMF操作部材に対する摩擦機構の構成の一例を示した構成図である。 図5は、状態が変わらない被写体を撮影している場合に、フォーカスレンズの位置を変化させたときに得られる焦点評価値の変化を例示した図である。 図6は、フォーカス駆動部のCPUにおけるAF状態通知機能に関する処理手順を示したフローチャートである。 図7は、フォーカス操作装置のCPUにおけるAF状態通知機能に関する処理手順を示したフローチャートである。 図8は、光路長差方式のAFにおいて、状態が変わらない被写体を撮影している場合に、フォーカスレンズの位置を変化させたときにAF用撮像素子の2つの撮像面から得られる焦点評価値の変化を例示した図である。
符号の説明
10…テレビカメラ、12…カメラ本体、14…レンズ装置、16…フォーカス操作装置(フォーカスデマンド)、30…フォーカス駆動部、32…フォーカスレンズ、40、56…CPU、50…MF操作部材、58…摩擦機構

Claims (3)

  1. フォーカス操作装置におけるMF操作部材の手動操作に従って被写体画像を結像する光学系のフォーカスの制御を電動により行うマニュアルフォーカス制御手段と、前記光学系のフォーカスが合焦状態となるようにフォーカスの制御を電動により自動で行うオートフォーカス制御手段とを備えたレンズシステムにおいて、
    前記フォーカス操作装置におけるMF操作部材を操作するために必要な操作力を変更する操作力変更手段と、
    記オートフォーカス制御手段によるフォーカスの制御が可能な状態であるか、または、不能な状態であるかを判断する判断手段と、
    前記判断手段により判断結果に基づき、フォーカスの制御が可能な状態か否かに応じて前記MF操作部材の操作力を前記操作力変更手段により変更することにより、前記オートフォーカス制御手段によるフォーカスの制御が可能な状態であるか、または、不能な状態であるかを識別可能に操作者に通知するAF状態通知手段と、
    を備えたことを特徴とするレンズシステム。
  2. 前記AF状態通知手段は、前記オートフォーカス制御手段によるフォーカスの制御が可能な場合には、前記オートフォーカス制御手段によるフォーカスの制御が不能な場合に比べて前記MF操作部材の操作力を大きくすることを特徴とする請求項のレンズシステム。
  3. 前記請求項、又は、に記載のレンズシステムを構成する前記フォーカス操作装置であって、前記光学系及び該光学系を制御する制御系を備えたレンズ装置に対してリモート接続されると共に、前記操作力変更手段を備えたことを特徴とするフォーカス操作装置。
JP2007037004A 2007-02-16 2007-02-16 レンズシステム及びフォーカス操作装置 Expired - Fee Related JP4787773B2 (ja)

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