JP4787106B2 - 電子部品装置 - Google Patents

電子部品装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4787106B2
JP4787106B2 JP2006225195A JP2006225195A JP4787106B2 JP 4787106 B2 JP4787106 B2 JP 4787106B2 JP 2006225195 A JP2006225195 A JP 2006225195A JP 2006225195 A JP2006225195 A JP 2006225195A JP 4787106 B2 JP4787106 B2 JP 4787106B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
variable
signal
electric field
capacitance
variable capacitance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006225195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008049408A (ja
Inventor
俊重 島村
浩季 森村
啓 桑原
昇男 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2006225195A priority Critical patent/JP4787106B2/ja
Publication of JP2008049408A publication Critical patent/JP2008049408A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4787106B2 publication Critical patent/JP4787106B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Description

本発明は、光スイッチや無線回路に代表されるMEMS(マイクロメカニカルシステム)デバイスを備えた電子部品装置に係り、特にMEMS構造に発生する微小な容量を検出する技術に関するものである。
MEMS技術を用いたデバイスでは、MEMS構造に発生する容量を検出することで、目的の物理量を検出したり、検出した物理量を基に自己の制御を行ったりする技術が開発されてきた。光スイッチに関しては、ミラー構造に発生する容量を検出してミラーの傾斜角度を検知し、ミラーをフィードバック制御することで、ミラーを高速に制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。本技術について、図19、図20を用いて説明する。
図19は、光スイッチの構成例を示す断面図である。MEMSミラー100は、導電性材料からなるミラー基板101と、ミラー基板101の開口領域内に形成され、ミラー基板101に連結部を介して回動可能に連結されかつ電気的に接続された導電性材料からなるミラー102と、ミラー102が制御電極110及び検出電極111の上に離間して配置されるようにミラー基板101を支える支柱103とから構成される。ミラー102は、トーションバネのように作用する連結部によりミラー基板101に固定されている。そして、ミラー基板101は、下部の制御電極110や検出電極111等と離間するとともに所定の空隙を形成するように支柱103に接続固定されている。制御電極110は、ミラー102を駆動し、検出電極111は、ミラー102の角度により変化する容量Csを検出する。
図20は、ミラー基板101の平面図である。ミラー基板101の開口領域内に設けられたミラー102は、連結部によってミラー基板101と連結され、連結部によって回動可能に支持されている。連結部は、トーションバネ104,106と、ミラー枠体105とから構成される。トーションバネ104,106は、ミラー102の中心を挟んでその両側にそれぞれ1対設けられる。ミラー枠体105は、トーションバネ104によってミラー基板101と連結され、トーションバネ104によって回動可能に支持される。これにより、ミラー枠体105は、一対のトーションバネ104を通る、ミラー基板101と平行な軸(図20の上下方向)を回動軸として回動することが可能である。一方、ミラー102は、トーションバネ106によってミラー枠体105と連結され、トーションバネ106によって回動可能に支持される。これにより、ミラー102は、一対のトーションバネ106を通る、ミラー枠体105と平行な軸(図20の左右方向)を回動軸として回動することが可能である。結果として、ミラー102は、一対のトーションバネ104を通る軸と一対のトーションバネ106を通る軸の2軸を回動軸として回動することができる。
以上のような光スイッチにおいて、ミラー102は接地電位とされる。構造体制御装置112の駆動回路113により制御電極110に電圧が印加されると、ミラー102と制御電極110との間に静電引力が発生し、この静電引力に見合う角度だけミラー102が回動する。ミラー102が回動すると、ミラー102と検出電極111との間に形成される静電容量Csが変化する。構造体制御装置112の構造変位検出回路114は、容量Csを検出することにより、ミラー102と検出電極111との距離を検出し、検出した距離を駆動回路113にフィードバックする。駆動回路113は、構造変位検出回路114から受け取った距離のデータに基づいてミラー102の傾斜角度を計算し、計算した傾斜角度と予め設定された角度設定値とを比較して、角度設定値とミラー102の傾斜角度とが一致するように、制御電極110への印加電圧を制御する。
図19に示した光スイッチによれば、ミラー102の傾斜角度に基づいて、ミラー102を駆動する電圧を制御するため、ミラー102の共振を抑制することができ、高速にミラー102の傾斜角度を制御することができる。この光スイッチでは、ミラー102と検出電極111との間に形成される容量Csは数10fF〜数100fFであるのに対して、検出電極111と接地電位との間に発生する寄生容量Cpは数pFとなるので、容量Csの検出が難しいという問題があった。また、フィードバック制御を行うために、容量Csを高速に検出する必要がある。検出したい容量に対して、大きな寄生容量が発生する場合でも、目的の容量を検出することを可能にする技術として、特許文献2に開示された技術がある
図21は、特許文献2に開示された従来の電子部品装置の構成を示すブロック図である。従来の電子部品装置は、入力された制御信号または検出すべき物理量に応じて変位する形状可変構造体1と、形状可変構造体1の変位を表す容量を検出する構造変位検出ユニット2とから構成される。形状可変構造体1は、その変位に応じて容量が変化する可動構造体10を備える。構造変位検出ユニット2は、可動構造体10に電界を発生させる電界発生部20と、可動構造体10の容量を検出する構造変位検出回路21とを備える。構造変位検出回路21は、電界発生の基となる誘導信号Sdを電界発生部20に出力する誘導信号生成部22と、可動構造体10の出力端子と電界発生部20の出力端子との接続部で得られる容量信号Scapから可動構造体10の容量を表す情報信号Siを抽出する容量情報抽出部23と、情報信号Siを情報処理可能な形式の出力信号Soに変換する出力調整部24とを有する。
形状可変構造体1の具体例を図22に示す。形状可変構造体1は、可動構造体10と、基板11と、導電性材料からなる可動部材12と、基板11上に形成された制御電極13と、可動部材12が制御電極13の上に離間して配置されるように可動部材12を支える導電性材料からなる支柱14とを有する。可動構造体10は、可動部材12と、基板11上に形成された第1の検出電極15とから構成される。電界発生部20は、第1の検出電極15と対向するように基板11中に配置された第2の検出電極25から構成される。
電子部品装置が光スイッチの場合、可動部材12はミラーである。この可動部材12は、支柱14を介して所定の電位に設定される。図示しない駆動回路により制御電極13に制御電圧が印加されると、可動部材12と制御電極13との間に静電引力が発生し、この静電引力に見合う分だけ可動部材12が変位する。
図23は、可動構造体10と電界発生部20との接続関係及びこれらに生じる容量を示す図である。前述のように、可動構造体10は、可動部材12と第1の検出電極15とから構成され、電界発生部20は、第2の検出電極25から構成される。
形状可変構造体1の可動部材12が変位すると、可動部材12と第1の検出電極15との間に形成される静電容量Csが変化する。構造変位検出回路21の誘導信号生成部22は、電界発生部20の第2の検出電極25に誘導信号Sdを入力する。誘導信号Sdの入力により、第1の検出電極15と第2の検出電極25との間の容量Cstdは、可動構造体10に電界を発生させる。この電界の発生により、可動構造体10の出力端子(第1の検出電極15)から、可動構造体10の容量Csの情報を含む容量信号Scapが出力される。容量情報抽出部23は、容量信号Scapと誘導信号生成部22が発生する誘導開始信号とを比較して、可動構造体10の容量Csを表す情報信号Siを抽出する。出力調整部24は、情報信号Siを情報処理可能な形式の出力信号Soに変換して出力する。
図21に示した電子部品装置の構造変位検出ユニット2の構造変位検出回路21の具体例を図24に示す。誘導信号生成部22は、電界の発生開始を指示する誘導開始信号Ssを出力する誘導開始信号発生部220と、誘導開始信号Ssに応じて誘導信号Sdを出力する電界誘導部221とから構成されている。
電界誘導部221は、所定の電圧を出力する誘導電圧発生回路222と、誘導開始信号発生部220からの誘導開始信号Ssの出力に応じて閉状態となる制御スイッチ223とから構成される。制御スイッチ223の制御端子は誘導開始信号発生部220の出力端子に接続され、制御スイッチ223の入力端子は誘導電圧発生回路222の出力端子に接続され、制御スイッチ223の出力端子(誘導信号生成部22の出力端子)は電界発生部20の入力端子に接続されている。
図24に示すように、容量情報抽出部23は、所定の電位の電位比較基準信号Svrefを発生する電位比較基準信号発生部230と、容量信号Scapと電位比較基準信号Svrefとを比較する電位比較部231と、電位比較部231から出力された検出信号Seと誘導開始信号発生部220から出力された誘導開始信号Ssの位相を比較する位相比較部232とから構成されている。
電位比較部231は、容量信号Scapと電位比較基準信号Svrefとを比較して、容量信号Scapと電位比較基準信号Svrefとの電位差を増幅した検出信号Seを出力する。位相比較部232は、検出信号Seと誘導開始信号Ssの位相を比較して、検出信号Seと誘導開始信号Ssとの位相差を情報信号Siとして抽出する。
図24に示すように、出力調整部24は、情報信号Siのパルス幅をアナログ電圧Sanに変換する時間−電圧変換回路240と、時間−電圧変換回路240から出力されたアナログ電圧Sanを情報処理が容易なディジタル信号に変換するA/D変換回路241とから構成される。
図25は、誘導信号生成部22における各部の信号波形を示す図である。図25(A)に示すように誘導開始信号Ssがロウレベルからハイレベルに遷移すると、電界誘導部221の制御スイッチ223がオン状態となる。その結果、誘導電圧発生回路222から出力される電圧が誘導信号Sdとして電界発生部20に印加され、容量検出が開始される。
このとき、誘導信号Sdは、図25(B)に示すように次第に上昇して、一定の誘導電位(誘導電圧発生回路222の出力電位)に落ち着く。この誘導電位は、第1の共通電位(例えば接地電位)と第2の共通電位(例えば電源電位)との中間の電位に設定される。
第1の検出電極15と第2の検出電極25との間の容量Cstdは、第2の検出電極25と第1の共通電位(接地電位)との間に発生する寄生容量Cpと同程度の大きさに設定される。誘導信号Sdの印加で発生した電界により、可動構造体10の第1の検出電極15に、形状可変構造体1の可動部材12の変位に対応した電荷が誘起される。このとき、第1の検出電極15に発生する容量信号Scapは、可動構造体10の容量Csと電界発生部20の容量Cstdとで誘導信号Sdを分圧した電位となる。したがって、容量信号Scapは、可動構造体10の容量Csが大きいほど、第1の共通電位側に降下することになる。
図26は、誘導信号生成部22と容量情報抽出部23における各部の信号波形を示す図である。図26(A)に示すように、容量信号Scapについては、容量Csが最小値をとる場合と最大値をとる場合の両方を示した。電位比較基準信号Svrefは、容量信号Scapの傾きが小さくなる電位に設定される。
容量情報抽出部23の電位比較部231は、容量信号Scapと電位比較基準信号Svrefとの電位差を増幅した矩形波状の検出信号Seを出力する(図26(B))。したがって、容量Csによる容量信号Scapの変化は、検出信号Seが遷移する時刻(図26(B)の例では検出信号Seがローレベルからハイレベルに立ち上がる時刻)の変化に変換され、容量Csが大きいほど検出信号Seが遷移するまでの時間が長くなる。
検出信号Seと図26(C)に示す誘導開始信号Ssとの排他的論理和処理を位相比較部232で行うことにより、検出信号Seと誘導開始信号Ssとの位相差を情報信号Siとして抽出することができる。こうして、容量Csによる容量信号Scapの変化は、情報信号Siのパルス幅tsの変化に変換され、図26(D)に示すように容量Csが大きいほどパルス幅tsが大きくなる。
出力調整部24の時間−電圧変換回路240は、情報信号Siのパルス幅tsをアナログ電圧Sanに変換する。A/D変換回路241は、時間−電圧変換回路240から出力されたアナログ電圧Sanをディジタル信号に変換し、出力信号Soとして出力する。こうして、可動構造体10の容量Csに相関した出力信号Soが得られる。
特開2004−130507号公報 特開2005−315694号公報
電子部品装置が光スイッチの場合を例として従来の問題点を説明する。図19、図20を用いて説明したように、光スイッチでは、制御電極110に電圧を与え、制御電極110とミラー102との静電引力でミラー102を制御電極110に引きつけて回動させていた。ここで、制御電極110とミラー102との間に印加される電圧(電位差)をV、ミラー102上の任意の点と制御電極110との間の距離をdとすると、ミラー102上の前記任意の点と、この任意の点と対向する制御電極110との間に働く単位面積あたりの静電引力Fは次式で表される。
F=εV2/(2d2) ・・・(1)
式(1)において、εは空間の誘電率である。
式(1)より、電位差Vの2乗に比例し、距離dの2乗に反比例する大きさの静電引力Fが発生することが分かる。ミラー102を制御電極110の方に傾かせる場合、制御電極110に印加する電圧を大きくして、電位差Vを大きくする。しかし、ミラー102の傾きが大きくなり、ミラー102と制御電極110との距離dが小さくなると、静電引力Fが急激に増大して、電位差Vの増大に対する静電引力Fの増大の度合いが大きくなるため、電位差Vの変化に対してミラー102の動きが大きくなる。その結果、検出電極111とミラー102との間の容量Csも、制御電極110に印加する電圧の増加に対して急激に増大するため、構造変位検出回路114の容量検出の感度が不十分となる。
同様に、図21〜図26を用いて説明した電子部品装置においても、制御電極13に印加する電圧の増加に対して、可動部材12と第1の検出電極15との間の容量Csが急激に増大するため、構造変位検出ユニット2の容量検出の感度が不十分となる。
以上のように、従来の電子部品装置では、可動構造体10の容量Csが制御電極に印加する電圧に対して急激に変化する場合に、構造変位検出ユニット2(構造変位検出回路114)の容量検出の感度が不十分となり、形状可変構造体1(ミラー102)の姿勢制御が困難になるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、制御信号または検出すべき物理量に応じて変位する形状可変構造体と形状可変構造体の変位に応じて容量が変化する可動構造体を備える電子部品装置において、可動構造体の容量が急激に変化する場合でも、容量検出の感度を調整して容量を検出することを目的とする。
本発明は、入力された制御信号または検出すべき物理量に応じて変位する形状可変構造体と、この形状可変構造体の変位を表す容量を検出する構造変位検出ユニットとを有する電子部品装置において、前記形状可変構造体は、その変位に応じて容量が変化する可動構造体を備え、前記構造変位検出ユニットは、前記可動構造体に電界を発生させる可変電界発生部と、前記電界発生の基となる誘導信号を前記可変電界発生部に出力する誘導信号生成部と、前記電界の発生によって前記可動構造体の出力端子から出力される容量信号から、前記可動構造体の容量を表す情報信号を抽出する容量情報抽出部と、前記可動構造体の容量から前記容量信号への変換率を調整する調整信号を前記可変電界発生部に出力する感度調整部とを備え、前記可動構造体は、前記形状可変構造体の可動部材と、この可動部材と対向して設置された第1の検出電極とから構成され、前記可変電界発生部は、前記第1の検出電極と対向して設置された第2の検出電極と、可変容量回路とから構成され、前記可変容量回路の第1の端子は前記第2の検出電極に接続され、前記可変容量回路の第2の端子は第1の共通電位もしくは前記第1の検出電極に接続され、前記可変容量回路の制御端子に前記調整信号が入力され、前記可変電界発生部は、前記調整信号に応じて前記電界の強度を変化させるものである。
また、本発明は、入力された制御信号または検出すべき物理量に応じて変位する形状可変構造体と、この形状可変構造体の変位を表す容量を検出する構造変位検出ユニットとを有する電子部品装置において、前記形状可変構造体は、その変位に応じて容量が変化する可動構造体を備え、前記構造変位検出ユニットは、前記可動構造体に電界を発生させる可変電界発生部と、前記電界発生の基となる誘導信号を前記可変電界発生部に出力する誘導信号生成部と、前記電界の発生によって前記可動構造体の出力端子から出力される容量信号から、前記可動構造体の容量を表す情報信号を抽出する容量情報抽出部と、前記可動構造体の容量から前記容量信号への変換率を調整する調整信号を前記可変電界発生部に出力する感度調整部とを備え、前記可動構造体は、前記形状可変構造体の可動部材と、この可動部材と対向して設置された第1の検出電極とから構成され、前記可変電界発生部は、前記第1の検出電極と対向して設置された第2の検出電極と、可変容量回路とから構成され、前記可変容量回路は、前記第1の検出電極と前記第2の検出電極との間の領域に配置され、前記可変容量回路の制御端子に前記調整信号が入力され、前記可変電界発生部は、前記調整信号に応じて前記電界の強度を変化させるものである。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記可変容量回路は、容量が離散的に変化するディジタル可変容量で構成され、前記ディジタル可変容量の第1の端子は前記可変容量回路の第1の端子に接続され、前記ディジタル可変容量の制御端子は前記可変容量回路の制御端子に接続されるものである。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記可変容量回路は、容量が連続的に変化するアナログ可変容量で構成され、前記アナログ可変容量の第1の端子は前記可変容量回路の第1の端子に接続され、前記アナログ可変容量の制御端子は前記可変容量回路の制御端子に接続されるものである。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記可変容量回路は、容量が離散的に変化するディジタル可変容量で構成され、前記ディジタル可変容量の第1の端子は前記第2の検出電極に接続され、前記ディジタル可変容量の制御端子は前記可変容量回路の制御端子に接続されるものである。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記可変容量回路は、容量が連続的に変化するアナログ可変容量で構成され、前記アナログ可変容量の制御端子は前記可変容量回路の制御端子に接続されるものである。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記誘導信号生成部は、前記電界の発生開始を指示する誘導開始信号を出力する誘導開始信号発生部と、前記誘導開始信号に応じて前記誘導信号を出力する電界誘導部とから構成され、前記電界誘導部は、所定の電圧を出力する誘導電圧発生回路と、制御端子が前記誘導開始信号発生部の出力端子に接続され、入力端子が前記誘導電圧発生回路の出力端子に接続され、出力端子が前記電界発生部の入力端子に接続され、前記誘導開始信号の出力に応じて閉状態となる制御スイッチとから構成され、前記容量情報抽出部は、所定の電位の電位比較基準信号を発生する電位比較基準信号発生部と、前記容量信号と前記電位比較基準信号との電位差を増幅して検出信号として出力する電位比較部と、前記検出信号と前記誘導開始信号との位相差を前記情報信号として抽出する位相比較部とから構成され、前記出力調整部は、前記情報信号のパルス幅が有する時間の情報をアナログ電圧に変換する時間−電圧変換回路と、前記アナログ電圧をディジタル信号に変換するA/D変換回路とから構成されるものである。
本発明によれば、構造変位検出ユニットに感度調整部を備え、可変電界発生部が発生する電界(可動構造体の容量に直列に接続される容量)を制御することで、電界に応じて可動構造体の出力端子から出力される容量信号の大きさを調整し、構造変位検出ユニットによる可動構造体の容量の検出感度を調整することができる。その結果、形状可変構造体の変位に伴って可動構造体の容量が急激に変化する場合であっても、可動構造体の容量を正しく検出することができ、この容量の検出結果から形状可変構造体の姿勢を計算して、形状可変構造体の姿勢を精度良く制御することができる。
また、本発明では、可変電界発生部を第2の検出電極と可変容量回路とから構成し、可変容量回路の第1の端子を第2の検出電極に接続し、第2の端子を第1の共通電位に接続し、制御端子に調整信号を入力することにより、構造変位検出ユニットによる可動構造体の容量の検出感度を必要に応じて増加させることが可能となり、形状可変構造体の姿勢を精度良く制御することができる。また、本発明では、第1の検出電極に対向して第2の検出電極を配置することにより、第1の検出電極に寄生容量が発生しないようにすることができるので、可動構造体の容量の変化による容量信号の変化を大きくすることができ、容量検出の感度を大きくすることができる。
また、本発明では、可変電界発生部を第2の検出電極と可変容量回路とから構成し、可変容量回路の第1の端子を第2の検出電極に接続し、第2の端子を第1の検出電極に接続して、制御端子に調整信号を入力することにより、構造変位検出ユニットによる可動構造体の容量の検出感度を必要に応じて減少させることが可能となり、形状可変構造体の姿勢を精度良く制御することができる。
また、本発明では、可変電界発生部を第2の検出電極と可変容量回路とから構成し、可変容量回路を第1の検出電極と第2の検出電極との間の領域に配置することにより、構造変位検出ユニットによる可動構造体の容量の検出感度を必要に応じて減少させることが可能となり、形状可変構造体の姿勢を精度良く制御することができる。また、本発明では、可変容量回路を第1の検出電極と第2の検出電極との間の領域に配置することにより、チップの製造コストを抑制することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る電子部品装置の構成を示すブロック図であり、図21と同一の構成には同一の符号を付してある。
本実施の形態の電子部品装置は、構造変位検出ユニット2a内の構造変位検出回路21aに感度調整部27を備え、また電界発生部20の代わりに可変電界発生部26を備える点が図21に示した従来の電子部品装置と異なる。構造変位検出回路21a内の誘導信号生成部22、容量情報抽出部23及び出力調整部24の構成は図24に示したとおりである。
以下、本実施の形態の電子部品装置の動作について説明する。図22に示したように、形状可変構造体1は、可動構造体10と、基板11と、可動部材12と、制御電極13と、支柱14とを有する。
構造変位検出回路21aの感度調整部27は、可動構造体10の容量Csを容量信号Scapに変換する際の変換率、すなわち検出感度を制御する調整信号Sctlを可変電界発生部26に出力する。可変電界発生部26は、可動構造体10に発生させる電界の強度を調整信号Sctlに応じて変化させる。
可動構造体10と可変電界発生部26の具体例を図2に示す。従来と同様に、可動構造体10は、可動部材12と、第1の検出電極15とから構成される。
一方、可変電界発生部26は、第1の検出電極15と対向するように基板11中に配置された第2の検出電極25と、可変容量回路28とから構成される。可変容量回路28は、第1の端子が第2の検出電極25に接続され、第2の端子が第1の共通電位(接地電位)に接続され、制御端子が感度調整部27の出力端子に接続されたディジタル可変容量Cvを備える。可変容量Cvは、調整信号Sctlにより制御される。
なお、基板11には電極13,15,25が形成されるので、絶縁材料からなる基板11を用いるか、あるいは導電性の材料からなる基板11を用いる場合には、電極13,15,25を絶縁分離する絶縁膜を設ける必要があることは言うまでもない。
次に、可変容量Cvにより構造変位検出ユニット2aの容量検出の感度を調整できる原理について、図3を用いて説明する。第1の検出電極15と第2の検出電極25との間に発生する容量Cstdに流れる電流をIstd、第2の検出電極25の電位をVstdとすると、電流Istdは下記の式で表される。
Istd={Cstd・Cs/(Cstd+Cs)}・(dVstd/dt)
・・・(2)
寄生容量Cpおよび可変容量Cvに流れる電流Ipは下記の式で表される。
Ip=(Cp+Cv)・(dVstd/dt) ・・・(3)
第1の検出電極15の電位をVsとすると、容量Cstdと可動構造体10の容量Csとは直列に接続されているため、電荷保存則から下記の式が成り立つ。
CsVs=Cstd(Vstd−Vs) ・・・(4)
誘導信号生成部22から流出する電流をIidとすると、キルヒホッフ則から下記の式が成り立つ。
Iid=Istd+Ip ・・・(5)
誘導信号生成部22から出力される誘導開始信号Ssがローレベルからハイレベルに遷移する時刻から、第1の検出電極15の電位Vsが電位比較基準信号Svrefの電位Vthとなるまでの時刻をtsとすると(図26を参照)、式(2)〜式(5)より、下記の式が成り立つ。
ts=(Vth/Iid)・[{1+(Cp+Cv)/Cstd}・Cs+Cp]
・・・(6)
したがって、可動構造体10の容量Csを容量信号Scapに変換する際の変換率、すなわち容量Csの検出感度Sは下記の式で表される。
S∝1+(Cp+Cv)/Cstd ・・・(7)
式(7)から、検出感度Sは寄生容量Cpおよび可変容量Cvに比例することが分かる。したがって、可変容量Cvを寄生容量Cpと並列接続となるように、第2の検出電極25と接地電位との間に接続することで、検出感度Sを増加させて調節することができる。
図4は、容量情報抽出部23における各部の信号波形を示す図である。この図4を用いて、本実施の形態の検出感度Sを調整する動作について説明する。図4(A)、図4(B)はそれぞれ可変容量Cvが小さい場合の容量信号Scap、情報信号Siを示し、図4(C)、図4(D)はそれぞれ可変容量Cvが大きい場合の容量信号Scap、情報信号Siを示している。容量信号Scap、情報信号Siについては、可動構造体10の容量Csが小さい場合を実線で示し、容量Csが大きい場合を破線で示している。図4(A)〜図4(D)は容量Csが小さい場合と大きい場合の変化量が同一の場合を示している。
前述のとおり、容量情報抽出部23は、可動構造体10の容量Csに応じた容量信号Scapの変化を情報信号Siのパルス幅の変化に変換する。ここで、可変容量Cvが小さい場合は、容量信号Scapの立ち上がりの傾きが大きいため、容量Csの変化に対する情報信号Siのパルス幅の変化Δtsが小さいのに対して(図4(A)、図4(B))、可変容量Cvが大きい場合は、容量信号Scapの立ち上がりの傾きが小さいため、情報信号Siのパルス幅の変化Δtsが大きくなることが分かる(図4(C)、図4(D))。したがって、可変容量Cvを大きくすると、容量Csの変化に対する情報信号Siの感度が大きくなることが分かる。
可変容量回路28の具体例を図5に示す。可変容量回路28は、グランド配線(不図示)に沿って配置された可変容量用配線280と、感度調整部27からの調整信号Sctlの出力に応じて閉状態となる制御スイッチ281とから構成される。制御スイッチ281の第1の端子は第2の検出電極25に接続され、第2の端子は配線280に接続され、制御端子は感度調整部27の出力端子に接続されている。
制御スイッチ281がオフの状態では、可変容量回路28の可変容量Cvは零である。調整信号Sctlの出力により制御スイッチ281がオン状態になると、可変容量用配線280と接地電位との間の寄生容量Cp’が第2の検出電極25に接続されるので、可変容量CvはCp’となり、容量Csの検出感度Sが増加する。
以上、説明したように、本実施の形態では、電子部品装置の構造変位検出ユニット2aに可変電界発生部26と感度調整部27を設け、可変電界発生部26の第2の検出電極25の寄生容量Cpと並列に可変容量回路28の可変容量Cvを選択的に接続できるようにしたので、構造変位検出ユニット2aによる容量Csの検出感度Sを必要に応じて増加させることが可能となる。
したがって、例えば図19、図20に示した光スイッチに本実施の形態の技術を適用し、ミラー(可動部材12)と第1の検出電極15との間に形成される容量Csを表す出力信号Soの値が所定値以上となったとき、あるいは出力信号Soから計算されるミラーの傾斜角度が所定値以上となったときに、図示しない制御手段(例えば図19に示した駆動回路113)が感度調整部27に調整信号Sctlの出力を指示すれば、検出感度Sを増加させることができる。その結果、ミラーの傾斜角の変化に伴って容量Csが急激に変化する場合であっても、容量Csを正しく検出することができ、この容量Csの検出結果からミラーの傾斜角度を計算して、ミラーの姿勢を精度良く制御することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態に係る電子部品装置における可変電界発生部26の可変容量回路28の具体例を示す回路図である。本実施の形態は、第1の実施の形態の可変容量回路28の別の例を示すものであり、可変容量回路28は、容量素子282と、感度調整部27からの調整信号Sctlの出力に応じて閉状態となる制御スイッチ283とから構成される。制御スイッチ283の第1の端子は第2の検出電極25に接続され、第2の端子は容量素子282の一端に接続され、制御端子は感度調整部27の出力端子に接続されている。容量素子282の他端は接地電位に接続されている。容量素子282の具体例としては、MOS容量、MIM容量、PIP容量、MOSダイオード、PNダイオードなどがある。
本実施の形態では、第1の実施の形態の可変容量回路28で用いた可変容量用配線280の代わりに容量素子282を用いるため、第1の実施の形態と比べて可変容量回路28の面積を小さくすることができ、製造コストを低減することができる。
[第3の実施の形態]
第2の実施の形態では、容量素子282と制御スイッチ283を1つずつ設けているが、これらを図7に示すようにそれぞれ複数設けてもよい。本実施の形態の場合、可変容量回路28は、n個(nは2以上の自然数)の容量素子282と、n個の制御スイッチ283と、調整信号Sctlに応じてn個の制御スイッチ283を個別に制御するスイッチ制御回路284とから構成される。すなわち、容量素子282と制御スイッチ283とが直列に接続された構成がn個並列に接続されており、各制御スイッチ283はスイッチ制御回路284により個別に制御される。
各制御スイッチ283を個別に制御するには、調整信号Sctlを多値のアナログ信号信号あるいはディジタル信号にして、スイッチ制御回路284が調整信号Sctlの値に応じた制御スイッチ283をオン状態にすればよい。
本実施の形態によれば、n個の制御スイッチ283を個別にオンオフ制御することにより、可変容量回路28の可変容量Cvの値を必要に応じて細かく調整できることになり、構造変位検出ユニット2aによる容量Csの検出感度Sを細かく調整することができる。
したがって、図19、図20に示した光スイッチに本実施の形態の技術を適用し、容量Csを表す出力信号Soの値、あるいは出力信号Soから計算されるミラー(可動部材12)の傾斜角度に応じて、制御手段(例えば図19に示した駆動回路113)が感度調整部27に調整信号Sctlの出力すべき値を指示すれば、検出感度Sを細かく調整することができる。その結果、ミラーの傾斜角に応じた適切な検出感度Sで容量Csを正しく検出することができ、第1、第2の実施の形態と比べてミラーの姿勢をより精度良く制御することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図8は、本発明の第4の実施の形態に係る電子部品装置における可変電界発生部26の可変容量回路28の具体例を示す回路図である。本実施の形態は、第1の実施の形態の可変容量回路28の別の例を示すものであり、可変容量回路28は、第1の端子が第2の検出電極25に接続され、第2の端子が第1の共通電位(接地電位)に接続され、制御端子が感度調整部27の出力端子に接続されたアナログ可変容量素子285から構成される。アナログ可変容量素子285の可変容量Cvは、感度調整部27から出力される調整信号Sctlにより制御される。本実施の形態では、調整信号Sctlの電位を連続的に変化させることで可変容量Cvを変化させ、容量Csの検出感度Sを調整する。
アナログ可変容量素子285の具体例を図9に示す。図9のアナログ可変容量素子285は、MEMS素子を用いたものであり、基板401と、導電性材料からなる感度調整可動構造体402と、基板401上に形成された感度調整制御電極403と、基板401上に形成された感度調整検出電極404と、感度調整可動構造体402が感度調整制御電極403及び感度調整検出電極404の上に離間して配置されるように感度調整可動構造体402を支える導電性材料からなる支柱405とを有する。
調整可動構造体402は、支柱405を介して接地電位に設定される。感度調整制御電極403に調整信号Sctlを印加すると、感度調整制御電極403と感度調整可動構造体402との間に静電引力が発生し、この静電引力に見合う分だけ感度調整可動構造体402が変位する。この変位により、感度調整検出電極404と感度調整可動構造体402との間に形成される可変容量Cvが変化する。したがって、調整信号Sctlの電位により、可変容量Cvの値を調整することができる。
本実施の形態では、可変容量回路28の可変容量Cvの値を離散的に調整する第1〜第3の実施の形態に比べて、可変容量Cvの値を連続的に調整することができるので、容量Csの検出感度Sを連続的に調整することができる。したがって、図19、図20に示した光スイッチに本実施の形態の技術を適用した場合、ミラーの傾斜角に応じて検出感度Sを連続的に細かく調整することができるので、第1〜第3の実施の形態と比べてミラーの姿勢をより精度良く制御することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図10は、本発明の第5の実施の形態に係る電子部品装置における可変電界発生部26の可変容量回路28の具体例を示す回路図である。本実施の形態は、第1の実施の形態の可変容量回路28の別の例を示すものであり、可変容量回路28は、第1の端子が第2の検出電極25に接続され、第2の端子(制御端子)が感度調整部27の出力端子に接続されたアナログ可変容量素子286から構成される。本実施の形態は、第4の実施の形態とはアナログ可変容量素子286の端子数および接続が異なる。本実施の形態では、第4の実施の形態と同様に、感度調整部27から出力する調整信号Sctlの電位を連続的に変化させることで可変容量Cvを変化させ、容量Csの検出感度Sを調整する。
アナログ可変容量素子286としては、図11(A)に示すMOSダイオードや、図11(B)に示すPNダイオードなどを用いることができる。本実施の形態では、アナログ可変容量素子として第4の実施の形態で用いたMEMS素子の代わりにMOSダイオードやPNダイオードを用いるため、第4の実施の形態と比べて可変容量回路28の面積を小さくすることができる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。図12は、本発明の第6の実施の形態に係る電子部品装置の可変電界発生部26の具体例を示す図である。本実施の形態は、第1の実施の形態の可変電界発生部26の別の例を示すものであり、可変電界発生部26は、第1の検出電極15と対向するように基板11中に配置された第2の検出電極25と、可変容量回路29とから構成される。
本実施の形態は、第1〜第5の実施の形態とは可変容量回路29の接続が異なる。すなわち、可変容量回路29は、第1の端子が第1の検出電極15に接続され、第2の端子が第2の検出電極25に接続され、制御端子が感度調整部27の出力端子に接続された可変容量Cvを備える。可変容量Cvは、感度調整部27から出力される調整信号Sctlにより制御される。
可変容量Cvにより構造変位検出ユニット2aの容量検出の感度を調整できる原理について、図13を用いて説明する。可変容量Cvは、第1の検出電極15と第2の検出電極25との間に発生する容量Cstdと並列に接続されており、第1の実施の形態で導出した式(7)から本実施の形態における容量Csの検出感度Sは下記のようになる。
S∝1+{Cp/(Cstd+Cv)} ・・・(8)
したがって、式(8)から、可変容量Cvを増加させると、検出感度Sが減少することが分かる。可変容量回路29としては、第2、第3の実施の形態で示した可変容量回路28と同様の構成を用いればよい。すなわち、可変容量回路28では、容量素子282の一端を接地電位に接続しているが、接地電位に接続する代わりに、第2の検出電極25に接続してやればよい。
以上、説明したように、本実施の形態では、第1の検出電極15と第2の検出電極25との間に発生する容量Cstdと並列に可変容量回路29の可変容量Cvを選択的に接続できるようにしたので、構造変位検出ユニット2aによる容量Csの検出感度Sを必要に応じて減少させることが可能となる。
したがって、図19、図20に示した光スイッチに本実施の形態の技術を適用し、容量Csを表す出力信号Soの値が所定値以上となるまで、あるいは出力信号Soから計算されるミラー(可動部材12)の傾斜角度が所定値以上となるまでは、制御手段(例えば図19に示した駆動回路113)が感度調整部27に調整信号Sctlを出力させて検出感度Sを低めにしておき、ミラーの傾斜角度が所定値以上となった時点で、調整信号Sctlの出力を停止させて検出感度Sを増大させることにより、ミラーの傾斜角に応じて検出感度Sを調整することができ、ミラーの姿勢を精度良く制御することができる。
[第7の実施の形態]
第6の実施の形態では、可変容量回路29として、第2、第3の実施の形態で示した可変容量回路28と同様の構成を用いたが、第4の実施の形態で示した可変容量回路28と同様の構成を用いてもよい。第4の実施の形態の可変容量回路28では、アナログ可変容量素子285の一端を接地電位に接続しているが、接地電位に接続する代わりに、第2の検出電極25に接続してやればよい。
本実施の形態では、可変容量回路29の可変容量Cvの値を離散的に調整する第6の実施の形態に比べて、可変容量Cvの値を連続的に調整することができるので、容量Csの検出感度Sを連続的に調整することができる。したがって、図19、図20に示した光スイッチに本実施の形態の技術を適用した場合、ミラーの傾斜角に応じて検出感度Sを連続的に細かく調整することができるので、第6の実施の形態と比べてミラーの姿勢をより精度良く制御することができる。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。図14は、本発明の第8の実施の形態に係る電子部品装置の可変電界発生部26の具体例を示す図である。本実施の形態は、第1の実施の形態の可変電界発生部26の別の例を示すものであり、可変電界発生部26は、第1の検出電極15と対向するように基板11中に配置された第2の検出電極25と、可変容量回路30とから構成される。
本実施の形態は、第1〜第7の実施の形態とは可変容量回路30の接続が異なる。すなわち、可変容量回路30は、第1の検出電極15と第2の検出電極25との間の領域に配置される。これにより、第1の検出電極15と第2の検出電極25との間に発生する容量Cstd自体が可変となる。可変容量回路30は制御端子を有しており、この制御端子は感度調整部27の出力端子に接続される。可変容量Cstdは、感度調整部27から出力される調整信号Sctlにより制御される。
可変容量Cstdにより構造変位検出ユニット2aの容量検出の感度を調整できる原理について、図15を用いて説明する。容量Cstd自体が可変となるため、第1の実施の形態で導出した式(7)から本実施の形態における容量Csの検出感度Sは下記のようになる。
S∝1+(Cp/Cstd) ・・・(9)
したがって、式(9)から、可変容量Cstdを増加させると、検出感度Sが減少することが分かる。
可変容量回路30の具体例を図16に示す。可変容量回路30は、第1の検出電極15と第2の検出電極25との間に設置される可変容量用電極300と、感度調整部27からの調整信号Sctlの出力に応じて閉状態となる制御スイッチ301とから構成される。可変容量用電極300は、図22に示した基板11中に形成される。制御スイッチ301の第1の端子は第2の検出電極25に接続され、第2の端子は可変容量用電極300に接続され、制御端子は感度調整部27の出力端子に接続されている。
制御スイッチ301がオン状態のとき、可変容量Cstdは、第1の検出電極15と可変容量用電極300との間に発生する容量Cstd1となる。また、制御スイッチ301がオフ状態のとき、可変容量Cstdは、可変容量用電極300と第2の検出電極25との間に発生する容量Cstd2と、容量Cstd1とを直列に接続した容量Cstd1・Cstd2/(Cstd1+Cstd2)となる。つまり、調整信号Sctlにより制御スイッチ301をオン状態にすると、可変容量Cstdが増加して、容量Csの検出感度Sが減少する。
以上、説明したように、本実施の形態では、可変容量回路30を第1の検出電極15と第2の検出電極25との間の領域に配置し、可変容量回路30のディジタル可変容量として第1の検出電極15と第2の検出電極25との間に可変容量用電極300を配置し、制御スイッチ301により可変容量用電極300の電位を制御することで、構造変位検出ユニット2aによる容量Csの検出感度Sを必要に応じて減少させることが可能となる。したがって、図19、図20に示した光スイッチに本実施の形態の技術を適用した場合、第6の実施の形態と同様に、ミラーの姿勢を精度良く制御することができる。また、本実施の形態では、第1の検出電極15と第2の検出電極25との間の領域に可変容量回路30を配置するため、第1〜第7の実施の形態と比べて可変容量回路30の面積を必要とせず、チップの製造コストを抑制することができる。
[第9の実施の形態]
第8の実施の形態では、可変容量用電極300と制御スイッチ301を1つずつ設けているが、これらを図17に示すようにそれぞれ複数設けてもよい。本実施の形態の場合、可変容量回路30は、n個(nは2以上の自然数)の可変容量用電極300と、n個の制御スイッチ301と、調整信号Sctlに応じてn個の制御スイッチ301を個別に制御するスイッチ制御回路302とから構成される。各可変容量用電極300は、個別に制御スイッチ301を通して第2の検出電極25に接続される。これらの可変容量用電極300は、図22に示した基板11中に互いに離間して形成される。
各制御スイッチ301を個別に制御するには、調整信号Sctlを多値のアナログ信号信号あるいはディジタル信号にして、スイッチ制御回路302が調整信号Sctlの値に応じた制御スイッチ301をオン状態にすればよい。
本実施の形態によれば、n個の制御スイッチ301を個別にオンオフ制御することにより、可変容量回路30の可変容量Cstdの値を必要に応じて細かく調整できることになり、構造変位検出ユニット2aによる容量Csの検出感度Sを細かく調整することができる。
したがって、図19、図20に示した光スイッチに本実施の形態の技術を適用し、容量Csを表す出力信号Soの値、あるいは出力信号Soから計算されるミラー(可動部材12)の傾斜角度に応じて、制御手段(例えば図19に示した駆動回路113)が感度調整部27に調整信号Sctlの出力すべき値を指示すれば、検出感度Sを細かく調整することができる。その結果、第8の実施の形態と比べてミラーの姿勢をより精度良く制御することができる。
[第10の実施の形態]
第8、第9の実施の形態では、可変容量回路30の可変容量Cstdの値を離散的に変化させたが、可変容量回路30にアナログ可変容量を用いることにより、可変容量Cstdの値を連続的に変化させることも可能である。
本実施の形態の可変容量回路30の具体例を図18に示す。可変容量回路30は、図22に示した基板11上に形成された感度調整制御電極303を有する。第1〜第9の実施の形態では第1の検出電極15と第2の検出電極25間の距離が不変であるのに対して、本実施の形態では第1の検出電極15と第2の検出電極25間の距離が可変な点が第1〜第9の実施の形態と異なる。
第1の検出電極15と第2の検出電極25間の距離を可変にするためには、第1の検出電極15と感度調整制御電極303とを備える基板11に対して第2の検出電極25を支える部材を設け、第2の検出電極25を第1の検出電極15と離間して配置すればよい。これにより、第1の検出電極15と第2の検出電極25との間に可動空間304が形成される。
感度調整制御電極303に調整信号Sctlを印加すると、感度調整制御電極303と第2の検出電極25との間に静電引力が発生し、この静電引力に見合う分だけ第2の検出電極25が変位する。この変位により、第1の検出電極15と第2の検出電極25との間に発生する容量Cstdが変化する。第8の実施の形態と同様に、調整信号Sctlを印加して可変容量Cstdを増加させると、検出感度Sが減少することが分かる。
本実施の形態では、可変容量回路30の可変容量Cstdの値を離散的に調整する第8、第9の実施の形態に比べて、可変容量Cstdの値を連続的に調整することができるので、容量Csの検出感度Sを連続的に調整することができる。したがって、図19、図20に示した光スイッチに本実施の形態の技術を適用した場合、ミラーの傾斜角に応じて検出感度Sを連続的に細かく調整することができるので、第8、第9の実施の形態と比べてミラーの姿勢をより精度良く制御することができる。
なお、第1〜第5の実施の形態で説明した可変容量回路28と、第6、第7の実施の形態で説明した可変容量回路29と、第8〜第10の実施の形態で説明した可変容量回路30とを適宜組み合わせて使用してもよい。
また、第1〜第10の実施の形態では、MEMS構造の形状を変化させて光の経路を制御する光スイッチ(マイクロミラー)を電子部品装置の例として挙げたが、MEMS構造の形状を変化させて容量を制御する可変容量素子に本発明を適用してもよい。
本発明は、光スイッチや無線回路に代表されるMEMSデバイスに適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電子部品装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における可動構造体と可変電界発生部の具体例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における可動構造体と誘導信号生成部と可変電界発生部の等価回路図である。 本発明の第1の実施の形態の容量情報抽出部における各部の信号波形を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における可変容量回路の具体例を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電子部品装置における可変電界発生部の可変容量回路の具体例を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電子部品装置における可変電界発生部の可変容量回路の具体例を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電子部品装置における可変電界発生部の可変容量回路の具体例を示す回路図である。 本発明の第4の実施の可変容量回路で用いるアナログ可変容量素子の具体例を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る電子部品装置における可変電界発生部の可変容量回路の具体例を示す回路図である。 本発明の第5の実施の可変容量回路で用いるアナログ可変容量素子の具体例を示す回路図である。 本発明の第6の実施の形態に係る電子部品装置の可変電界発生部の具体例を示す図である。 本発明の第6の実施の形態における可動構造体と誘導信号生成部と可変電界発生部の等価回路図である。 本発明の第8の実施の形態に係る電子部品装置の可変電界発生部の具体例を示す図である。 本発明の第8の実施の形態における可動構造体と誘導信号生成部と可変電界発生部の等価回路図である。 本発明の第8の実施の形態における可変容量回路の具体例を示す回路図である。 本発明の第9の実施の形態に係る電子部品装置における可変電界発生部の可変容量回路の具体例を示す回路図である。 本発明の第10の実施の形態に係る電子部品装置における可変電界発生部の可変容量回路の具体例を示す回路図である。 従来の光スイッチの構成例を示す断面図である。 図19の光スイッチのミラー基板の平面図である。 従来の電子部品装置の構成例を示すブロック図である。 図21の電子部品装置における形状可変構造体の構成を示す断面図である。 図21の電子部品装置における可動構造体と電界発生部との接続関係及びこれらに生じる容量を示す図である。 図21の電子部品装置における構造変位検出ユニットの構造変位検出回路の具体例を示すブロック図である。 図24の誘導信号生成部における各部の信号波形を示す図である。 図24の誘導信号生成部と容量情報抽出部における各部の信号波形を示す図である。
符号の説明
1…形状可変構造体、2a…構造変位検出ユニット、10…可動構造体、11…基板、12…可動部材、13…制御電極、14…支柱、15…第1の検出電極、21a…構造変位検出回路、22…誘導信号生成部、23…容量情報抽出部、24…出力調整部、25…第2の検出電極、26…可変電界発生部、27…感度調整部、28,29,30…可変容量回路。

Claims (7)

  1. 入力された制御信号または検出すべき物理量に応じて変位する形状可変構造体と、この形状可変構造体の変位を表す容量を検出する構造変位検出ユニットとを有する電子部品装置において、
    前記形状可変構造体は、その変位に応じて容量が変化する可動構造体を備え、
    前記構造変位検出ユニットは、前記可動構造体に電界を発生させる可変電界発生部と、前記電界発生の基となる誘導信号を前記可変電界発生部に出力する誘導信号生成部と、前記電界の発生によって前記可動構造体の出力端子から出力される容量信号から、前記可動構造体の容量を表す情報信号を抽出する容量情報抽出部と、前記可動構造体の容量から前記容量信号への変換率を調整する調整信号を前記可変電界発生部に出力する感度調整部とを備え、
    前記可動構造体は、前記形状可変構造体の可動部材と、この可動部材と対向して設置された第1の検出電極とから構成され、
    前記可変電界発生部は、前記第1の検出電極と対向して設置された第2の検出電極と、可変容量回路とから構成され、
    前記可変容量回路の第1の端子は前記第2の検出電極に接続され、前記可変容量回路の第2の端子は第1の共通電位もしくは前記第1の検出電極に接続され、前記可変容量回路の制御端子に前記調整信号が入力され、
    前記可変電界発生部は、前記調整信号に応じて前記電界の強度を変化させることを特徴とする電子部品装置。
  2. 入力された制御信号または検出すべき物理量に応じて変位する形状可変構造体と、この形状可変構造体の変位を表す容量を検出する構造変位検出ユニットとを有する電子部品装置において、
    前記形状可変構造体は、その変位に応じて容量が変化する可動構造体を備え、
    前記構造変位検出ユニットは、前記可動構造体に電界を発生させる可変電界発生部と、前記電界発生の基となる誘導信号を前記可変電界発生部に出力する誘導信号生成部と、前記電界の発生によって前記可動構造体の出力端子から出力される容量信号から、前記可動構造体の容量を表す情報信号を抽出する容量情報抽出部と、前記可動構造体の容量から前記容量信号への変換率を調整する調整信号を前記可変電界発生部に出力する感度調整部とを備え、
    前記可動構造体は、前記形状可変構造体の可動部材と、この可動部材と対向して設置された第1の検出電極とから構成され、
    前記可変電界発生部は、前記第1の検出電極と対向して設置された第2の検出電極と、可変容量回路とから構成され、
    前記可変容量回路は、前記第1の検出電極と前記第2の検出電極との間の領域に配置され、前記可変容量回路の制御端子に前記調整信号が入力され、
    前記可変電界発生部は、前記調整信号に応じて前記電界の強度を変化させることを特徴とする電子部品装置。
  3. 請求項に記載の電子部品装置において、
    前記可変容量回路は、容量が離散的に変化するディジタル可変容量で構成され、前記ディジタル可変容量の第1の端子は前記可変容量回路の第1の端子に接続され、前記ディジタル可変容量の制御端子は前記可変容量回路の制御端子に接続されることを特徴とする電子部品装置。
  4. 請求項に記載の電子部品装置において、
    前記可変容量回路は、容量が連続的に変化するアナログ可変容量で構成され、前記アナログ可変容量の第1の端子は前記可変容量回路の第1の端子に接続され、前記アナログ可変容量の制御端子は前記可変容量回路の制御端子に接続されることを特徴とする電子部品装置。
  5. 請求項に記載の電子部品装置において、
    前記可変容量回路は、容量が離散的に変化するディジタル可変容量で構成され、前記ディジタル可変容量の第1の端子は前記第2の検出電極に接続され、前記ディジタル可変容量の制御端子は前記可変容量回路の制御端子に接続されることを特徴とする電子部品装置。
  6. 請求項に記載の電子部品装置において、
    前記可変容量回路は、容量が連続的に変化するアナログ可変容量で構成され、前記アナログ可変容量の制御端子は前記可変容量回路の制御端子に接続されることを特徴とする電子部品装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電子部品装置において、
    前記誘導信号生成部は、前記電界の発生開始を指示する誘導開始信号を出力する誘導開始信号発生部と、前記誘導開始信号に応じて前記誘導信号を出力する電界誘導部とから構成され、
    前記電界誘導部は、所定の電圧を出力する誘導電圧発生回路と、制御端子が前記誘導開始信号発生部の出力端子に接続され、入力端子が前記誘導電圧発生回路の出力端子に接続され、出力端子が前記電界発生部の入力端子に接続され、前記誘導開始信号の出力に応じて閉状態となる制御スイッチとから構成され、
    前記容量情報抽出部は、所定の電位の電位比較基準信号を発生する電位比較基準信号発生部と、前記容量信号と前記電位比較基準信号との電位差を増幅して検出信号として出力する電位比較部と、前記検出信号と前記誘導開始信号との位相差を前記情報信号として抽出する位相比較部とから構成され、
    前記出力調整部は、前記情報信号のパルス幅が有する時間の情報をアナログ電圧に変換する時間−電圧変換回路と、前記アナログ電圧をディジタル信号に変換するA/D変換回路とから構成されることを特徴とする電子部品装置
JP2006225195A 2006-08-22 2006-08-22 電子部品装置 Expired - Fee Related JP4787106B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006225195A JP4787106B2 (ja) 2006-08-22 2006-08-22 電子部品装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006225195A JP4787106B2 (ja) 2006-08-22 2006-08-22 電子部品装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008049408A JP2008049408A (ja) 2008-03-06
JP4787106B2 true JP4787106B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=39233925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006225195A Expired - Fee Related JP4787106B2 (ja) 2006-08-22 2006-08-22 電子部品装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4787106B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5409138B2 (ja) * 2009-06-19 2014-02-05 キヤノン株式会社 電気機械変換装置、電気機械変換装置の感度ばらつき検出方法、及び補正方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004130507A (ja) * 2002-09-19 2004-04-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電子部品装置
JP4499447B2 (ja) * 2004-03-01 2010-07-07 日本電信電話株式会社 電子部品装置
JP4365264B2 (ja) * 2004-04-28 2009-11-18 日本電信電話株式会社 電子部品装置
JP4287324B2 (ja) * 2004-04-28 2009-07-01 日本電信電話株式会社 電子部品装置
JP2006123110A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Foundation For The Promotion Of Industrial Science 静電マイクロアクチュエータ、静電マイクロアクチュエータ装置、及び静電マイクロアクチュエータの駆動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008049408A (ja) 2008-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10630875B2 (en) Control circuit of liquid lens, camera module and method of controlling liquid lens
KR102095475B1 (ko) 가속도계
US8363381B2 (en) Variable capacitive element, variable capacitive device, and method for driving the variable capacitive element
US7284432B2 (en) Acceleration sensitive switch
US8564170B2 (en) Vibration power generator, vibration power generation apparatus, and electric device and communication device with vibration power generation apparatus mounted thereon
US6744338B2 (en) Resonant operation of MEMS switch
JP4787106B2 (ja) 電子部品装置
JP4528815B2 (ja) 半導体装置、及び静電アクチュエータの制御方法
US20090212657A1 (en) Equivalent-capacitance type actuator drive device
US8102637B2 (en) Control techniques for electrostatic microelectromechanical (MEM) structure
JP4499447B2 (ja) 電子部品装置
JP4365264B2 (ja) 電子部品装置
JP4287324B2 (ja) 電子部品装置
JP7217507B2 (ja) 発電装置、エネルギーハーベストデバイス
JP6424479B2 (ja) アクチュエータ及びアクチュエータの制御方法
Van Spengen et al. The MEMSamp: using (RF-) MEMS switches for the micromechanical amplification of electronic signals
KR20080093766A (ko) 마이크로 전자기계 시스템(mems) 액츄에이터 및 이를이용한 응용 소자
US6642848B1 (en) Shock sensor by variable capacitor
JP5688757B2 (ja) 回路装置
JP6080752B2 (ja) 加速度センサ
JP6038362B2 (ja) 静電アクチュエーターおよび可変容量デバイス
JP5869694B2 (ja) 静電アクチュエーター、可変容量デバイスおよび静電アクチュエーターの駆動方法
JP2015190764A (ja) キャパシタセンサー、センサー装置、及び外力検出方法
TWI281297B (en) Method of driving a parallel-plate variable micro-electromechanical capacitor, method of driving a diffraction-based light modulation device, charge control circuit, and micro-electromechanical system
Su et al. Laterally driven electrostatic actuators with extended travel range

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110712

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110714

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees